JP4402327B2 - 光学式情報記録媒体及び情報記録再生装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ディスク、光カードなどの光学式情報記録媒体に関し、また、光学式情報記録媒体に光ビームを照射して情報を記録又は再生する記録再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、光ディスクとしてDVD(Digital Versatile Disc)と称される高記録密度及び大容量の情報記録媒体並びにこれを用いた記録再生システムが広く知られている。DVDでは、反射率の変化として情報の記録再生が行われるが、異なる光ディスク構造、方式のDVD−ROM,DVD−RAM,DVD−RW,DVD−Rなどが存在する。例えば、図1に示すように、読み取り専用の光ディスク(DVD−ROM)の構造では、透明基板1の反射記録面に凹凸からなるエンボスピットPの列が記録情報として形成されている。図2に示すように、DVD−RW、DVD−Rなどは透明基板1の色素又は相変化材料からなる記録層RLに凹凸であるグルーブGを設けその上に反射率が変化したピット(記録マーク)RMの列を記録情報として形成するグルーブ記録方式の構造を有している。さらに、図3に示すように、透明基板1の相変化材料記録層RLに凹凸であるランドL及びグルーブGを設けそれらランド及びグルーブ上の記録層に同様にピット列RMを形成するランド/グルーブ記録方式の光ディスク構造もある。
【0003】
一般に、これら光ディスクの記録再生において、ランド又はグルーブをガイドトラックとして、これに光ビームを追従させ集光してスポットを形成し、該ガイドトラックとしてのランド又はグルーブに記録し、また、ランド又はグルーブ上のスポットから反射されて戻った戻り光を検出して、その出力に基づいて、復調信号、各種エラー信号が生成される。
【0004】
よって従来から、ランド又はグルーブのガイドトラックに光ビームを追従させるためにその反射光の光検出器上の光強度分布を利用するトラッキングサーボが用いられている。記録可能な光ディスクにおいては、例えば、トラックに沿った方向に2分割した光検出器上の反射光強度分布の差分検出出力を演算することにより、いわゆるプッシュプルトラッキング誤差信号を得てこれがゼロとなるように光ビーム位置を制御することによって、光ビームがグルーブを追従するトラッキングサーボを実行している。
【0005】
また、トラッキングサーボのプッシュプル法の1つとして、データを記録すべきトラックを照射、検出するために集光されるメインビームに加えて、その両隣のトラックの近辺にサイドビームを集光し、3ビームスポットのそれぞれの戻り光毎に光検出器を設け、各サイドビームからラジアルプッシュプル信号を検出し、その差動信号をトラッキング誤差信号としトラックからの誤差検出するいわゆる差動プッシュプル法が知られている。3つの光ビームを得るには、光ビームを回折格子により回折させ、発生するメインビームの0次回折光とサイドビームの±1次回折光とを用いることが一般的である。さらに、隣接トラックの信号が再生時に漏れこんでしまう、いわゆるクロストークを抑えるために、目標の1つのトラックに0次回折光のメインビームを、±1次回折光の両サイドビームを両側隣接トラック上にそれぞれ集光させることによって、隣接トラックの信号を同時に読み出し、中央のメインビームによる読み出し信号から差し引くことによってクロストークを相殺する方法(以下、クロストークキャンセラという)を実現している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
光ディスクの高密度化のために、トラック方向にピット長を短くすることに加えて、トラック方向に垂直な方向のトラックピッチを短く記録していくことが行われている。
トラックピッチを短くした場合には、上記のクロストークキャンセラのように、電気的な信号処理によってクロストークを除去することが可能になったので、クロストークの発生量はトラックピッチを狭小化する際の主たる決定要因ではなくなった。
【0007】
トラックピッチの狭小化を制限する要因はトラッキングサーボ自体となってきている。トラックピッチを狭小化するとトラッキング誤差信号特にラジアルプッシュプル信号の出力は小さくなり、まだクロストークキャンセラによって信号の再生が可能なトラックピッチであるにもかかわらず、十分なトラッキングが実行されない問題点が発生していた。トラックピッチを狭くすると、光ディスクのカバー面の傷や振動がない状態であればトラッキングをかけることができるが、実際の使用状態ではトラッキングが不安定になり、正しい書き込みが行えなくなる。
【0008】
本発明はこのような従来のトラッキング方法の問題点を解決するためになされ、その目的は、狭いトラックピッチで安定的に記録又は再生を行うことが可能な光学式情報記録媒体及び記録再生方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の光学式情報記録媒体は、基板と少なくとも1層の記録層とからなり前記記録層への集光された光ビームによる反射率又は透過率の変化により情報の記録又は再生可能な光学式情報記録媒体であって、前記基板又は前記記録層に形成されかつ所定のガイドピッチで離れて交わることなく延在する複数のガイドトラックと、前記ガイドトラックに直交する方向における記録間隔が前記ガイドピッチより小でありかつ前記ガイドトラックに並列に配列された反射率又は透過率の変化した複数の記録マークと、を有し、前記ガイドトラックは螺旋状に形成され、前記ガイドトラックは複数の切断された螺旋弧からなることを特徴とする。
【0010】
本発明の光学式情報記録媒体においては、前記ガイドトラックが配置されたガイド層と前記記録マークが配置された記録層とがスペーサ層を介して所定の間隔をおいて積層されたことを特徴とする。
本発明の光学式情報記録媒体においては、前記記録層とスペーサ層とが交互に少なくとも2以上積層されたことを特徴とする。
【0011】
本発明の光学式情報記録媒体においては、前記記録マークは前記ガイドトラック間に配置された記録層に形成されていることを特徴とする
【0012】
本発明の光学式情報記録媒体においては、前記ガイドトラックは、隣接するガイドトラックまでの間隔が前記螺旋の一周あたりの半径変化量より大きくなるように、形成されていることを特徴とする間欠ガイドトラックを有することを特徴とする。
本発明の光学式情報記録媒体においては、前記ガイドトラックは、隣接するガイドトラックまでの間隔が前記螺旋の一周あたりの半径変化量のn倍(但し、nは2以上の自然数である)となるように、形成されていることを特徴とする間欠ガイドトラックを有することを特徴とする。
【0013】
本発明の光学式情報記録媒体においては、前記ガイドトラックは前記基板上に平行に形成されていることを特徴とする。本発明の光学式情報記録媒体においては、前記記録層は相変化材料からなることを特徴とする。本発明の情報記録再生装置は、基板と、前記基板に形成されかつ所定のガイドピッチで離れて交わることなく延在する複数のガイドトラックが配置されたガイド層と、前記ガイド層にスペーサ層を介して所定の間隔をおいて積層された少なくとも1層の記録層とからなり、前記ガイドトラックは螺旋状に形成され、前記ガイドトラックは複数の切断された螺旋弧からなり、前記ガイドトラックに直交する方向における記録間隔が前記ガイドピッチより小でありかつ前記ガイドトラックに並列に配列された反射率又は透過率の変化した複数の記録マークとして前記記録層への集光された光ビームよ情報の記録又は再生可能な光学式情報記録媒体の情報記録再生装置であって、前記記録層への集光される光ビームの第1光源と、前記第1光源より長い波長の光を発する第2光源と、を含み、前記第2光源の光ビームが照射された前記ガイドトラックからの反射戻り光に基づいてトラッキング誤差信号を生成し、前記トラッキング誤差信号に基づいて前記ガイドトラック上にて前記光ビームのスポットを追従せしめ、前記第1光源の光ビームで前記記録マークを記録し、或いは、前記第1光源の光ビームの変調された戻り光に基づいて読み取り信号を生成することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
<第1実施形態>
図4は本発明に基づく第1実施形態の光ディスクの2層光ディスク構造を示したものである。図において、31は円盤形状の基板、32はこの基板に形成されたガイドトラックとしてのガイドグルーブGGを担持する反射膜を持つガイド層、33は光透過性のスペーサ層、34は反射率の変化した領域であるピット(記録マーク)RMの複数がガイドグルーブGGに平行に配置された平坦な記録層、35は透過性のカバー層である。ガイドグルーブGG(これはガイドトラックとしてガイドランドでもよい)は光ディスクのほぼ接線方向に沿って交わることなく形成され、その半径方向において所定のガイドピッチで離れて延在するように、円盤形状基板の中心に螺旋状に形成され、複数の切断された螺旋弧からなる。そして、複数の記録マークは、ガイドグルーブGGに直交する方向(半径方向)における記録間隔すなわちトラックピッチがガイドグルーブGGピッチより小でありかつガイドグルーブGGに平行に配列されている。2層光ディスクは、読み取り側(照射側)から見てカバー層35下の記録層34と、奥の2層目のガイド層32とからなる2層構造を有する。図4に示すように、記録層34は読み取り光が透過してガイド層32のガイドグルーブGGを読み取れるように半透明膜とされる。スペーサ層33は記録層34及びガイド層32間を一定の厚さで分離している。
【0015】
図4の2層光ディスク構造の他に、図5に示すように、光ディスクは、基板31上にガイド層32と最深の記録層341とがスペーサ層33を介して所定の間隔をおいて積層され、その上にスペーサ層33と記録層342とが交互に少なくとも2以上積層された多層構造とすることができる。
このように、本発明によれば、図4及び5に示すように、光ディスクは、基板31に形成されかつ所定のガイドピッチGDで離れて交わることなく延在する複数のガイドグルーブGGと、ガイドグルーブGGに直交する方向におけるトラックピッチすなわち記録間隔RDがガイドピッチGDより小でありかつガイドグルーブGGに平行に配列された反射率の変化した複数の記録マークRMと、を有している。
【0016】
この光ディスクの記録再生方法は、ガイドピッチより小であるトラックピッチで互いに離間した複数の光ビームを照射して、光ビームのスポットの少なくとも1つで照射されたガイドグルーブGGからの反射戻り光に基づいてトラッキング誤差信号を生成し、このトラッキング誤差信号に基づいて光ビームのトラッキングサーボ制御を行い、光ビームのスポットの内の1つで、記録マークを記録し、或いは、光ビームのスポットの少なくとも1つからの反射戻り光に基づいて読み取り信号を生成する。
【0017】
例えば、図6に示すように、1つの光源光からの3回折光(メインビーム0次光及びそのサイドビーム±1次光)をトラッキングサーボ制御に用い、0次光に重なる位置に照射される記録再生用の異なる波長の光ビームのスポットRSを用い、4つの光ビームのスポットを用いて光ディスクの記録再生が可能である。
4つの光ビームのスポットを用いて記録再生する光ディスクでは、円盤状基板上にその中心に螺旋状にトラックを形成して情報を記録又は再生する際に用いられるガイドグルーブがあり、そのガイドグルーブは複数の切断された螺旋弧からなり、そのガイドグルーブと隣接するガイドグルーブまでの間隔は上記螺旋の一周あたりの半径変化量より大きく設定されている。ガイドグルーブは間欠ガイドトラックとされている。
【0018】
間欠ガイドトラックを有する光ディスクを図7に示す。光ディスクは基板上に刻まれたガイドグルーブ1を有し、ガイドグルーブ1を追従するメインビーム3並びにサイドビーム2,4のスポットが照射されている。図において、点線5はブランクのトラック又は記録済トラックである。
光スポットを基板上に形成するために用いられる光源は例えば波長400nmのレーザであり、これを、例えば開口数0.85の対物レンズを用いて絞り込む。このとき、基板上で約0.28μmの光ビーム径を有するスポットを得ることができる。基板上に刻まれたガイドグルーブ1は螺旋形状で形成され、以下の式(1)によって示されるガイドグルーブの半径位置rの条件を満たす。
【0019】
【数1】
r=r0+aθ/(2π)・・・・・・(1)
ただし、r0はガイドグルーブ1の最内周の半径であり、例えば、20mmである。aは一周あたりの半径の増加量であり、ここでは、0.28μmとする。θは最内周からの回転角度をラジアンで表したもので、一周しても0には戻さず積算してカウントする。なお、間欠とするためθ/(2π)の整数部が偶数の時だけガイドグループを形成する。
【0020】
次に、間欠ガイドトラックを有する光ディスクの動作を説明する。
図7のように、メインビーム3が偶数回転の周回上にいるときには、ガイドグルーブ1上にメインビーム3があるようにトラッキングサーボをかける。具体的には、メインビーム3の反射光をガイドグルーブ1に沿う方向に2分割した光検出出力の差分からプッシュプルトラッキング誤差信号を取り出し、これをゼロとするように光ビームの半径位置を制御してガイドグルーブ1上に記録を行う。このとき、隣接するトラックとの間隔は0.56μmあるので、十分な大きさのプッシュプルトラッキング誤差信号を得ることができる。
【0021】
図8のように、光ディスクが奇数周回にはいると、今度はサイドビーム2及び4の双方からプッシュプルトラッキング誤差信号を取り出す。これによってメインビーム3をそれぞれのガイドグルーブ間の中央の位置5(ブランクのトラック)に制御し、このメインビーム3によって情報を記録する。
光ディスクにおける偶数奇数周回の切り替えは、上記実施形態と同様に、それぞれの光ビーム反射光から得られるプッシュプル信号の出力を監視することによって切り替えを行うことができる。あるいは、予め記録されるガイドグルーブが途切れる前にこれを知らせるグルーブの形状変化などを予め記録しておき、これを検出してトラッキングサーボ制御の切り替えを行うように構成することもできる。
【0022】
また、図9のように、図7の3ビーム2,3,4のさらに外側にサイドビーム2a,4aを配置した5つの光ビームのスポットを用いて、偶数周回においては外側のサイドビーム2a,4aによってトラッキング誤差信号を得るように構成することも可能である。
または、サイドビームの間隔をガイドグルーブ間隔よりもやや狭く、あるいは広く設定することも可能である。このように設定することにより、それぞれのプッシュプル信号の差分信号をトラッキングに用いれば、プッシュプル信号に種々の要因で生じるオフセットをうち消すことができる。いわゆる差動プッシュプルの信号を得ることができる。
【0023】
上記実施形態では記録される1ガイドピッチおきにガイドルーブを配置するような構成を示したが、これは、例えば2トラックおきにガイドグルーブを配置してさらにガイドグルーブの間隔を広げることも可能である。このような構成例を図10に示す。
図10において、それぞれピックアップから照射される回折光で、23は信号の記録又は再生を行うメインビームで、21,22,24,25はサイドビームである。実線26は基板上に形成されるガイドグルーブ、点線27は基板上のブランクのトラック又は記録済トラックを示している。この場合、グルーブは以下の条件で基板上に記録される。すなわち、基板上に刻まれたガイドグルーブ26は螺旋形状で形成され、以下の式(2)によって示されるガイドグルーブの半径位置rの条件を満たす。
【0024】
【数2】
r=r0+aθ/(2π)・・・・・・(2)
ただし、r0はガイドグルーブ1の最内周の半径であり、例えば、20mmである。aは一周あたりの半径の増加量であり、ここでは、0.28μmとする。θは最内周からの回転角度をラジアンで表したもので、一周しても0には戻さず積算してカウントする。なお、2トラックおきの間欠とするためθ/πの整数部m=int(θ/π)が3の倍数の時だけガイドグルーブを形成する。整数部m=int(θ/π)が3であり、ここにメインビーム23がガイドグルーブ26にのっている状態にあるとするとき、トラッキングのためのプッシュプル信号はメインビーム23の反射光から得る。そして、光ディスクが半周し、整数部m=4となったとき、今度は、サイドビーム21,24の反射光からそれぞれトラッキング誤差信号を得て、追従を継続する。このようにすることで、整数部m=3で記録されたトラックから継続してガイドピッチが「a」である記録トラックが形成されていく。このとき、サイドビーム21,24以外のトラックからはガイドグルーブによるプッシュプル信号は生じていないので、発生したプッシュプル信号を加算することで引き続いてトラッキングをかけることができる。
【0025】
上記実施形態は、5ビームを用いたトラッキング誤差信号生成手法を説明したものであるが、ビーム21と25を用いずに3スポットでトラッキングをかけることも可能である。この場合、m=3のときには23から、m=4のときには24から、m=5のときには22から、m=6のときにはふたたぴ23からというように、それぞれいずれかのガイドグルーブの1つから生成されるプッシュプル信号を用いてトラッキングをかけることができる。
【0026】
上記実施形態は、同様にガイドグルーブ間隔を広げていって構成することが可能であり、nを自然数として、nθ/(2π)の整数部int(nθ/(2π))がn+1の倍数の時だけガイドグルーブを形成するというルールに基づき、拡張が可能である。このとき、2n−1個の光ビームを用いて同様にトラッキング誤差信号の検出を行うことができる。
【0027】
図11は、上記第1実施形態の4つの光ビームのスポットで光ディスクの記録再生する場合の本発明による光ディスク情報記録再生装置の光ピックアップ光学系の概略を示す。該情報記録再生装置の光ピックアップは、情報記録再生用の第1光源11と、ガイド層のトラッキング情報を読み取るための第1光源より長い波長の光を発する第2光源12と、第1及び第2光源11,12からの射出光を同軸に合成する合波プリズム13と、第2光源12と合波プリズム13との間に回折光を発生させるグレーティング12aと、を備えている。
【0028】
さらに、光ピックアップは、ビームスプリッタ14、コリメータレンズ15、第2光源12の波長に対して絞り作用する開口絞りなどの開口制限手段117、並びに、例えば、2つのレンズを含む2群対物レンズユニットなどの対物レンズ16を備えている。
以上の光照射光学系によって、光源からの発散光ビームは、ビームスプリッタ14を透過して、コリメータレンズ15で平行に近い光ビームに変換され、対物レンズ16によって、光ディスク30に向けて集光される。3ビーム仕様のグレーティング12aの場合は、光ディスクのガイド層にて複数の光ビーム(メインビーム0次光及びそのサイドビーム±1次光)のスポットを生成し、光ディスク30の各層上で光スポットを形成する。
【0029】
このとき、開口制限手段117には第1光源11の波長を透過して第2光源12の光だけ遮断するダイクロイックミラー部を含む絞り作用する開口絞りが用いられる。開口制限手段117の開口絞りに第2光源12からの長波長光ビーム横断面の周囲を環状に制限して、当該長波長光ビームが絞り込まれる際の開口数を、第1光源11の光に対する開口数よりも小さく選ぶことができる。
【0030】
コリメータレンズ15から第1及び第2光源11,12までの光軸上の距離については、第2光源12のほうが第1光源11より近くに設定されている。第1光源11の光ビームは記録層34近辺に、同時に、第2光源12の光ビーム(メインビームと両サイドビーム)はガイド層32に、それぞれ集光するような位置に設定されている。また、対物レンズとして2群対物レンズ16を用いているが、対物レンズは開口制限手段117と光ディスク30の間にあるレンズ(又はレンズ群)全てを含むものであり、単一レンズでも複数レンズでも良い。開口絞りと光ディスクの間にある全てのレンズにより所定焦点距離が決まるので、かかる対物レンズの焦点距離に基づいて開口絞りの位置が定まる。
【0031】
以上の光照射光学系に加えて、光ピックアップはさらに検出レンズなど光検出光学系を有しており、対物レンズ16及びビームスプリッタ14は光検出光学系にも利用されている。光検出光学系は、第1光源による再生信号を読み取りフォーカス誤差信号を検出するための第1光検出器113と、第2光源によるトラッキング誤差信号を検出するための第2光検出器114と、ダイクロイックミラー112などの第1及び第2光源の光を分割する分割手段と、を備える。
【0032】
光検出光学系により、光ディスク30からの反射光は、対物レンズ16で集められビームスプリッタ14によって所定倍率の検出用集光レンズ111に向けられ、収束される。集光レンズ111で集光された収束光は、ダイクロイックミラー112に向けられる。
ダイクロイックミラー112において、記録層34の短波長光(第1光源)のスポットからの反射光は、ダイクロイックミラー112の透明平行平板部分を透過することにより非点収差を付与され、第1光検出器113の受光面中心付近に集光される。また、平行平板の代わりにシリンドリカルレンズ、マルチレンズなどの非点収差発生素子(図示せず)を用いて、光検出器の受光面中心付近に光スポットを形成するようにしてもよい。
【0033】
ガイド層32における長波長光(第2光源)の3つのスポットからの反射光は、ダイクロイックミラー112で反射され第2光検出器114の受光面中心付近に集光される。
よって、第1光検出器113によって検出される記録層34の情報記録面からの第1光源の反射光と、第2光検出器114によって検出されるガイド層32のグルーブ情報を有する第2光源の反射光とは、第1及び第2光源11,12のつの光スポットからの反射光はダイクロイックミラー112で分離され、第1及び第2光検出器113,114によって独立に検出される。
【0034】
第1光検出器113はフォーカス誤差検出回路(図示せず)に接続され、この回路は、対物レンズ16のフォーカスサーボ制御用のアクチュエータ115を駆動する駆動回路に接続されている。フォーカスアクチュエータ115は供給される信号に応じて対物レンズ16を照射光軸において駆動する。
具体的には、記録又は再生する場合、記録層34からの反射光を第1光検出器113によって検出し、ダイクロイックミラー112によって付加された非点収差を用いて4分割ディテクタで対角成分の差を検出することによっていわゆる非点収差法によるフォーカス誤差信号を得る。
【0035】
一方、図12に示すように、第2光検出器114は、第1光源光の反射光の集光点に配置された半径方向に沿って分割された受光部(B1,B2)からなる0次回折光用の受光素子400並びにそれぞれ半径方向に沿って分割された受光部(A1,A2)(C1,C2)からなる±1次回折光用受光素子401、402の受光部を備えている。第2光検出器114の各受光部はトラッキング誤差検出回路(図示せず)に接続され、受光部の光電変換により出力された各信号に基づいて所定の演算を行ってトラッキング誤差信号を生成する。例えば、この回路では、0次回折光用の受光素子400並びに±1次回折光用受光素子401、402の受光部の符号をその出力として示すと、以下の式(3)によって示されるトラッキング誤差信号TEを生成する。
【0036】
【数3】
TE=(B1−B2)+G×{(A1−A2)+(C1−C2)}・・・・・・(3)
ただし、上記式中、Gは補正係数を示す。
【0037】
トラッキング誤差検出回路は、対物レンズ16のトラッキングサーボ制御用のアクチュエータ116を駆動する駆動回路に接続されている。アクチュエータ116は供給される信号に応じて対物レンズ16を光ディスク半径方向において駆動する。
このように、0次及び±1次回折光用の受光素子400、401、402からのラジアルプッシュプル信号を検出し、その差動信号からトラッキング誤差信号を生成する。得たトラッキング誤差信号に基づいて、トラッキングアクチュエータ116を駆動してトラッキングサーボ制御を行う。
【0038】
また、トラッキング誤差検出回路には、トラック切り替え手段を備えることもできる。トラック切り替え手段は、例えば図12に示すように0次回折光用の受光素子400並びに±1次回折光用受光素子401、402の受光部の符号をその出力として示すと、以下の式(4),(5)によって示されるトラッキング誤差信号TE1,TE2をのトラック位置状態に応じて切り替えて生成する。
【0039】
【数4】
TE1=G×{(A1−A2)+(C1−C2)}・・・・・・(4)
TE2=B1−B2・・・・・・(5)
ただし、上記式中、Gは補正係数を示す。
【0040】
トラッキング誤差信号TE1を生成する場合は、図6及び図8に示すように、長波長光源からの3つの回折光のうちのメインビーム0次光のスポットがガイドグルーブGGの間にあるときであり、図12に示す±1次回折光用受光素子401、402により、その両側のサイドビーム±1次光の戻り光双方からプッシュプル信号を取り出しトラッキングサーボをかける。トラッキング誤差信号TE2を生成する場合は、図7及び図13に示すように、メインビーム0次光のスポットがガイドグルーブGG上にあるときであり、図12に示す0次回折光用の受光素子400により、メインビーム0次光のスポットだけからプッシュプル信号を取り出し、トラッキングサーボをかける。このとき、隣接するガイドグルーブの間隔はトラックピッチすなわち記録間隔RDより大であるので、十分な大きさのプッシュプルトラッキング誤差信号を得ることができる。
【0041】
トラック切り替え手段では、それぞれの光ビーム反射光から得られるプッシュプル信号の出力を監視することによって切り替えタイミングを制御することができる。あるいは、予め記録されるガイドグルーブGGが途切れる前にこれを知らせるグルーブの形状変化などを予め記録しておき、これを検出してトラッキングサーボ制御の切り替えを行うように構成することもできる。
【0042】
図6ではガイドピッチGDの1/2の記録間隔RDで記録マークRMを記録しているが、図14のように、短波長光ビームを記録層34の読み取りに用いかつ長波長光ビームの0回折光、±1次回折光、±2次回折光をガイド層32によるトラッキングサーボ制御に用いて、ガイドピッチGDの1/4の記録間隔RDで記録マークRMを記録する光ディスクとすることもできる。
【0043】
第1実施形態の光ディスクによれば、図4に示すように、記録材料を塗布する面(記録層34)を平坦な面とできるので、記録面全面にわたって均一な条件の記録層を形成することが容易になる。また、このような記録層を何層か積層する場合も平坦な記録面が確保できる。このようにすると、従来の記録面におけるトラックのグルーブを透過させないで光照射して記録をすることが可能なので、記録性能が向上し、隣接記録層の間隔(スペーサ層)を短くすることができる。
【0044】
このように、ガイド層から離れた位置に記録層を配置した場合には、光ビームの焦点は記録面上に結ぶように動作させることが可能である。なぜなら、本発明によれば、実質的にピッチ間隔の広いガイドグルーブGGによって一周あたりのトラック進行量が小さいトラッキング誤差信号を得られるので、記録層から離れて大きくなったスポット径を有する光ビームによってもトラッキング誤差信号を得ることができるからである。
【0045】
またさらに、本発明の光ディスクによれば、トラッキング検出用に記録用光源よりも波長が長いもう1つの光源を用意し、長波長の光ビームを用いてトラッキング誤差信号を得る構成をとることができる。従来の構成によっては、例えばトラックピッチ0.3μmのトラックに記録するためのトラッキング誤差信号は短波長の青色のレーザを用いないと得ることができなかったが、本発明によれば実際のガイドピッチが0.6μmや0.9μmといったガイドグルーブGGを用いて0.3μmのトラックピッチで記録を行うためのトラッキング誤差信号を得ることができるので、トラッキング検出用の光源には赤色650nmや、近赤外780nmの波長のレーザを用いて構成することが可能である。これらの光源は検出器と一体となったものが容易に入手できる。
【0046】
このように波長の異なる2つの光ビームを用いる場合には、ガイドグルーブGGはトラッキング検出用の波長に対して大きな感度をもっていればよい。すなわち、記録層が第1波長で記録又は再生が行われかつガイド層が第2波長で照射される場合、ガイド層は、ガイド層によって得られる信号変調度が記録層のものより大きくなる材料で形成されている。例えば、グルーブの光学的深さを記録再生用のレーザ波長400nmに対して半分の波長200nmに設定する場合、反射により与えられる位相差がちょうどこの波長に対して1波長となるので、信号に変化を与えない。一方、トラッキング検出用の光源波長を例えば780nmとすれば、十分な量のプッシュプル信号信号を得ることができる。このようにすることでグルーブが再生信号に与える悪影響を排除でき、また、記録層をガイド層とは別に設ける場合においては、記録層の反射膜特性を、400nmの波長では完全に反射し、780nmの波長ではおおむね透過するように設計することが可能となるので、それぞれの信号量を増加させることができる。
<第2実施形態>
第1実施形態においては、ガイド層上にスペーサ層を形成しこの上に記録材料を塗布して記録層を形成する例を示したが、他の実施形態としては、ガイドグルーブGGを設けた面に直接記録材料を塗布し、この面に記録を行う構成も可能である。
【0047】
第2実施形態の光ディスクにおいては、ガイド層32、スペーサ層33及び記録層34の代わりに、図15に示すように、記録マークRMの列が隣接する一対のガイドトラックGG間に配置された記録層324を形成した以外、第1実施形態と同様の構成を有している。また、この記録層324を2層以上積層した光ディスク構造とすることもできる。
【0048】
本発明の第2実施形態においても、円盤状基板上にその中心に螺旋状にトラックを形成して情報を記録又は再生する際に用いられるガイドグルーブがあり、そのガイドグルーブは複数の切断された螺旋弧からなり、そのガイドグルーブと隣接するガイドグルーブまでの間隔は上記螺旋の一周あたりの半径変化量より大きく設定されている。ガイドグルーブは間欠ガイドトラックとされている。
【0049】
上記実施形態においては、トラッキング誤差信号の生成をプッシュプルによって行う方法を例にとって説明したが、これは、単純にメインビームに関して対称に位置するサイドビームの受光部出力を減算する3ビーム法を用いたり、グルーブに時間変化する信号成分を入れてウォブルし、この信号をとらえるウォブル法を用いるなど、従来より知られる種々のトラッキング誤差信号生成方法を用いることができる。
【0050】
上記実施形態においては、記録時の動作を中心に説明をしたが、読み取りの場合にも同様にガイドグルーブからトラッキング誤差信号を得て記録されたトラックを追従することができ、さらに、記録されたトラックから直接、位相差法によるトラッキング誤差信号を得ることも可能である。また、再生時に複数のトラックを同時に再生するように構成することも可能であり、これら複数トラックから読み出された情報をそのまま復調、再生することも、上述したクロストークキャンセラによってお互いの信号からクロストークを除去して復調、再生することも可能である。
【0051】
上記実施形態においては複数光ビームの実際の間隔について特に限定をしていないが、トラックに垂直な方向に計った距離が必要な条件を満たせば、実際の間隔は受光部上での光ビームのスポットが互いに重ならないように選ぶなど、ピックアップシステムの設計として選択することができる。また、このマルチ光ビームを生成する方法は、回折格子を用いて複数光ビームに分割を行っても、複数の発光領域を有するレーザアレイを光源として使っても、複数のレーザダイオードを合波手段を用いて共通の光軸を有するように配置しても良く、いずれの方法であっても複数の光ビームが得られれば本発明を動作させるためのシステムを構成することができる。また、レーザアレイや複数のレーザダイオードを用いた場合にはそれぞれのレーザを独立に変調することが可能であるので、複数のトラックに同時に記録を行い、記録速度を向上させるように構成することが可能である。
【0052】
本発明は、相変化媒体を用いた記録層や色素を使った記録膜など、記録マークとして反射率の変化に換えて透過率の変化を用いた記録膜など、種々の記録方式に適用することが可能である。
上記実施形態においては円盤状の光ディスクに螺旋状のトラックを形成する場合について説明を行ったが、間隔をあけたガイドグルーブとこれより狭いトラック方向の間隔を有する複数光ビームによって上記実施形態のようにトラッキングを行い、ガイドグルーブのガイドピッチより狭いトラックピッチによって情報を記録することは、円盤上の螺旋状トラックに限らず、例えば光カードなどの場合に平行なガイドグルーブを形成して構成することも可能である。このような光カードの構成を図16に示す。図16において、41、46、411はガイドグルーブを、42、43、44、45、47、48、49、410はブランクのトラック又は記録済トラックを、421、422、424、425はトラッキング用のサイドビームを、423は信号記録用のメインビームをそれぞれ示す。ガイドグルーブ46に信号を記録するときには光ビーム423自身によってトラッキングを行い、トラック47に信号を記録するときにはサイドビーム422がガイドグルーブ46を追従するようにトラッキングサーボ制御を行う。上記実施形態と同様に各トラックに記録を行うことができる。また、他の光カードの構成を図17に示す。この光カードでは、平行なガイドグルーブの代わりに、図10に示す2トラックおき螺旋間欠ガイドトラックを形成して構成されたものである。
【0053】
【発明の効果】
以上のように、本発明においては、別層として或いは間欠的に存在するなど、ガイドグルーブを記録部位とは別個に設け、これを複数の光ビームで追従することによってトラッキングを行うように構成したので、従来安定したトラッキング誤差信号を得ることができなかった狭いトラックピッチの他にガイドピッチのガイドピッチによって十分な大きさのトラッキング誤差信号を得て高密度に情報を記録することが可能になる。
【0054】
さらに、記録面を積層させることによって、平坦な記録面への記録を行うことが可能となり、記録信号の品質を向上させることが可能となる。また、ガイドピッチが広いのでガイドグルーブに焦点を正確に合わせなくとも十分大きなトラッキング誤差信号を得ることが可能なので、多層の記録層を有する媒体では焦点は常に記録面上において高密度な記録を行うことが可能である。
【0055】
また、トラッキング誤差信号を検出するために長波長のレーザを用いるような構成を取ることもでき、このような場合には記録信号に対するグルーブの影響を低減できるので、さらに記録密度の向上を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ROM光ディスク構造を示す概略部分斜視図。
【図2】グルーブ記録光ディスク構造を示す概略部分斜視図。
【図3】ランドグルーブ記録光ディスク構造を示す概略部分斜視図。
【図4】本発明による実施形態の2層光ディスク構造を示す概略部分斜視図。
【図5】本発明による他の実施形態の多層光ディスク構造を示す概略断面図。
【図6】本発明による他の実施形態の2層光ディスク構造を示す概略部分平面図。
【図7】本発明による他の実施形態の光ディスクのトラック構造を示す概略部分平面図。
【図8】本発明による他の実施形態の光ディスクのトラック構造を示す概略部分平面図。
【図9】本発明による他の実施形態の光ディスクのトラック構造を示す概略部分平面図。
【図10】本発明による他の実施形態の光ディスクのトラック構造を示す概略部分平面図。
【図11】本発明による他の実施形態の2層光ディスクから記録再生する光ピックアップの概略を示す構成図。
【図12】本発明による他の実施形態の2層光ディスクから記録再生する光ピックアップの第2光検出器を示す平面図。
【図13】本発明による他の実施形態の2層光ディスク構造を示す概略部分平面図。
【図14】本発明による他の実施形態の2層光ディスク構造を示す概略部分斜視図。
【図15】本発明による他の実施形態の光ディスク構造を示す概略部分斜視図。
【図16】本発明による他の実施形態の光カードのトラック構造を示す概略平面図。
【図17】本発明による他の実施形態の光カードのトラック構造を示す概略平面図。
【符号の説明】
1,26,41、46、411 ガイドグルーブ
2,4,21,22,24,25 サイドビーム
2a,4a 外側サイドビーム
3,23 メインビーム
5,27,42、43、44、45、47、48、49、410 ブランクのトラック又は記録済トラック
11 第1光源
12 第2光源
13 合波プリズム
14 ビームスプリッタ
15 コリメータレンズ
16 対物レンズ
30 光ディスク
32 ガイド層
33 スペーサ層
34,324,342 記録層
111 集光レンズ
112 ダイクロイックミラー
113 第1光検出器
114 第2光検出器
115 フォーカスアクチュエータ
116 トラッキングアクチュエータ
117 開口制限手段
421、422、424、425 トラッキング用サイドビーム
423 信号記録用メインビーム

Claims (10)

  1. 基板と少なくとも1層の記録層とからなり前記記録層への集光された光ビームによる反射率又は透過率の変化により情報の記録又は再生可能な光学式情報記録媒体であって、前記基板又は前記記録層に形成されかつ所定のガイドピッチで離れて交わることなく延在する複数のガイドトラックと、前記ガイドトラックに直交する方向における記録間隔が前記ガイドピッチより小でありかつ前記ガイドトラックに並列に配列された反射率又は透過率の変化した複数の記録マークと、を有し、前記ガイドトラックは螺旋状に形成され、前記ガイドトラックは複数の切断された螺旋弧からなることを特徴とする光学式情報記録媒体。
  2. 前記ガイドトラックが配置されたガイド層と前記記録マークが配置された記録層とがスペーサ層を介して所定の間隔をおいて積層されたことを特徴とする請求項1記載の光学式情報記録媒体。
  3. 前記記録層とスペーサ層とが交互に少なくとも2以上積層されたことを特徴とする請求項2記載の光学式情報記録媒体。
  4. 前記記録マークは前記ガイドトラック間に配置された記録層に形成されていることを特徴とする請求項1記載の光学式情報記録媒体。
  5. 前記ガイドトラックは、隣接するガイドトラックまでの間隔が前記螺旋の一周あたりの半径変化量より大きくなるように、形成されていることを特徴とする間欠ガイドトラックを有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の光学式情報記録媒体。
  6. 前記ガイドトラックは、隣接するガイドトラックまでの間隔が前記螺旋の一周あたりの半径変化量のn倍(但し、nは2以上の自然数である)となるように、形成されていることを特徴とする間欠ガイドトラックを有することを特徴とする請求項記載の光学式情報記録媒体。
  7. 前記ガイドトラックは前記基板上に平行に形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の光学式情報記録媒体。
  8. 前記記録層は相変化材料からなることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の光学式情報記録媒体。
  9. 基板と、前記基板に形成されかつ所定のガイドピッチで離れて交わることなく延在する複数のガイドトラックが配置されたガイド層と、前記ガイド層にスペーサ層を介して所定の間隔をおいて積層された少なくとも1層の記録層とからなり、前記ガイドトラックは螺旋状に形成され、前記ガイドトラックは複数の切断された螺旋弧からなり、前記ガイドトラックに直交する方向における記録間隔が前記ガイドピッチより小でありかつ前記ガイドトラックに並列に配列された反射率又は透過率の変化した複数の記録マークとして前記記録層への集光された光ビームよ情報の記録又は再生可能な光学式情報記録媒体の情報記録再生装置であって、
    前記記録層への集光される光ビームの第1光源と、前記第1光源より長い波長の光を発する第2光源と、を含み、
    前記第2光源の光ビームが照射された前記ガイドトラックからの反射戻り光に基づいてトラッキング誤差信号を生成し、前記トラッキング誤差信号に基づいて前記ガイドトラック上にて前記光ビームのスポットを追従せしめ、前記第1光源の光ビームで前記記録マークを記録し、或いは、前記第1光源の光ビームの変調された戻り光に基づいて読み取り信号を生成することを特徴とする情報記録再生装置
  10. 前記第2光源の光ビームが絞り込まれる際の開口数を、前記第1光源の光ビームに対する開口数よりも小さくしたことを特徴とする請求項9記載の情報記録再生装置。
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