JP3879435B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば自動車等の駆動源として用いられ、燃料ガスとして水素ガス、酸化剤ガスとして空気が供給されて発電をする燃料電池を駆動する燃料電池システムに関し、詳しくは、燃料電池を駆動するに際して空気及び/又は水素ガスの露点に対する燃料電池の温度を制御する燃料電池システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の燃料電池システムとしては、発電源として、いわゆる燃料電池スタックを用いたものが知られている。燃料電池スタックは、固体高分子電解質膜を酸化剤極と燃料極とにより挟んで構成された燃料電池構造体が、セパレータを介して複数積層されてなる。このような燃料電池スタックを用いた燃料電池システムとしては、例えば特開平10−255828号公報で開示されているものが知られている。
【0003】
この特開平10−255828号公報で開示されている燃料電池システムでは、酸化剤として空気、燃料として水素が供給されることにより、比較的低温で作動する固体高分子型燃料電池が説明されている。また、この従来の燃料電池システムでは、燃料電池に発電をさせるに際して、固体高分子電解質膜を十分に湿潤している状態に維持する必要があるために、燃料電池に供給する空気及び水素を純水を用いて加湿する動作をしていた。
【0004】
また、この特開平10−255828号公報で開示されている燃料電池システムでは、空気及び水素の加湿量を最適にするために、燃料電池スタックの運転状態、すなわち、供給ガス流量・供給ガス温度・電池負荷・電池内部温度に応じて、加湿器内部の純水噴射手段を制御していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の従来の燃料電池システムでは、加湿用純水を噴射弁により霧化して空気及び水素を加湿しているために加湿器内で完全に水蒸気にはならず、目標とする露点、すなわち目標とする加湿状態に制御することが困難であった。
【0006】
また、従来の燃料電池システムでは、加湿用純水を霧化して水蒸気にならなかった液滴の一部が、空気及び水素と共に燃料電池スタック内に流れて、燃料電池スタック内での水詰まりの原因となってしまう。
【0007】
したがって、従来の燃料電池システムでは、燃料電池スタックの性能を十分に発揮できない可能性があるという問題点があった。
【0008】
そこで、本発明は、上述した実情に鑑みて提案されたものであり、燃料電池スタック内での水詰まりを防止すると共に、常に燃料電池スタックの出力を安定して取り出すことができる燃料電池システムを提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る燃料電池システムでは、電解質膜を酸化剤極と燃料極とにより挟んで構成され、上記酸化剤極側に酸化剤ガスが供給されると共に、上記燃料極側に燃料ガスが供給されて発電する燃料電池と、上記燃料電池に燃料ガス及び酸化剤ガスを供給するガス供給手段と、加湿用純水循環流路に加湿用純水を循環させて上記ガス供給手段により上記燃料電池に供給される酸化剤ガス及び燃料ガスを加湿し、循環させる上記加湿用純水の流量を制御する加湿用純水流量制御手段を有するガス加湿手段と、冷却媒体循環流路に冷却媒体を循環させて上記燃料電池を冷却し、上記冷却媒体温度を制御する冷却媒体温度制御手段を有する燃料電池冷却手段と、上記燃料ガス及び酸化剤ガスを加湿する前の上記加湿用純水と、上記燃料電池を冷却した後の上記冷却媒体とを熱交換させ、熱交換させた上記加湿用純水で上記ガス加湿手段によって酸化剤ガス及び燃料ガスを加湿させる熱交換手段と、上記燃料電池に供給する燃料ガス及び酸化剤ガスの露点よりも、上記燃料電池温度を高くするように上記燃料電池冷却手段、又は、上記ガス加湿手段の少なくともいずれか一方を制御する制御手段とを備え、上記制御手段は、上記冷却媒体温度制御手段を制御して上記燃料電池温度を上昇又は低下させると共に、上記加湿用純水流量制御手段を制御することによって、上記熱交換手段で上記冷却媒体と熱交換される加湿用純水流量を増加又は減少させて、上記加湿用純水温度を低下又は上昇させて酸化剤ガス及び燃料ガスを加湿させることによって、上記燃料電池に供給する燃料ガス及び酸化剤ガスの露点を低下又は上昇させる。
【0010】
請求項2に係る燃料電池システムでは、上記制御手段は、上記燃料電池の冷却媒体入口での冷却媒体温度を、上記熱交換手段の加湿用純水出口での加湿用純水温度又は上記ガス加湿手段の加湿用純水出口での加湿用純水温度よりも高くするように上記燃料電池冷却手段を制御する
【0011】
請求項3に係る燃料電池システムでは、上記燃料電池の発電量を検出する燃料電池発電量検出手段を更に備え、上記制御手段は、上記燃料電池発電量検出手段で検出された発電量に応じて冷却媒体流量及び加湿用純水流量を決定して上記燃料電池冷却手段及びガス加湿手段を制御し、冷却媒体温度と加湿用純水温度との温度差が目標値よりも低い場合には、冷却媒体の流量を減らすように上記燃料電池冷却手段を制御し、冷却媒体温度が、燃料電池システムをオーバーヒートとしない許容値以上の場合には、冷却媒体温度を低下させるように上記冷却媒体温度制御手段を制御する
【0012】
請求項4に係る燃料電池システムでは、上記燃料電池の発電量を検出する燃料電池発電量検出手段を更に備え、上記制御手段は、上記燃料電池発電量検出手段で検出された発電量に応じて冷却媒体流量及び加湿用純水流量を決定して上記燃料電池冷却手段及びガス加湿手段を制御し、冷却媒体温度と加湿用純水温度との温度差が目標値よりも高い場合には、冷却媒体の流量を増やすように上記燃料電池冷却手段を制御する。
【0013】
請求項5に係る燃料電池システムでは、上記燃料電池冷却手段は、上記燃料電池を冷却するために上記冷却媒体を冷却する冷却媒体放熱用ラジエータの冷却ファンを更に備え、上記制御手段は、上記冷却媒体温度が予め設定した許容温度よりも高い場合には、上記冷却ファンを駆動する制御をして、上記冷却媒体温度を低減させることによって上記燃料電池の温度を低下させる
【0014】
請求項6に係る燃料電池システムでは、上記制御手段は、上記冷却媒体温度が予め設定した許容温度よりも高い場合には、冷却媒体温度が上記許容温度以下になるまで冷却媒体流量を増加させるように上記冷却媒体温度制御手段を制御して、冷却媒体温度を低くすることによって上記燃料電池の温度を低くし、冷却媒体温度と加湿用純水温度との温度差が目標範囲外である場合には、加湿用純水流量を増加又は減少するように上記加湿用純水流量制御手段を制御することによって、加湿用純水温度を低下又は上昇させて上記燃料電池に供給する燃料ガス及び酸化剤ガスの露点を低下又は上昇させて、冷却媒体温度と加湿用純水温度との温度差を目標範囲内にし、加湿用純水温度の低下又は上昇に応じて決定される上記燃料電池に供給する燃料ガス及び酸化剤ガスの露点よりも、上記燃料電池の温度を高くする
【0015】
請求項7に係る燃料電池システムでは、上記制御手段は、冷却媒体温度と加湿用純水温度の温度差が目標値よりも低い場合には、加湿用純水流量を増加させるように上記加湿用純水流量制御手段を制御することによって、加湿用純水の温度を低くして上記燃料電池に供給する燃料ガス及び酸化剤ガスの露点を低くし、冷却媒体温度と加湿用純水温度の温度差を目標値にすることで、上記燃料電池に供給する燃料ガス及び酸化剤ガスの露点よりも、上記燃料電池の温度を高くさせる
【0016】
請求項8に係る燃料電池システムでは、上記制御手段は、冷却媒体温度と加湿用純水温度の温度差が目標値よりも高い場合には、加湿用純水流量を低減させるように上記加湿用純水流量制御手段を制御することによって、加湿用純水の温度を高くして、上記燃料電池に供給する燃料ガス及び酸化剤ガスの露点を高くし、冷却媒体温度と加湿用純水温度の温度差を目標値にすることで、上記燃料電池に供給する燃料ガス及び酸化剤ガスの露点よりも、上記燃料電池の温度を高くさせる
【0017】
請求項9に係る燃料電池システムでは、上記制御手段は、加湿用純水流量を低減させているときに燃料ガス又は酸化剤ガスの露点が目標値以下になった場合には、加湿用純水流量の低減を中止するように上記加湿用純水流量制御手段を制御することによって、加湿用純水の温度を高くして、上記燃料電池に供給する燃料ガス及び酸化剤ガスの露点を高くし、冷却媒体温度と加湿用純水温度との温度差が目標範囲外である場合で、且つ冷却媒体温度が許容値以下の場合には、冷却媒体流量を増減させるように上記冷却媒体温度制御手段を制御することによって、冷却媒体温度を高低させて上記燃料電池の温度を高低させる
【0018】
請求項10に係る燃料電池システムでは、上記制御手段は、加湿用純水流量を低減させているときに燃料ガス又は酸化剤ガスの露点が目標値以下になった場合には、加湿用純水の低減を中止するように上記加湿用純水流量制御手段を制御することによって、加湿用純水の温度を高くすることで上記燃料電池に供給する燃料ガス及び酸化剤ガスの露点を高くして、冷却媒体温度と加湿用純水温度との温度差が目標範囲外である場合で、且つ冷却媒体温度が許容値以上の場合には、上記燃料電池の水詰まりに対する処理をする。
【0019】
請求項11に係る燃料電池システムでは、上記燃料電池冷却手段は、上記冷却媒体を循環させる冷却媒体循環用ポンプを有する冷却媒体流量制御手段により、上記燃料電池、上記熱交換手段、冷却ファンにより冷却媒体を冷却するラジエータを有する冷却媒体温度制御手段の順に冷却媒体を循環させる冷却媒体循環流路を備える。
【0020】
請求項12に係る燃料電池システムでは、上記燃料電池冷却手段は、上記冷却媒体を循環させる冷却媒体循環用ポンプからなる冷却媒体流量制御手段により、冷却ファンにより冷却媒体を冷却するラジエータからなる冷却媒体温度制御手段、上記熱交換手段、上記燃料電池、の順に冷却媒体を循環させる冷却媒体循環流路を備える。
【0022】
【発明の効果】
請求項1に係る燃料電池システムによれば、燃料電池に供給する燃料ガス及び酸化剤ガスの露点よりも、燃料電池の温度を高くするので、燃料電池内での燃料ガス及び酸化剤ガス流路内の結露を防止して燃料電池内での水詰まりを防止すると共に、常に燃料電池の出力を安定して取り出すことができる。また、燃料電池システムによれば、加湿用純水流量制御手段を制御して燃料ガス及び酸化剤ガスの露点を制御すると共に、冷却媒体温度制御手段及び冷却媒体流量制御手段を制御して燃料電池の温度を制御して、燃料電池に供給する燃料ガス及び酸化剤ガスの露点よりも、燃料電池の温度を高くするので、システムを簡略化でき、更に、加湿用純水を冷却媒体で受熱させるので、暖機時間を短縮することができる。
【0023】
請求項2に係る燃料電池システムによれば、燃料電池の冷却媒体入口での冷却媒体温度を、熱交換手段の加湿用純水出口での加湿用純水温度又はガス加湿手段の加湿用純水出口での加湿用純水温度よりも高くするように燃料電池冷却手段を制御するので、冷却媒体の温度を調整するのみで、燃料電池に供給する燃料ガス及び酸化剤ガスの露点よりも燃料電池の温度を高くして、燃料電池内での燃料ガス及び酸化剤ガス流路内の結露を防止して燃料電池内での水詰まりを防止すると共に、常に燃料電池の出力を安定して取り出すことができる、簡便なシステムを提供することができる。
【0024】
請求項3に係る燃料電池システムによれば、発電量に応じて冷却媒体流量及び加湿用純水流量を決定して燃料電池冷却手段及びガス加湿手段を制御し、冷却媒体温度と加湿用純水温度との温度差が目標値よりも低い場合には、冷却媒体の流量を減らすように燃料電池冷却手段を制御するので、冷却媒体温度と加湿用純水温度との温度差を最適にできる、簡便なシステムを提供することができる。
【0025】
請求項4に係る燃料電池システムによれば、発電量に応じて冷却媒体流量及び加湿用純水流量を決定して燃料電池冷却手段及びガス加湿手段を制御し、冷却媒体温度と加湿用純水温度との差が目標値よりも高い場合には、冷却媒体の流量を増やすように燃料電池冷却手段を制御するので、冷却媒体温度と加湿用純水温度との温度差を最適にできる、簡便なシステムを提供することができる。
【0026】
請求項5に係る燃料電池システムによれば、冷却媒体温度が予め設定した許容温度よりも高い場合には、燃料電池冷却手段を構成する冷却媒体放熱用ラジエータの冷却ファンを駆動する制御をするので、冷却媒体の温度を制御するに際して、システムのオーバーヒートを抑制することができる。
【0027】
請求項6に係る燃料電池システムによれば、冷却媒体温度が予め設定した許容温度よりも高い場合には、冷却媒体温度が許容温度以下になるまで冷却媒体流量を増加させるように燃料電池冷却手段を制御し、冷却媒体温度と加湿用純水との温度差が目標範囲外である場合には加湿用純水流量を増減させるようにガス加湿手段を制御するので、システムのオーバーヒートを防ぐと共に、冷却媒体温度と加湿用純水温度との温度差を最適にすることができる。
【0028】
請求項7に係る燃料電池システムによれば、冷却媒体温度と加湿用純水温度の温度差が目標値よりも低い場合には、加湿用純水流量を増加させるようにガス加湿手段を制御するので、冷却媒体温度と加湿用純水温度との温度差を最適にすることができる。
【0029】
請求項8に係る燃料電池システムによれば、冷却媒体温度と加湿用純水温度の温度差が目標値よりも高い場合には、加湿用純水流量を低減させるようにガス加湿手段を制御するので、冷却媒体温度と加湿用純水温度との温度差を最適にすることができる。
【0030】
請求項9に係る燃料電池システムによれば、加湿用純水流量を低減させているときに燃料ガス又は酸化剤ガスの露点が目標値以下になった場合には加湿用純水の低減を中止するようにガス加湿手段を制御し、冷却媒体温度と加湿用純水温度との温度差が目標範囲外である場合で、且つ冷却媒体温度が許容値以下の場合には、冷却媒体流量を増減させるように燃料電池冷却手段を制御するので、燃料ガス及び酸化剤ガスの加湿不足による燃料電池の性能劣化を防止することができると共に、冷却媒体温度と加湿用純水温度との温度差を最適にすることができる。
【0031】
請求項10に係る燃料電池システムによれば、加湿用純水流量を低減させているときに燃料ガス又は酸化剤ガスの露点が目標値以下になった場合には加湿用純水の低減を中止するようにガス加湿手段を制御し、冷却媒体温度と加湿用純水温度との温度差が目標範囲外である場合で、且つ冷却媒体温度が許容値以上の場合には、燃料電池の水詰まりに対する処理をするので、燃料電池の出力電圧の低下及びシステムのオーバーヒートを防止することができると共に、水詰まりに対する処理をするので燃料電池に安定した性能を発揮させることができる。
【0032】
請求項11に係る燃料電池システムによれば、冷却媒体を循環させる冷却媒体循環用ポンプを有する冷却媒体流量制御手段により、燃料電池、熱交換手段、冷却ファンにより冷却媒体を冷却するラジエータを有する冷却媒体温度制御手段の順に冷却媒体を循環させる冷却媒体循環流路を備える燃料電池冷却手段を備えた構成を有しているので、燃料電池から受熱した暖かい冷却媒体が冷媒となるので、加湿用純水の暖機時間を短縮することができる。
【0033】
請求項12に係る燃料電池システムによれば、燃料電池冷却手段を、上記冷却媒体を循環させる冷却媒体循環用ポンプからなる冷却媒体流量制御手段により、冷却ファンにより冷却媒体を冷却するラジエータからなる冷却媒体温度制御手段、上記熱交換手段、上記燃料電池、の順に冷却媒体を循環させる冷却媒体循環流路を備えるものとしたので、熱交換器の性質を利用して、冷却媒体又は加湿用純水の流量を厳密かつ詳細に制御しなくても、燃料ガス及び酸化剤ガスの露点を冷却媒体温度以下にする機会を増やすことができ、更に簡便に、燃料電池の出力電圧を安定して取り出すことができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0036】
本発明は、例えば図1に示すように構成された燃料電池システムに適用される。
【0037】
[燃料電池システムの構成]
図1に示す燃料電池システムは、水素含有ガス及び燃料ガスが供給されて発電する燃料電池スタック1を備えるものである。この燃料電池スタック1は、例えば固体高分子電解質膜を挟んで燃料極(水素極)と酸化剤極(空気極)を対設した燃料電池構造体をセパレータで狭持した複数の燃料電池構造体からなる。この燃料電池スタック1は、酸化剤ガス極側に酸化剤ガスとして空気が供給される共に、水素極側に燃料ガスとして水素ガスが供給されることで発電をして、例えば自動車等の駆動源として利用される。
【0038】
この燃料電池システムにおいて、コントロールユニット10は、後述の各センサからのセンサ信号を入力して、センサ信号に従った処理をして、各部に制御信号を送出することにより、燃料電池スタック1の発電反応を制御する。
【0039】
燃料電池システムは、燃料タンクに蓄えられた燃料ガスを、例えば調圧弁などで調圧し、加湿器2を介して燃料電池スタック1に供給する燃料ガス流路L1と、外部からの空気を、酸化剤ガスとして燃料電池スタック1に供給する酸化剤ガス流路L2とを備える。
【0040】
加湿器2は、例えばパイプ状に成形された半透膜内に純水を通過させる構成となっており、燃料ガス及び酸化剤ガスを半透膜と接触させることで、半透膜を介した燃料ガス及び酸化剤ガスの加湿をする構成となっている。
【0041】
この燃料電池システムにおいて、燃料電池スタック1からの酸化剤極側の排気ガスは水蒸気と液水とを含み、水分離器によって液水分と水蒸気とに分離され、液水分が加湿用純水タンク8に蓄えられ、水蒸気が外部に排出されるように構成されている。
【0042】
燃料ガス流路L1には、加湿器2で加湿された燃料ガスの露点を検出する燃料ガス露点センサ11と、燃料電池スタック1に供給される燃料ガスの温度を検出する燃料ガス温度センサ12とを備える。燃料ガス露点センサ11は検出した燃料ガス露点をセンサ信号としてコントロールユニット10に出力すると共に、燃料ガス温度センサ12は検出した燃料ガス温度T30をコントロールユニット10に出力する。
【0043】
酸化剤ガス流路L2には、加湿器2で加湿された酸化剤ガスの露点を検出する酸化剤ガス露点センサ13と、燃料電池スタック1に供給される酸化剤ガスの温度を検出する酸化剤ガス温度センサ14とを備える。酸化剤ガス露点センサ13は検出した酸化剤ガス露点をセンサ信号としてコントロールユニット10に出力すると共に、酸化剤ガス温度センサ14は検出した酸化剤ガス温度T20をコントロールユニット10に出力する。
【0044】
また、この燃料電池システムは、燃料電池スタック1内に冷却媒体を循環させる冷却媒体循環流路L3と、燃料電池スタック1に供給する燃料ガス及び燃料ガスを加湿するための加湿用純水を循環させる加湿用純水循環流路L4とを更に備える。この冷却媒体循環流路L3及び加湿用純水循環流路L4には、冷却媒体と加湿用純水との間で熱交換をする熱交換器3が配設されている。
【0045】
冷却媒体循環流路L3には、冷却媒体ポンプ4、燃料電池スタック1、熱交換器3、ラジエータ5、冷却媒体ポンプ4の順に冷却媒体が循環するように挿通され、ラジエータ5に冷風を吹き付けるラジエータ冷却ファン6がラジエータ5近傍に配設されると共に、冷却媒体を蓄える冷却媒体タンク7がラジエータ5に接続されている。
【0046】
この燃料電池システムでは、冷却媒体ポンプ4を駆動することにより、冷却媒体を燃料電池スタック1内に流入させ、燃料電池スタック1からの冷却媒体を熱交換器3により加湿用純水循環流路L4の加湿用純水との間で熱交換をさせ、燃料電池スタック1の発熱により高温度となった冷却媒体をラジエータ5により冷却して再度、冷却媒体ポンプ4に循環させる。
【0047】
また、冷却媒体循環流路L3には、燃料電池スタック1の冷却媒体入口における冷却媒体温度T1を検出する第1冷却媒体温度センサ15と、燃料電池スタック1の冷却媒体出口における冷却媒体温度T2を検出する第2冷却媒体温度センサ16とを備える。第1冷却媒体温度センサ15は検出した冷却媒体温度T1をセンサ信号としてコントロールユニット10に出力すると共に、第2冷却媒体温度センサ16は検出した冷却媒体温度T2をコントロールユニット10に出力する。
【0048】
加湿用純水循環流路L4には、加湿用純水タンク8に蓄積された加湿用純水を加湿器2に導く加湿用純水ポンプ9と、熱交換器3とが配設され、加湿用純水ポンプ9、熱交換器3、加湿器2、加湿用純水タンク8、加湿用純水ポンプ9の順に加湿用純水を循環するように挿通させている。
【0049】
この燃料電池システムでは、加湿用純水ポンプ9を駆動することにより、加湿用純水タンク8に蓄積された加湿用純水を熱交換器3に供給して加湿用純水を冷却媒体との間で熱交換させて加熱させて加湿器2に供給する。これにより、加湿器2内では、例えばパイプ状の半透明膜内に加湿用純水が供給され、半透明膜に燃料ガス及び酸化剤ガスが通過することにより燃料ガス及び酸化剤ガスに加湿をする。
【0050】
また、加湿用純水循環流路L4には、熱交換器3と加湿器2との間における加湿用純水温度T11を検出する加湿用純水温度センサ17を備える。この加湿用純水温度センサ17は、検出した加湿用純水温度T11をコントロールユニット10に出力する。
【0051】
コントロールユニット10は、各センサ11〜17からのセンサ信号に基づいて、燃料電池システムの各部を制御する制御信号を出力する。コントロールユニット10は、燃料電池スタック1に供給する燃料ガス及び酸化剤ガスの露点よりも、燃料電池スタック1の温度を高くするスタック温度制御処理をする。
【0052】
コントロールユニット10は、スタック温度制御処理をするに際して、ラジエータ冷却ファン6の回転数制御や動作又は非動作制御、冷却媒体ポンプ4及び加湿用純水ポンプ9の駆動量、加湿用純水ポンプ9の駆動量を制御することによる冷却媒体流量制御及び加湿用純水流量制御を行う。
【0053】
以下に、コントロールユニット10によるスタック温度制御処理について説明する。
【0054】
[スタック温度制御処理]
スタック温度制御処理では、燃料電池スタック1の冷却媒体入口での冷却媒体温度をT1、燃料電池スタック1の冷却媒体出口での冷却媒体温度(≒熱交換器3の冷却媒体入口温度)をT2、熱交換器3の冷却媒体出口での冷却媒体温度をT3、燃料電池スタック1の酸化剤ガス入口での酸化剤ガス温度をT20、燃料電池スタック1の燃料ガス入口での燃料ガス温度をT30、加湿器2の加湿用純水入口(≒熱交換器3出口温度)での加湿用純水温度をT11、加湿器2の加湿用純水出口での加湿用純水温度をT12、熱交換器3の加湿用純水入口での加湿用純水温度をT10、熱交換器3の加湿用純水出口での加湿用純水温度をT11、とすると、
燃料電池スタック1の平均温度は
(T1+T2)/2
で表現され、発電反応をしている限り燃料電池スタック1の冷却媒体入口での冷却媒体温度T1よりも高くなる。
【0055】
また、加湿器2の性能が十分であり、十分な加湿用純水を加湿器2に供給することにより、燃料電池スタック1の酸化剤ガス入口での酸化剤ガスの露点は酸化剤ガス入口での燃料ガス温度T20とほぼ等しく、燃料電池スタック1の燃料ガス入口での燃料ガスの露点は燃料ガス入口での燃料ガス温度T30とほぼ等しくなる。
【0056】
ここで、加湿器2は、理論上、加湿器2の加湿用純水入口での加湿用純水温度T11より加湿器2の加湿用純水出口での加湿用純水温度T12が小さい(T11>T12)ことと、燃料ガス及び酸化剤ガスと加湿用純水との間で熱交換を行うため加湿用純水T12が酸化剤ガス温度T20及び燃料ガス温度T30とほぼ同温度となるような関係が成り立つ(T11>T12≒T20≒T30)。すなわち、酸化剤ガスの露点及び燃料ガスの露点は、加湿器2の加湿用純水入口での加湿用純水温度T11よりも低くなる。
【0057】
以上の温度関係より、燃料電池スタック1の冷却媒体入口での冷却媒体温度T1よりも加湿用純水T11を小さくすることにより、燃料電池スタック1の温度を、酸化剤ガス及び燃料ガスの露点よりも高くすることができる。
【0058】
これにより、燃料電池システムでは、加湿した酸化剤ガス及び燃料ガスを燃料電池スタック1に供給したときに、ガス中の水分が燃料電池スタック1の内部で結露することがない。したがって、この燃料電池システムでは、燃料電池スタック1内部で燃料電池スタック1の発電反応による生成水以外は発生しないため、特に燃料電池スタック1の酸化剤ガス及び燃料ガス入口において、加湿用純水の結露が発生することによる水詰まりが発生せず、安定した燃料電池スタック1の出力電圧の取り出しが可能となる。
【0059】
図2に、上述した燃料電池システムにおける冷却媒体温度と加湿用純水温度との関係を示す。
【0060】
図2によれば、冷却媒体温度は、冷却媒体がラジエータ5により冷却されて燃料電池スタック1に供給されると、燃料電池スタック1の発電反応により冷却媒体入口での冷却媒体温度T1から高くなって冷却媒体温度T2となり、熱交換器3で加湿用純水との間で熱交換がされて低くなって加湿器2の冷却媒体出口で冷却媒体温度T3となり、再度ラジエータ5に供給されて低くなって再度冷却媒体入口での冷却媒体温度T1となる。
【0061】
一方、加湿用純水温度は、加湿用純水が加湿用純水温度T11で加湿器2に供給されると、燃料ガス及び酸化剤ガスとの熱交換により低くなって加湿用純水温度T12となり、熱交換器3に供給されると冷却媒体との熱交換により高くなり加湿用純水温度T10から加湿用純水温度T11となり、再度加湿器2に供給される。
【0062】
図2に示すように、冷却媒体の最低温度である冷却媒体温度T1を、加湿用純水の最高温度である熱交換器3出口での加湿用純水温度T11よりも高くすることにより、燃料電池スタック1の温度を燃料ガス及び酸化剤ガスの露点よりも高くすることができ、燃料電池スタック1内での燃料ガス及び酸化剤ガスの結露を防止することができる。
【0063】
ただし、燃料電池システムでは、燃料電池スタック1の運転条件によっては図3に示すように、燃料電池スタック1入口での冷却媒体温度T1が、熱交換器3出口での加湿用純水温度T11よりも低くなる場合がある。この場合が発生するのは、例えばラジエータ5の放熱量が大きいために冷却媒体入口での冷却媒体温度T1が低くなると共に、燃料電池スタック1の発熱量が大きいために冷却媒体出口での冷却媒体温度T2が高くなるときである。
【0064】
この場合は、燃料電池スタック1内に供給されたとき、酸化剤ガス及び燃料ガスの温度が低くなって露点が低くなり、酸化剤ガス及び燃料ガス内の水蒸気が結露して、水詰まりの発生につながってしまう。
【0065】
したがって、この燃料電池システムにおけるスタック温度制御処理では、常に燃料電池スタック1入口での冷却媒体温度T1を、熱交換器3出口での加湿用純水T11よりも高くするためには、冷却媒体及び加湿用純水の流量を制御することによる燃料電池スタック1の温度制御を行う。
【0066】
「スタック温度制御処理でのコントロールユニット10の処理手順」
以下に、実際に燃料電池スタック1の温度を酸化剤ガス及び燃料ガスの露点よりも高くするときのコントロールユニット10の処理手順について図4を参照して説明する。
【0067】
コントロールユニット10に外部から燃料電池スタック1を発電させる旨の命令が入力されて、燃料電池スタック1を反応させているときに、ステップS1から処理を開始する。
【0068】
ステップS1において、コントロールユニット10は、図示しない燃料電池スタック1の出力電圧を検出する電圧センサからのセンサ信号を入力し、燃料電池スタック1の出力電圧に応じて冷却媒体及び加湿用純水の流量の初期値を設定する。
【0069】
ステップS2において、コントロールユニット10は、ステップS3以降のループ処理回数を示す定数M(M=1,2,3,・・・)を「1」に設定する。次のステップS3において、コントロールユニット10は、後述の冷却媒体流量調整の回数を示す定数N(N=1,2,3,・・・)を「1」に設定する。次のステップS4において、設定されている定数Nをインクリメントする処理をする(N=N+1)。
【0070】
次のステップS5において、コントロールユニット10は、第1冷却媒体温度センサ15からのセンサ信号、及び加湿用純水温度センサ17からのセンサ信号を入力して、冷却媒体温度T1と、加湿用純水温度T11との温度差を演算する。そして、コントロールユニット10は、演算して得た温度差と、冷却媒体温度T1を加湿用純水温度T11よりも大きくするための目標値とが同値であるか否かの判定をする。コントロールユニット10は同値であると判定したときにはステップS28に処理を進め、同値でないと判定したときにはステップS6に処理を進める。
【0071】
ここで、目標値とは、燃料ガス及び酸化剤ガスが燃料電池スタック1内に供給されたときに燃料電池スタック1内の燃料ガス及び酸化剤ガス流路で結露が発生しない程度の温度差を示す値であり、予め設定しておく。
【0072】
ステップS28において、コントロールユニット10は、冷却媒体温度T1と加湿用純水温度T11との温度差が目標値であるので、図2に示す温度関係を維持することができるとして、後述する水詰まりに対する処理を終了する。
【0073】
ステップS6において、コントロールユニット10は、冷却媒体温度T1と加湿用純水温度T11との温度差が目標値よりも大きいか否かの判定をする。コントロールユニット10は目標値よりも大きいと判定したときにはステップS8に処理を進め、目標値よりも大きくないと判定したときにはステップS7に処理を進める。
【0074】
ステップS8において、コントロールユニット10は、冷却媒体温度T1が高すぎ、冷却媒体温度T1と加湿用純水温度T11との温度差を目標値に近づけるために、冷却媒体の流量を増加させて冷却媒体の温度を下げるように冷却媒体ポンプ4を制御する。これにより、コントロールユニット10は、燃料電池スタック1内部の温度を低くする。
【0075】
一方、ステップS7において、コントロールユニット10は、冷却媒体温度T1が低すぎ、冷却媒体温度T1と加湿用純水温度T11との温度差を目標値に近づけるために、冷却媒体の流量を低減させて冷却媒体の温度を上げるように冷却媒体ポンプ4を制御する。これにより、コントロールユニット10は、燃料電池スタック1内部の温度を高くする。
【0076】
次に、コントロールユニット10は、ステップS10〜ステップS16までの処理を行うことで、冷却媒体の流量を制御したことで燃料電池システムのオーバーヒートを防止する処理に移行する。
【0077】
ステップS10において、コントロールユニット10は、燃料電池システムのオーバーヒートを防止するために、第2冷却媒体温度センサ16からのセンサ信号を入力し、燃料電池スタック1の冷却媒体出口での冷却媒体温度T2が、オーバーヒートを判定するための許容温度よりも高いか否かの判定をする。コントロールユニット10は、冷却媒体温度T2が許容温度よりも高い時にはオーバーヒートを防止するためにステップS11に処理を進め、冷却媒体温度T2が許容温度よりも高くないときにはステップS9に処理を進める。
【0078】
ステップS9において、コントロールユニット10は、定数Nが設定値より大きく設定されているか否かの判定し、大きく設定されていると判定したときには、冷却媒体流量調整を終了して次の加湿用純水流量調整に移行するために、ステップS17に処理を進め、大きく設定されていないと判定したときにはステップS4に戻って再度ステップS4〜ステップS10までの冷却媒体流量調整を繰り返す。
【0079】
すなわち、このスタック温度制御処理においては、冷却媒体の流量を制御することで燃料電池スタック1を温度を制御しきれないことをステップS4〜ステップS10を実行した回数で判断し、定数Nが設定値以上となったら、加湿用純水の流量を制御する制御に処理を進める。
【0080】
ステップS11において、コントロールユニット10は、燃料電池システムのオーバーヒートを防止するために、ラジエータ冷却ファン6が回転駆動しているか否かの判定をし、ラジエータ冷却ファン6が回転駆動していない時にはステップS12に進んで駆動開始して再度ステップS10に処理を戻す。
【0081】
一方、ラジエータ冷却ファン6が既に回転駆動しているときにはステップS13に処理を進め、冷却媒体の流量が上限値となっているか否かの判定をする。コントロールユニット10は冷却媒体の流量が上限値となっていると判定したときには、これ以上冷却媒体流量を増加させることができないとして、ステップS16に処理を進める。
【0082】
ステップS16において、コントロールユニット10は、燃料電池システムのオーバーヒートが発生する可能性があるとして、例えば燃料電池スタック1の出力電圧取り出しの制限、ユーザにオーバーヒートが発生する可能性がある旨を警告点灯などで提示する処理をして、ステップS25に処理を進める。
【0083】
一方、ステップS13で冷却媒体の流量が上限値でないと判定したステップS14において、コントロールユニット10は、システムのオーバーヒートを防止するために、冷却媒体の流量を増加させるように冷却媒体ポンプ4を制御する。
【0084】
次のステップS15において、コントロールユニット10は、ステップS14で冷却媒体流量を増加させてラジエータ5の放熱能力を向上させた結果、冷却媒体温度T2が許容温度よりも高いか否かの判定をする。コントロールユニット10は、冷却媒体温度T2が許容温度よりも高いと判定したときには再度ステップS13〜ステップS14までの処理を行うことで更にラジエータ5の冷却能力を向上させ、冷却媒体温度T2が許容温度よりも高くないと判定したときにはステップS17に処理を進める。
【0085】
すなわち、コントロールユニット10は、冷却媒体流量制御から、加湿用純水流量制御に移行し、以降の処理を行うことで再度、冷却媒体温度T1と加湿用純水温度T11との温度差が目標値となったかを監視する。
【0086】
ステップS17において、コントロールユニット10は、ステップS18〜ステップS24までのループ処理の実行回数を示す定数L(L=1,2,3・・・)を「1」に設定し、次のステップS18において定数Lをインクリメントする処理をする(L=L+1)。
【0087】
次のステップS19において、コントロールユニット10は、ステップS5と同様に、冷却媒体温度T1と加湿用純水温度T11との温度差を演算し、演算して得た温度差と、目標値とが同値であるか否かの判定をする。コントロールユニット10は同値であると判定したときにはステップS28に処理を進め、同値でないと判定したときにはステップS20に処理を進める。
【0088】
ステップS20において、コントロールユニット10は、ステップS6と同様に、冷却媒体温度T1と加湿用純水温度T11との温度差が目標値よりも大きいか否かの判定をする。コントロールユニット10は目標値よりも大きいと判定したときにはステップS22に処理を進め、目標値よりも大きくないと判定したときにはステップS21に処理を進める。
【0089】
ステップS22において、コントロールユニット10は、加湿用純水温度T11が低すぎ、冷却媒体温度T1と加湿用純水温度T11との温度差を目標値に近づけるために、加湿用純水の流量を低減させて冷却媒体との間で熱交換させることで加湿用純水の温度を上げるように加湿用純水ポンプ9を制御する。
【0090】
一方、ステップS21において、コントロールユニット10は、加湿用純水温度T11が高すぎ、冷却媒体温度T1と加湿用純水温度T11との温度差を目標値に近づけるために、加湿用純水の流量を増加させて冷却媒体との間での熱交換量を少なくして加湿用純水ポンプ9を制御する。
【0091】
次のステップS23において、コントロールユニット10は、燃料ガス露点センサ11又は酸化剤ガス露点センサ13からのセンサ信号を入力し、ステップS21及びステップS22で加湿用純水流量を制御した結果、燃料ガスの露点又は酸化剤ガスの露点が許容範囲以下か否かを判定し、何れかのガス露点が許容範囲以下となったときにはステップS26に処理を進め、何れかのガス露点が許容範囲以下となっていないときにはステップS24に処理を進める。
【0092】
ステップS24において、コントロールユニット10は、加湿用純水流量調整の回数を示す定数Lが設定値より大きく設定されているか否かを判定し、大きく設定されていると判定したときにはステップS26に処理を進め、大きく設定されていないと判定したときには再度加湿用純水流量を調整するためにステップS18に処理を戻す。
【0093】
このようにステップS18〜ステップS24間での処理を行うコントロールユニット10によれば、燃料ガス又は酸化剤ガスの露点が許容範囲を超えるまで、又は、定数Lが設定値となるまで冷却媒体温度T1と加湿用純水温度T11との温度差が目標値と同値になるように加湿用純水の流量を制御する。
【0094】
ステップS26において、コントロールユニット10は、ステップS15と同様に、冷却媒体温度T2が許容温度よりも大きいか否かの判定をする。コントロールユニット10は、冷却媒体温度T2が許容温度よりも高いと判定したときにはステップS25に処理を進め、水詰まりに対処する装置を作動させて、処理を終了する。ここで、水詰まりに対処する装置とは、燃料ガス流路L1の一部を外部に開放して燃料電池スタック1内の燃料ガス流速を高くして燃料電池スタック1内の液滴を排除するパージ弁などである。
【0095】
一方、ステップS26において、冷却媒体温度T2が許容温度よりも高くないと判定したときにはステップS27に処理を進め、任意定数Mが設定値より大きい時にはステップS25に処理を進め、大きくない時にはステップS29に処理を進め、任意定数Mをインクリメントして再度ステップS3以降の処理をする。
【0096】
すなわち、コントロールユニット10は、ステップS26で冷却媒体温度T2が許容温度よりも大きい場合には、冷却媒体温度T1と加湿用純水温度T11との温度差を目標値と同値にすることは、燃料電池スタック1の水詰まり防止と燃料電池システムのオーバーヒート防止との双方を考慮すると不可能であるため、ステップS25に処理を進めて水詰まり対処装置を動作させる。
【0097】
また、このコントロールユニット10は、ステップS23において、燃料ガス又は酸化剤ガスの露点が許容値よりも大きい時にはステップS24に処理を進めて、冷却媒体温度T1と加湿用純水温度T11との温度差が目標となるまで加湿用純水ポンプ9の動作を制御する。
【0098】
[実施の形態の効果]
以上、詳細に説明したように、スタック温度制御処理を行う燃料電池システムによれば、先ず、冷却媒体流量を増減させて冷却媒体温度T1と加湿用純水温度T11との温度差を目標値にする処理をして、冷却媒体温度T1を加湿用純水温度T11よりも大きくすることができる。
【0099】
また、この燃料電池システムによれば、ラジエータ冷却ファン6を動作させている状態で、燃料ガス及び酸化剤ガスの露点が許容範囲内である場合に加湿用純水流量を制御して冷却媒体温度T1と加湿用純水温度T11との温度差を目標値にする処理をして、冷却媒体温度T1を加湿用純水温度T11よりも大きくすることができる。
【0100】
したがって、スタック温度制御処理を行う燃料電池システムによれば、冷却媒体及び加湿用純水の流量を制御するように冷却媒体ポンプ4及び加湿用純水ポンプ9を制御するのみで、燃料電池スタック1の温度制御を行うことができる。
【0101】
したがって、この燃料電池システムによれば、常に冷却媒体温度T1を加湿用純水温度T11よりも大きくすることができ、燃料電池スタック1に供給する燃料ガス及び酸化剤ガスの露点よりも、燃料電池スタック1の温度を高くするので、燃料電池スタック1内での燃料ガス及び酸化剤ガス流路内の結露を防止して燃料電池スタック1内での水詰まりを防止すると共に、常に燃料電池スタック1の出力を安定して取り出すことができる。
【0102】
また、この燃料電池システムによれば、冷却媒体流量又は加湿用純水流量を制御して冷却媒体温度を調整する簡便な処理のみで、水詰まり防止をすると共に、燃料電池スタック1の出力を安定して取り出すことができる。
【0103】
更に、燃料電池システムによれば、冷却媒体温度と加湿用純水温度との温度差が目標値よりも低い又は高い場合には、冷却媒体の流量を減らす又は増加させるので、冷却媒体温度と加湿用純水温度との温度差を最適にできる。
【0104】
また、この燃料電池システムによれば、ステップS7又はステップS8で冷却媒体流量の制御を行っていて、ステップS10で冷却媒体温度が許容温度を超えたときには、ステップS11及びステップS12によりラジエータ冷却ファン6を駆動して冷却媒体流量の制御をして、システムのオーバーヒートを防止することができる。
【0105】
更に、燃料電池システムによれば、ステップS10で冷却媒体温度が予め設定した許容温度よりも高い場合には、冷却媒体温度が許容温度以下になるまで冷却媒体流量を増加させて、ステップS17以降の加湿用純水流量を調整する処理に移行し、冷却媒体温度と加湿用純水との温度差が目標範囲外である場合には加湿用純水流量を増減させるので、システムのオーバーヒートを防ぐと共に、冷却媒体温度と加湿用純水温度との温度差を最適にすることができる。
【0106】
更にまた、燃料電池システムによれば、加湿用純水流量を調整しているときに燃料ガス又は酸化剤ガスの露点が目標値以下になった場合には加湿用純水の低減を中止し、冷却媒体温度と加湿用純水温度との温度差が目標範囲外である場合で、且つ冷却媒体温度が許容値以下の場合には、冷却媒体流量の調整に移行するので、燃料ガス及び酸化剤ガスの加湿不足による燃料電池の性能劣化を防止することができると共に、冷却媒体温度と加湿用純水温度との温度差を最適にすることができる。
【0107】
更にまた、燃料電池システムによれば、加湿用純水流量を低減させているときに燃料ガス又は酸化剤ガスの露点が目標値以下になった場合には加湿用純水の低減を中止し、冷却媒体と加湿用純水との温度差が目標範囲外である場合で、且つ冷却媒体温度が許容値以上の場合には、燃料電池の水詰まりに対する処理をするので、燃料電池スタック1に安定した性能を発揮させることができる。
【0108】
更にまた、燃料電池システムによれば、冷却水ポンプ4により、燃料電池スタック1、熱交換器3、ラジエータ5、冷却水ポンプ4の順に冷却媒体を循環させる構成を有しているので、燃料電池スタック1から受熱した暖かい冷却媒体が冷媒となるので、加湿用純水の暖機時間を短縮することができる。
【0109】
[燃料電池システムの他の構成例]
図5に、燃料電池システムの他の構成例を示す。この燃料電池システムは、図1に示したものとは冷却媒体の流路が異なり、ラジエータ5、熱交換器3、燃料電池スタック1、ラジエータ5の順序で冷却媒体ポンプ4により冷却媒体を循環させる点で異なる。
【0110】
ここで、熱交換器3の冷却媒体出口(≒燃料電池スタック1の冷却媒体入口)における冷却媒体温度をT4、熱交換器3の冷却媒体出口での冷却媒体温度をT11とすると、熱交換器3の性質上、
T4>T11
となる。したがって、この燃料電池システムによれば、図6に示すように、加湿用純水温度T11が冷却媒体温度T4を上回るようなことがない場合がほとんどとなり、燃料電池スタック1の運転状態に拘わらず、燃料電池スタック1の温度を燃料ガス及び酸化剤ガスの露点よりも高くすることができ、冷却媒体や加湿用純水の流量制御を頻度を多くして行う必要がない。
【0111】
したがって、この燃料電池システムによれば、より簡便な方法で燃料電池スタック1内での水詰まりを防止し、燃料電池スタック1の出力低下を抑制できる。
【0112】
なお、上述の実施の形態は本発明の一例である。このため、本発明は、上述の実施形態に限定されることはなく、この実施の形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した燃料電池システムの一構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明を適用した燃料電池システムにおける冷却媒体温度と加湿用純水温度との関係を説明するための図である。
【図3】本発明を適用した燃料電池システムにおける冷却媒体温度と加湿用純水温度との関係の他の例を説明するための図である。
【図4】コントロールユニットによるスタック温度制御処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図5】本発明を適用した燃料電池システムの他の構成例を示すブロック図である。
【図6】本発明を適用した他の構成例に係る燃料電池システムにおける冷却媒体温度と加湿用純水温度との関係を説明するための図である。
【符号の説明】
1 燃料電池スタック
2 加湿器
3 熱交換器
4 冷却媒体ポンプ
5 ラジエータ
6 ラジエータ冷却ファン
7 冷却媒体タンク
8 加湿用純水タンク
9 加湿用純水ポンプ
10 コントロールユニット
11 燃料ガス露点センサ
12 燃料ガス温度センサ
13 酸化剤ガス露点センサ
14 酸化剤ガス温度センサ
15 第1冷却媒体温度センサ
16 第2冷却媒体温度センサ
17 加湿用純水温度センサ

Claims (12)

  1. 電解質膜を酸化剤極と燃料極とにより挟んで構成され、上記酸化剤極側に酸化剤ガスが供給されると共に、上記燃料極側に燃料ガスが供給されて発電する燃料電池と、
    上記燃料電池に燃料ガス及び酸化剤ガスを供給するガス供給手段と、
    加湿用純水循環流路に加湿用純水を循環させて上記ガス供給手段により上記燃料電池に供給される酸化剤ガス及び燃料ガスを加湿し、循環させる上記加湿用純水の流量を制御する加湿用純水流量制御手段を有するガス加湿手段と、
    冷却媒体循環流路に冷却媒体を循環させて上記燃料電池を冷却し、上記冷却媒体温度を制御する冷却媒体温度制御手段を有する燃料電池冷却手段と、
    上記燃料ガス及び酸化剤ガスを加湿する前の上記加湿用純水と、上記燃料電池を冷却した後の上記冷却媒体とを熱交換させ、熱交換させた上記加湿用純水で上記ガス加湿手段によって酸化剤ガス及び燃料ガスを加湿させる熱交換手段と、
    上記燃料電池に供給する燃料ガス及び酸化剤ガスの露点よりも、上記燃料電池温度を高くするように上記燃料電池冷却手段、又は、上記ガス加湿手段の少なくともいずれか一方を制御する制御手段とを備え、
    上記制御手段は、
    上記冷却媒体温度制御手段を制御して上記燃料電池温度を上昇又は低下させると共に、
    上記加湿用純水流量制御手段を制御することによって、上記熱交換手段で上記冷却媒体と熱交換される加湿用純水流量を増加又は減少させて、上記加湿用純水温度を低下又は上昇させて酸化剤ガス及び燃料ガスを加湿させることによって、上記燃料電池に供給する燃料ガス及び酸化剤ガスの露点を低下又は上昇させること
    を特徴とする燃料電池システム。
  2. 上記制御手段は、
    上記燃料電池の冷却媒体入口での冷却媒体温度を、上記熱交換手段の加湿用純水出口での加湿用純水温度又は上記ガス加湿手段の加湿用純水出口での加湿用純水温度よりも高くするように上記燃料電池冷却手段を制御すること
    を特徴とする請求項に記載の燃料電池システム。
  3. 上記燃料電池の発電量を検出する燃料電池発電量検出手段を更に備え、
    上記制御手段は、
    上記燃料電池発電量検出手段で検出された発電量に応じて冷却媒体流量及び加湿用純水流量を決定して上記燃料電池冷却手段及びガス加湿手段を制御し、
    冷却媒体温度と加湿用純水温度との温度差が目標値よりも低い場合には、冷却媒体の流量を減らすように上記燃料電池冷却手段を制御し、
    冷却媒体温度が、燃料電池システムをオーバーヒートとしない許容値以上の場合には、冷却媒体温度を低下させるように上記冷却媒体温度制御手段を制御すること
    ことを特徴とする請求項1〜2の何れか一に記載の燃料電池システム。
  4. 上記燃料電池の発電量を検出する燃料電池発電量検出手段を更に備え、
    上記制御手段は、
    上記燃料電池発電量検出手段で検出された発電量に応じて冷却媒体流量及び加湿用純水流量を決定して上記燃料電池冷却手段及びガス加湿手段を制御し、
    冷却媒体温度と加湿用純水温度との温度差が目標値よりも高い場合には、冷却媒体の流量を増やすように上記燃料電池冷却手段を制御すること
    を特徴とする請求項1〜2の何れか一に記載の燃料電池システム。
  5. 上記燃料電池冷却手段は、上記燃料電池を冷却するために上記冷却媒体を冷却する冷却媒体放熱用ラジエータの冷却ファンを更に備え、
    上記制御手段は、上記冷却媒体温度が予め設定した許容温度よりも高い場合には、上記冷却ファンを駆動する制御をして、上記冷却媒体温度を低減させることによって上記燃料 電池の温度を低下させることを特徴とする請求項1〜6の何れか一に記載の燃料電池システム。
  6. 上記制御手段は、
    上記冷却媒体温度が予め設定した許容温度よりも高い場合には、冷却媒体温度が上記許容温度以下になるまで冷却媒体流量を増加させるように上記冷却媒体温度制御手段を制御して、冷却媒体温度を低くすることによって上記燃料電池の温度を低くし、
    冷却媒体温度と加湿用純水温度との温度差が目標範囲外である場合には、加湿用純水流量を増加又は減少するように上記加湿用純水流量制御手段を制御することによって、加湿用純水温度を低下又は上昇させて上記燃料電池に供給する燃料ガス及び酸化剤ガスの露点を低下又は上昇させて、冷却媒体温度と加湿用純水温度との温度差を目標範囲内にし、
    加湿用純水温度の低下又は上昇に応じて決定される上記燃料電池に供給する燃料ガス及び酸化剤ガスの露点よりも、上記燃料電池の温度を高くすることを特徴とする請求項1〜5の何れか一に記載の燃料電池システム。
  7. 上記制御手段は、
    冷却媒体温度と加湿用純水温度の温度差が目標値よりも低い場合には、加湿用純水流量を増加させるように上記加湿用純水流量制御手段を制御することによって、加湿用純水の温度を低くして上記燃料電池に供給する燃料ガス及び酸化剤ガスの露点を低くし、冷却媒体温度と加湿用純水温度の温度差を目標値にすることで、上記燃料電池に供給する燃料ガス及び酸化剤ガスの露点よりも、上記燃料電池の温度を高くさせることを特徴とする請求項1〜6の何れか一に記載の燃料電池システム。
  8. 上記制御手段は、
    冷却媒体温度と加湿用純水温度の温度差が目標値よりも高い場合には、加湿用純水流量を低減させるように上記加湿用純水流量制御手段を制御することによって、加湿用純水の温度を高くして、上記燃料電池に供給する燃料ガス及び酸化剤ガスの露点を高くし、冷却媒体温度と加湿用純水温度の温度差を目標値にすることで、上記燃料電池に供給する燃料ガス及び酸化剤ガスの露点よりも、上記燃料電池の温度を高くさせることを特徴とする請求項1〜6の何れか一に記載の燃料電池システム。
  9. 上記制御手段は、
    加湿用純水流量を低減させているときに燃料ガス又は酸化剤ガスの露点が目標値以下になった場合には、加湿用純水流量の低減を中止するように上記加湿用純水流量制御手段を制御することによって、加湿用純水の温度を高くして、上記燃料電池に供給する燃料ガス及び酸化剤ガスの露点を高くし、
    冷却媒体温度と加湿用純水温度との温度差が目標範囲外である場合で、且つ冷却媒体温度が許容値以下の場合には、冷却媒体流量を増減させるように上記冷却媒体温度制御手段を制御することによって、冷却媒体温度を高低させて上記燃料電池の温度を高低させること
    を特徴とする請求項1〜8の何れか一に記載の燃料電池システム。
  10. 上記制御手段は、
    加湿用純水流量を低減させているときに燃料ガス又は酸化剤ガスの露点が目標値以下になった場合には、加湿用純水の低減を中止するように上記加湿用純水流量制御手段を制御することによって、加湿用純水の温度を高くすることで上記燃料電池に供給する燃料ガス及び酸化剤ガスの露点を高くして、
    冷却媒体温度と加湿用純水温度との温度差が目標範囲外である場合で、且つ冷却媒体温度が許容値以上の場合には、上記燃料電池の水詰まりに対する処理をすること
    を特徴とする請求項1〜8の何れか一に記載の燃料電池システム。
  11. 上記燃料電池冷却手段は、上記冷却媒体を循環させる冷却媒体循環用ポンプを有する冷却媒体流量制御手段により、上記燃料電池、上記熱交換手段、冷却ファンにより冷却媒体を冷却するラジエータを有する冷却媒体温度制御手段の順に冷却媒体を循環させる冷却媒体循環流路を備えること
    を特徴とする請求項1〜10の何れか一に記載の燃料電池システム。
  12. 上記燃料電池冷却手段は、上記冷却媒体を循環させる冷却媒体循環用ポンプからなる冷却媒体流量制御手段により、冷却ファンにより冷却媒体を冷却するラジエータからなる冷却媒体温度制御手段、上記熱交換手段、上記燃料電池、の順に冷却媒体を循環させる冷却媒体循環流路を備えることを特徴とする請求項1〜10の何れか一に記載の燃料電池システム。
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