JP4386405B2 - 光学機器のレンズ駆動装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、モータの駆動を利用して送りネジ(リードスクリュー)を回転し、送りネジのリードに従ってレンズを移動する光学機器のレンズ駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
送りネジを用いてレンズを移動するレンズ駆動装置には、送り台とレンズ保持部材とを備えている。送り台には、送りネジのネジ部に噛合するネジ穴が形成されている。レンズ保持部材は、送り台と一緒に移動する。モータの駆動は送りネジに伝達される。送りネジが回転すると、ネジ部のリードに従って送り台とともにレンズ保持部材が移動する。
【0003】
モータの駆動は、送り台がネジ部のうちの所定の範囲内で移動するように、カメラのマイコン(制御部)によって制御されている。しかし、マイコンの暴走によりモータの駆動を制御することができない場合がある。このような不都合が生じたときには、送り台が送りネジの端まで移動して送りネジを支持する支持部材に当接する。送り台が支持部材に当接すると、それ以上送りが行えないため、ネジ部のネジ山がネジ穴のネジ溝に食い付いてしまい、その後、送りネジを逆方向に回転しても送り台を移動することができない状態となる。
【0004】
そこで、送り台が所定の範囲を超えて移動したときに、送り台に設けた凸部を支持部材に設けた凸部に当接して前述した食い付きを解除する発明が提案されている(特許文献1)。
【0005】
【特許文献1】
特開平6−214282号公報
【0006】
【発明が解決するための課題】
しかしながら、前述した食い付き現象は、送り台が所定の範囲を超えたときだけでなく、例えばカメラを落としたときなどの強い衝撃がレンズ保持枠にかかった場合など、送り台が所定の範囲内に位置しているときにも生じるおそれがある。送り台が所定の範囲内に位置しているときに食い付き現象が生じた場合、送り台が所定の範囲を超えて移動しないため、特許文献1記載の発明でもその食い付きを自動的に解除することができない欠点があった。
【0007】
本発明は、上記課題を考慮してなされたもので、送り台が所定の範囲内に位置しているときに生じる食い付き現象を自動的に解除することができるレンズ駆動装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のレンズ駆動装置では、通常駆動用の駆動信号の振幅を決めるための波形データを記憶した通常駆動用のメモリと、通常駆動用の駆動信号とは互いに異なる複数種類の振幅を決めるための波形データをそれぞれ記憶した複数のリセット駆動用のメモリとからなる波形データ記憶手段と;合焦動作時の原点出し動作中に、通常動作用の駆動信号に基づいてステッピングモータを駆動して、予め決めた所定時間内に前記検知手段から検知信号が得られない場合に前記送り台に設けたネジ溝に前記送りネジのネジ山が食い付く食い付き現象が生じていると判断する判断手段と;合焦動作時の原点出し動作中に、前記食い付き現象が生じていることを前記判断手段が判断した回数に応じて、リセット駆動用の複数のメモリから異なった波形データを読み出して、読み出された波形データを駆動信号発生回路に入力し、駆動信号の振幅を段階的に切り替える制御手段と;を備えたものである。駆動信号としては、モータのトルクを高くする駆動信号と、回転速度を可変して送りネジを振動させる駆動信号とがある。
【0009】
また、レンズの移動を検知する検知手段を設け、判断手段が前記検知手段を用いて、例えば変倍動作や合焦動作時に前記レンズを移動する通常動作時に前記レンズが移動しているか否かを判断し、前記レンズが移動していないことを前記判断手段が判断した場合に制御手段が前記駆動信号を発生するのが好適である。
【0010】
一般的にモータを高トルクにするためには定格電圧での動作時又はレンズを移動させる通常動作時よりも低速にすればよい。また、ステッピングモータを用いる場合、高トルクにするためには、パルス信号の振幅又は周波数並びにこれら両方を変えるようにするのが望ましい。振幅を変える場合には、パルス信号の振幅を定格電圧での動作時又は通常動作時よりも高くして高い駆動電圧で駆動する。周波数を変える場合にはパルス信号の周波数を通常動作時よりも短くして低速で駆動する。なお、振幅と周波数との両方を変えても良い。
【0011】
この場合、モータをサイン波によって駆動する。サイン波は、予めROMに記憶したデータに基づいて生成する。ROMには、適当な間隔でサンプリングしたサイン波に対応した矩形波のデューティ比を指示するデータを記憶する。異なる振幅のサイン波のデータを複数のメモリに記憶し、通常動作とレンズが移動していないことを判断手段が判断したときとでデータ(メモリ)を選択することによって駆動電圧又は駆動電流を制御する。周波数を変える場合には、周期の異なるサイン波のデータを複数のメモリに記憶しておけばよい。振幅及び周波数の両方を変える場合には、振幅と周波数との組み合わせを変えたサイン波のデータを複数のメモリにそれぞれ記憶しておけばよい。なお、サイン波のデータを振幅制御手段によって制御することで駆動電圧又は駆動電流を制御してもよい。
【0012】
送りネジを振動させる駆動信号としては、モータをステッピングモータとした場合、周波数を連続的に可変するパルス信号を発生させる。これによれば、モータの駆動速度が連続的に可変し、これに送りネジが共振する。この共振によって生じる振動により食い付き現象を解除する。また、送りネジに振動を与えるための駆動信号としては、周波数をランダムに可変するパルス信号や、周波数と駆動電圧又は駆動電流とをランダムに可変するパルス信号を発生させてもよい。
【0013】
レンズを、例えばカメラの撮影レンズの一部として用いる場合には、合焦時又は変倍時さらに両方のときに移動するレンズとする。移動筒としては、変倍時に移動する筒とする。
【0014】
送りネジを回転する機構としては、モータの軸を送りネジとする機構と、ギヤ列やベルトなどの駆動伝達機構を介してモータの駆動を送りネジに伝達する機構とがあり、何れかを用いることができる。
【0015】
レンズ駆動装置には、レンズの移動を検知する検知手段を備えている。電子カメラやビデオカメラ等には、検知手段として、接触又は非接触でメカ的にレンズの位置を検知する位置検知手段と、CCD等の撮像素子でレンズを通した被写体画像を撮像し、レンズ(フォーカスレンズ)を前後に駆動させ、CCD各セルの相互間の起電力の差の最大点をジャストフォーカスとするコントラスト検出方式のオートフォーカス手段とがある。どちらを利用しても移動筒に対するレンズの移動を検知することができる。なお、位置検知手段としては、移動する前の原点位置(ホームポジション)に位置することを検知する原点出し機構と、パターンとブラシとを、又は可変抵抗とブラシとを用いてレンズの移動位置を検知する機構とがあり、何れかを用いることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1ないし図3に示すように、電子カメラ10は、撮影レンズ11の結像面に配したCCD撮像素子(以下、CCD)12で被写体画像を撮像する。撮影レンズ11は移動筒13に組み込まれており、移動筒13は固定筒14に撮影光軸11aの方向に移動自在に取り付けられている。固定筒14はベース部材15に固定され、ベース部材15はカメラボディに固定されている。そのベース部材15には、CCD12が固定されている。移動筒13の移動は、変倍移動手段16によって行われる。変倍移動手段16は、変倍用モータ17と、その駆動を利用して移動筒13を移動するラック18とピニオン19とからなる。
【0017】
移動筒13は、カメラ10の不使用状態のときに、図1に示すように、固定筒14の内部に収納される収納位置に移動し、またカメラ10の使用状態のときには、固定筒14から被写体側に向けて繰り出した撮影位置に移動する。この移動筒13は、撮影位置とこれから被写体側に向けて移動したテレ位置(図2に示した位置)との間で変倍移動する。なお、撮影位置はワイド位置となっている。
【0018】
撮影レンズ11は、被写体側から順に前レンズ20と後レンズ21との2枚構成となっている。後レンズ21はレンズ保持部材22に保持されており、また前レンズ20は移動筒13に固定されている。変倍時には、移動筒13の移動により前・後レンズ20,21が一緒に撮影光軸11aの方向に移動する。
【0019】
レンズ保持部材22は、レンズ駆動手段23の駆動を利用して前レンズ20との間の間隔が変わるように撮影光軸11aの方向に移動する。この移動により被写体距離に応じて撮影レンズ11のピント調節が行える。レンズ駆動手段23は、ガイド手段、送りネジ25、送り台26、及びフォーカス用のモータ27などで構成されており、これらは移動筒13に組み込まれている。
【0020】
ガイド手段は、一対のガイド棒28,29、スライド軸受け30、及び回転止め部材31とから構成されている。一対のガイド棒28,29は、撮影光軸11aと平行に固定されている。スライド軸受け30は、レンズ保持部材22に一体に設けられており、一方のガイド棒28にスライド自在に係合している。回転止め部材31もレンズ保持部材22に一体に設けられている。この回転止め部材31は、他方のガイド棒29を両側から挟み込むフォーク形状となっており、レンズ保持部材22がガイド棒28を軸として回転するのを阻止する。
【0021】
レンズ保持部材22には、送り台26に係合する係合部34が一体に形成されている。係合部34は、送り台26を撮影光軸11aの方向の前後で挟む一対のフォーク部35,36を有しており、送りネジ25を軸とする周方向に遊びをもった状態で撮影光軸11aの前後方向でのみ送り台26に係合する。なお、係合部34は、フォーク部35,36の底面が送り台26の底面に当接して、送りネジ25の回転と一緒に送り台26が回転するのを阻止している。
【0022】
送り台26には、送りネジ25のネジ部37に係合するネジ穴38が形成されている。送りネジ25は、一端部39がモータ27に支持され、他端部40が移動筒13に設けた支持部材41に支持されている。ネジ部37はモータ27と支持部材41との間に形成され、送り台26はそのネジ部37の範囲のうちの一部の範囲でフォーカス時に移動する。モータ27は、周知のステッピングモータとなっており、移動筒13の内部に固定され、移動筒13と一緒に移動する。
【0023】
カメラの制御部42は、ドライバ(駆動信号発生回路)43を介して駆動信号(パルス信号)を送ることで、トルク、回転方向、回転速度、及び回転角からなるモータ27の駆動を制御する。ここで、モータ27を正転したときのレンズ保持部材22の移動方向を順方向、また逆転したときの移動方向を逆方向とする。順方向はレンズ保持部材22が被写体側に向けて移動する方向である。
【0024】
移動筒13には、レンズ保持部材22の原点位置を検知する位置検知手段が設けられている。位置検知手段は、遮蔽板60と馬蹄形の透過型フォトセンサ61とで構成されている。遮蔽板60はレンズ保持部材22に設けられており、またフォトセンサ61は遮蔽板60の移動路のうちの結像面寄りに配されている。
【0025】
制御部42は、カメラ10を統括的に制御する。制御部42にはメモリ65が接続されている。メモリ65には各種プログラムが記憶されている。プログラムは、図4に示すように、初期動作、AF・AE動作、フォーカス異常動作、リセット動作、及び撮影動作などで構成されている。初期動作は、カメラ10の電源ONに応答して移動筒13を収納位置から撮影位置に移動させる。
【0026】
AE動作は、測光機構66から得られる被写体輝度に応じて露出を制御する。AF動作は、後レンズ21を原点位置に移動する原点出し動作を行った後に、測距機構67から得られる被写体距離に応じて後レンズ21を原点位置から順方向に向けて移動してピント調節を行う。撮影動作は、シャッタレリーズに応答してCCD12で撮像した画像信号をA/D変換器68、及び画像処理回路69を通して画像データとして取り込み、記録部70に送って画像データを記録部70にセットされる例えばメモリーカードなどの記録媒体に記録する。
【0027】
原点出し動作は、被写体距離に応じたレンズ移動の開始位置を常に一定の位置にするための動作である。この原点出し動作を説明すると、まず、モータ27を逆転してレンズ保持部材22を逆方向に移動し、フォトセンサ61が遮蔽板60を検知するのを監視する。そして、遮蔽板60の検知を確認してから遮蔽板60の検知がOFFするまでモータ27の逆転駆動を継続し、遮蔽板60の検知がOFFした時点から一定時間経過後にモータ27の逆転駆動を停止する。次にモータ27を正転駆動してレンズ保持部材22を順方向に移動し、再びフォトセンサ61が遮蔽板60を検知するのを監視する。そして、遮蔽板60の検知を確認してから遮蔽板60の検知がOFFした時点でモータ27の正転駆動を停止する。これにより、レンズ保持部材22の原点位置は、遮蔽板60がフォトセンサ61から順方向に向けて僅かに抜け出た位置となる。
【0028】
フォーカス異常動作は、AF動作中の原点出し動作を行っている間に、フォトセンサ61が遮蔽板60を検知するのを監視し、予め決められた一定の時間内に遮蔽板60の検知が得られない場合にフォーカス異常と判断し、リセット動作を行う。ネジ部37とネジ穴38との食い付き現象は、このフォーカス異常動作によって判断される。
【0029】
リセット動作は、AF動作時よりも高いトルクとなるパルス信号(駆動信号)を発生させるようにドライバ43を制御してモータ27を所定時間又は所定パルスだけ逆転駆動する。そして、その駆動中にセンサ61を監視し、遮蔽板60を検知したか否かを判断する。本実施形態では、高トルクでモータ27を駆動する動作からセンサ61を監視して遮蔽板60の検知を判断する動作までの1サイクルを所定回数、本実施形態では3回行い、3回トライして遮蔽板60の検知が行えない場合には、カメラ10の外部に異常警告を表示してカメラ10の動作を強制停止する。
【0030】
図5は、本実施例におけるステッピングモータのドライバ43(駆動回路)の構成の一例を示す。ドライバ43は、アドレスカウンタ44、第1ROM45、第2ROM46、セレクタ47、及びモータドライバ48などで構成される。アドレスカウンタ44、第1ROM45、第2ROM46、及びセレクタ47は、制御部42から供給されるパルス数に基づいて、AF動作時又はリセット動作時に応じた振幅及び周波数のパルス波形のデータを生成してモータドライバ48に供給する。
【0031】
セレクタ47には、制御部42からAF動作時又はリセット動作時に応じた選択信号が供給される。セレクタ47は、選択信号に基づいて第1又は第2ROM45,46に繋がる信号経路を選択し、選択した信号経路にあるROMから入力されるサイン/コサイン波に応じた矩形波データをモータドライバ48に送る。なお、モータ27は2相励磁方式となっており、モータドライバ48は正負二電源でハーフブリッジを用いるバイポーラ駆動方式となっている。
【0032】
第1及び第2ROM45,46には、サイン/コサイン波の1/4周期分、すなわち、0〜π/2までのデータが記憶される。ここで、第1ROM45には、AF動作時に使用するデータが、また第2ROM46には、AF動作時に対して振幅を大きくしたサイン/コサイン波のデータ、すなわちリセット動作時に使用するデータが記憶されている。例えば、第1ROM45には、振幅50%のサイン/コサイン波のデータが記憶され、また第2ROM46には、第1ROM45に記憶されているデータに対し、振幅が100%となっているデータが記憶されている。
【0033】
アドレスカウンタ44からの読み出しアドレスによって第1又は第2ROM45,46からデータが読み出される。このアドレスカウンタ44は、制御部42から供給されるUP/DOWN信号及び読み出しクロック信号によって制御される。
【0034】
ここで、読み出しクロックは、第1又は第2ROM45,46から読み出すサイン/コサイン波のデータの周波数を決めるものである。したがって、読み出しクロックの間隔が短ければサイン/コサイン波の周波数が高くなり高速駆動となり、また、読み出しクロックの間隔が長ければサイン/コサイン波の周波数が低くなって低速駆動となる。制御部42は、AF動作の場合にはサイン/コサイン波の周波数が高くなるように読み出しクロックを、またリセット動作のときには周波数が低くなるように読み出しクロックを送る。UP/DOWN信号は、第1又は第2ROM45,46から読み出すサイン/コサイン波データの正負の符号を逆転し、ステッピングモータ27の回転方向を制御するためのものである。
【0035】
前述したように、第1及び第2ROMには、1/4周期の範囲のサイン/コサイン波に対応した矩形波のデューティ(Duty)比のデータが記憶されている。したがって、第1又は第2ROMからデータが読み出される際に、アドレスカウンタによって、所定の周期範囲におけるデータの読み出し順の制御および正負の符号の付加がなされ、1周期分、すなわち、0〜2πのデータが生成されて出力される。
【0036】
図6には、通常動作であるAF動作とリセット動作とでのサイン波のデータの周期及び振幅の違いを示している。リセット動作ではAF動作時に比べて周期の長い周波数となり低速駆動となる。また、サイン波の振幅は、AF動作に対してリセット動作の方が大きくなっている。これにより、AF動作時よりもリセット動作時の方が高い駆動電圧でかつ低速で制御される。AF動作時にはモータ27の定格電圧又はそれよりも低い駆動電圧で、またリセット動作時には定格電圧を超える駆動電圧でモータ27が駆動される。
【0037】
一般的にモータは、低速にするだけでトルクが上がる。スッテピングモータの場合には、図7に示す定格電圧又はそれよりも低い電圧で駆動したときの周波数に対するトルクを表した線Aと、定格電圧を超える高い電圧で駆動したときの周波数に対するトルクを表した線Bとで示したように、駆動電圧を高く制御することでトルクが上がり、また、サイン波のデータの周波数を短くすることでさらにトルクを上げることができる。なお、周波数としては、AF動作時のときには700〜1000ppsを、またリセット動作時には10〜100ppsの範囲を用いるのが望ましい。
【0038】
次に、上記構成の作用を説明する。カメラ10の電源をONすると、移動筒13を収納位置から撮影位置に移動する。制御部は、ズームスイッチ80の操作に応答してドライバ81を介して変倍用のモータ17を駆動する。なお、レンズ保持部材22は、遮蔽板60がフォトセンサ61から順方向側に抜け出した原点位置に位置している。
【0039】
ズーミング後に構図を決めてシャッタボタン82を半押し操作する。これにより、AE・AF動作が行われる。AE動作が実行されると、測光機構66から得られる被写体輝度に応じて露出が制御され、また、AF動作が実行されると、まず原点出し動作を行った後に、測距機構67から得られる被写体距離に応じたパルス数のパルス信号がドライバ43に送られてモータ27が駆動される。
【0040】
原点出し動作を含むAF動作を詳しく説明すると、遮蔽板60がフォトセンサ61を通過するまでいったんモータ27を逆転し、フォトセンサ61を遮蔽板60が通過してから一定時間経過後にモータ27の逆転駆動を停止する。次にモータ27を正転駆動して再び遮蔽板60がフォトセンサ61を通過するのを確認し、遮蔽板60がフォトセンサ61を通過した時点から被写体距離に応じたパルス信号を送ってモータ27を正転駆動してレンズ保持部材22を被写体距離に応じた分だけ繰り出す。
【0041】
AF動作時のモータ27の駆動制御を詳しく説明すると、制御部42は、AF動作に応じた選択信号をセレクタ47に送る。セレクタ47は、選択信号に基づき第1ROM45までの信号経路を選択する。それと同時に制御部42が、AF動作に応じた周波数となるように読み出しクロック信号を供給し、また、回転方向に対してはUP又はDOWN信号をアドレスカウンタに供給する。アドレスカウンタ44は、これらクロック読み出し信号及びUP又はDOWN信号の供給に応じて、選択された信号経路の第1ROM45に予め記憶されているサイン波/コサイン波とに対応した矩形波のデータを読み出し、セレクタ47は読み出された矩形波のデータをモータドライバ48にそれぞれ供給する。
【0042】
なお、図示していないが、モータをPM(パーマネント・マグネット)型2相励磁バイポーラ駆動とする場合、モータ27及びモータドライバ48は、PWM発生回路、ハーフブリッジ回路及びコイルを一対設けた構成となる。サイン波データは一方のPWM発生回路、及びハーフブリッジ回路を通してコイルに、コサイン波は他方のPWM発生回路及びハーフブリッジ回路を通してコイルにそれぞれ供給される。これらハーフブリッジ回路及びコイルによって矩形波データが平滑されてサイン波又はコサイン波となる。
【0043】
モータ27が被写体距離に応じた分だけ駆動することで、レンズ保持部材22が原点位置から順方向に向けて繰り出されてピント調節が行われる。なお、被写体距離に応じたモータ27の駆動量は変倍位置ごとで異なっており、これらは予めメモリ65にテーブルとして記憶されている。
【0044】
その後、シャッタボタン82の全押し操作が行われると、撮影動作が実行され、CCD12を駆動して得られた画像信号をA/D変換器68、及び画像処理回路69を通して画像データとして記録部70に取り込み、その画像データを記録部70にセットした例えばメモリーカードなどの記録媒体に記録する。記録後には、再び原点出し動作が行われ、レンズ保持部材22を原点位置に戻す。
【0045】
ここで、例えばカメラ10を落としたり、カメラ10に強い衝撃を加えたりすると、このときに加わる衝撃や振動によって送り台26のネジ穴38が送りネジ25のネジ部37に食い付く現象が生じる。この場合、原点出し動作やピント調節時に移動する所定の範囲内に位置していても食い付き現象が生じ、その後のAF動作でレンズ保持部材22が移動しなくなる。
【0046】
このような食い付き現象が生じているか否かは、AF動作中の原点だし動作中に制御部42が判断する。原点出し動作では、モータ27が逆回転・正回転の順で駆動する。制御部42は、これら各駆動を行う毎にフォトセンサ61から得られる信号を監視し、予め決められた時間内に遮蔽板60を検知した信号がこない場合にフォーカス異常と判断する。フォーカス異常と判断した場合には直ちにモータ27の駆動を停止し、その後にリセット動作を行う。
【0047】
リセット動作が実行されると、高トルクで駆動させるパルス信号をドライバ43で発生させてモータ27を駆動する。すなわち、制御部42は、リセット動作に応じた選択信号をセレクタ47に送る。セレクタ47は、選択信号に基づき第2ROM46までの信号経路を選択する。これと同時に、制御部42が、リセット動作に応じた周波数となるように読み出しクロック信号をアドレスカウンタ44に供給し、また、回転方向に対しては逆転駆動に対応したDOWN信号をアドレスカウンタ44に供給する。これらクロック読み出し信号及びDOWN信号を供給したアドレスカウンタ44によって、第2ROM46に予め記憶されている、サイン/コサイン波に対応した矩形波データが読み出されてセレクタ47にそれぞれ供給され、セレクタ47はサイン/コサイン波に対応した矩形波データをモータドライバ48に供給する。
【0048】
モータドライバ48は、矩形波データに基づいてAF動作時よりも高い駆動電圧でかつ低速でモータ27を駆動する。このときの駆動は、レンズ21を逆方向に向けて移動する逆回転で、かつ所定の供給パルス数の分だけ行われる。
【0049】
そのモータ27の駆動中に制御部42はセンサ61を監視し、遮蔽板60を検知した場合には、撮影準備状態に戻る。検知しない場合には、エラーをカウントし、再び高トルクでモータ27を駆動する。このようにした高トルクでモータ27を駆動する動作からセンサ61を監視して遮蔽板60の検知を判断する動作までの1サイクルを例えば3回トライし、それでも遮蔽板60の検知が行えない場合には、カメラ10の外部に異常警告を表示してカメラの動作を強制停止する。検知できる場合には、撮影準備の状態に戻る。
【0050】
このように、AF動作時の原点出し動作中に食い付き現象が生じているか否かを判断し、生じている場合には高トルクでモータ27を駆動するリセット動作を行うようにしたから、ピント調節が狂ったまま撮影を行う失敗撮影を未然に防ぐことができる。
【0051】
なお、上記実施形態では、モータ27の駆動を定電圧駆動としているが、これに限らず、ハーフブリッジにモータコイルを流れる電流検出抵抗を設け、PWM発生器に帰還する構成にすることで定電流駆動にしてもよい。また、2相励磁方式としているが、1−2相励磁方式を採用してもよい。
【0052】
さらに、ROM45、46を2種類に限らず、さらにROMを増やし、リセット動作時のエラー回数に応じて振幅が60%、70%、・・・、というように段階的に変えたサイン波のデータをそれぞれ記憶させて利用してもよい。
【0053】
また、上記実施形態では、リセット動作時にモータ27を高電圧又は電流駆動で、かつ低速で制御するために、パルスの振幅と周波数とを変更しているが、これに限らず、高電圧又は電流駆動するためにパルスの振幅のみを変更してAF動作時よりも低速でモータ27を駆動するようにしてもよし、周波数のみを変えて駆動するようにしてもよい。
【0054】
食い付き現象を解除する別の例としては、送りネジに振動を与える駆動信号を発生させてもよい。この場合、図8に示すように、リセット動作時に周波数を連続的に可変するパルス信号を発生させる。この場合、リセット動作用のROMに、周波数を連続的に可変するプログラムを組んだデータを記憶すればよい。これによれば、通常動作時にはモータの回転速度が一定となるのに対し、リセット動作時にはモータの回転速度が連続的に可変する。連続的に可変する方法としては、モータの速度を徐々に早くする又は遅くする並びにこれらを交互に繰り返すようにすればよい。このようにすることで、リセット動作時には送りネジが振動し、この振動により食い付き現象を解除することができる。
【0055】
また、周波数を連続的に可変するパルス信号を発生する代わりに、図9に示すように、周波数をランダムに可変するパルス信号を発生させてもよい。さらに、図10に示すように、周波数と振幅とをランダムに可変するパルス信号を発生させてもよい。また、モータ27の駆動速度と駆動電圧又は駆動電流をランダムに制御してもよい。いずれの場合も送りネジが共振し、それに伴う振動により食い付き現象を解除することができる。
【0056】
上記各実施形態では、スッテピングモータを用いているが、DCモータを用いても良い。この場合には、駆動電圧を下げて回転数を遅くすることで高トルクが得られる。また、DCモータを用いる場合、一定の駆動電圧をスイッチ手段によりON−OFF操作して間欠的なパルス信号を作り、このパルス信号を駆動信号としてDCモータに与えることでDCモータの回転速度を制御するパルス深度調整によって制御してもよい。この場合、ON−OFFの間隔、すなわちパルスの周期をランダムに又は連続的に可変することでDCモータの回転速度が可変され、よって送りネジに振動が与えられる。
【0057】
また、上記各実施形態では、原点出し動作をAF動作の中で行ってフォーカス異常を判断するようにしているが、フォーカス異常を判断するタイミングとしては、カメラ10の撮影準備中に一定のサイクルでフォーカス異常を自動的に判断するようにしてもよい。フォーカス異常の判断をAF動作中に行うようにするとフォーカス異常を判断したときに撮影が行えないが、撮影準備中に自動的に行うようにすれば、シャッタレリーズのときに必ず撮影を行うことができる。
【0058】
また、カメラ10の外部にフォーカスリセットボタンを設け、撮影者がフォーカスリセットボタンを操作したときに原点出し動作を行ってフォーカス異常の判断を行うようにしてもよい。さらに、フォーカスリセットボタンの操作に応答してリセット動作を行うようにしてもよい。
【0059】
上記各実施形態では、検出手段を、遮蔽板60とフォトセンサ61などで構成しているが、これらの代わりに、例えばレンズ保持部材22に設けた摺動子と、その摺動子が摺動することで出力抵抗値が可変する抵抗板とを用いてレンズの位置を検出する構成を採用してもよい。また、モータ27の軸にロータリエンコーダを取り付け、そのエンコーダから得られるパルスをフィードバックしてレンズの位置を検知する構成を採用してもよい。
【0060】
また、検知手段として、CCD等の撮像素子でレンズを通した被写体画像を撮像し、フォーカス時にレンズ(フォーカスレンズ)を前後に駆動させ、CCD各セルの相互間の起電力の差の最大点をジャストフォーカスとするコントラスト検出方式のオートフォーカス手段を用いてもよい。この場合には、判断手段が、レンズを前後に駆動させたときに、CCD各セルの相互間の起電力の差がない又は予め決めた値より少ない場合にレンズが移動していないことを判断するように構成する。
【0061】
上記各実記形態では、送り台のネジ溝と送りネジのネジ山とが食い付いて送り台が動かなくなる食い付き現象が生じているか否かを、レンズの移動を検知する検知手段を用いて判断しているが、本発明はその検知手段に限ることはない。
【0062】
さらに、上記各実施形態では、2群ズームレンズとしているが、2群ズームレンズに限らず、3群以上のズームレンズとし、このうち隣り合う2つのレンズ群を移動筒に内蔵する構成としてもよし、1つのレンズ群を移動筒に内蔵する構成としてもよい。また、本発明のレンズ駆動装置は、撮影レンズ以外に、ファインダ光学系にも採用することができ、さらにデジタルビデオカメラ、写真用カメラなどのカメラや、顕微鏡、双眼鏡、及び天体望遠鏡などあらゆる光学機器にも採用することができる。
【0063】
【発明の効果】
以上のように、本発明のレンズ駆動装置では、合焦動作時の原点出し動作中に、前記食い付き現象が生じていることを前記判断手段が判断した回数に応じて、リセット駆動用の複数のメモリから異なった波形データを読み出して、読み出された波形データを駆動信号発生回路に入力し、駆動信号の振幅を段階的に切り替えるため、レンズが移動範囲のうちのどこにいても食い付き現象を確実に解除することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】移動筒を収納位置に移動した状態のカメラの鏡筒を示す断面図である。
【図2】移動筒をテレ位置に移動した状態のカメラの鏡筒を示す断面図である。
【図3】本発明のレンズ移動装置の概略を示す説明図である。
【図4】カメラの制御部の動作を示すフローチャート図である。
【図5】ステッピングモータを駆動するドライバの電気的概略を示すブロック図である。
【図6】通常動作時とリセット動作時とでのパルス信号の波形の違いを示す説明図である。
【図7】パルス周波数に対するトルクの変化を示したグラフである。
【図8】周波数を連続的に可変するパルス信号を示す説明図である。
【図9】周波数をランダムに可変するパルス信号を示す説明図である。
【図10】周波数と振幅とをランダムに可変するパルス信号を示す説明図である。
【符号の説明】
10 電子カメラ
14 固定筒
13 移動筒
22 レンズ保持部材
25 送りネジ
26 送り台
27 モータ
43 ドライバ
Claims (1)
- 合焦動作時に通常駆動されるステッピングモータと、波形データの入力を受けて前記ステッピングモータを駆動する駆動信号を発生する駆動信号発生回路と、合焦動作時に移動するレンズの光軸と平行に配されており、前記ステッピングモータに連動して回転する送りネジと、前記レンズを保持するとともに、前記送りネジに噛合するネジ穴が設けられ、前記送りネジが回転することで前記送りネジのリードに従って前記レンズを光軸方向に移動する送り台と、前記レンズが原点位置に移動したことを検知する検知手段と、を備えた光学機器のレンズ駆動装置において、
前記通常駆動用の駆動信号の振幅を決めるための波形データを記憶した通常駆動用のメモリと、通常駆動用の駆動信号とは互いに異なる複数種類の振幅を決めるための波形データをそれぞれ記憶した複数のリセット駆動用のメモリとからなる波形データ記憶手段と、
合焦動作時の原点出し動作中に、前記通常動作用の駆動信号に基づいて前記ステッピングモータを駆動して、予め決めた所定時間内に前記検知手段から検知信号が得られない場合に前記送り台に設けたネジ溝に前記送りネジのネジ山が食い付く食い付き現象が生じていると判断する判断手段と、
合焦動作時の原点出し動作中に、前記食い付き現象が生じていることを前記判断手段が判断した回数に応じて、前記リセット駆動用の複数のメモリから異なった波形データを読み出して、読み出された波形データを前記駆動信号発生回路に入力し、前記駆動信号の振幅を段階的に切り替える制御手段と、
を備えたことを特徴とする光学機器のレンズ駆動装置。
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