JP4403493B2 - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents
電動パワーステアリング装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4403493B2 JP4403493B2 JP2003406423A JP2003406423A JP4403493B2 JP 4403493 B2 JP4403493 B2 JP 4403493B2 JP 2003406423 A JP2003406423 A JP 2003406423A JP 2003406423 A JP2003406423 A JP 2003406423A JP 4403493 B2 JP4403493 B2 JP 4403493B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotating cylinder
- jig
- housing
- rotation
- insertion hole
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Power Steering Mechanism (AREA)
- Gear Transmission (AREA)
Description
しかしながら、金属製のハウジングに孔明け加工を施す作業が必要で手間が掛かる。また、抜き取り検査では、検査されない多くの完成品の中に、バックラッシが適正でないものが出現する虞がある。
本発明において、上記治具挿通用孔を閉塞するための閉塞部材をさらに備える場合がある。この場合、塵等の異物が治具挿通用孔を通ってハウジング内に侵入したり、潤滑剤等のハウジング内の充填物が治具挿通用孔からハウジング外に漏出することを防止できる。
図1は、本発明の一実施の形態の電動パワーステアリング装置1の概略構成を示す模式図である。図1を参照して、本電動パワーステアリング装置1は、ステアリングホイール等の操舵部材2に連結されるステアリングシャフト3と、このステアリングシャフト3と自在継手4を介して連結される中間軸5と、この中間軸5と自在継手6を介して連結される連結軸7と、この連結軸7に連なり、転舵輪8の転舵を達成するためのラックアンドピニオン機構等からなる舵取り機構9とを備えている。
転舵軸11の一端部には、ラック14が形成されてピニオン10と噛み合っている。操舵部材2の操作に応じてステアリングシャフト3、中間軸5および連結軸7が回転駆動されると、この回転は、ピニオン10およびラック14により転舵軸11の軸方向の移動に変換される。この転舵軸11の軸方向への移動により、ナックルアーム13が回動されて転舵輪8の転舵が達成される。
トーションバー16を介する入力軸15および出力軸17の相対回転変位量により、操舵部材2の操舵トルクを検出するためのトルクセンサ18が設けられている。このトルクセンサ18の検出信号は、マイクロプロセッサ等を含む制御部19に入力される。また、制御部19には、車速センサ20からの車速検出信号が入力されるようになっている。
第2の軸受29の外輪34が、センサハウジング25の第2の軸受保持孔35に嵌合されている。この外輪34は、一側面がセンサハウジング25の環状の段部36に当接して軸方向に位置決めされている。この外輪34は、規制部材としての例えば穴用C型止め輪からなる止め輪37および環状の段部36によって、センサハウジング25に対する軸方向移動を規制されている。止め輪37は、センサハウジング25の内周の保持溝38に嵌め込まれており、第2の軸受29の外輪34の他側面に当接している。
すなわち、保持溝38に代えてねじ孔加工を施してこのねじ孔にロックナットを螺合させ、このロックナットを第2の軸受に当接させて当該第2の軸受の軸方向移動を規制する従来の構成では、手間の掛かるねじ孔加工および比較的高価なロックナットを必要とするが、本実施の形態では、形成の容易な保持溝38およびロックナットよりも安価な止め輪37を用いることができ、極めてコスト安価である。
図3は、主ハウジング24の一部断面正面図である。図3を参照して、主ハウジング24は、電動モータ22を保持している。具体的には、主ハウジング24は、電動モータ22のモータハウジング43を支持する支持部としての嵌合凹部44を有している。嵌合凹部44は、筒状に形成されており、嵌合凹部44の開口周縁部45が電動モータハウジング43を受ける受け部とされている。
電動モータ22の出力軸51は、第2のモータハウジング47に回転自在に支持される第1の出力軸55と、第3および第4の軸受56,57を介して第1のモータハウジング46に回転自在に支持される第2の出力軸58とを備えている。第1の出力軸51は、スプライン継手等の継手53を介して第2の出力軸58に一体回転可能に連結されている。
回転筒64は、例えばボールナットからなり、内周にねじ溝67が形成されている。また、回転筒64の外周面63には、大歯車62が嵌合されている。大歯車62は、回転筒64の外周面63の環状の段部68および、回転筒64の外周面63のねじ部69にねじ込まれた固定部材としてのロックナット70によって挟持され、回転筒64に固定(締結)されている。すなわち、回転筒64、大歯車62およびロックナット70は、互いに一体回転可能となっている。上記のロックナット70は、例えば六角ナットからなる。
通常、この主ハウジング24の配置されるエンジンルーム内部は、非常に高温(例えば、100℃以上)となるので、主ハウジング24およびロックナット80は熱膨張を生じる。ここで、本実施の形態では、主ハウジング24とロックナット80の材料が互いに異なっているので、主ハウジング24の方がロックナット80より大きな熱膨張を生じ、ロックナット80がねじ孔79から緩んでしまう虞がある。
再び図3を参照して、第6の軸受72の内輪84は、回転筒64の外周面63の他端部に例えば圧入嵌合により固定されている。第6の軸受72の外輪85は、主ハウジング24の軸受保持孔86に例えば圧入嵌合により固定されている。
図5は、サブ組立体88に回転筒回転規制用治具89を取り付けた状態を示す一部断面正面図であり、図6は、図5の回転筒回転規制用治具89周辺の拡大図である。図5および図6を参照して、本実施の形態の特徴とするところは、主ハウジング24に第1のモータハウジング46、減速機構59、ボールねじ機構60および転舵軸11を組み付けたサブ組立体88の状態において、減速機構59のバックラッシを精度良く測定できるようにしている点にある。
ロックナット70には、治具挿通用孔90に挿通された回転筒回転規制用治具89の係合凸部95に係合可能な係合部としての係合凹部96が設けられている。この係合凹部96は断面V形形状をなしており、ロックナット70の外周面97に例えば1箇所形成されている。
電動モータ22の第1のモータハウジング46は、主ハウジング24の開口周縁部45に偏倚方向Eに偏倚可能に固定されている。具体的には、第1のモータハウジング46に、ねじ挿通孔100(図8において、2点鎖線で図示)が例えば2箇所形成されている。各ねじ挿通孔100は、偏倚方向Eの両端部に凹部101を有しており、当該ねじ挿通孔100に挿通されたねじ54に対して偏倚方向Eに偏倚可能となっている。一方、主ハウジング24の開口主縁部45のうち、ねじ挿通孔100の位置に対応する位置に、ねじ孔102がそれぞれ形成されている。ねじ54は、各ねじ挿通孔100に挿通され、さらに対応するねじ孔102にねじ込まれる。
図5を参照して、上記の概略構成を有する電動パワーステアリング装置1の組み立ては、以下の手順で行われる。すなわち、サブ組立体88を組み立てる前に(例えば主ハウジング24の単品の状態において)、主ハウジング24に予め治具挿通用孔90を形成しておく。次に、主ハウジング24に第1のモータハウジング46、減速機構59、ボールねじ機構60および転舵軸11を組み付けてサブ組立体88を完成する。
本発明は、以上の実施の形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。例えば、図9に示すように、ボールねじ機構60に代えてボールねじ機構105を用いると共に、回転筒回転規制用治具89を直接回転筒64に係合できるようにしても良い。なお、図9では、図1〜図8に示す実施の形態と同様の構成については図に同一の符号を付してその説明を省略する。このボールねじ機構105は、いわゆる内部循環式のボールねじ機構であり、転動体65は、転動体循環用部材としての公知の循環こま106を通ってねじ溝67,87間を循環されるようになっている。
さらにまた、ロックナット70の係合凹部96に代えて凸部を形成し、回転筒回転規制用治具89の係合凸部95に代えて凹部を形成し、これら凸部および凹部を互いに係合させて回転筒64の回転を規制しても良い。また、回転筒64に係合凹部96を形成して、回転筒回転規制用治具89を直接回転筒64に係合させても良い。さらに、ロックナット75に係合凹部96を形成しても良い。さらにまた、例えばロックナット70の六角形状を利用したり、摩擦係合することによる係合部とすることで、係合凹部96を廃止しても良い。また、嵌合凹部44を偏倚方向Eに延びる長孔に形成しても良い。さらに、止め輪37,41として、ベベル型止め輪を用いても良い。
11 転舵軸
22 電動モータ
23 ハウジング
24 主ハウジング
43 モータハウジング
44 嵌合凹部
48 嵌合凸部
51 出力軸
59 減速機構(交差軸歯車機構)
60 ボールねじ機構(運動変換機構)
61 小歯車
62 大歯車
64 回転筒
70 ロックナット(回転筒と一体回転可能な部材、固定部材)
89 回転筒回転規制用治具
90 治具挿通用孔
96 係合凹部(係合部)
103 キャップ(閉塞部材)
105 ボールねじ機構(運動変換機構)
E 偏倚方向
L1 回転軸線
L2 回転軸線
Claims (4)
- 操舵補助用の電動モータと、
電動モータの出力軸に同伴回転可能に連結される小歯車、およびこの小歯車に噛み合い転舵軸を包囲する大歯車を含む減速機構と、
大歯車と一体回転可能に連結される回転筒を含みこの回転筒の回転を転舵軸の軸方向移動に変換する運動変換機構と、
転舵軸を摺動自在に支持すると共に回転筒を包囲するハウジングとを備え、
回転筒または回転筒と一体回転可能な部材には、回転筒回転規制用治具が係合可能な係合部が設けられ、
ハウジングは、上記回転筒回転規制用治具を挿通可能な治具挿通用孔を有し、
上記治具挿通用孔の内周面は、治具挿通用孔に挿通された回転筒回転規制用治具を受ける受け部を含み、
治具挿通用孔に挿通された回転筒回転規制用治具が、上記係合部に係合するとともに上記受け部に受けられることで回転筒の回転が規制されることを特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 請求項1において、上記回転筒と一体回転可能な部材は、回転筒に大歯車を固定する固定部材を含み、固定部材に、上記治具挿通用孔に挿通された回転筒回転規制用治具に係合可能な係合部が設けられることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
- 請求項1または2において、上記治具挿通用孔を閉塞するための閉塞部材をさらに備えることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
- 請求項1,2または3において、上記減速機構は交差軸歯車機構を含み、
電動モータのモータハウジングは、小歯車の回転軸線に沿う方向に延びる嵌合凸部を含み、
ハウジングは、嵌合凸部が嵌め合わされる嵌合凹部を含み、
嵌合凹部は、嵌合凸部を、上記小歯車および大歯車の回転軸線を含む平面に沿い且つ小歯車の回転軸線に垂直な方向に偏倚可能に保持することを特徴とする電動パワーステアリング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003406423A JP4403493B2 (ja) | 2003-12-04 | 2003-12-04 | 電動パワーステアリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003406423A JP4403493B2 (ja) | 2003-12-04 | 2003-12-04 | 電動パワーステアリング装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005162115A JP2005162115A (ja) | 2005-06-23 |
JP4403493B2 true JP4403493B2 (ja) | 2010-01-27 |
Family
ID=34728801
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003406423A Expired - Fee Related JP4403493B2 (ja) | 2003-12-04 | 2003-12-04 | 電動パワーステアリング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4403493B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5401912B2 (ja) * | 2008-10-20 | 2014-01-29 | 株式会社ジェイテクト | 電動パワーステアリング装置 |
JP5596937B2 (ja) * | 2009-05-28 | 2014-09-24 | 株式会社ショーワ | 電動パワーステアリング装置のバックラッシ測定方法 |
JP6364343B2 (ja) * | 2014-12-24 | 2018-07-25 | 株式会社ショーワ | パワーステアリング装置およびその予圧調整方法 |
-
2003
- 2003-12-04 JP JP2003406423A patent/JP4403493B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2005162115A (ja) | 2005-06-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4967858A (en) | Power steering apparatus with unitary torque sensor and worm driving housing | |
JP4052218B2 (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
US7779959B2 (en) | Electric power steering apparatus | |
JP4403493B2 (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP2006008008A (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP3639948B2 (ja) | 電動式舵取装置 | |
JP2007050845A (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
US7604085B2 (en) | Electric power steering apparatus | |
WO2005054036A1 (ja) | 車両用操舵装置 | |
JP2005161894A (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP4016886B2 (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP2003028153A (ja) | 電動式動力舵取装置 | |
JP2005186781A (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP6627306B2 (ja) | 歯車減速装置のなじみ加工装置および歯車減速装置の製造方法 | |
JP2006300815A (ja) | 回転角検出装置、トルクセンサ | |
JP2009214682A (ja) | 電動パワーステアリング装置およびバックラッシ測定方法 | |
JP4400369B2 (ja) | ピニオン・アシスト式電動パワーステアリング装置 | |
JP4678463B2 (ja) | 動力舵取装置 | |
JP4352325B2 (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JPH07237551A (ja) | 電動式パワーステアリング装置 | |
JP3780172B2 (ja) | 電動式動力舵取装置 | |
JP2005162116A (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP2005153638A (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP4039271B2 (ja) | 減速装置 | |
JP2010025159A (ja) | 減速機および電動パワーステアリング装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20060228 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20060811 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20061123 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20081218 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090108 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090306 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20091008 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20091021 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121113 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121113 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131113 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |