JP4403702B2 - 燃料電池システムの制御装置 - Google Patents

燃料電池システムの制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4403702B2
JP4403702B2 JP2003019165A JP2003019165A JP4403702B2 JP 4403702 B2 JP4403702 B2 JP 4403702B2 JP 2003019165 A JP2003019165 A JP 2003019165A JP 2003019165 A JP2003019165 A JP 2003019165A JP 4403702 B2 JP4403702 B2 JP 4403702B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel cell
cooling water
temperature
cell stack
amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003019165A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004234902A (ja
Inventor
雄一 小池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2003019165A priority Critical patent/JP4403702B2/ja
Publication of JP2004234902A publication Critical patent/JP2004234902A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4403702B2 publication Critical patent/JP4403702B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば車両等に搭載された燃料電池スタックを発電制御するに際して、燃料電池スタックに供給する冷却水温度を調整する燃料電池システムの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、燃料電池スタックを起動して発電を開始させるとき、特に低温起動時において、燃料電池スタックに供給する冷却水をラジエタからバイパスし、更にラジエタバイパス用冷却水流路に設けた加熱部により冷却水を加熱して、燃料電池スタックを加熱することにより暖機促進を行なう燃料電池システムの制御装置が知られている。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−246054号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の燃料電池システムの制御装置では、ラジエタバイパス用冷却水流路に設けた加熱部の使用条件を低温起動時及び停止時としており、暖機運転が終了し燃料電池スタックに供給する冷却水が所望とする温度以上となっていても、燃料電池スタックの発熱量が急激に低下するような場合や、ラジエタ放熱量より燃料電池発熱量が大きい状態が所定時間継続するような場合には、燃料電池冷却水温度は低下し、燃料電池スタック内に凝縮水が生成されやすい状況に陥ってしまうという問題点があった。
【0005】
また、燃料電池システムでは、燃料電池に供給する冷却水温度が、加湿器出口空気温度又は当該空気温度とほぼ等価温度である加湿器入口純水温度を下回った場合にも、燃料電池スタック内に凝縮水が生成されやすい状況に陥ってしまうという問題点があった。
【0006】
さらに、従来の燃料電池システムでは、燃料電池に供給する冷却水の加熱ヒータを必要としているため、システムとして高価なものとなってしまうという問題点もあった。
【0007】
そこで、本発明は、上述した実情に鑑みて提案されたものであり、燃料電池スタックの発熱量の変化や、燃料電池スタック入口の冷却水温度及び加湿器出口のガス温度の変化に対して、的確に冷却水温度の制御を行うことができる燃料電池システムの制御装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、燃料ガス及び酸化剤ガスを供給して燃料電池スタックを発電させる燃料電池システムの制御装置に適用され、燃料電池スタックを安定して動作させるために、冷却水の温度を調整するに際して、燃料電池発熱量推定手段により燃料電池スタックの目標発電量又は実発電量に基づいて、燃料電池スタックの発熱量を推定すると共に、冷却水放熱量推定手段により燃料電池スタックに供給する冷却液の温度を調整する燃料電池冷却水放熱装置の放熱量を推定し、バイパス用三方弁駆動手段を制御して、燃料電池冷却水放熱装置を通過した冷却液を、燃料電池スタックに導く冷却水供給流路、又は燃料電池スタックに供給せずにバイパスするバイパス流路に導くバイパス用三方弁を駆動させる。
【0009】
このとき、本発明では、制御手段により、冷却水放熱量推定手段により推定された放熱量から燃料電池発熱量推定手段により推定された燃料電池スタックの発熱量を減算した熱量差が所定量よりも大きい場合には、燃料電池冷却水放熱装置を通過した冷却水をバイパス流路に導くことで上述の課題を解決する。
【0010】
【発明の効果】
本発明によれば、燃料電池スタックの発熱量及び燃料電池冷却水放熱装置の放熱量を推定し、燃料電池発熱量と放熱量との熱量差が所定量より大きい場合には、燃料電池冷却水放熱装置を通過した冷却水をバイパス流路に導くようにしたので、燃料電池発熱量が所定量以下であって放熱量が所定量以上である場合に、燃料電池スタックに冷却水を供給して燃料電池冷却水の急激な温度低下を防止することができる。したがって、この本発明によれば、燃料電池温度の急激な低下を防ぎ、凝縮水の生成を抑えることで燃料電池スタックを構成するセルの水詰まりを防止してシステム効率の向上を図ることができ、燃料電池スタックから出力を安定して高負荷まで取り出すことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0012】
[第1実施形態]
本発明は、例えば図1及び図2に示すように構成された燃料電池システムに適用される。
【0013】
[燃料電池システムの構成]
この燃料電池システムは、燃料電池スタック1と、この燃料電池スタック1に燃料ガスとして水素(あるいは水素リッチガス)を供給する水素供給系、酸化剤ガスとして空気を供給する空気供給系、燃料電池スタック1に冷却水を供給する冷却水供給系を有し、燃料電池スタック1からの出力電力を駆動ユニット19を介して、例えば燃料電池自動車の駆動モータなどの負荷や、燃料電池スタック1を発電させるための補機に供給して駆動するものである。
【0014】
燃料電池スタック1は、水素が供給される水素極と酸素(空気)が供給される空気極とが電解質・電極触媒複合体を挟んで重ね合わされた発電セルが多段積層された構造を有し、電気化学反応により化学エネルギーを電気エネルギーに変換する。水素極では、水素が供給されることで水素イオンと電子に解離し、水素イオンは電解質を通り、電子は外部回路を通って電力を発生させ、空気極にそれぞれ移動する。空気極では、供給された空気中の酸素と上記水素イオン及び電子が反応して水が生成し、外部に排出される。
【0015】
燃料電池スタック1の電解質としては、例えば固体高分子電解質が用いられる。この固体高分子電解質は、例えばフッ素樹脂系イオン交換膜等、イオン(プロトン)伝導性の高分子膜からなるものであり、飽和含水することによりイオン伝導性電解質として機能する。したがって、燃料電池システムでは、燃料電池スタック1に発電反応をさせるに際して、燃料電池スタック1に水分を供給して加湿すると共に、適正な温度に保持する必要がある。
【0016】
水素供給系は、水素供給流路L1に、高圧水素タンク2、水素調圧弁3、水素調圧用アクチュエータ4、エゼクタポンプ5、加湿器6が設けられて燃料電池スタック1に水素を供給すると共に、燃料電池スタック1の水素排出側に設けられた水素排出流路L2にパージ弁7及びパージ用アクチュエータ8が設けられ、更に燃料電池スタック1から排出された排出ガスを水素供給流路L1のエゼクタポンプ5に還流させる水素循環流路L3を備えて構成されている。
【0017】
この水素供給系では、燃料電池スタック1の目標とする発電量に応じて、コントローラ18により水素調圧用アクチュエータ4が制御駆動されて水素調圧弁3の開度が制御されることで、目標とする流量及び圧力に調整して高圧水素タンク2の水素を燃料電池スタック1側に供給する。そして、高圧水素タンク2から供給される水素ガスは、水素調圧弁3を通って加湿器6において加湿された後、燃料電池スタック1の水素極に供給される。
【0018】
また、加湿器6の燃料電池スタック1側の水素供給流路L1には、水素流量センサ9及び水素圧力センサ10が設けられており、燃料電池スタック1へ供給する水素流量及び水素圧力が計測されて、センサ信号としてコントローラ18に読み込まれる。
【0019】
一方、空気供給系は、空気供給流路L4に空気を送り込むコンプレッサ11、加湿器6が設けられて燃料電池スタック1に空気を供給すると共に、燃料電池スタック1の空気排出側に設けられた空気排出流路L5に空気調圧弁12及び空気調圧用アクチュエータ13が設けられている。コンプレッサ11によって供給される酸化剤ガスとしての空気は、燃料電池スタック1の目標とする発電量に応じて、その流量がコントローラ18により流量制御されると共に、空気調圧用アクチュエータ13が制御駆動されて空気調圧弁12の開度が制御されることで圧力制御される。
【0020】
また、加湿器6の燃料電池スタック1側の空気供給流路L4には、空気流量センサ14及び空気圧力センサ15が設けられており、燃料電池スタック1へ供給する空気流量及び空気圧力が計測されて、センサ信号としてコントローラ18に読み込まれる。
【0021】
加湿器6には、図示しない加湿用純水タンク内の純水が純水ポンプ16によって純水流路L6を介して供給され、純水の流量や温度等によって水素ガス及び空気の加湿量がコントローラ18により制御される。
【0022】
更に、冷却水供給系は、図2に示すように、冷却水供給流路L7が燃料電池スタック1内に挿通され、当該冷却水供給流路L7に、ラジエタ21及び送風ファン22、熱交換器23、第1三方弁24が設けられて燃料電池スタック1に冷却水を供給し、燃料電池スタック1の冷却水出口側の冷却水供給流路L7に第2三方弁25が設けられている。
【0023】
また、この燃料電池システムでは、ラジエタ21の放熱量を低下させる可変ラジエタグリルフィン26が設けられている。この可変ラジエタグリルフィン26は、コントローラ18により駆動され、開状態となされるほどラジエタ21の放熱量を上昇させるように構成されている。
【0024】
冷却水供給流路L7には、第1三方弁24に供給された冷却水を燃料電池スタック1には導かずにバイパスするバイパス流路L8の一方端が挿通され、当該バイパス流路L8の他方端には第2三方弁25が挿通されている。
【0025】
このような冷却水供給系では、燃料電池スタック1に冷却水を供給させるに際して、ラジエタ21、送風ファン22及び可変ラジエタグリルフィン26がコントローラ18により駆動されることでラジエタ21の放熱量を調節し、燃料電池スタック1に供給する冷却水温度が調整される。また、この冷却水は、熱交換器23にて加湿用の純水と熱交換される。そして、この冷却水は、第1三方弁24及び第2三方弁25がコントローラ18により駆動制御されることで、第1三方弁24から燃料電池スタック1に供給される冷却水供給流路L7、第1三方弁24から第2三方弁25に供給されるバイパス流路L8に導かれる。
【0026】
このような燃料電池システムにおいて、コントローラ18は、その機能ブロックを図3に示すように、燃料電池発電量推定部41、ラジエタ放熱量推定部42、作動許可判定部43、バイパス用三方弁作動部44、可変ラジエタグリルフィン作動部45を有する。これらの各部は、コントローラ18内に記憶された制御プログラムに従って動作することで構成されるものである。
【0027】
このコントローラ18は、燃料電池スタック1のセル電圧を検出するセル電圧検出装置17からのセンサ信号を取得して、燃料電池発電量推定部41により燃料電池発電量に応じた燃料電池発熱量を推定する。このとき、燃料電池発電量推定部41では、内部に予め用意しておいたセル電圧に対応する燃料電池発熱量を記したテーブルデータや、演算式を利用する。なお、この燃料電池発電量推定部41では、燃料電池スタック1の実発電量からのみならず、目標発電量から燃料電池発熱量を推定しても良い。
【0028】
また、ラジエタ放熱量推定部42では、図示しない車速センサ及び外気温センサからのセンサ信号からラジエタ21の放熱量を推定する。このとき、ラジエタ放熱量推定部42では、内部に予め用意しておいた車速及び外気温に対応するラジエタ21の放熱量を記したテーブルデータや、演算式を利用する。
【0029】
そして、作動許可判定部43では、燃料電池発電量推定部41にて求めた燃料電池発熱量と、ラジエタ放熱量推定部42にて求めたラジエタ21の放熱量とを比較し、比較結果に基づいて、バイパス用三方弁作動部44や可変ラジエタグリルフィン作動部45を制御して、第1三方弁24及び第2三方弁25や、可変ラジエタグリルフィン26を動作させて冷却水を所望の冷却水温度とする冷却水温度制御処理をする。
【0030】
このとき、コントローラ18では、図示しないエンジンコントロールルーム内の温度を検出する温度センサ27、燃料電池スタック1の空気入口付近に設けられた空気温度センサ28、ラジエタ21の冷却水出口付近の空気供給流路L4に設けられた第1冷却水温度センサ29、燃料電池スタック1の冷却水入口付近の冷却水供給流路L7に設けられた第2冷却水温度センサ30、燃料電池スタック1の冷却水出口付近の冷却水供給流路L7に設けられた第3冷却水温度センサ31、ラジエタ21の冷却水入口付近の冷却水供給流路L7に設けられた第4冷却水温度センサ32からのセンサ信号を読み込んで、送風ファン22及び可変ラジエタグリルフィン26の駆動量、及び第1三方弁24及び第2三方弁25の開度を制御する。なお、この冷却水温度制御処理の処理内容については後述する。
【0031】
[冷却水温度制御処理]
つぎに、上述したように構成された燃料電池システムにおいて、冷却水温度制御処理を行うときのコントローラ18の処理手順について説明する。
【0032】
コントローラ18は、図4に示すように、例えば、燃料電池スタック1の運転開始時から所定時間毎(例えば10[msec]毎)に冷却水温度制御処理のステップS1以降の処理を開始し、燃料電池スタック1の発熱量を推定すると共に、ラジエタ21での放熱量を推定する(ステップS2)。
【0033】
ステップS1にて燃料電池発熱量を推定するに際して、コントローラ18は、図5に示すように、先ず、ドライバの運転操作に応じた目標とする要求電力に補機消費電力を加えた燃料電池スタック1の目標発電量を演算し(ステップS11)、予め実験などにより、車載する燃料電池スタック1の目標発電量もしくは実発電量と発熱量との関係を求め、その関係から発熱量を推定する(ステップS12)。
【0034】
また、このように燃料電池発熱量を推定する手法の他、例えば、第2冷却水温度センサ30及び第3冷却水温度センサ31からのセンサ信号から検出した燃料電池スタック1の冷却水入口温度及び冷却水出口温度と、燃料電池冷却水比熱、燃料電池冷却水流量、燃料電池冷却水比重量から燃料電池スタック1の発熱量を推定しても良い。更に燃料電池発熱量を推定する他の手法としては、燃料電池スタック1の内容積、水素圧力及び温度から燃料電池スタック1内に流入している水素のモル数を算出し、それらが全て発電量に置き換わったとして演算される理想発電量と、実発電量又は目標発電量との差を求めて燃料電池発熱量を算出しても良い。
【0035】
また、ステップS2にてラジエタ21での放熱量を推定するに際して、コントローラ18は、図6に示すように、先ず、図示しない外気温センサ及び車速センサからのセンサ信号から外気温及び車速を検出し(ステップS21)、第4冷却水温度センサ32からのセンサ信号からラジエタ21の冷却水入口温度を検出し(ステップS22)、予め実験などにより求めておいたラジエタ21の放熱特性に基づいて、外気温、車速、冷却水入口温度及び送風ファン22の回転数からラジエタ21の放熱量を推定する(ステップS23)。また、このようにラジエタ21の放熱量を推定する他の手法としては、例えば、外気温、車速、冷却水入口温度、冷却水流量、第1冷却水温度センサ29により検出したラジエタ21の冷却水出口温度、冷却水比重量からラジエタ21の放熱量を演算しても良い。
【0036】
次に、コントローラ18では、図4に示すように、ステップS1にて推定した燃料電池スタック1の発電量及びステップS2にて推定したラジエタ21の放熱量に基づいて、ラジエタ21の放熱量が燃料電池スタック1の発熱量を所定量より多く上回っているか否かを判定する(ステップS3)。
【0037】
このとき、コントローラ18では、予め実験などにより、ある燃料電池発熱量Aに対しラジエタ放熱量を変更した場合に、燃料電池スタック1が水詰まりを起こすことなく安定して電力を取り出すことができるラジエタ放熱量Bを求めておき、下記の
ラジエタ放熱量B―燃料電池発熱量A=所定量C
なる演算をして所定量Cを算出する。これにより、ステップS3での判定をして、処理をステップS4又はステップS5に進める。
【0038】
ラジエタ21の放熱量から燃料電池スタック1の発熱量を減算した熱量差が所定量より多く上回っているとコントローラ18により判定した場合には、第1三方弁24及び第2三方弁25を開状態にすることで、ラジエタ21を通過した冷却水をバイパス流路L8に導くように制御する(ステップS4)。これにより、図7(a)に示すように、時刻t1以降にてラジエタ放熱量と燃料電池発熱量との熱量差が所定量Cより大きくなった場合、図7(b)に示すように時刻t1にて冷却水供給流路L7からの冷却水をバイパス流路L8に導くように第1三方弁24及び第2三方弁25を全開状態にすることで、燃料電池スタック1に冷却水を供給しないようにする。
【0039】
一方、ラジエタ21の放熱量から燃料電池スタック1の発熱量を減算した熱量差が所定量Cより多く上回っていないとコントローラ18により判定した場合には、第1三方弁24及び第2三方弁25を閉状態のままにしてラジエタ21を通過した冷却水を冷却水供給流路L7を介して燃料電池スタック1に供給するように制御する(ステップS5)。これにより、図8(a)に示すように、時刻t2以降にてラジエタ放熱量と燃料電池発熱量との熱量差が所定量Cより小さくなった場合、図8(b)に示すように時刻t2にて冷却水供給流路L7からの冷却水を燃料電池スタック1に導くように第1三方弁24及び第2三方弁25を全閉状態にする。
【0040】
[第1実施形態の効果]
以上詳細に説明したように、第1実施形態に係る燃料電池システムによれば、燃料電池スタック1の発熱量及びラジエタ21の放熱量を推定し、燃料電池発熱量とラジエタ放熱量との熱量差が所定量Cより大きい場合には、ラジエタ21を通過した冷却水を燃料電池スタック1には供給せずにバイパス流路L8に導くようにしたので、図8(a)の時刻t2以前のように、燃料電池発熱量が所定量以下であってラジエタ放熱量が所定量以上である場合に、燃料電池スタック1に冷却水を供給して燃料電池冷却水の急激な温度低下を防止することができる。したがって、この燃料電池システムによれば、燃料電池温度の急激な低下を防ぎ、空気及び水素のガスによる凝縮水の生成を抑えることで燃料電池スタック1を構成するセルの水詰まりを防止してシステム効率の向上を図ることができ、燃料電池スタック1から出力を安定して高負荷まで取り出すことができる。
【0041】
[第2実施形態]
つぎに、第2実施形態に係る燃料電池システムについて説明する。なお、上述の第1実施形態と同様の部分については同一符号を付することによりその詳細な説明を省略する。また、第2実施形態に係る燃料電池システムは、その構成が第1実施形態と同様なので詳細な説明を省略する。
【0042】
第2実施形態に係る燃料電池システムは、その冷却水温度制御処理を図9に示すように、先ず、コントローラ18により、上述のステップS1及びステップS2と同様に燃料電池発熱量及びラジエタ放熱量を推定し(ステップS31、ステップS32)、上述のステップS3と同様にラジエタ放熱量から燃料電池発熱量を減算した熱量差が所定量Cよりも大きいか否かを判定する(ステップS33)。
【0043】
コントローラ18にてラジエタ放熱量から燃料電池発熱量を減算した熱量差が所定量Cよりも大きくないと判定した場合には、上述のステップS5と同様にラジエタ21を通過した冷却水を燃料電池スタック1に導くように第1三方弁24及び第2三方弁25を閉状態にして処理を終了する。
【0044】
一方、コントローラ18にてラジエタ放熱量から燃料電池発熱量を減算した熱量差が所定量Cよりも大きいと判定した場合には、第2冷却水温度センサ30からのセンサ信号から燃料電池スタック1の冷却水入口温度を検出し(ステップS34)、更に空気温度センサ28からのセンサ信号から加湿器6の出口における空気温度を検出する(ステップS35)。
【0045】
このとき、コントローラ18では、加湿器出口ガス温度が加湿器に流入する純水温度とほぼ等価であるので、加湿器入口純水温度を検出しても良い。
【0046】
次に、コントローラ18では、加湿器6の出口における空気温度から燃料電池スタック1の冷却水入口における冷却水温度を減算した温度差が、所定温度F[degC]よりも大きいか否かを判定する(ステップS36)。このとき、コントローラ18では、予め実験などにより、ある加湿器6の出口における空気温度又は加湿器6の入口における純粋温度Dに対し燃料電池スタック1の冷却水入口における冷却水温度を様々に変化させた場合に、燃料電池スタック1が水つまりを起こすことなく安定して付加を取り出すことができる燃料電池スタック1入口の冷却水温度Eを求め、下記の
加湿器出口空気温度(又は加湿器入口純水温度)−燃料電池スタック入口冷却水温度E=所定温度F
なる演算をして所定温度Fを算出する。これにより、ステップS36での判定をして、処理をステップS4又はステップS5に進める。
【0047】
加湿器6の出口における空気温度から燃料電池スタック1の冷却水入口における冷却水温度を減算した温度差が、所定温度Fよりも大きいと判定した場合にはラジエタ21を通過した冷却水をバイパス流路L8に導くように第1三方弁24及び第2三方弁25を開状態にして処理を終了する。
【0048】
これにより、図10(a)に示すように、時刻t3以降にてラジエタ放熱量と燃料電池発熱量との熱量差が所定量Cより大きくなり、且つ図10(b)に示すように時刻t4にて加湿器出口空気温度から燃料電池スタック入口冷却水温度を減算した温度差が所定温度Fよりも大きくなった場合には、図10(c)に示すように、第1三方弁24及び第2三方弁25を全開状態にして、冷却水供給流路L7からの冷却水をバイパス流路L8に導く。
【0049】
一方、加湿器6の出口における空気温度から燃料電池スタック1の冷却水入口における冷却水温度を減算した温度差が、所定温度Fよりも大きくないと判定した場合にはラジエタ21を通過した冷却水を燃料電池スタック1に導くように第1三方弁24及び第2三方弁25を閉状態にして処理を終了する。
【0050】
これにより、図11(a)に示すように、時刻t5にてラジエタ放熱量と燃料電池発熱量との熱量差が所定量Cより大きくなり、且つ図11(b)に示すように時刻t6以降にて加湿器出口空気温度から燃料電池スタック入口冷却水温度を減算した温度差が所定温度Fよりも小さくなる場合には、図11(c)に示すように、第1三方弁24及び第2三方弁25を全閉状態にして、冷却水供給流路L7からの冷却水を燃料電池スタック1に導く。
【0051】
以上詳細に説明したように、第2実施形態に係る燃料電池システムによれば、図10に示したように、加湿器出口の空気温度から所定温度F以上燃料電池スタック1の入口の冷却水温度が下回っている場合には、冷却水をバイパス流路L8に導いて、燃料電池スタック1をバイパスさせるので、燃料電池冷却水の急激な温度低下を防止することができ、燃料電池スタック1から出力を安定して高負荷まで取り出すことができる。
【0052】
また、この燃料電池システムによれば、ステップS35において、加湿器6の出口ガス温度を加湿器6の入口に流入する加湿用純水温度から推定しているので、精度良く加湿器出口ガス温度を推定することができる。
【0053】
[第3実施形態]
つぎに、第3実施形態に係る燃料電池システムについて説明する。なお、上述の実施形態と同様の部分については同一符号を付することによりその詳細な説明を省略する。
【0054】
第3実施形態に係る燃料電池システムでは、第2実施形態の冷却水温度制御処理のステップS35にて検出した燃料電池スタック1入口の冷却水温度が所定温度G[degC]を上回っていた場合に、コントローラ18により、例えば、予め実験などにより求めておいた燃料電池スタック1入口の冷却水温度の最高温度H[degC]を使用して、下記の
(燃料電池スタック1入口の冷却水温度−所定温度G)/(最高温度H−所定温度G)=I(Iは0以上1以下)
なる演算をする。
【0055】
さらに、コントローラ18では、三方弁通常動作速度をV[deg/s]とすると、上記式を使用して求めたIを用いて、
I×V[deg/s]
なる演算をして、燃料電池スタック1入口の冷却水温度が所定温度G[degC]を下回るまで第1三方弁24及び第2三方弁25の開度を調整する。
【0056】
このとき、コントローラ18では、図12(a)に示すように時刻t7以降にてラジエタ放熱量から燃料電池発熱量を減算した熱量差が所定値Cよりも大きく、図12(b)に示すように時刻t8以降にて加湿器6出口の空気温度から燃料電池スタック1入口の冷却水温度を減算した温度差が所定温度Fよりも大きい場合に、図12(c)に示すように時刻t8にて第1三方弁24及び第2三方弁25の開度を、燃料電池発熱量に基づいた所定の開度とする。すなわち、上述の実施形態に対して第1三方弁24及び第2三方弁25の動作速度を遅くする。そして、コントローラ18は、時刻t9にて燃料電池スタック1入口の冷却水温度が所定温度G以下となると、時刻t8以降における第1三方弁24及び第2三方弁25の動作速度よりも高くして、第1三方弁24及び第2三方弁25の開度をより大きくして、ラジエタ21を通過した全冷却水をバイパス流路L8に導く。
【0057】
これにより、コントローラ18では、ラジエタ21を通過して燃料電池スタック1に導く冷却水流量と、バイパス流路L8に導く冷却水流量とを調整する。
【0058】
また、コントローラ18では、時刻t8以降にて所定開度に第1三方弁24及び第2三方弁25を制御した後に、燃料電池スタック1入口の冷却水温度が所定温度G以下となった場合に、直接第1三方弁24及び第2三方弁25を全開状態にしても良い。
【0059】
このような第3実施形態に係る燃料電池システムによれば、燃料電池スタック1入口の冷却水温度が所定温度G以上である場合には、燃料電池発熱量の推定値に基づいて第1三方弁24及び第2三方弁25の開度を算出し、燃料電池スタック1に供給する冷却水流量とバイパス流路L8に供給する冷却水流量とを制御しているので、その後に急激に燃料電池発熱量が上昇したとしても、高温の燃料電池冷却水を燃料電池スタック1に流入させることなく、更に安定してに燃料電池から出力を取り出すことができる。
【0060】
[第4実施形態]
つぎに、第4実施形態に係る燃料電池システムについて説明する。なお、上述の実施形態と同様の部分については同一符号を付することによりその詳細な説明を省略する。
【0061】
第4実施形態に係る燃料電池システムは、図4にてラジエタ放熱量から燃料電池発熱量を減算した熱量差が所定量Cより大きいと判定した後のステップS4にて第1三方弁24及び第2三方弁25を開状態にすると共に可変ラジエタグリルフィン26を閉状態にし、ラジエタ放熱量から燃料電池発熱量を減算した熱量差が所定量Cより大きくないと判定した後のステップS5において第1三方弁24及び第2三方弁25を閉状態にすると共に可変ラジエタグリルフィン26を開状態とすることを特徴とする。このとき、コントローラ18は、可変ラジエタグリルフィン26に制御信号を出力して、可変ラジエタグリルフィン26を駆動制御する。
【0062】
このような制御をするコントローラ18は、図13(a)に示すように、時刻t10以降にてラジエタ放熱量から燃料電池発熱量を減算した熱量差が所定値C以上となったときに、第1三方弁24及び第2三方弁25を全開状態とすると同時に(図13(b))、可変ラジエタグリルフィン26を全閉状態とする(図13(c))。
【0063】
これに対し、コントローラ18では、図14(a)に示すように、時刻t11以降にてラジエタ放熱量から燃料電池発熱量を減算した熱量差が所定値C以下となったときに、第1三方弁24及び第2三方弁25を全閉状態とすると同時に(図14(b))、可変ラジエタグリルフィン26を全開状態とする(図14(c)。
【0064】
このような制御を行う第4実施形態に係る燃料電池システムによれば、冷却水をバイパス流路L8に導く場合には、可変ラジエタグリルフィン26によりラジエタ放熱量を低下させて、第1三方弁24及び第2三方弁25の作動中にラジエタ21に流入する冷却水の放熱量を低下させて冷却水温度を所望とする温度に制御するので、第1三方弁24及び第2三方弁25の作動中にラジエタ21に流入する冷却水の急激な温度低下を防止することができ、燃料電池スタック1から出力を安定して高負荷まで取り出すことができる。
【0065】
また、この第4実施形態に係る燃料電池システムによれば、ラジエタ放熱量から燃料電池発熱量を減算した熱量差が所定値Cよりも小さくなった場合のステップS5において、燃料電池発熱量が高くなって第3冷却水温度センサ31により検出される燃料電池スタック1出口の冷却水温度が所定値以上となった場合には、可変ラジエタグリルフィン26を作動させずに開状態にしてラジエタ21の放熱量を低下させないようにしても良い。これにより、燃料電池システムによれば、高温の冷却水を燃料電池スタック1に流入させることなく、更に安定して燃料電池スタック1から出力を取り出すことができる。
【0066】
更に、この燃料電池システムによれば、推定した燃料電池発熱量が急低下したと例えばセル電圧検出装置17からのセンサ信号により検出した場合に、可変ラジエタグリルフィン26を作動させてラジエタ放熱量を低下させることで、冷却水温度の急低下を防止することができる。
【0067】
[第5実施形態]
つぎに、第5実施形態に係る燃料電池システムについて説明する。なお、上述の実施形態と同様の部分については同一符号を付することによりその詳細な説明を省略する。
【0068】
この第5実施形態に係る燃料電池システムは、コントローラ18により、図9にて加湿器6出口の空気温度から燃料電池スタック1入口の冷却水温度を減算した温度差が所定温度Fより大きいと判定した後のステップS37において、第1三方弁24及び第2三方弁25を開状態とすると共に可変ラジエタグリルフィン26を開状態とし、加湿器6出口の空気温度から燃料電池スタック1入口の冷却水温度を減算した温度差が所定温度Fより大きくないと判定した後のステップS38において、第1三方弁24及び第2三方弁25を閉状態とすると共に可変ラジエタグリルフィン26を閉状態とすることを特徴とする。
【0069】
このような制御をするコントローラ18では、図15に示すように、時刻t12以降にてラジエタ放熱量から燃料電池発熱量を減算した熱量差が所定値C以上となり(図15(a))、且つ時刻t13以降にて加湿器6出口の空気温度から燃料電池スタック1入口の冷却水温度を減算した温度差が所定温度Fより大きくなった場合に(図15(b))、第1三方弁24及び第2三方弁25を全開状態とすると同時に(図15(c)、点線)、可変ラジエタグリルフィン26を全閉状態とする(図15(c)、実線)。
【0070】
これに対し、コントローラ18では、図16に示すように、時刻t14以降にてラジエタ放熱量から燃料電池発熱量を減算した熱量差が所定値C以下となり(図16(a))、且つ時刻t15以降にて加湿器6出口の空気温度から燃料電池スタック1入口の冷却水温度を減算した温度差が所定温度Fより小さくなった場合に(図16(b))、第1三方弁24及び第2三方弁25を全閉状態とすると同時に(図16(c)、点線)、可変ラジエタグリルフィン26を全開状態とする(図16(c)、実線)。
【0071】
このような燃料電池システムによれば、燃料電池スタック1入口の冷却水温度が、加湿器6入口の冷却水温度に対する温度差が所定温度以上である場合には、図15に示すように可変ラジエタグリルフィン26を全閉状態にして、ラジエタ放熱量を低下させないようにするので、高温の冷却水を燃料電池スタック1に流入させることなく、更に安定して燃料電池スタック1から出力を取り出すことができる。
【0072】
[第6実施形態]
つぎに、第6実施形態に係る燃料電池システムについて説明する。なお、上述の実施形態と同様の部分については同一符号を付することによりその詳細な説明を省略する。
【0073】
この第6実施形態に係る燃料電池システムは、第5実施形態において図15及び図16を用いて説明したように第1三方弁24及び第2三方弁25、並びに可変ラジエタグリルフィン26を動作させると共に、エンジンコントロールルーム内に設けられた温度センサ27からのセンサ信号をコントローラ18にて取得する。そして、コントローラ18では、温度センサ27により検出した温度が所定温度J[degC]を上回っており、且つ、ステップS32にて推定したラジエタ放熱量が所定量K[kW]を下回っている場合には、可変ラジエタグリルフィン26を最優先して開状態にする。これにより、コントローラ18では、ラジエタ21の放熱量を低下させない。
【0074】
このような第6実施形態に係る燃料電池システムによれば、検出したエンジンコントロールルーム内の温度が所定温度以上である場合で、且つラジエタ放熱量が所定量以下である場合には、可変ラジエタグリルフィン26を作動させずに開状態に保持して、ラジエタ21の放熱量を低下させないので、エンジンコントロールルーム内の温度上昇を防止することができ、システムをエンジンコントロールルームからの熱から保護することができる。
【0075】
また、この燃料電池システムによれば、ラジエタ21、送風ファン22及び可変ラジエタグリルフィン26が燃料電池スタック1の冷却水の温度調整や、者際した他の部品を冷却する他部品冷却水用とに分割されている場合であって、且つ、推定したラジエタ放熱量が所定量以下である場合には、燃料電池スタック1の冷却水用の可変フィンのみを使用してラジエタ放熱量を低下させる制御をすることにより、例えばエンジンコントロールルーム内の温度上昇を防止することができ、かつ、燃料電池スタック1の冷却水の温度低下を防止することができる。
【0076】
なお、上述の実施の形態は本発明の一例である。このため、本発明は、上述の実施形態に限定されることはなく、この実施の形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論であり、更には、上述した各実施形態を組み合わせても各実施形態にて述べた効果を発揮させることができるのは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した燃料電池システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明を適用した燃料電池システムの構成を示す他のブロック図である。
【図3】コントローラの機能的な構成を示すブロック図である。
【図4】本発明を適用した第1実施形態に係る燃料電池システムによる冷却水温度制御処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図5】本発明を適用した第1実施形態に係る燃料電池システムによる冷却水温度制御処理において燃料電池発熱量を推定するときの処理手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明を適用した第1実施形態に係る燃料電池システムによる冷却水温度制御処理においてラジエタ放熱量を推定するときの処理手順を示すフローチャートである。
【図7】本発明を適用した第1実施形態に係る燃料電池システムによる冷却水温度制御処理において、(a)燃料電池発熱量及びラジエタ放熱量の変化、(b)第1三方弁及び第2三方弁の動作、を示す図である。
【図8】本発明を適用した第1実施形態に係る燃料電池システムによる冷却水温度制御処理において、(a)燃料電池発熱量及びラジエタ放熱量の変化、(b)第1三方弁及び第2三方弁の動作、を示す図である。
【図9】本発明を適用した第2実施形態に係る燃料電池システムによる冷却水温度制御処理において燃料電池発熱量を推定するときの処理手順を示すフローチャートである。
【図10】本発明を適用した第2実施形態に係る燃料電池システムによる冷却水温度制御処理において、(a)燃料電池発熱量及びラジエタ放熱量の変化、(b)燃料電池スタック入口冷却水温度及び加湿器出口空気温度の変化、(c)第1三方弁及び第2三方弁の動作、を示す図である。
【図11】本発明を適用した第2実施形態に係る燃料電池システムによる冷却水温度制御処理において、(a)燃料電池発熱量及びラジエタ放熱量の変化、(b)燃料電池スタック入口冷却水温度及び加湿器出口空気温度の変化、(c)第1三方弁及び第2三方弁の動作、を示す図である。
【図12】本発明を適用した第3実施形態に係る燃料電池システムによる冷却水温度制御処理において、(a)燃料電池発熱量及びラジエタ放熱量の変化、(b)燃料電池スタック入口冷却水温度及び加湿器出口空気温度の変化、(c)第1三方弁及び第2三方弁の動作、を示す図である。
【図13】本発明を適用した第4実施形態に係る燃料電池システムによる冷却水温度制御処理において、(a)燃料電池発熱量及びラジエタ放熱量の変化、(b)燃料電池スタック入口冷却水温度及び加湿器出口空気温度の変化、(c)可変ラジエタグリルフィンの動作、を示す図である。
【図14】本発明を適用した第4実施形態に係る燃料電池システムによる冷却水温度制御処理において、(a)燃料電池発熱量及びラジエタ放熱量の変化、(b)燃料電池スタック入口冷却水温度及び加湿器出口空気温度の変化、(c)可変ラジエタグリルフィンの動作、を示す図である。
【図15】本発明を適用した第5実施形態に係る燃料電池システムによる冷却水温度制御処理において、(a)燃料電池発熱量及びラジエタ放熱量の変化、(b)燃料電池スタック入口冷却水温度及び加湿器出口空気温度の変化、(c)第1三方弁、第2三方弁及び可変ラジエタグリルフィンの動作、を示す図である。
【図16】本発明を適用した第5実施形態に係る燃料電池システムによる冷却水温度制御処理において、(a)燃料電池発熱量及びラジエタ放熱量の変化、(b)燃料電池スタック入口冷却水温度及び加湿器出口空気温度の変化、(c)第1三方弁、第2三方弁及び可変ラジエタグリルフィンの動作、を示す図である。
【符号の説明】
1 燃料電池スタック
2 高圧水素タンク
3 水素調圧弁
4 水素調圧用アクチュエータ
5 エゼクタポンプ
6 加湿器
7 パージ弁
8 パージ用アクチュエータ
9 水素流量センサ
10 水素圧力センサ
12 空気調圧弁
13 空気調圧用アクチュエータ
14 空気流量センサ
15 空気圧力センサ
16 純水ポンプ
17 セル電圧検出装置
18 コントローラ
19 駆動ユニット
21 ラジエタ
22 送風ファン
23 熱交換器
24 第1三方弁
25 第2三方弁
26 可変ラジエタグリルフィン
27 温度センサ
28 空気温度センサ
29 第1冷却水温度センサ
30 第2冷却水温度センサ
31 第3冷却水温度センサ
32 第4冷却水温度センサ
41 燃料電池発電量推定部
42 ラジエタ放熱量推定部
43 作動許可判定部
44 バイパス用三方弁作動部
45 可変ラジエタグリルフィン作動部

Claims (10)

  1. 燃料ガス及び酸化剤ガスを供給して燃料電池スタックを発電させる燃料電池システムの制御装置であって、
    上記燃料電池スタックの目標発電量又は実発電量に基づいて、上記燃料電池スタックの発熱量を推定する燃料電池発熱量推定手段と、
    上記燃料電池スタックに供給する冷却液の温度を調整する燃料電池冷却水放熱装置の放熱量を推定する冷却水放熱量推定手段と、
    上記燃料電池冷却水放熱装置を通過した冷却液を、上記燃料電池スタックに導く冷却水供給流路、又は上記燃料電池スタックに供給せずにバイパスするバイパス流路に導くバイパス用三方弁を駆動するバイパス用三方弁駆動手段と、
    上記冷却水放熱量推定手段により推定された放熱量から上記燃料電池発熱量推定手段により推定された上記燃料電池スタックの発熱量を減算した熱量差が所定量よりも大きい場合には、上記燃料電池冷却水放熱装置を通過した冷却水をバイパス流路に導いて冷却水温度を所望の温度とするように上記バイパス用三方弁駆動手段を制御する制御手段と
    を備えることを特徴とする燃料電池システムの制御装置。
  2. 上記燃料電池スタックの冷却水入口における冷却水温度を検出する燃料電池スタック入口冷却水温度検出手段と、
    上記燃料電池スタックに流入する加湿器出口のガスの温度を検出する加湿器出口ガス温度検出手段とを更に有し、
    上記制御手段は、上記燃料電池スタック入口冷却水温度検出手段により検出した燃料電池スタック入口冷却水温度が、上記加湿器出口ガス温度検出手段により検出したガス温度から所定温度以上を下回った場合には、上記燃料電池冷却水放熱装置を通過した冷却水をバイパス流路に導いて冷却水温度を所望の温度とするように上記バイパス用三方弁駆動手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システムの制御装置。
  3. 上記加湿器出口ガス温度検出手段は、上記燃料電池スタックに供給する燃料ガス及び酸化剤ガスの加湿する加湿器出口のガス温度を、加湿器入口の加湿用純水温度に基づいて推定することを特徴とする請求項2に記載の燃料電池システムの制御装置。
  4. 上記制御手段は、上記燃料電池スタック入口冷却水温度検出手段により検出した冷却水温度が所定温度以上である場合には、上記燃料電池発熱量推定手段の出力に基づいて上記バイパス用三方弁の開度を算出し、上記燃料電池冷却水放熱装置を通過して上記冷却水供給流路に導く冷却水流量と、上記バイパス流路に導く冷却水流量とを調整するように上記バイパス用三方弁駆動手段を制御することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の燃料電池システムの制御装置。
  5. 上記燃料電池冷却水放熱装置での放熱量を低下させるグリルフィン駆動手段を有し、
    上記制御手段は、上記バイパス用三方弁駆動手段により冷却水を上記バイパス流路に導く場合に、上記バイパス用三方弁駆動手段により冷却水をバイパス流路に導いている間に、上記グリルフィン駆動手段により上記燃料電池冷却水放熱装置の放熱量を低下させて冷却水温度を所望とする温度に制御することを特徴とする請求項1〜請求項4の何れかに記載の燃料電池システムの制御装置。
  6. 上記制御手段は、上記燃料電池スタック入口冷却水温度検出手段により検出した上記燃料電池スタック入口の冷却水温度と、加湿器入口の加湿用純水温度との温度差が所定値を上回っている場合には、上記燃料電池冷却水放熱装置の放熱量を低下させないように上記グリルフィン駆動手段を制御することを特徴とする請求項5に記載の燃料電池システムの制御装置。
  7. 上記燃料電池スタック出口の冷却水温度を検出する燃料電池スタック出口冷却水温度検出手段を更に有し、
    上記制御手段は、上記燃料電池スタック出口冷却水温度検出手段により検出した冷却水温度が所定温度以上である場合には、上記燃料電池冷却水放熱装置の放熱量を低下させないように上記グリルフィン駆動手段を制御することを特徴とする請求項5に記載の燃料電池システムの制御装置。
  8. エンジンコントロールルーム内の温度を検出する温度検出手段を有し、
    上記制御手段は、上記温度検出手段により検出した温度が所定温度以上である場合で、且つ、上記冷却水放熱量推定手段の出力に基づき上記燃料電池冷却水放熱装置の放熱量が所定量以下である場合には、上記燃料電池冷却水放熱装置の放熱量を低下させないように上記グリルフィン駆動手段を制御することを特徴とする請求項5に記載の燃料電池システムの制御装置。
  9. 上記燃料電池冷却水放熱装置及びグリルフィン駆動手段が上記燃料電池スタックを冷却する冷却水用と、その他部品冷却水用に分割されている場合において、
    上記制御手段は、上記温度検出手段により検出した温度が所定温度以上である場合で、かつ、上記冷却水放熱量推定手段の出力に基づき上記燃料電池冷却水放熱装置の放熱量が所定量以下である場合には、上記グリルフィン駆動手段のみ使用して上記燃料電池冷却水放熱装置の放熱量を低下させることを特徴とする請求項5〜請求項8の何れかに記載の燃料電池システムの制御装置。
  10. 上記制御手段は、上記燃料電池発熱量推定手段の出力に基づき、燃料電池発熱量が急低下した場合にのみ、上記燃料電池冷却水放熱装置の放熱量を低下させるように上記グリルフィン駆動手段を制御することを特徴とする請求項5〜請求項7の何れかに記載の燃料電池システムの制御装置。
JP2003019165A 2003-01-28 2003-01-28 燃料電池システムの制御装置 Expired - Fee Related JP4403702B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003019165A JP4403702B2 (ja) 2003-01-28 2003-01-28 燃料電池システムの制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003019165A JP4403702B2 (ja) 2003-01-28 2003-01-28 燃料電池システムの制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004234902A JP2004234902A (ja) 2004-08-19
JP4403702B2 true JP4403702B2 (ja) 2010-01-27

Family

ID=32949116

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003019165A Expired - Fee Related JP4403702B2 (ja) 2003-01-28 2003-01-28 燃料電池システムの制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4403702B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4796361B2 (ja) * 2005-09-07 2011-10-19 本田技研工業株式会社 燃料電池システム
JP6260516B2 (ja) * 2014-11-14 2018-01-17 トヨタ自動車株式会社 燃料電池システムおよび燃料電池搭載車両
JP6455408B2 (ja) * 2015-11-26 2019-01-23 株式会社デンソー 燃料電池システムの制御装置
CN109149011B (zh) * 2018-09-21 2024-04-16 广州小鹏汽车科技有限公司 一种bms热管理系统及其控制方法和装置
JP7445401B2 (ja) * 2019-09-24 2024-03-07 株式会社Subaru 燃料電池システムおよび制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004234902A (ja) 2004-08-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4735642B2 (ja) 燃料電池システムおよび燃料電池システムの制御方法
WO2011135610A1 (ja) 燃料電池システム
WO2006109756A1 (ja) 燃料電池システム
US20100167148A1 (en) Temperature control system for fuel cell
KR20090057307A (ko) 공기조절제어시스템
JP2007250374A (ja) 燃料電池システム
JP6258379B2 (ja) 燃料電池システムの制御方法
WO2012026232A1 (ja) 空冷式燃料電池の吸気装置
JP6313347B2 (ja) 燃料電池システムの制御方法
CN113594506B (zh) 燃料电池系统的温度控制方法及相关设备
JP4114459B2 (ja) 燃料電池システム
JP4403702B2 (ja) 燃料電池システムの制御装置
JP2004146240A (ja) 燃料電池システム
JP2007042375A (ja) 燃料電池システム
JP2008094184A (ja) 空調制御システム
JP2007234452A (ja) 燃料電池システム
JP2003178778A (ja) 燃料電池システム
JP3988994B2 (ja) 燃料電池の冷却装置
JP5434054B2 (ja) 燃料電池システム
JP3879435B2 (ja) 燃料電池システム
JP2008226712A (ja) 燃料電池システム及びその制御方法
JP4908686B2 (ja) 燃料電池に供給される供給ガスの温度制御装置
JP4747495B2 (ja) 燃料電池システム
JP2020030929A (ja) 燃料電池システム
US20240047712A1 (en) Cooling system for fuel cell

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051124

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080325

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091013

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091026

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121113

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4403702

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121113

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131113

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees