JP4403493B2 - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車等の車両用の電動パワーステアリング装置に関するものである。
いわゆるラックアシストタイプの電動パワーステアリング装置として、操舵補助用の電動モータの出力を、傘歯車機構等の減速機構と、ボールねじ機構等の運動変換機構とを介して転舵軸(ラック軸)に伝えるものがある(例えば、特許文献1〜4参照)。通例、減速機構は、電動モータの出力軸に連結される小歯車と、小歯車に噛み合いボールねじ機構のボールナットの外周に連結される大歯車とを有している。また、減速機構やボールねじ機構は、ラックハウジング内に収容されており、ラック軸の両端部がラックハウジングから突出している。
上記小歯車と大歯車との間には、噛み合い抵抗(トルクロス)を抑制するためにバックラッシが必要である。しかし、例えば石畳等の悪路を走行した場合、タイヤからの反力によって上記バックラッシに起因する歯打ち音、すなわち騒音が発生してしまう。したがって、これら騒音およびトルクロスの双方をできるだけ抑制するためには、上記のバックラッシを適切な値(規定値)に設定することが必要である。
上記のバックラッシを設定する方法として、特許文献1および2では、小歯車を電動モータモータハウジングに、大歯車をラックハウジングにそれぞれ保持させ、両ハウジングを相対位置調整可能に連結することで、小歯車および大歯車の相対位置を設定するようになっている。
特開平9−123927号公報。 特願2002−281826号明細書。 特開2000−297854号公報。 特開平11−11333号公報。
このようにして両歯車間のバックラッシを設定した後には、当該バックラッシ量が規定値を満たしているかを検査(測定)する必要がある。当該バックラッシ量の測定は、大歯車の回転を規制しておき、小歯車を大歯車に接触するまで回転することで行うことができる。この際、ラックハウジング内に収容された大歯車の回転を規制する方法として、ハウジングから突出したラック軸の両端部を固定することが考えられる。
すなわち、ラック軸の移動を規制して、当該ラック軸にボール(転動体)を介して螺合するボールナットの回転を規制して、ボールナットに連結された大歯車の回転を規制することが考えられる。しかしながら、この場合、測定されるバックラッシ量には、ボールねじ機構の持つバックラッシ量も含まれることになり、その結果両歯車間のバックラッシを精度良く測定できない虞がある。
本発明は、かかる背景のもとでなされたもので、減速機構の小歯車と大歯車との間のバックラッシを精度良く測定することのできる電動パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
本願発明者は、まず、電動パワーステアリング装置の完成品において、抜き取り検査を実施することを考えた。すなわち、ハウジングに孔開け加工し、この孔から治具を通して例えば回転筒に押し当て、大歯車の回転を規制することを考えた。
しかしながら、金属製のハウジングに孔明け加工を施す作業が必要で手間が掛かる。また、抜き取り検査では、検査されない多くの完成品の中に、バックラッシが適正でないものが出現する虞がある。
そこで、本発明は、操舵補助用の電動モータと、電動モータの出力軸に同伴回転可能に連結される小歯車、およびこの小歯車に噛み合い転舵軸を包囲する大歯車を含む減速機構と、大歯車と一体回転可能に連結される回転筒を含みこの回転筒の回転を転舵軸の軸方向移動に変換する運動変換機構と、転舵軸を摺動自在に支持すると共に回転筒を包囲するハウジングとを備え、回転筒または回転筒と一体回転可能な部材には、回転筒回転規制用治具が係合可能な係合部が設けられ、ハウジングは、上記回転筒回転規制用治具を挿通可能な治具挿通用孔を有し、上記治具挿通用孔の内周面は、治具挿通用孔に挿通された回転筒回転規制用治具を受ける受け部を含み、治具挿通用孔に挿通された回転筒回転規制用治具が、上記係合部に係合するとともに上記受け部に受けられることで回転筒の回転が規制されることを特徴とする電動パワーステアリング装置を提供する。
本発明によれば、大歯車の近傍位置で、回転筒回転規制用治具を係合させて回転筒の回転を規制できるので、大歯車の回転を確実に規制することができ、減速機構のバックラッシを精度良く測定することができる。しかも、バックラッシの測定時に別途、ハウジングに治具を挿通するための孔を加工する必要が無く、手間が掛からない。しかも、製造物の全数検査を容易に実施することが出来る。
本発明において、上記回転筒と一体回転可能な部材は、回転筒に大歯車を固定する固定部材を含み、固定部材に、上記治具挿通用孔に挿通された回転筒回転規制用治具に係合可能な係合部が設けられる場合がある。この場合、大歯車に極めて近い位置で回転筒回転規制用治具を係合させることができ、大歯車の回転をより確実に規制することができる。
本発明において、上記治具挿通用孔を閉塞するための閉塞部材をさらに備える場合がある。この場合、塵等の異物が治具挿通用孔を通ってハウジング内に侵入したり、潤滑剤等のハウジング内の充填物が治具挿通用孔からハウジング外に漏出することを防止できる。
本発明において、上記減速機構は交差軸歯車機構を含み、電動モータのモータハウジングは、小歯車の回転軸線に沿う方向に延びる嵌合凸部を含み、ハウジングは、嵌合凸部が嵌め合わされる嵌合凹部を含み、嵌合凹部は、嵌合凸部を、上記小歯車および大歯車の回転軸線を含む平面に沿い且つ小歯車の回転軸線に垂直な方向に偏倚可能に保持する場合がある。
組み付け時の減速機構のバックラッシ量の測定値が規定値に無ければ、バックラッシ量を調整する必要があるが、この場合、モータハウジングをハウジングに対して上記の方向に偏倚させる簡単な作業で、小歯車を大歯車に対して相対移動させて、バックラッシを容易に調整することができる。
本発明の好ましい実施の形態を添付図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一実施の形態の電動パワーステアリング装置1の概略構成を示す模式図である。図1を参照して、本電動パワーステアリング装置1は、ステアリングホイール等の操舵部材2に連結されるステアリングシャフト3と、このステアリングシャフト3と自在継手4を介して連結される中間軸5と、この中間軸5と自在継手6を介して連結される連結軸7と、この連結軸7に連なり、転舵輪8の転舵を達成するためのラックアンドピニオン機構等からなる舵取り機構9とを備えている。
舵取り機構9は、連結軸7に設けられるピニオン10と、車両の左右方向に延びて配置され、軸方向に移動可能な転舵軸11と、この転舵軸11の両端にタイロッド12を介して結合され、転舵輪8を支持するナックルアーム13とを備えている。
転舵軸11の一端部には、ラック14が形成されてピニオン10と噛み合っている。操舵部材2の操作に応じてステアリングシャフト3、中間軸5および連結軸7が回転駆動されると、この回転は、ピニオン10およびラック14により転舵軸11の軸方向の移動に変換される。この転舵軸11の軸方向への移動により、ナックルアーム13が回動されて転舵輪8の転舵が達成される。
連結軸7は、自在継手6に連結される入力軸15と、入力軸15とトーションバー16を介して同軸上に相対ねじり回転可能に連結され、且つ前述のピニオン10と一体に形成されるピニオン軸としての出力軸17とを備えている。
トーションバー16を介する入力軸15および出力軸17の相対回転変位量により、操舵部材2の操舵トルクを検出するためのトルクセンサ18が設けられている。このトルクセンサ18の検出信号は、マイクロプロセッサ等を含む制御部19に入力される。また、制御部19には、車速センサ20からの車速検出信号が入力されるようになっている。
制御部19は、トルクセンサ18および車速センサ20からの信号等に基づいて、モータドライバ21に制御信号を出力する。この制御信号を与えられたモータドライバ21は、操舵補助用の電動モータ22に電力を供給して、電動モータ22を駆動させる。電動モータ22は、舵取り機構9に動力伝達可能となっており、電動モータ22の出力回転は舵取り機構9に伝えられて運転者の操舵を補助するようになっている。
例えばアルミニウム合金により形成されて転舵軸11等を収容するハウジング23が設けられている。このハウジング23は、転舵軸11等を収容する主ハウジング24と、連結軸7の一部およびトルクセンサ18を収容するセンサハウジング25とを備えている。センサハウジング25は、主ハウジング24に固定されている。主ハウジング24は、図示しないブッシュ等を介して転舵軸11を摺動自在且つ回転不能に支持している。
図2は、センサハウジング25周辺の一部断面正面図である。図2を参照して、センサハウジング25は、筒状に形成されて、その下端の環状縁部26が、主ハウジング24の嵌合孔27に嵌め合わされている。連結軸7は、第1および第2の軸受28,29を介してセンサハウジング25に回転自在に支持されている。具体的には、第1および第2の軸受28,29は例えば玉軸受からなり、第1の軸受28は入力軸15に、第2の軸受29は出力軸17にそれぞれ取り付けられている。
第1の軸受28の外輪30が、センサハウジング25の第1の軸受保持孔31に嵌合されている。また、この外輪30は、センサハウジング25の環状の段部32に当接して軸方向に位置決めされている。第1の軸受28の内輪33が、入力軸15の外周に例えば圧入嵌合されて固定されている。
第2の軸受29の外輪34が、センサハウジング25の第2の軸受保持孔35に嵌合されている。この外輪34は、一側面がセンサハウジング25の環状の段部36に当接して軸方向に位置決めされている。この外輪34は、規制部材としての例えば穴用C型止め輪からなる止め輪37および環状の段部36によって、センサハウジング25に対する軸方向移動を規制されている。止め輪37は、センサハウジング25の内周の保持溝38に嵌め込まれており、第2の軸受29の外輪34の他側面に当接している。
このように、第2の軸受29の外輪34の軸方向移動を止め輪37を用いて規制することで、製造コストを格段に低減でき、且つ第2の軸受29の軸方向長さを十分に短くできる。
すなわち、保持溝38に代えてねじ孔加工を施してこのねじ孔にロックナットを螺合させ、このロックナットを第2の軸受に当接させて当該第2の軸受の軸方向移動を規制する従来の構成では、手間の掛かるねじ孔加工および比較的高価なロックナットを必要とするが、本実施の形態では、形成の容易な保持溝38およびロックナットよりも安価な止め輪37を用いることができ、極めてコスト安価である。
また、上記従来の構成において、ロックナットを第2の軸受の外輪に確実に当接させるためには、ねじ孔と第2の軸受保持孔とを隣接配置する必要があるので、ねじ孔の形成時に工具の先端が第2の軸受保持孔に達して当該第2の軸受保持孔の一部に不完全ねじ部が形成されてしまい、第2の軸受保持孔の周面全体で第2の軸受の外輪を受けられなかった。したがって、第2の軸受保持孔および第2の軸受の軸方向の長さを十分に長くすることで、第2の軸受保持孔が第2の軸受の外輪を十分に受けられるようにする必要があった。一方、本実施の形態では、第2の軸受保持孔35の周面全体で第2の軸受29の外輪34を受けることが出来るので、軸方向長さの十分短い軸受を第2の軸受29に用いることができ、装置の小型化を達成できる。
第2の軸受29の内輪39は、出力軸17の外周に嵌合されている。この内輪39は、一側面が出力軸17の環状の段部40に当接して軸方向に位置決めされている。また、この内輪39は、規制部材としての例えば軸用C型止め輪からなる止め輪41および環状の段部40によって、出力軸17に対する軸方向移動を規制されている。止め輪41は、出力軸17の保持溝42に嵌め込まれており、第2の軸受29の内輪39の他側面に当接している。
また、止め輪37と止め輪41との軸方向相対位置を相互にずらすことで、第2の軸受29の内輪39と外輪34との相対位置を軸方向に微少量ずらして、第2の軸受29に与圧を付与するようになっている。
図3は、主ハウジング24の一部断面正面図である。図3を参照して、主ハウジング24は、電動モータ22を保持している。具体的には、主ハウジング24は、電動モータ22のモータハウジング43を支持する支持部としての嵌合凹部44を有している。嵌合凹部44は、筒状に形成されており、嵌合凹部44の開口周縁部45が電動モータハウジング43を受ける受け部とされている。
電動モータハウジング43は、主ハウジング24に連結される筒状の第1のモータハウジング46と、第1のモータハウジング46に連結され、ロータやステータ(図示せず)等を収容する第2のモータハウジング47とを備えている。第1のモータハウジング46は筒状に形成され、主ハウジング24の嵌合凹部44に支持される被支持部としての嵌合凸部48と、主ハウジング24の開口周縁部45に受けられる段部49と、第1のモータハウジング46を嵌合する環状縁部50とを備えている。
嵌合凸部48は、第1のモータハウジング46の一端部を構成し、嵌合凹部44に嵌合保持されている。これら嵌合凸部48および嵌合凹部44は、電動モータ22の出力軸51の回転軸線L1に沿う方向に延びている。段部49は、嵌合凸部48の基端部から径方向外方に延びて環状をなしている。第1のモータハウジング46の段部49と、主ハウジング24の開口周縁部45とは、ねじ54を介して互いに結合されている。
環状縁部50は、第1のモータハウジング46の他端部を構成し、内周に第2のモータハウジング47の一端部を嵌め合わしている。
電動モータ22の出力軸51は、第2のモータハウジング47に回転自在に支持される第1の出力軸55と、第3および第4の軸受56,57を介して第1のモータハウジング46に回転自在に支持される第2の出力軸58とを備えている。第1の出力軸51は、スプライン継手等の継手53を介して第2の出力軸58に一体回転可能に連結されている。
電動モータ22の出力は、主ハウジング24内に収容された減速機構59および運動変換機構としてのボールねじ機構60を介して転舵軸11に与えられる。減速機構59は、電動モータ22の出力軸51に同伴回転可能に連結される小歯車61と、小歯車61に噛み合い転舵軸11を包囲する大歯車62とを含んだ交差軸歯車機構である。小歯車61および大歯車62は例えば傘歯車からなり、交差軸歯車機構を構成している。小歯車61は、第2の出力軸58に一体回転可能に連結されており、小歯車61の回転軸線と出力軸51の回転軸線L1とは互いに一致している。すなわち、小歯車61の回転軸線でもある回転軸線L1に沿う方向に、第1のモータハウジング46の嵌合凸部48が延びている。
ボールねじ機構60は、減速機構59の大歯車62と一体回転可能に連結され、且つ外周面63を主ハウジング24に包囲される回転筒64と、例えば玉からなる複数の転動体65と、転舵軸11の一部に形成され、転動体65を介して回転筒64と螺合するねじ軸66とを備えており、回転筒64の回転を転舵軸11の軸方向移動に変換する。
回転筒64は、例えばボールナットからなり、内周にねじ溝67が形成されている。また、回転筒64の外周面63には、大歯車62が嵌合されている。大歯車62は、回転筒64の外周面63の環状の段部68および、回転筒64の外周面63のねじ部69にねじ込まれた固定部材としてのロックナット70によって挟持され、回転筒64に固定(締結)されている。すなわち、回転筒64、大歯車62およびロックナット70は、互いに一体回転可能となっている。上記のロックナット70は、例えば六角ナットからなる。
回転筒64は、第5および第6の軸受71,72を介して主ハウジング24に回転自在且つ軸方向移動不能に支持されている。具体的には、第5の軸受71は、いわゆる内輪回転形の例えば複列アンギュラ玉軸受からなり、内輪73が回転筒64の外周面63の一端部に嵌合されている。この内輪73は、回転筒64の外周面63の環状の段部74および、回転筒64の外周面63にねじ込まれたロックナット75により挟持されている。
第5の軸受71の外輪76は、主ハウジング24の軸受保持孔77に嵌合されている。第5の軸受71の外輪76は、主ハウジング24の環状の段部78および主ハウジング24のねじ孔79にねじ込まれた鋼鉄製のロックナット80によって挟持されている。
通常、この主ハウジング24の配置されるエンジンルーム内部は、非常に高温(例えば、100℃以上)となるので、主ハウジング24およびロックナット80は熱膨張を生じる。ここで、本実施の形態では、主ハウジング24とロックナット80の材料が互いに異なっているので、主ハウジング24の方がロックナット80より大きな熱膨張を生じ、ロックナット80がねじ孔79から緩んでしまう虞がある。
そこで、本実施の形態では、図4に示すように、ロックナット80のねじ部81に、可変ピッチ部82を設けて、高温時の主ハウジング24とロックナット80との熱膨張差に起因するロックナット80の緩みを防止している。具体的には、ロックナット80のねじ部81に、ピッチが一定の定ピッチ部83と、上記の可変ピッチ部82とを設け、定ピッチ部83と可変ピッチ部82とを互いに接続している。定ピッチ部83は、ロックナット80のねじ部81のうち第5の軸受71寄りの半部を構成している。可変ピッチ部82は、ロックナット80のねじ部81の残りの半部を構成しており、定ピッチ部83から遠ざかるに連れてピッチが大きくなっている。なお、可変ピッチ部82のピッチは、定ピッチ部83から遠ざかるに連れて小さくなっていても良い。一方、主ハウジング24のねじ孔79のピッチは一定にされている。
上記の構成により、ロックナット80を主ハウジング24のねじ孔79にねじ込むと、ロックナット80の可変ピッチ部82が主ハウジング24のねじ孔79に食い込み、主ハウジング24とロックナット80との強固な結合が達成される。
再び図3を参照して、第6の軸受72の内輪84は、回転筒64の外周面63の他端部に例えば圧入嵌合により固定されている。第6の軸受72の外輪85は、主ハウジング24の軸受保持孔86に例えば圧入嵌合により固定されている。
ねじ軸66は、転舵軸11の外周に形成されるねじ溝87を含んでいる。転動体65は、図示しないチューブを用いて上記のねじ溝65,87内を循環されるようになっている。
図5は、サブ組立体88に回転筒回転規制用治具89を取り付けた状態を示す一部断面正面図であり、図6は、図5の回転筒回転規制用治具89周辺の拡大図である。図5および図6を参照して、本実施の形態の特徴とするところは、主ハウジング24に第1のモータハウジング46、減速機構59、ボールねじ機構60および転舵軸11を組み付けたサブ組立体88の状態において、減速機構59のバックラッシを精度良く測定できるようにしている点にある。
具体的には、主ハウジング24に治具挿通用孔90が設けられている。この治具挿通用孔90は、主ハウジング24の回転筒64およびロックナット70の両方を包囲している部分に例えば1箇所形成されている。この治具挿通用孔90は、ロックナット70に係合可能な回転筒回転規制用治具89を挿通可能に形成されており、回転筒回転規制用治具89を導入する大径部91と、大径部91よりも小径に形成されて回転筒回転規制用治具89を受ける小径部92と、大径部91および小径部92を相互に接続する段部93とを含んでいる。
回転筒回転規制用治具89は、回転筒64の回転を規制するためのものであり、主ハウジング24の治具挿通用孔90に挿通される軸部94と、軸部94の先端に設けられて断面V形形状をなし、ロックナット70に係合可能な係合部としての係合凸部95とを備えている。
ロックナット70には、治具挿通用孔90に挿通された回転筒回転規制用治具89の係合凸部95に係合可能な係合部としての係合凹部96が設けられている。この係合凹部96は断面V形形状をなしており、ロックナット70の外周面97に例えば1箇所形成されている。
図7に示すように、回転筒回転規制用治具89の係合凸部95の先端角D1は、ロックナット70の係合凹部96の先端角D2よりも大きく(D1>D2)設定されている。これにより、係合凸部95は、係合凹部96の周縁に線接触して強固に係合し、回転筒64の回転をより確実に規制することができる。再び図5および6を参照して、回転筒回転規制用治具89の軸部94は、回転筒回転規制用治具89保持用の保持治具98の保持孔99に挿通されている。
減速機構59のバックラッシの測定は、以下の通り行われる。すなわち、回転筒回転規制用治具89の軸部94を、保持治具98の保持孔99および主ハウジング24の治具挿通用孔90に挿通して、係合凸部95をロックナット70の係合凹部96に係合させ、回転筒64および減速機構59の大歯車62の回転を規制する。この状態で、電動モータ22の第2の出力軸58を回転させて小歯車61を回転させ、小歯車61の歯部が大歯車62の歯部に接触するまでの回転角および回転トルクを測定することで、減速機構59のバックラッシを測定する。
図5および図5のII−II線に沿う断面図である図8を参照して、本実施の形態では、さらに、減速機構59のバックラッシを容易に調整できるようになっている。具体的には、主ハウジング24の嵌合凹部44の周面に、凹部110を設けている。この凹部110は、減速機構59の小歯車61の回転軸線L1および大歯車62の回転軸線L2を含む平面(図5の紙面)に沿い且つ小歯車61の回転軸線L1に垂直な偏倚方向Eに窪んでいる。なお、本実施の形態において、凹部110は、嵌合凹部44の偏倚方向両端部に形成されているが、偏倚方向一端部にのみ形成しても良い。これにより、電動モータ22の第1のモータハウジング46の嵌合凸部48(図8において、嵌合凸部48の一部を2点鎖線で図示)は、嵌合凹部44に対して偏倚方向Eに偏倚可能である。
凹部110はそれぞれ、嵌合凸部48を嵌合凹部44に対して偏倚方向Eに最大で例えば0.5mm偏倚できるようになっている。嵌合凸部48を嵌合凹部44に対して偏倚方向Eに移動させることで、小歯車61を移動させて大歯車62との相対位置を移動させ、両歯車間のバックラッシを調整することができる。
電動モータ22の第1のモータハウジング46は、主ハウジング24の開口周縁部45に偏倚方向Eに偏倚可能に固定されている。具体的には、第1のモータハウジング46に、ねじ挿通孔100(図8において、2点鎖線で図示)が例えば2箇所形成されている。各ねじ挿通孔100は、偏倚方向Eの両端部に凹部101を有しており、当該ねじ挿通孔100に挿通されたねじ54に対して偏倚方向Eに偏倚可能となっている。一方、主ハウジング24の開口主縁部45のうち、ねじ挿通孔100の位置に対応する位置に、ねじ孔102がそれぞれ形成されている。ねじ54は、各ねじ挿通孔100に挿通され、さらに対応するねじ孔102にねじ込まれる。
図3を参照して、主ハウジング24は、治具挿通用孔90を閉塞するための閉塞部材としてのキャップ103をさらに備えている。このキャップ103は、減速機構59のバックラッシが調整され、回転筒回転規制用治具89が治具挿通用孔90から抜かれた後に、治具挿通用孔90に嵌め込まれる。
図5を参照して、上記の概略構成を有する電動パワーステアリング装置1の組み立ては、以下の手順で行われる。すなわち、サブ組立体88を組み立てる前に(例えば主ハウジング24の単品の状態において)、主ハウジング24に予め治具挿通用孔90を形成しておく。次に、主ハウジング24に第1のモータハウジング46、減速機構59、ボールねじ機構60および転舵軸11を組み付けてサブ組立体88を完成する。
そして、サブ組立体88の状態において、回転筒回転規制用治具89を用いて回転筒64の回転を規制させ、減速機構59のバックラッシを測定する。ここで、減速機構59のバックラッシ量が規定値を満たしていれば、第1のモータハウジング46に第2のモータハウジング47を組み付ける。一方、減速機構59のバックラッシ量が規定値を満たしていなければ、電動モータ22の第1のモータハウジング46を、主ハウジング24に対して偏倚方向Eに偏倚させ、減速機構59のバックラッシを規定値に調整し、その後第1のモータハウジング46に第2のモータハウジング47を組み付ける。
このように、本実施の形態によれば、大歯車62の近傍位置で回転筒回転規制用治具89を係合させて、回転筒64および大歯車62の回転を規制できる。特に、ロックナット70に回転筒回転規制用治具89を係合させることで、大歯車62に極めて近い位置で回転筒回転規制用治具89を係合させることができ、大歯車62の回転をより確実に規制することができる。したがって、減速機構59のバックラッシを精度良く測定することができる。しかも、バックラッシの測定時に別途、主ハウジング24に回転筒の回転を規制するための治具を挿通するための孔を加工する必要が無く、手間が掛からない。しかも、製造物の全数検査を容易に実施することが出来る。
また、組み付け時の状態であるサブ組立体88において、減速機構59のバックラッシ量の測定値が規定値に無ければ、バックラッシ量を調整する必要があるが、この場合、第1のモータハウジング46を主ハウジング24に対して偏倚方向Eに偏倚させる簡単な作業で、小歯車61を大歯車62に対して相対移動させて、バックラッシを容易に調整することができる。
さらに、減速機構59のバックラッシを測定・調整した後、治具挿通用孔90をキャップ103で閉塞するので、塵等の異物が治具挿通用孔90を通って主ハウジング24内に侵入したり、潤滑剤等の主ハウジング24内の充填物が治具挿通用孔90から主ハウジング24外に漏出することを防止できる。
本発明は、以上の実施の形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。例えば、図9に示すように、ボールねじ機構60に代えてボールねじ機構105を用いると共に、回転筒回転規制用治具89を直接回転筒64に係合できるようにしても良い。なお、図9では、図1〜図8に示す実施の形態と同様の構成については図に同一の符号を付してその説明を省略する。このボールねじ機構105は、いわゆる内部循環式のボールねじ機構であり、転動体65は、転動体循環用部材としての公知の循環こま106を通ってねじ溝67,87間を循環されるようになっている。
循環こま106は、回転筒64の軸方向に所定の間隔を隔てて当該回転筒64に例えば2個設けられている。各循環こま106は、回転筒64に形成された収容孔107にそれぞれ嵌め込まれて回転筒64の外周面63から突出しないようにされている。各循環こま106は、1巻分のねじ溝67の上流側と下流側とを接続しており、ねじ溝67の下流側の転動体65を、ねじ山を乗り越えさせて上流側へ戻す。減速機構59の大歯車62は、回転筒64の軸方向中間部に配置されて循環こま106および転動体65の一部を取り囲んでいる。また、第5の軸受71は、回転筒64の他端部に取り付けられて循環こま106および転動体65の一部を取り囲んでいる。
このように、転動体循環用部材として循環こま106を用いることで、回転筒64の外周面63から転動体循環用部材が突出してしまうことがない。したがって、循環こま106の外周面63に大歯車62や第5の軸受71を配置して回転筒64の全長を十分に短くでき、装置の小型化を達成することができる。また、大歯車62および第5の軸受71の内側に転動体65を配置するので、大歯車62および第5の軸受71の支持剛性を極めて高くすることができる。
また、上記各実施の形態において、減速機構として、平歯車やはすば歯車等を含む平行軸歯車機構を用いても良い。さらに、運動変換機構としてベアリングねじ機構を用いても良い。また、治具挿通用孔90の数は2個以上であっても良い。さらに、ロックナット70の係合凹部96の数は2個以上でも良い。
さらにまた、ロックナット70の係合凹部96に代えて凸部を形成し、回転筒回転規制用治具89の係合凸部95に代えて凹部を形成し、これら凸部および凹部を互いに係合させて回転筒64の回転を規制しても良い。また、回転筒64に係合凹部96を形成して、回転筒回転規制用治具89を直接回転筒64に係合させても良い。さらに、ロックナット75に係合凹部96を形成しても良い。さらにまた、例えばロックナット70の六角形状を利用したり、摩擦係合することによる係合部とすることで、係合凹部96を廃止しても良い。また、嵌合凹部44を偏倚方向Eに延びる長孔に形成しても良い。さらに、止め輪37,41として、ベベル型止め輪を用いても良い。
本発明の一実施の形態の電動パワーステアリング装置の概略構成を示す模式図である。 センサハウジング周辺の一部断面正面図である。 主ハウジングの一部断面正面図である。 ロックナットのねじ部と主ハウジングのねじ孔との関係を説明するための図である。 サブ組立体に回転筒回転規制用治具を取り付けた状態を示す一部断面正面図である。 図5の回転筒回転規制用治具周辺の拡大図である。 回転筒回転規制用治具の係合凸部とロックナットの係合凹部の一部拡大図である。 図5のII−II線に沿う断面図である。 本発明の他の実施の形態のボールねじ機構の断面正面図である。
符号の説明
1 電動パワーステアリング装置
11 転舵軸
22 電動モータ
23 ハウジング
24 主ハウジング
43 モータハウジング
44 嵌合凹部
48 嵌合凸部
51 出力軸
59 減速機構(交差軸歯車機構)
60 ボールねじ機構(運動変換機構)
61 小歯車
62 大歯車
64 回転筒
70 ロックナット(回転筒と一体回転可能な部材、固定部材)
89 回転筒回転規制用治具
90 治具挿通用孔
96 係合凹部(係合部)
103 キャップ(閉塞部材)
105 ボールねじ機構(運動変換機構)
E 偏倚方向
L1 回転軸線
L2 回転軸線

Claims (4)

  1. 操舵補助用の電動モータと、
    電動モータの出力軸に同伴回転可能に連結される小歯車、およびこの小歯車に噛み合い転舵軸を包囲する大歯車を含む減速機構と、
    大歯車と一体回転可能に連結される回転筒を含みこの回転筒の回転を転舵軸の軸方向移動に変換する運動変換機構と、
    転舵軸を摺動自在に支持すると共に回転筒を包囲するハウジングとを備え、
    回転筒または回転筒と一体回転可能な部材には、回転筒回転規制用治具が係合可能な係合部が設けられ、
    ハウジングは、上記回転筒回転規制用治具を挿通可能な治具挿通用孔を有し、
    上記治具挿通用孔の内周面は、治具挿通用孔に挿通された回転筒回転規制用治具を受ける受け部を含み、
    治具挿通用孔に挿通された回転筒回転規制用治具が、上記係合部に係合するとともに上記受け部に受けられることで回転筒の回転が規制されることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 請求項1において、上記回転筒と一体回転可能な部材は、回転筒に大歯車を固定する固定部材を含み、固定部材に、上記治具挿通用孔に挿通された回転筒回転規制用治具に係合可能な係合部が設けられることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  3. 請求項1または2において、上記治具挿通用孔を閉塞するための閉塞部材をさらに備えることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  4. 請求項1,2または3において、上記減速機構は交差軸歯車機構を含み、
    電動モータのモータハウジングは、小歯車の回転軸線に沿う方向に延びる嵌合凸部を含み、
    ハウジングは、嵌合凸部が嵌め合わされる嵌合凹部を含み、
    嵌合凹部は、嵌合凸部を、上記小歯車および大歯車の回転軸線を含む平面に沿い且つ小歯車の回転軸線に垂直な方向に偏倚可能に保持することを特徴とする電動パワーステアリング装置。
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