JP2008276131A - カメラシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】コントラスト方式のオートフォーカス動作の精度を向上できるレンズ交換式のカメラシステムを提供する。
【解決手段】レンズコントローラー240は、カメラコントローラー140で生成された露光同期信号をカメラボディ100から取得し、露光同期信号の取得に応じて第1エンコーダ231、第2エンコーダ232及びカウンタ243からなる構成にフォーカスレンズ230の位置を検出させ、その検出されたフォーカスレンズ230の位置をカメラボディ100に通知する。カメラコントローラー140は、露光同期信号に基づいて、レンズコントローラー240から取得したフォーカスレンズ230又は機構部材の位置とAF評価値とを関連付け、該関連付けられた位置及びAF評価値に基づいて、カメラシステム1のオートフォーカス動作を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、レンズ交換式のカメラシステムに関する。特に、コントラスト方式のオートフォーカス動作が可能なカメラシステムに関する。
特許文献1は、位相差検出方式とコントラスト方式とを併用するオートフォーカス制御について、開示している。特許文献1に開示する撮像装置は、コントラスト方式により得られた合焦情報に基づいて、位相差検出方式で求めた合焦制御情報を補正する。これにより、高速性に優れた位相差検出方式での検出精度の不十分さを補うための補正情報を、高精度での合焦判定が可能な撮影画像のコントラスト検出を用いた合焦状態を示す情報に基づいて、求めるようにしているので、位相差検出方式による、ハイブリッド方式等に比べてより高速で、かつ十分に高い精度での合焦制御を行うことができる。
特開2003−295047号公報
以上のように、特許文献1は、レンズ交換式のカメラシステムの合焦精度の向上について開示している。しかしながら、特許文献1は、コントラスト方式により得られた合焦情報に基づいて、位相差検出方式で求めた合焦制御情報を補正することにより、位相差検出方式の合焦精度を向上させるという発明を開示するのであって、コントラスト方式により得られる合焦情報そのものの精度を向上させることについては開示していない。
本発明は、コントラスト方式のオートフォーカス動作の精度を向上できるレンズ交換式のカメラシステムを提供することを目的とする。
上記の問題点を解決するために、本発明のカメラシステムは、交換レンズとカメラボディとを含むカメラシステムである。カメラボディは、定期的にタイミング信号を生成する信号生成手段と、生成されたタイミング信号と相関のあるタイミングで露光して、画像データを生成する撮像素子と、生成された画像データに基づいて、オートフォーカス用の評価値を算出する評価値算出手段と、カメラボディを制御するボディ制御部と、を備える。交換レンズは、光軸方向に進退することにより、被写体像のフォーカス状態を変化させるフォーカスレンズと、フォーカスレンズを駆動するための駆動手段と、フォーカスレンズ又はフォーカスレンズに連動する機構部材の位置を検出する位置検出手段と、ボディ制御部からの制御信号に応じて、駆動手段を制御するレンズ制御部と、を備える。レンズ制御部は、信号生成手段で生成されたタイミング信号をカメラボディから取得し、タイミング信号の取得に応じて位置検出手段にフォーカスレンズ又は機構部材の位置を検出させ、その検出されたフォーカスレンズ又は機構部材の位置をカメラボディに通知する。ボディ制御部は、信号生成手段で生成されたタイミング信号に基づいて、レンズ制御部から取得したフォーカスレンズ又は機構部材の位置と評価値算出手段で算出された評価値とを関連付け、該関連付けられた位置及び評価値に基づいて、カメラシステムのオートフォーカス動作を制御する。
これにより、カメラ制御部がレンズ制御部に対してタイミング信号を送信し、レンズ制御部はタイミング信号に同期してフォーカスレンズ又は機構部材の位置を取得するので、カメラ制御部は、フォーカスレンズ又は機構部材の位置の取得タイミングを正確に把握できる。また、カメラ制御部は、タイミング信号に同期した評価値を算出できる。そのため、レンズ制御部から取得したフォーカスレンズ又は機構部材の位置と算出した評価値とを正確に対応付けることができる。そのため、コントラスト方式のオートフォーカス動作において、合焦点を正確に求めることができる。以上より、フォーカス状態の良好なカメラシステムを得ることができる。
また、本発明のカメラシステムは、交換レンズとカメラボディとを含む。カメラボディは、画像データを生成する撮像素子と、生成された画像データに基づいて、カメラシステムのオートフォーカス動作を制御するボディ制御部と、を備える。交換レンズは、光軸方向に進退することにより、被写体像のフォーカス状態を変化させるフォーカスレンズと、フォーカスレンズを駆動するための駆動手段と、フォーカスレンズ又はフォーカスレンズに連動する機構部材の位置を検出する位置検出手段と、位置検出手段で検出されたフォーカスレンズ又は機構部材の位置に基づいて、第1制御モード又は第2制御モードで駆動手段を制御するレンズ制御部と、を備える。第1制御モードは、位置検出手段の検出結果のみではフォーカスレンズの駆動方向の反転をレンズ制御部が検出できない制御モードであり、第2制御モードは、位置検出手段の検出結果のみに基づいてフォーカスレンズの駆動方向の反転をレンズ制御部が検出できる制御モードである。レンズ制御部は、カメラボディからのオートフォーカス動作を開始する旨の信号に応じて、制御モードを第1制御モードから第2制御モードに切り替える。
これにより、コントラスト方式のオートフォーカス中においては、フォーカスレンズの駆動方向の反転をより正確に判別することにより、合焦点をより精度良く抽出できる。一方、その他の動作時は、より容易なフォーカスレンズの位置検出方式(第1制御モード)を採用することにより、カメラシステムの制御を容易にすることができる。
本発明によれば、レンズ交換式のカメラシステムにおいて、コントラスト方式のオートフォーカス動作の精度を向上できる。
(実施の形態1)
1 構成
1−1 概要
図1は、本発明の実施の形態1に係るカメラシステム1の構成を示すブロック図である。カメラシステム1は、カメラボディ100とそれに着脱可能な交換レンズ200とから構成される。カメラシステム1は、CCDイメージセンサー110で生成された画像データに基づいて、コントラスト方式のオートフォーカス動作が可能である。本発明は、本実施の形態1のようなレンズ交換式のカメラシステムにおいて、より精度よくコントラスト方式のオートフォーカス動作を行うためになされた発明である。
1−2 カメラボディの構成
カメラボディ100は、CCDイメージセンサー110と液晶モニタ120とカメラコントローラー140とボディマウント150と電源160とカードスロット170とを備える。
カメラコントローラー140は、レリーズ釦130等の操作部材からの指示に応じて、CCDイメージセンサー110等のカメラシステム1全体を制御する。カメラコントローラー140は、垂直同期信号及びをタイミング発生器112に送信する。これと並行して、カメラコントローラー140は、垂直同期信号に基づいて、露光同期信号を生成する。カメラコントローラー140は、生成した露光同期信号を、ボディマウント150及びレンズマウント250を介して、レンズコントローラー240に周期的に繰り返して送信する。カメラコントローラー140は、制御動作や画像処理動作の際に、DRAM141をワークメモリとして使用する。
CCDイメージセンサー110は、交換レンズ200を介して入射される被写体像を撮像して画像データを生成する。生成された画像データは、ADコンバーター111でデジタル化される。ADコンバーター111でデジタル化された画像データは、カメラコントローラー140で様々な画像処理が施される。ここで言う様々な画像処理とは、例えば、ガンマ補正処理、ホワイトバランス補正処理、キズ補正処理、YC変換処理、電子ズーム処理、JPEG圧縮処理等である。
CCDイメージセンサー110は、タイミング発生器112で制御されるタイミングで動作する。CCDイメージセンサー110の動作としては、静止画像の撮像動作、スルー画像の撮像動作等である。ここで、スルー画像とは、撮像後、メモリーカード171に記録しない画像である。スルー画像は、主に動画像であり、静止画像の撮像のための構図を決めるために液晶モニタ120に表示されるものである。
液晶モニタ120は、カメラコントローラー140で画像処理された表示用画像データが示す画像を表示する。液晶モニタ120は、動画像も静止画像も選択的に表示可能である。
カードスロット170は、メモリーカード171を装着可能である。カードスロット170は、カメラコントローラー140からの制御に基づいて、メモリーカード171を制御する。メモリーカード171は、カメラコントローラー140の画像処理により生成された画像データを格納可能である。例えば、メモリーカード171は、JPEG画像ファイルを格納できる。また、メモリーカード171は、内部に格納する画像データ又は画像ファイルを出力できる。メモリーカード171から出力された画像データ又は画像ファイルは、カメラコントローラー140で画像処理される。例えば、カメラコントローラー140は、メモリーカード171から取得した画像データ又は画像ファイルを伸張して表示用画像データを生成する。
電源160は、カメラシステム1で消費するための電力を供給する。電源160は、例えば、乾電池であってもよいし、充電池であってもよい。また、電源コードにより外部から供給される電力をカメラシステム1に供給するものであってもよい。
ボディマウント150は、交換レンズ200のレンズマウント250と機械的及び電気的に接続可能である。ボディマウント150は、レンズマウント250を介して、交換レンズ200との間で、データを送受信可能である。ボディマウント150は、カメラコントローラー140から受信した露光同期信号をレンズマウント250を介してレンズコントローラー240に送信する。また、カメラコントローラー140から受信したその他の制御信号をレンズマウント250を介してレンズコントローラー240に送信する。また、ボディマウント150は、レンズマウント250を介してレンズコントローラー240から受信した信号をカメラコントローラー140に送信する。また、ボディマウント150は、電源160から受けた電力をレンズマウント250を介して交換レンズ200全体に供給する。
1−3 交換レンズの構成
交換レンズ200は、光学系とレンズコントローラー240とレンズマウント250とを備える。交換レンズ200の光学系はズームレンズ210、OISレンズ220、フォーカスレンズ230を含む。
ズームレンズ210は、交換レンズ200の光学系で形成される被写体像の倍率を変化させるためのレンズである。ズームレンズ210は、1枚又は複数枚のレンズで構成される。駆動機構211は、使用者が操作可能なズームリング等を含み、使用者による操作をズームレンズ210に伝え、ズームレンズ210を光学系の光軸方向に沿って移動させる。検出器212は、駆動機構211における駆動量を検出する。レンズコントローラー240は、この検出器212における検出結果を取得することにより、光学系におけるズーム倍率を把握することができる。
OISレンズ220は、交換レンズ200の光学系で形成される被写体像のぶれを補正するためのレンズである。OISレンズ220は、カメラシステム1のぶれを相殺する方向に移動することにより、CCDイメージセンサー110上の被写体像のぶれを小さくする。OISレンズ220は、1枚又は複数枚のレンズで構成される。アクチュエータ221は、OIS用IC223からの制御を受けて、光学系の光軸に垂直な面内でOISレンズ220を駆動する。アクチュエータ221は、例えば、マグネットと平板コイルとで実現可能である。位置検出センサー222は、光学系の光軸に垂直な面内におけるOISレンズ220の位置を検出するセンサーである。位置検出センサー222は、例えば、マグネットとホール素子で実現可能である。OIS用IC223は、位置検出センサー222の検出結果及びジャイロセンサーなどのぶれ検出器の検出結果に基づいて、アクチュエータ221を制御する。OIS用IC223は、レンズコントローラー240からぶれ検出器の検出結果を得る。また、OIS用IC223は、レンズコントローラー240に対して、光学的像ぶれ補正処理の状態を示す信号を送信する。
フォーカスレンズ230は、光学系でCCDイメージセンサー110上に形成される被写体像のフォーカス状態を変化させるためのレンズである。フォーカスレンズ230は、1枚又は複数枚のレンズで構成される。
フォーカスモータ233は、レンズコントローラー240の制御に基づいて、フォーカスレンズ230が光学系の光軸に沿って進退するよう駆動する。これにより、光学系でCCDイメージセンサー110上に形成される被写体像のフォーカス状態を変化させることができる。フォーカスモータ233は、本実施の形態1では、DCモータを用いることができる。但し、本発明は、これに限定されず、ステッピングモータやサーボモータ、超音波モータなどによっても実現できる。
第1エンコーダ231及び第2エンコーダ232は、フォーカスレンズ230の駆動状態を示す信号を生成するエンコーダである。第1エンコーダ231及び第2エンコーダ232は、例えば、フォーカスモータ233の回転軸に取り付けられた回転子とフォトカプラーとで実現可能である。ここで、回転子は、所定間隔で孔が開いた円盤体である。フォトカプラーは、回転子の一方面から検出用光を発し、他方面から受光する。そのため、回転子が回転することにより、フォトカプラーのON/OFF状態が相互に切り替わる。レンズコントローラー240は、内部にカウンタ243を設けており、このカウンタ243は、フォトカプラーからのON/OFF状態の切り替え回数をカウントする。第1エンコーダ231と第2エンコーダ232とは、位相がずれている。そのため、第1エンコーダ231の状態がOFFからONに切り替わったときのフォーカスレンズ230の移動方向を判別することができる。すなわち、第1エンコーダ231の状態がOFFからONに切り替わったときの第2エンコーダ232の状態としては、ONの状態とOFFの状態とがある。そこで、カウンタ243は、第2エンコーダ232の状態がONのときに、第1エンコーダ231の状態がOFFからONに切り替わった場合、これを正転と判断して「+1」とカウントし、第2エンコーダ232の状態がOFFのときに、第1エンコーダ231の状態がOFFからONに切り替わった場合、これを逆転と判断して「−1」とカウントする。このカウント数を加算することにより、レンズコントローラー240は、フォーカスレンズ230の移動量を把握できる。
ところで、レンズコントローラー240は、第1制御モード又は第2制御モードでフォーカスモータ233を制御する。第1制御モードは、フォーカスレンズ230の位置に関する位置検出手段の検出結果のみではフォーカスレンズ230の駆動方向の反転をレンズコントローラー240が検出できない制御モードであり、第2制御モードは、位置検出手段の検出結果のみに基づいてフォーカスレンズ240の駆動方向の反転をレンズコントローラー240が検出できる制御モードである。具体的には、第1制御モードでは、レンズコントローラー240は、第1エンコーダ231のみを用いて、フォーカスモータ233を制御する。第1エンコーダ231を用いた場合、第1エンコーダ231の状態がOFFからONに切り替わったことが分かっただけではフォーカスモータ233が正転しているのか、逆転しているのかを判断できない。そのため、レンズコントローラー240は、第1制御モードでは、フォーカスレンズ230の駆動方向が反転したことを検出不能なのである。一方、第2制御モードでは、レンズコントローラー240は、第1エンコーダ231及び第2エンコーダ232を用いて、フォーカスモータ233を制御する。第1エンコーダ231及び第2エンコーダ232を用いた場合、上述したように、第2エンコーダ232の状態によって、第1エンコーダ231の状態がOFFからONに切り替わったときに正転しているのか、逆転しているのかを判断できる。そのため、レンズコントローラー240は、第2制御モードでは、フォーカスレンズ230の駆動方向が反転したことを検出可能なのである。
レンズコントローラー240は、カメラコントローラー140からの制御信号に基づいて、OIS用IC223やフォーカスモータ233などの交換レンズ200全体を制御する。また、検出器212、OIS用IC223、第1エンコーダ231、第2エンコーダ232などから信号を受信して、カメラコントローラー140に送信する。レンズコントローラー240は、カメラコントローラー140との送受信の際には、レンズマウント250及びボディマウント150を介して行う。レンズコントローラー240は、制御の際、DRAM241をワークメモリとして使用する。また、フラッシュメモリ242は、レンズコントローラー240の制御の際に使用するプログラムやパラメータを保存する。
1−4 本発明の構成との対応関係
CCDイメージセンサー110は、本発明の撮像素子の一例である。カメラコントローラー140は、本発明のボディ制御部の一例である。フォーカスモータ233は、本発明の駆動手段の一例である。レンズコントローラー240は、本発明のレンズ制御部の一例である。カメラコントローラー140は、本発明の信号生成手段の一例である。カメラコントローラー140は、本発明の評価値算出手段の一例である。第1エンコーダ231及びカウンタ243からなる構成は、本発明の第1制御モードにおける位置検出手段の一例である。第1エンコーダ231、第2エンコーダ232及びカウンタ243からなる構成は、本発明の第2制御モードにおける位置検出手段の一例である。
2 動作
2−1 撮像準備動作
まず、撮像準備のためのカメラシステム1の動作を説明する。図2は、カメラシステム1の撮像準備動作を説明するための信号送受信を示す図である。
カメラボディ100に交換レンズ200を装着した状態で、使用者が、カメラボディ100の電源をONすると、電源160は、ボディマウント150及びレンズマウント250を介して、交換レンズ200に電力を供給する(S11)。次に、カメラコントローラー140は、レンズコントローラー240に対して、交換レンズ200の認証情報を要求する(S12)。ここで、交換レンズ200の認証情報には、交換レンズ200が装着されているか否かに関する情報及びアクセサリーが装着されているか否かに関する情報が含まれる。レンズコントローラー240は、カメラコントローラー140からのレンズ認証要求に応答する(S13)。
次に、カメラコントローラー140は、レンズコントローラー240に対して、初期化動作をするよう要求する(S14)。これを受けて、レンズコントローラー240は、絞りのリセット、OISレンズ220のリセット等の初期化動作を行う。そして、レンズコントローラー240は、カメラコントローラー140に対して、レンズ初期化動作が完了した旨を返信する(S15)。
次に、カメラコントローラー140は、レンズコントローラー240に対して、レンズデータを要求する(S16)。レンズデータは、フラッシュメモリ242に格納されている。そこで、レンズコントローラー240は、フラッシュメモリ242からレンズデータを読み出して、カメラコントローラー140に返信する(S17)。ここで、レンズデータとは、レンズ名称、Fナンバー、焦点距離等の交換レンズ200特有の特性値である。
カメラコントローラー140が、カメラボディ100に装着されている交換レンズ200のレンズデータを把握すると、撮像可能な状態になる。この状態では、カメラコントローラー140は、レンズコントローラー240に対して、交換レンズ200の状態を示すレンズ状態データを定期的に要求する(S18)。レンズ状態データは、例えば、ズームレンズ210によるズーム倍率情報、フォーカスレンズ230の位置情報、絞り値情報などが含まれる。この要求に応えて、レンズコントローラー240は、カメラコントローラー140に対して、要求されたレンズ状態データを返信する(S19)。
また、この状態では、カメラシステム1は、CCDイメージセンサー110で生成した画像データが示す画像をスルー画像として液晶モニタ120に表示する制御モードで動作し得る。この制御モードをライブビューモードという。ライブビューモードでは、スルー画像が動画で液晶モニタ120に表示されるので、使用者は、液晶モニタ120を見ながら静止画像を撮像するための構図を決めることができる。ライブビューモードとするかどうかは使用者が選択可能である。ライブビューモードの他に、使用者が選択できる制御モードとしては、交換レンズ200からの被写体像を光学ビューファインダー(図示省略)に導く制御モードもある。この制御モードを実現するためには、被写体像を光学ビューファインダー(図示省略)に導くための可動ミラー等が必要である。ライブビューモードにおけるオートフォーカス動作の方式としては、コントラスト方式が適している。ライブビューモードでは、定常的に、CCDイメージセンサー110で画像データを生成しているので、その画像データを用いたコントラスト方式のオートフォーカス動作をするのが容易だからである。
コントラスト方式のオートフォーカス動作を行う際には、カメラコントローラー140は、レンズコントローラー240に対して、コントラストAF用データを要求する(S20)。コントラストAF用データは、コントラスト方式のオートフォーカス動作の際に必要なデータであり、例えば、フォーカス駆動速度、フォーカスシフト量、像倍率、コントラストAF可否情報などが含まれる。
2−2 コントラスト方式のオートフォーカス動作
以上により、撮像準備が完了したカメラシステム1におけるオートフォーカス動作について、図3及び図4を用いて説明する。ここでは、コントラスト方式のオートフォーカス動作について説明する。図3は、オートフォーカス動作を説明するためのフローチャートである。図4は、オートフォーカス動作の際のタイミングチャートである。
カメラコントローラー140は、ライブビューモードで動作しているとする。この状態で、カメラコントローラー140は、図4Aに示すように、垂直同期信号を定期的に生成する。また、カメラコントローラー140は、これと並行して、垂直同期信号に基づいて、図4Cに示すように、露光同期信号を生成する。これは、カメラコントローラー140が垂直同期信号を基準にして、露光開始タイミングと露光終了タイミングとを予め把握しているために、露光同期信号を生成できるのである。カメラコントローラー140は、垂直同期信号をタイミング発生器112に出力し、露光同期信号をレンズコントローラー240に出力する。レンズコントローラー240は、露光同期信号に同期して、フォーカスレンズ230の位置情報を取得する。この点については、後述する。
タイミング発生器112は、垂直同期信号に基づいて、CCDイメージセンサー110の読み出し信号と図4Bに示すように電子シャッター駆動信号とを定期的に生成する。タイミング発生器112は、読み出し信号及び電子シャッター駆動信号に基づいて、CCDイメージセンサー110を駆動する。
すなわち、CCDイメージセンサー110は、読み出し信号に応じて、CCDイメージセンサー110内に多数存在する光電変換素子(図示省略)で生成された画素データを垂直転送部(図示省略)に読み出す。本実施の形態1では、読み出し信号と垂直同期信号とは一致しているが、本発明を実施する上で、このことは必須事項ではない。つまり、垂直同期信号と読み出し信号とがずれていてもよい。要するに、垂直同期信号と読み出し信号との同期がとれていればよい。
また、CCDイメージセンサー110は、電子シャッター駆動信号に応じて、電子シャッター動作を行う。これにより、CCDイメージセンサー110は、不要電荷を外部に掃き出すことができる。電子シャッター駆動信号は、短時間の間に定期的に発信される複数の信号の群からなる。例えば、10個の信号を一群として発信する。CCDイメージセンサー110は、一群の電子シャッター駆動信号が発信されている間、一つの信号に対して、一回の電子シャッター動作を行う。一群の電子シャッター駆動信号に含まれる信号数を増やせば、CCDイメージセンサー110内に蓄積した電荷を確実に掃き出すことができる。しかし、CCDイメージセンサー110の駆動方法が煩雑になる。
従って、CCDイメージセンサー110は、電子シャッター駆動信号により電荷を掃き出し、読み出し信号により画素データを垂直転送部(図示省略)に読み出すので、一群の電子シャッター駆動信号の最後の信号から垂直同期信号までの期間、スルー画像用の画像データのために露光動作を行うことになる(図4C参照)。
以上の状態で、カメラコントローラー140は、レリーズ釦130が半押しされるかどうかを監視する(S31)。今、図4において、時間t1にレリーズ釦130が半押しされたとする。すると、カメラコントローラー140は、図4Dに示すように、レンズコントローラー240に対して、AF開始コマンドを発信する。AF開始コマンドは、コントラスト方式のオートフォーカス動作を開始する旨を示すコマンドである。
これを受けて、レンズコントローラー240は、フォーカスモータ233の制御モードを第1制御モードから第2制御モードに変更する(S32)。第1制御モードは、レンズコントローラー240が意図しないフォーカスレンズ230の駆動方向の反転について相対的に検出精度が劣る制御モードであり、第2制御モードは、レンズコントローラー240が意図しないフォーカスレンズ230の駆動方向の反転について相対的に検出精度が優れる制御モードである。より具体的には、第1制御モードは、第1エンコーダ231の検出結果のみに基づいて、フォーカスモータ233を制御する制御モードであり、第2制御モードは、第1エンコーダ231及び第2エンコーダ232の検出結果に基づいて、フォーカスモータ233を制御する制御モードである。
なお、第1制御モードにおいても第2制御モードにおいても、フォーカスレンズ230の駆動方向を反転させると、フォーカスレンズ230の駆動機構のバックラッシュのために、一方向に駆動し続ける場合に比べて、位置検出精度は悪くなる。従って、本発明の第1制御モードと第2制御モードとを判別する上では、反転の際のバックラッシュは本質的ではない。そこで、ある制御モードが、上述の第1制御モードに該当するのか第2制御モードに該当するのかについては、反転の際のバックラッシュの影響を差し引いた上で、判断する必要がある。
また、レンズコントローラー240は、第2制御モードに変更したときのカウンタ243の数値(パルス数)をDRAM241に記憶しておく。そして、レンズコントローラー240は、この値を基準にして、フォーカスモータ233を制御する。
このように、コントラスト方式のオートフォーカス動作中において、フォーカスモータ233の制御モードを第2制御モードとするのは、コントラスト方式のオートフォーカス動作の場合、合焦点を算出する途中でフォーカスモータ233が反転してしまう場合があり、そのような反転を正確に把握する必要があるからである。フォーカスレンズ230の駆動の反転は、フォーカスモータ233に印加している駆動電力の正負を判別することにより、ある程度は把握することができる。しかし、フォーカスレンズ230を駆動しているときには、フォーカスモータ233に印加する駆動電力の正負状態は変わらないのに、フォーカスレンズ230の駆動方向が反転してしまう場合がある。このような場合に第1制御モードで制御していたのでは、レンズコントローラー240は、フォーカスレンズ230の駆動方向が反転したことを把握できない。そのため、フォーカスレンズ230の駆動方向の反転について相対的に検出精度が劣ることになる。これに対して、第2制御モードで制御すれば、レンズコントローラー240は、逆転中のパルス数の変化を減算することにより、現在のパルス数を正確に算出できる。つまり、フォーカスレンズ230の駆動方向の反転について相対的に検出精度が優れることになる。この精度の優劣は、フォーカスレンズ230の移動方向の反転のうち、レンズコントローラー240が意図しない反転について、レンズコントローラー240が把握できるかどうかによって、決定される。
次に、コントラスト方式のオートフォーカス動作を開始する前に第1制御モードで制御しておく理由を説明する。端的に説明すれば、このようなコントラスト方式のオートフォーカス動作を開始する前の状態では、レンズコントローラー240は、意図しないフォーカスモータ233の反転を把握する必要がないからである。必要がない場合に、第2制御モードで制御すると、単にシステムを複雑化してしまうだけなので、このような場合には第1制御モードで制御するのである。コントラスト方式のオートフォーカス動作をしない場合には、ある位置から一方向についてあるパルス数を移動させれば十分なのである。言い換えれば、コントラスト方式のオートフォーカス動作では、フォーカスモータ233の反転を考慮した絶対的な位置制御が必要なのに対し、それ以外の動作では、フォーカスモータ233の反転を考慮しない相対的な位置制御で十分なのである。
また、絶対的な位置制御を続けていると、カウンタ243でカウントされているパルス数と実際の位置とが乖離してくる場合がある。これは、反転の際のフォーカスモータ233等のバックラッシュが蓄積するからである。これに対して、コントラスト方式のオートフォーカス動作開始の前後で、制御モードを第1制御モードから第2制御モードに変更するようにすると、コントラスト方式のオートフォーカス動作中のフォーカスレンズ230の位置制御を正確に行うことができる。制御モードを第1制御モードから第2制御モードに変更するようにすると、その変更の際に、基準となるパルス数を記憶する必要があり、コントラスト方式のオートフォーカス動作においてその動作開始直前のパルス数を基準にしてフォーカスレンズ230の位置制御を行うからである。コントラスト方式のオートフォーカス動作開始直前のパルス数を基準にすることで、絶対的な位置制御の基準パルス値とフォーカスレンズ230の実際の位置との乖離を小さくできるのである。基準パルス値を把握した時点からのコントラスト方式のオートフォーカス動作までの時間を短くでき、その時間が短いということは、フォーカスモータ233の反転回数も少ないということが言えるからである。
その後、カメラコントローラー140は、時間t2に、レンズコントローラー240に対して、山登り開始点移動コマンドを送信する。このコマンドは、コントラスト方式のオートフォーカス動作を開始する際に、フォーカスレンズ230をどの位置に移動し、AF評価値を検出中にどの方向にフォーカスレンズ230を移動させるかを示すコマンドである。レンズコントローラー240は、これを受けて、フォーカスモータ233を制御する。フォーカスモータ233は、レンズコントローラー240の制御により、山登り開始点移動コマンドが示す位置にフォーカスレンズ230を移動させる(S33)。
次に、カメラコントローラー140は、時間t3に、レンズコントローラー240に対して、山登り開始コマンドを発信する(S34)。レンズコントローラー240は、フォーカスレンズ230の位置情報の周期的な送信を開始する。
この期間では、図4Hに示すように、レンズコントローラー240は、フォーカスモータ233をカメラコントローラー140からの指示に応じて駆動すると共に、露光同期信号がOFFからONに切り替わったときのカウンタ243のパルス数と露光同期信号がONからOFFに切り替わったときのカウンタ243のパルス数とを順次DRAM241に保存する(S35)。
次に、カメラコントローラー140は、レンズコントローラー240に対して、周期的に、レンズ位置情報取得コマンドを送信する。これを受けて、レンズコントローラー240は、DRAM241に保存されたパルス数を露光同期信号と関連付けた状態でカメラコントローラー140に送信する(S36)。
一方、CCDイメージセンサー110は、露光期間中に露光され、生成された画像データをADコンバーター111を介してカメラコントローラー140に送信する(S37)。
カメラコントローラー140は、受信した画像データに基づいて、オートフォーカス動作用の評価値(以下、便宜上、AF評価値という)を算出する。具体的には、CCDイメージセンサー110で生成された画像データから輝度信号を求め、輝度信号の画面内における高周波成分を積算して、AF評価値を求める方法が知られている。この算出したAF評価値は、露光同期信号と関連付けた状態でDRAM141に保存される。そして、レンズコントローラー240から取得したレンズ位置情報も露光同期信号と関連付けられている。そのため、カメラコントローラー140は、AF評価値をレンズ位置情報と関連付けて保存することができる(S38)。例えば、図4C中の期間bにおいて露光された画像データを用いて算出されたAF評価値は、時間t4におけるフォーカスレンズ230の位置と時間t5におけるフォーカスレンズ230の位置との平均値と関連付けられて保存される。そのようにして、図4C中の期間bにおいて露光された画像データを用いて算出されたAF評価値は、時間t6にDRAM141に保存される。
次に、カメラコントローラー140は、DRAM141に保存されたAF評価値に基づいて、合焦点を抽出できたかどうかを監視する(S39)。具体的には、AF評価値が極大値となるフォーカスレンズ230の位置を合焦点として抽出する。合焦点を抽出できなかった場合には、ステップS35に戻る。そして、合焦点を抽出できるまで、ステップS35〜ステップS39までの動作を繰り返す。
ステップS39において、合焦点を抽出できると、カメラコントローラー140は、レンズコントローラー240に対して、合焦位置移動コマンドを送信する。合焦位置移動コマンドは、どの方向からどの位置にフォーカスレンズ230を移動させるかを示すコマンドである。レンズコントローラー240は、この合焦位置移動コマンドに従って、フォーカスモータ233を駆動する。カメラコントローラー140は、合焦点への移動が完了すると、レンズコントローラー240に対して、AF完了コマンドを送信する(時間t8、S40)。レンズコントローラー240は、これを受けて、図4Eに示すように、フォーカスモータ233の制御方法を、第2制御モードから第1制御モードに戻す。以上により、コントラスト方式でオートフォーカス動作を完了し、ライブビューモードでの制御に戻る(S40)。
3 本実施の形態のまとめ
以上のように、本発明の実施の形態1に係るカメラシステム1は、交換レンズ200とカメラボディ100とを含む。カメラボディ100は、定期的にタイミング信号を生成するカメラコントローラー140と、生成されたタイミング信号と相関のあるタイミングで露光して、画像データを生成するCCDイメージセンサー110と、生成された画像データに基づいて、オートフォーカス用の評価値を算出するカメラコントローラー140と、カメラボディ100を制御するカメラコントローラー140と、を備える。交換レンズ200は、光軸方向に進退することにより、被写体像のフォーカス状態を変化させるフォーカスレンズ230と、フォーカスレンズ230を駆動するためのフォーカスモータ233と、フォーカスレンズ230又はフォーカスレンズ230に連動する機構部材の位置を検出する第1エンコーダ231、第2エンコーダ232及びカウンタ243からなる構成と、カメラコントローラー140からの制御信号に応じて、フォーカスモータ233を制御するレンズコントローラー240と、を備える。レンズコントローラー240は、カメラコントローラー140とタイミング発生器112とからなる構成で生成されたタイミング信号をカメラボディ100から取得し、タイミング信号の取得に応じて第1エンコーダ231、第2エンコーダ232及びカウンタ243からなる構成にフォーカスレンズ230の位置を検出させ、その検出されたフォーカスレンズ230の位置をカメラボディ100に通知する。カメラコントローラー140は、カメラコントローラー140とタイミング発生器112とからなる構成で生成されたタイミング信号に基づいて、レンズコントローラー240から取得したフォーカスレンズ230又は機構部材の位置とカメラコントローラー140で算出された評価値とを関連付け、該関連付けられた位置及び評価値に基づいて、カメラシステム1のオートフォーカス動作を制御する。
これにより、カメラコントローラー140がレンズコントローラー240に対して露光同期信号を送信し、レンズコントローラー240は露光同期信号に同期してフォーカスレンズ230の位置情報を取得するので、カメラコントローラー140は、フォーカスレンズ230の位置情報の取得タイミングを正確に把握できる。また、カメラコントローラー140は、露光同期信号に同期したAF評価値を算出できる。そのため、レンズコントローラー240から取得したフォーカスレンズ230の位置情報と算出したAF評価値とを正確に対応付けることができる。そのため、コントラスト方式のオートフォーカス動作において、合焦点を正確に求めることができる。以上より、フォーカス状態の良好なカメラシステム1を得ることができる。
ここで、本実施の形態1では、本発明のタイミング信号として、CCDイメージセンサー110の露光同期信号を用いた。露光同期信号は、CCDイメージセンサー110における露光の開始を示す信号とCCDイメージセンサー110における露光の終了を示す信号とからなる信号である。すなわち、露光同期信号が立ち上がりは、CCDイメージセンサー110における露光の開始を示し、露光同期信号が立ち下がりは、CCDイメージセンサー110における露光の終了を示す。
また、本実施の形態1のカメラシステムにおいて、レンズコントローラー240は、第1エンコーダ231、第2エンコーダ232及びレンズコントローラー240からなる構成で検出されたフォーカスレンズ230の位置に基づいて、第1制御モード又は第2制御モードでフォーカスモータ233を制御するとした。ここで、第1制御モードは、第1エンコーダ231及びカウンタ243からなる構成の検出結果のみではフォーカスレンズ230の駆動方向の反転をレンズコントローラー240が検出できない制御モードであり、第2制御モードは、第2制御モードは、第1エンコーダ231、第2エンコーダ232及びカウンタ243からなる構成の検出結果のみに基づいてフォーカスレンズ230の駆動方向の反転をレンズコントローラー240が検出できる制御モードである。そして、レンズコントローラー240は、カメラボディ100からのオートフォーカス動作を開始する旨の信号に応じて、制御モードを第1制御モードから第2制御モードに切り替える。
これにより、コントラスト方式のオートフォーカス中においては、フォーカスレンズ230の駆動方向の反転をより正確に判別することにより、合焦点をより正確に抽出ができる。一方、その他の動作時は、より容易なフォーカスレンズ230の位置検出方式を採用することにより、カメラシステム1の制御を容易にすることができる。
より詳細には、本実施の形態1では、交換レンズ200は、フォーカスモータ233の駆動量を検出するための第1エンコーダ231及び第2エンコーダ232を、さらに備える。レンズコントローラー240は、第1制御モードでは、第1エンコーダ231からの信号に基づいて、フォーカスモータ233を制御する一方、第2制御モードでは、第1エンコーダ231及び第2エンコーダ232からの信号に基づいて、フォーカスモータ233を制御するとした。
(実施の形態2)
上述したように、本実施の形態1では、カメラコントローラー140で生成されるタイミング信号として、CCDイメージセンサー110の露光同期信号を用いた。これに対して、本実施の形態2では、カメラコントローラー140で生成されるタイミング信号として、CCDイメージセンサー110の垂直同期信号を用いる。なお、本発明の実施の形態2に係るカメラシステムは、実施の形態1に係るカメラシステム1と同様の構成であるため、図1に示すブロック図を用いて以下説明する。
図5は、実施の形態2に係るカメラシステム1のコントラスト方式のオートフォーカス動作におけるタイミングチャートである。
カメラコントローラー140は、図5Aに示すように、タイミング発生器112に対して垂直同期信号を送信するとともに、レンズコントローラー240に対しても垂直同期信号を送信する。
CCDイメージセンサー110は、図5Bに示すように、実施の形態1と同様に、タイミング発生器112の制御に基づいて、AF評価値算出用の画像データを垂直同期信号に同期して生成する。
一方、レンズコントローラー240は、図5Gに示すように、垂直同期信号を受けたタイミングでフォーカスレンズ230の位置情報を取得する。つまり、垂直同期信号を受けたタイミングでカウンタ243のパルス数を取得する。
これにより、カメラコントローラー140は、AF評価値とフォーカスレンズ230の位置情報とを関連付けて保存する。例えば、図5Bに示すように、期間bに露光された画像データ(時間t14の垂直同期信号に同期して生成された画像データ)に基づいて算出されたAF評価値と、時間t14の垂直同期信号に同期して取得されたフォーカスレンズ230の位置情報とを、互いに関連付けた状態で、DRAM141に記憶する(図5Jにおける期間b参照)。
このようにして、AF評価値をフォーカスレンズ230の位置情報と関連付けて順次保存することができる。その他の点は、実施の形態1に示すのと同様である。
なお、本実施の形態2では、AF評価値を、垂直同期信号に同期して取得したフォーカスレンズ230の位置情報と関連付けることとしたが、これには限らない。例えば、垂直同期信号に同期して取得したフォーカスレンズ230の位置情報を補間処理することにより、CCDイメージセンサー110の露光期間におけるフォーカスレンズ230の平均位置を求め、この平均位置をAF評価値と関連付けるようにしてもよい。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態1では、撮像素子として、CCDイメージセンサー110を用いたが、MOSイメージセンサーを用いてもよい。MOSイメージセンサーを用いる場合、CCDイメージセンサーと異なって、一画面内において、露光タイミングが異なるので、その点を考慮して、AF評価値とフォーカスレンズ230の位置情報とを対応付ける必要がある。そのため、MOSイメージセンサーを用いる場合には、一画面内の露光タイミングの遅延時間(以下、便宜上、露光遅延時間という)を把握し、露光遅延時間にも同期してフォーカスレンズ230の位置情報を取得するのが望ましい。
なお、MOSイメージセンサーを用いた場合のカメラシステムは、図1において、CCDイメージセンサー110をMOSイメージセンサーに入れ替えた構成に等しい。そのため、MOSイメージセンサーを用いたカメラシステム(以下、カメラシステム3という)の構成の詳細な説明は省略する。
図6は、カメラシステム3の露光タイミングを示すタイミングチャートである。カメラシステム3においても、カメラコントローラー140は、垂直同期信号を生成する。また、カメラコントローラー140は、露光同期信号を生成する。図6Bに示すように、露光同期信号は、図6Aに示す垂直同期信号と同期する。
露光同期信号が立ち上がると、図6Cに示すように、MOSイメージセンサーの第1ラインの露光が開始される(時間t21)。次に、少し遅延した時間に第2ラインの露光が開始される。このようにして、各ラインごとに露光開始時間が少しずつずれて、最終ラインは、時間t22に露光が開始される。
その後、時間t23に第1ラインの露光が完了し、時間t24に最終ラインの露光が完了する。
ここで、時間t21と時間t22との間の遅延時間又は時間t23と時間t24との間の遅延時間を露光遅延時間という。この露光遅延時間は、各MOSイメージセンサー特有の値であり、カメラボディ100の製造時にメーカーが予め入力することにより、カメラコントローラー140が把握できる値である。露光遅延時間は、露光時間の長短に影響を受けることのないほぼ一定の値である。
したがって、カメラコントローラー140は、露光同期信号に基づいて、最終ラインの露光終了時間を算出できる。そこで、カメラコントローラー140は、露光同期信号の立ち上がり時、立ち下り時、及び最終ラインの露光終了時に、それぞれ対応する位置検出同期信号を生成する(図6D参照)。
カメラコントローラー140は、レンズコントローラー240に対して位置検出同期信号を送信する。これを受信したレンズコントローラー240は、位置検出同期信号に同期して、カウンタ243のパルス値を読み出す。そして、読み出したパルス値をカメラコントローラー140に送信する。
以上により、カメラコントローラー140は、最終ラインの露光完了時のフォーカスレンズ230の位置情報も得ることができるので、AF評価値とフォーカスレンズの位置との対応付けをより正確に行うことができる。
なお、本実施の形態3では、最終ラインの露光完了時のフォーカスレンズ230の位置情報を取得するとしたが、これには限らない。例えば、最終ラインの露光開始時のフォーカスレンズ230の位置情報を取得するようにしてもよい。要するに、MOSイメージセンサーを用いることにより生じる露光遅延時間に関係するタイミングで、フォーカスレンズ230の位置情報を取得するようにすればよい。
また、本実施の形態3では、カメラコントローラー140が露光遅延時間に関係するタイミングで位置検出同期信号を生成し、これをレンズコントローラー240に送信するとしたが、これには限らない。例えば、カメラコントローラー140が露光遅延時間を予めレンズコントローラー240に送信しておくようにしてもよい。この場合、図2に示す撮像準備動作において、カメラコントローラー140からレンズコントローラー240に露光遅延時間を通知するようにすればよい。また、この場合、カメラコントローラー140は、レンズコントローラー240に対して、露光同期信号を送信し、レンズコントローラー240が受信した露光同期信号と通知された露光遅延時間とに基づいて、位置検出同期信号に相当する信号を生成して、この信号に同期してフォーカスレンズ230の位置情報を取得するようにすればよい。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態1〜3においては、主に静止画撮像の際のコントラスト方式のオートフォーカス動作について説明した。本実施の形態4では、動画撮像の際のコントラスト方式のオートフォーカス動作について説明する。なお、本実施の形態4では、「動画撮像」というときは、スルー画像用の動画撮像であってもよいし、メモリーカード171への記録用の動画撮像であってもよい。
本実施の形態4のカメラシステムの構成は、図1に示す本発明の実施の形態1のカメラシステム1の構成と同様であるため、説明を省略する。
カメラコントローラー140は、レンズコントローラー240に対して、露光同期信号を送信する。この送信は、静止画撮像の際だけでなく、動画撮像の際にも行われる。そして、レンズコントローラー240は、露光同期信号に同期してウォブリング制御を行う。ここで、ウォブリング制御とは、レンズコントローラー240が行う制御である。ウォブリング制御モードにおいて、レンズコントローラー240は、フォーカスレンズ230を微小距離だけ周期的に進退させるようフォーカスモータ233を制御する。これにより、動画撮像中に、被写体がカメラに対して移動した場合に、フォーカス状態を被写体に合わせるため、どの方向にフォーカスレンズ230を移動させればよいのかを、カメラコントローラー140は迅速に把握できる。
本発明は、ウォブリング制御を露光同期信号に同期させることを主眼とするものである。これにより、CCDイメージセンサー110による動画撮像とフォーカスレンズ230のウォブリング制御とを簡単に同期させることができる。これにより、簡単な方法でウォブリングの影響を最小限に抑えることができるため、良好な動画を撮像できる。また、カメラコントローラー140からレンズコントローラー240に対して送信されるウォブリングに必要な情報の種類を少なくできるので、カメラシステム1の制御を簡単なものにできる。
以下、図7を用いて、本実施の形態4のウォブリング動作を詳細に説明する。図7は、ウォブリング動作中のタイミングチャートである。
カメラコントローラー140は、図7Aに示すように、レンズコントローラー240に対して、露光同期信号を送信する。また、カメラコントローラー140は、ウォブリング動作を始める際に、ウォブリング動作を開始する旨を示すウォブリング開始コマンドをレンズコントローラー240に対して送信する。ここでは、時間t31に、カメラコントローラー140がウォブリング開始コマンドを送信したとする。このウォブリング開始コマンドは、ウォブリングの振幅と移動量を含むコマンドである。振幅とは、フォーカスレンズ230の微小振動の振幅である。移動量とは、微小振動の一周期における初めと終わりとの振幅差である。移動量が0でなく、正又は負の値を有する場合、フォーカスレンズ230は、ウォブリングしながら一方方向に移動していることを示す。これに対して、移動量が0の場合、フォーカスレンズ230は、一定位置においてウォブリングしていることを示す。
レンズコントローラー240は、ウォブリング開始コマンドを受信すると、露光同期信号の次の立下りに同期して、ウォブリング制御を開始する(時間t32)。ウォブリング制御において、レンズコントローラー240は、露光同期信号がHighのときは、フォーカスレンズ230を一定位置に保持するようフォーカスモータ233を制御する一方、露光同期信号がLowのときは、フォーカスレンズ230を移動するようフォーカスモータ233を制御する。露光同期信号がHighのとき、CCDイメージセンサー110は、動画の1フレームを撮像するのであるが、この期間はフォーカスレンズ230を動かさないようにして、動画撮像に対するウォブリング動作の影響が最小限になるようにしているのである。従って、図7Dに示すように、時間t32〜t33及び時間t34〜t35の間(この期間を停止期間という)はフォーカスレンズ230を移動し、時間t33〜t34及び時間t35〜t37の間(この期間を露光期間という)はフォーカスレンズ230の位置を一定位置に保つ。なお、図7A及び図7Dに示す通り、露光同期信号の2周期分で、ウォブリング動作の1周期分に相当する。
レンズコントローラー240は、ウォブリング開始コマンドに含まれる振幅及び移動量に従って、フォーカスレンズ230を、時間t32〜t33の期間は振幅分だけ負方向に移動させ、時間t33〜t34の期間は一定位置に保持させ、時間t34〜t35の期間は振幅と移動量を加算した分だけ正方向に移動させ、時間t35〜t37の期間は一定位置に保持させる。
次に、時間t36に、カメラコントローラー140が新たなウォブリング開始コマンドを送信したとする。すると、レンズコントローラー240は、新たなウォブリング開始コマンドに含まれる振幅及び移動量に従って、ウォブリング制御を更新する(時間t37)。
そして、最後に、カメラコントローラー140は、ウォブリング動作を終了させる際に、レンズコントローラー240に対して、ウォブリング終了コマンドを送信する(時間t38)。これを受けて、レンズコントローラー240は、ウォブリング制御を終了する(時間t39)。
以上のように、本発明の実施の形態4にかかるカメラシステム1は、交換レンズ200とカメラボディ100とを含むカメラシステムである。カメラボディ100は、定期的に露光同期信号を生成するカメラコントローラー140と、生成された露光同期信号と相関のあるタイミングで露光して、画像データを生成するCCDイメージセンサー110と、生成された画像データに基づいて、オートフォーカス用の評価値を算出し、また、カメラボディ100を制御するカメラコントローラー140と、を備える。交換レンズ200は、光軸方向に進退することにより、被写体像のフォーカス状態を変化させるフォーカスレンズ230と、フォーカスレンズ230を駆動するためのフォーカスモータ233と、カメラコントローラー140からの制御信号に応じて、フォーカスモータ233を制御するレンズコントローラー240と、を備える。そして、レンズコントローラー240は、カメラコントローラー140で生成された露光同期信号をカメラボディ100から取得し、取得した露光同期信号に同期してフォーカスレンズ230を微小距離だけ周期的に進退させるようフォーカスモータ233を制御する。
これにより、簡単な構成で、CCDイメージセンサー110による動画撮像とフォーカスレンズ230のウォブリング制御とを簡単に同期させることができる。これにより、簡単な方法でウォブリングの影響を抑えることができるため、良好な動画を撮像できる。
また、本発明の実施の形態4に示すように、カメラコントローラー140は、レンズコントローラー240に対して、フォーカスレンズ230を微小距離だけ周期的に進退させる際の振幅と移動量は送信するが、周波数又は停止期間の少なくとも一方は送信しないようにしてもよい。これにより、カメラボディ100から交換レンズ200への送信情報の種類を少なくできる。そのため、カメラボディ100と交換レンズ200との間の通信を簡単化できる。
また、仮に、カメラコントローラー140からレンズコントローラー240に対して露光同期信号を送信しない場合には、次のような動作が考えられる。第1に、カメラコントローラー140が、露光同期信号に同期させた状態で、ウォブリングに関する制御信号を、レンズコントローラー240に対して送信する動作が考えられる。第2に、レンズコントローラー240が露光同期信号と一致する信号を自ら生成して、その信号に同期してウォブリング制御を行う。これらは、いずれにしても、カメラボディ100と交換レンズ200との通信を煩雑にし、又は、露光タイミングとウォブリング制御との同期が取れ難いものとなる。従って、本発明のように、カメラコントローラー140がレンズコントローラー240に対して露光同期信号を送信し、レンズコントローラー240が露光同期信号に同期してウォブリング制御するよう構成することにより、カメラボディ100と交換レンズ200との通信を簡素化でき、又は、露光タイミングとウォブリング制御との同期を取り易くできるのである。そのため、簡単な方法で、ウォブリングの影響を抑えた良好な動画を撮像できるのである。
(実施の形態5)
本発明の実施の形態4のカメラシステムにおいては、交換レンズ式のカメラシステムにおいて、カメラボディ100と交換レンズ200との通信に露光同期信号を用いて、露光タイミングとフォーカスレンズ230を光軸方向にウォブリングさせる動作タイミングとを同期させることによって、簡単な方法で、ウォブリングの影響を抑えた良好な動画を撮像する例を示した。
本実施の形態5では、本実施の形態4の上記効果に加えて、ウォブリングの影響をさらに低減する方式について説明する。なお、本実施の形態5のカメラシステム構成は、図1に示す本発明における実施の形態1のカメラシステム1の構成と同様であるため、説明を省略する。
図8は、本発明の実施の形態5に係るカメラシステムのカメラコントローラーの詳細ブロック図である。カメラコントローラー140は、CPU161、映像信号処理部162、評価値算出部163、フレーム間引き処理部164で構成される。CPU161は、レリーズ釦130等の操作部材からの指示に応じて、CCDイメージセンサー110等のカメラシステム1全体を制御する。映像信号処理部162はCPU161からの指示に応じて、CCDイメージセンサー110への垂直同期信号をタイミング発生器112を介して送信する。CCDイメージセンサー110に撮像された映像信号はADコンバーター111にてデジタル化された信号として映像信号処理部162で受信される。映像信号処理部162はDRAM141を用いて、液晶モニタ(表示部)120へ表示させる画像とカードスロット170を介してメモリーカード(記録部)171へ記録させる画像の処理動作を行う。映像信号処理部162はCCDイメージセンサー110が撮像するタイミングと同期を取ってフォーカスレンズ230の光軸方向へのウォブリング動作させるために、ボディマウント150、レンズマウント250を介してレンズコントローラー240へ同期信号を送信する。またCPU161は、ボディマウント150、レンズマウント250を介して、レンズコントローラー240とコマンドの送信やレンズ位置情報等の受信を行う。評価値算出部163では、フォーカスレンズ230をレンズコントローラー240にて光軸方向へ動作させることにより変化する撮影画像のコントラストを評価値として検出する。この評価値であるコントラストが最も高くなるフォーカスレンズ230の位置が合焦位置となる。
次に、図9を用いてカメラコントローラー140の具体的な動作について説明する。図9は、本発明の実施の形態5に係るカメラシステムのウォブリング動作のタイミングを示すタイミングチャートである。図9Aの垂直同期信号は、CPU161からの指令に応じて映像信号処理部162からCCDイメージセンサー110へタイミング発生器112を介して送信される信号であり、CCDイメージセンサー110に映像を露光するタイミングを制御する信号である。この垂直同期信号に同期して、CCDイメージセンサー110への露光が開始される。図9Gに露光状態を斜線部で示している。図9Bの露光同期信号は映像信号処理部162からCCDイメージセンサー110が映像を露光するタイミングと同期を取ってフォーカスレンズ230の光軸方向へのウォブリング動作させるために、ボディマウント150、レンズマウント250を介してレンズコントローラー240へ送信される信号である。図9Eのレンズ位置情報取得については、レンズコントローラー240にて取得するフォーカスレンズ230の位置情報に基づいて、レンズコントローラー240からレンズマウント250、ボディマウント150を介してカメラコントローラー140へ送信され、CPU161にて取得されるタイミングを示す。図9Fのフォーカスレンズ位置は、レンズコントローラー240からの指令により位置制御されるフォーカスレンズ230の位置情報を示し、一点鎖線のフォーカスレンズ位置を現在位置としてフォーカスレンズ230をCCDイメージセンサー110側へのシフト(繰り戻し)と被写体側へのシフト(繰り出し)させる例を示している。ここでは、フォーカスレンズ230をCCDイメージセンサー110側へシフトしている状態から現在位置の状態→被写体側へシフトしている状態→現在位置の状態→CCDイメージセンサー110側へシフトしている状態・・・という用に位置の状態を推移していく例を示している。フォーカスレンズ230のシフト動作については、図9Bの露光同期信号におけるパルスの立下りに同期して、次の位置の状態へ推移するようにしている。図9Cのウォブリング開始コマンドは、CPU161からボディマウント150、レンズマウント250を介して、レンズコントローラー240へ送信されるコマンドであり、ここではフォーカスレンズ230の現在位置(一点鎖線)からCCDイメージセンサー110側へシフトさせ現在位置に戻す動作、あるいは、フォーカスレンズ230の現在位置(一点鎖線)から被写体側へシフトさせ現在位置に戻す動作を促すコマンドである。なお、図9Dのウォブリング終了コマンドをCPU161からボディマウント150、レンズマウント250を介して、レンズコントローラー240へ送信することにより、レンズコントローラー240ではフォーカスレンズ230のシフト動作を終了させ、現在位置を保持する。
評価値算出部163では、図9Fの露光状態(破線部分)が終了した後、撮像された映像のコントラストを算出して、CPU161でその算出した評価値を取得するタイミングを示す。CPU161が評価値を取得するタイミングは、CCDイメージセンサー110、ADC111、映像信号処理部162、評価値算出部163の処理時間を考慮して、ここでは図9Fの露光状態終了から垂直同期信号の周期分遅れて取得するものとする。図9Iのモニタ画像出力タイミングは、CCDイメージセンサー110、ADC111、映像信号処理部162、評価値算出部163の処理時間を考慮して、図9Fの露光状態終了から垂直同期信号の周期分遅れて液晶モニタ120へ出力させるタイミングを示す。図9Jの記録画像出力タイミングは、CCDイメージセンサー110、ADC111、映像信号処理部162、フレーム間引き処理部164の処理時間を考慮して、図9Fの露光状態終了から垂直同期信号の周期分遅れてカードスロット170を介してメモリーカード171へ記録するタイミングを示す。フレーム間引き処理部164では、レンズ映像信号処理部162から出力された映像信号のうち、図9Fのフォーカスレンズ位置が現在位置の状態で露光された映像信号のみを選択して、カードスロット170を介してメモリーカード171へ記録する。
従来方式では、動画撮影の際に、ウォブリング動作によりフォーカスレンズを光軸方向に動作させながら映像の記録を行うために、ピントが合ったりボケたりする画像を記録する可能性があった。本実施の形態5によれば、フォーカスレンズが現在位置を中心にフォーカスレンズを光軸方向にウォブリング動作させているが、フォーカスレンズが現在位置のときに露光された画像を動画撮影の際にメモリに記録させるようにしているので、従来方式のように、ピントが合ったりボケたりする画像を記録するといった問題点を解消することができる。
また、本実施の形態5によれば、液晶モニタに出力する画像はメモリに記録する画像と異なり、露光されば画像を間引かず表示させるようにしているので、カメラシステムの最大のフレームレートでモニタすることが可能で、撮影者が被写体を追いやすい、撮影開始のタイミングをとりやすいなどの効果がある。
なお、一例として、液晶モニタをQVGA(320画素×240画素)として、動画記録用の画像をフルHD(1920画素×1080画素)とした場合に、液晶モニタ画像の方がメモリに記録する画像に比べて、画素ピッチが粗いため、液晶モニタへの表示はウォブリング動作による影響がないように、フォーカスレンズのシフト量を制限することで、液晶モニタへの表示ならびに動画記録画像にはウォブリング動作によるピントが合ったりボケたりすることを解消することができる。
また、焦点距離や撮影画像のコントラストのレベルに応じて移動量を変更するカメラシステムとしてもよい。
また、モニタ画像の出力タイミングを記録画像出力タイミングに合わせるようにしてもよい。この場合には、モニタ画像を一部拡大してピンとの合い具合を確認する場合には効果的である。
また、フォーカスレンズのシフト動作については、停止している期間を可変するようにしてもよいし、シフト動作中の速度あるいは加速度を可変するように構成してもよい。
また、フォーカスレンズの停止時に露光状態とする例で説明したが、移動中に露光状態となってもかまわない。
また、現在位置(合焦点)を中心にピントを前後させるウォブリング動作を例に説明したが、現在位置がピントの合っていない状態であれば、徐々に現在位置を変えながらピント位置をサーチする動作を行ってもよい。
また、周波数を2倍にあげても、見かけ上の周波数が変化しないので、補助振動による動作音を低く抑えることができる。
さらに、3値の焦点電圧を2次曲線に近似して、2次曲線が上に凸ならピーク位置の近傍にあると判定して、近似結果から直ちにピーク位置を予測することができ、合焦速度を大幅に改善することができる。さらにまた、3値の焦点電圧を2次曲線に近似して、2次曲線が下に凸ならピーク位置から離れていると判定するので、正しい方向にレンズを移動でき合焦速度が速くなる。
(その他の実施の形態)
以上により、本発明の実施の形態として、実施の形態1〜5を説明した。しかし、本発明は、これらには限定されない。そこで、本発明の他の実施の形態を本欄にまとめて説明する。
本発明の実施の形態1では、第2制御モードとして、第1エンコーダ231及び第2エンコーダ232を用いる制御モードを例示した。しかし、本発明の第2制御モードはこれには限定されない。例えば、1つのエンコーダと線状の位置検出センサーとを用いた場合でも第2制御モードを実現できる。線状の位置検出センサーとは、例えば、フォーカスレンズ230の駆動範囲と同じ長さの線状の抵抗体と、その抵抗体の上を接触しつつ、フォーカスレンズ230の駆動と連動して移動する接触子とによって実現できる位置センサーである。要するに、第2制御モードは、第1制御モードに比べて、レンズコントローラー240が意図しないフォーカスレンズ230の駆動方向の反転について相対的に位置検出精度が優れる制御モードであればよい。
本発明の実施の形態1〜3では、ズームレンズ210及びOISレンズ220を有する構成を例示したが、これらは、本発明に必須の構成ではない。すなわち、ズーム機能を有することのない単焦点レンズを装着したカメラシステムにも本発明は適用可能であるし、手振れ補正機能を有することのない交換レンズを装着したカメラシステムにも本発明は適用可能である。
本発明の実施の形態1〜3では、可動ミラーを備えないカメラボディを例示したが、本発明はこれには限定されない。例えば、カメラボディ内に可動ミラーを備えてもよいし、被写体像を分けるためのプリズムを備えてもよい。また、カメラボディ内ではなく、アダプター内に可動ミラーを備える構成でもよい。
本発明の実施の形態1〜3では、フォーカスレンズ230の位置を直接検出せず、フォーカスモータ233の回転軸の回転角を検出することにより、間接的に検出した。このように、本発明においては、フォーカスレンズ230の位置を直接的に検出してもよいし、フォーカスレンズ230に連動する機構部材の位置を検出することによって間接的に検出してもよい。要するに、結果として、フォーカスレンズの位置を特定できればよい。
本発明の実施の形態1〜3では、位相差検出センサーを搭載しないカメラシステムを例示した。しかし、本発明はこのような実施例には限定されない。位相差検出センサーを搭載して、位相差方式のオートフォーカス動作とコントラスト方式のオートフォーカス動作を選択的に実行できるようにしてもよい。この場合、コントラスト方式のオートフォーカス動作を実行しているときに、本発明は適用可能である。
本発明の実施の形態1では、本発明のタイミング信号として、CCDイメージセンサー110の露光同期信号を用いた。しかし、本発明はこれには限らない。例えば、CCDイメージセンサー110のための垂直同期信号と電子シャッター駆動信号とを、タイミング信号としてレンズコントローラー240に送信するようにしてもよい。これにより、カメラコントローラー140は、露光同期信号を送信する必要がないので、制御を容易にすることができる。ただし、この場合、電子シャッター駆動信号の仕様(1群内における発信間隔や発信数等)を予め、カメラコントローラー140からレンズコントローラー240に通知しておく必要がある。レンズコントローラー240は、通知された仕様に従って、電子シャッター駆動信号と垂直同期信号とに基づいて、カウンタ243のパルス値を読み出す。
本発明の実施の形態4では、カメラコントローラー140からレンズコントローラー240に対して露光同期信号を送信し、ウォブリング動作を露光同期信号に同期させるようにしたが、本発明はこれには限定されない。例えば、カメラコントローラー140からレンズコントローラー240に対して垂直同期信号を送信し、ウォブリング動作を垂直同期信号に同期させるようにしてもよい。但し、この場合、垂直同期信号と露光期間とのタイミングが分かる情報をカメラコントローラー140からレンズコントローラー240に対して送信するようにしなければならない。レンズコントローラー240は、ウォブリング動作期間中の一定位置保持期間は、垂直同期信号だけでは特定できないからである。垂直同期信号と露光期間とのタイミングが分かる情報としては、例えば、停止期間を特定する情報が挙げられる。反対に言えば、本発明の実施の形態4では、カメラコントローラー140からレンズコントローラー240に対して露光同期信号を送信し、ウォブリング動作を露光同期信号に同期させるようにしたため、停止期間を特定するための情報等を通信する必要がないので、通信を簡単化することができる。
尚、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
本発明は、レンズ交換式のカメラシステムに適用できる。具体的には、デジタルスチルカメラやムービーなどに適用可能である。
本発明の実施の形態1及び2に係るカメラシステムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1及び2に係るカメラシステムの撮像準備動作を説明するための図である。 本発明の実施の形態1に係るカメラシステムのコントラスト方式のオートフォーカス動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係るカメラシステムのコントラスト方式のオートフォーカス動作を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の実施の形態2に係るカメラシステムのコントラスト方式のオートフォーカス動作を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の実施の形態3に係るカメラシステムの露光タイミングを示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態4に係るカメラシステムのウォブリング動作のタイミングを示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態5に係るカメラシステムのカメラコントローラーの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態5に係るカメラシステムのウォブリング動作を説明するためのタイミングチャートである。
符号の説明
1 カメラシステム
100 カメラボディ
110 CCDイメージセンサー
112 タイミング発生器
130 レリーズ釦
140 カメラコントローラー
200 交換レンズ
230 フォーカスレンズ
231 第1エンコーダ
232 第2エンコーダ
233 フォーカスモータ
240 レンズコントローラー

Claims (2)

  1. 交換レンズとカメラボディとを含むカメラシステムであって、カメラボディは、定期的にタイミング信号を生成する信号生成手段と、前記生成されたタイミング信号と相関のあるタイミングで露光して、画像データを生成する撮像素子と、前記生成された画像データに基づいて、オートフォーカス用の評価値を算出する評価値算出手段と、前記カメラボディを制御するボディ制御部と、を備え、
    交換レンズは、光軸方向に進退することにより、被写体像のフォーカス状態を変化させるフォーカスレンズと、前記フォーカスレンズを駆動するための駆動手段と、前記フォーカスレンズ又は前記フォーカスレンズに連動する機構部材の位置を検出する位置検出手段と、前記ボディ制御部からの制御信号に応じて、前記駆動手段を制御するレンズ制御部と、を備え、前記レンズ制御部は、前記信号生成手段で生成されたタイミング信号を前記カメラボディから取得し、前記タイミング信号の取得に応じて前記位置検出手段に前記フォーカスレンズ又は前記機構部材の位置を検出させ、その検出されたフォーカスレンズ又は機構部材の位置を前記カメラボディに通知し、前記ボディ制御部は、前記信号生成手段で生成されたタイミング信号に基づいて、前記レンズ制御部から取得した前記フォーカスレンズ又は前記機構部材の位置と前記評価値算出手段で算出された評価値とを関連付け、該関連付けられた位置及び評価値に基づいて、カメラシステムのオートフォーカス動作を制御する、カメラシステムにおいて、
    前記レンズ制御部は、前記タイミング信号に同期して、前記フォーカスレンズを現在位置での停止状態、繰り出し位置での停止状態、繰り戻し位置での停止状態の3値でウォブリング動作させることを特徴とするカメラシステム。
  2. 前記カメラシステムには、撮像画像を記録する記録部を備え、前記フォーカスレンズが現在位置の状態でのみ前記撮像素子に撮像された映像を前記記録部に記録させることを特徴とする請求項1記載のカメラシステム。
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