JP4394468B2 - ベルトリーチャ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両等のベルトリーチャ装置に関するものである。
従来、シートベルトの装着性を向上させるべく、装着時にシートベルトのウェビングをシートバックよりも前方へ移動させるベルトリーチャ装置が知られている。例えば、特許文献1に記載の従来のベルトリーチャ装置は、先端にウェビング保持部を有しシートクッション側面後端部を支点としてシートの前後方向に回動可能に軸支されたアームにてベルトリーチャを構成し、シートベルト装着時には、かかるアームを回動させることによりウェビング保持部をシート後方からシートバックよりも前方へ移動させる。そして、このようなベルトリーチャ装置を採用することにより、搭乗者は、通常の着座姿勢を維持したまま、無理な体勢を強いられることなくウェビングを掴むことができ、容易にシートベルトを装着することができる。
特開平4−159161号公報
しかし、上記のような回動アームを採用する従来のベルトリーチャ装置は、常にアームがシート側面に露出した状態にあるため、座席周辺の美観が損なわれるという問題があり、更には、かかるアームに搭乗者の衣服等が引っ掛かる、或いは回動時に挟み込むおそれがあるという問題がある。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、衣服の引っ掛かりや挟み込みを防止することができるベルトリーチャ装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、シートベルトのウェビングを保持する保持部を備え、前記ウェビングをシートバックよりも前方へ移動させるベルトリーチャ装置であって、先端に前記保持部が設けられ、伸縮可能に形成されたアームと、前記アームを伸縮させるとともに、該アームを前後方向に傾動させる駆動部とを備え、前記駆動部は、前記アームの伸張開始から所定の間、該アームを前記シートバックの側面に沿って伸張させ、その後該アームを更に伸張させるとともに傾動させることを要旨とする。
請求項に記載の発明は、前記アームは、前記駆動部の傾動中心と同軸配置された傾動ギアを備え、前記駆動部は、前記傾動ギアに該駆動部が備える駆動源の動力を伝達する複数のギアを備え、前記傾動ギア及び前記各ギアの間には前記伸張開始と同期された無噛合区間が形成されることを要旨とする。
請求項に記載の発明は、前記アームは、同心状に配置された径寸の異なる複数の筒体からなり、最内殻の前記筒体に接続されたコントロールケーブルの移動に伴う前記各筒体の相対変位により前記伸縮し、前記駆動部は、前記コントロールケーブルに係合され、その回転により該コントロールケーブルを往復移動させるケーブル駆動ギアと、前記ケーブル駆動ギアと同軸配置され該ケーブル駆動ギアと一体回転する入力ギアと、を備えることを要旨とする。
(作用)
請求項1に記載の発明によれば、シートベルトの装着時には、アームは、その伸張とともに傾動することによりシートベルトのウェビングを保持する保持部をシートバックよりも前方へ移動させるので、シートへ着座する際又は離れる際においてアームや保持部が搭乗者に干渉し難い。従って、衣服の引っ掛かり、或いは挟み込みが防止される。
また、アームは、その伸張開始から所定の間、シートバックの側面に沿って伸張し、その後更に伸張するとともに傾動するので、シートへ着座する際、又は搭乗者が着座した後、シートベルト装着前に再び車外に出るような場合であっても、アームや保持部が搭乗者に干渉し難い。従って、衣服の引っ掛かり、或いは挟み込みが防止される。
請求項に記載の発明によれば、アームの伸張開始から所定の間は、駆動源の動力が傾動ギアに伝達されない。従って、シートベルト装着時には、アームは、その伸張開始から無噛合区間に対応する所定の間、傾動することなくシートバックの側面に沿って伸張し、その後、モータの回転が傾動ギアに伝達されることにより、シートバックの前方に向かって傾動する。
請求項に記載の発明によれば、傾動機構と伸縮機構とが同期されるので、アームの伸張と同期して前記アームを傾動させることが可能になる。また、傾動機構の動力伝達経路が伸縮機構の動力伝達経路に統合されるので、コンパクトな構成とすることができ、その結果、小型化を図ることができる。
本発明によれば、衣服の引っ掛かりや挟み込みを防止することができるベルトリーチャ装置を提供することができる。
以下、本発明を車両のベルトリーチャ装置に具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、本実施形態のシート1は、シートクッション側部2に、シートベルト3の装着時にウェビング4の一部をシートバック5の側面5aからシートバック5よりも前方へ移動させるベルトリーチャ装置6を備えている。
本実施形態では、シートクッション側部2の後端近傍には、シートベルト3のウェビング4の繰出端が連結されるロアアンカ7が設けられており、ウェビング4は、シートクッション側部2の後端からシートバック5の側面5aに沿うように車室上方(図中上側)に向かって延伸されている。そして、ウェビング4は、ショルダアンカ8に引っ掛けられて車室下方へと折り返され、その基端部は図示しないリトラクタに巻き取られている。そして、ウェビング4は、所定のテンションが加えられた状態で、ロアアンカ7とショルダアンカ8との間に待機されている。
図2及び図3に示すように、ベルトリーチャ装置6は、ウェビング4を保持する保持部10と、軸線方向に沿って伸縮可能に形成された伸縮アーム11と、伸縮アーム11を駆動する駆動部12とを備えている。
本実施形態では、伸縮アーム11は、駆動部12のケーシング12aの上端にシート1の前後方向(図1参照、左右方向)に向かって傾動可能に連結され、保持部10は、伸縮アーム11の先端部11aに設けられている。また、伸縮アーム11は、コイルバネ13によりシート1の後方に向かって常時付勢されており、通常時には、その先端部11aがシートバック5の側面5aの長手方向を向いた状態で保持されている(図1参照)。そして、保持部10は、シートバック5の基端部近傍に配置され、その上面10aにタングプレート14が係止されるようになっている。
尚、図1に示すように、本実施形態のシート1は、シート1の位置調節機構等(図示せず)とともに駆動部12を覆い隠すカバー状のシールド15を備えており、伸縮アーム11は、通常時にはシールド15内に収容されている。そして、保持部10は、その上面10aがシールド15の外表面と面一となるように配置されている。
そして、ベルトリーチャ装置6は、シートベルト3の装着時には、伸縮アーム11を伸張させるとともに、駆動部12との連結点Oを傾動中心としてシート1の前方に向かって傾動させることにより、保持部10に保持されたウェビング4とともにタングプレート14をシートバック5よりも前方に移動させる。
図2及び図3に示すように、本実施形態では、伸縮アーム11は、同心状に配置された径寸の異なる複数(4本)の筒体16a〜16dから構成されており、最内殻の筒体16aには、駆動部12により長さ方向に沿って移動するコントロールケーブル17(以下、単にケーブル17)が接続されている。そして、伸縮アーム11は、このケーブル17の移動に伴って各筒体16a〜16dが互いにガイドしつつ相対変位することにより、その軸線方向に沿って伸縮する。
また、伸縮アーム11の最外殻の筒体16dの基端部には、駆動部12との連結点O、即ち伸縮アーム11の傾動中心と同軸配置された傾動ギア18が設けられている。尚、本実施形態では、傾動ギア18は、扇状に形成されている。そして、伸縮アーム11は、この傾動ギア18が駆動部12に駆動され回転することにより、連結点Oを傾動中心として前後方向に沿って傾動する。
一方、駆動部12は、駆動源として一つのモータ21と、ケーブル17を移動させるケーブル駆動ギア22と、伸縮アーム11の傾動ギア18に連結されるアーム駆動ギア23とを備えている。ケーブル駆動ギア22は、ウォーム24及びホイール25を介してモータ21の出力軸(図示せず)と連結されており、ケーブル駆動ギア22には、ケーブル17の一部が係合されている。
尚、本実施形態のケーブル17は、芯線の外周にワイヤが螺旋巻きされた周知の構造のものであり、ケーブル17は、駆動部12のケーシング12aに形成された挿通孔(図示せず)に挿通されることにより、そのワイヤがケーブル駆動ギア22に係合されている。
そして、ケーブル17は、ケーブル駆動ギア22がモータ21の回転に伴って減速回転することにより、その長さ方向に沿って往復移動し、駆動部12は、このケーブル17の往復移動により伸縮アーム11を伸縮させる。つまり、本実施形態では、ケーブル17とケーブル駆動ギア22とにより伸縮機構を構成している。
また、駆動部12は、ケーブル駆動ギア22と同軸配置されるとともに同ケーブル駆動ギア22と一体回転する入力ギア27を備えており、入力ギア27は、減速ギア28を介してアーム駆動ギア23に連結されている。そして、駆動部12は、これらの入力ギア27、減速ギア28及びアーム駆動ギア23によりモータ21の回転(動力)を伸縮アーム11の傾動ギア18に伝達し、同傾動ギア18を駆動することにより、伸縮アーム11を軸線方向の伸縮と同期傾動させる。つまり、本実施形態では、アーム駆動ギア23、入力ギア27及び減速ギア28により傾動機構を構成している。
また、本実施形態では、アーム駆動ギア23には無歯部23aが設けられており、この無歯部23aによりアーム駆動ギア23と伸縮アーム11の傾動ギア18との間に噛み合いのない区間(無噛合区間)が形成されている。そして、この無噛合区間を伸縮アーム11の伸張開始と同期させることより、伸縮アーム11の伸張開始から所定の間、モータ21の回転が傾動ギア18に伝達されないようになっている。
従って、図4に示すように、シートベルト3を装着する時には、伸縮アーム11は、その伸張開始から無噛合区間に対応する所定の間、傾動することなくシートバック5の側面5aに沿って伸張する。そして、その後、アーム駆動ギア23と伸縮アーム11の傾動ギア18とが噛み合うことにより、伸張しつつ連結点Oを傾動中心として前方向に向かって傾動する。
そして、ベルトリーチャ装置6は、この伸縮アーム11の一連の動作により、保持部10をシートバック5の基端部近傍の通常位置P1(図1参照)からシートバック5よりも前方の装着位置P2へと移動させる。そして、シートベルト3が装着され、又は後述する所定の条件が成立した場合には、モータ21を伸縮アーム11の伸張時と逆方向に回転させることにより伸縮アーム11を収縮(又は収縮及び傾動)させ、保持部10を通常位置P1に復帰させる。
ここで、保持部10が装着位置P2から通常位置P1へと復帰する際には、アーム駆動ギア23と伸縮アーム11の傾動ギア18とは噛み合った状態であるため、伸縮アーム11は、モータ21の逆回転により連結点Oを傾動中心としてシートバック5側に向かって傾動しながら収縮する。そして、伸縮アーム11は、アーム駆動ギア23が回転し、アーム駆動ギア23と傾動ギア18とが噛み合ない無噛合区間に移行するまで傾動を続け、無噛合区間に移行後、即ち保持部10がシートバック5の側面5aまで移動した後は、保持部10が通常位置P1に復帰するまでシートバック5の側面5aに沿って収縮する。
次に、本実施形態のベルトリーチャ装置の電気的構成について説明する。
図5に示すように、本実施形態のベルトリーチャ装置6は、モータ21に駆動電力を供給する駆動回路31と、伸縮アーム11の作動を制御するECU32とを備えている。モータ21は、駆動回路31を介して車載電源34に接続されており、駆動回路31は、ECU32に接続されている。そして、ECU32は、駆動回路31がモータ21に供給する駆動電力を制御することによりモータ21の作動、即ち伸縮アーム11の作動を制御する。
また、本実施形態のベルトリーチャ装置6は、カーテシSW35、着座SW36、バックルSW37、及び保持部10の位置を検出するための位置センサ38を備え、これらの各センサは、ECU32と接続されている。そして、ECU32は、これらの各センサから入力される信号に基づいて、車両ドア(図示せず)の開閉、搭乗者の着座、シートベルト3の装着の有無、及び保持部10の位置を検出し、その検出結果に基づいて伸縮アーム11の作動を制御する。尚、本実施形態では、位置センサ38は、アーム駆動ギア23の近傍に設けられ、ECU32は、アーム駆動ギア23の回転位置に基づいて保持部10の位置を検出する。
次に、本実施形態のベルトリーチャ装置の制御態様について説明する。
図6に示すように、本実施形態では、ECU32は、着座SW36によりシート1への搭乗者の着座を検出し(ステップ101)、続いてカーテシSW35によりドアの閉鎖を検出した場合(ステップ102)には、モータ21を作動させて伸縮アーム11を伸張させる(ステップ103)。尚、上記ステップ101,102において着座及びドアの閉鎖を検出しない場合、ECU32は、ステップ101、ステップ102を繰り返す。
次に、モータ21の回転により伸縮アーム11が伸張し、保持部10が通常位置P1から装着位置P2へと移動を開始すると、ECU32は、先ず、着座SW36がオフされたか否か、即ち搭乗者の離席を検出したか否かを判定する(ステップ104)。次に、ECU32は、このステップ104において着座SW36がオフされていないと判定した場合、続いてカーテシSW35がオンされているか否か、即ちドアが開いたか否かを判定する(ステップ105)。そして、このステップ105においてがドアが開いていないと判定した場合には、更に、位置センサ38により保持部10が装着位置P2まで移動したか否かを判定する(ステップ106)。
そして、ECU32は、上記ステップ104において着座SW36のオフ、上記ステップ105においてドアの開放(カーテシSW35のオン)、又は上記ステップ106において保持部10の装着位置P2への移動を検出するまで、上記ステップ103〜106の処理を繰り返す。
そして、ECU32は、上記ステップ106において保持部10の装着位置P2への移動を検出した場合には、モータ21の回転を停止させることにより伸縮アーム11の伸張を停止させる(ステップ107)。
尚、ECU32は、ステップ104において着座SW36のオフを検出した場合又はステップ105においてカーテシSW35のオンを検出した場合、即ち保持部10が装着位置P2まで移動する前に搭乗者の離席又はドアの開放を検出した場合には、後述するステップ112〜ステップ114を実行する(図7参照)。そして、伸縮アーム11を収縮させて保持部10を通常位置P1に復帰させる。
次に、上記ステップ107の実行により伸縮アーム11が停止、即ち保持部10が装着位置P2まで移動し伸縮アーム11が停止すると、ECU32は、再び、着座SW36がオフされたか否かを判定(ステップ108)する。そして、このステップ108において着座SW36がオフされいないと判定した場合には、続いてカーテシSW35がオンされているか否か、即ちドアが開いたか否かを判定する(ステップ109)。
次に、ECU32は、上記ステップ109においてドアが開いていないと判定した場合、続いてバックルSW37がオンされたか否か、即ちシートベルト3の装着を検出したか否かを判定する(ステップ110)。そして、このステップ110においてシートベルト3の装着が検出されなかった場合には、更に、伸縮アーム11の停止から所定時間が経過したか否かを判定する(ステップ111)。
そして、ECU32は、上記ステップ108において着座SW36のオフ、上記ステップ109においてドアの開放、又は上記ステップ110においてシートベルト3の装着を検出し、若しくはステップ111において所定時間が経過したと判定するまで上記ステップ108〜ステップ111までの処理を繰り返す。
そして、ECU32は、搭乗者の離席、ドアの開放又はシートベルト3の装着を検出し、若しくは所定時間が経過した場合には、図7に示すように、モータ21を伸縮アーム11の伸張時と逆方向に回転させることにより伸縮アーム11を収縮させる(ステップ112)。
そして、ECU32は、位置センサ38により保持部10が通常位置P1まで復帰したか否かを判定し(ステップ113)、保持部10が通常位置P1に復帰するまで上記ステップ112,113の処理を繰り返す。そして、ECU32は、このステップ113において保持部10の通常位置P1への復帰を検出した場合には、モータ21の回転を停止させて伸縮アーム11の収縮を停止させる(ステップ114)。
以上、本実施形態によれば、以下のような特徴を得ることができる。
(1)ベルトリーチャ装置6は、ウェビング4を保持する保持部10と、軸線方向に沿って伸縮可能に形成された伸縮アーム11と、伸縮アーム11を駆動する駆動部12とを備える。保持部10は、伸縮アーム11の先端部11aに設けられ、伸縮アーム11は、駆動部12に傾動可能に連結される。伸縮アーム11は、その基端部に駆動部12との連結点Oと同軸配置された傾動ギア18を備え、駆動部12は、モータ21の回転を傾動ギア18に連結されるアーム駆動ギア23を備える。そして、このアーム駆動ギア23に無歯部23aを設けることによりアーム駆動ギア23と伸縮アーム11の傾動ギア18との間に無噛合区間を形成し、この無噛合区間を伸縮アーム11の伸張開始と同期させる。
このような構成とすれば、伸縮アーム11の伸張開始から所定の間、モータ21の回転が傾動ギア18に伝達されないので、シートベルト3の装着時には、伸縮アーム11は、その伸張開始から無噛合区間に対応する所定の間、傾動することなくシートバック5の側面5aに沿って伸張する。そして、その後、アーム駆動ギア23と伸縮アーム11の傾動ギア18とが噛み合うことにより、伸張しつつ連結点Oを傾動中心としてシートバック5よりも前方に傾動する。
従って、搭乗者が着座した後、シートベルト3の装着前に再び車外に出るような場合であっても、搭乗者の衣服等が伸縮アーム11及び保持部10に引っ掛かる、或いは挟み込むことを防止することができる。また、上記各ギアのギア比や無歯部23aを変更するだけで無噛合区間の設定を変更することができるので、シートバック5が傾動するタイミングを容易に調節することができる。
(2)伸縮アーム11は、同心状に配置された径寸の異なる複数の筒体16a〜16dから構成され、最内殻の筒体16aに接続されたケーブル17の移動に伴って各筒体16a〜16dが互いにガイドしつつ相対変位することにより、その軸線方向に沿って伸縮する。駆動部12は、ケーブル17が係合され、その回転によりケーブル17を長さ方向に往復移動させるケーブル駆動ギア22と、同ケーブル駆動ギア22と同軸配置されるとともに同ケーブル駆動ギア22と一体回転する入力ギア27を備え、入力ギア27は、減速ギア28を介してアーム駆動ギア23に連結されている。
このような構成とすれば、伸縮アーム11の傾動ギア18を駆動するアーム駆動ギア23の回転を伸縮アーム11を伸縮させるケーブル駆動ギア22の回転に同期させることができ、結果として、伸縮アーム11を軸線方向の伸縮と同期して前方に傾動させることができる。また、アーム駆動ギア23の動力伝達経路をケーブル駆動ギア22の動力伝達経路に統合することにより、小型化を図ることができる。
なお、上記各実施形態は以下のように変更してもよい。
・本実施形態では、アーム駆動ギア23に無歯部23aを設けることにより、アーム駆動ギア23と傾動ギア18との間に無噛合区間を形成した。しかし、これに限らず、無歯部は、入力ギア27、減速ギア28及び傾動ギア18の何れに設けてもよい。つまり、無噛合区間は、モータ21の回転を伝達する入力ギア27から傾動ギア18まで間の何れかに形成すればよい。
・また、無噛合区間に代えて、入力ギア27から傾動ギア18まで間にクラッチ等を用いた滑り機構を設けることにより、伸縮アーム11をその伸張開始から所定の間、シートバック5の側面5aに沿って伸張させ、その後、連結点Oを傾動中心としてシートバック5よりも前方に傾動させる構成としてもよい。
・さらに、伸縮アーム11を伸張開始から伸張させるとともに傾動させる構成としてもよい。
・本実施形態では、伸縮アーム11は、同心状に配置された径寸の異なる複数の筒体16a〜16dにより構成したが、伸縮アーム11は、軸線方向に伸縮自在に形状変化するものであれば、多段伸縮筒以外の物を用いてもよい。
次に、以上の実施形態から把握することができる技術的思想を、その効果とともに以下に記載する。
(イ)前記無噛合区間は、前記傾動ギアに連結されるアーム駆動ギアに無歯部を設けることにより形成されること、を特徴とする。このような構成とすれば、無噛合区間を容易に設定することができるので、伸縮アームの伸張と傾動との同期を容易に調節することができる。
(ロ)前記ベルトリーチャ装置を備えた車両用シート。このような構成とすれば、衣服の引っ掛かりや挟み込みを防止することができるベルトリーチャ装置を備えた車両用シートを提供することができる。
車両用シートの部分断面図。 本実施形態のベルトリーチャ装置の概略構成図。 同じく本実施形態のベルトリーチャ装置の概略構成図。 本実施形態のベルトリーチャ装置の作用を示す説明図。 本実施形態のベルトリーチャ装置の電気的構成を示す概略構成図。 本実施形態のベルトリーチャ装置の制御態様を示すフローチャート。 本実施形態のベルトリーチャ装置の制御態様を示すフローチャート。
符号の説明
1…シート、2…シートクッション側部、3…シートベルト、4…ウェビング、5…シートバック、5a…側面、6…ベルトリーチャ装置、10…保持部、11…伸縮アーム、11a…先端部、12…駆動部、16a〜16d…筒体、17…コントロールケーブル、18…傾動ギア、21…モータ、22…ケーブル駆動ギア、23…アーム駆動ギア、23a…無歯部、27…入力ギア、28…減速ギア、O…連結点、P2…装着位置。

Claims (3)

  1. シートベルトのウェビングを保持する保持部を備え、前記ウェビングをシートバックよりも前方へ移動させるベルトリーチャ装置であって、
    先端に前記保持部が設けられ、伸縮可能に形成されたアームと、
    前記アームを伸縮させるとともに、該アームを前後方向に傾動させる駆動部と、
    を備え
    前記駆動部は、前記アームの伸張開始から所定の間、該アームを前記シートバックの側面に沿って伸張させ、その後該アームを更に伸張させるとともに傾動させること、
    を特徴とするベルトリーチャ装置。
  2. 請求項1に記載のベルトリーチャ装置において、
    前記アームは、前記駆動部の傾動中心と同軸配置された傾動ギアを備え、
    前記駆動部は、前記傾動ギアに該駆動部が備える駆動源の動力を伝達する複数のギアを備え、前記傾動ギア及び前記各ギアの間には前記伸張開始と同期された無噛合区間が形成されること、
    を特徴とするベルトリーチャ装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のベルトリーチャ装置において、
    前記アームは、同心状に配置された径寸の異なる複数の筒体からなり、最内殻の前記筒体に接続されたコントロールケーブルの移動に伴う前記各筒体の相対変位により前記伸縮し、
    前記駆動部は、前記コントロールケーブルに係合され、その回転により該コントロールケーブルを往復移動させるケーブル駆動ギアと、
    前記ケーブル駆動ギアと同軸配置され該ケーブル駆動ギアと一体回転する入力ギアと、
    を備えることを特徴とするベルトリーチャ装置。
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