JP4387621B2 - 発電設備の系統連系保護装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、直流電力を交流電力に変換するインバータを備え、かつ遮断器を介して交流電力系統と連系される自家発電設備の系統連系保護装置に係り、特に高価な転送遮断装置を設けることなく安価にして、系統連系中の自家発電設備の単独運転を自家発電設備側で確実にかつ容易に検出して保護できるようにした発電設備の系統連系保護装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、ガスタービンによって発電機を高速に回転させて発電する、出力が数十キロワット程度の小型ガスタービン発電装置が提案されてきている。
【0003】
この小型ガスタービン発電装置は、自家発電設備として需要家に電力を供給するのに使用される。
【0004】
図7は、この種の従来の小型ガスタービン発電装置の構成例を示すブロック図である。
【0005】
図7において、小型ガスタービン発電装置は、ガスタービン21に高周波発電機22が直結されて発電し、高周波発電機22が出力する交流電力をコンバータ23によって一旦直流電力に変換した後、インバータ24により所望の商用周波数の交流電力に変換し、LCフィルタ25により高調波を除去して電力を出力するものである。
【0006】
図8は、一般需要家がこの種の自家発電設備と交流電力系統とを連系して運転を行なう場合の系統連系装置の構成例を示すブロック図である。
【0007】
図8において、上位変電所4と、上位変電所4側からの電力を需要家に配電する配電線26と、一般需要家7と、自家発電装置を設置している自家発設置需要家9がある。
【0008】
上位変電所4では、系統電源1の電圧を変圧器2を介して降圧し、遮断器3を通して一般需要家7に電力を供給している。一般需要家7では、遮断器5Bを介して負荷6Bに電力を供給している。
【0009】
一方、自家発設置需要家9は、例えば前記小型ガスタービン発電装置からなり、配電線26と連系される発電装置10と、遮断器5Aを介して電力を受ける負荷6Aと、系統連系保護装置20とを備えている。
【0010】
系統連系保護装置20は、変流器11から発電装置10の過電流を検出する過電流継電器(OC)51、発電装置10の出力電圧異常を検出する過電圧継電器(OV)52、不足電圧継電器(UV)53を設け、これら各保護継電器51,52,53の検出信号に基づいて、故障トリップ回路27を動作させ、故障トリップ回路27が遮断器28に対してトリップ指令を与えて、遮断器28を開放するようにしている。
【0011】
さらに、変流器14の出力電流に基づいて過電流を検出する過電流検出器(OC)15、系統電源1の異常時、特に系統電源1が例えば遮断器3の解放によって遮断された時、発電装置10の出力電力と負荷6Aの負荷電力とのアンバランスから、周波数や電圧が異常になることを検出する周波数低下継電器(UF)16、周波数上昇継電器(OF)17、過電圧継電器(OV)18、不足電圧継電器(UV)19を設け、これら各継電器15,16,17,18,19の検出信号に基づいて、故障トリップ回路13を動作させ、遮断器11に対してトリップ指令を与えて、遮断器12を解放することにより、遮断器3の再閉路が可能な状態としている。
【0012】
図9は、前記インバータ24の制御回路の構成例を示すブロック図である。
【0013】
図9において、インバータ24は電圧形インバータであり、電流制御を行なっている。
【0014】
有効電力検出回路32は、発電装置10の出力電圧Voutと変流器11の出力とにより、有効電力を演算する。
【0015】
有効電力制御回路33は、上記有効電力と有効電力基準設定器31の設定値とにより、有効電流基準ip*を出力する。
【0016】
無効電力基準設定器35は、力率設定器34の設定値と有効電力基準とにより、無効電力基準を演算する。
【0017】
無効電力検出回路36は、発電装置10の出力電圧Voutと変流器11の出力とにより、無効電力を演算する。
【0018】
無効電力制御回路37は、上記無効電力と無効電力基準とを入力し、無効電流基準iQ*を出力する。
【0019】
電流基準ip*、iQ*と変流器11で検出した電流は、電流制御回路38に入力され、インバータ出力電圧指令値V*を出力する。
【0020】
インバータ24の出力電圧は、PWM制御回路39、および駆動部40を介して制御される。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような発電設備の系統連系保護装置では、例えば発電装置10の出力電力と負荷6A,6Bの所要電力が、有効分および無効分共にほぼ等しくなっている時に、系統電源1に異常が発生して遮断器3が開となると、周波数も電圧もほとんど変化しない。
【0022】
このため、保護継電器15〜19のいずれも動作せず、運転を継続する状態となる。
【0023】
これは、いわゆる単独運転(アイランディング)単独運転と呼ばれる現象で、遮断器3の再閉路を妨げることになる。
【0024】
そこで、従来では、このような単独運転を防ぐ目的で、変電所4側に転送遮断装置8を設け、専用線を介して遮断器12を転送遮断させる方法が採用されているものがある。
【0025】
すなわち、この転送遮断装置8は、上位変電所4の遮断器3が開となった信号を検出した時に、遮断器12に対して遮断信号を送って遮断器12を解放するものである。
【0026】
しかしながら、この種の転送遮断装置8は、数十キロワット程度の出力である小容量のガスタービン発電装置10にとっては、非常にコストが高くなり、さらに伝送手段や伝送経路を設置する必要がある。
【0027】
このため、自家発電設備設置によるエネルギーコスト削減のメリットが得られない。
【0028】
本発明の目的は、高価な転送遮断装置を設けることなく、系統連系中の自家発電設備の単独運転を自家発電設備側で確実にかつ容易に検出して保護することが可能な安価な発電設備の系統連系保護装置を提供することにある。
【0029】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、直流電力を交流電力に変換するインバータを備え、かつ遮断器を介して交流電力系統と連系される自家発電設備の系統連系保護装置において、請求項1に対応する発明では、インバータの出力周波数を検出する周波数検出手段と、周波数検出手段により検出された周波数の変化率を検出する周波数変化率検出手段と、周波数変化率検出手段により検出された周波数変化率に基づいて、当該周波数の変動を検出する変化率過大判定手段と、単独運転時における前記インバータの出力有効電力を低下させる量が設定され、前記変化率過大判定手段により周波数の変動が検出されると、その設定値に基づいて前記インバータの出力有効電力を低下させる電力低下設定手段と、電力低下設定手段によるインバータの出力有効電力低下に伴なって助長される周波数変動を検出し、遮断器を開放して交流電力系統からインバータを解列させる保護手段とを備えている。
【0030】
従って、請求項1に対応する発明の発電設備の系統連系保護装置においては、周波数の変化率を検出して、当該周波数変化率が大きい場合には、インバータの出力有効電力を低下させるようにすることにより、周波数変動を拡大して、前述した従来のように高価な転送遮断装置を設けることなく安価にして、系統連系中の自家発電設備の単独運転を自家発電設備側で確実にかつ容易に検出して保護することができる。
【0031】
また、請求項2に対応する発明では、インバータの出力周波数を検出する周波数検出手段と、周波数検出手段により検出された周波数の変化率を検出する周波数変化率検出手段と、周波数変化率検出手段により検出された周波数変化率に基づいて、インバータの出力有効電力を変動させる関数手段と、関数手段によるインバータの出力有効電力変動によって起こる周波数の変動を検出する変化率過大判定手段と、単独運転時における前記インバータの出力有効電力を低下させる量が設定され、前記変化率過大判定手段により周波数の変動が検出されると、その設定値に基づいて前記インバータの出力有効電力を低下させる電力低下設定手段と、電力低下設定手段によるインバータの出力有効電力低下に伴なって助長される周波数変動を検出し、遮断器を開放して交流電力系統からインバータを解列させる保護手段とを備えている。
【0032】
従って、請求項2に対応する発明の発電設備の系統連系保護装置においては、周波数の変化率を検出して、当該周波数変化率が大きい場合には、インバータの出力有効電力を低下させるようにすることにより、周波数変動を拡大して、前述した従来のように高価な転送遮断装置を設けることなく安価にして、系統連系中の自家発電設備の単独運転を自家発電設備側で確実にかつ容易に検出して保護することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0034】
(第1の実施の形態)
図1は、本実施の形態による発電設備の系統連系保護装置の構成例を示すブロック図であり、図8と同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0035】
すなわち、本実施の形態による発電設備の系統連系保護装置は、図1に示すように、前記図8における転送遮断装置8を省略し、これに代えて新たに、単独運転検出装置100を備えた構成としている。
【0036】
図2は、単独運転検出装置100の構成例を示すブロック図である。
【0037】
すなわち、単独運転検出装置100は、図2に示すように、周波数検出器41と、周波数変化率検出器42と、変化率過大第1判定部43と、保護手段である移動平均演算部44、および変化率過大第2判定部45と、電力設定器46と、電力低下設定手段である電力低下設定器47、スイッチ48、および減算器49とからなっている。
【0038】
周波数検出器41は、前記発電装置10のインバータ24の出力周波数を検出する。
【0039】
周波数変化率検出器42は、周波数検出器41により検出された周波数の変化率を検出する。
【0040】
電力設定器46は、発電装置10のインバータ24が出力すべき電力を設定する。
【0041】
電力低下設定器47は、単独運転になった時に発電装置10の出力電力を低下させる量を設定する。
【0042】
変化率過大第1判定部43は、周波数変化率検出器42により検出された周波数変化率に基づいて、当該周波数の変動を検出すると、出力信号をスイッチ48に出力する。
【0043】
スイッチ48は、変化率過大第1判定部43からの出力信号により閉じるものである。
【0044】
減算器49は、電力設定器46の設定値から、スイッチ48を介して与えられる電力低下設定器47の設定値を減算することにより、発電装置10のインバータ24の出力電力を低下させる。
【0045】
移動平均演算部44は、周波数変化率検出器42により検出された周波数変化率の移動平均値を演算する。
【0046】
変化率過大第2判定部45は、移動平均演算部44により演算された移動平均値に基づいて、周波数の変動、すなわち電力低下設定手段によるインバータ24の出力電力低下に伴なって助長される周波数変動を検出すると、異常出力信号を前記故障トリップ回路13に出力する。
【0047】
次に、以上のように構成した本実施の形態による発電設備の系統連系保護装置の作用について説明する。
【0048】
図1において、周波数検出器41では、発電装置10のインバータ24の出力周波数が検出される。
【0049】
周波数変化率検出器42では、周波数検出器41により検出した周波数の変化率が検出される。
【0050】
電力設定器46では、発電装置10のインバータ24が出力すべき電力が設定される。
【0051】
電力低下設定器47では、単独運転になった時に発電装置10のインバータ24の出力電力を低下させる量が設定される。
【0052】
変化率過大第1判定部43では、周波数変化率検出器42により検出した周波数変化率に基づいて、あらかじめ定められた設定値以上であるか否かが判定される。
【0053】
その結果、この周波数変化率が過大、すなわち周波数変化率が設定値以上になったことを検出すると、スイッチ48がオンにされる。
【0054】
スイッチ48がオンになると、電力設定器46の設定値から電力低下設定器47の設定値が減算されて、その減算値が発電装置10に出力されるため、発電装置10のインバータ24の出力電力が減少する。
【0055】
移動平均演算部44では、周波数変化率検出器42により検出した周波数変化率の移動平均値が求められる。
【0056】
変化率過大第2判定部45では、移動平均演算部44で求めた移動平均値に基づいて、あらかじめ定められた設定値以上であるか否かが判定される。
【0057】
その結果、この移動平均値が過大、すなわち設定値以上になったことを検出すると、異常出力信号V31が故障トリップ回路13に出力される。
【0058】
これにより、遮断器12が開放されて、交流電力系統から自家発電設備を解列して保護が行なわれる。
【0059】
すなわち、系統連系状態では、発電装置10のインバータ24の出力電力を減少させても、系統電源1から受電する電力が増えるだけであり、周波数は変化しない。
【0060】
一方、単独運転状態になると、周波数がわずかに変化し、あらかじめ定められた設定値以上になると、変化率過大第1判定部43が動作する。
【0061】
次に、以上の点について、図3を用いてより詳細に説明する。
【0062】
図3は、系統電源、負荷、発電装置の問の電力の流れを説明するための概念図である。
【0063】
なお、ここで、負荷6は、前記図1における負荷6Aと負荷6Bとを併せて1つの負荷と考えているものである。
【0064】
図3において、いま発電装置10のインバータ24の出力する有効電力をP、負荷6が必要とする電力をPLとすると、系統電源1へ流出する有効電力△Pは、次のように表わされる。
【0065】
△P=P−PL
遮断器3が遮断されて単独運転となった場合、△P>0であれば、発電装置10のインバータ24の出力する電力Pが負荷電力PLを上回るため、周波数が上昇する。
【0066】
また、逆に△P<0であれば、発電装置10のインバータ24の出力する電力Pが負荷電力PLを下回るため、周波数は低下する。
【0067】
そして、この周波数変動が、変化率過大第1判定部43で検出される。
【0068】
次に、発電装置10のインバータ24の出力電力を減少させると、系統電源1とは切り離されているため、周波数が大きく低下する。
【0069】
以上の作用により、周波数の変動を拡大して、変化率過大第2判定部45により検出することができる。
【0070】
上述したように、本実施の形態による発電設備の系統連系保護装置では、発電装置10のインバータ24の出力周波数の変化率を検出して、当該周波数変化率が大きい場合には、発電装置10のインバータ24の出力電力を下げるようにしているので、周波数の変動を拡大して、従来のように高価な転送遮断装置を設けることなく安価にして、系統連系中の自家発電設備の単独運転を自家発電設備側で確実にかつ容易に検出して保護することが可能となる。
【0071】
(第2の実施の形態)
図4は、本実施の形態による発電設備の系統連系保護装置の構成例を示すブロック図であり、図1と同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0072】
すなわち、本実施の形態による発電設備の系統連系保護装置は、図4に示すように、前記図1における単独運転検出装置100を省略し、これに代えて新たな単独運転検出装置101を備えた構成としている。
【0073】
すなわち、単独運転検出装置101は、図5に示すように、周波数検出器41と、周波数変化率検出器42と、変化率過大第1判定部43と、保護手段である移動平均演算部44、および変化率過大第2判定部45と、電力設定器46と、電力低下設定手段である電力低下設定器47、スイッチ48、および減算器49と、関数回路50と、加算器51とからなっている。
【0074】
関数回路50は、前記周波数変化率検出器42により検出された周波数変化率に基づいて、前記発電装置10のインバータ24の出力有効電力を変動させる電力揺動指令を出力する。
【0075】
加算器51は、電力設定器46の設定値と、関数回路50からの電力揺動指令とを出力する。
【0076】
関数回路50は周波数変化率に応じて電力揺動指令△P`を出力し、加算器51によって電力設定器46の設定値に加算される。
【0077】
なお、周波数検出器41、周波数変化率検出器42、変化率過大第1判定部43、移動平均演算部44、変化率過大第2判定部45、電力設定器46、電力低下設定器47、スイッチ48、および減算器49の構成については、前記第1の実施の形態と同様であるので、同一要素には同一番号を付して、ここではその説明を省略する。
【0078】
次に、以上のように構成した本実施の形態による発電設備の系統連系保護装置の作用について説明する。
【0079】
なお、ここでは、前述した第1の実施の形態と異なる部分の作用についてのみ述べる。
【0080】
図5において、関数回路50では、周波数変化率検出器42により検出した周波数の変化率に応じて電力揺動指令△P*が出力される。
【0081】
加算器51では、関数回路50からの電力揺動指令△Pが、電力設定器46の設定値に加算される。
【0082】
図6は、関数回路50の特性の一例を示す図である。
【0083】
図6においては、周波数変化率が+0.8[Hz/s]の時に、発電装置10のインバータ24の定格出力電力の1%の電力揺動指令△P*を出力することを表わしている。
【0084】
すなわち、本実施の形態では、周波数がわずかに上昇すると、周波数変化率df/dt>0となり、関数回路50の特性によって、発電装置10のインバータ24の出力電力を増加させるように作用する。
【0085】
すなわち、単独運転状態で、発電装置10のインバータ24の出力電力を増加させると、周波数がさらに上昇するため、周波数の変動が拡大される。
【0086】
また、周波数が下降した場合にも、同様にして周波数の変動が拡大される。
【0087】
これにより、単独運転になった時に、変化率過大第1演算部43が早く動作するため、高速に単独運転を検出することができる。
【0088】
上述したように、本実施の形態による発電設備の系統連系保護装置では、発電装置10のインバータ24の出力周波数の変化率を検出して、当該周波数変化率が大きい場合には、発電装置10のインバータ24の出力電力を下げるようにしているので、周波数の変動を拡大して、従来のように高価な転送遮断装置を設けることなく安価にして、系統連系中の自家発電設備の単独運転を自家発電設備側で確実にかつ容易に検出して保護することが可能となる。
【0089】
さらに、関数回路50の作用により、周波数の変動を早く拡大して、高速に単独運転を検出することが可能となる。
【0090】
(その他の実施の形態)
尚、本発明は、上記各実施の形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で、種々に変形して実施することが可能である。
また、各実施の形態は可能な限り適宜組合わせて実施してもよく、その場合には組合わせた作用効果を得ることができる。
さらに、上記各実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合わせにより、種々の発明を抽出することができる。
例えば、実施の形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題(の少なくとも一つ)が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果(の少なくとも一つ)が得られる場合には、この構成要件が削除された構成を発明として抽出することができる。
【0091】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の発電設備の系統連系保護装置によれば、自家発電設備のインバータの周波数の変化率を検出して、当該周波数変化率が大きい場合には、インバータの出力電力を低下させるようにしているので、高価な転送遮断装置を設けることなく安価にして、系統連系中の自家発電設備の単独運転を自家発電設備側で確実にかつ容易に検出し、交流電力系統から迅速に自家発電設備を解列して保護することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による発電設備の系統連系保護装置の第1の実施の形態を示すブロック図。
【図2】同第1の実施の形態による発電設備の系統連系保護装置における単独運転検出装置の構成例を示すブロック図。
【図3】同第1の実施の形態による発電設備の系統連系保護装置における系統電源、負荷、発電装置の間の電力の流れを説明するための概念図。
【図4】本発明による発電設備の系統連系保護装置の第2の実施の形態を示すブロック図。
【図5】同第2の実施の形態による発電設備の系統連系保護装置における単独運転検出装置の構成例を示すブロック図。
【図6】同第2の実施の形態による発電設備の系統連系保護装置における関数回路の特性を示す図。
【図7】小型ガスタービン発電装置の構成例を示すブロック図。
【図8】従来の発電設備の系統連系保護装置の構成例を示すブロック図。
【図9】図7におけるインバータの制御回路の構成例を示すブロック図。
【符号の説明】
1…系統電源、
2…変圧器、
3、5A、5B、12、28…遮断器、
4…上位変電所、
6A、6B…負荷、
7…一般需要家、
8…転送遮断装置、
9…自家発設置需要家、
10…発電装置、
11、14…変流器、
13、27…故障トリップ回路、
15、51…過電流継電器、
16…周波数低下継電器、
17…周波数上昇継電器、
18、52…過電圧継電器、
19、53…不足電圧継電器、
20、29、30…系統連系保護装置、
21…ガスタービン、
22…高周波発電機、
23…コンバータ、
24…インバータ、
25…LCフィルタ、
26…配電線、
31…有効電力基準設定器、
32…有効電力検出回路、
33…有効電力制御回路、
33…力率設定器、
35…無効電力基準設定器、
36…無効電力検出回路、
37…無効電力制御回路、
38…電流制御回路、
39…PWM制御回路、
40…駆動部、
41…周波数検出器、
42…周波数変化率検出器、
43…変化率過大第1判定部、
44…移動平均演算部、
45…変化率過大第2判定部、
46…電力設定器、
47…電力低下設定器、
48…スイッチ、
49…減算器、
50…関数回路、
51…加算器、
100、101…単独運転検出装置。

Claims (2)

  1. 直流電力を交流電力に変換するインバータを備え、かつ遮断器を介して交流電力系統と連系される自家発電設備の系統連系保護装置において、前記インバータの出力周波数を検出する周波数検出手段と、前記周波数検出手段により検出された周波数の変化率を検出する周波数変化率検出手段と、前記周波数変化率検出手段により検出された周波数変化率に基づいて、当該周波数の変動を検出する変化率過大判定手段と、単独運転時における前記インバータの出力有効電力を低下させる量が設定され、前記変化率過大判定手段により周波数の変動が検出されると、その設定値に基づいて前記インバータの出力有効電力を低下させる電力低下設定手段と、前記電力低下設定手段による前記インバータの出力有効電力低下に伴なって助長される周波数変動を検出し、前記遮断器を開放して交流電力系統から前記インバータを解列させる保護手段と、を備えて成ることを特徴とする発電設備の系統連系保護装置。
  2. 直流電力を交流電力に変換するインバータを備え、かつ遮断器を介して交流電力系統と連系される自家発電設備の系統連系保護装置において、前記インバータの出力周波数を検出する周波数検出手段と、前記周波数検出手段により検出された周波数の変化率を検出する周波数変化率検出手段と、前記周波数変化率検出手段により検出された周波数変化率に基づいて、前記インバータの出力有効電力を変動させる関数手段と、前記関数手段による前記インバータの出力有効電力変動によって起こる周波数の変動を検出する変化率過大判定手段と、単独運転時における前記インバータの出力有効電力を低下させる量が設定され、前記変化率過大判定手段により周波数の変動が検出されると、その設定値に基づいて前記インバータの出力有効電力を低下させる電力低下設定手段と、前記電力低下設定手段による前記インバータの出力有効電力低下に伴なって助長される周波数変動を検出し、前記遮断器を開放して交流電力系統から前記インバータを解列させる保護手段と、を備えて成ることを特徴とする発電設備の系統連系保護装置。
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