JP4390542B2 - 容器 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば溶融アルミニウム等の溶融金属の搬送に用いられる容器に関する。
この種の容器では、容器が例えばフォークリフトに載った状態で容器から導出する配管の先端がダイキャストマシーンの保持炉まで延びる必要があるため、配管は相当長いものとなる。
(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−08363号公報(図3)
しかしながら、例えばこのように長い配管を有する容器をフォークリフトに載せた状態で工場内で搬送しようとすると、配管が搬送の邪魔になったり、或いは配管が工場内の施設にぶつかり、配管や施設を破損するおそれがある。
本発明は、このような事情に基づきなされたもので、搬送の際に取り回しがよく作業性が良好な容器を提供することを目的としている。
かかる課題を解決するため、本発明の主たる観点に係る容器は、溶融金属を貯留し、内外の圧力差により内部に貯留した溶融金属を外部に導出する容器であって、容器本体と、前記容器本体の上面側に導出口を有する溶融金属の流路と、前記導出口に連通可能な配管と、前記容器本体に取り付けられ、前記配管の腹部を回転可能に支持する支持部材とを具備することを特徴とする。また、溶融金属を貯留し、内外の圧力差により内部に貯留した溶融金属を外部に導出する容器であって、容器本体と、前記容器本体の上面側に導出口を有する溶融金属の流路と、前記導出口に連通可能な配管と、前記容器本体に取り付けられ、前記配管の両端部間で平面的に見て前記導出口から離間する所定の位置で垂直方向を回転軸として当該配管を回転可能に支持する支持部材とを具備することを特徴とする。
本発明では、単に配管を回転可能とするだけでなく、配管の腹部を中心に配管を回転可能としているので、配管の端部を中心にして配管を回転させた場合に比べて配管の回転半径を小さくすることができる。従って、本発明に係る容器を例えばフォークリフトを使って搬送するような場合に、容器全体の回転半径が小さくなる。よって、本発明係る容器では、搬送の際に取り回しがよく作業性が良好となる。
また、本発明の容器では、支持部材が配管の腹部を回転可能に支持しているので、配管から支持部材に加わる応力を小さくすることができる。従って、支持部材等の変形が非常に小さくなり、配管と導出口との間のシール部分の気密性を長期に亘り維持することが可能となる。特にこの種の容器においては安全性の観点からかかる部分のシール性能を維持することは信頼性向上の観点からも重要である。
更に、本発明の容器では、配管の腹部が支持部材により回転可能に支持されているので、非常に小さな力で配管を回転させることが可能となる。この種の容器は例えば600℃〜800℃程度の溶融金属を貯留することから、配管や容器の表面も高温になることがある。本発明では、配管の回転を非常に小さな力で行えるので、作業性が良好になり、高温の容器に対して安全に作業を行うことが可能となる。
ここで、前記導出口の外周に第1のフランジを設けると共に、前記配管の前記第1のフランジと対面する位置に第2のフランジを設け、前記導出口と前記配管とが連通したときに前記第1のフランジと前記第2のフランジとの間にパッキンが介挿されるように構成し、当該パッキンを前記流路より所定の間隔を有するように設けて本発明を構成してもよい。また、前記クランプ機構は、前記第1のフランジと前記第2のフランジの外周で前記流路の中心を基準として前記支持部材側と反対側にシフトした位置にある前記2個のクランプ機構と、前記支持部材に設けられた1個のクランプ機構とを有してもよい。

また、本発明の別の観点に係る接続装置は、溶融金属が流通する第1の流路と第2の流路とを接続する接続装置であって、前記第1及び第2の流路をそれぞれ囲み、互いに対向する一対の第1及び第2のフランジと、これら第1及び第2のフランジ間に介挿され、前記第1及び第2の流路より所定の間隔を有するように設けられたパッキンとを具備することを特徴とする。
例えば、第1のフランジ又は第2のフランジの表面に溝を形成し、そこにパッキンを嵌め込むように構成すればよい。
流路の接してパッキンを配置すると流路を流通する溶融金属の熱によってパッキンが劣化したり、破損したりする。これに対して、本発明では、パッキンを流路より所定の間隔を有するように、或いは離間するように設けたので、パッキンの劣化や破損を防止することができる。本発明は、かかる作用効果に加えて更に次のような作用効果を奏する。即ち、パッキンの内周の第1のフランジと第2のフランジとの間の隙間に溶融金属が流れ込むが、このとき溶融金属はフランジの表面から熱を奪われ固化する。この固化した金属が隙間を埋めることでシール性が非常に強くなる。この種の容器では、この部分のシールは安全性の観点から極めて重要であるので、パッキンの劣化等に加えてこのようないわば「金属シール部材」で隙間をシールしてシール性を向上させることは極めて意義がある。
また、本発明に係る容器は、前記容器本体の上部中央から外周に向かう直線上に前記導出口及び前記支持部材が配置され、前記上部中央と前記支持部材との間に前記導出口が配置されるようにしてもよい。
前記支持部材は、前記配管を揺動可能に支持するように構成することがより好ましい。これにより、導出口と配管との間の位置合せを容易に行うことができる。また、この容器から供給を受ける例えばダイキャストマシーンの溶融金属の保持炉に対してアクセスが容易になる。例えば、容器とこの保持炉との間に比較的高い障害(例えば保持炉の高さが高い)があるような場合、配管が支持部材により揺動可能に支持されているので、配管の先端を操作してその障害を乗り越えることが容易である。従って、作業性が良好となる。
また、前記支持部材は、前記配管を降下したときに前記導出口と前記配管とが連通するように前記配管を昇降可能に支持し、前記容器本体側及び配管側にそれぞれ設けられ、前記導出口と前記配管とが連通したときの第1の位置及び前記導出口と前記配管とが連通しないときの第2の位置で前記配管を降下したときに前記配管の回転を規制するように互い係合する一対の第1及び第2の係合部材を更に具備するように構成することが好ましい形態である。
第1の位置で配管の回転を規制することで、配管と導出口との間に位置決め作業が良好になる。また、第2の位置で配管の回転を規制することで、配管が不意に回転する事態を防止できる。配管が不意に回転すると、その重量及び温度から非常に危険だからである。
ここで、前記第1の係合部材は、前記支持部材に取り付けられた凹部を有する部材であって、前記第2の係合部材は、前記凹部に係合可能に前記配管に取り付けられた凸部を有する部材であることを特徴とする。これにより、配管の回転規制を非常に簡単な構成で実現することができる。非常に高温となるこの種の容器では、構成を簡単化することは、ただ単に製造コストを低減することに止まらず、耐久性を向上させることとなり、特別な意義がある。
本発明によれば、搬送の際に取り回しがよく作業性が良好な容器を提供することできる。
またトラックに複数の容器を搭載して第1の工場から第2の工場へと搬送する際に、配管の干渉をなくすることができるので、1台のトラックにより多くの容器を搭載することができ、生産性が向上する。
さらに本発明によれば配管を回転させることにより、容器側の溶融金属の流路のメンテナンス性が向上する。例えば、容器側の流路が閉塞したような場合を考えると、従来は配管をはずさないとメンテナンスができなかったが、本発明の容器では配管を回転させることで流路にアクセスすることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る容器の平面図、図2はその正面図である。また、図3は図1のA−A断面図である。
容器1は、溶融金属、例えば溶融アルミニウムを貯留し、内外の圧力差により内部に貯留した溶融アルミニウムを外部に導出するものである。また、この容器1では、内外の圧力差により外部から内部に溶融アルミニウムを導入することもできるようになっている。
容器1は、容器本体2と、容器本体2の上面側に導出口3を有する溶融アルミニウムの流路4と、導出口3に連通可能な配管5と、容器本体2に取り付けられ、配管5の腹部6を回転可能に支持する支持部材7とを具備する。
容器本体2は、上部が開口する円筒状の貯留部8と、貯留部8の開口を覆うように設けられた蓋9とを備える。貯留部8と蓋9とは、それぞれ外周に互いに対向するように設けられたフランジ10、11をボルト(図示せず)で締結することで、実質的に固着されている。勿論、例えばメンテナンスのときには、ボルトを外して貯留部8と蓋9とを切り離すことが可能である。
流路4は、図3に示すように、容器本体2内に配置された例えばセラミックス製の配管12により構成される。配管12は、容器本体2内の低部から導出口3まで延在している。流路4をセラミックス製の配管12により構成することで、容器本体2内の気体が流路4に混入することを防止でき、また容器本体2内に貯留された溶融アルミニウムが流路4の保温機能を果たす。従って、配管12は、容器本体2側に露出しているのが好ましい形態である。しかしながら、本発明はこれに限定されず、様々な形態の容器に適用可能である。
配管5は、溶融アルミニウムの容器1からの導出を前提にしたとき、下方から上方に向かう第1の部位13と、この第1の部位13と連続し、略平行であるが容器本体2から外方に向かうに従い上方向に行くように傾斜する第2の部位14と、この第2の部位14と連続し、上方から下方に向かう第3の部位15とを有する。第3の部位15の先端は、例えば貯留部8の高さの略半分の高さの位置まで延在している。
導出口3の外周に第1のフランジ16が設けられ、配管5にも第1のフランジ16と対面する位置に第2のフランジ17が設けられている。第1のフランジ16と第2のフランジ17とは、クランプ機構18によって互いに対面した位置で固定されるようになっている。クランプ機構18は、例えば配管5の導出方向とは略直交する方向に2箇所設けられている。これにより、クランプ機構18の操作を配管5の干渉を避けつつ良好に行うことができる。
図4に示すように、第1のフランジ16は、配管12の外周を囲うように図示を省略したボルトにより固定されている。配管12の外周と第1のフランジ16の内周との間で隙間ができるようになっており、この隙間が溝19を構成し、この溝19にパッキン20が配設されている。配管12の上端面12aと第1のフランジ16の表面16aとはいわゆる面一ではなく、配管12の上端面12aの方が僅かに低くなっている。これにより配管12の上端面12aと第2のフランジ17の表面17aとの間に僅かな隙間tができるようになっている。パッキン20は第1のフランジ16と第2のフランジ17との間のシール性を保持するために設けられている。勿論、パッキン20を第2のフランジ17側に配設するように構成しても構わない。
ここで、パッキン20が導出口3の外周よりも所定距離Sを有するように、つまりパッキン20が導出口3の外周から離間するように、第1のフランジ16の表面に溝19が設けられている。この距離Sを設け、しかも隙間tを設けることで、第1のフランジ16側と第2のフランジ17とを対面させて流路をシールしたときに、第1のフランジ16側と第2のフランジとの間の僅かな隙間tに流路4側から溶融アルミニウムが流入する。しかし、第1のフランジ16側及び第2のフランジ17が熱容量を持っていることから、流入した溶融アルミニウムはこれら第1のフランジ16側及び第2のフランジ17により熱を奪われ固化する。この固化したアルミニウムは第1のフランジ16側と第2のフランジ17との間の僅かな隙間tを塞ぎシール部材として機能する。つまり、第1のフランジ16側と第2のフランジ17との間の僅かな隙間tで固化したアルミニウムは、パッキン20と相俟ってシール部材としての機能部品を構成する。
ここで、この距離Sは、10mm〜50mm程度が好ましい。距離Sが10mm未満であると上記のシール機能を発揮し難く、またパッキン20が熱によって劣化したり、破損するという問題を生じる。一方、距離Sが50mmを超えると、フランジが巨大になり、重量や作業性の面で問題を生じる。また、tは0.5mm〜2mm程度が好ましい。約0.5mmより小さいとパッキンにより隙間tを調節するのが難しいし、約2mmより大きいと溶融アルミニウムが固化しないで、パッキン20に到達してしまい、パッキン20の破損の原因になるからである。符号21は、配管5と第2のフランジ17とを固定するためのボルトである。
図8及び図9はクランプ機構18の構成を示した図である。クランプ機構18は、トグルクランプ41に弾性部材として例えばコイルスプリング42を用いた構成とされている。具体的には、トグルクランプ41は、第2のフランジ17の背面側に固定された回転支持部材44と、回転支持部材44により一端が回転可能に支持された断面L字状の回転部材45と、回転部材45の他端に取り付けられた操作レバー46と、回転部材45の略中心に設けられた基台47と、第1のフランジ16側に設けられた係止部材48と係止するUの字状の係止棒49とを具備する。
係止棒49の上方の2つの端部は、基台47を貫通し、貫通部分にそれぞれコイルスプリング42が介挿されている。そして、Uの字状の係止棒49を第1のフランジ16側に設けられた係止部材48に係止して操作レバー46を図中矢印50方向に回転すると、このコイルスプリング42が圧縮されて第1のフランジ16と第2のフランジ18との間に弾発力が付与されるようになっている。
コイルスプリング42以外の弾性部材を用いても当然構わない。
本実施形態で用いられるクランプ機構18としては、トグルクランプがカムクランプよりも好ましい。特に第1及び第2のフランジ16、17には熱的負荷が周期的にかかるので熱変形(膨張、収縮、変形)が生じやすい。しかし、クランプ機構は原理的に固定位置の変動への追従性がないので、弾性部材がないと熱変形に追従できずにシール性が低下する。つまり、クランプ機構18の弾性部材42により、第1及び第2のフランジ16、17周辺(配管、クランプも含む)の熱変形によるクランプの遊びを抑制し、締結力を確保することができる。このことは高温の溶融金属が流通する配管の接続部を締結するクランプ機構の機能として重要である。
また、図1に示すように、容器本体2の上面側の導出口3の近傍には、導出口3を塞ぐことができる蓋機構51が設けられている。この蓋機構51は、図10に示すように、容器本体2の上面側に設けられた支持部材52と、蓋本体53と、一端に蓋本体53が取り付けられ、他端が支持部材52により回転可能に支持された支持棒54とを有する。蓋本体53の内側には、耐火性断熱部材56が設けられている。
この蓋本体53は、例えば配管5が容器本体2の導入口3から外されて当該容器1が工場内で搬送されるときに、導入口3を塞ぐために用いられる。これにより、導入口3から溶融アルミニウムが噴出することを防止することができる。
図1に示すように、支持部材7は、基部22にトグルサイドクランプ23を取り付け、トグルサイドクランプ23の先端にアジャスタパッド24を取り付け、そのアジャスタパッド24が配管5の腹部6を支持するようにして構成される。
基部22は、蓋9の外周に沿うように配置され、第2のフランジ11の上面にボルト(図示せず)により固定されている。トグルサイドクランプ23は支持した配管7を昇降させるためのもので、レバー26の下方に操作することで支持した配管5が下降し(図2参照)、図5に示すように、レバー26を上方に操作することで支持した配管5が上昇するようになっている。アジャスタパッド24は、配管5の腹部6を回転自在にかつ揺動自在に保持する。
ここで、配管5の腹部6とは、例えば配管5の一端部を含まないと考えても良いし、この実施形態の例でいうと第1の部位13を含まないと考えても良いし、第2の部位14と考えても良い。或いは、導出口3と腹部6との間隔を、配管5を平面から見た長さの1/3前後となるように腹部6の位置を決定してもよい。いずれにしても、その意義は、本発明の趣旨から理解することができよう。
図6に示すように、基部22の上部には、トグルサイドクランプ23の外周を囲うように筒状部材27が設けられている。筒状部材27の上部には、凹部28が4箇所に等分に(90°間隔に)設けられている。一方、配管5の腹部6には、凹部28に係合可能な凸部29が2箇所に等分に(180°間隔に)設けられている。
従って、配管5が図1に示す90°の範囲を回転するものとすると、これらの凹部28と凸部29との間が係合する位置が2つある。第1の位置は導出口3と配管5とが連通する位置であり、第2の位置は導出口3と配管5とが連通した状態から90°回転した位置である。第2の位置は、例えば凹部28の位置を変更することで適宜変えることができる。
蓋9の上面には、開閉可能なハッチ30が設けられている。ハッチ30は、蓋9のいわば小蓋に相当する。このハッチ30を開くことで、容器1内部にアクセスできるようになっている。閉じられたハッチ30は、その外周の1ヶ所でヒンジ31を介して蓋9に取り付けられ、例えば外周2箇所に設けられたハンドル付のボルト締め機構32によって蓋9に対して固定されるようになっている。
平面的にみたときに、ハッチ30の位置及び導出口3の位置は容器1の中心からずれており、ハッチ30の位置と導出口3の位置とは容器1の中心を挟みかつこれらを結ぶ直線は容器1の中心を通るようになっていて、支持部材7はこの直線上に位置する。この容器1では、配管5を回転させる構造をとっているため、この部分について通常の容器(回転構造をもたない容器)と比べて重量が増すことになるが、上記のような配置とすることで重量バランスがよくなる。この容器1は例えばフォークリフトを使って搬送されるので、重量バランスをとることは作業性、更には安全性の観点から重要である。また、ハッチ30の位置が容器1の中心からずれていることで、容器1の周囲からハッチ30へのアクセスがとなり、作業性が向上する。
ハッチ30には容器1の内外を連通する孔33が設けられている。この孔33は、容器1内の減圧及び加圧を行うための内圧調整用に用いられる。この孔33には、加減圧用の配管34が接続されている。この配管34は、孔33から上方に伸びて所定の高さで曲がりそこから水平方向に延在している。配管34の垂直部分の所定位置には例えばスイベルジョイント34aが介挿されている。また、配管34の水平部の先端には、プラグ35が取り付けられている。プラグ35には、コンプレッサーや真空ポンプに接続されたエアーホースの先端に取り付けられたソケットが着脱されるようになっている。そして、減圧により圧力差を利用して配管5及び流路4を介して容器1内に溶融アルミニウムを導入することが可能である。また加圧により圧力差を利用して流路4及び配管5を介して容器1外への溶融アルミニウムの導出が可能である。
容器本体2の底部裏面には、例えばフォークリフトのフォーク(図示を省略)が挿入される断面口形状で所定の長さの脚部としてのチャンネル部材36が例えば平行するように2本配置されている。チャンネル部材36は、配管5の延在方向とは例えば45°の角度をなしている。
図3に示すように、容器本体2を構成する貯留部8及び蓋9は例えば外側が金属製(例えば鉄)のフレーム37によって構成される。フレーム37の内側は耐火材38により構成され、フレーム37と耐火材38との間には断熱材39が介挿されている。
上述した流路4を構成するための配管12は、その一部が耐火材38に埋め込まれつつ接している。なお、図7に示すように、セラミックス製の配管12を耐火材38の中に埋め込むようにしても構わない。これにより、配管12の強度を上げることができる。特に、容器本体2内はガスバーナ等によって予熱される場合に、配管12に直接バーナーの火があたらないので、熱による配管12の損傷等を防止することができる。一方、配管12を耐火材38と接しないようにしても勿論構わない。これにより、配管12に対するメンテナンスの作業性が向上する。
いずれにしても、このように構成された配管12によって容器本体2内の気体が流路4に混入することを防止でき、また容器本体2内に貯留された溶融アルミニウムが流路4の保温機能を果たし、流路4の詰まりを防止することができる。なお、配管12は、セラミックス製の他に、鉄製等としてもよい。配管12の熱劣化が問題となる場合には配管12に断熱材を被覆するようにしてもよい。
このように構成された容器1は例えば溶融炉で溶融アルミニウムを調整する第1の工場で容器1内に溶融アルミニウムが供給され、フォークリフトにより例えばトラックに搭載される。トラックは路上を走行し、溶融アルミニウムのユースポイント(例えばダイキャストマシンの保持炉)を有する第2の工場に容器1が搬送される。そして、容器1はフォークリフトによりトラックから降ろされて、そのままフォークリフトによりユースポイントに搬送され、容器1からユースポイントに溶融金属が供給される。
容器1が第2の工場へ搬入されるまでは、例えば図1及び図2に示したように、配管5が導出口3に取り付けられてクランプ機構18により固定された状態にある。
第2の工場において容器1がトラック1から下ろされてフォークリフトにより保持された状態で、まずクランプ機構18による配管5の締結を解除し、図5に示すように支持部材7のレバー26を上昇させる。そして、図1の2点鎖線で示すように配管5を略90°回転させ(図1では反時計回り)、支持部材7のレバー26を下降させる。そうすると、図6に示した筒状部材27の所定の凹部28に配管5の腹部6側に設けられた凸部29が係合し、配管5の回転が規制された状態となる。この状態で、即ち容器1の回転半径が非常に小さな状態で、フォークリフトを使って容器1がユースポイントまで搬送される。
ユースポイントにおいて支持部材7のレバー26を上昇させた状態で図1の実線に示すように配管5を略90°回転させ(図1の時計回り)、図2に示すように支持部材7のレバー26を下降させる。そうすると、図6に示した筒状部材27の所定の凹部28に配管5の腹部6側に設けられた凸部29が係合し、配管5の回転が規制されてしかもその規制された位置が配管5の導出口3への取り付け位置となる。そして、クランプ機構18により配管5(第1のフランジ16と第2のフランジ17)を締結する。
この状態から、プラグ35にコンプレッサーに接続されたエアーホースの先端に取り付けられたソケットを取り付ける。そして、コンプレッサーから容器1内に加圧気体を供給することで、配管5から溶融アルミニウムが導出され、例えば保持炉に溶融アルミニウムが供給される。
なお、本発明の容器では、第2の工場へ搬送されたときに、例えば容器側の流路4が詰まっているか否かを確認し、詰まっている場合にはメンテナンスすることができる。
なお、本発明は上記の実施形態には限定されない。
上記の実施形態においては、容器本体2側の流路4の内径と配管5の内径は異なるものであった。具体的には、導入口3を境として、容器本体2側の流路4の内径よりも配管5の内径が小さくなるようにされていた。この場合。、図11に示すように、配管5における第1の部位13と第2の部位14との境において、内径を絞り込むようにすることが好ましい。第1の部位13では流路が曲がるようになっており(曲率を有する形状)、そこを流通する溶融アルミニウムと内壁との抵抗が大きい。よって、図11に示すように流路を絞り込む位置を第1の部位13と第2の部位14との境目、つまり第1の部位における流路をできるだけ広くしておくことで、上記の抵抗による不具合、例えば内壁が削れて配管5に孔が空くような事態を防止することができる。
また、上述した実施形態では、2つのクランプ機構18により容器本体2に配管5を固定可能にするように構成していたが、図12に示すように、上記の2箇所でのクランプ機構による固定に加えて、支持部材7においても同様のクランプ機構18´により容器本体2に配管5を固定可能にするように構成しても構わない。即ち、配管2を3点で固定可能としても構わない。これにより、第1のフランジ16と第2のフランジ17との面圧をより均一にすることができ、シール性を向上させることできる。なお、この場合においても、各クランプ機構に上述したコイルスプリング等の弾性部材を介挿させるようにした方がより好ましい。更に、図13に示すように、クランプ機構18の位置が配管5とは反対側の位置にシフトさせてクランプ機構18を設けるようにしても構わない。クランプ機構18、18´を用いた3点固定のうち、クランプ機構18´によるモーメントが大きく、また配管5はかなり重いので、クランプ機構18´を締結するとき第1及び第2のフランジ16、17のハッチ30側を離間させるような力が働く。そこで、クランプ機構18の位置が配管5とは反対側の位置になるようにクランプ機構18を設けることにより、クランプ機構18´を強力に締結しても第1及び第2のフランジ16、17のハッチ30側を離間させず、第1のフランジ16と第2のフランジ17との間のシール性を向上させることができる。なお、シフト角θについては、最大でも30°程度が好ましい。
また、本発明に係る容器では、工場内での搬送のときに、導出口3にキャップをしてもいいし、それ以外の搬送の時には配管5の先端にキャップをするようにしてもよい。導出口3にキャップと配管5のキャップとを兼用するようにしてもよい。その場合のキャップとして、キャップに孔を設け、そこにスチールたわし等の規制部材を埋め込むようにしてもよい。流通規制部としては、オリフィスを有する金属(鉄、ステンレス、真鍮)、焼結金属の成型品、この他にも、セラミクス、素焼き、スチールウール等750℃程度の耐熱性を有し、かつ気体を流通することができる部材を採用するようにしてもよい。また細孔やオリフィスの場合には、溶融金属がこの孔を通過しようとするときに熱を奪われて固化し、固化した金属自体が溶融金属のさらなる流通を規制する。したがってこのような規制部材は熱容量及び表面積が大きい方が好ましい。これは溶融金属が流通しようとした場合に、熱容量が大きいほど溶融金属が冷えて固まりやすく、表面積が大きいほど規制部材が受熱した熱量を外部へ放散しやすいからである。このように安全手段を備えれば、容器内部の圧力の不意な上昇を防止することができる。また内部の溶融金属の不意な漏れだしを防止することができ容器の安全性、信頼性が向上する。
本発明の一実施形態に係る容器の平面図である。 図1に示した容器の正面図である。 図1に示した容器のA−A断面図である。 図1に示した容器本体と配管との接続部の拡大断面図である。 図1に示した支持部材により容器本体から配管を持ち上げた状態を示す図である。 図1に示した配管の回転規制手段を示す図である。 本発明に係る容器の他の構成例を示す図である。 図1に示したクランプ機構の構成を示す正面図である。 図8に示したクランプ機構の側面図である。 図1に示した蓋機構の構成をします拡大断面図である。 本発明の他の実施形態に係る容器の構成を示す一部拡大断面図である。 本発明の更に別の実施形態に係る容器の構成を示す平面図である。 本発明のまた別の実施形態に係る容器の構成を示す平面図である。
符号の説明
1 容器
2 容器本体
3 導出口
4 流路
5 配管
6 腹部
7 支持部材
8 貯留部
9 蓋
12 配管
16 第1のフランジ
17 第2のフランジ
19 溝
20 パッキン
27 筒状部材
28 凹部
29 凸部

Claims (5)

  1. 溶融金属を貯留し、内外の圧力差により内部に貯留した溶融金属を外部に導出する容器であって、
    容器本体と、
    前記容器本体の上面側に導出口を有する溶融金属の流路と、
    前記導出口に連通可能な配管と、
    前記容器本体に取り付けられ、前記配管の両端部間で平面的に見て前記導出口から離間する所定の位置で垂直方向を回転軸として当該配管を回転可能に支持する支持部材と
    を具備することを特徴とする容器。
  2. 請求項1に記載の容器であって、
    前記導出口の外周は第1のフランジが設けられ、
    前記配管の前記第1のフランジと対面する位置に第2のフランジが設けられ、
    前記導出口と前記配管とが連通したときに前記第1のフランジと前記第2のフランジとの間に介挿され、前記流路より所定の間隔を有するように設けられたパッキンと、
    前記第1のフランジと前記第2のフランジとを締結する少なくとも2個のクランプ機構
    を具備することを特徴とする容器。
  3. 請求項2に記載の容器であって、
    前記クランプ機構は前記第1のフランジと前記第2のフランジの外周前記流路の中心を基準として前記支持部材側と反対側にシフトした位置にある前記2個のクランプ機構と、前記支持部材に設けられた1個のクランプ機構とを有することを特徴とする容器。
  4. 請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載の容器であって、
    前記容器本体の上部中央から外周に向かう直線上に前記導出口及び前記支持部材が配置され、前記上部中央と前記支持部材との間に前記導出口が配置されていることを特徴とする容器。
  5. 請求項1から請求項4のうちいずれか1項に記載の容器であって、
    前記支持部材は、前記配管を降下したときに前記導出口と前記配管とが連通するように前記配管を昇降可能に支持し、
    前記容器本体側及び配管側にそれぞれ設けられ、前記導出口と前記配管とが連通したときの第1の位置及び前記導出口と前記配管とが連通しないときの第2の位置で前記配管を降下したときに前記配管の回転を規制するように互い係合する一対の第1及び第2の係合部材を更に具備することを特徴とする容器。
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