JP4399302B2 - シャシダイナモメータ試験装置 - Google Patents

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Description

この発明は、車両の性能試験を行うため自動車運転ロボットで自動運転を行うシャシダイナモメータ試験装置に関するものであり、特に、シャシダイナモメータを用いた試験を正確かつ安全に行なうことができるシャシダイナモメータ試験装置に関する。
特開2002−139408号公報
従来、自動車を含む車両の性能試験(シャシダイナモテストともいう)が行われている。また、近年の自動車自動運転システムなどのシャシダイナモメータ試験装置においては、シャシタイナモメータに試験車両をセットした状態で、定められた走行パターンで車両を運転することにより、排気ガスの成分分析など種々の性能試験が行われている。近年では、この性能試験において自動車の運転ロボットが用いられて、自動車性能試験を自動的に実行することにより、作業者の負担をできるだけ少なくすることがある。
ところで、シャシダイナモメータ試験装置を用いて正確な性能試験を行うためには、試験が正確に行われていることを確認する必要があるが、試験装置の自動化に伴って、異常事態発生に気付くのが遅れがちになることが考えられる。そこで、特許文献1には走行中の試験車両のタイヤを検知し、タイヤのパンクなどの異常事態が発生したときには自動運転システムを非常停止させるための異常検知装置が示されている。
ところが、前記特許文献1に示される異常検知装置では、走行時における異常な挙動に対して、その異常を速やかに検知することが可能であるが、試験装置に対する車両の固定状態が未完である場合に、これを検知することが困難であった。そのため、仮にシャシダイナモメータ上の試験車両の固定を行わずに試験を開始すると、車両がシャシダイナモメータから移動してしまうことにより正確な試験が行えないことがあった。また、場合によっては試験装置が破損することも考えられる。
本発明は、上述のような課題を考慮に入れてなされたものであって、その目的はシャシダイナモメータ上にセットする試験車両の固定状態を確認して、試験の準備が未完または不十分である場合にはこれを検知して、作業者の不注意による不適切な試験の続行を阻止することにより、試験結果の信頼性を向上させると共に安全性を確保できるシャシダイナモメータ試験装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係るシャシダイナモメータ試験装置車両の性能試験を行うため自動車運転ロボットで自動運転を行うシャシダイナモメータ試験装置であって、
シャシダイナモメータ上に乗せられた車両の位置を検知する車両位置検知センサを設け、 位置決めされた車両の位置を固定するための固定具を設けるとともに、車両の固定を検知する車両固定状態検知センサを設け
記車両固定状態検知センサの正常信号および前記車両位置検知センサの正常信号を自動運転装置が受付ている状態において、車両の性能試験が実行されるように構成されており、
さらに、前記固定具が車両を前後に引っ張って固定する複数の張り具であり、前記車両固定状態検知センサがこれらの張り具による引っ張り力が所定の強さ以上であることを検知することにより車両の固定を検知する張力センサである一方、
前記車両固定状態検知センサに対応する車両の固定状態を表示するとともに、前記車両位置検知センサに対応する車両の位置決め状態を表示する表示部を設けたことを特徴としている(請求項1)。
前記張り具は、一端が固定されると共に他端側が車両に接続されたベルト、ロープおよび鎖などの縄体と、この縄体のその長さを短くするようにして車両を引っ張るための緊縛具とによって構成されることが考えられる。一方、張力センサは前記縄体の間に挿入されて、その引っ張り力を測定する引っ張り力測定用のセンサや、縄体の側部から縄体を押さえることにより、その弛み具合や張り具合を測定するスイッチなどが考えられる。
また、本発明は、前記張力センサを複数設け、前記自動運転装置による自動運転が開始された後、自動運転を行っている状態で前記張力センサのうちの一つでも所定値以上の引っ張り力を検出できなくなると、車両固定状態が異常であるとする異常信号を送出するよう構成されている請求項1に記載のシャシダイナモメータ試験装置を提供する(請求項)。
さらに、本発明は、前記車両位置検知センサを複数設け、前記自動運転装置による自動運転が開始された後、自動運転を行っている状態で前記車両位置検知センサのうちの一つでも許容範囲を越える値を検知したときに、異常信号を送出するよう構成されている請求項1または2に記載のシャシダイナモメータ試験装置を提供する(請求項3)。
請求項1に記載の発明では、車両の固定状態を検知する車両固定状態検知センサ、車両の位置を検知する車両位置検知センサを設けているので、自動運転装置はこの検知センサの正常信号および/または車両の設定終了信号からなる準備完了信号を用いて車両の準備完了を検知でき、この準備完了信号を受付ている状態において車両の性能試験を行なうことにより、車両の固定状態が不良であるときに性能試験を止めることができる。つまり、作業者の不注意によって車両が十分に固定されていない場合には、車両固定状態検知センサによってこれを検知して性能試験を始めることができないようにして、性能試験をより正確に行なうことができるだけでなく、事故の発生を未然に防止できる。
そして、前記固定具が車両を前後に引っ張って固定する複数の張り具であり、前記車両固定状態検知センサがこれらの張り具による引っ張り力が所定の強さ以上であることを検知することにより車両の固定状態を検知する張力センサであることから、張り具によって車両をしっかりと固定できるとともに、その固定状態を張力センサを用いて確実に検出できる。とりわけ張力センサによって検出される引っ張り力は車両の固定状態を表すのに適切な量であり、これが所定の強さ以上であることを確認することにより、車両の固定状態を確実に検知できる。
さらに、作業者は車両の固定作業を行った後に、固定状態が十分であれば試験を始めることができ、固定状態が十分でなければ表示部を用いて問題のある固定具だけを容易に確認することができる。
図1,2は本発明のシャシダイナモメータ試験装置1の第一実施例を示す図である。図1,2において、2は試験対象となる車両(試験車両)、3はこの車両2の駆動側のタイヤ(本例の場合は前の車輪であり、以下、前輪3という)、4は駆動側でないタイヤ(本例の場合は後ろの車輪であり、以下、後輪4という)、5は前輪3を乗せた状態で自動車運転試験を行なうシャシダイナモメータの一部を構成するダイナモローラ、6はダイナモローラ5の制御や図外の自動車運転ロボットの制御を行なう自動運転装置である。
7は前記車両2の状態を管理するための制御部、8はダイナモメータ(シャシダイナローラ5)上に乗せられた車両2の各部における位置を測定するための車両位置検知センサ、9は車両2の位置を固定するための固定具、10は固定ポール、11は固定具9による車両の固定状態を検知するための張力センサ、12は従動輪4を保持する車輪止めである。
本例に示す車両2は、前輪駆動車である例を示しており、この場合、前輪3が駆動輪であり後輪4は従動輪である。ダイナモローラ5は駆動輪3に接触してこの回転に合わせて回転するローラであり、自動運転装置6によって設定された走行パターンに合わせて駆動輪3に抵抗や慣性を加えるように構成されている。一方、制御部7は前記車両位置検知センサ8および張力センサ11などの車両固定状態検知センサからの出力を用いて車両2の状態を表示する表示部13(13a〜13h)と、作業者による入力スイッチ14と、各車両固定状態検知センサ8,11や入力スイッチ14に接続される処理部7aとを有している。
また、前記車両位置検知センサ8は例えば車両2の前後左右における位置ずれを検出するように複数設けられたものであり、本例では距離センサである。例えば、左右の車輪3,4の側面の上端部分、フェンダの前方部分および後方部分の位置を検出する光センサ(光電管)や超音波センサなどからなる非接触のセンサを設けることが望ましい。この距離センサ8は車両2の位置の変化を捕らえて主に車輪3,4のパンクなどの異常事態の発生を検出するセンサである。
前記距離センサ8は異常発生を間違いなく検出するために必要な数だけ配置することが可能であるが、本例では前後左右の4本の車輪3,4の近辺における距離をそれぞれの距離センサ8a〜8dによって測定し、この距離が設定された距離の範囲内であるときに正常信号Sa〜Sdを送出し(接点信号や電圧信号などを用いて正常信号Sa〜Sdが真の値を示す)、これ以外の場合に信号Sa〜Sdを送出しない(接点信号や電圧信号などを用いて信号Sa〜Sdが偽の値を示す)ように構成されている。なお、車両位置検知センサの構成はこれに限られるものではなく、車両2の画像データから位置ずれを検知できる画像処理器であってもよい。また、車両位置検知センサが距離センサであっても画像処理器であっても、前記信号Sa〜Sdを用いて、車両2のパンクなどの異常事態を検知可能であることはいうまでもない。
固定具9は一端がシャシダイナモメータを形成したピットの床または地中に埋設するように設けた4つの固定ポール10に固定され、他端側において車両2を前後に各固定ポール10の方向に引っ張る固定具9a〜9dからなる。また、特に本例の固定具9a,9bは車両2の前方においてはX字状に交差させて同じ強さで、車両2を斜め前方に引き寄せるように構成しており、固定具9c,9dは車両2の後方の2か所においては、ほゞ真後ろの方向に車両2を後方に引き寄せるように構成している。
すなわち、4つの固定具9a〜9dを用いて車両2の位置を確実に固定することができる。各固定具9a〜9dには、それぞれによる引っ張り力を測定するための張力センサ11a〜11dを取り付けているので、固定具9a〜9dによる固定状態を各張力センサ11a〜11dによって検知することができる。この張力センサ11a〜11dは固定具9a〜9dにかかる張力が所定の閾値より強いときに、固定正常信号Se〜Shを送出し(接点信号や電圧信号などを用いて固定正常信号Se〜Shが真の値を示す)、それ以外のときに信号Se〜Shを送出しない(接点信号や電圧信号などを用いて信号Se〜Shが偽の値を示す)ように構成されている。
加えて、本例では車両2の前方においては固定具9a,9bをX字状に交差させて引っ張るようにしている。これによって、たとえ車両2の前輪3が左右に傾動しても、車両2の前方が左右に振れることがないように構成している。また、車両2の後方においてはほゞ真後ろに引っ張ることにより、その推進力をまともに受けることができるので、車両2の前後方向の移動を確実に抑えることができる。
作業者は車両2をシャシダイナモメータ上に位置させるために、車両2のホイールベースに合わせて車輪止め12の位置を調整し、車両2を移動させて後輪4を車輪止め12によって固定すると共に、車両2の前後において固定具9a〜9dを用いて引っ張るようにして固定する。また、距離センサ8a〜8dがそれぞれ所定の位置における距離を測定できるように、その位置決めを行なう。
一方、本実施例の処理部7aは前記距離センサ8a〜8dからの信号Sa〜Sdに基づいて、この信号Sa〜Sdが真であるときに、前記表示部13a〜13dを緑色に点灯表示させるように制御する。一方、号Sa〜Sdが受信できないとき(号Sa〜Sdが偽であるとき)は、処理部7aが前記表示部13a〜13dを赤色に点灯させるように制御する。
同様に、処理部7aは前記張力センサ11a〜11dからの固定正常信号Se〜Shに基づいて表示部13e〜13hを緑色に点灯表示し、固定正常信号Se〜Shが偽であるときには赤色に点灯表示するように構成している。
つまり、車両2を正しくセットした状態では前記表示部13a〜13hの全てが緑色に点灯表示される。次いで、作業者が前記制御部7の入力スイッチ(スタンバイボタン)14を操作することにより、制御部7に車両2の設定終了信号Sxを入力する。
制御部7が表示部13a〜13hに正常信号Sa〜Shの状態を表示するので、作業者は前記スタンバイボタン14を操作する時点で表示部13a〜13hを視覚にて確認するだけで、車両2の固定状態を確認することができ、スタンバイボタン14を操作し、設定終了信号Sxを入力することができる。加えて、制御部7は作業者によるスタンバイボタン14の操作時に全ての車両位置検知センサ8a〜8d、車両固定状態検知センサ11a〜11dからの信号Sa〜Shが真であるときに自動運転装置6に準備完了信号S1 を出力する。
つまり、作業者が表示部13a〜13hの表示を確認して設定終了信号Sxを入力すると共に、制御部7が信号Sa〜Shの受信状態を確認してはじめて準備完了信号S1 が出力されるので、より確実な確認を行なうことが可能である。しかしながら、この準備完了信号S1 は、作業者による表示部13a〜13hの目視確認に伴って入力される設定終了信号Sxそのものであってもよい。
あるいは、準備完了信号S1 の出力は制御部7が全信号Sa〜Shを受信したときに自動的に行ってもよい。すなわち、制御部7は全ての信号Sa〜Shが真である状態を準備完了状態と判断して、自動運転装置6に対して自動的に準備完了信号S1 を出力するようにプログラムされていてもよい。
以上のように、準備完了信号S1 は作業者の入力操作による設定終了信号Sx、および、車両位置検知センサ8a〜8d、車両固定状態検知センサ11a〜11dからの信号Sa〜Shの組み合わせかならなっていても、前記設定終了信号Sx単独で構成されていても、全て正常信号Sa〜Shの論理積で構成されていてもよい。
一方、自動運転装置6はこの準備完了信号S1 の受付に伴って、スタンバイ状態を確認できる。次いで、例えば作業者が自動運転装置6を操作するなどして自動運転を開始する。なお、自動運転装置6は、準備完了信号S1 の受信をトリガーとして運転開始状態となってもよく、この場合には、作業者がスタンバイボタン14を操作するだけで自動運転を開始することができる。さらに、車両位置検知センサ8a〜8d、車両固定状態検知センサ11a〜11dから出力される正常信号Sa〜Shのみから自動運転が開始され実行されることも可能である。
本発明のシャシダイナモメータ試験装置1を用いることにより、自動運転装置6は車両2の位置を確実に固定した状態を確認してから自動運転を開始できるので、車両2の固定状態が不良であるために生じることが予期されるような不正確な試験結果を得ることや、車両の試験装置1を破損しかねない事故の発生を確実に防止できる。つまり、車両の試験装置1の信頼性を向上できる。
また、前記制御部7は自動運転装置6による自動運転が開始された後、自動運転を行っている状態でも動作する。すなわち、例えば車両2の推進力によって車両2が僅かに移動するなど、何らかの原因で張力センサ11a〜11dのうちの一つでも所定値以上の引っ張り力を検出できなくなると、制御部7はこれを検知して車両固定状態が異常であるとする固定異常信号S2 を自動運転装置6に送出する。同様に、距離センサ8a〜8dのうちの一つでも許容範囲を越える距離を検知したときにも制御部7は固定異常信号S2 を送出する。ここで、固定以上信号S2 には例えば異常が発生した部位を示す信号が含まれていてもよい。
いずれにしても、自動運転装置6は制御部7から固定異常信号S2 を受信すると、非常停止動作を行なう。この非常停止動作とは例えばシャシダイナモローラ5を回転停止させることや、自動車運転ロボットにアクセルペダルを戻させる制御を行うことなどが含まれている。これによってシャシダイナモローラ5上で試験車両2の固定がずれたり、タイヤがパンクするなどの問題が発生したときにもこの異常事態の発生に迅速に対応できる。
したがって、試験の最中に万一締付け具6による締付けが緩むなどして、車両3が移動することにより、駆動輪3とシャシダイナモローラ5の位置関係がずれることがあるとするならば、この状態を迅速に検出して試験を中止することができ、これによって試験結果に対する信頼性が向上する。さらに、車両2の位置が大きくずれたり、パンクしたタイヤの車輪がシャシダイナモローラ5に当たるなどして、車両の試験装置1の破損を招くことを防止できる。
図3は固定具9および張力センサ11の一例を示す図である。図3に示す固定具9は、例えば帯状で非伸縮性の固定用ベルトからなる縄体15と、縄体15の長さを短くするようにして車両を引っ張るための緊縛具(締付け具)16とからなる張り具であり、この縄体15の一端が固定ポール10の適所(固定端部)10aに係合具15aを用いて係合されている。
一方、縄体15は車両2の後ろ(または前)の所定位置2aに係合具15bを用いて折り返すようにして接続され、この縄体15の先端部15c側を締付け具16を用いて引っ張ることにより、車両2を強力に引っ張ることができるように構成されている。なお、本発明における縄体15は固定用ベルトに限られるものではなく、非伸縮性の固定用ロープであっても、固定用チェーンであってもよいことはいうまでもない。
また、本例の張力センサ11は、例えば固定ポール10の前記固定端部10aの近傍に傾動自在に取り付けられて縄体15と同じ向きに動くように構成された接触レバー17と、この接触レバー17を用いて前記縄体15の側部から縄体15を押さえ付けて接触レバー17の傾動角度を用いて縄体15の弛み具合や張り具合を測定するリミットスイッチ19とを有している。
したがって、前記縄体15は締付け具16による締付けが十分に行われていない状態では、二点鎖線に示すように弛んだ状態となり、接触レバー17も弾性体18の力によって二点鎖線に示すように矢印Aに示す方向に傾動する。一方、作業者が締付け具16を操作して縄体15を締めつけると、縄体15は実線に示すように張った状態となり、接触レバー17は矢印Bに示す方向に傾動してリミットスイッチ19が動作する。
そして、例えばリミットスイッチ19のB接点が前記制御部7に入力される。したがって、制御部7はリミットスイッチ19の接点が開いたときにリミットスイッチ19から固定正常信号を受付け、張力センサ11が所定値よりも強い張力を検知していることを確認することができる。ところで、本例に示すように構成された張力センサ11は、締付け具16による締付けが完了すると、車両2の位置がずれたり縄体15の長さが変わったりしない限り、車両2の固定正常信号を送出し続けることが可能である。つまり、車両2の推進力によって縄体15にかかる引っ張り力の増減の影響をほとんど受けることなく、その固定状態を検出できるという利点がある。しかしながら、本発明のシャシダイナモメータ試験装置1は張力センサ11がこの構成に限定されるものではない。
図4は張力センサ11の別の例を示す図であり、図4において20は前記縄体15の間に挿入されて、その引っ張り力を測定する引っ張り力測定用のセンサである。本例のように張力センサ11を引っ張り力測定用のセンサ20とすることにより、制御部7は各縄体15にかかっている張力の測定値を得ることができる。そして、制御部7は得られた張力の測定値を用いて車両2の締付け状況を明確に把握することができる。また、制御部7は張力の測定値を所定の閾値と比較して、十分な引っ張り力で締めつけられているかどうかを判断することができる。
なお、引っ張り力測定用のセンサ20が所定の引っ張り力に達したときに、接点信号などの何らかの信号を制御部7に出力するように構成してもよい。この場合、制御部7の構成が簡単になるという利点がある。
図5は固定具9を用いた車両2の固定方法の別の例を示す図である。図5に示すように、車両2を固定するための固定端部10bをピットの床面に直接的に固定してもよい。すなわち、固定ポール10を省略して構成を簡素にすることが可能となる。また、車両2の大きさに合わせて複数の固定端部10bを設けることも可能である。
図6,7は本発明の第2実施例であるシャシダイナモメータ試験装置21を示す図である。図6,7において図1,2と同じ符号を付した部材は同一または同等の部材であるから、その詳細な説明を省略する。
図6,7において、22は駆動輪でない車輪(本例の場合後輪が従動輪である)4をその前方および後方において固定するように床面から進退可能に構成されたロック機構である。また、従動輪4の前方に位置するロック機構22には、その位置によって車両2の固定状態を検知するスイッチ23が内蔵されている。したがって、スイッチ23の動作を確認することにより、ロック機構22が車両2の従動輪4をロックしている状態を検知することができる。
また、図6に示すように本例の固定ポール10の間隔Wは車両2側の固定具9を取付けるための所定位置2aの幅wに比べて広く設定している。したがって、各所定位置2aにおける引っ張り力は幾らか外側に向けられるので、車両2の後部が左右方向に移動することがない。
本例のシャシダイナモメータ試験装置21において制御部7は前方の2つの固定具9a,9bに設けられた張力センサ11a,11bおよび前記左右のロック機構22にそれぞれ設けられた2つのスイッチ23を用いて車両2の固定正常信号Si,Sjを受信して、固定状態を検知可能に構成している。しかしながら、これに加えて、図1を用いて説明したように、車両2の後方に配置された2つの固定具9c,9dに張力センサ11c,11dを設け、これらの固定具9c,9dにおける車両2の固定状態を同時に検知するようにしてもよいことはいうまでもない。
また、上述の各実施例では制御部7を自動運転装置6と別体とする例を示しているが、制御部7が自動運転装置6の中に一体型に車両位置管理制御部として組み込まれていてもよいことはいうまでもない。この場合、車両位置管理制御部から出力される各種信号S1 ,S2 は自動運転を制御するために自動運転制御部との間でやりとりされる内部信号である。
本発明のシャシダイナモメータ試験装置の一例を示す平面図である。 前記シャシダイナモメータ試験装置の側面図である。 車両の固定具および張力センサの一例を示す図である。 張力センサの別の例を示す図である。 固定具による別の車両の固定方法を示す図である。 シャシダイナモメータ試験装置の第2実施例を示す平面図である。 前記シャシダイナモメータの試験装置の側面図である。
符号の説明
シャシダイナモメータ試験装置
2 車両
3 駆動輪
4 駆動輪でない車輪
7 制御部
距離センサ(車両位置検知センサ)
9 張り具(固定具)
11 張力センサ(車両固定状態検知センサ)
13 表示部
14 入力スイッチ
19 リミットスイッチ(センサ)
20 張力センサ(センサ)
21 シャシダイナモメータ試験装置
22 ロック機構(固定具)
23 固定状態を検知するスイッチ(車両固定状態検知センサ)
S1 準備完了信号
Sa〜Sj
Sx 設定終了信号

Claims (3)

  1. 車両の性能試験を行うため自動車運転ロボットで自動運転を行うシャシダイナモメータ試験装置であって、
    シャシダイナモメータ上に乗せられた車両の位置を検知する車両位置検知センサを設け、 位置決めされた車両の位置を固定するための固定具を設けるとともに、車両の固定を検知する車両固定状態検知センサを設け
    記車両固定状態検知センサの正常信号および前記車両位置検知センサの正常信号を自動運転装置が受付ている状態において、車両の性能試験が実行されるように構成されており、
    さらに、前記固定具が車両を前後に引っ張って固定する複数の張り具であり、前記車両固定状態検知センサがこれらの張り具による引っ張り力が所定の強さ以上であることを検知することにより車両の固定を検知する張力センサである一方、
    前記車両固定状態検知センサに対応する車両の固定状態を表示するとともに、前記車両位置検知センサに対応する車両の位置決め状態を表示する表示部を設けたことを特徴とするシャシダイナモメータ試験装置。
  2. 前記張力センサを複数設け、前記自動運転装置による自動運転が開始された後、自動運転を行っている状態で前記張力センサのうちの一つでも所定値以上の引っ張り力を検出できなくなると、車両固定状態が異常であるとする異常信号を送出するよう構成されている請求項1に記載のシャシダイナモメータ試験装置。
  3. 前記車両位置検知センサを複数設け、前記自動運転装置による自動運転が開始された後、自動運転を行っている状態で前記車両位置検知センサのうちの一つでも許容範囲を越える値を検知したときに、異常信号を送出するよう構成されている請求項1または2に記載のシャシダイナモメータ試験装置。
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