JP4391330B2 - 事故点標定方法及び事故点標定システム - Google Patents

事故点標定方法及び事故点標定システム Download PDF

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Description

この発明は、少なくとも2回線からなる送電線の各々を保護するために各回線毎に設置されたPCM電流差動リレー装置を用いた事故点標定方法及び事故点標定システムに関するものである。
少なくとも2回線からなる送電線の各々を保護するために各回線毎に設置されたPCM電流差動リレー装置を用いた従来の事故点標定方法及び事故点標定システムの一として、例えば特開2004−20284号公報(特許文献1)に示されているように、事故点標定を行う場合、PCM電流差動リレー装置で検出した電流や電圧のデ−タをデ−タ保存起動により保存したものをそのまま利用せずに、回線間の電圧のずれを一致させたときの、PCM電流差動リレー装置で検知の電流や電圧のデ−タから事故点標定を行うことにより、各回線毎のデ−タ保存起動の時間的ずれやサンプリングタイミングのずれによる回線間の前記デ−タの同期ずれによる不十分な精度の標定を無くすようにしたものがある。
特開2004−20284号公報(図1及び図5、及びその説明)
前述の特許文献1に記載の事故点標定方法及び事故点標定システムは、各回線毎のデ−タ保存起動の時間的ずれやサンプリングタイミングのずれによる回線間の前記デ−タの同期ずれによる不十分な精度の標定を無くすことができるが、例えば、短絡事故が発生した場合のように母線電圧がほぼ零になるような系統事故が発生した場合、母線電圧がほぼ零になった状態下で回線間の電圧のずれを一致させることが正確にはできない場合が生じ、その場合は、事故点標定の充分な精度を確保できない場合が生じる。従って、母線電圧がほぼ零になるような系統事故が発生した場合においても事故点標定の充分な精度を確保できるようにすることが好ましい。
この発明は、前述のような実情に鑑みてなされたもので、母線電圧がほぼ零になるような系統事故が発生した場合においても事故点標定の充分な精度を確保できるようにすることを目的とするものである。
この発明に係る事故点標定方法は、
少なくとも2回線からなる送電線の各々に対して設けられたPCM電流差動リレー装置の各々における端子間同期合わせされたデ−タをデータ保存部に保存すると共に、
前記データ保存部に保存されたデータのうちの母線電圧が前記回線間の同期ずれを判定するには信頼性を確保しにくい所定電圧まで下がっているかどうかを電圧低下検出部で判定し、
電圧低下検出部での判定の結果、前記母線電圧が前記所定電圧まで下がっていない場合は、事故点標定演算処理部が、前記デ−タ保存部に保存していたデータのうち事故発生中の各回線のデ−タの同期合わせを行った後、当該同期合わせが行われたデ−タにより、事故点標定を行い、
電圧低下検出部での判定の結果、前記母線電圧が前記所定電圧まで下がっている場合は、事故点標定演算処理部が、前記デ−タ保存部に保存していたデータのうち事故発生中のデ−タのうち前記母線電圧が所定電圧まで下がるまでの回線間同期ずれを測定可能な範囲のデ−タにより、各回線のデ−タの同期合わせを行った後、当該同期合わせが行われたデ−タにより、事故点標定を行う
行うものである。
この発明に係る事故点標定システムは、
少なくとも2回線からなる送電線の各々に対して設けられたPCM電流差動リレー装置、
前記各PCM電流差動リレー装置から送られてきた端子間同期合わせされたデ−タを保存するデータ保存部、
このデータ保存部に保存されたデ−タのうちの母線電圧が前記回線間の同期ずれを判定するには信頼性を確保しにくい所定電圧まで下がっているかどうかを判定する電圧低下検出部、
前記データ保存部で保存されたデ−タのうちの各回線のサンプリング電圧の位相ずれを測定し、前記電圧低下検出部での判定の結果、前記母線電圧が前記所定電圧まで下がっている場合はその測定を中断する位相ずれ測定部、
対事故保護動作時にデ−タの記憶保存を開始するデ−タ保存起動信号を出力するディジタル入力処理部、
このディジタル入力処理部から前記デ−タ保存起動信号を受け付けたときに、前記データ保存部に保存していたデ−タのうち事故発生中の前記所定電圧に至るまでのデ−タを記憶保存するデータ記憶部、
このデータ記憶部に記憶されたデ−タを用いて、前記位相ずれ測定部で測定した位相ずれを補正して、事故点を標定する事故点標定演算処理部、および
この事故点標定演算処理部で標定された結果を出力する標定結果出力部を備え、
前記電圧低下検出部での判定の結果、前記母線電圧が前記所定電圧まで下がっていない場合は、前記事故点標定演算処理部により、前記データ記憶部に保存されたデ−タを用いて、前記位相ずれ測定部で測定した位相ずれを補正して、事故点を標定し、
前記電圧低下検出部での判定の結果、前記母線電圧が前記所定電圧まで下がっている場合は、前記事故点標定演算処理部により、前記データ記憶部に保存された前記事故発生中のデ−タのうち、前記母線電圧が所定電圧まで下がるまでの回線間同期ずれを測定可能な範囲のデ−タを用いて、前記位相ずれ測定部で測定した位相ずれを補正して事故点標定を行う
ものである。
この発明は、少なくとも2回線からなる送電線の各々に対して設けられたPCM電流差動リレー装置の各々における端子間同期合わせされたデ−タをデータ保存部に保存すると共に、前記データ保存部に保存されたデータのうちの母線電圧が前記回線間の同期ずれを判定するには信頼性を確保しにくい所定電圧まで下がっているかどうかを電圧低下検出部で判定し、電圧低下検出部での判定の結果、前記母線電圧が前記所定電圧まで下がっていない場合は、事故点標定演算処理部が、前記デ−タ保存部に保存していたデータのうち事故発生中の各回線のデ−タの同期合わせを行った後、当該同期合わせが行われたデ−タにより、事故点標定を行い、電圧低下検出部での判定の結果、前記母線電圧が前記所定電圧まで下がっている場合は、事故点標定演算処理部が、前記デ−タ保存部に保存していたデータのうち事故発生中のデ−タのうち前記母線電圧が所定電圧まで下がるまでの回線間同期ずれを測定可能な範囲のデ−タにより、各回線のデ−タの同期合わせを行った後、当該同期合わせが行われたデ−タにより、事故点標定を行うので、母線電圧がほぼ零になるような系統事故が発生した場合においても事故点標定の充分な精度を確保できる効果がある。
この発明は、少なくとも2回線からなる送電線の各々に対して設けられたPCM電流差動リレー装置、前記各PCM電流差動リレー装置から送られてきた端子間同期合わせされたデ−タを保存するデータ保存部、このデータ保存部に保存されたデ−タのうちの母線電圧が前記回線間の同期ずれを判定するには信頼性を確保しにくい所定電圧まで下がっているかどうかを判定する電圧低下検出部、前記データ保存部で保存されたデ−タのうちの各回線のサンプリング電圧の位相ずれを測定し、前記電圧低下検出部での判定の結果、前記母線電圧が前記所定電圧まで下がっている場合はその測定を中断する位相ずれ測定部、対事故保護動作時にデ−タの記憶保存を開始するデ−タ保存起動信号を出力するディジタル入力処理部、このディジタル入力処理部から前記デ−タ保存起動信号を受け付けたときに、前記データ保存部に保存していたデ−タのうち事故発生中の前記所定電圧に至るまでのデ−タを記憶保存するデータ記憶部、このデータ記憶部に記憶されたデ−タを用いて、前記位相ずれ測定部で測定した位相ずれを補正して、事故点を標定する事故点標定演算処理部、およびこの事故点標定演算処理部で標定された結果を出力する標定結果出力部を備え、前記電圧低下検出部での判定の結果、前記母線電圧が前記所定電圧まで下がっていない場合は、前記事故点標定演算処理部により、前記データ記憶部に保存されたデ−タを用いて、前記位相ずれ測定部で測定した位相ずれを補正して、事故点を標定し、前記電圧低下検出部での判定の結果、前記母線電圧が前記所定電圧まで下がっている場合は、前記事故点標定演算処理部により、前記データ記憶部に保存された前記事故発生中のデ−タのうち、前記母線電圧が所定電圧まで下がるまでの回線間同期ずれを測定可能な範囲のデ−タを用いて、前記位相ずれ測定部で測定した位相ずれを補正して事故点標定を行うので、母線電圧がほぼ零になるような系統事故が発生した場合においても事故点標定の充分な精度を確保できる具体的な事故点標定システムを実現できる効果がある。
実施の形態1.
以下この発明の実施の形態1を図1〜図4により説明する。図1はPCM電流差動リレー装置により保護される電力系統を示す図、図2は図1におけるPCM電流差動リレー装置により電力系統の遮断器をトリップさせるトリップ回路を示す図、図3はPCM電流差動リレー装置を用いた事故点標定方法を実施する事故点標定システムの構成事例を示す図、図4は送電回線に事故が発生したときの回線電圧(母線電圧)、回線に流れる電流、前記デ−タ保存起動の関係、及び回線間同期合わせ、事故点標定に関する概念的な説明図である。なお、各図中、同一符合は同一部分を示す。
図1において、PCM電流差動リレー装置により保護される電力系統は、同一系統の第1および第2の送電線回線1L,2Lと、PCM電流差動リレー装置2A〜2Dと、変流器3A〜3Dと、変成器4A〜4Dと、遮断器5A〜5Dと、伝送路6A,6Bと、母線7A,7Bとを備えている。
前記第1の送電線回線1LのA端および前記第2の送電線回線2LのC端は、共通の前記母線7Aに接続されている。
前記第1の送電線回線1LのB端および前記第2の送電線回線2LのD端は、共通の前記母線7Bに接続されている。
A端の前記PCM電流差動リレー装置2AとB端の前記PCM電流差動リレー装置2Bとは、前記第1の送電線回線1Lの内部の事故に応動し(前記第1の送電線回線1Lの外部の事故には応動しない)、故障検出リレ−(以下FDリレ−と記す。なお、周知のリレ−であり、また、この発明と直接的には関係がないので図1には図示省略する)と共に、前記第1の送電線回線1Lの内部の事故時に、前記第1の送電線回線1LのA端およびB端の各遮断器5A,5Bをトリップさせて前記第1の送電線回線1Lを電力系統から切り離す。
C端の前記PCM電流差動リレー装置2CとD端の前記PCM電流差動リレー装置2Dとは、前記第2の送電線回線2Lの内部の事故に応動し(前記第2の送電線回線2Lの外部の事故には応動しない)、FDリレ−(周知のリレ−であり、また、この発明と直接的には関係がないので図1には図示省略する)と共に、前記第2の送電線回線2Lの内部の事故時に、前記第2の送電線回線2LのC端およびD端の各遮断器5C,5Dをトリップさせて前記第2の送電線回線2Lを電力系統から切り離す。
前記変流器3Aは、前記第1の送電線回線1LのA端に流れる電流を検出し、その出力がA端の前記PCM電流差動リレー装置2Aの入力となる。
前記変流器3Bは、前記第1の送電線回線1LのB端に流れる電流を検出し、その出力がB端の前記PCM電流差動リレー装置2Bの入力となる。
前記変流器3Cは、前記第2の送電線回線2LのC端に流れる電流を検出し、その出力がC端の前記PCM電流差動リレー装置2Cの入力となる。
前記変流器3Dは、前記第2の送電線回線2LのD端に流れる電流を検出し、その出力がD端の前記PCM電流差動リレー装置2Dの入力となる。
前記変成器4Aは、前記第1の送電線回線1LのA端の電圧(前記母線7Aの電圧)を検出し、その出力がA端の前記PCM電流差動リレー装置2Aの入力となる。
前記変成器4Bは、前記第1の送電線回線1LのB端の電圧(前記母線7Bの電圧)を検出し、その出力がB端の前記PCM電流差動リレー装置2Bの入力となる。
前記変成器4Cは、前記第2の送電線回線2LのC端の電圧(前記母線7Aの電圧)を検出し、その出力がC端の前記PCM電流差動リレー装置2Cの入力となる。
前記変成器4Dは、前記第2の送電線回線2LのD端の電圧(前記母線7Bの電圧)を検出し、その出力がD端の前記PCM電流差動リレー装置2Dの入力となる。
図2において、図1におけるPCM電流差動リレー装置により電力系統の遮断器をトリップさせるトリップ回路は、前記第1および第2の送電線回線1L,2Lの夫々に対して設けられており、52TXリレー8Aと、87リレーのトリップ出力接点8Bと、FDリレーのトリップ出力接点8Cと、切替スイッチ8Dと、遮断器のトリップコイル(TC)8Eとを、直流電源線P,N間に直列接続して構成されている。
前記第1の送電線回線1Lに対応する前記87リレーは、前記第1の送電線回線1Lの各端(A端とB端)の電流のベクトル和つまり差動電流に対して応動するリレ−であり、前記第2の送電線回線2Lに対応する前記87リレーは、前記第2の送電線回線2Lの各端(C端とD端)の電流のベクトル和つまり差動電流に対して応動するリレ−である。
前記52TXリレー8Aは、前記切替スイッチ8Dが閉じている状態において前記87リレーのトリップ出力接点8Bおよび前記FDリレーのトリップ出力接点8Cの何れもが閉じると(即ち、内部事故が発生した場合)付勢されて動作する(換言すれば遮断器をトリップするための前記トリップコイル8Eが駆動されると動作する)リレ−であり、送電線保護リレ−とも言われている。
次に図1および図2における動作を説明する。
内部事故が発生したとき、87リレー8BとFDリレー8Cとが動作となり、図2における87リレー8Bと87リレー8Cが閉となるため、切替スイッチ8Dの「閉」時において、トリップコイル8Eに直流電流が流れ、遮断器がトリップすることになる。つまり、図1において、第1の送電線回線1Lに内部事故が発生すると、その両端の遮断器5A,5Bがトリップし、第2の送電線回線2Lに内部事故が発生すると、その両端の遮断器5C,5Dがトリップする。
ここで87リレー8Bは、前述のように差動電流に応動するため、同一回線の各端子(A端とB端、或はC端とD端)でのPCM電流差動リレー装置の検出電流(PCM電流差動リレー装置であるのでサンプリングした電流(サンプリング電流))の同期がとれていなければ位相差により差動電流が発生し、リレー誤動作となる。よって、各端子を流れる電流の位相同期が正確にとれていなければならない。現状では、各端子間は距離(A端とB端との距離、或はC端とD端との距離)が離れているため、図1におけるPCM電流差動リレー装置2AとPCM電流差動リレー装置2Bとを伝送路6Aで結ぶと共に、PCM電流差動リレー装置2CとPCM電流差動リレー装置2Dとを伝送路6Bで結び、伝送遅延時間を考慮して前記端子間の同期補正を行っている。
前述のようにして同一回線の各端子間の同期ずれによるリレー誤動作を排除し、各送電線回線1L,2Lの内部事故の発生を的確に検出し、内部事故が発生した各送電線回線を電力系統から切り離す。ここで、内部事故が発生した場合、当該内部事故を復旧するため、送電線回線のどの点に事故が発生したのか把握する必要があるので、PCM電流差動リレー装置でサンプリングした電流や電圧等のサンプリングデ−タを使用して事故点標定を行う。
一般的に、事故点標定には、2回線の分流比を用いる手法においてベクトル差を使用している。これは、事故電流が健全回線にも流れるため、隣回線の電磁誘導の影響を考慮する必要があるためである。従って、回線間のサンプリング同期が必要である。前述のように、各送電線回線の各々にPCM電流差動リレー装置を設けてある場合、サンプリングは各回線毎に行われるので、前述のように、特許文献1では、事故点標定を行う場合、PCM電流差動リレー装置で検出した電流や電圧のデ−タをデ−タ保存起動により保存したものをそのまま利用せずに、回線間の電圧のずれを一致させたときの、PCM電流差動リレー装置でのサンプリングデ−タから事故点標定を行うことにより、各回線毎のデ−タ保存起動の時間的ずれやサンプリングタイミングのずれによる回線間の前記デ−タの同期ずれによる不十分な精度の標定を無くすようにしてある。
しかし、特許文献1に記載の事故点標定方法及び事故点標定システムは、各回線毎のデ−タ保存起動の時間的ずれやサンプリングタイミングのずれによる回線間の前記デ−タの同期ずれによる不十分な精度の標定を無くすことができるが、例えば、短絡事故が発生した場合のように母線電圧がほぼ零になるような系統事故が発生した場合、母線電圧がほぼ零になった状態下で回線間の電圧のずれを一致させることが正確にはできない場合が生じ、その場合は、事故点標定の充分な精度を確保できない場合が生じる。従って、母線電圧がほぼ零になるような系統事故が発生した場合においても事故点標定の充分な精度を確保できるようにすることが好ましいのである。
以下、母線電圧がほぼ零になるような系統事故が発生した場合においても事故点標定の充分な精度を確保できるようにする事例を、図3および図4により説明する。
図3および図4には、少なくとも2回線からなる送電線の各々を保護するために各回線毎に設置されたPCM電流差動リレー装置の各々におけるサンプリングデ−タを保存すると共に、母線電圧の低下を検出し、所定値以下まで前記母線電圧が低下すると、前記保存されたサンプリングデ−タの中の事故発生中の前記所定値に至るまでのデ−タに基づいて事故点標定を行う事故点標定方法の事例を開示してある。
また、図3および図4には、少なくとも2回線からなる送電線の各々を保護するために各回線毎に設置されたPCM電流差動リレー装置、前記各PCM電流差動リレー装置から送られてきたデ−タを保存するデータ保存部、このデータ保存部に保存されたデ−タの中の母線電圧の低下を検出する電圧低下検出部、前記データ保存部で保存されたデ−タの中の各回線のサンプリング電圧の位相ずれを測定し、前記電圧低下検出部が電圧低下を検出したときはその測定を中断する位相ずれ測定部、対事故保護動作時にデ−タの記憶保存を開始するデ−タ保存起動信号を出力するディジタル入力処理部、このディジタル入力処理部から前記デ−タ保存起動信号を受け付けたときに、前記データ保存部に一時保存していたデ−タのうち事故発生中の所定の範囲のデ−タを記憶保存するデータ記憶部、このデータ記憶部に記憶されたデ−タを用いて、前記位相ずれ測定部で測定した位相ずれを補正して、事故点を標定する事故点標定演算処理部、およびこの事故点標定演算処理部で標定された結果を出力する標定結果出力部を備え、前記電圧低下検出部が前記データ保存部に保存されたデ−タの中の母線電圧の低下を検出しなかった場合は、前記事故点標定演算処理部により、前記第データ保存部に保存されたデ−タを用いて、前記位相ずれ測定部で測定した位相ずれを補正して、事故点を標定し、前記電圧低下検出部が前記データ保存部に保存されたデ−タの中の母線電圧の低下を検出した場合は、前記事故点標定演算処理部により、前記データ記憶部に保存されたデ−タを用いて、前記位相ずれ測定部で測定した位相ずれを補正して事故点標定を行う事故点標定システムの事例を開示してある。
以下、図3および図4により、その詳細な構成、機能、および動作について説明する。
図3において、事故点標定システムは、事故点標定部1と、PCM電流差動リレー装置2AとPCM電流差動リレー装置2Cとで構成されている。
前記事故点標定部1は、デ−タ保存部11と、電圧低下検出部12と、位相ずれ測定部13と、ディジタル入力処理部(以下、「DI処理部」と略記する)14と、デ−タ記憶部15と、事故点標定演算処理部16と、標定結果出力部17とを備えている。
前記PCM電流差動リレー装置2Aは、入力変換処理部21と、自端デ−タ保存部22と、相手端デ−タ保存部23と、同期補正部24と、デ−タ入出力部25とを備えている。
前記PCM電流差動リレー装置2Cは、前記PCM電流差動リレー装置2Aと同じ構成、同じ機能のPCM電流差動リレー装置である。
前記入力変換処理部21は、前記変流器や変成器(前記PCM電流差動リレー装置2Aの場合には前記変流器3Aや前記変成器4A、前記PCM電流差動リレー装置2Cの場合には前記変流器3Cや前記変成器4C)からの送電線回線のアナログデ−タをディジタルデ−タに変換する機能を有している。
前記自端デ−タ保存部22は、前記アナログデ−タを受信した前記入力変換処理部21のディジタルデ−タの出力を一時保存記憶しておく機能を有している。
前記相手端デ−タ保存部23は、前記伝送路(前記PCM電流差動リレー装置2Aの場合には前記伝送路6A、前記PCM電流差動リレー装置2Cの場合には前記伝送路6B)を介して受信した相手端の前記ディジタルデ−タを一時保存記憶しておく機能を有している。
前記同期補正部24は、前記伝送路を介した伝送の伝送遅延時間を考慮して前記デ−タ保存部22のデ−タ(自端のデ−タ)と前記デ−タ保存部23のデ−タ(他端のデ−タ)との同期補正、つまり前記端子間の同期補正を行う機能を有している。
デ−タ入出力部25は、前記同期補正部24で前記端子間の同期補正をしたデ−タを一定間隔毎に出力する機能を有している。
前記事故点標定部1の前記デ−タ保存部11は、前記PCM電流差動リレー装置2A,2Cから一定間隔毎に出力された前記端子間同期補正済みのデ−タを一時保存しておく機能を有している。
前記電圧低下検出部12は、前記デ−タ保存部11に保存されているデ−タのうちの母線電圧が所定電圧(回線間同期ずれΔt(後述の図4参照)を判定するには信頼性を確保しにくい低電圧)まで下がっているかどうか判定する機能を有している。
前記位相ずれ測定部13は、前記デ−タ保存部11に保存されている前記PCM電流差動リレー装置2Aの出力デ−タ(前記第1の送電回線1Lに係る検出デ−タ)のうちの母線電圧と、前記デ−タ保存部11に保存されている前記PCM電流差動リレー装置2Cの出力デ−タ(前記第2の送電回線2Lに係る検出デ−タ)のうちの母線電圧とから、当該検出された両母線電圧の位相ずれ(サンプリングデ−タの回線間の位相ずれ)を測定する機能を有していると共に、前記電圧低下検出部12の電圧低下出力信号(前記所定電圧以下であることを知らせる信号)を受信すると、位相ずれ測定を中断する機能を有している。
前記DI処理部(ディジタル入力処理部)14は、前記52TXリレ−(送電線保護リレ−)の出力を受けて前記デ−タ保存部11に記憶保存されているデ−タの前記デ−タ記憶部15への記憶保存を開始する起動信号(デ−タ保存起動信号)を出力する機能を有している。
前記デ−タ記憶部15は、前記DI処理部14からの前記デ−タ保存起動信号を受け付けたときに、前記デ−タ保存部11に一時保存していたデ−タうちの事故発生中の或る所定の範囲(前記所定電圧に至るまでの所定期間)のデ−タを記憶保存する機能を有している。
前記事故点標定演算処理部16は、前記デ−タ記憶部15に記憶されたデ−タを用いて、前記位相ずれ測定部13で測定した前記回線間の位相ずれを補正し、前記事故点標定を行う機能を有している。
前記標定結果出力部17は、前記事故点標定演算処理部16での標定結果を出力する機能を有している。なお、この標定結果出力部17の出力は、例えば、送電線上の設備と併せて事故点を表示画面に表示する場合、事故点を文字表示する場合、事故復旧要員や巡視員へ事故点通知する場合、などに使用される。
次に、図3の動作について説明する。
前述のように、前記PCM電流差動リレー装置2A,2Cから一定間隔毎に出力され前記事故点標定部1に入力されるデ−タは、それぞれ既に端子間の同期合わせが行われたデ−タである。また、回線分離しているPCM電流差動リレ−装置(送電回線毎にPCM電流差動リレ−装置が設けられ各PCM電流差動リレ−装置が対応送電回線の事故に応動するようにシステム構成されたPCM電流差動リレ−装置)を用いて事故点を標定する場合は、前述のように、回線間の同期合わせが必要である。また、各送電回線の系統が分離されていなければ(各送電回線の母線が共通(共通母線)の場合は)、各送電回線(つまり前記第1および第2の送電回線1L,2L)の実際の母線電圧(サンプリング前のアナログの母線電圧)値は同じである。
このような視点を利用して、前記事故点標定部1は、前記回線毎のサンプリングデ−タ間の前記同期ずれを測定し、前記同期合わせを行い、前記事故点標定を行う。
以下、前記事故点標定部1における前記回線毎のサンプリングデ−タ間の同期ずれ測定、前記同期合わせ、前記事故点標定の一連の動作を説明する。
先ず、前記デ−タ保存部11で保存された前記PCM電流差動リレー装置2Aの出力デ−タ(前記第1の送電線回線1Lに係るデ−タ)と前記PCM電流差動リレー装置2Cの出力デ−タ(前記第2の送電線回線2Lに係るデ−タ)とを基に前記位相ずれ測定部13にて母線電圧(前記PCM電流差動リレー装置2Aの出力デ−タから求めたベクトル電圧、および前記PCM電流差動リレー装置2Aの出力デ−タから求めたベクトル電圧)の位相ずれを測定する。
ここで、前記電圧低下検出部12において前記デ−タ保存部11に保存されているデ−タのうちの前記母線電圧が所定電圧(回線間同期ずれΔt(後述の図4参照)を判定するには信頼性を確保しにくい低電圧)まで下がっていると判定した場合と下がっていないと判定した場合とで、動作が異なる。従って、最初に前記母線電圧が所定電圧まで下がっていないと判定した場合を説明し、その後、前記母線電圧が所定電圧まで下がっていると判定した場合を説明する。
前記母線電圧が所定電圧まで下がっていない場合
前記52TXリレ−の出力に基づいて前記DI処理部14からの前記デ−タ保存起動信号を受けたときに、前記デ−タ保存部11に保存していたデ−タのうち事故発生中(例えば事故発生から遮断器が遮断動作するまでの間)のデ−タを、前記デ−タ記憶部15に記憶保存する。
次いで、事故点標定演算処理部16が、前記位相ずれ測定部13からの位相差信号に基づいて前記デ−タ記憶部15に記憶保存されている各回線のデ−タの同期合わせを行った後、同期ずれの無いデ−タにより、通常行われている事故点標定を行う。
この事故点標定演算処理部16での事故点標定結果は、前記標定結果出力部17から出力される。
前記母線電圧が所定電圧まで下がっている場合
前記母線電圧が所定電圧まで下がったことを前記電圧低下検出部12が検出すると、前記位相ずれ測定部13から前記事故点標定演算処理部16への位相差信号が無くなる。
前記事故点標定演算処理部16は、位相差信号の入力が無くなると、前記母線電圧が所定電圧まで下がったと判断し、前記52TXリレ−の出力に基づいて前記DI処理部14からの前記デ−タ保存起動信号を受けたときに前記デ−タ記憶部15が保存していた前記事故発生中(例えば事故発生から遮断器が遮断動作するまでの間)のデ−タのうち、前記母線電圧が所定電圧まで下がるまでの回線間同期ずれを測定可能な範囲(前記所定電圧から特定する)のデ−タにより、各回線のデ−タの同期合わせを行った後、同期ずれの無いデ−タにより、通常行われている事故点標定を行う。
この事故点標定演算処理部16での事故点標定結果は、前記標定結果出力部17から出力される。
なお、送電回線に事故が発生したときの回線電圧(母線電圧)、回線に流れる電流、前記デ−タ保存起動の関係を図4(a)により、及び回線間同期合わせ、事故点標定に関し図4(b)により概念的に追加説明する。
例えば、前記第1の送電回線1Lの前記遮断器5Aと前記遮断器5Bとの間に事故が発生した場合、図4(a)に示すように、前記第1の送電回線1Lに流れる電流Iの値と前記第2の送電回線2Lに流れる電流Iの値とは異なるが、前記第1および第2の送電回線1L,2Lが共通母線で系統が分離されていなければ、両送電回線1L,2Lの母線電圧Vの値は同じであるので、前記変成器4Aの出力電圧値と前記変成器4Cの出力電圧値とは同じである。しかし、PCM電流差動リレー装置におけるサンプリングタイムやデ−タ記憶保存起動のタイミングのずれ等(図4(a)にはデ−タ記憶保存起動のタイミングのずれΔtを図示してある)により、PCM電流差動リレー装置により収集され記憶保存されるデ−タにおいては、回線間の同期ずれΔtが生じる。
そこで、事故点標定部1では、図4(b)に示すように、各回線1L,2Lの電圧が同じ時点における各回線1L,2Lのデ−タ(前記PCM電流差動リレー装置2A,2Cに記憶保存のデ−タ、ひいては事故点標定部1に記憶保存の事故中のデ−タ)により回線間同期合わせを行い、事故点標定を行う。
以上の動作から判明するように、母線電圧がほぼ零になるような系統事故が発生した場合においても事故点標定の充分な精度を確保できる。
前述のように、この発明の実施の形態1は、概念的には、少なくとも2回線からなる送電線(例えば1L,2L)の各々に対して設けられたPCM電流差動リレー装置(例えば、2A,2C)の各々におけるサンプリングデ−タを保存すると共に、母線電圧の低下を検出し、所定値以下まで前記母線電圧が低下すると、前記保存されたサンプリングデ−タの中の事故発生中の前記所定値に至るまでのデ−タに基づいて事故点標定を行うことにより、母線電圧がほぼ零になるような系統事故が発生した場合においても事故点標定の充分な精度を確保できる事故点標定方法である。
また、この発明の実施の形態1は、前述のように、少なくとも2回線からなる送電線(例えば1L,2L)の各々に対して設けられたPCM電流差動リレー装置(例えば、2A,2C)と、前記各PCM電流差動リレー装置から送られてきたデ−タを保存するデ−タ保存部11と、このデ−タ保存部に保存されたデ−タの中の母線電圧の低下を検出する電圧低下検出部12と、前記デ−タ保存部11で保存されたデ−タの中の各回線のサンプリング電圧の位相ずれを測定し、前記電圧低下検出部が電圧低下を検出したときはその測定を中断する位相ずれ測定部13と、対事故保護動作時にデ−タの記憶保存を開始するデ−タ保存起動信号を出力するDI処理部14と、このDI処理部から前記デ−タ保存起動信号を受け付けたときに、前記第デ−タ保存部11に一時保存していたデ−タのうち事故発生中の所定の範囲のデ−タを記憶保存するデ−タ記憶部15と、このデ−タ記憶部15に記憶されたデ−タを用いて、前記位相ずれ測定部13で測定した位相ずれを補正して、事故点を標定する事故点標定演算処理部16と、この事故点標定演算処理部16で標定された結果を出力する標定結果出力部17とを備え、前記電圧低下検出部が前記デ−タ保存部に保存されたデ−タの中の母線電圧の低下を検出しなかった場合は、前記事故点標定演算処理部16により、前記デ−タ記憶部15に保存されたデ−タを用いて、前記位相ずれ測定部13で測定した位相ずれを補正して、事故点を標定し、前記電圧低下検出部が前記デ−タ保存部11に保存されたデ−タの中の母線電圧の低下を検出した場合は、前記事故点標定演算処理部により、前記デ−タ記憶部に保存された前記事故発生中のデ−タのうち、前記母線電圧が所定電圧まで下がるまでの回線間同期ずれを測定可能な範囲のデ−タを用いて、前記第3の手段で測定した位相ずれを補正して事故点標定を行うシステムとすることにより、母線電圧がほぼ零になるような系統事故が発生した場合においても事故点標定の充分な精度を確保できる具体的な事故点標定システムを実現できる。
この発明の実施の形態1を示す図で、PCM電流差動リレー装置により保護される電力系統を示す図である。 この発明の実施の形態1を示す図で、図1におけるPCM電流差動リレー装置により電力系統の遮断器をトリップさせるトリップ回路を示す図である。 この発明の実施の形態1を示す図で、PCM電流差動リレー装置を用いた事故点標定方法を実施する事故点標定システムの構成事例を示す図である。 この発明の実施の形態1を示す図で、送電回線に事故が発生したときの回線電圧(母線電圧)、回線に流れる電流、前記デ−タ保存起動の関係、及び回線間同期合わせ、事故点標定に関する概念的な説明図である。
符号の説明
1 事故点標定部、
11 デ−タ保存部、
12 電圧低下検出部、
13 位相ずれ測定部、
14 DI処理部(ディジタル入力処理部)、
15 デ−タ記憶部、 16 事故点標定演算処理部、
17 標定結果出力部、
1L 第1の送電線回線、
2L 第2の送電線回線、
2A〜2D PCM電流差動リレー装置、
21 入力変換処理部、
22 自端デ−タ保存部、
23 相手端デ−タ保存部、
24 同期補正部、
25 デ−タ入出力部、
3A〜3D 変流器、
4A〜4D 変成器、
5A〜5D 遮断器、
6A 伝送路、
6B 伝送路、
7A 母線、
7B 母線、
8A 52TXリレー、
8B 87リレーのトリップ出力接点、
8C FDリレーのトリップ出力接点、
8D 切替スイッチ、
8E 遮断器のトリップコイル(TC)、
P 直流電源線、
N 直流電源線。

Claims (2)

  1. 少なくとも2回線からなる送電線の各々に対して設けられたPCM電流差動リレー装置の各々における端子間同期合わせされたデ−タをデータ保存部に保存すると共に、
    前記データ保存部に保存されたデータのうちの母線電圧が前記回線間の同期ずれを判定するには信頼性を確保しにくい所定電圧まで下がっているかどうかを電圧低下検出部で判定し、
    電圧低下検出部での判定の結果、前記母線電圧が前記所定電圧まで下がっていない場合は、事故点標定演算処理部が、前記デ−タ保存部に保存していたデータのうち事故発生中の各回線のデ−タの同期合わせを行った後、当該同期合わせが行われたデ−タにより、事故点標定を行い、
    電圧低下検出部での判定の結果、前記母線電圧が前記所定電圧まで下がっている場合は、事故点標定演算処理部が、前記デ−タ保存部に保存していたデータのうち事故発生中のデ−タのうち前記母線電圧が所定電圧まで下がるまでの回線間同期ずれを測定可能な範囲のデ−タにより、各回線のデ−タの同期合わせを行った後、当該同期合わせが行われたデ−タにより、事故点標定を行う
    事故点標定方法。
  2. 少なくとも2回線からなる送電線の各々に対して設けられたPCM電流差動リレー装置、
    前記各PCM電流差動リレー装置から送られてきた端子間同期合わせされたデ−タを保存するデータ保存部、
    このデータ保存部に保存されたデ−タのうちの母線電圧が前記回線間の同期ずれを判定するには信頼性を確保しにくい所定電圧まで下がっているかどうかを判定する電圧低下検出部、
    前記データ保存部で保存されたデ−タのうちの各回線のサンプリング電圧の位相ずれを測定し、前記電圧低下検出部での判定の結果、前記母線電圧が前記所定電圧まで下がっている場合はその測定を中断する位相ずれ測定部、
    対事故保護動作時にデ−タの記憶保存を開始するデ−タ保存起動信号を出力するディジタル入力処理部、
    このディジタル入力処理部から前記デ−タ保存起動信号を受け付けたときに、前記データ保存部に保存していたデ−タのうち事故発生中の前記所定電圧に至るまでのデ−タを記憶保存するデータ記憶部、
    このデータ記憶部に記憶されたデ−タを用いて、前記位相ずれ測定部で測定した位相ずれを補正して、事故点を標定する事故点標定演算処理部、および
    この事故点標定演算処理部で標定された結果を出力する標定結果出力部を備え、
    前記電圧低下検出部での判定の結果、前記母線電圧が前記所定電圧まで下がっていない場合は、前記事故点標定演算処理部により、前記データ記憶部に保存されたデ−タを用いて、前記位相ずれ測定部で測定した位相ずれを補正して、事故点を標定し、
    前記電圧低下検出部での判定の結果、前記母線電圧が前記所定電圧まで下がっている場合は、前記事故点標定演算処理部により、前記デ−タ記憶部に保存された前記事故発生中のデ−タのうち、前記母線電圧が所定電圧まで下がるまでの回線間同期ずれを測定可能な範囲のデ−タを用いて、前記位相ずれ測定部で測定した位相ずれを補正して事故点標定を行う
    事故点標定システム。
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