JP4395083B2 - 能動型防振支持装置 - Google Patents

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本発明は、振動体の荷重を受ける弾性体と、弾性体と協働して液室を画成するマウント本体部と、液室の容積を変化させる可動部材を含む可動部材組立体と、可動部材を往復動させるアクチュエータと、支持体に支持されて内部にアクチュエータを収納するベース部とを備えた能動型防振支持装置に関する。
かかる能動型防振支持装置は、例えば下記特許文献1により公知である。この能動型防振支持装置は、内部にコイル118や滑動子126を収納するケーシングを構成するダイヤフラムアウタ筒金具24と筒形ブラケット156との間に、本体ゴムアウタ筒金具22、環状保持金具82、ハウジング116等の部材を挟み込み、ダイヤフラムアウタ筒金具24をカシメることで組み立てるようになっている。
特開2004−293606号公報
しかしながら上記従来のものは、能動型防振支持装置のケーシングがカシメにより組み立てられているので、組付性や加工コストの面で不利であった。しかもケーシングが金属部材で構成されているために重量が嵩んで能動型防振支持装置の軽量化を妨げるという問題があった。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、能動型防振支持装置の組付性を高めるとともに軽量化を図ることを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、振動体の荷重を受ける弾性体と、弾性体と協働して液室を画成するマウント本体部と、液室の容積を変化させる可動部材を含む可動部材組立体と、可動部材を往復動させるアクチュエータと、支持体に支持されて内部にアクチュエータを収納するベース部とを備えており、前記マウント本体部の下向き筒部の内周面に設けた第1段部にその下方から前記可動部材組立体をシール部材を介して圧入、嵌合させて第1サブアセンブリが構成され、前記ベース部の上向き筒部の内周面に設けた第2段部にその上方から前記アクチュエータのアクチュエータケースを嵌合、係止させて第2サブアセンブリが構成され、前記第1サブアセンブリを前記第2サブアセンブリに上方から組み付け可能とした能動型防振支持装置であって、
前記マウント本体部の前記下向き筒部の外周面が、前記アクチュエータケースよりも上側で前記ベース部の前記上向き筒部の内周面に上方より嵌合されると共に、前記第1及び第2段部間に前記可動部材組立体およびアクチュエータ挟持され、その挟持状態で、前記マウント本体部の外周に設けた第1フランジと、この第1フランジと重なるよう前記ベース部の上端外周に設けた第2フランジとがボルトで締結されることを特徴とする能動型防振支持装置が提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、振動体の荷重を受ける弾性体と、弾性体と協働して液室を画成するマウント本体部と、液室の容積を変化させる可動部材を含む可動部材組立体と、可動部材を往復動させるアクチュエータと、支持体に支持されて内部にアクチュエータを収納するベース部とを備えてなり、マウント本体部およびベース部間に可動部材組立体およびアクチュエータを挟持した状態で、マウント本体部のフランジとベース部のフランジとを締結手段で締結した能動型防振支持装置であって、
支持体に対する振動体の最大変位を規制するストッパを、前記締結手段でマウント本体部のフランジに共締めしたことを特徴とする能動型防振支持装置が提案される。
また請求項3に記載された発明によれば、請求項2の構成に加えて、前記液室の一部を区画するダイヤフラムの外周部を、マウント本体部およびストッパの間に挟持して固定したことを特徴とする能動型防振支持装置が提案される。
また請求項4に記載された発明によれば、請求項1〜請求項3の何れか1項の構成に加えて、マウント本体部およびベース部を合成樹脂で構成したことを特徴とする能動型防振支持装置が提案される。
尚、実施例の第1弾性体15は本発明の弾性体に対応し、実施例のボルト17は本発明の締結手段に対応し、実施例の第1〜第3液室29,30,34は本発明の液室に対応する。
請求項1の構成によれば、マウント本体部およびベース部間に可動部材組立体およびアクチュエータを挟持して、マウント本体部のフランジとベース部のフランジとをボルトで締結するだけで、従来のカシメ加工を必要とせずに能動型防振支持装置を組み立てることができるので、組付性を高めて加工コストを削減することができる。
請求項2の構成によれば、マウント本体部およびベース部間に可動部材組立体およびアクチュエータを挟持して、マウント本体部のフランジとベース部のフランジとを締結手段で締結するだけで、従来のカシメ加工を必要とせずに能動型防振支持装置を組み立てることができるので、組付性を高めて加工コストを削減することができる。その上、支持体に対する振動体の最大変位を規制するストッパを、マウント本体部およびベース部を締結する締結手段で共締めしたので、締結手段を共用化して部品点数を削減することができる。
請求項3の構成によれば、ダイヤフラムの外周部をマウント本体部およびストッパの間に挟持して固定したので、特別の固定部材を必要とせずにダイヤフラムを固定することが可能となって部品点数を削減することができる。
請求項4の構成によれば、マウント本体部およびベース部を合成樹脂で構成したので、それらを金属製とする場合に比べて能動型防振支持装置を軽量化することができる。
以下、本発明の実施形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
図1〜図6は本発明の一実施例を示すもので、図1は能動型防振支持装置の縦断面図、図2は図1の要部拡大図、図3は能動型防振支持装置の第1組立工程を示す図、図4は能動型防振支持装置の第2組立工程を示す図、図5は能動型防振支持装置の第3組立工程を示す図、図6は作用を説明するフローチャートである。
図1および図2に示すように、自動車のエンジンのような振動体を車体フレームのような支持体に弾性的に支持するために用いられる能動型防振支持装置M(アクティブ・コントロール・マウント)は、軸線Lに関して実質的に軸対称な構造を有するもので、何れも合成樹脂製のマウント本体部11およびベース部12を備える。マウント本体部11は第1部材13および第2部材14を一体に凹凸係合させて構成される。マウント本体部11の上面には厚肉のラバーで形成した円錐状の第1弾性体15の下端が加硫接着され、この第1弾性体15の上端に軸線L上に配置された第1弾性体支持ボス16が加硫接着される。マウント本体部11の第1部材13の外周に設けたフランジ13aとベース部12の頂面の外周に設けたフランジ12aとが複数本のボルト17…によって締結される。このとき、前記ボルト17…の締結荷重を支持すべく、合成樹脂製のマウント本体部11および第1部材13に、それぞれ金属製のカラー18…およびナット19…が埋め込まれる。
アーチ状のストッパ20の両下端が、マウント本体部11の第1部材13のフランジ13aの上面に前記ボルト17,17で共締めされる。第1弾性体支持ボス16の上面に一体に突設したエンジン取付部16aが図示せぬエンジンに固定されるとともに、このエンジン取付部16aに、ストッパ20の上端下面に固定したストッパラバー21が所定の間隔を介して当接可能に対向する。能動型防振支持装置Mに大荷重が入力したとき、エンジン取付部16aがストッパラバー21に当接することで、エンジンの過大な変位が抑制される。内周部を第1弾性体支持ボス16の外周に圧入により固定されたダイヤフラム22の外周部が、マウント本体部11の第1部材13の上端に形成した段部13bに嵌合した状態で、ストッパ20の両下端に内向きに突設した係止突起20a,20aに上方から押さえられて固定される。
可動部材組立体23は、軸線L上に配置された円板状の可動部材24と、可動部材24の外周に内周を加硫接着された円環状の第2弾性体25と、第2弾性体25の外周に内周を加硫接着された環状の連通路構成部材26と、可動部材24の下面から垂下するロッド55とを備える。可動部材組立体23の連通路構成部材26は、マウント本体部11の第1部材13の下向き筒部の内周面に設けた第1段部13cに下方から嵌合しており、この状態で連通路構成部材26と第1部材13との間が複数のシール部材27…でシールされる。マウント本体部11の第1、第2部材13,14と、連通路構成部材26とによって軸線Lを囲む連通路28が区画される。
マウント本体部11の第2部材14と第1弾性体15とによって区画された第1液室29が、マウント本体部11の第2部材14と可動部材組立体23とによって区画された第2液室30に、第2部材14の中央に形成した連通孔31を介して連通する。連通路28の一端は、マウント本体部11の第2部材14に形成した連通孔32を介して第1液室29に連通し、また連通路28の他端は、マウント本体部11の第1部材13および第1弾性体15に形成した連通孔33を介して、第1弾性体15とダイヤフラム22とによって区画された第3液室34に連通する。
次に、前記可動部材24を駆動するアクチュエータ41の構造を説明する。
アクチュエータケース42の内部に固定コア43、コイル組立体44およびヨーク45が下から上に順次取り付けられる。コイル組立体44は、固定コア43およびヨーク45間に配置されたコイル46と、コイル46の外周を覆うコイルカバー47とで構成される。コイルカバー47には、アクチュエータケース42およびベース部12に形成した開口42a,12bを貫通して外部に延出するコネクタ48が一体に形成される。
コイルカバー47の上面とヨーク45の下面との間にシール部材49が配置され、コイルカバー47の下面と固定コア43の上面との間にシール部材50が配置される。これらのシール部材49,50によって、アクチュエータケース42およびベース部12に形成した開口42a,12bからアクチュエータ41の内部空間に水や塵が入り込むのを阻止することができる。
ヨーク45の円筒部45aの内周面に薄肉円筒状の軸受け部材51が上下摺動自在に嵌合しており、この軸受け部材51の上端には径方向内向きに折り曲げられた上部フランジ51aが形成されるとともに、下端には径方向外向きに折り曲げられた下部フランジ51bが形成される。下部フランジ51bとヨーク45の円筒部45aの下端との間にセットばね52が圧縮状態で配置されており、このセットばね52の弾発力で下部フランジ51bを弾性体53を介して固定コア43の上面に押し付けることで、軸受け部材51がヨーク45に支持される。
軸受け部材51の内周面に概略円筒状の可動コア54が上下摺動自在に嵌合する。前記可動部材24の中心から下向きに延びるロッド55が可動コア54の中心を緩く貫通し、その下端にナット56が締結され、ロックスクリュー57で弛み止めされる。可動コア54の上面と可動部材24の下面との間に圧縮状態のセットばね58が配置されており、このセットばね58の弾発力で可動コア54はナット56に押し付けられて固定される。この状態で、可動コア54の下面と固定コア43の上面とが、円錐状のエアギャップgを介して対向する。ロッド55およびナット56は固定コア43の中心に形成された開口43aに緩く嵌合しており、この開口43aはキャップ59およびクリップ60で閉塞される。
アクチュエータケース42の上端はベース部12の上向き筒部の内周面に形成した第2段部12cの上面に係止されており、この状態で連通路構成部材26の下面に設けたシール部材61,62が、アクチュエータケース42の上端とヨーク45の上面とに当接する。アクチュエータケース42の下端は、固定コア43の段部43bに下方から係合する。そしてベース部材12の下端のフランジ12dが車体フレームに固定される。
エンジンのクランクシャフトの回転に伴って出力されるクランクパルスを検出するクランクパルスセンサSaが接続された電子制御ユニットUは、能動型防振支持装置Mのアクチュエータ41に対する通電を制御する。エンジンのクランクパルスは、クランクシャフトの1回転につき24回、つまりクランクアングルの15°毎に1回出力される。
次に、上記構成を備えた本発明の実施例の作用について説明する。
自動車の走行中に低周波数のエンジンシェイク振動が発生したとき、エンジンから第1弾性体支持ボス16を介して入力される荷重で第1弾性体15が変形して第1液室29の容積が変化すると、連通路28を介して接続された第1液室29および第3液室34間で液体が行き来する。第1液室29の容積が拡大・縮小すると、それに応じて第3液室34の容積が縮小・拡大するが、この第3液室34の容積変化はダイヤフラム22の弾性変形により吸収される。このとき、連通路28の形状および寸法、並びに第1弾性体15のばね定数は前記エンジンシェイク振動の周波数領域で低ばね定数および高減衰力を示すように設定されているため、エンジンから車体フレームに伝達される振動を効果的に低減することができる。
尚、上記エンジンシェイク振動の周波数領域では、アクチュエータ41は非作動状態に保たれる。
前記エンジンシェイク振動よりも周波数の高い振動、即ちエンジンのクランクシャフトの回転に起因するアイドル時の振動や気筒休止時の振動が発生した場合、第1液室29および第3液室34を接続する連通路28内の液体はスティック状態になって防振機能を発揮できなくなるため、アクチュエータ41を駆動して防振機能を発揮させる。
能動型防振支持装置Mのアクチュエータ41を作動させて防振機能を発揮させるべく、電子制御ユニットUはクランクパルスセンサSaからの信号に基づいてコイル46に対する通電を制御する。
即ち、図6のフローチャートにおいて、先ずステップS1でクランクパルスセンサSaからクランクアングルの15°毎に出力されるクランクパルスを読み込み、ステップS2で前記読み込んだクランクパルスを基準となるクランクパルス(特定のシリンダのTDC信号)と比較することでクランクパルスの時間間隔を演算する。続くステップS3で前記15°のクランクアングルをクランクパルスの時間間隔で除算することでクランク角速度ωを演算し、ステップS4でクランク角速度ωを時間微分してクランク角加速度dω/dtを演算する。続くステップS5でエンジンのクランクシャフト回りのトルクTqを、エンジンのクランクシャフト回りの慣性モーメントをIとして、
Tq=I×dω/dt
により演算する。このトルクTqはクランクシャフトが一定の角速度ωで回転していると仮定すると0になるが、膨張行程ではピストンの加速により角速度ωが増加し、圧縮行程ではピストンの減速により角速度ωが減少してクランク角加速度dω/dtが発生するため、そのクランク角加速度dω/dtに比例したトルクTqが発生することになる。
続くステップS6で時間的に隣接するトルクの最大値および最小値を判定し、ステップS7でトルクの最大値および最小値の偏差、つまりトルクの変動量としてエンジンを支持する能動型防振支持装置Mの位置における振幅を演算する。そしてステップS8で、アクチュエータ41のコイル46に印加する電流のデューティ波形およびタイミング(位相)を決定する。
しかして、エンジンが車体フレームに対して下向きに移動し、第1弾性体15が下向きに変形して第1液室29の容積が減少したとき、それにタイミングを合わせてアクチュエータ41のコイル46を励磁すると、エアギャップgに発生する吸着力で可動コア54が固定コア43に向けて下向きに移動し、可動コア54にロッド55を介して接続された可動部材24に引かれて第2弾性体25が下向きに変形する。その結果、第2液室30の容積が増加するため、エンジンからの荷重で圧縮された第1液室29の液体が第2部材14の連通孔31を通過して第2液室30に流入し、エンジンから車体フレームに伝達される荷重を低減することができる。
続いてエンジンが車体フレームに対して上向きに移動し、第1弾性体15が上向きに変形して第1液室29の容積が増加したとき、それにタイミングを合わせてアクチュエータ41のコイル46を消磁すると、エアギャップgに発生する吸着力が消滅して可動コア54が自由に移動できるようになるため、下向きに変形した第2弾性体25が自己の弾性復元力で上向きに復元する。その結果、第2液室30の容積が減少するため、第2液室30の液体が第2部材14の連通孔31を通過して第1液室29に流入し、エンジンが車体フレームに対して上向きに移動するのを許容することができる。
このように、エンジンの振動の周期に応じてアクチュエータ41のコイル46を励磁および消磁することで、エンジンの振動が車体フレームに伝達するのを防止する能動的な制振力を発生させることができる。
次に、能動型防振支持装置Mの組立手順を図3〜図5に基づいて説明する。尚、図3に示す工程は液槽の内部で行われ、これにより第1〜第3液室29,30,34等に液体を充填することができる。
ず図3に示すように、マウント本体部11の第1部材13に第1弾性体15および弾性体支持ボス16を加硫接着したものに対し、上方からダイヤフラム22の内周部および外周部を嵌合させ、下方から第2部材14および可動部材組立体23を嵌合させて第1サブアセンブリSA1を構成する。このとき、ダイヤフラム22の内周部は第1弾性体支持ボス16の外周に圧入し、ダイヤフラム22の外周部は第1部材13の段部13bに圧入し、第2部材14は第1部材に凹凸嵌合し、可動部材組立体23は連通路構成部材26の外周に焼き付けたシール部材27…を介して第1部材13の下向き筒部の内周面に設けた第1段部13cに圧入、嵌合される。
続いて図4に示すように、ベース部12にアクチュエータ41を上方から嵌合させ、第2サブアセンブリSA2を構成する。このとき、アクチュエータケース42の外周部がベース部12の上向き筒部の内周面に設けた第2段部12cに上方から嵌合、係止する。続いて第2サブアセンブリSA2に対して第1サブアセンブリSA1を上方から組み付け、即ち、図5に示すように、ベース部材12の上向き筒部の内周にマウント本体部11の第1部材13の下向き筒部の外周が嵌合し、可動部材組立体23の連通路構成部材26の下面に焼き付けたシール部材61,62が、それぞれアクチュエータケース41の上面およびヨーク45の上面に当接する。この状態でベース部12のフランジ12aの上面に第1部材13のフランジ13aが重なり合うので、その上に更にストッパ20を両下端を重ね合わせてボルト17…で共締めする。ストッパ20を第1部材13に固定すると、ストッパ20に設けた係止突起20a,20aがダイヤフラム22の外周部を上方から押さえ付けるので、特別の固定部材を用いることなくダイヤフラム22を第1部材13の段部13bに強固に固定することができる。しかもマウント本体部11、ベース部12およびストッパ20の三つの部材をボルト17…で共締めするので、締結手段の数を削減することができる。
そして最後に、アクチュエータ41の固定コア43の開口43aからロッド55の下端にナット56を螺合し、更にナット56の内部にロックスクリュー57を螺合して弛み止めをした後に、開口43aをキャップ59およびクリップ60で閉塞して組立を完了する。ロッド55に対するナット56の締込量を調整することで、可動コア54の上下位置を変化させてエアギャップgの大きさを調整することができる。
以上のように、第1サブアセンブリSA1および第2サブアセンブリSA2を結合する際に、第1サブアセンブリSA1側の第1部材13の段部13cと、第2サブアセンブリSA2側のベース部12の段部12cとの間に、可動部材組立体23およびアクチュエータ41を挟みこ込み、第1部材13のフランジ13aおよびベース部12のフランジ12aをボルト17…で締結するだけで、従来の面倒なカシメ加工を行うことなく、能動型防振支持装置Mの組立を簡単に行うことができる。しかもカシメ加工が不要になるので、マウント本体部11およびベース部12を合成樹脂製とすることができ、能動型防振支持装置Mの軽量化に寄与することができる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
能動型防振支持装置の縦断面図 図1の要部拡大図 能動型防振支持装置の第1組立工程を示す図 能動型防振支持装置の第2組立工程を示す図 能動型防振支持装置の第3組立工程を示す図 作用を説明するフローチャート
11 マウント本体部
12 ベース部
12a 第2フランジ
12c 第2段部
13a 第1フランジ
13c 第1段部
15 第1弾性体(弾性体) 17 ボルト(締結手段)
20 ストッパ
22 ダイヤフラム
23 可動部材組立体
24 可動部材
29 第1液室(液室)
30 第2液室(液室)
34 第3液室(液室)
41 アクチュエータ
42 アクチュエータケース
SA1 第1サブアセンブリ
SA2 第2サブアセンブリ

Claims (4)

  1. 振動体の荷重を受ける弾性体(15)と、弾性体(15)と協働して液室(29,30,34)を画成するマウント本体部(11)と、液室(29,30,34)の容積を変化させる可動部材(24)を含む可動部材組立体(23)と、可動部材(24)を往復動させるアクチュエータ(41)と、支持体に支持されて内部にアクチュエータ(41)を収納するベース部(12)とを備えており、
    前記マウント本体部(11)の下向き筒部の内周面に設けた第1段部(13c)にその下方から前記可動部材組立体(23)をシール部材(27)を介して圧入、嵌合させて第1サブアセンブリ(SA1)が構成され、
    前記ベース部(12)の上向き筒部の内周面に設けた第2段部(12c)にその上方から前記アクチュエータ(41)のアクチュエータケース(42)を嵌合、係止させて第2サブアセンブリ(SA2)が構成され、
    前記第1サブアセンブリ(SA1)を前記第2サブアセンブリ(SA2)に上方から組み付け可能とした能動型防振支持装置であって、
    前記マウント本体部(11)の前記下向き筒部の外周面が、前記アクチュエータケース(42)よりも上側で前記ベース部(12)の前記上向き筒部の内周面に上方より嵌合されると共に、前記第1及び第2段部(13c,12c)間に前記可動部材組立体(23)およびアクチュエータ(41)挟持され、
    その挟持状態で、前記マウント本体部(11)の外周に設けた第1フランジ(13a)と、この第1フランジ(13a)と重なるよう前記ベース部(12)の上端外周に設けた第2フランジ(12a)とがボルト(17)で締結されることを特徴とする能動型防振支持装置。
  2. 振動体の荷重を受ける弾性体(15)と、弾性体(15)と協働して液室(29,30,34)を画成するマウント本体部(11)と、液室(29,30,34)の容積を変化させる可動部材(24)を含む可動部材組立体(23)と、可動部材(24)を往復動させるアクチュエータ(41)と、支持体に支持されて内部にアクチュエータ(41)を収納するベース部(12)とを備えており、
    マウント本体部(11)およびベース部(12)間に可動部材組立体(23)およびアクチュエータ(41)を挟持した状態で、マウント本体部(11)のフランジ(13a)とベース部(12)のフランジ(12a)とを締結手段(17)で締結した能動型防振支持装置であって、
    支持体に対する振動体の最大変位を規制するストッパ(20)を、前記締結手段(17)でマウント本体部(11)のフランジ(13a)に共締めしたことを特徴とする、能動型防振支持装置。
  3. 前記液室(29,30,34)の一部を区画するダイヤフラム(22)の外周部を、マウント本体部(11)およびストッパ(20)の間に挟持して固定したことを特徴とする、請求項2に記載の能動型防振支持装置。
  4. マウント本体部(11)およびベース部(12)を合成樹脂で構成したことを特徴とする、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の能動型防振支持装置。
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