JP2002207881A - 外貨資金繰情報の提示を利用した為替先物予約取引の約定システム - Google Patents

外貨資金繰情報の提示を利用した為替先物予約取引の約定システム

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JP2002207881A
JP2002207881A JP2001005021A JP2001005021A JP2002207881A JP 2002207881 A JP2002207881 A JP 2002207881A JP 2001005021 A JP2001005021 A JP 2001005021A JP 2001005021 A JP2001005021 A JP 2001005021A JP 2002207881 A JP2002207881 A JP 2002207881A
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Ryoji Koketsu
良二 纐纈
Jiro Murai
二郎 村井
Kunihiko Nakaji
邦彦 中路
Teruhiko Hatsuda
輝彦 初田
Tomohito Tamai
友仁 玉井
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Mitsubishi Trust and Banking Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】従来から形成される為替約定のプロセスに容易
に連結することができる外貨資金繰情報の提示を利用し
た為替先物予約取引の約定システムの提供を目的とす
る。 【解決手段】信託銀行からの投資顧問会社向け外貨資金
繰情報を汎用表形式のコンピュータ読み取り可能な形式
とし、各投資顧問会社のコンピュータ側で加除・修正を
行う場合にも、カットアンドペースト手法により、投資
顧問会社の側で、極めて容易にその外貨資金繰情報の部
分的または全体的修正を可能にした外貨資金繰情報の提
示を行い、この提示された外貨資金繰情報に基づいて、
外国為替取引注文情報を作成して、必要な各通貨毎・期
日毎の外国為替取引を行うことができる為替先物予約取
引の約定を作成し、ついで、これに連続する為替オペレ
ーションにより投資顧問会社が、当該外国為替取引注文
情報を指定して為替銀行に対する提示を指示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、資産管理を行う信
託銀行等が、当該資産運用指図に必要な外国為替取引に
必要な外貨資金繰情報を投資顧問会社等に提示し、投資
顧問会社では、この提示情報に基づき、あるいは、手持
ちの外貨資金繰情報と併せて、必要な外国為替取引注文
表を作成し、作成された外国為替取引注文表に基づき、
為替業務を行う信託銀行等の為替ディーラー等との間
で、各通貨の組み合わせに係るスポットレート、スワッ
プレート、先物予約レートの約定を行い、さらに、当該
レートで為替先物予約取引約定を行うシステムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】前記投資顧問会社等は、運用する資産に
ついてその資産毎に近将来的に発生する外貨資金異動の
情報、例えば、その資産の利息等の受取金等を必要に応
じて国内通貨に交換したり他国通貨に交換したりするこ
とを運用指図しなければならず、資産委託を受けている
信託銀行等は、この指図に基づいて、実際の資金異動を
行わなければならず、特に、外貨建資産に際しては、国
内通貨や外国通貨を各資産の異動期日毎の売買、すなわ
ち、外国為替先物予約を行わなければならない。
【0003】しかも、この場合の外国為替先物予約は、
前記運用資産が、様々な通貨建てからなり、また、資産
毎に様々な期日での運用が必要となり、さらには、複数
の資産に関し、同時に、かつ、刻々変化する為替レート
を考慮する外国為替市場の特徴的な諸手順に則って行わ
れなければならない要請がある。特に、為替先物予約取
引においては、為替決済期日(以下、単に「期日」とい
う。)が2営業日後となる直物為替レート(以下、スポ
ットレート」という。)や、前記スポットレートと先物
予約取引の決済期日のレートとの乖離をあらわすレート
(以下、「スワップレート」という。)およびこれらの
レートに前記信託銀行等の為替ディーラー(以下、単
に、「為替ディーラー等」という。)との間で予め定め
られる信託銀行等の為替手数料であるマージンレートが
加えられた為替先物予約レートに基づいて行われなけれ
ばならず、また、為替市場では、値動きの速いスポット
レートを最初に決定し、このレートに基づいて為替決済
期日の日付計算を含む等の複雑な処理により求められる
スワップレートを決定して行う等の一定の順序が必要で
ある。
【0004】したがって、前記資産が複数で異なる通貨
に亘る場合には、一度に取引する同一通貨組合わせでの
合計金額を計算し、そのそれぞれの合計金額に対し、そ
れぞれにスポットレートを決定し、次に、今度は、同時
に取引する同一通貨組合わせ毎に、また、同一の決済期
日毎での合計金額を計算し、それぞれの期日毎の合計金
額に対して、それぞれにスワップレートを決定して、こ
れに前記マージンレートを加えた先物約定レートを決定
しなければならないという要請がある。
【0005】このため、前記投資顧問会社等の資産運用
指図に対する前記信託銀行等のサービスの一環として、
近将来的に発生する外貨資金異動の情報に対しては、当
該投資顧問会社が運用指図を行うファンドの外貨資金繰
情報や、当該信託財産から得られる利金等の予定を、例
えば、当該信託銀行が所有する信託財産管理システムか
ら出力された紙形式の帳票(外貨資金繰表あるいは利金
予定表)で提示して、資産を委託されている投資顧問会
社に対する便宜を供与している。しかしながら、投資顧
問会社等が運用すべき資産は、外貨資金繰情報を提示し
た信託銀行だけの資産に限られず、提示された当該投資
顧問会社等では、この提示された外貨資金繰情報に、他
の信託銀行等に委託している資産に関する外貨資金繰情
報を加味して、あるいは、必要に応じて部分的に削除し
たりすることによって、実際に準備すべき為替先物予約
取引に必要な外貨資金繰表を作成し、この作成された外
貨資金繰表に基づいて、Excelシート等による為替
注文明細情報を作成し、そのメモをみながら、主として
電話によるやり取りにより、為替先物取引(以下、「為
替約定」ともいう。)を行っていた。
【0006】この仕組みの概略を示すと次のとおりであ
る。図17は、信託銀行Aが、投資顧問会社αの近将来
的に発生する外貨資金繰情報を提示し、これに基づい
て、投資顧問会社αが、それを修正の上、為替取引メモ
を作成し、このメモに基づいて、為替先物取引を行う概
略を示すフロー図である。図17における各ステップを
概括すれば、信託銀行Aは、Aが委託されている資産の
うち、近将来的に発生する外貨資金異動予定情報をαに
提示する(ステップS1)。そうすると、αは、これを
チェックし、他の銀行等に委託のうち、外貨を準備しな
ければならないもの、あるいは、今回見送るべきもの、
誤記等の修正が必要なもの等を調べ、それを、新たな外
貨資金繰表として作成する(ステップS2)。
【0007】さらに、その外貨資金繰表に基づいて、為
替先物予約に使用する「為替取引メモ」を作成する(ス
テップS3)。ついで、このメモに従って為替先物予約
取引を実行する(ステップS4)。為替先物予約取引実
行の後は、為替銀行等は、その決済期日毎に為替取引を
行い(ステップS5)、一方、投資顧問会社αでは、そ
の約定情報を保存し(ステップS6)、また、決済情報
も保存する(ステップS7)。そして、前記信託銀行A
に再委託する資産を再委託し(ステップS8)、次の外
貨資金異動予定情報の提示に備える。
【0008】図18は、信託銀行が各投資顧問会社向け
に作成し、提示していた外貨資金繰情報を提示する紙形
式の外貨資金繰表の一例を示すものである。図18の
「ファンド種類」、「ファンドNo.」、「ファンド名
称」および「FMコード」(FMはファンドマネージャ
ーの略称)欄から知りうるように、特定の投資顧問会社
向けの外貨資金繰表であって、当該投資顧問会社に対
し、近い将来における各期日の外貨資金の入出金の予定
を示すものである。
【0009】図18において、「ファンド No.」欄
および「ファンド名称」欄は、当該外貨資金繰表が受託
者である信託銀行の管理上、どのファンドに相当するも
のかを示す欄であり、また、「保管銀行」欄は、当該外
貨資金繰りが、信託銀行が契約する外国のどの保管銀行
にて発生する(予定)かを示す欄であり、通常、外貨建
有価証券の保管を請け負っている海外の保管銀行名が表
示される。また、「通貨」欄は、当該外貨資金繰りがど
の通貨のものかを示すものであって、この例では、「U
SD」および「GBP」、すなわち米ドルおよび英ポン
ドの外貨資金繰り情報であることを示している。また、
「口座」欄は、保管銀行における口座を示すものであっ
て、図18における「CAFO」は、当該ファンドにお
ける保管銀行BBH、BOSTONのUSD口座がCA
FOという口座として表示されていることを示してい
る。
【0010】さらに、「異動日」欄は、当該取引により
通貨の異動が発生する予定日が記載される欄であり、証
券売買の決済日や利息の入金予定日が記載される欄であ
る。また「取引事由」欄は、その外貨異動の発生事由を
示す欄である(例えば、運用される信託財産(ファン
ド)に由来する有価証券買付、外国為替買予約、外国為
替売予約等の取引事由が「210」、「510」、「5
20」等予め決められた数字記号で表示される)。さら
に、「対応REFNo.」欄は当該外貨資金繰りを発生
させる取引のレファレンス番号(信託銀行の信託財産管
理システムにより整理のために付番)が記載される欄、
「入金額」欄は、当該ファンドにとって入金される予定
の金額が、また、「出金額」欄は、出金が見込まれる予
定の出金額が記載される欄であり、「残高」欄は、前期
日の残高に、入金額合計と出金額合計の差引額を加えた
ものが記載される欄である。
【0011】なお、「処理日」欄は、当該外貨資金繰表
が作成された日時が記載される欄であり、「LIST−
No.」欄は、この表を作成した信託銀行が当該帳票に
対して付与している番号であり、「PAGE」欄は、当
該外貨資金繰表に付されるページ数が記載される欄であ
る。
【0012】この例でいえば、ファンド番号「1221
0010」で、ファンド名称「〇〇〇〇〇」の信託財産
(ファンド)において、銀行「3505551 BBH
BOSTON」を保管銀行とし、通貨が「USD」す
なわち米ドル、保管銀行の口座名が「CAFO」の口座
において、2000年の5月16日現在の当該ファンド
の外貨資金繰情報としての信託財産管理システムからの
情報は、2000年の5月15日に取引事由「110」
(有価証券買付)の取引(「対応REFNo.」が「8
3091180」と「83091181」)があった結
果、それぞれ「43096.50」と「759979.
82」、合計「803076.32」の出金が発生し、
当該ファンドの当該保管銀行の米ドル口座において、当
初、「1726227.45」であったものが、「92
3151.13」となっている事を示す。
【0013】さらに、2000年5月16日に取引事由
「140」(満期償還)の取引(対応REFNo.が
「83189395」)の結果、「960000.0
0」の入金がされ、残高が「1883151.13」
に、更に2000年5月17日付で取引事由「510」
(為替買予約)(対応REFNo.が「8329333
0」)により「801820.34」入金され、同日
で、取引事由「110」(有価証券買付)(対応REF
No.が「83189515」と「8329314
1」)で「299893.95」と「749871.8
8」の出金が見込まれ、合計「1049765.83」
の出金により、残高が「1635205.64」となる
ことを見込んでいることを示す。
【0014】さらにこのファンドについては、2000
年5月22日取引予定として、取引事由「110」(有
価証券買付)(対応REFNo.「8133138
8」)で「794401.88USD」の出金予定があ
り、その結果、当該ファンドの当該保管銀行の米ドル口
座において、5月22日の残高予定が、「84080
3.76」となることが見込まれる旨が記載されてい
る。さらに、異なる通貨「GBP」(英ポンド)で、当
該保管銀行の「CAF1」において、2000年5月1
6日現在「31250.00」の残高が存在しており、
同年5月17日に取引事由「120」(有価証券売却)
(対応REFNo.「83189606」)で「532
240.52」の入金が、同日に、取引事由「520」
(為替売予約)(対応REFNo.「8329333
2」)で同額の出金があり、これらの取引が予定通り決
済された場合、これらの入出金は相殺され、当初の残高
と同じ金額が残高として残ることが予定されていること
を示している。
【0015】また、図19は、信託銀行が各投資顧問会
社向けに利金(債券保有者に対して予め決められた日に
債券発行者から支払われる利息金額)受取の予定情報を
提示するための利金予定表の一例を示すものであって、
「ファンド種類」欄、「顧問No.」欄等の記載から、
特定の投資顧問会社向け利金予定表となっている。そし
て、前述同様、「処理日」欄に当該利金予定表の作成日
が記載され、この作成日を基準として、以下の欄に記載
のファンドにおいて発生する利金情報が得られる。すな
わち、「ファンド No.」欄、「ファンド名称」欄に
は、「400009086」、「〇〇〇〇」の如く、当
該対象となるファンドの番号および名称が記載され、特
定のファンドにおける利金が知り得ることとなる。
【0016】図19において、最初の「通貨 債券種類
利渡日 利払日」欄は、いかなる通貨の、いかなる種
類の債券によって利息が発生するか、その利渡日(今回
の利金受取見込み日)はいつかが記載される。利払日は
当該債券について予め決められた利金支払日である。次
の「銘柄名称 銘柄コード」欄は、例えばそれが「US
TREASURY NOTES」(米国財務省中期債
務証券)という名称であり、受託者である信託銀行にお
ける信託財産管理システム上で当該債券に付与されてい
る番号が「102710085010」であることを示
している。
【0017】また、次欄の「クーポン 償還日 保管銀
行名称」の欄は、例えば、「5.625000 08−
05−15 MTU,NEW YORK」の如く記載さ
れているが、これは当該債券が年率5.625%という
利息(クーポン)が払われる債券であり、その償還日が
2008年5月15日であること、また当該ファンド保
有の当該債券については現在米国ニューヨーク州の銀行
MTU(Mitsuhibishi Trust USA
の略称)が保管銀行となっていることを示している。さ
らに、次欄の「額面 保管銀行コード 保管口座N
o.」欄は、例えば、当該ファンドにおける保有額面が
「2600000.00」米ドルであること、それが
「354650」で表される前記銀行MTUの、口座番
号「JFA7」に保管されていることを示す。
【0018】次欄の「利金額 税金額」の欄は、例え
ば、「73125.00」、「0.00」の如く記載さ
れるが、これは、当該ファンドにおいて保有する債券に
ついて、2000年の5月15日に「73125.0
0」米ドルの利金の受取があること、それに対する税金
は予め信託財産管理システムに登録されている税率によ
り、「0.00」米ドルであることを示している。また
「税引後利金額 還付額」の欄は、「73125.00
USドル」の如く記載されるが、これは利金額のうち実
際にファンドの口座に入金される金額、および還付手続
きにより還付される額を示している。なお、次欄の「税
率」の欄は、前記の税率を示している。
【0019】このように利金予定表は近将来的にファン
ドによる受取が発生する利金額を示すが、当該利金の他
の金融商品への再投資等にあたり、原通貨から国内通貨
(円)や他国の通貨への交換が必要となる。そのため、
当該ファンドを運用する各投資顧問会社にとっては、前
述の外貨資金繰情報と同じく、必要とされる外貨資金の
異動の把握のために必要となる外貨資金繰情報の一種と
いえる。そして、このような外貨資金繰情報は、前述し
たように当該信託銀行により外貨資金繰表として、ある
いは、利金予定表として、現在は紙形式で、当該各投資
顧問会社に提示されている。
【0020】次に、このように紙形式の帳票で提示され
た外貨資金繰表あるいは利金予定表に、当該投資顧問会
社等のファンドマネージャー等(以下、単に、「ファン
ドマネージャー等」という。)が他の信託銀行等に委託
している資産に関する外貨資金繰情報を加味して、ある
いは、必要に応じて部分的に削除したりして、実際に準
備すべき為替先物予約取引に必要な外貨資金繰表を作成
し、この作成された外貨資金繰表に基づいて、Exce
lシート等による「為替注文明細情報」を作成し、その
メモをみながら、主として電話により、前記ディーラー
等との間で行われる為替先物取引の例を示す。
【0021】図20は、他通貨から日本円への為替取引
を行う場合、ファンドマネージャーから電話で注文を受
けた為替ディーラーが手控えとして作成する対顧客為替
取引メモの記載例を示すもので、この記載例を参照しな
がら典型的な投資顧問会社との取引約定の例を説明す
る。この記載例において、「CUST NAME」欄
は、顧客である投資顧問会社名を、先方担当欄は、その
顧客における担当ファンドマネージャー等の名前を記載
する欄である。さらに、「TIME」欄は、その取引が
行われた日時が記載される欄であって、通常、為替ディ
ーラーが、当該取引の開始に、この用紙を取り出して、
タイムスタンパーに挿入することにより、その日時が記
載され、それが、通常、この取引の日時となる。また、
「FUNDNO」欄は、取引の背景となるファンドの名
称が記載される欄であって、「SIDE」は、その取引
が、対顧客との取引において、為替ディーラーの「買
い」であるのか、「売り」であるのかを「B(買
い)」、「S(売り)」の別で記載される。
【0022】さらに、「AMOUNT」は、当該取引に
おいて必要とされる通貨の総額を記載する欄であって、
通常、$とか、¥とかの特定の記号を用いて通貨の種類
および/または通貨組み合わせと金額を記載する。図2
0に示す記入例のように、通貨種類のみを記載する場合
は、対円での取引であることを示す。また、次欄の「S
POT」欄は、その時点の通貨の前記スポットレートを
記載する欄であって、通常、外国為替市場において知り
うる情報であり、為替ディーラーは顧客に提示し、顧客
からの承諾を得た後、当該欄に記載する。次欄の「SW
AP」欄は、前記スワップレートが記載される欄であっ
て、この情報も通常、外国為替市場において知りうるも
ので、為替ディーラーは顧客に提示し、顧客からの承諾
を得た後、当該欄に記載する。
【0023】さらに、「MARGIN」の欄は、マージ
ンレートが記載される欄であって、為替ディーラーの所
属する為替銀行と顧客との間で予め定められている当該
為替約定における為替ディーラーの手数料であり、為替
ディーラーが売りの場合はレートに加算、買いの場合
は、レートから減算される。また、「CONT RAT
E」欄は、スポットレート、スワップレート、マージン
レートから計算される先物為替レートを記載する欄であ
る。また、「DEVON NO」欄は、当該為替ディー
ラー側のコンピュータに当該取引が入力されることによ
り、コンピュータ内で付される整理番号である。
【0024】次に、図20「対顧客為替取引メモ」の記
載例に基づいて、電話による具体的な約定手順を説明す
る。以下の説明において、「D:」は、為替銀行におけ
る為替ディーラーを、「C:」は、投資顧問会社等の顧
客を示す。また、通貨の種類は「£(ポンド)」、「C
H(スイスフラン)」、「も(ユーロ)」、「$(ド
ル)」を示す。
【0025】取引は、次のように顧客が為替銀行の為替
ディーラーを電話で呼ぶことから、開始される D: 「△△△△銀行です。」 C: 「○○投資顧問ですが、為替のオーダーお願いし
ます。」との電話があった場合には、その電話を取った
為替ディーラーは、「対顧客為替取引メモ」を取りだ
し、「CUST NAME」欄に「○○投資顧問会社」
と顧客名を記載し、タイムスタンパーに挿入して、「T
IME」欄にその時の時刻を刻印する。そして、具体的
な為替約定に必要な取引内容を記載する。顧客側では、
手持ちの為替注文明細情報(図21)等によって、あら
かじめ必要な各通貨をその組み合わせ毎に金額を集計し
ておき、合計金額を為替ディーラーに伝える。
【0026】 C: 「 全部で4通貨あります。 まず、 CH(スイスフラン) が、40,833.27 も(ユーロ) が、900,962.25 そして、 $(ドル)が、722,128.42 です。 当方の買いが、も(ユーロ)です。 当方の売りは、CH(スイスフラン) と $(ドル)です。 この場合、対通貨を言わない場合は、対円でレート提示
を求めることを意味する。
【0027】伝えられた情報に基づいて、為替ディーラ
ーは、通例、前記メモの「SIDE」欄に「S(為替デ
ィーラーの売り)」か「B(為替ディーラーの買い)」
か、そして、その金額はいくらかをその通貨の種類とと
もに記載する。そして、この情報に基づいて、当日のス
ポットレートを決定する。顧客から特段の要望がない場
合には、スイスフランの対ドル買いレート、ユーロの対
ドル売りレートを為替市場より入手し、次にドル円レー
トの買いレートに加え、売りレートも同じく為替市場よ
り入手する。
【0028】次に、入手したスイスフランの対ドル買い
レートとドル円の買いレートからスイスフラン円の買い
レート、ユーロの対ドル売りレートとドル円の売りレー
トからユーロ円の売りレートを各々計算し、ドル円買い
レートとともに顧客に提示する。これは、前記の顧客の
スイスフラン売り、ドル売り、ユーロ買いの提示に対
し、単純に為替市場の実勢に基づくレートを提示するも
のである。
【0029】また、特に、顧客から要望のあった場合
は、以下のような手順で、顧客に有利なレート提示を行
うこともある。上記の記載例で説明すると、まず、始め
に為替市場からスイスフランの対ドル買いレート、ユー
ロの対ドル売りレートを各々、1.6242、 0.9
551と入手し、次に、入手したそれぞれの通貨の対ド
ルレートから計算した各通貨のドル換算額を計算する。
続いて、顧客から提示されたドルの買い金額に、売り通
貨であるユーロについては、そのドル換算額860,5
09.04 ドル を差し引き、さらに、買い通貨であ
るCH(スイスフラン)については、そのドル換算額2
5,140.54を足し上げた合計金額、ドル売り11
3,240.08について、為替市場より対円ドル売りレ
ート、106.86を入手する。
【0030】顧客等の為替ディーラーは、上記メモの
「SPOT」欄の下段等に各通貨の対ドルスポットレー
トおよび前記手続きにて入手した合計金額へのドル円売
りスポットレートを記載し、また、それを顧客に伝え
る。スポットレートとは、前述するように、2営業日後
期日のその通貨の直物交換レートであり、為替市場では
刻々の通貨の需要によってその交換レートが変動し、為
替ディーラーはその変動リスクを回避しながら、為替市
場の一瞬を捉えたレート情報を基準に顧客に提示するも
のである。
【0031】この例では、スポットレートは、通例、以
下のようにして、電話にて顧客(C:)に通知される。 D: 「まず、も(ユーロ)は0.9551です。」 顧客がこれで了承するときは、 C: 「はい、ダンです。」 D: 「CH(スイスフラン)は1.6242です。」 C: 「はい、ダンです。」 D: 「最後に$(ドル)が106.86です。換算合
計でドル売り113,240.08となっています。 C: 「ダンして下さい。」というようにして、まず対
ドルレートの承諾を得る。
【0032】このとき、ドルの買い金額にも、換算合計
結果が売りとなったことを伝えた上で、合計金額へのド
ル円売りレートで提示する。すべての対ドルレートの承
諾を得た後、ドル以外の通貨の対円レートを計算する、
このときのドル円レートは元通貨の売買いに関係なく前
記手順で入手した合計金額へのドル円売りレートで計算
する。そして、計算したドル以外の通貨の対円レート
を、為替ディーラーは顧客に対し、電話にて以下のよう
に通知する。 D: 「CH(スイスフラン)は65.792です。
も(ユーロ)は102.062です。」 C: 「はい、確認しました。」 D: 「はい、以上スポットレートを押さえました。次
に、スワップレートを取りますが、明細の方はいかがで
すか?」と通常は、この取引の根拠となる資産等の明細
情報を求める。
【0033】顧客は、通常、図21に示すような自己の
外貨資金繰情報の明細を保持しており、この明細内容を
見ながら、電話で伝える個々の具体的ファンドに基づく
明細を聞き、図20為替取引メモの記載例のように一件
づつ書き入れていく。ここに、明細情報とは、例えば、
投資顧問会社が運用を行っているファンド毎の通貨別取
引の内容をいう。為替銀行と投資顧問会社との為替取引
は、実際は合算された通貨金額でファンドマネージャー
と為替ディーラーとの間で行われるが、取引は、その取
引の基礎になる各ファンド別に個別にする必要があり、
ファンドひとつひとつが取引先となるため、一件毎の内
容である明細情報が必要なのである。
【0034】為替ディーラーは、明細をすべて記載し終
えると、通貨毎に、期日別の金額合計を計算し、この合
算された通貨金額に基づき、顧客にスワップレートを提
示する。 D: 「ユーロ(対円)は、7月14日、お客様の買い
748,559.10で、スワップレートはマイナス
1.3です。」 C: 「わかりました。」 D: 「7月31日は、152,403.15 スワッ
プレートはマイナス21.2です。」(なお、この例で
いえば、正しくは、 −0.212であるが、市場の慣
習で100倍された値を口頭で伝える。) C: 「はい、ダンです。」
【0035】以下、同様にそれぞれの通貨であるCH
(スイスフラン)等について、スワップレートを提示
し、顧客の承諾を得る。すべてのスワップレートの提示
が終了した後、図20「為替取引メモ」の「MARGI
N」欄に所定のマージンレートを記載し、そのマージン
レートと、前記の手続きにて「SPOT」欄に記載して
あるスポットレート、「SWAP」欄に記載してあるス
ワップレートから先物為替予約レートを計算し、「CO
NT.RATE」欄に記載する。その後、確認(コンフ
ァーム)作業に入る。確認(コンファーム)作業は、次
のように行われる。
【0036】D: 「それでは、コンファームさせてい
ただきます。」として、ここで、ファンドNo、通貨、
金額・売り買い・期日・先物為替予約レートを顧客
(C:)と口頭で1件ごとにコンファームする。そし
て、コンファーム終了後、次のような当事者名を確認し
た上で為替約定が成立する。 D: 「以上、△△△△銀行◎◎が受け承りまし
た。」、 C: 「○○投資顧問の◇◇です。」 D: 「有難うございました。」
【0037】また、スポットレート、スワップレート
は、為替銀行同士が取引を行う外国為替市場において
は、通貨組合わせ別に売りレートと買いレートを両方が
提示され、例えば、ドル円のスポット市場で、110円
50銭―60銭、1M対2Mと提示される場合は、その
時点で、110円50銭のレートでドルを百万ドル(M
は百万をあらわす)買い、110円60銭のレートでド
ルを2百万ドル売る為替ディーラーが存在していること
を意味する。
【0038】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来紙形式で行われてきた投資顧問会社への近将来
的に発生する外貨資金繰情報である外貨資金繰表や利金
予定表は、当該投資顧問会社が指図を行わなければなら
ない資産情報の全てを信託銀行が把握しているわけでも
なく、本来的に不十分であることを免れない。すなわ
ち、各投資顧問会社に提示される紙形式の外貨資金繰表
や利金予定表は、あくまでも事前に各投資顧問会社から
信託銀行に伝えられ、信託財産管理システムに入力され
た情報に基づいたものに限られている。
【0039】したがって、紙形式の外貨資金繰表や利金
予定表を受け取った各投資顧問会社では、それらを参照
しながらも、信託銀行にまだ運用指図していない直近の
運用情報等未だ自らだけが知り得る外貨資金繰情報を加
え、改めて自己の外貨資金繰表を作成し直すという作業
が必要であった。また、外国為替注文は単数・複数のフ
ァンドを問わず、その性格上各通貨毎・各期日毎にまと
めて発注する必要があり、合算作業が必要であった。
【0040】また、提示されるデータが紙形式であるこ
とから、これをそのまま用いることはできず、その管理
のため再度投資顧問会社において加工可能なデータ形式
を整えることが必要であった。このため、この再入力作
業中に入力ミスが生じやすく、また、作業能率が非常に
悪いという問題があった。さらに手作成による当該外貨
資金繰り表のままでは、単数あるいは複数のファンドを
またがった通貨毎、期日毎の合算がされていないため外
国為替取引発注にあたりそのまま活用できず、非効率的
で問題があった。
【0041】さらに、それに続く、為替先物予約におけ
る先物為替取引レートの決定等においては、スポットレ
ート、スワップレート、マージンレートという3つのレ
ートをそれぞれ必要とし、しかも、スポットレート、ス
ワップレートは各々に市場があり、為替ディーラーが市
場の変動リスクを回避し、最も有利なレートとするため
に、スポットレート、スワップレートをそれぞれ別々に
決定することが不可欠となる。
【0042】さらに、為替先物取引であるが故に、次の
ような問題点がある。 レート決定に際しては、為替ディーラー側のリスクが
小さく、顧客側に有利なレート決定が可能となるので、
前述のスポットレート決定、スワップレート決定が先行
させる必要があり、その後に、これらのレートに基づい
た先物予約レートの計算および決定が行われなければな
らない。 複数の基金からなる資産運用に対しては、同じタイミ
ングで、各基金が同一の取引を行ったり、基金間で同一
通貨の売買を行ったり、同時に複数為替先物予約取引の
約定を行う必要があり、このような取引形態を考慮した
為替先物予約取引における各レートの決定を考慮しなけ
ればならない。
【0043】為替市場では、一回の取り扱い高により
レートが高くなったり安くなったりするため、ときに
は、複数の取引を同時に行って、有利なレートを得るよ
うにしたりする工夫が十分に反映されるようなものでな
ければならない。 また、取引の途中であっても、顧客の要望等、特に有
利なレート提示を受けたい案件であったりする場合に
は、その要望を取引に反映させることができるよう柔軟
な為替先物予約取引が可能なものでなければならない。 同一通貨で売り取引と買い取引の相殺ができた場合
は、相殺された金額について、売買レートの間の開きが
ゼロでレート提示を受けたことと同一の効果があるた
め、最も有利な価格での取引することと同じであり、こ
のような場合も、複数の取引を同時に行い、金額合計し
てのレートの決定が行われるよう配慮しなければならな
い。
【0044】為替銀行同士が取引を行う外国為替市場
内でのスポットレート提示は、通常はドル(欧州通貨
等、場合によってはユーロ)を対価とする通貨組み合わ
せで取引されるケースが通常であり、あらゆる通貨組合
わせについて提示されるわけではない。そこで、顧客か
ら、例えば、スイスフラン−円のスポットレート提示を
依頼された為替ディーラーは、外国為替市場で、ドル−
スイスフラン、およびドル円のスポットレート情報をそ
れぞれ、1ドル1.6242フラン、1ドル106円8
6銭と入手、後者のレートを前者で除すことにより、ス
イスフランー円のスポットレートを65円79銭と提示
する必要がある場合がある等、各種通貨に対する柔軟性
に対応できることが要求される。
【0045】さらに、顧客によっては、スイスフラン
ー円のスポットレートの提示を得るために、ドル換算の
金額、ドルースイスフランとドル円のスポットレートの
提示を同時に要求するケースもあるため、複雑な上にも
さらに複雑な処理を行わなければならない要請もある。 為替ディーラーが為替市場において、一瞬の判断でリ
スクを回避しつつ、顧客にとって有利なレートを提示す
ることは、極めて高度な熟練を要する分野であり、スポ
ットレートもしくはスワップレートの一方のレート約定
が完了すると、他方のレートの約定義務が自動的に発生
するが、この場合、提示されたレートでは、顧客が納得
できない場合には、為替ディーラーと顧客の間で、レー
トを再設定するレート約定交渉に至ることもあるため、
このような複雑で、幾多の選択肢を考慮した上で行われ
なければならない為替ディーラーのレート提示作業その
ものを完全に機械化して、自動的に約定が行われるよう
にすることは不可能に近く、これが、為替銀行と顧客と
の間の先物為替予約取引が現在も電話主流で行われてい
る理由である。
【0046】その一方で、一つの取引でスポットレー
ト提示、スワップレート提示、先物為替取引レート決定
と3段階の約定手順があり、その過程を記録しておく必
要があること、更に複数の取引を同時に約定する場合等
では、スポットレート締結時は通貨別合計金額でレート
提示、スワップレート締結時は通貨・期日別合計金額で
レート提示、為替予約レート締結時は、個別取引別に最
終価格提示するといった段階毎に違った手続きを踏む必
要があり、事務手順は複雑かつ多岐に渡っている。これ
らの事務はレート提示作業という取引の中核部分が電話
による人間同士の直接のやり取りとなっていることから
手作業が中心である。そのため、為替取引メモ等を活用
しつつ効率化を図っているものの、事務ミスの発生を防
ぎきれないといった問題がある。
【0047】また、特に投資顧問会社の事例のように取
引が多数ある場合には、取引の煩雑さに加えて、取引明
細の確認作業を電話で行うことの負担は大きく、ここで
もミスの発生度合いが高くなっている。また、FAXに
より明細表のやり取りを行うようにしても、顧客別に対
応をする必要があり、人的対応では限界がある。また、
汎用のメモフォーマット等は、顧客側のコンピュータの
対応が必要となること等、顧客側の利便性を損なうおそ
れがあり、導入は困難である。さらに、確認作業の終了
後は、明細一件一件のデータを為替ディーラーのコンピ
ュータに入力する作業があり、これも作業負担ととも
に、ミス発生が問題となっている。また、手作業が多い
ことは、一人のディーラーがこなす取引量の限界が小さ
くなり、人員増、コスト高により収益を圧迫する等の問
題もある。
【0048】本願各請求項に係る発明は、かかる従来の
技術上の問題点に鑑みてなされたものであって、従来紙
形式で提示されていた信託銀行からの投資顧問会社向け
外貨資金繰情報を汎用表形式のコンピュータ読み取り可
能な形式とし、これによって各投資顧問会社のコンピュ
ータ側で加除・修正を行う場合にも、カットアンドペー
スト手法により、投資顧問会社の側で、極めて容易にそ
の外貨資金繰情報の部分的または全体的修正を可能にし
て、前述のデータ再整備作業が大幅に軽減でき、入力ミ
スが防止される外貨資金繰情報の提示システムを提供す
ることを目的とする。
【0049】さらに、単数あるいは複数のファンドをま
たがる外貨資金繰り情報の合算作業等が容易となること
から、この外貨資金繰情報を利用して、外国為替取引注
文情報を作成して通貨毎・期日毎の外国為替取引を行う
ことができる為替先物予約取引の約定を提供することを
目的とする。ついで、連続した為替オペレーションによ
り投資顧問会社が、当該外国為替取引注文情報を指定し
て為替銀行に対する提示を指示することで、為替約定の
プロセスに容易に入ることができる為替先物予約取引の
約定を提供することを目的とする。
【0050】また、本発明は、その際に、為替ディーラ
ーのレート決定に際して、従来の人的技能の活用を可能
としつつ、同時に、事務手続き等、人的能力では限界、
もしくは対応しきれない為替ディーラーの事務作業を軽
減を図る目的でなされたものであり、オーダー表と呼ば
れる表形式の形で取引明細を使用し、オーダー表の横方
向に一件毎の為替予約取引に必要な、スポットレート、
スワップレート、マージンレート、為替予約レートを保
持、縦方向に複数取引を同一レイアウトでならべ、この
オーダー表を為替ディーラーと顧客間で共有し、従来通
り、為替ディーラーの人的技能によるレート提示を可能
とし、さらに、合計金額自動計算機能を付加するなどし
た為替ディーラー特有のレート約定手法をサポートする
機能を持つ専用画面を使用する取引約定システムを実現
することを目的とするものである。また、当該システム
において、約定したレートのオーダー表自動還元を実
現、為替予約取引レートの最終確認局面では横方向に全
てのレートを埋めたオーダ表を画面上に表示、明細毎の
内容を容易に確認できるようにすることを目的とするも
のである。
【0051】
【課題を解決するための手段】上記の諸目的を達成する
ために、本願請求項1に係る発明は、外貨資金繰情報の
提示を利用した為替先物予約取引の約定システムに係
り、信託財産の管理を行う信託銀行等(以下、「信託銀
行」という。)のコンピュータと、この信託財産の運用
指図を信託銀行に対して行う投信および投資顧問会社等
(以下、「投資顧問会社」という。)の運用指図担当者
(以下、「ファンドマネージャー」という。)のコンピ
ュータと、前記投資顧問会社の依頼により外国為替先物
予約取引を行う前記信託銀行または他の為替銀行等の為
替取引担当者(以下、「為替ディーラー」という。)の
コンピュータとからなり、(1)前記投資顧問会社のコ
ンピュータからの呼び出しにより接続された前記信託銀
行のコンピュータでは、前記信託銀行が保有する前記投
資顧問会社の受託資産情報のうち、当該投資顧問会社が
必要とする少なくとも近将来的な外貨の異動予定期日、
当該期日における必要な各通貨の別およびその異動予定
額、当該各通貨毎の異動予定合計額に基づく前記外貨異
動予定期日における取得および/または処分が必要な通
貨の別およびその総計を含む外貨資金繰情報を収集する
ステップと、(2)収集された前記外貨資金繰情報を前
記投資顧問会社との間で予め定めた形式で、かつ、少な
くとも前記情報明細が部分修正またはカットアンドペー
ストによる部分もしくは全体修正が可能な汎用表形式で
前記投資顧問会社のコンピュータに表示するステップ
と、(3)前記投資顧問会社のコンピュータでは、当該
投資顧問会社の手持ち情報に基づいて、前記表示された
外貨資金繰情報を部分修正またはカットアンドペースト
による部分もしくは全体修正を前記ファンドマネージャ
ーが行い、または、前記ファンドマネージャーが、これ
らの修正を行わずに前記表示された外貨資金繰情報をそ
のまま用いて、当該投資顧問会社の外貨資金繰情報とす
るステップと、(4)前記投資顧問会社のコンピュータ
では、当該投資顧問会社の前記各期日に必要とする少な
くとも通貨の別およびその売買額ならびにそれらの根拠
となる資産の明細情報を含む為替先物予約取引の約定注
文情報を作成するステップと、(5) 前記作成された
為替先物予約取引の約定注文情報を外国為替市場に駐在
する前記為替ディーラーのコンピュータに送る前記投資
顧問会社のコンピュータに表示するステップと、(6)
前記約定注文情報を受けた前記為替ディーラーは、前記
約定注文情報のうち、決済期日が2営業日後となる直物
為替レート(以下、「スポットレート」という。)提示
を受けるための通貨の組合わせ、売買の別、通貨の金額
に基づいて、これらの通貨についてのスポットレートを
為替市場から得て、これを前記為替ディーラのコンピュ
ータに入力し、前記投資顧問会社のコンピュータに表示
するステップと、(7)前記投資顧問会社のファンドマ
ネージャーが、前記表示されたスポットレートの応諾操
作を行うことによって、当該スポットレートの決定を行
うステップと、(8)前記約定注文情報のうち、前記ス
ポットレートと先物予約取引の決済期日(以下、「期
日」という。)のレートとの乖離をあらわすレート(以
下、「スワップレート」という。)提示を受けるための
通貨組合わせ、売買の別、通貨金額、期日を前記ファン
ドマネージャーのコンピュータに送るステップと、
(9)これらのスワップレート提示を受けるための通貨
組合わせ、売買の別、通貨金額、期日に基づいて、これ
らの通貨についてのスワップレートを為替市場から得
て、これを前記投資顧問会社のコンピュータに表示する
ステップと、(10)前記投資顧問会社のファンドマネ
ージャーが、前記表示されたスワップレートの応諾操作
を行うことによって、当該スワップレートの決定を行う
ステップと、(11)この決定されたスポットレートお
よび/またはスワップレートに基づいて、前記ファンド
マネージャーと前記為替ディーラーとの間で予め決めら
れた手数料率(以下、マージンレート)とから計算され
る為替先物予約約定レートを計算し、前記投資顧問会社
のコンピュータに表示するステップと、(12)前記フ
ァンドマネージャーが、各レートに応諾する操作をする
ことにより、当該通貨の別およびその総計並びに各異動
予定期日毎の通貨の別およびその総計で為替先物予約取
引約定が行われるステップと、を含むステップからなる
ことを特徴とする。
【0052】また、本願請求項2に係る発明は、前記請
求項1に記載の外貨資金繰情報の提示を利用した為替先
物予約取引の約定システムにおいて、前記外貨資金繰情
報は、前記投資顧問会社の特定ID情報に基づいて、前
記信託銀行との間で予め定めた前記投資顧問会社個別の
項目順序で提示されることを特徴とする。また、本願請
求項3に係る発明は、前記請求項1または2に係る外貨
資金繰情報の提示を利用した為替先物予約取引の約定シ
ステムにおいて、前記投資顧問会社のコンピュータに提
示される外貨資金繰情報および/または前記為替先物予
約取引の約定注文情報は、少なくとも前記外貨異動予定
期日における必要な通貨およびその総計の外、その根拠
となった当該信託財産の少なくとも名称、保管銀行およ
び口座、通貨の別、入出金額、外貨異動事由、当該投資
顧問会社の対応レファレンス番号を含む明細情報も合わ
せて提示することを特徴とする。本願請求項4に係る発
明は、前記請求項1ないし3のいずれかに係る外貨資金
繰情報の提示を利用した為替先物予約取引の約定システ
ムにおいて、前記外貨資金繰情報および/または前記為
替先物予約取引の約定注文情報のうち、前記明細情報
が、部分修正またはカットアンドペーストによる部分も
しくは全体修正が可能な汎用表形式で提示されることを
特徴とする。
【0053】本願請求項5に係る発明は、前記請求項1
に係る外貨資金繰情報の提示を利用した為替先物予約取
引の約定システムにおいて、前記為替先物予約約定レー
トの決定は、前記スポットレートの決定、および、前記
スワップレートが決定された後に決定されることを特徴
とする。本願請求項6に係る発明は、前記請求項1ない
し請求項5のいずれかに係る外貨資金繰情報の提示を利
用した為替先物予約取引の約定システムにおいて、前記
スポットレートの決定のステップにおいて、複数の通貨
についての為替先物予約取引の約定を行う場合には、通
貨組合わせ別に、買いは金額を足しあげ、売りは金額を
差し引いて合計して、複数通貨についての為替先物予約
取引のスポットレート決定を通貨組合わせ毎に行うこと
を特徴とする。本願請求項7に係る発明は、前記請求項
1ないし請求項6のいずれかに係る外貨資金繰情報の提
示を利用した為替先物予約取引の約定システムにおい
て、前記スポットレートを提示するステップが、通貨1
(為替先物予約取引の約定を求める通貨)と通貨2(為
替先物予約取引の約定に対する対価通貨)とからなる通
貨組み合わせのスポットレート提示する方法および/ま
たは通貨3(通貨1、通貨2以外の第3の通貨)を介在
させて、通貨1と通貨3のスポットレートと通貨1と通
貨3のスポットレートの二つを提示する方法のいずれか
一方が選択可能とすることを特徴とする。本願請求項8
に係る発明は、前記請求項1ないし請求項7のいずれか
に係る外国為替先物約定情報の提示システムにおいて、
前記スワップレートの決定ステップにおいて、複数の通
貨について為替先物予約取引の約定を行う場合は、通貨
組合わせ別・期日別に、買いは金額を足しあげ、売りは
金額を差し引いて合計して、複数の通貨についてのスワ
ップレートの決定を各通貨別、各期日毎に行うことを特
徴とする。
【0054】本願請求項9に係る発明は、前記請求項8
に係る外貨資金繰情報の提示を利用した為替先物予約取
引の約定システムにおいて、前記外貨資金繰情報および
/または前記為替先物予約取引の約定注文情報のうち、
前記明細情報が、前記投資顧問会社のファンドマネージ
ャーのコンピュータの画面上で、予め設定された項目の
並び順で表示され、同時に前記為替ディーラー側のコン
ピュータでは、前記設定とは別に設定された項目の並び
順で前記外貨資金繰情報および/または前記為替先物予
約取引の約定注文情報のうちの前記明細情報が表示され
ることを特徴とする。本願請求項10に係る発明は、前
記請求項1ないし9のいずれかに係る外貨資金繰情報の
提示を利用した為替先物予約取引の約定システムにおい
て、前記為替先物予約取引の約定注文情報が、前記信託
銀行のコンピュータを介してまたは直接に前記為替ディ
ーラーのコンピュータに送られることを特徴とする。本
願請求項11に係る発明は、前記請求項1ないし10の
いずれかに係る外貨資金繰情報の提示を利用した為替先
物予約取引の約定システムにおいて、前記為替先物予約
取引の約定注文情報が、前記信託銀行のコンピュータに
記憶され、この情報に基づいて、当該投資顧問会社の次
回の外貨資金繰情報を作成することを特徴とする。
【0055】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
外貨資金繰情報提示及びこれを利用した為替先物予約取
引の約定の概要について図面を参照して説明する。図1
は、本発明の一実施の形態に基づく外貨資金繰情報提示
及びこれを利用した為替先物予約取引の約定システム1
(以下、「本システム1」という。)を示す概略構成図
であり、図1において2は信託銀行、3は前記信託銀行
2に設けられたサーバーコンピュータ、41、42・・・
は、当該信託銀行2等あるいは為替銀行等30の為替デ
ィーラーのコンピュータであり、51、52は、前記信託
銀行の受託資産に対して運用指図をする投資顧問会社で
あり、61、6は、同投資顧問会社51、52のコンピ
ュータである。
【0056】前記投資顧問会社51、52に資金繰り情報
ファイル8と利金情報ファイル9を提示するために、当
該信託銀行が事前に各投資顧問会社から伝えられた当該
信託財産に関する運用指図に基づく取引が外国証券シス
テム2cに入力され、同システムから外貨資金繰り情報
2dが、資金繰情報受信機能7をもつサーバーコンピュ
ータ3へ伝えられる。外貨資金繰情報ワークファイル1
0は、外貨資金繰情報ファイル8に何らかの変更・修正
・追加がある場合に、外貨資金繰り情報ファイル8をコ
ピーし、活用されるものである。
【0057】さらに前記外貨資金繰情報ファイル8ある
いは前記利金情報ファイル9を、例えばインターネット
等の所定の通信網を介して前記コンピュータ61、6
に表示する外貨資金繰情報提示過程121、12と、
コンピュータ61、6からの情報を前記クライアント
情報を所定の通信網を介して送るクライアント情報提示
過程131、13を備える。
【0058】前記外貨資金繰情報処理手段7は、外国為
替取引、外国株式および外貨建外国債券等の売買取引
(債券にあっては償還取引を含む)、外貨建債券の利金
取引、外国株式の配当金取引等を管理する、信託銀行2
が保有する外国証券システム2cから作成される外貨資
金繰情報2dをもとに、本システム1で利用する前記投
資顧問会社5の個別外貨資金繰情報を前記外貨資金繰情
報ファイル8および前記利金情報ファイル9として作成
する。
【0059】当該外貨資金繰情報ファイル8は、前記各
投資顧問会社が運用するファンドにおける外国為替取
引、外貨建債券・外国株式の売買(債券にあっては償還
取引を含む)による外貨の異動金額等、前述した情報が
個別に格納されたファイルからなり、前述当該投資顧問
会社が運用するファンドNo.、ファンド名称、そのフ
ァンドを保管している保管銀行、通貨、口座等のデータ
に対し、特定の期日の入出金の事由、入出金の別とその
異動額等をデータとして持つほか、対応REFにより資
金異動の原取引が関連付けられているファイルである。
【0060】また、この外貨資金繰情報ファイル8に記
憶されたデータのうち、事由、ファンド、通貨、保管銀
行は、前記外貨資金繰情報提示課程12、12によ
り外貨資金繰情報を表示する際に、外国為替約定をまと
めて行う個別外貨資金繰情報の対象を決める絞り込み条
件となるため、キー項目として登録して取り出せるよう
に構成されており、通貨、期日は通貨別集計表の集計条
件となるため、キー項目として登録して取り出せるよう
に構成されている。また複数のファンドを運用する投資
顧問会社が、外国為替約定をまとめて行う個別外貨資金
繰情報の対象を決める絞込みを複数のファンドにまたが
って行う場合を想定し、ファンドの組み合わせを予めポ
ートフォリオとして適当な名称で登録しておき、当該ポ
ートフォリオ名称を条件として絞り込む事が出来るよう
便宜を図っている。
【0061】また、利金情報ファイル9は、前記外貨資
金繰情報処理手段7で作成された外貨資金繰情報の中か
ら、前述したように、各投資顧問会社が各ファンドで運
用している外国証券から生ずる利息、通貨、利渡日、利
払日、債券種類、銘柄名称とそのコード、クーポン、償
還日、額面、保管銀行名称とそのコードおよび口座N
o.、利金額、税金額、税引後利金額、還付額、税率等
が各項目ごとに記憶されている。前記外貨資金繰情報ワ
ークファイル10は、前記外貨資金繰情報ファイル8の
内容をコピーして作成され、外貨資金繰情報提示過程1
、12により前記コンピュータに表示された外貨
資金繰表に対し、追加・修正された内容が書き換えられ
て記憶されるよう構成される。
【0062】この外貨資金繰情報ワークファイル10に
おいても、前記外貨資金繰情報ファイル8と同様、外貨
資金繰情報を表示する際の絞り込み条件とするキー項目
として事由、ファンドNo.、通貨、保管銀行が設定さ
れ、また、通貨別集計表の集計条件となるためキー項目
として通貨、期日が設定されている。なお、当該外貨資
金繰情報ファイル8および利金情報ファイル9は、前記
外貨資金繰情報提示過程12および前記クライアント情
報提示過程13、13を介して前記投資顧問会社5
、5のコンピュータ6、6からアクセス可能で
ある。なお、前記投資顧問会社5、5のコンピュー
タ6、6を操作するのは、ファンドマネジャーと称
され、前記信託銀行2や多くの為替銀行等に外貨の売買
や為替先物予約の指示をする業に従事する者である。
【0063】次に、本システム1の為替先物予約取引の
約定システム部分について詳細に説明する。図1中、2
0は、外国為替市場(為替マーケット)であり、前述の
信託銀行2を始めとして多くの為替銀行等で構成され
る。また、30は、前記信託銀行2の為替部門であり、
多くの為替ディーラー(以下、ときとして「為替ディー
ラー30」と称する。)を抱え、41、42、・・・は、
その各為替ディーラー30が使用するコンピュータであ
る。それらの為替ディーラー30は、前記外国為替市場
20に常駐し、かつ、前記各投資顧問会社5、5
からの引き合いに対し、常時応答できる体勢をとってい
る。
【0064】また、121、122、・・・131、1
2、・・・、は、これらのコンピュータ41、42、・
・・、61、62、・・・間を接続する接続回線であり、
ネットワーク専用線あるいは汎用線であるインターネッ
ト回線であってもよい。さらに、本システム1は、これ
らコンピュータ41、42、・・・、61、62、・・・と
これらの間をダイレクトに接続する接続回線31、3
のみで構成してもよいが、これに限定されるもので
はなく、約定情報等を保持する前記サーバーコンピュー
タ3、前記コンピュータ41、42、・・・、61、62
・・・との間を接続する接続回線121、122、・・・
131、132、・・・が介在してもよい。
【0065】なお、ディーラー30のコンピュータ
1、42・・・もしくはサーバコンピュータ3には、図
2に示すように、顧客である会社定義DB21、ユーザ
ー定義DB22、オーダー明細DB23、通貨DB2
4、通貨ペアDB25等のデーターベースファイルを有
する。図2は、ディーラー30のコンピュータ41、42
・・・もしくはサーバコンピュータ3の構成データベー
ス概略を示す図であり、このうち、会社定義DB21
は、特定の顧客会社について、その会社名等とともに、
その顧客会社固有の順序で外貨資金繰情報および為替約
定注文情報および為替取引情報の提示を行うため、予め
定められた当該会社のシステムにおける各フォームに合
致した情報提示が行えるように順序配列の交換を行うた
めのDBであり、ユーザー定義DB22は、顧客会社に
関連づけられるユーザーIDおよびパスワード管理を行
い、本システム1へのログイン許可管理を行うDBであ
る。
【0066】オーダー明細DB23は、作成された為替
先物取引注文情報を保持するオーダー表を、名称を付し
て保存しておくDBであり、通貨DB24は、当該為替
銀行で交換可能な通貨を記憶しておくDBであり、通貨
ペアDB25は、取引可能な通貨の組み合わせについ
て、その通貨のレート提示のための情報(例えば、小数
何桁まで提示可能か、どちらの通貨を基準にして提示す
るか、つまり、1ドルをxx円とするか、1円をyyド
ルとするか等、また、スポット日等)を記憶しておくD
Bである。それぞれのDBは、有機的に結合され、必要
に応じて、各種データを提示できるように構成される。
【0067】本システム1においては、図3に示される
画面であらかじめオーダー表等の提示項目及び提示順序
を登録しておくことによって、前記ユーザーIDとパス
ワードを入力することによって、前記ユーザー定義DB
12により関連づけられる顧客会社の固有の項目、順序
で使用されている各フォームに合致した情報提示が行え
るように構成されている。この順序配列の交換情報は、
前記会社定義DB21に記憶され、前記ユーザー定義D
B12により関連づけられるユーザーIDおよびパスワ
ードが入力されることによって、予め登録された当該投
資顧問会社のフォームに合致する順序で当該明細情報を
提示することができるように構成される。
【0068】図3は、前記会社定義DB21に記憶する
情報を入力する画面であって、特定の顧客会社、例え
ば、この画面に示された「チャレンジャーアセットマネ
ジメントA」社の会社管理情報において、会社ID「1
5843」でその会社の担当部署名「外国投資部」とと
もに入力可能に構成され、当該部署コード「5491」
で「社外顧客」と記載された欄は、当該部署に属するシ
ステム上使用可能な機能を規定する。また、図3に示さ
れる画面は、領域130が、本実施の形態において使用
されるオーダー表の表示欄、表示順序等の指定を行う部
分であり、a、b、c・・・・・の横列に、顧客名、通
貨組み合わせ、通貨1元本、約定レート、通貨2金額、
期日、通貨1決済口座、通貨2決済金額等、存在しうる
全ての項目が列記されるよう提示される。
【0069】また、縦行は、それぞれ、131は項目名
欄、132は横方向の並び順を規定する欄、133は縦
方向の並び順の基準となる項目を指定する欄、134が
縦方向の並び順を昇順・降順(A/D)で指定する欄で
あり、例えば、図3の131b、132b、133b、
134bは項目名131に示すファンドNoが、オーダー
順1番すなわちオーダー表の横方向の一番左の位置に表
示され、133cの通貨1を基準に縦方向に134c降
順D(アルファベット順)に明細が並び替えが行われて
表示されるよう構成される(以下、この指定された順序
に基づいての項目表示および/またはデータ並び替えを
適宜「項目指定画面による並ぶ替え」と称する。)。資
金繰情報、利金情報についても同様の方法で表示を指定
できる。
【0070】このようにして図3に示される「会社修正
画面」で、その顧客会社の情報提示に必要な項目名及び
その並び方順を前記会社定義DB21に記憶させ、前記
ユーザー定義DB22に記憶されるユーザーIDとパス
ワードに関連づけられることによって、その顧客会社の
使用するシステムに合う項目名、順序で提示される。以
下、本システム1において、当該投資顧問会社5のファ
ンドマネージャのコンピュータ6からアクセスにより、
当該投資顧問会社5の外貨資金繰情報を生成する過程
を、適宜コンピュータ画面等を用いて説明する。なお、
説明の便宜のため、一人のファンドマネージャーのコン
ピュータ6から前記信託銀行2のサーバーコンピュータ
3にアクセスして当該投資顧問会社5の外貨資金繰情報
の提示を行う場合を例にして説明する。
【0071】まず、前記投資顧問会社5のファンドマネ
ジャーのコンピュータ6から、前記信託銀行2のサーバ
ーコンピュータ3にアクセスし、ユーザーIDおよび所
定のパスワードを所定の場所に入力することにより、図
4に示す外貨資金繰表入力画面を呼び出す。そうする
と、前記信託銀行2のサーバーコンピュータ3は、当該
投資顧問会社5の受託資産の明細を表示する。この表示
に際しては、様々な明細表示が可能であり、例えば、全
受託資産を表示させることも、当面の間の資金異動の必
要のない資産についても表示可能であるが、もっとも重
要なのは、近将来的資金異動の必要性を表示する外貨資
金繰情報の表示である。
【0072】図4は、本実施の形態における外貨資金繰
画面15の説明図であり、前記コンピュータ6からのア
クセスによる当初の画面の表示内容は、選択部15aか
ら構成される。当該選択部15aは、画面に表示する外
貨資金繰情報の絞り込み条件を選択入力する初期入力画
面であり、この画面に表示される選択窓は、前述のファ
ンド名やファンド番号、事由、通貨、入出金の別等の当
該投資顧問会社5にとって必要な入力事項を入力するた
めの入力選択の窓であり、データー選択窓15aと、
ポートフォリオ選択窓15aと、事由選択窓15a
と、ファンド選択窓15aと、通貨選択窓15a
と、保管銀行選択窓15aと、入金選択釦15a
と、出金選択釦15aが設けられている。
【0073】これらの選択窓には、例えば、「ALL」
(デフォルト値)、「外貨資金繰」、「外貨資金繰ワー
クシート」、「新規」等の項目が表示され、その中から
該当する項目をマウス等でクリックすることにより選択
し、当該データー選択窓15aはその選択した項目内
容が表示される。ここで、ポートフォリオ選択窓15a
は、予め登録されたポートフォリオ単位に表示するか
どうかを選択・表示する窓であり、前記データー選択窓
15aと同様に該当する項目をマウス等でクリックす
ることにより選択し、当該ポートフォリオ選択窓15a
はその選択した項目内容が表示される。
【0074】また、事由選択窓15aは、取引事由を
特定する場合の選択肢が表示され、例えば、「ALL」
(デフォルト値)、「配当金」、「債券利金」、「株式
売却」、「株式購入」、「債券購入」、・・・等の項目
が表示され、その中から該当する項目を前記データー選
択窓15aと同様にマウス等でクリックすることで選
択し、該事由選択窓15aはその選択した項目内容が
表示される。ファンド選択窓15aは、ファンドを特
定する場合の選択肢が表示され、例えば、「ALL」
(デフォルト値)、「○○ファンド」、「××ファン
ド」、・・・、等が表示され、その中から該当する項目
を前記事由選択窓15aと同様にマウス等でクリック
することで選択し、当該ファンド選択窓15aはその
選択した項目内容が表示される。
【0075】通貨選択窓15aは、特定の通貨のみに
絞り込んで表示する場合の選択肢であり、例えば、「A
LL」(デフォルト値)、「AUD」、「GBP」、
「CAD」、「CHF」、「DKK」、・・・等の通貨
略文字が表示され、その中から該当する項目を前記ファ
ンド選択窓15aと同様にマウス等でクリックするこ
とで選択し、該通貨選択窓15aはその選択した項目
内容が表示される。保管銀行選択窓15aは、外貨建
の信託財産に関し当該信託銀行と保管契約を締結してい
る特定の保管銀行名称が選択肢として表示され、例え
ば、「ALL」(デフォルト値)、「○○銀行」、「△
△銀行」、・・・、等が表示され、その中から該当する
項目を前記通貨選択窓15aと同様にマウス等でクリ
ックすることで選択し、該保管銀行選択窓15aはそ
の選択した項目内容が表示される。
【0076】入金選択釦15aおよび、出金選択釦1
5aは、表示する外貨資金繰表の入出金の表示をマウ
ス等でクリックして選択するものであり、入金選択釦1
5a が選択されると入金のみが表示され、出金選択釦
15aが選択されると出金のみが表示され、入金選択
釦15aと出金選択釦15aの両者が選択される
と、入金、出金共に表示される。そこで、必要窓に入力
し、絞り込み釦15aをマウス等でクリックすること
により、該当データの中から各条件が「AND」条件で
絞り込まれる。そうすると、ファンド別に集計された明
細部15cと、このファンドから必要な入出金通貨別に
集計された通貨別集計部(GAP表)15bが表示され
る。
【0077】このように前記コンピュータ6に表示され
た外貨資金繰画面の選択部15aから、以上の条件を選
択し、前記絞り込み釦15aをマウス等でクリックす
ると、前記データー選択窓15aで選択されたファイ
ルから該当データが当該投資顧問会社5の近将来の外貨
資金繰表として当該コンピュータのディスプレイ装置に
表示される(図4参照)。ここで、通貨別集計部(GA
P表)15bは、縦軸が通貨、横軸が期日の表形式で表
され、特定の期日に特定の通貨で幾らの金額が残高とし
てあるかを表したものであり、例えば、上記絞り込みに
より抽出された前記資金繰情報ファイル8の該当データ
から期日毎、通貨毎に金額を集計し、図4に示すよう
に、2000/5/16の「USD」の残高は、10
0,000.00米ドル、同日の「EUR」の残高は2
5,000.00ユーロ、同日の「GBP」の残高は1
0,000.00英ポンドと表示される。
【0078】同様にして、2000/5/17の「US
D」の残高は、−50,000.00米ドル(マイナス
表示)、同日の「EUR」の残高は10,000,00
0.00ユーロ、同日の「GBP」の残高は500,0
00.00英ポンドと表示され、同様に、2000/5
/18、・・・、2000/5/21の通貨毎の残高が
それぞれ表示される。また、図4に示すように、表形式
で表示された通貨別集計部(GAP表)15bの期日と
通貨の該当する項目をマウス等でクリックすると、それ
に該当する外貨資金繰明細情報が、前記外貨資金繰情報
ファイル8から読み出され、前記明細部15cに表示さ
れる。その際に、明細部15cの最左端に表示された後
述する明細チェック釦に例えば「v」の様なチェック印
が表示される。
【0079】明細部15cは、明細チェック釦15
、ファンドNo.表示枠15c、ファンド名称表
示枠15c、保管銀行表示枠15c、通貨表示枠1
5c、口座表示枠15c、期日表示枠15c、事
由表示枠15c、対応REF入出力枠15c、入金
額表示枠15c10、出金額15c11の項目が1つの
明細データとして前記会社定義DB21に指定された並
び順で横方向に並べて表示され、これらを縦方向に複数
行表示することができる。
【0080】これらのファンドNo.表示枠15c
ファンド名称表示枠15c、保管銀行表示枠15
、口座表示枠15c、期日表示枠15c、事由
表示枠15c、対応REF入出力枠15c、入金額
表示枠15c10、出金額15c 11に表示される内容
は、上記従来で説明した外貨資金繰表の「ファンドN
o.」欄、「ファンド名称」欄、「保管銀行(銀行コー
ド、銀行略名称)」欄、「通貨(記号)」欄、「口座」
欄、「異動日」欄、「対応REFNo.」欄、「入金
額」欄、「出金額」欄、と同様の情報であるので、その
内容については既に詳しく説明しており、ここでの説明
は省略する。
【0081】なお、事由表示枠15cは、従来の外貨
資金繰表では「取引事由(コード)」欄、に事由を示す
コードが表記されていたが、本実施の形態では、事由コ
ードに対応する事由名称を、例えば、テーブルで記憶
し、事由コードに該当する日本語名称で、事由表示枠1
5cに表示する。そして、当該明細部15cに表示さ
れた対応REF入出力枠15cは、マウス等のクリッ
クによる参照可能な枠であり、該対応REF入出力枠1
5cをマウス等でクリックすると、本実施の形態では
説明を省略するが、該REFに対応した証券取引明細表
が別の画面として表示される。
【0082】これらのファンド別に集計された明細部1
5cと、このファンドから必要な入出金通貨別に集計さ
れた通貨別集計部(GAP表)15bから、当該投資顧
問会社5は、自己が運用指図しているファンドのうち、
前記信託銀行2が有する情報に基づいた、近将来の必要
な外貨の入出金の予定を知ることができる。
【0083】しかしながら、ここに絞り込まれた外貨資
金繰情報は、当該信託銀行2が保有する、当該投資顧問
会社5が運用指図するファンド情報に限られるため、当
該投資顧問会社5としては、この情報だけで必ずしも外
貨の売買を意思決定することはできない。そこで、前記
投資顧問会社5は、自己の手持ち情報を加味して、近将
来的に必要な外貨資金を算出しなければならないことと
なるが、前記ファンド別に集計された明細部15cは、
部分修正またはカットアンドペーストで部分もしくは全
体修正が可能な汎用表形式で作成されているため、当該
投資顧問会社5は、自己の手持ち情報のうち、必要な情
報のみをカットアンドペーストで張り込みを行い、また
は、ファンド別に集計された明細部15c全体を自己の
手持ち情報の該当情報をカットアンドペーストで修正を
行うことができる。また、明細部15cの明細項目は、
予め当該投資顧問会社と信託銀行の間で定めた項目順序
で当該投資顧問会社のコンピュータに提示されるので、
当該投資顧問会社は自己の手持ち情報の該当情報をカッ
トアンドペーストで修正するにあたり、データの整合を
容易に維持しながら作業を行う事ができる。15bはこ
れらの修正を受けて、再計算される。
【0084】図5は、本システム1のコンピュータ6に
表示される外貨資金繰明細修正画面16の説明図であ
り、表示内容は、修正明細部16a、および、確定釦1
6b、キャンセル釦16c、メッセージ窓16dとで構
成されている。修正明細部16aは、前記外貨資金繰画
面15に表示された明細部15cのファンドNo.表示
枠15c、ファンド名称表示枠15c、保管銀行表
示枠15c、通貨表示枠15c、口座表示枠15c
、期日表示枠15c、事由表示枠15c、対応R
EF入出力枠15c、入金額表示枠15c10、出金
額15c11と同様の項目で構成された前記各明細デー
タのうち、該当分に前記明細チェック釦15cにマウ
ス等でクリックして選択した後、前記明細修正釦15d
をマウス等でクリックすると、選択された明細データの
みが当該修正画面16の修正明細部16aに同様の項目
で表示される。
【0085】なお、当該修正明細部16aは、JAVA
(登録商標) APPLET形式で構成されるため、コ
ンピュータのオペレーションシステムであるWINDO
WS(マイクロソフト社製パーソナルコンピュータ用オ
ペレーションシステム)におけるカットアンドペースト
機能が容易に使用できるように構成されている。したが
って、前記ファンドマネージャー5は、自社の為替等の
管理システムを実行しながら、同じコンピュータ6上に
並列的にないしは裏画面に実行表示される明細情報を、
特に、それが、WINDOWS上の汎用形式ファイルで
ある表形式で作成されている場合には、コンピュータ6
のWINDOWS基本機能のカットアンドペースト機能
を利用して、前記修正明細部16aにおいて、その表形
式全部を、または、修正を行う項目をマウス等でクリッ
クすることにより、各項目内容を自由に貼り付けること
ができる。
【0086】また、前記修正明細部16aの中から必要
な明細データを範囲指定することにより、同一明細デー
タのコピーが作成表示され、これを所望の内容に書き換
えて明細データを追加することができる。このようにし
て外貨資金繰情報明細を当該ファンドマネージャー5の
自社システムと同じように作成した後は、前記確定釦1
6bをマウス等でクリックすることにより、前記修正明
細部16aの内容を確定させ、または、内容がなお不十
分な場合には、前記キャンセル釦16cをクリックする
ことにより、前記修正明細部16aの修正内容をキャン
セルし、再修正に備える。
【0087】これらの確定釦16bをクリックすること
により、前記外貨資金繰画面15に戻り、修正または再
修正されたデータは、前記信託銀行2のサーバーコンピ
ュータ3に送られる。なお、この際には、当該修正デー
タは、当該信託銀行2のシステムに適合する形式に変換
されて送られ、当該信託銀行2のシステム内のデータと
照合され、明細内容が不完全、不十分な場合には、前記
メッセージ窓16dに、前記修正明細部16aにおける
修正内容が不適切なことを示す表示、例えば、「修正は
出来ません、内容を確認して下さい。」等のメッセージ
を表示して、修正行為に対して修正者に注意を喚起す
る。
【0088】なお、作成され、前記明細部15cに表示
される外貨資金繰情報は、前述するように、WINDO
WS上の汎用形式ファイルである表形式で作成されてい
るので、前記コンピュータを始め、他のコンピュータ6
1、62、・・・等上で実行される他のアプリケーション
プログラムで作成されたファイルとの間で編集、抹消等
が可能であり、この場合にも、カットアンドペースト機
能を利用して編集、抹消等を行うことができる。
【0089】このようにして、本システム1において
は、まず、信託銀行2の保有する当該投資顧問会社5の
運用するファンド情報に基づいて当該投資顧問会社5が
近将来において必要とする外貨資金繰情報(部分修正ま
たはカットアンドペーストで部分もしくは全体修正が可
能な汎用表形式で表示可能)を提示し、提示された当該
投資顧問会社5では、この提示された外貨資金繰情報を
そのまま、あるいは、必要に応じて手持ちのファンド運
用情報に基づいて部分的に補充し、さらには必要性のな
い外貨資金繰情報を部分的に削除することによって、提
示された外貨資金繰情報を部分的に修正でき、当該外貨
資金繰情報は、汎用表形式で当該投資顧問会社と信託銀
行の間で予め定めた項目順序で提示され、手持ちの汎用
表形式の外貨資金繰情報からの修正を部分的または全体
としてのカットアンドペースト手法により可能としてい
るので、容易に当該投資顧問会社等の手持ち情報と整合
性がとれる。
【0090】すなわち、図4および図5に示すように、
本システム1において提示される外貨資金繰情報は、提
示された側で適宜自由に追加・削除・修正が可能であ
り、さらには、追加・削除・修正においては、いわゆる
カットアンドペースト手法により、部分的にあるいは全
体としての追加・削除・修正が可能である。したがっ
て、これまで、ファクシミリ等で送られた紙形式の外貨
資金繰表や利金予定表を参照して再入力していた手間が
省けるとともに、再入力に際して可能性のあった入力ミ
スが防げることとなる。
【0091】また、提示した外貨資金繰情報をそのま
ま、あるいは必要な修正を加えた外貨資金繰情報を活用
し、為替先物予約取引のオーダー表を容易に作成するこ
とが可能となる。すなわち、外貨資金繰情報の提示内容
には、ファンドNo.、投信/投資顧問会社名称、通
貨、金額、期日等が含まれ、この情報に、対価となる通
貨や為替交換レート(スポットレート、スワップレート
(フォワードプライス)、マージン等により構成され
る)が追加されると、それを直ちに為替先物予約のため
の約定情報として利用できることとなる。
【0092】為替オーダー表の作成は、図4に示した外
貨資金繰明細画面15の為替オーダー表作成釦15eを
マウス等でクリックすることにより容易に実行すること
ができる。この為替オーダー表作成釦15eをクリック
することにより行われるオーダー表の作成は、前記外貨
資金繰画面15の明細部15cに表示された各明細の内
容をもとに、外国為替取引注文に必要な情報への絞込み
を行い、為替オーダー表を作成するというものであり、
この為替オーダー表作成釦15eをマウス等でクリック
することにより、極めて容易に為替オーダー表を作成す
ることができる。
【0093】すなわち、前記外貨資金繰情報ファイル
7、または当該外貨資金繰情報ファイル7に記憶された
明細のコピーに追加・修正を行った情報が記憶される外
貨資金繰情報ワークファイル10について、外国為替取
引を行う対象となる資金異動である取引を明細部15c
から選択し、15eをマウス等でクリックすることによ
り、後述図6為替オーダー表新規画面が開き、画面上外
国為替取引注文情報、つまり対価となる通貨や為替交換
レート(スポットレート、スワップレート(フォワード
プライス)、マージン等により構成される)といった為
替注文をするための項目を備えた形式に変換した為替オ
ーダー表の情報が自動的にセットされた状態で表示さ
れ、以下に述べる為替オーダー画面の手順に則ってオー
ダー表が作成される。
【0094】図6は、当該システム1内において為替約
定に必要な為替オーダーのためのオーダー表を新規に作
成するための最初の画面表示の概要を示すものであっ
て、符号125は、オーダー表名称入力欄、121は、
上述した為替約定に必要な明細情報を提示する明細領域
であり、122は、当該明細情報を含む情報の保存ボタ
ン、123は、同保存キャンセル釦、124は、オーダ
ー表保存時に項目の並び順が不正である等の理由によ
り、保存作業が完了しない場合等に、エラーメッセージ
を出力する欄である。
【0095】上記明細領域は、前述するように、このフ
ァンドマネージャー5の所属する顧客である投資顧問会
社と当該為替ディーラー30が所属する信託銀行との間
であらかじめ決められた項目、その出力順、および並び
順で表示されるよう構成される。すなわち、前述するよ
うに、顧客である各投資顧問会社等は、独自の為替管理
システムを有しており、明細表示する項目名やその表示
順序は統一的ではない。そこで、予め各投資顧問会社の
管理システムに合致する形式で表示のフォームを前記会
社定義DB21に記憶しておき、当該DB21と前記ユ
ーザー定義DB22により関連づけられる顧客のユーザ
ーIDとパスワードの入力によって、「項目指定画面に
よる並び替え」が行われ、 図6に示す「オーダー表新
規作成画面」は、このように「項目指定画面による並び
替え」の上、前記領域121に表示される。
【0096】また、当該領域121は、前述したと同様
に、JAVA APPLET形式で構成されるため、コ
ンピュータのオペレーションシステムであるWINDO
WS(マイクロソフト社製パーソナルコンピュータ用オ
ペレーションシステム)におけるカットアンドペースト
機能が容易に使用できるように構成されている。したが
って、前記ファンドマネージャー5は、自社の為替等の
管理システムを実行しながら、同じコンピュータ61
2、・・・の画面上に並列的にないしは裏画面に実行
される明細情報を、特に、それが、WINDOWS上の
汎用形式ファイルである表形式で作成されている場合に
は、コンピュータ61、62、・・・のWINDOWS基
本機能のカットアンドペースト機能を利用して、前記領
域121に容易に貼り付けることができる。
【0097】このように為替オーダー明細情報を、資金
繰明細情報から自動作成し、およびまたは、当該ファン
ドマネージャー5の自社システムをもとにカットアンド
ペースト機能を利用して作成し、その後、前記オーダー
名称入力欄125に任意の名前をつけて入力し、つい
で、前記保存ボタン122を押すことで、そのオーダー
明細情報がサーバーコンピュータ3等内に記憶される。
なお、この記憶の際には、前記サーバーコンピュータ3
内に有するオーダー明細DB23の記憶形式にしたがっ
て記憶されることは言うまでもない。
【0098】また、作成された当該オーダー表は、特
に、その明細情報は、前述するように、WINDOWS
上の汎用形式ファイルである表形式で作成されているの
で、前記コンピュータ61、62、・・・上で実行される
他のアプリケーションプログラムで作成されたファイル
との間で編集、抹消等が可能であり、この場合にも、カ
ットアンドペースト機能を利用して編集、抹消等を行う
ことができるように構成される。
【0099】なお、前述してきたように、図4における
前記外貨資金繰情報の明細内容が適切である場合には、
為替オーダー表作成釦15eをクリックし、上記の手順
に基づいて為替先物予約オーダー表作成し、作成された
為替オーダー表には、任意のオーダー名称を付して、前
記コンピュータ6で記憶しておき、記憶されたオーダー
表名称に基づいて再修正が可能であり、さらに、投資顧
問会社は、この為替オーダー表をコンピュータ6で指定
して、為替銀行等の為替ディーラーのコンピュータ4に
送信することで、容易に為替先物予約取引の約定を行う
ことができることとなる。なお、当該為替オーダー表
は、為替オーダー明細情報ファイル11を表形式で表示
したものと同等のものである(図1参照)。
【0100】次に、為替銀行等の為替ディーラーに送ら
れた為替オーダー表に基づいて、為替約定が実行される
ステップについて説明する。以下、説明の便宜のため、
本システム1において、為替約定のステップを中心に前
記コンピュータ41、42、・・・、61、62、・・・の
うち、特定のコンピュータ4及びコンピュータ6上で実
行されるステップを、これらのコンピュータ4,6に表
示される画面を中心に詳細に説明する。
【0101】まず、前述したと同様に、顧客である投資
顧問会社のファンドマネージャー5のコンピュータ6か
ら、所定の入力画面でユーザーIDおよびパスワードを
入力することにより、まずコンピュータ6とサーバーコ
ンピュータ3ないしはコンピュータ4が回線13、31
を通じて接続される(すでに、コンピュータ6が、前記
サーバーコンピュータ3または前記コンピュータ4と接
続されている場合にはこの操作は不要である。)。
【0102】回線を接続し、サーバーコンピュータ3内
から為替先物予約取引の約定システム1のメニュー画面
をコンピュータ6に表示させ、ファンドマネージャー5
は、このメニュー画面を操作し、約定のための画面を開
く。
【0103】図7は、このような為替約定を行うための
最初の画面である「為替約定メニュー」画面の概略を示
すものであり、符号140は、前記ファンドマネージャ
ー5が作成したオーダー表や前記サーバーコンピュータ
3内に存在する他のシステムで作成されたオーダ表等、
当該投資顧問会社に関係する全てのオーダー表が表示さ
れるオーダー表選択部であり、141は、チェックボッ
クス、142は、オーダー表名称表示入力欄、143
は、当該オーダー表作成作業を行ったユーザーID表示
入力欄、144は、当該オーダ表の作成された日付表示
入力欄、145は、編集作業等により内容更新された更
新日付表示入力欄、146は、為替取引の約定日の表示
入力欄であり、このオーダー表に係る為替取引が約定前
である場合には「未済」表示、他のユーザーが現在約定
手続中である場合には、「約定中」で示される。なお、
約定が行われたオーダー表に対しては、表示されない構
成となっている。
【0104】また、符号150は、顧客があらかじめ選
択できる約定方法選択領域であり、151は、その約定
方法が「対円(通貨2、すなわち、対価となる2つ目の
通貨を必ず円とする約定方法)」約定方法選択欄であ
り、152は、「USD(米ドル)基軸の対円基軸通貨
分解」約定方法選択欄、153は、「EUR(ユーロ)
基軸の対円基軸通貨分解」約定方法選択欄、154は、
自由な通貨の組み合わせによる「自由編集」約定方法選
択欄である。
【0105】ここで、「対円基軸通貨分解」約定方法と
は、通貨1、通貨2以外の第3の通貨である通貨3を介
在させて2つのスポットレートでレート約定を行う方法
であって、当該通貨3として、USD(米ドル)を介在
させた方法が、前記「USD(米ドル)基軸の対円基軸
通貨分解約定方法」であり、通貨3として、EUR(ユ
ーロ)を介在させたレート約定の方法が、前記「EUR
(ユーロ)基軸の対円基軸通貨分解約定方法」である。
【0106】本実施の形態では、前記「対円基軸通貨分
解」約定方法においては、日本の対顧客為替市場におい
ては、通常、「対円」約定方法に次いで、米ドルまたは
ユーロを第3の通貨として介在させることが多く、これ
らの3種類の約定方法を選択できるようにしているが、
これに合わせて、「自由編集」約定方法も選択可能にし
ているので、許容する限り、あらゆる通貨の組み合わせ
にも対応できるように構成している。なお、許容しない
通貨の組み合わせについては、受け入れないことが当然
である。本システム1においては、この許容ないし受け
入れが可能かどうかは、前記通貨DB24および通貨ペ
アDB25に記憶され(図2参照)、適宜、この記憶内
容に基づいて、全ての取引約定方法に適用可能とする。
【0107】さらに、図7における符号160は、約定
順序選択領域であり、スポットレートを最初に求め、し
かる後、スワップレートを求める約定順序を選択する
「スポットから開始」欄161およびスワップレートを
最初に求め、しかる後、スポットレートを求める約定順
序を選択する「スワップから開始」欄162からなり、
それぞれ、選択は、チェック欄内に黒丸を付することに
より行う。また、符号163は、「次へ」釦を押して、
次のステップ処理を行うために移行を促す「次へ」ボタ
ンであり、この「次へ」釦163をクリックすることに
より、レート約定ステップに移行する。
【0108】このステップでは、まず、前記ファンドマ
ネージャー5が前記コンピュータ6上に、前記「為替約
定メニュー」画面(図7)を表示すると、オーダー表選
択部140のオーダー表名称表示入力欄142には、前
述した前記ファンドマネージャー5が作成したオーダー
表や前記サーバーコンピュータ3内に存在する他のシス
テムで作成されたオーダ表等、当該投資顧問会社に関係
する全てのオーダー表が表示される。そして、前記ユー
ザーID表示入力欄143、前記オーダ表の作成された
日付表示入力欄144、前記更新日付表示入力欄14
5、前記約定日の表示入力欄146の各欄には、それら
のオーダー表の作成者名、作成日、更新のある場合には
更新日、これまでの約定経過について、「未済」または
「約定中」等の該当する情報が存在する限り表示され
る。
【0109】これらのオーダー表一覧表示に基づいて、
前記ファンドマネージャー5は、これらのオーダー表一
覧の中から今回約定手続きを行うオーダー表を前記チェ
ックボックス141に「黒丸」を付けることにより選択
する。このように、前記チェックボックス141に「黒
丸」を付けることにより、取引対象のオーダー表を指定
し、さらに、この指定したオーダー表に基づく、為替約
定においては、前述の4つの約定方法からいずれの約定
方法によって為替約定を行うかを前記約定方法選択領域
150における約定手法を指定する。図7に示す例にお
いては、「対円基軸通貨分解(USD基軸)」が選択さ
れていることを示す。さらに、前記約定順序選択領域1
60において、約定順序を指定する。図7に示す例で
は、スポットレート約定を最初に求める「スポットから
開始」が選択されている。そして、この状態で「次へ」
釦163を押して、後述する次のステップに移行する。
【0110】図8は、レート約定を行うための顧客側の
コンピュータ画面の全容を示す図であり、画面構成を概
略すれば、大きく担当者名表示領域170、レート約定
欄180、190、チャット欄領域175、オーダー表
明細欄領域500およびディーラー接続釦171、送信
釦177からなる。なお、実際の画面構成は、それぞれ
レート約定操作を行うレート約定180の画面、前記担
当者同士がチャットを行うチャット欄領域175画面、
オーダー表明細欄領域500を表示するオーダー表画面
が、フレームで上下移動が可能な形式で表示されるよう
構成されるが、説明の便宜上、一つの概略図として説明
する。表示の形態は、実施の形態に拘泥されず、任意の
表示方法であってよい。
【0111】図8において、前記担当者名表示領域17
0には、投資顧問会社担当者表示欄172、為替銀行担
当者表示欄173を有し、この例では、投資顧問会社名
が「チャレンジャーアセットマネジメント」であり、そ
の担当者が「中路」であり、これに対し、為替銀行側と
して、為替銀行「信託銀行株式会社」の担当者「初田」
が写真入りで紹介されていることを示している。前記レ
ート約定欄180、190は、前記ファンドマネジャー
5が今回の為替取引を行おうとする取引に用いられる通
貨の別と売買の別と期日およびその金額を提示し、為替
ディーラー30から、それぞれスポットレートおよびス
ワップレートの提示を求める欄であり、左側は、スポッ
トレート提示領域180、右側がスワップレート提示領
域190から構成される。
【0112】前記スポットレート提示領域180におい
て、今回の取引におけるスポット約定を求める通貨の組
み合わせごとに表示される欄が設けられ、このスポット
レート提示領域180において、181は、約定を求め
る通貨1の表示欄であり、182は、通貨2の表示欄で
ある。さらに、183は、当該取引のスポット日表示欄
であり、この例で言えば、2000年の7月13日の日
時が表示されている。さらに184は、この取引におい
て、右通貨1の顧客側の「売買」の別およびその金額を
表示する「売買別」表示欄184およびその金額表示欄
185が設けられ、金額がプラスであれば、顧客の買い
が、マイナスであれば、顧客の売りが表示される。18
6は、顧客が為替ディーラーからスポットレートの提示
を求める欄である。
【0113】この図においては、対象となる通貨の組み
合わせが3組表示されており、最上段の「CHF(スイ
スフラン)」と「USD(米ドル)」からなる第1組み
合わせを示す上記の欄181〜183には、「1/3」
と表示され、今回の取引においては、3本の組み合わせ
に係る提示があり、そのうちの一本であることを示し、
中段の第2の組み合わせを示す組み合わせに「2/
3」、下段の第3の組み合わせに「3/3」と表示され
ていることから、今回の取引における通貨の組み合わせ
としては、全体として、3本の組み合わせについてそれ
ぞれスポットレートおよびスワップレートの提示を求め
るものであることを示している。なお、さらに多くの組
み合わせに係る取引がある場合には、この表示が「1/
4」あるいは「1/5」、・・・・と表示して、下段に
続いて表示される。
【0114】また、前記スポットレート提示領域180
に続いて、その右側には、スワップレート提示領域19
0が表示される。この領域は、前記スポットレート提示
領域180の売買の別欄184およびその金額表示欄1
85に表示される内容を期日ごとに分解して表示するも
ので(通貨ごとの期日の分解については、下記に詳述す
る。)、最上段には、前述するように、前記第1の組み
合わせに係る組み合わせの取引が、中段には、前記第2
の組み合わせに係る組み合わせの取引が、さらには、下
段には、第3の組み合わせに係る組み合わせの取引が表
示される。
【0115】すなわち、前記スワップレート提示領域1
90において、191は、スワップ期日表示欄であり、
192は、顧客の「売買の別」表示欄であり、193
は、その金額表示欄であり、ここにマイナス表示がされ
る場合は、顧客の「売」を、プラス表示で符号のない場
合は、顧客の「買」を示すように表示される。また、1
94は、スワップレート表示欄であり、為替ディーラー
30からスワップレートの提示を求める欄である。
【0116】そして、この第1の通貨の組み合わせにお
けるスワップレートを求めるための情報が、各期日ごと
に分解されて表示される。すなわち、図の例で言えば、
このスワップレートの提示を求める際に必要な最初の期
日が2000年7月14日であり、次の期日が、200
0年7月27日、次の期日が2000年7月31日であ
ることを示し、その期日において、例えば、2000年
7月14日の期日には、顧客が「8380.18CHF
(スイスフラン)」を売ることを示している(この数値
の求め方については下記に詳述する。)。このようにし
て、前記第2の通貨の組み合わせに対し、あるいは、前
記第3の通貨の組み合わせに対して、各期日に分解され
た必要な通貨の量(金額)と売買の別が提示される。
【0117】次に、チャット欄領域175について説明
する。チャット欄領域175は、従来電話で相対的に取
引を行っていたのに対し、コンピュータを介して取引を
行うに際し、意志疎通を十分に図るために設けられる欄
であり、各担当者からの、この取引に対する意見、要
望、応諾等の意志を表示するあらゆることが会話形式で
表示される。例えば、スポットレートを約定した後スワ
ップレートの提示を受ける場合等、顧客がレート約定を
拒否できないケース等で、提示されたレートに対する改
善要望等に利用される。各担当者は、チャット欄領域1
75に表示させるため、入力欄176にテキスト入力
し、それが、各担当者が送信釦177を押すことで、チ
ャット欄領域175に表示され、双方の担当者が同じ文
面を読むことができるように構成される。
【0118】また、前記オーダー表明細欄領域500に
は、前記「為替約定メニュー」画面(図7)のオーダー
表名称表示入力欄142に表示された前記ファンドマネ
ージャー5が作成したオーダー表や前記サーバーコンピ
ュータ3内に存在する他のシステムで作成されたオーダ
表等、当該投資顧問会社に関係する全てのオーダー表一
覧表示のうち前記ファンドマネージャー5が今回約定手
続きを行うとして前記チェックボックス141に「黒
丸」を付けて選択されたオーダー表の明細情報が表示さ
れる。
【0119】当該オーダー表明細欄領域500は、その
オーダーを構成する明細情報、すなわち、ファンドNo
欄510、交換すべき通貨1表示欄520、対価となる
通貨2表示欄530、期日表示欄540、前記通貨1の
金額表示欄550のほかに、約定レート欄560、通貨
2金額表示欄570、スポットレート表示欄580、ス
ワップレート表示欄590、マージン表示欄591が前
記項目指定画面(図3)により並び替えられた状態で表
示される。なお、前記顧客側ファンドマネージャー5が
この画面を呼び出した当初は、約定がなされる前段階で
あり、前記各約定レート欄560、通貨2金額表示欄5
70、スポットレート表示欄580、スワップレート表
示欄590、マージン表示欄591は、空欄にて表示さ
れる。
【0120】そして、この明細に基づいて、前記通貨1
表示欄520に記載されたそれぞれの通貨について、縦
方向に合算し、その合算額が、顧客の「売」「買」の別
とともに、前記「売買別」表示欄184およびその金額
表示欄185欄にそれぞれ表示される。そして、この合
算額を構成する明細の期日表示欄540に表示される期
日ごとに分解して、その期日を前記スワップレート提示
領域190のスワップ期日表示欄191に表示するとと
もに、前記スワップレート提示領域190の顧客の「売
買の別」表示欄192および金額表示欄193に、分解
された額と売買の別を表示する。
【0121】次に、これらの各欄への表示処理について
説明する。図9は、対円基軸通貨分解の場合のスポット
レート提示領域180の各表示欄181〜185への表
示のステップを示すフローチャートであり、その基礎と
なるデータは、前記明細情報に基づく。なお、複数の通
貨の組み合わせがあり、また、最終的には、必ず米ドル
(ユーロ)ー日本円レートの提示が行われるため、米ド
ル(ユーロ)かどうかによって表示が異なるように構成
され、さらに、米ドル(ユーロ)ー日本円レートが最下
段にn番目の表示情報として表示されるように構成さ
れ、可能な限り複数の通貨の組み合わせに対応できるよ
うに構成される。以下、各処理の処理のステップを図面
に基づいて説明する。
【0122】前記ファンドマネージャー5が今回約定手
続きを行うとして前記チェックボックス141に「黒
丸」を付けて選択されたオーダー表の明細情報が表示さ
れると、まず、当該明細情報のうち、この取引に関する
対価通貨である通貨2の「JPY(日本円)」がセット
し(S1)、通貨1に基づいて当該明細情報を並び替え
る(S2)。ついで、通貨1に関し、明細を縦方向に読
み(S3)、続いて、通貨1がブレイクするまで通貨1
の金額を集計する(S4)。続いて、通貨1が「USD
(米ドル)」(「EUR(ユーロ)」)か否かを判断す
る(S5)。
【0123】通貨1が「USD(米ドル)」(「EUR
(ユーロ)」)でない場合、前記領域180の前記通
貨1表示欄1811、・・・に通貨1の種類をセット
し、さらに、前記通貨2表示欄1821、・・・に通
貨2(この場合「JPY」)の別をセットし、前記ス
ポット日表示欄1831、・・・に通貨1,通貨2の組
み合わせに関するスポット日を通貨ペアDB25よりセ
ットし、前記集計した金額がマイナスなら「売」を、
プラスなら「買」を前記売買別表示欄1841、・・・
にセットし、当該集計金額を前記金額表示欄18
1、・・・にセットする(S6)。
【0124】このステップS6を「USD(米ドル)」
(「EUR(ユーロ)」)を除く全ての通貨1について
明細情報が終了するまで行い(S7)、ステップS5に
戻る。ステップS5において、通貨1が「USD(米ド
ル)」(「EUR(ユーロ)」)しかない場合、再び明
細情報処理が終了しているかどうかを判断し(S7)、
明細集計が終了していない場合は、集計合計をリセット
し、前述のステップS5に戻り、明細集計が終了してい
る場合には、次の「USD(米ドル)」(「EUR(ユ
ーロ)」)処理(S9)を行う。
【0125】この「USD(米ドル)」(「EUR(ユ
ーロ)」)処理ステップS9では、前記領域180の最
下段の米ドル基軸組み合わせ領域の前記通貨1表示欄1
81 nに「USD」(「EUR」)のセットと、前記通
貨2表示欄182に「JPY」のセットを行い、さら
に、前記スポット日表示欄183に通貨ペアDB25
より取得されるUSD−JPY(EUR−JPY)のス
ポット日をセットする(S9)。
【0126】すなわち、前記レート約定の前処理とし
て、前記ファンドマネジャー5が選択したオーダー表の
明細を読み込み、上述のステップからなる処理を行い、
領域180にスポットレートの提示を受けるための情報
に変換した、通貨1種別を通貨1表示欄1811・・・
・181、続いて、通貨2の種別を通貨2の表示欄1
821・・・182、売買の別を売買別表示欄18
1、・・・・184、その合計金額を金額表示欄1
851、・・・185n-1およびスポットの日付を前記
スポット日付表示欄1831、・・・183に表示す
るようにする。なお、いずれも符号nで示されたもの
は、最終の通貨組み合わせを意味し、この際の通貨1は
「USD(米ドル)」(「EUR(ユーロ)」)を、通
貨2は「JPY(日本円)」が表示されるように構成さ
れる。
【0127】以上が対円基軸通貨分解を選択した場合の
スポットレート提示領域180の表示欄181〜185
への表示の処理である。この段階では第n段に表示され
る基軸通貨USD(EUR)ーJPYの金額欄185
が空欄となっていることが特徴的である(185の処
理は後述する。)。なお、対円もしくは自由編集を選択
した場合は、図9のステップS5及びステップS9を行
わず、また自由編集の場合は、ファンドマネージャ5が
あらかじめオーダー表に通貨2を入力しておくため、ス
テップS1を行わず、1〜n段に通貨1の集計金額を単
にセットするようにする。
【0128】次に、図10に基づいて、対円基軸通貨分
解の場合の前記スワップレート提示領域190の各表示
欄191〜194への表示のステップを説明する。図1
0は、前記スワップレート提示領域190の各表示欄1
91〜194への表示のステップを示すフローチャート
であり、その基礎となるデータは、前述のスポットレー
ト提示領域180の表示で示したと同様に前記明細情報
に基づく。なお、前述同様、複数の通貨の組み合わせが
あり、また、最終的には、必ず米ドルー日本円レートの
提示が行われるため、米ドルかどうかによって表示が異
なるように構成され、さらに、米ドルレートが最下段に
n番目の表示情報として表示されるように構成され、可
能な限り複数の通貨の組み合わせに対応できるように構
成される。
【0129】また、各段の横方向に同一通貨の異なる期
日について順に表示させ、最も右欄に最も遠い期日がl
(エル)番目の表示情報として表示されるように構成さ
れる。以下、各処理の処理のステップを図面に基づいて
説明する。まず、前述と同様に、前記ファンドマネージ
ャー5が今回約定手続きを行うとして前記チェックボッ
クス141に「黒丸」を付けて選択されたオーダー表の
明細情報が表示されると、まず、当該明細情報のうち、
この取引の基礎をなす通貨である通貨1、期日の優先順
位に基づく順序で並び替えを行い(S11)、このセッ
トされた通貨1に基づいた当該明細情報を縦方向に読み
(S12)、当該通貨1、期日がブレイクするまで通貨
1の金額を集計する(S13)。ついで、通貨1が「U
SD(米ドル)」(「EUR(ユーロ)」)かどうかを
判断し(S14)、通貨1が「USD(米ドル)」
(「EUR(ユーロ)」)でない場合には、通貨1につ
いての通貨種別がブレイクしているかどうかを判断する
(S15)。
【0130】ステップS15において通貨1が同種で、
ステップS13において期日のみがブレイクされている
場合には、前記スワップレート提示領域190におい
て、期日をスワップ期日表示欄19111〜191
nl(エヌエル)のステップS17で選択される欄にセッ
トし、通貨1集計金額がプラスであれば「買い」を、
マイナスであれば「売り」を売買の別表示欄19211
192nl(エヌエル)のステップS17で選択される欄
にセットし、さらに、前記通貨1集計金額を金額表示
欄19311〜193nl(エヌエル)のステップS17で
選択される欄にセットする(S18)。
【0131】なお、19111〜191nl、19211〜1
92nl、19311〜193nl等の符号のふり方におい
て、最初の1911111(イチ・イチ)で示された符
号は、その表示欄が縦方向上から第1段、横方向左から
第1項に位置することを、終わりの191nlのnl(エ
ヌ・エル)で示された符号は、その表示欄が縦方向上か
ら第n段、横方向左から第l項に位置することを示す
(この符号の用い方については、以下同様に用いる)。
ステップS17では直近にセットされた欄の右側を選択
する。 例えば、最初に期日がブレイクした場合は、表
示欄19111〜19311にセットする。また、直近にセ
ットされた表示欄が、19135〜19135であった場
合、ステップS17において選択される表示欄は、19
36〜19336となる。
【0132】また、ステップS15において通貨1がブ
レイクされている場合には、前記スワップレート提示領
域190において、期日をスワップ期日表示欄191
11〜191nlのステップS16で選択される欄にセット
し、通貨1集計金額がプラスであれば「買い」を、マ
イナスであれば「売り」を売買の別表示欄19111〜1
91nlのステップS16で選択される欄にセットし、さ
らに、前記通貨1集計金額を金額表示欄19311〜1
93nlのステップS16で選択される欄にセットする
(S18)。ステップS16では直近にセットされた欄
の次の段の最左側を選択する。
【0133】例えば、直近にセットされた表示欄が、縦
方向に第3段、横方向第5項に位置する19135〜19
35であった場合、ステップS17において選択される
表示欄は、縦方向に第4段、横方向第1項に位置する1
9141〜19341となる。また、ステップS14におい
て、通貨1が「USD(米ドル)」(「EUR(ユー
ロ)」)の場合、ステップS15〜ステップS18の処
理は行われない。そして、明細集計が終了しているかど
うかを判断し(S19)、明細が終了してなければ、通
貨1集計合計をリセットして(S20)、前記ステップ
S12に戻り、同様の処理を継続し、終了していれば、
この処理を終了させる。
【0134】この処理の結果、前記スワップレート提示
領域190には、スワップレートの提示を受けるため変
換された情報が、横方向に1〜l、縦方向に1〜nと繰
り返しセットされ、各表示欄19111〜19
(n-1)l、19211〜192(n-1)l、19311〜1
93(n-1)lのそのスワップ期日、売買の別、その合計
金額が分解されて順次表示されることとなる。以上は、
対円基軸通貨分解の領域190の情報セット方法である
が、最下段への情報セットをこの段階では行わないこと
が特徴的である。なお、対円、自由編集の場合は、S1
4の処理が行われず、最下段の情報も表示欄191n1
〜191nl、192n1〜192nl、193n1〜193nl
にセットされている。
【0135】次に、前記オーダー表明細欄領域500に
はオーダー表の明細が、所定の並び替えが行われて表示
され、その結果、前記通貨2表示欄530には、対円ま
たは対円基軸通貨分解の場合、全て「JPY(日本
円)」がセットされ、また、自由編集の場合は、オーダ
ー表に保存する通貨2の情報がそのままセットされる。
約定情報であるスポットレートやスワップレート、マー
ジンレート、約定レートは未だ決まってないので、約定
レート欄560、通貨2金額表示欄570、スポットレ
ート表示欄580、スワップレート表示欄590、マー
ジン表示欄511は空欄で表示されることとなる。
【0136】このように明細情報およびこの明細情報に
基づいてスポットレートの提示やスワップレートの提示
を受けるべき条件が整った際には、前記ファンドマネー
ジャー5は表示された内容を確認した後、先物為替予約
レート(スポットレート、スワップレート、約定レー
ト)の提示をうけるため、ディーラー接続釦171を押
す。そうすると、コンピュータ回線接続が予め当該投資
顧問会社と契約をしている特定の為替銀行内で、複数の
コンピュータ41、42・・・が呼び出され、例えば、そ
のうち手すきの為替ディーラー30がこの取引を受け取
るための操作をすると、この為替ディーラー30前記フ
ァンドマネージャー5との間で為替取引に関する回線が
開かれることとなる。
【0137】次の前記為替ディーラー30側のパソコン
画面を参照しながら、本システム1で行われる為替ディ
ーラー側の処理を説明する。図11ないし図13は、前
記ファンドマネージャー5が前記ディーラー接続釦17
1を押すとディーラー30側に開かれるパソコン画面の
概略を示した図であり、実際は、図11および図12,
図13が、前述したタグ形式で一体的に画面を構成さ
れ、共通領域100とともに表示される。図11は、前
記図11ないし図13中のタグaが選択されると表示さ
れるディーラー側為替約定画面であり、図12は、同タ
グbが選択されることにより表示されるディーラー側チ
ャット画面であり、図13は、同タグcが選択されるこ
とにより表示される為替約定明細画面である。
【0138】前記ファンドマネージャー5が、前記ディ
ーラー接続釦171を押すと、図11ないし図13に示
される共通領域100が明暗等の表示を示し、前記ファ
ンドマネージャー5がレート提示を希望している旨が表
示される。ここで、当該為替銀行等に所属する為替ディ
ーラーのうち手すきの為替ディーラー30が領域100
に表示されているコンポボックスを開いて、呼び出しを
かけているファンドマネージャー5の名前を押すことに
より、回線が開かれ、前記コンピュータ4と、コンピュ
ータ6との間に接続が確保され、この段階から、レート
提示手続きが開始されることとなる。
【0139】このように接続回線が確保されると、為替
ディーラー30のコンピュータ41、42、・・・上に表
示されているコンピュータ画面は、例えば、図11に示
されるディーラー側為替約定画面となり、前記ファンド
マネージャー5の見ている画面構成、例えば、前述の図
8に示した画面と同じ画面の領域180、190に対応
する画面であるスポットレート提示を求めるスポットレ
ート提示領域200、スワップレートの提示を求めるス
ワップレート提示領域300が、前記の対応する領域画
面とほぼ同一のフォーマットで表示される。
【0140】また、図12に示されるディーラー側チャ
ット画面は、前記図8で示される画面の領域175,チ
ャット入力欄176、送信釦177に対応する領域を有
するチャット領域400、チャット入力欄401,送信
釦402が表示され、前記図13に示されるディーラー
側為替約定明細画面は、前記図8で示される画面のオー
ダー表明細欄領域500に対応するオーダー表明細欄領
域5000が表示される。なお、前記図11に示した為
替約定画面は、前記図7で示した「為替約定メニュー」
画面において、前記約定方法選択150の「対円」約定
151を選択した場合にディーラー側に表示される為替
約定画面であって、前記通貨2表示欄が常にJPY(日
本円)となっている約定方法である点に特徴がある。
【0141】したがって、前記図7に示した「為替約定
メニュー」画面において、前記約定方法選択150の
「対円基軸通貨分解(USD基軸)」約定152を選択
すると、図11に示すようなディーラー側為替約定画面
が表示され、通貨2の表示欄が常にUSDとして為替約
定を行うこととなり、さらに、最終的には、これらのU
SD(ドル)通貨をJPY(日本円)とで帳尻を合わせ
る必要から、最終的には、USD(ドル)とJPY(日
本円)の約定を行う構成となっている。
【0142】したがって、前記「対円基軸通貨分解(E
UR)」約定153を選択すると、この通貨2表示欄に
は、EUR(ユーロ)が表示され、この通貨を基軸とと
して約定が行われることとなり、また、最終的にこの基
軸通貨と日本円とを合わせる約定まで配慮することと同
様の構成としている。さらに、図14は、前記図7で示
した「為替約定メニュー」画面において、前記約定方法
選択150の「自由編集」約定154を選択した場合に
ディーラー側に表示される為替約定画面であって、これ
は、日本円を介在させることなく行われる為替約定であ
って、通貨1、通貨2ともに自由に選択することができ
る。
【0143】なお、図14に示される例は、2000年
9月10日に205,010USDを、同9月11日に
1,000,000USD(米ドル)をCHF(スイス
フラン)を対価として、また、同9月11日に50,0
00EUR(ユーロ)をCHF(スイスフラン)を対価
として買う必要があることを示す約定であり、最初の通
貨の組み合わせは、通貨1として、USD(米ドル)、
通貨2としてCHF(スイスフラン)が選択され、さら
に、第2の通貨の組み合わせにおいては、通貨1として
はEUR(ユーロ)を、通貨2としては、CHF(スイ
スフラン)を選択した約定であることが知りうる。
【0144】これらは、約定方法の違いに基づいて必要
な情報を適宜表示させるようにしたものであって、基本
的な処理は同じであるが、どの通貨を対価とするかは、
顧客の利益に密接に関わるものであるので、顧客の要請
に容易に答えられるように配慮しているものである。ま
た、このように為替約定においては、単に日本円を対価
とするものだけでなく、日本円と米ドルやユーロ間にお
いて、あるいは、ときには、外国通貨同士での約定を行
わなければならない必要が生じ、しかも、その交換レー
トは刻々と変わり、また、期日を隔てるとその間の通貨
間の利率等をも考慮しなければならないため、一層複雑
な取引形態となる。本システムにおいては、これら複雑
な為替約定を為替市場のレート変動のスピードに遅れる
ことのないように瞬時、瞬時のレートを充分に考慮しな
がら、かつ、その間の複雑な処理集計を容易に行わせし
めることを可能とする。
【0145】なお、これら、図11〜図16で示される
各領域に対応して、これら領域に表示される表示内容
は、前記図8で示される前記ファンドマネージャー側レ
ート約定画面に示される各表示欄181〜185、19
1〜194に示される表示内容と同一である。なお、前
記図11に示される対円基軸通貨分解の事例について、
ディーラー側為替約定画面において、スポットレート提
示領域200またはスワップレート提示領域300の各
背景色が変化している場合には、この背景色が変化して
いる領域に示されるスポットレートの提示やスワップレ
ートの提示が求められていることを示す。
【0146】例えば、スポットレート提示領域200の
背景色が変化しているときには、為替ディーラー30
は、このスポットレート提示領域200のスポットレー
トの提示が求められているので、その提示の前提となる
表示内容を確認した上で、為替市場から対応する通貨組
み合わせのスポットレートを入手し、前記スポットレー
ト提示欄2101および2102、2103、・・・に入
力する。このとき最下段にはUSD−JPYの通貨組み
合わせが表示されているが、前記図9に示されるステッ
プ処理において、スポットレート提示のための金額表示
欄185の表示処理が未処理であるため、金額情報が空
欄となっており、したがって、USD―JPYのレート
提示はこの段階では行わない。
【0147】為替ディーラー30はUSD−JPY以外
のスポットレートの全てを前記2101、2102、・・
・に入力して、キーボード上の決められた釦を押して、
この段階のレート情報を前記ファンドマネージャー5に
送信する。この操作により、前記図8に示した前記ファ
ンドマネージャー5のコンピュータ6の画面上には、そ
の領域180のUSD−JPY以外のスポットレート表
示欄1861〜186n-1上に、それぞれ対応するスポッ
トレートが表示される。
【0148】そこで、当該ファンドマネージャー5は、
提示されたそれぞれの通貨の組み合わせで、入力された
金額の通貨売買を行うことに際し、この提示されたスポ
ットレートで、それぞれの組み合わせ通貨で売買を敢行
しようとするときには、レートの承諾として、図8に示
されたレート約定画面におけるスポットレート提示領域
180の「DONE」釦1871を押す。不服の時は、
前記チャット領域175チャット入力欄176を利用し
て、相手方ディーラー30に再考、改善を促すか、ある
いは、今回の取引を見合わせて、「NOTHING」釦
1881を押す。前記ファンドマネージャー5は、この
「承諾」あるいは「拒否」の作業を全ての提示されたス
ポットレートに対して行う。
【0149】ファンドマネージャー5により「NOTH
ING」が押されると、この「拒否」された組み合わせ
の通貨については、それ以降の前記スワップレート提示
領域190に該当するスワップレート約定欄は、以降の
操作が不能となるように構成され、オーダー表明細欄領
域500に示されるオーダー表明細において、対応する
取引はすべてキャンセルとなり、以後は、背景色の変化
が生じなく、スワップレート提示が行われなくなる。
【0150】一方、「DONE」釦1871、1872
・・・が押された場合は、該当するスワップレート約定
において、以後のスワップレート約定を「拒否」するこ
とができなくなる状態となる。同様に、前記ファンドマ
ネージャー5が、提示されたスポットレートのうち、未
だ「DONE」または「NOTHING」が押されてい
ない通貨の組み合わせの全てについて、全て承諾すると
して、前記「ALLDONE」釦189を押すと、前述
したように、原則として、以後のスワップレートのキャ
ンセルを行うことができなくなる。
【0151】次に、スワップレート提示のステップにお
いても、前記為替ディーラー30の提示する個別のスワ
ップレートに不服であっても、スワップレート提示領域
の「NOTHING」釦1961、1962、・・・が押
すことができず、前記チャット領域175を利用した再
考あるいは改善要求を行うことができるだけで、その個
別スワップレートの提示に対するキャンセルは不可能と
なる。先物為替取引には、手続き上において、このよう
な制約があるので(これは、対円、自由編集で約定を行
った場合も同じ)、この先物為替取引の約定手続きを完
全自動化しにくい所以である。
【0152】次に、USD−JPY以外、全てのスポッ
トレートについて、ファンドマネージャー5が「DON
E」または、「NOTHING」を押すと、前記領域1
80で「DONE」となった通貨組合わせについて通貨
1の金額と、約定した対ドルスポットレートから各通貨
のドル換算額が計算集計され、明細を再度読み込み計算
されるUSD―JPYのUSD金額の合計と合算され
て、領域180(為替ディーラー30側画面のスポット
レート提示領域200)の最下段nに、ファンドマネー
ジャー側レート約定画面(図8)およびディーラー側為
替約定画面におけるUSD−JPY金額を示す金額表示
欄185nに、その金額がセットされる。
【0153】この状態で、前記為替ディーラー30は、
今度はUSD−JPYのスポットレートを為替市場から
取得、スポットレート提示欄210nに入力し、再度、
前記ファンドマネージャー5にキーボード上の決められ
た釦を押して送信する。ファンドマネージャー5は提示
されたレートに不服のときは、チャット領域のチャット
欄領域175にて為替ディーラー30に改善を促す。こ
の時点では、当該取引におけるスポットレート提示に関
する「NOTHING」、すなわち、「拒否」は不可能
であるため、最終的には「DONE」釦187nを押し
て承諾することとなる。
【0154】また、図15は、約定が完了した対ドルス
ポットレートに基づいて、各通貨のドル換算額の期日別
合算集計のステップを示すフローチャートであり、図8
に示されるレート約定画面におけるスワップレート提示
領域190の最下段に表示されるUSD−JPYスワッ
プレートの提示を受けるための期日表示欄191n1
・・・191nl、売買の別表示欄192n1・・・192
nl、その合計金額表示欄193n1・・・193nlに表
示が自動的にされるステップを示すものである。まず、
前述と同様に、選択されたオーダー表の明細情報が表示
されると、まず、当該明細情報のうち、期日の順序に基
づいて並び替えを行い(S21)、この並び替えに基づ
いて当該明細情報を縦方向に読み(S22)、ついで、
通貨1が、USD(またはEUR)以外のときは、前記
領域180の対ドル(または対ユーロ)レートを使用し
て、ドル(またはユーロ)換算の集計額を求める(S2
3)。この換算に基づいて、ドル(またはユーロ)額ま
たはドル(ユーロ)換算額を集計する(S24)。
【0155】ついで、期日がブレイクしているかどうか
判断し(S25)、期日がブレイクしていなければ、前
記ステップS22に戻り、期日がブレイクしていれば、
前記スワップレート提示領域190の最下段で直近の欄
の右側に以下の通りに各表示欄をセットする(S2
6)。すなわち、スワップレート提示領域190の期
日表示欄191n1〜191nlに期日をセットし、集計
金額がプラスであれば「買」を、マイナスであれば
「売」を、前記売買の別表示欄192n1〜192nlにセ
ットし、さらに、前記集計金額を金額表示欄193n1
〜193nlにセットする(S27)。
【0156】そして、ついで、明細集計が終了している
かどうかを判断し(S28)、終了してなければ、集計
合計をリセットして(S29)、前記ステップS22に
戻り、同様の処理を継続し、集計合計が終了していれ
ば、この処理を終了させる。このようにして、前記為替
ディーラー側為替約定画面の各表示欄191nl〜191
nl、192n1〜192nl、193n1〜193nlが埋め込
まれると、これをうけて為替ディーラー30は、図11
に示すディーラー側為替約定画面のスワップレート提示
領域300のスワップレート提示欄310n1〜310nl
に順次為替市場で取得したスワップレートを入力し、フ
ァンドマネージャー5のコンピュータ6に送信する。
【0157】図11に示す対円基軸通貨分解の具体例に
ついてのディーラー側為替約定画面においては、「CH
F(スイスフラン)」と「USD(米ドル)」における
2000年7月14日のスワップレートを、2000年
7月13日のスポット日を基準にして、スポット日の同
通貨の組み合わせスポットレート1.6242に対し、
それより1.5ポイント低いことを示す「ー1.5」
を、また、同通貨の組み合わせに係る2000年7月2
7日におけるスワップレートに対しては、2000年7
月13日のスポットレートより19.5ポイント低い
「ー19.5」を、同様に、同通貨の組み合わせに係る
2000年7月31日におけるスワップレートに対して
は、2000年7月13日のスポット日のスポットレー
トより28.5ポイント低い「ー28.5」を入力し
て、これを前記ファンドマネージャー5に送信する。
【0158】各期日における各通貨の組み合わせに係る
スワップレートの提示が行われると、ファンドマネージ
ャー5は、表示されたスワップレートを承諾する場合、
図8に示すレート約定画面の領域19411、19412
・・・194nlにそのレートが提示されるため、この提
示されたレートを承諾する場合は、前記スワップレート
提示領域190の「DONE」釦19511、19512
・・・195nlを押す。不服の場合は、同スワップレー
ト提示領域190のチャット欄領域175を通じて為替
ディーラー30に改善を促すが、最終的にはすべての提
示されたスワップレートについて、「DONE」釦19
11、19512、・・・195nlを押す必要がある。ま
た、「DONE」釦19511、19512、・・・195
nlを押すことにより、オーダー表明細欄領域500の該
当するファンドについて、承諾したスワップレートが該
当欄590に自動的セットされる。
【0159】なお、スワップレート提示領域190の
「NOTHING」釦19611、19612、・・・19
nlは、前述の図7に示される為替約定メニュー画面に
おいて、「スワップから開始」欄162を選択した場合
にのみ使用される。ファンドマネージャー5が全てのス
ワップレートに対し、全ての「DONE」釦19511
19512、・・・195nlを押すか、「ALL DON
E」釦1971、1972、・・・を押すと、為替ディー
ラー30の画面、図11に示したディーラー側為替約定
画面のスワップレート提示領域300の全ての背景色が
変わる。
【0160】これを受けて、当該為替ディーラー30は
タグCを押して、図13に示した為替約定明細画面を表
示する。そうすると、スポットレート、スワップレート
の約定手続きが終了したことを受けて、マージンレート
表示欄5900にはあらかじめ設定されているマージン
レートが自動セットされている。また、スポットレー
ト、スワップレート、マージンレートから計算される先
物為替予約レートがその表示欄5110にセットされ
る。為替ディーラーは、それらの内容を確認した後、確
認釦dを押して明細の約定情報をファンドマネージャー
5のコンピュータ6に送信する。
【0161】ファンドマネージャー5側のコンピュータ
6では送信を受けて、図示外「オーダー確認」画面を表
示させるので、ファンドマネージャー5は、その内容を
確認する。ファンドマネージャー5が、「オーダー確
認」画面でその内容を確認した後、「OK」釦eを押す
と、図示外「オーダー約定結果」表示画面がコンピュー
タ6に表示される。また、為替ディーラー30のコンピ
ュータ4上では、図11〜図16の画面が自動的に閉じ
られ、取引が終了したことを知らされる。この時点で、
サーバーコンピュータ3から約定した取引の明細が為替
銀行内の事務処理システムに自動送信され、取引決済等
の事務が銀行内で行われる。また、ファンドマネージャ
ー5は、メニュー画面から選択される別の画面におい
て、約定した内容が画面上で確認できるほか、表計算ソ
フト等で汎用的に使用可能なファイル形式でサーバーコ
ンピュータ3からコンピュータ6に送信され、ファンド
マネージャー5が利用可能な状態となっている。
【0162】
【発明の効果】上述するように、本願各請求項に係る発
明において、信託契約に基づき受託者として信託財産管
理を行う信託銀行と、これを運用する投資顧問会社との
間における、特定の期日の外貨資金繰情報を提示するシ
ステムにおいて、前記当該投資顧問会社等が運用指図す
る信託財産における外貨建有価証券の売買・償還(債券
の場合)あるいは為替売買により発生する個別の外貨異
動額、同資産における保有証券から発生する株式配当・
債券利息による個別の外貨異動額からなる個別外貨資金
繰明細情報を、それらの外貨の入出金予定期日、および
その各期日毎・各通貨毎の外貨異動額の総計とともに、
部分修正またはカットアンドペーストで部分もしくは全
体修正が可能な汎用表形式で当該投資顧問会社のコンピ
ュータに表示するようにしたことで、当該投資顧問会社
がそのままその外貨資金繰情報を利用する場合にも、あ
るいはこれをコンピュータ側で加除・修正を行う場合に
も、極めて容易にその外貨資金繰情報の部分的または全
体的修正が可能となり、また、加除・修正に際して再入
力作業が軽減でき、再入力に伴う入力ミスを防止するこ
とができるという効果がある。
【0163】さらに、当該外貨資金繰情報をその期日に
おける必要な各通貨の入出金為替取引情報として、信託
銀行のサーバーコンピュータに送ることができ、それら
のデータをもとに外国為替発注に必要な情報に絞った外
国為替取引注文情報、いわゆる為替オーダー表の作成が
簡単にできるという効果がある。また、前記為替オーダ
ー表は当該投資顧問会社が名称を付して外国為替取引注
文情報として保存でき、当該投資顧問会社がコンピュー
タ上での連続したオペレーションの中で当該名称を指定
して為替銀行のディーラーコンピュータに表示するなど
して、この情報をさらに次の為替約定のステップに容易
に利用できるという優れた効果がある。
【0164】この際に、スポットレート、スワップレー
ト、マージンレートという3つレートからなる先物為替
取引レートの決定において、これらのレートの各々の市
場動向から変動するリスクを回避し、顧客が最も有利な
レートを決定することができるという従来の為替市場に
柔軟に対応可能な約定レート決定が可能となるというき
わめて優れた効果を有する。さらに、為替先物取引に関
し、次のような効果を有する。
【0165】レート提示に際しては、為替ディーラー
側のリスクが小さく、顧客側の有利なレート決定が可能
となるように、通常は、為替ディーラーと投資顧問会社
のファンドマネージャー等の顧客との為替先物予約取引
約定は、前述のスポットレート決定、スワップレート決
定を先に行い、先物予約レートの決定の順で行われる必
要があり、本発明は、このような従来のレート決定にき
わめて柔軟に対応できる。 投資顧問会社のように複数の基金等から運用を任され
ているようなファンドマネージャーの場合には、ファン
ドマネージャーの運用方針によって、同じタイミング
で、各基金が同一の取引を行ったり、基金間で同一通貨
の売買が発生させたり、為替ディーラーに対して同時に
複数取引の約定を行う必要があり、当該取引において
は、このような複数取引を考慮したレート約定を考慮し
なければならないが、本発明によれば、このような場合
にも、きわめて容易に、柔軟にその対応をすることがで
きる。
【0166】為替市場で得られるレート情報を元に為
替ディーラーは顧客に随時レートを提示し、顧客の希望
に添う形でレートの決定を行うことができるため、取り
扱う金額の大きさを考慮しながら、ときには、複数の取
引を同時に行って、その金額を左右させることも行わ
れ、これらの要因を考慮した約定を行わなければならな
い必要があるが、本発明によれば、このような要請にも
きわめて柔軟に対処できる。 また、取引の途中で、顧客から、特に有利なレートを
受けたい要望があったりする場合には、為替ディーラー
はこれまでのべた為替市場特有の方法でレートの決定を
おこなう必要があり、この場合にも、本発明によれば、
きわめて容易にかつ柔軟に対処できるという効果があ
る。
【0167】同一通貨で売り取引と買い取引の相殺が
できた場合は、相殺された金額について、売買レートの
開きがゼロでレートが決定されたことと同一の効果があ
るため、最も有利な価格で取引することと同じであり、
このような場合も、複数の取引を同時に行い、金額合計
してのレートの決定が行われる必要があるが、本発明に
よれば、上述するように、この場合にも自動的に人手で
計算したり、手入力作業を要することなく合算集計作業
を行い、本発明に反映させることができる。
【0168】為替銀行同士が取引を行う外国為替市場
内でのスポットレートの決定は、通常はドル(欧州通貨
等、場合によってはユーロ)を対価とする通貨組み合わ
せで取引されるケースが通常であり、あらゆる通貨組合
わせについてレートが決定されるわけではない。そこ
で、顧客から、例えば、スイスフラン−円のスポットレ
ートでの取引を依頼された為替ディーラーは、外国為替
市場で、ドル−スイスフラン、およびドル円のスポット
レート情報をそれぞれ、1ドル1.6242フラン、1
ドル106円86銭と入手、後者のレートを前者で除す
ことにより、スイスフランー円のスポットレートを65
円79銭と提示される必要がある場合がある等、多種多
様に渡る通貨の組み合わせに対応できるという効果があ
る。
【0169】さらに、顧客によっては、スイスフラン
ー円のスポットレートを得るために、ドル換算の金額、
ドルースイスフランとドル円のスポットレートを同時に
要求するケースもあるため、複雑な上にもさらに複雑な
処理を行わなければならない特殊な要請にも、きわめて
柔軟に、かつ、瞬時に為替先物取引を行うことができる
という効果を有する。 為替ディーラーが為替市場において、一瞬の判断でリ
スクを回避しつつ、顧客に有利なレートで取引を行うこ
とは、極めて高度な熟練を要する分野であり、スポット
レートもしくはスワップレートの一方のレート約定が完
了すると、他方のレートの約定義務が自動的に発生する
が、この場合、先行して決定されたレートでは、顧客が
納得できない場合には、為替ディーラーと顧客の間で、
レートを再設定するレート約定交渉等の必要等複雑で、
幾多の選択肢を考慮した上で行われなければならない為
替ディーラーのレート決定作業を、為替市場を考慮した
上で、為替ディーラーがスポットレートやスワップレー
トを取得すれば、その後の作業が自動的に行われ、結果
的に約定が自動的に行われたと同等の効果を得ることが
できるというきわめて優れた効果を奏することができ
る。
【0170】その一方で、一つの取引でスポットレー
ト、スワップレート、先物為替取引レート決定と3段階
の約定手順があり、その過程を記録しておく必要がある
こと、さらに、複数の取引を同時に約定する場合等で
は、スポットレート締結時は通貨別合計金額で、スワッ
プレート締結時は通貨・期日別合計金額で、為替予約レ
ート締結時は、個別取引別に最終価格でといった段階毎
に違った手続きを踏む必要がある場合もあり、この場合
には、事務手順は複雑かつ多岐に渡っているが、本発明
によれば、このような場合にも、これらの複雑多岐に渡
る事柄に対しても、容易に、これらの事務的要請に応え
ることができる。
【0171】また、これまで、電話による人間同士の直
接のやり取りとなっていることから手作業が中心である
が、そのため、為替取引メモ等を活用しつつ効率化を図
っているものの、事務ミスの発生を防ぎきれないといっ
た問題に対し、容易にその解決が図れる。さらに、特に
投資顧問会社の事例のように取引が多数ある場合には、
取引の煩雑さに加えて、取引明細の確認作業を電話で行
うことの負担は大きく、ここでもミスの発生度合いが高
くなっているが、本発明は、このような多数取引の場合
にもミスなく行うことができるため、特に、効果があ
る。
【0172】また、顧客別に対応したフォームで為替先
物取引を行うことができるため、顧客の側でシステム変
更を伴う必要がなく、容易に従来のシステムに導入でき
るという実用上の効果がある。そして、その結果、約定
後のデータを容易に従来のシステムに反映させることが
でき、その際にも、手作業の必要がなく、したがって、
結果的に、一人のディーラーがこなす取引量の限界を大
きくすることができ、人員増、コスト高を防ぐことがで
き、業務収益の改善を図ることができるという効果があ
る。
【0173】本発明は、このような従来の為替市場にお
ける人的技能の活用を可能としつつ、同時に、事務手続
き等人的能力を補完し、もしくは対応しきれない為替デ
ィーラーの事務作業の軽減を図ることができるという効
果を有し、具体的には、為替先物予約取引において、一
件毎の為替予約取引に必要な、スポットレート、スワッ
プレート、マージンレート、為替予約レート等を顧客の
フォームに合致する複数取引を同一レイアウトで表示
し、これを為替ディーラーと顧客間で共有し、従来通
り、為替ディーラーの人的技能によるレート決定を可能
とし、さらに、合計金額自動計算機能を付加するなどし
た為替ディーラー特有のレート約定手法をサポートする
ことができるという効果を有する。また、約定したレー
トのオーダー表自動還元、為替予約取引レートの最終確
認局面では横方向に全てのレートを埋めたオーダ表を画
面上に表示、明細毎の内容を容易に確認できるという優
れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の一実施の形態に係る外貨資
金繰情報提示及びこれを利用した為替先物予約取引の約
定の概略構成図、
【図2】 図2は、投資顧問会社ファンドマネージャー
5のコンピュータ6の構成データベース概略を示す図、
【図3】 図3は、前記ユーザー定義DB22に記憶す
る情報を入力する画面を示す図、
【図4】 図4は、本発明の一実施の形態に係る外貨資
金繰情報提示及びこれを利用した為替先物予約取引の約
定における外貨の資金繰情報提示過程を示す外貨資金繰
画面の説明図、
【図5】 図5は、本発明の一実施の形態に係る外貨資
金繰情報提示及びこれを利用した為替先物予約取引の約
定の入出金取引情報提示過程を示す外貨資金繰明細修正
画面の説明図、
【図6】 図6は、当該システム1内において為替約定
に必要な為替オーダーのためのオーダー表を新規に作成
するための最初の画面表示の概要を示す図、
【図7】 図7は、「為替約定メニュー」画面の概略を
示す図、
【図8】 図8は、レート約定を行うための顧客側のコ
ンピュータ画面の全容を示す図、
【図9】 図9はスポットレート提示領域180の各表
示欄181〜185への表示のステップを示すフローチ
ャート、
【図10】 図10は、スワップレート提示領域190
の各表示欄191〜194への表示のステップを示すフ
ローチャート、
【図11】 図11は、「対円基軸通貨分解(USD基
軸)」約定の選択により示されるディーラー側為替約定
画面の概略を示す図、
【図12】 図12は、ディーラー側チャット画面の概
略を示す図、
【図13】 図13は、ディーラー側為替約定明細画面
の概略を示す図、
【図14】 図14は、「自由編集」約定の選択により
示されるディーラー側為替約定画面の概略を示す図、
【図15】 図15は、約定が完了した対ドルスポット
レートに基づいて、各通貨のドル換算額の合算集計のス
テップを示すフローチャート、
【図16】 図16は、「対円」約定の選択により示さ
れるディーラー側為替約定画面の記載例を示す図、
【図17】 図17は、信託銀行Aが、投資顧問会社α
の近将来的に発生する外貨資金繰情報を提示し、これに
基づいて、投資顧問会社αが、それを修正の上、為替取
引メモを作成し、このメモに基づいて、為替先物取引を
行う概略を示すフロー図、
【図18】 図18は、信託銀行が各投資顧問会社向け
に作成し、提供する当該投資顧問会社向けの外貨資金繰
情報を提示するための外貨資金繰表の一例を示す従来
図、
【図19】 図19は、信託銀行が各投資顧問会社向け
に作成し、提供する当該投資顧問会社向けの利金予定情
報を提示するための利金予定表の一例を示す従来図、
【図20】 図20は、他通貨から日本円への為替取引
を行う場合の前記対顧客為替取引メモの記載例を示す
図、
【図21】 図21は、各顧客が使用する外貨資金繰情
報の明細例を示す図である。
【符号の説明】
1・・・外貨資金繰情報提示及びこれを利用した為替先
物予約取引の約定、 2・・・信託銀行、 2c・・・外国証券システム、 2d・・・外貨資金繰情報、 3・・・サーバーコンピュータ、 41、42・・・・・・コンピュータ、 5・・・ファンドマネージャー、 61、62・・・・・コンピュータ、 5、5・・・投資顧問会社、 7・・・外貨資金繰情報処理手段、 8・・・外貨資金繰情報ファイル、 9・・・利金情報ファイル、 10・・・外貨資金繰情報ワークファイル、 11・・・為替オーダー明細情報ファイル、 12、12・・・外貨資金繰情報提示過程、 13、13・・・クライアント情報提示過程、 15・・・外貨資金繰画面、 15a・・・選択部、 15a・・・データー選択窓、 15a・・・ポートフォリオ選択窓、 15a・・・事由選択窓、 15a・・・ファンド選択窓、 15a・・・通貨選択窓、 15a・・・保管銀行選択窓、 15a・・・入金選択釦、 15a・・・出金選択釦、 15a・・・絞り込み釦、 15c・・・明細部、 15c・・・明細チェック釦、 15c・・・表示枠、 15c・・・ファンド名称表示枠、 15c・・・保管銀行表示枠、 15c・・・通貨表示枠、 15c・・・口座表示枠、 15c・・・期日表示枠、 15c・・・事由表示枠、 15c・・・対応REF入出力枠、 15c10・・・入金額表示枠、 15c11・・・出金額、 15d・・・明細修正釦、 15e・・・為替オーダー表作成釦、 16・・・修正画面、 16a・・・修正明細部、 16b・・・確定釦、 16c・・・キャンセル釦、 16d・・・メッセージ窓、 20・・・為替マーケット(為替市場) 21・・・会社定義DB、 22・・・ユーザー定義DB、 23・・・オーダー明細DB、 24・・・通貨DB、 25・・・通貨ペアDB、 30・・・為替ディーラー、 31、31・・・接続回線、 100・・・共通領域、 121・・・オーダー表明細欄領域、 122・・・保存ボタン、 123・・・キャンセル釦、 124・・・メッセージ欄、 130・・・下欄領域、 131・・・項目名欄、 132・・・ファンド名称提示欄、 133・・・並び順基準項目(ソートキー)指定欄、 134・・・並び順(昇順・降順)指定欄、 140・・・オーダー表選択部、 141・・・チェックボックス 142・・・オーダー表名称表示入力欄、 143・・・ユーザーID表示欄、 144・・・作成日付表示欄、 145・・・更新日付表示欄、 146・・・約定日付表示欄、 150・・・約定方法選択領域、 151・・・「対円」約定方法選択欄、 152・・・「USD(米ドル)基軸の対円基軸通貨分
解」約定方法選択欄、 153・・・「EUR(ユーロ)基軸の対円基軸通貨分
解」約定方法選択欄、 154・・・「自由編集」約定方法選択欄、 160・・・約定順序選択領域、 161・・・「スポットから開始」欄、 162・・・「スワップから開始」欄、 163・・・「次へ」釦 170・・・担当者名表示領域、 171・・・ディーラー接続釦、 172・・・投資顧問会社担当者表示欄、 173・・・為替銀行担当者表示欄 175・・・チャット欄領域、 176・・・チャット入力欄、 177・・・送信釦、 180・・・スポットレート提示領域、 181・・・通貨1表示欄、 182・・・通貨2表示欄、 183・・・スポット日表示欄、 184・・・「売買別」表示欄、 185・・・金額表示欄、 186・・・スポットレート表示欄、 187・・・「DONE」釦、 188・・・「NOTHING」釦、 189・・・「ALL DONE」釦、 190・・・スワップレート提示領域、 191・・・スワップ期日表示欄、 192・・・売買別表示欄、 193・・・金額表示欄、 194・・・スワップレート表示領域、 195・・・「DONE」釦、 196・・・「NOTHING」釦、 197・・・「ALL DONE」釦、 200・・・スポットレート提示領域、 210・・・スポットレート提示欄、 300・・・スワップレート提示領域、 310・・・スワップレート提示欄、 400・・・チャット領域、 401・・・チャット入力欄、 402・・・送信釦、 500・・・オーダー表明細欄領域、 510・・・ファンドNo欄、 520・・・通貨1表示欄、 530・・・通貨2表示欄、 540・・・決済期日表示欄、 550・・・通貨1金額表示欄、 560・・・約定レート表示欄、 570・・・通貨2金額表示欄、 580・・・スポットレート表示欄、 590・・・スワップレート表示欄、 591・・・マージン表示欄、 5000・・・オーダー表明細欄領域 5900・・・マージンレート表示欄、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中路 邦彦 東京都港区北青山1丁目5番4号 三菱信 託銀行新青山ビル 三菱信託銀行株式会社 内 (72)発明者 初田 輝彦 東京都港区北青山1丁目5番4号 三菱信 託銀行新青山ビル 三菱信託銀行株式会社 内 (72)発明者 玉井 友仁 東京都港区港南2丁目9番8号 三菱信託 銀行港南ビル 三菱信託銀行株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信託財産の管理を行う信託銀行等(以
    下、「信託銀行」という。)のコンピュータと、この信
    託財産の運用指図を信託銀行に対して行う投信および投
    資顧問会社等(以下、「投資顧問会社」という。)の運
    用指図担当者の(以下、「ファンドマネージャー」とい
    う。)コンピュータと、前記投資顧問会社の依頼により
    外国為替先物予約取引を行う前記信託銀行または他の為
    替銀行等の為替取引担当者(以下、「為替ディーラー」
    という。)のコンピュータとからなり、 (1)前記投資顧問会社のコンピュータからの呼び出し
    により接続された前記信託銀行のコンピュータでは、前
    記信託銀行が保有する前記投資顧問会社の受託資産情報
    のうち、当該投資顧問会社が必要とする少なくとも近将
    来的な外貨の異動予定期日、当該期日における必要な各
    通貨の別およびその異動予定額、当該各通貨毎の異動予
    定合計額に基づく前記外貨異動予定期日における取得お
    よび/または処分が必要な通貨の別およびその総計を含
    む外貨資金繰情報を収集するステップと、 (2)収集された前記外貨資金繰情報を前記投資顧問会
    社との間で予め定めた形式で、かつ、少なくとも前記情
    報明細が部分修正またはカットアンドペーストによる部
    分もしくは全体修正が可能な汎用表形式で前記投資顧問
    会社のコンピュータに表示するステップと、 (3)前記投資顧問会社のコンピュータでは、当該投資
    顧問会社の手持ち情報に基づいて、前記表示された外貨
    資金繰情報を部分修正またはカットアンドペーストによ
    る部分もしくは全体修正を前記ファンドマネージャーが
    行い、または、前記ファンドマネージャーが、これらの
    修正を行わずに前記表示された外貨資金繰情報をそのま
    ま用いて、当該投資顧問会社の外貨資金繰情報とするス
    テップと、 (4)前記投資顧問会社のコンピュータでは、当該投資
    顧問会社の前記各期日に必要とする少なくとも通貨の別
    およびその売買額ならびにそれらの根拠となる資産の明
    細情報を含む為替先物予約取引の約定注文情報を作成す
    るステップと、 (5) 前記作成された為替先物予約取引の約定注文情
    報を外国為替市場に駐在する前記為替ディーラーのコン
    ピュータに送る前記投資顧問会社のコンピュータに表示
    するステップと、 (6)前記約定注文情報を受けた前記為替ディーラー
    が、前記約定注文情報のうち、決済期日が2営業日後と
    なる直物為替レート(以下、「スポットレート」とい
    う。)提示を受けるための通貨の組合わせ、売買の別、
    通貨の金額に基づいて、これらの通貨についてのスポッ
    トレートを為替市場から得て、これを前記為替ディーラ
    のコンピュータに入力し、前記投資顧問会社のコンピュ
    ータに表示するステップと、 (7)前記投資顧問会社のファンドマネージャーが、前
    記表示されたスポットレートの応諾操作を行うことによ
    って、当該スポットレートの決定を行うステップと、 (8)前記約定注文情報のうち、前記スポットレートと
    先物予約取引の決済期日(以下、「期日」という。)の
    レートとの乖離をあらわすレート(以下、「スワップレ
    ート」という。)提示を受けるための通貨組合わせ、売
    買の別、通貨金額、期日を前記ファンドマネージャーの
    コンピュータに送るステップと、 (9)これらのスワップレート提示を受けるための通貨
    組合わせ、売買の別、通貨金額、期日に基づいて、これ
    らの通貨についてのスワップレートを為替市場から得
    て、これを前記投資顧問会社のコンピュータに表示する
    ステップと、 (10)前記投資顧問会社のファンドマネージャーが、
    前記表示されたスワップレートの応諾操作を行うことに
    よって、当該スワップレートの決定を行うステップと、 (11)この決定されたスポットレートおよび/または
    スワップレートに基づいて、前記ファンドマネージャー
    と前記為替ディーラーとの間で予め決められた手数料率
    (以下、マージンレート)とから計算される為替先物予
    約約定レートを計算し、前記投資顧問会社のコンピュー
    タに表示するステップと、 (12)前記ファンドマネージャーが、各レートに応諾
    する操作をすることにより、当該通貨の別およびその総
    計並びに各異動予定期日毎の通貨の別およびその総計で
    為替先物予約取引約定が行われるステップと、 を含むステップからなることを特徴とする外貨資金繰情
    報の提示を利用した為替先物予約取引の約定システム。
  2. 【請求項2】 前記外貨資金繰情報は、前記投資顧問会
    社の特定ID情報に基づいて、前記信託銀行との間で予
    め定めた前記投資顧問会社個別の項目順序で提示される
    ことを特徴とする前記請求項1に記載の外貨資金繰情報
    の提示を利用した為替先物予約取引の約定システム。
  3. 【請求項3】 前記投資顧問会社のコンピュータに提示
    される外貨資金繰情報および/または前記為替先物予約
    取引の約定注文情報は、少なくとも前記外貨異動予定期
    日における必要な通貨およびその総計の外、その根拠と
    なった当該信託財産の少なくとも名称、保管銀行および
    口座、通貨の別、入出金額、外貨異動事由、当該投資顧
    問会社の対応レファレンス番号を含む明細情報も合わせ
    て提示することを特徴とする前記請求項1または2に記
    載の外貨資金繰情報の提示を利用した為替先物予約取引
    の約定システム。
  4. 【請求項4】 前記外貨資金繰情報および/または前記
    為替先物予約取引の約定注文情報のうち、前記明細情報
    が、部分修正またはカットアンドペーストによる部分も
    しくは全体修正が可能な汎用表形式で提示されることを
    特徴とする前記請求項1ないし3のいずれかに記載の外
    貨資金繰情報の提示を利用した為替先物予約取引の約定
    システム。
  5. 【請求項5】 前記為替先物予約約定レートの決定は、
    前記スポットレートの決定、および、前記スワップレー
    トが決定された後に決定されることを特徴とする前記請
    求項1に記載の外貨資金繰情報の提示を利用した為替先
    物予約取引の約定システム。
  6. 【請求項6】 前記スポットレートの決定のステップに
    おいて、複数の通貨についての為替先物予約取引の約定
    を行う場合には、通貨組合わせ別に、買いは金額を足し
    あげ、売りは金額を差し引いて合計して、複数通貨につ
    いての為替先物予約取引のスポットレート決定を通貨組
    合わせ毎に行うことを特徴とする前記請求項1ないし請
    求項5のいずれかに記載の外貨資金繰情報の提示を利用
    した為替先物予約取引の約定システム。
  7. 【請求項7】 前記スポットレートを提示するステップ
    が、通貨1(為替先物予約取引の約定を求める通貨)と
    通貨2(為替先物予約取引の約定に対する対価通貨)と
    からなる通貨組み合わせのスポットレートを提示する方
    法および/または通貨3(通貨1、通貨2以外の第3の
    通貨)を介在させて、通貨1と通貨3のスポットレート
    と通貨1と通貨3のスポットレートの二つを提示する方
    法のいずれか一方が選択可能とすることを特徴とする前
    記請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の外貨資金
    繰情報の提示を利用した為替先物予約取引の約定システ
    ム。
  8. 【請求項8】 前記スワップレートの決定ステップにお
    いて、複数の通貨について為替先物予約取引の約定を行
    う場合は、通貨組合わせ別・期日別に、買いは金額を足
    しあげ、売りは金額を差し引いて合計して、複数の通貨
    についてのスワップレートの決定を各通貨別、各期日毎
    に行うことを特徴とする前記請求項1ないし請求項7の
    いずれかに記載の外国為替先物約定情報の提示システ
    ム。
  9. 【請求項9】 前記外貨資金繰情報および/または前記
    為替先物予約取引の約定注文情報のうち、前記明細情報
    が、前記投資顧問会社のファンドマネージャーのコンピ
    ュータの画面上で、予め設定された項目の並び順で表示
    され、同時に前記為替ディーラー側のコンピュータで
    は、前記設定とは別に設定された項目の並び順で前記外
    貨資金繰情報および/または前記為替先物予約取引の約
    定注文情報のうちの前記明細情報が表示されることを特
    徴とする前記請求項8に記載の外貨資金繰情報の提示を
    利用した為替先物予約取引の約定システム。
  10. 【請求項10】 前記為替先物予約取引の約定注文情報
    が、前記信託銀行のコンピュータを介してまたは直接に
    前記為替ディーラーのコンピュータに送られることを特
    徴とする前記請求項1ないし9のいずれかに記載の外貨
    資金繰情報の提示を利用した為替先物予約取引の約定シ
    ステム。
  11. 【請求項11】 前記為替先物予約取引の約定注文情報
    が、前記信託銀行のコンピュータに記憶され、この情報
    に基づいて、当該投資顧問会社の次回の外貨資金繰情報
    を作成することを特徴とする前記請求項1ないし10の
    いずれかに記載の外貨資金繰情報の提示を利用した為替
    先物予約取引の約定システム。
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