JP4396122B2 - 複数設備集中管理システム、集中管理装置および複数設備の管理方法 - Google Patents

複数設備集中管理システム、集中管理装置および複数設備の管理方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数設備集中管理システム、集中管理装置および複数設備の管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、商業ビル、オフィスビル、病院、ホテル、倉庫、工場など、様々な対象物件に配備された設備機器を、遠隔に設置された管理センター等によって管理するという複数設備集中管理システムが現れている。管理センターには、集中管理装置が配置され、空調設備などの設備機器と通信回線を介して接続されている。そして、このような複数設備集中管理システムには、設備機器の状態を表す状態データを蓄積して、蓄積された状態データを定期的に集中管理装置へと送信させるものがある。集中管理装置は、受信した状態データに基づいて設備機器の日々の状態を判断して管理を行うことができ、より充実した管理が行われる。
【0003】
このように通信回線を介して状態データの送信が行われる場合、集中管理装置への状態データの送信が集中して行われる恐れがある。すなわち、複数の対象物件から状態データがそれぞれ送信される場合、集中管理装置に短時間に複数の物件からの状態データが集中して送信される恐れがある。このため、集中管理装置への送信が集中することを避けるために、送信時間が物件毎にずらして設定されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−10532号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のように物件毎に送信時間がずらして設定されても、状態データの大きさによっては、状態データの集中管理装置への送信が集中する場合がある。例えば、ある対象物件から状態データが送信され集中管理装置がその状態データを受信しているとする。この状態データの送信が完了するまでの時間は、状態データの大きさに依るため、この状態データが比較的大きなものである場合には、次の対象物件からの送信時間になっても、前の対象物件からの送信がまだ完了していないことがある。この場合、状態データの送信が集中してしまう。このため、次の対象物件からの状態データの送信が不能となったり、集中管理装置への負荷が増大したりするなどの不具合が生じる恐れがある。
【0006】
本発明の課題は、集中管理装置への状態データの送信の集中による不具合の発生を低減することができる複数設備集中管理システム、集中管理装置および複数設備の管理方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の複数設備集中管理システムは、複数の設備と、集中管理装置とを備える。設備は、設備機器と、設備機器の状態を示す状態データを記憶する機器管理装置とをそれぞれ有する。集中管理装置は、複数の設備を管理する。機器管理装置は、設備毎に設定される送信時間に、通信回線を介して状態データを集中管理装置へと送信する。そして、集中管理装置は、状態データを受信できなかった場合を示す不受信履歴を記憶し、不受理履歴に基づいて設備に設定された送信時間を変える。また、集中管理装置は、所定期間内に受信した状態データを集計し、集計結果を考慮して送信時間の設定を所定期間後に行う。
【0008】
この複数設備集中管理システムでは、所定期間内に受信された状態データの集計結果が考慮されて、送信時間が設定される。このため、設備の過去の状態データから、今後送信される状態データの大きさを予測することができる。そして、その予測に基づいてその設備の送信時間を設定することができる。このように、この複数設備集中管理システムによれば、送信される状態データの大きさが不明であっても、所定期間に受信した状態データを考慮することによって、適切に送信時間を設定することができる。
【0009】
請求項2に記載の複数設備集中管理システムは、請求項1に記載の複数設備集中管理システムであって、集中管理装置は、設備毎の状態データの大きさを考慮して設備毎に送信時間を設定するものであり、比較的大きな状態データの受信と比較的小さな状態データの受信とが分散するように、送信時間を設定する。
【0010】
この複数設備集中管理システムでは、比較的大きな状態データの受信と比較的小さな状態データの受信とが分散するように、各設備の送信時間が設定される。このため、状態データが大きいために送信完了までの時間が長くなった場合でも、小さな状態データの送信完了までの時間は短いため、全体として状態データの送信の集中が緩和される。これにより、この複数設備集中管理システムでは、集中管理装置への状態データの送信の集中による不具合の発生を低減することができる。
【0011】
請求項3に記載の複数設備集中管理システムは、請求項3に記載の複数設備集中管理システムであって、集中管理装置は、状態データの集計と、集計結果を考慮した送信時間の設定とを定期的に行う。
【0012】
この複数設備集中管理システムでは、状態データの集計と、集計結果を考慮した送信時間の設定とが定期的に行われる。このため、ある設備の状態データの大きさが途中から変更になった場合でも、変更後の状態データの大きさが考慮されて送信時間の設定が行われる。このように、この複数設備集中管理システムは、途中で状態データの大きさが変更になっても、この変更に適切に対応することができる。
【0013】
請求項4に記載の複数設備集中管理システムは、請求項4に記載の複数設備集中管理システムであって、集中管理装置は、送信時間の設定を手動で行う手動設定手段を有する。
【0014】
この複数設備集中管理システムでは、集中管理装置が送信時間の設定を手動で行う手動設定手段を有する。このため、異常発生時などには手動で送信時間の設定を行うことができる。これにより、この複数設備集中管理システムは、異常発生時にも適切に対応することができる。
【0015】
請求項5に記載の複数設備集中管理システムは、請求項1から5のいずれかに記載の複数設備集中管理システムであって、集中管理装置は、状態データを除く他のデータの送受信の時間をさらに考慮して、状態データの送信時間を設定する。
【0016】
複数設備集中管理システムでは、状態データの送受信だけではなく、その他のデータの送受信が行われることが多い。例えば、気象データのダウンロードやバックアップデータの送受信などが行われる。このような他のデータの送受信が状態データの送受信と重なり集中すると、状態データや他のデータ送受信が不能となったり、集中管理装置への負荷が増大したりするなどの不具合が生じうる。
【0017】
しかし、この複数設備集中管理システムでは、状態データを除く他のデータの送受信の時間がさらに考慮されて、状態データの送信時間が設定される。このため、状態データおよび他のデータの受信が集中することを低減することができる。これにより、この複数設備集中管理システムでは、状態データおよび他のデータが集中することによる不具合の発生を低減することができる。
【0018】
請求項6に記載の複数設備集中管理システムは、請求項6に記載の複数設備集中管理システムであって、集中管理装置は、他のデータの送受信を優先して状態データの送信時間を設定する。
【0019】
この複数設備集中管理システムでは、他のデータの送受信が優先されて状態データの送信時間が設定される。このため、状態データの送受信が他のデータの送受信の妨げとなる恐れを低減することができる。
【0020】
請求項7に記載の複数設備集中管理システムは、請求項6または7に記載の複数設備集中管理システムであって、集中管理装置は、他のデータの送受信と状態データの受信とを連続して行うように送信時間を設定する。
【0021】
他のデータの中には、状態データと共に参照されることが望ましいものがある。そして、この複数設備集中管理システムでは、他のデータの送受信と状態データの受信とが連続して行われるように送信時間が設定される。従って、この複数設備集中管理システムでは、状態データと共に参照されることが望ましいような他のデータの受信と状態データとの受信とが連続して行われるように送信時間を設定することができる。
【0022】
請求項8に記載の複数設備集中管理システムは、請求項1から8のいずれかに記載の複数設備集中管理システムであって、集中管理装置は、状態データが所定レベルよりも大きい場合には、状態データを複数回に分けて受信するように送信時間を分けて設定する。
【0023】
この複数設備集中管理システムでは、状態データが所定レベルよりも大きい場合には、状態データが複数回に分けて受信されるように送信時間が分けて設定される。このため、状態データが大きい場合には、状態データを分けて送信することにより1回当りの送信時間を少なくすることができる。これにより、この複数設備集中管理システムでは、状態データの送信の集中による不具合の発生を低減することができる。
【0024】
請求項9に記載の複数設備集中管理システムは、請求項1から10のいずれかに記載の複数設備集中管理システムであって、集中管理装置は、通信回線の使用状況をさらに考慮して送信時間を設定する。
【0025】
状態データの送信が集中する場合だけではなく、状態データの送受信以外の通信回線の使用状況と状態データの送信とが重なり集中する場合にも不具合が生じる恐れがある。
【0026】
しかし、この複数設備集中管理システムでは、通信回線の使用状況がさらに考慮されて送信時間が設定される。このため、より適切に送信時間の設定を行うことができる。
【0027】
請求項10に記載の集中管理装置は、複数の設備を管理する集中管理装置であって、受信部と設定部とを備える。設備は、設備機器と、設備機器の状態を示す状態データを記憶する機器管理装置とをそれぞれ有する。受信部は、設備毎に設定される時刻である送信時間に機器管理装置から送信される状態データを通信回線を介して受信する。設定部は、所定期間内に受信した状態データを集計し、集計結果を考慮して送信時間の設定を所定期間後に行い、かつ、状態データを受信できなかった場合を示す不受信履歴を記憶し、不受理履歴に基づいて送信時間の設定を前記所定期間後に行う。
【0028】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]
<構成>
〔複数設備集中管理システム全体の構成〕
本発明の一実施形態が採用された複数設備集中管理システム1の構成を示すブロック図を図1に示す。
【0029】
この複数設備集中管理システム1は、ビルや工場等の複数の物件にそれぞれ配置された設備機器を各物件に配置されたコントローラで制御すると共に、設備機器をセンター内の集中管理装置で遠隔から管理するシステムである。
【0030】
複数設備集中管理システム1は、主として、複数の設備と集中管理装置3とにより構成される。以下、複数の設備として、物件A、物件B、物件C、物件D、物件Eおよび物件Fにそれぞれ配置されている設備2a、設備2b、設備2c、設備2d、設備2eおよび設備2fについて説明するが、複数設備集中管理システム1を構成する設備はこれらに限られるものではない。
【0031】
〔設備の構成〕
設備2a−2fは、各物件A−Fにそれぞれ配置されており、設備機器20a−20fとコントローラ21a−21fとをそれぞれ有する。以下、物件Aに配置された設備2aを例として説明する。なお、他の物件に配置された設備2b−2fも同様の構成であるが、設備機器の種類や台数が異なる場合がある。
【0032】
設備機器20aは、複数台の空気調和機であり、物件A内に配置され室内の空気調和を行う。なお、設備機器20aは、空気調和機に限らず給湯装置や照明などの他の設備機器であってもよい。
【0033】
コントローラ21aは、設備機器20aと通信線により接続され、設備機器20aが配置される物件A内の管理室等に配置される。コントローラ21aは、設備機器20aの制御を行う。また、コントローラ21aは、集中管理装置3と通信回線網4を介して接続されており、通信回線網4を介して設備機器20aの運転データを集中管理装置3へと送信する。この運転データは、室内温度、設備機器20aで実行された制御内容、設備機器20aの消費電力、設定温度や冷暖房の設定などである。これらの運転データは、一定時間毎、例えば10分毎に各設備機器20aから検出され、コントローラ21aに記憶されて蓄積される。そして、コントローラ21aは、蓄積された運転データを設定された送信時間にまとめて集中管理装置3へと送信する。この送信時間は、各物件A−Fの設備2a−2f毎に設定されており、集中管理装置3によって設定される。
【0034】
〔集中管理装置3の構成〕
集中管理装置3は、コントローラ21a−21fに接続された設備機器20a−20fを遠隔から集中管理する装置であり、設備機器20a−20fが配置された各物件A−Fから離れたセンター内に配置される。集中管理装置3が行う管理の内容としては、異常監視、最適自動制御、報告書自動作成等がある。異常監視は、コントローラ21a−21fから送られる設備機器20a−20fの運転データから設備機器20a−20fに異常が発生しているか否かを判断し、異常が発生している場合には各物件A−Fの管理者等に通知するという管理内容である。最適自動制御は、種々の条件で設備機器20a−20fを最適に制御するものであり、省エネ制御やデマンド制御がある。省エネ制御は、一定量の消費電力が削減されるように各設備機器20a−20fに対して省エネルギ制御を自動的に行うという制御である。電力デマンド制御は、設備機器20a−20fの最大需要電力を契約電力あるいは管理目標電力に抑える制御である。報告書自動作成とは最適自動制御の運用効果などをまとめた報告書を自動的に作成し定期的に各物件A−Fの所有者や管理者等に送るという管理内容である。
【0035】
図2に集中管理装置3の構成を表すブロック図を示す。集中管理装置3は、主として、通信部31、記憶部32、設定部33および手動設定部34を有している。
【0036】
通信部31は、コントローラ21a−21fとのデータ信号の送受信を行う部分である。通信部31は、設備2a−2f毎に設定された送信時間に各コントローラ21a−21fから送信される運転データを通信回線網4を介して受信する。また、通信部31は、設定部33によって設定された各設備2a−2fの送信時間の設定に関する設定データを各設備2a−2fのコントローラ21a−21fへと送信する。
【0037】
記憶部32は、コントローラ21a−21fから送信された設備機器20a−20fの運転データ等を記憶する。
【0038】
設定部33は、設備2a−2f毎の運転データの大きさを考慮して設備2a−2f毎に送信時間を設定する。設定部33は、所定期間内に各設備2a−2fのコントローラ21a−21fから受信した運転データを集計して、各コントローラ21a−21fから送信される運転データの大きさを評価する。そして、設定部33は、この集計結果を考慮して、各設備2a−2fのコントローラ21a−21fの送信時間の設定を行う。設定された送信時間は、設定データとして通信部31から各コントローラ21a−21fへと送信され、各コントローラ21a−21fに記憶される。そして、所定期間、この送信時間で運転データの送信が再び行われ、その後に運転データの集計、評価および送信時間の設定が再び行われる。このように、設定部33は、運転データの集計と、集計結果を考慮した送信時間の設定とを定期的に行う。
【0039】
手動設定部34は、集中管理装置3の使用者等が手動で各コントローラ21a−21fに対して送信時間の設定を行うための部分である。使用者等は、異常発生時に手動設定部34により送信時間を手動で設定することができる。
【0040】
<設定動作>
次に、本実施形態にかかる複数設備集中管理システム1において特徴的な送信時間の設定動作について例を挙げて説明する。理解の容易のため、本実施形態にかかる複数設備集中管理システム1の管理対象である複数の設備のうち、物件A−Fにそれぞれ配置された設備2a−2fを例に挙げて説明する。
【0041】
図3に設定動作のフローチャートを示す。
【0042】
設備2a−2fのそれぞれのコントローラ21a−21fは、一定時間毎、例えば10分毎に各設備機器20a−20fから検出された運転データを記憶して蓄積する。そして、各コントローラ21a−21fは、蓄積された1日分の運転データを予め設定された送信時間にまとめて集中管理装置3へと送信する(ステップS1)。
【0043】
集中管理装置3は、各コントローラ21a−21fから送信された運転データを受信する。この運転データの送受信は、1日1回、設備2a−2f毎に設定された送信時間に行われ、1週間、同じ送信時間に行われる。集中管理装置3は、1週後に1週間分の運転データをコントローラ21a−21f毎に集計して(ステップS2)、各コントローラ21a−21fから送られる1回当たりの運転データの平均的な大きさを評価する(ステップS3)。
【0044】
集中管理装置3が評価を行ったところ、図4に示すように、2002年12月1日から2002年12月7日までの1週間に物件A−Fの各コントローラ21a−21fから送られた1回当りの運転データの大きさが略同じでであったとする。なお、この程度の大きさの運転データの送信開始から送信完了までには約5分必要であるとする。
【0045】
集中管理装置3は、この集計結果を基にして、図5のように各物件A−Fの送信時間を設定する(ステップS4)。集中管理装置3は、各物件A−Fについて、順に午前10時から10分間隔で運転データの送信時間を設定する。例えば、物件Aでは、送信時間は午前10時であり、午前10時からコントローラ21aからの運転データの送信が開始される(白抜き矢印A1参照)。そして、午前10時5分頃に物件Aのコントローラ21aからの運転データの送信が完了する。次に、午前10時10分に物件Bのコントローラ21bから運転データの送信が開始される(白抜き矢印A2参照)。以下、同様にして物件Fまで繰り返される(白抜き矢印A3―A6参照)。
【0046】
そして、物件A−Fのコントローラ21a−21fは、それぞれに設定された送信時間に運転データの送信を行い、同じ送信時間で運転データの送信が1週間続けられる。この間、集中管理装置3は、運転データに基づいて各設備2a−2fの設備機器20a−20fの管理を行う。
【0047】
1週間後、集中管理装置3は、再び1週間分の運転データをコントローラ21a−21f毎に集計して、各コントローラ21a−21fから送られる1回当たりの運転データの平均的な大きさを評価する。
【0048】
集中管理装置3が評価を行ったところ、図6に示すように、2002年12月8日から2002年12月14日までの物件A、物件Bおよび物件Cからの運転データの大きさが約3倍になっていたとする。なお、このような運転データの増大は、物件A−Cへの設備機器20a−20cの増設やデマンド制御等の管理サービスの増設によって生じる。また、季節による設備機器20a−20cの使用状況の変化など、外的要因によっても運転データの増大が生じうる。
【0049】
集中管理装置3は、以上のような集計結果を基にして、図7に示すように各コントローラ21a−21fの送信時間を再設定する。集中管理装置3は、運転データの大きさが比較的大きい物件A、物件Bおよび物件Cと、運転データの大きさが比較的小さい物件D、物件Eおよび物件Fとの送信時間が分散するように送信時間を設定する。つまり、運転データの大きさが比較的大きい物件A、物件Bおよび物件Cの送信時間が連続しないように、物件A、物件Bおよび物件Cの送信時間の間に物件D、物件Eおよび物件Fの送信時間を設定する。例えば、物件Aでは、送信時間は午前10時であり、午前10時から運転データの送信が開始される(白抜き矢印A7参照)。そして、午前10時15分頃に設備機器Aのコントローラ21aからの運転データの送信が完了する。一方、物件Dの送信時間は午前10時10分であるが、物件Aからの運転データは比較的大きいため、この時間にはまだ物件Aからの送信が続いている。このため、物件Dからの送信は開始されず待ち状態となる(図中の白抜き矢印A8の破線部分参照)。そして、物件Aからの送信が完了する午前10時15分から物件Dからの送信が遅れて開始される(白抜き矢印A8参照)。しかし、物件Dからの運転データは比較的小さいため、送信が送れて開始されても、次の物件Bからの送信時間である午前10時20分までに、物件Dからの送信が完了する。そして、物件Bからの送信が午前10時20分から時間通りに開始される(白抜き矢印A9参照)。以下、物件E、物件Cおよび物件Fからの送信も順次行われる(白抜き矢印A10―A12参照)。
【0050】
以上のように、この複数設備集中管理システム1では、上記の様な設定動作が1週間毎に繰り返され、運転データの集計および評価と送信時間の再設定とが定期的に行われる。
【0051】
<特徴>
(1)
この複数設備集中管理システム1では、比較的大きな運転データの送信と比較的小さな運転データの送信とが分散するように、各設備2a−2fからの運転データの送信時間が設定される。このため、運転データが大きいために送信完了までの時間が長くなった場合でも、小さな運転データの送信完了までの時間は短いため、全体として運転データの集中が緩和される。
【0052】
例えば、途中で物件A、物件Bおよび物件Cからの運転データの大きさが約3倍になった場合においても、物件Aから物件Fまでの送信時間の順番が変わらなかったと想定する。この場合、図12に示すように、物件Bの送信時間になっても物件Aからの送信が完了していないため、物件Bからの送信は行われず待ち状態となる(白抜き矢印A14の破線部分参照)。そして、物件Aからの送信が完了する午前10時15分に、物件Bからの送信が遅れて開始される(白抜き矢印A14参照)。また、物件Bの運転データは比較的大きいため、物件Cの送信時間になっても、物件Bからの送信は完了しない。このため、物件Cの送信時間になっても物件Cからの送信は行われず(白抜き矢印A15の破線部分参照)、物件Cからの送信がさらに遅れて開始される。さらに、物件Cの運転データも比較的大きいため、次の物件Dの送信時間も遅れることになる(白抜き矢印A16参照)。このように送信時間が後にずれる結果、次の物件Eの送信時間になっても、物件Cの送信が完了していないことになる。従って、この時間には、物件Dだけではなく物件Eからの送信も待ち状態となる。
【0053】
このように、複数の物件からの運転データの送信が重なると、集中管理装置3への負荷が増大してしまう。このため、後の物件からの運転データが受信できない恐れがある。特に、ダイヤルアップ接続のように、同時に送受信できる対象数が回線数によって制限されるような通信回線網4が利用される場合には、複数の物件からの運転データの送信が重なることにより、後の物件からの運転データが受信できなくなる。また、同時に送受信できる対象数が制限されないような通信回線網4が使用される場合でも、集中管理装置3への負荷の増大により、フリーズ等の不具合が生じる恐れがある。
【0054】
しかし、本実施形態にかかる複数設備集中管理システム1では、上述したように、運転データの集中が緩和される。これにより、この複数設備集中管理システム1では、複数の運転データが集中管理装置3へと送信される場合の不具合が軽減される。
【0055】
(2)
この複数設備集中管理システム1では、所定期間の運転データの集計および評価結果に基づいて、次の所定期間の送信時間が設定される。つまり、過去の運転データから次の所定期間に送られる運転データの大きさが予測されて送信時間が設定される。このため、送信される運転データの大きさが直接には把握されなくても、適切に送信時間を設定することができる。
【0056】
(3)
この複数設備集中管理システム1では、運転データの集計、評価および送信時間の再設定が定期的に行われる。このため、途中で運転データの大きさが変更になった場合にも、変更後の再設定時に、設定時間が変更後の運転データに対応して設定される。このため、この複数設備集中管理システム1は、運転データの変更に柔軟に対応することができる。
【0057】
(4)
この複数設備集中管理システム1では、各物件A−Fの送信時間の設定を手動設定部34により、手動で行うことも可能である。このため、異常発生時などには手動で送信時間の設定を行うことができる。これにより、この複数設備集中管理システム1は、異常発生時にも適切に対応することができる。また、複数設備集中管理システム1の初期設定が手動設定部34によって手動で行われてもよい。
【0058】
[第2実施形態]
<設定動作>
本発明の第2実施形態にかかる複数設備集中管理システムでは、集中管理装置3は、運転データの大きさだけではなく、運転データを除く他のデータの送受信の時間をさらに考慮して、運転データの送信時間を設定する。
【0059】
他のデータとは、例えば、気象データやバックアップデータなどがある。気象データとは、外部の気象情報センターから集中管理装置3へと送られる天候等の予測情報であり、気象センター等から通信回線網4を介して集中管理装置3へと送信され、集中管理装置3に記憶される。気象データは、特に設備機器20a−20fが空気調和機である場合に、空調運転の参考として有効に利用される。気象データは、各物件A−Fのコントローラ21a−21fから集中管理装置3へと運転データの送信が行われた後に続けて、集中管理装置3から運転データの送信が行われたコントローラ21a−21fへと送信される。バックアップデータは、コントローラ21a−21fが記憶している各種のデータのバックアップを取るためにコントローラ21a−21fから集中管理装置3へと送信されるデータである。
【0060】
以下、気象データの送信が行われる場合について図8に示す例に基づいて説明する。
【0061】
この例では、物件Aからの運転データの送信完了後に、集中管理装置3から物件Aのコントローラ21a−21fへ気象データの送信が行われる。集中管理装置3は、気象データの物件Aへの送信と、物件Aからの運転データの送信とが連続して行われるように送信時間を設定する。つまり図8に示すように、物件Aの送信時間が午前10時に設定され、午前10時15分頃に送信が完了すると(白抜き矢印A18参照)、続けて気象データが集中管理装置3から物件Aへと送信される(白抜き矢印A19参照)。また、集中管理装置3は、この気象データの送信を他の物件B−Fの運転データの送信(白抜き矢印A20―A24参照)よりも優先して、他の物件B−Fの送信時間を設定する。つまり、気象データの送信を邪魔しないように他の物件B−Fの送信時間が設定される。従って、図8に示すように、物件Aの次に運転データの送信が行われる物件Dの送信時間は、物件Aへの気象データの送信が完了する午前10時20分ごろに設定される。
【0062】
本実施形態にかかる複数設備集中管理システムの構成や他の設定動作については第1実施形態にかかる複数設備集中管理システム1と同様である。
【0063】
<特徴>
この複数設備集中管理システムによれば、運転データの送受信だけではなく、気象データのダウンロードやバックアップ等も含めて、各種のデータの送受信の集中を低減することができる。これにより、各種のデータの送受信の集中による不具合の発生をより低減することができる。
【0064】
なお、本実施形態では、他のデータである気象データを運転データよりも優先して送信時間が設定されているが、他のデータよりも運転データを優先して送信時間が設定されてもよい。
【0065】
[第3実施形態]
<設定動作>
本発明の第3実施形態にかかる複数設備集中管理システムでは、集中管理装置3は、運転データが所定レベルよりも大きい場合には、運転データを複数回に分けて受信するように送信時間を分けて設定する。
【0066】
以下、運転データが複数回に分けられて物件Aから送信される場合について図9に基づいて説明する。なお、集中管理装置3は、所定期間の運転データの集計・評価の結果、送信時間が10分以上かかるような大きさの運転データがある物件から送信されると評価した場合は、運転データを複数回に分けて送信するようにその物件の送信時間を設定する。
【0067】
図9に示すように、物件Aから送信される運転データは、全て連続して送信すると午前10時から送信を開始して午前10時15分に送信が完了する程度の大きさである(白抜き矢印A25および破線矢印A26参照)。集中管理装置3は、所定期間の物件Aからの運転データの集計・評価の結果、上記のような物件Aからの運転データの大きさを予測する。そして、物件Aに対して、午前10時からと午前11時からとの2つの時間を送信時間として設定する。このため、物件Aのコントローラ21aは、運転データを2つにわけ、それぞれの運転データを午前10時と午前11時とに送信する(白抜き矢印A25,A27参照)。なお、物件Bから物件Fまでの各物件の運転データの送信は、物件Aからの送信が完了する午前10時10分から午前11までの間に行われる(白抜き矢印A28−A32参照)。
【0068】
本実施形態にかかる複数設備集中管理システムの構成や他の設定動作については第1実施形態にかかる複数設備集中管理システム1と同様である。
【0069】
<特徴>
この複数設備集中管理システムでは、運転データが所定レベルよりも大きい場合には、運転データが複数回に分けられて送信されるように送信時間が分けて設定される。このため、運転データが大きい場合には、運転データを分けて送信することにより1回当りの送信時間を少なくすることができる。これにより、この複数設備集中管理システムでは、運転データの送信の集中による不具合の発生を低減することができる。
【0070】
なお、ダイヤルアップ接続のように、通信コストが単位時間毎に増大するような通信環境の場合は、単位時間内に複数回に分けて送信が行われると通信コストが増大してしまう。例えば、接続時間3分毎に10円の通信コストがかかる場合、3分以内で送信を完了することができる程度の大きさの運転データが2回に分けて送信されると、2倍の通信コストがかかってしまう。従って、上記の所定レベルの設定において通信コストの課金単位時間が考慮されてもよい。上記の例でいえば、3分間で送信が完了する運転データの大きさを所定レベルとして設定するとよい。これにより、通信コストが単位時間毎に増大するような通信環境において運転データの送信が複数回に分けられても、通信コストの増大を防止することができる。
【0071】
[第4実施形態]
本発明の第4実施形態にかかる複数設備集中管理システムでは、集中管理装置3は、運転データを受信できなかった場合を示す不受信履歴を記憶し、不受信履歴をさらに考慮して送信時間を設定する。
【0072】
以下、不受信履歴がさらに考慮されて送信時間が設定される場合について図10に基づいて説明する。
【0073】
集中管理装置3は、過去1週間分の運転データを集計・評価した結果、物件Aの運転データの大きさは10分で送信が完了できる程度の大きさであると評価したとする。集中管理装置3は、この評価に基づいて、物件Aの送信時間を午前10時(白抜き矢印A33参照)、物件Aに続けて送信が行われる物件Dの送信時間を午前10時10分に設定した。他の物件B,E,C,Fについても同様に、順に10分間隔で送信時間が設定された(白抜き矢印A36−39参照)。そして、この送信時間で、1週間、運転データの送信が再び行われたが、物件Dからの運転データが受信されていないことを示す不受信履歴が集中管理装置3に記憶された(図中、破線矢印A35参照)。不受信の原因として種々のものが考えられるが、例えば、物件Aからの運転データが実際には集中管理装置3の評価よりも大きく、送信が午前10時10分頃には完了せずに10時20分頃までかかったことが考えられる(二点鎖線の矢印A34参照)。
【0074】
集中管理装置3は、次の再設定時に、物件Dの不受信履歴を考慮して、図11の示すように、物件Dの送信時間を物件Aの送信時間から離して午前11時に設定する(白抜き矢印A40参照)。
【0075】
本実施形態にかかる複数設備集中管理システムの構成や他の設定動作については第1実施形態にかかる複数設備集中管理システム1と同様である。
【0076】
<特徴>
この複数設備集中管理システムでは、不受信履歴がさらに考慮されて送信時間が設定される。このため、物件A−Fからの運転データの送信が実際には集中管理装置3の評価と異なる場合等においても、より適切に送信時間の設定を行うことができる。
【0077】
[第5実施形態]
<設定動作>
本発明の第5実施形態にかかる複数設備集中管理システムでは、集中管理装置3は、通信回線網4の使用状況をさらに考慮して送信時間を設定する。通信回線網4の使用状況とは、電話回線を利用した通話やFAX等の使用等、運転データの送受信以外の用途の使用状況である。
【0078】
例えば、物件Aの使用者が夜間に電話を頻繁に使用する場合には、集中管理装置3は、夜間を避けた時間を送信時間として設定する。
【0079】
本実施形態にかかる複数設備集中管理システムの構成や他の設定動作については第1実施形態にかかる複数設備集中管理システム1と同様である。
【0080】
<特徴>
この複数設備集中管理システムでは、運転データの大きさだけではなく、電話の使用状況など、通信回線網4の使用状況も合わせて考慮されて送信時間が設定される。このため、この複数設備集中管理システムでは、より適切に送信時間の設定を行うことができる。
【0081】
[他の実施形態]
(1)
上記の実施形態では、送信時間が一定間隔で定められ、運転データの大きさによって設定時間が分散されているが、運転データの大きさを考慮した他の方法によって設定時間の最適化が行われてもよい。例えば、運転データの大きさを考慮して各物件の送信時間の間隔を変えて送信時間を設定してもよい。すなわち、比較的大きな運転データの送信時間の後は、時間間隔を大きく取って次の運転データの送信時間を定め、比較的小さな運転データの送信時間の後は、時間間隔を小さく取って次の運転データの送信時間を定めてもよい。このように送信時間が設定される場合も、設備機器データの送信が集中することを防止することができる。
【0082】
(2)
上記の実施形態では、1日毎に各物件A−Fのコントローラ21a−21fから運転データが送信され、1週間毎に送信時間の再設定が行われているが、運転データの送信の間隔や送信時間の再設定の間隔はこれらに限られるものではない。集中管理装置3やコントローラ21a−21fの能力や運転データの大きさ等に合わせて、これらが変更されてもよい。
【0083】
(3)
上記の実施形態では、過去の運転データから翌週の運転データの大きさが予測されて送信時間が設定されているが、他の方法によって翌週の運転データの予測されてもよい。また、送信される運転データの大きさが予め判明している場合には、実際の運転データの大きさが考慮されて送信時間が設定されてもよい。
【0084】
【発明の効果】
請求項1に記載の複数設備集中管理システムでは、集中管理装置は、設備毎の送信時間の設定について、設備毎の状態データの大きさを考慮する。このため、状態データが大きいために送信完了までの時間が長くなった場合でも、複数の設備からの状態データの送信が集中することを低減することができる。これにより、この複数設備集中管理システムでは、集中管理装置への状態データの送信の集中による不具合の発生を低減することができる。また、所定期間内に受信された状態データの集計結果が考慮されて、時刻である送信時間が設定される。このため、設備の過去の状態データから、今後送信される状態データの大きさを予測することができる。そして、その予測に基づいてその設備の時刻である送信時間を設定することができる。このように、この複数設備集中管理システムによれば、送信される状態データの大きさが不明であっても、所定期間に受信した状態データを考慮することによって、適切に送信時間を設定することができる。
【0085】
請求項2に記載の複数設備集中管理システムでは、比較的大きな状態データの受信と比較的小さな状態データの受信とが分散するように、各設備の送信時間が設定される。このため、状態データが大きいために送信完了までの時間が長くなった場合でも、小さな状態データの送信完了までの時間は短いため、全体として状態データの送信の集中が緩和される。これにより、この複数設備集中管理システムでは、集中管理装置への状態データの送信の集中による不具合の発生を低減することができる。
【0086】
請求項3に記載の複数設備集中管理システムでは、状態データの集計と、集計結果を考慮した送信時間の設定とが定期的に行われる。このため、ある設備の状態データの大きさが途中から変更になった場合でも、変更後の状態データの大きさが考慮されて送信時間の設定が行われる。このように、この複数設備集中管理システムは、途中で状態データの大きさが変更になっても、この変更に適切に対応することができる。
【0087】
請求項4に記載の複数設備集中管理システムでは、集中管理装置が送信時間の設定を手動で行う手動設定手段を有する。このため、異常発生時などには手動で送信時間の設定を行うことができる。これにより、この複数設備集中管理システムは、異常発生時にも適切に対応することができる。
【0088】
請求項5に記載の複数設備集中管理システムでは、状態データを除く他のデータの送受信の時間がさらに考慮されて、状態データの送信時間が設定される。このため、状態データおよび他のデータの受信が集中することを低減することができる。これにより、この複数設備集中管理システムでは、状態データおよび他のデータが集中することによる不具合の発生を低減することができる。
【0089】
請求項6に記載の複数設備集中管理システムでは、他のデータの送受信が優先されて状態データの送信時間が設定される。このため、状態データの送受信が他のデータの送受信の妨げとなる恐れを低減することができる。
【0090】
請求項7に記載の複数設備集中管理システムでは、他のデータの送受信と状態データの受信とが連続して行われるように送信時間が設定される。従って、この複数設備集中管理システムでは、状態データと共に参照されることが望ましいような他のデータの受信と状態データとの受信とが連続して行われるように送信時間を設定することができる。
【0091】
請求項8に記載の複数設備集中管理システムでは、状態データが所定レベルよりも大きい場合には、状態データが複数回に分けて受信されるように送信時間が分けて設定される。このため、状態データが大きい場合には、状態データを分けて送信することにより1回当りの送信時間を少なくすることができる。これにより、この複数設備集中管理システムでは、状態データの送信の集中による不具合の発生を低減することができる。
【0092】
請求項9に記載の複数設備集中管理システムでは、状態データが所定レベルよりも大きい場合には、状態データが複数回に分けて受信されるように送信時間が分けて設定される。このため、状態データが大きい場合には、状態データを分けて送信することにより1回当りの送信時間を少なくすることができる。これにより、この複数設備集中管理システムでは、状態データの送信の集中による不具合の発生を低減することができる。
【0093】
請求項10に記載の集中管理装置では、設備毎の時刻である送信時間の設定について、設備毎の状態データの大きさが考慮される。このため、状態データが大きいために送信完了までの時間が長くなった場合でも、複数の設備からの状態データの受信が重なり集中することを低減することができる。これにより、この集中管理装置では、状態データの送信の集中による不具合の発生を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 複数設備集中管理システムの構成を表すブロック図。
【図2】 集中管理装置の構成を表すブロック図。
【図3】 送信時間の設定動作を表すフローチャート。
【図4】 各物件からの運転データの集計・評価結果を示すグラフ。
【図5】 各物件の送信時間の設定を示すタイムチャート。
【図6】 各物件からの運転データの集計・評価結果を示すグラフ。
【図7】 各物件の送信時間の設定を示すタイムチャート。
【図8】 各物件の送信時間の設定を示すタイムチャート。
【図9】 各物件の送信時間の設定を示すタイムチャート。
【図10】 各物件の送信時間の設定を示すタイムチャート。
【図11】 各物件の送信時間の設定を示すタイムチャート。
【図12】 従来の集中管理装置による送信時間の設定を示すタイムチャート。
【符号の説明】
1 複数設備集中管理システム
2a−2f 設備
3 集中管理装置
4 通信回線網(通信回線)
20a−20f 設備機器
21a−21f コントローラ(機器管理装置)
31 通信部(受信部)
33 設定部
34 手動設定部(手動設定手段)
S1 第2ステップ
S4 第1ステップ

Claims (10)

  1. 設備機器(20a−20f)と、前記設備機器(20a−20f)の状態を示す状態データを記憶する機器管理装置(21a−21f)とをそれぞれ有する複数の設備(2a−2f)と、
    複数の前記設備(2a−2f)を管理する集中管理装置(3)と、
    を備え、
    前記機器管理装置(21a−21f)は、前記設備(2a−2f)毎に設定される時刻である送信時間に、通信回線(4)を介して前記状態データを前記集中管理装置(3)へと送信し、
    前記集中管理装置(3)は、所定期間内に受信した前記状態データを集計し、集計結果を考慮して前記送信時間の設定を前記所定期間後に行うものであり、
    前記集中管理装置(3)は、前記状態データを受信できなかった場合を示す不受信履歴を記憶し、さらに前記所定期間における前記不受信履歴に基づいて、前記送信時間の設定を前記所定期間後に行う、
    複数設備集中管理システム(1)。
  2. 前記集中管理装置(3)は、前記設備(2a−2f)毎の前記状態データの大きさを考慮して前記設備(2a−2f)毎に前記送信時間を設定するものであり、比較的大きな状態データの受信と比較的小さな状態データの受信とが分散するように、前記送信時間を設定する、
    請求項1に記載の複数設備集中管理システム(1)。
  3. 前記集中管理装置(3)は、前記状態データの集計と、前記集計結果を考慮した前記送信時間の設定とを定期的に行う、
    請求項1に記載の複数設備集中管理システム(1)。
  4. 前記集中管理装置(3)は、前記送信時間の設定を手動で行う手動設定手段(34)を有する、
    請求項に記載の複数設備集中管理システム(1)。
  5. 前記集中管理装置(3)は、前記状態データを除く他のデータの送受信の時間をさらに考慮して、前記状態データの前記送信時間を設定する、
    請求項1からのいずれかに記載の複数設備集中管理システム(1)。
  6. 前記集中管理装置(3)は、前記他のデータの送受信を優先して前記状態データの前記送信時間を設定する、
    請求項に記載の複数設備集中管理システム(1)。
  7. 前記集中管理装置(3)は、前記他のデータの送受信と前記状態データの受信とを連続して行うように前記送信時間を設定する、
    請求項またはに記載の複数設備集中管理システム(1)。
  8. 前記集中管理装置(3)は、前記状態データが所定レベルよりも大きい場合には、前記状態データを複数回に分けて受信するように前記送信時間を分けて設定する、
    請求項1からのいずれかに記載の複数設備集中管理システム(1)。
  9. 前記集中管理装置(3)は、前記通信回線(4)の使用状況をさらに考慮して前記送信時間を設定する、
    請求項1からのいずれかに記載の複数設備集中管理システム(1)。
  10. 設備機器(20a−20f)と、前記設備機器(20a−20f)の状態を示す状態データを記憶する機器管理装置(21a−21f)とをそれぞれ有する複数の設備(2a−2f)を管理する集中管理装置(3)であって、
    前記設備(2a−2f)毎に設定される時刻である送信時間に前記機器管理装置(21a−21f)から送信される前記状態データを通信回線(4)を介して受信する受信部(31)と、
    所定期間内に受信した前記状態データを集計し、集計結果を考慮して前記送信時間の設定を前記所定期間後に行い、かつ、前記状態データを受信できなかった場合を示す不受信履歴を記憶し、前記不受理履歴に基づいて前記送信時間の設定を前記所定期間後に行う設定部(33)と、
    を備える集中管理装置(3)。
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