JP4388197B2 - 製びん機の底型および製びん機ならびにこれを用いたびんの製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、プレスアンドブロー方式やブローアンドブロー方式による製びん機における底型および製びん機ならびにこれを用いたびんの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ガラスびんの製造は、例えば1200℃といった高温の溶融ガラス(ゴブ)を粗型内に供給してパリソンとし、このパリソンをトランスファ装置によって仕上げ型に移し、この仕上げ型内においてブローヘッドからのエアによって成形した後、型開きしてテイクアウト装置によって仕上げ型から取り出されてデッドプレート上に搬出され、つり下げた状態で暫くの間保持された後、デッドプレート上に載置される。この間、デッドプレート下面から冷却エアによってびんを冷却することによって行われる。この場合、前記高温状態のゴブから如何に素早く熱を奪い、変形しない温度にまで固めてやるかが肝要である。
【0003】
図12および図13は、従来のブローアンドブロー方式によるガラスびんの製造方法の一部を示すもので、図12に示すように、仕上げ型51を閉じて、その内部においてびん52を成形しているときには、冷却エア53を、ディストリビュータ54の通風孔54aおよび底型55の通風孔55aを経て、仕上げ型51内の通風孔51aを通過させて仕上げ型51および底型55を冷却し、これによってびん52から熱を奪うようにしているとともに、ディストリビュータ54に導入された別ルート56からの冷却エア57を底型55に形成された通風孔55bを通過させることにより底型55を冷却するようにしている。
【0004】
そして、前記びん52の成形が終了すると、図13に示すように、前記冷却エア53,57の供給を停止するとともに、仕上げ型51を開き、テイクアウトトング(図示していない)によってびん52の口部52aを掴んで、仕上げ型51からびん52を取り出し、デッドプレート(図示していない)上に搬出し、つり下げた状態で少し保持し、その後、デッドプレート上に載置する。この間、デッドプレート下面から冷却エアによってびんを冷却する。
【0005】
また、図14は、プレスアンドブロー方式によるガラスびんの製造方法の一部を示すもので、この方式においては、仕上げ型51内でブロー成形を行う際、吸引によって、仕上げ型51内のエア58を底型55内の通路55cおよび別ルート56を介して外部に排出するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記いずれの方式においても、特に高速生産を目的とする場合には、仕上げ型51および底型55においてびん52から熱を十分に奪い取ることができず、特に、図14に示す方式のものでは、別ルート56による底型55の冷却を行うことができない。その結果、従来の底型55では、仕上げ型51での成形後のびん52の温度が高くなり、天傾斜(1本のびんの全長の最大値と最小値との差)、偏芯(1本のびんで底部を基準にびんを1回転させたときのびんの傾き度合い)、胴径不良などびん52の変形が生じるといった問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
これに対して、特開2000−7353号公報に示すように、仕上げ型を開いた直後に、冷却エアを、ディストリビュータに形成された通風孔から上方に向けて吹き出してびんの外表面を冷却するようにしたものがある。
【0008】
しかしながら、上記公報のものにおいては、バーティフローエアを用いたものであり、仕上げ型が開いてから冷却エアを噴出するときにエア圧を調整を行えない欠点がある。また、通風孔が真上方向に開いているので、噴出する冷却エアにより仕上げ型の内表面が過度に冷却され、びん肌に悪影響を与えるおそれがある。さらに、底型を銅合金としており、通常の鋳物製のものに比べてコストアップになっているといった問題点がある。
【0009】
この発明は、上述の事柄に留意してなされたもので、その目的は、ガラスびんの仕上げ時、びんから効率よく熱を奪うことができるとともに、びんの冷却時、仕上げ型の内表面を過度に冷却することがない製びん機の底型および製びん機ならびにこれを用いたびんの製造方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明の製びん機の底型は、成形されたびんの底面を保持するための上面部に、送風機構からの冷却エアを上方内向きに噴出させてびんの外表面を冷却エアによって直接冷却するための噴出孔が開設されてなる製びん機の底型であって、 前記噴出孔が底型の縦軸線に対して1〜30°の角度で開設されていることを特徴としている(請求項1)。
【0011】
上記構成の底型によれば、噴出孔が上方内向き、つまり、成形後のびんの胴部方向に向けて設けられているので、噴出孔からの冷却エアがびんの胴部に直接当たり、びんを素早く冷却することができるため、びんの変形が防止される。そして、噴出孔からの冷却エアは、開かれた仕上げ型の内表面方向に向かうことがなくなり、前記内表面の温度を低下させることがない。また、びんを冷却するためのエアの噴出孔が底型に形成されているので、この冷却エアによって底型そのものが冷却され、そのため、底型を銅合金など特殊で高価な材料で形成する必要がなく、それだけコストダウンとなる。
【0012】
そして、例えば底面が四角形など角型びんの場合、4つの平らな側面を冷却すればよく、その場合、請求項2に記載してあるように、噴出孔が所定の領域にのみ形成するだけでよい。
【0013】
【0014】
【0015】
また、上記製びん機の底型において、請求項3に記載してあるように、底型に、びん成形時において仕上げ型内の空気を吸引するための吸引孔を形成してもよく、このようにした場合、仕上げ型ブロー成形を好適に行うことができる。
【0016】
また、この発明は、閉じた状態でその内部においてびんを成形する一方、びん成形後型開きする仕上げ型と、
成形されたびんの底面を保持するための上面部を有し、びん成形後 前記仕上げ型が開いたときに送風機構からの冷却エアを上方内向きに噴出させて前記上面部に保持されているびんの外表面を直接冷却するための噴出孔が開設されている底型と、
この底型を上面に載置するディストリビュータと
を備え、
さらに、前記噴出孔が前記底型の縦軸線に対して1〜30°の角度で開設されていることを特徴とする製びん機を提供する(請求項4)。
この場合、びん成形時において前記底型および前記仕上げ型を冷却するため前記送風機構とは別のエア供給機構からの冷却エアが前記ディストリビュータに設けた通風孔および前記底型に設けた通風孔を経て前記仕上げ型に設けた通風孔内に送られるよう構成されているとともに、
前記送風機構からの前記冷却エアの圧力を調整可能にしてあるのが好ましい(請求項5)。
さらに、この発明の製びん機の底型を用いたびんの製造方法は、びん成形後、仕上げ型が開いたとき、底型の上面部に開設されている噴出孔から上方内向きに噴出する冷却エアによってびんの外表面を直接冷却するにあたり、
前記噴出孔を前記底型の縦軸線に対して1〜30°の角度で開設してあることを特徴としている(請求項6)。
【0017】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。図1〜図6は、この発明の第1の実施の形態を示すもので、この実施の形態では、底面が円形のびんを製造するものとする。まず、図1において、1はディストリビュータで、適宜の支持装置2によって保持されている。このディストリビュータ1には、その中央にやや大径の通風孔3が上下方向に貫設されるとともに、この通風孔3を中心にして周縁部近くに複数の通風孔4が上下方向に貫設されている。そして、通風孔3には、図4(C)に示すように、送風ポンプ5および圧力制御部6を上流側に備えたエア供給機構7が接続され、所定圧力のエア8が供給される。また、通風孔4には、エア供給機構7とは別系統のエア供給機構(図示していない)からのエア9が供給される。
【0018】
10はディストリビュータ1の上面に載置される底型で、図2に示すように、その平面視形状が円周の相対する部分を直線状に切除してなる底型基部11と、この底型基部11の上部に底型基部11と一体的かつ底型基部11より小径の平面視円形の底型上部12とからなる。そして、底型上部12の上面部12aの中央には、びん13の底部に合う凹部14が形成されている。また、底型基部11には、ディストリビュータ1の通風孔3と連通する通風孔15およびディストリビュータ1の位置合わせ用凹部に嵌まり込む位置決めピン16が設けられ、一方、ディストリビュータ1には、通風孔15内に嵌まり込むロケータ17が設けられ、これら位置決めピン16およびロケータ17によってディストリビュータ1と底型10とが分離自在および位置合わせ自在に結合されている。
【0019】
そして、中央の通風孔15の上端は、底型上部12に形成された複数のやや小径の通風孔18と連通されている。この通風孔18は、図2に示すように、通風孔15を中心にして放射状に円周を例えば6等分するように形成され、各通風孔18は、底型上部12の側面において封鎖されているとともに、その上面部12aにおいて同一円周上において開口する複数の噴出孔19とそれぞれ連通している。各噴出孔19は、底型上部12に形成された凹部14の外側において開口し、図3に示すように、その中心線19cが底型10の縦軸線(中心線)10cと適宜の角度θをなすように内側上方に傾斜した状態で開設されている。より具体的には、各噴出孔19は、その直径1〜6mm程度であり、その中心線19cの角度θは1〜30°程度である。また、底型基部11には、通風孔15を中心にして、ディストリビュータ1側の通風孔4と連通する通風孔20が上下方向に貫設されている。なお、上記底型10は、鋳物または適宜の材料で形成される。
【0020】
21は底型10の上部に開閉自在に設けられる仕上げ型で、半割り状の二つの型21A,21Bよりなり、下方において底型10と密着するように形成されている。そして、半割り型21A,21Bのそれぞれには、底型基部11側の通風孔20と連通する通風孔22が上下方向に貫設されるとともに、びん成形時に仕上げ型21内部に存在する空気23を仕上げ型21の外部に導出するための排気用小孔24およびこれと連通し、外部に開放された排気孔25が適宜形成されている。この仕上げ型21の構成は、一般的な仕上げ型と変わるところはない。
【0021】
上記第1の実施の形態における動作について、図4および図5をも参照しながら説明する。今、図4(A)に示すように、仕上げ型21にパリソン26が供給され、同図(B)に示すように、仕上げ型21の上部開口にブローヘッド27を載置して、圧縮エア28をパリソン26内に吹き込むことにより、パリソン26は所定の形状の丸びん13に成形される。この成形時、エア供給機構7とは別のエア供給機構からの冷却エア9がディストリビュータ1の通風孔4および底型10の通風孔20を経て仕上げ型21の通風孔22内に送られ、これにより、底型10および仕上げ型21が冷却される。また、仕上げ型21内の空気23は、排気用小孔24および排気孔25を経て仕上げ型21の外部に押し出される。
【0022】
成形が終了すると、冷却エア9の供給が停止され、図3および図4(C)に示すように、仕上げ型21が型開きし、びん13が露出する。この状態で、エア供給機構7を動作させて、所定圧に調整された冷却エア8をディストリビュータ1の通風孔3に供給する。この冷却エア8は、底型10の通風孔15を経て通風孔18に入り、さらに、この通風孔18に連なる噴出孔19からびん13に向けて噴射される。この噴出孔19は、びん13の周囲に位置しかつ底型10の縦軸線10cに対して上方内向きに開口しているので、図4(C)および図5に示すように、冷却エア8がびん13の胴部を中心にしてその外表面に直接吹き付けられ、びん13は冷却エア8によって直接冷却される。
【0023】
前記冷却エア8の吹き付けによって冷却されたびん13は、図4(D)に示すように、テイクアウト装置29によってデッドプレート(図示していない)上に搬出され、つり下げた状態で暫くの間保持された後、デッドプレート上に載置される。
【0024】
上述の実施の形態においては、成形後、型開きすると同時に、冷却エア8を、底型10に形成した噴出孔19から噴出して、びん13の外表面に冷却エア8を直接吹き付けることにより、びん13を直接冷却している。したがって、びん13の冷却を短時間に行うことができる。また、冷却エア8は、ディストリビュータ1および底型10内部の通風孔3,15,18を通過するので、底型10も冷却され、それだけ、びん13の冷却を短時間で行うことができる。
【0025】
なお、噴出孔19の開設個数や開設位置は、びん13の高さや径に応じて任意に設定できるが、噴出孔19の径は、1〜6mm程度が好ましく、これが小さいと冷却エア8の流量が少なくなり、また、これが余り大きいと冷却エア8の流速が小さくなり、所望の冷却効果を得ることができない。
【0026】
また、冷却エア8の圧力を調整可能にした場合、冷却温度に応じて冷却に要する時間を任意に調整でき、所望の冷却効果を得ることができる。
【0027】
上述の実施の形態においては、仕上げ型21によって仕上げられるびん13が丸型であったため、噴出孔19を同一円周上において全周にわたって形成しているが、例えば、図6に示すように、びん13が角びんであるような場合、その複数の面に対応するように、噴出孔19を適宜設けてもよく、特定の一対の側面に対応する領域に設けてあってもよい。
【0028】
図7〜図9は、第2の実施の形態を示すもので、この実施の形態においては、ブロー成形時に仕上げ型21を真空引きするようにしたもので、この実施の形態においては、底型10の底型上部12に、図8に示すように、吸引用の孔30と冷却用の通風孔31が互いに交差しないように交互に6個ずつ形成されている。そして、吸引孔30の一端側には、図7に示すように、排気用小孔24に連なった排気孔32が連通し、他端側は、ディストリビュータ1の通風孔3に連なる通風孔15に連通している。そして、この実施の形態においては、通風孔3の他端側には、吸引ポンプなどを備えた吸引機構(図示していない)が接続されている。なお、排気孔32の上端側は封鎖されている。
【0029】
また、冷却用の通風孔31は、図7に示すように、その一端側には、底型上部12の側面において封鎖されているとともに、その上面において同一円周上において開口する複数の噴出孔33とそれぞれ連通している。各噴出孔33は、第1の実施の形態における噴出孔19と同一の構造および機能を有するものである。そして、通風孔31の他端側は、底型10に形成された通風孔34、35および連通部材36を介してディストリビュータ1に形成された通風孔37に接続されている。この通風孔37には、圧力調整機能を備えたエア供給機構(図示していない)が接続されている。
【0030】
上記第2の実施の形態における動作について説明すると、図7に示すように、仕上げ型21が閉じてびん13をブロー成形しているとき、図示していないエア供給機構からの冷却エア9がディストリビュータ1の通風孔4および底型10の通風孔20を経て仕上げ型21の通風孔22内に送られ、これにより、底型10および仕上げ型21が冷却される。そして、仕上げ型21内の空気23は、通風孔3に接続されている吸引機構の動作により、排気用小孔24、排気孔32、吸引孔30、通風孔15および通風孔3を経て吸引機構方向に吸引され、仕上げ型21から排出される。
【0031】
成形が終了すると、冷却エア9の供給および吸引機構による吸引が停止され、図9に示すように、仕上げ型21が型開きし、びん13が露出する。この状態で、図示していないエア供給機構を動作させて、所定圧に調整された冷却エア38をディストリビュータ1の通風孔37に供給する。この冷却エア38は、連通部材36、底型10に形成された通風孔35、34を経て通風孔31に入り、さらに、この通風孔31に連なる噴出孔33からびん13に向けて噴射される。この噴出孔33は、びん13の周囲に位置しかつびん13の垂直線10cに対して上方内向きに開口しているので、冷却エア38がびん13の胴部を中心にしてその外表面に吹き付けられ、びん13は冷却エア38によって直接冷却される。
【0032】
この発明の製びん機の底型およびこれを用いたびんの製造方法の特長について、数値を挙げながら説明する。この発明によって内容量120mLの丸びん、660mLの角びんなどを製造した。そして、この発明によって製造したびんと従来の装置によって製造したびんにおける仕上げ型が開きテイクアウトトングでびんを取り出す直前のびん胴部の温度を赤外線画像装置で測定したところ、図10に示すような結果が得られた。すなわち、同図(A)はこの発明によって製造されたびんの胴部外表面の温度を示し、同図(B)は従来の方法によって製造されたびんの胴部外表面の温度を示している。この図から、従来方法では、びんの胴部外表面温度は平均705℃であるが、この発明方法では、655℃となっており、この発明方法の冷却効果が高いことがわかる。
【0033】
そして、図11は、冷却エア圧力とびん表面温度との関係を示すもので、この図から、冷却エア圧力が高くなるに伴って冷却効果も大きくなっていることがわかる。
【0034】
また、下記表1は、従来方法とこの発明方法を使用して120mLの丸びんを製造したときの天傾斜、偏芯の測定結果を示している。これらの値は、びんの変形度合いに影響され、びん温度が高いと変形しやすく大きい値を示す。この表1から、この発明によるびんは、天傾斜、偏芯のいずれもが平均値および標準偏差が小さくなっていることがわかる。
【0035】
【表1】
【0036】
下記表2は、この発明を使用した100mLおよび120mLの丸びん3種の生産スピードを従来方法を100として比較したもので、この表2から、この発明を用いることにより生産スピードのアップが可能であることがわかる。
【0037】
【表2】
【0038】
下記表3は、660mLの角びんで従来方法とこの発明方法を使用したときにおける容量のバラツキを比較したものである。この表3から、この発明方法を使用することでびん胴部の変形を抑えることができ、容量のバラツキを小さくできることがわかる。
【0039】
【表3】
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、仕上げ型を開いたときからびんを直接冷却することができ、その外表面温度を下げることができる。したがって、びんの変形を効果的に防止することができ、高品質のびんを製造することができる。そして、冷却効果が高いことから、生産のスピードアップが可能となり、生産性の向上並びに品質向上が促進される。また、この発明では、底型材質の変更は特に必要とせず、従来装置を簡単かつ安価に改良するだけで実施することが可能であるので、その効果は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態における装置の仕上げ型が閉じている状態を示す縦断面図である。
【図2】 前記装置の平面図である。
【図3】 前記装置の仕上げ型が開いている状態を示す縦断面図である。
【図4】 動作説明図である。
【図5】 びんに対する冷却エアの吹き付け状態を示す斜視図である。
【図6】 第1の実施の形態の他の実施形態を説明するための斜視図である。
【図7】 第2の実施の形態における装置の仕上げ型が閉じている状態を示す縦断面図である。
【図8】 前記装置の平面図である。
【図9】 前記装置の仕上げ型が開いている状態を示す縦断面図である。
【図10】 この発明の効果を説明するための図である。
【図11】 冷却エア圧力とびん表面温度との関係の一例を示す図である。
【図12】 従来の仕上げ型および底型の一例を示すもので、仕上げ型が閉じている状態を示す縦断面図である。
【図13】 従来の仕上げ型および底型の例を示すもので、仕上げ型が開いている状態を示す縦断面図である。
【図14】 従来の仕上げ型および底型の他の例を示すもので、仕上げ型が閉じている状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
8,38…冷却エア、10…底型、10c…縦軸線、12a…上面部、13…びん、19,33…噴出孔、30…吸引孔。
Claims (6)
- 成形されたびんの底面を保持するための上面部に、送風機構からの冷却エアを上方内向きに噴出させてびんの外表面を冷却エアによって直接冷却するための噴出孔が開設されてなる製びん機の底型であって、
前記噴出孔が底型の縦軸線に対して1〜30°の角度で開設されていることを特徴とする製びん機の底型。 - 前記噴出孔が所定の領域にのみ形成されている請求項1に記載の製びん機の底型。
- 底型に、びん成形時において仕上げ型内の空気を吸引するための吸引孔を形成してある請求項1または2に記載の製びん機の底型。
- 閉じた状態でその内部においてびんを成形する一方、びん成形後型開きする仕上げ型と、
成形されたびんの底面を保持するための上面部を有し、びん成形後 前記仕上げ型が開いたときに送風機構からの冷却エアを上方内向きに噴出させて前記上面部に保持されているびんの外表面を直接冷却するための噴出孔が開設されている底型と、
この底型を上面に載置するディストリビュータと
を備え、
さらに、前記噴出孔が前記底型の縦軸線に対して1〜30°の角度で開設されていることを特徴とする製びん機。 - びん成形時において前記底型および前記仕上げ型を冷却するため前記送風機構とは別のエア供給機構からの冷却エアが前記ディストリビュータに設けた通風孔および前記底型に設けた通風孔を経て前記仕上げ型に設けた通風孔内に送られるよう構成されているとともに、
前記送風機構からの前記冷却エアの圧力を調整可能にしてある請求項4に記載の製びん機。 - びん成形後、仕上げ型が開いたとき、底型の上面部に開設されている噴出孔から上方内向きに噴出する冷却エアによってびんの外表面を直接冷却するにあたり、
前記噴出孔を前記底型の縦軸線に対して1〜30°の角度で開設してあることを特徴とする製びん機の底型を用いたびんの製造方法。
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