JP4389049B2 - コルゲート管継手 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば鋼製配管等に蛇腹状のコルゲート管を接続する際に用いるコルゲート管継手に関する。特には、スパナやレンチ等の工具を用いることなく施工性の良い接続作業を行うことができる、あるいは小型化できる等の利点を有するコルゲート管継手に関する。
【0002】
【従来の技術】
図10は建物のガス配管の例を模式的に示す図である。
この配管例においては、ガスメータ81は建物の外側に設置されている。ガスメータ81には、都市ガスの供給配管80、及び、屋内へのガス配管(メッキ鋼管)82が接続されている。鋼管82には、各部屋のガスコンセント86行き等のコルゲート管Tが接続されている。ガスコンセント86の先には、ゴム管87等を介してガスストーブ等のガス機器89が接続される。鋼管82やコルゲート管Tは、通常建物の壁内や床下等に配管されている。
【0003】
コルゲート管Tは、蛇腹状の環状凹凸が外面に形成されたフレキシブル管である。このコルゲート管Tは、めねじを有するチー82aに接続される。コルゲート管Tをチー82aに繋ぐのにコルゲート管継手88を用いる。
【0004】
この種のコルゲート管継手88の一従来例に、例えば特許第2686237号に開示されたものがある。
図7は同継手の締結後(コルゲート管接続状態)を示す断面図である。
図8は同継手のコルゲート管仮挿入状態を示す断面図である。
図9はリテーナの斜視図及びコルゲート管の先端がリテーナの爪を乗り越える動作を説明するための図である。
なお、以下の説明において、上下左右は図7及び図8における上下左右を指すものとする。
【0005】
このコルゲート管継手88を構成する主要部品は、継手本体51と、継手本体51内に配置されたリテーナ54と、継手本体51上部に螺合したナット62である。
継手本体51は、ステンレスや真ちゅう等からなる筒状体である。同本体51の下側外周面にはおねじ51aが形成されている。このおねじ51aは、図10のチー82aのめねじに螺合する。
【0006】
継手本体51は、軸方向に延びる貫通孔を有する。この貫通孔の上部内面にはめねじ52aが形成されている。このめねじ52aはナット62のおねじ62aに螺合する。めねじ52aの下には凹溝52bが形成されている。凹溝52bはめねじ52aより大径である。凹溝52bの下にはテーパ部52cが形成されている。テーパ部52cは軸方向上側から下側に向けて狭くなるテーパが付いている。テーパ部52cの下にはパッキン溝52dが形成され、第1パッキン68が嵌め込まれている。パッキン溝52dの下には環状段部52eが形成され、第2パッキン53が嵌め込まれている。環状段部52eの内径は、コルゲート管Tの凹部の径より小さい。
【0007】
リテーナ54は、継手本体51の内孔内に配置されたスリーブ状のものである。リテーナ54の外径は、継手本体51の凹溝52bより小さい。
【0008】
図9(A)に示すように、リテーナ54には、端部から軸方向に延びるスリット54aが形成されている。同スリット54aは、リテーナ周方向に等間隔ずつ離れて複数形成されている。各スリット54a間はセグメント55となっている。各セグメント55の端部には、半径方向内側に張り出した爪55aが形成されている。各爪55aの先のなす円は、コルゲート管Tの凸部の径より小さく、凹部の径より大きい。リテーナ54の他端(セグメント55の逆側)外周面には、複数の突部56が形成されている。これら突部56は、図7及び図8に示すように、ナット62内面に係合する。リテーナ54は、母体がプラスチック製で、爪55a等は真ちゅう製であり、両者は一体にモールド成形されている。
【0009】
再び図7及び図8を参照しつつ説明する。
ナット62は、ステンレスや真ちゅう等からなる筒状体である。ナット62には、コルゲート管Tを通す貫通孔が開いている。ナット62の下部外周面には、継手本体51のめねじ51aに螺合するおねじ62aが形成されている。ナット62の下端内面には、半径方向内側に張り出した突部63が形成されている。同突部63はリテーナ54の突部56に引っ掛かる。リテーナ54をナット62内に下から押し込んで、双方の突部56、63が引っ掛かると、リテーナ54とナット62が連結される。ナット62の上部内面には、パッキン57が嵌め込まれている。図8に示すナット62の仮締め状態(ナット62と継手本体51間にカラー65が介装された状態)では、リテーナ54下端の爪55aは凹溝52bの内周部に位置する。
【0010】
次に、上記のコルゲート管継手88の作用について説明する。
まず、図8に示すように、継手本体51内にリテーナ54を配置し、継手本体51のめねじ52aにナット62のおねじ62aを仮締めしておく。なお、図8はコルゲート管Tをナット62内に既に差し込んだ状態を示すが、次の説明は、コルゲート管Tを差し込む時の動作についてのものである。
【0011】
次に、ナット62及び継手本体51の貫通孔内にコルゲート管Tの下端を上から差し込むと、コルゲート管Tの先端がリテーナ54の爪55aに当たる。
更に、コルゲート管Tを押し込むと、コルゲート管Tの先端がリテーナ54の爪55aを外側下方に押す。そのため、図9(B)に示すように、リテーナ54のスリット54aの切り込み端部を支点として、セグメント55がそれぞれ半径方向に変形して拡がる。このセグメント55の拡がり変形は、継手本体51の凹溝52b(図7参照)内で行われる。更に、リテーナ54の爪55aがコルゲート管Tの凸部を乗り越えたとき、図9(C)に示すように、爪55aがコルゲート管Tの凹部に係合する。
【0012】
この後、スパナ、レンチ等の工具を用いてナット62を回し、継手本体51に締め込む。ナット62の締め込みに伴い、リテーナ54が下に向かって押されて進む。このとき、リテーナ54の爪55aはコルゲート管Tの凹部に係合しているので、リテーナ54が進むとコルゲート管Tも同時に下に引き込まれる。又、リテーナ54が押されて進むと、継手本体51のテーパ部52cのテーパ面に押されて、リテーナ54の外周が圧迫されていく。これにより、リテーナ54の爪55aがコルゲート管Tの凹部を半径方向に締め付ける。最後には、図7に示すように、コルゲート管T先端が第2パッキン53に押し付けられる。これで、コルゲート管Tと継手本体51とがシールされる。なお、ナット62を締め込む際に、コルゲート管Tの先端部の一山は潰される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
従来のコルゲート管継手88では、接続作業において、ナット62を回すときにスパナやレンチ等の工具が必要である。しかしながら、鋼管82は、床下や壁の中に設置されていることが多く、狭い場所ではスパナやレンチを回す作業がやりにくい。このため、従来のコルゲート管継手88は、接続作業の施工性が悪いという問題を有していた。さらに、できる限り、コルゲート管を継手に差し込むのみで接続できるようになれば望ましい。
【0014】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、スパナやレンチ等の工具を用いることなく施工性良く接続作業を行うことができるコルゲート管継手を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明のベースとなるコルゲート管継手は、蛇腹状の環状凹凸が外面に形成されたコルゲート管用の継手であって; コルゲート管端部の挿入される内孔を有するケースと、 該内孔内に配置された、コルゲート管外面の環状凹部に差し込まれる爪を有するリテーナと、 上記ケースと連結された、他の配管との接続部を有する継手ボディと、 コルゲート管と継手ボディとの間をシールするシール手段と、を具備し、 上記コルゲート管に引き抜き方向の力がかかった場合に、上記リテーナの爪の変形を防止する部材が設けられており、 上記ケースにコルゲート管端部を挿入するのみで、上記コルゲート管に引き抜き方向の力がかかった場合にも、上記爪がコルゲート管外面の環状凹部から外れないよう固定されることを特徴とする。
【0016】
接続済みのコルゲート管が引き抜き方向の力を受けても、リテーナの爪の同抜き方向への変形が妨げられる。また、コルゲート管端部を上記ケースに挿入するだけで、リテーナの爪がコルゲート管外面の環状凹部から外れないよう固定される。したがって、ペンチやスパナ等の工具を用いずに簡単に素早くコルゲート管の接続作業を行うことができる。
【0017】
本発明のコルゲート管継手においては、上記リテーナの爪が上記ケースの内孔の円周方向に沿って間隔をおいて複数配置されており、 上記コルゲート管が上記ケースの内孔に挿入されると、各リテーナの爪が挿入方向におじぎするよう傾いて開き、この状態でコルゲート管外面の環状凸部が各爪を乗り越え、次いで各爪の傾きが元に戻ってコルゲート管外面の環状凹部に各爪が差し込まれて、コルゲート管を固定し、 コルゲート管に引き抜き方向の力がかかると、上記爪変形防止部材に支えられて各爪が同方向には傾かず、コルゲート管は抜けないよう固定されることとすることができる。
このように構成することにより、比較的簡単・小型な構造で、本願発明の目的を達成できる。
【0018】
さらに、本発明のコルゲート管継手は、上記爪変形防止部材が、上記ケースの半径方向内側に向けてすぼまる形状のテーパ部材からなり、 上記各リテーナの爪が上記テーパ部材と同程度の傾きを有するテーパ状の部分を有し、 上記テーパ部材が各爪にケース側から沿うように配置されていることとすることもできる。
テーパ部材が各リテーナの爪を上側から押さえるので、リテーナ爪の変形を防止する能力が極めて高くなる。
【0019】
本発明のコルゲート管継手は、上記テーパ部材を取り外すことにより、リテーナの爪がコルゲート管外面の環状凹部から外れて、上記コルゲート管が継手から分離可能であることが好ましい。
テーパ部材をケースや継手ボディ等から取り外すことにより、既接続のコルゲート管をコルゲート管継手から抜くことができる。
【0020】
本発明のコルゲート管継手は、上記各リテーナの爪を上記抜き方向に付勢する付勢手段をさらに備えることが好ましい。
この場合、付勢手段がリテーナの爪をコルゲート管の抜き方向(挿入方向と反対方向)に付勢するので、爪が挿入側におじぎしてコルゲート管環状凹部から外れるような事態を防止することができる。なお、そのような機能があれば付勢手段以外のメカニズムを有するものでもよい。
【0021】
本発明においては、上記シール手段が、上記付勢手段と、上記コルゲート管の端部に押し当てられるパッキンと、を含むことができる。
この場合、コルゲート管を差し込んで固定するだけでシール性を確保することができる。
【0022】
さらに、本発明においては、上記リテーナが、 弾性部材からなるアウターリングと、 該アウターリングの内周部に取り付けられた、円周方向にいくつかに分割された爪と、 を有することができる。
この場合、コルゲート管をケース内に挿入する際に、コルゲート管の環状凸部が爪を挿入方向に押して爪を傾け、この状態で環状凸部が爪を乗り越え、次いで爪の傾きが元に戻ってコルゲート管の環状凹部に差し込まれる。
このように、リテーナの爪がコルゲート管の挿入方向に傾くようにできる。したがって、従来のリテーナのようにセグメントが半径方向に拡がるものに比べて、リテーナの長さが短くて済む。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下の添付図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の説明での上下方向は図1及び図2での上下方向を示すものとする。
図1は、本発明の実施例に係るコルゲート管継手の接続状態を示す断面図である。
図2は、同継手の接続前の状態を示す断面図である。
図3は、図1の継手ボディの軸方向断面図である。
図4は(A)は図2のA−A線断面図であり、図4(B)は同線方向における継手ボディの断面図である。
図5(A)は図1のリテーナの平面図であり、図5(B)は同リテーナの側面図である。
図6(A)はコルゲート管の差し込み時のリテーナの変形の形態を示す図であり、図6(B)はコルゲート管凹部とリテーナが係合した状態を説明する図である。
【0024】
まず、図1を参照して本実施例を説明する。
このコルゲート管継手10は継手ボディ11を備えている。この継手ボディ11は真ちゅう製の筒状体である。同ボディ11の外周面は、図3に最も分かり易く示すように、軸方向上側から順に上外周面11a、六角外周面11b及びおねじ11cとなっている。上外周面11aは円筒面である。六角外周面11bは横断面が六角形状である。おねじ11cは鋼管のチー(図10の符号82a)に螺合する。
【0025】
継手ボディ11は軸方向に沿った貫通孔12を有する。この貫通孔12は、段付きのほぼ円筒孔であって、軸方向上側から順に径の異なる内孔A〜E部12a〜12eに大別される。内孔A部12aは継手ボディ11の上端側に開口している。同A部12aの内周面には、後述するケース19のおねじ19bと螺合するめねじ12jが切られている。内孔B部12bは内孔A部12aよりも小径に形成されている。内孔C部12cは内孔B部12bよりも小径に形成されている。同C部12cの内周面には、Oリング13が嵌め込まれる環状溝部12fが形成されている。内孔D部12dは内孔C部12cよりも小径に形成されている。内孔E部12eは内孔D部12dよりも大径に形成されており、継手ボディ11の下端側に開口している。
【0026】
継手ボディ11の内孔A部12aの下端周面は、環状溝12gが彫り込まれている。同溝12gの内周には、環状の溝壁12hが形成されている。同溝壁12hには、図4(B)に最も分かり易く示すように、複数(図では6個)の窪み部12kが形成されている。窪み部12kは、継手ボディ11の貫通孔12の円周方向に沿って等間隔おきに切り込まれている。そして、同窪み部12kのそれぞれには、図4(A)に示すように、リテーナ15が置かれている。
【0027】
ここで、図5を参照してリテーナ15の詳細について説明する。
リテーナ15は、図5(A)に示すように、係止部15a、爪15b及び連結部15cからなる。これらは、ステンレス鋼により一体成型されている。係止部15aは棒状の部材である。同係止部15aは、リテーナ15が置かれたとき環状溝12g内に位置する。爪15bは円弧状に湾曲された部材である。同爪15bは、リテーナ15が置かれたときと、溝壁12h内面に沿って内孔B部12b内に位置する。連結部15cは、係止部15a側面と爪15b背面を繋ぐ部材である。同連結部15cは、図5(B)に最も良く示すように、側面視S字状あるいは階段状に折り曲げられている。同連結部15cは、後述するケース19のテーパ部15aと同程度の傾きを有するテーパ面15dを備えている。同連結部15cは、リテーナ15が置かれたとき窪み部12kに係合される。
【0028】
これら各リテーナ15は、図4(A)に最も分かり易く示すように、係止部15aがリング状の弾性部材14で一体に繋がれている。なお、本実施例では、窪み部12kの数に対応して、リテーナを6個備える構成としたが、この数に限定されるものではない。
【0029】
再び図1及び図2を参照しつつ説明する。
継手ボディ11の内孔C部12cの中には、図1に示すように、真ちゅう製で筒状体のガイド16が配置されている。ガイド16の外周面と内孔C部12cの内周面間は、Oリング13によりシールされている。ガイド16は、内孔C部12cの内周面とOリング13に接した状態で、軸方向に沿い摺動可能である。また、ガイド16の上端寄り内面には、半径方向内側に張り出した環状突部16aが形成されている。この環状突部16aの上面において、ガイド16内周面にはリング状のパッキン17が取り付けられている。このパッキン17により、コルゲート管Tの先端とガイド16間がシールされる。なお、コルゲート管先端部外周をパッキンで覆う等によっても、同様のシール性を得ることができる。
【0030】
又、継手ボディ11の内孔C部12c内において、ガイド16内側にはコイルばね18が配置されている。同コイルばね18の上端は、ガイド16の環状突部16aの下面に当接している。一方、コイルばね18の下端は、継手ボディ11の環状段部12iに当接している。このため、ガイド16は、コイルばね18の弾性力により軸方向上側(コルゲート管引き抜き方向)に押し上げられる。
【0031】
継手ボディ11の上部には、真ちゅう製のケース19が取り付けられている。同ケース19は、コルゲート管Tを通す貫通孔を備えた筒状体である。ケース19の下端外周面にはおねじ19bが切られている。このおねじ19bは、継手ボディ11の内孔A部12aのめねじ12jに螺合する。ケース19の下端部にはテーパ部19aが形成されている。同テーパ部19aは、ケース19の軸心側(半径方向内側)に向けて、すなわちコルゲート管挿入方向に向けてすぼまるようにテーパが付いている。
【0032】
継手ボディ11にケース19をねじ込んでいくと、まずケース19のテーパ部19aが各リテーナ15を下側に押圧する。そして、継手ボディ11とケース19が完全に螺合したとき、ケース19のテーパ部19a外面とリテーナ15のテーパ面15dが当接する。これにより、図2に示すように、各リテーナ15は、継手ボディ11とケース19間に挟まれた状態で固定される。
【0033】
次に、本継手10の使用方法を図1及び図2に基づき説明する。
まず、接続前の状態では、図2に示すように、コイルばね18がガイド16を軸方向上側に押し上げている。このため、各リテーナ15とパッキン17あるいはガイド16の上端が接している。
【0034】
ここで、コルゲート管Tをケース19の貫通孔内に差し込むと、コルゲート管Tの先端が各リテーナ15の爪15bに接触する。さらに、コルゲート管Tを押し込むと、図6(A)に示すように、各リテーナ15が同挿入方向におじぎをするよう傾く。これにより、リテーナ15の各爪15bが開く。
【0035】
さらにコルゲート管Tを押し込み、コルゲート管Tの外面の環状凸部T1が各リテーナ15の爪15bを乗り越えと、各リテーナ15の傾きが元に戻る。したがって、図6(B)に示すように、各爪15bがコルゲート管Tの外面の環状凹部T2に差し込まれ、コルゲート管Tがリテーナ15の爪15bによって固定される。
【0036】
このとき、各リテーナ15は、ケース19のテーパ部19aにより上側から押さえられているとともに、コルゲート管T、パッキン17及びガイド16を介してコイルばね18により下側から押し上げられている。そのため、各リテーナ15の爪15bは、コルゲート管Tの反挿入方向(図1及び図2の上方向)に傾かない。したがって、コルゲート管Tとリテーナ15との係合後には、コルゲート管Tが不用意に抜けることはない。
【0037】
ところで、上述のようにしてコルゲート管Tを接続したのち、同コルゲート管Tを抜き取りたい場合には、ケース19を継手ボディ11から取り外せばよい。すなわち、継手ボディ11とケース19の螺合を解除するにつれて、ケース19のテーパ部19aが各リテーナ15から離れる。さらに、ケース19を継手ボディ11から完全に取り外すと、リテーナ15の上面が露出した状態となり、リテーナ15はコルゲート管Tの抜き取り方向(図1及び図2の上方向)に傾くことが可能になる。このため、各リテーナ15の爪15bがコルゲート管Tの凹部T2から外れ、コルゲート管Tを自由に抜き取ることができるようになる。ここで、コルゲート管は、継手着脱時に潰されたり、傷付いたりしなくて済むので、再度コルゲート管を加工することなく再施工できる。なお、コルゲート管先端のパッキン滓やバリ等を除去する程度は加工が必要となる場合もある。
【0038】
このように、本継手を用いた接続作業では、コルゲート管Tをケース19内に挿入するだけでコルゲート管Tを継手10に挿入固定できる。したがって、狭い場所等であっても、ペンチやスパナ等の工具を用いることなくコルゲート管Tの接続作業を容易に素早く行うことができる。また、接続作業後に、コルゲート管Tが継手から不用意に引き抜かれることもない。さらに、接続完了後にコルゲート管Tを引き抜く際には、継手ボディ11からケース19を取り外す簡単な作業でよい。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、継手の構造を小型且つ簡単にすることができる。あるいは、ペンチやスパナ等の工具を用いずに簡単に素早くコルゲート管の接続作業を行うことができる。
本発明のコルゲート管継手において、爪変形防止部材がテーパ部材からなる場合は、テーパ部材が各リテーナの爪を上側から押さえるので、リテーナ爪の変形を防止する能力が極めて高くなる効果がある。
本発明のコルゲート管継手に付勢手段を備えた場合は、爪が挿入側におじぎしてコルゲート管環状凹部から外れるような事態を防止することができる。
本発明のシール手段が、付勢手段とパッキンとを含む場合は、コルゲート管を差し込んで固定するだけでシール性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るコルゲート管継手の接続状態を示す断面図である。
【図2】同継手の接続前の状態を示す断面図である。
【図3】図1の継手ボディの軸方向断面図である。
【図4】(A)は図2のA−A線断面図であり、(B)は同線方向における継手ボディの断面図である。
【図5】(A)は図1のリテーナの平面図であり、(B)は同リテーナの側面図である。
【図6】(A)はコルゲート管の差し込み時のリテーナの変形の形態を示す図であり、(B)はコルゲート管凹部とリテーナが係合した状態を説明する図である。
【図7】従来の継手の締結後(コルゲート管接続状態)を示す断面図である。
【図8】従来の継手のコルゲート管仮挿入状態を示す断面図である。
【図9】(A)はリテーナの斜視図であり、(B)はコルゲート管の差し込み時のリテーナの拡がり変形を説明する図であり、(C)はコルゲート管の凹部とリテーナが係合した状態を説明する図である。
【図10】建物のガス配管の例を模式的に示す図である。
【符号の説明】
10 コルゲート管継手 11 継手ボディ
11a 上外周面 11b 六角外周面
11c おねじ 12 貫通孔
12a〜12e 内孔A〜E部 12f 環状溝部
12g 環状段部 12k 窪み部
12i 環状段部 13 Oリング
14 弾性部材 15 リテーナ
15a 係止部 15b 爪
15c 連結部 16 ガイド
16a 環状突部 17 パッキン
18 コイルばね 19 ケース
19a テーパ T コルゲート管
T1 環状凸部 T2 環状凹部

Claims (4)

  1. 蛇腹状の環状凹凸が外面に形成されたコルゲート管用の継手であって;
    コルゲート管端部の挿入される内孔を有するケースと、
    該内孔内に配置された、コルゲート管外面の環状凹部に差し込まれる爪を有するリテーナと、
    上記ケースと連結された、他の配管との接続部を有する継手ボディと、
    コルゲート管と継手ボディとの間をシールするシール手段と、
    を具備し、
    上記コルゲート管に引き抜き方向の力がかかった場合に、上記リテーナの爪の変形を防止する部材が設けられており、
    上記ケースにコルゲート管端部を挿入するのみで、上記コルゲート管に引き抜き方向の力がかかった場合にも、上記爪がコルゲート管外面の環状凹部から外れないよう固定され
    上記リテーナの爪が上記ケースの内孔の円周方向に沿って間隔をおいて複数配置されており、
    上記コルゲート管が上記ケースの内孔に挿入されると、各リテーナの爪が挿入方向におじぎするよう傾いて開き、この状態でコルゲート管外面の環状凸部が各爪を乗り越え、次いで各爪の傾きが元に戻ってコルゲート管外面の環状凹部に各爪が差し込まれて、コルゲート管を固定し、
    コルゲート管に引き抜き方向の力がかかると、上記爪変形防止部材に支えられて各爪が同方向には傾かず、コルゲート管は抜けないよう固定され、
    上記爪変形防止部材が、上記ケースの半径方向内側に向けてすぼまる形状のテーパ部材からなり、
    上記各リテーナの爪が上記テーパ部材と同程度の傾きを有するテーパ状の部分を有し、
    上記テーパ部材が各爪にケース側から沿うように配置されていることを特徴とするコルゲート管継手。
  2. 上記テーパ部材を取り外すことにより、リテーナの爪がコルゲート管外面の環状凹部から外れて、上記コルゲート管が継手から分離可能であることを特徴とする請求項記載のコルゲート管継手。
  3. 上記各リテーナの爪を上記抜き方向に付勢する付勢手段をさらに備えることを特徴とする請求項1又は2記載のコルゲート管継手。
  4. 上記シール手段が、上記付勢手段と、上記コルゲート管の端部に押し当てられるパッキンと、を含むことを特徴とする請求項記載のコルゲート管継手。
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