JP4390630B2 - バッテリー用の配線金具 - Google Patents
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Description
図12は、この配線金具100を、バッテリーのロッド状をした給電端子Bに取付けた状態を示す側面図、図13は、配線金具100の上面視図である。
尚、給電端子Bは、その外径が一様ではなく、先端に向けて幾分先細り状に形成されている。
そして、一方の脚部分101bの先端には、接続すべき配線(図示略)をカシメ固定させる為の1組のカシメ片を対向状に突設し、このカシメ片を配線用端子104としている。
その上、手に持った工具を上下に揺動させる操作は、甚だ非能率であり、組立ライン上では個々の作業工程が連携的に行われる、という観点からしても問題になる。
バッテリーのロッド状の給電端子Bに外嵌させる為の、金属帯板をほぼオメガ字形に屈曲させた如き形状の外嵌筒11に、配線用端子12を取付けた金具本体10と、
金属帯板をほぼオメガ字形に屈曲させた如き形状を有して、上向きに縮径される円錐筒20と、
円錐筒20の内周面にその外周面を摺接させ、且つ、廻り止めした状態で、円錐筒20内に収めたナット30と、
外嵌筒11と円錐筒20との各1組の自由端同士を連結・合体させる連結部40と、
1組の連結部40,40を挟みこませる為の台形切欠51を有して、円錐筒20に覆い被せるキャップ状体50と、
キャップ状体50を貫通して、円錐筒20内のナット30に螺合させる締付ボルト60とを備えており、
締付ボルト60を螺じ込むに連れて引き上げられるナット30が、円錐筒20を拡径させ、それに連れて外嵌筒11が縮径される様にしたことを特徴とする。
そして、ナット30の外周面に、台形切欠51に掛止させる為の突起部31を設けたことも特徴とする。
又、外嵌筒11、連結部40、及び円錐筒20に跨がらせて、それ等の中間高さ位置に、2条の横向きのスリット13を対向状に設けたことも特徴とする。
或いは、前記締付ボルト60は、その外周面を円錐筒20の内周壁に摺接させ、且つ、廻り止めした状態で円錐筒20内に収め、前記キャップ状体50の頂面を貫通させたその上端側に、前記ナット30を螺合させる様にしてもよい。
(a)自動車の組立ライン上で、エンジンルーム内に据付け済みのバッテリーの給電端子に、配線金具を螺止固定させる際に、ボルト・ナットが、従来の様に横向きではなくて、縦向きに配置されている。
(b)その為、ボルトの上端側に位置するボルト頭(又は、ナット)を、その上方から、電動工具等を使って、周辺に散在状に配置された機能部品類に邪魔されること無く、容易・迅速に廻すことが出来る。
(c)ナット(又は、ボルト)の外周面は、円錐筒の内周面に常に摺接状態にあるので、ナットの回転動は、直ちに円錐筒を拡径させる力として作用し、ナットの回転動に無駄が無く、ナットを手動で廻す場合には、その必要回転数を最小限に留められる。
(d)外嵌筒、連結部、及び円錐筒に跨がらせて、横向きのスリットを設けたことによって、外嵌筒を、より容易・確実に縮径させられる様になる。
(e)ナット(又はボルト)は、円錐筒内に収めたうえ、外周面の突起部を、台形切欠内に挿嵌状態にするだけで、その組付作業を終えられる。
先ず、第1実施例としての配線金具A1を、図1〜図8に示した。
図1は、配線金具A1を、部分的に縦断面で示した側面図、図2は、図1の上面視図である。
図7は、ナット30の半断面視側面図(a)及び上面図(b)であり、図8は、締付ボルト60の側面図である。
先ず、金具本体10は、図1〜図4に示した様に、給電端子Bに外嵌させる為の、金属帯板をほぼオメガ字形に屈曲させた如き形状の外嵌筒11に、カシメ連結部12aを備えた配線用端子12を、一体に連結させた構成を備えている。
そして、図4、図5に示した様に、外嵌筒11、連結部40、及び円錐筒20に跨がらせた状態で、それ等の中間高さ位置に、横向きの2条のスリット13,13を、対向状に設けている。
この実施例のキャップ状体50は、円筒形ではなくて、図6(c)の上面図に示した様に、上面視形状がほぼD字形を成している。
キャップ状体50は、図示の形状に限られず、先願発明のそれと同様に円筒状に形成する等してもよい。
キャップ状体50の頂面には、締付ボルト60を挿通させる為のボトル孔52を設けている。締付ボルト60の形状を図8に示した。
ナット30の外周面の1個所には、その廻り止用の突起部31を外向きに突設している。
この突起部31は、キャップ状体50の台形切欠51に、連結部40を介して、掛止される。
先ず、ナット30を、円錐筒20の内空部に下側から差し込む。又、キャップ状体50を、円錐筒20に上側から覆い被せる。この時、ナット30の突起部31を、連結部40を介して、台形切欠51に掛止させた状態にする。
配線金具A1は、上記の組立完了時の状態で、その外嵌筒11を、給電端子Bに外嵌させる(図1参照)。
その際に、締付ボルト60は、図12,図13に示した在来タイプの配線金具100等とは異なって、横向きではなくて、縦向きに配置されており、締付ボルト60の上方には、締結作業の邪魔になる障害物は、開放状態のボンネットを除いて、全く存在しない。
その為、締付ボルト60の回転動に連れて、ナット30は上方に引き上げられて行く。
ナット30のこの動きは、上面視ほぼオメガ字形で、且つ、上方に向けて筒径が狭められている円錐筒20を、次第に拡径させる力として作用することになる。
縮径された外嵌筒11が、バッテリーの給電端子Bを締付ければ、給電端子Bへの配線金具A1の取付けは完了する。
上記の配線金具A1との相異点は、図9に示した様に、締付ボルト60Bの方を、円錐筒20の内空部に収め、ナット30B(図11参照)は、キャップ状体50の上方に突出させた締付ボルト60Bの上端に螺合させたところにある。
締付ボルト60Bの全長のうち、円錐筒20内に収まる部分の外周面は円錐面60aに形成して、円錐筒20の内周面に摺接させる様にしている。
そして、この外周面には、キャップ状体50の台形切欠51に掛止させて、締付ボルト60Bを廻り止めする為の突起部61を設けている。
B バッテリーの給電端子
10 金具本体
11 外嵌筒
12 配線用端子
12a カシメ連結部
13 スリット
20 円錐筒
30、30B ナット
30a、60a 円錐面
31、61 突起部
40 連結部
50 キャップ状体
51 台形切欠
52 ボルト孔
60、60B 締付ボルト
100 従来の配線金具
101a 筒状部分
101b 両脚部分
102 締付ボルト
103 ナット
104 配線用端子
Claims (4)
- バッテリーのロッド状の給電端子Bに外嵌させる為の、金属帯板をほぼオメガ字形に屈曲させた如き形状の外嵌筒11に、配線用端子12を取付けた金具本体10と、
金属帯板をほぼオメガ字形に屈曲させた如き形状を有して、上向きに縮径される円錐筒20と、
円錐筒20の内周面にその外周面を摺接させ、且つ、廻り止めした状態で、円錐筒20内に収めたナット30と、
外嵌筒11と円錐筒20との各1組の自由端同士を連結・合体させる連結部40と、
1組の連結部40,40を挟みこませる為の台形切欠51を有して、円錐筒20に覆い被せるキャップ状体50と、
キャップ状体50を貫通して、円錐筒20内のナット30に螺合させる締付ボルト60とを備えており、
締付ボルト60を螺じ込むに連れて引き上げられるナット30が、円錐筒20を拡径させ、それに連れて外嵌筒11が縮径される様にしたことを特徴とするバッテリー用の配線金具。 - ナット30の外周面に、台形切欠51に掛止させる為の突起部31を設けたことを特徴とする請求項1記載のバッテリー用の配線金具。
- 外嵌筒11、連結部40、及び円錐筒20に跨がらせて、それ等の中間高さ位置に、2条の横向きのスリット13を対向状に設けたことを特徴とする請求項1記載のバッテリー用の配線金具。
- 前記締付ボルト60は、その外周面を円錐筒20の内周面に摺接させ、且つ、廻り止めした状態で円錐筒20内に収め、前記キャップ状体50の頂面を貫通させたその上端側に、前記ナット30を螺合させたことを特徴とする請求項1記載のバッテリー用の配線金具。
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