JP4385725B2 - 撮影装置、撮影制限装置およびプログラム - Google Patents

撮影装置、撮影制限装置およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、電子的に画像を撮影する撮影装置に機能制限させるための撮影機能制限装置等に関する。
小型のデジタルカメラを内蔵した「カメラ付き携帯電話機」と称される携帯電話が開発され、日本国内のみならず世界中で急速に普及している。カメラ付き携帯電話機は、電話機能(通話機能)に加えて、被写体の撮影をおこなうことができる「撮影機能」も備えており、ユーザはあたかもデジタルカメラのようにして自由に被写体を撮影し、撮影したデジタル画像を気軽に電子メールへ添付したりパソコン等に送信して利用するといったことができるようになった。
しかし、カメラ付き携帯電話機によって、デジタル写真をより気軽に撮影し利用することができるようになった反面、撮影を望まない人が何時の間にか撮影されてしまい不愉快な思いをするケースや、盗撮によって撮影禁止の被写体の画像を公開されて著作権が侵害されるケースが多くなっている。
こうした問題を未然に防ぐために、従来、カメラ付き携帯電話機等の撮影装置に撮影そのものを制限する技術が提案されている。例えば、撮影を禁止したい対象物や禁止区域に撮影禁止信号を発信する撮影禁止信号装置を設置し、撮影装置が撮影禁止信号を受信した場合に映像データの出力を停止することで撮影を制限するものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2000−152217号公報
しかしながら、撮影禁止信号の受信を条件に自動的に撮影禁止となる従来の技術では、次のような不具合があった。すなわち(1)従来の撮影禁止信号装置は、銀行や映画館などの施設に設置して固定的な撮影禁止区域を設けることを目的としており、移動する人間等を撮影する行為が考慮されていない。(2)撮影範囲と撮影禁止信号を受信して撮影禁止になる撮影禁止範囲とが適合していないために、撮影禁止の対象が撮影範囲に入っていない、例えば、該対象が背後に位置する場合であっても、撮影禁止信号を受信したために撮影が禁止されてしまう場合がある。(3)撮影禁止の対象が写っている部分を判別不能にすれば目的を達するにもかかわらず、背景などに偶然写り込む状況であっても撮影自体が禁止されてしまう過剰な制限を受ける。
また、個人ユーザで撮影を拒否する状況を想定した場合、次のような使い勝手における不具合があった。すなわち、(4)個人ユーザにおいては、撮影行為そのものを拒否する場合や、撮影には応じるが撮影した画像の保存や利用については認めたくないなど、撮影の拒否にも様々なレベルがあるが、従来の技術では被写体となる個人が撮影を拒否するレベルを設定できなかった。(5)個人ユーザにおいては、見知らぬ相手には撮影されたくないが、友人知人による撮影には応じたいと考えるが、従来の技術ではその区別がなく撮影が禁止されてしまうため、スナップ写真や記念写真を自由に撮影できない場合がある。(6)また、特に被写体が人物である場合、条件や状況によっては撮影に応じる可能性があるにもかかわらず、従来は被写体に撮影の許諾を要求する機会も無く、無条件に撮影を制限されてしまう。(7)何時誰に撮影されようとしたか、或いは撮影されたかが分からない。
本発明はこうした不具合が発生し得る状況を考慮してなされたものであり、その目的とするところは、撮影の自由度を保ちつつ被写体の映像の取得を適確に制限することである。
本発明の第一の観点に係る撮影装置は、
被写体を電子的に撮影する撮影手段と、
この撮影手段によって撮影された画像を保存する画像保存手段と、
この画像保存手段によって保存された画像を閲覧する閲覧手段と、
被写体の当該撮影制限装置に対する操作に応答して機能制限信号と機能制限解除信号とを送信する撮影制限装置と通信するための通信手段と、
この通信手段が前記撮影制限装置から前記機能制限信号を受信した場合に、前記撮影手段、前記画像保存手段及び前記閲覧手段のうち少なくとも一つの手段の機能を制限するようにその手段を制御する機能制限処理を実行する機能制限手段と、
前記通信手段が前記撮影制限装置から前記機能制限信号を受信した場合、前記撮影制限装置に機能制限解除信号の送信を要請する要請信号を送信する制限解除要請手段と、
前記通信手段が前記撮影制限装置から前記機能制限解除信号を受信した場合、前記機能制限手段による機能制限処理の実行を禁止させる制御を行う機能制限解除手段と、
を備える。
本発明の第二の観点に係る撮影制限装置は、
第一の観点に係る撮影装置に前記機能制限信号を送信する機能制限信号送信手段と、
前記撮影装置から前記要請信号を受信する要請信号受信手段と、
この要請信号受信手段により制限解除の要請信号を受信した場合に、当該要請信号に対する許否を入力する許否入力手段と、
この許否入力手段により許可する旨の入力がされた場合に、機能制限解除信号を送信する機能制限解除信号送信手段と、
を備える。
本発明の第三の観点に係るプログラムは、
カメラ部を備えたコンピュータに、
前記カメラ部を制御して被写体を電子的に撮影する撮影機能と、
この撮影機能によって撮影された画像を保存する画像保存機能と、
この画像保存機能によって保存された画像を閲覧する閲覧機能と、
被写体の当該撮影制限装置に対する操作に応答して機能制限信号と機能制限解除信号とを送信する撮影制限装置と通信するための通信機能と、
この通信機能によって機能制限信号が受信された場合に、前記撮影機能、前記画像保存機能及び前記閲覧機能のうち少なくとも一つの機能を制限する機能制限機能と、
前記通信機能によって前記撮影制限装置から前記機能制限信号が受信された場合、前記撮影制限装置に機能制限解除信号の送信を要請する要請信号を送信する制限解除要請機能と、
前記通信機能によって前記撮影制限装置から前記機能制限解除信号が受信された場合、前記機能制限手段による機能制限処理の実行を禁止させる制御を行う機能制限解除機能と、
を実現させる。
本発明における撮影装置は、撮影制限装置から機能制限信号を受信した場合に、撮影装置の撮影機能、画像保存機能及び閲覧機能のうち少なくとも一つの機能を制限することができる。逆説的に言えば、撮影制限装置を、撮影を禁止したい人が所持し、或いは対象に設置することによって、撮影装置の機能を選択的に制限し、妄りに撮影されるのを防ぐことができる。このように、従来のように単純に撮影そのものから全て制限するのではなく、選択的に制限することを可能とすることによって、特に個人ユーザにおける様々なレベルの撮影拒否の要望にも対応することが可能となる。
更に、撮影された画像を利用する処理を検出し、その実行を制限することによって、画像を他のアプリケーション等で利用することを制限することができる。したがって、例えばリンクが設定されてウェブサイトで公開可能となることや、画像処理されてあたかも違うデータであるかのようにして利用されることを防ぐことができる。
そして、機能制限の実行については、撮影制限装置が撮影範囲に含まれる場合、すなわち制限の対象となる被写体が写る場合にのみ機能制限を実行することによって、例えば、該対象が背後に位置する場合であっても、機能制限信号を受信したために撮影が禁止されてしまうといった不具合を防止することができる。
また、機能が制限されていることを事前にユーザに知らせることによって、例えば、故障と勘違いすることや、撮ったつもりが保存されていなくて困る、と言ったことを未然に防ぐことができる。
また、本発明によれば撮影装置から、機能制限されている場合でも撮影制限装置に機能制限の解除を要請する信号を送信することができる。逆に、撮影装置は、制限解除の要請信号を受信し場合には、この要請を許可するか否かをユーザに入力させ、許可する旨の入力がされた場合に、撮影制限を解除する信号を送信することができる。すなわち撮影制限装置から機能制限解除信号を受信して、機能制限を解除することができる。これによって、撮影装置のユーザは、撮影制限装置又はそのユーザに制限の解除を打診することが可能となり可能な限り撮影の機会を得ることができる。
また、撮影した画像を保存する際に、撮影した画像の中から指定された条件を満たす特定範囲に当該範囲を視認不能とする画像処理を施して保存することによって、撮影はされたが問題となる部分を視認不能とすることによって、従来のように単純に撮影を禁止してしまうといった過剰な制限ではなく必要最小限な制限によって、実質的に肖像権や著作権及び非公開の問題が起きないようにすることができる。
また、画像処理する場合には、範囲を識別可能に特別表示してプレビュー表示することによって、画像処理される範囲を撮影前にユーザに知らせることができるので、ユーザに撮影の構図を変更したりタイミングを図る機会を与えることで、ユーザがより満足の行く撮影ができるようにすることができる。
また、機能制限信号とともに機能制限を解除することのできる制限解除条件を受信し、この制限解除の条件を満たす場合にその条件に応じて機能制限を解除することで、単純に撮影を禁止してしまうのではなく、より細やかな条件で機能制限をすることで、機能制限の目的を果しつつも撮影の自由度を高めることができる。
また、前記制限解除の制御を行わせるためのパスワードを設定し、入力されたパスワードが一致する場合に機能制限を解除することができる。
そして、パスワードを用いる場合には、制限される機能それぞれに対応するパスワードを予め設定し、入力されたパスワードに対応する機能を制限対象から除外することによって、撮影装置のユーザに事前に教えるパスワードの種類によって、当該撮影装置における制限の内容を決定することができる。
また、本発明によれば、機能制限信号を発信した撮影制限装置から音データを受信し、撮影が実行された際に、受信された音データをスピーカから出力することで撮影が実行された旨を報知することができる。しがって、被写体側からすると、この音からどの撮影装置で撮影されたかを、たちどころに知ることができる。
また本発明によれば、撮影装置は撮影方向に向けて被写体信号を発信することができる。したがって、この被写体信号を受信することで、自身が撮影装置の撮影範囲に入っていることを知ることができる。そして、被写体信号を受信した場合に、前記撮影装置に機能制限信号を送信し機能を制限することができる
本発明を実施するための最良の形態として、撮影装置の一つである「カメラ付き携帯電話機」を例に挙げて説明する。尚、本発明はカメラ付き携帯電話機に限らず、通信機能を有するデジタルカメラであっても良い。また、デジタル撮影機能を有するPHS(Personal Handyphone System)端末やパソコン、PDA(Personal Digital Assistant)、腕時計、電子手帳、電子辞書及び携帯用ゲーム機といったその他の電子装置にも同様に適用可能である。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態におけるシステム構成の一例を示す図である。同図に示すように、カメラ付き携帯電話機1200と、被写体となる人物(以下、単に「モデル4」と言う。)が所持し撮影拒否信号を発信する携帯電話機1100と、観光地など一般的に撮影が自由に行われるのが望ましい場所(この場合、教会6)に設定され撮影拒否を無効とする撮影拒否無効信号を送信する発信機1300とが、通信回線2を介して互いにデータ通信自在となっている。
尚、ここで言う「通信回線」とは、データ授受が可能な通信路を意味する。即ち、通信回線とは、直接接続のための専用線(専用ケーブル)やイーサネット(登録商標)等によるLAN(Local Area Network)の他、電話通信網やケーブル網、インターネット等の通信網を含む意味であり、また通信方法については有線/無線を問わない意味である。
カメラ付き携帯電話機1200は、光学レンズやCCD(Charge Coupled Diode)素子などを備えたカメラモジュール1202と、撮影された画像のプレビューや各種操作画面等を表示するディスプレイ1204と、携帯電話網の基地局と無線通信する無線通信モジュール1206と、比較的近距離の機器とアドホックな通信ネットワークを形成するための近距離無線通信モジュール1207と、カメラモジュール1202のレンズの方向(撮影方向)を検出するための撮影方向センサ1208と、位置情報を検出するための基準電波を受信し位置情報を取得する測位モジュール1209とを備える。
また、ダイヤルや撮影操作を入力する操作入力キー1210と、着脱自在なメモリカード1212へのデータの読み書きが可能なスロット1214と、スピーカ1218と、マイク1216と、CPU(Central Processing Unit)や各種ICメモリ等を搭載し演算処理によって装置を統合的に制御する制御ユニット1220と、電源部(図示略)とを備える。
カメラ付き携帯電話機1200のユーザが、カメラモジュール1202のレンズを被写体となるモデル4に向けて操作入力キー1210から所定の撮影操作を入力すると、制御ユニット1220が、カメラモジュール1202に搭載されたCCD素子で取得された輝度情報に基づいて画像データを作成し、この画像データをメモリカード1212に記憶させ保存することができる。
携帯電話機1100は、操作画面等を表示するディスプレイ1104と、携帯電話網の基地局と無線通信する無線通信モジュール1106と、比較的近距離の機器とアドホックな通信ネットワークを形成するための近距離無線通信モジュール1107と、位置情報を検出するための基準電波を受信し位置情報を取得する測位モジュール1109とを備える。また、ダイヤルや撮影操作を入力する操作入力キー1110と、スピーカ1118と、マイク1116と、CPU(Central Processing Unit)や各種ICメモリ等を搭載し演算処理によって装置を統合的に制御する制御ユニット1120と、電源部(図示略)とを備える。尚、携帯電話機1100は、携帯電話機に限らず、PHS端末やPDA、パソコン、腕時計と言った電子機器であっても良い。
発信機1300は、近距離無線通信モジュール1307を備え、近距離無線通信範囲に入ったカメラ付き携帯電話機1200とアドホックな通信ネットワークを形成し、予め設定されている撮影拒否無効信号を送信することができる。
尚、近距離無線通信モジュール1107,1207,1307は、例えば、IEEE802.11によるワイヤレスLAN規格や、Bluetooth(登録商標)によって実現できる。
[機能ブロックの説明]
図2は、本実施形態におけるカメラ付き携帯電話機1200の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。同図に示すように、カメラ付き携帯電話機1200は、CPU210と、送話部212と、受話部214と、操作入力部216と、表示部218と、RAM(Random Access Memory)220と、ROM(Read Only Memory)230と、内蔵フラッシュメモリ240と、撮影部250と、レンズ方向検出部252と、位置情報取得部254と、通信回線2を介して外部装置262とデータ通信可能とする通信部260と、記憶媒体272へのデータの読み書きを行う記憶媒体読取部270とを備える。そして、これらはデータバス280によって接続されている。
CPU210は、ROM230や記憶媒体272に記憶されている各種のプログラムやデータを読み出し、RAM220を一時的な記憶領域にしながら演算処理することによって、上記各機能ブロックを制御してカメラ付き携帯電話機1200を統合的に制御する。
RAM220は、書き換え可能な半導体素子で構成されており、CPU210が実行する各種プログラムやこれらプログラムにより処理されたデータなどを一時的に記憶する。具体的には、RAM220は、(1)撮影部250で撮影された画像データを一時的に記憶する撮影画像データ記憶領域221Rと、(2)通信部260で受信した携帯電話機1100から送信された撮影拒否信号を記憶する撮影拒否信号記憶領域222Rと、(3)位置情報を記憶する位置情報記憶領域223Rと、を有する。
内蔵フラッシュメモリ240は、何度でも電気的に記憶の消去・書き込みができるROMの一種であって、例えばNOR型フラッシュメモリによって実現される。本実施形態では、撮影を実行した際に被写体となったモデル4の携帯電話機1100に向けて送信する撮影時送信情報242を記憶している。
撮影時送信情報242としては、例えば、電子メールのメールアドレス242aや電話番号242b、撮影させてもらった御礼文などの電子文書242cを含み、カメラ付き携帯電話機1200のユーザが予め設定する。
ROM230は、CPU210に携帯電話機としての基本的な諸機能を実現させるためのシステムプログラム231と、撮影に関する機能制限を実現させるための機能制限プログラム232と、保存されている撮影画像を閲覧する機能を実現させるための画像閲覧プログラム233とを記憶している。尚、本実施形態では、保存されている撮影画像を閲覧する機能を「閲覧機能」と言う。
送話部212と受話部214は、電話機としての送話音声を音声入力する手段と受話部受話音声を音声出力する手段である。受話部214は、着信音などの出力も兼ねる。送話部212と受話部214は、それぞれ図1のマイク1216、スピーカ1218に該当する。
操作入力部216は、ユーザによる各種の入力を受け付け、操作入力信号をCPU210に出力する。具体的には、ボタンスイッチ、レバー、ジョグダイヤル、タッチパネルなどによって実現することができる。図1では、操作入力キー1210がこれに該当する。本実施形態では、操作入力部216の所定キーが撮影操作キー(所謂、シャッターキーやレリーズボタン)に対応し、当該キーが入力されると撮影実行のトリガー信号をCPU210に出力する。
表示部218は、撮影部250で撮影された画像や各種操作画面、テキスト、図形などを表示出力する。具体的には、LCD(Liquid Crystal Display)やELD(Electronic Luminescent Display)といった表示素子やこれらのドライバ回路、表示用のバッファメモリによって実現される。図1では、ディスプレイ1204がこれに該当する。
撮影部250は、ガラスやプラスチックなどからなる光学レンズと、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子、及びタイミングジェネレータなどから構成されており、光学レンズを介して入力される被写体の像を撮像素子で電気信号に変換して画像データを生成するようになっている。生成された画像データは、RAM220の撮影画像データ記憶領域221Rに一旦格納される。尚、本実施形態では、撮影画像データ記憶領域221Rに画像データを格納するまでの一連の機能を「撮影機能」と言う。図1ではカメラモジュール1202が撮影部250に該当する。
レンズ方向検出部252は、撮影部250のレンズの向いている方向を検出し、検出結果をCPU210に出力する。例えば、方位センサと、3軸加速度センサや傾斜センサとの組み合わせによって実現される。図1では、撮影方向センサ1208がこれに該当する。
位置情報取得部254は、位置情報を検出するための電波を受信して現在の位置情報(例えば、緯度や経度、高度)を算出してCPU210に出力する。例えば、GPS(Global Positioning System)衛星からの電波を受信するアンテナ又は予め位置情報が分かっている基地局からの電波を受信するアンテナ、及びこれらのアンテナで受信した電波に基づいて位置情報を算出する演算ユニットなどによって実現される。図1では、測位モジュール1209がこれに該当する。
通信部260は、携帯電話の通信サービス事業者が設置した無線基地局との間で無線信号の送受信をおこなうアンテナ、RF変換器等によって実現される携帯電話通信部263と、IEEE802.11によるワイヤレスLAN規格やBluetooth(登録商標)によって実現される近距離無線通信部264とを含む。図1では、前者が無線通信モジュール1206、後者が近距離無線通信モジュール1207に該当する。
記憶媒体272は、撮影された画像のデータや各種のプログラム等を記憶する。具体的には、フラッシュメモリなど着脱自在型な情報記憶媒体によって実現される。図1では、メモリカード1212がこれに該当する。記憶媒体272には、撮影部250で撮影された撮影画像データ273が適宜ファイル名や日時情報などを添付されて保存される。尚、本実施形態では、撮影画像データ記憶領域221Rに記憶されていた画像データを記憶媒体272に撮影画像データ273として保存するまでの一連の機能を「保存機能」と言う。
記憶媒体読取部270は、記憶媒体272へのデータの書き込みやデータの読み出しをする。具体的には、記憶媒体272のメディアの種類に応じた読み書き装置及びそのドライバ回路等によって実現される。図1では、スロット1214がこれに該当する。
図3は、本実施形態におけるモデル4が所持する携帯電話機1100の機能構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、携帯電話機1100は、CPU110と、送話部112と、受話部114と、操作入力部116と、表示部118と、RAM120と、ROM130と、内蔵フラッシュメモリ140と、位置情報取得部154と、通信回線2を介して外部装置162とデータ通信可能とする通信部160と、記憶媒体172へのデータの読み書きを行う記憶媒体読取部170とを備える。そして、これらはデータバス180によって接続されている。
このように、携帯電話機1100は、基本的にはカメラ付き携帯電話機1200と同様の機能ブロックを有しており、例えば、CPU110はCPU210に対応する。同様にして、送話部112は送話部212に、受話部114は受話部214に、操作入力部116は操作入力部216に、表示部118は表示部218に、位置情報取得部154は位置情報取得部254に、通信部160は通信部260に、記憶媒体読取部170は記憶媒体読取部270にそれぞれ対応する。
携帯電話機1100のRAM120は、位置情報取得部154で取得した現在の位置情報を記憶する位置情報記憶領域122Rを有する。
ROM130は、CPU110に携帯電話機としての基本的な諸機能を実現させるためのシステムプログラム131と、撮影拒否の設定及び撮影拒否信号の発信等に関する機能を実現させるための撮影拒否プログラム132と、装置の個体識別が可能な装置ID133とを記憶している。
内蔵フラッシュメモリ140は、何度でも電気的に記憶の消去・書き込みができるROMの一種であって、例えばNOR型フラッシュメモリによって実現される。本実施形態では、予め所定のウェブサイト等からダウンロードして記憶された携帯電話機1100の着信音データ142と、撮影拒否設定141とを記憶している。
撮影拒否設定141は、携帯電話機1100のユーザが予め所定の設定作業によって設定することができる。例えば、撮影拒否をするか否かを示す撮影拒否実行フラグ141aと、カメラ付き携帯電話機1200に機能制限させる種類を設定する機能制限フラグ141bとを含む。本実施形態では、機能制限フラグ141bは、撮影機能と保存機能及び閲覧機能のそれぞれについて設定することができる。同図の場合、撮影拒否実行フラグ141aが「1」なので、携帯電話機1100は撮影拒否信号を発し、該撮影拒否信号を受信したカメラ付き携帯電話機1200に撮影機能と、撮影した画像を記憶媒体272に保存する保存機能と、保存された撮影画像データ273を閲覧する閲覧機能とを制限させることを示している。
[処理の流れの説明]
次に、本実施形態における処理の流れについて説明する。図4は、本実施形態における携帯電話機1100における処理の流れを説明するためのフローチャートである。図5〜図6は、本実施形態におけるカメラ付き携帯電話機1200における処理の流れを説明するための連続するフローチャートである。ここで説明される処理は、携帯電話機1100が撮影拒否プログラム132を読み出し、カメラ付き携帯電話機1200が機能制限プログラム232を読み出して実行することによって実現される。
図4(a)に示すように、先ず携帯電話機1100は、カメラ付き携帯電話機1200と近距離無線通信部164によって互いにアドホックネットワークを形成する(ステップS2)。
次いで、携帯電話機1100のCPU110は、撮影拒否設定141を参照し(ステップS4)、撮影拒否実行フラグ141aが「1(実行する)」の場合(ステップS6;YES)、位置情報取得部154で現在の位置情報を取得し、位置情報記憶領域122Rに記憶する(ステップS8)。そして、アドホックネットワークで接続されているカメラ付き携帯電話機1200に撮影拒否信号222を送信する(ステップS10)。この撮影拒否信号222は、例えば同図(b)に示すように、ROM130に記憶されている装置ID133と、位置情報記憶領域122Rに記憶されている位置情報122と、撮影拒否設定141の機能制限フラグ141bと、を含んでいる。また、撮影拒否信号222の送信は、所定の時間間隔で繰り返し自動的に行われる。
図5において、カメラ付き携帯電話機1200は、携帯電話機1100とアドホックネットワークを形成して、携帯電話機1100からの信号を受信可能となる(ステップS40)。
撮影拒否信号222を受信した場合(ステップS42;YES)、カメラ付き携帯電話機1200のCPU210は、受信した撮影拒否信号222をRAM220の撮影拒否信号記憶領域222Rに記憶する(ステップS44)。
後述する機能制限解除信号を受信した場合は(ステップS46;YES)、現在RAM220の撮影拒否信号記憶領域222Rに記憶されていた撮影拒否信号222を消去してクリアする(ステップS50)。これによって、撮影拒否が解除されたことになる。
撮影場所が、公共の観光地などであり、発信機1300が周囲に配置されていて、そこから発信される撮影拒否無効信号を受信した場合も(ステップS48;YES)、既に受信している撮影拒否信号を無効とするために撮影拒否信号記憶領域222Rに記憶されていた撮影拒否信号222を消去してクリアする(ステップS50)。
次に、現在RAM220の撮影拒否信号記憶領域222Rに撮影拒否信号222が記憶されているか否かを判定する(ステップS52)。
撮影拒否信号222が記憶されていない場合(ステップS52;NO)、カメラ付き携帯電話機1200の機能は何ら制限されることはなく、従来と同様に操作入力キー1210から所定の撮影操作を検知して(ステップS64)、カメラモジュール1202で画像を撮影し、生成した画像データを撮影画像データ記憶領域221Rに記憶させる(ステップS66)。そして、撮影画像データ記憶領域221Rに記憶された画像データをメモリカード1212に記憶して保存する(ステップS68)。
撮影拒否信号222が記憶されている場合(ステップS52;YES)、CPU210は、撮影拒否信号222を送信した携帯電話機1100とカメラ付き携帯電話機1200との相対位置を求める(ステップS54)。具体的には、測位モジュール1209で現在の位置情報を取得し、撮影方向センサ1208で撮影方向を検出する。そして、撮影拒否信号222に含まれる携帯電話機1100の位置情報122と、自身の位置情報と、検出した撮影方向並びに予め分かっているレンズの仕様から相対位置を求める。
そして、相対位置を求めた結果、携帯電話機1100すなわちそれを所有しているモデル4が撮影範囲に入っているか否かを判定する(ステップS56)。
携帯電話機1100が撮影範囲に入っていない場合(ステップS56;NO)、撮影拒否信号222を受信していても機能の制限は実行されず、撮影及び撮影画像の保存が可能となる(ステップS64〜S68)。
一方、携帯電話機1100が撮影範囲に入っていると判定された場合(ステップS56;YES)、CPU210は、撮影拒否信号記憶領域222Rの撮影拒否信号222に含まれる機能制限フラグ141bを参照し、機能制限される内容を報知する(ステップS58)。例えば、ディスプレイ1204に機能制限される項目を表示するとともに、スピーカ1218からその旨読上げる音声や警告音を出力する。或いは、LEDなどの発光体を別途備え、発光体の発光色又は発光パターンで機能制限されることと、機能制限される項目を報知するように制御するとしても良い。
次に、機能制限されている状態でそのまま撮影を続行するか、携帯電話機1100に機能制限を解除してもらうよう要請するか、の選択画面をディスプレイ1204に表示してユーザに選択させる(ステップS60)。
解除要求を実行する旨の選択が入力された場合(ステップS60;解除要求)、CPU210は、撮影拒否信号222に含まれる装置ID133の携帯電話機1100に向けて、所定の機能制限解除要求信号を送信し(ステップS62)、ステップS42に移行する。
図4において、携帯電話機1100のCPU110は、機能制限解除要求信号を受信した場合(ステップS12;YES)、機能制限の解除要求がある旨、ディスプレイ1104に表示させるとともに、要求に同意するか否かの選択画面を表示させてユーザに選択させる(ステップS14)。そして、要求に応じる旨の選択が入力された場合(ステップS16;YES)、CPU110は機能制限解除要求信号を送信してきたカメラ付き携帯電話機1200に機能制限解除信号を送信するとともに、一定時間、撮影拒否信号の送信を中断させる(ステップS18)。
この結果、図5において、カメラ付き携帯電話機1200は、機能制限解除信号を受信し(ステップS46;YES)、CPU210は現在RAM220の撮影拒否信号記憶領域222Rに記憶されている撮影拒否信号222をクリアし、事実上制限を無効とする(ステップS80〜S84)。
一方、図5において、撮影を続行する選択が入力された場合には(ステップS60;撮影続行)、CPU210は機能制限フラグ141bに基づく機能制限を実行する。
図6に示すように、CPU210は、先ず撮影拒否信号記憶領域222Rに記憶されている撮影拒否信号222の機能制限フラグ141bを参照して、撮影機能に対応するフラグが「1」か否か、すなわち撮影機能への制限が設定されているか否かを判定する(ステップS80)。
撮影機能が制限対象となっている場合(ステップS80;YES)、撮影拒否によって撮影できない旨ディスプレイ1204に表示させ(ステップS82)、所定時間経過後にステップS42に移行する。したがって、ディスプレイ1204には現在のファインダー画像が表示されているが、カメラ付き携帯電話機1200のユーザが撮影操作をしてもこれが撮影されることはない。すなわち、携帯電話機1100を所有するモデル4が、カメラ付き携帯電話機1200で撮影されることを防ぐことができる。
撮影機能が制限対象ではない場合(ステップS80;NO)、CPU210は撮影操作を検出して(ステップS84)、カメラモジュール1202で撮影した画像をRAM220の撮影画像データ記憶領域221Rに記憶し(ステップS86)、ディスプレイ1204に撮影画像のプレビューを一定時間表示させる(ステップS88)。この段階では、撮影された画像は、一時的にRAM220に記憶されているに過ぎず、メモリカード1212に保存されていない状態である。
次に、CPU210は、撮影拒否信号記憶領域222Rに記憶されている撮影拒否信号222の機能制限フラグ141bを参照して、保存機能に対応するフラグが「1」か否か、すなわち撮影した画像の保存機能への制限が設定されているか否かを判定する(ステップS90)。
保存機能への制限が設定されている場合(ステップS90;YES)、CPU210はディスプレイ1204に撮影拒否によって保存できない旨表示するとともに、スピーカ1218から所定の音声を出力してユーザに報知する(ステップS92)。そして、所定時間経過後にRAM220の撮影画像データ記憶領域221Rに記憶されている撮影画像データを自動的に消去する(ステップS94)。したがって、カメラ付き携帯電話機1200のユーザは、その場限りの撮影を楽しむことができるが、撮影した画像を実質的に使用することはできなくなる。
一方、保存機能への制限が設定されていない場合(ステップS90;NO)、CPU210は、撮影拒否信号記憶領域222Rに記憶されている撮影拒否信号222の機能制限フラグ141bを参照して、閲覧機能に対応するフラグが「1」か否か、すなわち保存された撮影画像の閲覧機能への制限が設定されているか否かを判定する(ステップS96)。
閲覧機能への制限が設定されていない場合(ステップS96;NO)、CPU210はRAM220に記憶されている撮影画像データを、メモリカード1212に記憶し保存する(ステップS98)。一方、閲覧機能への制限が設定されている場合(ステップS96;YES)、CPU210はRAM220に記憶されている撮影画像データをそのままでは閲覧できないようにコード化してメモリカード1212に記憶し保存する(ステップS98)。尚、ここで言うコード化は、データサイズを圧縮する圧縮に係るコード化ではなく、ファイルを開けなくする意味におけるコード化である。しがって、撮影画像データはデコードしないと閲覧できなくなる。
次に、カメラ付き携帯電話機1200のCPU210は、撮影が完了したので携帯電話機1100へ撮影時送信情報242を含む撮影完了信号を送信する(ステップS102)。
図4において、携帯電話機1100は撮影完了信号を受信した場合(ステップS20;YES)、内蔵フラッシュメモリ140に記憶されている着信音データ142を、撮影完了信号を送信してきたカメラ付き携帯電話機1200に返信する(ステップS22)。そして、ディスプレイ1104に受信した撮影完了信号に含まれる撮影時送信情報242の内容を表示させる(ステップS24)。これによって、携帯電話機1100のユーザは、自身が撮影されたことを知ることができるとともに、撮影時送信情報242にメールアドレス242aや電話番号242bが正しく登録されている場合には、誰が撮影したかを知るための情報を入手することできる。また、カメラ付き携帯電話機1200のユーザの立場からすると、電子文書242cに撮影に応じてくれたことへの御礼文などを設定しておくことで、携帯電話機1100のユーザ(モデル4)とのコミュニケーションを取るきっかけを得ることが可能になる。
そして、アドホックネットワークが解消されていなければ、処理はステップS2に戻る(ステップS26;NO)。
図6において、カメラ付き携帯電話機1200は、携帯電話機1100から着信音データ142を受信し(ステップS104)、これを一定時間スピーカ1218から再生出力する(ステップS106)。したがって、携帯電話機1100のユーザは、カメラ付き携帯電話機1200から発せられる自身が選んだ着信音を聞くことで、撮影されたその場で誰が自分を撮影したかを簡単に知ることできる。これによって、携帯電話機1100のユーザは、撮影した相手と撮影画像の処遇について話し合う機会を得ることが可能になる。
図7は、本実施形態のカメラ付き携帯電話機1200における画像閲覧処理の流れについて説明するためのフローチャートである。ここで説明される処理は、CPU210が画像閲覧プログラム233を読み出して実行することによって実現される。
同図に示すように、画像閲覧が実行されたならば、CPU210は先ずメモリカード1212に保存されている撮影画像データの一覧を表示する(ステップS110)。一覧表示では、従来と同様にして例えばサムネールとファイル名や撮影日時などの情報のみを表示するものとする。コード化された撮影画像は所定の代用サムネールを表示するとしても良い。
所定の選択操作によって画像が選択されたならば(ステップS112)、選択された画像がコード化されているか否かを判定する。
選択された画像がコード化されていない場合は(ステップS114;NO)、この画像をディスプレイ1204に表示してユーザに閲覧させる(ステップS116)。そして、閲覧処理の終了操作がされなければ一覧表示に戻る(ステップS120;NO)。反対に選択された画像がコード化されている場合(ステップS114;YES)、撮影拒否によって閲覧不可となっている旨表示し(ステップS118)、閲覧処理の終了操作がされなければ一覧表示に戻る(ステップS120;NO)。したがって、閲覧機能が制限されている場合、画像を撮影し保存できても、カメラ付き携帯電話機1200のユーザ(撮影者)はそれを見ることはできない。
尚、閲覧機能が制限されている場合に対象となる撮影画像データをコード化して保存するとしたがこれに限らず、例えば、コード化する代わりに、対象となる撮影画像データに所定の閲覧不可フラグを設定し、閲覧処理時にはこのフラグが設定されている撮影画像データは、ディスプレイ1204に表示させない処理をする構成としても構わない。
[画面表示例の説明]
図8と図9は、カメラ付き携帯電話機1200の画面表示例を示す図である。
図8(a)は、ステップS58に相当する。ディスプレイ1204には、撮影拒否信号を受信して機能が制限されること及び制限される機能を表示する制限通知表示P1と、機能制限の解除要求を実行する選択肢表示P2と、制限のまま撮影を続行する選択肢表示P3とが表示される。操作入力キー1210から選択肢表示P2,P3に対応するキーを操作するとそれぞれの選択内容が実行される。
図8(b)は、ステップS82に相当する。ディスプレイ1204には撮影機能が制限されているために撮影不可である旨表示する制限通知表示P4が表示される。現在のファインダー画像P5(この場合、楽器を弾いているモデル4の動作がそのまま映し出されている。)は表示されるが、撮影操作をしても撮影はされない。
図8(c)は、ステップS92に相当する。ディスプレイ1204には保存機能が制限さているために撮影画像を保存できなかった旨表示する制限通知表示P6が表示される。撮影機能は制限されていないので、撮影された画像のプレビュー画面P7は表示される(P7)。
図8(d)は、ステップS110及びS118に相当する。ディスプレイ1204には画像の一覧表示P8から画像を選択すると、閲覧機能が制限されているために保存されている撮影画像を閲覧できない旨表示する制限通知表示P9が表示される。
図9は、ステップS102及びS106に相当する。同図(a)に示すように、カメラ付き携帯電話機1200で撮影が完了されたならば、携帯電話機1100に撮影時送信情報242を含む撮影完了信号が送信される。そして、同図(b)に示すように、撮影完了信号を受信した携帯電話機1100からは着信音データ142が返信され、カメラ付き携帯電話機1200でこの着信音データ142がスピーカ1218から出力される。また、携帯電話機1100のディスプレイ1104には、撮影時送信情報242に含まれるメールアドレスP10と、電話番号P11と、電子文書P12が表示される。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態では、第1実施形態の機能に加えて、カメラ付き携帯電話機1200が、撮影拒否信号に含まれる制限解除条件を満たす場合に機能制限を解除する機能と、撮影画像を保存する際に種々の画像処理を施して保存する機能とを有する形態について述べる。尚、第1実施形態と同様の構成要素については同じ符号を付け、詳細な説明は省略するものとする。
[機能ブロックの説明]
図10は、本実施形態におけるカメラ付き携帯電話機1200の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。同図に示すように、本実施形態では特に、ROM230に第1実施形態における機能制限プログラム232に相当する機能制限プログラム232−2と、第1実施形態における画像閲覧プログラム233に相当する画像閲覧プログラム233−2と、インターネットに接続してウェブサイトを閲覧する機能をCPU210に実現させるためのウェブサイト閲覧プログラム235と、が記憶されている。
更に、機能制限プログラム232−2には、撮影拒否信号に含まれる制限解除条件を満たすか否かに応じて機能制限を解除する機能をCPU210に実現させるための機能制限解除プログラム234が含まれている。
また、カメラ付き携帯電話機1200は、テレビ放送の電波を受信し、映像や音声をキャプチャーすることのできるTVチューナ部266を有する。TVチューナ部266は、放送電波から放送内容となる画像や音声或いは機器を制御するための制御信号等を取得してCPU210に出力することができる。
図11は、本実施形態における携帯電話機1100の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。同図に示すように、記憶媒体172に撮影された画像の中から、携帯電話機1100のユーザ(この場合、モデル4;図1参照。)が写っている部分を識別するための基準となる画像識別用基準データ173と、画像識別用基準データ173に基づいて識別された部分を隠すための上書用指定画像データ174とを記憶している。
画像識別用基準データ173は、撮影画像中に登録者が写っているか否かを判定する基準となる情報であって、例えば、登録者の顔や頭部、全身像などの画像情報、又はその特徴を数値で表現した特徴値といった情報である。本実施形態では、この画像識別用基準データ173を用いて人物特定(「個人認識」、「人物照合」とも言う。)を行って、カメラ付き携帯電話機1200で撮影された画像に登録者が写っているか否かを判定することができる。具体的な手法としては、例えば「固有顔」と呼ばれるパターンマッチング技術や、頭部部分のRGB値の統計を画像識別用基準データ173に登録されている表情のRGB値の統計値と比較する技術など、公知の人物特定や個人特定、個人認証の画像処理技術、パターンマッチング技術によって実現することができる。
また、ROM130に第1実施形態における撮影拒否プログラム132に相当する撮影拒否プログラム132−2を記憶している。CPU110は、この撮影拒否プログラム132−2を読み出して実行することによって、撮影拒否を解除することのできる制限解除条件を設定する機能を実現する。
図12は、本実施形態における撮影拒否設定141−2のデータ構成の一例を示す図である。同図に示すように、撮影拒否設定141−2は、制限解除条件141cを含む。制限解除条件141cは、携帯電話機1100のユーザがカメラ付き携帯電話機1200に撮影や保存及び閲覧の機能を許可する条件であり、撮影機能の制限を解除し撮影を許可する撮影許可条件143と、保存機能の制限を解除し撮影画像の保存を許可する保存許可条件144と、閲覧機能の制限を解除し保存されている撮影画像の閲覧を許可する閲覧許可条件145と、を含んでいる。
図13は、本実施形態における撮影許可条件143の一例を示す図である。撮影許可条件143としては、例えばカメラ付き携帯電話機1200の個体を識別するための個体識別条件143aを設定することができる。具体的には、装置IDや電話番号を条件とする。
図14は、本実施形態における保存許可条件144の一例を示す図である。保存許可条件144としては、例えば、撮影画像の一部に何が写っているかわからないように画像処理することを条件とする秘匿指示144aと、撮影した画像を携帯電話機1100で検閲することを条件とする検閲条件144bとを設定することができる。
具体的には、秘匿指示144aとしては、秘匿対象場所を特定するための画像識別用基準データ173や上書用指定画像データ174を設定できる。また、秘匿対象が著作物であることを示すフラグ、或いは撮影画像中の携帯電話機1100の位置から半径Xm(メートル)の範囲に画像処理(例えば、モザイクなど。)することを指定する(以下、「周囲指定」と言う。)フラグを設定することができる。
図15は、本実施形態における閲覧許可条件145の一例を示す図である。閲覧許可条件145としては、例えば指定口座への振込を条件とする課金条件145aや、指定のウェブサイトの指定ファイルや、特定のCM(コマーシャル)の視聴又は該CMと同じに放送される所定の制御信号の受信を条件とする視聴条件145bを設定することができる。特定のCM(コマーシャル)の視聴を条件とする場合には、視聴したか否かを判定するための、例えば特定商品の画像データやコマーシャル音声、或いはこれらと同じに放送される制御信号を、指定CMデータとして設定する。
尚、ここで示した撮影許可条件143、保存許可条件144及び閲覧許可条件145の設定可能な項目は、上述の組み合わせに限定されるものではなく自在に組み合わせても構わない。例えば、個体識別条件143aを閲覧許可条件145に設定可能としても良いし、反対に課金条件145aを撮影許可条件143で設定可能とすることもできる。
[処理の流れの説明]
次に、本実施形態における処理の流れについて説明する。図16は、本実施形態における携帯電話機1100における処理の流れを説明するためのフローチャートである。図17〜図18は、本実施形態におけるカメラ付き携帯電話機1200における処理の流れを説明するための連続するフローチャートである。ここで説明される処理は、携帯電話機1100が撮影拒否プログラム132−2を読み出し実行することによって実現される。また、カメラ付き携帯電話機1200が機能制限プログラム232−2を読み出して実行することによって実現される。
図16(a)に示すように、携帯電話機1100は、第1実施形態と同様にして、カメラ付き携帯電話機1200とアドホックネットワークを形成し、撮影拒否設定141−2に基づいて撮影拒否信号222をカメラ付き携帯電話機1200に送信する(ステップS2〜S10)。但し、本実施形態では、同図(b)に示すように、撮影拒否信号222に撮影拒否設定141−2の制限解除条件141cを含めて送信する。
図17に示すように、カメラ付き携帯電話機1200は、アドホックネットワークの形成から、撮影拒否解除要求か撮影続行かの選択をユーザに求めるまでは、第1実施形態と同様にして実行する(ステップS2〜S62)。そして、機能制限されたまま撮影を続行する旨の選択が入力された場合は(ステップS60;撮影続行)、CPU210は機能制限フラグ141bに基づく機能制限を実行する。
図18に示すように、CPU210は、先ず撮影拒否信号記憶領域222Rに記憶されている撮影拒否信号222の機能制限フラグ141bを参照して、撮影機能に対応するフラグが「1」か否か、すなわち撮影機能への制限が設定されているか否かを判定する(ステップS130)。
撮影機能が制限対象となっている場合(ステップS130;YES)、CPU210は、撮影拒否信号222に含まれる制限解除条件141cを参照して、撮影許可条件を満たしているか否かを判定する(ステップS132)。例えば、図13で示した撮影許可条件143が設定されている場合、CPU210はカメラ付き携帯電話機1200の装置ID又は電話番号を、撮影許可条件143で指定されているそれと比較し、一致すれば条件を満たすと判定する。
撮影許可条件143を満たさないと判定した場合には(ステップS132;NO)、第1実施形態と同様にして、撮影拒否によって撮影できない旨ディスプレイ1204に表示させ(ステップS134;S82に相当)、所定時間経過後にステップS42に移行する。一方、撮影許可条件143を満たすと判定した場合には撮影可能となる(ステップS132;YES)。すなわち、携帯電話機1100のユーザは、例えば撮影許可条件143で家族や知人の電話番号を撮影許可条件143に設定しておくことで、自身が知っている相手に撮影を許可することができる。
撮影許可条件143を満たし撮影可能になったならば、CPU210は、撮影拒否信号記憶領域222Rに記憶されている撮影拒否信号222の制限解除条件141cを参照して、保存許可条件144が設定されているか否かを判定する(ステップS134)。
保存許可条件144が設定されている場合(ステップS134;YES)、CPU210はファインダー表示補正処理を実行して、撮影待機状態においてディスプレイ1204に表示されるファインダー表示の画像に補正し、保存許可条件144を満たす場合にどの程度画像処理が施されるかを予告する(ステップS136)。
図19は、本実施形態におけるファインダー表示補正処理の流れを説明するためのフローチャートである。同図に示すように、CPU210は先ず保存許可条件144に画像識別用基準データ173が設定されているか否かを確認する(ステップS150)。設定されている場合(ステップS150;YES)、現在撮影されているファインダー表示の画像から、この画像識別用基準データ173に基づいて秘匿対象(この場合、モデル4の姿。)が写っている部分を識別する(ステップS152)。
更に、保存許可条件144に上書用指定画像データ174が設定されている場合には(ステップS154;YES)、上書用指定画像データ174が上書される部分の輪郭線をファインダー表示上に描画する(ステップS156)。具体的には、上書用指定画像データ174が識別部分を覆うように表示させる倍率を算出し、この倍率で上書した場合における輪郭線に、例えば黄色でラインを描画する。保存許可条件144に上書用指定画像データ174が設定されていない場合には(ステップS154;NO)、識別した部分の輪郭線をファインダー表示上に描画する(ステップS158)。
次に、CPU210は、保存許可条件144に著作物判別フラグが設定されていて、それが「1(著作物)」である場合には(ステップS160;YES)、秘匿対象が著作物であり扱いにより注意を要すると判断して、先に描画された輪郭線を予め定められた指定
色で描画する(ステップS162)。
次に、CPU210は、保存許可条件144に周囲指定のフラグが設定されているか否かを判定する(ステップS164)。設定されている場合(ステップS164;YES)、先ず、撮影拒否信号222に含まれる携帯電話機1100の位置情報と、現在のカメラ付き携帯電話機1200の位置情報と、レンズ方向検出部252によって検出されたレンズ方向と、レンズの仕様とから、ファインダー表示されている画像中における携帯電話機1100の位置を幾何的に算出し判定する(ステップS166)。次いで、ファインダー表示されている画像から、判定された位置を中心に周囲指定された範囲に該当する部分を幾何的に算出し判定し(ステップS168)、この該当部分の輪郭線をファインダー表示に描画する(ステップS170)。
したがって、これらの処理によって、撮影待機状態におけるディスプレイ1204には、保存許可条件144を満たす場合に画像処理される範囲が輪郭線表示されるので、撮影者は撮影後の状態を事前に知り、撮影するタイミングや構図を考えるといったことができる。尚、輪郭線表示をするとしたが、輪郭線の代わりに輪郭線の内部も含めて網掛け表示をする構成としても良いのは勿論である。
図18において、ファインダー表示補正処理を実行した状態で、撮影操作を検知したならば(ステップS84)、CPU210は撮影画像データを撮影画像データ記憶領域221Rに一時的に記憶させ、ファインダー表示に代えて、撮影画像のプレビュー表示をする(ステップS86〜S88)。
次に、CPU210は、保存機能への制限が設定されているか否かを確認する。設定されている場合は(ステップS90;YES)、更に、撮影拒否信号222に含まれる制限解除条件141cを参照して、保存許可条件144が設定されているか否かを判定する(ステップS140)。
保存許可条件144が設定されていない場合(ステップS140;NO)は、第1実施形態と同様にして、CPU210はディスプレイ1204に撮影拒否によって保存できない旨表示するとともに、スピーカ1218から所定の音声を出力してユーザに報知する(ステップS142;ステップS92に相当)。そして、所定時間経過後にRAM220の撮影画像データ記憶領域221Rに記憶されている撮影画像データを自動的に消去する(ステップS144;ステップS94に相当)。
一方、保存許可条件144が設定されている場合(ステップS140;YES)、CPU210は、撮影画像データ記憶領域221Rに一時的に記憶されている撮影画像データに保存許可条件対応処理を実行して保存許可条件144を満たすように画像処理する(ステップS146)。
図20は、本実施形態における保存許可条件対応処理について説明するためのフローチャートである。同図に示すように、CPU210は先ず保存許可条件144に画像識別用基準データ173が設定されているか否かを確認する。設定されている場合(ステップS180;YES)、CPU210は、RAM220に一時的に記憶されている撮影画像データから、画像識別用基準データ173に基づいて秘匿対象(この場合、モデル4の姿。)が写っている部分を識別する(ステップS182)。
そして、保存許可条件144に上書用指定画像データ174が設定されている場合には(ステップS184;YES)、識別した部分の中心と上書用指定画像データ174の中心とを合わせて、撮影画像データに上書用指定画像データ174を上書合成する(ステップS186)。具体的には、上書用指定画像データ174が識別部分を覆うように適当な倍率を算出し、この倍率に拡大した上書用指定画像データ174で識別部分を書き換える。保存許可条件144に上書用指定画像データ174が設定されていない場合には(ステップS184;NO)、識別部分を秘匿するように画像処理する(ステップS188)。具体的には、例えばモザイク処理をする。
次に、保存許可条件144に著作物判別フラグが設定されていて、それが「1(著作物)」である場合には(ステップS190;YES)、CPU210は識別部分又は先に上書合成した部分を予め定められた指定色に変更する(ステップS192)。例えば、識別部分を塗り潰すとしても良いし、指定色のモノトーン表示にする、或いは特定の色成分を増加させるとしても良い。
次に、CPU210は、保存許可条件144に周囲指定のフラグが設定されているか否かを判定する(ステップS194)。設定されている場合(ステップS194;YES)、先ず、撮影拒否信号222に含まれる携帯電話機1100の位置情報と、現在のカメラ付き携帯電話機1200の位置情報と、レンズ方向検出部252によるレンズ方向と、レンズの仕様とから、撮影画像中における携帯電話機1100の位置を幾何的に算出し判定する(ステップS196)。次いで、撮影画像から、判定された位置を中心に周囲指定された範囲に該当する部分を幾何的に算出し判定して(ステップS198)、この周囲指定された範囲に該当する部分を秘匿するように画像処理する(ステップS200)。
これによって、カメラ付き携帯電話機1200から被写体であるモデル4までの距離に係らず、携帯電話機1100の周囲の範囲(例えば、半径1mの範囲。)に画像処理が施されることになる。
次ぎに、CPU210は、保存許可条件144に検閲条件144bが設定されているか否かを判定する(ステップS202)。設定されている場合(ステップS202;YES)、カメラ付き携帯電話機1200は、撮影拒否信号222を発信した携帯電話機1100に撮影画像データを送信する(ステップS204)。
図16において、該携帯電話機1100は、この撮影画像データを受信したならば(ステップS220;YES)、受信した撮影画像データをディスプレイ1104に表示するとともに、この画像を保存すことを許可するか否かの選択画面を表示する(ステップS222)。ユーザによって、保存の許可又は不許可の選択が入力されたならば(ステップS224)、その結果を許諾信号として撮影画像データを送信してきたカメラ付き携帯電話機1200に返信する(ステップS226)。
図20において、カメラ付き携帯電話機1200は、許諾信号を受信し(ステップS206)、許諾信号が不許可を示す場合(ステップS208;NO)、ディスプレイ1204に保存条件を満たせないために、撮影画像データを保存できない旨表示するとともに、スピーカ1218から音声で報知する(ステップS210)。そして、一定時間経過後にRAM220に一時的に記憶されていた撮影画像データを自動的に消去する。
したがって、保存許可条件対応処理によって、撮影された画像の携帯電話機1100のユーザであるモデル4の写っている部分に画像処理を施して、モデル4が写っていることを分からなくすることができる。また、検閲を実施して、撮影された画像をモデル4自身で確認して、保存を許可するか否かを決定することができる。
図18において、保存許可条件対応処理を実行したならば、CPU210は第1実施形態と同様にして、閲覧機能への制限が設定されているか否かに応じて、保存許可条件対応処理された画像をメモリカード1212に保存する(ステップS96〜S100)。そして、携帯電話機1100に撮影完了信号を送信し、返信された着信音データ142を受信し、一定時間、スピーカ1218で再生出力する(ステップS102〜S106)。
図21は、本実施形態のカメラ付き携帯電話機1200における画像閲覧処理の流れについて説明するためのフローチャートである。ここで説明される処理は、CPU210が画像閲覧プログラム233−2を読み出して実行することによって実現される。
同図に示すように、画像閲覧処理が実行されたならば、CPU210は先ずメモリカード1212に保存されている撮影画像データの一覧を表示し(ステップS110)、所定の選択操作によって画像が選択されたならば(ステップS112)、選択された画像がコード化されているか否かを判定する(ステップS114)。
選択された画像がコード化されていない場合は(ステップS114;NO)、この画像をディスプレイ1204に表示してユーザに閲覧させ(ステップS116)、閲覧処理の終了操作されなければ一覧表示に戻る(ステップS120;NO)。
選択された画像がコード化されている場合は(ステップS114;YES)、CPU210は、撮影拒否信号記憶領域222Rに記憶されている撮影拒否信号222の制限解除条件141cを参照し、閲覧許可条件145をディスプレイ1204に表示させるとともに、制限解除を実行するか否か、すなわち、この閲覧許可条件145に応じるか否かの選択肢とをディスプレイ1204に表示させる(ステップS230)。例えば、閲覧許可条件145に課金条件145aが設定されている場合には、閲覧するために振込が必要であることを表示して、振込処理を実行するか否かの選択肢を表示する。
ユーザが表示された閲覧許可条件145を確認して、制限解除をするか否かを入力し(ステップS232)、制限解除を実行しない選択が入力された場合(ステップS234;NO)、閲覧処理の終了操作がされなければ一覧表示に戻る(ステップS120;NO)。したがって、閲覧機能が制限されている場合、画像を撮影し保存できても、カメラ付き携帯電話機1200のユーザ(撮影者)はそれを見ることはできない。一方、制限解除を実行する選択が入力された場合(ステップS234;YES)、CPU210は閲覧許可条件対応処理を実行する(ステップS236)。
図22は、本実施形態における閲覧許可条件対応処理の流れを説明するためのフローチャートである。同図に示すように、先ずCPU210は、RAM220に記憶されている撮影拒否信号222の制限解除条件141cを参照して、閲覧許可条件145を確認する(ステップS250)。
課金条件が設定されている場合(ステップS252;YES)、CPU210は金融機関の電子決済をするサーバ装置とインターネットを介してアクセスし(ステップS254)、課金条件145aで指定されている指定口座に指定金額を振り込む手続きを実行する(ステップS256)。そして、振込がされたことを示す振込確認を該サーバ装置から受信したならば(ステップS258;YES)、CPU210は、閲覧条件を満たしたと判断し、閲覧対象とされる撮影画像データをデコードする(ステップS260)。
次に、閲覧許可条件145として特定のウェブサイトを閲覧するように視聴条件145bが設定されている場合(ステップS262;YES)。CPU210はウェブサイト閲覧プログラム235を読み出して実行し、指定されているウェブサイトにアクセスして(ステップS264)、視聴条件145bで指定されている視聴指定ファイルをダウンロードして表示や音声出力する(ステップS266)。そして、視聴指定ファイルがダウンロードされ出力されたならば(ステップS268;YES)、CPU210は閲覧許可条件を満たしたと判断し、閲覧対象とされる撮影画像データをデコードする(ステップS270)。
閲覧許可条件145としてCMを視聴するよう視聴条件145bが設定されている場合(ステップS272;YES)。CPU210は、TVチューナ部266でTV放送電波を受信してTV放送をディスプレイ1204に表示させる(ステップS274)。そして、放送内容を逐一視聴条件145bで指定されている指定CMデータと比較し一致した場合(ステップS276;YES)、CPU210は閲覧許可条件を満たしたと判断し、閲覧対象とされる撮影画像データをデコードする(ステップS278)。
図21において、閲覧許可条件対応処理を終えるとステップS114に移行する。閲覧許可条件対応処理を終えた画像は、デコードされて表示可能となっているので再生表示されることになる(ステップS226)。したがって、閲覧制限が解除され、ユーザは保存されている画像をみることができる。
[画面表示例の説明]
図23は、本実施形態のファインダー表示補正処理におけるカメラ付き携帯電話機1200の画面表示の一例を示す図である。同図(a)はステップS158に相当する。ファインダー画像P20には、画像識別用基準データ173に基づいて識別された部分の外縁に沿って輪郭線L1が描画されている。上書用指定画像データ174が設定されている場合は、同図(b)に示すように、この輪郭線L1は上書用指定画像の外縁に沿って描画される(ステップS156に相当。)。また、同図(c)はステップS170に相当し、ファインダー画像P20内における携帯電話機1100の位置P22を中心に周囲指定された範囲に輪郭線L2が描画される。
図24は、本実施形態における保存許可条件対応処理された画像の一例を示す図である。同図(a)はステップS188に相当する。撮影画像P24にモデル4が写っている部分にはモザイク処理P25が施される。上書用指定画像データが設定されている場合は、同図(b)に示すように、撮影画像P24にモデル4が写っている部分に上書用指定画像データP26が上書合成される(ステップS186に相当。)。
更に、被写体が著作物に該当する場合には、同図(c)に示すように、例えば上書用指定画像データの部分を指定色に変更する(ステップS192に相当。)。また、同図(d)はステップS200に相当し、撮影画像P24における携帯電話機100の位置P27を中心に周囲指定された範囲にモザイク処理P28が施される。
図25は、本実施形態における画像閲覧処理におけるカメラ付き携帯電話機1200の画面表示例を示す図である。同図(a)は、ステップS110に相当する。ディスプレイ1204には既にメモリカード1212に保存されている撮影画像の一覧表示P8が表示される。この一覧表示P8において、選択された画像(この場合、「FILE0014」)がコード化されている場合、同図(b)に示すように、ディスプレイ1204には閲覧許可条件145を表示する条件表示P30と、制限解除を実行するか否かの選択肢P31が表示される(ステップS230に相当)。
ウェブサイトの視聴が閲覧許可条件である場合、同図(c)に示すように、指定されたウェブサイトにアクセスして指定ファイルを表示する(ステップS266に相当)。この場合、指定ファイルにあたるノートパソコンの新発売を告知する画像P32が表示されている。そして、指定ファイルを表示したならば、閲覧対象の撮影画像データがデコードされ、同図(d)に示すように、ディスプレイ1204に撮影画像P24が表示される(ステップS236→S114;NO→S116に相当)。
〔第3実施形態〕
次に、本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態では、パスワードを入力することによって機能制限を解除する形態を例に挙げて説明する。尚、本実施形態は基本的に第2実施形態と同様の構成によって実現可能であり、第1及び第2実施形態と同様の構成要素については同じ符号を付け、詳細な説明は省略するものとする。
[機能ブロックの説明]
図26は、本実施形態におけるカメラ付き携帯電話機1200の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。同図に示すように、本実施形態では特に、ROM230に第2実施形態における機能制限プログラム232−2に相当する機能制限プログラム232−3と、第2実施形態における機能制限解除プログラム234に相当する機能制限解除プログラム234−3とを記憶している。CPU210は、機能制限解除プログラム234−3を読み出して実行することによって、入力されたパスワードが撮影拒否信号222に含まれるパスワードと一致した場合に機能制限を解除する機能を実現することができる。
図27は、本実施形態における携帯電話機1100の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。本実施形態では特に、撮影拒否設定141にパスワード設定146を含んでいる。また、ROM130は、第2実施形態における撮影拒否プログラム132−2に相当する撮影拒否プログラム132−3を記憶している。CPU210はこの撮影拒否プログラム132−3によって予めパスワード設定146を設定することができる。
図28は、本実施形態におけるパスワード設定146の一例を示す図である。パスワード設定146は、カメラ付き携帯電話機1200で機能制限を解除するためのパスワードである。パスワードは、例えば、第1パスワード146a〜第4パスワード146dといった複数種類のパスワードをそれぞれ設定することが可能であり、携帯電話機1100のユーザは、予めパスワードを設定しておく。そして、パスワード設定146は、撮影拒否信号222に含まれてカメラ付き携帯電話機1200に送信される。
第1〜第4の各パスワードは、解除することのできる機能制限が異なる。例えば、第1パスワード146aは所謂「ワイルドパスワード」「共通パスワード」としての意味を有し、カメラ付き携帯電話機1200で第1パスワード146aが入力されると機能制限全般が解除される。すなわち、撮影拒否が無効になる。同様に、第2パスワード146bは閲覧制限を解除し、第3パスワード146cは閲覧制限と保存制限を解除することができる。また、第4パスワード146dは、閲覧許可条件をクリアし無効にすることができる。尚、パスワードの種類やパスワードが解除できる機能の組み合わせは、適宜設定しても良い。
[処理の流れの説明]
図29は、本実施形態のカメラ付き携帯電話機1200における処理の流れを説明するためのフローチャートである。同図に示すように、基本的に第2実施形態と同様であるが、機能制限の報知の後に撮影続行の選択がされた場合(ステップS60;撮影続行)、パスワード処理を実行し機能制限を解除する(ステップS300)。
図30は、本実施形態におけるパスワード処理の流れを説明するためのフローチャートである。CPU210は、先ずパスワードの入力を受けつける(ステップS302)。具体的には、ディスプレイ1204に所定のパスワード入力画面を表示させて、ユーザに操作入力キー1210からパスワードを入力させる。
次に、CPU210は、入力されたパスワードと、RAM220の撮影拒否信号記憶領域222Rに記憶されている撮影拒否信号222のパスワード設定146とを比較する。
入力されたパスワードが第1パスワード146aと合致した場合(ステップS304;YES)、CPU210はワイルドパスワードが入力されたと判断し、撮影拒否信号記憶領域222Rに記憶されている撮影拒否信号222の機能制限フラグ141bの「閲覧」「保存」「撮影」の各機能に対応するフラグを「0(制限無し)」に更新し(ステップS312〜S316)、パスワード処理を終了する。したがって、以降の処理では機能制限が設定されていないと判定され、事実上、制限を解除したことになる。
同様にして、入力されたパスワードが第2パスワード146bと合致した場合(ステップS306;YES)、CPU210は撮影拒否信号記憶領域222Rに記憶されている撮影拒否信号222の機能制限フラグ141bの「保存」と「撮影」の各機能に対応するフラグを「0(制限無し)」に更新する(ステップS314〜S316)。例えば、「閲覧」「保存」「撮影」全てについて機能制限が設定されている場合、閲覧機能についてのみ制限を解除することができる。
入力されたパスワードが第3パスワード146cと合致した場合(ステップS308;YES)、CPU210は撮影拒否信号記憶領域222Rに記憶されている撮影拒否信号222の機能制限フラグ141bの「撮影」に対応するフラグを「0(制限無し)」に更新する(ステップS316)。例えば、「閲覧」「保存」「撮影」全てについて機能制限が設定されている場合、閲覧機能と保存機能とについて制限を残すことができる。
入力されたパスワードが第4パスワード146dと合致した場合(ステップS310;YES)、CPU210は撮影拒否信号記憶領域222Rに記憶されている撮影拒否信号222の制限解除条件141cの内、閲覧許可条件145の課金条件145aをクリアする(ステップS318)。したがって、課金せずに閲覧させることができる。
[画面表示例の説明]
図31は、本実施形態におけるパスワード処理に係る画面表示の一例を示す図である。同図(a)はステップS58に相当し、ディスプレイ1204には制限が設定されている機能を表示する制限通知表示P1と、撮影拒否の解除要求を実行する選択肢表示P2と、制限のまま撮影を続行するためにパスワードを入力する選択肢表示P30が表示される。操作入力キー1210から選択肢表示P2,P30に対応するキーを操作するとそれぞれの選択内容が実行される。同図(b)はステップS302に相当するパスワードの入力画面の一例である。ユーザは入力欄P31の文字数のパスワードを操作入力キー1210から入力する。そして、入力されたパスワードに応じて機能制限が解除される。
こうしたパスワードを用いた機能制限の解除は、次のような状況において特に有効である。例えば、新製品の発表会や映画の新作発表会などの場合、主催者が予め報道関係者にのみ第1パスワード146aを通達しておくことによって、一般参列者には撮影を制限し、報道向けには撮影を許可することができる。
また例えば、団体撮影する場合、撮影範囲に複数の携帯電話機1100が入ることになる。この場合、カメラ付き携帯電話機1200は、複数箇所から撮影拒否信号を受信し撮影拒否信号記憶領域222Rに複数種類の撮影拒否信号を記憶することとなる。団体撮影するためには、撮影拒否信号毎に制限解除をする必要があり大変手間がかかる。しかし、予め第1パスワード146aとして共通のパスワードを取り決めておくことによって、撮影者はカメラ付け携帯電話機1200にこの共通パスワードを入力するだけで機能制限を一気に解除することができる。
〔第4実施形態〕
次に、本発明の第4実施形態について説明する。本実施形態では、保存されている撮影画像データの他のアプリケーションプログラムによる使用、すなわち該アプリケーションを介した閲覧にまで閲覧制限を拡張した場合について説明する。尚、本実施形態は、基本的に第2又は第3実施形態と同様の構成によって実現可能であり、第2及び第3実施形態と同様の構成要素については同じ符号を付けて、詳細な説明は省略するものとする。
[機能ブロックの説明]
図32は、本実施形態におけるカメラ付き携帯電話機1200の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。本実施形態では、特にROM230に第3実施形態における機能制限プログラム232−3に相当する機能制限プログラム232−4と、アプリケーションプログラムの一つである電子メールプログラム237とを記憶している。また、機能制限プログラム232−4は、利用制限プログラム236を含んでいる。この利用制限プログラム236は、CPU210にアプリケーションプログラムによる撮影画像データを利用する処理を制限する機能を実現させる。
アプリケーションプログラムによる撮影画像データを利用する処理とは、例えば、電子メールプログラム237によって電子メールを作成し保存されている撮影画像を添付することや、レタッチプログラムによって撮影画像にレタッチを施すことや、外部のパソコン等に転送することである。利用制限プログラム236は、これらの処理も閲覧機能の一部としてこれを制限し、添付やレタッチ、転送等をできなくする。
携帯電話機1100については、第3実施形態と同様の機能構成によって実現できるので、説明は省略する。
[処理の流れの説明]
次に、電子メールプログラム237によって撮影画像データ273が電子メールに添付・送信される場合を例に処理の流れを説明する。
図33は、本実施形態における利用制限処理の流れを説明するためのフローチャートである。ここで説明される処理は、CPU210がシステムプログラム231及び利用制限プログラム236を読み出して実行することによって実現される。
同図に示すように、CPU210は、オペレーティングシステムのレベルにおいて、記憶媒体272に保存されている撮影画像データ273へのファイル操作を検知したならば(ステップS340)、ファイル操作を要求したアプリケーションプログラムの処理の実行を一時中断させる(ステップS342)。
次に、該ファイル操作が画像閲覧プログラム233による場合(ステップS344;YES)、画像閲覧処理(第2実施形態を参照。)の実行を再開させる(ステップS346)。すなわち、画像閲覧処理において閲覧する画像が選択された段階で、ステップS340において、保存されている撮影画像データ273を展開するファイル操作として検知されるが、本実施形態における画像閲覧処理には既に機能制限のための処理が折り込まれているのでそのまま処理を再開させる。
ファイル操作が電子メールプログラム237による場合(ステップS348;YES)、CPU210は撮影拒否信号記憶領域222Rを参照して閲覧機能への制限が設定されているか否かを判定する(ステップS350)。閲覧機能への制限が設定されている場合(ステップS350;YES)、CPU210は、閲覧許可条件145をディスプレイ1204に表示させるとともに、制限解除を実行するか否か、すなわち、この閲覧許可条件145に応じるか否かの選択肢とをディスプレイ1204に表示させる(ステップS352)。例えば、閲覧許可条件145に課金条件145aが設定されている場合には、閲覧するために振込が必要であることを表示して、振込処理を実行するか否かの選択肢を表示する。
ユーザが表示された閲覧許可条件145を確認して、制限解除をするか否かを入力し(ステップS354)、制限解除を実行しない選択が入力された場合(ステップS356;NO)、撮影拒否によって撮影画像を利用できない旨表示するとともに、音声で報知する(ステップS358)。したがって、閲覧機能が制限されている場合、画像を撮影し保存できても他のアプリケーションで使用することはできない。
一方、制限解除を実行する選択が入力された場合(ステップS356;YES)、CPU210は閲覧許可条件対応処理(図22参照)を実行して、閲覧許可条件145に応じて制限を解除する(ステップS360)。例えば、閲覧許可条件145として、課金条件145aが設定されている場合、所定の金融機関サーバ装置に自動的にアクセスして、振込手続きを実行して撮影画像データ273をデコードする。そして、中断していた当該アプリケーションの処理を実行再開させる(ステップS362)。したがって、閲覧制限によってコード化されていたデータを利用可能にし、電子メールに添付して利用させることができる。
[画面表示の説明]
図34は、本実施形態における利用制限処理の画面表示例を示す図であって、閲覧許可条件145として課金条件145aが設定されている場合を示している。
同図(a)は電子メールプログラム237を実行して、メール本文を作成した後に保存されている撮影画像データ273を選択する状態を示しており、ディスプレイ1204には、本文表示P40と選択表示P41が表示されている。
選択表示P41で添付する撮影画像データ(厳密には、添付する撮影画像データのファイル)を選択すると、ファイル操作が検知され添付処理が中断される。そして、同図(b)に示すように、制限解除条件の表示P42と、解除を実行するか否かを選択する選択肢P43が表示される(ステップS352に相当)。
ここで解除実行の選択が入力されると、同図(c)に示すように、金融機関サーバ装置に接続して課金の振込処理を実行する(ステップS360に相当)。そして、同図(d))に示すように、振込が完了すると電子メールプログラム237による添付処理が再開され、選択した撮影画像を電子メールに添付することができる(ステップS362に相当)。
〔第5実施形態〕
次に、本発明の第5実施形態について説明する。本実施形態では、カメラ付き携帯電話機1200が撮影実行時に撮影方向に向けて所定の撮影完了信号を送信し、これを受信した携帯電話機1100が撮影拒否信号を返信する形態について説明する。尚、第1〜第4実施形態と同様の構成要素については同じ符号を付け、詳細な説明を説明するものとする。
[構成の説明]
図35は、本実施形態におけるカメラ付き携帯電話機1200の構成を説明するための(a)正面外観図と(b)背面外観図及び(c)近距離無線の指向性に関して説明するための図である。
同図(a)(b)に示すように、本実施形態における近距離無線通信モジュール1211は、パッチアンテナ1219を備える。パッチアンテナ1219は、パッチ状導体と誘導体で構成される平面アンテナの一種であり、主放射面に指向性を有する。本実施形態では、パッチアンテナ1219の主放射面はカメラモジュール1202のレンズ1202aの撮影方向に向けられて設定されており、同図(c)に示すように、パッチアンテナ1219の指向性範囲Mは、レンズ1202aの画角θより大きくなるように設定されている。単体のアンテナでこうした指向性範囲を確保できない場合には、設置角度の異なる複数のアンテナを用いる構成としても良い。尚、パッチアンテナ1219の通信距離は、携帯電話機1100の近距離無線通信モジュール1107と同程度又はそれ以上とする。すなわち、カメラ付き携帯電話機1200は、撮影範囲に入っている携帯電話機1100に限定して通信することができる。
[機能ブロックの説明]
図36は、本実施形態におけるカメラ付き携帯電話機1200の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。同図に示すように、本実施形態におけるカメラ付き携帯電話機1200は、第1実施形態における近距離無線通信部264に代わって、信号送出方向に指向性を有する有指向性近距離無線通信部267を備える。図35では、近距離無線通信モジュール1211及びそのパッチアンテナ1219がこれに該当する。
また、ROM230には、撮影部250によって画像を撮影し、撮影した画像を記憶媒体272に保存した後、有指向性近距離無線通信部267から所定の撮影完了信号を送信する機能をCPU210に実現させるための撮影完了信号送信プログラム238を記憶している。
図37は、本実施形態における携帯電話機1100の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。同図に示すように、本実施形態における携帯電話機1100は、ROM130に、第1実施形態における撮影拒否プログラム132に相当する撮影拒否プログラム132−5を記憶している。この撮影拒否プログラム132−5は、CPU210に近距離無線通信部164でカメラ付き携帯電話機1200から送出された撮影完了信号を受信した場合に、当該カメラ付き携帯電話機1200へ撮影拒否信号を返信する機能を実現する。
本実施形態における撮影拒否信号には、携帯電話機1100のユーザが撮影を望んでいない旨の警告文等の文書データ149を含めることが可能である。その内容は予め所定の手続きによって設定され、内蔵フラッシュメモリ140の撮影拒否設定141に記憶されている。
[処理の流れの説明]
図38は、本実施形態における処理の流れを説明するためのフローチャートである。ここで説明される処理は、携帯電話機1100が撮影拒否プログラム132−5を読み出して実行し、カメラ付き携帯電話機1200が撮影完了信号送信プログラム238を読み出して実行することによって実現される。
同図に示すように、先ずカメラ付き携帯電話機1200の有指向性近距離無線通信部267と、携帯電話機1100の近距離無線通信部164との間でアドホックネットワークを形成する(ステップS500、S520)。図35(c)で示したように、有指向性近距離無線通信部267の指向範囲は、撮影部250の画角より大きく設定されているので、撮影範囲に入り、且つ通信距離内に存在する携帯電話機1100の近距離無線通信部164との間で通信が確立されることとなる。
次に、カメラ付き携帯電話機1200のCPU210は、撮影操作を検知し(ステップS502)、撮影処理する(ステップS504)。そして、撮影された画像を保存する(ステップS506)。具体的には、ユーザによって操作入力キー1210で所定の撮影操作(レリーズ操作)が入力された場合に、撮影部250で撮影した画像を一旦RAM220の撮影画像データ記憶領域221Rに記憶させたのち、画像圧縮処理等の所定の処理を施した後、記憶媒体272に撮影画像データ273として記憶し保存する。
そして、CPU210は、アドホックネットワークを形成している携帯電話機1100に向けて、有指向性近距離無線通信部267から所定の撮影完了信号を送出する(ステップS508)。すなわち、この撮影完了信号は携帯電話機1100のユーザ(この場合、モデル4;図1参照。)が被写体となったことを通知する役目を果すので、「被写体信号」とも言える。
携帯電話機1100は、この撮影完了信号を近距離無線通信モジュール1107で受信した場合(ステップS522;YES)、RAM120の撮影拒否設定141を参照し、撮影拒否実行フラグが「1(撮影拒否を実行する)」の場合(ステップS524;YES),この撮影完了信号を送出したカメラ付き携帯電話機1200へ向けて撮影拒否信号を返信する(ステップS526)。
カメラ付き携帯電話機1200は、有指向性近距離無線通信部267で所定時間撮影拒否信号の受信を待機し、その間に撮影拒否信号を受信した場合(ステップS510;YES)、ディスプレイ1204に撮影拒否された旨表示し、スピーカ1218から音声出力してユーザに報知する(ステップS512)。撮影拒否信号に、警告文等の文書データが含まれている場合は、これを表示するとしても良い。そして、一定時間報知を実行したのち、記憶媒体172に記憶されている撮影されて保存されたばかりの撮影画像データ273を自動的に消去する(ステップS514)。
したがって、携帯電話機1100のユーザは、撮影されることを望まなければ予め撮影拒否の実行を設定しておくことによって、該ユーザが知らぬままにカメラ付き携帯電話機1200で撮影された場合でも、撮影された画像を自動的に消去させ自身の肖像権を守ることができる。
〔変形例の説明〕
以上、本発明の第1〜第5実施形態について説明したが、本発明がこれらに限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱せず且つ同様の作用や効果を奏する限りにおいて、適宜構成要素の追加・省略・変更をしても良い。
例えば、携帯電話機1100は人間が所持しているものとして説明したが、携帯電話機1100又はこれに相当する装置を展示物に具備させるとしても良い。例えば、新製品の発表会で勝手に撮影がされないように、この新製品に携帯電話機1100又はこれに相当する装置を設置することによって撮影を拒否することができる。同様のことは、絵画やアニメ等のキャラクタの展示にも言える。また、店舗や乗物内での撮影を制限したい場合には、店舗や乗物内に適当数の携帯電話機1100又はこれに相当する装置を配置することによって撮影を制限することができる。
また、カメラ付き携帯電話機1200において、撮影拒否信号を受信した場合にこれをユーザに報知する際、ディスプレイ1204への画像表示及びスピーカ1218からの音声出力(擬似的な人間音声又は警告音)としたがこれに限らず、例えばLEDなどの発光素子を備えてこれを明滅させる、或いはバイブレータなどの可動素子を駆動させて体感によってユーザに報知する構成としても良いのは勿論である。
また、カメラ付き携帯電話機1200及び携帯電話機1100が、それぞれの位置情報を取得する方法を、それぞれが具備するGPS等を用いる構成としたがこれに限らない。例えば、ステップS8(図4参照)及びステップS54(図5参照)において、カメラ付き携帯電話機1200及び携帯電話機1100へ携帯電話サービスを提供する事業者等が提供する位置情報サービスを利用する構成としても良い。また更には、ステップS54やステップS166(図19参照)において、カメラ付き携帯電話機1200のカメラモジュール1202がAF(オートフォーカス)機能を有している場合には、携帯電話機1100までの相対位置を求める際にAF機能の測距によってフォーカスが合っている被写体(携帯電話機1100を所持するモデル4)までの距離を計測する構成としても良い。
また、CCD素子などを用いたデジタル撮影を対象として説明したがこれに限らず、銀塩フィルムを使用するカメラのシステム制御に適用しても良い。この場合、例えば、撮影拒否信号を受信した場合にシャッターを駆動させないように制御して撮影を制限し、露出制御を故意にフィルムのラチチュードを超える値に変更することやフィルムのコマ装填を実行しないことによって保存を制限することによって、同様に機能制限することが可能となる。
第1実施形態におけるシステム構成の一例を示す図。 第1実施形態におけるカメラ付き携帯電話機の機能構成の一例を示す機能ブロック図。 第1施形態における携帯電話機の機能構成を示す機能ブロック図。 第1実施形態における携帯電話機の処理の流れを説明するためのフローチャート。 第1実施形態におけるカメラ付き携帯電話機の処理の流れを説明するための連続するフローチャート。 図5からつづくフローチャート。 第1実施形態のカメラ付き携帯電話機における画像閲覧処理の流れについて説明するためのフローチャート。 第1実施形態のカメラ付き携帯電話機における撮影機能が制限されている場合の画面表示例を示す図。 第1実施形態のカメラ付き携帯電話機における画面表示例を示す図。 第2実施形態におけるカメラ付き携帯電話機の機能構成の一例を示す機能ブロック図。 第2実施形態における携帯電話機の機能構成の一例を示す機能ブロック図。 第2実施形態における撮影拒否設定のデータ構成の一例を示す図。 第2実施形態における撮影許可条件の一例を示す図。 第2実施形態における保存許可条件の一例を示す図。 第2実施形態における閲覧許可条件の一例を示す図。 第2実施形態における携帯電話機の処理の流れを説明するためのフローチャート。 第2実施形態におけるカメラ付き携帯電話機の処理の流れを説明するための連続するフローチャート。 図17からつづくフローチャート。 第2実施形態におけるファインダー表示補正処理の流れを説明するためのフローチャート。 第2実施形態における保存許可条件対応処理について説明するためのフローチャート 。 第2実施形態におけるカメラ付き携帯電話機の画像閲覧処理の流れについて説明するためのフローチャート。 第2実施形態における閲覧許可条件対応処理の流れを説明するためのフローチャート。 第2実施形態のファインダー表示補正処理における画面表示の一例を示す図。 第2実施形態における保存許可条件対応処理された画像の一例を示す図。 第2実施形態における画像閲覧処理における画面表示例を示す図。 第3実施形態におけるカメラ付き携帯電話機の機能構成の一例を示す機能ブロック図。 第3実施形態における携帯電話機の機能構成の一例を示す機能ブロック図。 第3実施形態におけるパスワード設定の一例を示す図。 第3実施形態におけるカメラ付き携帯電話機の処理の流れを説明するためのフローチャート。 第3実施形態におけるパスワード処理の流れを説明するためのフローチャート。 第3実施形態におけるパスワード処理に係る画面表示の一例を示す図。 第4実施形態におけるカメラ付き携帯電話機の機能構成の一例を示す機能ブロック図。 第4実施形態における利用制限処理の流れを説明するためのフローチャート。 第4実施形態における利用制限処理の画面表示例を示す図。 第5実施形態におけるカメラ付き携帯電話機の構成を説明するための(a)正面外観図と(b)背面外観図及び(c)近距離無線の指向性に関して説明するための図。 第5実施形態におけるカメラ付き携帯電話機の機能構成の一例を示す機能ブロック図。 第5実施形態における携帯電話機の機能構成の一例を示す機能ブロック図。 第5実施形態における処理の流れを説明するためのフローチャート。
符号の説明
110 CPU
130 ROM
132 撮影拒否プログラム
140 内蔵フラッシュメモリ
141 撮影拒否設定
141b 機能制限フラグ
141c 制限解除条件
143 撮影許可条件
144 保存許可条件
145 閲覧許可条件
146 パスワード設定
154 位置情報取得部
160 通信部
164 近距離無線通信部
172 記憶媒体
173 画像識別用基準データ
174 上書用指定画像データ
210 CPU
220 RAM
222R 撮影拒否信号記憶領域
230 ROM
232 機能制限プログラム
233 画像閲覧プログラム
234 機能制限解除プログラム
235 ウェブサイト閲覧プログラム
236 利用制限プログラム
237 電子メールプログラム
238 撮影完了信号送信プログラム
240 内蔵フラッシュメモリ
242 撮影時送信情報
250 撮影部
252 レンズ方向検出部
254 位置情報取得部
260 通信部
264 近距離無線通信部
267 有指向性近距離無線通信部
272 記憶媒体
273 撮影画像データ
1100 携帯電話機
1104 ディスプレイ
1107 近距離無線通信モジュール
1200 カメラ付き携帯電話機
1202 カメラモジュール
1204 ディスプレイ
1206 無線通信モジュール
1207 近距離無線通信モジュール
1208 撮影方向センサ
1209 測位モジュール
1217 近距離無線通信モジュール
1219 パッチアンテナ
1300 発信機
1307 近距離無線通信モジュール
P1,P4,P6,P9 制限通知表示
P5,P20 ファインダー画像
P7 プレビュー画面
P24 撮影画像
L 輪郭線

Claims (26)

  1. 被写体を電子的に撮影する撮影手段と、
    この撮影手段によって撮影された画像を保存する画像保存手段と、
    この画像保存手段によって保存された画像を閲覧する閲覧手段と、
    被写体の当該撮影制限装置に対する操作に応答して機能制限信号と機能制限解除信号とを送信する撮影制限装置と通信するための通信手段と、
    この通信手段が前記撮影制限装置から前記機能制限信号を受信した場合に、前記撮影手段、前記画像保存手段及び前記閲覧手段のうち少なくとも一つの手段の機能を制限するようにその手段を制御する機能制限処理を実行する機能制限手段と、
    前記通信手段が前記撮影制限装置から前記機能制限信号を受信した場合、前記撮影制限装置に機能制限解除信号の送信を要請する要請信号を送信する制限解除要請手段と、
    前記通信手段が前記撮影制限装置から前記機能制限解除信号を受信した場合、前記機能制限手段による機能制限処理の実行を禁止させる制御を行う機能制限解除手段と、
    を備える撮影装置。
  2. 前記通信手段が機能制限信号を受信した場合に、前記撮影手段によって撮影された画像に対する処理又は当該画像を使用した処理の実行を検出し、検出した処理の実行を制限する画像使用処理制限手段を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。
  3. 前記通信手段が機能制限信号を受信した場合に、前記機能制限処理が実行される旨を報知する報知手段を備える
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の撮影装置。
  4. 前記報知手段は、発光手段を有し、この発光手段の発光を制御することによって報知する手段である
    ことを特徴とする請求項3に記載の撮影装置。
  5. 前記通信手段が機能制限信号を受信した場合、前記撮影制限装置が前記撮影手段による撮影範囲内に含まれるか否かを判定する撮影範囲判定手段を備え、
    前記機能制限手段は、この撮影範囲判定手段によって前記撮影制限装置が撮影範囲に含まれると判定された場合に前記機能制限処理を実行する手段である、
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の撮影装置。
  6. 前記通信手段が撮影制限無効信号を受信した場合、前記機能制限信号を受信したか否かにかかわらず、前記機能制限手段による機能制限処理の実行を禁止させる制御を行う制限無効化手段を備えることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の撮影装置。
  7. 前記機能制限手段は、
    前記通信手段が機能制限信号とともに範囲指定情報を受信した場合、受信した範囲指定情報に基づいて前記撮影手段によって撮影された画像内から特定範囲を設定する特定範囲設定手段と、
    前記設定された特定範囲を視認不能とする画像処理を施す画像処理手段と、
    この画像処理手段による画像処理が施された画像を保存するように前記画像保存手段を制御することにより前記画像保存手段の機能を制限する保存機能制御手段と、
    を有することを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の撮影装置。
  8. 前記画像処理手段は、前記通信手段が機能制限信号とともに指定画像を受信した場合、受信した指定画像を前記特定範囲に上書きして画像処理する手段である
    ことを特徴とする請求項7に記載の撮影装置。
  9. 前記画像処理手段は、前記特定範囲を所定色で塗りつぶすことにより前記画像処理を行う手段である
    ことを特徴とする請求項7に記載の撮影装置。
  10. 前記撮影手段によって撮影されている画像を、前記画像処理手段が画像処理する範囲を識別可能に特別表示してプレビュー表示するプレビュー表示手段を備える
    ことを特徴とする請求項7〜9の何れか一項に記載の撮影装置。
  11. 前記通信手段が機能制限信号とともに制限解除条件の情報を受信した場合、受信した制限解除条件の情報に応じて、前記機能制限手段による機能制限処理の実行を禁止して制限を解除する制御を行う制限解除手段を備える
    ことを特徴とする請求項1〜10の何れか一項に記載の撮影装置。
  12. 前記制限解除条件には、前記制限解除の対象ユーザの電話番号が設定されており、
    予め設定された電話番号による無線電話通信を行う無線電話手段を備え、
    前記制限解除手段は、前記予め設定された電話番号が、受信した制限解除条件に設定された電話番号に該当する場合に、前記制限解除の制御を行う手段である、
    ことを特徴とする請求項11に記載の撮影装置。
  13. 前記制限解除条件には、電子決済手続及びその手続内容が設定されており、
    所定の金融機関システムと通信して電子決済処理を実行する電子決済手段を備え、
    前記制限解除手段は、受信した制限解除条件に設定された電子決済手続及びその手続内容に従って前記電子決済手段に電子決済処理を実行させた後に、前記制限解除の制御を行う手段である、
    ことを特徴とする請求項11に記載の撮影装置。
  14. 前記制限解除条件には、特定のCM放送が設定されており、
    放送を受信する放送受信手段を備え、
    前記制限解除手段は、受信した制限解除条件に設定されたCM放送を前記放送受信手段が受信した場合に、前記制限解除の制御を行う手段である、
    ことを特徴とする請求項11に記載の撮影装置。
  15. 前記通信手段が機能制限信号を受信した場合、前記撮影制限装置に前記撮影手段によって撮影された画像を送信し、送信した画像の使用許諾の諾否の信号を受信する許諾確認手段を備え、
    前記制限解除手段は、この許諾確認手段が承諾する旨の信号を受信した場合に、前記制限解除の制御を行う手段である、
    ことを特徴とする請求項11に記載の撮影装置。
  16. 前記制限解除条件には、前記制限解除手段に前記制限解除の制御を行わせるための個別パスワードが設定されており、
    パスワードを入力するパスワード入力手段を備え、
    前記制限解除手段は、このパスワード入力手段により入力されたパスワードが、受信した制限解除条件に設定された個別パスワードに一致する場合に、前記制限解除の制御を行う手段である、
    ことを特徴とする請求項11に記載の撮影装置。
  17. 前記制限解除条件には、前記制限解除手段に前記制限解除の制御を行わせるための共通パスワードが更に設定されており、
    前記制限解除手段は、前記パスワード入力手段により入力されたパスワードが、受信した制限解除条件に設定された共通パスワードに一致する場合、入力されたパスワードが前記制限解除条件に設定された個別パスワードに一致するか否かに係わらず前記制限解除の制御を行う手段である、
    ことを特徴とする請求項16に記載の撮影装置。
  18. 前記撮影手段、前記画像保存手段及び前記閲覧手段それぞれに対応するパスワードが予め設定されており、
    パスワードを入力するパスワード入力手段を備え、
    前記機能制限手段は、このパスワード入力手段により入力されたパスワードに対応する手段を制限対象から除外する制限除外手段を有する、
    ことを特徴とする請求項1〜10の何れか一項に記載の撮影装置。
  19. 前記通信手段が機能制限信号を受信した場合、前記撮影手段によって撮影が実行された際に、前記撮影制限装置に所定情報を送信する情報送信手段を備える
    ことを特徴とする請求項1〜18の何れか一項に記載の撮影装置。
  20. 自撮影装置のユーザの連絡先情報を記憶する連絡先情報記憶手段を備え、
    前記情報送信手段は、前記記憶された連絡先情報を前記所定情報として送信する手段である、
    ことを特徴とする請求項19に記載の撮影装置。
  21. 前記通信手段により受信された機能制限信号を発信した撮影制限装置から音データを受信する音データ受信手段と、
    前記撮影手段によって撮影が実行された際に、前記音データ受信手段により受信された音データをスピーカから出力することで撮影が実行された旨を報知する撮影済報知手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1〜20の何れか一項に記載の撮影装置。
  22. 前記通信手段は、近距離無線通信を行う手段である
    ことを特徴とする請求項1〜21の何れか一項に記載の撮影装置。
  23. 前記撮影制限装置は、前記撮影制限装置から機能制限解除信号を受信した場合に、当該機能制限解除信号を受信した旨を報知する
    ことを特徴とする請求項1〜22の何れか一項に記載の撮影装置。
  24. 請求項1に記載の撮影装置に前記機能制限信号を送信する機能制限信号送信手段と、
    前記撮影装置から前記要請信号を受信する要請信号受信手段と、
    この要請信号受信手段により制限解除の要請信号を受信した場合に、当該要請信号に対する許否を入力する許否入力手段と、
    この許否入力手段により許可する旨の入力がされた場合に、機能制限解除信号を送信する機能制限解除信号送信手段と、
    を備える撮影制限装置。
  25. 前記撮影制限装置から機能制限解除信号を受信した場合に、当該機能制限解除信号を受信した旨を報知する報知手段を
    備えることを特徴とする請求項24に記載の撮影制限装置。
  26. カメラ部を備えたコンピュータに、
    前記カメラ部を制御して被写体を電子的に撮影する撮影機能と、
    この撮影機能によって撮影された画像を保存する画像保存機能と、
    この画像保存機能によって保存された画像を閲覧する閲覧機能と、
    被写体の当該撮影制限装置に対する操作に応答して機能制限信号と機能制限解除信号とを送信する撮影制限装置と通信するための通信機能と、
    この通信機能によって機能制限信号が受信された場合に、前記撮影機能、前記画像保存機能及び前記閲覧機能のうち少なくとも一つの機能を制限する機能制限機能と、
    前記通信機能によって前記撮影制限装置から前記機能制限信号が受信された場合、前記撮影制限装置に機能制限解除信号の送信を要請する要請信号を送信する制限解除要請機能と、
    前記通信機能によって前記撮影制限装置から前記機能制限解除信号が受信された場合、前記機能制限手段による機能制限処理の実行を禁止させる制御を行う機能制限解除機能と、
    を実現させるためのプログラム。
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