JP4389457B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機等の遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
通常のパチンコ機として、ソレノイド等の駆動装置の作動によって開閉する大型の開閉扉を備えた入賞装置が遊技領域に設けられており、所定条件を充足した場合に「大当たり状態」を生起させて、開閉扉を断続的に開成させるものが知られている。かかる大型の開閉扉を設けたパチンコ機においては、ピアノ線等を遊技領域に挿入し開閉扉を強制的に開成させて大量の遊技球を獲得する不正行為が行われることがある。それゆえ、そのような不正行為を防止することが可能なパチンコ機として、ソレノイドのプランジャの先端と開閉扉とを連結するロック機構を設け、ソレノイドを作動させない限り開閉扉を開成させることができないようにしたものが考案されている(たとえば、特許文献1)。
【0003】
ところが、上記した開閉扉にロック機構を設けたパチンコ機は、ロック機構の構造が複雑であるため、長期間に亘って使用されると、ロック機構が損傷し易く、「大当たり状態」が生起したにも拘わらず、開閉扉が開成しない、というトラブルが発生することがある。それゆえ、出願人らは、開閉扉に設けたICタグと前面枠に設けたアンテナとによって無線通信を定期的に反復させることにより開閉扉の状態を監視するパチンコ機を考案した(特願2003−78472)。かかるパチンコ機によれば、開閉扉の不正開放をリアルタイムで検知することが可能となる。その上、かかるパチンコ機は、すでにパチンコホールに設置されている旧型のパチンコ機や、種々のメーカーによって製造された異なるタイプのパチンコ機に、アンテナとICタグとを設置するだけで、非常に容易に製造(改造)することもできる。
【特許文献1】
特開2002−35339号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記したICタグとアンテナとにより開閉扉の状態を監視するパチンコ機は、旧型のパチンコ機や種々のメーカーによって製造された異なるタイプのパチンコ機から製造(改造)した場合には、開閉扉に後付けされたICタグの厚みによって開閉扉の表面とガラス板との間隔が狭くなってしまうため、遊技盤面を流下する遊技球が、開閉扉に設置されたICタグに衝突することよって遊技球の流下態様が変化してしまう、という不具合が発生する。
【0005】
本発明の目的は、上記従来のパチンコ機が有する問題点を解消し、開閉扉を強制的に開成させる不正行為を長期間に亘って非常に効果的に防止することができる上、旧型のパチンコ機や、種々のメーカーによって製造されたパチンコ機を利用して問題なく容易に製造することが可能なパチンコ機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる本発明の構成の内、請求項1に記載された発明は、矩形の作動部材が下端縁を中心として前方に傾斜可能に遊技領域に設けられており、所定条件を充足した場合に、前記作動役物が作動部材を前方に傾斜させるように作動させる遊技機であって、前記遊技領域の前方に、遊技空間を形成するための透明板を嵌め込んだ前面枠が、開閉可能に設置されているとともに、その前面枠に、遊技空間を形成する第一透明板とその外側を保護する第二透明板とが平行に嵌め込まれており、その第二透明板の内側面に、発光部と受光部とを有する赤外線モジュールが設置されており、前面枠が閉じられた状態で、前記作動部材の非作動時においては、前記赤外線モジュールの発光部が、発光部により照射されて作動部材の表面で反射された赤外線を受光可能であり、前面枠が閉じられた状態で、前記作動部材が作動すると、作動部材の表面と赤外線モジュールとの位置関係が変化し、赤外線モジュールの受光部が、赤外線モジュールの発光部により照射された赤外線を受光できなくなることを特徴とするものである。
【0008】
請求項2に記載された発明の構成は、請求項1に記載された発明において、赤外線モジュールが、透明板に貼着されていることにある。
【0009】
請求項3に記載された発明の構成は、請求項1、または請求項2に記載された発明において、赤外線モジュールが、吸盤によって、透明板に貼着されていることにある。
【0010】
請求項4に記載された発明の構成は、請求項1〜3のいずれかに記載された発明において、装飾部材が、赤外線モジュールを覆うように透明板または透明板を嵌め込んだ前面枠のフレームに設置されていることにある。
【0012】
請求項5に記載された発明の構成は、請求項4に記載された発明において、装飾部材が、扁平状に形成されており、赤外線モジュールを前方から覆うように第二透明板の外側面に設置されていることにある。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る遊技機の一実施形態であるパチンコ機について、図面に基づき、次の目次の順序にしたがって、詳細に説明する。
(1)実施例のパチンコ機の概要
(2)実施例のパチンコ機の構造
(3)実施例のパチンコ機の動作内容
(4)実施例のパチンコ機の効果
(5)本発明の変更例の説明
【0014】
1.実施例のパチンコ機の概要
本発明に係るパチンコ機は、前面枠に嵌め込まれた透明板である二重のガラス板の間に赤外線モジュールが設置されており、その赤外線モジュールが、作動役物であるアタッカ装置の開閉扉(作動部材)への赤外線の照射・開閉扉からの反射光の受光を行うことによって、開閉扉の状態(開閉の有無)を常時監視するようになっている。そして、「大当たり」生起時以外に照射された赤外線あるいは反射した赤外線が途切れた場合には、所定の信号を外部に出力し、開閉扉が不正に開放された可能性があることを報知するようになっている。
【0015】
2.実施例のパチンコ機の構造
図1、図2は、パチンコ機1を示したものであり、パチンコ機1は、中央よりやや上側に略正方形の遊技盤2が設けられている。また、遊技盤2には、誘導レール3で囲まれた略円形の遊技領域4が設けられている。一方、遊技盤2の前方には、前面枠5が片開き自在に設置されている。
【0016】
前面枠5は、フレーム8と2枚のガラス板15a、15b等によって構成されている。フレーム8は、中央に円形の遊技窓35が穿設されており、後側の周縁際に、前後に2列の嵌合溝27a,27bが設けられている。そして、それらの嵌合溝27a,27bに、それぞれ、約3mmの厚みを有する扁平なガラス板15a,15bが嵌め込み設置されており、所定の間隔(約8mm)を隔てて平行に配置した状態になっている。さらに、図1に示すように、前面枠5の上端際には、電光掲示方式により種々のメッセージを表示可能な表示器62が設置されている。また、2枚のガラス板15a,15bの間(外側のガラス板15aの内面)には、赤外線モジュール32が設置されている。
【0017】
図3は、赤外線モジュール32の外観を示したものであり、赤外線モジュール32は、ベース部材16、発光部である赤外線ランプ17、赤外線を検知する受光部18、遮蔽板19、吸盤部材23、リード線20等によって構成されている。
【0018】
ベース部材16は、合成樹脂によって扁平な直方体状に形成されており、表面の略中央に、黒色の合成ゴム製の遮蔽板19が、略鉛直になるように垂設されている。また、遮蔽板19の右側には、赤外線ランプ17が設置されており、遮蔽板19の左側には、受光部18が設置されている。そして、それらの赤外線ランプ17および受光部18は、図4の如き回路で接続されており、三芯線であるリード線20を介して、後述する監視ユニット38と接続することができるようになっている。
【0019】
また、ベース部材16の裏面の略中央には、軟質な合成樹脂(塩化ビニル)製の吸盤部材23が取り付けられている。吸盤部材23は、凹状の球面を有する円形の吸着部24と、吸着部24の中央部分の外側に設けられた固定部25とからなり、固定部25が赤外線モジュール32のベース部材16に接着されている。かかる赤外線モジュール32は、吸盤部材23を、その弾性を利用して、ガラス面に吸着させることによって、ガラス板15aの後面(ガラス板15bと対向した面)に取り付けられている。
【0020】
一方、図1、図2に示すように、遊技領域4の略中央には、液晶画面を有する図柄表示装置10が設けられている。図柄表示装置10は、種々の動画やメッセージ等を液晶画面に表示することができるようになっている。さらに、図柄表示装置10の下側には、図柄始動口12が設けられており、その図柄始動口12の下方には、開閉扉13を有するアタッカ装置14が設けられている。
【0021】
図5は、図1におけるA−A線断面を示したものである(図5(a)は、開閉扉13が閉じている状態を示したものであり、図5(b)は、開閉扉13が開いている状態を示したものである)。アタッカ装置14の開閉扉13は、左右両端の下端際に突設された支軸28,28を中心として、所定角度(約70°)だけ前方に傾斜可能になっている。また、開閉扉13の前方の表面には、金属をメッキした装飾シール(図示せず)が貼付されている。
【0022】
一方、図6は、図1におけるB−B線断面を示したものであり、赤外線ランプ17は、中心線に沿って照射された赤外線が、開閉扉13の表面で反射されて受光部18に入射するように配置されている。また、赤外線ランプ17および受光部18は、開閉扉13を閉じた状態において、開閉扉13の表面に対して垂直な同一平面上に位置するように設置されている。さらに、赤外線ランプ17は、赤外線の照射方向に指向性を有しており、左右上下のいずれの方向に対しても、中心線に対して±10°の範囲内にのみ赤外線を照射する。したがって、受光部18は、開閉扉13がほとんど閉じられた状態においてのみ、開閉扉13の表面で反射した赤外線を受光することができる。
【0023】
また、図1、図5に示すように、外側のガラス板(遊技盤面から遠い側のガラス板)15aの外面際(前側の嵌合溝27aの中)には、パチンコ機1の遊技内容を説明した装飾部材である遊技説明紙片29が設置されており(セロハンテープでガラス板15aに貼着されており)、赤外線モジュール32の前方を覆って、遊技者から見えないようにしているとともに、遊技領域4の下端際の装飾性を良好なものとしている。なお、遊技領域4には、上記した部材以外にも、種々の電飾ランプ、風車および多数の障害釘等が設けられている。また、遊技領域4の下側には、発射装置(図示せず)に遊技球を供給するための供給皿6が設けられており、その供給皿6の下側には、供給皿6から溢れた遊技球を貯留する貯留皿7が設けられている。加えて、貯留皿7の右側には、発射装置を操作するための発射ハンドル9が設けられている。
【0024】
一方、図7は、パチンコ機1の裏面を示したものである。パチンコ機1の裏面の左下方には、パチンコ機の作動内容を制御するための遊技制御装置31が設けられている。また、遊技制御装置31の上方のセンターカバー36の内部には、赤外線モジュール32を利用して開閉扉13の状態を監視するための監視手段である監視ユニット38が設置されている。図8は、監視ユニット38の制御機構を示したものであり、監視ユニット38は、CPU51、RAM63、ROM64、EEPROM52、タイマ53等を有している。また、CPU51が、I/Oインタフェイス59を介して、LANカード、遊技制御装置31、前面枠5に設置された表示器62等と接続されている。さらに、赤外線モジュール32のリード線20が、I/Oインタフェイス59を介して、CPU51に接続されている。なお、監視ユニット38は、パチンコ機1が設置される島設備から電源供給を受けるようになっている。
【0025】
3.実施例のパチンコ機の動作内容
パチンコ機1は、遊技制御装置31に記憶されたプログラムにしたがって、主たる遊技動作を実行する。そして、発射ハンドル9の回転操作によって遊技領域4に打ち出された遊技球が図柄始動口12に入賞すると、遊技制御装置31で「抽選」を実行し、「大当たり」を生起させるか否かを決定する。また、「抽選」を実行すると略同時に、図柄表示装置10の液晶画面に表示された図柄を変動させ(他の図柄と順々に入れ替わる動画を表示し)、所定時間後に停止させて新たな図柄を表示する。さらに、「抽選」において「大当たり」が生起した場合には、図柄の変動後に、予め設定された「大当たり図柄」を表示するとともに、「大当たり状態」を生起させて、アタッカ装置14の開閉扉13を、所定回数だけ断続的に開成させる。なお、アタッカ装置14の開閉扉13は、「大当たり状態」生起時以外では開成しないようになっている。一方、開閉扉13の内部の大入賞口や各種の入賞装置に遊技球が入賞した場合には、所定数の遊技球を賞品球として供給皿6に払い出す。また、「大当たり状態」が生起した場合には、遊技制御装置31から、監視ユニット38のCPU51へ、「大当たり」を報知する報知信号が送信される。そして、「大当たり状態」中には、遊技制御装置31から、監視ユニット38のCPU51へ、大当たり信号を出力し続ける。
【0026】
また、監視ユニット38は、「大当たり状態」の生起中以外の場合において、赤外線モジュール32の受光部18が開閉扉13からの反射光を受光しなかった場合には、異常と判断し、異常を検知した旨をEEPROM52に記憶するとともに、異常を検知した旨を表示器62に表示する。
【0027】
また、上述の如く、赤外線ランプ17は赤外線の照射方向に指向性があるため、図5(b)の如く、開閉扉13が所定の角度(ここでは、約10°)以上に開放された場合や、前面枠5が所定の角度(ここでは、約10°)以上に開放された場合には、受光部18が開閉扉13の表面で反射した赤外線を受光することができなくなる。したがって、「大当たり状態」の生起中以外の場合において、開閉扉13が所定の角度以上に開放された場合や、前面枠5が所定の角度以上に開放された場合には、監視ユニット38は、不正に開閉扉13が開放されたと判断し、その異常を検知した旨をEEPROM52に記憶し、異常を検知した旨を表示器62に表示する。監視ユニット38は、かかる赤外線モジュール32による監視動作を、常時実行する。なお、このような開閉扉13の監視動作を実行するプログラムとしては、図9の如きプログラムを用いることができる。
【0028】
4.実施例のパチンコ機の効果
パチンコ機1は、上記の如く、遊技領域4の前方に、遊技空間を形成するための透明板(ガラス板15a,15b)を嵌め込んだ前面枠5が、開閉可能に設置されているとともに、その前面枠5に嵌め込まれた透明板(ガラス板15a)に、赤外線ランプ17と受光部18とを有する赤外線モジュール32が設置されており、前面枠5を閉じた場合に、赤外線モジュール32の受光部18が、赤外線ランプ17により照射されて開閉扉13の表面で反射された赤外線を受光可能な状態となるように構成されている。したがって、前面枠5が不正に開放された場合や、開閉扉13が不正に開放された場合には、赤外線モジュール32の受光部18が開閉扉13からの反射光を受光できなくなり、前面枠5や開閉扉13が不正に開放された事態を直ちに(リアルタイムで)検知することができる。したがって、前面枠5を開放して開閉扉13を強制的に開成させて大量の遊技球を獲得する不正行為(すなわち、パチンコホールの店員以外による前面枠5の不正開放)や、ピアノ線等を遊技領域4に挿入して開閉扉13を強制的に開成させる不正行為を、効果的に防止することができる。加えて、すでにパチンコホールに設置されている旧型のパチンコ機や、種々のメーカーによって製造された異なるタイプのパチンコ機に、赤外線モジュール32および監視ユニット38を設置するだけで、非常に容易に製造することができる上、開閉扉13の周辺における遊技球の流下態様が変化する、という事態が生じない。
【0029】
また、パチンコ機1は、開閉扉13の開閉によって開閉扉13の表面と赤外線モジュール32との位置関係が変化し、赤外線モジュール32の受光部18が、赤外線モジュール32の赤外線ランプ17により照射された赤外線を受光できなくなるものである。したがって、ピアノ線等が遊技領域4に挿入されて、開閉扉13がわずかに開放された場合でも、赤外線モジュール32が敏感に反応して(受光部18が開閉扉13からの反射光を受光できなくなり)、不正に開放された事態を直ちに検知することができる。したがって、ピアノ線等を利用して開閉扉13を強制的に開成させる不正行為を、非常に効果的に防止することができる。
【0030】
また、パチンコ機1は、赤外線モジュール32が、透明板(ガラス板15a)に貼着されているため、透明板(ガラス板15a)への赤外線モジュール32の設置、透明板(ガラス板15a)からの赤外線モジュール32の取り外しが非常に容易である。
【0031】
また、パチンコ機1は、赤外線モジュール32が、吸盤部材23によって、透明板(ガラス板15a)に貼着されているため、吸盤部材23の吸着力を高くするだけで、赤外線モジュール32の位置がずれにくくなり、赤外線モジュール32が、不正行為が行われていない不必要なタイミングで、不正行為が行われたものと誤って検知する、という事態の発生を効果的に防止することができる。
【0032】
さらに、パチンコ機1は、装飾部材である遊技説明紙片29が、赤外線モジュール32を覆うように透明板(ガラス板15a)の外側面に設置されており、遊技者から赤外線モジュール32が見えにくくなっているため、開閉扉13の不正開放を効果的に摘発することができる。
【0033】
加えて、パチンコ機1は、透明板が、遊技空間を形成する第一透明板であるガラス板15bとその外側を保護する第二透明板であるガラス板15aとからなるものであり、赤外線モジュール32が、第二透明板であるガラス板15aの内側面に設置されているため、遊技者が容易に赤外線モジュール32に触れることができず、赤外線モジュール32の位置がずれにくいため、赤外線モジュール32が、不正行為が行われていない不必要なタイミングで、不正行為が行われたものと誤って検知する、という事態の発生をきわめて高い精度で防止することができる。
【0034】
その上、パチンコ機1は、装飾部材である遊技説明紙片29が、扁平状に形成されており、赤外線モジュール32を前方から覆うように設置されているため、遊技説明紙片29の交換時等に、遊技説明紙片29を前面枠5とフレーム8との間や二重のガラス板15a,15bの間に容易に設置することができる。
【0035】
加えて、パチンコ機1は、開閉扉13の表面に金属メッキしたシールが貼着されているため、赤外線モジュール32の検知感度が良好であり、開閉扉13の不正開放を検知し損なったり、不必要なタイミングで検知したりする事態が生じない。
【0036】
5.本発明の変更例の説明
本発明の遊技機は、上記実施形態の態様に何ら限定されるものではなく、赤外線モジュール、開閉扉、前面枠、装飾ボード、監視ユニットの材料、形状、構造等の構成を本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で適宜変更することができる。
【0037】
たとえば、遊技機は、1個の開閉扉に赤外線モジュールを設置したものに限定されず、2個以上の開閉扉が設けられており、複数の開閉扉に赤外線モジュールが設置されたものでも良い。さらに、1個の開閉扉を2個以上の赤外線モジュールで監視するものや、複数の開閉扉を1個の赤外線モジュールで監視するものでも良い。
【0038】
また、赤外線モジュールは、赤外線ランプが左右上下のいずれの方向に対しても前面の垂線に対して±10°の範囲内においてのみ赤外線を照射するものに限定されず、より指向性の強いもの(赤外線の照射角度が狭いもの)や指向性の弱いもの(赤外線の照射角度が広いもの)に変更することも可能である。
【0039】
さらに、赤外線モジュールは、ベース部材の後側面(赤外線ランプ、受光部の設置側と反対側の面)に吸盤部材を設置したものに限定されず、ベース部材の前側面(赤外線ランプ、受光部の設置側の面)に吸盤部材を設置したものでも良い。それゆえ、赤外線モジュールの設置場所も、第二透明板の内側面に限定されず、第一透明板の外側面や第二透明板の外側面に変更することが可能である。加えて、赤外線モジュールは、ベース部材に1個のみの吸盤部材を設置したものに限定されず、複数の吸盤部材を設置したものに変更することも可能である。
【0040】
一方、二重のガラス板の間において赤外線モジュールを設置する方法は、吸盤を用いて貼着する方法に限定されず、接着剤を用いて接着する方法や、両面テープを用いて粘着させる方法等でも良い。
【0041】
また、開閉扉は、上記実施形態の如く、下端縁を中心として前方へ片開きするものに限定されず、予め遊技盤面から突出するように設けられており、左右へのスライド等によって入賞口を形成するもの等に変更することも可能である。
【0042】
さらに、遊技機は、前面枠に二重のガラス板を嵌め込んだものに限定されず、前面枠にガラス板を1枚だけ嵌め込んだものでも良い。かかる場合には、ガラス板の外側面に赤外線モジュールを固着させるとともに、その赤外線モジュールを覆うように装飾部材をガラス板の外側面等に固着させる構成等を採用することができる。
【0043】
一方、装飾部材は、紙製のものに限定されず、合成樹脂や金属製のもの等でも良い。また、装飾部材は、前面枠と別個に形成したものに限定されず、遊技領域の下端際を覆うように前面枠のフレームに一体的に形成したもの等でも良い。加えて、装飾部材の設置方法は、透明板に貼着する方法に限定されず、前面枠のフレームに固着する方法等に変更することも可能である。
【0044】
また、前面枠に嵌め込む透明板は、ガラス板に限定されず、アクリル等の合成樹脂製の板に変更することも可能である。
【0045】
加えて、監視ユニットは、赤外線モジュールを利用して常時開閉扉の監視を行うものに限定されず、テンキー等の入力手段が設けられており、所定の入力をすることによって、任意のタイミングで開閉扉の監視を行うことができるものに変更することも可能である。また、監視ユニットは、異常を検知した旨を不揮発性の記憶手段であるEEPROMに記憶するものに限定されず、通常のROM,RAM、ハードディスク、光メディア等の記憶手段に記憶するもの等でも良い。さらに、監視ユニットは、パチンコ機が設置される島設備から電源供給を受けるものに限定されず、パチンコ機から電源供給を受けるもの等でも良い。
【0046】
さらに、監視ユニットは、携帯端末(たとえば、PDAや携帯電話)等の外部の機器からの呼び出しに応じて、記憶手段に記憶させた監視履歴に関する情報を出力するものとすることも可能である。さらに、監視ユニットは、異常と判断した場合に、異常を検知した旨を記憶したり、表示器に表示したりするものに限定されず、LANカードを介してパチンコホールの管理コンピュータ等の外部の装置へ所定の異常検知信号を出力するものでも良い。加えて、監視ユニットは、遊技領域に設けられた作動部材のみを監視するものに限定されず、制御装置をも監視するものに変更することも可能である。
【0047】
一方、遊技機は、上記実施形態の如く、開閉扉等の作動部材が作動したときに赤外線モジュールが作動部材からの反射光を受光できなくなるものに限定されず、通常時には赤外線モジュールが作動部材からの反射光を受光できないようになっており、開閉扉等の作動部材が作動したときに、赤外線モジュールが作動部材からの反射光を受光できるようになるものに変更することも可能である。
【0048】
【発明の効果】
請求項1に記載された遊技機は、遊技領域の前方に、遊技空間を形成するための透明板を嵌め込んだ前面枠が、開閉可能に設置されているとともに、その前面枠に、遊技空間を形成する第一透明板とその外側を保護する第二透明板とが平行に嵌め込まれており、その第二透明板の内側面に、発光部と受光部とを有する赤外線モジュールが設置されており、前面枠が閉じられた状態で、作動部材の非作動時においては、赤外線モジュールの発光部が、発光部により照射されて作動部材の表面で反射された赤外線を受光可能であり前面枠が閉じられた状態で、作動部材が作動すると、作動部材の表面と赤外線モジュールとの位置関係が変化し、赤外線モジュールの受光部が、赤外線モジュールの発光部により照射された赤外線を受光できなくなるように構成されている。したがって、前面枠が不正に開放された場合や、作動部材が不正に操作された場合には、赤外線モジュールの受光部が作動部材からの反射光を受光できなくなり、前面枠が不正に開放された事態や作動部材が不正に操作された事態を直ちに(リアルタイムで)検知することができる。したがって、前面枠を開放して作動部材を強制的に操作する不正行為や、ピアノ線等を遊技領域に挿入して作動部材を強制的に操作する不正行為を、効果的に防止することができる。加えて、すでにパチンコホールに設置されている旧型のパチンコ機や、種々のメーカーによって製造された異なるタイプのパチンコ機に、赤外線モジュールおよび監視手段を設置するだけで、非常に容易に製造することができる上、作動部材の周辺における遊技球の流下態様が変化する、という事態が生じない。
また、請求項1に記載された遊技機は、作動部材の作動によって作動部材の表面と赤外線モジュールとの位置関係が変化し、赤外線モジュールの受光部が、赤外線モジュールの発光部により照射された赤外線を受光できなくなるため、ピアノ線等が遊技領域に挿入されて、作動部材がわずかに操作された場合でも、赤外線モジュールが敏感に反応して、不正に操作された事態を直ちに検知することができる。したがって、ピアノ線等を利用して作動部材を強制的に操作する不正行為を、効果的に防止することができる。
さらに、請求項1に記載された遊技機は、透明板が、遊技空間を形成する第一透明板とその外側を保護する第二透明板とからなるものであり、赤外線モジュールが、前記第二透明板の内側面に設置されているため、遊技者が容易に赤外線モジュールに触れることができず、赤外線モジュールの位置がずれにくいため、赤外線モジュールが、不正行為が行われていない不必要なタイミングで、不正行為が行われたものと誤って検知する、という事態の発生をきわめて高い精度で防止することができる。
【0050】
請求項2に記載された遊技機は、赤外線モジュールが、透明板に貼着されているため、透明板への赤外線モジュールの設置、透明板からの赤外線モジュールの取り外しが非常に容易である。
【0051】
請求項3に記載された遊技機は、赤外線モジュールが、吸盤によって、透明板に貼着されているため、吸盤の吸着力を高くするだけで、赤外線モジュールの位置がずれにくくなり、赤外線モジュールが、不正行為が行われていない不必要なタイミングで、不正行為が行われたものと誤って検知する、という事態の発生を効果的に防止することができる。
【0052】
請求項4に記載された遊技機は、装飾部材が、赤外線モジュールを覆うように透明板または透明板を嵌め込んだ前面枠のフレームに設置されており、遊技者から赤外線モジュールが見えにくくなっているため、開閉扉の不正開放を効果的に摘発することができる。
【0054】
請求項5に記載された遊技機は、装飾部材が、扁平状に形成されており、赤外線モジュールを前方から覆うように設置されているため、装飾部材の交換時等に、装飾部材を前面枠とフレームとの間や二重の透明板の間に容易に設置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ機の正面図である。
【図2】パチンコ機(前面枠を片開きしてガラス板を上方にスライドさせた状態)の斜視図である。
【図3】赤外線モジュールの前方斜視図(a)、後方斜視図(b)、正面図(c)、平面図(d)である。
【図4】赤外線モジュールの制御機構を示すブロック図である。
【図5】図1におけるA−A線断面図である(なお、(a)は開閉扉が閉じている状態であり、(b)は開閉扉が開いている状態である)。
【図6】図1におけるB−B線断面図である。
【図7】パチンコ機の裏面図である。
【図8】監視ユニットの制御機構を示すブロック図である。
【図9】監視動作を実行するためのプログラムの一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1・・パチンコ機(遊技機)、4・・遊技領域、5・・前面枠、13・・開閉扉(作動部材)、14・・アタッカ装置(作動役物)、15a,15b・・ガラス板(透明板)、17・・赤外線ランプ(発光部)、18・・受光部、23・・吸盤部材(吸盤)、29・・遊技説明紙片(装飾部材)、32・・赤外線モジュール、38・・監視ユニット。

Claims (5)

  1. 矩形の作動部材が下端縁を中心として前方に傾斜可能に遊技領域に設けられており、所定条件を充足した場合に、前記作動役物が作動部材を前方に傾斜させるように作動させる遊技機であって、
    前記遊技領域の前方に、遊技空間を形成するための透明板を嵌め込んだ前面枠が、開閉可能に設置されているとともに、
    その前面枠に、遊技空間を形成する第一透明板とその外側を保護する第二透明板とが平行に嵌め込まれており、その第二透明板の内側面に、発光部と受光部とを有する赤外線モジュールが設置されており、
    前面枠が閉じられた状態で、前記作動部材の非作動時においては
    前記赤外線モジュールの発光部が、発光部により照射されて作動部材の表面で反射された赤外線を受光可能であり、
    前面枠が閉じられた状態で、前記作動部材が作動すると、作動部材の表面と赤外線モジュールとの位置関係が変化し、赤外線モジュールの受光部が、赤外線モジュールの発光部により照射された赤外線を受光できなくなることを特徴とする遊技機。
  2. 赤外線モジュールが、透明板に貼着されていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 赤外線モジュールが、吸盤によって、透明板に貼着されていることを特徴とする請求項1、または請求項2に記載の遊技機。
  4. 装飾部材が、赤外線モジュールを覆うように透明板または透明板を嵌め込んだ前面枠のフレームに設置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の遊技機。
  5. 装飾部材が、扁平状に形成されており、赤外線モジュールを前方から覆うように設置されていることを特徴とする請求項4に記載の遊技機。
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