JP2013027500A - 取り付けが簡単なボタン - Google Patents

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Abstract

【課題】糸を使用しないで簡単に生地に取り付けることのできるボタンを提供すること。
【解決手段】中央部に固定用ピンを挿通するための孔を有するボタン本体と、生地を挟んで前記ボタン本体とは反対側からボタン本体を生地に固定する固定用ピン受け部材と、両端に挿入用突起部とそれに続く大径部と小径部からなる係止部を有する略コ字状の固定用ピンを有し、前記固定用ピン受け部材には、前記ボタン本体の挿通孔に対向する位置に、前記固定用ピンを挿通し、係止するための開口部を有し、該開口部の最小幅は前記固定用ピンの係止部の大径部より小さく、小径部より大きい幅とすることにより、前記固定用ピンを押圧挿通することができるが、引き抜くことができないようになっており、前記固定用ピンは前記固定用ピン受け部材に挿通係止後、係止部の小径部において切断又は折り曲げることができるようにしたボタン。
【選択図】図1

Description

本発明は、糸の代わりに固定用ピンを用いた、布地への取り付けが簡単なボタンに関する。
従来、ボタンには、衣服の合わせ部を止めるボタンや、主に飾りとして用いられる飾り用ボタンなどがあり、通常、ボタンの取り付けには糸が使用されている。しかしながら、糸によるボタンの取り付けには時間が掛かる、糸が切れる等の問題があった。
一方、雄型ボタンと雌型ボタンからなるボタンの場合には、糸を使用しないでボタンを取り付ける方法として、例えば、以下のような例がある。
特許文献1(段落0003〜0004)には、雄型ボタンの取り付け方として、以下のような技術が記載されている。
中央に開口部を有する雄型ボタン本体、生地及び円筒状の係止部材を重ね、パンチなどで外力を加えると、パンチと係止部材の先端とによって生地が切断される。さらに、パンチを押圧していくと、円筒状の係止部材の先端が外側に向かって変形され、ボタン本体の開口部の縁部を挟んだ状態でボタン本体を生地に係止する。
しかしながら、当該方法は、雄型ボタンの取り付けには適用可能であっても、ボタンホールやループ状の紐に取り付けるタイプのボタンなどには用いることはできない。
特開2006−68388号公報
そこで、本発明は、特に、ボタンを別の生地に付いたボタンホールやループ状の紐に引っかけて使用するタイプのボタン、あるいは飾り用ボタンなどにおいて、糸を使用しないで簡単に生地に取り付けることのできるボタンを提供することを課題とする。
本発明者は、上記問題点を解決するために鋭意検討した結果、糸の代わりに固定用のピントとそれを係止するための固定用ピン受け部材を用いてボタンを取り付けることにより、簡単にボタンを衣類などに取り付けることができることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、中央部に固定用ピンを挿通するための孔を有するボタン本体と、
生地を挟んで前記ボタン本体とは反対側からボタン本体を生地に固定する固定用ピン受け部材と、両端に挿入用突起部とそれに続く大径部と小径部からなる係止部を有する略コ字状の固定用ピンを有し、前記固定用ピン受け部材は、前記ボタン本体の挿通孔に対向する位置に、前記固定用ピンを挿通し係止するための開口部を有し、該開口部の最小幅は前記固定用ピンの係止部の大径部より小さく、小径部より大きい幅とすることにより、前記固定用ピンを押圧挿通することができるが、引き抜くことができないようになっており、前記固定用ピンは前記固定用ピン受け部材に挿通係止後、係止部の小径部において切断又は折り曲げることができるようにしたボタンに関する。固定用ピン受け部材の開口部の壁面は、外側、すなわち、生地から離れるほど開口幅が細くなったテーパーを形成しているのが好ましい。また、固定用ピンの係止部は複数の大径部と小径部からなり、固定用ピンを係止部の任意な位置で係止することができるようにすることが好ましい。
本発明のボタンを使用することにより、糸を使用せずに、簡単にボタンを衣類などに取り付けることができる。
本発明のボタンを生地に取り付ける前の状態を示す概念図である。 本発明のボタンの上面図である。 本発明のボタンを生地に取り付けたときの断面図である。 本発明のボタンを生地に取り付けた後、固定用ピンの先端部を切断したときの断面図である。
本発明のボタンは、ボタン本体、固定用ピン受け部材及び固定用ピンを有する。ボタンの大きさ、形状は、特に制限はなく、固定用ピンと固定用ピン受け部材によりボタンを生地に取り付けることができる大きさと形状であればよい。
(ボタン本体)
ボタン本体は、中央部に固定用ピンを挿通するための孔を、通常2個又は4個有する。表面は、装飾されたものでもよい。ボタン本体の素材としては、特に制限はなく、プラスティック、金属、セラミックス等が挙げられる。
(固定用ピン受け部材)
固定用ピン受け部材は、生地を挟んで前記ボタン本体とは反対側からボタン本体を生地に固定する部材である。固定用ピン受け部材の大きさ、形状は、特に制限はなく、固定用ピンを係止することができる大きさと形状であればよい。固定用ピン受け部材には、取り付けたときにボタン本体の挿通孔に対向する位置に、固定用ピンを挿通し係止するための開口部を有し、該開口部の最小幅、すなわち、生地から見て最外側の部分は固定用ピンの係止部の大径部より小さく、小径部より大きい幅とすることにより、前記固定用ピンを押圧挿通することができるが、引き抜くことができないようにすることができる。該開口の壁面は、好ましくは、外側、すなわち、生地から離れるほど開口幅が細くなったテーパーが付けられている。
固定用ピン受け部材に設けられた開口部は、固定用ピンの先端部の数だけあればよい。また、開口部の形状は、例えば、固定用ピン受け部材の形状が円盤状であれば、円弧状に湾曲した孔又はスリットである。
固定用ピン受け部材の素材としては、特に制限はなく、プラスティック、金属、セラミックス等が挙げられるが、前記固定用ピンを押圧挿通するため、弾力性のあるプラスティック等が好ましい。
(固定用ピン)
固定用ピンは、両端に挿入用突起部とそれに続く大径部と小径部からなる係止部を有し、形状は略コ字状、言い換えればU字状である。
固定用ピンは、糸の代わりにボタン本体を生地に取り付けるためのものであり、ボタン本体、生地及び固定用ピン受け部材を貫通して、生地にボタン本体を取り付ける。ボタンを別の生地に付いたボタンホールやループ状のひもに引っかけて使用する場合は、ボタン本体と生地との間にさらに生地やひもが入るほどの隙間ができるように取り付ける。
固定用ピンは、1個あるいは2個でもよく、ボタン本体の挿通孔の数に応じて適宜選択し得る。
固定用ピンの両端は、生地への突き通しを容易にするために突起が付いている。そして、突起部に続き、大径部と小径部からなる係止部がある。係止部における大径部及び小径部は交互にそれぞれ1以上、好ましくは2以上設けられており、形状はたとえばネックレスのように球状体が連結した形状が好ましいが、それに限らず、大径部の径が固定用ピン受け部材の開口部の最小幅より大きく、小径部の径がそれより小さく、固定用ピンを押圧挿通することができるが、引き抜くことができず、さらに小径部で切断できる形状であれば、特に限定されない。
係止部の大径部と小径部の数は、生地の厚さや生地とボタン本体との間隔に応じて適宜設定することができる。大径部と小径部の数が複数個設けてあれば、生地の厚さやボタン本体と生地との間隔に合わせて、係止部の小径部の好ましい位置で固定用ピンを係止することができる。
係止部の形状は、ネックレス状のほか、松笠状、魚鱗状のような一方向には円滑に滑らせることができるが、逆方向への動きが阻止できる形状であっても可能である。
固定用ピンは固定用ピン受け部材に挿通係止後、係止部の小径部において切断することができる。切断するときには、固定用ピンが抜けないようにするため、固定用ピン受け部材の外側に固定用ピンの係止部の少なくとも一つの大径部が残るようにするが、固定用ピン受け部材から係止部が突き出た部分が大きいと、引っかかったりして良くないため、大径部が一つ残るように切断するのが好ましい。
固定用ピンの材質は、プラスティック、金属等が挙げられるが、固定用ピンのボタン表面に出る部分には、ラメ、人工石などの装飾を施すこともできる。
(ボタンの取り付け方法)
本発明のボタンを生地に取り付けるには、まずボタン本体を生地の上に置き、その上から固定用ピンをボタン本体の挿通孔に差し込む。さらに固定用ピンを生地に突き通した後、生地裏側に突き出た固定用ピンの先端の突起部に固定用ピン受け部材の開口部を差し込む。
固定用ピンの係止部において固定用ピンを係止する位置は、生地の厚みやボタン本体と生地との間隔に応じて変更する。たとえば、ボタン本体と生地との間を空けるときは、固定用ピンの係止部の下方の大径部の上にある小径部で係止すればよい。
固定用ピンの差し込みは、手で行うことができるが、堅い場合はペンチのような道具を使用して行っても良い。また、ホッチキス(登録商標)のような道具で行うことも可能である。ボタン本体と生地の間隔を調整後、固定用ピンの係止部の小径部のところで固定用ピンを切断又は折り曲げる。切断方法としては、手で折ったり、はさみなどで切断することができる。切断後、固定用ピンの切断箇所はヤスリ等により磨けば、切断面を滑らかにすることができる。
また、切断する代わりに、素材が金属のような可塑性の素材であれば折り曲げてもよい。
固定用ピンを一対使用する場合は、並行に用いてもクロスさせても良い。また、ボタン表面に残る固定用ピンの上にダイヤ型、ハート型、星型のカバーや、石入れ等の装飾を施すこともできる。
以下に、図面を用いて、本発明の一実施態様を説明するが、本発明の技術的範囲はこれにより限定されるものではない。
図1は、本発明のボタンの一実施態様の生地(10)への取り付け前の状態を示す概念図である。ボタンはボタン本体(1)、一対の固定用ピン(2)及び固定用ピン受け部材(3)からなる。ボタン本体(1)は4個の固定用ピン挿通孔(8)を有し、固定用ピン(2)は略コ字状をしており、ピンの各先端は槍状の突起部(7)及びそれに接続して、小径部(6)と球状の大径部(5)からなる係止部(4)を有する。固定用ピン受け部材(3)は、固定用ピンを押圧挿入し係止することのできる開口部(9)を有している。開口部は円弧状に湾曲している。開口部(9)の内周面は、テーパーを形成し、生地から見て外側ほど径が小さくなっている。開口部の最小幅は、固定用ピン2の係止部の大径部(5)の最大径より小さく、小径部(6)の径より大きい。開口部は弾力を有し、固定用ピンの大径部を挿通させる際に押圧する方向に撓むことができる。
図3はボタンを生地に取り付けたときの断面図(図2のA方向から見た断面図)であり、生地(10)はボタン本体(1)と固定用ピン受け部材(3)により挟まれている。図3においては、ボタン本体(1)と生地(10)との間に隙間はないため、固定用ピンの係止部の上方の大径部の上の小径部において係止されているが、ボタン本体(1)を別の生地に付いたボタンホールやループ状の紐に引っかけて使用する場合は、ボタン本体(1)と生地(10)との間にさらに生地や紐が入るほどの隙間ができるようにするため、下方の大径部の上の小径部において係止する。
ボタン本体を生地に取り付けた後は、固定用ピンの係止部(4)の大径部(5)の間の小径部(6)において切断する。
1 ボタン本体
2 固定用ピン
3 固定用ピン受け部材
4 係止部
5 大径部
6 小径部
7 突起部
8 挿通孔
9 開口部
10 生地

Claims (3)

  1. 中央部に固定用ピンを挿通するための孔を有するボタン本体と、
    生地を挟んで前記ボタン本体とは反対側からボタン本体を生地に固定する固定用ピン受け部材と、
    両端に挿入用突起部とそれに続く大径部と小径部からなる係止部を有する略コ字状の固定用ピンを有し、
    前記固定用ピン受け部材は、前記ボタン本体の挿通孔に対向する位置に、前記固定用ピンを挿通し、係止するための開口部を有し、該開口部の最小幅は前記固定用ピンの係止部の大径部より小さく、小径部より大きい幅とすることにより、前記固定用ピンを押圧挿通することができるが、引き抜くことができないようになっており、
    前記固定用ピンは前記固定用ピン受け部材に挿通係止後、係止部の小径部において切断又は折り曲げることができるようにしたボタン。
  2. 固定用ピン受け部材の開口部の壁面が生地から離れるほど開口幅が細くなったテーパーを形成していることを特徴とする請求項1に記載のボタン。
  3. 固定用ピンの係止部が複数の大径部と小径部からなり、固定用ピンを係止部の任意な位置で係止することができるようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載のボタン。
JP2011164932A 2011-07-28 2011-07-28 取り付けが簡単なボタン Withdrawn JP2013027500A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7441120B2 (ja) 2020-06-05 2024-02-29 太陽誘電株式会社 積層セラミックコンデンサおよび誘電体材料

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