JP4393446B2 - 取付体 - Google Patents

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Description

本発明は、布地などの被取付体に取り付ける面ファスナーなどの取付体に関する。
従来より、フック部材とループ状部材とを備えた面ファスナーがある。このような面ファスナーによれば、例えば、ネームプレートなどの取付対象にフック部材を固定し、衣服などの被取付体にループ状部材を固定し、当該フック部材とループ状部材とを係着させることにより、ネームプレートを衣服に着脱可能に取り付けることができる。しかし、このような面ファスナーにおいては、ループ状部材を有さない被取付体に対して、取付対象を取り付けることができない。そこで、近年では、フック部材のみを備え、ループ状部材を必要としない面ファスナーが提案されている。
特開2002−65318号公報 特開平11−178613号公報
しかし、このような面ファスナーでは、布地などの被取付体に確固に取り付けられることは難しく、また、着脱の際に、フック部材によって被取付体を傷つける恐れがある。
そこで、本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、布地などの被取付体を傷つけることなく、被取付体に着脱自在に且つ確固に取り付け可能な取付体を提供することを目的とする。
本発明は、織布又は不織布からなる被取付体の表面上に着脱自在に取り付けられる取付体であって、基材と、この基材に対して固定された複数の線状の係止材と、これら複数の係止材が挿通する複数の挿通孔を有する状態変更部材と、を備える。前記基材は、前記係止材が前記挿通孔を挿通した状態で、前記状態変更部材から離間する第2位置とこの第2位置よりも前記状態変更部材に近い第1位置との間で前記状態変更部材に対して移動自在である。前記係止材は、前記基材が前記第1位置にあるとき、前記状態変更部材の外面から突出する基部とこの基部から湾曲又は屈曲して延びる係止端部とを含む弾性変形可能なフック部を有する。前記フック部は、前記基材が前記第2位置にあるとき、前記挿通孔の内面と接することにより、前記係止端部が前記基部から離れる方向へ弾性変形した展開状態となる。前記被取付体の表面に前記状態変更部材の外面が押し当てられた状態で前記基材が前記第2位置から前記第1位置へ移動すると、展開状態の前記フック部の係止端部の先端が前記被取付体の表面側から進入して裏面側へ貫通すると共に、前記フック部が展開状態から非展開状態へ復帰し、前記基材が前記第1位置に達した取付状態では、非展開状態の前記フック部の係止端部が前記被取付体の裏面側に係止して前記被取付体からの前記基材の離脱を抑制する。
本発明によれば、前記状態変更部材の挿通孔を介することにより、前記基部とこの基部から湾曲又は屈曲して延びる係止端部とを含む弾性変形可能なフック部が、展開状態又は非展開状態に変更可能となる。そして、展開状態から非展開状態に変更されたフック部の係止端部が被取付体の裏面側に係止することにより、前記被取付体からの前記基材の離脱が抑制される。
以下、図面を参照して本発明の実施例について説明する。なお、各図において共通する部分には、同一の符号が付されている。また、かかる実施例は本発明の一態様を示すものであり、この発明を限定するものではなく、本発明の範囲で任意に変更可能である。
[実施例1]
図1は、取付体1の外観を示す斜視図である。取付体1は、複数の係止部材3を一体的に有する樹脂製の基材2と、基材2と対向して配設される状態変更部材4と、これら基材2と状態変更部材4との間に設けられるバネ5及びラッチ機構6と状態変更部材4から延びるストッパ7とから構成されている。
基材2は板状に形成されており、この基材2の内面には、所定の間隔を設けて複数の係止部材3が列設されている。係止部材3は、弾性を有し、無負荷状態では、図2に示されるように、J字状を成している。このJ字の長手側が基材2から略垂直に延びている。状態変更部材4は、基材2と略同じ大きさの内面及び外面を有する板状に形成されており、この状態変更部材4には、各係止部材3に対応して複数の挿通孔40が穿設されている。挿通孔40は、係止部材3の直径よりやや大きい直径を有しており、各挿通孔40には各々対応する係止部材3が挿通される。
図3は、係止部材3と状態変更部材4の挿通孔40との関係を説明するための断面図である。尚、図3においては、図面を簡略化するため、バネ5とラッチ機構6とストッパ7とを省いて図示している。以降の説明に使用する図面においても、適宜、バネ5とラッチ機構6とストッパ7とを省略している。
図3に示されるように、係止部材3は、基材2が後述する第1位置にあるときに状態変更部材4の外面から突出するフック部30を有する。フック部30は、基部30bと、この基部30bから湾曲して延びている係止端部30aとから成る。係止端部30aは、状態変更部材4の外面に向かって反転している。このフック部30は、後述するように、基材2が状態変更部材4から離間するときに状態変更部材4の内面に向かって挿通孔40に挿通される。
次に、バネ5とラッチ機構6とについて説明する。図4,7は、基材2と状態変更部材4との間隙に設けられたバネ5とラッチ機構6とを説明するための図であり、説明の便宜上、係止部材3を省いて図示した取付体1の断面図である。図4に示されるように、基材2と状態変更部材4との間隙の一端には、バネ5が配設されており、バネ5の各端はそれぞれ基材2と状態変更部材4とに固設されている。また、基材2と状態変更部材4との間隙の他端には、ラッチ機構6が設けられている。ラッチ機構6は、係合凸部60と係合部61とから構成されている。係合凸部60は、図7に示されるように、断面略矢形状を成しており、係合部61に対向する中央位置に向かって突出するよう基材2の底面に固設されている。係合部61は、ハウジング62と係合凹部63とから構成されている。ハウジング62は、空洞64を有し、空洞64の開口が係合凸部60に対向して状態変更部材4の内面に固設されている。係合凹部63は、係合凸部60に係合する断面略U字形状を成しており、ハウジング62の空洞64内に配設されている。
このバネ5とラッチ機構6との協働及びストッパ7の機能により、基材2が少なくとも図1に示される位置(以下、第1位置という)と図5に示される位置(以下、第2位置という)との間で移動自在となると共に、基材2が第1位置又は第2位置に選択的に保持される。バネ5とラッチ機構6とが協働する機構(以下、協働機構という)及びストッパ7の機能については後述する。
図5は、基材2が第1位置より状態変更部材4から離間した第2位置にあるときの取付体1の外観を示す斜視図である。この状態のとき、各係止部材3のフック部30の係止端部30aの先端は、図6に示されるように、挿通孔40に収容され、状態変更部材4の外面から突出しない。このような状態では、係止部材3のフック部30は、その先端が挿通孔40の内面に接することにより弾性変形し、係止端部30aの湾曲した部分が略直線状に伸ばされた展開状態となる。
ストッパ7は、断面略L字型の棒状部材であり、L字の突起部分が基材2の外面に被るように、状態変更部材4のそれぞれ略両端に立設されている。このストッパ7により、基材2が第2位置よりも更に状態変更部材4から離間することが阻止される。
次に、バネ5とラッチ機構6とによる協働機構について説明する。尚、説明の便宜上、まず始めに、図4,7を参照しながら、係止部材3を省いて説明をする。
取付体1の基材2が上述の第2位置にあるとき、図7に示されるように、ラッチ機構6の係合凸部60と係合凹部63とは係合していない。このとき、バネ5の有する付勢力がバネ5に掛かる負荷力を上回るため、係合凸部60と係合凹部63とが係合していない状態が保持され、更にストッパ7によって基材2が第2位置よりも更に状態変更部材4から離間することが阻止され、基材2が第2位置にある状態が保持される(以降、第2状態という)。
この第2状態のときに基材2を押下すると、バネ5が収縮し、基材2と共にラッチ機構6の係合凸部60が状態変更部材4に近づき係合凹部63に進入し、係合凹部63が外側方向に弾性変形して、係合凸部60が所定位置まで更に進入する。このとき、基材2の押下を解除すると、基材2がバネ5の付勢力により押し上げられ、基材2と共に押し上げられる係合凸部60により係合凹部63が内側方向に弾性変形し、基材2が第1位置まで移動したとき、係合凸部60の突起した部分が係合凹部63に係合する。このとき、係合凸部60と係合凹部63との係合力がバネ5の付勢力を上回り、図4に示されるように、バネ5が収縮した状態が保持され、基材2が第1位置にある状態が保持される(以降、第1状態という)。
この第1状態のときに基材2を押下すると、係合凸部60が上記所定位置まで進入し、このとき、基材2の押下を解除すると、係合凹部63が外側方向に弾性変形し、係合凸部60と係合凹部63との係合状態が解除される。そして、バネ5の付勢力により、基材2が状態変更部材4から離間して第2位置に戻り、図6に示されるような第2状態に戻る。
次に、基材2の移動に応じて変化する係止部材3の状態について説明する。説明の便宜上、図3,6を参照しながら、1つの係止部材3について説明する。
図6に示されるように、第2状態のとき、係止部材3のフック部30の係止端部30aの先端は挿通孔40に収容され、係止部材3のフック部30は展開状態となっている。そして、この状態がバネ5とストッパ7とにより保持される。
第2状態のときに基材2を押下すると、バネ5が収縮し、基材2と共に係止部材3が状態変更部材4に近づき、係止部材3のフック部30の係止端部30aの先端が挿通孔40の内面に案内されて、状態変更部材4の外面から突出する。そして、フック部30が状態変更部材4の外面から徐々に突出すると共に、突出した部分の形状が展開状態から非展開状態に徐々に復帰していく。そして、上述の第1状態となったとき、図3に示されるように、フック部30が状態変更部材4の外面から突出してその形状が略復元した状態となり、フック部30は展開状態から非展開状態に復帰した状態となる。そして、この第1状態がラッチ機構6により保持される。
この第1状態のときに基材2を更に押下すると、ラッチ機構6の係合状態が解除され、バネ5の付勢力により、基材2と共に係止部材3が押し上げられ状態変更部材4から離間する。このとき、係止部材3のフック部30は、挿通孔40の内面に案内されて挿通孔40の近傍にある部分の形状が略直線状に伸ばされながら徐々に押し上げられ、状態変更部材4の内面に向かって挿通孔40に徐々に挿通される。そして、第2状態に戻ったとき、図6に示されるように、フック部30の係止端部30aの先端が挿通孔40に収容された状態となり、フック部30は展開状態となる。
次に、取付体1を布地の表面上に着脱させる場合の動作について説明する。説明の便宜上、図8,9を参照しながら、1つの係止部材3について説明する。この布地は、繊維又は不織布の何れであっても良い。図8,9は、取付体1の1つの係止部材3がある部分と上述の繊維からなる布地との断面図である。
取付体1を布地に取り付ける場合、取付体1を第2状態にして、取付体1の状態変更部材4の外面を布地の表面に当接させる。このとき、図8に示されるように、取付体1の状態変更部材4の外面と布地の繊維Sの表面とが接した状態となっている。この状態のとき、取付体1の基材2を押下すると、係止部材3のフック部30の係止端部30aの先端が、挿通孔40に挿通して状態変更部材4の外面から突出し、繊維Sと繊維Sとの間隙(以下、繊維間とする)に進入する。そして、フック部30が、状態変更部材4の外面から徐々に突出すると共に繊維間に徐々に進入して繊維Sの裏面側へ貫通すると、繊維Sの裏面側でフック部30の形状が展開状態から徐々に非展開状態に復帰する。そして、取付体1が上述の第2状態となったとき、例えば図9に示されるように、繊維Sの裏面側でフック部30の形状が略復元して、繊維Sがフック部30によって係止された状態となる。そして、この第1状態がラッチ機構6とによって保持されることにより、布地がフック部30によって係止された状態が保持される。このようにして、フック部30が布地を係止することにより、取付体1が布地に容易且つ円滑に取り付けられる。
その後、取付体1を布地から取り外す場合、取付体1の基材2を押下すると、ラッチ機構6の係合状態が解除される。そして、バネ5の付勢力により、係止部材3が基材2と共に押し上げられる。係止部材3のフック部30は、挿通孔40の内面に案内されて弾性変形しながら持ち上げられるため、挿通孔40の近傍にある部分の形状が略直線状に伸ばされた展開状態となり、状態変更部材4の外面に接している繊維間もその裏面側から表面側へと擦り抜けていく。そして、第2状態に戻ったとき、図8に示されるように、フック部30の係止端部30aの先端は挿通孔40に収容された状態となる。このようにして、布地がフック部30によって係止された状態が解除され、取付体1が布地から容易且つ円滑に取り外される。
以上の構成により、布地を傷つけることなく、湾曲した部分を有するフック部30を布地に容易且つ円滑に着脱でき、このような形状のフック部30を布地に係止させることにより、取付体1を布地により確固に取り付けることができる。
このような構成の取付体1を、例えば粘着テープや磁石などの接着手段により、携帯電話や携帯ゲーム機、携帯情報端末、カメラ、マイクなどの取付対象に接着して使用することにより、洋服やエプロンや作業着、鞄などの任意の被取付体に取付対象を取り付けることができる。更に、これらの被取付体を傷つけることなく、取付対象を被取付体に確固に取り付けることができる。
[実施例2]
次に、本発明の第2実施例について説明する。以下、上記第1実施例と共通する部分については、その説明を省略する。
本実施例においては、基材2に配設される係止部材3′は、図10に示されるように、無負荷状態でL字状を成している。そして、図11に示されるように、係止部材3′は、基材2が上述した第1位置にあるときに、状態変更部材4に穿設された挿通孔40に挿通され状態変更部材4の外面から突出するフック部30′を有する。フック部30′は、基部30b′と、基部30b′から屈曲して延びている部分係止端部30a′とから成る。基部30b′は状態変更部材4に対して略垂直であり、係止端部30a′は状態変更部材4に対して図中下方に傾斜している。
係止部材3′のフック部30′は、上述の第2状態のとき、図12に示されるように、その先端が挿通孔40の内面に接することにより弾性変形し、係止端部30a′の屈曲した部分が略直線状に伸ばされた展開状態となる。また、このとき、本実施例においては、フック部30′の係止端部30a′の先端は、状態変更部材4の外面から若干突出している。このとき、状態変更部材4の外面から突出した部分は、略直線状である。
このような構成の取付体1において、取付体1を布地に取り付ける場合、上述の第1実施例と同様に、取付体1を第2状態にして、取付体1の状態変更部材4の外面を布地の表面に当接させると、係止部材3′のフック部30′の先端は、状態変更部材4の外面から略直線状に突出しているため、繊維間に進入する又は進入可能な状態となる。このとき、取付体1の基材2を押下すると、上述の第1実施例と同様にして、係止部材3のフック部30′が、展開状態から非展開状態に復帰しながら繊維間に徐々に進入し、繊維Sの裏面側へ貫通する。そして、取付体1が上述の第1状態となったとき、例えば図12に示されるように、繊維Sの裏面側でフック部30′の形状が略復元し、繊維Sがフック部30′によって係止された状態となる。そして、この第2状態がラッチ機構6によって保持されることにより、布地がフック部30′によって係止された状態が保持される。
この取付体1を布地から取り外す場合は、上述の第1実施例と略同様であるため、その説明は省略する。
以上のような構成により、布地を傷つけることなく、屈曲した部分を有するフック部30′を布地に容易且つ円滑に着脱でき、このようなフック部30′を布地に係止させることにより、取付体1を布地に着脱させることができる。
[変形例]
<変形例1>
本発明においては、上述の取付体1を構成する各部材の素材は限定されるものではない。例えば、プラスチックや形状記憶合金などの素材を用いて係止部材3を構成しても良いし、プラスチックや金属などの素材を用いて基材2や状態変更部材4を構成しても良い。例えば、形状記憶合金を用いて係止部材3を構成する場合には、上述の無負荷状態のフック部30の状態を原型として係止部材3を構成する。また、加熱機構と、該加熱機構の機能を作動又は解除するためのスイッチとを取付体1に備える。このような構成において、上述の実施例と同様に、上述の第2状態のとき、取付体1を布地に当接させて、基材2を押下する。そして、係止部材3のフック部30の長さ分繊維間に進入した後、上述のスイッチをONにすると、加熱機構が作動して、繊維間に突入した係止部材3のフック部30が繊維Sの裏面で復元する。この結果、上述の実施例と同様にして、布地の繊維Sは、係止部材3のフック部30により係止される。取付体1を布地から取り外すときは、上述のスイッチをOFFにして加熱を停止させて、基材2を更に押下すると、係止部材3のフック部30が挿通孔40の内面に案内されて弾性変形しながら持ち上げられるため、繊維Sと取付体1との係止状態は解除される。
また、基材2と係止部材3とは一体的に形成しても良いし、別体で形成しても良いし、同素材で形成しても良いし、異素材で形成しても良い。
また、本発明においては、上述の取付体1を構成する各部材の大きさも限定されるものではなく、被取付体の生地に応じて適宜設定可能である。例えば、係止部材3の長さや太さ、係止部材3のフック部30の長さや太さ、係止部材3が基材2に配設される間隔や本数は、例えば、被取付体として考えられる布地の織り目間や編み目間の大きさ、繊維の太さ、繊維や布地の剛性等に応じて、適宜設定可能である。
また、被取付体は、フェルトなどの複数の繊維が絡まることで生成された生地、また、複数の繊維を撚って生成された糸や紐を編むことによって形成されたニットなどの生地、皮革などが裁断されて形成された紐で編まれた生地などであっても良い。
以上のように、被取付体の種類に応じて取付体1のサイズや素材を適宜設定して取付体1を構成することにより、例えば、工事現場などで使用する防網など、編み目が大きな被取付体にも取付体1を取り付けることができる。
<変形例2>
係止部材3と挿通孔40とを基材2と状態変更部材4とに対して各々傾斜させて配設するようにしても良い。例えば、図13に示されるように、係止部材3のフック部30の基部30bに対する係止端部30aの延設方向と相反する方向に傾斜させて各係止部材3を基材2に配設する。そして、この係止部材3に対応して、係止部材3のフック部30の基部30bに対する係止端部30aの延設方向と相反する方向に傾斜させて各挿通孔40を状態変更部材4に穿設する。
このような構成によれば、上述の第2状態のとき、図14に示されるように、係止部材3のフック部30の係止端部30aの先端が、繊維Sと繊維Sとの間隙(繊維間)に対してより垂直に近づくため、繊維間に進入し易く、繊維間から抜け易くなる。従って、被取付体に対して取付体1をより円滑に着脱できる。
<変形例3>
全体の長さや太さが異なる様々なサイズの係止部材3を1つの取付体1に混在させるように構成しても良い。例えば、図15に示されるように、全体の長さ及び太さが異なる係止部材3A,3Bを基材2に配設しても良い。
このような構成によれば、1つの取付体1をより多くの種類の被取付体に適用可能となる。
<変形例4>
係止部材3のフック部30の基部30bに対する係止端部30aの延設方向が異なる係止部材3を混在させて基材2に配設するようにしても良い。例えば、図16に示されるように、無負荷状態における係止部材3のフック部30の基部30bに対する係止端部30aの延設方向が、一列毎に異なるように、係止部材3を基材2に列設する。
このような構成によれば、例えば、図17に示されるように、各係止部材3が被取付体の繊維Sを異なる方向で係止可能となるため、被取付体に取付体1をより確固に取り付けることができる。
<変形例5>
また、上述の第1実施例においては、係止部材3は、J字状を成しているものとした。しかし、本発明においては、係止部材3の形状はこれに限らず、例えば、フック部30を複数有し、フック部30の基部30bに対する係止端部30aの延設方向が複数であっても良い。具体的には、例えば、図18に示されるような二叉形状であっても良い。このような構成の場合、上述の実施例における係止部材3を複数本重ねて1つの係止部材3″として基材2に配設し、図19に示されるように、挿通孔40に挿通可能とするよう構成しても良い。又は、1本の係止部材3″を、先端から所定の長さの部分が2方向に分割されるように形成しても良い。
このような構成により、例えば、図20に示されるように、1つの係止部材3″で係止部材3よりも多くの繊維Sを係止可能となり、被取付体に取付体1をより確固に取り付けることが可能となる。また、例えば、係止部材3の形状を三つ叉形状、四つ叉形状にすることにより、更に多くの繊維を係止できる。
又は、係止部材3″の形状を二叉形状にする場合、図21に示されるT字状を成すように形成しても良い。このような構成によれば、例えば図22に示されるように、複数の係止部材3″の連係による繊維Sの係止をより確固にし、取付体1を布地により確固に取り付けることができる。
<変形例6>
上述の実施例においては、上述の第1状態及び第2状態を保持させるための構成として、バネ5とラッチ機構6とを用いた。しかし、本発明においてはこれに限らず、その他様々なラッチ機構を用いて構成するようにしても良い。
また、上述の実施例においては、ラッチ機構6の係合凸部60を基材2に配設し、係合部61を状態変更部材4に配設するように構成した。しかし、係合凸部60を状態変更部材4に配設し、係合部61を基材2に配設するように構成しても良い。
また、バネ5は、コイルバネであっても、板バネであっても良い。
<変形例7>
上述の実施例においては、状態変更部材4に挿通孔40を穿設した。しかし、本発明においてはこれに限らず、係止部材3に対応する溝を状態変更部材4に配設するようにしても良い。
本発明は、布地などの被取付体に取り付ける面ファスナーなどの取付体に用いて好適である。
本発明の第1実施例における取付体1の外観を示す斜視図である。 同実施例における係止部材3の断面図である。 同実施例における係止部材3と状態変更部材4の挿通孔40との関係を説明するための断面図である。 同実施例における係止部材3を省いて図示した取付体1の断面図である。 同実施例における取付体1の外観を示す斜視図である。 同実施例における1つの係止部材3がある部分の取付体1の断面図である。 同実施例における係止部材3を省いて図示した取付体1の断面図である。 同実施例における取付体1の1つの係止部材3がある部分と、繊維Sからなる布地との断面図である。 同実施例における取付体1の1つの係止部材3がある部分と、繊維Sからなる布地との断面図である。 本発明の第2実施例における係止部材3′の断面図である。 同実施例における取付体1の1つの係止部材3′がある部分と、繊維Sからなる布地との断面図である。 同実施例における取付体1の1つの係止部材3′がある部分と、繊維Sからなる布地との断面図である。 本発明の変形例2における取付体1の1つの係止部材3がある部分と、繊維Sからなる布地との断面図である。 同変形例における取付体1の1つの係止部材3がある部分と、繊維Sからなる布地との断面図である。 本発明の変形例3における異なる2つの係止部材3A,3Bの断面図である。 本発明の変形例4における取付体1の外観の一部を示す斜視図である。 同変形例における取付体1の一部と、繊維Sからなる布地との断面図である。 本発明の変形例5における係止部材3″の断面図である。 同変形例における取付体1の1つの係止部材3″がある部分と、繊維Sからなる布地との断面図である。 同変形例における取付体1の1つの係止部材3″がある部分と、繊維Sからなる布地との断面図である。 本発明の変形例5の他の例における係止部材3″の断面図である。 同変形例における取付体1の係止部材3″がある部分と、繊維Sからなる布地との断面図である。
符号の説明
1・・・取付体、2・・・基材、3・・・係止部材、3′・・・係止部材、3″・・・係止部材、4・・・状態変更部材、5・・・バネ、6・・・ラッチ機構、7・・・ストッパ、30・・・フック部、30a・・・係止端部、30b・・・基部、40・・・挿通孔、60・・・係合凸部、61・・・係合部、62・・・ハウジング、63・・・係合凹部、64・・・空洞、S・・・繊維

Claims (10)

  1. 織布又は不織布からなる被取付体の表面上に着脱自在に取り付けられる取付体であって、
    基材と、この基材に対して固定された複数の線状の係止材と、これら複数の係止材が挿通する複数の挿通孔を有する状態変更部材と、を備え、
    前記基材は、前記係止材が前記挿通孔を挿通した状態で、前記状態変更部材から離間する第2位置とこの第2位置よりも前記状態変更部材に近い第1位置との間で前記状態変更部材に対して移動自在であり、
    前記係止材は、前記基材が前記第1位置にあるとき、前記状態変更部材の外面から突出する基部とこの基部から湾曲又は屈曲して延びる係止端部とを含む弾性変形可能なフック部を有し、
    前記フック部は、前記基材が前記第2位置にあるとき、前記挿通孔の内面と接することにより、前記係止端部が前記基部から離れる方向へ弾性変形した展開状態となり、
    前記被取付体の表面に前記状態変更部材の外面が押し当てられた状態で前記基材が前記第2位置から前記第1位置へ移動すると、展開状態の前記フック部の係止端部の先端が前記被取付体の表面側から進入して裏面側へ貫通すると共に、前記フック部が展開状態から非展開状態へ復帰し、前記基材が前記第1位置に達した取付状態では、非展開状態の前記フック部の係止端部が前記被取付体の裏面側に係止して前記被取付体からの前記基材の離脱を抑制する
    ことを特徴とする取付体。
  2. 請求項1に記載の取付体であって、
    前記基材を前記第1位置に保持する状態変更規制部材をさらに備えた
    ことを特徴とする取付体。
  3. 請求項2に記載の取付体であって、
    前記状態変更規制部材は、前記基材を前記第1位置と前記第2位置とに選択的に保持する
    ことを特徴とする取付体。
  4. 請求項3に記載の取付体であって、
    前記状態変更規制部材は、付勢部材とストッパとラッチ機構とを含み、
    前記付勢部材は、前記基材を前記第1位置から前記第2位置へ向かう解除方向へ付勢し、
    前記ストッパは、前記基材が前記付勢部材の付勢力により前記第1位置から前記第2位置へ移動する際に、当該基材が前記第2位置を超えて前記解除方向へ移動することを阻止して当該基材を前記第2位置に保持し、
    前記ラッチ機構は、前記基材が前記付勢部材の付勢力に抗して前記第2位置から前記第1位置を超えた所定位置へ移動した後に前記付勢部材の付勢力により前記第1位置へ向かって移動する際に、当該基材が前記第1位置を超えて前記解除方向へ移動することを阻止して当該基材を前記第1位置に保持し、且つ前記第1位置に保持された基材が前記付勢部材の付勢力に抗して前記所定位置へ移動した後に前記付勢部材の付勢力により前記第1位置へ向かって移動する際に、当該基材が前記第1位置を超えて前記解除方向へ移動することを許容する
    ことを特徴とする取付体。
  5. 請求項1〜請求項4の何れかに記載の取付体であって、
    前記係止端部は、前記基材が前記第1位置にあるとき、前記基部から前記状態変更部材の外面に向かって反転している
    ことを特徴とする取付体。
  6. 請求項1〜請求項5の何れかに記載の取付体であって、
    前記複数の係止材は、全体の長さ及び太さの少なくとも一方が相違する2種類以上の係止材を含む
    ことを特徴とする取付体。
  7. 請求項1〜請求項6の何れかに記載の取付体であって、
    前記複数の係止材は、前記基材に対する前記係止端部の延設方向が相違する2種類以上の係止材を含む
    ことを特徴とする取付体。
  8. 請求項1〜請求項7の何れかに記載の取付体であって、
    前記挿通孔は、前記状態変更部材の内面側から外面側に向かって前記フック部の延設方向と相反する方向へ傾斜している
    ことを特徴とする取付体。
  9. 請求項1〜請求項8の何れかに記載の取付体であって、
    前記フック部は、前記係止端部を複数有する
    ことを特徴とする取付体。
  10. 請求項1〜請求項9の何れかに記載の取付体であって、
    前記係止端部の先端は、前記基材が前記第2位置にあるとき前記挿通孔に収容される
    ことを特徴とする取付体。
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