JP3977628B2 - シャワー式入浴装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に介護が必要な老人や病人等の入浴者を支持体に横臥させ上下からシャワーを浴びせて入浴させるシャワー式入浴装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のシャワー式入浴装置としては、例えば、特開平6−181964号公報に掲載されているものが知られている。これは、図18及び図19に示すように、入浴者をその足及び胸の位置する側を定めて横臥した状態で支持するとともにキャスタ2で移動可能な脚部3を有したネット状の支持体1と、キャスタ2で移動させられた支持体1が前側から収納可能にする開閉扉4及び開閉扉4を開閉可能に支持する浴槽5を有し収納された支持体1を覆うシャワー室6と、シャワー室6の上部に支持体1の長手方向に沿って列設され温湯供給部10から供給される温湯を支持体1に向けて噴射する複数のシャワーノズルNからなる上部ノズル群7と、シャワー室6の下部に支持体1の長手方向に沿って列設され温湯供給部10から供給される温湯を支持体1に向けて噴射する複数のシャワーノズルNからなる下部ノズル群8とを備えている。温湯供給部10は、温湯を供給する給湯ポンプ11と、水を供給する給水ポンプ12と、給湯ポンプ11からの温湯に給水ポンプ12からの水を混合して温湯の温度調整を行なうミキサ13とを有して構成されている。
そして、各シャワーノズルNは、ミキサ13からの配管に電磁バルブ9を介して平行に接続されており、入浴時において、始動時には、シャワーノズルNの噴射が入浴者に対しその足側から胸側に掛けて順に行なわれるように図示外の制御部による各シャワーノズルNの電磁バルブ9の開動作により制御される。そのため、いきなり湯が全身に浴びせられるのではなく、足から胸へと徐々に浴びせられることから、入浴者が驚くことなく湯に馴染むことができるようにしている。そして、定常時には、上下のノズル群7,8全部から温湯を噴射して、入浴者に温湯を浴びせるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような従来のシャワー式入浴装置にあっては、始動時には、シャワーノズルNの噴射が入浴者に対しその足側から胸側に掛けて順に行なわれるように各シャワーノズルNの電磁バルブ9を順に開にするようにしているが、電磁バルブ9が順に開くことから配管抵抗が徐々に変化することになり、そのため、ミキサ13に至る給湯ポンプ11及び給水ポンプ12からの流量がこの配管抵抗の変化によって変化し、そのため、ミキサ13通過後の温湯の温度が変動してしまい、このため、入浴者に不快感を与えてしまうという問題があった。特に温度変動が大きいと、熱い湯が浴びせられたり冷たい水が浴びせられることもあり、不快感が大きくなってしまう。
【0004】
この不快感について詳しく説明する。
先ず、この種のシャワー式入浴装置においては、入浴感(入浴満足度)を向上させるためシャワーにはマッサージ効果が求められ、普通のハンドシャワーと異なり大きい(荒い)粒子状のシャワーであることが要求される。粒子状シャワーである場合、物理的にマッサージ効果があるだけでなく、実際に熱移動量も多い事が理論的に証明されている。
即ち、シャワー粒子の運動エネルギーにより皮膚表面温度遷移層(境界層あるいは境界膜とも言う)が薄くなる為に、熱移動量(熱流束)も多くなる。その分、シャワー入浴時には湯温の変化も、より敏感に感知することになる。
従って、足元から順にシャワー範囲を広げていった場合、その間の温度が安定しているかどうかが、入浴者に快・不快を大きく左右する要因となってくる。
【0005】
本発明は上記の問題点に鑑みて為されたもので、温度変動がほとんど生じることなく、適温の温湯が入浴者の足下から順次浴びせられるようにして、入浴者に精神的,身体的な不快感をほとんど感じさせないようにし、機能の向上を図ったシャワー式入浴装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するため、本発明のシャワー式入浴装置は、入浴者をその足及び胸の位置する側を定めて横臥した状態で支持する支持体と、該支持体を覆うシャワー室と、該シャワー室に上記支持体の長手方向に沿って列設され温湯供給部から供給される温湯を上記支持体に向けて噴射する複数のシャワーノズルとを備えたシャワー式入浴装置において、上記シャワーノズルの温湯の噴射が、上記温湯供給部から供給される温湯の全流量が一定になるようにかつ入浴者に対しその足側から胸側に掛けて順に行なわれるように制御する噴射制御手段を設けた構成としている。
これにより、入浴を行なうときは、入浴者が支持体に横臥し、先ず、噴射制御手段によりシャワーノズルからの噴射を行なう。この場合、シャワーノズルの温湯の噴射が入浴者に対しその足側から胸側に掛けて順に行なわれ、足側から胸側に掛けて順に温湯が入浴者に浴びせられる。そのため、入浴者にはいきなり全身に温湯が浴びせられるのではなく、足から胸へと徐々に浴びせられることから、入浴者が驚くことなく湯に馴染むことができるようになる。しかも、温湯供給部から供給される温湯の全流量が一定になるように各シャワーノズルから噴射が行なわれるので、温湯の温度の変動が抑制され、入浴者に温度変動による不快感を与えてしまう事態が防止される。即ち、粒子状シャワーにおいては、湯温の変化が通常のバスタブ式の入浴に比較してより敏感に感知されるが、温度変化が抑制されるので、入浴者に精神的,身体的な不快感をほとんど感じさせないことになり、機能の向上が大幅に図られる。
【0007】
そして、上記噴射制御手段を、上記複数のシャワーノズルに対峙し各シャワーノズルから噴射される温湯を受けて遮断する受け部材と、上記シャワーノズル及び上記受け部材を列設方向に相対的に移動させる移動機構と、上記受け部材に上記各シャワーノズルに対応して設けられ上記シャワーノズル及び上記受け部材の相対的な移動に従って足側のシャワーノズルから胸側のシャワーノズルに掛けて順次温湯の噴射を通過させる複数の噴射開口とを備えて構成している。これにより、シャワーノズル及び受け部材の相対的な移動に従って足側のシャワーノズルから順に受け部材の噴射開口を通して温湯が噴射され、足側から胸側に掛けて順に温湯が入浴者に浴びせられる。この場合、各シャワーノズルからは常時温湯の噴射が行なわれていることから、温湯の全流量が略一定になっており、そのため、温湯の流量が変化することがなくなり、温湯の温度の変動が抑制され、入浴者に温度変動による不快感を与えてしまう事態が防止される。
【0008】
この場合、必要に応じ、上記受け部材を受け壁及び受け壁の周囲に立設された側壁を備えて箱形に形成するとともに、上記各シャワーノズルに対応して上記受け壁をノズル側に膨出させて形成され上記側壁と同様に受け壁から立設される膨出壁を有した膨出部を設け、上記噴射開口を上記膨出部の上部に形成したことが有効である。噴射開口がこの膨出部の上部に形成されているので、溜った温湯を噴射開口から漏れにくくすることができることから、不用意に入浴者に温湯を浴びせて不快にする事態が防止される。
また、必要に応じ、上記受け部材に受け壁に遮断されて溜る温湯を排水するドレン配管を設けた構成としている。受け部に溜った温湯を確実に配水できる。
更に、必要に応じ、上記移動機構を、上記複数のシャワーノズルからなるノズル群を上記シャワー室に対して移動可能に支持し、該ノズル群を該シャワーノズルの列設方向に往復動させる駆動部を備えて構成している。
更にまた、必要に応じ、上記移動機構を、上記受け部材を上記シャワー室に対して移動可能に支持し、該受け部材を上記シャワーノズルの列設方向に往復動させる駆動部を備えて構成している。
この場合、必要に応じ、上記駆動部を、上記シャワーノズルから噴射される温湯を供給する配管から分岐された配管に接続され該分岐された配管に流れる温湯で作動するシリンダ装置で構成している。温湯を利用して駆動できるので、構造を簡易にすることができる。
【0009】
そしてまた、必要に応じ、上記噴射制御手段を、上記複数のシャワーノズルに対峙し各シャワーノズルから噴射される温湯を受けて遮断する受け部材と、該受け部材に上記各シャワーノズルに対応して設けられ該受け部材への温湯の噴射を通過させる複数の噴射開口と、該各噴射開口に夫々設けられ駆動されて該各噴射口を開閉するシャッタと、該各シャッタを上記足側のシャワーノズルに対応する噴射開口から胸側のシャワーノズルに対応する噴射開口に掛けて順に開くよう駆動するシャッタ駆動制御部とを備えて構成している。各シャワーノズルからは常時温湯の噴射が行なわれていることから、温湯の全流量が略一定になっており、そのため、温湯の流量が変化することがなくなり、温湯の温度の変動が抑制され、入浴者に温度変動による不快感を与えてしまう事態が防止される。
【0010】
ここで、本発明の開発過程で提案された噴射制御手段を参考のために示すと、上記噴射制御手段を、上記温湯供給部から供給される温湯の配管径路に供給口が接続され各シャワーノズルの配管に個別に接続される吐出口及び温湯を逃がすドレン配管に個別に接続される排出口を有する本体を有するとともに、上記各シャワーノズルに接続された各吐出口を足側のシャワーノズルに対応する吐出口から胸側のシャワーノズルに対応する吐出口に掛けて順に開きかつドレン配管に接続された排出口を徐々に閉じる開閉弁を有した制御バルブを備えて構成している。開閉弁により、吐出口及び排出口の開閉状態のバランスによって温湯の流量が略一定になっており、そのため、温湯の全流量が変化することがなくなり、温湯の温度の変動が抑制され、入浴者に温度変動による不快感を与えてしまう事態が防止される。
【0011】
更に、本発明の開発過程で提案された別の噴射制御手段を参考のために示すと、上記噴射制御手段を、上記各シャワーノズルの配管に個別に配管され供給される温湯を逃がすドレン位置及び温湯をシャワーノズルに供給する供給位置の2位置に切換えられる電磁切換弁を設け、該各電磁切換弁を足側のシャワーノズルに対応する電磁切換弁から胸側のシャワーノズルに対応する電磁切換弁に掛けて順にドレン位置から供給位置に切換える制御部を備えて構成している。温湯は電磁切換弁のドレン位置で排出されるか供給位置でシャワーノズルから噴射されるかのいずれかなので、温湯の全流量が略一定になっており、そのため、温湯の全流量が変化することがなくなり、温湯の温度の変動が抑制され、入浴者に温度変動による不快感を与えてしまう事態が防止される。
【0012】
更にまた、本発明の開発過程で提案されたまた別の噴射制御手段を参考のために示すと、上記噴射制御手段を、上記シャワーノズルの列設方向に進退動可能な進退パイプを設け、該進退パイプの後退時に上記各シャワーノズルが入浴者の足側から離間し進出時に先端のシャワーノズルから順に入浴者の足側から胸側に掛けて順に対峙するように上記各シャワーノズルを進退パイプに列設して構成している。進退パイプの進出により、常時シャワーノズルから温湯が噴射されながら、足側から胸側に徐々にシャワーの当たる範囲が拡大していくので、温湯の全流量が略一定になっており、そのため、温湯の流量が変化することがなくなり、温湯の温度の変動が抑制され、入浴者に温度変動による不快感を与えてしまう事態が防止される。
【0013】
また、必要に応じ、上記噴射制御手段を、上記複数のシャワーノズルを覆い各シャワーノズルから噴射される温湯を受けて遮断するとともに足側に対応するシャワーノズルから順次開放するように伸縮移動する袋体と、該袋体に設けられ該袋体に遮断されて溜る温湯を排水するドレン配管と、上記袋体を伸縮移動させる袋体駆動部とを備えて構成している。袋体が足側に対応するシャワーノズルから順次開放するように伸縮移動するので、常時シャワーノズルから温湯が噴射されることになり、温湯の全流量が略一定になることから、そのため、温湯の流量が変化することがなくなり、温湯の温度の変動が抑制され、入浴者に温度変動による不快感を与えてしまう事態が防止される。
【0014】
更に、必要に応じ、上記温湯供給部を、温湯を供給する給湯ポンプと、水を供給する給水ポンプと、給湯ポンプからの温湯に給水ポンプからの水を混合して温湯の温度調整を行なうミキサとを有して構成している。
更にまた、必要に応じ、上記シャワー室の上部に上記支持体の長手方向に沿って列設され上記温湯供給部から供給される温湯を上記支持体に向けて噴射する複数のシャワーノズルからなる上部ノズル群と、上記シャワー室の下部に上記支持体の長手方向に沿って列設され上記温湯供給部から供給される温湯を上記支持体に向けて噴射する複数のシャワーノズルからなる下部ノズル群とを備え、上記噴射制御手段を上記上部ノズル群及び下部ノズル群に夫々設けた構成としている。各ノズル群での制御が確実になる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施の形態に係るシャワー式入浴装置にいて詳細に説明する。尚、上記と同様のものには同一の符号を付して説明する。図1乃至図9には、本発明の第一の実施の形態に係るシャワー式入浴装置を示している。
第一の実施の形態に係るシャワー式入浴装置は、図1乃至図3に示すように、入浴者をその足及び胸の位置する側を定めて横臥した状態で支持するネット状の支持体1と、支持体1を支持する浴槽5及び浴槽5の一端に開閉可能に設けられ開時に入浴者の頭が出た状態で入浴者とともに支持体1を覆う開閉蓋4を有したシャワー室6と、シャワー室6の開閉蓋4上部にその閉時に支持体1の長手方向に沿って列設され温湯供給部10から供給される温湯を支持体1に向けて噴射する複数のシャワーノズルNからなる上部ノズル群7と、シャワー室6の浴槽5に支持体1の長手方向に沿って列設され温湯供給部10から供給される温湯を支持体1に向けて噴射する複数のシャワーノズルNからなる下部ノズル群8とを備えている。図1中開閉蓋4を開閉可能に回動支持する浴槽5の一端5aが足側、浴槽5の他端5b側が胸側になる。
【0016】
上部ノズル群7は、図4及び図5に示すように、所定の間隔で配置された5つのシャワーノズルNの列を左右に備えるとともに、シャワーノズルNの列の足側から3つ目のシャワーノズルNと4つ目のシャワーノズルNの間には、中央に1つのシャワーノズルN(a)を備えて構成され、各シャワーノズルNは温湯供給部10からの上部配管7aに接続されている。
下部ノズル群8は、図6及び図7に示すように、所定の間隔で配置された3つのシャワーノズルNの列を左右に備えるとともに、シャワーノズルNの列の足側から1つ目のシャワーノズルNと2つ目のシャワーノズルNの間には、中央に1つのシャワーノズルN(b)を備えて構成され、シャワーノズルNの列の足側から2つ目のシャワーノズルNと3つ目のシャワーノズルNの間には、中央に1つのシャワーノズルN(c)を備えて構成され、各シャワーノズルNは温湯供給部10からの下部配管8aに接続されている。
【0017】
温湯供給部10は、図8に示すように、温湯を供給する給湯ポンプ11と、水を供給する給水ポンプ12と、給湯ポンプ11からの温湯に給水ポンプ12からの水を混合して温湯の温度調整を行なうミキサ13と、ミキサ13からの温湯を送り出す加圧ポンプ14とを有して構成されている。図8中、V1 は加圧ポンプ14の後流の電磁バルブ、V7 は電磁バルブV1 後流に設けられた上部配管7a及び下部配管8aの手動のドレンバルブ、Nfは上部配管7a及び下部配管8aの分岐部に設けられ足裏に噴射する足裏シャワーノズル、V2 は足裏シャワーノズルNfの開閉用電磁バルブである。また、15は給湯ポンプ11からの配管に設けられた減圧器、16は圧力計、17は温度計、18は給水ポンプ12からの配管に設けられた減圧器、19は圧力計、20は電磁バルブV1 後流に設けられた温度計、21はミキサ13と加圧ポンプ14の間の減圧器である。
【0018】
そして、図1,図2,図4乃至図9に示すように、実施の形態に係るシャワー式入浴装置には、シャワーノズルNの温湯の噴射が、温湯供給部10から供給される温湯の全流量が一定になるようにかつ入浴者に対しその足側から胸側に掛けて順に行なわれるように制御する噴射制御手段Fが設けられている。噴射制御手段Fは、上部ノズル群7及び下部ノズル群8に夫々設けられている。
上部ノズル群7の噴射制御手段Fは、複数のシャワーノズルNに対峙し各シャワーノズルNから噴射される温湯を受けて遮断する受け部材30と、シャワーノズルN及び受け部材30を列設方向に相対的に移動させる移動機構40と、受け部材30に各シャワーノズルNに対応して設けられ移動機構40によるシャワーノズルN及び受け部材30の相対的な移動に従って足側のシャワーノズルNから胸側のシャワーノズルNに掛けて順次受け部材30への温湯の噴射を通過させる複数の噴射開口31とを備えて構成されている。噴射開口31は、長穴でありその長さが足側から順に長いものから短いものに形成されている。図9(a)に示すように、当初は受け部材30で噴射開口31からの噴射を遮断し、図9(b)乃至図9(e)に示すように、受け部材30のシャワーノズルNに対する相対的移動により、足側のシャワーノズルNから胸側のシャワーノズルNに掛けて順次温湯の噴射を噴射開口31から通過させる。
受け部材30は、受け壁32及び受け壁32の周囲に立設された側壁33を備えて箱形に形成されている。受け壁32には、各シャワーノズルNに対応して、ノズル側に膨出させて形成され側壁33と同様に受け壁32から立設される膨出壁34を有した膨出部35が設けられている。噴射開口31は、膨出部35の上部に形成されている。
また、図8に示すように、受け部材30には、受け壁32に遮断されて溜る温湯を排水するドレン配管36が設けられている。
【0019】
下部ノズル群8の噴射制御手段Fは、複数のシャワーノズルNに対峙し各シャワーノズルNから噴射される温湯を受けて遮断する受け部材30と、シャワーノズルN及び受け部材30をシャワーノズルNの列設方向に相対的に移動させる移動機構40と、受け部材30に各シャワーノズルNに対応して設けられ移動機構40によるシャワーノズルN及び受け部材30の相対的な移動に従って足側のシャワーノズルNから胸側のシャワーノズルNに掛けて順次受け部材30への温湯の噴射を通過させる複数の噴射開口31とを備えて構成されている。図9(a)に示すように、当初は受け部材30で噴射開口31からの噴射を遮断し、図9(b)乃至図9(e)に示すように、受け部材30のシャワーノズルNに対する相対的移動により、足側のシャワーノズルNから胸側のシャワーノズルNに掛けて順次温湯の噴射を噴射開口31から通過させる。
受け部材30は、受け壁32及び受け壁32の周囲に立設された側壁33を備えて箱形に形成されている。受け壁32には、各シャワーノズルNに対応して、支持体1側に凹む凹所37が設けられている。噴射開口31は、凹所37の底部に形成されている。
【0020】
移動機構40は、複数のシャワーノズルNからなるノズル群をシャワー室6に対して移動可能に支持し、ノズル群をシャワーノズルNの列設方向に往復動させる駆動部41を備えて構成されている。詳しくは、上部ノズル群7の上部配管7aを開閉蓋4に例えばレール(図示せず)で移動可能に支持し、下部ノズル群8の下部配管8aを浴槽5に例えばレール(図示せず)で移動可能に支持し、駆動部41で往復動させるように構成されている。
駆動部41は、図4,図6及び図8に示すように、シャワーノズルNから噴射される温湯を供給する配管から分岐された配管に接続され分岐された配管に流れる温湯で作動するピストン42及びシリンダ43を有したシリンダ装置44で構成されている。上部ノズル群7の噴射制御手段Fのシリンダ装置44は、ピストン42が上部配管7aに固定され、シリンダ43が開閉蓋4に固定されている。一方、下部ノズル群8の噴射制御手段Fのシリンダ装置44は、ピストン42が下部配管8aに固定され、シリンダ43が浴槽5に固定されている。これにより、ピストン42の後退時に、噴射開口31からの温湯の噴射を阻止し、ピストン42の進出過程で、配管を進出させ足側のシャワーノズルNから胸側のシャワーノズルNに掛けて噴射開口31から順次温湯の噴射を通過させ、ピストン42の突出端で定常状態に保持するようにしている。
図8において、46はシリンダ装置44のピストン42を突出させる突出用配管、47はシリンダ装置44のピストン42を後退させる後退用配管である。V3 は突出用配管46に設けられ突出用配管46に温湯を送給する電磁バルブ、48は流量調整弁、V4 はドレン用の電磁バルブである。また、V5 は後退用配管47に設けられ後退用配管47に温湯を送給する電磁バルブ、V6 はドレン用の電磁バルブである。
【0021】
従って、この第一の実施の形態に係るシャワー式入浴装置により入浴を行なうときは、図1及び図3(a)に示すように、開閉蓋4を開け、入浴者が自らもしくは介護を受けて、支持体1に横臥する。このとき、足側を浴槽5の一端5aに向け、胸側を他端5b側に位置させる。それから、図1及び図3(b)に示すように、開閉蓋4を閉める。
この状態で、メインスイッチ(図示せず)をオンにし、給湯ポンプ11,給水ポンプ12及び加圧ポンプ14を駆動する。このとき、シリンダ装置44用の電磁バルブV3 を閉,電磁バルブV4 を開,電磁バルブV5 を開,電磁バルブV6 閉とし、上部ノズル群7及び下部ノズル群8の温度調整運転位置に位置決めし、温度調整運転を行なう。温度調整運転は、上部ノズル群7及び下部ノズル群8が温度調整運転位置に来たことをシリンダ装置44のセンサ(図示せず)で検知し、かつ開閉蓋4の閉位置検知がOKであれば電磁バルブV1 を開,電磁バルブV7 を閉として行なう。温度調整運転は、加圧ポンプ14から送給される温湯の温度(温度計の測定温度)が定常になるように行なう。
この場合、図9(a)に示すように、加圧ポンプ14からの温湯が上部ノズル群7及び下部ノズル群8から噴射されるが、各シャワーノズルNは噴射開口31から離れた位置にあって、受け部材30に遮断され、上部ノズル群7の受け部材30では温湯が受け部材30に溜ってドレン配管36から排出され、下部ノズル群8の受け部材30では温湯が受け部材30に反射して浴槽5に落ち込み排出されていく。そのため、入浴者には温湯の噴射は行なわれない。この場合、上部ノズル群7において、受け部材30は受け壁32及び側壁33を備えて箱形に形成され、膨出壁34を有した膨出部35が設けられ、噴射開口31がこの膨出部35の上部に形成されているので、溜った温湯が噴射開口31から漏れにくく、確実にドレン配管36から排出できることから、不用意に入浴者に温湯を浴びせて不快にする事態が防止される。
【0022】
温度計20で検知した温度が設定温度域に入れば、電磁バルブV3 を開,電磁バルブV4 を閉,電磁バルブV5 を閉,電磁バルブV6 を開にし、上部ノズル群7及び下部ノズル群8を入浴運転位置にスライドさせる。このスライド過程において、先ず、図9(b)に示すように、足側のシャワーノズルNが噴射開口31に臨み、この噴射開口31から温湯が噴射され、入浴者の足に浴びせられる。次に、ノズル群のスライドが進むと、図9(c),図9(d),図9(e)に示すように、足側から胸側に掛けて順にシャワーノズルNが噴射開口31に臨み温湯が噴射され、足側から胸側に掛けて順に温湯が入浴者に浴びせられる。即ち、足側から胸側に徐々にシャワーの当たる範囲が拡大してゆく。そのため、入浴者にはいきなり全身に温湯が浴びせられるのではなく、足から胸へと徐々に浴びせられることから、入浴者が驚くことなく湯に馴染むことができるようになる。
この場合、各シャワーノズルNからは常時温湯の噴射が行なわれていることから、加圧ポンプ14からの温湯の全流量が略一定になっており、そのため、ミキサ13に至る給湯ポンプ11及び給水ポンプ12からの流量が変化することがなくなり、ミキサ13通過後の温湯の温度の変動が抑制され、入浴者に温度変動による不快感を与えてしまう事態が防止される。即ち、粒子状シャワーにおいては、湯温の変化が通常のバスタブ式の入浴に比較してより敏感に感知されるが、温度変化が抑制されるので、入浴者に精神的,身体的な不快感をほとんど感じさせないことになり、機能の向上が図られる。
【0023】
それから、図9(e)に示すように、上部ノズル群7及び下部ノズル群8が入浴運転位置に来たことをシリンダ装置44のセンサ(図示せず)で検知してから電磁バルブV2 を開にし、足裏シャワーノズルNfから温湯を噴射する。この場合、足裏に温湯が浴びせられるので、指圧効果等により、入浴者に快感が与えられる。
この状態で、例えば、予定時間までタイマー運転(例えば約20分程度)を行なう。
途中、温度計20で検知した温度が設定温度域から外れた場合は、電磁バルブV2 を閉にし足裏用シャワーノズルNfをオフにし、上記とは逆に上部ノズル群7及び下部ノズル群8を温度調整運転位置にスライドさせ、再び設定温度域に入るまで温度調節運転を行う。
温度計20で検知した温度が再び設定温度域に入れば、再度上記と同様の制御により入浴運転を行なう。
尚、温度調整運転中や入浴運転中に開閉蓋4の閉位置検知が不可となった場合や、いずれの情況においても非常停止スイッチがオンされた場合は、加圧ポンプ14を停止する事により運転を中止する。再度運転する場合はメインスイッチをオンして再起動する。
【0024】
そして、予定時間までのタイマ運転が終了した場合、電磁バルブV1 ,V2 を閉にして、シャワーの噴射を停止し、電磁バルブV3 を閉,電磁バルブV4 を開,電磁バルブV5 を開,電磁バルブV6 を閉とし、上部ノズル群7及び下部ノズル群8を温度調整運転位置にスライドさせ、上部ノズル群7からの水滴が垂れてくるのを防ぐ。上部ノズル群7及び下部ノズル群8が温度調整位置に来たことをシリンダ装置44のセンサで検知してから電磁バルブV5 を閉じ、加圧ポンプ14を停止する。
全てが完了したらメインスイッチをオフにする。電磁バルブV6 が開になり、シリンダ装置44の残圧も開放される。
【0025】
図10には、本発明の第二の実施の形態に係るシャワー式入浴装置を示している。このシャワー式入浴装置は、上記の第一の実施の形態に係るシャワー式入浴装置と略同様に構成されるが、第一の実施の形態と異なって、移動機構40を、受け部材30をシャワー室6の開閉蓋4に対して例えば図示外のレールを介して移動可能に支持し、この受け部材30をシャワーノズルNの列設方向に往復動させる駆動部41を備えて構成している。駆動部41は、上記と同様に作動するピストン42及びシリンダ43を有したシリンダ装置44で構成され、ピストン42が受け部材30に固定されている。
従って、この第二の実施の形態に係るシャワー式入浴装置によっても、上記と同様に常時シャワーノズルNから温湯が噴射されながらこの噴射がシャワーノズルN及び受け部材30の相対的な移動に従って足側のシャワーノズルNから胸側のシャワーノズルNに掛けて行なわれる。作用,効果は第一の実施の形態と同様である。
【0026】
図11には、本発明の第三の実施の形態に係るシャワー式入浴装置を示している。このシャワー式入浴装置は、噴射制御手段Fにおいて、第一の実施の形態に係るシャワー式入浴装置と同様の受け部材30を備えているが、第一の実施の形態と異なって、シャワーノズルN及び受け部材30が相対的に移動するものではなく、受け部材30の各噴射開口31に夫々設けられ駆動されて各噴射口を開閉するシャッタ50と、各シャッタ50を足側のシャワーノズルNに対応する噴射開口31から胸側のシャワーノズルNに対応する噴射開口31に掛けて順に開くよう駆動する例えばシリンダ装置からなる図示外のシャッタ駆動制御部とを備えて構成されている。
従って、この第二の実施の形態に係るシャワー式入浴装置によっても、シャッタ50の開閉により、上記と同様に常時シャワーノズルNから温湯が噴射されながらこの噴射が足側のシャワーノズルNから胸側のシャワーノズルNに掛けて行なわれる。作用,効果は第一の実施の形態と同様である。
【0027】
図12乃至図14には、本発明の開発過程で提案された噴射制御手段を参考のために示す。このシャワー式入浴装置において、上記第一乃至第三の実施の形態とは噴射制御手段Fの構成が異なっている。上部ノズル群7及び下部ノズル群8に夫々設けられる噴射制御手段Fは、上記のような受け部材30はなく、温湯供給部10から供給される温湯を制御する制御バルブ60を備えて構成されている。
制御バルブ60は、温湯供給部10から供給される温湯の配管径路に供給口61が接続され各シャワーノズルN(実施例では3つ)の配管に個別に接続される吐出口62(実施例では3つ)及び温湯を逃がすドレン配管63に個別に接続される排出口64(実施例では3つ)を有する本体65を有するとともに、各シャワーノズルNに接続された各吐出口62を足側のシャワーノズルNに対応する吐出口62から胸側のシャワーノズルNに対応する吐出口62に掛けて順に開きかつドレン配管63に接続された排出口64を徐々に閉じる回転式の開閉弁66を有して構成されている。開閉弁66の一部には、吐出口62に連通する長さの異なる孔67、排出口64に連通する長さの異なる孔68が形成されている。
【0028】
従って、このシャワー式入浴装置によれば、図14に示すように、先ず、吐出口62及び排出口64の全閉状態(図14(a))から開閉弁66を回転駆動して、排出口64のみを全開にし(図14(b))、温度調整運転を行なう。温度調整運転は、加圧ポンプ14から送給される温湯の温度が定常になるように行なう。
温湯の温度が設定温度域に入れば、更に開閉弁66を回転駆動して、足側のシャワーノズルNに対応する吐出口62を開にするとともに1つの排出口64を閉にし(図14(c))、次に、中間のシャワーノズルNに対応する吐出口62を開にするとともに次の排出口64を閉にし(図14(d))、その後、胸側のシャワーノズルNに対応する吐出口62を開にするとともに排出口64を全閉にする(図14(e))。これにより、足側から胸側に掛けて順にシャワーノズルNから温湯が噴射され、足側から胸側に掛けて順に温湯が入浴者に浴びせられる。即ち、足側から胸側に徐々にシャワーの当たる範囲が拡大してゆく。そのため、入浴者にはいきなり全身に温湯が浴びせられるのではなく、足から胸へと徐々に浴びせられることから、入浴者が驚くことなく湯に馴染むことができるようになる。
この場合、吐出口62及び排出口64の開閉状態のバランスによって加圧ポンプ14からの温湯の流量が略一定になっており、そのため、ミキサ13に至る給湯ポンプ11及び給水ポンプ12からの流量が変化することがなくなり、ミキサ13通過後の温湯の温度の変動が抑制され、入浴者に温度変動による不快感を与えてしまう事態が防止される。
【0029】
図15には、本発明の開発過程で提案された別の噴射制御手段を参考のために示す。このシャワー式入浴装置において、上記実施の形態とは噴射制御手段Fの構成が異なっている。上部ノズル群7及び下部ノズル群8に夫々設けられる噴射制御手段Fは、上記のような受け部材30はなく、各シャワーノズルNの配管に個別に配管され供給される温湯を逃がすドレン位置及び温湯をシャワーノズルNに供給する供給位置の2位置に切換えられる電磁切換弁70を設け、これらの各電磁切換弁70を足側のシャワーノズルNに対応する電磁切換弁70から胸側のシャワーノズルNに対応する電磁切換弁70に掛けて順にドレン位置から供給位置に切換える図示外の制御部を備えて構成されている。
【0030】
従って、このシャワー式入浴装置によれば、電磁切換弁70を全てドレン位置にして加圧ポンプ14を駆動し、温度調整運転を行なう。
温湯の温度が設定温度域に入れば、足側のシャワーノズルNに対応する電磁切換弁70から胸側のシャワーノズルNに対応する電磁切換弁70に掛けて順に供給位置に切換える。これにより、足側から胸側に掛けて順にシャワーノズルNから温湯が噴射され、足側から胸側に掛けて順に温湯が入浴者に浴びせられる。即ち、足側から胸側に徐々にシャワーの当たる範囲が拡大していく。そのため、入浴者にはいきなり全身に温湯が浴びせられるのではなく、足から胸へと徐々に浴びせられることから、入浴者が驚くことなく湯に馴染むことができるようになる。
この場合、温湯はドレン位置で排出されるか供給位置でシャワーノズルNから噴射されるかのいずれかなので、加圧ポンプ14からの温湯の流量が略一定になっており、そのため、ミキサ13に至る給湯ポンプ11及び給水ポンプ12からの流量が変化することがなくなり、ミキサ13通過後の温湯の温度の変動が抑制され、入浴者に温度変動による不快感を与えてしまう事態が防止される。
【0031】
図16には、本発明の開発過程で提案されたまた別の噴射制御手段を参考のために示す。このシャワー式入浴装置において、上記の実施の形態とは噴射制御手段Fの構成が異なっている。上部ノズル群7及び下部ノズル群8に夫々設けられる噴射制御手段Fは、上記のような受け部材30はなく、シャワーノズルNの列設方向に進退動可能な進退パイプ80を設け、進退パイプ80の後退時に各シャワーノズルNが入浴者の足側から離間し進出時に先端のシャワーノズルNから順に入浴者の足側から胸側に掛けて順に対峙するように各シャワーノズルNを進退パイプ80に列設して構成されている。
従って、このシャワー式入浴装置によれば、常時シャワーノズルNから温湯が噴射されながら、足側から胸側に徐々にシャワーの当たる範囲が拡大してゆく。そのため、加圧ポンプ14からの温湯の流量が略一定になっており、そのため、ミキサ13に至る給湯ポンプ11及び給水ポンプ12からの流量が変化することがなくなり、ミキサ13通過後の温湯の温度の変動が抑制され、入浴者に温度変動による不快感を与えてしまう事態が防止される。
【0032】
図17には、本発明の第四の実施の形態に係るシャワー式入浴装置を示している。このシャワー式入浴装置において、上記の実施の形態とは噴射制御手段Fの構成が異なっている。上部ノズル群7及び下部ノズル群8に夫々設けられる噴射制御手段Fは、複数のシャワーノズルNを覆い各シャワーノズルNから噴射される温湯を受けて遮断するとともに足側に対応するシャワーノズルNから順次開放するように伸縮移動する袋体90と、袋体90に設けられ袋体90に遮断されて溜る温湯を排水するドレン配管91と、袋体90を伸縮移動させる例えばシリンダ装置等で構成される図示外の袋体駆動部とを備えて構成されている。
従って、袋体90が足側に対応するシャワーノズルNから順次開放するように伸縮移動するので、常時シャワーノズルNから温湯が噴射されながら足側から胸側に徐々にシャワーの当たる範囲が拡大してゆく。そのため、加圧ポンプ14からの温湯の流量が略一定になっており、そのため、ミキサ13に至る給湯ポンプ11及び給水ポンプ12からの流量が変化することがなくなり、ミキサ13通過後の温湯の温度の変動が抑制され、入浴者に温度変動による不快感を与えてしまう事態が防止される。
【0033】
尚、上記実施の形態では、支持体1はシャワー室6に固定されているが、必ずしもこれに限定されるものではなく、例えば、従来技術で示したように、支持体1をキャスタ2で移動可能にし、シャワー室6をキャスタ2で移動させられた支持体1が前側から収納可能にする開閉蓋4を有し収納された支持体1を覆うよう構成する等、適宜変更して構成して差支えない。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のシャワー式入浴装置によれば、シャワーノズルの温湯の噴射が、温湯供給部から供給される温湯の全流量が一定になるようにかつ入浴者に対しその足側から胸側に掛けて順に行なわれるように制御する噴射制御手段を設けたので、足側から胸側に掛けて順に温湯が入浴者に浴びせられ、そのため、入浴者にはいきなり全身に温湯が浴びせられるのではなく、足から胸へと徐々に浴びせられることから、入浴者が驚くことなく湯に馴染むことができるようになる。
しかも、温湯供給部から供給される温湯の全流量が一定になるように各シャワーノズルから噴射が行なわれるので、温湯の温度の変動を抑制することができ、入浴者に温度変動による不快感を与えてしまう事態を防止することができる。即ち、粒子状シャワーにおいては、湯温の変化が通常のバスタブ式の入浴に比較してより敏感に感知されるが、温度変化を抑制できるので、入浴者に精神的,身体的な不快感をほとんど感じさせないことになり、機能の向上を大幅に図ることができる。
【0035】
そして、噴射制御手段を、複数のシャワーノズルに対峙し各シャワーノズルから噴射される温湯を受けて遮断する受け部材と、シャワーノズル及び受け部材を列設方向に相対的に移動させる移動機構と、受け部材に各シャワーノズルに対応して設けられシャワーノズル及び受け部材の相対的な移動に従って足側のシャワーノズルから胸側のシャワーノズルに掛けて順次温湯の噴射を通過させる複数の噴射開口とを備えて構成した場合には、各シャワーノズルから常時温湯の噴射を行なわせるので、温湯の全流量を略一定にすることができ、温湯の流量の変化をなくして、温湯の温度の変動を抑制することができ、入浴者に温度変動による不快感を与えてしまう事態を防止することができる。
この構成において、受け部材を受け壁及び受け壁の周囲に立設された側壁を備えて箱形に形成するとともに、各シャワーノズルに対応して受け壁をノズル側に膨出させて形成され側壁と同様に受け壁から立設される膨出壁を有した膨出部を設け、噴射開口を膨出部の上部に形成した場合には、噴射開口がこの膨出部の上部に形成されているので、溜った温湯を噴射開口から漏れにくくすることができ、不用意に入浴者に温湯を浴びせて不快にする事態を防止することができる。
また、受け部材に受け壁に遮断されて溜る温湯を排水するドレン配管を設けた場合には、受け部に溜った温湯を確実に配水できる。
【0036】
更に、上記の構成において、移動機構を、複数のシャワーノズルからなるノズル群をシャワー室に対して移動可能に支持し、ノズル群をシャワーノズルの列設方向に往復動させる駆動部を備えて構成した場合、あるいは、移動機構を、受け部材をシャワー室に対して移動可能に支持し、受け部材をシャワーノズルの列設方向に往復動させる駆動部を備えて構成した場合に、駆動部を、シャワーノズルから噴射される温湯を供給する配管から分岐された配管に接続され該分岐された配管に流れる温湯で作動するシリンダ装置で構成すれば、温湯を利用して駆動できるので、構造を簡易にすることができる。
【0037】
また、噴射制御手段を、複数のシャワーノズルに対峙し各シャワーノズルから噴射される温湯を受けて遮断する受け部材と、受け部材に各シャワーノズルに対応して設けられ受け部材への温湯の噴射を通過させる複数の噴射開口と、各噴射開口に夫々設けられ駆動されて各噴射口を開閉するシャッタと、各シャッタを足側のシャワーノズルに対応する噴射開口から胸側のシャワーノズルに対応する噴射開口に掛けて順に開くよう駆動するシャッタ駆動制御部とを備えて構成した場合には、各シャワーノズルから常時温湯の噴射を行なわせるので、温湯の全流量を略一定にすることができ、温湯の流量の変化をなくして、温湯の温度の変動を抑制することができ、入浴者に温度変動による不快感を与えてしまう事態を防止することができる。
【0041】
更に、噴射制御手段を、複数のシャワーノズルを覆い各シャワーノズルから噴射される温湯を受けて遮断するとともに足側に対応するシャワーノズルから順次開放するように伸縮移動する袋体と、袋体に設けられ袋体に遮断されて溜る温湯を排水するドレン配管と、袋体を伸縮移動させる袋体駆動部とを備えて構成した場合には、各シャワーノズルから常時温湯の噴射を行なわせるので、温湯の全流量を略一定にすることができ、温湯の流量の変化をなくして、温湯の温度の変動を抑制することができ、入浴者に温度変動による不快感を与えてしまう事態を防止することができる。
【0042】
更にまた、シャワー室の上部に支持体の長手方向に沿って列設され温湯供給部から供給される温湯を支持体に向けて噴射する複数のシャワーノズルからなる上部ノズル群と、シャワー室の下部に上記支持体の長手方向に沿って列設され温湯供給部から供給される温湯を支持体に向けて噴射する複数のシャワーノズルからなる下部ノズル群とを備え、噴射制御手段を上部ノズル群及び下部ノズル群に夫々設けた構成とした場合には、各ノズル群での制御を確実にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一の実施の形態に係るシャワー式入浴装置を示す正面図である。
【図2】 本発明の第一の実施の形態に係るシャワー式入浴装置を示す平面図である。
【図3】 本発明の実施の形態に係るシャワー式入浴装置を示す斜視図である。
【図4】 本発明の第一の実施の形態に係るシャワー式入浴装置の上部ノズル群における噴射制御手段を示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面断面図である。
【図5】 本発明の第一の実施の形態に係るシャワー式入浴装置の上部ノズル群における噴射制御手段を示す側面断面図である。
【図6】 本発明の第一の実施の形態に係るシャワー式入浴装置の下部ノズル群における噴射制御手段を示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面断面図である。
【図7】 本発明の第一の実施の形態に係るシャワー式入浴装置の下部ノズル群における噴射制御手段を示す側面断面図である。
【図8】 本発明の第一の実施の形態に係るシャワー式入浴装置の配管状態を示す図である。
【図9】 本発明の第一の実施の形態に係るシャワー式入浴装置の作用を示す工程図である。
【図10】 本発明の第二の実施の形態に係るシャワー式入浴装置の噴射制御手段を示す図である。
【図11】 本発明の第三の実施の形態に係るシャワー式入浴装置の噴射制御手段を示す図である。
【図12】 本発明の開発過程で提案された噴射制御手段を示す斜視図である。
【図13】 本発明の開発過程で提案された噴射制御手段の要部を示す拡大平面図である。
【図14】 本発明の開発過程で提案された噴射制御手段の作用を示す工程図である。
【図15】 本発明の開発過程で提案された別の噴射制御手段を示す図である。
【図16】 本発明の開発過程で提案されたまた別の噴射制御手段を示す図である。
【図17】 本発明の第四の実施の形態に係るシャワー式入浴装置の噴射制御手段を示す図である。
【図18】 従来のシャワー式入浴装置の一例を示す斜視図である。
【図19】 従来のシャワー式入浴装置の配管状態を示す図である。
【符号の説明】
N シャワーノズル
1 支持体
4 開閉蓋
5 浴槽
6 シャワー室
7 上部ノズル群
7a 上部配管
8 下部ノズル群
8a 下部配管
10 温湯供給部
11 給湯ポンプ
12 給水ポンプ
13 ミキサ
14 加圧ポンプ
V1 〜V7 電磁バルブ
Nf 足裏シャワーノズル
F 噴射制御手段
30 受け部材
31 噴射開口
32 受け壁
33 側壁
35 膨出部
37 凹所
40 移動機構
41 駆動部
44 シリンダ装置
46 突出用配管
47 後退用配管
50 シャッタ
60 制御バルブ
61 供給口
62 吐出口
63 ドレン配管
64 排出口
65 本体
66 開閉弁
67 孔
68 孔
70 電磁切換弁
80 進退パイプ
90 袋体
91 ドレン配管

Claims (10)

  1. 入浴者をその足及び胸の位置する側を定めて横臥した状態で支持する支持体と、該支持体を覆うシャワー室と、該シャワー室に上記支持体の長手方向に沿って列設され温湯供給部から供給される温湯を上記支持体に向けて噴射する複数のシャワーノズルとを備えたシャワー式入浴装置において、
    上記シャワーノズルの温湯の噴射が、上記温湯供給部から供給される温湯の全流量が一定になるようにかつ入浴者に対しその足側から胸側に掛けて順に行なわれるように制御する噴射制御手段を設け、
    上記噴射制御手段を、上記複数のシャワーノズルに対峙し各シャワーノズルから噴射される温湯を受けて遮断する受け部材と、上記シャワーノズル及び上記受け部材を列設方向に相対的に移動させる移動機構と、上記受け部材に上記各シャワーノズルに対応して設けられ上記シャワーノズル及び上記受け部材の相対的な移動に従って足側のシャワーノズルから胸側のシャワーノズルに掛けて順次温湯の噴射を通過させる複数の噴射開口とを備えて構成したことを特徴とするシャワー式入浴装置。
  2. 上記受け部材を受け壁及び受け壁の周囲に立設された側壁を備えて箱形に形成するとともに、上記各シャワーノズルに対応して上記受け壁をノズル側に膨出させて形成され上記側壁と同様に受け壁から立設される膨出壁を有した膨出部を設け、上記噴射開口を上記膨出部の上部に形成したことを特徴とする請求項1記載のシャワー式入浴装置。
  3. 上記受け部材に受け壁に遮断されて溜る温湯を排水するドレン配管を設けたことを特徴とする請求項2記載のシャワー式入浴装置。
  4. 上記移動機構を、上記複数のシャワーノズルからなるノズル群を上記シャワー室に対して移動可能に支持し、該ノズル群を該シャワーノズルの列設方向に往復動させる駆動部を備えて構成したことを特徴とする請求項1,2または3記載のシャワー式入浴装置。
  5. 上記移動機構を、上記受け部材を上記シャワー室に対して移動可能に支持し、該受け部材を上記シャワーノズルの列設方向に往復動させる駆動部を備えて構成したことを特徴とする請求項1,2または3記載のシャワー式入浴装置。
  6. 上記駆動部を、上記シャワーノズルから噴射される温湯を供給する配管から分岐された配管に接続され該分岐された配管に流れる温湯で作動するシリンダ装置で構成したことを特徴とする請求項4または5記載のシャワー式入浴装置。
  7. 入浴者をその足及び胸の位置する側を定めて横臥した状態で支持する支持体と、該支持体を覆うシャワー室と、該シャワー室に上記支持体の長手方向に沿って列設され温湯供給部から供給される温湯を上記支持体に向けて噴射する複数のシャワーノズルとを備えたシャワー式入浴装置において、
    上記シャワーノズルの温湯の噴射が、上記温湯供給部から供給される温湯の全流量が一定になるようにかつ入浴者に対しその足側から胸側に掛けて順に行なわれるように制御する噴射制御手段を設け、
    上記噴射制御手段を、上記複数のシャワーノズルに対峙し各シャワーノズルから噴射される温湯を受けて遮断する受け部材と、該受け部材に上記各シャワーノズルに対応して設けられ該受け部材への温湯の噴射を通過させる複数の噴射開口と、該各噴射開口に夫々設けられ駆動されて該各噴射口を開閉するシャッタと、該各シャッタを上記足側のシャワーノズルに対応する噴射開口から胸側のシャワーノズルに対応する噴射開口に掛けて順に開くよう駆動するシャッタ駆動制御部とを備えて構成したことを特徴とするシャワー式入浴装置。
  8. 入浴者をその足及び胸の位置する側を定めて横臥した状態で支持する支持体と、該支持体を覆うシャワー室と、該シャワー室に上記支持体の長手方向に沿って列設され温湯供給部から供給される温湯を上記支持体に向けて噴射する複数のシャワーノズルとを備えたシャワー式入浴装置において、
    上記シャワーノズルの温湯の噴射が、上記温湯供給部から供給される温湯の全流量が一 定になるようにかつ入浴者に対しその足側から胸側に掛けて順に行なわれるように制御する噴射制御手段を設け、
    上記噴射制御手段を、上記複数のシャワーノズルを覆い各シャワーノズルから噴射される温湯を受けて遮断するとともに足側に対応するシャワーノズルから順次開放するように伸縮移動する袋体と、該袋体に設けられ該袋体に遮断されて溜る温湯を排水するドレン配管と、上記袋体を伸縮移動させる袋体駆動部とを備えて構成したことを特徴とするシャワー式入浴装置。
  9. 上記温湯供給部を、温湯を供給する給湯ポンプと、水を供給する給水ポンプと、給湯ポンプからの温湯に給水ポンプからの水を混合して温湯の温度調整を行なうミキサとを有して構成したことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7または8記載のシャワー式入浴装置。
  10. 上記シャワー室の上部に上記支持体の長手方向に沿って列設され上記温湯供給部から供給される温湯を上記支持体に向けて噴射する複数のシャワーノズルからなる上部ノズル群と、上記シャワー室の下部に上記支持体の長手方向に沿って列設され上記温湯供給部から供給される温湯を上記支持体に向けて噴射する複数のシャワーノズルからなる下部ノズル群とを備え、上記噴射制御手段を上記上部ノズル群及び下部ノズル群に夫々設けたことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7,8または9記載のシャワー式入浴装置。
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