JP4390524B2 - 有機性廃棄物の処理方法と処理システム - Google Patents

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Description

この発明は、炭素を含有する有機性廃棄物、とくに下水処理場、浄水場などから発生する汚泥をはじめ食品屑などを炭化して処理する方法とその処理システムに関するもので、詳しくはガスタービン発電機の併設して高酸素濃度の排ガスを炭化処理に有効利用することを前提にしたものである。
上記のガスタービン単体では熱効率が悪いために発電効率が低いので、発電効率の向上が要望視されている。
また近年、有機性廃棄物の有効利用についての研究が盛んに行われており、バイオガス化、コンポスト化、炭化など様々な技術が確立されつつある。
この種の先行技術に、例えば、炭化原料から活性炭化物を製造する装置として、スクリューコンベヤを内部に設けた炭化管を燃焼炉内に設置して炭化炉を構成し、炭化原料を供給装置により炭化管内に供給して間接加熱処理し、炭化管の前段で炭化原料を乾燥して水蒸気を発生させ、中段で炭化させて水蒸気と熱分解ガスを発生させ、後段で炭化物を水蒸気と熱分解ガスで賦活・活性化させて活性炭化物を製造する構造のものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
その他に、高水分含有汚泥を乾燥・焼成する汚泥乾燥焼成設備と、この汚泥乾燥焼成設備とその関連設備に電力を供給するガスタービン発電機とで構成され、そのガスタービン発電機から出る高温排ガスの少なくとも一部を汚泥乾燥焼成設備の熱風乾燥機・高温焼成機に供給して汚泥を乾燥・焼成する構造の汚泥資源化方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
また、有機物からメタン醗酵させて得られる消化ガスを燃料電池発電に使用することが提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特開2001−322809号公報(段落番号0008、0009、0019) 特開平8−61646号公報(請求項1、段落番号0008、0017) 特開2001−23677号公報(段落番号0020〜0022、図1)
上記の汚泥資源化方法では、ガスタービンを汚泥乾燥焼成設備に併設し、ガスタービンの排ガスを熱風乾燥機・高温焼成機に供給して汚泥を乾燥・焼成するのに使用している。この方法では、汚泥は乾燥あるいは焼成して処理されるため、有効に利用されているとは云えない。しかも、ガスタービンの運転状況によって排ガス量が変化するが、汚泥乾燥焼成設備では排ガス量の変化に応じて燃焼量を増減する必要があり、制御が複雑である。また、ガスタービン発電機に供給される空気は酸素濃度が21%位であるが、ガスタービンでは酸素がほとんど消費されず、酸素濃度17〜19%の燃焼排ガスが排出され、また同排ガスは顕熱を保有しているので、有効利用を図るべきである。
本発明はガスタービン発電機を炭化炉と組み合わせることにより、理想的燃焼を両者で達成し、ガスタービンの効率も向上でき、また有機性廃棄物を炭化して活性炭化物を製造して有効利用を図れる有機性廃棄物の処理方法と処理システムを提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために本発明に係る有機性廃棄物の処理方法は、炭化炉(炭化賦活炉)にガスタービン発電機を併設し、少なくとも前記炭化炉に電力を供給しながら、有機性廃棄物の脱水ケーキを乾燥し前記炭化炉に供給して炭化処理する有機性廃棄物の処理方法であって、
前記ガスタービンから排出される燃焼排ガスを前記炭化炉に供給し助燃料とともに燃焼させ、乾燥させた前記脱水ケーキを還元雰囲気中で熱分解して炭化させ、炭化物を回収するとともに、前記炭化炉からの排ガスの保有熱を熱交換手段を介して熱回収することにより水を加熱して水蒸気を発生させ、この水蒸気の一部を前記脱水ケーキの乾燥に、同水蒸気の残りの一部を前記ガスタービンに導入してチェーンサイクルに、同水蒸気の残りを前記ガスタービンへ導入する冷却空気用の空気冷却にそれぞれ用いることを特徴とする。
上記の構成を有する本発明の処理方法によれば、ガスタービンから排出される燃焼排ガスを有機廃棄物の炭化に必要な熱源として有効に利用できるほか、炭化に使用された後の排ガスについても熱交換手段により熱回収し、脱水ケーキの乾燥の熱源として使用することができ無駄がない。こうしてガスタービン発電機に導入する酸素濃度21%前後の空気中の酸素を段階的に消費し、最終的に酸素濃度9%以下(望ましくは6%前後)の排ガスとして排気することができ、全体としての熱効率を向上できる。また、有機性廃棄物から活性炭化物を製造してダイオキシン吸着剤や脱臭剤などとして使用できる。
また、前記炭化炉の排ガスにより水を加熱して水蒸気を発生させ、この水蒸気の一部を前記脱水ケーキの乾燥に、同水蒸気の残りの一部を前記ガスタービンに導入してチェーンサイクルに、同水蒸気の残りを前記ガスタービンへ導入する冷却空気用の空気冷却にそれぞれ用いることができる。
これによれば、ガスタービンから排出される燃焼排ガスを有機性廃棄物の炭化に使用後、水蒸気に変換して熱回収するので、脱水ケーキの乾燥用熱源に使用できるだけでなく、例えば、ガスタービンに蒸気を吹き込むチェーンサイクルシステムを採用したり、また蒸気を熱源とする冷却器で空気を冷却してガスタービンに吹き込んで吸気温度を下げたりすることができ、発電効率を大幅に向上することができる。
請求項2および5に記載のように、前記熱交換手段を介して熱回収することにより200℃以上(望ましくは450〜650℃)の加熱空気あるいは過熱蒸気を前記脱水ケーキの乾燥に使用するとともに、前記炭化炉の温度が900℃以上(望ましくは950℃)に維持されるように助燃料の供給量を制御したうえ、前記熱交換手段を通過した排ガスの酸素濃度を9%以下(望ましくは6%)に維持されるよう前記ガスタービンの発電量を制御することができる。
さらに、請求項3および4に記載のように、前記熱交換手段から排出された排ガスの酸素濃度に応じて前記ガスタービン発電機の燃料噴射量を制御し、前記ガスタービンの発電量を制御することができる。
これらの処理方法によれば、高効率で有機廃棄物から活性炭化物を製造することができ、また処理システム全体の熱効率が向上する。
上記の目的を達成するために請求項6記載の処理システムは、炭化炉にガスタービン発電機を併設し、少なくとも前記炭化炉に電力を供給しながら、有機性廃棄物の脱水ケーキを乾燥し前記炭化炉に供給して炭化処理する有機性廃棄物の処理システムであって、
前記炭化炉から排出される排ガスの熱を回収して過熱蒸気又は加熱空気を発生するための熱交換器と、この熱交換器から供給する過熱蒸気又は加熱空気により前記脱水ケーキを乾燥して前記炭化炉に供給するための乾燥機とを備えたことを特徴とする。
この有機性廃棄物の処理システムによれば、上記の請求項1記載の処理方法を確実に実施できる。
さらに、前記熱交換器から排出される排ガスの排気管に同排ガスの温度センサーおよび酸素濃度センサーをそれぞれ装着し、前記排気管から分岐した分岐循環管一端を前記炭化炉の燃焼排ガス導入口付近に接続するとともに、前記分岐循環管には循環流量調節弁を介設してこの温度センサーにて測定される排ガスの温度に応じて前記循環流量調節弁の開度を自動調整し、前記排ガスの酸素濃度値に応じて燃料噴射量を制御する燃料噴射量調整機構を設けるようにする
このようにすれば、排ガスの酸素(O2)濃度を9%以下(望ましくは6%)に維持されるよう、ガスタービンの負荷(発電量)を制御することができる。つまり、酸素濃度が高くなれば炭化燃焼用空気であるガスタービン燃焼排ガス量が減少するように発電負荷を低減する制御を行い、逆に排ガスの酸素濃度が低下すれば、ガスタービンからの燃焼排ガスの量を増大するように電力負荷が上がるように制御を行い、処理システム全体の熱効率を向上することができる。また、熱交換器から排出され炭化炉へ循環される排ガスの循環風量を、排ガスの温度に応じて循環流量調節弁の開度を自動調整して制御できるので、熱交換器から排出される排ガスの出口温度を例えば200℃に維持することができる。
上記の目的を達成するために請求項7記載の処理システムは、炭化炉にガスタービン発電機を併設し、少なくとも前記炭化炉に電力を供給しながら、有機性廃棄物の脱水ケーキを乾燥し前記炭化炉に供給して炭化処理する有機性廃棄物の処理システムであって、
前記炭化炉から排出される排ガスの熱を回収して過熱蒸気を発生するための廃熱ボイラと、この廃熱ボイラに給水するためおよび廃熱ボイラで消費した分を補うための給水装置と、前記廃熱ボイラから供給する過熱蒸気により前記脱水ケーキを乾燥して前記炭化炉に供給するための乾燥機と、前記廃熱ボイラから供給する過熱蒸気にて空気を冷却して前記ガスタービンに導入するための冷却器と、前記廃熱ボイラからの過熱蒸気を前記ガスタービンへ供給するための供給路とを備えたことを特徴とする。
この有機性廃棄物の処理システムによれば、請求項6記載の処理システムに比べて機器類の点数は増えるが、タービンチェーンサイクルを行うことを可能にし、またタービン導入用の吸気温度を下げることを可能にし、発電効率が大幅に(約20〜30%)アップする。いいかえれば、請求項1記載の処理方法を確実に実施できる。
請求項8に記載のように、前記熱交換器から排出される排ガスの排気管に同排ガスの温度センサーおよび酸素濃度センサーをそれぞれ装着し、前記排気管から分岐した分岐循環管一端を前記炭化炉の燃焼排ガス導入口付近に接続するとともに、前記分岐循環管には循環流量調整弁を介設してこの温度センサーにて測定される排ガスの温度に応じて前記循環流量調整弁の開度を自動調整し、また前記酸素濃度センサーと前記炭化炉に設けた炉内温度センサーとを炭化炉への助燃料供給量を調整するための流量調整弁にそれぞれ接続して炭化炉内温度および排ガスの酸素濃度の変化に応じて前記助燃料供給量を制御できるようにすることができる。
このようにすれば、助燃料供給量を制御して炭化炉の温度を900℃以上、望ましくは950℃に維持することができる。つまり、炭化炉への助燃料供給量は炭化温度によって制御されるのを基本とし、前記熱交換器から排出される排ガスの酸素濃度による制御は炭化温度によって規定される制御結果に対し、+又は−の変化指令を与える。これにより、炭化排ガスの量および廃熱ボイラからの余剰蒸気量が変化し、例えば排ガスの酸素濃度が高いときに助燃料が多くなり、廃熱ボイラからの蒸気量が増え、ガスタービンチェーンサイクルおよびガスタービン入り口空気温度冷却能力が増大する。また、炭化炉へ循環される排ガスの循環風量を循環弁の開度で制御して廃熱ボイラから排出される排ガスの出口温度を例えば200℃に維持することができる。さらに排ガスの酸素濃度を9%以下(望ましくは6%)に維持されるようにガスタービンの負荷(発電量)を制御することができ、処理システム全体の熱効率を向上させられる。さらにまた、炭化系の上記制御により、廃熱ボイラーからの余剰蒸気が増えると、チェーンサイクルおよび入り口空気が冷却され、タービン発電量が増大する。
本発明に係る有機廃棄物の処理方法あるいは処理システムによれば、ガスタービン発電機を炭化炉と組み合わせたことにより理想的燃焼を両者で達成でき、ガスタービンの効率も向上でき、また有機性廃棄物を炭化して活性炭化物を製造するので、有機性廃棄物の有効利用が図れる。
本発明の請求項1に係る処理方法および請求項4に係る処理システムでは、炭化の規模に応じて、最良に近い熱効率をもたらすガスタービン発電量が得られる。
さらに、請求項1の処理方法および請求項6の処理システムでは、タービン発電や炭化の規模およびそれらのバランスに応じて最良に近い熱効率でもって下水汚泥などの有機性廃棄物処理と発電をなし得る。また、請求項7に記載の処理システムは、機器類の点数が増え、構造がやや複雑になるが、熱回収を蒸気にて行うので、タービンチェーンサイクルを行うことが可能になる。これにより、発電効率が約20%アップする。また、タービン導入の吸気温度を低下させることにより発電効率が約10%アップする。
(実施例1)
図1は本発明の処理システムを下水汚泥の処理に適用した実施例を系統的に示すフロー図である。図1に示すように本例の処理システム1は、下水処理場での下水処理に伴って発生する下水汚泥を炭化・賦活処理して活性炭化物Cを製造するための炭化(賦活)炉3をガスタービンに発電機が連結されたガスタービン発電機2と組み合わせて設置している。ガスタービン発電機2および炭化(賦活)炉3は公知のもので、炭化(賦活)炉3は例えば特許2975011号公報に記載された下記の構造のものを使用する。
図2に示すように、炭化(賦活)炉3は、炉本体31内にスクリューコンベヤ34が内装された金属製の円筒状炭化管33が配設され、ガスタービン発電機2のガスタービンから排出されるタービン排ガスGが導入口32から炉本体31内に供給される。炉本体31内では導入口32から供給されたタービン排ガスGが後述する助燃料Jとともにバーナー(図示せず)で燃焼され、この燃焼ガスG’が炭化管33の長手方向に沿って下方から上方の排気口35へ流れて排出される。一方、乾燥機4から搬出された乾燥汚泥Tは、炭化管33の一端に設けられた入り口33aから炭化管33内に供給され、炉本体31内を流通入する炭化排ガスHにて間接的に加熱される。そして、炭化管33内の還元雰囲気中をスクリューコンベヤ34にて下流側へ順に搬送される間に炭化される。また、炭化管33内では乾燥汚泥Tに含有されている水分が水蒸気となって発生し、下流側の炭化管33内で乾燥汚泥Tの炭化処理時に発生する熱分解ガスとともに賦活処理に用いられる。炭化管33内部に充満している水蒸気および熱分解ガスは、炭化管33の下流端付近の排気口33bから炉本体31内に排出され、タービン排ガスGと混合されて燃焼する。また、末端部は冷却管36で構成され、その周囲に水冷機構37が装着されており、炭化管33とはロータリーバルブ38を介して接続されている。そして、炭化管33内で生成された活性炭化物Cが冷却管36内をスクリューコンベヤ34で搬送される間に冷却され、末端の下向きに開口した取出口36aから取り出される。
このようにして、炭化(賦活)炉3の炭化管33内に供給される乾燥汚泥Tは、炭化管33内で炭化処理されたのち、賦活処理されて活性炭化物Cとして取り出される。
その他、下水汚泥を遠心分離機等で脱水した脱水ケーキSを乾燥し、乾燥汚泥Tにするための乾燥機4ならびに炭化(賦活)炉3からの炭化排ガスHの熱を回収するための熱交換器5を備えている。炭化(賦活)炉3の本体31内にはタービン排ガスGとともに助燃料J、本例では重油が給油管6により導入口32付近へ供給される。この給油管6には助燃料噴射ポンプ24および助燃料噴射量調整弁7が介設され、炉本体31に装着された炉内温度センサー18により測定される炉内温度に応じて助燃料噴射量調整弁7の開度が自動調整され、重油の供給量が自動的に調節される。
脱水ケーキSは、貯留場(図示せず)から送給ポンプ9を介設した送給管8によって乾燥機4へ送給される。乾燥機4では、脱水ケーキSが加熱空気(あるいは過熱蒸気)で乾燥されるが、この加熱空気は熱交換器5にて炭化排ガスHの熱で加熱され、供給管10で乾燥機4へ送られる。加熱空気は200℃以上、できれば450〜650℃が望ましい。また、乾燥機4に送られた加熱空気は戻し管12により熱交換器5へ戻され、循環される。供給管10の途中には流量調整弁11が介設され、戻し管12に装着された空気温度センサー22により測定される温度に応じて流量調整弁11の開度が自動調整される。
熱交換器5から排出される排ガスIは排気管13から煙突(図示せず)等を通して大気中へ放散されるが、排気管13には排ガスIの温度センサー14および酸素濃度センサー15がそれぞれ装着されている。また、排気管13は分岐され、分岐循環管16の一端が炭化(賦活)炉3のタービン排ガスGの導入口32付近に接続されている。分岐循環管16には循環流量調節弁17が介設され、温度センサー14にて測定される排ガスIの温度に応じて循環流量調節弁17の開度が自動調整される。さらに、酸素濃度センサー15はガスタービン発電機2の燃料噴射ポンプ23に接続され、排ガスIの酸素濃度値に応じて燃料噴射量が制御される。さらにまた、酸素濃度センサー15とポンプ9とが接続され、排ガスIの酸素濃度値に応じてポンプ9の回転数が自動制御され、乾燥機4へ送給される脱水ケーキSの供給量が自動的に調節される。
上記のようにして本実施例に係る処理システム1が構成されるが、以下に本例の処理システム1の制御を処理方法とともに詳しく説明する。
図1の処理システム1において、
a) 乾燥系:下水汚泥の脱水ケーキSは乾燥機4に投入される。このとき、熱交換器5から200℃以上、望ましくは450〜650℃の加熱空気が同時に導入される。
一方、乾燥機4では排気温度が90〜120℃を維持するように、脱水ケーキSの投入量と加熱空気の導入量が調整される。
b) 炭化系:炭化(賦活)炉3の炉本体31内の温度が900℃以上、望ましくは950℃に維持されるように助燃料Jである重油の供給量が調整される。
一方、熱交換器5から排出される排ガスIの出口温度は200℃を維持するように、炭化(賦活)炉3へ循環される排ガスIの循環風量が循環流量調節弁17の開度で制御される。つまり、脱水ケーキSの乾燥用熱源が増加すると排ガスIの出口温度が低下するので、循環流量調節弁17の開度が増大し循環される排ガス量が増える。この結果、熱交換器5を通過する炭化(賦活)炉3からの炭化排ガスHの量が増加する。
また処理システム1全体の熱効率を向上するために、排ガスIの酸素濃度を9%以下(望ましくは6%)に維持されるよう、ガスタービンの負荷(発電量)を制御する。つまり、酸素濃度が高くなれば、炭化燃焼用空気であるタービン排ガス量Gが減少するように発電負荷を低減する制御を行う。
c) ガスタービン発電系:ガスタービン自体は電力負荷の変動に応じて燃料制御が行われる。そして、排ガスIの酸素濃度が低下すれば、ガスタービンからの燃焼排ガスHの量を増大するように電力負荷が上げられる。
このようにして、下水汚泥の炭化規模に応じて最良に近い熱効率をもたらす発電量が得られる。例えば、以下のようなケース1・2が考えられる。
◎ケース1:脱水ケーキSの含水率が大の場合
脱水ケーキSの乾燥用熱量を増大させる必要があり、これに伴って炭化(賦活)炉3への排ガスIの循環量が増えて炭化(賦活)炉3の温度が低下する。したがって、助燃料Jの供給量が増え、排ガスIの酸素濃度が低下し、ガスタービン発電量が増える。いいかえれば、電力需要が高いときには、脱水ケーキSの含水率を決定する凝集剤添加量を減らし、脱水に必要な経費を減らして対処する。
◎ケース2:電力需要が低い場合
脱水ケーキSの含水率を上げる(凝集剤添加量を増加する)とともに、助燃料の供給量を増やす。
なお、下記の表1は発電量と脱水ケーキの含水率との関係を示す(ただし、脱水ケーキ100ton/dayの炭化(賦活)炉を備えた処理システムの場合)
Figure 0004390524
(実施例2)
図3は本発明の処理システムを下水汚泥の処理に適用した別の実施例を系統的に示すフロー図である。図3に示すように本例の処理システム1’が上記の実施例1と相違するのは、下記の構成である。すなわち、熱回収用熱交換器5に代えて廃熱ボイラ19を使用し、過熱蒸気発生用の給水装置20を設けている。給水装置20からは純水を廃熱ボイラ19に給水管20aで供給するようにしている。また、排ガスIの酸素濃度センサー15と炭化(賦活)炉3の炉内温度センサー18とを助燃料の供給量を調節するための助燃料噴射量調整弁7にそれぞれ接続し、排ガスIの酸素濃度の変化に対応しても助燃料噴射量調整弁7の開度が制御され、助燃料の供給量が調整できるようにしている。
さらに、廃熱ボイラ19で発生する過熱蒸気を蒸気噴射量調整弁27を介設した供給管26で乾燥機4へ供給するだけでなく、ガスタービンへ蒸気噴射量調整弁29を介設した供給管28で供給して噴射するようにして出力を増大させる、いわゆるチェーンサイクル用に利用できるようにしている。また同過熱蒸気は、ガスタービン発電機2の効率アップのための冷却空気を作るための冷却器21の冷媒再生用の熱源としても使用している。つまり、空気を冷却して冷却空気を作るための冷却器21に過熱蒸気の一部を供給管28aで供給している。また、給水装置20からの純水も冷却器21に供給している。その他の構成については、実施例1の処理システム1と共通するので、共通する構成部材は同一の符号を付して図示し、説明を省略する。
上記のようにして実施例2に係る処理システム1’が構成されるが、以下に本例の処理システム1’の制御を処理方法とともに詳しく説明する。
図3の処理システム1’において、
a) 乾燥系:下水汚泥の脱水ケーキSは乾燥機4に投入される。このとき、廃熱ボイラ19から200℃以上、望ましくは450〜650℃の過熱蒸気が乾燥機4に同時に導入される。一方、乾燥機4では排気温度が90〜120℃を維持するように、過熱蒸気の導入量が調整される。
また、乾燥汚泥は含水率が10〜30%の範囲になるように維持される。
b) 炭化系:炭化(賦活)炉3の炉本体内温度が900℃以上、望ましくは950℃に維持されるように助燃料である重油の供給量が調整される。一方、廃熱ボイラ19から排出される排ガスIの出口温度は200℃を維持するように、炭化(賦活)炉3へ循環される排ガスIの循環風量が循環流量調節弁17の開度で制御される。つまり、脱水ケーキSの乾燥用熱源が増加すると排ガスIの出口温度が低下するので、循環流量調節弁17の開度が増大し、循環される排ガス量が増えるので、廃熱ボイラ19を通過する炭化(賦活)炉3からの炭化排ガスHの量が増加する。また、処理システム1’全体の熱効率を向上するために、排ガスIの酸素濃度を9%以下(望ましくは6%)に維持されるよう、ガスタービンの負荷(発電量)を制御する。
炭化(賦活)炉3用の助燃料は上記のように炭化温度によって制御されるのを基本とし、排ガスIの酸素濃度による制御は炭化温度によって規定された制御結果に対し、+又は−の変化指令を与える。これにより、炭化排ガスHの量および廃熱ボイラ19からの余剰蒸気量が変化する。つまり、排ガスIの酸素濃度が高いときに助燃料が多くなり、廃熱ボイラ19からの蒸気量が増え、ガスタービンチェーンサイクルおよびガスタービン入り口空気温度冷却能力が増大する。
c) ガスタービン発電系:ガスタービンは発電量が一定になるよう燃料制御が行われている。ガスタービンに蒸気を吹き込むチェーンサイクルシステムを採用したことにより、発電効率が向上する。また、冷却空気を吹き込んでガスタービンの吸気温度を下げることにより、発電効率を向上することができる。さらに、炭化系の制御により、廃熱ボイラー19からの余剰蒸気が増えると、チェーンサイクルおよび入り口空気が冷却され、タービン発電量が増大することになる。
このようにして、ガスタービン発電機2や炭化(賦活)炉3の規模およびそれらのバランスに応じて最良に近い熱効率をもって下水汚泥処理と発電がなされるに至る。
ここで、下水汚泥処理における助燃料消費量に大きな影響を与える脱水ケーキSの含水率の変動に対する制御ループについて説明する。例えば、以下のようなケース1・2が考えられる。
◎ケース1:脱水ケーキSの含水率が大きくなった場合
乾燥すべき脱水ケーキSの水分が増え、乾燥機4からの排ガス温度が低下する。排ガス温度を制御することにより、廃熱ボイラ19からの蒸気量が増大する。その結果、廃熱ボイラ19からの排ガスIの出口温度が低下し、炭化(賦活)炉3への排ガスIの循環量が増えるが、循環量が増えると、炭化(賦活)炉3の温度が低下し、助燃料の供給量が増え、排ガスIの酸素濃度が低下する。一方、乾燥機4へ送る蒸気量が増えるため、ガスタービンへのチェーンサイクルおよび冷却器21への蒸気供給量が不足し、ガスタービンの発電効率が低下するので、発電量を一定に維持しようとすると、ガスタービンへの燃料供給量が増大し、タービン排ガス量も増大する。この結果、炭化(賦活)炉3の炭化排ガスHの酸素濃度が上昇し、復旧する。
処理システム1’を全体として見れば、発電効率を下げ、排ガスHの熱回収率を上げることによって、下水汚泥の脱水ケーキSの乾燥用熱源を大きくという制御を行うことに他ならない。
◎ケース2:脱水ケーキSの含水率が低くなった場合
乾燥用熱源としての蒸気量が減少し、ガスタービンチェーンサイクルと冷却空気の冷却器21に使用される蒸気量が増大するため、ガスタービン発電効率が上昇し、ガスタービン導入燃料が減少して燃焼排ガス量が低減され、炭化(賦活)炉3の酸素濃度が上昇し、炭化(賦活)炉3の助燃料が減少することになる。
処理システム1’を全体として見れば、汚泥の乾燥に用いられる熱量が減少した分の蒸気を発電効率の向上に用いて、ガスタービン発電機2側での燃料消費量を減らすことに他ならない。
本実施例2に係る処理システム1’は、ガスタービン発電機2を一定出力に維持して炭化排ガスHの熱で蒸気を発生させて(蒸気にして)回収するシステムで、上記の実施例1の処理システム1の下水汚泥処理量の変動をタービン発電機2の負荷(発電量)で制御するシステムに比べて機器類の点数は増えるが、つぎのようなメリットがある。
・タービンチェーンサイクルを行うことによって、発電効率が約20%アップする。
・タービン導入の吸気温度が低下することによって、発電効率が約10%アップする。
また、汚泥の炭化設備(主に炭化(賦活)炉3)と発電設備(主にガスタービン発電機2)とを組み合わせる際の規模のバランスについては、汚泥の脱水ケーキ量を100t/dの場合:
本実施例2に係る処理システム1’ではガスタービン発電量400〜1000kWが適正範囲であり、一方、上記の実施例1の処理システム1ではガスタービン発電量200〜500kWが適正範囲である。この理由は、処理システム1は回収した熱の利用が汚泥の乾燥に限定されるのに対し、処理システム1’は発電効率の向上にも利用できるからである。
(実施例3)
図4は本発明のさらに別の実施例に係る処理システムを示すフロー図である。図4に示すように、本例の処理システム1”は、下水処理場で発生する初沈汚泥および収集される食品廃棄物からメタンガスを発生させてガスタービン発電機2の燃料に使用し、下水処理場の余剰汚泥を炭化して活性炭化物を製造するシステムである。上記の2つの処理システム1・1’と相違するのは、消化槽25を備えており、この消化槽25によって初沈汚泥Vと食品廃棄物Yを微生物で消化し、メタンを含む消化ガスMを発生させ、ガスタービン発電機2の燃料として用いることである。一方、このときに消化汚泥Wが生じるので、これは埋め立て地などに埋設する。メタンガスMはガスタービン発電機2の燃料として使用し、発電する。一方、ガスタービン発電機2から排出されるタービン排ガスGを炭化(賦活)炉3に供給して余剰汚泥Zの炭化に利用するとともに、熱交換器5を介して回収した熱を利用して消化槽25を加温したり、余剰汚泥Zの前処理(乾燥)に利用したりする。
本例の処理システム1”は、基本的には実施例1の処理システム1を利用している。なお、図4に示していないが、余剰汚泥Zの脱水ケーキを乾燥するための乾燥機(図1参照)を備え、熱交換器5を通して炭化(賦活)炉3からの排ガスHの熱を回収して発生させた加熱空気を乾燥機4で使用する。また、炭化(賦活)炉3で製造される活性炭化物Cは、上記の実施例1・2とも共通するが、システム系外ではダイオキシン吸着剤や脱臭剤として使用し、システム系内では余剰汚泥Zの脱水助剤として使用する。とくに、本例では消化槽25内において微生物を吸着保持する生物担体としても使用することができる。
そのほか、上記の各実施例の処理システム1〜1”において、乾燥させた下水汚泥などの有機性廃棄物を炭化に必要な助燃料Jとして用いることができ、これにより従来の重油などの化石燃料を削減したり不要にしたりすることもできる。また、下水汚泥や食品屑のほか、炭素を含有するものであれば、各種の有機性廃棄物を炭化物にして有効に利用できる。
本発明の処理システムを下水汚泥の処理に適用した実施例を系統的に示すフロー図である。 本発明の処理システムに用いる炭化(賦活)炉の一例を示す概要断面図である。 本発明の処理システムを下水汚泥の処理に適用した別の実施例を系統的に示すフロー図である。 本発明のさらに別の実施例に係る処理システムを示すフロー図である。
符号の説明
1・1’・1”処理システム
2 ガスタービン発電機
3 炭化(賦活)炉
4 乾燥機
5 熱交換器
6 給油管
7 助燃料噴射量調整弁
8 送給管
9 送給ポンプ
10 供給管
11 流量調整弁
12 戻し管
13 排気管
14 温度センサー
15 酸素濃度センサー
16 分岐循環管
17 循環流量調節弁
18 炉内温度センサー
19 廃熱ボイラ
20 給水装置
21 冷却器
22 空気温度センサー
23 燃料噴射ポンプ
24 助燃料噴射ポンプ
25 消化槽
27・29 蒸気噴射量調整弁
31 炉本体
32 導入口
33 炭化管
34 スクリューコンベヤ
36 冷却管
37 水冷機構
38 ロータリーバルブ
S 脱水ケーキ
T 乾燥汚泥
G タービン排ガス
H 炭化排ガス
I 排ガス

Claims (8)

  1. 炭化炉にガスタービン発電機を併設し、少なくとも前記炭化炉に電力を供給しながら、有機性廃棄物の脱水ケーキを乾燥し前記炭化炉に供給して炭化処理する有機性廃棄物の処理方法であって、
    前記ガスタービンから排出される燃焼排ガスを前記炭化炉に供給し助燃料とともに燃焼させ、乾燥させた前記脱水ケーキを還元雰囲気中で熱分解して炭化させ、炭化物を回収するとともに、
    前記炭化炉からの排ガスの保有熱を熱交換手段を介して熱回収することにより水を加熱して水蒸気を発生させ、この水蒸気の一部を前記脱水ケーキの乾燥に、同水蒸気の残りの一部を前記ガスタービンに導入してチェーンサイクルに、同水蒸気の残りを前記ガスタービンへ導入する冷却空気用の空気冷却にそれぞれ用いることを特徴とする有機性廃棄物の処理方法。
  2. 前記熱交換手段を介して熱回収することにより200℃以上の過熱蒸気を前記脱水ケーキの乾燥に使用するとともに、前記炭化炉の温度が900℃以上に維持されるように助燃料の供給量を制御したうえ、前記熱交換手段から排出された排ガスの酸素濃度を9%以下に維持されるよう前記ガスタービンの発電量を制御する請求項1記載の有機性廃棄物の処理方法。
  3. 前記熱交換手段から排出された排ガスの酸素濃度に応じて前記ガスタービン発電機の燃料噴射量を制御し、前記ガスタービンの発電量を制御することを特徴とする請求項1または2記載の有機性廃棄物の処理方法。
  4. 炭化炉にガスタービン発電機を併設し、少なくとも前記炭化炉に電力を供給しながら、有機性廃棄物の脱水ケーキを乾燥し前記炭化炉に供給して炭化処理する有機性廃棄物の処理方法であって、
    前記ガスタービンから排出される燃焼排ガスを前記炭化炉に供給し助燃料とともに燃焼させ、乾燥させた前記脱水ケーキを還元雰囲気中で熱分解して炭化させ、炭化物を回収するとともに、前記炭化炉からの排ガスの保有熱を熱交換手段を介して熱回収し、前記脱水ケーキの乾燥に用い、前記熱交換手段から排出された排ガスの酸素濃度に応じて前記ガスタービン発電機の燃料噴射量を制御し、前記ガスタービンの発電量を制御することを特徴とする有機性廃棄物の処理方法。
  5. 炭化炉にガスタービン発電機を併設し、少なくとも前記炭化炉に電力を供給しながら、有機性廃棄物の脱水ケーキを乾燥し前記炭化炉に供給して炭化処理する有機性廃棄物の処理方法であって、
    前記ガスタービンから排出される燃焼排ガスを前記炭化炉に供給し助燃料とともに燃焼させ、乾燥させた前記脱水ケーキを還元雰囲気中で熱分解して炭化させ、炭化物を回収するとともに、
    前記炭化炉からの排ガスの保有熱を熱交換手段を介して熱回収することにより200℃以上の加熱空気あるいは過熱蒸気を前記脱水ケーキの乾燥に使用するとともに、前記炭化炉の温度が900℃以上に維持されるように助燃料の供給量を制御したうえ、前記熱交換手段を通過した排ガスの酸素濃度を9%以下に維持されるよう前記ガスタービンの発電量を制御することを特徴とする有機性廃棄物の処理方法。
  6. 炭化炉にガスタービン発電機を併設し、少なくとも前記炭化炉に電力を供給しながら、有機性廃棄物の脱水ケーキを乾燥し前記炭化炉に供給して炭化処理する有機性廃棄物の処理システムであって、
    前記炭化炉から排出される排ガスの熱を回収して過熱蒸気又は加熱空気を発生するための熱交換器と、この熱交換器から供給する過熱蒸気又は加熱空気により前記脱水ケーキを乾燥して前記炭化炉に供給するための乾燥機とを備え、前記熱交換器から排出される排ガスの排気管に同排ガスの温度センサーおよび酸素濃度センサーをそれぞれ装着し、前記排気管から分岐した分岐循環管一端を前記炭化炉の燃焼排ガス導入口付近に接続するとともに、前記分岐循環管には循環流量調節弁を介設してこの温度センサーにて測定される排ガスの温度に応じて前記循環流量調節弁の開度を自動調整し、前記排ガスの酸素濃度値に応じて燃料噴射量を制御する燃料噴射量調整機構を設けたことを特徴とする有機性廃棄物の処理システム。
  7. 炭化炉にガスタービン発電機を併設し、少なくとも前記炭化炉に電力を供給しながら、有機性廃棄物の脱水ケーキを乾燥し前記炭化炉に供給して炭化処理する有機性廃棄物の処理システムであって、
    前記炭化炉から排出される排ガスの熱を回収して過熱蒸気を発生するための廃熱ボイラと、この廃熱ボイラおよび下記の冷却器に給水するための給水装置と、前記廃熱ボイラから供給する過熱蒸気により前記脱水ケーキを乾燥して前記炭化炉に供給するための乾燥機と、前記廃熱ボイラから供給する過熱蒸気にて空気を冷却して前記ガスタービンに導入するための冷却器と、前記廃熱ボイラからの過熱蒸気を前記ガスタービンへ供給するための供給路とを備えたことを特徴とする有機性廃棄物の処理システム。
  8. 前記廃熱ボイラから排出される排ガスの排気管に同排ガスの温度センサーおよび酸素濃度センサーをそれぞれ装着し、前記排気管から分岐した分岐循環管一端を前記炭化炉の燃焼排ガス導入口付近に接続するとともに、前記分岐循環管には循環流量調整弁を介設してこの温度センサーにて測定される排ガスの温度に応じて前記循環流量調整弁の開度を自動調整し、また前記酸素濃度センサーと前記炭化炉に設けた炉内温度センサーとを炭化炉への助燃料供給量を調整するための流量調整弁にそれぞれ接続して炭化炉内温度および排ガスの酸素濃度の変化に応じて前記助燃料供給量を制御できるようにした請求項7記載の有機性廃棄物の処理システム。
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