JP4397867B2 - 表面弾性波デバイス - Google Patents

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Description

本発明は表面弾性波デバイスに関する。
従来の、基板上に形成される圧電性を有する窒化物半導体材料からなる伝搬層上に形成される表面弾性波(SAW)デバイスについて、その一形態であるトランスバーサルフィルタを例として説明する。
図7は、従来のSAWデバイスの一種であるトランスバーサルフィルタの構造を示す説明図(上面図及び断面図)である。図において、7−0はサファイア(0001)基板であり、7−1は、例えばMOCVD法により形成され、(0001)方向に配向する、不純物を積極的には含まない、すなわち、意図的な不純物導入が行われていない、例えば、厚さ 2 μmの、GaNからなる伝搬層である。7−2は、GaN・サファイア間の著しい格子定数及び熱膨張係数の相違のために、サファイア基板7−0との界面付近のGaN伝搬層7−1中に高密度の転位が生じ、その結果として形成される有限の電気伝導度を有する領域(以下、中性領域と呼ぶ)である。中性領域7−2の厚さは、例えば、1 μmであり、従って、中性領域7−2は、伝搬層7−1表面から深さ 1 μmの位置に形成されている。
7−5aと7−5bとの組み合わせ、及び、7−6aと7−6bとの組み合わせは、所定の電極長L(例えば 2 μm)、電極間隔S(例えば 2 μm)、電極幅(例えば 400 μm)、対の個数N(例えば50、図においてはN=4の場合が示されている)を有し、伝搬層7−1表面上に所定の間隔(例えば 5 mm)をおいて対向する位置に形成される、厚さ 100 nmのアルミニウムからなる櫛形電極である。7−7aと7−7b、及び、7−8aと7−8bは、それぞれ、櫛形電極7−5aと7−5b、及び、7−6aと7−6bに導通し、これら櫛形電極に信号を印加するか、あるいは、櫛形電極から信号を取り出すための、伝搬層7−1表面上に形成される引き出し電極である。
上述の構造と類似の構造(伝搬層厚、電極長、電極間隔、電極幅、対の個数が異なる構造)が下記非特許文献1において開示されている。
本デバイスは、中心周波数 f0 のトランスバーサルフィルタとして機能する。ここで f0 は、L、S、SAWの伝搬速度 v0 によって f0 = v0/(2(L+S))により規定される。本従来例で用いられるGaNにおいては、v0 の値はGaN層厚、L、Sに依存して変化するが、本従来構造においては v0 は4648 m/s であり、f0 = 581 MHzとなる。
本デバイスの動作は以下の通りである。櫛形電極の一方(入力電極、例えば7−5aと7−5bとの組み合わせ)の互いに対向する電極間に、引き出し電極7−7aと7−7bとを介して交流の電気信号を入力する。電気信号の周波数が f0 の場合に、最も効率的にSAWが励振される。伝搬層中に励振されるSAWの成分は、その表面付近を他方の櫛形電極(出力電極、例えば7−6aと7−6bとの組み合わせ)へ伝搬する。櫛形電極7−6aと7−6bとの組み合わせにおいて、SAWは電気信号に変換され、引き出し電極7−8a、7−8bを介してデバイス外部へ出力される。f0 と異なる周波数の電気信号は、効率的にはSAWへ変換されないため、本デバイスにより、電気信号から特定の周波数を有する信号成分が抽出される。すなわち、図8(a)に示すような周波数特性(伝搬特性の周波数依存性)を有するSAWデバイス(トランスバーサルフィルタ)が提供される。
図8(b)は、本デバイスの入力コンダクタンスの周波数特性である。周波数 f0 付近においてSAWの励振・伝搬に起因する成分(放射コンダクタンス)が存在する。入力コンダクタンスは f0 付近以外の周波数において有限の値(バックグラウンド)を伴い、同バックグラウンドは f0 と異なる周波数の入力信号に対して損失として作用する。
これらに基づき、本従来構造の電気的等価回路は図9により与えられる。ここで、CTは入力電極7−5a、7−5b間の容量であり、Ga及びBaは、それぞれ、放射コンダクタンス及び放射サセプタンス(入力サセプタンスにおけるSAWの励振・伝搬の寄与)である。Cpは中性領域7−2と各引き出し電極・櫛形電極間に形成される寄生容量であり、Gpは中性領域中の電気伝導である。入力コンダクタンスに生ずるバックグラウンドの大きさはCpの二乗に比例するので、寄生容量の抑制は損失が少なく優れたフィルタ特性を実現するために不可欠である。
本従来例においては、引き出し電極7−7a及び7−7bの面積は典型的には 200000 μmである。また、櫛形電極7−5a及び7−5bの面積は、ともに 40000 μmとなる。従って片側の櫛形電極の面積と片側の引き出し電極の面積の和は 240000 μmとなる。中性領域7−2は伝搬層7−1表面から、例えば、1 μmなる深さの位置に形成され、かつ伝搬層7−1の比誘電率は
10.5 であるから、片側の櫛形電極及び片側の引き出し電極と中性領域7−2間の容量は例えば 22.3 pFとなる。Cpは本容量2個が直列接続された値であるから、本従来例においては、その値は、例えば 11.2 pFとなる。
引き出し電極の面積は櫛形電極の面積と比較して著しく大きいのであるから、Cpの低減のためには、引き出し電極と中性領域7−2間の容量を低減することが必要不可欠である。仮に、引き出し電極と中性領域7−2間の容量が0となった場合は、Cpの値は櫛形電極7−5aと中性領域7−2間の容量と櫛形電極7−5bと中性領域7−2間の容量(ともに 3.7 pF)の直列接続によって与えられ、1.9 pFという著しく小さな値が実現されることになる。
学術論文:IEEE Transactions on Electron Devices vol.48 no.3 pp.524-529 (2001)"Epitaxially Grown GaN Thin-Film SAW Filter with High Velocity and Low Insertion Loss."
上記のように、従来の窒化物半導体からなる伝搬層を有するSAWデバイスにおいては、伝搬層中に中性領域が存在するために、著しい寄生容量が発生し、その結果、信号の損失が生ずるという問題点があった。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、寄生容量が低減され、入力コンダクタンスにおけるバックグラウンドが著しく抑制された表面弾性波デバイスを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明においては、請求項1に記載したように、
基板上に窒化物半導体材料からなる伝搬層のメサ構造が形成され、前記メサ構造上面に櫛形電極が形成され、前記櫛形電極に導通する引き出し電極が、前記メサ構造の外部において前記基板表面に接するように形成されていることを特徴とする表面弾性波デバイスを構成する。
また、本発明は、請求項2に記載したように、
基板上に窒化物半導体材料からなる伝搬層のメサ構造が形成され、前記メサ構造上面に櫛形電極が形成され、前記櫛形電極に導通する引き出し電極が、前記メサ構造の外部において前記基板表面に接し、前記メサ構造側面に絶縁性の側壁を介して接するように形成されていることを特徴とする表面弾性波デバイスを構成する。
また、本発明は、請求項3に記載したように、
基板上に、窒化物半導体材料からなる伝搬層のメサ構造が形成され、前記メサ構造上面に櫛形電極が形成され、前記櫛形電極に導通する引き出し電極が、前記メサ構造の外部において前記基板表面に絶縁膜を介して接するように形成されていることを特徴とする表面弾性波デバイスを構成する。
また、本発明は、請求項4に記載したように、
前記基板がサファイア(0001)基板あるいは半絶縁性SiC(0001)基板であり、前記伝搬層が(0001)方向に配向する窒化物半導体材料からなることを特徴とする請求項1、2または3に記載の表面弾性波デバイスを構成する。
また、本発明は、請求項5に記載したように、
前記基板がサファイア(1 1 -2 0)基板であり、
前記伝搬層が(1 1 -2 0)方向に配向する窒化物半導体材料からなり、前記櫛形電極が、該櫛形電極により励振される表面弾性波が{0001}方向に伝搬されるように形成されていることを特徴とする請求項1、2または3に記載の表面弾性波デバイスを構成する。
基板上に、窒化物半導体材料からなる伝搬層のメサ構造を形成し、そのメサ構造の上面に表面弾性波を励振する櫛形電極を形成し、その櫛形電極に導通する引き出し電極を、メサ構造の外部において、基板表面に接するように形成することにより、寄生容量が低減され、入力コンダクタンスにおけるバックグラウンドが著しく抑制された表面弾性波デバイスを提供することが可能となる。
本発明に係る表面弾性波デバイスにおいては、伝搬層を基板表面に至るまでエッチングすることにより伝搬層のメサ構造が形成され、該メサ構造上面に櫛形電極が形成され、該メサ構造の外部において、基板表面に直接あるいは絶縁膜を介して接するように、櫛形電極に導通する引き出し電極が形成されている。
次に、本発明の実施の形態について、図を用いて説明する。
[実施の形態1]
図1は、本発明の第1の実施の形態を示す説明図(上面図及び断面図)である。図において、1−0はサファイア(0001)基板であり、1−1は、例えばMOCVD法により形成される、(0001)方向に配向する、不純物を積極的には含まない、すなわち、意図的な不純物導入が行われていない、例えば厚さ 2 μmの、GaNからなる伝搬層であり、1−2は、上記従来例の場合と同様の機構によって、伝搬層1−1の、サファイア基板1−0と接する領域に形成される有限の電気伝導性を有する中性領域である。1−3は、伝搬層1−1を基板1−0表面に達するまで、例えば塩素系ガスを用いたドライエッチング法によりエッチングすることにより形成されるメサ構造であり、1−5aと1−5bとの組み合わせ、及び、1−6aと1−6bとの組み合わせは、所定の電極長L(例えば 2 μm)、電極間隔S(例えば 2 μm)、電極幅(例えば 400 μm)、対の個数N(例えば50、図においてはN=4の場合が示されている)を有し、メサ構造1−3上面に所定の間隔(例えば 5 mm)をおいて対向する位置に形成される、厚さ 100 nmのアルミニウムからなる櫛形電極である。1−7aと1−7b、及び、1−8aと1−8bは、それぞれ、櫛形電極1−5aと1−5b、及び、1−6aと1−6bに導通し、これら櫛形電極に信号を印加するか、あるいは、櫛形電極から信号を取り出すための引き出し電極であり、引き出し電極1−7a、1−7b、1−8a、1−8bは、メサ構造1−3の外部において、基板1−0表面に接するように形成されている。
本実施の形態は、上記従来例と同様に、周波数 f0(上記のGaN層厚、電極長、電極間隔に対しては、第1の従来例と等しく、581 MHz)の電気信号を選択的に透過するトランスバーサルフィルタとして機能する。
本実施例においては、上記従来例とは異なり、引き出し電極1−7a、1−7b、1−8a、1−8bは、メサ構造1−3の外部において、基板1−0表面に接するように形成されている。従って、その接触部においては、中性領域1−2は存在せず、引き出し電極1−7a、1−7b、1−8a、1−8bと中性領域1−2との間に生ずる寄生容量は著しく小さな値を有する。従って、本実施の形態においては、寄生容量に起因する入力コンダクタンスにおけるバックグラウンドは著しく抑制され、もって優れたSAWデバイス動作が実現される。
なお、本実施の形態においては、メサ構造1−3の側面が、基板1−0及び伝搬層1−1表面に対して垂直なる方向に形成されている場合について、本発明の効果を説明したが、例えば、複数回に分けて異なるレジストパターンによりドライエッチングを行うことにより、階段状の側面を有するメサ構造を形成することも可能であって、その場合も本発明の範囲に含まれる。この場合、引き出し電極の厚さは上記階段状側面の一段の高さよりも高い限りにおいて任意の値が可能となり、引き出し電極の形成が容易となる。
なお、本実施の形態における基板1−0を他の基板、例えば半絶縁性SiC(0001)基板、すなわち、意図的不純物導入をされていないSiC(0001)基板、あるいは、Si(111)基板上にSiOを形成することによりなるSIMOX基板とすることによっても、全く同様の効果が生ずることは明らかである。基板として半絶縁性SiC(0001)基板を用いる場合において、伝搬層は(0001)方向に配向する窒化物半導体からなるものとする。
[実施の形態2]
図2は、本発明の第2の実施の形態を示す説明図(上面図及び断面図)である。図において、2−0はサファイア(0001)基板であり、2−1は、例えばMOCVD法により形成される、(0001)方向に配向する、不純物を積極的には含まない、例えば厚さ 2 μmの、GaNからなる伝搬層であり、2−2は、伝搬層2−1の、サファイア基板2−0と接する領域に形成される有限の電気伝導性を有する中性領域である。2−3は、伝搬層2−1を、基板2−0表面に達するまで、例えば塩素系ガスを用いたドライエッチング法によりエッチングすることにより形成されるメサ構造であり、2−4は、メサ構造2−3の側面に形成される、例えばSiOからなる、絶縁性の側壁である。
2−5aと2−5bとの組み合わせ、及び、2−6aと2−6bとの組み合わせは、所定の電極長L(例えば 2 μm)、電極間隔S(例えば 2 μm)、電極幅(例えば 400 μm)、対の個数N(例えば50、図においてはN=4の場合が示されている)を有し、メサ構造2−3上面に所定の間隔(例えば 5 mm)をおいて対向する位置に形成される、厚さ 100 nmのアルミニウムからなる櫛形電極である。2−7aと2−7b、及び、2−8aと2−8bは、それぞれ、櫛形電極2−5aと2−5b、及び、2−6aと2−6bに導通し、これら櫛形電極に信号を印加するか、あるいは、櫛形電極から信号を取り出すための引き出し電極であり、引き出し電極2−7a、2−7b、2−8a、2−8bは、メサ構造2−3の側面に絶縁性の側壁2−4を介して接し、メサ構造2−3の外部において、基板2−0表面に接するように形成されている。
本実施の形態は、上記従来例と同様に、周波数 f0(上記のGaN層厚、電極長、電極間隔に対しては、第1の従来例と等しく 581 MHz)の電気信号を選択的に透過するトランスバーサルフィルタとして機能する。
本実施例においては、上記第1の実施の形態と同様に、引き出し電極2−7a、2−7b、2−8a、2−8bは、メサ構造2−3の外部において、基板2−0表面に接するように形成されている。従って、その接触部においては、中性領域2−2は存在せず、引き出し電極2−7a、2−7b、2−8a、2−8bと中性領域2−2との間に生ずる寄生容量は著しく小さな値を有する。従って、本実施の形態においては、寄生容量に起因する入力コンダクタンスにおけるバックグラウンドは著しく抑制され、もって優れたSAWデバイス動作が実現される。
更に、本実施の形態においては、絶縁性の側壁2−4が存在するのであるから、引き出し電極2−7a、2−7b、2−8a、2−8bは、メサ構造2−3の側面から、絶縁性の側壁2−4によって、隔てられており、メサ構造2−3の側面に露出する中性領域2−2に接することはない。従って、長期にわたって中性領域を介して引き出し電極間にリークが生ずる可能性はなく、良好なSAWデバイス動作が長期にわたって実現される。
更に、引き出し電極2−7a、2−7b、2−8a、2−8bはメサ構造2−3の側面に接触しない。メサ構造形成のためのドライエッチングの結果、メサ構造側面が電気伝導性を有する可能性があることが知られているが、側壁形状を上述の通りとすることで、そのような場合であっても、メサ構造側面を介してのリークの発生は抑制される。
なお、上記第1の実施の形態と同様に、階段状の側面を有するメサ構造からなる表面弾性波デバイスも本実施の形態の範疇に含まれること、及び、本実施の形態における基板2−0を他の基板、例えば、半絶縁性SiC(0001)基板、あるいは、Si(111)基板上にSiOを形成することによりなるSIMOX基板とすることによっても全く同様の効果が生ずることは明らかである。基板として半絶縁性SiC(0001)基板を用いる場合において、伝搬層は(0001)方向に配向する窒化物半導体からなるものとする。
[実施の形態3]
図3は、本発明の第3の実施の形態を示す説明図(上面図及び断面図)である。図において、3−0はサファイア(0001)基板であり、3−1は、例えばMOCVD法により形成される、(0001)方向に配向する、不純物を積極的には含まない、例えば厚さ 2 μmの、GaNからなる伝搬層であり、3−2は、伝搬層3−1の、サファイア基板3−0と接する領域に形成される有限の電気伝導性を有する中性領域である。3−3は、伝搬層3−1を基板3−0表面に達するまで、例えば塩素系ガスを用いたドライエッチング法によりエッチングすることにより形成されるメサ構造であり、3−4は、メサ構造3−3に隣接する位置に基板3−0表面上に形成される、伝搬層3−1中の中性領域3−2の厚さ以上の厚さを有する、例えばSiOからなる、絶縁膜である。
絶縁膜3−4の厚さは、望ましい条件として、中性領域3−2の厚さ以上としたが、後述の理由により、可能な限り、伝搬層3−1と同一厚さであることが、より望ましい。
3−5aと3−5bとの組み合わせ、及び、3−6aと3−6bとの組み合わせは、所定の電極長L(例えば 2 μm)、電極間隔S(例えば 2 μm)、電極幅(例えば 400 μm)、対の個数N(例えば50、図においてはN=4の場合が示されている)を有し、メサ構造3−3上面に所定の間隔(例えば 5 mm)をおいて対向する位置に形成される、厚さ 100 nmのアルミニウムからなる櫛形電極である。3−7aと3−7b、及び、3−8aと3−8bは、それぞれ、櫛形電極3−5aと3−5b、及び、3−6aと3−6bに導通し、これら櫛形電極に信号を印加するか、あるいは、櫛形電極から信号を取り出すための引き出し電極であり、引き出し電極3−7a、3−7b、3−8a、3−8bは、メサ構造3−3の外部において、基板3−0表面に絶縁膜3−4を介して接するように形成されている。
本実施の形態は、上記従来例と同様に、周波数 f0(上記のGaN層厚、電極長、電極間隔に対しては、第1の従来例と等しく 581 MHz)の電気信号を選択的に透過するトランスバーサルフィルタとして機能する。
本実施の形態においては、引き出し電極3−7a、3−7b、3−8a、3−8bは、メサ構造3−3の外部において、基板3−0表面に、絶縁膜3−4を介して接するように形成されている。従って、その接触部においては、中性領域3−2は存在せず、引き出し電極3−7a、3−7b、3−8a、3−8bと中性領域3−2との間に生ずる寄生容量は著しく小さな値を有する。従って、本実施の形態においては、寄生容量に起因する入力コンダクタンスにおけるバックグラウンドは著しく抑制され、もって優れたSAWデバイス動作が実現される。
更に、本実施の形態においては、絶縁膜3−4は中性領域3−2の厚さ以上の厚さを有しているのであるから、上記第2の実施の形態と同様に、引き出し電極3−7a、3−7b、3−8a、3−8bはメサ構造3−3の側面に露出する中性領域3−2に接することはない。従って長期にわたって中性領域を介して引き出し電極間にリークが生ずる可能性はなく、良好なSAWデバイス動作が長期にわたって実現される。
なお、絶縁膜3−4の厚さを伝搬層3−1の厚さと等しいかもしくはそれ以上とすることにより、上記第2の実施の形態と同様に、引き出し電極はメサ構造3−3の側面に接触しない。メサ構造形成のためのドライエッチングの結果、メサ構造側面が電気伝導性を有する可能性があることが知られているが、絶縁膜厚を上述の通りとすることで、そのような場合であっても、メサ構造側面を介してのリークの発生は抑制される。
更に、本実施の形態においては、絶縁膜3−4の厚さを伝搬層3−1の厚さと等しくすることにより、櫛形電極・引き出し電極間の高低差が生じない。従って、これら電極を同一の工程で形成することが可能となり、SAWデバイスを効率よく形成することが可能となる。
なお、本実施の形態における基板3−0を他の基板、例えば、半絶縁性SiC(0001)基板、あるいは、Si(111)基板上にSiOを形成することによりなるSIMOX基板とすることによっても全く同様の効果が生ずることは明らかである。基板として半絶縁性SiC(0001)基板を用いる場合において、伝搬層は(0001)方向に配向する窒化物半導体からなるものとする。
[実施の形態4]
図4は、本発明の第4の実施の形態を示す説明図(上面図及び断面図)である。図において、4−0はサファイア(1 1 -2 0)基板であり、4−1は、例えばMOCVD法により形成される、(1 1 -2 0)方向に配向する、不純物を積極的には含まない、例えば厚さ
2 μmの、GaNからなる伝搬層であり、4−2は、伝搬層4−1の、サファイア基板4−0と接する領域に形成される有限の電気伝導性を有する中性領域である。4−3は、伝搬層4−1を基板4−0表面に達するまで、例えば塩素系ガスを用いたドライエッチング法によりエッチングすることにより形成されるメサ構造であり、4−5aと4−5bとの組み合わせ、及び、4−6aと4−6bとの組み合わせは、メサ構造4−3上面に形成される、所定の電極長L(例えば 2 μm)、電極間隔S(例えば 2 μm)、電極幅(例えば 400 μm)、対の個数N(例えば50、図においてはN=4の場合が示されている)を有し、励振される表面弾性波が{0001}方向に伝搬されるように、所定の間隔(例えば 5 mm)をおいて対向する位置に形成される、厚さ 100 nmのアルミニウムからなる櫛形電極である。4−7aと4−7b、及び、4−8aと4−8bは、それぞれ、櫛形電極4−5aと4−5b、及び、4−6aと4−6bに導通し、これら櫛形電極に信号を印加するか、あるいは、櫛形電極から信号を取り出すための引き出し電極であり、引き出し電極4−7a、4−7b、4−8a、4−8bは、メサ構造4−3の外部において、基板4−0表面に接するように形成されている。
本実施の形態は、上記従来例と同様に、周波数 f0 の電気信号を選択的に透過するトランスバーサルフィルタとして機能する。
また、本実施の形態においては、上記第1、第2の実施の形態と同様に、引き出し電極4−7a、4−7b、4−8a、4−8bは、メサ構造4−3の外部において、基板4−0表面に接するように形成されている。従って、その接触部においては、中性領域4−2は存在せず、引き出し電極4−7a、4−7b、4−8a、4−8bと中性領域4−2との間に生ずる寄生容量は著しく小さな値を有する。従って、本実施の形態においては、寄生容量に起因する入力コンダクタンスにおけるバックグラウンドは著しく抑制され、もって優れたSAWデバイス動作が実現される。
本実施の形態においては、上記第1ないし第3の実施の形態とは異なり、(1 1 -2 0)方向に配向する窒化物半導体材料であるGaNからなる伝搬層4−1表面上に、励振される表面弾性波が{0001}方向に伝搬するように、櫛形電極4−5aと4−5bとの組み合わせ、及び、4−6aと4−6bとの組み合わせが形成されている。(1 1 -2 0)方向に配向する窒化物半導体材料における電気信号から{0001}方向に伝搬する表面弾性波への変換効率は(0001)方向に配向する窒化物半導体材料における変換効率と比較して高いのであるから、本実施の形態により、損失が小さく、かつ変換効率に優れたSAWデバイス動作が実現される。
なお、上記第1、第2の実施の形態と同様に、階段状の側面を有するメサ構造からなる表面弾性波デバイスも本実施の形態の範疇に含まれることは明らかである。
[実施の形態5]
図5は、本発明の第5の実施の形態を示す説明図である。図において、5−0はサファイア(1 1 -2 0)基板であり、5−1は、例えばMOCVD法により形成される、(1 1 -2 0)方向に配向する、不純物を積極的には含まない、例えば厚さ
2 μmの、GaNからなる伝搬層であり、5−2は、伝搬層5−1の、サファイア基板5−0と接する領域に形成される、有限の電気伝導性を有する中性領域である。5−3は、5−1を基板5−0表面に達するまで、例えば塩素系ガスを用いたドライエッチング法によりエッチングすることにより形成されるメサ構造であり、5−4は、メサ構造5−3の側面に形成される、例えばSiOからなる、絶縁性の側壁である。5−5aと5−5bとの組み合わせ、及び、5−6aと5−6bとの組み合わせは、メサ構造5−3上面に形成される、所定の電極長L(例えば 2 μm)、電極間隔S(例えば 2 μm)、電極幅(例えば 400 μm)、対の個数N(例えば50、図においてはN=4の場合が示されている)を有し、励振される表面弾性波が{0001}方向に伝搬されるように、所定の間隔(例えば 5 mm)をおいて対向する位置に形成される、厚さ 100 nmのアルミニウムからなる櫛形電極である。5−7aと5−7b、及び、5−8aと5−8bは、それぞれ、櫛形電極5−5aと5−5b、及び、5−6aと5−6bに導通し、これら櫛形電極に信号を印加するか、あるいは、櫛形電極から信号を取り出すための引き出し電極であり、引き出し電極5−7a、5−7b、5−8a、5−8bは、メサ構造5−3の側面に絶縁性の側壁5−4を介して接し、メサ構造5−3の外部において、基板5−0表面に接するように形成されている。
本実施の形態は、上記従来例と同様に、周波数 f0 の電気信号を選択的に透過するトランスバーサルフィルタとして機能する。
また、本実施の形態においては、上記第1、第2、第4の実施の形態と同様に引き出し電極5−7a、5−7b、5−8a、5−8bは、メサ構造5−3の外部において、基板5−0表面に接するように形成されている。従って、その接触部においては、中性領域5−2は存在せず、引き出し電極5−7a、5−7b、5−8a、5−8bと中性領域5−2との間に生ずる寄生容量は著しく小さな値を有する。従って、本実施の形態においては、寄生容量に起因する入力コンダクタンスにおけるバックグラウンドは著しく抑制され、もって優れたSAWデバイス動作が実現される。
本実施の形態においては、上記第4の実施の形態と同様に、(1
1 -2 0)方向に配向する窒化物半導体材料であるGaNからなる伝搬層5−1表面上に、励振される表面弾性波が{0001}方向に伝搬するように、櫛形電極5−5aと5−5bとの組み合わせ、及び、5−6aと5−6bとの組み合わせが形成されている。(1 1 -2 0)方向に配向する窒化物半導体材料における電気信号から{0001}方向に伝搬する表面弾性波への変換効率は(0001)方向に配向する窒化物半導体材料における変換効率と比較して高いのであるから、本実施の形態により、損失が小さく、かつ変換効率に優れたSAWデバイス動作が実現される。
更に、本実施の形態においては、絶縁性の側壁5−4が存在するのであるから、引き出し電極5−7a、5−7b、5−8a、5−8bは、メサ構造5−3の側面から隔てられており、メサ構造5−3の側面に露出する中性領域5−2に接することはない。従って、長期にわたって、中性領域を介して引き出し電極間にリークが生ずる可能性はなく、良好なSAWデバイス動作が長期にわたって実現される。
更に、引き出し電極5−7a、5−7b、5−8a、5−8bは、メサ構造5−3の側面に接触しない。メサ構造形成のためのドライエッチングの結果、メサ構造側面が電気伝導性を有する可能性があることが知られているが、側壁形状を上述の通りとすることで、そのような場合であっても、メサ構造側面を介してのリークの発生は抑制される。
なお、上記第1、第2、第4の実施の形態と同様に、階段状の側面を有するメサ構造からなる表面弾性波デバイスも本実施の形態の範疇に含まれることは明らかである。
[実施の形態6]
図6は、本発明の第6の実施の形態を示す説明図である。図において、6−0はサファイア(1 1 -2 0)基板であり、6−1は、例えばMOCVD法により形成される、(1 1 -2 0)方向に配向する、不純物を積極的には含まない、例えば厚さ
2 μmの、GaNからなる伝搬層であり、6−2は、伝搬層6−1の、サファイア基板6−0と接する領域に形成される有限の電気伝導性を有する中性領域である。6−3は、伝搬層6−1を基板6−0表面に達するまで、例えば塩素系ガスを用いたドライエッチング法によりエッチングすることにより形成されるメサ構造であり、6−4は、メサ構造6−3に隣接する位置に基板6−0表面上に形成される、望ましい条件として、伝搬層6−1中の中性領域6−2の厚さ以上の厚さを有する、例えばSiOからなる、絶縁膜である。
絶縁膜6−4の厚さは、中性領域6−2の厚さ以上である限り、任意の値をとることが可能であるが、第3の実施の形態と同様の理由により、可能な限り伝搬層6−1と同一厚さであることが望ましい。6−5aと6−5bとの組み合わせ、及び、6−6aと6−6bとの組み合わせは、所定の電極長L(例えば 2 μm)、電極間隔S(例えば 2 μm)、電極幅(例えば 400 μm)、対の個数N(例えば50、図においてはN=4の場合が示されている)を有し、メサ構造6−3上面に所定の間隔(例えば 5 mm)をおいて対向する位置に形成される、厚さ 100 nmのアルミニウムからなる櫛形電極である。6−7aと6−7b、及び、6−8aと6−8bは、それぞれ、櫛形電極6−5aと6−5b、及び、6−6aと6−6bに導通し、これら櫛形電極に信号を印加するか、あるいは、櫛形電極から信号を取り出すための引き出し電極であり、引き出し電極6−7a、6−7b、6−8a、6−8bは、メサ構造6−3の外部において、基板6−0表面に絶縁膜6−4を介して接するように形成されている。
本実施の形態は、上記従来例と同様に、周波数 f0 の電気信号を選択的に透過するトランスバーサルフィルタとして機能する。
また、本実施の形態においては、上記第3の実施の形態と同様に、引き出し電極6−7a、6−7b、6−8a、6−8bは、メサ構造6−3の外部において、基板6−0表面に、絶縁膜6−4を介して接するように形成されている。従って、その接触部においては、中性領域6−2は存在せず、引き出し電極6−7a、6−7b、6−8a、6−8bと中性領域6−2との間に生ずる寄生容量は著しく小さな値を有する。従って、本実施の形態においては、寄生容量に起因する入力コンダクタンスにおけるバックグラウンドは著しく抑制され、もって優れたSAWデバイス動作が実現される。
更に、上記第3の実施の形態と同様に、基板6−0表面上に形成され、伝搬層6−1中の中性領域6−2以上の厚さを有する絶縁膜6−4上に引き出し電極6−7a、6−7b、6−8a、6−8bが形成されているのであるから、引き出し電極はメサ構造6−3の側面に露出する中性領域6−2に接することはない。従って、長期にわたって中性領域を介して引き出し電極間にリークが生ずる可能性はない。
更に、絶縁膜6−4の厚さを伝搬層6−1の厚さと等しくすることにより、メサ構造側面を介しての引き出し電極間のリークの発生は抑制されるとともに、引き出し電極と櫛形電極を同一の工程で形成することが可能となり、SAWデバイスを効率よく形成することが可能となる。
また、本実施の形態においては、上記第4及び第5の実施の形態と同様に、(1 1 -2 0)方向に配向する窒化物半導体材料であるGaNからなる伝搬層6−1表面上に、励振される表面弾性波が{0001}方向に伝搬するように、櫛形電極6−5aと6−5bとの組み合わせ、及び、6−6aと6−6bとの組み合わせが形成されている。( 1 1 -2 0)方向に配向する窒化物半導体材料における電気信号から{0001}方向に伝搬する表面弾性波への変換効率は(0001)方向に配向する窒化物半導体材料における変換効率と比較して高いのであるから、本実施の形態により、損失が小さく、かつ変換効率に優れたトランスバーサルフィルタ動作が実現される。
以上のことから、本実施の形態により、信号損失が著しく小さく、信号の変換効率に優れ、かつ信頼性に優れたSAWデバイスが実現される。
以上、SAWデバイスの一種であるトランスバーサルフィルタの範囲で本発明の効果を説明したが、本発明の根幹が櫛形電極に導通する引き出し電極の形成に関わるものである以上、他のSAWデバイス、例えば共振器、さらにはコンボルバ、コリレータに対して本発明を適用することが可能であること、すなわち、これらのSAWデバイスにおいても、基板上に、窒化物半導体材料からなる伝搬層のメサ構造を形成し、そのメサ構造の上面に表面弾性波を励振する櫛形電極を形成し、その櫛形電極に導通する引き出し電極を、メサ構造の外部において、基板表面に直接あるいは絶縁膜を介して接するように形成することにより、低損失のSAWデバイスが形成可能であることは明らかである。
また、上記実施の形態においては、不純物を積極的には含まないGaNからなる伝搬層をエッチングすることにより形成されるメサ構造上面上に櫛形電極を形成する場合について、発明の効果を説明しているが、上記伝搬層に代わって、基板上、不純物を積極的に含まないGaNからなる層に重ねてn型不純物を積極的に含むかあるいは含まないAlGaN薄層を堆積することにより、AlGaN/GaNヘテロ構造を形成し、該ヘテロ構造のAlGaN薄層を局所的にエッチングすることにより得られるGaN表面上に櫛形電極を形成するという変更も可能である。AlGaN/GaNヘテロ構造から電界効果型トランジスタなどの電子デバイスが形成されるのであるから、本変更により、SAWデバイスと電子デバイスの同一基板上への集積化が低損失を伴って実現される。
また、上記実施の形態においては、伝搬層が、不純物を積極的には含まないGaNからなるものであったが、一般に、伝搬層として、窒化物半導体材料からなるものを用いても、上記実施の形態と同様の構成を用いることによって、本発明の効果が得られる。
本発明の第1の実施の形態を示す説明図(上面図及び断面図)である。 本発明の第2の実施の形態を示す説明図(上面図及び断面図)である。 本発明の第3の実施の形態を示す説明図(上面図及び断面図)である。 本発明の第4の実施の形態を示す説明図(上面図及び断面図)である。 本発明の第5の実施の形態を示す説明図(上面図及び断面図)である。 本発明の第6の実施の形態を示す説明図(上面図及び断面図)である。 従来例を示す説明図(上面図及び断面図)である。 従来例の周波数特性を示す説明図である。 従来例の電気的等価回路を示す説明図である。
符号の説明
1−0:サファイア基板、1−1:GaN伝搬層、1−2:中性領域、1−3:メサ構造、1−5aと1−5bとの組み合わせ、1−6aと1−6bとの組み合わせ:櫛形電極、1−7a、1−7b、1−8a、1−8b:引き出し電極、2−0:サファイア基板、2−1:GaN伝搬層、2−2:中性領域、2−3:メサ構造、2−4:側壁、2−5aと2−5bとの組み合わせ、2−6aと2−6bとの組み合わせ:櫛形電極、2−7a、2−7b、2−8a、2−8b:引き出し電極、3−0:サファイア基板、3−1:GaN伝搬層、3−2:中性領域、3−3:メサ構造、3−4:絶縁膜、3−5aと3−5bとの組み合わせ、3−6aと3−6bとの組み合わせ:櫛形電極、3−7a、3−7b、3−8a、3−8b:引き出し電極、4−0:サファイア基板、4−1:GaN伝搬層、4−2:中性領域、4−3:メサ構造、4−5aと4−5bとの組み合わせ、4−6aと4−6bとの組み合わせ:櫛形電極、4−7a、4−7b、4−8a、4−8b:引き出し電極、5−0:サファイア基板、5−1:GaN伝搬層、5−2:中性領域、5−3:メサ構造、5−4:側壁、5−5aと5−5bとの組み合わせ、5−6aと5−6bとの組み合わせ:櫛形電極、5−7a、5−7b、5−8a、5−8b:引き出し電極、6−0:サファイア基板、6−1:GaN伝搬層、6−2:中性領域、6−3:メサ構造、6−4:絶縁膜、6−5aと6−5bとの組み合わせ、6−6aと6−6bとの組み合わせ:櫛形電極、6−7a、6−7b、6−8a、6−8b:引き出し電極、7−0:サファイア基板、7−1:GaN伝搬層、7−2:中性領域、7−5aと7−5bとの組み合わせ、7−6aと7−6bとの組み合わせ:櫛形電極、7−7a、7−7b、7−8a、7−8b:引き出し電極。

Claims (5)

  1. 基板上に窒化物半導体材料からなる伝搬層のメサ構造が形成され、
    前記メサ構造上面に櫛形電極が形成され、
    前記櫛形電極に導通する引き出し電極が、前記メサ構造の外部において前記基板表面に接するように形成されていることを特徴とする表面弾性波デバイス。
  2. 基板上に窒化物半導体材料からなる伝搬層のメサ構造が形成され、
    前記メサ構造上面に櫛形電極が形成され、
    前記櫛形電極に導通する引き出し電極が、前記メサ構造の外部において前記基板表面に接し、前記メサ構造側面に絶縁性の側壁を介して接するように形成されていることを特徴とする表面弾性波デバイス。
  3. 基板上に、窒化物半導体材料からなる伝搬層のメサ構造が形成され、
    前記メサ構造上面に櫛形電極が形成され、
    前記櫛形電極に導通する引き出し電極が、前記メサ構造の外部において前記基板表面に絶縁膜を介して接するように形成されていることを特徴とする表面弾性波デバイス。
  4. 前記基板がサファイア(0001)基板あるいは半絶縁性SiC(0001)基板であり、
    前記伝搬層が(0001)方向に配向する窒化物半導体材料からなることを特徴とする請求項1、2または3に記載の表面弾性波デバイス。
  5. 前記基板がサファイア(1 1 -2 0)基板であり、
    前記伝搬層が(1 1 -2 0)方向に配向する窒化物半導体材料からなり、
    前記櫛形電極が、該櫛形電極により励振される表面弾性波が{0001}方向に伝搬されるように形成されていることを特徴とする請求項1、2または3に記載の表面弾性波デバイス。
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