JP2001209679A - 債務弁済引受システム、コンピュータ読み取り可能な記録媒体及び債務弁済引受装置 - Google Patents

債務弁済引受システム、コンピュータ読み取り可能な記録媒体及び債務弁済引受装置

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JP2001209679A
JP2001209679A JP2000017624A JP2000017624A JP2001209679A JP 2001209679 A JP2001209679 A JP 2001209679A JP 2000017624 A JP2000017624 A JP 2000017624A JP 2000017624 A JP2000017624 A JP 2000017624A JP 2001209679 A JP2001209679 A JP 2001209679A
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Japan
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debt
date
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underwriting
debt repayment
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JP2000017624A
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Toshihiro Fujinuki
俊裕 藤貫
Hideki Maekawa
秀樹 前川
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MUFG Bank Ltd
Original Assignee
Bank of Tokyo Mitsubishi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 営業上の債務である「買掛債務」「未払金返
済債務」を対象とする新しい「負債」サイドのオフバラ
ンススキームを提供できる債務弁済引受システム、債務
引受弁済プログラムを格納した記録媒体及び債務弁済引
受装置を提供せんとするものである。 【解決手段】 債務弁済期日までの期日計算を行い、そ
れまでの金利を計算する金利計算手段1aと、債務弁済
額から前記金利を差し引き、債務引受対価を計算する債
務引受対価計算手段2aと、債務引受対価の受領の確認
を条件として、期間管理を行い、債務弁済期日に、所定
の決済手段に対して、債務弁済を指示する債務弁済管理
手段4aとを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、債務弁済引受シス
テム、債務弁済引受プログラムを記録したコンピュータ
読み取り可能な記録媒体及び債務弁済引受装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より優良企業を主体に自己資本比率
の向上等をねらいとしたオフバランススキームが、種々
行われてきている。
【0003】ここで自己資本比率とは、自己資本を、総
資本で除算したもので表される。また総資本とは、自己
資本と他人資本の総和であり、バランスシート上総資産
と同額となる。さらに他人資本とは、バランスシード上
の負債の部の総額を示す。
【0004】売掛金を証券化するなどしてバランスシー
トから落とすなど、これまでの手法は、全て「資産」サ
イドに立った流動化・証券化であり、簡単にできるもの
はやり尽くした感がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一方現在の経済環境に
おいては、、増加運転資金や設備投資に伴う資金需要は
少なく、優良企業は、手元流動性に余裕が出ている状況
と言うこともあり、「負債」サイドのオフバランスニー
ズが出てきている。
【0006】これまで「負債」サイドのオフバランス
は、社債・借入金を対象としたものしかなかったため、
既に無借金に近い企業は対象とする「負債」がないとい
う課題があった。
【0007】本発明は、以上のような問題に鑑み創案さ
れたもので、営業上の債務である「買掛債務」「未払金
返済債務」等を対象とする新しい「負債」サイドのオフ
バランススキームを提供できる債務弁済引受システム及
び債務弁済引受プログラムを記録したコンピュータ読み
取り可能な記録媒体を提供せんとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】そのため本発明に係る債
務弁済引受システムの構成は、債務弁済期日までの期日
計算を行い、それまでの金利を計算する金利計算手段
と、債務弁済額から前記金利を差し引き、債務引受対価
を計算する債務引受対価計算手段と、債務引受対価の受
領の確認を条件として、期間管理を行い、債務弁済期日
に、所定の決済手段に対して、債務弁済を指示する債務
弁済管理手段とを有することを基本的特徴としている。
【0009】上記構成によれば、債務者の要請に基づ
き、このシステム(或いはこのシステムのユーザ)が、
債権者に対し、弁済を行うことになる。すなわち、債務
者から要請があると、本システムは、上記金利計算手段
に、債務弁済期日までの金利を計算させ、さらに債務引
受対価計算手段に、債務弁済額から前記金利を差し引か
せて、債務引受対価を計算させる。債務弁済管理手段
は、債務者からの債務引受対価の受領を確認して、期間
管理を行い、債務弁済期日に、債務者に代わって、所定
の決済手段に対し、債権者への債務弁済を指示する。す
なわち、債務弁済額の支払いを行う。
【0010】このシステムでは、債務弁済期日前に、債
務者の弁済を可能とし、早い段階で買掛債務・未払金返
済債務をオフバランス化できるようになり、自己資本比
率の向上に役立つ(総資本中の他人資本の額を減ずるた
め、自己資本比率が上昇する)。もちろん、買掛金・未
払金等を、支払期日前に早払いする(支払ってしまう)
ことでも、同様に、自己資本比率を上昇させることはで
きるが、買掛金などを早期に払ってしまうと、債権者に
対して、「早払いの実績(支払期間の短縮)」となって
しまうため、支払期限を元に戻すことが難しくなる。し
かし、上記システムを使用したスキームでは、債務の弁
済自身は、債務弁済管理手段によって、債務弁済期日に
行われるため、債権者に対して、「早払いの実績」を作
ってしまうことにはならない。また債務者が支払うべき
額は、早期に支払う分、上記金利を差し引いた債務引受
対価額で済むことになる。
【0011】請求項2に係る債務弁済引受システムの構
成は、債務弁済期日までの期日計算及び支払希望日から
債務弁済期日までの期日計算を行い、債務弁済期日まで
の金利と支払希望日における割引金利を計算する金利計
算手段と、債務弁済期日までの前記金利を、債務弁済額
から差し引き、債務引受対価を計算する債務引受対価計
算手段と、支払希望日における前記割引金利を、債務弁
済額から差し引き、割引弁済額を計算する割引弁済額計
算手段と、債務引受対価の受領の確認を条件として、期
間管理を行い、支払希望日に、所定の決済手段に対し
て、割引弁済額に相当する債務弁済を指示する債務弁済
管理手段とを有することを特徴としている。
【0012】上記構成では、債権者からの要請に基づ
き、債務弁済期日到来前に、上記債務弁済額を(割引金
利分)割り引いて、その弁済を行う(割引弁済額を支払
う)場合の構成を規定したものであって、それによっ
て、債権者にとっても新たな資金調達を可能にするもの
である。上記構成では、債務弁済期日到来前に、その弁
済を行うのであるから、支払希望日から債務弁済期日ま
での割引金利分を債務弁済額から差し引いた割引弁済額
を債権者に対して支払い、それを持って債務の弁済とす
る。
【0013】上記2つの構成において、債務弁済管理手
段における債務引受対価の受領の確認は、任意の電子決
済システム(たとえば全国銀行協会連合会により運営さ
れている全銀システムなど)における入金通知に基づい
て行っても良い(請求項3)。
【0014】また債務弁済管理手段による債務弁済の指
示を、任意の電子決済システムに対して行うことで、債
務弁済がなされたものとしても良いことは言うまでもな
い(請求項4)。
【0015】これまでの構成は、1台のコンピュータの
構成(スタンドアローンの構成)でも成り立つものであ
るが、LAN(ローカルエリアネットワーク)やインタ
ーネットなどのネットワークを使用して、複数のコンピ
ュータにおいて、これらの各手段を機能させ、それらを
上記ネットワークで有機的に連携させる場合も成り立つ
構成である。請求項5及び6は、そのような構成につい
ても、本発明に含まれることを明らかにしている。
【0016】すなわち、請求項5の構成は、ネットワー
クを構成するコンピュータの少なくとも1つに、前記各
計算手段と債務弁済管理手段を備えることを特徴として
いる。もちろん1つのコンピュータに全手段が含まれる
場合は、スタンドアローンの構成であるが、2台以上の
コンピュータにこれらの各手段が夫々含まれる場合(特
に各手段が分散して含まれる場合)は、ネットワークを
構成するコンピュータ全体で、上記請求項1や請求項2
の構成を達成することになる。
【0017】さらに請求項6の構成は、前記請求項5の
構成のうち、特に分散して各手段が含まれる場合の構成
を規定している。すなわち、ネットワークを構成する複
数のコンピュータに、前記各計算手段及び債務弁済管理
手段を分散して備え、それらの間で上記手段の処理を分
散して行うことを特徴としている。
【0018】請求項7〜請求項9までの構成は、請求項
1〜請求項2に記載の構成を、コンピュータに実行させ
るために、該コンピュータで実行可能なプログラムを格
納した記録媒体を規定している。すなわち、上述した課
題を解決するための構成として、各手段を、コンピュー
タの構成を利用することで実現する、該コンピュータで
読み込まれて実行可能なプログラムを格納した記録媒体
を開示する。この場合、コンピュータとは中央演算処理
装置の構成を含んだ汎用的なコンピュータの構成の他、
特定の処理に向けられた専用機などの含むものであって
も良く、中央演算処理装置の構成を伴うものであれば特
に限定はない。
【0019】このような記録媒体から、コンピュータを
各手段として機能させるためのプログラムが該コンピュ
ータに読み出されると、請求項1〜請求項2に規定され
た各手段と同様な構成が実現される。
【0020】この記録媒体により、これをソフトウェア
商品として容易に配布、販売することができるようにな
る。また、既存のハードウェア資源を用いてこのソフト
ウェアを使用することにより、既存のハードウェアで新
たなアプリケーションとしての本発明のシステムが容易
に実行できるようになる。またこのような記録媒体の構
成の他、RAMやROMなどの内部記憶装置の構成やハ
ードディスクなどの外部記憶装置の構成も、そのような
プログラムがそこに記録されれば、本発明に規定する記
録媒体に含まれることは言うまでもない。
【0021】尚、請求項7〜請求項9記載の各手段のう
ち一部の機能は、コンピュータに組み込まれた機能(コ
ンピュータにハードウェア的に組み込まれている機能で
も良く、該コンピュータに組み込まれているオペレーテ
ィングシステムや他のアプリケーションプログラムなど
によって実現される機能でも良い)によって実現され、
前記記録媒体に記録されたプログラムには、該コンピュ
ータによって達成される機能を呼び出すあるいはリンク
させる命令が含まれていてもよい。
【0022】これは、請求項1乃至請求項2に規定され
た各手段の一部が、例えばオペレーティングシステムな
どによって達成される機能の一部で代行され、記録媒体
にはその機能を実現するためのプログラムないしモジュ
ールなどは直接記録されているわけではないが、それら
の機能を達成するオペレーティングシステムの機能の一
部を、呼び出したりリンクさせるようにしてあれば、実
質的に同じ構成となるからである。
【0023】そのうち、請求項7の構成は、請求項1の
構成に対応する構成であり、その具体的構成は、コンピ
ュータを、債務弁済期日までの期日計算を行い、それま
での金利を計算する金利計算手段と、債務弁済額から前
記金利を差し引き、債務引受対価を計算する債務引受対
価計算手段と、債務引受対価の受領の確認を条件とし
て、期間管理を行い、債務弁済期日に、所定の決済手段
に対して、債務弁済を指示する債務弁済管理手段として
機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読
み取り可能な記録媒体である。
【0024】また請求項8の構成は、請求項2の構成に
対応する構成であり、その具体的構成は、コンピュータ
を、債務弁済期日までの期日計算及び支払希望日から債
務弁済期日までの期日計算を行い、債務弁済期日までの
金利と支払希望日における割引金利を計算する金利計算
手段と、債務弁済期日までの前記金利を、債務弁済額か
ら差し引き、債務引受対価を計算する債務引受対価計算
手段と、支払希望日における前記割引金利を、債務弁済
額から差し引き、割引弁済額を計算する割引弁済額計算
手段と、債務引受対価の受領の確認を条件として、期間
管理を行い、支払希望日に、所定の決済手段に対して、
割引弁済額に相当する債務弁済を指示する債務弁済管理
手段として機能させるためのプログラムを記録したコン
ピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0025】加えて請求項7及び請求項8の構成は、記
録媒体から読み出されてコンピュータで実行された場合
に、必ずしもスタンドアローン型のコンピュータのみで
実行されるものではなく、ネットワークを構成する複数
のコンピュータ(例えばサーバ−クライアント間)で実
行されることも考えられる。請求項9の構成は、そのよ
うな構成を規定しており、具体的には、前記コンピュー
タは、ネットワークを構成する複数のコンピュータで構
成され、前記各手段による処理は、それらのコンピュー
タにおいて分散処理されるように、プログラムに設定さ
れたことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録
媒体を提供するものである。
【0026】さらに請求項10〜請求項13の構成は、
請求項1及び請求項2の構成において、該システムが、
サーバ−クライアントの構成に適用された場合の、サー
バとクライアントの各構成の一類型を、夫々規定したも
のであり、請求項10は請求項1のサーバ側の構成の一
類型を、請求項11は請求項1のクライアント側の構成
の一類型を、また請求項12は請求項2のサーバ側の構
成の一類型を、請求項13は請求項2のクライアント側
の構成の一類型を、各示している。
【0027】そのうち請求項10の債務引受装置の構成
は、金利計算手段によって計算された債務弁済期日まで
の金利を債務引受対価計算手段によって債務弁済額から
差し引くことで計算された債務引受対価に関し、それが
受領されたことを確認してから、期間管理を行い、債務
弁済期日に、所定の決済手段に対して、債務弁済を指示
する債務弁済管理手段を少なくとも有することを特徴と
している。
【0028】請求項11の債務引受装置の構成は、債務
弁済期日までの期日計算を行い、それまでの金利を計算
する金利計算手段と、債務弁済額から前記金利を差し引
き、債務引受対価を計算する債務引受対価計算手段とを
少なくとも有しており、債務引受対価受領確認を条件と
して、債務弁済期日に、所定の決済手段に対して、債務
弁済を指示する債務弁済管理手段に対し、前記債務引受
対価計算手段が、債務引受対価の額を通知することを特
徴としている。
【0029】請求項12の債務引受装置の構成は、金利
計算手段によって計算された債務弁済期日までの金利を
債務引受対価計算手段によって債務弁済額から差し引く
ことで計算された債務引受対価に関し、それが受領され
たことを確認してから、期間管理を行い、支払希望日
に、所定の決済手段に対して、前記金利計算手段によっ
て計算された支払希望日から債務弁済期日までの割引金
利を割引弁済額計算手段によって債務弁済額から差し引
くことで計算された割引弁済額に相当する債務弁済を、
指示する債務弁済管理手段を少なくとも有することを特
徴としている。
【0030】請求項13の債務引受装置の構成は、債務
弁済期日までの期日計算及び支払希望日から債務弁済期
日までの期日計算を行い、債務弁済期日までの金利と支
払希望日における割引金利を計算する金利計算手段と、
債務弁済期日までの前記金利を、債務弁済額から差し引
き、債務引受対価を計算する債務引受対価計算手段と、
支払希望日における前記割引金利を、債務弁済額から差
し引き、割引弁済額を計算する割引弁済額計算手段とを
少なくとも有しており、債務引受対価受領確認を条件と
して、支払希望日に、所定の決済手段に対して、割引弁
済額に相当する債務弁済を指示する債務弁済管理手段に
対し、前記債務引受対価計算手段が、債務引受対価の額
を通知すると共に、同債務弁済管理手段に対して、前記
割引弁済額計算手段が、割引弁済額を通知することを特
徴としている。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
例と共に説明する。 (実施例1)図1及び図2は、発明の債務弁済引受プロ
グラムを格納したCD−ROMが、スタンドアローン型
のコンピュータ100に読み出されて実行された場合
に、該コンピュータ100に債務弁済引受システムが構
成された場合の、装置概要と機能ブロック構成を示して
いる。
【0032】図1に示すように、上記コンピュータ10
0は、CPU111、RAM112、ROM113、フ
ロッピーディスクドライブFDD114、ハードディス
クドライブHDD115、CD−ROMドライブ11
6、キーボード117、ディスプレイなどの表示装置1
18、モデム或いはターミナルアダプタなどの通信装置
119、タイマ120を備える通常の構成であり、これ
らはバス110を介してつながっており、上記CD−R
OMドライブ116に、本発明の債務弁済引受プログラ
ムを格納したCD−ROMが挿入されて、該プログラム
が読み出され、該コンピュータ100において実行され
ることで、図2に示す債務弁済引受システムが構成され
ることになる。
【0033】上記債務弁済引受システムの構成は、図2
に示すように、金利計算手段1aと、債務引受対価計算
手段2aと、債務弁済管理手段4aとを有する構成であ
る。
【0034】そのうち、金利計算手段1aは、上記CP
U111とRAM112及びハードディスクドライブ1
15などの構成を有しており、債務弁済期日までの金利
を計算する構成である。すなわち、本システムのタイマ
120から得られる本日の日付(或いは本システムのオ
ペレータにより指定された日付)から、オペレータによ
ってキーボード117などから入力された債務弁済期日
までの期日計算を行い、さらにオペレータにより入力さ
れた金利の利率(デフォルトで所定の値に設定されてい
ても良い)に基づいて、上記期間の金利を計算する。
【0035】上記債務引受対価計算手段2aは、同じく
上記CPU111とRAM112及びハードディスクド
ライブ115などの構成を有しており、債務引受対価を
計算する構成である。すなわち、オペレータによってキ
ーボード117などから入力された債務弁済額から前記
金利を差し引いて、債務引受対価として算出する。
【0036】債務弁済管理手段4aは、上記CPU11
1とRAM112及びハードディスクドライブ115、
通信装置119などの構成を有しており、全国銀行協会
連合会が提供している電子決済システム200に対し
て、債務弁済を指示する構成である。すなわち、債務者
から上記債務引受対価の額分の入金があり、前記電子決
済システム200から、上記通信装置119を介して、
その情報をCPU111に伝達する。該CPU111
は、それによって期間管理を開始する。そして、上記債
務弁済期日に達した段階で、上記通信装置119を介し
て、電子決済システム200に向け、債務弁済額分を、
前記債権者へ入金するよう指示を出す。
【0037】図3は、債務者Aが、債権者Bに、債務の
弁済を行うのに、以上の債務弁済引受システム(これを
操作するオペレータを弁済者Cとする)を使用した場合
の処理の流れを示している。尚、図中Dは電子決済シス
テム200に接続され、弁済者Cの取引口座が設定され
ている金融機関である。
【0038】同図に示すように、1)債務者Aは、債権
者Bと弁済者Cに、本システムを利用して債務の弁済を
行う旨を通知する(予め3者間で契約を結んでいても良
い)。2)この通知に対し債権者B及び弁済者Cは、異
議がある場合、異議を通知する。本例では、その異議が
ないものとして取引が進行するものとする。3)債務者
Aは、弁済者Cに、債権・債務に係る取引の種類、債権
者名及び債務者名、債務者及び債権者の取引口座の情報
(3者間の契約が予め締結されている場合はこれらは予
め登録されている)、債務弁済期日、債務弁済額を少な
くとも通知する。4)弁済者Cは、債務弁済期日までの
期日計算を行い、債務者Aの了解を得た金利利率(契約
で予め了解を得ていても良い)に基づき、金利を計算
し、債務引受対価を算出する。5)債務引受対価を債務
者Aに通知する。6)債務者Aは、金融機関Dに設けら
れた弁済者Cの口座に債務引受対価を振り込む。7)金
融機関Dから弁済者Cに、債務引受対価の入金があった
ことを通知する。8)弁済者Cは、期日管理を行い、債
務弁済期日になったところで、金融機関Dに対し、債権
者Bに弁済を行うよう指示する。9)金融機関Dは、電
子決済システム200を使用して、債権者Aに、債務弁
済額を振り込む。以上のようにして本システムの処理が
終了する。
【0039】図4は、以上のシステムにおける両計算手
段1a及び2aにおける処理の手順を示すフローチャー
トである。
【0040】まず、本システムのオペレータのキーボー
ド117入力で、債務弁済引受を行う取引の取引整理番
号が入力され、債権・債務に係る取引の種類、債務者か
らの依頼があった日付、債権者名及び債務者名、債務者
及び債権者の取引口座の情報、債務弁済期日、債務弁済
額の入力を行い(ステップS101)、ハードディスク
上の取引ファイル121中に格納する(ステップS10
2)。この他に取引ファイル121中には、金利の利
率、金利計算開始日を格納する欄がある。また後述する
計算手段1a及び2aによる計算結果を格納する金利
欄、債務引受対価欄も備えている。
【0041】前記金利計算手段1aは、本システムの表
示装置118上に、金利の利率の入力又はデフォルトで
設定された金利の利率の選択を促す画面表示を行い、オ
ペレータからの金利利率の入力があったか否かをチェッ
クする(ステップS103)。金利の利率の入力がなけ
れば(ステップS103;No)、デフォルトで設定さ
れている利率を採用する旨の画面を表示する。そしてオ
ペレータからの承認があるか否かをチェックし(ステッ
プS104)、その承認を待って(ステップS104;
Yes)、その利率を、前記取引ファイル121中の金
利の利率とする(ステップS105)。その承認がなけ
れば(ステップS104;No)、前記ステップS10
3に復帰する。また該ステップS103で、オペレータ
からの金利の利率の入力があれば(ステップS103;
Yes)、その利率を取引ファイル121中の金利の利
率とする(ステップS106)。
【0042】前記金利計算手段1aは、金利計算開始日
の指定を行うかを問う画面表示をなし、オペレータから
の指定があるか否かをチェックする(ステップS10
7)。金利計算開始日の指定がある場合(ステップS1
07;Yes)、その日を金利計算の開始日として、前
記取引ファイル121中に記憶する(ステップS10
8)。反対にその指定がなければ(ステップS107;
No)、タイマ120から本日の日付を得、それを金利
計算の開始日として、前記取引ファイル121中に記憶
する(ステップS109)。
【0043】そして、金利計算手段1aは、金利計算の
開始日から債務弁済期日までの期日計算を行う(ステッ
プS110)。さらに上記金利の利率に基づいて、上記
期間の金利を計算し、取引ファイル121中に格納する
(ステップS111)。
【0044】次に債務引受対価計算手段2aは、上記債
務弁済額から前記金利を差し引いて、債務引受対価とし
て算出し、同じく前記取引ファイル121中に格納する
(ステップS112)。この時同時に、該債務引受対価
の額は、画面表示され、オペレータにより、該債務引受
対価の額と取引整理番号が債務者に通知される。
【0045】また図5は、以上のシステムにおける債務
弁済管理手段4aにおける処理の手順を示すフローチャ
ートである。
【0046】前記債務弁済管理手段4aは、前記電子決
済システム200からの通知を監視しており(ステップ
S201)、通知があった場合(ステップS201;Y
es)、その通知に、債務者から上記債務引受対価の額
分の入金があったことを知らせる通知が含まれるか否か
をチェックする(ステップS202)。取引整理番号と
共に、その分の入金があったことを知らせる通知が含ま
れる場合(ステップS202;Yes)、前記取引ファ
イル121から該当する取引整理番号と債務弁済期日を
取得し、RAM112上に記憶せしめる(ステップS2
03)。以上の処理の後、又は上記ステップS201及
びステップS202において、そのような通知がない場
合(ステップS201;No、ステップS202;N
o)、次のステップS204に処理を移行させる。
【0047】前記債務弁済管理手段4aは、RAM11
2上の債務弁済期日を監視し、タイマ120上の本日の
日付と債務弁済期日の日付とが一致するか否かをチェッ
クする(ステップS204)。それが一致する場合(ス
テップS204;Yes)、その取引整理番号を基に、
取引ファイル121から、債権者の口座番号と債務弁済
額を取り出し、上記電子決済システム200に対して、
該口座番号への上記債務弁済額の振り込みを指示する
(ステップS205)。以上の処理の後、又はタイマ1
20上の本日の日付と債務弁済期日の日付とが一致しな
い場合(ステップS204;No)、処理をステップS
201に戻して以上の処理を繰り返す。
【0048】以上詳述した実施例1の構成によれば、債
務者Aの要請に基づき、このシステムを有する弁済者C
が、債権者Bに対し、弁済を行うことになる。すなわ
ち、債務者Aからの要請を受けた本システムのオペレー
タは、上記のように、本システムに対し必要な入力を行
う。すると、本システムは、上記金利計算手段1aに、
債務弁済期日までの金利を計算させ、さらに債務引受対
価計算手段2aに、債務弁済額から前記金利を差し引か
せて、債務引受対価を計算させる。そして債務弁済管理
手段4aは、債務者Aからの債務引受対価の受領を確認
して、期間管理を行い、債務弁済期日に、債務者Aに代
わって、上記電子決済システム200に対し、債権者B
への債務弁済を指示する(債務弁済額の支払いを行
う)。
【0049】このシステムでは、債務弁済期日前に、債
務者Aの弁済を可能とし、早い段階で買掛債務・未払金
返済債務をオフバランス化できるようになり、自己資本
比率の向上に役立つ。また本システムを使用したスキー
ムでは、債務の弁済自身は、債務弁済管理手段4aによ
って、債務弁済期日に行われるため、債権者Bに対し
て、「早払いの実績」を作ってしまうことにはならず、
さらに債務者Aが支払うべき額は、早期に支払う分、上
記金利を差し引いた債務引受対価額で済むことになる。
【0050】(実施例2)図6は、発明の債務弁済引受
プログラムを格納したCD−ROMが、LANを構成す
るサーバ101−クライアント102、103及び10
4間のサーバ101側のコンピュータに読み出されて実
行された場合に、これらのコンピュータ間で債務弁済引
受システムが構成された場合の、装置概要を示してい
る。本実施例の構成で達成される債務弁済引受システム
は、債務弁済期日前に、債権者の要請により、その弁済
を行ってしまうことができる構成を提供するものであ
る。
【0051】サーバ101及び各クライアント102、
103及び104の基本的構成は、図1に示した構成と
同様な構成を有しており、その詳細は省略する。基本的
に、取引ファイル121、後述する債務弁済管理手段4
bの構成は、サーバ101側に備えられており、また本
システムのオペレータによるキーボード117入力や必
要な画面への出力は、何れのクライアント102、10
3及び104でも行えるようになっており、さらにその
ような入力を行うクライアント側に、後述する金利計算
手段1b、債務引受対価計算手段2b、割引弁済額計算
手段3bの構成が備えられている。
【0052】そして、サーバ101側のCD−ROMド
ライブ116に、本発明の債務弁済引受プログラムを格
納したCD−ROMが挿入されて、該プログラムが読み
出され、該コンピュータにおいて実行されることで、サ
ーバ101側に、取引ファイル121及び債務弁済管理
手段4bの構成が、また各クライアント102、103
及び104側に、金利計算手段1b、債務引受対価計算
手段2b、割引弁済額計算手段3bの構成が実現され、
それらの構成をもって、図7に示す債務弁済引受システ
ムが構成されることになる。
【0053】尚、このように1つのCD−ROMだけ
で、これらのコンピュータ間に以上の構成が実現される
場合だけでなく、サーバ101用のCD−ROM、及び
各クライアント102、103及び104用の各CD−
ROMを用意し、それらに格納されたプログラムを個々
に読み出させ実行させることで、サーバ101側に、取
引ファイル121及び債務弁済管理手段4bが、また各
クライアント102、103及び104側に、金利計算
手段1b、債務引受対価計算手段2b、割引弁済額計算
手段3bが構成されるようにしても良いことは言うまで
もない。
【0054】上記債務弁済引受システムの構成は、図7
に示すように、金利計算手段1bと、債務引受対価計算
手段2bと、割引弁済額計算手段3bと、債務弁済管理
手段4bとを有する構成である。
【0055】上記金利計算手段1bは、債務弁済期日ま
での期日計算以外に、支払希望日から債務弁済期日まで
の期日計算も行い、それに対応して、債務弁済期日まで
の金利と支払希望日における割引金利を計算する構成で
ある。すなわち、本システムは、前述のように、債務弁
済期日前に、債権者の要請により、その弁済を行ってし
まうことができる構成を提供するものであり、その場
合、債権者が希望する日(支払希望日)に債務弁済を行
うのであるから、その金利分を債務弁済額から割り引い
て支払をなす(すなわち割引弁済額の支払をなす)。そ
のため、上記金利計算手段1bは、支払希望日から債務
弁済期日までの期日計算も行い、それに基づいて、割り
引く金利分を割引金利として計算するようにしている。
【0056】上記債務引受対価計算手段2bは、前記実
施例1の構成と同じ構成であり、ここでは、その説明を
省略する。
【0057】上記割引弁済額計算手段3bは、支払希望
日における前記割引金利を、債務弁済額から差し引き、
割引弁済額を計算する構成である。すなわち、本システ
ムは、前述のように、債務弁済期日前に、債権者の要請
により、その弁済を行ってしまうことができる構成を提
供するものであり、その場合、債権者が希望する日(支
払希望日)に債務弁済を行うのであるから、前記割引金
利分を債務弁済額から割り引いて支払を行うことにな
り、そのために、上記割引弁済額計算手段3bは、上記
のような計算を行って、割引弁済額を算出するようにし
ている。
【0058】上記債務弁済管理手段4bは、前記実施例
の債務弁済管理手段4aとほぼ同じ構成を有している
が、債権者が希望する期日(すなわち支払希望日)に、
前記電子決済システム200に対して、前記割引弁済額
に相当する債務弁済を指示する構成である。
【0059】図8は、以上のシステムにおける各計算手
段1b、2b及び3bにおける処理の手順を示すフロー
チャートである。
【0060】まず、本システムのオペレータのキーボー
ド117入力で、債務弁済引受を行う取引の取引整理番
号が入力され、債権・債務に係る取引の種類、債務者か
らの依頼があった日付、債権者名及び債務者名、債務者
及び債権者の取引口座の情報、債務弁済期日、債務弁済
額の入力を行い(ステップS301)、ハードディスク
上の取引ファイル121中に格納する(ステップS30
2)。この他に取引ファイル121中には、金利の利
率、金利計算開始日、支払希望日を格納する欄がある。
また後述する計算手段1b、2b及び3bによる計算結
果を格納する金利欄、債務引受対価欄、割引弁済額欄も
備えている。
【0061】前記金利計算手段1bは、本システムの表
示装置118上に、金利の利率の入力又はデフォルトで
設定された金利の利率の選択を促す画面表示を行い、オ
ペレータからの金利利率の入力があったか否かをチェッ
クする(ステップS303)。金利の利率の入力がなけ
れば(ステップS303;No)、デフォルトで設定さ
れている利率を採用する旨の画面を表示する。そしてオ
ペレータからの承認があるか否かをチェックし(ステッ
プS304)、その承認を待って(ステップS304;
Yes)、その利率を、前記取引ファイル121中の金
利の利率とする(ステップS305)。その承認がなけ
れば(ステップS304;No)、前記ステップS30
3に復帰する。また該ステップS303で、オペレータ
からの金利の利率の入力があれば(ステップS303;
Yes)、その利率を取引ファイル121中の金利の利
率とする(ステップS306)。
【0062】前記金利計算手段1bは、金利計算開始日
の指定を行うかを問う画面表示をなし、オペレータから
の指定があるか否かをチェックする(ステップS30
7)。金利計算開始日の指定がある場合(ステップS3
07;Yes)、その日を金利計算の開始日として、前
記取引ファイル121中に記憶する(ステップS30
8)。反対にその指定がなければ(ステップS307;
No)、タイマ120から本日の日付を得、それを金利
計算の開始日として、前記取引ファイル121中に記憶
する(ステップS309)。
【0063】そして、金利計算手段1bは、金利計算の
開始日から債務弁済期日までの期日計算を行う(ステッ
プS310)。さらに上記金利の利率に基づいて、上記
期間の金利を計算し、取引ファイル121中に格納する
(ステップS311)。
【0064】次に債務引受対価計算手段2bは、上記債
務弁済額から前記金利を差し引いて、債務引受対価とし
て算出し、同じく前記取引ファイル121中に格納する
(ステップS312)。この時同時に、該債務引受対価
の額は、画面表示され、オペレータにより、該債務引受
対価の額と取引整理番号が債務者に通知される。
【0065】他方該金利計算手段1bは、債権者から本
システムのオペレータに対し、債務弁済期日前の支払を
希望する旨の連絡がなかったかを問い合わせる表示をな
し、そのような問い合わせに対するオペレータのオペレ
ーションの有無をチェックする(ステップS313)。
債権者からの支払希望日を別に設定する旨の連絡があっ
たとのオペレータの入力がある場合(ステップS31
3;Yes)、支払希望日に関する入力を促す表示をな
し、オペレータによる支払希望日の入力があったか否か
をチェックする(ステップS314)。支払希望日に関
する入力があった場合(ステップS314;Yes)、
その支払希望日を取引ファイル121中に格納する(ス
テップS315)。
【0066】次に金利計算手段1bは、支払希望日から
債務弁済期日までの期日計算を行う(ステップS31
6)。さらに上記金利の利率に基づいて、上記期間の割
引金利を計算し、取引ファイル121中に格納する(ス
テップS317)。
【0067】そして割引弁済額計算手段3bは、支払希
望日における前記割引金利を、債務弁済額から差し引
き、割引弁済額を計算し、同じく前記取引ファイル12
1中に格納する(ステップS318)。この時同時に、
該割引弁済額は、画面表示され、オペレータにより、該
割引弁済額と取引整理番号が債権者に通知される。
【0068】尚、上記ステップS318の後、或いは前
記ステップS313、ステップS314において、いず
れもそのチェック結果がNoである場合(ステップS3
13;No、ステップS314;No)、前記ステップ
S301に戻って、以上の処理を繰り返す。
【0069】また図9は、以上のシステムにおける債務
弁済管理手段4bにおける処理の手順を示すフローチャ
ートである。
【0070】前記債務弁済管理手段4bは、前記電子決
済システム200からの通知を監視しており(ステップ
S401)、通知があった場合(ステップS401;Y
es)、その通知に、債務者から上記債務引受対価の額
分の入金があったことを知らせる通知が含まれるか否か
をチェックする(ステップS402)。取引整理番号と
共に、その分の入金があったことを知らせる通知が含ま
れる場合(ステップS402;Yes)、前記取引ファ
イル121中に割引弁済額のデータが記憶されているか
否かをチェックする(ステップS403)。割引弁済額
のデータが記憶されていれば(ステップS403;Ye
s)、取引ファイル121から該当する取引整理番号と
支払希望日を取得し、RAM112上に記憶せしめる
(ステップS404)。反対に割引弁済額のデータが記
憶されていなければ(ステップS403;No)、取引
ファイル121から該当する取引整理番号と債務弁済期
日を取得し、RAM112上に記憶せしめる(ステップ
S405)。以上の処理の後、又は上記ステップS30
1及びステップS302において、そのような通知がな
い場合(ステップS301;No、ステップS302;
No)、次のステップS406に処理を移行させる。
【0071】前記債務弁済管理手段4bは、RAM11
2上の支払希望日又は債務弁済期日を監視し、タイマ1
20上の本日の日付と支払希望日の日付が、又は本日の
日付と債務弁済期日の日付とが一致するか否かをチェッ
クする(ステップS406)。それが一致する場合(ス
テップS406;Yes)、その取引整理番号を基に、
取引ファイル121から、債権者の口座番号と割引弁済
額又は債務弁済額とを取り出し、上記電子決済システム
200に対して、該口座番号への上記割引弁済額又は債
務弁済額の振り込みを指示する(ステップS407)。
以上の処理の後、又はタイマ120上の本日の日付と支
払希望日又は債務弁済期日の日付とが一致しない場合
(ステップS406;No)、処理をステップS401
に戻して以上の処理を繰り返す。
【0072】以上詳述した実施例2の構成によれば、債
務者の要請に基づき、このシステムが、債権者に対し、
弁済を行うことになる。すなわち、債務者からの要請を
受けた本システムのオペレータは、上記のように、本シ
ステムに対し必要な入力を行う。すると、本システム
は、上記金利計算手段1bに、債務弁済期日までの金利
を計算させ、さらに債務引受対価計算手段2bに、債務
弁済額から前記金利を差し引かせて、債務引受対価を計
算させる。そして債務弁済管理手段4bは、債務者から
の債務引受対価の受領を確認して、期間管理を行い、債
務弁済期日に、債務者に代わって、上記電子決済システ
ム200に対し、債権者への債務弁済を指示する。
【0073】また債権者から債務弁済期日前の支払を希
望する旨の連絡があった場合、本システムのオペレータ
は、上記のように、本システムに対し支払希望日の入力
を行う。すると、本システムは、上記金利計算手段1b
に、支払希望日から債務弁済期日までの割引金利も併せ
て計算させ、さらに割引弁済額計算手段3bに、債務弁
済額から前記割引金利を差し引かせて、割引弁済額を計
算させる。そして債務弁済管理手段4bは、債務者から
の債務引受対価の受領を確認して、期間管理を行い、支
払希望日に、債務者に代わって、上記電子決済システム
200に対し、債権者への割引弁済額の弁済を指示する
(割引弁済額を支払う)。従って、債権者にとっても新
たな資金調達が可能となる。
【0074】尚、本発明の債務弁済引受システム及び債
務弁済引受プログラムを格納した記録媒体の構成は、上
述の実施例にのみ限定されるものではなく、本発明の要
旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ること
は勿論である。
【0075】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の請求項1
〜13記載の債務弁済引受システム、債務弁済引受プロ
グラムを記録した記録媒体及び債務弁済引受装置の構成
によれば、営業上の債務である「買掛債務」「未払金返
済債務」を対象とする新しい「負債」サイドのオフバラ
ンススキームを提供できるという優れた効果を奏し得
る。
【0076】すなわち、債務弁済期日前に、債務者の弁
済を可能とし、早い段階で買掛債務・未払金返済債務を
オフバランス化できるようになり、自己資本比率の向上
に役立つ(総資本中の他人資本の額を減ずるため、自己
資本比率が上昇する)。特に、上記システムを使用した
スキームでは、債務の弁済自身は、債務弁済管理手段に
よって、債務弁済期日に行われるため、債権者に対し
て、「早払いの実績」を作ってしまうことにはならず、
また債務者が支払うべき額は、早期に支払う分、上記金
利を差し引いた債務引受対価額で済むことになる。
【0077】また、請求項2〜6又は請求項8乃至9、
並びに請求項12及び13の構成によれば、債権者から
の要請に基づき、債務弁済期日到来前に、上記債務弁済
額を(割引金利分)割り引いて、その弁済を行う(割引
弁済額を支払う)ことも可能となり、それによって、債
権者にとっても新たな資金調達が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の債務弁済引受プログラムを格納したCD
−ROMが、スタンドアローン型のコンピュータ100
に読み出されて実行された場合に、該コンピュータ10
0に債務弁済引受システムが構成された場合の装置概要
図である。
【図2】同債務弁済引受システムの機能ブロック図であ
る。
【図3】債務者Aが、債権者Bに、債務の弁済を行うの
に、本債務弁済引受システムを使用した場合の処理の流
れを示す説明図である。
【図4】以上のシステムにおける両計算手段1a及び2
aにおける処理の手順を示すフローチャートである。
【図5】以上のシステムにおける債務弁済管理手段4a
における処理の手順を示すフローチャートである。
【図6】発明の債務弁済引受プログラムを格納したCD
−ROMが、サーバ101側のコンピュータに読み出さ
れて実行された場合に、これらのコンピュータ間で債務
弁済引受システムが構成された場合の、装置概要図であ
る。
【図7】同債務弁済引受システムの機能ブロック図であ
る。
【図8】以上のシステムにおける各計算手段1b、2b
及び3bにおける処理の手順を示すフローチャートであ
る。
【図9】以上のシステムにおける債務弁済管理手段4b
における処理の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1a、1b 金利計算手段 2a、2b 債務引受対価計算手段 3b 割引弁済額計算手段 4a、4b 債務弁済管理手段 100 コンピュータ 101 サーバ 102、103、104 クライアント 110 バス 111 CPU 112 RAM 113 ROM 114 フロッピーディスクドライブ 115 ハードディスクドライブ 116 CD−ROMドライブ 117 キーボード 118 表示装置 119 通信装置 120 タイマ 121 取引ファイル 200 電子決済システム

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 債務弁済期日までの期日計算を行い、そ
    れまでの金利を計算する金利計算手段と、 債務弁済額から前記金利を差し引き、債務引受対価を計
    算する債務引受対価計算手段と、 債務引受対価の受領の確認を条件として、期間管理を行
    い、債務弁済期日に、所定の決済手段に対して、債務弁
    済を指示する債務弁済管理手段とを有することを特徴と
    する債務弁済引受システム。
  2. 【請求項2】 債務弁済期日までの期日計算及び支払希
    望日から債務弁済期日までの期日計算を行い、債務弁済
    期日までの金利と支払希望日における割引金利を計算す
    る金利計算手段と、 債務弁済期日までの前記金利を、債務弁済額から差し引
    き、債務引受対価を計算する債務引受対価計算手段と、 支払希望日における前記割引金利を、債務弁済額から差
    し引き、割引弁済額を計算する割引弁済額計算手段と、 債務引受対価の受領の確認を条件として、期間管理を行
    い、支払希望日に、所定の決済手段に対して、割引弁済
    額に相当する債務弁済を指示する債務弁済管理手段とを
    有することを特徴とする債務弁済引受システム。
  3. 【請求項3】 任意の電子決済システムにおける入金通
    知に基づき、前記債務弁済管理手段において、債務引受
    対価の受領が確認されたものとすることを特徴とする請
    求項1又は2記載の債務弁済引受システム。
  4. 【請求項4】 前記債務弁済管理手段は、その債務弁済
    の指示を、任意の電子決済システムに対してなすことを
    特徴とする請求項1〜3いずれか1つに記載の債務弁済
    引受システム。
  5. 【請求項5】 ネットワークを構成するコンピュータの
    少なくとも1つに、前記各計算手段と債務弁済管理手段
    を備えることを特徴とする請求項1〜4いずれか1つに
    記載の債務弁済引受システム。
  6. 【請求項6】 ネットワークを構成する複数のコンピュ
    ータに、前記各計算手段及び債務弁済管理手段を分散し
    て備え、それらの間で上記手段の処理を分散して行うこ
    とを特徴とする請求項5記載の債務弁済引受システム。
  7. 【請求項7】 コンピュータを、 債務弁済期日までの期日計算を行い、それまでの金利を
    計算する金利計算手段と、 債務弁済額から前記金利を差し引き、債務引受対価を計
    算する債務引受対価計算手段と、 債務引受対価の受領の確認を条件として、期間管理を行
    い、債務弁済期日に、所定の決済手段に対して、債務弁
    済を指示する債務弁済管理手段として機能させるための
    プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録
    媒体。
  8. 【請求項8】 コンピュータを、 債務弁済期日までの期日計算及び支払希望日から債務弁
    済期日までの期日計算を行い、債務弁済期日までの金利
    と支払希望日における割引金利を計算する金利計算手段
    と、 債務弁済期日までの前記金利を、債務弁済額から差し引
    き、債務引受対価を計算する債務引受対価計算手段と、 支払希望日における前記割引金利を、債務弁済額から差
    し引き、割引弁済額を計算する割引弁済額計算手段と、 債務引受対価の受領の確認を条件として、期間管理を行
    い、支払希望日に、所定の決済手段に対して、割引弁済
    額に相当する債務弁済を指示する債務弁済管理手段とし
    て機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ
    読み取り可能な記録媒体。
  9. 【請求項9】 前記コンピュータは、ネットワークを構
    成する複数のコンピュータで構成され、前記各手段によ
    る処理は、それらのコンピュータにおいて分散処理され
    るように、プログラムに設定されたことを特徴とする請
    求項7又は8記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒
    体。
  10. 【請求項10】 金利計算手段によって計算された債務
    弁済期日までの金利を債務引受対価計算手段によって債
    務弁済額から差し引くことで計算された債務引受対価に
    関し、それが受領されたことを確認してから、期間管理
    を行い、債務弁済期日に、所定の決済手段に対して、債
    務弁済を指示する債務弁済管理手段を少なくとも有する
    ことを特徴とする債務弁済引受装置。
  11. 【請求項11】 債務弁済期日までの期日計算を行い、
    それまでの金利を計算する金利計算手段と、 債務弁済額から前記金利を差し引き、債務引受対価を計
    算する債務引受対価計算手段とを少なくとも有してお
    り、 債務引受対価受領確認を条件として、債務弁済期日に、
    所定の決済手段に対して、債務弁済を指示する債務弁済
    管理手段に対し、前記債務引受対価計算手段が、債務引
    受対価の額を通知することを特徴とする債務弁済引受装
    置。
  12. 【請求項12】 金利計算手段によって計算された債務
    弁済期日までの金利を債務引受対価計算手段によって債
    務弁済額から差し引くことで計算された債務引受対価に
    関し、それが受領されたことを確認してから、期間管理
    を行い、支払希望日に、所定の決済手段に対して、前記
    金利計算手段によって計算された支払希望日から債務弁
    済期日までの割引金利を割引弁済額計算手段によって債
    務弁済額から差し引くことで計算された割引弁済額に相
    当する債務弁済を、指示する債務弁済管理手段を少なく
    とも有することを特徴とする債務弁済引受装置。
  13. 【請求項13】 債務弁済期日までの期日計算及び支払
    希望日から債務弁済期日までの期日計算を行い、債務弁
    済期日までの金利と支払希望日における割引金利を計算
    する金利計算手段と、 債務弁済期日までの前記金利を、債務弁済額から差し引
    き、債務引受対価を計算する債務引受対価計算手段と、 支払希望日における前記割引金利を、債務弁済額から差
    し引き、割引弁済額を計算する割引弁済額計算手段とを
    少なくとも有しており、 債務引受対価受領確認を条件として、支払希望日に、所
    定の決済手段に対して、割引弁済額に相当する債務弁済
    を指示する債務弁済管理手段に対し、前記債務引受対価
    計算手段が、債務引受対価の額を通知すると共に、同債
    務弁済管理手段に対して、前記割引弁済額計算手段が、
    割引弁済額を通知することを特徴とする債務弁済引受装
    置。
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KR101131633B1 (ko) 2011-08-31 2012-03-29 주식회사 우리은행 신디대주기능이 구비된 최적대출상환시스템 및 그 제어방법

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