JP4392810B2 - 回転印 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印字面が複数の印字ベルトと、マスター印字体と、マスター印字体の外周に回転可能に設けられる外周印字体の3種からなる回転印に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
印字面が複数の印字ベルトとマスター印字体とからなり、日付と社名・部署名・氏名等を同時に捺印することができる回転印は古くから広く知られており、例えば実公平3−25974号や特開平9−277680号に開示されている。そして、この種の回転印は通常、ケース体に内蔵された複数の印字ベルトを回転可能に懸装してなる回転印体を昇降させる高さ調節機構を備えている。
【0003】
通常、印字ベルトとマスター印字体は別々に製造されるため、ほとんどの場合は印字ベルトとマスター印字体の印字部分の高さに若干の誤差が生じるものである。従って、別々に製造された印字ベルトとマスター印字体を備える回転印を組み付けた際、ほとんどの場合は印字ベルトとマスター印字体の印字面の高さに若干のズレが生じ、組み付けた状態のままで捺印したとしても印影にムラが生じて鮮明な印影を得ることができない。又、印字ベルトを回転させて印字面を変更した際に、変更前には同一面状であった印字ベルトとマスター印字体の印字面が同一面状でなくなったり、長期間使用しているうちに印字ベルトの印字面やマスター印字体の印字面が摩耗して印字ベルトとマスター印字体の印字面が同一面状でなくなることが原因で、鮮明な印影を得ることができないこともある。そこで、鮮明な印影を得ることができるように、回転印体を昇降させて印字ベルトの印字面の高さを調節して、印字ベルトとマスター印字体の印字面を同一面状に調整するのが、前記した高さ調節機構である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
一方、前記したような回転印のマスター印字体の外周に、実公昭53−6509号、実公昭53−51207号、実開昭48−108709号に開示されているような環状の外周印字体を回転可能に設けることにより、図6に示すような印字面が印字ベルトとマスター印字体と外周印字体とからなる回転印とすることもできる。そして、そのような3種の印字面を有する回転印においても、鮮明な印影を得るためには、印字面が印字ベルトとマスター印字体とからなる前記した回転印と同様に、3種の印字面を同一面状に調整することができなければならない。
【0005】
ところが、印字ベルトとマスター印字体の印字面を同一面状に調整することは、前記したような従来から知られている高さ調節機構により行うことができるが、調整済みの印字ベルトとマスター印字体の印字面と、外周印字体の印字面を同一面状に調整することができる回転印は未だ実用化されておらず、3種の印字面を有する回転印において鮮明な印影を得ることは困難であった。そこで、本発明は印字ベルトとマスター印字体と外周印字体の3種の印字面を同一面状に調整することができ、その3種の印字面の鮮明な印影を得ることができる回転印を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本体ケースと、前記本体ケース内に昇降可能に組み込まれる回転印体と、前記本体ケースの下端に着脱可能に装着されるマスター印体と、前記本体ケースの下部外周に回転可能に装着される調節リングと、前記調節リングに下方より螺合される昇降リングと、前記昇降リングの下部に回転可能に装着されて前記マスター印体の外周に位置する外周印体とを備えており、
前記回転印体は、コ字状の枠体の中間位置に軸にて回転可能に軸支された複数の回転子と前記枠体の下端に設けられた橋架片との間にゴム製の複数の印字ベルトを懸装してなるものであって、前記回転印体の前記軸の両端を前記本体ケースの内側面対向位置に設けられた縦溝に挿入して前記本体ケース内に昇降可能な状態で配設し、別途前記本体ケースの上端に嵌着した蓋板から前記枠体の上面に立設したボルトを突出させ、前記ボルトに調節部材を螺合し、前記調節部材を回転させることにより前記回転印体が前記本体ケース内を昇降して前記印字ベルトと前記マスター印字体の印字面を同一面状に調整し、
前記本体ケースの外周面と前記昇降リングの内周面には昇降リングを調節リングに螺合した状態において互いに周方向に係合する案内溝と案内突起を設けてあり、前記調節リングの回転により前記昇降リングが昇降して前記印字ベルトと前記マスター印字体の印字面と、前記外周印字体の印字面を同一面状に調整し、
これにより前記印字ベルトと前記マスター印字体と前記外周印字体の3種の印字面を同一面状に調整することを特徴とする回転印。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。図1〜図3は本発明の第1の実施形態を示すものである。1はプラスチック製の円筒状の本体ケースであり、この本体ケース1の下部には環状の帯部1aと、帯部1aの下部に帯部1aより外径の小さい小径筒部1bを形成してある。そして、前記帯部1aの下部外周面には環状の係合溝20を設けてあり、又、前記小径筒部1bの外周面対向位置にはこの外周面のほぼ中間位置から下端まで延びる2個の縦長の案内溝21を設けてあり、小径筒部1bの下端にはマスター印体15を着脱可能に嵌着してある。このマスター印体15は、プラスチック製の円形のマスター印受け16の下面に円形のマスター印字体17を接着剤にて貼付してなるものであり、中心には後述する回転印体4の橋架片8に整列した印字ベルト9が露呈する窓孔18を設けてある。
【0008】
そして、前記本体ケース1の内部には回転印体4を昇降可能に組み込んである。この回転印体4は、コ字状の枠体5の中間位置に軸6にて回転可能に軸支された複数の回転子7と枠体5の下端に設けられた橋架片8との間にゴム製の複数の印字ベルト9を懸装してなるものであり、次のようにして本体ケース1内に組み込まれる。まず、前記軸6の両端を本体ケース1の内側面対向位置に設けられた縦溝10に挿入して、回転印体4を本体ケース1内に昇降可能な状態で配設し、その状態で本体ケース1の上端に蓋板11を嵌着する。そして、蓋板11の中心からは前記枠体5の上面に立設されたボルト12が上方に突出するので、そのボルト12に調節部材13を螺合する。これにより、回転印体4は本体ケース1内に吊り下げ状に組み込まれ、調節部材13を回転させることにより回転印体4は本体ケース1内を昇降するものとなる。
【0009】
又、前記本体ケース1には上方からプラスチック製の円筒状の外ケース2を覆い被せて、該外ケース2を昇降可能かつ抜け止め状に装着してある。このように本体ケース1に外ケース2を装着する構成は、本願出願人が先に出願した特開平9−277680号に開示された回転印の構成と同一のものであり、すなわち、常時は回転子7を外ケース2により覆い隠して回転操作を不可能な状態とし、図2に示すように外ケース2を本体ケース1に対して上方に引き上げることにより、本体ケース1の側面対向位置に設けられた操作窓3より回転子7が露呈して、回転子7の回転操作が可能となるものである。
【0010】
尚、14は蓋板11と調節部材13の間に配設されたスプリングであり、このスプリング14は、図2に示すように外ケース2を上方に引き上げて印字ベルト9を回転させる際に、前記ボルト12に螺合された調節部材13を押し上げて回転印体4を強制的に上昇させて、印字ベルト9をマスター印体15の窓孔18の上方に確実に位置させるためのものであり、これにより、印字ベルト9はマスター印体15の窓孔18の開口縁に引っ掛かることはなく、スムーズに回転することができるものである。
【0011】
19は外ケース2の上部に着脱可能に嵌着されたプラスチック製のキャップであり、調節部材13を覆い隠すためのものである。
【0012】
22はプラスチック製の環状の調節リングである。この調節リング22は、外周壁23と、上下端面が開口しており内側に本体ケース1の小径筒部1bが挿入される連結筒部24との間に、下向きに開口した環状溝25を形成してなるものである。そして、外周壁23の上端内周面には環状の係合爪26を設けてあり、連結筒部24内に本体ケース1の小径筒部1bを挿入した状態で、係合爪26と本体ケース1の帯部1aにある係合溝20とを係合させることにより、調節リング22は本体ケース1の下部外周に抜け止め状に回転可能に装着される。又、前記環状溝25の周面である連結筒部24の外周面全体には雄ねじ部27を形成してあり、外周壁23の外周面全体には調節リング22の回転操作をし易くするためのローレット模様を施してある。尚、前記係合爪26は外周壁23の内周面全周に渡って設けてある環状のものとしているが、係合爪26は環状である必要は全くなく、同一円周上に複数の係合爪を一定間隔で設けても良い。
【0013】
28は上下端面が開口したプラスチック製の環状の昇降リングであり、この昇降リング28は上部を前記環状溝25内に収まる連結部29とし、下部を連結部29より肉厚の厚い基部30としている。そして、連結部29の内周面全体には雌ねじ部31を形成してあり、この雌ねじ部31と前記連結筒部24の雄ねじ部27により、昇降リング28は調節リング22に螺合されるものである。又、基部30の内側には本体ケース1の小径筒部1bの下部が挿入されるものであり、その基部30の内周面対向位置には小径筒部1bにある案内溝21と係合する2個の縦長の案内突起32を設けてある。更に、基部30の外周面には環状の係合溝33を設けてあり、基部30の下面の対向位置には下向きに突出する爪35を有する2個の弾性舌片34を設けてある。
【0014】
ここで、本体ケース1と調節リング22と昇降リング28の組み付け方法について説明する。まず、調節リング22の環状溝25に昇降リング28の連結部29を挿入するように昇降リング28を調節リング22に下方より接近させて、連結部29の雌ねじ部31の上端部と連結筒部24の雄ねじ部27の下端部を当接させる。次に、雌ねじ部31の上端部と雄ねじ部27の下端部が当接した状態で調節リング22のみを一方向に回転させて、雄ねじ部27と雌ねじ部31を螺合させる。そして、連結筒部24の下面が基部30の上面に当接すると共に連結部29の上面が調節リング22の環状溝25の上面内壁に当接して、調節リング22の回転が止まるまで調節リング22を回転させる。これにより、まず、調節リング22と昇降リング28の組み付けが完了する。
【0015】
次に、その組み付け終えた調節リング22と昇降リング28を本体ケース1に組み付けるには、まず、本体ケース1の小径筒部1bを調節リング22の連結筒部24内に上方より挿入して、小径筒部1bにある案内溝21と昇降リング28の基部30の内周面にある案内突起32の位置合わせをする。そして、案内溝21と案内突起32の位置を合わせたら、その状態で小径筒部1bの下部を昇降リング28の基部30内に挿入するように本体ケース1を押し込んで、案内突起32を案内溝21内に挿入し、案内突起32が案内溝21内に収まった状態で調節リング22の係合爪26が本体ケース1の帯部1aの下端に当接したら、その係合爪26の内側に帯部1aの下部を無理入れするように本体ケース1を更に押し込む。そして、係合爪26と帯部1aの係合溝20が係合した時、小径筒部1bの下部は基部30内に完全に収まり、案内突起32は案内溝21内に完全に収まった状態となる。これにより、本体ケース1と調節リング22と昇降リング28の組み付けが完了する。
【0016】
そして、前記したように本体ケース1と調節リング22と昇降リング28の組み付けを完了した時、調節リング22は本体ケース1の外周に回転可能に装着された状態となっているが、昇降リング28は、案内突起32が案内溝21内に収まって案内突起32と案内溝21は周方向に係合するので、回転不可能となっている。従って、調節リング22を回転させても昇降リング28は回転しないため、調節リング22を回転させた際には雄ねじ部27と雌ねじ部31にねじ作用が働き、そのねじ作用により案内突起32は案内溝21に案内されて案内溝21内を昇降し、これにより昇降リング28は昇降することとなる。
【0017】
又、本体ケース1と調節リング22と昇降リング28の組み付け方法には、前記した方法とは別の方法もある。調節リング22の係合爪26と本体ケース1の帯部1aの係合溝20を係合させて、調節リング22のみを本体ケース1の外周に先に装着しておき、その状態で小径筒部1bの案内溝21と昇降リング28の基部30の案内突起32の位置合わせをすると共に連結筒部24の雄ねじ部27の下端部と連結部29の雌ねじ部31の上端部とを当接させる。そして、案内溝21と案内突起32の位置が合った状態で、昇降リング28が回転しないように調節リング22のみを一方向に回転させると、雄ねじ部27と雌ねじ部31のねじ作用により昇降リング28は上昇を開始し、連結部29は環状溝25内を上昇していくと共に案内突起32は案内溝21内を上昇する。そして、案内突起32が案内溝21内に収まることにより案内突起32と案内溝21は周方向に係合するので、昇降リング28は回転不可能となって昇降のみ可能な状態となり、そのまま調節リング22を更に回転させると、雄ねじ部27と雌ねじ部31のねじ作用により、案内突起32は案内溝21に案内されて案内溝21内を上昇し、昇降リング28は更に上昇する。そして、調節リング22の回転が止まった時、小径筒部1bの下部は基部30内に完全に収まり、案内突起32は案内溝21内に完全に収まった状態となる。これにより、本体ケース1と調節リング22と昇降リング28の組み付けが完了する。 以上が、本体ケース1と調節リング22と昇降リング28の組み付け方法である。
【0018】
36は昇降リング28の下部に回転可能に装着された環状の外周印体である。この外周印体36は、上下端面が開口したプラスチック製の環状の外周印受け37の下面に環状の外周印字体38を接着剤にて貼付してなるものであり、外周印受け37の下端の開口部39の直径は前記マスター印体15が貫通できる大きさとなっている。そして、外周印受け37の内壁面上端には環状の係合爪40を設けてあり、この係合爪40を前記昇降リング28の係合溝33に係合させることにより、外周印体36は昇降リング28の下部に抜け止め状に回転可能に装着される。ここで、前記係合爪40は外周印受け37の内壁面全周に渡って設けてある環状のものとしているが、係合爪40は環状である必要は全くなく、同一円周上に複数の係合爪を一定間隔で設けても良い。
【0019】
そして、外周印体36を昇降リング28に装着した際には開口部39よりマスター印体15が露呈して、外周印体36はマスター印体15の外周に位置するので、これにより、印字面が印字ベルト9とマスター印字体17と外周印字体38の3種からなる回転印となる。
【0020】
又、外周印受け37の内側には、上面に波状突起42を有する環状の段部41を設けてある。この段部41の波状突起42は、外周印体36を昇降リング28に装着した際に、昇降リング28の基部30の下面に設けた弾性舌片34の爪35と噛合するものとしている。よって、昇降リング28に装着された外周印体36は常時回転が規制されるものとなる。そして、外周印体36を強制的に回転させると弾性舌片34が撓んで爪35は波状突起42を乗り越えるので、これにより、外周印体36を回転させる際には使用者に適度なクリック感が伝わり、外周印字体38の位置決めが容易に行えるものとなる。尚、外周印受け37の外周面全体には外周印体36の回転操作をし易くするためのローレット模様を施してある。
【0021】
次に、第1の実施形態における回転印の使用方法について説明する。まず、印字面を所望の印字内容に設定する場合は、図2に示すように外ケース2を上方に引き上げた状態で回転子7を回転させて印字ベルト9を所望の印字内容にすると共に、外周印体36を回転させて外周印字体38を所望の印字内容にすれば良い。尚、外ケース2を上方に位置させた時、スプリング14は調節部材13を押し上げて回転印体4を強制的に上昇させるので、印字ベルト9はマスター印体15の窓孔18より上方に位置し、その窓孔18の開口縁に引っ掛かることなくスムーズに回転することができる。又、外周印受け37の段部41にある波状突起42と昇降リング28の弾性舌片34にある爪35は噛合しているので、外周印体36は常時回転が規制されている。従って、外周印体36は強制的に回転させない限り勝手に回転してしまうことはなく、一度設定した外周印字体38の印字内容が勝手に変ってしまうことはない。又、外周印体36を回転させる際には、爪35が波状突起42を乗り越えることにより発生する適度なクリック感が使用者に伝わり、外周印字体38の位置決めを容易に行える。
【0022】
次に、印字ベルト9とマスター印字体17と外周印字体38の3種の印字面を同一面状に調整する場合は、印字ベルト9とマスター印字体17の印字面を同一面状に調整した後に、その調整済みの印字面と外周印字体38の印字面を同一面状に調整すれば良く、まず、キャップ19を外して調節部材13を回転させると回転印体4が昇降して印字ベルト9の印字面の高さ調節をすることができるので、これにより印字ベルト9とマスター印字体17の印字面を同一面状に調整することができる。
【0023】
そして、今度は、調節リング22を回転させると、雄ねじ部27と雌ねじ部31のねじ作用により、案内突起32は案内溝21に案内されて案内溝21内を昇降し、これにより昇降リング28が昇降するので、昇降リング28に装着された外周印体36も昇降リング28と共に昇降して、外周印字体38の印字面の高さ調節をすることができる。このように調節リング22を回転させることにより、同一面状に調整した印字ベルト9とマスター印字体17の印字面と、外周印字体38の印字面を同一面状に調整することができるので、これにより印字ベルト9とマスター印字体17と外周印字体38の3種の印字面を同一面状に調整することができる。以上が印字ベルト9とマスター印字体17と外周印字体38の3種の印字面を同一面状に調整する方法であり、このように3種の印字面を同一面状に調整した後に捺印をすれば、3種の印字面の鮮明な印影を常に得ることができる。
【0024】
尚、昇降リング28を下降させる方向に調節リング22を回転させた時、雄ねじ部27と雌ねじ部31の螺合が解かれるまで調節リング22を回転させることにより昇降リング28を調節リング22より取外すことができるので、これにより外周印体36の取外しが可能となる。従って、このように外周印体36を取外した場合には、印字面が印字ベルト9とマスター印字体17の2種からなる回転印としても使用することができる。そして、再度、3種の印字面を有する回転印として使用する場合には、前記した本体ケース1と調節リング22と昇降リング28の組み付け方法により両者を組み付ければ良い。
【0025】
次に、図4にて本発明の第2の実施形態について説明する。尚、第2の実施形態における回転印は、前記した第1の実施形態と同様に本体ケース1に外ケース2を装着した形態の回転印であり、本体ケース1内に組み込まれた回転印体4や本体ケース1下端に装着されたマスター印体15などの基本構成は同一であるため、ここでは、要部において異なる部分について説明する。
【0026】
22aは上下端面が開口したプラスチック製の環状の調節リングである。この調節リング22aの外周壁23aの上端内周面には環状の係合爪26aを設けてあり、この係合爪26aと本体ケース1の帯部1aにある係合溝20とを係合させることにより、調節リング22aは本体ケース1の下部外周に抜け止め状に回転可能に装着される。そして、この調節リング22aを本体ケース1に装着した際には、外周壁23aの内周面と小径筒部1bの外周面との間に空間が形成されるものとなっており、その空間部分に対応する外周壁23aの内周面には雌ねじ部31aを形成してある。
【0027】
28aは上下端面が開口したプラスチック製の環状の昇降リングであり、上部を前記外周壁23aの内周面と前記小径筒部1bの外周面との間に形成される空間に収まる連結部29aとし、下部を基部30aとしている。そして、連結部29aの外周面全体には雄ねじ部27aを形成してあり、この雄ねじ部27aと前記外周壁23aの雌ねじ部31aにより、昇降リング28aは調節リング22aに螺合されるものである。又、基部30aの内周面対向位置には、昇降リング28aを調節リング22aに螺合した際に小径筒部1bにある案内溝21と周方向に係合する2個の縦長の案内突起32を設けてある。
【0028】
以上が、前記した第1の実施形態と異なる部分で、この他の部分については前記した第1の実施形態と同様であり、前記昇降リング28aには前記した第1の実施形態と同様の方法で外周印体36を回転可能に装着してあり、その外周印体36は前記した第1の実施形態と同様の方法で常時は回転が規制された状態となっている。
【0029】
そして、この第2の実施形態における回転印では、調節リング22aを回転させると、雄ねじ部27aと雌ねじ部31aのねじ作用により、案内突起32は案内溝21に案内されて案内溝21内を昇降して昇降リング28aが昇降するので、昇降リング28aに装着された外周印体36も昇降して、これにより外周印字体38の印字面の高さ調節をすることができ、印字ベルト9とマスター印字体17と外周印字体38の3種の印字面を同一面状に調整することができる。
【0030】
以上、本発明の好ましい実施の形態として第1、第2の実施形態について説明してきたが、印字ベルト9、マスター印字体17、外周印字体38それぞれには、連続気孔を有する多孔性ゴム、ポリエチレン、非多孔性天然ゴムなど公知の材質のものを使用することができる。そして、前記した第1の実施形態では、雄ねじ部27を調節リング22の環状溝25の周面である連結筒部24の外周面全体に、雌ねじ部31を昇降リング28の連結部29の内周面全体にそれぞれ形成しているが、雌ねじ部31を調節リング22の環状溝25の周面である外周壁23の内周面全体に、雄ねじ部27を昇降リング28の連結部29の外周面全体にそれぞれ形成しても良い。
【0031】
又、前記した第1、第2の実施形態では、案内溝21を本体ケース1の小径筒部1bの外周面に、案内突起32を昇降リング28(28a)の基部30(30a)の内周面にそれぞれ設けているが、案内突起32を小径筒部1bの外周面に、案内溝21を基部30(30a)の内周面にそれぞれ設けても良い。更に、その案内溝21と案内突起32の数は、前記した第1、第2の実施形態ではそれぞれ2個ずつとしていたが、この数は特に限定されるものではなく、例えば90°間隔でそれぞれ4個ずつ設けたり、120°間隔でそれぞれ3個ずつ設けても良い。尚、案内溝21と案内突起32の数はそれぞれ1個ずつであっても良いが、昇降リング28(28a)のガタツキを防止したり昇降リング28(28a)の動作をスムーズなものとするためには、案内溝21と案内突起32はそれぞれ少なくとも2個以上設けるのが望ましい。
【0032】
更に、前記した第1、第2の実施形態では、本体ケース1に外ケース2を昇降可能かつ抜け止め状に装着して、常時は回転子7を覆い隠す構成の回転印としていたが、本体ケース1に外ケース2を昇降可能かつ抜け止め状に装着した構成とする必要は全くなく、例えば、図5に示すように半割状の2つの半円ケースを抱き合わせ状に結合してなる円筒状の本体ケース101の対向側面に回転子107の数に対応した縦孔103を設け、その縦孔103より回転子107を露呈させて回転子107を常時回転操作可能とした外ケースを用いない構成であっても、前記した実施形態と同様の構成で、印字ベルトとマスター印字体と外周印字体の3種の印字面を同一面状に調整することができる回転印を実施することができる。
【0033】
【発明の効果】
以上の通り、本発明の回転印では、本体ケースの下部外周に回転可能に装着した調節リングを回転させることにより、調節リングに螺合された昇降リングが昇降するようにして、昇降リングの下部に回転可能に装着された外周印体も昇降するようにしたので、これにより外周印字体の印字面の高さ調節が可能となり、印字ベルトとマスター印字体と外周印字体の3つの印字面を同一面状に調整することが可能となる。従って、印字面が印字ベルトとマスター印字体と外周印字体の3種からなる回転印において、従来では3種の印字面の鮮明な印影を得ることは困難であったが、本発明の回転印により、3種の印字面の鮮明な印影を得ることができるようになる。
【0034】
又、印字面が印字ベルトとマスター印字体の2種からなる既存の回転印を利用して本発明の回転印を実施することも可能であり、例えば、既存の回転印に新規の部品として少なくとも調節リングと昇降リングと外周印体の3つの部品を増やすだけで、印字面が印字ベルトとマスター印字体の2種からなる既存の回転印を、印字面が印字ベルトとマスター印字体と外周印字体の3種からなり、更に外周印字体の印字面の高さ調節までも可能にした回転印とすることも可能である。従って、本発明によれば、既存の2種の印字面を有する回転印を、大幅な設計変更を加えることもなく低コストで操作性の優れた3種の印字面を有する回転印とすることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態の正面断面図である。
【図2】 本発明の第1の実施形態の外ケース2を上方に位置させた状態を示す正面半断面図である。
【図3】 本発明の第1の実施形態の分解斜視図である。
【図4】 本発明の第2の実施形態の要部断面図である。
【図5】 本発明の他の実施形態であって、外ケース2を用いない回転印の例を示す斜視図である。
【図6】 印字ベルトとマスター印字体と外周印字体とからなる印字面を示す図である。
【符号の説明】
1 本体ケース
2 外ケース
3 操作窓
4 回転印体
5 枠体
6 軸
7 回転子
8 橋架片
9 印字ベルト
10 縦溝
11 蓋板
12 ボルト
13 調節部材
14 スプリング
15 マスター印体
16 マスター印受け
17 マスター印字体
18 窓孔
19 キャップ
20 係合溝
21 案内溝
22 調節リング
23 外周壁
24 連結筒部
25 環状溝
26 係合爪
27 雄ねじ部
28 昇降リング
29 連結部
30 基部
31 雌ねじ部
32 案内突起
33 係合溝
34 弾性舌片
35 爪
36 外周印体
37 外周印受け
38 外周印字体
39 開口部
40 係合爪
41 段部
42 波状突起

Claims (1)

  1. 本体ケースと、前記本体ケース内に昇降可能に組み込まれる回転印体と、前記本体ケースの下端に着脱可能に装着されるマスター印体と、前記本体ケースの下部外周に回転可能に装着される調節リングと、前記調節リングに下方より螺合される昇降リングと、前記昇降リングの下部に回転可能に装着されて前記マスター印体の外周に位置する外周印体とを備えており、
    前記回転印体は、コ字状の枠体の中間位置に軸にて回転可能に軸支された複数の回転子と前記枠体の下端に設けられた橋架片との間にゴム製の複数の印字ベルトを懸装してなるものであって、前記回転印体の前記軸の両端を前記本体ケースの内側面対向位置に設けられた縦溝に挿入して前記本体ケース内に昇降可能な状態で配設し、別途前記本体ケースの上端に嵌着した蓋板から前記枠体の上面に立設したボルトを突出させ、前記ボルトに調節部材を螺合し、前記調節部材を回転させることにより前記回転印体が前記本体ケース内を昇降して前記印字ベルトと前記マスター印字体の印字面を同一面状に調整し、
    前記本体ケースの外周面と前記昇降リングの内周面には昇降リングを調節リングに螺合した状態において互いに周方向に係合する案内溝と案内突起を設けてあり、前記調節リングの回転により前記昇降リングが昇降して前記印字ベルトと前記マスター印字体の印字面と、前記外周印字体の印字面を同一面状に調整し、
    これにより前記印字ベルトと前記マスター印字体と前記外周印字体の3種の印字面を同一面状に調整することを特徴とする回転印。
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