JP4398107B2 - 水圧利用マッサージ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水圧を利用して身体を押圧するマッサージ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
典型的な従来の技術のマッサージ装置は、入浴しながら身体を押圧する装置であって、入浴者の身体を支持する身体対向面を有する身体支持手段に、摺動ガイドを固設し、摺動ガイドによる摺動軌道を摺動することによって身体対向面から突出する押し玉を設け、この押し玉を駆動手段によって摺動駆動している。駆動手段は、エアポンプから供給される空気によって伸縮するベローズによって構成される。このマッサージ装置は、エアポンプからベローズに空気を供給し、ベローズを伸長させることによって押し玉を身体対向面から突出させて、身体を押圧している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記マッサージ装置は、押圧に利用される空気が圧縮性を有しているので、ベローズに空気を供給して身体対向面から突出させた押し玉が、身体に押し戻されてしまう。このような理由から圧縮性を有する空気の圧力を利用して押圧する構成では、良好なマッサージ効果が得られない。
【0004】
本発明の目的は、良好なマッサージ効果が得られる水圧利用マッサージ装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明は、
身体を支持する支持手段と、
圧水源から供給される水の圧力によって、支持手段に支持される身体を押圧する押圧手段と、
圧水源から押圧手段に水の圧力を伝達する伝達路を開閉する押圧水路開閉手段とを含み、
押圧手段は、
圧水源からの水が供給される供給ポートおよび所定の排出場所に連なる排出ポートが形成されるハウジングと、ハウジングに伸長および縮退自在に保持される押圧体とを含み、
押圧体は、
ハウジングを、供給ポートに連なる供給側圧力室と排出ポートに連なる排出側圧力室とに仕切り、供給側圧力室と排出側圧力室とを連通する通路が形成されるピストン部と、
前記ピストン部に設けられ、通路の開度を調整自在な押圧片とを有することを特徴とする水圧利用マッサージ装置である。
【0006】
本発明に従えば、支持手段に支持された身体を、水の圧力を利用して押圧する押圧手段が設けられ、開閉手段によって水圧の伝達路の開閉が制御され、押圧手段への水圧の供給および停止を制御することができる。水は、非圧縮性を有しており、身体による押圧手段の押し戻しがなく、確りと押圧することができる。したがって良好なマッサージ効果を得ることができる。
【0007】
また水圧を利用して押圧する押圧手段は、電気的な構成を備える必要がなく、水圧マッサージ装置を、たとえば浴室などの水を利用する空間に設置して、安全に利用することができる。たとえば電気モータによって駆動される押圧手段を用いる場合のように感電および漏電のおそれがない。
また、押圧手段に水を供給することによって押圧体を伸長させ、押圧手段への水の供給を停止することによって押圧体を縮退を可能にすることができる。このように水の供給および停止を制御することによって、押圧体を伸縮動作させて身体を押圧し、良好なマッサージ効果を得ることができる押圧手段を、上記簡単な構成で実現することができる。
また押圧体に通路を形成することによって、押圧体を円滑に伸縮動作させることができる。さらに押圧体の通路の開度を調節することによって、供給側圧力室と排出側圧力室との差圧を調節することができ、押圧手段に供給する水の圧力を調節することなく、押圧力を調節することができる。
【0008】
請求項2記載の本発明は、圧水源から押圧手段に水を導く流路に介在され、押圧手段に供給される水を加熱する加熱手段を含むことを特徴とする。
【0009】
本発明に従えば、加熱手段によって、押圧手段に供給される水を加熱することができる。これによって押圧手段を介して身体を加熱し、マッサージ効果に加えて温熱効果を得ることができる。したがってマッサージ効果と温熱効果とが相乗的に働き、身体をより効果的に疲労回復を促すことができる。また高めの温度に加熱することによって、お灸の効果を得ることができる。さらに水圧利用マッサージ装置を入浴しながら用いる場合には、浴槽内の温水の温度低下を防止することができる。
【0013】
請求項記載の本発明は、押圧手段が設けられ、圧水源から供給される水の圧力によって、押圧手段を相互に交差する2方向へ変位駆動する駆動手段と、
圧水源から駆動手段に水の圧力を伝達する伝達路を開閉する駆動水路開閉手段とを含むことを特徴とする。
【0014】
本発明に従えば、駆動手段によって、押圧手段を相互に交差する2方向へ変位駆動することができる。駆動手段によって押圧手段を変位させることによって、身体を動かすことなく、身体の広範囲の部位を押圧することができ、利便性が向上される。さらに水圧を利用する駆動手段は、電気的な構成を備える必要がなく押圧手段を変位させることができる構成として、その水圧マッサージ装置を、たとえば浴室などの水を利用する空間に設置して、安全に利用することができる。
【0015】
請求項記載の本発明は、支持手段は、身体を支持する支持面が身体に倣う形状に形成され、
駆動手段は、押圧手段を予め定める第1方向へ変位駆動する第1駆動部と、第1駆動部を第1方向と交差する第2方向へ変位駆動する第2駆動部とを有し、第2駆動部の第2方向一端部で角変位自在に設けられ、
第1駆動部を、支持面に沿って案内する案内手段が設けられることを特徴とする。
【0016】
本発明に従えば、支持手段の支持面が、身体に倣う形状に形成され、身体に負担がかからないリラックスした状態で、身体を支持することができる。駆動手段は、押圧手段を第1駆動部によって第1方向へ変位駆動し、第1駆動部を第2駆動部によって第2方向へ変位駆動することができる。第2駆動部は、角変位自在に設けられ、第1駆動部は、案内手段によって支持面に沿って案内される。これによって複雑な3次元形状を成す身体に沿って押圧手段を変位させることができ、リラックスした状態で身体を好適に押圧することができる。
【0017】
請求項記載の本発明は、圧水源から駆動手段への水の圧力を伝達する伝達路に介在され、圧水源から供給される水の圧力を高くする増圧回路部が設けられることを特徴とする。
【0018】
本発明に従えば、駆動手段を動作させるための圧水源の水の圧力が万一低い場合でも、増圧回路部によって駆動手段に高い圧力を供給することができ、駆動手段を確実に迅速かつ円滑に動作させることができる。
【0019】
請求項記載の本発明は、支持手段を固定するための固定手段が設けられることを特徴とする。
【0020】
本発明に従えば、身体を支えるにあたって、支持手段が移動することを防止することができる。したがって身体を確りと安定して支持することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の一形態の水圧利用マッサージ装置1を示す断面図であり、図2は、水圧利用マッサージ装置1の主要構成を示す斜視図であり、図3は、水圧利用マッサージ装置1の一部を示す斜視図であり、図4は、水圧利用マッサージ装置1の水圧系統を示す水圧回路図である。水圧利用マッサージ装置1は、基本的には、身体2を支持する支持構造体3と、上水道から供給される水の圧力によって、支持構造体3に支持される身体2を押圧する2つの押圧器4a,4bと、上水道から各押圧器4a,4bに水を導く押圧水供給路5を開閉する2つの押圧駆動弁6a,6bを有する弁ユニット7とを含む。
【0022】
水圧利用マッサージ装置1は、一般家庭で入浴しながら好適に用いることができる家庭用のマッサージ装置であり、支持手段である支持構造体2は、浴室9の浴槽10に設置される。この支持構造体2は、たとえばアルミニウム合金などの金属材料から成る略L字状のフレーム11を、L字の内角領域側から、たとえば厚さ7mmの合成樹脂繊維製のシート部材12で覆って構成され、身体2の肩から背中を経て腰に至る背部14を支持する背部支持部15と、背部支持部15の下端部に連なって屈曲し、身体2の臀部16を支持する臀部支持部17とを有する。身体2を支持する支持面20は、シート部材12によってL字の内角領域側に臨んで形成され、背部支持部15の背部支持領域21と、臀部支持部17の臀部支持領域22とを有する。
【0023】
利用者がリラックスした楽な状態で腰掛けることによって、その身体2を支持することができるようにするために、支持構造体3は、支持面20の臀部支持領域22が背部支持領域21に近づくにつれて下方に少し傾斜する略水平に配置し、背部支持領域21が臀部支持領域22の端部から上方に立ち上がり、上方になるにつれて臀部支持領域22から離反するように傾斜して配置される。さらに背部支持領域21は、上方側領域部分(肩を支持する位置に近い側の肩支持側領域部分)が凹となり、下方側領域部分(腰を支持する位置に近い側の腰支持側領域部分)が凸となるように略S字状に、身体2に倣う形状に形成される。また浴槽10には、臍付近まで温水すなわち湯を貯めて半身浴をするようにしてもよい。
【0024】
また支持構造体3は、安定させて設置するために、浴槽10の一側壁23に背部支持部分15の背面部を当接させ、臀部支持部17と浴槽10の他側壁24との間に固定手段である固定治具25を設けて、固定するようにしてもよい。固定治具25は、伸縮自在であり、浴槽10の寸法に拘わらず、支持構造体3を確りと固定することができる。また固定治具25に代えて、フレーム11の浴槽10の底部26に、固定手段としてのゴムなどから成る滑り防止部材25aを設けて、支持構造体3の変位を防ぐようにしてもよい。また支持構造体3には、着脱自在に車輪など移動手段を装着できるようにしてもよく、これによって搬送を容易にすることができる。
【0025】
押圧手段である各押圧器4a,4bは、本実施の形態では、背部14を押圧するために設けられ、シート部材12の背面側、すなわち前記L字の外角領域側に設けられる。逆止弁26によって逆流が防止された状態で上水道に連なる共通供給路27には、押圧水供給路5が接続され、この押圧水供給路5は、水の供給方向下流側の2つに分岐する押圧水供給路部分5a,5bを有しており、各押圧器4a,4bが個別に接続される。
【0026】
押圧水路開閉手段である各押圧駆動弁6a,6bは、各押圧水供給路部分5a,5bに個別に介在される。各押圧駆動弁6a,6bは、3ポート2位置の電磁切換弁であり、制御手段であるコントローラ30からの指令信号I6a,I6bに基づいて開閉する。各押圧駆動弁6a,6bは、開状態では、各押圧水供給路部分5a,5bを開放し、閉状態では、各押圧水供給部分5a,5bの上流側部分を閉鎖するとともに、下流側部分を所定の排水場所Rに開放している。このような各押圧駆動弁4a,4bを制御することによって、各押圧器4a,4bへの水の供給および停止を個別に制御することができる。
【0027】
各押圧駆動6a,6bを有する弁ユニット7は、外部空間31で、浴室9と外部空間31とを仕切る壁体32に設けられており、各押圧水供給路部分5a,5bは、各押圧駆動弁6a,6bと各押圧器4a,4bとの間で、貫通孔33を介して壁体32を挿通して設けられる。コントローラ30は、操作性を良好にするために、浴室9で壁体32に設けられ、信号を送信するための電気ケーブル34は、貫通孔33を挿通して設けられる。
【0028】
水圧利用マッサージ装置1は、さらに湯沸し器35を含む。加熱手段である湯沸し器35は、押圧水供給路5の各押圧水供給路部分5a,5bに分岐する分岐点よりも上流側の共通路部分に介在され、各押圧器4a,4bに供給される水の温度を調節する。この湯沸し器35は、温度センサを内蔵しており、設定した温度の水を各押圧器4a,4bに供給することができる。本実施の形態では、たとえば入浴に適した42℃程度に設定してもよい。
【0029】
このように温度調節された水、本実施の形態では温水を押圧器4a,4bに供給することによって、押圧器4a,4bを温めることができる。これによって各押圧器4a,4bによって身体2を押圧するだけでなく、身体2を温め、温熱効果を得ることができる。また入浴に適した温度よりも高いめの温度に設定してお灸効果を得るようにしてもよい。またこのように各押圧器4a,4bを温めることによって、浴槽10の温水の温度低下防止も可能になる。
【0030】
また湯沸し器35は、安全性を確保するために水量センサを内蔵し、内部の流路に一定流量以上の水が流れる場合に、ガスバーナーを点火して水を加熱することができるように構成されており、温度調節された水を各押圧器4a,4bに供給するためには、押圧駆動弁6a,6bの開閉に拘わらず、一定流量以上の水が湯沸し器35を流れる状態を維持しなければならない。
【0031】
上水道圧P1が1kg/cm2として、上水道から取得圧力P2で湯沸し器35に水が供給される。湯沸し器35の上流側と下流側との間に、前記一定流量の水流が生じる差圧が得られるように、湯沸し器35の供給方向下流側でかつ各押圧駆動弁6a,6bよりも供給方向上流側に、圧力調節弁37を介在させたリリーフ流路38を接続して、湯沸し器35と各押圧駆動弁6a,6bとの間の圧力を、リリーフ圧力P3(<P2)に設定する。
【0032】
これによって湯沸し器35に一定流量の水が流れるようにすることができるとともに、各押圧器4a,4bに、各押圧駆動弁6a,6bと各押圧器4a,4bとの間の身体2を押圧するために必要な押圧器駆動圧P4を得ることができる。なお各押圧器4a,4bは、後述する排水ポートを有し、この押圧排水路170a,170b吐出された水の圧力P5は、大気圧近い低い圧力である。各圧力P1〜P5は、P1>P2>P3>P4>P5の関係を有する。
【0033】
またリリーフ流路38を介して排出される水は、所定の排水場所Rに排出してもよいが、浴槽10に導いて用いてもよい。また各押圧器4a,4bは、後述する排水ポートを有しており、排水路が接続されている。この排水路の水もまた、排水場所Rに排出してもよいが、浴槽10に導いて用いてもよい。
【0034】
また各押圧器4a,4bから戻されて各押圧駆動弁6a,6bから排出される水は、所定の排水場所Rに排水してもよいし、別途利用するようにしてもよい。またたとえば図1に示すように流路39を介して浴槽10に流すようにしてもよい。また流路39は、上記貫通孔33を挿通するようにしてもよい。
【0035】
水圧利用マッサージ装置1は、さらに上水道から供給される水の圧力によって、各押圧器4a,4bを相互に交差する2方向A,Bへ変位駆動する3つのシリンダ41,42,43を備える駆動ユニット40と、上水道から駆動ユニット40に水を導くシリンダ駆動水供給路44を開閉する6つのシリンダ駆動弁45a,45b;46a,46b;47a,47bと、駆動ユニット40に供給する水圧を高くするための増圧回路部48とをさらに含む。
【0036】
駆動手段である駆動ユニット40は、第1および第2駆動部50,51を有する。第1駆動部50は、2つの横方向シリンダ41,42が設けられ、各横方向シリンダ41,42には、各押圧器4a,4bがそれぞれ個別に設けられ、同一直線上を第1方向A1,A2へ変位させることができる。第2駆動部51は、縦方向シリンダ43が設けられ、この縦方向シリンダ43には、第1駆動部50が設けられ、第1方向A1,A2と交差(本実施の形態では直交)する第2方向B1,B2へ各シリンダ41,42を変位させることができる。
【0037】
支持構造体3は、支持面20の背部支持領域21に沿って延びる2つのフレーム部分53a,53bを有し、このフレーム部分53a,53bが案内手段としての機能を有している。第1駆動部50の両端部は、各フレーム部分53a,53bに案内されて移動可能に設けられ、第2駆動部51は、一端部で支持構造体3に角変位自在に連結されている。これによって各押圧器4a,4bを支持面20の背部支持領域21に沿って変位させることができる。
【0038】
共通供給路27には、シリンダ駆動水供給路44が接続され、このシリンダ駆動水供給路44は、水の供給方向下流側の分岐する6つのシリンダ駆動水供給路部分44a,44b,44c,44d,44e,44fを有している。各シリンダ41〜43は、ピストン54,55,56に仕切られる2つの圧力室54a,54b;55a,55b;56a,56bをそれぞれ有しており、各シリンダ駆動水供給路部分44a〜44fが、各圧力室54a,54b;55a,55b;56a,56bにそれぞれ接続される。
【0039】
駆動水路開閉手段である各シリンダ駆動弁45a,45b;46a,46b;47a,47bは、弁ユニット7に設けられ、各シリンダ駆動水供給路部分44a〜44fに個別に介在される。各シリンダ駆動弁45a,45b;46a,46b;47a,47bは、3ポート2位置の電磁切換弁であり、コントローラ30からの指令信号I45a,I45b,I46a,I46b,I47a,I47bに基づいて開閉する。各シリンダ駆動弁45a,45b;46a,46b;47a,47bは、開状態では、各シリンダ駆動水供給路部分44a〜44fを開放し、閉状態では、各シリンダ駆動水供給路部分44a〜44fの上流側部分を閉鎖するとともに、下流側部分を、各排水弁180a,180b;181a,182b;183a,183bが個別に介在される駆動排水路185a,185b;186a,186b;187a,187bにそれぞれ接続される。
【0040】
各排水弁180a,180b;181a,182b;183a,183bは、弁ユニット7に設けられる。各排水弁180a,180b;181a,182b;183a,183bは、電磁開閉弁であり、コントローラ30からの指令信号I80a,I180b,I181a,I181b,I182a,I182bに基づいて開閉する。各排水弁180a,180b;181a,182b;183a,183bは、開状態では、各駆動排水路185a,185b;186a,186b;187a,187bを開放し、閉状態では各駆動排水路185a,185b;186a,186b;187a,187bを閉鎖する。
【0041】
各排水弁180a,180b;181a,182b;183a,183bを設けることによって、各シリンダ41〜43が自重などによって不所望に変位することを防ぐことができる。各駆動排水路185a,185b;186a,186b;187a,187bは、所定の排水場所Rに開放している。
【0042】
このような各シリンダ駆動弁45a,45b;46a,46b;47a,47bによって、各シリンダ41〜43への水の供給および停止を個別に制御することができ、各ピストン54〜56を変位させることができる。各シリンダ41〜43から回収される水は、各シリンダ駆動弁45a,45b;46a,46b;47a,47bを介して、排水場所Rに排水してもよい。またこの水は、別途利用するようにしてもよい。
【0043】
増圧回路部48は、各シリンダ駆動弁45a,45b;46a,46b;47a,47bの供給方向上流側で、シリンダ駆動水供給路44に介在され、取得圧P2を、各シリンダ41〜43の駆動が可能な圧力P6まで増圧して、増圧した水を各変位駆動弁45a,45b;46a,46b;47a,47bに供給する。
【0044】
増圧回路部48は、増圧器60と、2つの増圧駆動弁61,62とを有する。増圧回路部48は、2つの増圧回路内主流路65a,65bを有し、各増圧回路内主流路65a,65bは、上流端および下流端が相互に接続されており、このような各増圧回路内主流路65a,65bが、シリンダ駆動水供給路44に介在される。各増圧回路内主流路65a,65bには、上流側に向かう逆流防止のための逆止弁76,77;78,79が、2つずつそれぞれ介在される。
【0045】
増圧器60は、弁ユニット7に隣接して壁体に設けられる。この増圧器60は、ハウジング70に、可動部材71が軸線方向C1,C2に変位自在に保持されて、2つの入力受圧室63a,63bと、2つの出力受圧室64a,64bが形成される。可動部材71は、一方の入力受圧室63aに臨みかつ軸線方向一方C1に向かう圧力を受ける一方の入力受圧面73aと、他方の入力受圧室63bに臨みかつ軸線方向他方C2に向かう圧力を受ける他方の入力受圧面73bと、一方の出力受圧室64aに臨みかつ軸線方向一方C1に向かう圧力を受ける一方の出力受圧面74aと、他方の出力受圧室64bに臨みかつ軸線方向他方C2に向かう圧力を受ける他方の入力受圧面74bとを有する。各入力受圧面73a,73bは、各出力受圧面74a,74bよりも面積が大きく形成される。
【0046】
このような増圧器60の各入力受圧室63a,63bは、各増圧駆動弁61,62をそれぞれ介して、各増圧回路内主流路65a,65bのいずれか一方に、各逆止弁76〜79の上流側で接続される。また増圧器60の一方の出力受圧室64aは、一方の増圧回路内主流路65aに、各逆止弁76,77間で接続され、他方の出力受圧室64bは、他方の増圧回路内主流路65bに、各逆止弁78,79間で接続される。
【0047】
各増圧駆動弁61,62は、3ポート2位置の電磁切換弁であり、コントローラ30からの指令信号I61,I62に基づいて開閉する。各増圧駆動弁61,62は、開状態では、各増圧駆動弁61,62が介在される流路を開放し、閉状態では、各増圧駆動弁61,62が介在される流路の上流側部分を閉鎖し、下流側部分を所定の排水場所Rに開放している。この水は、別途利用してもよい。
【0048】
各増圧駆動弁61,62によって、各入力受圧室63a,63bへの水の供給および停止を個別に制御することができ、増圧器60の可動部材71を軸線方向C1,C2へ変位させることができる。各増圧駆動弁61,62に交互に開閉するように指令信号I61,I62を与え、各入力受圧室63a,63bに交互に水を供給し、可動部材71を往復運動させて、各出力受圧室64a,64bから交互に増圧された水を吐出し、下流側に、したがって各シリンダ41〜43に向けて増圧下水を供給することができる。また増圧回路部48には、圧力センサ80が設けられ、増圧後の圧力を検出することができる。各入力受圧室63a,63bから回収される水は、各増圧駆動弁61,62を介して排水場所Rに排水される。またこの水は、別途利用するようにしてもよい。
【0049】
このような増圧回路部48は、増圧器60を介さずに上水道からの水を各シリンダ41〜42に供給することも可能であり、増圧しなくても各シリンダ41〜43を駆動することができる圧力を確保できれば、増圧器60を動作させなくてもよい。
【0050】
図5は、一方の押圧器4aの具体的構成を示す断面図である。他方の押圧器4bは、一方の押圧器4aと同様の構成を有するので、詳細な説明を省略する。押圧器4aは、押圧水供給路5が接続され、上水道からの水が供給される供給ポート80および所定の排出場所に連なる排出ポート81が形成されるハウジング82と、ハウジング82に伸長および縮退自在に保持され、ハウジング82内を供給ポート80に連なる供給側圧力室85と排出ポート81に連なる排出側圧力室86とに仕切るピストン部87を有し、供給側圧力室85と排出側圧力室86とを連通する開度を調節自在な通路88が形成される押圧体89と、押圧体89に縮退する方向へばね力を与えるばね力発生部材であるコイルばね90とを含む。
【0051】
ハウジング82および押圧体89は、熱伝導率を高くするために、たとえば銅から成る。排出ポート81は、押圧排水路170aに接続されている。
【0052】
もみ玉とも呼ばれる押圧体89は、ピストン部87に、供給側圧力室85に臨み伸長方向の圧力を受ける伸長受圧面92が形成されるとともに、排出側圧力室86に臨み縮退方向の圧力を受ける縮退受圧面93が形成される。伸長受圧面92は、縮退受圧面93よりも面積が大きく形成される。
【0053】
この押圧体89は、ピストン部87を有する本体95と、本体95にねじを利用して装着される押圧片96とを有する。本体95には、前記通路88が形成され、押圧片96は、先細の円錐形状に形成される先端部99を通路88に突出させた状態で装着される。
【0054】
押圧片96は、ねじを利用して装着されており、回動させることによって本体に対して装着位置を調節自在であり、この装着位置を調節することによって、装着片95の先端部99と本体95の通路に臨む面との間の隙間Gを調節して、通路88の流路断面積を調節することができる。このような簡単な構成および操作によって、通路88の開度を調節することができる。押圧片96の頭部(先端部99と反対側)100は、本体95から突出し、凸曲面に形成されている。この頭部100によって身体2が押圧される。
【0055】
押圧器4aは、押圧体89の伸縮方向が、背部支持領域における支持面20に垂直となるように設けられる。すなわち第1および第2方向A1,A2;B1,B2と直交するように設けられる。もちろん押圧片の頭部100を支持面20側に配置する。
【0056】
各押圧器4a,4bは、供給側圧力室85に上水道から水を供給することによって、コイルばね90のばね力に効して押圧体89を伸長させ、供給側圧力室85への上水道から水の供給を停止することによって、コイルばね90のばね力によって押圧体89を縮退させることができる。また押圧片96の装着位置を調節して、通路88の開度を調節することによって、通路88を流下する水の流量を調節し、供給側圧力室85の水の圧力と排出側圧力室86の水の圧力との差圧を調節することができ、これによって水から押圧体89に与えられる力を調節し、押圧体89による身体2の押圧力を調節することができる。
【0057】
図6は、駆動ユニット40を示す正面図であり、図7は、駆動ユニット40を示す側面図であり、図8は、駆動ニット40を示す平面図である。駆動ユニット40の第2駆動部51は、縦方向シリンダ43の一端部に連結部材102が設けられ、この連結部材102によって背部支持部15の上端部、すなわち肩を支持する領域側端部に、背部支持部15の横方向に延びる軸線L1まわりに角変位自在に連結される。背部支持部15の横方向は、背部支持部15の肩を支持する位置から腰を支持する位置に向かう縦方向に垂直であり、支持面20に沿う方向である。縦方向シリンダ43は、その軸線が背部支持部15の縦方向にほぼ沿った状態で配置される。
【0058】
縦方向シリンダ43の軸線方向に沿って変位自在な可動台103に、第1駆動部50の基体104が固定される。縦方向シリンダ43の軸線方向が第2方向Bである。基体104には、横方向シリンダ41,42が並んで、軸線を背部支持部15の横方向に配置して設けられる。これら各横方向ロットレスシリンダ41,42の軸線方向に沿って変位自在な可動台108,109に、押圧器4a,4bのハウジング82が固定される。各横方向ロットレスシリンダ41,42の軸線方向が第1方向Aとなる。
【0059】
第1駆動部の基体104の両端部には、ローラ106,107がそれぞれもうけられ、このローラ106,107によって第1駆動部50が円滑にフレーム部分53a,53bに案内されて移動することができる。
【0060】
図9は、一方の横方向シリンダ41を示す断面図であり、図10は、一方の横方向シリンダ41を示す正面図である。他のシリンダ42,43は、この一方の横方向シリンダ41と同様の構成を有するので、詳細な説明を省略する。横方向シリンダ41は、シリンダ本体110内に、変位自在にピストン54が設けられ、シリンダ本体110内が2つの圧力室55a,55bに仕切られる。ピストン54は、シリンダ本体110に形成される図示しないスリットを挿通して部分的にシリンダ本体110外に突出しており、シリンダ本体110外で可動台103が連結されている。
【0061】
このような各シリンダ41〜44は、各圧力室54a,54b;55a,55b;56a,56b;への水の供給および停止制御して、各ピストン54〜56を変位させ、これに伴って各可動台108,109,103を変位させることができる。このような各シリンダ41〜43を備え、上述のように構成される駆動ユニット40を用いることによって、各横方向シリンダ41,42によって、各押圧器4a,4bを背部支持部15の横方向に変位させることができ、縦方向シリンダ43を各フレーム部分53a,53bの案内によって角変位させながら、この縦方向シリンダ43によって各押圧器4a,4bを、図11(1)〜図11(3)に示すように背部支持部15の縦方向にほぼ沿って変位させることができる。したがって各押圧器4a,4bを、身体2の背部に対して、ほぼ全領域に対向する位置に変位させて、その部位を押圧することができる。
【0062】
シリンダ41を例に挙げて説明すると、このシリンダの駆動にあたっては、各シリンダ41に関連する一方、たとえばシリンダ駆動弁45aを開くとともに、他方、たとえばシリンダ駆動弁45bを閉じかつこれに関連する排水弁180bを開く。シリンダ41を停止状態とするには、各シリンダ駆動弁45a,45bを閉じ、各排水弁180a,180bを閉じる。他のシリンダ42,43に突いても同様である。
【0063】
図12は、増圧器60の具体的構成を示す断面図であり、図13は、図12の右側から見た側面図である。ハウジング70は、内径が大きい大径部120と、その軸線方向両側に内径の小さい小径部121,122が形成される。可動部材71は、外径の大きい大径部123と、その軸線方向両側に外径の小さい小径部124,125が形成される。小径部よりも外径が大きい大径部が形成される。可動部材71の大径部123は、ハウジング70の大径部120に嵌まり込み、相互間は、シールが達成されている。また可動部材71の各小径部124,125は、ハウジング70の小径部121,122に嵌まり込み、相互間は、シールが達成されている。
【0064】
このようにして、ハウジング70の大径部120内で、可動部材71の大径部123の軸線方向両側に入力受圧室63a,63bが形成され、ハウジング70の各小径部121,122内で、可動部材71の軸線方向両側に、出力受圧室64a,64bが形成される。また可動部材71の大径部123の軸線方向両端面によって入力受圧面73a,73bが形成され、各小径部124,125の端面によって各出力受圧面74a,74bが形成される。
【0065】
このような構成によって増圧器60を実現することができる。増圧器60は、本実施の形態では、たとえば1秒間に0.25回以上2回以下程度の往復回数で可動部材71を往復させ、約9倍程度に増圧することができる。このように増圧した水を各シリンダ41〜43に供給することによって、上水道の圧力だけを利用しても駆動が困難な各シリンダ41〜43を、確実に、迅速かつ円滑に駆動することができる。この増圧器60は、各シリンダ41〜43の少なくともいずれか1つが駆動されるとき、同時に駆動されてもよい。
【0066】
この水圧利用マッサージ装置1では、コントローラ30に設けられる操作スイッチを操作し、各押圧器4a,4bおよび各シリンダ41〜43の動作を指令することができる。これに基づいてコントローラ30が各弁45a,45b,46a,46b,47a,47b,61,62に指令信号を与えて、各押圧器4a,4bおよび各シリンダ41〜43ならびに増圧器60を駆動制御することができる。
【0067】
本実施の形態の水圧利用マッサージ装置1によれば、水の圧力を利用して身体2を押圧することができるので、確りと押圧することができるうえ、高い周波数で押圧することができ、良好なマッサージ効果を得ることができ、凝った筋肉を良好に揉み解すことができるうえ、血行を促進し、筋肉の疲れを癒し、疲労回復を促すことができる。また筋肉痛および神経痛を和らげる効果も達成することができる。また温水による温熱効果が得られ、マッサージ効果と温熱効果とが相乗的に働き、身体をより効果的に疲労回復を促すことができる。また温熱効果によって筋肉痛および神経痛をより効果的に和らげることができる。
【0068】
また水圧を利用して、各押圧器4a,4b駆動し、さらに各押圧器4あ、4bを変位駆動位することによって、水圧利用マッサージ装置1を、たとえば浴室などの水を利用する空間に設置して、電気モータを用いる場合に比べて漏電のおそれもなく安全に利用することができ、しかも同程度の規模で比較して、モータを用いる場合の消費エネルギに対して、水圧利用する本発明では消費エネルギを約2分の1程度に抑えて省エネルギ化を図ることができる。また油圧を利用する場合に比べて汚損のおそれもない。さらに圧水源として上水道を利用することによって、別途圧水源を設ける必要がない。
【0069】
また押圧器を上述のような構成とすることによって、良好なマッサージ効果を得ることができる押圧器4a,4bを、簡単な構成で実現することができる。さらに押圧体89の通路88の開度を調節することによって、供給側圧力室85と排出側圧力室86との差圧を調節することができ、押圧器に供給する水の圧力を調節することなく、押圧力を調節することができる。
【0070】
さらに駆動ユニット40によって各押圧器4a,4bを変位させ、身体2を動かすことなく、身体2の広範囲の部位を押圧することができ、利便性が向上される。さらに支持構造体3を身体2に倣う形状として、身体2に負担がかからないリラックスした状態で、身体2を支持し、このようにリラックスした状態の身体2を好適に押圧することができる。したがってさらに効果的な疲労回復を促すことができる。
【0071】
図14は、本発明の実施の他の形態の押圧器200を示す断面図である。重複を避け、異なる部分だけを説明する。押圧器200の押圧体89の本体95には、供給側圧力室85に連なるねじ孔201と、排出側圧力室86に連なり、ねじ孔201に開口する複数の枝通路202,203,204が形成される。これらねじ孔201および各枝通路202〜204によって供給側圧力室85と排出側圧力室86とを連通する通路が形成される。押圧片96は、ねじ孔201によって本体95に位置調節自在に装着されており、位置調節によってねじ孔201と連なる枝通路の本数を調節し、押圧力を調節することができる。このような押圧器200を、各押圧器4a,4bに代えて用いてもよい。
【0072】
図15は、本発明の実施のさらに他の形態の押圧器の押圧体210を示す断面図であり、図16は、図15の右側から見た側面図である。重複を避け、異なる部分だけを説明する。押圧体210は、開口端にピストン部87が形成される有底筒状であって、開口端付近にピストン部87が形成され、底部211をハウジング82から突出させて設けられる。この押圧体210には、ピストン部87に切り欠き215が形成されて、供給側圧力室85と排出側圧力室86とを連通する通路が形成される。この押圧体210を、押圧体89に代えて用い手もよい。
【0073】
図17は、本発明の実施のさらに他の形態の押圧器の押圧体220を示す断面図である。重複を避け、異なる部分だけを説明する。図16の押圧体210では、ピストン部87に切り欠きを形成したけれども、これに代えて筒部に透孔221を形成して、供給側圧力室85と排出側圧力室86とを連通する通路が形成される。このような押圧体220を図16の押圧体210に代えて用いてもよい。
【0074】
図18は、本発明の実施のさらに他の形態の押圧器230を示す断面図であり、図19は、図18の切断面線S19−S19から見た断面図である。重複を避け、異なる部分だけを説明する。図15の押圧体210では、ピストン部87に切り欠きを形成したけれども、これに代えてピストン部87に透孔231を形成して、供給側圧力室85と排出側圧力室86とを連通する通路が形成される。このような押圧体232を図16の押圧体210に代えて用いた押圧器230であってよい。
【0075】
図20は、本発明の実施のさらに他の形態の押圧器240を示す断面図であり、図21は、図20の切断面線S21−S21から見た断面図である。重複を避け、異なる部分だけを説明する。図18の押圧器230では、有底筒状の押圧体232を用いたけれども、これに代えて中実の押圧体241を用いられる。このような押圧器240であってよい。
【0076】
図22は、本発明の実施のさらに他の形態の押圧器250を示す断面図である。図23は、押圧器250を図22の状態から変化させて示す断面図である。重複を避け、異なる部分だけを説明する。本実施の形態の押圧器250の押圧体251は、本体252と、押圧ローラ253と、カム部材254とを有する。本体252は、ピストン部87を有し、伸縮自在にハウジング82に保持され、先端部がハウジング82から突出している。カム部材254は、ハウジング82に軸線L5まわりに角変位自在に支持されるともに、長孔255が形成されて、この長孔に本体252の先端部のピン256が嵌まり込んで、ピン256の軸線L6まわりに角変位自在に本体に連結される。押圧ローラ253は、各軸線L5,L6と平行な軸線L7まわりに回転自在に、カム部材254に設けられる。
【0077】
このような押圧器250は、本体の伸縮方向および各軸線L5〜L6に平行ない面が、支持面20にほぼ沿うように配置されるとともに、押圧ローラ253が支持面20側に配置される。このような押圧器250では、水圧よって本体251を伸縮させることによって、押圧ローラ253が身体2に対して転がり変位しながら身体2を押圧することができる。これによって単なる押圧ではなく、身体2を揉むことができる。したがってマッサージ効果を高くすることができる。押圧器250の向きは、前記条件を満たせばよく、自由に配置でき、たとえば本体の伸長方向下流側に身体の頭部が位置するようにして、揉み下げ効果を得てもよいし、これと逆に配置して揉み上げ効果を得てもよい。
【0078】
図24は、本発明の実施のさらに他の形態の水圧利用マッサージ装置300を示す断面図であり、図25は、水圧利用マッサージ装置300を図24と異なる使用状態で示す断面図である。重複を避け、異なる部分だけを説明する。水圧利用マッサージ装置300では、支持構造体3は、背部支持部15と臀部支持部16とが、たとえばヒンジ手段などの機構を用いて、角変位自在に連結される。これによってたとえば、一般家庭の浴槽10に設置して用いるときには、図24に示すように、背部支持部15と臀部支持部16との角度を小さくして用い、公衆浴場などに設けられる大きな浴槽250に設置して用いるときには、図25に示すように、背部支持部15と臀部支持部16との角度を大きくして用いるようにしてもよい。このように利便性が向上される。また背部支持部15と臀部支持部16との角度を大きくすることによって、より効果的に疲労回復を促すことができる。
【0079】
図26は、本発明の実施のさらに他の形態の水圧利用マッサージ装置400を示す断面図であり、図27は、水圧利用マッサージ装置400を示す平面図である。重複を避け、異なる部分だけを説明する。水圧利用マッサージ装置400では、支持構造体3は、浴槽10に固定され、背部支持部15が、凹曲面状に形成される。また第1駆動部50は、両端部のローラ106,107が支持構造体3に設けられる案内レール401の溝に嵌まり込んで案内される。こうように構成してもよい。
【0080】
図28は、本発明の実施のさらに他の形態の水圧利用マッサージ装置500を示す斜視図である。重複を避け、異なる部分だけを説明する。上述の各実施の形態では、駆動ユニット40によって各押圧器を変位駆動する構成としたけれども、水圧利用マッサージ装置500では、複数、たとえば8つの押圧器500a〜500hが、支持構造体3に固定されて設けられ、これら各押圧器500a〜500hが、個別に設けられる各押圧駆動弁501a〜501hによって駆動、すなわち押圧体が伸縮駆動される。各押圧器500a〜500hは、上述の各押圧器を適宜用いることができ、各押圧駆動弁501a〜501hは、上記各押圧駆動弁6a,6bと同様の構成である。このような構成であってもよい。
【0081】
図29は、本発明の実施のさらに他の形態の水圧利用マッサージ装置600の水圧系統を示す回路図である。重複を避けて、異なる部分だけを説明する。図4に示す実施の形態では、押圧器4a,4bは、押圧片89を伸長させるためだけに水圧を利用したけれども、本実施の形態では、押圧片89を縮退させる場合にも水圧が利用される。各押圧器4a,4bは、上述した供給ポート80が一方のポート80となり、供給側圧力室85が一方の圧力室となるとともに、排出ポート81が他方のポート80となり、排出側圧力室86が他方の圧力室となる。
【0082】
他方のポート81は、各押圧水供給路部分5a,5bとは別に分岐する押圧水供給路5の一部を成す他の各押圧水供給路部分5c、5dに接続される。各押圧水供給路部分5c、5dには、各押圧駆動弁6a,6bと同様のコントローラ30の信号I6c,I6dに基づいて開閉する各押圧駆動弁6c、6dが介在される。このような構成にすれば、各押圧器4a,4bは、ばね90が不要となり、各一方の押圧駆動弁6a,6bを開き、各他方の押圧駆動弁6c、6dを閉じることによって、押圧片89を伸長させ、各他方の押圧駆動弁6c、6dを開き、各一方の押圧駆動弁6a,6bを閉じることによって、押圧片89を縮退させることができる。
【0083】
また本実施の形態では、排水場所Rに代えてタンクTが設けられる。また増圧回路部48は、前記増圧回路内主流路65a,65bに代えて、駆動水供給路44の上流側部分に接続され、上水道に連なる入力受圧路700,701と、駆動水供給路44の下流側部分に接続され、各シリンダ41〜43に連なる出力受圧路702,703とを有する。各入力受圧路700,701は、増圧器60の各入力受圧室63a,63bに接続され、各増圧駆動弁61,62がそれぞれ介在される。各出力受圧路702,703は、増圧器60の各出力受圧室64a,64bに接続され、出力受圧室に向かう逆流防止のための逆止弁704,705が介在される。また各出力受圧路702,703には、各逆止弁704,705よりも上流側、すなわち各出力受圧室側に、タンクTに接続され、タンクTに向かう逆流防止のための逆止弁706,707が介在される汲上げ水路708,709が接続されている。
【0084】
このような構成にすれば、一度利用されてタンクTに回収された水を、増圧器60で汲み上げ、各シリンダ41〜43に供給することができる。したがって水圧利用マッサージ装置600において、水の自己再利用を可能にし、省資源化を図ることができる。なおタンクTは、水が余剰した場合には余剰分を排水し、逆に不足する場合には上水道などから供給されるように構成してもよい。タンクTは、別途に設けてもよいが、浴槽10をタンクとして利用するようにしてもよい。
【0085】
また図29では、各押圧器4a,4bを往復駆動する構成と、増圧回路部48で水を再利用する構成とを同時に備えたけれども、いずれか一方だけを備えてもよい。
【0086】
上述の各実施の形態は、本発明の例示に過ぎず、本発明の範囲内で変更することができる。たとえば押圧器などの個数を変更しもよいし、各部の材料を変更してもよい。また水圧利用マッサージ装置は、一般家庭の浴室以外に、上記公衆浴場をはじめ、シャワールームに設置してもよい。またプールなどのスポーツ施設、介護施設、病院、ホテルなどの宿泊施設、リハビリセンターなどに設置してもよい。また上水道に代えて、ポンプを有する他の圧水源を利用してもよい。また各押圧器を変位駆動するためのアクチュエータとして、ロッドレスシリンダ以外のシリンダを用いてもよいし、シリンダ以外のアクチュエータを用いてもよい。図29のように往復駆動する構成にしなくても、縮退方向は、身体によっておされると縮退するので、図4の構成でばね90を備えない押圧器を用いてもよい。また押圧器は、背部以外の臀部およびふくらはぎなどの脚部を押圧するようにしてもよい。また上記各実施の形態を適宜組合わせてもよい。また各押圧駆動弁と各押圧器との間、および各シリンダ駆動弁と各シリンダとの間、たとえば各シリンダ41,42に関連して、可変絞りを設けて、各押圧体の速度およびシリンダのピストンの速度を調節可能にしてもよい。
【0087】
【発明の効果】
請求項1記載の本発明によれば、水の圧力を利用して押圧手段によって身体を押圧することができるので、確りと押圧することができ、良好なマッサージ効果を得ることができる。したがって凝った筋肉を良好に揉み解すことができるうえ、血行を促進し、筋肉の疲れを癒し、疲労回復を促すことができる。また筋肉痛および神経痛を和らげる効果も達成することができる。
【0088】
また水圧を利用するので、感電および漏電のおそれがなく、浴室などの水を利用する場所でも安全に利用することができる。
また良好なマッサージ効果を得ることができる押圧手段を、簡単な構成で実現することができる。さらに押圧体の通路の開度を調節することによって、押圧手段に供給する水の圧力を調節することなく、身体への押圧力を調節することができる。
【0089】
請求項2記載の本発明によれば、押圧手段を介して身体を温め、マッサージ効果に加えて温熱効果を得ることができ、マッサージ効果と温熱効果とが相乗的に働き、身体をより効果的に疲労回復を促すことができる。また温熱効果によって筋肉痛および神経痛をより効果的に和らげることができる。さらに高めの温度に設定することによってお灸の効果も得られる。
【0091】
請求項記載の本発明によれば、押圧手段を移動させることによって、身体を動かすことなく、身体の広範囲の部位を押圧することができ、利便性が向上される。さらに押圧手段を変位させるために水圧を利用するので、水圧マッサージ装置を、たとえば浴室などの水を利用する空間に設置して、安全に利用することができる。
【0092】
請求項記載の本発明によれば、身体に負担がかからないリラックスした状態で、身体を支持し、リラックスした状態のな身体を好適に押圧することができる。したがってさらに効果的な疲労回復を促すことができる。
【0093】
請求項記載の本発明によれば、圧水源からの水の圧力が低い場合でも、増圧回路部によって駆動手段に高イ圧力の水を供給することができ、駆動手段を確実に迅速かつ円滑に駆動することができる。
【0094】
請求項記載の本発明によれば、支持手段が移動することを防止して、身体を確りと安定して支持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の水圧利用マッサージ装置1を示す断面図である。
【図2】水圧利用マッサージ装置1の主要構成を示す斜視図である。
【図3】水圧利用マッサージ装置1の一部を示す斜視図である。
【図4】水圧利用マッサージ装置1の水圧系統を示す水圧回路図である。
【図5】押圧器4aを示す断面図である。
【図6】駆動ユニット40を示す正面図である。
【図7】駆動ユニット40を示す側面図である。
【図8】駆動ユニット40を示す平面図である。
【図9】シリンダ41を示す断面図である。
【図10】シリンダ41を示す正面図である。
【図11】駆動ユニット40の動作を示す断面図である。
【図12】増圧器60を示す断面図である。
【図13】図12の右方から見て示す側面図である。
【図14】本発明の実施の他の形態の押圧器200を示す断面図である。
【図15】本発明の実施のさらに他の形態の押圧体210を示す断面図である。
【図16】図15の右方から見て示す側面図である。
【図17】本発明の実施のさらに他の形態の押圧体220を示す断面図である。
【図18】本発明の実施のさらに他の形態の押圧器230を示す断面図である。
【図19】図18の切断面線S19−S19から見て示す断面図である。
【図20】本発明の実施のさらに他の形態の押圧器240を示す断面図である。
【図21】図20の切断面線S21−S21から見て示す断面図である。
【図22】本発明の実施のさらに他の形態の押圧器250を示す断面図である。
【図23】押圧器250を図22の状態から変化させて示す断面図である。
【図24】本発明の実施のさらに他の形態の水圧利用マッサージ装置300を示す断面図である。
【図25】水圧利用マッサージ装置300を図24と異なる使用状態で示す断面図である。
【図26】本発明の実施のさらに他の形態の水圧利用マッサージ装置400を示す断面図である。
【図27】水圧利用マッサージ装置400を示す平面図である。
【図28】本発明の実施のさらに他の形態の水圧利用マッサージ装置500を示す斜視図である。
【図29】本発明の実施のさらに他の形態の水圧利用マッサージ装置600の水圧系統を示す回路図である。
【符号の説明】
1,300.400,500,600 水圧利用マッサージ装置
2 身体
3 支持構造体
4a,4b;200;230;240;250;500a〜500h 押圧器
6a,6b;501a〜501h 押圧駆動弁
40 駆動ユニット
41〜43 シリンダ
48 増圧回路部
60 増圧器

Claims (6)

  1. 身体を支持する支持手段と、
    圧水源から供給される水の圧力によって、支持手段に支持される身体を押圧する押圧手段と、
    圧水源から押圧手段に水の圧力を伝達する伝達路を開閉する押圧水路開閉手段とを含み、
    押圧手段は、
    圧水源からの水が供給される供給ポートおよび所定の排出場所に連なる排出ポートが形成されるハウジングと、ハウジングに伸長および縮退自在に保持される押圧体とを含み、
    押圧体は、
    ハウジングを、供給ポートに連なる供給側圧力室と排出ポートに連なる排出側圧力室とに仕切り、供給側圧力室と排出側圧力室とを連通する通路が形成されるピストン部と、
    前記ピストン部に設けられ、通路の開度を調整自在な押圧片とを有することを特徴とする水圧利用マッサージ装置。
  2. 圧水源から押圧手段に水を導く流路に介在され、押圧手段に供給される水を加熱する加熱手段を含むことを特徴とする請求項1記載の水圧利用マッサージ装置。
  3. 押圧手段が設けられ、圧水源から供給される水の圧力によって、押圧手段を交差する2つの直線に沿って変位駆動する駆動手段と、
    圧水源から駆動手段に水の圧力を伝達する伝達路を開閉する駆動水路開閉手段とを含むことを特徴とする請求項1または2記載の水圧利用マッサージ装置。
  4. 支持手段は、身体を支持する支持面が身体に倣う形状に形成され、
    駆動手段は、押圧手段を前記交差する2つの直線のうち、一方の直線に沿って変位駆動する第1駆動部と、第1駆動部を前記交差する2つの直線のうち、他方の直線に沿って変位駆動する第2駆動部とを有し、第2駆動部の前記他方の直線に沿う方向一端部で角変位自在に設けられ、
    第1駆動部を、支持面に沿って案内する案内手段が設けられることを特徴とする請求項記載の水圧利用マッサージ装置。
  5. 圧水源から駆動手段に水の圧力を伝達する伝達路に介在され、圧水源から供給される水の圧力を高くする増圧回路部が設けられることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の水圧利用マッサージ装置。
  6. 支持手段を固定するための固定手段が設けられることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の水圧利用マッサージ装置。
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