JP4399090B2 - 音楽再生システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯型の再生装置を用いて多数の音楽を記録再生できる音楽再生システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の音楽再生システムとして、CDプレーヤなどを使用してオーディオ信号をカセットテープに記録し、携帯型のヘッドホンステレオ又は車載用オーディオ再生器を用いて音楽を再生するものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の音楽再生システムによれば、カセットテープに記録されている音楽のみしか再生することができないため、多くの音楽ソースを1個のカセットテープに記録しきれない場合は、複数のカセットテープを用いる必要がある。また予めカセットテープに記録されていない音楽は聞くことができないというという問題があった。
【0004】
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたものであって、音楽データをカセットテープのような記録容量が制限されたディバイスに記録することなく、携帯型の再生装置を用いて場所や時間並びにディバイスの記録容量に限定されることなく音楽を聴くことができる音楽再生システムを実現することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために、本発明の音楽再生システムは、再生装置と記録装置とを有する音楽再生システムであって、前記記録装置は、音楽データおよび該音楽データを特定する音楽データ特定情報を含む音楽情報を複数記憶する第1のデータ記憶手段と、前記第1のデータ記憶手段から前記音楽データ特定情報を含む一部の前記音楽情報を抽出し、抽出された前記一部の音楽情報を着脱可能な情報記録手段に書き込む情報書き込み手段と、前記音楽データ特定情報を含む制御データを前記再生装置から取得する制御データ取得手段と、前記取得した制御データに基づいて、前記第1のデータ記憶手段に記憶された複数の前記音楽情報から特定の前記音楽データを選択する選択手段と、前記選択手段により選択された前記音楽データを前記再生装置に出力するデータ出力手段と、を備え、前記再生装置は、前記データ出力手段から出力された前記音楽データを取得するデータ取得手段と、前記情報書き込み手段により前記一部の音楽情報が書き込まれた前記情報記録手段から前記一部の音楽情報を読み出す情報読み出し手段と、読み出された前記一部の音楽情報に含まれる前記音楽データ特定情報を含む前記制御データを前記記録装置へ出力する制御データ出力手段と、取得した前記音楽データを音楽信号として出力する音楽出力手段と、を備えるものである。
【0006】
ここで前記記録装置は、前記記録装置は、前記音楽データを符号化する符号化手段をさらに備え、前記音楽情報は、前記符号化手段により符号化された音楽データと前記音楽データ特定情報とを含み、前記選択手段は、前記取得した制御データに基づいて、特定の前記符号化された音楽データを選択し、前記データ出力手段は、選択された前記符号化された音楽データを出力し、前記再生装置は、取得し符号化された音楽データを復号化する復号化手段をさらに備え、前記データ取得手段は、前記符号化された音楽データを取得して前記復号化手段に与えるものであり、前記復号化手段は、前記情報読み出し手段により読み出された前記一部の音楽情報に含まれる前記音楽データ特定情報が特定する音楽データを復号し前記音楽出力手段は、復号された音楽データを音楽信号として出力するようにしてもよい。
【0007】
ここで前記符号化手段は、複数の前記音楽データに対して異なる符号化方式で符号化するようにしてもよい。
【0008】
ここで前記符号化方式には圧縮符号化方式を含むようにしてもよい。
【0009】
ここで前記情報記録手段に記録される前記一部の音楽情報は、前記符号化された音楽データの符号化方式の情報を含み、前記復号化手段は、前記符号化方式の情報に基づいて、前記音楽データを復号するようにしてもよい。
【0010】
ここで前記記録装置は、前記第1のデータ記憶手段に記録されている前記音楽情報から音楽を再生する再生手段をさらに備え、前記第1のデータ記憶手段は、着脱可能な記録媒体であり、前記選択手段は、前記再生手段で再生する音楽に対応する前記音楽データを選択し、前記情報書き込み手段は、前記再生手段で再生する音楽に対応する前記音楽情報の前記音楽データ特定情報を含む一部を抽出し、前記情報記録手段に書き込むようにしてもよい。
【0011】
ここで前記再生装置は、取得した前記音楽データを記憶する第2のデータ記憶手段をさらに備えるようにしてもよい。
【0012】
ここで前記記録装置は、前記第1のデータ記憶手段に記憶された前記音楽情報の編集を行う編集手段をさらに備えるようにしてもよい。
【0013】
ここで前記編集手段は、前記音楽情報に含まれる前記音楽データおよび/または前記音楽データ特定情報の、記録位置および/もしくは記録内容を変更するようにしてもよい。
【0014】
ここで前記情報書き込み手段は、前記情報書き込み手段は、選択された前記音楽データの前記データ出力手段による出力を制御するためのセキュリティ情報をさらに前記情報記録手段に書き込み、前記情報読み出し手段は、前記情報記録手段から前記セキュリティ情報をさらに読み出し、前記制御データ出力手段は、前記音楽データ特定情報と前記セキュリティ情報とを含む前記制御データを出力し、前記制御データ取得手段は、前記制御データ出力手段から取得した前記制御データに含まれる前記セキュリティ情報が予め認知された情報であるか否かに基づいて、前記音楽データ特定情報が特定する前記音楽データの出力を許可するか否かを判定し、前記データ出力手段は、前記制御データ取得手段の判定により、前記音楽データの出力が許可される場合には、前記音楽データを出力し、前記制御データ取得手段の判定により、前記音楽データの出力が許可されない場合には、前記音楽データを出力しないようにしてもよい。
【0015】
ここで前記再生装置は、前記音楽出力手段により音楽信号として出力される前記音楽データを特定する前記音楽データ特定情報を外部に表示する制御手段をさらに備えるようにしてもよい。
【0016】
ここで前記情報書き込み手段により前記情報記録手段に書き込まれる前記一部の音楽情報は、前記音楽データの一をさらに含み、前記音楽出力手段は、読み出された前記一部の音楽情報に含まれる前記一部の音楽データと前記データ取得手段により取得した前記音楽データとを融合して音楽信号として出力するようにしてもよい。
【0017】
ここで前記制御データは、前記音楽データを再生する順序を示す再生順序情報をさらに含むようにしてもよい。
【0018】
ここで前記制御データは、有線または無線を介して出力および取得されるようにしてもよい。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の各実施の形態における音楽再生システムについて説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における音楽再生システムの構成図である。この音楽再生システムは、記録装置R1と再生装置P1とにより構成される。記録装置R1は、第1のデータ記憶回路2、情報書き込み回路3、情報記録器4、選択回路5、データ出力回路6、制御データ取得回路11、第1の制御回路12を含んで構成されるもので、例えばホームサーバでその機能が実現される。また再生装置P1は、情報記録器4、データ取得回路7、音楽出力回路8、第2の制御回路9、制御データ出力回路10を含んで構成されるもので、例えばモーバイル端末でその機能が実現される。再生装置P1は無線又は有線による伝送媒体(通信インフラ)により、記録装置R1をアクセスすることができる。
【0028】
第1のデータ記憶回路2は、端子1を介してCD等からの音楽データが入力されたとき、複数の楽曲(音楽)の音楽データと、それらの音楽のタイトルを含めた音楽情報を記憶する第1のデータ記憶手段である。情報書き込み回路3は、第1のデータ記憶回路2に記憶された音楽のタイトルを情報記録器4に書き込む情報書き込み手段である。情報記録器4は記録装置RI及び再生装置P1に対して着脱可能な不揮発性の記憶媒体であり、音楽タイトルを含む所定の音楽情報を記録再生する情報記録手段である。情報記録器4として、EEPROM(フラッシュメモリ)で構成される小型のカードメモリがある。
【0029】
選択回路5は第1のデータ記憶回路2に記憶された音楽情報から特定の音楽情報を選択してデータ出力回路6に与える選択手段である。データ出力回路6は選択回路5により選択された音楽情報を、有線又は無線で外部、即ち再生装置P1に対して出力するデータ出力手段である。制御データ取得回路11は、所定の制御データを有線又は無線で再生装置P1から取得する制御データ取得手段である。第1の制御回路12は、制御データ取得回路11により取得された制御データに基づいて、選択回路5に対して所定の制御を行う第1の制御手段である。
【0030】
データ取得回路7は、データ出力回路6から出力された音楽情報を有線又は無線を介して受け取るデータ取得手段である。音楽出力回路8はデータ取得回路7により受け取った音楽データを音として出力する音楽出力手段である。第2の制御回路9は受聴者の指示に基づき情報記録器4に記録された音楽タイトルを読み出し、受聴者が選択した音楽タイトルに従って制御データ出力回路10に対して所定の制御を行う第2の制御手段である。制御データ出力回路10は音楽タイトルを含む制御データを有線又は無線で外部、即ち記録装置R1に対して出力する制御データ出力手段である。
【0031】
このような構成の記録装置R1は例えば家庭に設置されるものとし、再生装置P1は携帯されるものか、又は車載用のものとする。
【0032】
次に本実施の形態における音楽再生システムの動作例について説明する。端子1を介して入力された楽曲の音楽データ及びタイトルは音楽情報として第1のデータ記憶回路2に記憶される。第1のデータ記憶回路2は例えばHDDで構成され、カセットテープより多くの音楽情報を複数組み記憶できる。ここで記憶された音楽タイトルは、情報書き込み回路3により情報記録器4に書込まれる。情報記録器4はこの音楽タイトルを蓄積的に記憶でき、また情報書き込み回路3により消去も可能である。
【0033】
この情報記録器4が記録装置R1から取り外され、別の場所にある再生装置P1に取り付けられるとする。第2の制御回路9は受聴者の指示に基づき情報記録器4に記憶されている音楽タイトルを読み取る。ここで読み出された複数の音楽タイトルのうち、特定の音楽タイトルが受聴者により選択される。音楽タイトルとその再生順序等を含む制御データは制御データ出力回路10を介して、無線で外部に出力される。記録装置R1内の制御データ取得回路11はこの音楽タイトルを含む制御データを受け取り、第1の制御回路12を介して選択回路5を制御する。選択回路5は、音楽タイトルと選曲順序に対応して所望の音楽データを第1のデータ記憶回路2から選択して読み出し、その音楽データをデータ出力回路6に与える。データ出力回路6は音楽データを有線又は無線で外部に出力する。外部に出力された音楽データは、再生装置P1内のデータ取得回路7で受け取られ、音楽出力回路8により音として出力される。
【0034】
なお、第2の制御回路9は、情報記録器4に記憶されている音楽タイトルを受聴者に見える形で表示することもできる。また、情報記録器4は音楽タイトルのみを記憶するとしたが、これを再生する時間を音楽タイトルと組で記憶することもできる。この場合、第2の制御回路9でこれらの音楽タイトルと再生時間を読み出し、再生時間に従って音楽タイトルを制御データ出力回路10より出力することにより、再生するタイミングを制御することも可能となる。
【0035】
本実施の形態によれば、音楽の受聴者は、車載用又は携帯用の再生装置から聴きたい音楽タイトルを送信するだけで、場所や時間並びにディバイスの記録容量に限定されることなく、希望の音楽を聴くことができる。また受聴者が受聴する予定の楽曲のみを限定して受聴者自身が送信側で多数曲記録できるので、携帯用の再生装置の選曲範囲を大幅に増加することができる。
【0036】
(実施の形態2)
図2は本発明の実施の形態2における音楽再生システムの構成図である。なお、図1に示される構成要素と同一の構成要素には同一の参照番号を付し、それらの機能説明と動作説明とを省略する。この音楽再生システムは、記録装置R2と再生装置P2とにより構成される。記録装置R2は、符号化回路13、第1のデータ記憶回路2、情報書き込み回路3a、情報記録器4a、選択回路5、データ出力回路6、制御データ取得回路11、第1の制御回路12を含んで構成される。また再生装置P2は、データ取得回路7、復号回路14、音楽出力回路8、情報記録器4a、第2の制御回路9a、制御データ出力回路10を含んで構成される。
【0037】
符号化回路13は端子1を介して入力された楽曲の音楽データを所定の符号化方式に基づいて圧縮符号化し、符号化音楽データを生成する符号化手段である。符号化方式には複数種類があり、圧縮率を優先したもの、インターネット用のもの、MPEGに準拠したもの、プライベートブランドのもの等がある。符号化音楽データと音楽タイトルとは符号化音楽情報として出力される。第1のデータ記憶回路2は符号化回路13により出力された符号化音楽情報を記憶する第1のデータ記憶手段である。情報書き込み回路3aは、音楽データの符号化方式や音楽タイトルを情報記録器4aに書き込む情報書き込み手段である。この場合の情報は符号化されない。
【0038】
再生装置P2における第2の制御回路9aは、受聴者の指示に基づいて情報記録器4aに記憶された符号化方式と音楽タイトルとを読み出し、復号回路14に符号化方式の情報を与えると共に、音楽タイトルと再生順序を含む制御データを制御データ出力回路10に与える第2の制御手段である。復号回路14は第2の制御回路9aから出力された符号化方式の情報に従って、データ取得回路7から出力される符号化音楽データの復号を行い、PCMの音楽データを音楽出力回路8に出力する復号手段である。制御データ出力回路10は外部に無線で音楽タイトルを含む制御データを送信する。
【0039】
このような構成の記録装置R2は例えば家庭に設置される装置とし、再生装置P2は携帯される装置、又は車載される装置とする。
【0040】
次に本実施の形態における音楽再生システムの動作例について説明する。CD等により再生された音楽データは、端子1を介して符号化回路13に入力される。符号化回路13は、入力された音楽データをより少ないデータ量に圧縮するために所定の符号化方式で符号化を行う。この符号化回路13で圧縮された符号化音楽データと音楽タイトルとは第1のデータ記憶回路2に記憶される。この第1のデータ記憶回路2に記憶された音楽タイトルと、符号化回路13で符号化された符号化方式に関する情報とが組として与えられると、情報書き込み回路3aは情報記録器4aにそれらの情報を書き込む。
【0041】
着脱可能な情報記録器4aが記録装置R2から取り外されて、別の場所にある再生装置P2に取り付けられるとする。第2の制御回路9aは、受聴者の指示に基づいて情報記録器4aに記憶されている音楽タイトルと符号化方式に関する情報とを読み出す。制御データ出力回路10は、読み出された音楽タイトルと、受聴者が指示した再生順序の情報を制御データとして有線又は無線で外部に出力する。そして送信された音楽タイトルを含む制御データは、制御データ取得回路11により受け取られる。第1の制御回路12は受信した音楽タイトルに対応した符号化音楽データを第1のデータ記憶回路2より選択するよう、選択回路5を制御する。選択回路5は第1のデータ記憶回路2より所望の楽曲における符号化音楽データを選択してデータ出力回路6に与える。データ出力回路6は有線又は無線で符号化音楽データを外部に送信する。
【0042】
外部に出力された符号化音楽データは再生順序に従って再生装置P2内のデータ取得回路7により受け取られる。復号回路14は符号化音楽データを圧縮される前の音楽データに復号する。このとき復号回路14は第2の制御回路9aより指示された符号化方式に関する情報に基づいて復号を行う。
【0043】
ここでは、情報記録器4aに対して、符号化回路13における符号化方式に関する情報を音楽タイトルと組で記憶するとしたが、符号化回路13における符号化方式が固定である場合は、符号化方式に関する情報を書込む必要はない。またこの場合、第2の制御回路9aは符号化方式に関する情報を復号回路14に与える必要はない。
【0044】
なお、符号化回路13は、音楽データを複数曲分受け取り、それらの音楽データを一括して圧縮符号化する方式も取りうる。その場合、復号回路14も一括して音楽データを復号するものとする。また、符号化回路13は、入力された音楽データを複数の符号化方式で一旦圧縮し、それらのうちデータ量が最も少なくなる符号化方式を最終的に使用する方式も取りうる。
【0045】
本実施の形態によれば、音楽の受聴者は、携帯用の再生装置から聴きたい音楽タイトルを送信するだけで、場所や時間並びにディバイスの記録容量に限定されることなく、希望の音楽を聴くことができる。また受聴者が受聴する予定の楽曲のみを限定して受聴者自身が送信側で多数曲記録できるので、携帯用の再生装置の選曲範囲が大幅に増加させることができる。更に記録装置と再生装置間のデータ伝送を行う伝送媒体において、そのデータ転送レートがリアルタイム再生時の音楽PCMデータのビットレートより高い場合でも、符号化によりデータを圧縮することにより、音楽データのリアルタイム再生が可能となる。
【0046】
(実施の形態3)
図3は本発明の実施の形態3における音楽再生システムの構成図である。なお、図1に示される構成要素と同一の構成要素には同一の参照番号を付し、それらの説明は省略する。この音楽再生システムは、記録装置R3と再生装置P3とにより構成される。記録装置R3は、音楽再生器15、情報書き込み回路3b、情報記録器4、データ出力回路6、制御データ取得回路11、第1の制御回路12a、音楽選択回路16を含んで構成される。また再生装置P3は、情報記録器4、データ取得回路7、音楽出力回路8、第2の制御回路9、制御データ出力回路10を含んで構成される。
【0047】
記録装置R3における音楽再生器15は、複数のCD等を搭載でき、これらのディスク状媒体から所望のアルバム又はタイトルを選曲して音楽を再生する再生手段である。情報書き込み回路3bは、音楽再生器15で再生できる楽曲の音楽タイトルを情報記録器4に書き込む情報書き込み手段である。音楽再生器15から音楽タイトルが直接出力されない場合は、夫々のCDにおける楽曲番号と再生時間の情報でもよい。この場合、記録装置R3の利用者が楽曲番号に合わせて音楽タイトルを直接情報記録器4に書き込む。
【0048】
音楽選択回路16は、音楽再生器15で再生すべき音楽を選択する音楽選択手段である。データ出力回路6は、音楽再生器15により再生された音楽データを、有線又は無線で外部に出力するデータ出力手段である。第1の制御回路12aは、制御データ取得回路11により取得された制御データに基づいて、所定の制御を行う指示を音楽選択手段16に与える第1の制御手段である。
【0049】
再生装置P3の内部構成は、図1に示す再生装置P1と同一である。以上のような構成の記録装置R3は例えば家庭に設置される装置とし、再生装置P3は携帯される装置、又は車載される装置とする。
【0050】
次に本実施の形態における音楽再生システムの動作例について説明する。音楽再生器15は複数の音楽ソースを有している。情報書き込み回路3bは音楽再生器15における複数の音楽ソースの音楽タイトル又は楽曲名に準じた情報を抽出し、情報記録器4に書き込む。そして着脱可能な情報記録器4が記録装置R3から取り外され、再生装置P3に取り付けられたとする。
【0051】
情報記録器4が第2の制御回路9に接続されると、受聴者の指示に基づき記憶されている音楽データが指示通りの再生順序で読み出される。制御データ出力回路10は音楽タイトルを含む制御データを有線又は無線で外部に送信する。この音楽タイトルを含む制御データは制御データ取得回路11により受信され、第1の制御回路12aに与えられる。第1の制御回路12aは音楽選択回路16を制御して、音楽再生器15において指定された楽曲を含むCDを再生するよう指示を出す。再生された楽曲の音楽データはデータ出力回路6により有線又は無線で外部に送信される。送信された音楽データはデータ取得回路7により受け取られ、音楽出力回路8により音として出力される。
【0052】
本実施の形態によれば、音楽の受聴者は、車載用又は携帯用の再生装置から聴きたい楽曲の音楽タイトルを送信するだけで、場所や時間並びにディバイスの記録容量に限定されることなく、希望の音楽を聴くことができる。また利用者が受聴する予定の楽曲が記録されたCDを、音楽再生器15に対して複数枚セットすることにより、携帯用の再生装置での選曲可能範囲を複数枚のCD分に拡大することができる。
【0053】
(実施の形態4)
図4は本発明の実施の形態4における音楽再生システムの構成図である。なお、図1に示される構成要素と同一の構成要素には同一の参照番号を付し、それらの説明は省略する。この音楽再生システムは、記録装置R1と再生装置P4とにより構成される。記録装置R1は図1に示すものと同様に、第1のデータ記憶回路2、情報書き込み回路3、情報記録器4、選択回路5、データ出力回路6、制御データ取得回路11、第1の制御回路12を含んで構成される。また再生装置P4は、データ取得回路7、第2のデータ記憶回路17、音楽出力回路8、情報記録器4、第2の制御回路9b、制御データ出力回路10を含んで構成される。
【0054】
第2のデータ記憶回路17はデータ取得回路7により取得された音楽データを楽曲単位又はその一部を記憶する第2のデータ記憶手段であり、第2の制御回路9bが指示する音楽タイトルに対応して、記憶している楽曲の音楽データを再生クロックに同期して音楽出力回路8に出力するものである。第2の制御回路9bは情報記録器4に書込まれた音楽タイトルを読み出し、音楽タイトルの情報を制御データ出力回路10と第2のデータ記憶回路17とに与える第2の制御手段である。
【0055】
このような構成の記録装置R1は例えば家庭に設置される装置とし、再生装置P4は携帯される装置、又は車載される装置とする。
【0056】
次に本実施の形態における音楽再生システムの動作例について説明する。第1のデータ記憶回路2に記憶された複数の音楽データのタイトルが、情報書き込み回路3により情報記録器4に書き込まれる。着脱可能な情報記録器4は記録装置R1から取り外されて、別の場所にある再生装置P4に取り付けられるとする。再生装置P4内の第2の制御回路9bは、情報記録器4に記憶されている音楽タイトルを読み出す。読み出された音楽タイトルのデータは制御データ出力回路10と第2のデータ記憶回路17に与えられる。制御データ出力回路10は音楽タイトルを含む制御データを有線又は無線で外部に出力する。
【0057】
第2のデータ記憶回路17はデータ取得回路7で取得された音楽データを記憶又は一時保存する。第2の制御回路9bは、情報記録器4から読み込んだ音楽タイトルを第2の記憶回路17にも与える。第2のデータ記憶回路17は与えられた音楽タイトルに対応した音楽データを出力し、音楽出力回路8に与える。
【0058】
本実施の形態における第2のデータ記憶回路17は、送信された音楽データを楽曲単位又はその一部で記憶するとした。この場合、受聴者が送信を依頼した楽曲を一旦第2のデータ記憶回路17に記録し、都合の良い時間帯にオフラインでそれらを再生することもできる。記録装置R1と再生装置P4とを結合する伝送媒体のデータ転送レートが、楽曲の再生時のデータ処理レートより高い場合、楽曲のリアルタイム再生は困難となる。この場合は第2のデータ記憶回路17を音楽データのデータバッファとして用いることができる。
【0059】
本実施の形態によれば、音楽の受聴者は携帯用の再生装置から聴きたい音楽タイトルを送信するだけで、場所や時間並びにディバイスの記録容量に限定されることなく、希望の音楽を聴くことができる。また受聴者が受聴する予定の楽曲の音楽データを予め受信し、第2の記憶回路17に記憶しておくことができる。この方法によれば、伝送媒体のデータ転送レートが、楽曲の再生時のデータ処理レートより高い場合でも、所望の楽曲を聴きたい時間に受聴することができる。
【0060】
(実施の形態5)
図5は本発明の実施の形態5における音楽再生システムの構成図である。なお、図1に示される構成要素と同一の構成要素には同一の参照番号を付し、それらの説明は省略する。この音楽再生システムは記録装置R5と再生装置P1とにより構成される。記録装置R5は第1のデータ記憶回路2、編集回路18、情報書き込み回路3c、情報記録器4、選択回路5、データ出力回路6、制御データ取得回路11、第1の制御回路12を含んで構成される。また再生装置P1は図1に示すものと同様に、情報記録器4、データ取得回路7、音楽出力回路8、第2の制御回路9、制御データ出力回路10を含んで構成される。
【0061】
記録装置R5における編集回路18は、第1のデータ記憶回路2に記憶されている複数の音楽データの記憶位置や音楽タイトルなどを編集する編集手段である。
【0062】
次に本実施の形態における音楽再生システムの動作例について説明する。第1のデータ記憶回路2には複数の音楽データ及び音楽タイトルが記憶されている。編集回路18はこれらの音楽データの記憶位置や音楽タイトル名を編集する。また編集回路18は、情報記録器4に書込まれる音楽タイトルの順序を更新したり、不要な楽曲の音楽データを削除することもできる。これにより、再生される楽曲の記録位置を変更することができる。これ以外の各ブロックの動作は実施の形態1と同一であるため、説明を省略する。
【0063】
本実施の形態によれば、音楽の受聴者は、携帯用の再生装置から聴きたい音楽タイトルを送信するだけで、場所や時間並びにディバイスの記録容量に限定されることなく、希望の音楽を聴くことができる。また利用者が一旦記録した第1のデータ記憶回路2の音楽データ及び音楽タイトルを編集することができる。このため、音楽ソースから入力した複数の楽曲の音楽情報のうち、不要な楽曲を削除したり、その出力順序を変更することができる。
【0064】
(実施の形態6)
図6は本発明の実施の形態6における音楽再生システムの構成図である。なお、図1に示される構成要素と同一の構成要素には同一の参照番号を付し、それらの説明は省略する。この音楽再生システムは記録装置R6と再生装置P6とにより構成される。記録装置R6は第1のデータ記憶回路2、情報書き込み回路3、情報記録器4b、選択回路5、データ出力回路6、制御データ取得回路11a、第1の制御回路12を含んで構成される。また再生装置P6は、情報記録器4b、データ取得回路7、音楽出力回路8、第2の制御回路9c、制御データ出力回路10aを含んで構成される。
【0065】
記録装置R6における制御データ取得回路11aは、セキュリティー情報(以下、パスワードという)を受け取らなければ、それ以降の制御を行わない制御データ取得手段である。情報記録器4bは第1のデータ記憶回路2に記憶された楽曲の音楽タイトルと、制御データ取得回路11aに与えるパスワードとを記憶する情報記録手段である。
【0066】
再生装置P6における第2の制御回路9cは、受聴者の指示に基づき情報記録器4bに記憶されているパスワード及び音楽タイトルを読み出し、これらを制御データとして制御データ出力回路10aに与える第2の制御手段である。制御データ出力回路10aは有線又は無線でパスワード及び音楽タイトルを外部に送信する制御データ出力手段である。
【0067】
このような構成の記録装置R6は例えば家庭に設置される装置とし、再生装置P6は携帯される装置、又は車載される装置とする。
【0068】
次に本実施の形態における音楽再生システムの動作例について説明する。着脱可能な情報記録器4bには、制御データ取得回路11aを制御するためのパスワードと音楽タイトルが記憶される。情報記録器4bが記録装置R6から取り外され、異なる場所に位置する再生装置P6に取り付けられたとする。第2の制御回路9cは受聴者の指示に基づき情報記録器4bからパスワード及び音楽タイトルを読み出す。制御データ出力回路10aはこのパスワード及び音楽タイトルを有線又は無線で外部に出力する。このパスワード及び音楽タイトルは記録装置R6内の制御データ取得回路11aで受信される。制御データ取得回路11aはこのパスワードをチェックし、認知されたパスワードである場合に音楽データの出力を許可する。この場合、制御データ取得回路11aは受け取った音楽タイトルを有する楽曲の音楽データを抽出するよう第1の制御回路12に指示を出す。第1の制御回路12は選択回路5を制御し、第1のデータ記憶回路2から所望の音楽データを出力させる。また、制御データ取得回路11aは、受け取ったパスワードが所定のパスワードと異なる場合は音楽データの出力を許可しない。
【0069】
本実施の形態によれば、音楽の受聴者は、携帯用の再生装置から聴きたい音楽タイトルを送信するだけで、場所や時間並びにディバイスの記録容量に限定されることなく、希望の音楽を聴くことができる。また再生装置から記録装置に対し、データ伝送媒体を介して音楽データをアクセスするに際し、一般にその都度パスワードを入力する必要がある。しかし、本実施の形態では、再生装置側の情報記録器4bにパスワードが記録されているので、音楽データのアクセス毎にパスワードを自動送信することができる。
【0070】
(実施の形態7)
図7は本発明の実施の形態7における音楽再生システムの構成図である。なお、図1に示される構成要素と同一の構成要素には同一の参照番号を付し、それらの説明は省略する。この音楽再生システムは、記録装置R1と再生装置P7とにより構成される。記録装置R1は実施の形態1と同様に、第1のデータ記憶回路2、情報書き込み回路3、情報記録器4、選択回路5、データ出力回路6、制御データ取得回路11、第1の制御回路12を含んで構成される。また再生装置P7は、情報記録器4、データ取得回路7、音楽出力回路8、第2の制御回路9、加工回路19、制御データ出力回路10を含んで構成される。
【0071】
再生装置P7における加工回路19は、第2の制御回路9により読み出した音楽タイトルの出力タイミングを制御し、制御データ出力回路10を介してそれらのデータを外部へ出力する加工手段である。
【0072】
このような構成の記録装置R7は例えば家庭に設置される装置とし、再生装置P7は携帯される装置、又は車載される装置とする。
【0073】
次に本実施の形態における音楽再生システムの動作例について説明する。第2の制御回路9は情報記録器4から音楽タイトルを読み出す。加工回路19は、読み出した音楽タイトルを受け取り、受聴者の指示に基づき、音楽タイトルを外部に出力する時間を設定し、そのデータを制御データ出力回路10に与える。例えば、Aという音楽タイトルを出力した後、3分後にBという音楽タイトルを出力し、その2分後にCという音楽タイトルを出力するという具合である。音楽タイトルとその出力時間とは、受聴者のキー入力などにより編集可能とする。
【0074】
本実施の形態によれば、音楽の受聴者は、携帯用の再生装置から聴きたい音楽タイトルを送信するだけで、場所や時間並びにディバイスの記録容量に限定されることなく、希望の音楽を聴くことができる。また再生装置に加工回路を設けることにより、受聴者がリクエストした楽曲を、好みの時間帯で自動再生することができる。
【0075】
(実施の形態8)
図8は本発明の実施の形態8における音楽再生システムの構成図である。なお、図1に示される構成要素と同一の構成要素には同一の参照番号を付し、それらの説明は省略する。この音楽再生システムは、記録装置R8と再生装置P8とにより構成される。記録装置R8は、第1のデータ記憶回路2a、情報書き込み回路3d、情報記録器4c、選択回路5、データ出力回路6、制御データ取得回路11、第1の制御回路12を含んで構成される。また再生装置P8は、情報記録器4c、データ取得回路7、音楽出力回路8a、第2の制御回路9d、制御データ出力回路10を含んで構成される。
【0076】
情報書き込み回路3dは、第1の記憶回路2aに記憶された音楽タイトルと音楽データの一部を情報記録器4cに書き込む情報書き込み手段である。第2の制御回路9dは、情報記録器4cより音楽タイトルと音楽データを読み出す第2の制御手段である。読み出された音楽タイトルを含む制御データは制御データ出力回路10により外部に有線又は無線で出力される。また情報記録器4cから読み出された音楽データは音楽出力回路8aに出力される。音楽出力回路8aは第2の制御回路9dから受け取った音楽データと、データ取得回路7を介して後から受け取った音楽データとをマージ(融合)して、元の音楽データに直し、外部に音として出力する音楽出力手段である。
【0077】
このような構成の記録装置R8は例えば家庭に設置される装置とし、再生装置P8は携帯される装置、又は車載される装置とする。
【0078】
次に本実施の形態における音楽再生システムの動作例について説明する。音楽データと音楽タイトルとが端子1を介して入力されると、それらの情報が第1のデータ記憶回路2aに記憶される。また、第1のデータ記憶回路2aに記憶された音楽情報のうち、一部の音楽データ及びその音楽タイトルが情報書き込み回路3dにより情報記録器4cに書込まれる。着脱可能な情報記録器4cが記録装置R8から取り外されて、異なる場所にある再生装置P8に取り付けられたとする。
【0079】
受聴者の指示に基づいて、第2の制御回路9dにより、情報記録器4cに記憶された音楽データと音楽タイトルとが読み出される。読み出された音楽タイトルは制御データ出力回路10により外部に無線で出力される。また、第2の制御回路9dで読み出された音楽データは音楽出力回路8aに出力される。
【0080】
制御データ取得回路11は音楽タイトルを受け取ると、第1の制御回路12より選択回路5を制御する。選択回路5は第1のデータ記憶回路2aから指定された音楽の残りの音楽データを選択し、データ出力回路6に与える。データ出力回路6は外部に有線又は無線で音楽データを出力する。
【0081】
データ取得回路7は外部より残りの音楽データを取得する。音楽出力回路8aはデータ取得回路7及び第2の制御回路9dより受け取った音楽データをマージし、一つの元の音楽データに直して音として出力する。
【0082】
本実施の形態によれば、音楽の受聴者は、携帯用の再生装置から聴きたい音楽タイトルを送信するだけで、場所や時間並びにディバイスの記録容量に限定されることなく、希望の音楽を聴くことができる。また一部の音楽データを情報記録器に記録することにより、選曲された音楽の頭出し部分をオフラインで受聴できる。また選曲された音楽の続き部分をオンラインで得ることにより、演奏時間の長い音楽を、限られたデータ転送レートの伝送媒体を介して聴くことができる。
【0083】
(実施の形態9)
図9は本発明の実施の形態9における音楽再生システムの構成図である。なお、図3に示される音楽再生システムの構成要素と同一の構成要素には同一の参照番号を付し、それらの説明は省略する。この音楽再生システムは、記録装置R9と再生装置P9とにより構成される。記録装置R9は、音楽再生器15、情報書き込み回路3b、情報記録器4、符号化回路20、データ出力回路6、制御データ取得回路11、第1の制御回路12a、音楽選択回路16を含んで構成される。また再生装置P9は、情報記録器4、データ取得回路7、復号回路21、音楽出力回路8、第2の制御回路9、制御データ出力回路10を含んで構成される。
【0084】
記録装置R9における音楽再生器15は、複数のCD等を有し、多数の楽曲(アルバム)から所望の楽曲を選曲して再生する再生手段である。情報書き込み回路3bは、音楽再生器15のCDに記録された楽曲の音楽タイトルを情報記録器4に書き込む情報書き込み手段である。音楽選択回路16は、音楽再生器15で再生すべき楽曲を選択する音楽選択手段である。符号化回路20は、音楽再生器15から出力された音楽データを所定の符号化方式で圧縮符号化する符号化手段である。データ出力回路6は、符号化回路20から出力された符号化音楽データを、有線又は無線で外部に出力するデータ出力手段である。第1の制御回路12aは、制御データ取得回路11により取得された制御データに基づいて、所定の指示を第1の制御回路12aに与える第1の制御手段である。
【0085】
再生装置P9における第2の制御回路9は、受聴者の指示に基づき、情報記録器4に記憶された音楽タイトルの情報を制御データ出力回路10に与える第2の制御手段である。復号回路21はデータ取得回路7から出力された符号化音楽データを所定の符号化方式に従って復号し、PCMの音楽データを音楽出力回路8に出力する復号手段である。
【0086】
このような構成の記録装置R9は例えば家庭に設置される装置とし、再生装置P9は携帯される装置、又は車載される装置とする。
【0087】
次に本実施の形態における音楽再生システムの動作例について説明する。音楽再生器15により再生されたPCMの音楽データは符号化回路20に入力される。符号化回路20は、入力された音楽データのデータ量を圧縮するために所定の符号化方式で符号化を行う。ここで圧縮された符号化音楽データはデータ出力回路6により有線又は無線で外部に出力される。
【0088】
外部に出力された符号化音楽データはデータ取得回路7により取得され、復号回路21に入力される。復号回路21は復号処理を行い、圧縮された音楽データを元の音楽データに戻す。ここで復号された音楽データは音楽出力回路8により音として出力される。
【0089】
本実施の形態によれば、音楽の受聴者は、携帯用の再生装置から聴きたい音楽タイトルを送信するだけで、場所や時間並びにディバイスの記録容量に限定されることなく、希望の音楽を聴くことができる。また音楽再生器から出力される音楽データを圧縮符号化することにより、PCMで記録された音楽データのデータ量を大幅に削減することができる。更に記録装置と再生装置間のデータ伝送を行う伝送媒体において、そのデータ転送レートが音楽データのビットレートより低い場合でも、符号化によりデータを圧縮することにより、音楽データのリアルタイム再生が可能となる。
【0090】
以上の実施の形態1〜9において、無線で外部にデータを出力するとしたが、ケーブルなどの有線を用いてデータを出力しても良い。また、夫々の手段を回路という表現を用いて説明したが、これらをソフトウェアのみ又はハードウェアとソフトウェアの混在で実現することも可能である。又これらの実施の形態を適宜組み合わせて音楽再生システムを構成することができる。
【0091】
【発明の効果】
請求項1記載の基本構成を有する音楽再生システムによれば、音楽データを再生装置側の記録再生媒体に記録することなく、場所や時間及び記録再生媒体のデータ容量に限定されることなく、受聴者の要望に基づいて再生装置で音楽を聴くことができる。
【0092】
また、上記の音楽再生システムに符号化手段及び復号化手段を更に設けたにより、音楽データを再生装置側の記録再生媒体に記録することなく、場所や時間及び記録再生媒体のデータ容量に限定されることなく、携帯型の再生装置で音楽を聴くことができる。また受聴者が受聴する予定の楽曲のみを限定して受聴者自身が送信側で多数曲記録できるので、携帯用の再生装置における選曲範囲が大幅に増加できる。更に記録装置と再生装置間のデータ伝送を行う伝送媒体において、そのデータ転送レートが音楽データのビットレートより低い場合でも、符号化によりデータを圧縮することにより、音楽データをリアルタイムで伝送できる。
【0093】
また、第1のデータ記憶手段に代えて、音楽再生手段を音楽再生システムに設けたことにより、場所や時間及び記録再生媒体のデータ容量に限定されることなく、携帯型の再生装置で音楽を聴くことができる。また受聴者が受聴する予定の楽曲が記録された記録媒体を、音楽再生手段にセットすることにより、携帯用の再生装置での選曲範囲が大幅に拡大される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における音楽再生システムの構成図である。
【図2】本発明の実施の形態2における音楽再生システムの構成図である。
【図3】本発明の実施の形態3における音楽再生システムの構成図である。
【図4】本発明の実施の形態4における音楽再生システムの構成図である。
【図5】本発明の実施の形態5における音楽再生システムの構成図である。
【図6】本発明の実施の形態6における音楽再生システムの構成図である。
【図7】本発明の実施の形態7における音楽再生システムの構成図である。
【図8】本発明の実施の形態8における音楽再生システムの構成図である。
【図9】本発明の実施の形態9における音楽再生システムの構成図である。
【符号の説明】
R1,R2,R3,R5,R6,R8,R9 記録装置
P1,P2,P3,P4,P6,P7,P8,P9 再生装置
1 端子
2,2a 第1のデータ記憶回路
3,3a,3b,3c,3d 情報書き込み回路
4,4a,4b,4c 情報記録器
5 選択回路
6 データ出力回路
7 データ取得回路
8,8a 音楽出力回路
9,9a,9b,9c,9d 第2の制御回路
10,10a 制御データ出力回路
11,11a 制御データ取得回路
12,12a 第1の制御回路
15 音楽再生器
16 音楽選択回路
17 第2のデータ記憶回路
18 編集回路
19 加工回路
20 符号化回路
21 復号化回路

Claims (14)

  1. 再生装置と記録装置とを有する音楽再生システムであって、
    前記記録装置は、
    音楽データおよび該音楽データを特定する音楽データ特定情報を含む音楽情報を複数記憶する第1のデータ記憶手段と、
    前記第1のデータ記憶手段から前記音楽データ特定情報を含む一部の前記音楽情報を抽出し、抽出された前記一部の音楽情報を着脱可能な情報記録手段に書き込む情報書き込み手段と、
    前記音楽データ特定情報を含む制御データを前記再生装置から取得する制御データ取得手段と、
    前記取得した制御データに基づいて、前記第1のデータ記憶手段に記憶された複数の前記音楽情報から特定の前記音楽データを選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択された前記音楽データを前記再生装置に出力するデータ出力手段と、を備え、
    前記再生装置は、
    前記データ出力手段から出力された前記音楽データを取得するデータ取得手段と、
    前記情報書き込み手段により前記一部の音楽情報が書き込まれた前記情報記録手段から前記一部の音楽情報を読み出す情報読み出し手段と、
    読み出された前記一部の音楽情報に含まれる前記音楽データ特定情報を含む前記制御データを前記記録装置へ出力する制御データ出力手段と、
    取得した前記音楽データを音楽信号として出力する音楽出力手段と、を備える音楽再生システム。
  2. 前記記録装置は、
    前記音楽データを符号化する符号化手段をさらに備え、
    前記音楽情報は、前記符号化手段により符号化された音楽データと前記音楽データ特定情報とを含み、
    前記選択手段は、前記取得した制御データに基づいて、特定の前記符号化された音楽データを選択し、
    前記データ出力手段は、選択された前記符号化された音楽データを出力し、
    前記再生装置は、
    取得し符号化された音楽データを復号化する復号化手段をさらに備え、
    前記データ取得手段は、前記符号化された音楽データを取得して前記復号化手段に与えるものであり、
    前記復号化手段は、前記情報読み出し手段により読み出された前記一部の音楽情報に含まれる前記音楽データ特定情報が特定する音楽データを復号し
    前記音楽出力手段は、復号された音楽データを音楽信号として出力する
    ことを特徴とする請求項1に記載の音楽再生システム。
  3. 前記符号化手段は、複数の前記音楽データに対して異なる符号化方式で符号化する
    ことを特徴とする請求項2に記載の音楽再生システム。
  4. 前記符号化方式には圧縮符号化方式を含む
    ことを特徴とする請求項2に記載の音楽再生システム。
  5. 前記情報記録手段に記録される前記一部の音楽情報は、前記符号化された音楽データの符号化方式の情報を含み、
    前記復号化手段は、前記符号化方式の情報に基づいて、前記音楽データを復号する
    ことを特徴とする請求項2に記載の音楽再生システム。
  6. 前記記録装置は、
    前記第1のデータ記憶手段に記録されている前記音楽情報から音楽を再生する再生手段をさらに備え、
    前記第1のデータ記憶手段は、着脱可能な記録媒体であり、
    前記選択手段は、前記再生手段で再生する音楽に対応する前記音楽データを選択し、
    前記情報書き込み手段は、前記再生手段で再生する音楽に対応する前記音楽情報の前記音楽データ特定情報を含む一部を抽出し、前記情報記録手段に書き込む
    ことを特徴とする請求項1に記載の音楽再生システム。
  7. 前記再生装置は、
    取得した前記音楽データを記憶する第2のデータ記憶手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の音楽再生システム。
  8. 前記記録装置は、
    前記第1のデータ記憶手段に記憶された前記音楽情報の編集を行う編集手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の音楽再生システム。
  9. 前記編集手段は、前記音楽情報に含まれる前記音楽データおよび/または前記音楽データ特定情報の、記録位置および/もしくは記録内容を変更する
    ことを特徴とする請求項8に記載の音楽再生システム。
  10. 前記情報書き込み手段は、選択された前記音楽データの前記データ出力手段による出力を制御するためのセキュリティ情報をさらに前記情報記録手段に書き込み、
    前記情報読み出し手段は、前記情報記録手段から前記セキュリティ情報をさらに読み出し、
    前記制御データ出力手段は、前記音楽データ特定情報と前記セキュリティ情報とを含む前記制御データを出力し、
    前記制御データ取得手段は、
    前記制御データ出力手段から取得した前記制御データに含まれる前記セキュリティ情報が予め認知された情報であるか否かに基づいて、前記音楽データ特定情報が特定する前記音楽データの出力を許可するか否かを判定し、
    前記データ出力手段は、
    前記制御データ取得手段の判定により、前記音楽データの出力が許可される場合には、前記音楽データを出力し、
    前記制御データ取得手段の判定により、前記音楽データの出力が許可されない場合には、前記音楽データを出力しない
    ことを特徴とする請求項1に記載の音楽再生システム。
  11. 前記再生装置は、
    前記音楽出力手段により音楽信号として出力される前記音楽データを特定する前記音楽データ特定情報を外部に表示する制御手段を
    さらに備える請求項1に記載の音楽再生システム。
  12. 前記情報書き込み手段により前記情報記録手段に書き込まれる前記一部の音楽情報は、前記音楽データの一をさらに含み、
    前記音楽出力手段は、読み出された前記一部の音楽情報に含まれる前記一部の音楽データと前記データ取得手段により取得した前記音楽データとを融合して音楽信号として出力する
    ことを特徴とする請求項1に記載の音楽再生システム。
  13. 前記制御データは、前記音楽データを再生する順序を示す再生順序情報をさらに含む
    ことを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の音楽再生システム。
  14. 前記制御データは、有線または無線を介して出力および取得される
    ことを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の音楽再生システム。
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