JP4391052B2 - 迅速応答大動脈内バルーンポンプ - Google Patents

迅速応答大動脈内バルーンポンプ Download PDF

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Description

【0001】
(技術分野)
本発明は、大動脈内バルーンポンプ(intra-aortic balloon pump)、より特定すると、大動脈バルーンを膨張及び収縮させる装置に関する。更に特定すると、本発明は、大動脈内バルーンを一層迅速に膨張収縮させることができる1つ以上の不可欠に配置されるバルブを組み込んだかかる装置に関する。
【0002】
(背景技術)
大動脈内バルーンポンプ治療は、心臓発作その他の形態をなす心不全に罹った患者のためにしばしば処方される。この治療においては、細いバルーンが、患者の大動脈に動脈を介して挿入される。バルーンは、一連のチューブを介して複雑な駆動装置に接続されていて、駆動装置は、患者の心拍に合わせてバルーンを繰り返し膨張収縮させることにより、負荷の幾分かを心臓から除去するとともに、治療期間における心筋への血液の供給を増やす。
【0003】
膨張/収縮装置は、膨張サイクルの際にバルーンを膨張させる正圧と、収縮サイクルの際のバルーンを収縮させる負圧を供給する。図1に概略示する従来の先行技術の装置においては、大動脈内バルーン10は、患者の大動脈に外科的に挿入され、小径のルーメンを有するカテーテル12及び比較的大径のルーメンを有するエキステンダ14を介して、柔軟な膜20により一次側22と二次側24とに分けられたアイソレータ18に接続される。膜20とバルーン10との間の全容積は、気体源26により供給される、ヘリウムのような気体で完全に満たされる。正圧源28が、ソレノイドバルブ30を介してアイソレータ18の入力側即ち一次側22に接続されている。同様に、負圧源32が、ソレノイドバルブ34を介してアイソレータ18の入力側即ち一次側22に接続されている。アイソレータ18の一次側22はまた、ソレノイドバルブ36を介してベントポート即ち排気口38に接続されている。かかる装置においては、典型的には、アイソレータ、気体源、負圧源及び正圧源、ベントポート並びにこれらに関連するバルブは、協働して、再使用可能な駆動ユニットを構成し、一方、エキステンダ、カテーテル及びバルーンは、殺菌上の問題に対処するように使い捨てとなっている。
【0004】
膨張サイクルにおいては、ソレノイドバルブ30は、開放されて、正圧源28からの正圧がアイソレータ18の一次側22に入る。この正圧により、膜20が二次側24へ向けて動くことにより、二次側のヘリウムをバルーン10へ向けて付勢して、バルーンを膨張させる。収縮の場合には、ソレノイドバルブ30は閉止され、かつ、ソレノイドバルブ36が開放されて、気体を一次側から抜き、その後、バルブ36は閉止される。次に、ソレノイドバルブ34は開放され、この開放により、負圧源32は、アイソレータ18の一次側22に負圧を形成する。この負圧により、膜20は一次側22に引張られるので、ヘリウムはバルーンから引き出される。
【0005】
大動脈内バルーンポンプ治療においては、バルーンはできるだけ迅速に膨張及び収縮させるのが望ましい。サイクルを迅速にすることにより、治療をより効果的に行うことができるとともに、より小径のカテーテルを使用することができるので、肢の乏血のおそれを少なくすることができるものと考えられる。上記した先行技術は、膨張及び収縮サイクルを迅速に行うことができるが、この装置の構成は、得ることができるサイクル速度に本質的な限界をもたらす。
【0006】
かくして、典型的な膨張サイクルにおいては、約0.56kg/cm(約8psi)の初期圧にある正圧源28からの加圧気体を使用して、バルーン10を約0.14kg/cm(約2psi)の最終膨張圧力の膨張させる。(本明細書においては、psiは、別に特定されない限り、ゲージ圧に関するものであって、絶対圧に関するものではない。)膨張サイクルの初期の段階においては、アイソレータ18の一次側22の約0.56kg/cm(8psi)の圧力により、膜20を二次側24へ向けて押し、二次側24の気体をエキステンダ14内へ付勢する。しかしながら、カテーテル12は、小径であるので、バルーン10への気体の迅速な流れに対する絞りとして作用する。従って、膜20が完全に前方へ動く(即ち、膜が二次側24の壁に当たる)と、カテーテル12を介して比較的大きな圧力差が生じ、バルーンは部分的に膨張するだけとなる。エキステンダ14内の気体がカテーテル12からバルーンに流れて、平衡状態が装置の閉止部おいて得られるまで、バルーンの膨張のプロセスは継続する。従って、カテーテル12を介しての圧力差は、膨張サイクルのはじめにおいて最も高く、膨張サイクルの最後にゼロに降下する。気体が、エキステンダ14からバルーン10へ流れる速度は、カテーテル12の圧力差によるので、圧力差がこのように徐々に低下することにより、流量は着実に低下し、従って、平衡に達しかつバルーンが完全に膨張するまでの全時間は一層長くなる。
【0007】
同様の状態が、サイクルの収縮段階においても生ずる。かくして、収縮サイクルが開始すると、大きな負圧が、負圧源32によりアイソレータ18の一次側に生ずる。この負圧により、膜20は一次側に引張られることにより、エキステンダ14内の気体は、アイソレータの二次側24に引き入れられる。この場合にも、カテーテル12が小径であるので、バルーン10から出る気体の流れを絞ることにより、膜20は完全に退却した位置(即ち、一次側22の壁に当接する位置)に動かされると、比較的大きな圧力差がカテーテル12を介して存在し、バルーン10はごく一部が収縮するだけとなる。ヘリウムがバルーン10からカテーテル12を介してゆっくり流れるので、バルーンは、平衡に達するまで収縮を継続する。この場合にも、バルーンの収縮を行わせるカテーテル12の圧力差が、収縮サイクルの開始時に最高になり、サイクルの終了時にゼロに低下する。圧力差が徐々に小さくなることにより、カテーテル12における流量が着実に低下し、バルーンが完全に収縮するまでの全時間が長くなる。
【0008】
最初のブラッシング(blush)においては、膨張の際により高い正圧を使用し、収縮の際により低い負圧を使用することにより、より迅速な膨張/収縮サイクルを達成することができると考えられる。しかしながら、より高い正圧を使用すると、バルーンを過膨張させて、応力を加える危険性があり、これに付随して、バルーンのアニューライゼーション(aneurization)または破裂の危険性が生ずる。あるいは、カテーテル12を介して生ずる最大の圧力差が、膜20が底をつく前に一層長時間保持されるようにアイソレータの容積を大きくすることが考えられるが、これは問題を生ずるものと考えられる。過膨張によりバルーンを損傷する危険性があるだけでなく、収縮の際に大量の気体をバルーンから取り出す必要があるのが、これは、収縮時間を長くする。
【0009】
大動脈内バルーンポンプの動作に関しては、膨張/収縮のサイクル時間に影響を及ぼす3つの時間、即ち、コントローラから種々のバルブへ電気信号を送る時間、機械的動作即ち開放位置と閉止位置との間でのバルブの作動及びアイソレータ膜の動きを行わせるのに要する時間、並びに、正圧源及び負圧源と一次側のアイソレータとの間またはバルーンと二次側のアイソレータとの間で気体を移動させるのに必要な時間がある。これらの動作のいずれか1つを行うのに必要な時間を短くすることにより、より迅速な膨張/収縮サイクルを達成することができる。
【0010】
気体の移動時間を短くすることにより膨張及び収縮速度を高める一の方法が、図2に概略示されているとともに、米国特許第4,794、910、4,796,606、4,832,005、5,158,529及び5,169,379号に記載されている。この方法においては、バルブ25は、アイソレータ18の二次側24とエキステンダ14との間に配置されて、再使用駆動ユニットを使い捨て構成素子から分けている。バルブ25は、バルーン10、カテーテル12及びエキステンダ14をアイソレータ18から隔離することにより、アイソレータ18の二次側24を、バルーン10を膨張させる必要がある前に加圧し、かつ、バルーンを収縮させる必要がある前に減圧することができるようにしている。
【0011】
図2の装置の動作においては、膨張サイクルは、バルブ25を閉じかつバルブ30を閉じることにより開始され、これにより、膜20はアイソレータ18の二次側24に動かされて、この二次側を加圧する。バルブ25は閉じているので、収縮状態に保持されているバルーン10へ向けてヘリウムが流れることはない。膨張が必要とされる場合には、バルブ25は開放され、二次側24の加圧されたヘリウムはエキステンダ14及びカテーテル12を介して流れて、バルーン10を膨張させる。アイソレータ18の二次側24は、バルブ25が開かれた時点で既に加圧されているので、バルーン10は、膨張が求められるときに二次側24を先づ加圧する必要がある図1の装置よりも、一層迅速にバルーン10を膨張させることができる。バルーンが膨張されると、バルブ25及び30は閉じられ、バルブ36はしばらく(briefly)開かれて、一次側22から気体を抜き、その後、バルブ36が閉止される。バルブ25は依然として閉じた状態にして、バルブ34を開くすることができ、これにより、負圧が一次側に形成されて、膜20を一次側22へ向けて押すことにより、二次側24に負圧を形成する。収縮が所望される場合には、バルブ25を開放することができ、これにより、ヘリウムをバルーンから引き出すことができる。収縮サイクルを開始するときには、負圧がアイソレータ18の二次側24に既に存在しているので、バルーン10は、収縮が求められるときに先づ負圧を二次側24に形成しなければならない図1の装置よりも一層迅速に収縮する。
【0012】
図2の装置は、このように一層迅速な膨張/収縮サイクルを達成することができるが、サイクル速度のなお一層の改良が、所望されている。膨張及び収縮サイクルを一層迅速にすることにより、高心拍数での動作の信頼性の向上、患者の血圧の上昇及び不整脈の場合の患者の心臓活動の追跡の改善をはじめとする動作における効果を提供することができる。応答時間におけるこれらの改良は、より高い動作圧力を使用することなく、かつ、かかる圧力に伴う漏れ及びバルーンの故障を引き起こすことなく得ることができるのが好ましい。
【0013】
(発明の概要)
本発明は、これらの要望を満たすものである。
本発明の一の観点によれば、医療装置を膨張収縮させる方法が提供されていて、この医療装置は、比較的大径のルーメンを有する管状のエキステンダ部と、比較的小径のルーメンを有する管状のカテーテル部とを有する導管に接続されている。カテーテル部の一端はエキステンダ部の一端に流れ連通(flow communication)して接続され、かつ、カテーテル部の別の端部は医療装置に流れ連通して接続されるように、エキステンダ部とカテーテル部が直列に接続されている。
【0014】
本発明のこの観点に係る一の実施の形態においては、この方法は、膨張/収縮サイクルの膨張段階(inflation phase)の際に使用することができる。この方法によれば、作動気体(working gas)が前記エキステンダ部に印加されて、膨張圧をエキステンダ部内に形成するとともに、エキステンダ部とカテーテル部との流れ連通を遮断することにより、作動気体がカテーテル部と医療装置に流れ込まないようにしている。次に、流れ連通が、エキステンダ部とカテーテル部との間に形成されることにより、作動気体がエキスパンダ部からカテーテル部を介して医療装置に流れるようにして、医療装置を膨張圧よりも低い作動圧まで実質上完全に膨張させるようにしている。次に、エキステンダ部内の圧力を作動圧よりも低い収縮圧に下げて、作動気体が医療装置からカテーテル部を介してエキステンダ部へ流れることにより医療装置を実質上完全に収縮させるようにしている。
【0015】
本発明のこの観点に係る他の実施の形態においては、この方法は、膨張/収縮サイクルの収縮段階(deflation phase)において使用することができる。この方法においては、作動気体をエキステンダ部に印加して膨張圧をエキステンダ部内に形成することにより、作動気体がエキステンダ部からカテーテル部を介して医療装置に流れて、医療装置を作動圧まで実質上完全に膨張させる.次に、作動気体をエキステンダ部から取り出してエキステンダ部内に作動圧よりも低い収縮圧を形成するとともに、エキステンダ部とカテーテル部との流れ連通を遮断することにより、作動気体がカテーテル部及び医療装置から流れ出るのを阻止する。次いで、エキステンダ部とカテーテル部とを流れ連通させることにより、作動気体が医療装置からカテーテル部を介してエキステンダ部へ流れて医療装置を実質上完全に収縮させる。
【0016】
本発明の更に別の実施の形態においては、本発明の方法は、サイクルの膨張と収縮の双方の段階において使用することができる。かかる方法は、エキステンダ部の自由端部に中空の素子を配設する工程を備えることができ、作動気体をエキステンダ部に印加する工程は、エキステンダ部において作用する圧力よりも高い圧力で作動気体を前記中空素子に供給する工程と、中空素子とエキステンダ部との間に第1の流れ連通を形成することにより作動気体が中空素子からエキステンダ部へ流れるようにする工程とを含む。好ましくは、中空素子とエキステンダ部との間に第1の流れ連通を形成する工程は、作動気体を中空素子に供給する工程の後に行われる。好ましい実施の形態においては、作動気体をエキステンダ部から取り出す工程は、作動気体を作動気体よりも低い圧力の中空素子に供給する工程と、中空素子とエキステンダ部との間に第2の流れ連通を形成することにより、作動気体がエキステンダ部から中空素子に流れるようにする工程とを含む。中空素子とエキステンダ部との間の第2の流れ連通はは、作動気体よりも低い圧力の中空素子に作動気体を供給する工程の後で行うのが好ましい。
【0017】
この実施の形態の変形形態においては、エキステンダ部とカテーテル部との間に第1の流れ連通を形成する工程は、中空素子とエキステンダ部との間に流れ連通があるときに行うことができる。この変形形態は、エキステンダ部とカテーテル部とに間に流体連通があるときに中空素子とエキステンダ部との間の第1の流れ連通を遮断する工程と、作動気体を作動圧力よりも低い圧力の中空素子に供給する工程とを更に備えることができる。作動気体をエキステンダ部から取り出す工程は、中空素子とエキステンダ部との間に第2の流れ連通を形成する工程を含むことにより、作動気体がエキステンダ部から中空素子に流れるようにすることができる。
【0018】
この実施の形態の他の変形態様においては、膨張圧がエキステンダ部に形成された後で、かつ、エキステンダ部とカテーテル部との間に第1の流れ連通を形成する工程の前に、中空素子とエキステンダ部との間の第1の流れ連通を遮断する工程を更に備えることができる。この変形態様においては、中空素子とエキステンダ部との間の第1の流れ連通が遮断された後に、作動気体を作動圧よりも低い圧力の前記中空素子に供給することにより、作動気体がエキステンダ部から中空素子に流れないようにすることができる。次に、作動気体は、中空素子とエキステンダ部との間に第2の流れ連通を形成することにより、エキステンダ部から取り出すことができる。この変形態様は、収縮圧がエキステンダ部に形成された後で、かつ、エキステンダ部とカテーテル部との間に第2の流れ連通を形成する工程の前に中空素子とエキステンダ部との間の第2の流れ連通を遮断する工程を更に備えることができる。
【0019】
本発明の更に別の変形態様においては、可変容積の溜めを、エキステンダ部と流れ連通して配設することができ、エキステンダ部に作動気体を印加する工程は、収縮圧を可変容積の溜めとエキステンダ部との双方に形成するようにすることができる。好ましくは、第1の流れ連通が、エキステンダ部とカテーテル部との間に形成され、かつ、作動気体がエキステンダ部からカテーテル部を介して医療装置に流れるときに、作動気体が可変容積の溜めからエキステンダ部に流れるように構成される。作動気体をエキステンダ部から取り出す工程は、可変容積の溜めとエキステンダ部の双方に収縮圧を形成するように構成するのがより好ましい。第2の流れ連通が、エキステンダ部とカテーテル部との間に形成され、かつ、作動気体が医療装置からカテーテル部を介してエキステンダ部に流れるときに、作動気体がエキステンダ部から可変容積の溜めに流れるように構成するのが好ましい。
【0020】
この実施の形態の更に別の変形態様においては、可変容積の溜めを、エキステンダ部と流れ連通して配設することができ、作動気体をエキステンダ部から取り出す工程は、可変容積の溜めとエキステンダ部の双方に収縮圧を形成する工程を含む。好ましくは、第2の流れ連通がエキステンダ部とカテーテル部との間に形成され、かつ、作動気体が医療装置からカテーテル部を介してエキステンダ部に流れるときに、作動気体が、エキステンダ部から可変容積の溜めに流れるように構成される。
【0021】
本発明のこの観点に係る更に別の実施の形態においては、中空素子が、エキステンダ部の自由端部に配設され、作動気体をエキステンダ部から取り出す工程は作動気体を作動圧よりも低い圧力の中空素子に供給する工程と、中空素子とエキステンダ部との間に流れ連通を形成する工程とを含み、作動気体はエキステンダ部から中空素子に流れ込むように構成することができる。エキステンダ部とカテーテル部との間に第2の流れ連通を形成する工程は、中空素子とエキステンダ部とが流れ連通しているときに行われるのが好ましい。
【0022】
本発明の別の観点によれば、医療装置を膨張収縮させる方法が提供されている。医療装置は、比較的大径のルーメンを有する管状の膨張エキステンダ部と、比較的大径のルーメンを有する管状の収縮エキステンダ部と、比較的小径のルーメンを有する管状のカテーテル部とを含む導管に接続され、カテーテル部の一端が膨張エキステンダ部の一端と収縮エキステンダ部の一端の双方に流れ連通して接続され、かつ、カテーテル部の別の端部が医療装置に流れ連通して接続されるように、カテーテル部と医療装置が膨張及び収縮エキステンダ部と直列に接続されて構成されている。
【0023】
本発明のこの観点に係る一の実施の形態においては、この方法は、膨張/収縮サイクルの膨張段階の際に使用することができる。この方法においては、作動気体を膨張エキステンダ部に印加してエキステンダ部に膨張圧を形成するとともに、膨張エキステンダ部とカテーテル部との流れ連通を遮断することにより、作動気体がカテーテル部と医療装置との間に流れるのを阻止する。次に、膨張エキステンダ部とカテーテル部とを流れ連通させるとともに、収縮エキステンダ部とカテーテル部との流れ連通を遮断することにより、作動気体が膨張エキステンダ部からカテーテル部を介して医療装置に流れて、医療装置を膨張圧よりも低い作動圧に実質上膨張させる。収縮エキステンダ部に作動圧よりも低い収縮圧を形成し、かつ、収縮エキステンダ部をカテーテル部と流れ連通させるとともに、膨張エキステンダ部とカテーテル部との間の流れ連通を遮断することにより、作動気体が医療装置からカテーテル部を介して収縮エキステンダ部に流れて、医療装置を実質上完全に収縮させる。
【0024】
本発明のこの観点に係る別の実施の形態においては、この方法は、膨張/収縮サイクルの収縮段階の際に使用することができる。この方法によれば、膨張エキステンダ部に作動気体を印加して、膨張圧を膨張エキステンダ部に形成することにより、作動気体が膨張エキステンダ部からカテーテル部を介して医療装置に流れて、医療装置を作動圧に実質上完全に膨張させる。作動気体を、収縮エキステンダ部に印加して、作動圧よりも低い収縮圧を収縮エキステンダ部に形成するとともに、収縮エキステンダ部と前記カテーテル部との流れ連通を遮断することにより、作動気体がカテーテル部と医療装置から流れ出るのを阻止する。収縮エキステンダ部とカテーテル部とを流れ連通させるとともに、膨張エキステンダ部とカテーテル部との流れ連通を遮断することにより、作動気体が、医療装置からカテーテル部を介して収縮エキステンダ部に流れて、医療装置を実質上完全に収縮させる。
【0025】
本発明の更に別の実施の形態においては、本発明の方法は、サイクルの膨張及び収縮の双方の段階において使用することができる。この方法は、膨張エキステンダ部の自由端部に中空の膨張素子を配設する工程を更に含むことができ、作動気体を膨張エキステンダ部に印加する工程は、膨張エキステンダ部において作用する圧力よりも高い圧力で作動気体を中空膨張素子に供給に供給する工程と、中空膨張素子と膨張エキステンダ部とを流れ連通させて、作動気体が中空膨張素子から膨張エキステンダ部に流れ込むようにした工程とを含む。この方法の好ましい実施の形態は、収縮エキステンダ部の自由端部に中空の収縮素子を配設する工程を更に備えることができ、作動気体を収縮エキステンダ部に印加する工程は、作動気体を作動圧よりも低い圧力の中空収縮素子に供給する工程と、中空収縮素子と収縮エキステンダ部との間に流れ連通を形成する工程とを含み、作動気体は収縮エキステンダ部から中空収縮素子へ流れる。中空収縮素子は、中空膨張素子と同じとすることができる。
【0026】
特に好ましい方法においては、中空素子を、膨張エキステンダ部の自由端部と、収縮エキステンダ部の自由端部の双方に配設することができる。本発明のこの方法によれば、作動気体を膨張エキステンダ部に印加する工程は、作動気体を膨張エキステンダ部において作用する圧力よりも高い圧力で中空素子に供給する工程と、中空素子と膨張エキステンダ部との間に流れ連通を形成する工程とを含み、作動気体は、中空素子から膨張エキステンダ部に流れ込む。更に、この方法においては、作動気体を収縮エキステンダ部に印加する工程は、作動気体を作動圧よりも低い圧力の中空素子に供給する工程と、中空素子と収縮エキステンダ部との間に流れ連通を形成する工程とを含み、作動気体は、収縮エキステンダ部から中空素子へ流れる。
【0027】
膨張エキステンダ部とカテーテル部との流れ連通は、中空素子と膨張エキステンダ部との間に流れ連通があるときに形成するのが好ましい。好ましい方法は、更に、膨張エキステンダ部とカテーテル部とが流れ連通しているときに、中空素子と膨張エキステンダ部との流れ連通を遮断する工程と、作動気体を作動圧よりも低い圧力の中空素子に供給する工程とを更に備えるのが好ましい。より好ましい方法においては、作動気体を収縮エキステンダ部に印加する工程は、中空素子と収縮エキステンダ部との間に流れ連通を形成する工程を含み、作動気体が、収縮エキステンダ部から中空素子に流れ込むように構成される。
【0028】
本発明のこの実施の形態に係る他の方法は、膨張圧が膨張エキステンダ部に形成された後で、かつ、膨張エキステンダ部とカテーテル部との間に流れ連通を形成する工程の前に、中空素子と膨張エキステンダ部との間の流れ連通を遮断する工程を更に備えることができる。中空素子と膨張エキステンダ部との間の流れ連通が遮断された後に、作動気体を作動圧よりも低い圧力の中空素子に供給することにより、作動気体は膨張エキステンダ部から中空素子に流れないようにすることができる。作動気体を収縮エキステンダ部に供給する工程は、中空素子と収縮エキステンダ部とを流れ連通させる工程を含むのが好ましい。好ましい実施の形態は更に、収縮圧がエキステンダ部に形成された後で、かつ、収縮エキステンダ部とカテーテル部との間に流れ連通を形成する工程の前に、中空素子と収縮エキステンダ部との間の流れ連通を遮断する工程を更に備えることができる。
【0029】
上記実施の形態の変形形態においては、可変容積の膨張溜めを、膨張エキステンダ部と流れ連通して配設することができ、膨張エキステンダ部に作動気体を印加する工程により、膨張圧が、可変容積の膨張溜めと膨張エキステンダ部との双方に形成される。流れ連通が、膨張エキステンダ部とカテーテル部との間に形成され、かつ、作動気体が、膨張エキステンダ部からカテーテル部を介して医療装置に流れるときに、作動気体が可変容積の膨張溜めから膨張エキステンダ部に流れるように構成するのが好ましい。
【0030】
別の変形形態においては、可変容積の収縮溜めが、収縮エキステンダ部と流れ連通して配設され、収縮エキステンダ部に作動気体を印加する工程は、収縮圧を可変容積の収縮溜めと収縮エキステンダ部との双方に形成する。流れ連通が収縮エキステンダ部とカテーテル部との間に形成され、かつ、作動気体が医療装置からカテーテル部を介して収縮エキステンダ部に流れるときに、作動気体が収縮エキステンダ部から可変容積の収縮溜めに流れるように構成される。
【0031】
本発明の更に別の観点によれば、医療装置が提供されている。この医療装置は、膨張状態と収縮状態とを有する膨張自在の部材と、比較的小さいルーメン、膨張自在の部材に接続された第1の端部及び第2の端部を有するカテーテルと、比較的大きなルーメン、カテーテルの第2の端部に接続された第1の端部及び第2の端部を有するエキステンダと、膨張自在の部材を膨張させる作動気体と、作動気体をエキステンダに供給するとともに作動気体をエキステンダから取り出すようにエキステンダの第2の端部に接続された圧力源と、エキステンダの第1の端部に隣接して配置された第1のバルブとを備え、第1のバルブは開放及び閉止状態を有し、膨張自在の部材が収縮状態にあり、かつ、第1のバルブが閉止状態にあるときに、作動気体を、膨張自在の部材を膨張状態におくことなく圧力源によりエキステンダに供給することができ、膨張自在の部材が膨張状態にあり、かつ、第1のバルブが閉止状態にあるときに、作動気体を、膨張自在の部材を収縮状態におくことなく圧力源によりエキステンダから取り出すことができるように構成されている。
【0032】
本発明の装置の一の実施の形態においては、圧力源は、一次側、二次側及び一次側を二次側から分離する可動部材を有する室を備え、二次側は、エキステンダの第2の端部と流れ連通して接続され、圧力源は更に、正圧を室の一次側へ向けて付勢することにより、作動気体をエキステンダに供給する正圧源と、負圧を室の一次側に供給して可動部材を室の一次側に動かして、作動気体をエキステンダから室の二次側に取り出す負圧源とを備えている。
【0033】
本発明の好ましい実施の形態においては、医療装置は、エキステンダの第2の端部に隣接して配置された第2のバルブを更に備え、該第2のバルブは開放及び閉止状態を有している。この実施の形態によれば、圧力源は、エキステンダの第2の端部と流れ連通して接続された中空の素子を有し、第2のバルブが閉止状態にあるときには、作動気体をエキステンダに供給することなく、作動気体を膨張圧で中空素子に供給することができるとともに、作動気体をエキステンダから取り出すことなく作動気体を収縮圧で中空素子に供給することができる。特に好ましい実施の形態は、エキステンダと流れ連通して接続された可変容積の溜めを更に備えている。好ましくは、可変容積の溜めは、第1のバルブと第2のバルブとの間でエキステンダに接続される。
【0034】
本発明の更に別の観点によれば、医療装置が提供されている。この医療装置は、膨張状態と収縮状態とを有する膨張自在の部材と、比較的小さいルーメン、膨張自在の部材に接続された第1の端部及び第2の端部を有するカテーテルと、比較的大きなルーメン、カテーテルの第2の端部に接続された第1の端部及び第2の端部を有する膨張エキステンダと、比較的大きなルーメン、カテーテルの第2の端部に接続された第1の端部及び第2の端部を有する収縮エキステンダと、膨張自在の部材を膨張させる作動気体と、作動気体を膨張エキステンダに供給するように膨張エキステンダの第2の端部に接続されるとともに、作動気体を収縮エキステンダから取り出すように収縮エキステンダの第2の端部に接続された圧力源と、膨張エキステンダの第1の端部に隣接して配置された第1のバルブとを備え、第1のバルブは、膨張エキステンダとカテーテルとの間に流れ連通を形成する第1の位置及び膨張エキステンダとカテーテルとの間の流れ連通を遮断する閉止位置を有し、膨張自在の部材が収縮状態にありかつ第1のバルブが閉止位置にあるときに、作動気体を、膨張自在の部材を膨張状態におくことなく圧力源により膨張エキステンダに供給することができるように構成されている。
【0035】
本発明のこの観点に係る装置の実施の形態においては、第1のバルブは、収縮エキステンダの第1の端部に隣接して配置され、第1のバルブは、収縮エキステンダとカテーテルとを流れ連通させるとともに、膨張エキステンダとカテーテルとの間の流れ連通を遮断する第2の位置を有することにより、膨張自在の部材が収縮状態にあり、かつ、第1のバルブが第2の位置にあるときに、作動気体を、膨張自在の部材を膨張状態におくことなく、圧力源により膨張エキステンダに供給することができるように構成することができる。第1の位置にある第1のバルブは、収縮エキステンダとカテーテルとの流れ連通を遮断することにより、収縮エキステンダが膨張状態にあり、かつ、第1のバルブが閉止位置及び第1の位置の一方にあるときに、作動気体を、膨張自在の部材を収縮状態におくことなく収縮エキステンダから圧力源により取り出すことができるように構成することができる。
【0036】
本発明の好ましい実施の形態においては、装置は、膨張エキステンダの第2の端部に隣接して配置された第2のバルブを更に備え、圧力源は膨張エキステンダの第2の端部と流れ連通して接続された中空素子を有し、第2のバルブは、中空素子と膨張エキステンダとを流れ連通させる第1の位置と、中空素子と膨張エキステンダとの流れ連通を遮断する閉止位置とを有し、第2のバルブが閉止位置にあるときに作動気体を、膨張エキステンダに供給することなく中空素子に供給することができ、第2のバルブが第1の位置にあるときに作動気体を中空素子から膨張エキステンダに供給することができるように構成することができる。特に好ましい実施の形態は、膨張エキステンダと流れ連通して接続された可変容積の膨張溜めを更に備えることができる。可変容積膨張溜めは、第1のバルブと第2のバルブとの間で膨張エキステンダに接続することができる。
【0037】
より好ましい実施の形態においては、第2のバルブは、収縮エキステンダの第2の端部に隣接して配置され、第2のバルブは中空素子と収縮エキステンダとの流れ連通を確立しかつ中空素子と膨張エキステンダとの流れ連通を遮断する第2の位置を有し、第2のバルブが第2の位置にあるときに、作動気体を、膨張エキステンダに供給することなく中空素子に供給することができるように構成することができる。第1の位置にある第2のバルブは、中空素子と収縮エキステンダとの流れ連通を遮断することにより、第2のバルブが閉止位置と第1の位置の一方にあるときに、作動気体を、収縮エキステンダから取り出すことなく中空素子から取り出すことができるように構成することができる。この実施の形態は、収縮エキステンダと流れ連通して、好ましくは、第1のバルブと第2のバルブとの間に接続された可変容積の収縮溜めを更に備えることができる。
【0038】
別の好ましい実施の形態においては、医療装置は、膨張と収縮エキステンダの双方の第1の端部に隣接して配置された第1のバルブではなく、膨張エキステンダの第1の端部に隣接して配置された第1のバルブを有することができる。この医療装置は、収縮エキステンダの第1の端部に隣接して配置された第3のバルブを更に備え、該第3のバルブは、収縮エキステンダとカテーテルとを流れ連通させる第1の位置と、収縮エキステンダとカテーテルとの流れ連通を遮断する閉止位置とを有することにより、膨張自在の部材が膨張状態にありかつ第3のバルブが閉止位置にあるときに、作動気体を、膨張自在の部材を収縮状態におくことなく圧力源により収縮エキステンダから取り出し、膨張自在の部材が膨張状態にありかつ第3のバルブが第1の位置にあるときに、作動気体を膨張自在の部材からカテーテルを介して収縮エキステンダに取り出して膨張自在の部材を収縮状態におくことができるように構成することができる。かかる実施の形態においては、装置は、膨張と収縮の双方のエキステンダの第2の端部に隣接して第2のバルブを配置するのではなく、膨張エキステンダの第2の端部に隣接して第2のバルブを配置するとともに、収縮エキステンダの第2の端部に隣接して第4のバルブを配置することができる。この第4のバルブは、中空素子と収縮エキステンダとを流れ連通させる第1の位置と、中空素子と収縮エキステンダとの流れ連通を遮断する閉止位置とを有することにより、第4のバルブが閉止位置にあるときに、作動気体を、収縮エキステンダから取り出すことなく中空素子から取り出すことができ、第4のバルブが第1の位置にあるときに、作動気体を収縮エキステンダから中空素子に取り出すことができるように構成することができる。かかる実施の形態は更に、収縮エキステンダと流れ連通して接続された可変容積の収縮溜めを更に備えることができる。望ましくは、可変容積膨張溜めは、第3のバルブと第4のバルブとの間で膨張エキステンダに接続される。
【0039】
(発明を実施するための最良の形態)
以下、本発明の構成及び作用効果を添付図面に関して詳細に説明する。
【0040】
本発明に係る大動脈内バルーンポンプ100の一の実施の形態が、図3に概略示されている。バルーンポンプ100の主要部分は、上記した従来のバルーンポンプと同様に構成されている。従って、バルーンポンプ100は、柔軟な膜120により一次側122と、二次側124とに分割されたアイソレータ120を有している。アイソレータ118の一次側122に接続されているのは、エアコンプレッサその他の空気供給体のような正圧源128と、真空ポンプその他の真空源のような負圧源132と、ベントポート(ventport)138である。ソレノイドバルブ130が、正圧源からアイソレータに向けての空気の流れを制御し、ソレノイドバルブ134が、アイソレータから真空源に向けての空気の流れを制御し、更に、ソレノイドバルブ136が、アイソレータとベントポート138との間の空気の流れを制御するように設けられている。コントローラ(図示せず)が、開放状態と閉止状態との間でソレノイドバルブ130、134及び136の動作を制御するように設けられている。
【0041】
アイソレータ118の反対側では、エキステンダ(extender)114及びカテーテル112が、互いに直列に接続されているとともに、バルーン110とアイソレータ118の二次側124との間で流れ連通を形成するように大動脈内バルーンポンプ100と直列に接続されている。ヘリウム供給吐出装置126のような気体源が、メインアイソレータ118の二次側124に接続されて、所定容量のヘリウムを膜120とバルーン110との間の空間に保持している。先行技術の装置と同様に、エキステンダ114は、カテーテル112よりも実質上大きい直径を有することにより、気体は、エキステンダ114を介して実質上制限されずに流れるが、カテーテル112を介しての流れは制限されるようになっている。
【0042】
バルーンポンプ100はまた、アイソレータ118の二次側124とバルーン110との間に2方向ソレノイドバルブ125を有している。しかしながら、バルブ125は、図2に関して上記した先行技術の装置のように、アイソレータ118に隣接するエキステンダ114の端部に配置されるのではなく、患者にできるだけ近接して配置される。バルブ125は、エキステンダ160がバルブ125とカテーテル112との間にごく短い距離延びるように、カテーテル112との接続部に隣接するエキステンダ114の最端部に、またはエキステンダ114の端部にごく近接して配置されるのが好ましい。装置の他のバルブと同様に、コントローラは、開放状態と閉止状態との間でソレノイドバルブ125の動作を制御する。
【0043】
以下、大動脈内バルーン110を膨張及び収縮させるバルーンポンプ100の動作について説明する。バルーン110が完全に収縮した状態にあり、かつ、エキステンダ114とバルーン110とが約−0.14kg/cm(約−2psi)の端部収縮圧力にある状態でシーケンスが開始されるとすると、膜120は、アイソレータ118の一次側122の壁に当接し、ソレノイドバルブ125、130及び136は、閉止した状態にあり、ソレノイドバルブ134は、開放された状態にある。前膨張段階(pre-inflation phase)においては、コントローラは、アイソレータ118の一次側122から負圧をベントするように、最初はバルブ134を作動させて閉止するとともにバルブ136を作動させてしばらく開放させる。バルブ136がしばらく開放することにより、大気圧の空気が、ベントポート138を介して一次側122に入り、かつ、膜120をアイソレータの二次側124に向けて動かし始める。次に、バルブ136を閉止するとともにバルブ130を開放することができ、これにより直ちに、正圧源128からの約0.42乃至0.56kg/cm(約6乃至8psi)の空気圧がアイソレータ118の一次側122を加圧して、膜120を二次側124に向けて更に動かす。膜120のこの移動により、二次側124内のヘリウムをエキステンダ114内に向けて付勢して、エキステンダへ向けてかつエキステンダ内に押し込めて、正圧源128により提供される圧力とほぼ等しい圧力をエキステンダ内に形成する。バルブ125がこの前膨張段階の際に閉止位置にあるので、ヘリウムは、カテーテル112に流れ込まず、バルーン100は、収縮された状態に保持される。典型的な場合においては、エキステンダ及びアイソレータの二次側において圧力を形成することにより、膜120は、アイソレータの二次側の壁に対し完全に延びた位置から離隔した距離の位置において平衡状態に達する(実際には、必ずしもそうではないが、膜120は、前膨張段階の際に完全に延びた位置に到達することできる)。ベント工程による前膨張段階の開始は、アイソレータの一次側の容積が小さいので、任意に行われる。このベント工程が行われない場合には、前膨張段階は、上記のようにアイソレータ118の一次側122を加圧するように、コントローラ作動バルブ134を閉止するとともにコントローラ作動バルブ130を開放することにより開始することができる。
【0044】
バルーン100の膨張が所望される場合には、コントローラが、バルブ125を作動させて開放させることができる。バルーン110は負圧にあり、かつ、エキステンダ114は正圧にあるので、ヘリウムは、カテーテル112を介してバルーンに流れ始める。従って、バルーン110は、膨張し始めて、患者の血圧、例えば約0.14kg/cm(約2psi)に略等しい圧力をバルーン内に形成する。ヘリウムがカテーテル112を介して流れてバルーン110を膨張させると、膜120は、前方に動き続けて、エキステンダ114を出るヘリウムをアイソレータ118の二次側124からのヘリウムと置換することにより、膨張サイクルの少なくとも最初の段階の際に、エキステンダ内の圧力を実質上一定のレベルに保持することができる。アイソレータ118とエキステンダ114との間の容積関係により、膜120は、バルーン110が完全に膨張する前にアイソレータの二次側124の壁に接触することができる。かかる場合においては、バルーン110は、エキステンダ内の圧力が減衰し始めるので、バルーン110が完全に膨張した状態に到達するまで、膨張し続ける。膨張段階の開始時には、バルブ130、134及び136は、既に膨張のために適正な状態にあり、膜120は、アイソレータ118の二次側に向けて既に変位されており、更に、二次側124及び、特に、エキステンダ114は、既に完全に加圧されているので、バルーン110の膨張は、図2に示す装置を含む先行技術の装置を用いた場合よりも、一層迅速に進むことができる。
【0045】
バルーン110が所望の膨張状態に到達すると、コントローラが、作動して、バルブ125及び130を閉止させることができる。バルブ130が閉止すると、アイソレータ118への正圧の印加を終了させ、かつ、バルブ125が閉止すると、エキステンダ114とバルーン110との間のカテーテル112を介する双方向のヘリウムの流れを防止することにより、バルーンの収縮または更なる膨張が起こらないようにしている。次いでまたは同時に、コントローラは、バルブ136をしばらく開放して、アイソレータ118の一次側からベントポート138を介して大気へ正圧を解放することにより、前収縮段階を開始することができる。このベント工程が行われると、膜120が、アイソレータ118の一次側122に向けて動きを開始して、エキステンダ114からヘリウムを引き出すことにより、エキステンダ114の圧力を減少させることができる。しかしながら、バルブ125が閉止状態に保持されているので、バルーン110の収縮は行われない。このベント工程により、負圧源132が収縮の際に一次側122から取り出さなければならない空気の量を減少させ、かくして、収縮サイクルの際に大動脈内バルーンポンプ100により消費される全体の動力を減少させる。短時間が経過してから、バルブ136が閉止され、バルブ134が開放されて、真空源132からの約−0.21乃至−0.49kg/cm(約−3乃至−7psi)の負圧によりアイソレータ118の一次側122が排気されて、膜120を一次側122の壁に向けて更に引くことができるが、典型的には当接することはない。膜120のこの動きにより、更なる量のヘリウムが、エキステンダ114から引き出されるとともに、アイソレータの二次側124へ引き込まれて、エキステンダ内の圧力を有意に、即ち、真空源132により提供される負圧とほぼ同じ程度まで低下させる。
【0046】
バルーン110の収縮が所望される場合には、バルブ125を開放することができ、これによりカテーテル112を介して圧力差が生じるので、ヘリウムは、バルーン110からカテーテル112を介してエキステンダ114へ流れ出る。ヘリウムがバルーン110からエキステンダ114へ流れ込むと、膜120は、一次側122の壁に向けて動き続けて、アイソレータの二次側124へバルーンからエキステンダへ入るのと同じ体積のヘリウムを引き入れる。従って、エキステンダ内の略一定の負圧を、収縮サイクルの有意な部分の全体に亘って保持することができる。この場合にも、アイソレータの容積とエキステンダの容積との関係により、膜120は、バルーン110が完全に膨張する前に、アイソレータの一次側122の壁に接触することができる。かかる場合には、エキステンダ114内の圧力は、バルーン110の収縮が続くにつれて、増加し始め、これにより、収縮の速度を、バルーン110が完全に収縮した状態に到達するまで、収縮サイクルの残りの部分において低下させる。収縮サイクルが開始されると、バルブ130、134及び136は、既に収縮に適した状態にあり、膜120は、アイソレータ118の一次側122に向けて既に変位されており、しかも、二次側124及び、特にエキステンダ114は、既に真空源132とほぼ同じ負圧にされているので、バルーン110の収縮は、先行技術の装置を用いた場合よりも一層早く行われる。バルーン110が完全に収縮すると、コントローラが作動して、バルブ125を閉止し、ヘリウムが、エキステンダ114とバルーン110との間のカテーテル112を介して両方向に流れるのを阻止することにより、一の膨張/収縮サイクルを完了させるとともに、大動脈内バルーンポンプ100を次の前膨張段階を開始する状態におくことができる。
【0047】
バルブ125をカテーテル112に隣接するエキステンダ114の端部にまたは端部付近に配置することにより、応答時間をより速くすることに加えて、幾つかの利点を得ることができる。先づ、少量のヘリウムが膨張及び収縮サイクルの際にバルブを通過しなければならないので、バルブのサイズは、図2の装置において要求されるサイズよりも小さくすることができる。このようにサイズを小さくすることにより、開放状態と閉止状態との間のバルブの機械的切り換えをより迅速に行うことができるので、膨張及び収縮サイクルの時間を更に改良することができる。更に、バルブ125は、簡単な電気作動のインラインバルブ(in-line)とすることができるので、バルブは、エキステンダ114、カテーテル112及びバルーン110とともに使い捨てとすることができるように安価に製造することができる。更に、電気ワイヤがエキステンダに沿って配置されて電気信号をバルブに送信すると、圧力変換器または血液漏れ検出器のようなセンサをバルブの付近に配置することにより、測定をより正確にし、漏れの検出をより迅速にし、よじれなどの位置に関する情報をより信頼することができるものに容易にすることができる。
【0048】
上記装置の変形の形態においては、大動脈内バルーンポンプ100は、オーバーサイズのアイソレータ、二次アイソレータまたは米国特許第5,817,001号に記載のアイソレータのようなオーバードライブ装置(overdrive system)を組み込むことができる。本明細書においては、この特許を引用してその説明に代える。かかる装置は、バルーンをより迅速に膨張または収縮させるように、より長時間に亘って略一定の膨張または収縮圧をエキステンダ内に保持する。かかる装置の一つにおいては、アイソレータは、従来のアイソレータの容積よりも大きい容積を有するように構成することができる。かかる装置の前膨張段階の際には、バルブ130を開放することにより、圧力源128からの加圧された空気が一次側122へ流れ込むときに、膜120をアイソレータの二次側124に向けて動かすことができる。しかしながら、平衡に達して、膜120は、上記装置において利用することができる量よりもアイソレータの二次側124で利用することができる気体の量が多くなるので停止する。従って、膜120は、アイソレータの二次側で壁に向けて動き続けるとともに、エキステンダ114内の圧力が、全膨張段階またはほぼ全膨張段階に亘って略一定のレベルに保持されることにより、膨張の際のエキステンダ内の圧力の低下により生じるサイクル時間の増大を最小にし、またはなくすことができる。アイソレータに適宜の容積を提供することにより、膜120がアイソレータの二次側124の壁に接触すると、バルブ125を閉止することにより膨張サイクルを終了させることができる。
【0049】
オーバードライブ装置を組み込んだ大動脈内バルーンポンプ100を使用する収縮工程は、同様の態様で行うことができる。即ち、前収縮段階(pre-deflation phase)の際には、バルブ134を開くことにより、真空源122が空気を引き出すと、膜120をアイソレータの一次側122に向けて動かし始める。膜120が平衡の状態で停止すると、上記装置の容積よりも大きい容積がアイソレータの一次側に存在するようになる。従って、膜120は、一次側122の壁に向けて動き続け、エキステンダ114の圧力は、全収縮段階またはほぼ全収縮段階に亘って略一定のレベルに保持されて、収縮の際にエキステンダ内の圧力を徐々に増加させることにより生じるサイクル時間の増大を最小にし、またはなくすことができる。アイソレータに適宜の容積が提供されると、収縮サイクルは、膜120がアイソレータの一次側122の壁に接触したときにバルブ125を閉じることにより終了する。
【0050】
図4には、上記装置の更に別の変形態様に係る大動脈内バルーンポンプ200が示されている。かかる変形態様によれば、大動脈内バルーンポンプ200は、アイソレータ118とバルブ125との間のエキステンダ114に入口/出口ポート254を介して接続されたアキュムレータ250を有している。大動脈内バルーンポンプ200は、アキュムレータ250の他に、アイソレータ118の二次側124とエキステンダ114との間に第2の2方向ソレノイドバルブ227を有している。
【0051】
アキュムレータ250は、所定の最大容積を有するハウジングからなり、ピストン、即ち、膜252が、ポート254と流れ連通して容積を変えるようにハウジング内に摺動自在に組み込まれている。アキュムレータ250は、ピストン即ち膜252が、ばね(図示せず)によりアキュムレータの中央部に近いニュートラル位置に向けて付勢される機械的アキュムレータとすることができる。ピストン即ち膜252がニュートラル位置から離れて前方または後方へ動かされると、ばねは、ピストン即ち膜をニュートラル位置に向けて戻すように作用する。
【0052】
アキュムレータ250は、ピストン即ち膜252がトラップされた気体によりニュートラル位置に向けて付勢されるガスアキュムレータであるのが好ましく、かくして、機械的アキュムレータよりも圧力変化に一層迅速に反応することができる。ガスアキュムレータにおいては、ピストン即ち膜252に作用する圧力をトラップされた気体の圧力よりも大きい圧力に高めることにより、ピストン即ち膜をポート254から離れて後方へ動かして、トラップされた気体を圧縮し、その圧力を高めて平衡状態に到達させる。印加された圧力が減少すると、トラップされた気体は、膨張し、ピストン即ち膜をニュートラル位置に向けて後方に押す。これに対して、ピストン即ち膜252に作用する圧力をトラップされた気体の圧力よりも低い圧力にすることにより、ピストン即ち膜をポート254に向けて前方へ動かし、トラップされた気体の圧力を減少させて平衡状態に到達させる。次に印加された圧力が増大すると、トラップされた気体は、圧縮され、ピストン即ち膜をニュートラル位置に向けて後方に引く。ガスアキュムレータにおいては、アキュムレータの最大容積がトラップされた気体の体積と比較して大きい場合には、ピストン即ち膜252に作用する低い圧力が、トラップされた気体の圧力よりも高いか低いかによって、この低い圧力によりピストン即ち膜を前方または後方へ変位させることができる。かかる低い圧力においては、トラップされた気体は、ピストン即ち膜が前方へ押されるとより均一な圧力を作用させ、ピストン即ち膜が後方へ押されるとより均一に圧縮する。
【0053】
バルーン110を膨張させる大動脈バルーンポンプ200の動作は、前膨張段階をもって開始することができる。この段階は、バルーン110を完全に収縮した状態にし、膜120をアイソレータ118の一次側の壁に対して完全に退却された状態にし、バルブ130及び136を閉止し、かつ、バルブ134、125及び227を開放した状態にして開始することができる。はじめは、コントローラを動作させて、バルブ134、125及び227を開放し、かつ、所望により、バルブ136を短時間開放して、負圧をアイソレータの一次側122から抜くことにより、膜120の二次側124への移動を開始させることができる。次に、バルブ136を閉じ、バルブ130を開放して、正圧が一次側122へ流れ込むときに、膜120をアイソレータの二次側124へ向けて更に動かす。これにより、バルブ227は閉じるので、ヘリウムは、エキステンダ114には流れず、アイソレータの二次側における圧力を高める。少し遅れて、バルブ227を開放することができるので、膜120をアイソレータの二次側へ向けて更に動かすとともに、ヘリウムを二次側124で付勢して、エキステンダ114だけでなく、アキュムレータ250へ流し込むことができる。ヘリウムのアキュムレータ250への流入により、双方の側からピストンに作用する力が等しくなる平衡状態に到達するまで、使用されるアキュムレータのタイプにより、付勢ばね即ち気体の力に抗してピストン252を後方へ押す。アキュムレータ250の容積が追加されるので、膜120は、この前膨張段階の際にアイソレータの二次側124の壁に当接する完全に引き延ばされた位置に到達し、これにより、バルブ130及び227は閉じて、アイソレータ118を装置の閉止部分から遮断する。バルブ227が閉止すると、アイソレータ118は、バルーン110の膨張が依然として開始されていない場合でも、以下において説明するように、前収縮段階を直ちに開始することができる。
【0054】
バルブを開いてバルーンを膨張させると直ちに、ヘリウムが、エキステンダ114からカテーテルを介してバルーンへ流れる。ヘリウムがエキステンダ114とアキュムレータ250から流れ出ると、ピストン252に作用する力はもはや等しくなくなる。従って、ピストン252に作用する付勢力により、ピストンはニュートラル位置へ向けて前方へ押され、エキステンダ/アキュムレータ組み合わせたいの全容積が現象し、内部の圧力を実質上一定のレベルに保持する。アキュムレータ250の容積は、退却位置からニュートラル位置へ向けてのまたはニュートラル位置への動きにより、十分な量のヘリウムを排除してエキステンダ内の圧力を全膨張サイクルに亘って略一定のレベルに保持するように設定されるのが好ましい。膜120が、前膨張段階において、アイソレータの二次側124の壁に当接する完全に延びた位置に到達しない場合には、膜120が完全に延びた状態になって、バルブ130及び227が閉じることができる状態になるまで、バルブ130及び227は典型的には、膨張の際に開放状態に保持される。バルーン110が完全に膨張すると、バルブ125は閉じて、バルーンを装置の他の部分から隔離することができる。
【0055】
上記のように、前収縮段階は、膜120が完全に延びた位置に到達してバルブ227が閉じると、開始することができる。かくして、この工程は、膨張が行われたかどうかに拘わらず、行われることができる。前収縮段階においては、コントローラは、バルブ130を閉じかつバルブ136をしばらく開放して、正圧をアイソレータ118の一次側からベントし、この時点で、膜120は、一次側へ向けて動き始めることができる。次に、バルブ136が閉じ、バルブ134が開くと、膜120は、アイソレータの一次側122へ向けて更に動くことにより、負圧を二次側124に形成する。しばらく遅れて、かつ、バルブ125が閉止位置にくると、バルブ227が開いて、ヘリウムがエキステンダ114とアキュムレータ250から出てアイソレータの二次側124に引き込まれるにつれて、膜120を一次側122へ向けて更に移動させる。ヘリウムがアキュムレータ250から流出することにより、ピストン252をニュートラル位置から離れてかつ付勢力に抗してポート254へ向けて押して、平衡状態に到達させる。アキュムレータ250において更なる量のヘリウムを利用することができるので、膜120は、この前収縮段階においてアイソレータの一次側122の壁に当接し、この時点で、バルブ134と227は閉じて、アイソレータ118を装置の閉止部から再び遮断する。バルブ227が前収縮段階後に閉止すると、アイソレータ118は、バルーン110がまだ収縮しなければならない場合でも、次の前膨張段階を開始することができる。
【0056】
バルブ125を開放してバルーン110を収縮させると、ヘリウムは、バルーン110からカテーテル112を介してエキステンダ114に流れ込む。ヘリウムがエキステンダ114及びアキュムレータ250に流れ込むと、ピストンは平衡状態ではなくなる。ピストン252に作用する圧力差により、ピストンはニュートラル位置へ向けて後方へ押され、エキステンダ/アキュムレータ組み合わせ体の全容積が増大して、その圧力を略一定のレベルに保持する。アキュムレータ250は、ピストンの前方位置からニュートラル位置へのまたはニュートラル位置へ向けての動きにより、十分な量のヘリウムを排除して、全収縮サイクルにおいて略一定の負圧をエキステンダ内に保持することができるようにする容積を有するのが望ましい。バルーン110が完全に収縮した状態に到達すると、バルブ125は閉じて、プロセスを繰り返すことができる。
【0057】
このように、アキュムレータ250を大動脈内バルーンポンプ200に組み込むことにより、前膨張段階をバルーン110の膨張の際またはかかる膨張の前に行わせることができる。従って、膨張状態と収縮状態との間でのバルーンの著しく迅速なサイクル動作を行わせることができる。これにより、大動脈内バルーンポンプ200は、高い心拍数を有する患者をアシストするのに有効に使用することができる。
【0058】
図4に示す装置の変形の形態においては、アキュムレータ250を大動脈内バルーンポンプ200から除くことができ、これに代えて、長さを大きくするなどして、エキステンダ114を大きい容積に形成することができる。エキステンダ114の容積を十分に大きくする場合には、膜120は、バルブ227が前膨張段階において開放され、あるいはバルブ125が開放されるとともにバルーン110が膨張し始めるが、膨張が完了する前に、アイソレータ118の二次側124の壁に当接する完全に延びた位置に到達する。膜120が完全に延びた位置に到達すると、バルブ130及び227は閉じることができるが、バルブ125は開放状態にされる。バルブ227が閉じることにより、コントローラは、バルーン110の膨張を完全にすることができない場合、あるいは、実際には、開始することができない場合でも、前収縮段階を開始することができる。膜120が完全に延びた状態にあり、かつ、バルブが閉じた状態になると、エキステンダ114内の圧力は、バルーン110の膨張が所望の度合いになるまで、バルーン110の膨張は継続するので、減少し始める。(収縮の際に生じる減少とともに)この減少も、上記したようなオーバードライブ装置を使用することにより、なくすことができる。
【0059】
エキステンダ114の容積が十分に大きい場合には、膜120は、バルブ227が前収縮工程において開放されるとき、あるいはバルブ125が開いて収縮を開始した後であるが、収縮が完了する前に、アイソレータ118の一次側122の壁に当接する完全に退却した位置に到達する。膜120が完全に退却した位置に到達すると、バルブ134と227は、閉じることができるが、バルブ125は、開いた状態に保持される。バルブ227が閉じると、コントローラは、バルーン110の収縮が終了しない場合、あるいは開始した場合でも、前膨張段階を開始することができる。膜120が完全に退却した位置にあり、かつ、バルブ227が閉じた状態にあると、バルーン110の収縮の速度は、エキステンダ114内の圧力が徐々に低下して所望の収縮状態が得られるまで、緩慢になる。上記のように、オーバードライブ装置を使用して、収縮速度のこのような減少をなくすことができる。
【0060】
このような応答時間の改良にも拘わらず、大動脈内バルーンポンプ100及び200の空気圧効率(pneumatic efficiency)は、先行技術のバルーンポンプ装置の場合と同様に、各膨張/収縮サイクルの際に、エキステンダ114を加圧しかつ減圧する必要があるので、阻害される。以下において説明する本発明の実施の形態においては、この空気圧の非効率の問題は、1つのエキステンダ114を別の加圧及び真空エキステンダで置き換えることにより、低減させあるいはなくすことができる。
【0061】
この変形の形態に係る大動脈内バルーンポンプ300の一の実施の形態が、図5に概略示されている。バルーンポンプ300は、上記したバルーン100と同様に構成されている。しかしながら、アイソレータ118とカテーテル112との間に1つのエキステンダ114を設けるのではなく、バルーンポンプ300は、バルーン110に正圧を供給する第1のエキステンダ314と、負圧または真空をバルーン110に印加するように、エキステンダ314と並列に接続された第2のエキステンダ315とを備えている。エキステンダ314及び315は、カテーテル112に隣接する端部が、ソレノイドバルブ325に接続されている。バルブ325は、エキステンダ314に対して開きかつエキステンダ315に対して閉じる第1の位置と、エキステンダ314に対して閉じるとともにエキステンダ315に対して開く第2の位置と、エキステンダ314と315の双方に対して閉じる第3の位置とを有する三方弁であるのが好ましい。バルブ325は、カテーテル112に直接接続することができ、あるいは長さの小さいエキステンダ360をバルブ325とカテーテル112との間に介在配置することができる。エキステンダ314及び315は、アイソレータ118に隣接した端部を、バルブ325と同様の三方弁とすることができるソレノイドバルブ327に接続することができる。
【0062】
大動脈内バルーンポンプ100の場合と同様に、大動脈内バルーンポンプ300を使用するバルーン110の膨張は、前膨張工程をもって開始する。バルーン110を完全に収縮した状態にして開始すると、膜120は、完全に退却した状態にあり、バルブ130及び136は閉止され、バルブ134は開放し、バルブ325及び327は開放して、エキステンダ315を介して流れるようにする。コントローラは、先づ、バルブ134、325及び327を完全に閉じた位置に作動させ、エキステンダ315を隔絶し、真空状態にする。次いで、あるいは同時に、バルブ136を、任意に、瞬時に開放して、アイソレータ118の一次側から負圧をベントし、二次側124へ向けての膜120の動きを開始させる。バルブ136を閉じた後に、バルブ130を開放して、膜120を二次側124に向けて更に動かすことができる。しかしながら、バルブ327は閉じているので、ヘリウムはエキステンダ314または315には流れ込まず、アイソレータの二次側で圧力を高める。少し遅れて、バルブ327を開放し、エキステンダ314と流れ連通させ、膜120を二次側124へ更に動かして、ヘリウムをエキステンダに流すことにより、平衡状態を得ることができ、この場合には、典型的には、膜120は、アイソレータの二次側の壁から離隔し、エキステンダ314とアイソレータの二次側124の双方における圧力は、アイソレータの一次側122の圧力と略等しくなる。(以下の説明からわかるように)前回の膨張サイクルからの正圧のヘリウムがエキステンダ314内に既に存在しているので、平衡状態を得るために、アイソレータの二次側124からエキステンダ314へ移動するヘリウムは少ない。この前膨張の段階においてはバルブ325は閉止位置にあるので、ヘリウムはカテーテル112には流れ込まず、バルーン110の膨張は行われない。しかしながら、エキステンダ314は、前膨張段階が行われる前は、既に実質上加圧された状態にあるので、ヘリウムガスの移動の必要性は少なく、大動脈内バルーンポンプ300は、大動脈バルーンポンプ100よりも大きい空気圧効率でバルーン110を膨張させることができる。
【0063】
膨張を開始するためには、バルブ325を開いてエキステンダ314と流れ連通させるが、これにより、ヘリウムは、カテーテル112を介してバルーン110に流れ始める。バルーン110が膨張するにつれて、膜120は、前方へ動き、エキステンダ314を出るヘリウムを、アイソレータの二次側124からのヘリウムと置き換えることにより、エキステンダ内の圧力を、膨張サイクルの少なくとも有意の部分に亘って、略一定のレベルに保持することができる。エキステンダ314とアイソレータ118との容積関係により、膜120は、膨張工程において、アイソレータ118の二次側124の壁と当接する完全に延びた位置に到達することができる場合と、到達することができない場合がある。バルーン110が所望の容積に膨張する前に、膜120が完全に延びた位置に到達しない場合には、膨張は、バルブ325を閉じることにより終了させることができる。また、バルブ130及び327を閉じて、正圧のヘリウムをエキステンダ314内にトラップする即ち閉じ込めることができる。同時にあるいはその後速やかに、コントローラは、バルブ136をしばらく開けることにより前収縮段階を開始して、アイソレータ118の一次側122をベントすることにより、アイソレータの一次側へ向けての膜120の動きを開始することができる。バルブ327は閉じた状態にあるので、ヘリウムはエキステンダ314から引き出されず、かくして正圧に保持され、あるいはエキステンダ315から、負圧状態に保持される。バルブ136が閉じると、バルブ134を開いてアイソレータの一次側122の排気を開始することができる。少し遅れて、バルブ327をエキステンダ327と流れ連通するように開けて、膜120を一次側122へ向けて更に動かすことにより、平衡を得ることができ、膜200は、アイソレータの位置側の壁から離隔した位置にある。この場合、エキステンダ315とアイソレータの二次側124の双方における圧力は、アイソレータの一次側122と略同じ負圧となる。負圧のヘリウムが、前回の収縮サイクルからエキステンダに既に存在しているので、この平衡状態を得るのに、エキステンダ315から取り出すことが必要となるヘリウムは少なくなり、空気圧効率を高めることができる。バルブ325はこの前収縮段階には閉止状態に保持されるので、バルーン110が収縮するのを阻止することができる。
【0064】
バルーン110を収縮させようとする場合には、エキステンダ315と流れ連通するようにバルブ325を開くことにより、ヘリウムを、バルーン110からカテーテル112を介してエキステンダ315へ流し始めることができる。バルーン110が収縮すると、膜120は、一次側122の壁に向けて動き、ヘリウムをエキステンダ315からアイソレータの二次側124に引き入れることにより、収縮サイクルの少なくとも有意の部分に亘って、略一定の負圧をエキステンダ内に保持することができる。この場合にも、アイソレータ118とエキステンダ315との容積関係により、膜120は、収縮工程において、アイソレータ118の一次側122の壁と当接する完全に退却した位置に到達することができる場合と、到達することができない場合がある。バルーン110が所望の容積に収縮する前に、膜120が完全に退却した位置に到達しない場合には、収縮は、バルブ325を閉じることにより終了させることができる。また、バルブ134及び327を閉じて、負圧のヘリウムをエキステンダ314内にトラップするとともに、大動脈内バルーンポンプ300を、次の前膨張段階の状態におくことができる。
【0065】
別体をなす膨張エキステンダ及び収縮エキステンダを使用することにより、空気圧効率を一層高めることができるが、別の利点も得られる。即ち、この不整脈(即ち、早期心拍の発生)を検出する場合には、コントローラは、バルブ325を、エキステンダ314との流れ連通から、エキステンダ315との流れ連通に切り換えるだけで、膨張及び収縮を直ちに終了させることができる。エキステンダ315に負圧が存在する場合には、バルーン110の収縮を直ちに開始することができる。この手順により、次の膨張サイクルが抜かされる可能性があるが、かかる能力の重要性は、当業者であれば容易に理解することができる。
【0066】
上記したように、アイソレータ118とエキステンダ314及び315との容積関係により、膜120は、バルーン110の膨張の際の完全に延びた位置またはバルーン110の収縮の際の完全に退却した位置に到達することができる場合と、到達することができない場合がある。上記した装置の変形態様においては、大動脈内バルーンポンプ300は、アイソレータ118の容積を大きくすることなく、エキステンダ314及び315の長さを大きくするなどしてエキステンダの容積を大きくすることにより、膜120が、膨張の際に完全に延びた位置に到達し、かつ、収縮の際に完全に退却した位置に到達するのを確保するように構成することができる。以下において説明するように、バルーン110が完全に膨張する前に膜120が完全に延びた位置に到達するとともに、バルーン110が完全に収縮する前に膜が完全に退却した位置に到達するように構成することにより、膨張状態と収縮状態との間で行われるバルーン110のサイクルを一層迅速に行うことができる。
【0067】
かくして、エキステンダ314の容積が十分に大きい場合には、バルブ327が前膨張工程において開いたとき、あるいはバルブ325が開いてエキステンダ314及びバルーン110と流れ連通するが膨張が完了する前に、アイソレータ118の二次側124の壁と当接する完全に延びた位置に到達する。膜120が、完全に延びた位置に到達すると、バルブ325を開いた状態にして、バルブ130及び327を閉じることができる。バルブ327を閉じることにより、バルブの膨張が完了しまたは開始していない場合でも、前収縮段階を開始することができる。膜120が完全に延びた状態にあり、かつ、バルブ327が閉止すると、バルーンが所望の程度に膨張するまでこの膨張が継続すると、エキステンダ314の圧力は減少し始める。上記したオーバードライブ装置を使用して、膨張(及び収縮)の際の圧力の減少をなくすことにより、膨張を一層迅速に行わせることができる。
【0068】
サイクルの収縮段階において、エキステンダ315の容積が十分に大きい場合には、膜120は、バルブ327が前収縮工程において開いているとき、あるいはバルブがエキステンダ315と流れ連通するように開いて収縮を開始した後であって収縮が完了する前に、アイソレータの一次側122の壁と当接する完全に退却した位置に到達する。膜120が、完全に退却した位置に到達すると、バルブ134と327は閉じることができるが、バルブ325は開いた状態に保持される。バルブ327を閉じることにより、アイソレータ118をエキステンダから隔離し、バルーン110の収縮が開始していないまたは完了していない場合であっても、コントローラは、前膨張工程を開始することができる。膜120は完全に退却した位置にありかつバルブ327は閉じているので、バルーン110が所望の度合いに収縮するまでエキステンダ315の圧力が徐々に増加すると、バルーンの収縮の速度は徐々に低下する。この場合にも、オーバードライブ装置を使用して、収縮速度が徐々に低下するのをなくすことができる。
【0069】
上記説明においては、大動脈内バルーンポンプ300の構成に関して、エキステンダ314は常に、実質上正圧のヘリウム含み、エキステンダ315は常に実質上負圧のヘリウムを含んでいる。かくして、エキステンダ314の長さを大きくすると、正圧のヘリウムの溜めを一層大きく形成することができ、エキステンダ315の長さを大きくすると、負圧のヘリウムの溜めを一層大きくすることができるという効果を奏することができる。バルブ327が、膨張/収縮サイクルの場面に応じて、正圧または負圧に対して開放されても、各エキステンダの圧力に実質上変化はない。むしろ、アイソレータからエキステンダ314へ付勢されるヘリウムは、エキステンダの他端からバルーンへ押し出されるヘリウムの量と略等しくなる。同様に、アイソレータによりエキステンダから引き出されるヘリウムの量は、バルーンからエキステンダに入るヘリウムの量と略等しくなる。各膨張/収縮サイクルにおけるエキステンダ内の圧力の変化は、存在してもわずかであり、しかもエキステンダの容積は、バルーンの膨張及び収縮には実質上影響を及ぼさないので、エキステンダは、所望の限り長く形成することができる。エキステンダの長さを大きくすることにより、幾つかの利点を得ることができ、その1つとして、患者を一の場所から他の場所へ容易に移送することができるように、大動脈バルーンポンプと患者との間で行うことができる移動の量を大きくすることができる点が挙げられる。更にまた、大動脈内バルーンポンプを患者から更に遠くへ動かすことにより、緊急の際に患者に対するアクセスを一層良好に行うことができるとともに、バルーンから放出されるノイズの患者に及ぼす影響を少なくすることができる。
【0070】
本発明は、バルーンの制御された膨張と収縮を行うためにアイソレータ以外の構成を利用する大動脈内バルーンポンプに関しても適用することができる。かかる一の装置が、マサチューセッツ州、エベレットに所在するアロウ・インターナショナル・インベストメント・コーポレイション(Arrow International Investment Corp.)から商標「KAAT II PLUS」が付されて販売されているが、この装置は、ベローを使用して、膨張と収縮を行うようになっている。ベロー装置を組み込んだ大動脈内バルーンポンプ400の一の実施の形態が、図6に概略示されているが、本明細書に記載の大動脈内バルーンポンプの全てにおいて、アイソレータの代わりに使用することができるものである。バルーンポンプ400は、上記したバルーンポンプ300とは、2つの点で相違する。先づ、バルーンポンプ400は、アイソレータの代わりに、剛性のある固定前部プレート403と、剛性のある可動後部プレート403と、伸張及び折り畳み自在の側壁407とを含むベロー401とを有している。ステップモータ411のシャフト409は、親ネジ413を介して後部プレート405に螺合連結されて、ステップモータを正逆回転させることにより、ベローの後部プレート405を前方または後方に、対応して直線運動させることができる。
【0071】
大動脈内バルーンポンプ400はまた、三方弁325及び327を使用する代わりに、圧力エキステンダ414の各端部と、真空エキステンダ415の各端部に、二方向バルブを別々に有する構成が、バルーンポンプ300とは異なる。かくして、エキステンダ414は、ベロー401に最も近接した端部にソレノイドバルブ440を有するとともに、カテーテル112の最も近接した端部に別のソレノイドバルブ442を有することができる。同様に、エキステンダ415は、ベロー401に最も接近した端部にソレノイドバルブ444を有するとともに、カテーテル112に最も接近した端部に別のソレノイドバルブ446を有することができる。バルブ440及び444は、それぞれのバルブに通じる分枝部464及び466を有するエキステンダ部462により、ベロー401の出力部に接続することができる。同様に、バルブ442及び446は、共通のエキステンダ部468によりカテーテル112に接続することができる。
【0072】
他の実施の形態のように、大動脈内バルーンポンプ400を使用してバルーン110を膨張させる第1の工程は、前膨張工程とすることができる。この工程が開始すると、バルーン110は、完全に収縮した状態になり、ベロー401は容積が拡張し、バルブ440及び442は閉じ、バルブ444及び446は開放して、エキステンダ415を介して流れが生ずる。コントローラは、バルブ444及び446を閉じるように作動させて、エキステンダ415を真空状態下で隔離する。次に、コントローラは、ステップモータ411を作動させて、シャフト409を、例えば時計廻り方向に、所定の回転数で回転させて、ベローの後部プレート405を前方へ押す。これにより、ベロー401の内部容積を所定の量だけ小さくする。バルブ440及び444は、閉じているので、ヘリウムはエキステンダ414または415に流れ込むのではなく、ベロー401内に圧力を蓄える。少し遅れて、バルブ440が開いて、ヘリウムをエキステンダに流し込むことができる。エキステンダ414は、(以下の説明から明らかなように)前回の膨張サイクルから正圧のヘリウムを既に含んでいるので、この前膨張段階においてベロー401からエキステンダ414へ移動するヘリウムはほとんどない。バルブは閉止状態にあるので、ヘリウムがエキステンダ414からバルーン110へ流れ込むことはない。膨張を行うために、バルブ442を開いて、ヘリウムを共通のエキステンダ部468及びカテーテル112を介してバルーン110に流すことができる。バルブ446は閉じているので、ヘリウムがエキステンダ415に流れ込むことはない。前膨張段階が開始する前にエキステンダ414は少なくとも一部が加圧されているので、大動脈内バルーンポンプ400の空気圧効率を高めることができる。
【0073】
バルーン110の膨張が完了してから、バルブ440及び442を閉じて、正圧のヘリウムをエキステンダ414にトラップすることができる。同時に、あるいはその後直ちに、コントローラは、前収縮段階を開始することができる。アイソレータ118を使用する大動脈内バルーンポンプとは異なり、ベロー401には空気がないので、収縮段階においてベント工程を開始する必要はない。その代わりに、前収縮段階を開始するためには、ステップモータ411を作動させて、シャフト409を所定の回転数で反時計廻り方向に回転させ、ベローの後部プレート405を後方へ押すことができる。この動作により、ベロー401の内容積を所定の量だけ増大させて、ベローに負圧を形成することができる。バルブ440及び444が閉じると、ヘリウムがエキステンダ414または415からベロー401に流れるのを阻止する。少し遅れて、バルブ444を開放して、ヘリウムをエキステンダ415からベロー401に流すことができる。しかしながら、エキステンダ415は、バルブ444が開くときには既に負圧となっているので、ヘリウムが、この前収縮段階において、エキステンダ415からベローに流れることはほとんどない。バルブ446は依然として閉じているので、この段階ではバルーンの収縮は起こらない。収縮を行わせるために、バルブ446を開いて、ヘリウムをバルーン110からカテーテル112及び共通のエキステンダ部468を介してエキステンダ415に流すことができる。バルブ442は閉じているので、ヘリウムはエキステンダ414には流れない。エキステンダ415は、前収縮段階が開始する前に既に負圧にあるので、大動脈内バルーンポンプ400の空気圧効率を全体的に高めることができる。上記した大動脈内バルーンポンプ300の場合と同様に、エキステンダ414及び415を、ベロー401の容積に対して大きい容積に形成し、前収縮段階をバルーン110の収縮が完了する前に開始するとともに、前膨張段階をバルーン110が完全に収縮する前に開始することができる。
【0074】
大動脈内バルーンポンプ400の変形態様が、図7に概略示されている。この変形態様によれば、大動脈内バルーンポンプ500は、バルブ440と442との間でエキステンダ414に接続された圧力アキュムレータ550と、バルブ444と446との間でエキステンダ415に接続された真空エキステンダ570とを有している。アキュムレータ550と570は、上記したアキュムレータ250と同様に構成することができるが、中心近くのニュートラル位置へ向けて前方向及び後方向の双方にピストン即ち膜を付勢する必要はない。その代わりに、アキュムレータ550は、ピストン即ち膜552が、例えばばねからの力のような機械的な力によりまたは気体の力によって、入口/出口ポート554へ向けて前方にだけ付勢される圧力アキュムレータとすることができる。これに対して、アキュムレータ570は、ピストン即ち膜572が入口/出口ポート554から離れて後方にのみ付勢される真空アキュムレータとすることができる。アキュムレータ570の付勢力はまた、ばねから得られるような機械的な力あるいはトラップされた気体の作用により得られる力とすることもできる。アキュムレータ550は、バルーン110を膨張させる工程においてアキュムレータ250と同様に動作し、アキュムレータ570はバルーン110を収縮させる工程においてアキュムレータ250と同様に動作を行う。
【0075】
かくして、前膨張段階においては、バルブ440を開くことにより、ヘリウムはエキステンダ414に流れ込むだけでなく、アキュムレータ550にも流れ込むので、ピストン552を入口/出口ポート554から離れる方向に押すことができる。ベロー401の後部プレート405が最も前方の位置にくると、バルブ440を閉じて、ヘリウムを加圧下でエキステンダ414及びアキュムレータ550にトラップすることができる。この時点で、コントローラは、前収縮段階を開始することができる。即ち、ステップモータ411を作動させて、ベローの後部プレート405を後方に押して、ベロー401の容積を大きくすることにより、負圧をベローに形成することができる。バルブ440及び444は、閉じているので、ベロー401は、バルーンポンプの残りの部分から隔離されるので、ヘリウムがエキステンダ414または415から出てベローに流れ込むことはない。ベロー401が、前収縮工程において拡張しているときでも、バルブ442を開いて、バルーン110を膨張させることができる。ヘリウムが、エキステンダ414及びアキュムレータ550から出てバルーンに流れ込むと、アキュムレータのピストン552は前方へ動いて、エキステンダ414の膨張圧を、膨張サイクルの少なくとも有意の部分において略一定のレベルに保持する。好ましくは、アキュムレータ550は、エキステンダの圧力を全膨張サイクルに亘って略均一なレベルに保持するのに十分な容積を有するように構成される。
【0076】
膨張サイクルは、バルーン110が所望の膨張の度合いに到達するまで継続される。これは、装置の受動部分、即ち、エキステンダ414、アキュムレータ550、エキステンダ部468、カテーテル112及びバルーン110が平衡状態に達したときに得られ、この時点で、バルブ442は閉止される。あるいは、あるタイミングまたはバルーン110内の状態の測定に基づいて、バルブ442は、装置の受動部が平衡に達する前に、膨張を終了させるように閉じることができる。平衡に到達する前にバルブ442が閉止されると、バルブ442が閉止される前に平衡に達する場合よりも高い正圧のヘリウムが、エキステンダ414及びアキュムレータ550にトラップされる。バルブ440と442との間にトラップされるヘリウムの圧力が高くなると、装置の空気圧効率は高くなる。
【0077】
上記のように、バルブ440を閉止して前膨張段階を終了させると、コントローラは、ベロー401の容積を大きくすることにより前膨張段階を開始し、負圧をベロー内に形成する。次いで、バルブ444を開き、ヘリウムをエキステンダ415及びアキュムレータ570から取り出し、かつ、ピストン572を入口/出口ポート574へ向けて外方に動かす。バルブ440及び446が閉止位置にあるので、この処理は、エキステンダ414、エキステンダ468またはバルーン110に存在するヘリウムの圧力に影響を及ぼすことはなく、従って、バルーン110が膨張している場合でも行うことができる。ベロー401が完全に膨張した状態になると、バルブ444を閉じて、負圧のヘリウムをエキステンダ415及びアキュムレータ570にトラップすることができる。バルブ444が閉止されているので、コントローラは、ステップモータ411を作動させてベロー401を圧縮することにより、前膨張段階を開始することができる。この前膨張段階は、バルブ440と444が閉じているので、エキステンダ414及び415の圧力に影響を及ぼすことはない。前膨張段階とは関係なく、バルブ446を開いて、バルーン110を収縮させることができる。ヘリウムがバルーンから出てエキステンダ415及びアキュムレータ570に流れ込むと、アキュムレータのピストン572は、後方に動いて、エキステンダ415の収縮圧を、収縮サイクルの少なくとも有意の部分において略一定のレベルに保持することができる。アキュムレータ570は、エキステンダの圧力を全収縮サイクルに亘って略均一なレベルに保持するのに十分な容積を有するのが好ましい。
【0078】
収縮は、バルーン110が所望の収縮の度合いに達するまで継続される。これは、装置の受動部分が、バルブ446を閉じる平衡状態に到達するとき、あるいは平衡が得られる前にあるタイミングまたはある測定データに基づいて、バルブ446を閉止することにより得られる。
【0079】
本発明に係る大動脈内バルーンポンプ600の更に別の実施の形態が、図8に概略示されている。バルーンポンプ600は、上記したバルーンポンプ400と同様に構成されている。しかしながら、エキステンダ414の端部に二方向バルブを配置し、かつ、エキステンダ415の端部に別の二方向バルブを配置する代わりに、バルーンポンプ600は、エキステンダ414及び415の端部が接続される1つの二方向バルブ625を有している。バルーンポンプ600はまた、エキステンダ部680によりバルブ625から分離された第2の二方向バルブ675を有している。バルブ675は、カテーテル112との接続部に隣接したエキステンダの最端部に、またはエキステンダ部680の端部に著しく近接して配置することにより、エキステンダ660のごく短い長さの部分だけがバルブ675とカテーテル112との間に介在させるようにすることができる。
【0080】
大動脈内バルーンポンプ600を使用する前膨張段階は、バルーン110を完全に収縮し、ベローを拡張し、バルブ440を閉じ、バルブ625を開いてエキステンダを介して流すことができる状態にし、かつ、バルブ444及び675を開いた状態にして開始される。コントローラは、先づ、バルブ444及び675を閉じるように作動させ、負圧のヘリウムをエキステンダ415及びエキステンダ680内にトラップする。次に、ステップモータ411を作動させて、ベロー401を圧縮し、正圧をベローに蓄える。少し遅れて、バルブ440を開き、バルブ625を切り換えてエキステンダ414と流れ連通させることができる。エキステンダ部680に正圧のヘリウムが充填される場合を除き、この前膨張段階においては、ヘリウムがベローからエキステンダ414に流れることはほとんどない。バルブ444が閉じ、バルブ625がエキステンダ414と流れ連通しているだけであるので、ヘリウムは、エキステンダに流れ込まない。バルブ675は、この前膨張段階において閉止位置に保持されているので、ヘリウムは、エキステンダ部680からバルーン110へ流れない。膨張が所望される場合には、バルブ675を閉じて、ヘリウムをエキステンダ414及びエキステンダ部680からバルーンへ流すことができる。
【0081】
バルーン110が所望の度合いの膨張に到達すると、バルブ440及び675を閉じて、正圧のヘリウムをエキステンダ414とエキステンダ部680にトラップすることができる。(膨張が完了する前にベロー401の後部プレート405が最も前方位置に到達している場合には、バルブ440はより迅速に閉じることができる。)バルブ440が閉じると、前収縮段階は、ベロー401の容積を大きくして負圧をベローに形成することにより開始することができる。少し遅れて、バルブ444を開くとともに、バルブ625をエキステンダ415と流れ連通するように切り換えて、ヘリウムをエキステンダ415及びエキステンダ部680からベロー401に引き入れることができる。この前収縮段階においては、エキステンダ部680が負圧状態におかれる場合を除き、ヘリウムの動きはほとんどない。バルブ675は、この前収縮段階においては閉止状態にあるので、バルーンの収縮は行われない。収縮を開始するために、バルブ675を開いて、ヘリウムをバルーン110からエキステンダ部680及びエキステンダ415を介してベロー401に流すことができる。バルブ440が閉じかつバルブ625がエキステンダだけと流れ連通しているので、ヘリウムがエキステンダ414に流れることはない。
【0082】
本発明は、上記した別体をなす圧力及び真空エキステンダ、アキュムレータ並びにバルブ構成体を、バルーン110の膨張と収縮を制御して行う更に別の構成体と組み合わせる構成を含む。かくして、例えば、バルーン110の膨張及び収縮を、アイソレータ118またはベロー401によるのではなく、ピストンをスリーブ内に往復動自在に組み込んで、このピストンの前方への動きにより気体をエキステンダ内に押し込み、かつ、ピストンの後方への動きにより気体をエキステンダから引き出すようにした装置により行わせることができる。膨張及び収縮はまた、所定容積の室とエキステンダとの間に回転自在に取着されたタービンを組込み、タービンの一の方向への回転により気体を室から取り出してエキステンダに押し込み、タービンの反対方向の回転により気体をエキステンダから取り出して室に押し込むように構成された装置により行うこともできる。更に別の装置として、ソレノイドバルブを介してエキステンダに直接取着された圧力源、真空源及びベントポートを備え、所定の長さの時間に亘る各ソレノイドバルブの動作により、それぞれのエキステンダに所望の圧力を形成するように構成することができる。上記した構成以外の、バルーン110の膨張及び収縮を行わせる他の構成も本発明に含まれる。
【0083】
本発明を特定の実施の形態について説明したが、これらの実施の形態は本発明を単に例示するものである。従って、数多くの修正を、実施の形態に関して行うことができるものである。例えば、大動脈内バルーンポンプ200及び500に関して説明した1つまたは2つのアキュムレータを、上記した他の実施の形態に関して使用することができる。更に別の構成を、特許請求の範囲に記載の本発明の精神と範囲とから逸脱することなく採ることができる。
【0084】
(産業上の利用可能性)
本発明の大動脈内バルーンポンプ及び該バルーンを膨張させる方法によれば、膨張/収縮サイクルを一層迅速に行うことができるとともに、動作を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 先行技術に係る、大動脈内バルーンを膨張及び収縮させる装置を示す著しく概略的な図である。
【図2】 先行技術に係る、別の大動脈内バルーンを膨張及び収縮させる装置を示す著しく概略的な図である。
【図3】 本発明の第1の実施の形態に係る、大動脈内バルーンを膨張及び収縮させる装置を示す著しく概略的な図である。
【図4】 本発明の第2の実施の形態に係る、大動脈内バルーンを膨張及び収縮させる装置を示す著しく概略的な図である。
【図5】 本発明の第3の実施の形態に係る、大動脈内バルーンを膨張及び収縮させる装置を示す著しく概略的な図である。
【図6】 本発明の第4の実施の形態に係る、大動脈内バルーンを膨張及び収縮させる装置を示す著しく概略的な図である。
【図7】 本発明の第5の実施の形態に係る、大動脈内バルーンを膨張及び収縮させる装置を示す著しく概略的な図である。
【図8】 本発明の第6の実施の形態に係る、大動脈内バルーンを膨張及び収縮させる装置を示す著しく概略的な図である。
【符号の説明】
100 大動脈内バルーンポンプ
110 バルーン
112 カテーテル
114 エキステンダ
118 アイソレータ
120 膜
122 一次側
124 二次側
125 バルブ
128 正圧源
130 ソレノイドバルブ
132 負圧源
134 ソレノイドバルブ
136 ソレノイドバルブ
138 ベントポート
200 大動脈内バルーンポンプ
227 ソレノイドバルブ
250 アキュムレータ
252 ピストン即ち膜
300 大動脈内バルーンポンプ
314 エキステンダ
315 エキステンダ
325 ソレノイドバルブ
327 バルブ
360 エキステンダ
400 大動脈内バルーンポンプ
401 ベロー
407 側壁
409 シャフト
414 エキステンダ
415 エキステンダ
440 ソレノイドバルブ
442 バルブ
444 バルブ
446 バルブ
500 大動脈内バルーンポンプ
550 アキュムレータ
552 膜
570 エキステンダ
572 膜
600 大動脈内バルーンポンプ
675 バルブ
680 エキステンダ部

Claims (27)

  1. 膨張状態と収縮状態とを有する膨張自在の部材と、
    比較的小さいルーメン、前記膨張自在の部材に接続された第1の端部及び第2の端部を有するカテーテルと、
    比較的大きなルーメン、前記カテーテルの前記第2の端部に接続された第1の端部及び第2の端部を有するエキステンダと、
    前記膨張自在の部材を膨張させる作動気体と、
    前記作動気体を前記エキステンダに供給するとともに前記作動気体を前記エキステンダから取り出すように前記エキステンダの前記第2の端部に接続された圧力源と、
    前記エキステンダの前記第1の端部に隣接して配置され、開放状態と閉止状態を有する第1のバルブと
    を備え、
    前記膨張自在の部材が前記収縮状態にありかつ前記第1のバルブが前記閉止状態にあるときに前記作動気体を、前記膨張自在の部材を前記膨張状態におくことなく、前記圧力源により前記エキステンダに供給することができ、
    前記膨張自在の部材が前記膨張状態にありかつ前記第1のバルブが前記閉止状態にあるときに前記作動気体を、前記膨張自在の部材を前記収縮状態におくことなく、前記圧力源により前記エキステンダから取り出すことができ、
    前記エキステンダの前記第2の端部に隣接して配置された第2のバルブを更に備え、
    該第2のバルブは開放及び閉止状態を有し、
    前記圧力源は前記エキステンダの前記第2の端部と流れ連通して接続された中空の素子を有し、
    前記第2のバルブが前記閉止状態にあるときには、前記作動気体を前記エキステンダに供給することなく、前記作動気体を膨張圧で前記中空素子に供給することができるとともに、前記作動気体を前記エキステンダから取り出すことなく前記作動気体を収縮圧で前記中空素子に供給することができることを特徴とする医療装置。
  2. 前記エキステンダと流れ連通して接続された可変容積の溜めを更に備えることを特徴とする請求項1に記載の医療装置。
  3. 前記可変容積の溜めは前記第1のバルブと前記第2のバルブとの間で前記エキステンダに接続されていることを特徴とする請求項2に記載の医療装置。
  4. 膨張状態と収縮状態とを有する膨張自在の部材と、
    比較的小さいルーメン、前記膨張自在の部材に接続された第1の端部及び第2の端部を有するカテーテルと、
    比較的大きなルーメン、前記カテーテルの前記第2の端部に接続された第1の端部及び第2の端部を有する膨張エキステンダと、
    比較的大きなルーメン、前記カテーテルの前記第2の端部に接続された第1の端部及び第2の端部を有する収縮エキステンダと、
    前記膨張自在の部材を膨張させる作動気体と、
    前記作動気体を前記膨張エキステンダに供給するように膨張エキステンダの前記第2の端部に接続されるとともに、前記作動気体を前記収縮エキステンダから取り出すように前記収縮エキステンダの前記第2の端部に接続された圧力源と、
    前記膨張エキステンダの前記第1の端部に隣接して配置された第1のバルブと
    を備え、
    前記第1のバルブは前記膨張エキステンダと前記カテーテルとの間に流れ連通を形成する第1の位置及び前記膨張エキステンダと前記カテーテルとの間の流れ連通を遮断する閉止位置を有し、
    前記膨張自在の部材が前記収縮状態にありかつ前記第1のバルブが前記閉止位置にあるときに、前記作動気体を、前記膨張自在の部材を前記膨張状態におくことなく前記圧力源により前記膨張エキステンダに供給することができ、
    前記膨張自在の部材が前記収縮状態にありかつ前記第1のバルブが前記閉止位置にあるときに、前記作動気体を前記膨張エキステンダから前記カテーテルを介して前記膨張自在の部材に供給することができることを特徴とする医療装置。
  5. 前記第1のバルブは前記収縮エキステンダの前記第1の端部に隣接して配置され、前記第1のバルブは前記収縮エキステンダと前記カテーテルとを流れ連通させかつ前記膨張エキステンダと前記カテーテルとの間の流れ連通を遮断する第2の位置を有することにより、前記膨張自在の部材が前記収縮状態にありかつ前記第1のバルブが前記第2の位置にあるときに前記作動気体を、前記膨張自在の部材を前記膨張状態におくことなく前記圧力源により前記膨張エキステンダに供給することができることを特徴とする請求項4に記載の医療装置。
  6. 前記第1の位置にある前記第1のバルブは前記収縮エキステンダと前記カテーテルとの流れ連通を遮断して、前記収縮エキステンダが前記膨張状態にありかつ前記第1のバルブが前記閉止位置及び前記第1の位置の一方にあるときに前記作動気体を、前記膨張自在の部材を前記収縮状態におくことなく前記収縮エキステンダから前記圧力源により取り出すことができることを特徴とする請求項5に記載の医療装置。
  7. 前記膨張エキステンダの前記第2の端部に隣接して配置された第2のバルブを更に備え、前記圧力源は前記膨張エキステンダの第2の端部と流れ連通して接続された中空素子を有し、前記第2のバルブは前記中空素子と前記膨張エキステンダとを流れ連通させる第1の位置と前記中空素子と前記膨張エキステンダとの流れ連通を遮断する閉止位置とを有し、前記第2のバルブが前記閉止位置にあるときに前記作動気体を、前記膨張エキステンダに供給することなく前記中空素子に供給することができ、前記第2のバルブが前記第1の位置にあるときに前記作動気体を前記中空素子から前記膨張エキステンダに供給することができることを特徴とする請求項5に記載の医療装置。
  8. 前記膨張エキステンダと流れ連通して接続された可変容積の膨張溜めを更に備えることを特徴とする請求項7に記載の医療装置。
  9. 前記可変容積膨張溜めは前記第1のバルブと前記第2のバルブとの間で前記膨張エキステンダに接続されていることを特徴とする請求項8に記載の医療装置。
  10. 前記第2のバルブは前記収縮エキステンダの前記第2の端部に隣接して配置され、前記第2のバルブは前記中空素子と前記収縮エキステンダとの流れ連通を確立しかつ前記中空素子と前記膨張エキステンダとの流れ連通を遮断する第2の位置を有し、前記第2のバルブが前記第2の位置にあるときに前記作動気体を、前記膨張エキステンダに供給することなく前記中空素子に供給することができることを特徴とする請求項7に記載の医療装置。
  11. 前記収縮エキステンダと流れ連通して接続された可変容積の収縮溜めを更に備えることを特徴とする請求項10に記載の医療装置。
  12. 前記可変容積収縮溜めは前記第1のバルブと前記第2のバルブとの間で前記収縮エキステンダに接続されていることを特徴とする請求項11に記載の医療装置。
  13. 前記第1の位置にある前記第2のバルブは前記中空素子と前記収縮エキステンダとの流れ連通を遮断することにより、前記第2のバルブが前記閉止位置と前記第1の位置の一方にあるときに前記作動気体を、前記収縮エキステンダから取り出すことなく前記中空素子から取り出すことができることを特徴とする請求項10に記載の医療装置。
  14. 前記膨張エキステンダの前記第2の端部に隣接して配置された第2のバルブを更に備え、前記圧力源は前記膨張エキステンダの前記第2の端部と流れ連通して接続された中空素子を有し、前記第2のバルブは前記中空素子と前記膨張エキステンダとを流れ連通させる第1の位置と前記中空素子と前記膨張エキステンダとの流れ連通を遮断する閉止位置とを有することにより、前記第2のバルブが前記閉止位置にあるときに前記作動気体を、前記膨張エキステンダに供給することなく前記中空素子に供給することができ、前記第2のバルブが前記第1の位置にあるときに前記作動気体を前記中空素子から前記膨張エキステンダに供給することができることを特徴とする請求項4に記載の医療装置。
  15. 前記膨張エキステンダと流れ連通して接続された可変容積の膨張溜めを更に備えることを特徴とする請求項14に記載の医療装置。
  16. 前記可変容積膨張溜めは前記第1のバルブと前記第2のバルブとの間で前記膨張エキステンダに接続されていることを特徴とする請求項15に記載の医療装置。
  17. 前記第2のバルブは前記収縮エキステンダの前記第2の端部に隣接して配置され、前記第2のバルブは前記中空素子と前記収縮エキステンダとの流れ連通を形成しかつ前記中空素子と前記膨張エキステンダとの流れ連通を遮断する第2の位置を有することにより、前記第2のバルブが前記第2の位置にあるときに前記作動気体を、前記膨張エキステンダに供給することなく前記中空素子に供給することができることを特徴とする請求項14に記載の医療装置。
  18. 前記収縮エキステンダと流れ連通して接続された可変容積の収縮溜めを更に備えることを特徴とする請求項17に記載の医療装置。
  19. 前記可変容積収縮溜めは前記第1のバルブと前記第2のバルブとの間で前記収縮エキステンダに接続されていることを特徴とする請求項18に記載の医療装置。
  20. 前記収縮エキステンダの第1の端部に隣接して配置された第3のバルブを更に備え、該第3のバルブは前記収縮エキステンダと前記カテーテルとを流れ連通させる第1の位置と前記収縮エキステンダと前記カテーテルとの流れ連通を遮断する閉止位置とを有することにより、前記膨張自在の部材が前記膨張状態にありかつ前記第3のバルブが前記閉止位置にあるときに前記作動気体を、前記膨張自在の部材を前記収縮状態におくことなく前記圧力源により前記収縮エキステンダから取り出し、前記膨張自在の部材が前記膨張状態にありかつ前記第3のバルブが前記第1の位置にあるときに前記作動気体を前記膨張自在の部材から前記カテーテルを介して前記収縮エキステンダに取り出して前記膨張自在の部材を前記収縮状態におくことができることを特徴とする請求項14に記載の医療装置。
  21. 前記収縮エキステンダの第2の端部に隣接して配置された第4のバルブを更に備え、該第4のバルブは前記中空素子と前記収縮エキステンダとを流れ連通させる第1の位置と前記中空素子と前記収縮エキステンダとの流れ連通を遮断する閉止位置とを有することにより、前記第4のバルブが前記閉止位置にあるときに前記作動気体を、前記収縮エキステンダから取り出すことなく前記中空素子から取り出すことができ、前記第4のバルブが前記第1の位置にあるときに前記作動気体を前記収縮エキステンダから前記中空素子に取り出すことができることを特徴とする請求項20に記載の医療装置。
  22. 前記収縮エキステンダと流れ連通して接続された可変容積の収縮溜めを更に備えることを特徴とする請求項21に記載の医療装置。
  23. 前記可変容積膨張溜めは前記第3のバルブと前記第4のバルブとの間で前記膨張エキステンダに接続されていることを特徴とする請求項22に記載の医療装置。
  24. 前記収縮エキステンダの第1の端部に隣接して配置された別のバルブを更に備え、該別のバルブは前記収縮エキステンダと前記カテーテルとを流れ連通させる第1の位置と前記収縮エキステンダと前記カテーテルとの流れ連通を遮断する閉止位置とを有することにより、前記膨張自在の部材が前記膨張状態にありかつ前記別のバルブが前記閉止位置にあるときに前記作動気体を、前記膨張自在の部材を前記収縮状態におくことなく前記圧力源により前記収縮エキステンダから取り出し、前記膨張自在の部材が前記膨張状態にありかつ前記別のバルブが前記第1の位置にあるときに前記作動気体を前記膨張自在の部材から前記カテーテルを介して前記収縮エキステンダに取り出して、前記膨張自在の部材を前記収縮状態におくことができることを特徴とする請求項4に記載の医療装置。
  25. 前記収縮エキステンダの前記第2の端部に隣接して配置された更に別のバルブを更に備え、前記圧力源は前記収縮エキステンダの前記第2の端部と流れ連通して接続された中空素子を有し、該更に別のバルブは前記中空素子と前記収縮エキステンダとを流れ連通させる第1の位置と前記中空素子と前記収縮エキステンダとの流れ連通を遮断する閉止位置とを有することにより、前記更に別のバルブが前記閉止位置にあるときに前記作動気体を、前記収縮エキステンダから取り出すことなく前記中空素子から取り出すことができ、前記更に別のバルブが前記第1の位置にあるときに前記作動気体を前記収縮エキステンダから前記中空素子に取り出すことができることを特徴とする請求項24に記載の医療装置。
  26. 前記収縮エキステンダと流れ連通して接続された可変容積の収縮溜めを更に備えることを特徴とする請求項25に記載の医療装置。
  27. 前記可変容積膨張溜めは前記別のバルブと前記更に別のバルブとの間で前記膨張エキステンダに接続されていることを特徴とする請求項26に記載の医療装置。
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