JP4399220B2 - 便座昇降装置 - Google Patents

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Description

本発明は、洋式便器を清掃する際に便座を持ち上げるための便座昇降装置に関するものである。
洋式便器においては、便座や便蓋が奥の方を中心に回転して平伏姿勢および起立姿勢となる。このため、便器本体上面の奥の方を清掃しようとしても便器本体と便座との間には極めて狭い隙間しか空いていないため、手が届かない。そこで、便器の側から、ラックが形成されたガイド部材を立ち上げる一方、便座を支持するスライダにピニオンを設けてスライダをガイド部材に沿って昇降可能に構成することにより、便座を便蓋とともに上方に持ち上げるようにした便座昇降装置が案出されている(例えば、特許文献1参照)。
また、ここに開示の便座昇降装置では、ピニオンに対してロータリダンパー装置を設けることにより、スライダを下降させる際、スライダが急速に下降しないようにしてある。
特開平9−28619号公報(第3頁−第6頁、図2−図5)
しかしながら、トイレという狭い空間で便座を持ち上げる作業は、不自然な姿勢で行わなければならないため、大変な作業であるという問題点がある。しかも、便座や便蓋については、これらが自重で傾倒する際の速度を低下させるダンパー装置とともに便座ユニットとして一体化した場合、さらには、便蓋を電動で開閉させる電動機構とともに便座ユニットとして一体化した場合には、これらの機構も一緒に持ち上げる必要があるため、かなり大変な作業である。
また、前記の従来の便座昇降装置は、ピニオンに対してロータリダンパー装置を設けたため、高価なものになってしまうという問題点がある。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、便座を容易に持ち上げることができる便座昇降装置を提供することにある。
さらに、本発明の課題は、使い勝手を向上し、かつ、小型化、構造の簡素化、およびコストダウンを図ることのできる便座昇降装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明では、洋式の便器本体への固定部となる座板と、該座板から立ち上がったガイド部材と、該ガイド部材に沿って昇降可能に構成され、便座が取り付けられたスライダとを有する便座昇降装置において、前記座板と前記スライダとの間当該スライダを上方に付勢する付勢部材と、前記便座を下降させるときに前記スライダに抗力を発揮するダンパー機構とを有し、前記ダンパー機構は、前記座板および前記スライダのうちの一方の部材から他方の部材に向かって延びた筒状のシリンダ、および前記他方の部材から前記シリンダ内に向けて突き出たピストンを備えたエアーダンパー装置であり、前記付勢部材は、前記シリンダの周りに同軸状に配置されたコイルばねであり、前記ガイド部材は、所定間隔で平行に配置された2本のガイド軸であり、前記シリンダおよび前記コイルバネは、前記2本のガイド軸の間に配置されていることを特徴とする。
本形態の便座昇降装置では、座板とスライダとの間に、スライダを上方に付勢する付勢部材を配置したため、便座を持ち上げるのに大きな力を必要とせず、便座を便器本体から容易に浮き上がらせることができる。また、便座を下降させるときに前記スライダに抗力を発揮するダンパー機構を有するので、例えば、体重をかけて便座を思いっきり下げても、その速度はダンパー機構で規制されるので、安全であるとともに、便座などの破損を防止できる。さらに、ダンパー機構は、座板およびスライダのうちの一方の部材から他方の部材に向かって延びた筒状のシリンダ、および他方の部材からシリンダ内に向けて突き出たピストンを備えたエアーダンパー装置としてあるので、ダンパー装置を安価に構成することができる。また、付勢手段として安価なコイルばねを用い、かつ、このコイルばねをシリンダの周りに同軸状に配置したので、コイルばねを支持する部品や機構を専用に設ける必要がない。それ故、便座昇降装置の小型化、構造を簡素化、およびコストダウンを図ることができる。
本発明において、前記ピストンを前記シリンダとともに移動可能に構成し、前記便座を上昇させたとき、上昇の途中で前記シリンダの上昇に抗して前記ピストンの上昇を停止させる第1の停止手段を有するとともに、前記便座を下降させたとき、下降の途中で前記シリンダの下降に抗して前記ピストンの下降を停止させる第2の停止手段を有し、該第2の停止手段によって前記ピストンの下降が停止された後、前記シリンダが下降することによって該シリンダに抗力を発揮することが好ましい。このように構成すると、便座が便器本体に衝突する直前での衝突速度を充分に減速でき、便座の破損を確実に防止できる。しかもピストンの移動する距離相当分、ピストンを短縮できるので、便座昇降装置をスライダの移動方向に小型化できる。
次に、本発明の別の形態は、洋式の便器本体への固定部となる座板と、該座板から立ち上がったガイド部材と、該ガイド部材に沿って昇降可能に構成され、便座が取り付けられたスライダとを有する便座昇降装置において、前記座板と前記スライダとの間で当該スライダを上方に付勢する付勢部材と、前記便座を下降させるときに前記スライダに抗力を発揮するダンパー機構とを有し、前記ダンパー機構は、前記座板および前記スライダのうちの一方の部材から他方の部材に向かって延びた筒状のシリンダ、および前記他方の部材から前記シリンダ内に向けて突き出たピストンを備えたエアーダンパー装置であり、前記ピストンを前記シリンダとともに移動可能に構成し、前記便座を上昇させたとき、上昇の途中で前記シリンダの上昇に抗して前記ピストンの上昇を停止させる第1の停止手段を有するとともに、前記便座を下降させたとき、下降の途中で前記シリンダの下降に抗して前記ピストンの下降を停止させる第2の停止手段を有し、該第2の停止手段によって前記ピストンの下降が停止された後、前記エアーダンパー装置は、前記シリンダが下降することによって該シリンダに抗力を発揮することを特徴とする。
本形態の便座昇降装置では、座板とスライダとの間に、スライダを上方に付勢する付勢部材を配置したため、便座を持ち上げるのに大きな力を必要とせず、便座を便器本体から容易に浮き上がらせることができる。また、便座を下降させるときに前記スライダに抗力を発揮するダンパー機構を有するので、例えば、体重をかけて便座を思いっきり下げても、その速度はダンパー機構で規制されるので、安全であるとともに、便座などの破損を防止できる。さらに、ダンパー機構は、座板およびスライダのうちの一方の部材から他方の部材に向かって延びた筒状のシリンダ、および他方の部材からシリンダ内に向けて突き出たピストンを備えたエアーダンパー装置としてあるので、ダンパー装置を安価に構成することができる。さらに、ピストンをシリンダとともに移動可能に構成し、便座を上昇させたとき、上昇の途中でシリンダの上昇に抗してピストンの上昇を停止させる第1の停止手段を有するとともに、便座を下降させたとき、下降の途中でシリンダの下降に抗してピストンの下降を停止させる第2の停止手段を有し、該第2の停止手段によってピストンの下降が停止された後、シリンダが下降することによって該シリンダに抗力を発揮するように構成してあるので、便座が便器本体に衝突する直前での衝突速度を充分に減速でき、便座の破損を確実に防止できる。しかもピストンの移動する距離相当分、ピストンを短縮できるので、便座昇降装置をスライダの移動方向に小型化できる。
この場合において、前記付勢部材は、前記シリンダの周りに同軸状に配置されたコイルばねとすることが好ましい。付勢手段として安価なコイルばねを用い、かつ、このコイルばねをシリンダの周りに同軸状に配置したので、コイルばねを支持する部品や機構を専用に設ける必要がない。それ故、便座昇降装置の小型化、構造を簡素化、およびコストダウンを図ることができる。また、付勢部材がシリンダの周りに同軸状に配置されたコイルばねである場合には、前記コイルばねの周りに前記シリンダと同軸状に形成され、便座を下降させたとき前記シリンダとともに前記コイルばねを挟むように筒状のガイド部を有することが好ましい。このように構成すると、スライダが上方にあるとき、コイルばねは、その上側部分がシリンダによって内側がガイドされるとともに、その下側部分がガイド部によって外側がガイドされている。従って、スライダの昇降の際、コイルばねは伸縮方向の全域がシリンダまたはガイド部によってガイドされるため、径方向に歪むことがなく、便座の昇降を安定してアシストすることができる。
本発明において、さらに、便座を下降させたときの前記スライダの保持位置を規定する第1のストッパと、便座を上昇させたときの前記スライダの保持位置を規定する第2のストッパとを有することが好ましい。このように構成すると、適度なクリック感によって、保持位置を認知できる。また、付勢手段の付勢力が便座やそれと一体に昇降する機構の重量よりも大きいときでも、スライダは第1のストッパで保持されるので、便座が便器本体から浮き上がることがない。また、付勢手段の付勢力が便座やそれと一体に昇降する機構の重量よりも小さいときでも、スライダは第2のストッパで保持されるので、それ以上、下降していくことがない。
本形態の便座昇降装置では、座板とスライダとの間に、スライダを上方に付勢する付勢部材を配置したため、便座を持ち上げるのに大きな力を必要とせず、便座を便器本体から容易に浮き上がらせることができる。また、便座を下降させるときに前記スライダに抗力を発揮するダンパー機構を有するので、例えば、体重をかけて便座を思いっきり下げても、その速度はダンパー機構で規制されるので、安全であるとともに、便座などの破損を防止できる。さらに、ダンパー機構は、座板およびスライダのうちの一方の部材から他方の部材に向かって延びた筒状のシリンダ、および他方の部材からシリンダ内に向けて突き出たピストンを備えたエアーダンパー装置としてあるので、ダンパー装置を安価に構成することができる。また、付勢手段として安価なコイルばねを用い、かつ、このコイルばねをシリンダの周りに同軸状に配置したので、コイルばねを支持する部品や機構を専用に設ける必要がない。それ故、便座昇降装置の小型化、構造を簡素化、およびコストダウンを図ることができる。
図面を参照して、本発明を適用した便座昇降装置の一例を説明する。
(全体構成)
図1(a)、(b)はそれぞれ、本発明を適用した便座昇降装置を用いた洋式トイレユニットにおいて、便座を下ろした状態の説明図、および便座を便器本体から持ち上げた状態を示す説明図である。図2(a)ないし(d)は、本発明を適用した便座昇降装置の平面図、正面図、右側面図、および可動プレートを外した状態の正面図である。図3(a)、(b)は、図2(a)のA−A線における概略断面図、および図2(a)のB−B線における概略断面図である。
図1(a)に示すように、本形態の洋式トイレユニットは、洋式の便器本体11と、この便器本体11上で開閉される便座12と、この便座12上で開閉される便蓋13とを有しており、便座12および便蓋13は、奥の方を中心に回転して平伏姿勢および起立姿勢となる。ここで、便座12および便蓋13は、便座ユニットとして一体化されており、この便座ユニットには、必要に応じて、便座12および便蓋13が自重で平伏する際の速度を緩和するダンパー装置や便蓋を電動で開閉するための電動装置が内蔵される場合がある。
これらいずれの場合においても、本形態の洋式トイレユニットには、図1(b)に示すように、便座12(便座ユニット)を手動で便器本体11から浮き上がらせて、便器本体11の上面を奥まで清掃可能とする便座昇降装置1が構成されている。
図2(a)〜(d)、および図3(a)、(b)に示すように、本形態の便座昇降装置1は、便器本体11(図1を参照)の上面部分への固定面21を備えた固定プレート2(座板)と、固定プレート2の後端で上方に折り曲げられた垂直面22の上端部分にビスで固定された逆L字形状のストッパプレート3と、ストッパプレート3の水平部分31と固定プレート2の固定面21との間に掛け渡された2本の円柱状のガイド軸41、42(ガイド部材)とを有しており、2本のガイド軸41、42には、これらのガイド軸41、42に沿って上下にスライド可能なスライダ5が支持されている。
スライダ5は、ガイド軸41、42が差し込まれるガイド穴511、521を備えた軸受け部分51、52と、これらの軸受け部分51、52の上端部分を繋ぐ天板部分53とを有している。スライダ5には、その前面および天板部分53を覆うように可動プレート6が取り付けられており、可動プレート6の水平部分60の上面に便座12(便座ユニット)が取り付けられる。
(ストッパの構成)
スライダ5の左右の軸受け部分51、52では、固定プレート2の垂直面22と対向する部分に角穴55が各々開口している。これらの角穴55の内部には各々、係合部材95が水平方向に進退可能に配置され、その奥には、係合部材95を固定プレート2の垂直面22に向けて付勢するばね97が配置されている。
これに対して、固定プレート2の垂直面22には、スライダ5を上下したときに係合部材95が通過する線上のうち、その下方位置に、係合部材95の先端部が入り込む下側凹部98が左右に形成されている一方、上方位置には、係合部材95の先端部が入り込む上側凹部99が左右に形成されている。
このため、スライダ5側の係合部材95、およびばね97と、固定プレート2の垂直面22側の下側凹部98は、便座12(便座ユニット)を下降させたときのスライダ5の保持位置を規定する第1のストッパ91として機能する。また、スライダ5側の係合部材95、およびばね97と、固定プレート2の垂直面22側の上側凹部99は、便座12(便座ユニット)を上昇させたときのスライダ5の保持位置を規定する第2のストッパ92として機能する。
(ダンパーおよび付勢手段の構成)
このように構成した便座昇降装置1において、本形態では、固定プレート2の固定面21とスライダ5の天板部分53との間には、便座12(便座ユニット)を下降させるときにスライダ5に抗力を発揮するエアーダンパー機構7が配置されている。
このエアーダンパー機構7を構成するにあたって、本形態では、スライダ5の天板部分53の下面から固定プレート2の固定面21に向けて円筒状のシリンダ71が延びている一方、固定プレート2の固定面21には、シリンダ71の下端開口からシリンダ71内の奥まで延びたピストン72が直立姿勢で取り付けられている。ここで、ピストン72の上端部には、大径のヘッド74が構成されている。ヘッド74には、周溝内にOリング75が取り付けられており、シリンダ71内には、ヘッド74によって密閉空間73が構成されている。また、シリンダ71の奥端面に相当する天板部分53には、密閉空間73に連通する小穴76が形成されている。
さらに本形態では、固定プレート2の固定面21とスライダ5の天板部分53の間には、圧縮コイルばねからなるアシストばね8(付勢手段)が配置されている。ここで、アシストばね8は、シリンダ71の周りに同軸状に配置され、シリンダ71は、アシストばね8のガイド部を兼ねている。
(アシストばねの構成例、および動作)
図4(a)、(b)は、本発明を適用した便座昇降装置1において、スライダ5に可動プレート6を介して取り付けられた便座12(便座ユニット)を昇降させる際に、便座12に作用する力を示すグラフである。なお、ここに示すグラフでは、アシストばね8がない場合の便座12への荷重が50Nであり、第1のストッパ91および第2のストッパ92での係合解除に要する力(保持力)がいずれも30Nであるとして表わしてある。
まず、図4(a)において、アシストばね8として、スライダ5が下方にあるときの付勢力が70Nで、スライダ5が上方に移動するうちに付勢力が55Nまで低下するものを用いた場合、便座12に作用する荷重は、太線L1で表わされる。従って、図1(a)に示す状態から便座12を浮き上がらせるには、第1のストッパ91での係合を解除する際に10N以上の力を便座12に加えればよく、しかも、第1のストッパ91での係合を解除した以降は、便座12に力を加えなくてもアシストばね8の付勢力で便座12が自動的に上昇し、しかる後に、第2のストッパ92での係合により、図1(b)に示す状態で、便座12は自動的に停止する。
この状態から便座12を下ろす際には、第2のストッパ92での係合を解除するための30Nの力に加えて、アシストばね8を圧縮するための力を加えることになり、かつ、便座12が下降するに伴って大きな力を加えていくことになるが、スライダ5に対してはエアーダンパー機構7が構成されているので、便座12に体重をかけても、便座12の下降速度が遅いため、安全である。また、下降速度が遅いので、便座12が便器本体11に激しく衝突することがなく、便座11などが破損するおそれもない。
次に、図4(b)において、アシストばね8として、スライダ5が下方にあるときの付勢力が50Nで、スライダ5が上方に移動するうちに付勢力が35Nまで低下するものを用いた場合、便座12に加わる荷重は、太線L2で表わされる。従って、図1(a)に示す状態から便座12を浮き上がらせるには、第1のストッパ91での係合を解除する際でも30Nをやや上回る力で済み、それ以降も、わずかな力で便座12を浮き上がらせることができる。そして、第2のストッパ92での係合により、図1(b)に示す状態で、便座12は自動的に停止する。
この状態から便座12を下ろす際には、第2のストッパ92での係合を解除する際に15N以上の力を加えれば、それ以降、便座12は自重で下降する。その際、スライダ5に対してはエアーダンパー機構9が構成されているので、誤って便座12に体重をかけても、便座12の下降速度が遅いため、安全である。また、下降速度が遅いので、便座12が便器本体11に激しく衝突することがなく、便座12などが破損するおそれもない。
なお、図4(a)で説明した構成例と、図4(b)で説明した構成例との間に相当するような付勢力を発揮するようなアシストバネ8を用いてもよい。
しかも、アシストばね8の付勢力が便座12やそれと一体に昇降する機構の重量よりも大きいときでも、スライダ5は第1のストッパ91で保持されるので、便座12が便器本体11から不用意に浮き上がることがない。また、アシストばね8の付勢力が便座12やそれと一体に昇降する機構の重量よりも小さいときでも、スライダ5は第2のストッパ92で保持されるので、それ以上、下降することがない。
また、スライダ5の天板部分53と固定プレート2の固定面21との間にはエアーダンパー機構7が構成されているため、体重をかけて便座12を思いっきり下げても、その速度はエアーダンパー機構7で規制される。それ故、安全であるとともに、便座12などの破損を防止できる。しかも、ダンパー装置としてエアーダンパー機構7を採用したので、ダンパー装置を安価に構成することができる。
さらに、本形態では、アシストばね8として、安価なコイルばねを用い、かつ、このコイルばねをシリンダの周りに同軸状に配置してシリンダ71をアシストばね8のガイドとして用いたため、アシストばね8を支持する部品や機構を専用に設ける必要がない。それ故、便座昇降装置1の小型化、構造を簡素化、および低価格化を図ることができる。
さらにまた、本形態では、2本のガイド軸41、42を用いたので、スライダ5が傾くことがない。また、2本のガイド軸41、42の間にエアーシリンダ機構7およびアシストばね8を配置したので、その点でも、スライダ5が傾くことがない。
(その他の実施の形態)
図5は、本発明のその他の実施の形態に係わる便座昇降装置において、図3(a)に対応した概略断面図である。
図5において、便座昇降装置のエアーダンパー機構は、上記実施の形態と同様スライダ5の天板部分53の下面から固定プレート2の固定面21に向けて円筒状のシリンダ71が延びている。
一方、ピストン72は、シリンダ内に配設されているものの、上記実施の形態のように、ピストン72の下端が、固定プレート2の固定面21に取り付けられていない。即ち、固定プレート2の固定面21には、シリンダ71の下端開口からシリンダ71内の中間位置まで延びた筒体78が直立姿勢で取り付けられており、この筒体78の上端面の中央に中央孔781が形成されている。その中央孔781から、ピストン72が、筒体78内部に挿入され、中央孔781の内壁にガイドされながらスライダ5のスライド方向に移動可能に支持されている。ピストン72の上端部には、上記実施の形態と同様の大径のヘッド74が形成されている。ヘッド74には、やはり上記実施の形態と同様のOリング75が周溝内に取り付けられ、Oリング75の外径とシリンダ71内壁とは圧入寸法に設定されている。また、ピストン72の下端部にも係合部771を有する大径の係合突起77が形成されている。
故に、便座12の上昇に伴って、スライダ5を図5の実線の状態から2点鎖線の状態に移動させる動作に際して、係合部771が第1の停止手段としての中央孔781の周縁784に当接する途中までは、Oリング75とシリンダ71の内壁との圧入関係に関係による両者間の摩擦によって、ピストン72がスライダ5とともに移動する。しかし、係合部771が第1の停止手段としての中央孔781の周縁784に当接すると、ピストン72の移動が阻止されるため、0リング75とシリンダ71の内壁とが摺動して、スライダ5のみが移動する。故に、シリンダ71の奥にあったヘッド74がシリンダ71の開口近傍まで相対移動する。
反対に、便座12の下降に伴って、スライダ5を図5の2点鎖線の状態から実線の状態に移動させる動作に際して、ピストン72の係合突起77の下端面が第2の停止手段としての固定プレート2の固定面21に当接する途中までは、Oリング75とシリンダ71の内壁との圧入関係による両者間の摩擦によって、ピストン72がスライダ5とともに移動する。しかし、ピストン72の係合突起77の下端面が第2の停止手段としての固定プレート2の固定面21に当接すると、ピストン72の移動が阻止されるため、0リングとシリンダ71の内壁とが摺動して、スライダ5のみが移動する。故に、シリンダ71の開口近傍にあったヘッド74がシリンダ71の奥まで相対移動する。
その他の実施の形態の場合、エアーダンパーとしての効果は、ピストン72の係合突起77の下端面が第2の停止手段としての固定プレート2の固定面21に当接した後、スライダ5のみが移動することにより得られ、ピストン72がシリンダ71とともに移動しているときには、エアーダンパーの効果が得られない。しかし、便座の破損を防止するためには、便座が便器本体に衝突するときの衝突速度が十分に減速していれば良く、その他の実施の形態のように、便座2が下降する後半のみエアーダンパーの効果が得られる構成であっても問題ない。その他の実施の形態によると、上記実施の形態に比べ、ピストン72をピストン72の移動する距離相当分、短縮できるので、便座昇降装置1をスライダ5の移動方向に小型化できる。
また、筒体78には、固定プレート2の固定面21上を外周側に延設した延設部782の先に筒状のガイド部783が直立姿勢で形成されている。ガイド部783は、シリンダ71と同軸に形成され、シリンダ71がアシストばね8の内側をガイドする一方、ガイド部783がアシストばね8の外側をガイドしている。故に、スライダ5が上方にあるとき、アシストばね8は、その上部半分がシリンダ71によって内側がガイドされるとともに、その下部半分がガイド部783によって外側がガイドされている。従って、スライダ5の昇降の際、アシストばね8は伸縮方向の全域がシリンダ71またはガイド部782によってガイドされるため、径方向に歪むことがなく、便座12の昇降を安定してアシストすることができる。
さらに、上記実施の形態では、便座を常に上方に付勢する付勢手段として圧縮コイルばね(アシストばね8)を用いたが、引張りコイルばね等、各種ばねを用いてもよい。
さらにまた、上記実施の形態では、スライダ5の側にシリンダ71を形成し、固定プレート2の側にピストン72を構成したが、スライダ5の側にピストンを形成し、固定プレート2の側にシリンダを構成してもよい。
(a)、(b)はそれぞれ、本発明を適用した便座昇降装置を用いた洋式トイレユニットにおいて、便座を下ろした状態の説明図、および便座を便器本体から持ち上げた状態を示す説明図である。 (a)ないし(d)は、本発明を適用した便座昇降装置の平面図、正面図、右側面図、および可動プレートを外した状態の正面図である。 (a)、(b)は、図2(a)のA−A線における概略断面図、および図2(a)のB−B線における概略断面図である。 (a)、(b)は、本発明を適用した便座昇降装置において、スライダに可動プレートを介して取り付けられた便座を昇降させる際に、便座に作用する力を示すグラフである。 本発明のその他の実施の形態を適用した便座昇降装置において、図3(a)に対応した概略断面図である。
符号の説明
1 便座昇降装置
2 固定プレート
3 ストッパプレート
5 スライダ
6 可動プレート
7 エアーダンパー装置
8 アシストばね(付勢手段)
21 固定面(第2の停止手段)
41、42 ガイド軸(ガイド部材)
71 シリンダ
72 ピストン
91 第1のストッパ
92 第2のストッパ
783 ガイド部
784 第1の停止手段

Claims (6)

  1. 洋式の便器本体への固定部となる座板と、該座板から立ち上がったガイド部材と、該ガイド部材に沿って昇降可能に構成され、便座が取り付けられたスライダとを有する便座昇降装置において、
    前記座板と前記スライダとの間当該スライダを上方に付勢する付勢部材と、
    前記便座を下降させるときに前記スライダに抗力を発揮するダンパー機構とを有し、
    前記ダンパー機構は、前記座板および前記スライダのうちの一方の部材から他方の部材に向かって延びた筒状のシリンダ、および前記他方の部材から前記シリンダ内に向けて突き出たピストンを備えたエアーダンパー装置であり、
    前記付勢部材は、前記シリンダの周りに同軸状に配置されたコイルばねであり、
    前記ガイド部材は、所定間隔で平行に配置された2本のガイド軸であり、
    前記シリンダおよび前記コイルバネは、前記2本のガイド軸の間に配置されていることを特徴とする便座昇降装置。
  2. 請求項1において、前記ピストンを前記シリンダとともに移動可能に構成し、前記便座を上昇させたとき、上昇の途中で前記シリンダの上昇に抗して前記ピストンの上昇を停止させる第1の停止手段を有するとともに、前記便座を下降させたとき、下降の途中で前記シリンダの下降に抗して前記ピストンの下降を停止させる第2の停止手段を有し、該第2の停止手段によって前記ピストンの下降が停止された後、前記エアーダンパー装置は、前記シリンダが下降することによって該シリンダに抗力を発揮することを特徴とする便座昇降装置。
  3. 洋式の便器本体への固定部となる座板と、該座板から立ち上がったガイド部材と、該ガイド部材に沿って昇降可能に構成され、便座が取り付けられたスライダとを有する便座昇降装置において、
    前記座板と前記スライダとの間で当該スライダを上方に付勢する付勢部材と、
    前記便座を下降させるときに前記スライダに抗力を発揮するダンパー機構とを有し、
    前記ダンパー機構は、前記座板および前記スライダのうちの一方の部材から他方の部材に向かって延びた筒状のシリンダ、および前記他方の部材から前記シリンダ内に向けて突き出たピストンを備えたエアーダンパー装置であり、
    前記ピストンを前記シリンダとともに移動可能に構成し、前記便座を上昇させたとき、上昇の途中で前記シリンダの上昇に抗して前記ピストンの上昇を停止させる第1の停止手段を有するとともに、前記便座を下降させたとき、下降の途中で前記シリンダの下降に抗して前記ピストンの下降を停止させる第2の停止手段を有し、該第2の停止手段によって前記ピストンの下降が停止された後、前記エアーダンパー装置は、前記シリンダが下降することによって該シリンダに抗力を発揮することを特徴とする便座昇降装置。
  4. 請求項3において、前記付勢部材は、前記シリンダの周りに同軸状に配置されたコイルばねであることを特徴とする便座昇降装置。
  5. 請求項1、2または4において、前記コイルばねの周りに前記シリンダと同軸状に形成され、便座を下降させたとき前記シリンダとともに前記コイルばねを挟むように筒状のガイド部を有することを特徴とする便座昇降装置。
  6. 請求項1ないし5のうちのいずれかの項において、さらに、便座を下降させたときの前記スライダの保持位置を規定する第1のストッパと、便座を上昇させたときの前記スライダの保持位置を規定する第2のストッパとを有することを特徴とする便座昇降装置。
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