JP4389188B2 - 抜き粕巻き上げ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、多数列の帯状の打抜き紙を打抜き加工する打ち抜き加工装置からテープ状になって排出される複数列の抜き粕を各列ごとに巻き上げる抜き粕巻き上げ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図1はラベル打ち抜き装置aと、これの走行方向下流側に設けた抜き粕巻き上げ装置bを示すもので、台紙上に張り合わせたラベル用紙cはラベル打ち抜き装置aのパンチ装置d,eにて列状に、かつ各列内で所定の形状に打ち抜かれ、このときに発生する各列間の抜き粕fが図2に示すようにテープ状になって抜き粕巻き上げ装置bに巻き上げられるようになっている。打ち抜かれたラベルgは台紙に張り合わせた状態で下流側へ走行されていく。
【0003】
従来の上記抜き粕巻き上げ装置bは、剥離案内ローラhにて剥離されたテープ状の各列の抜き粕fが案内ローラiを介して巻き上げ紙管jに円板状に順次巻き上げられていくようになっている。巻き上げ紙管jは滑りクラッチを介して駆動部にて回転され、巻き上げ抵抗によって滑り回転するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
1本の巻き上げ紙管jにて複数のテープ状の抜き粕fをそれぞれ列状に巻き上げを行ったときに、各抜き粕fの幅が狭いことにより、各列の巻き上げ円板は真円にはなりにくく、巻き上げが進み、これが大径になるに従ってこれの外径形状が楕円等、いびつになっていく。このため、各列の巻き上げ円板が巻き上げ紙管jにて同一周速度で巻き上げ回転されたときに、各巻き上げ円板ごとに、巻き上げ半径にバラツキが生じてしまい、各列ごとの抜き粕の巻き上げテンションが上記巻き上げ円板の1回転ごとに変化していた。
【0005】
従来の抜き粕巻き上げ装置にあっては、剥離案内ローラhから巻き上げ紙管jに至る抜き粕fは案内ローラiにて案内はされていたが、この案内ローラiでは上記抜き粕fの巻き上げテンションの変動を吸収することができず、このテンションの変動により抜き粕が蛇行して巻き上げ円板にこれの厚み方向に形くずれが生じたり、瞬間的な緊張により切れてしまう等の問題があった。このため、巻き上げ円板があまり大きくなるまで巻き上げを続行することができず、また高速で巻き上げを行うことができなかった。
【0006】
本発明は上記のことに鑑みなされたもので、各列の抜き粕に一定のテンションを与えつつ、個々の抜き粕列を、たるませることなく、しかも急激なテンション変動が生じることなく巻き上げることができるようにした抜き粕巻き上げ装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る抜き粕巻き上げ装置は、多数列のテープ状の抜き粕を滑り回転する1本の巻き上げ軸にて巻き上げるようにした抜き粕巻き上げ装置において、各巻き上げ列の巻き上げ部に、各抜き粕にテンションを付与するテンションローラを設け、各テンションローラの付勢力を個々に調整可能にし、また、各テンションローラを抜き粕の幅方向に個々に位置調整可能にした構成になっており、そして上記抜き粕巻き上げ装置において、ラベル用紙から抜き粕を剥離しながら案内する剥離案内ローラから巻き上げ軸に至る各抜き粕の巻き上げ列に、巻き上げ方向上流側から案内ローラと2個のテンションローラを配置した。
【0008】
【作 用】
1本の巻き上げ軸にて巻き上げられる複数列のテープ状の抜き粕のそれぞれはテンションローラにて適正なテンションが付与されながら巻き上げられ、各列の抜き粕は巻き上げ円板から脱落したり、切断することなく、高速で、かつ大きな巻き上げ円板に巻き上げられる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図3以下に基づいて説明する。
図3は本発明に係る抜き粕巻き上げ装置1を示す正面図である。図中2はラベル用紙3からテープ状の抜き粕4を剥離しながら案内する剥離案内ローラであり、5はこの抜き粕4を巻き上げる巻き上げ紙管である。この巻き上げ紙管5は図4に示すように回転軸6に軸方向に対向して取り付けられるテーパ支持体6a,6bの対向面部に支持されていて、回転軸6の回転により、テーパ支持体6a,6bを介して回転されるようになっている。回転軸6は公知の摩擦クラッチ7を介して駆動機構8に連結されている。
【0010】
上記駆動機構8は巻き上げ紙管5の外周の周速がラベル用紙3の走行速度と同一あるいはやや速い速度で回転軸6を回転駆動するようになっている。また摩擦クラッチ7は巻き上げ紙管5にブレーキ力が作用したときに回転軸6が駆動機構8に対してスリップするようになっている。
【0011】
上記剥離案内ローラ2と巻き上げ紙管5に至る経路に案内ローラ9,9が配置されている。そしてこの案内ローラ9,9の下流側の案内ローラ9と巻き上げ紙管5に至る経路に巻き上げ紙管5に巻き上げられる抜き粕4に転接してこれにテンションを付与するテンションローラ10,10が配置されている。
【0012】
上記テンションローラ10は図5に示すテンションローラ装置11の揺動レバー12に回転自在に支持されている。このテンションローラ装置11は図3、図5に示すように、フレーム13に設けられた2本の支持棒14a,14bに巻き粕4の幅方向に移動可能に支持された基台15と、この基台15に抜き粕4の経路を横切る方向に回動自在に支持された揺動レバー12と、この揺動レバー12を一方へ付勢するばね16と、ばね16を支持するばね受け台17とからなっている。ばね受け台17は基台15上にばね16の付勢方向に位置移動可能に固着されている。ばね16と揺動レバー12は揺動レバー12の側面の長手方向に複数個設けたピン孔18のいずれか1つに係合したピン19にばね16の一端を引掛けることにより連結される。このとき、ピン孔18のいずれかを選択することにより、揺動レバー12の回動方向の力を変えることができる。20は基台15を支持棒14bに固着するためのハンドルである。
【0013】
次に打ち抜き加工後のラベル用紙3からテープ状の抜き粕4を抜き粕巻き上げ装置1にて巻き上げる作用を説明する。
【0014】
図3において、ラベル用紙3から剥離案内ローラ2の下流側で剥離したテープ状の抜き粕4を案内ローラ9,9、テンションローラ10,10間に通してその先端を巻き上げ紙管5に接着する。ついで機械を駆動してラベル用紙3を走行させると共に巻き上げ紙管5を滑り駆動する。
【0015】
ラベル用紙3の抜き粕4は、ラベル用紙3の走行に従って剥離案内ローラ2にて剥離され、案内ローラ9,9及びテンションローラ10,10を経て巻き上げ紙管5に巻き上げられて順次円板状に積層されていく。なお巻き上げ紙管5は摩擦クラッチ7により滑り駆動されており、巻き上げ径が大きくなるに従って抜き粕4のテンションによるブレーキ作用により滑りが生じ、略一定の周速で回転される。
【0016】
このとき、各列の抜き粕4,4…のそれぞれは、円板状に巻き上げられる手前でテンションローラ10,10にて常に一定のテンションがかけられる。これにより、各列の抜き粕4を巻き上げている円板の外周が楕円形等いびつになっていて、巻き上げ半径が1回転中に変化して部分的に巻き上げ速度が変化しても、この巻き上げ速度の変動による抜き粕4の巻き上げテンションの変動はテンションローラ10,10にて吸収される。
【0017】
従って、巻き上げ紙管5の回転により複数の抜き粕4が一様の回転速度で巻き上げられるにもかかわらず、各列の抜き粕4を巻き上げる円板の形状が各列ごとに変わっても、各列ごとの抜き粕4は急激なテンション変動による切断や、たるみが生じることなく、また蛇行することなく巻き上げられていく。また各列ごとにおいてテンションが均一であることにより、巻き上げ円板が大径になっても巻きくずれがなく密度の高い巻き上げを行うことができて、高速で長時間にわたって巻き上げることができる。
【0018】
上記テンションローラ10はこれを支持するテンションローラ装置11を支持棒14a,14bに沿って移動することにより抜き粕4に対する位置調節が行われる。また、テンションローラ10の付勢力はばね16の一端を引掛けるピン19をどのピン孔18に係合するかにより、及びばね受け台17の基台15に対する固定位置により調節される。また、図3では、テンションローラ装置11を2個所に設けた例を示したが、巻き上げ形状のいびつ、偏心がひどく、抜き粕4のテンション変動がはげしい場合には、このテンションローラ装置11の設置個所を増やすか、揺動レバー12の振り量を大きくしてこれによる紙パスを長くすることにより抜き粕4の巻き上げテンションの変動を吸収するようにする。もちろん、状況によっては、テンションローラ装置11は1個所に設置してもよい。
【0019】
【発明の効果】
本発明によれば、1本の巻き上げ軸にて複数列のテープ状の抜き粕を巻き上げる装置において、各列の抜き粕はたるむことなく、しかも急激なテンション変動が生じることなく巻き上げることができ、これにより、複数列のテープ状の抜き粕を、巻き上げ円板から脱落したり、切断することなく、高速で、かつ巻き上げ円板が大径になるまで巻き上げることができ、高速で長時間にわたる巻き上げを行うことができる。そしてこの巻き上げ作動において、テンションローラ装置を支持棒に沿って移動することにより抜き粕に対する位置調節を行うことができる。さらに、ラベル用紙から抜き粕を剥離しながら案内する剥離案内ロールから巻き上げ軸に至る各抜き粕の巻き上げ列に巻き上げ方向上流側から案内ロールと2個のテンションローラを配置したことにより、上記各抜き粕の巻上げ列の紙パスが長くなって、抜き粕の巻き上げテンションの変動を吸収することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の抜き粕巻き上げ装置を示す概略的な説明図である。
【図2】抜き粕の巻き上げの様子を示す斜視図である。
【図3】本発明に係る抜き粕巻き上げ装置を示す概略的な説明図である。
【図4】図3のA−A線沿う概略的な断面図である。
【図5】テンションローラ装置を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…抜き粕巻き上げ装置、2…剥離案内ローラ、3…ラベル用紙、4…抜き粕、5…巻き上げ紙管、6…回転軸、6a,6b…テーパ支持体、7…摩擦クラッチ、8…駆動機構、9…案内ローラ、10…テンションローラ、11…テンションローラ装置、12…揺動レバー、13…フレーム、14a,14b…支持棒、15…基台、16…ばね、17…ばね受け台、18…ピン孔、19…ピン、20…ハンドル。
Claims (2)
- 多数列のテープ状の抜き粕を滑り回転する1本の巻き上げ軸にて巻き上げるようにした抜き粕巻き上げ装置において、
各巻き上げ列の巻き上げ部に、各抜き粕にテンションを付与するテンションローラを設け、各テンションローラの付勢力を個々に調整可能にし、また、各テンションローラを抜き粕の幅方向に個々に位置調整可能にしたことを特徴とする抜き粕巻き上げ装置。 - ラベル用紙から抜き粕を剥離しながら案内する剥離案内ローラから巻き上げ軸に至る各抜き粕の巻上げ列に、巻き上げ方向上流側から案内ローラと2個のテンションローラを配置したことを特徴とする請求項1記載の抜き粕巻上げ装置。
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