JP4390372B2 - 取引処理方法及び取引処理システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インターネットを通した銀行サービスを主体とする、いわゆるインターネット専業銀行において、顧客からの取引要求を処理する取引処理システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、インターネット等の通信ネットワークを通して銀行の各種サービスを受けることができる、いわゆる「インターネットバンキング」が注目を集めている。
【0003】
このインターネットバンキングでは、利用者の端末と金融機関のサーバとをインターネットやISDN回線を介して接続し、残高・入出金明細照会や、振込・振替、各種の情報提供といったサービスを受けることができる。このようなインターネットバンキングによれば、利用者にとって時間や場所を選ばずに銀行サービスを受けることができ、また、銀行にとっても様々な面での経費削減が見込まれるため、各銀行ともインターネットバンキングシステムの開発に熱心に取り組んでいる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年、インターネットバンキングから1歩進んだインターネット専業銀行が注目を集めている。このインターネット専業銀行は、店舗窓口を設けず、インターネット上で365日24時間無休で営業する銀行である。このような銀行を構築するには、営業を停止させない工夫が必要である。
【0005】
一方、近年、各銀行は、取引実績に応じた優良顧客に対する種々の優遇措置を設けている。しかしながら、前月の取引実績に応じた優遇措置を当月の取引要求から即時適用するには、顧客への取引要求への対応を一度停止して前月の取引実績に基いて取りうる優遇措置を演算する必要がある。したがって、各銀行とも、前月の取引実績に応じた優遇措置を当月の取引要求から即時適用することは行なわず、前々月の取引実績に応じて当月の優遇措置を演算することで、顧客サービスの停止が生じることを防止している。
【0006】
しかしながら、顧客の大部分はできるだけ早く自己の好む態様の優遇措置が適用されることを好むため、その対応が要望されていた。
【0007】
この発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、24時間営業で、顧客との取引を中止せずに、顧客の欲する取引条件及び口座維持手数料を翌月の取引から即時適用することのできる取引処理システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明の第1の観点によれば、顧客の希望する新たな口座取引条件を受け付ける取引条件受付工程と、当該顧客の口座取引実績と前記顧客の入力した新たな口座取引条件に基いて、新たな口座維持手数料を演算する口座維持手数料演算工程と、当該顧客の当月の口座取引条件を前記新たな口座取引条件で更新する口座取引条件更新工程と、顧客から当月の口座取引要求があった場合、当該顧客の口座取引条件が未だ前記新たな口座取引条件に更新されていない場合には、当該顧客についての口座取引条件更新工程を実行させ、当該顧客の口座取引条件を更新した後で、前記口座取引を実行させる割込処理工程とを有することを特徴とする取引処理方法が提供される。
【0009】
このような構成によれば、24時間営業のインターネット専業銀行において、取引条件、すなわち、顧客毎の優遇条件を、顧客が任意に決定することも可能となり、これに応じた口座維持手数料を算出することができる。そして、これらを前月の取引実績に応じて例えば当月の午前0時0分からの取引要求分から即時適用することが可能になる。
【0010】
なお、前記口座維持手数料決定工程及び前記口座取引条件更新工程は、口座取引条件の決定及び更新を所定の顧客順序で実行するものであり、前記割込処理工程は、当月の取引要求のあった顧客についての取引条件が新たな取引条件に更新されていない場合には、当該顧客ついての前記口座維持手数料決定工程若しくは口座取引条件更新工程を、前記所定の順序に関わらず実行させるものであることが好ましい。
【0011】
さらに、前記口座維持手数料決定工程は、顧客の前月の平均口座残高に基いて当月の取引条件を決定するものであることが望ましい。この場合、前記当月手数料決定処理工程は、顧客の前月の残高の積数を取引日数で除算することで前記平均口座残高を求める平均口座残高演算工程を有するものである。
【0012】
また、前記取引条件は、無料手数料での取引回数を含むものであることが好ましい。この無料手数料での取引回数は、例えば、ATMの手数料無料利用回数や、手数料無料振込回数を含む。
【0013】
さらに、この処理方法は、顧客の希望する取引条件と、月初から前日までの口座取引実績とから、翌月の口座維持手数料を試算する口座維持手数料試算工程をさらに有することが望ましい。この場合、口座維持手数料試算工程は、当月末日における当月平均口座残高数に応じて口座維持手数料を表示するものである。
【0014】
また、この処理方法は、さらに、前記希望の取引条件を入力していない顧客については、この顧客の前月の取引実績情報に基いて当月の取引条件及び口座維持手数料を決定する取引条件決定処理工程を有することが好ましい。このような構成によれば、取引条件の入力をしていない顧客については、過去の取引実績に応じて当月の取引条件を決定し、即時適用することができる。
【0015】
この発明の第2の主要な観点によれば、顧客の希望する新たな口座取引条件を受け付ける取引条件受付工程と、当該顧客の当月の口座取引条件を前記新たな口座取引条件で更新する口座取引条件更新工程と、顧客から当月の口座取引要求があった場合、当該顧客の口座取引条件が未だ前記新たな口座取引条件に更新されていない場合には、当該顧客についての口座取引条件更新工程を実行させ、当該顧客の口座取引条件を更新した後で、前記口座取引を実行させる割込処理工程とを有することを特徴とする取引処理方法が提供される。
【0016】
このような構成によれば、顧客の希望する取引条件を、当月の取引から即時適用することが可能である。
【0017】
この発明の第3の主要な観点によれば、顧客の希望する新たな口座取引条件を受け付ける取引条件受付工程と、当該顧客の口座取引実績と前記顧客の入力した新たな口座取引条件に基いて、新たな口座維持手数料を演算する口座維持手数料演算工程と、当該顧客の当月の口座取引条件を前記新たな口座取引条件で更新する口座取引条件更新工程と、当該更新された口座取引条件に基いて当該顧客の口座取引要求を処理する取引処理工程とを有することを特徴とする取引処理方法が提供される。
【0018】
このような構成によれば、顧客の欲する口座取引条件に基づいて口座取引処理を行える口座処理方法が提供される。
【0019】
この発明の第4の主要な観点によれば、顧客の取引実績情報を格納する取引実績情報格納手段と、顧客の希望する新たな口座取引条件を受け付ける希望取引条件受付部と、前記取引実績情報格納部に格納された口座取引実績とこの希望取引条件受付部で受け付けた希望取引条件に基いて、当月の口座維持手数料を演算する口座維持手数料演算手段と、当該顧客の当月の口座取引条件を新たな口座取引条件で更新する口座取引条件更新手段と、顧客から当月の口座取引要求があった場合、当該顧客の口座取引条件が未だ前記新たな口座取引条件に更新されていない場合には、当該顧客についての口座引条件更新手段を実行させ、当該顧客の口座取引条件を更新した後で、前記口座取引を実行させる割込処理手段とを有することを特徴とする取引処理システムが提供される。
【0020】
また、この発明の第5の主要な観点によれば、顧客の希望する新たな口座取引条件を受け付ける取引条件受付手段と、当該顧客の当月の口座取引条件を前記新たな口座取引条件で更新する口座取引条件更新手段と、顧客から当月の口座取引要求があった場合、当該顧客の口座取引条件が未だ前記新たな口座取引条件に更新されていない場合には、当該顧客についての口座取引条件更新工程を実行させ、当該顧客の口座取引条件を更新した後で、前記口座取引を実行させる割込処理手段とを有することを特徴とする取引処理システムが提供される。
【0021】
さらに、この発明の第6の主要な観点によれば、顧客の希望する新たな口座取引条件を受け付ける取引条件受付手段と、当該顧客の口座取引実績と前記顧客の入力した新たな口座取引条件に基いて、新たな口座維持手数料を演算する口座維持手数料演算手段と、当該顧客の当月の口座取引条件を前記新たな口座取引条件で更新する口座取引条件更新手段と、当該更新された口座取引条件に基いて当該顧客の口座取引要求を処理する取引処理手段とを有することを特徴とする取引処理システムが提供される。
【0022】
なお、この発明の他の特徴と顕著な効果は、以下の発明の実施の形態の項および添付した図面とにより、当業者により明確に理解される。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
【0024】
この発明の一実施形態に係る取引処理システム1は、図1に示すように、銀行のサーバ装置2に設けられ、かつ、インターネット網3に接続されており、顧客4の端末装置5(例えばパーソナルコンピュータ)と情報交換可能に構成されている。そして、この取引処理システム1は、顧客4からの端末装置5を通したオンラインでの資金移動等の取引要求を、その要求内容に応じて処理するように構成されている。
【0025】
図2は、この取引処理システムを示すブロック図である。
【0026】
この図に示すように、この取引処理システム1は、顧客からの取引要求を処理する取引処理部6と、当月の0時0分に起動され顧客別の当月の取引条件を更新する当月取引条件更新処理部7とを有する。以下、各構成要素について詳しく説明する。
【0027】
(取引処理部)
まず、前記取引処理部6は、顧客別の当月の取引条件を格納する取引条件格納部10と、この取引条件格納部10に格納された取引条件に基いて各顧客からのオンライン取引要求を処理する取引要求処理部11と、この取引要求処理部11により処理された過去の取引の実績を格納する取引実績情報格納部12と、取引要求のあった顧客についての当月取引条件決定処理の割込み処理要求を発する割込み処理指令部13とを有する。
【0028】
前記取引条件格納部10に格納された取引条件には、図3に示すように、例えば、ATM無料利用回数14、手数料無料振込回数15及び口座維持手数料16が含まれる。これらの取引条件のうち、口座維持手数料16以外の条件、すなわち、ATM無料利用回数14及び手数料無料振込回数15は、後で説明するように顧客の希望により決定することができる。そして、この場合口座維持手数料16は、顧客の希望したATM無料利用回数14、手数料無料振込回数15、及び前記取引実績情報格納部12に格納された前月の当該顧客の取引実績に基いて決定される。
【0029】
また、この取引条件格納部10には、顧客別に、当月の取引条件が既に更新されているか/未だ更新されていないかの別を示す未更新/更新済み情報19(図2)が格納されている。
【0030】
また、前記割込み処理指令部13は、顧客からの前記取引要求があった際、この未更新/更新済み情報19を参照し、当該顧客について当月の取引条件が未だ更新されていない場合には、当該顧客についての当月取引条件更新処理部7による更新処理を前記所定の顧客処理順序に関わらず割込み実行させるものである。
【0031】
(当月取引条件更新処理部)
一方、前記当月取引条件更新処理部7は、希望取引条件を受け付ける機能と、前記取引実績情報格納部12から前月の顧客別の取引実績情報を所定の順序で取り出し、この取引実績情報と顧客の希望する取引条件とに基いて各顧客の当月の口座維持手数料を決定して前記取引条件格納部10に格納する機能とを有する。
【0032】
この当月取引条件更新処理部7は、図2に示すように、顧客が希望する翌月のATM無料利用回数及び手数料無料振込回数等の希望取引条件の入力を受け付ける希望取引条件受付部20と、この希望取引条件を格納する希望取引条件格納部21と、顧客の所定月の取引日数で除算することで前記平均口座残高を求める平均口座残高演算部22と、当月の前日までの平均口座残高と前記希望取引条件格納部21に格納された希望取引条件とに基いて翌月の口座維持手数料をシュミレーション(試算)する口座維持手数料試算部23と、希望取引条件と前月の平均口座残高に基いて当月の新たな口座維持手数料を演算する口座維持手数料演算部24と、前記希望取引条件格納部21に格納された希望取引条件と新たに決定した口座維持手数料で前記取引条件格納部に格納された取引条件を更新する取引条件更新部25と、この取引条件更新処理が終了したことに基いて前記取引条件格納部10内の前記未更新/更新済み情報19を更新済みに変更する未更新/更新済み情報変更部26とを有する。
【0033】
以下、この取引処理システムによる(1)希望取引条件入力手順、(2)取引処理手順、及び(3)取引条件の更新処理手順を、図4、図5のフローチャート及び図6以下の画面例を参照して説明する。
【0034】
(希望取引条件入力手順)
まず、希望取引条件入力手順について説明する。この手順は、顧客が翌月の口座維持手数料を決定するために行なうものである。したがって、当該口座維持手数料が適用される前の月の末日までに実行される必要がある。
【0035】
図4に示すように、月の途中、例えば5月15日に手順が実行されたとすると、この手順を実行した月の初日(5月1日)の午前0時からこの手順を実行した前日(5月14日)の午後23時59分までの取引実績を、前記取引実績情報格納部12から取り出す(ステップS1)。そして、この取引実績に基いて、この手順を実行する前日(5月14日)までの当月(5月)の口座平均残高を算出する(ステップS2)。
【0036】
ついで、このシステムは、顧客の端末5上に、図6に示すような希望取引条件入力画面を表示する(ステップS3)。この画面には、ステップS2で算出した前日(5月14日)までの口座平均残高30が表示されていると共に、ATM無料利用回数及び振込手数料無料回数の入力欄31,32が表示される。この画面に、顧客が自己が希望するATM無料利用回数及び振込手数料無料回数を入力し(ステップS4)、試算ボタン33を押すと、当該平均残高と希望取引条件とから口座維持手数料の試算(シュミレーション)が行なわれる(ステップS5)。
【0037】
この試算結果は、図7に示すように、平均残高別で、顧客端末5の画面に表示される。例えば、この画面中の"平均残高100万円未満 1,000円"とは、当月の末日(5月31日)で口座平均残高が100円未満(30万円以上)の場合には、翌月(6月)の口座維持手数料が1000円になることを意味している。従って、この試算を実行した時点(5月15日)では当月の口座平均残高が10万円であったから(図6参照)、前記の希望取引条件で、翌月の口座維持手数料を1000円にするには、預金量を増やして、当月末(5月31日)には平均残高30万円とする必要があることが分かる。
【0038】
以上の試算結果を確認したならば、この画面中の申込ボタン34を押すことで、図6の画面で入力した取引条件が前記希望取引条件格納部21に格納される(ステップS6)。このことで、希望取引条件入力工程は終了する。
【0039】
なお、この実施形態では、顧客は、この口座維持手数料の試算後、いつでも、自己の目標とする月末平均残高を達成するために必要な口座残高を再試算することが可能である。このため、この必要残高の試算は、図2に27で示す必要残高試算部で実行される。この場合、前記必要残高試算部27は、図8に示す画面を立ち上げる。顧客は、目標残高を図8に36で示す目標残高入力欄に入力し、演算ボタン37を押すことで、本日から月末までに必要な口座残高38が演算される。
【0040】
(取引処理手順、取引条件の更新処理手順)
次に、図5を参照し、取引要求処理のための工程及び取引条件の更新処理のための工程を説明する。なお、図中、S7〜S11で参照される工程が取引要求処理のための工程であり、S12〜S17で示す工程が取引条件の更新処理のための工程である。
【0041】
まず、このシステムは、顧客4からの取引要求(振込、出金等の要求)を受け取ると(ステップS7)、前記取引条件格納部10に格納された当月の取引条件を参照し、当月の取引条件が既に更新されているかを判別する(ステップS8)。当月の取引条件が既に更新されている場合には、このシステムは、この当月の取引条件格納部10に格納された当月の取引条件に基いて取引要求を逐次処理する(ステップS9)。そして、その取引内容を前記取引実績情報格納部12に順次格納していく(ステップS10)。
【0042】
一方、前記当月取引条件更新処理部7での取引条件の更新処理は、通常、当月の午前0時0分に開始される。この更新処理は、まず、全ての顧客について、前記取引条件格納部中の未更新/更新済み情報19のフラグを「未更新」にする(ステップS12)。ついで、前記取引処理部6からの割込み処理指令があるかを判断し(ステップS13)、これがない場合には、前記取引実績情報格納部12から例えば顧客ID順に顧客の前月の取引実績(平均口座残高)を取り出すと共に、前記希望取引条件格納部21に格納された前記希望取引条件を取り出す。そして、この取引実績及び希望取引条件に基いて、個々の顧客の当月の口座維持手数料を演算すると共に、前記希望取引条件で、前記取引条件格納部10を更新していく(ステップS14)。そして、当月の取引条件が更新された顧客については、前記未更新/更新済み情報19のフラグを「更新済み」にする(ステップS15)。
【0043】
この更新処理は、顧客IDに従って、例えば昇順で順次処理されていくものであり(ステップS16)、50万人以上の顧客を有する場合であっても、この更新処理に要する時間は約10〜15分程度と見積もられる。しかしながら、この短い時間の間であっても、顧客から取引要求が発せられる可能性がある。
【0044】
この場合、この実施形態では、ステップS8で、前記取引要求があった場合において当月の取引条件が未だ更新されていないと判断された場合には、ステップS11で取引条件の正規の処理順序に関わらず、当該顧客についての当月の取引条件を決定するための割込み処理指令を生成して前記当月取引条件更新処理部7に渡す。
【0045】
この場合、この当月取引条件更新処理部7は、前記ステップS12〜S16の処理ループ中、ステップS13でこの割込み指令があることを検出し、これに基いて、当該割込み指令に係る顧客について当月の取引条件の更新処理を優先的に行なう(ステップS17)。
【0046】
前記取引処理部6は、当該顧客の当月の取引条件が決定されたことに基いて、当該顧客からの取引要求をこの当月の取引条件に基いて処理する(ステップS9)。
【0047】
なお、上記一実施形態において、希望取引条件を入力していない顧客の場合には、前記当月取引条件更新部7は、前月の取引実績情報に基づいて、当該顧客のすべての取引条件を決定していくようにすれば良い。
【0048】
(実施形態の効果)
このような構成によれば、以下の効果を得ることができる。
【0049】
第1に、24時間営業のインターネット専業銀行において、取引条件、すなわち、顧客の欲する優遇条件を、前月の取引実績に応じて当月の午前0時0分からの取引要求分から即時適用することが可能になる。
【0050】
前述したように、取引条件の更新は、50万人以上の顧客を有する場合であっても、約10〜15分程度と比較的短時間に終了するものと見積もられる。しかしながら、24時間無休で顧客の取引要求を受け付ける場合には、この取引条件の更新時間内は正常な処理ができないことになるという不都合がある。すなわち、この場合、取引要求を受け付けることができないか、又は、当月の処理要求であるにも関わらず、前月の取引条件で処理しなければならないことになる。このため、通常のインターネット専業銀行では、前月の取引内容を今月の取引条件に反映させることができず、当月の取引条件は前々月の取引実績に応じて決定するものにしなければならない。
【0051】
しかしながら、この発明によれば、上述した不具合がなく、顧客毎の欲する優遇条件を、前月の取引実績に応じて当月の午前0時0分からの取引要求分から適用することが可能になる。
【0052】
第2に、上述した構成によれば、顧客自身が、優遇内容だけでなく、翌月からの口座維持手数料を自由に決定できる取引処理システムが提供される効果がある。
【0053】
すなわち、上記構成では、顧客の欲する翌月の取引条件(取引優遇内容)を受け付け、この取引条件と平均口座残高とに応じて口座維持手数料の試算を行い、この口座維持手数料を達成するための条件(月末での口座平均残高)を顧客に提示するようにした。
【0054】
このような構成によれば、顧客が任意に口座平均残高を設定することによって優遇内容だけでなく、口座維持手数料も決定することができる。
【0055】
また、顧客は、前記取引条件の入力を行った後、いつでも、翌月の口座維持手数料を実現するための条件(月末での口座平均残高)を試算することができ、現在の状況を確認することができる。
【0056】
なお、この発明は、上記一実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲で種々変形可能である。
【0057】
例えば、前記一実施形態では、取引実績として前月の平均口座残高を算出し、これに基いて口座維持手数料等を演算するようにしたが、計算の基になる取引実績は平均口座残高に限定されるものではない。例えば、総資産等に基くものであっても良い。
【0058】
また、上記一実施形態では、前記当月取引条件決定部は、当月の午前0時0分に計算を開始するようにしたが、これに限定されるものではない。さらに、割込み処理専用のプロセッサを設けるようにしても良い。
【0059】
さらに、上記一実施形態では、前記自由に決定できる取引の優遇内容(取引条件)は、ATMの無料利用回数及び無料手数料での振込回数であったが、これに限定されるものではない。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、24時間営業で、顧客との取引を中止せずに、顧客の欲する優遇措置(取引条件)を当月の取引から即時適用することのできる取引処理方法及びシステムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態を示すシステムの全体構成図。
【図2】同じく、取引処理システムを示す概略構成図。
【図3】同じく、取引条件(優遇内容)を示す図。
【図4】同じく、希望取引条件の入力手順を示すフローチャート。
【図5】同じく、取引処理手順を示すフローチャート。
【図6】同じく、希望取引条件の入力画面を示す図。
【図7】同じく、希望取引条件に基づいた口座維持手数料の試算結果表示画面を示す図。
【図8】同じく、目標平均残高を達成するために必要な残高の試算結果表示画面を示す図。
【符号の説明】
1…取引処理システム
2…サーバ装置
3…インターネット網
4…顧客
5…端末装置
6…取引処理部
7…当月取引条件更新処理部
10…取引条件格納部
11…取引要求処理部
12…取引実績情報格納部
13…割込み処理指令部
15…場合口座維持手数料
16…口座維持手数料
19…未更新/更新済み情報格納部
20…希望取引条件格納部
21…希望取引条件格納部
22…平均口座残高演算部
23…口座維持手数料試算部
25…取引条件更新部
26…未更新/更新済み情報変更部
27…必要残高試算部
30…口座平均残高
31.32…入力欄
33…試算ボタン
34…申込ボタン
37…演算ボタン
38…口座残高

Claims (12)

  1. 24時間営業の銀行のコンピュータシステムにより実行され、顧客端末からの当該顧客口座におけるオンラインでの取引要求を、当該顧客の口座における先月の取引実績に応じて定められた当月の取引条件に基づいて要求毎に処理するための取引処理方法であって、
    前記コンピュータシステムが、前記顧客端末に対して、翌月の希望取引条件の入力画面をオンラインで提供し、この入力画面でオンライン入力された希望取引条件を希望取引条件格納部に格納する希望取引条件受付工程と、
    前記コンピュータシステムが、取引実績情報格納部に格納された顧客の前月の取引実績情報及び前記希望取引条件格納部に格納された当月の希望取引条件とを、顧客毎に所定の順序で取り出し、当該前月の取引実績情報と当月の希望取引条件とに基いて当該顧客の当月の口座維持手数料を演算する口座維持手数料演算工程と、
    前記コンピュータシステムが、前記口座維持手数料演算工程で演算された口座維持手数料を含む当月の取引条件を取引条件格納部に格納すると共に当該顧客に関する当月取引条件更新済み/未更新情報を「更新済み」を示す情報に更新する当月取引条件更新工程と、
    前記コンピュータシステムが、顧客端末からの当月の取引要求をオンラインで受付け、前記取引条件格納部に格納された当該顧客の当月の取引条件を取り出し、当該当月の取引条件に基いて前記取引要求を処理する取引処理工程と、
    前記コンピュータシステムが、顧客からの当月の取引要求があった場合、当該顧客の取引条件が当月の取引条件に更新されているかを当月取引条件更新済み/未更新情報が「更新済み」を示す情報に更新されているかに基づいて判断し、更新されていない場合には当該顧客についての前記口座維持手数料演算工程と前記当月の取引条件更新工程を前記所定の順序に関わらず割込み実行させる割込処理工程と
    を有することを特徴とする取引処理方法。
  2. 請求項1記載の取引処理方法において、
    前記口座維持手数料演算工程は、前記コンピュータシステムが、前記顧客の前月の取引実績情報に基づいて平均口座残高を求め、これに顧客の希望取引条件を適用することで口座維持手数料を演算するものであることを特徴とする取引処理方法。
  3. 請求項2記載の取引処理方法において、
    前記口座維持手数料決定工程は、前記コンピュータシステムが、顧客の前月の口座残高の積数を取引日数で除算することで前記平均口座残高を求める平均口座残高演算工程を有するものであることを特徴とする取引処理方法。
  4. 請求項1記載の取引処理方法において、
    前記希望取引条件受付工程で入力できる取引条件はATM無料取引回数と手数料無料振込回数であることを特徴とする取引処理方法。
  5. 請求項1記載の取引処理方法において、
    前記コンピュータシステムが、前記希望取引条件入力工程で入力された顧客の希望取引条件と、当該顧客の月初から前日までの口座取引実績とから、当月の平均口座残高をシュミレーションし、この平均口座残高と上記希望取引条件とから翌月の口座維持手数料を試算して前記顧客端末上にオンラインで表示する口座維持手数料試算工程をさらに有する
    ことを特徴とする取引処理方法。
  6. 請求項1記載の取引処理方法において、
    前記コンピュータシステムが、前記希望取引条件入力工程で入力された顧客の前記希望取引条件と、当該顧客の月初から前日までの口座取引実績とから、当月末までに必要な口座平均残高を試算し、前記顧客端末上にオンラインで表示する口座平均残高試算工程をさらに有する
    ことを特徴とする取引処理方法。
  7. 24時間営業の銀行のコンピュータシステムにより実行され、顧客端末からの当該顧客口座におけるオンラインでの取引要求を、当該顧客の口座における先月の取引実績に応じて定められた当月の取引条件に基づいて要求毎に処理するための取引処理システムであって、
    顧客の過去の取引の実績の情報を格納する取引実績情報格納部と、
    前記顧客端末に対して、翌月の希望取引条件の入力画面をオンラインで提供し、この入力画面でオンライン入力された希望取引条件を希望取引条件格納部に格納するもの希望取引条件受付手段と、
    前記取引実績情報格納部に格納された顧客の前月の取引実績情報及び前記希望取引条件格納部に格納された当月の希望取引条件とを、顧客毎に所定の順序で取り出し、当該前月の取引実績情報と当月の希望取引条件とに基いて当該顧客の当月の口座維持手数料を演算する口座維持手数料演算手段と、
    前記口座維持手数料演算手段で演算された口座維持手数料を含む当月の取引条件を取引条件格納部に格納すると共に当該顧客に関する当月取引条件更新済み/未更新情報を「更新済み」を示す情報に更新する当月取引条件更新手段と、
    前記顧客端末からの当月の取引要求をオンラインで受付け、前記取引条件格納部に格納された当該顧客の当月の取引条件を取り出し、当該当月の取引条件に基いて前記取引要求を処理する取引処理手段と、
    前記顧客からの当月の取引要求があった場合、当該顧客の取引条件が当月の取引条件に更新されているかを当月取引条件更新済み/未更新情報が「更新済み」を示す情報に更新されているかに基づいて判断し、更新されていない場合には当該顧客についての前記口座維持手数料演算工程と前記当月の取引条件更新工程を前記所定の順序に関わらず割込み実行させる割込処理手段と
    を有することを特徴とする取引処理システム。
  8. 請求項7記載の取引処理システムにおいて、
    前記口座維持手数料演算手段は、前記顧客の前月の取引実績情報に基づいて平均口座残高を求め、これに顧客の希望取引条件を適用することで口座維持手数料を演算するものである
    ことを特徴とする取引処理システム。
  9. 請求項8記載の取引処理システムにおいて、
    前記口座維持手数料決定手段は、前記顧客の前月の口座残高の積数を取引日数で除算することで前記平均口座残高を求める平均口座残高演算手段を有するものであることを特徴とする取引処理システム。
  10. 請求項7記載の取引処理システムにおいて、
    前記希望取引条件受付手段で入力できる取引条件はATM無料取引回数と手数料無料振込回数であることを特徴とする取引処理システム。
  11. 請求項7記載の取引処理システムにおいて、
    前記希望取引条件入力手段で入力された顧客の希望取引条件と、当該顧客の月初から前日までの口座取引実績とから、当月の平均口座残高をシュミレーションし、この平均口座残高と上記希望取引条件とから翌月の口座維持手数料を試算して前記顧客端末上にオンラインで表示する口座維持手数料試算手段をさらに有する
    ことを特徴とする取引処理システム。
  12. 請求項7記載の取引処理方法において、
    前記希望取引条件入力手段で入力された顧客の前記希望取引条件と、当該顧客の月初から前日までの口座取引実績とから、当月末までに必要な口座平均残高を試算し、前記顧客端末上にオンラインで表示する口座平均残高試算工程をさらに有する
    ことを特徴とする取引処理システム。
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