以下、図面を参照し、本発明の実施形態を説明する。以下の各実施形態における撮影は、撮像装置が有する撮像モジュールによる撮像と、撮像に連動した各種処理とを含む。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態を説明する。図1は、本実施形態による撮像システムの構成例を示している。図1に示す撮像システムは、撮像装置10と、制御装置20とを有する。
撮像装置10は、撮像モジュール100と、第1の通信インターフェース101とを有する。撮像モジュール100(撮像デバイス)は、撮像を行い、画像データを生成する。第1の通信インターフェース101(第1の通信モジュール、第1の通信デバイス)は、制御装置20と通信を行う。例えば、第1の通信インターフェース101は、撮像モジュール100によって生成された画像データを制御装置20に送信し、撮像装置10の機能の制御に係る命令を制御装置20から受信し、受信された命令を撮像モジュール100に伝達する。撮像装置10の機能の制御に係る命令は、通信接続の確立・切断に係る命令、撮像の実行に係る命令、モードの設定・変更に係る命令、撮像装置10の電源のON・OFFに係る命令等である。
制御装置20は、第2の通信インターフェース200(第2の通信モジュール、第2の通信デバイス)と、報知インターフェース201(報知モジュール、報知デバイス)と、判定部202と、報知制御部203と、機能制限部204とを有する。第2の通信インターフェース200は、撮像装置10と通信を行う。例えば、第2の通信インターフェース200は、画像データを撮像装置10から受信し、撮像装置10の機能の制御に係る命令を撮像装置10に送信する。第1の通信インターフェース101と第2の通信インターフェース200とによって行われる、撮像装置10と制御装置20との通信は、無線通信と有線通信とのどちらであってもよい。
報知インターフェース201は、情報を報知する。報知インターフェース201は、情報を表示する表示インターフェース、音を発生する発音モジュール、振動を発生する信号発生モジュール等のいずれであってもよい。報知インターフェース201が報知する情報は、制限されている機能の内容を具体的に示す情報であってもよいし、撮影に係る何らかの機能が制限されていることのみを示す情報であってもよい。報知インターフェース201が報知する情報は、撮影に係る機能の制限を解除するか否かの確認をユーザに促す情報を含んでいてもよい。
判定部202は、撮像装置10と制御装置20とが接触しているか否か、または、撮像装置10と制御装置20との通信接続が確立されているか否かを判定する。より具体的には、撮像装置10と制御装置20とが接触している状態が継続中であるか否か、または、撮像装置10と制御装置20との通信接続が継続中であるか否か(通信接続により通信可能な状態が継続中であるか否か)を判定する。
撮像装置10と制御装置20とが接触していると判定される状態において撮像装置10と制御装置20とが直接接触しなくてもよい。例えば、スマートフォンのアクセサリカバーのような補助部材を介して撮像装置10と制御装置20とが接触してもよい。また、撮像装置10に対して制御装置20が固定されてもよい。言い換えると、撮像装置10と制御装置20との相対位置が固定されてもよい。例えば、撮像装置10と制御装置20とが直接接触し、それらの相対位置が固定されてもよい。あるいは、撮像装置10と制御装置20との間に補助部材が挿入され、撮像装置10と補助部材とが直接接触し、それらの相対位置が固定されると共に、制御装置20と補助部材とが直接接触し、それらの相対位置が固定されてもよい。
報知制御部203は、撮像装置10と制御装置20とが接触していないと判定された場合、または撮像装置10と制御装置20との通信接続が確立されていないと判定された場合、撮影に係る機能のうち制御装置20の位置(制御装置20が存在している位置)において制限される機能の情報を報知インターフェース201に報知させる。より具体的には、報知制御部203は、撮像装置10と制御装置20とが接触していない状態が継続中であると判定された場合、または撮像装置10と制御装置20との通信接続が確立されていない状態が継続中であると判定された場合、撮影に係る機能のうち制御装置20の位置において制限される機能の情報を報知インターフェース201に報知させる。
例えば、報知インターフェース201が表示インターフェースである場合、報知制御部203は、表示される情報に対応する文字、図形、パターン等の情報を報知インターフェース201に出力する。あるいは、報知インターフェース201が発音モジュールである場合、報知制御部203は、出力される音に対応する音データを報知インターフェース201に出力する。あるいは、報知インターフェース201が振動発生モジュールである場合、報知制御部203は、発生する振動に対応する振動パターンデータを報知インターフェース201に出力する。
機能制限部204は、撮像装置10と制御装置20とが接触していると判定された場合、または撮像装置10と制御装置20との通信接続が確立されていると判定された場合、撮影に係る機能のうち制御装置20の位置において制限される機能を制限する。より具体的には、機能制限部204は、撮像装置10と制御装置20とが接触している状態が継続中であると判定された場合、または撮像装置10と制御装置20との通信接続が継続中であると判定された場合、撮影に係る機能のうち制御装置20の位置において制限される機能を制限する。撮影に係る機能を制限しないことをユーザが選択した場合、撮影に係る機能の制限が解除されてもよい。
制御装置20は、制御装置20の動作を制御するためのプログラムや必要なデータを記憶する記憶モジュール(記憶デバイス)を有していてもよい。判定部202と、報知制御部203と、機能制限部204との機能は、例えばCPU(Central Processing Unit)等の制御モジュール(制御デバイス)の動作を制御するためのプログラムを、制御装置20のコンピュータが読み込んで実行することにより、ソフトウェアの機能として実現可能である。また、このプログラムは、例えばフラッシュメモリのような「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」により提供されてもよい。また、上述したプログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータから、伝送媒体を介して、あるいは伝送媒体中の伝送波により制御装置20に伝送されることで制御装置20に入力されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように、情報を伝送する機能を有する媒体である。また、上述したプログラムは、前述した機能の一部を実現してもよい。さらに、上述したプログラムは、前述した機能をコンピュータに既に記録されているプログラムとの組合せで実現できる、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
次に、制御装置20の動作を説明する。以下では2つの動作を説明する。
第1の動作
図2は、制御装置20の第1の動作の手順の例を示している。図2を参照して、制御装置20の第1の動作を説明する。
判定部202は、撮像装置10と制御装置20とが接触しているか否かを判定する(ステップS100)。撮像装置10と制御装置20とが接触していると判定された場合、ステップS103の処理が行われる。あるいは、撮像装置10と制御装置20とが接触していない状態となるまで待ってもよい。また、撮像装置10と制御装置20とが接触していないと判定された場合、報知制御部203は、撮影に係る機能のうち制御装置20の位置において制限される機能の情報を報知インターフェース201に報知させる(ステップS101)。これによって、報知インターフェース201は、撮影に係る機能のうち制御装置20の位置において制限される機能の情報を報知する。
続いて、判定部202は、撮像装置10と制御装置20とが接触しているか否かを判定する(ステップS102)。撮像装置10と制御装置20とが接触していないと判定された場合、判定部202は、判定を継続する。また、撮像装置10と制御装置20とが接触していると判定された場合、機能制限部204は、撮影に係る機能のうち制御装置20の位置において制限される機能を制限する(ステップS103)。ステップS103では、制限される機能がある場合に機能が制限されるが、制限される機能がない場合には機能が制限されない。ステップS103で機能が制限された後、処理が終了する。
第2の動作
図3は、制御装置20の第2の動作の手順の例を示している。図3を参照して、制御装置20の第2の動作を説明する。
判定部202は、撮像装置10と制御装置20との通信接続が確立されているか否かを判定する(ステップS110)。撮像装置10と制御装置20との通信接続が確立されていると判定された場合、ステップS103の処理が行われる。あるいは、撮像装置10と制御装置20との通信接続が切断された状態となるまで待ってもよい。あるいは、撮像装置10と制御装置20との通信接続を強制的に切断してもよい。また、撮像装置10と制御装置20との通信接続が確立されていないと判定された場合、報知制御部203は、撮影に係る機能のうち制御装置20の位置において制限される機能の情報を報知インターフェース201に報知させる(ステップS101)。これによって、報知インターフェース201は、撮影に係る機能のうち制御装置20の位置において制限される機能の情報を報知する。
続いて、判定部202は、撮像装置10と制御装置20との通信接続が確立されているか否かを判定する(ステップS111)。撮像装置10と制御装置20との通信接続が確立されていないと判定された場合、判定部202は、判定を継続する。また、撮像装置10と制御装置20との通信接続が確立されていると判定された場合、機能制限部204は、撮影に係る機能のうち制御装置20の位置において制限される機能を制限する(ステップS103)。ステップS103では、制限される機能がある場合に機能が制限されるが、制限される機能がない場合には機能が制限されない。ステップS103で機能が制限された後、処理が終了する。
本実施形態によれば、制御装置20であって、撮像モジュール100と、第1の通信インターフェース101と、を有する撮像装置10と通信を行う第2の通信インターフェース200と、情報を報知する報知インターフェース201と、撮像装置10と制御装置20とが接触しているか否か、または、撮像装置10と制御装置20との通信接続が確立されているか否かを判定する判定部202と、撮像装置10と制御装置20とが接触していないと判定された場合、または撮像装置10と制御装置20との通信接続が確立されていないと判定された場合、撮影に係る機能のうち制御装置20の位置において制限される機能の情報を報知インターフェース201に報知させる報知制御部203と、撮像装置10と制御装置20とが接触していると判定された場合、または撮像装置10と制御装置20との通信接続が確立されていると判定された場合、撮影に係る機能のうち制御装置20の位置において制限される機能を制限する機能制限部204と、を有する制御装置20が構成される。
また、本実施形態によれば、撮像装置10と、制御装置20と、を有し、撮像装置10は、撮像モジュール100と、第1の通信インターフェース101と、を有し、制御装置20は、撮像装置10と通信を行う第2の通信インターフェース200と、情報を報知する報知インターフェース201と、撮像装置10と制御装置20とが接触しているか否か、または、撮像装置10と制御装置20との通信接続が確立されているか否かを判定する判定部202と、撮像装置10と制御装置20とが接触していないと判定された場合、または撮像装置10と制御装置20との通信接続が確立されていないと判定された場合、撮影に係る機能のうち制御装置20の位置において制限される機能の情報を報知インターフェース201に報知させる報知制御部203と、撮像装置10と制御装置20とが接触していると判定された場合、または撮像装置10と制御装置20との通信接続が確立されていると判定された場合、撮影に係る機能のうち制御装置20の位置において制限される機能を制限する機能制限部204と、を有する撮像システムが構成される。
また、本実施形態によれば、撮像モジュール100と第1の通信インターフェース101とを有する撮像装置10と、撮像装置10と通信を行う第2の通信インターフェース200と情報を報知する報知インターフェース201とを有する制御装置20とが接触しているか否か、または、撮像装置10と制御装置20との通信接続が確立されているか否かを判定部202が判定するステップS100,S102,S110,S111と、撮像装置10と制御装置20とが接触していないと判定された場合、または撮像装置10と制御装置20との通信接続が確立されていないと判定された場合、撮影に係る機能のうち制御装置20の位置において制限される機能の情報を報知制御部203が報知インターフェース201に報知させるステップS101と、撮像装置10と制御装置20とが接触していると判定された場合、または撮像装置10と制御装置20との通信接続が確立されていると判定された場合、撮影に係る機能のうち制御装置20の位置において制限される機能を機能制限部204が制限するステップS103と、を有する撮像制御方法が構成される。
また、本実施形態によれば、撮像モジュール100と第1の通信インターフェース101とを有する撮像装置10と、撮像装置10と通信を行う第2の通信インターフェース200と情報を報知する報知インターフェース201とを有する制御装置20とが接触しているか否か、または、撮像装置10と制御装置20との通信接続が確立されているか否かを判定するステップS100,S102,S110,S111と、撮像装置10と制御装置20とが接触していないと判定された場合、または撮像装置10と制御装置20との通信接続が確立されていないと判定された場合、撮影に係る機能のうち制御装置20の位置において制限される機能の情報を報知インターフェース201に報知させるステップS101と、撮像装置10と制御装置20とが接触していると判定された場合、または撮像装置10と制御装置20との通信接続が確立されていると判定された場合、撮影に係る機能のうち制御装置20の位置において制限される機能を制限するステップS103と、をコンピュータに実行させるためのプログラムが構成される。
本実施形態では、撮像装置10と制御装置20とが接触する前、あるいは撮像装置10と制御装置20との通信接続が確立される前に、制限される機能の情報が報知される。このため、例えば撮影のための準備が終了する前に、機能が制限されることをユーザが認識し、撮影のための準備をユーザが中止することが可能となる。よって、撮影に係る機能が制限される場合の準備に要する手間や時間を削減することができる。
撮影が禁止されている場所などで撮影に係る機能が制限される場合がある。従来、撮像装置と制御装置とを接触させる、あるいは撮像装置と制御装置とを近付けることにより、撮影に係る機能の制限があるにもかかわらず、周囲から撮影の意思があるとみなされ、ユーザが係員に咎められるなど実用的でない状況があった。本実施形態では、撮影に係る機能の制限があるにもかかわらず、ユーザが撮影の準備をすることにより周囲から撮影の意思があるとみなされ、ユーザが係員に咎められることはない。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。図4は、本実施形態による撮像システムの構成例を示している。図4に示す撮像システムは、撮像装置10と、制御装置21とを有する。撮像装置10の構成については、既に説明したので、説明を省略する。
制御装置21は、第2の通信インターフェース200と、報知インターフェース201と、判定部202と、報知制御部203と、機能制限部204と、位置情報取得モジュール205と、記憶モジュール206とを有する。既に説明した構成については説明を省略する。
位置情報取得モジュール205は、制御装置20の位置を示す第1の位置情報を取得する。例えば、位置情報取得モジュール205は、自律測位を行うGPS(Global Positioning System)センサである。あるいは、位置情報取得モジュール205は、第2の通信インターフェース200を介して周囲の装置(アクセスポイント等)と通信を行い、その通信の結果から制御装置20の第1の位置情報を取得してもよい。記憶モジュール206は、第2の位置情報と、撮影に係る機能のうち第2の位置情報が示す位置において制限される機能を示す機能情報とが関連付けられた制限情報を記憶する。
本実施形態では、報知制御部203は、制御装置20の位置において制限される機能の情報を報知インターフェース201に報知させる際、第1の位置情報に対応する第2の位置情報と関連付けられて記憶モジュール206に記憶されている機能情報に対応する情報を報知インターフェース201に報知させる。機能制限部204は、制御装置20の位置において制限される機能を制限する際、第1の位置情報に対応する第2の位置情報と関連付けられて記憶モジュール206に記憶されている機能情報が示す機能を制限する。
図4に示す構成以外の構成は本実施形態の特徴的な構成でない。つまり、図4に示す構成以外の構成は、撮影に係る機能が制限される場合の準備に要する手間や時間を削減するために必須の構成ではない。
以下では、図4に示す撮像システムのより具体的な例を説明する。図5は、本実施形態による撮像システムの具体的な構成例を示している。図5に示す撮像システムは、撮像装置10aと、制御装置21aと、レンズ30aと、カバー40aとを有する。
図5では撮像装置10aの表面の構成は特に示されていないが、電源スイッチやレリーズボタン等が撮像装置10aの表面に配置されていてもよい。レンズ30aが撮像装置10aに搭載され、撮像装置10aとレンズ30aとが電気的に接続されている。レンズ30aは撮像装置10aと一体化されていてもよいし、一体化されていなくてもよい。
制御装置21aはスマートフォン等の携帯端末である。制御装置21aの表面にはディスプレイ210が配置されている。例えば、ディスプレイ210は、撮像装置10aから受信された画像データに基づく画像を表示する。ディスプレイ210を報知インターフェース201として用いてもよい。制御装置21aの端部には、カバー40aと電気的に接続するためのイヤホンジャック211が配置されている。
例えば、カバー40aは、スマートフォンのアクセサリカバーである。カバー40aを制御装置21aに接触させて固定することが可能である。また、撮像装置10aをカバー40aに接触させて固定することが可能である。つまり、カバー40aを介して、撮像装置10aと制御装置21aとを接触させて固定することが可能である。
カバー40aにおいて、撮像装置10aが搭載される位置に、装置検出スイッチ400が配置されている。装置検出スイッチ400は、撮像装置10aとカバー40aとの接触を検出する。装置検出スイッチ400は、撮像装置10aとカバー40aとが接触している場合に、接触状態を示す信号を出力する。カバー40aの端部には、制御装置21aと電気的に接続するための接続端子401が配置されている。装置検出スイッチ400と接続端子401とは電気的に接続されている。また、接続端子401とイヤホンジャック211とは、ケーブル等を介して電気的に接続される。撮像装置10aとカバー40aとが接触しているときに装置検出スイッチ400から出力された信号は、接続端子401を経由してイヤホンジャック211に入力される。
このような構成のため、例えばカバー40aと制御装置21aとが接触している状態において、撮像装置10aがカバー40aに取り付けられた場合に、制御装置21aは、装置検出スイッチ400、接続端子401、イヤホンジャック211を介して、瞬時に撮像装置10aの接触を検出することができる。
イヤホンジャック211の代わりにUSB端子等を用いてもよい。あるいは、制御装置21aが撮像モジュールを有する場合に、その撮像モジュールが生成した画像データを用いて、撮像装置10aと制御装置21aとが接触しているか否かを判定してもよい。例えば、撮像装置10aが制御装置21aに接触して固定されたときに制御装置21aが撮像した画像において所定の領域が撮像装置10aによって覆われている場合に、撮像装置10aと制御装置21aとが接触していると判定される。
図5に示す撮像システムでは、撮像装置10aとの制御装置21aとの接触状態を検出するためのイヤホンジャック211、装置検出スイッチ400、接続端子401が設けられているが、撮像装置10aと制御装置21aとの通信接続が確立されているか否かを判定した結果に基づいて撮影に係る機能の制限を行う場合には、イヤホンジャック211、装置検出スイッチ400、接続端子401が設けられていなくてもよい。
図6は撮像装置10aの構成例を示している。撮像装置10aは、撮像モジュール100と、第1の通信インターフェース101と、発光モジュール102と、録音モジュール103と、発音モジュール104と、操作インターフェース108とを有する。既に説明した構成については説明を省略する。
発光モジュール102は、撮像モジュール100による撮像と連動して(撮像とほぼ同時に)発光する。録音モジュール103は、撮像モジュール100による撮像と連動して(撮像とほぼ同時に)、外部から入力された音に応じた音データを生成する。例えば、動画撮影と同時に録音が行われるとき、録音モジュール103が機能する。発音モジュール104は、撮像モジュール100による撮像と連動して(撮像とほぼ同時に)シャッター音等の音を出力する。操作インターフェース108は、撮像モジュール100による撮像の指示を入力するレリーズボタン、電源のON・OFFを切り替える電源ボタン等である。
発光モジュール102と、録音モジュール103と、発音モジュール104と、操作インターフェース108とは、本実施形態に必須の構成ではない。
発光は、撮影に係る機能の例である。発光が制限される場合を例示するため、発光モジュール102が示されている。撮影に係る機能が制限される場合に、発光の制限は必須ではない。したがって、撮像装置10aが発光モジュール102を備えていなくても、本実施形態は実施可能である。
録音は、撮影に係る機能の例である。録音が制限される場合を例示するため、録音モジュール103が示されている。撮影に係る機能が制限される場合に、録音の制限は必須ではない。したがって、撮像装置10aが録音モジュール103を備えていなくても、本実施形態は実施可能である。
発音は、撮影に係る機能の例である。発音が制限される場合を例示するため、発音モジュール104が示されている。撮影に係る機能が制限される場合に、発音の制限は必須ではない。したがって、撮像装置10aが発音モジュール104を備えていなくても、本実施形態は実施可能である。
操作インターフェース108の操作の制限によって撮影に係る機能が制限される場合を例示するため、操作インターフェース108が示されている。撮影に係る機能が制限される場合に、操作インターフェース108の操作の制限は必須ではない。したがって、撮像装置10aが操作インターフェース108を備えていなくても、本実施形態は実施可能である。
本実施形態では、機能制限部204は、撮影に係る機能を制限する際、第2の通信インターフェース200に対して、撮像装置10aにおける撮影に係る機能を制限する命令を撮像装置10aへ送信させる。これによって、第2の通信インターフェース200は、撮像装置10aにおける撮影に係る機能を制限する命令を撮像装置10aに送信する。
例えば、撮影に係る機能を制限する命令は、撮像モジュール100による撮像を制限する命令である。つまり、第2の通信インターフェース200は、撮像モジュール100による撮像を制限する命令を撮像装置10aに送信する。
例えば、撮像モジュール100による撮像を制限する命令は、撮像モジュール100の電源をOFFにさせる命令である。つまり、第2の通信インターフェース200は、撮像モジュール100の電源をOFFにさせる命令を撮像装置10aに送信する。この命令を受信した撮像装置10aの撮像モジュール100の電源がOFFとなると、撮像は行われない。つまり、撮像自体が制限される。撮像モジュール100の電源をOFFにさせる命令は、撮像装置10a全体の電源をOFFにさせる命令であってもよい。
撮像モジュール100による撮像を制限する命令は、撮像モジュール100をスタンバイ状態(待機状態、スリープ状態)にさせる命令であってもよい。つまり、第2の通信インターフェース200は、撮像モジュール100をスタンバイ状態にさせる命令を撮像装置10aに送信してもよい。この命令を受信した撮像装置10aの撮像モジュール100がスタンバイ状態となると、撮像は行われない。つまり、撮像自体が制限される。撮像モジュール100をスタンバイ状態にさせる命令は、撮像装置10a全体をスタンバイ状態にさせる命令であってもよい。一般的に、スタンバイ状態は、通常の状態と比較して、消費する電力が少ない状態である。
撮像モジュール100による撮像を制限する命令は、撮像モジュール100による撮像の実行を無効にさせる命令であってもよい。つまり、第2の通信インターフェース200は、撮像モジュール100による撮像の実行を無効にさせる命令(撮像モジュール100による撮像の実行を停止させる命令)を撮像装置10aに送信してもよい。この命令を受信した撮像装置10aの撮像モジュール100による撮像の実行が無効となると、撮像は行われない。つまり、撮像自体が制限される。例えば、撮像装置10aが、操作インターフェース108として、撮像モジュール100による撮像の指示を入力するレリーズボタンを有する場合、レリーズボタンの操作が無効となる。このため、ユーザがレリーズボタンを操作しても、撮像は行われない。この場合、撮像モジュール100による撮像の実行を無効にさせる命令は、レリーズボタンを介した撮像の指示の入力を無効にする命令を兼ねる。
撮影に係る機能を制限する命令は、第1の通信インターフェース101をスタンバイ状態にさせる命令であってもよい。つまり、第2の通信インターフェース200は、第1の通信インターフェース101をスタンバイ状態にさせる命令を撮像装置10aに送信してもよい。この命令を受信した撮像装置10aの第1の通信インターフェース101がスタンバイ状態となると、撮像装置10aから画像データが送信されない。つまり、撮像に連動した画像データの送信が制限される。第1の通信インターフェース101をスタンバイ状態にさせる命令は、撮像装置10a全体をスタンバイ状態にさせる命令であってもよい。
撮影に係る機能を制限する命令は、撮像モジュール100による撮像に連動した発光モジュール102による発光を制限する命令(発光を禁止する命令)であってもよい。つまり、第2の通信インターフェース200は、撮像モジュール100による撮像に連動した発光モジュール102による発光を制限する命令を撮像装置10aに送信してもよい。この命令を受信した撮像装置10aの発光モジュール102による発光が制限されると、暗い場所等では発光することができない。つまり、発光を伴う撮影が制限される。
撮影に係る機能を制限する命令は、撮像モジュール100による撮像に連動した録音モジュール103よる録音を制限する命令(録音を禁止する命令)であってもよい。つまり、第2の通信インターフェース200は、撮像モジュール100による撮像に連動した録音モジュール103による録音を制限する命令を撮像装置10aに送信してもよい。この命令を受信した撮像装置10aの録音モジュール103による録音が制限されると、映画館やコンサート会場等では録音することができない。つまり、録音を伴う撮影が制限される。
撮影に係る機能を制限する命令は、撮像モジュール100による撮像に連動した発音モジュール104よる発音を制限する命令(発音を禁止する命令)であってもよい。つまり、第2の通信インターフェース200は、撮像モジュール100による撮像に連動した発音モジュール104による発音を制限する命令を撮像装置10aに送信してもよい。この命令を受信した撮像装置10aの発音モジュール104による発音が制限されると、静寂が要求される場所等では発音することができない。つまり、発音を伴う撮影が制限される。
機能制限部204は、撮影に係る機能を制限する際、撮像装置10aにおける撮影に係る機能を実行する命令の送信を無効にしてもよい。撮像装置10aにおける撮影に係る機能を実行する命令の送信を無効にすることは、撮像装置10aにおける撮影に係る機能を実行する命令の送信を停止することと同等である。例えば、撮像制御に係るアプリケーションが制御装置20で使用可能な場合に、アプリケーションの画面上の撮影ボタンの操作等により撮影指示が入力されても、撮影指示が無効となり、撮影を行う命令は送信されない。つまり、撮像自体が制限される。
機能制限部204は、撮影に係る機能を制限する際、第2の通信インターフェース200に対して、撮像装置10aとの通信を禁止してもよい。例えば、撮像装置10aとの通信接続が確立されている場合に、機能制限部204は、第2の通信インターフェース200に対して、撮像装置10aとの通信接続を切断させ、撮像装置10aとの通信接続が切断された状態を保たせる。例えば、撮像制御に係るアプリケーションが制御装置20で使用可能な場合に、撮像装置10aとの通信接続が切断されると、アプリケーションを介して撮影指示が入力されても、撮影を行う命令は送信されない。つまり、撮像自体が制限される。あるいは、撮像装置10aとの通信接続が切断されると、撮像に連動した画像データの受信が制限される。機能制限部204は、撮像装置10aとの通信を禁止するために第2の通信インターフェース200をスタンバイ状態にさせてもよい。第2の通信インターフェース200がスタンバイ状態になると、アプリケーションを介して撮影指示が入力されても、撮影を行う命令は送信されない。つまり、撮像自体が制限される。
機能制限部204は、撮影に係る機能を制限する際、撮像装置10aから受信される画像データの利用(画像データに対する画像処理または画像データに基づく画像の表示等)を禁止してもよい。例えば、機能制限部204は、撮像装置10aから画像データが受信された場合、受信された画像データを削除する。あるいは、機能制限部204は、撮像装置10aから画像データが受信された場合、受信された画像データに対して表示アプリケーション等のアプリケーションがアクセスできないように画像データのアクセス権限を変更する。つまり、撮像に連動した画像データの利用が制限される。
次に、制御装置21aの動作を説明する。図7は、制御装置21aの動作の手順の例を示している。図7を参照して、制御装置21aの動作を説明する。
判定部202は、撮像装置10aと制御装置21aとが接触しているか否かを判定する(ステップS200)。図5に示す撮像システムの例では、イヤホンジャック211に入力された信号に基づいて、ステップS200における判定が行われる。
撮像装置10aと制御装置21aとが接触していると判定された場合、ステップS212,S213の処理が行われる。ステップS212,S213の処理は、ステップS201,S202の処理と同様である。ステップS213の処理が行われた後、ステップS208の処理が行われる。ステップS201,S202,S208の処理については後述する。
撮像装置10aと制御装置21aとが接触していないと判定された場合、位置情報取得モジュール205は、制御装置21aの位置を示す第1の位置情報を取得する(ステップS201)。第1の位置情報が取得された後、機能制限部204は、記憶モジュール206に記憶されている制限情報を参照する(ステップS202)。
図8は、記憶モジュール206に記憶されている制限情報の例を示している。図8に示す例では、制限情報は、複数の情報が関連付けられたテーブルとして構成され、番号と、第2の位置情報と、機能情報と、付加情報とを含む。
番号は、テーブルに含まれる各エントリの識別情報である。番号は制限情報に含まれていなくてもよい。
第2の位置情報は、緯度と、経度と、広さ(半径)とを含む。緯度と経度とで特定される地点を中心とし、広さの数値を半径とする円の内部が、撮影に係る機能が制限される範囲である。第2の位置情報は、撮影に係る機能が制限される位置を示す情報であればよく、図8に示す第2の位置情報に限定されない。
機能情報は、制限される機能の情報である。発光、発音、撮影等の機能毎に機能情報が割り当てられる。
付加情報は、制限情報に対して任意に付加される情報である。図8に示す例では、付加情報は、撮影に係る機能が制限される施設を示している。付加情報は制限情報に含まれていなくてもよい。
ステップS202に続いて、機能制限部204は、制限情報において、ステップS201で取得された第1の位置情報に対応する第2の位置情報と関連付けられている機能情報を取得する(ステップS203)。例えば、機能制限部204は、制限情報に含まれるそれぞれのエントリについて、第1の位置情報で示される位置が、第2の位置情報で示される範囲に入っているか否かを判定する。第1の位置情報で示される位置が、第2の位置情報で示される範囲に入っている場合、その第2の位置情報と関連付けられている機能情報を選択する。どのエントリについても、第1の位置情報で示される位置が、第2の位置情報で示される範囲に入っていない場合、機能制限部204は、機能情報を取得しない。
ステップS203に続いて、機能制限部204は、機能が制限されているか否かを判定する(ステップS204)。ステップS203で機能情報が取得された場合、機能制限部204は、機能が制限されていると判定する。また、ステップS203で機能情報が取得されなかった場合、機能制限部204は、機能が制限されていないと判定する。
機能が制限されていないと判定された場合、機能制限部204は、第2の通信インターフェース200に対して、撮像装置10aと通信接続を確立させ、第2の通信インターフェース200は撮像装置10aと通信接続を確立する(ステップS211)。
ステップS204とステップS211との間で、撮影のためにユーザが撮像装置10aと制御装置21aとを接触させることが想定される。機能の制限がない場合には特に接触状態を検出する必要が無いので、撮像装置10aと制御装置21aとが接触したか否かの判定を行っていないが、その判定を行い、通常の制御の際に利用することも可能である。
撮像装置10aと通信接続が確立された後、制御装置21aによる撮像装置10aの通常の制御が行われる。
ステップS204で機能が制限されていると判定された場合、報知制御部203は、報知インターフェース201に対して、制限されている機能の情報を報知させ、報知インターフェース201はその情報を報知する(ステップS205)。
制限されている機能の情報が報知された後、機能制限部204は、カメラを利用するか否かを判定する(ステップS206)。例えば、カメラを利用するか否かを示す情報をユーザが入力するための操作インターフェースを制御装置21aが備えている場合、報知インターフェース201によって情報が報知された後、カメラを利用するか否かを示す情報がユーザによって操作インターフェースを介して制御装置21aに入力される。機能制限部204は、入力された情報に基づいて、カメラを利用するか否かを判定する。カメラを利用するか否かを規定する設定が予め行われている場合、機能制限部204は、その設定の内容に基づいて、カメラを利用するか否かを判定してもよい。その設定が、機能の制限として行われていてもよい。カメラを利用するか否かの判定は、撮影を行うか否かの判定であってもよい。
図26は、報知インターフェース201に対応する表示インターフェース201aが表示する情報の例を示している。例えば、ステップS205では、図26に示すように、撮影に係る機能が制限されていることを示す文字列A1が表示インターフェース201aに表示される。また、例えば表示インターフェース201aがタッチパネルである場合には、ステップS205では、ユーザに確認を促すボタンB1が表示インターフェース201aに表示される。例えば、ボタンB1が押された場合に処理が先に進む。
図27は、報知インターフェース201に対応する表示インターフェース201aが表示する情報の他の例を示している。例えば、ステップS205では、図27に示すように、撮影に係る機能が制限されていることと、機能の制限を解除するか否かを確認する内容とを示す文字列A2が表示インターフェース201aに表示される。また、例えば表示インターフェース201aがタッチパネルである場合には、ステップS205では、ユーザが機能の制限を解除するか否かを決定するボタンB2,B3が表示インターフェース201aに表示される。例えば、ボタンB2が押された場合に機能の制限が解除され、ボタンB3が押された場合に機能が制限される。
図28は、報知インターフェース201に対応する表示インターフェース201aが表示する情報の他の例を示している。例えば、ステップS205では、図28に示すように、撮影に係る機能が制限されていることと、撮影を行うか否かを確認する内容とを示す文字列A3が表示インターフェース201aに表示される。また、例えば表示インターフェース201aがタッチパネルである場合には、ステップS205では、ユーザが撮影を行うか否かを決定するボタンB4,B5が表示インターフェース201aに表示される。例えば、ステップS206では、ボタンB4が押された場合に撮影を行うと判定され、ボタンB5が押された場合に撮影を行わないと判定される。
撮影を行わないと判定された場合、撮像装置10aの制御に関する処理が終了する。この場合、機能制限部204が、第2の通信インターフェース200に対して、撮像装置10aの電源をOFFにさせる命令を撮像装置10aへ送信させてもよい。
撮影を行うと判定された場合、判定部202は、撮像装置10aと制御装置21aとが接触しているか否かを判定する(ステップS207)。ステップS207における判定は、ステップS200における判定と同様である。
撮像装置10aと制御装置21aとが接触していないと判定された場合、判定部202は、判定を継続する。また、撮像装置10aと制御装置21aとが接触していると判定された場合、機能制限部204は、第2の通信インターフェース200に対して、撮像装置10aと通信接続を確立させ、第2の通信インターフェース200は撮像装置10aと通信接続を確立する(ステップS208)。
撮像装置10aと通信接続が確立された後、機能制限部204は、後述する機能制限処理を行う(ステップS209)。機能制限処理によって、ステップS203で取得された機能情報に対応する、撮影に係る機能が制限される。
機能制限処理が行われた後、報知制御部203は、報知インターフェース201に対して、制限されている機能の情報を報知させ、報知インターフェース201はその情報を報知する(ステップS210)。制限されている機能の情報が報知された後、制御装置21aによる撮像装置10aの一部の機能が制限された状態で通常の制御が行われる。
ステップS210における情報の報知は行われなくてもよい。また、ステップS200において、撮像装置10aと制御装置21aとが接触していると判定された場合、撮像装置10aの機能の制限に係る処理が終了してもよい。あるいは、ステップS200において、撮像装置10aと制御装置21aとが接触していると判定された場合、撮像装置10aと制御装置21aとが接触していない状態となるまで待ってもよい。また、ステップS205で情報が報知された後、ステップS206における判定を行わずにステップS207における判定を行ってもよい。
以下では、ステップS209の機能制限処理における制御装置21aの2つの動作を説明する。
第1の動作
図9は、ステップS209における機能制限処理の手順の第1の例を示している。図9を参照して、機能制限処理における制御装置21aの第1の動作を説明する。
機能制限部204は、ステップS203で取得された機能情報に基づいて、発光が制限されているか否かを判定する(ステップS300)。機能情報が発光を示す場合、発光が制限されていると判定される。また、機能情報が発光以外の機能を示す場合、発光が制限されていないと判定される。
発光が制限されていないと判定された場合、後述するステップS302の処理が行われる。また、発光が制限されていると判定された場合、機能制限部204は、発光を制限する設定を行う(ステップS301)。例えば、機能制限部204は、第2の通信インターフェース200に対して、撮像モジュール100による撮像に連動した発光モジュール102による発光を制限する命令を撮像装置10aへ送信させ、第2の通信インターフェース200は、その命令を撮像装置10aに送信する。
機能制限部204はさらに、発光モジュール102による発光の制限が解除されないようにするため、第2の通信インターフェース200に対して、発光の制限の解除を禁止する命令を撮像装置10aへ送信させてもよい。あるいは、機能制限部204は、撮像装置10aにおける発光の制限を解除する命令の送信を無効にしてもよい。例えば、撮像制御に係るアプリケーションが制御装置21aで使用可能な場合に、アプリケーションを介して、発光の制限を解除する指示が入力されても、その指示が無効となり、発光の制限を解除する命令は送信されない。
発光を制限する設定が行われた後、報知制御部203が、報知インターフェース201に対して、発光が制限されていることを示す情報を報知させ、報知インターフェース201が、その情報を報知してもよい。
発光を制限する設定が行われた後、機能制限部204は、ステップS203で取得された機能情報に基づいて、録音が制限されているか否かを判定する(ステップS302)。機能情報が録音を示す場合、録音が制限されていると判定される。また、機能情報が録音以外の機能を示す場合、録音が制限されていないと判定される。
録音が制限されていないと判定された場合、後述するステップS304の処理が行われる。また、録音が制限されていると判定された場合、機能制限部204は、録音を制限する設定を行う(ステップS303)。例えば、機能制限部204は、第2の通信インターフェース200に対して、撮像モジュール100による撮像に連動した録音モジュール103による録音を制限する命令を撮像装置10aへ送信させ、第2の通信インターフェース200は、その命令を撮像装置10aに送信する。
機能制限部204はさらに、録音モジュール103による録音の制限が解除されないようにするため、第2の通信インターフェース200に対して、録音の制限の解除を禁止する命令を撮像装置10aへ送信させてもよい。あるいは、機能制限部204は、撮像装置10aにおける録音の制限を解除する命令の送信を無効にしてもよい。例えば、撮像制御に係るアプリケーションが制御装置21aで使用可能な場合に、アプリケーションを介して、録音の制限を解除する指示が入力されても、その指示が無効となり、録音の制限を解除する命令は送信されない。
録音を制限する設定が行われた後、報知制御部203が、報知インターフェース201に対して、録音が制限されていることを示す情報を報知させ、報知インターフェース201が、その情報を報知してもよい。
録音を制限する設定が行われた後、機能制限部204は、ステップS203で取得された機能情報に基づいて、発音が制限されているか否かを判定する(ステップS304)。機能情報が発音を示す場合、発音が制限されていると判定される。また、機能情報が発音以外の機能を示す場合、発音が制限されていないと判定される。
発音が制限されていないと判定された場合、後述するステップS306の処理が行われる。また、発音が制限されていると判定された場合、機能制限部204は、発音を制限する設定を行う(ステップS305)。例えば、機能制限部204は、第2の通信インターフェース200に対して、撮像モジュール100による撮像に連動した発音モジュール104による発音を制限する命令を撮像装置10aへ送信させ、第2の通信インターフェース200は、その命令を撮像装置10aに送信する。
機能制限部204はさらに、発音モジュール104による発音の制限が解除されないようにするため、第2の通信インターフェース200に対して、発音の制限の解除を禁止する命令を撮像装置10aへ送信させてもよい。あるいは、機能制限部204は、撮像装置10aにおける発音の制限を解除する命令の送信を無効にしてもよい。例えば、撮像制御に係るアプリケーションが制御装置21aで使用可能な場合に、アプリケーションを介して、発音の制限を解除する指示が入力されても、その指示が無効となり、発音の制限を解除する命令は送信されない。
発音を制限する設定が行われた後、報知制御部203が、報知インターフェース201に対して、発音が制限されていることを示す情報を報知させ、報知インターフェース201が、その情報を報知してもよい。
発音を制限する設定が行われた後、機能制限部204は、ステップS203で取得された機能情報に基づいて、撮影が制限されているか否かを判定する(ステップS306)。機能情報が撮影を示す場合、撮影が制限されていると判定される。また、機能情報が撮影以外の機能を示す場合、撮影が制限されていないと判定される。
撮影が制限されていないと判定された場合、機能制限処理が終了する。その後、ステップS210の処理が行われる。
撮影が制限されていると判定された場合、機能制限部204は、第2の通信インターフェース200に対して、撮像装置10aの電源をOFFにさせる命令を撮像装置10aへ送信させ、第2の通信インターフェース200は、その命令を撮像装置10aに送信する(ステップS307)。
撮像装置10aの電源をOFFにさせる命令が送信された後、報知制御部203が、報知インターフェース201に対して、撮影が制限されていることを示す情報を報知させ、報知インターフェース201が、その情報を報知してもよい。
撮像装置10aの電源をOFFにさせる命令が送信された後、撮像装置10aの制御に関する処理が終了する。
ステップS307では、機能制限部204は、第2の通信インターフェース200に対して、撮像装置10aをスタンバイ状態にさせる命令を撮像装置10aへ送信させ、第2の通信インターフェース200は、その命令を撮像装置10aに送信してもよい。あるいは、機能制限部204は、撮像装置10aにおける撮影に係る機能を実行する命令(例えば、撮影を行う命令)の送信を無効にしてもよい。あるいは、機能制限部204は、撮像装置10aとの通信を禁止してもよい。あるいは、機能制限部204は、撮像装置10aから受信される画像データの利用を禁止してもよい。
図9に示す処理では、発光と、録音と、発音と、撮影とをそれぞれ制限することが可能であるが、これらの4つの機能のうち、任意の1つまたは複数の機能の制限に対応することが可能である。例えば、4つの機能のうち、1つの機能の制限のみに対応するように、図9に示す処理を変更してもよい。あるいは、4つの機能のうち、任意の2つまたは3つの機能の制限に対応するように、図9に示す処理を変更してもよい。
第2の動作
図10は、ステップS209における機能制限処理の手順の第2の例を示している。図10を参照して、機能制限処理における制御装置21aの第2の動作を説明する。以下では、撮像制御に係るアプリケーションが制御装置21aで使用可能な場合の例を説明する。
図10では、図9におけるステップS307がステップS310〜S312に変更されている。ステップS306で撮影が制限されていると判定された場合、機能制限部204は、アプリケーションを介して入力される撮影指示を無効にする(ステップS310)。これによって、アプリケーションの画面上の撮影ボタンの操作等により撮影指示が入力されても、撮影指示が無効となり、撮影を行う命令は送信されない。
アプリケーションを介して入力される撮影指示が無効にされた後、機能制限部204は、第2の通信インターフェース200に対して、撮像モジュール100による撮像の実行を無効にさせる命令を撮像装置10aへ送信させ、第2の通信インターフェース200は、その命令を撮像装置10aに送信する(ステップS311)。この命令を受信した撮像装置10aにおいて、撮像モジュール100による撮像の実行が無効となるように設定が行われる。これによって、ユーザが撮像装置10aのレリーズボタンを操作しても、撮像は行われない。
撮像モジュール100による撮像の実行を無効にさせる命令が送信された後、機能制限部204は、第2の通信インターフェース200に対して、レンズ30aと発光モジュール102への電源の供給を停止する命令を撮像装置10aへ送信させ、第2の通信インターフェース200は、その命令を撮像装置10aに送信する(ステップS312)。この命令を受信した撮像装置10aにおいて、レンズ30aと発光モジュール102への電源の供給が停止する。これによって、レンズ30aが動作を停止し、撮像は行われない。また、発光モジュール102による発光が行われない。レンズ30aと発光モジュール102との一方のみへの電源の供給が停止されてもよい。
レンズ30aと発光モジュール102への電源の供給を停止する命令が送信された後、報知制御部203が、報知インターフェース201に対して、撮影が制限されていることを示す情報を報知させ、報知インターフェース201が、その情報を報知してもよい。
レンズ30aと発光モジュール102への電源の供給を停止する命令が送信された後、機能制限処理が終了する。ステップS310〜S312以外のステップの処理については既に説明したので、説明を省略する。
ステップS310の処理とステップS311の処理とのうち一方の処理のみが行われてもよい。また、ステップS312の処理が行われなくてもよい。また、発光と、録音と、発音との3つの機能のうち1つ以上の機能を制限する処理が機能制限処理に含まれていなくてもよい。
本実施形態では、撮像装置10と制御装置21とが接触する前に、制限される機能の情報が報知される。このため、撮影に係る機能が制限される場合の準備に要する手間や時間を削減することができる。また、具体的な機能として、撮像に連動した撮影、発光、録音、または発音が制限される場合の準備に要する手間や時間を削減することができる。
第1の変形例
次に、本実施形態の第1の変形例を説明する。制御装置21はさらに、現在時刻を示す第1の時間情報を取得する時間情報取得モジュールを有する。例えば、時間情報取得モジュールは、制御装置21内部の時刻を生成する時計または電波時計である。
制限情報は、撮影に係る機能が制限される時間を示す第2の時間情報を含む。図11は、記憶モジュール206に記憶されている制限情報の例を示している。図11に示す例では、制限情報は、番号と、第2の位置情報と、第2の時間情報と、機能情報と、付加情報とを含む。
例えば、第2の時間情報は、撮影に係る機能が制限される時間帯を示す。撮影に係る機能が制限される場合、第2の時間情報は、機能の制限が開始される時刻と、機能の制限が終了する時刻とを含む。時間によらず、撮影に係る機能が制限される場合、第2の時間情報は、全ての時間帯を示す。
本変形例では、図7に示す動作は、以下のようになる。ステップS201の処理が行われる前、またはステップS201の処理が行われた後、時間情報取得モジュールは、第1の時間情報を取得する。第1の位置情報と第1の時間情報とが取得された後、ステップS202において、機能制限部204は、記憶モジュール206に記憶されている制限情報を参照する。
続いて、ステップS203において、機能制限部204は、制限情報において、第1の位置情報に対応する第2の位置情報と関連付けられている時間情報を取得する。機能制限部204はさらに、時間情報取得モジュールによって取得された第1の時間情報が、制限情報から取得された第2の時間情報に対応しているか否かを判定する。例えば、第1の時間情報によって示される現在時刻が、第2の時間情報によって示される時間帯に入っている場合、第1の時間情報は第2の時間情報に対応していると判定される。また、第1の時間情報によって示される現在時刻が、第2の時間情報によって示される時間帯に入っていない場合、第1の時間情報は第2の時間情報に対応していないと判定される。
第1の時間情報が第2の時間情報に対応していると判定された場合、機能制限部204は、第2の位置情報と関連付けられている機能情報を選択する。また、第1の時間情報が第2の時間情報に対応していないと判定された場合、機能制限部204は、機能情報を取得しない。
上記の処理以外の処理については既に説明したので、説明を省略する。
本変形例では、位置と時間とに応じて機能が制限される場合の準備に要する手間や時間を削減することができる。
第2の変形例
次に、本実施形態の第2の変形例を説明する。図12は、制御装置21の動作の手順の例を示している。図12を参照して、制御装置21の動作を説明する。以下では、図7に示す処理と異なる処理のみを説明し、既に説明した処理については説明を省略する。
判定部202は、撮像装置10と制御装置21との通信接続が確立されているか否かを判定する(ステップS220)。撮像装置10と制御装置21との通信接続が確立されていると判定された場合、ステップS212の処理が行われる。また、撮像装置10と制御装置21との通信接続が確立されていないと判定された場合、ステップS201の処理が行われる。
また、ステップS206でカメラを利用すると判定された場合、図7のステップS207の判定は行われず、ステップS208で撮像装置10との通信接続が確立される。ステップS208の処理は、撮像装置10と制御装置21との通信接続が確立されているか否かを判定する処理を含む。撮像装置10と制御装置21との通信接続が確立されていると判定された場合、ステップS209の処理が行われる。
本変形例では、撮像装置10との制御装置21との接触状態を検出する構成は必要ない。このため、図5に示す撮像システムを本変形例に適用する場合、イヤホンジャック211、装置検出スイッチ400、接続端子401が設けられていなくてもよい。
本変形例では、撮像装置10と制御装置21との通信接続が確立される前に、撮影に係る機能の制限に関する情報が得られ、撮像装置10との通信を行う必要があるか否かを判断することが可能である。このため、撮像装置10との通信が不要な場合に、時間のかかる撮像装置10と制御装置21との通信接続を行わなくて済み、撮影に係る機能が制限される場合の準備に要する手間や時間を削減することができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態を説明する。図13は、本実施形態による撮像システムの構成例を示している。図13に示す撮像システムは、撮像装置10と、制御装置22と、外部装置50とを有する。撮像装置10の構成については、既に説明したので、説明を省略する。
制御装置22は、第2の通信インターフェース200と、報知インターフェース201と、判定部202と、報知制御部203と、機能制限部204と、位置情報取得モジュール205とを有する。これらの構成については既に説明したので、説明を省略する。
外部装置50は、第2の位置情報と、撮影に係る機能のうち第2の位置情報が示す位置において制限される機能を示す機能情報とが関連付けられた制限情報を記憶する。外部装置50は、例えばサーバなどによるサービスやクラウドサービスなどを含む。
本実施形態では、第2の通信インターフェース200は、外部装置50と通信を行い、位置情報取得モジュール205によって取得された第1の位置情報を外部装置50に送信し、第1の位置情報に対応する第2の位置情報と関連付けられて外部装置50に記憶されている機能情報を外部装置50から受信する。第1の位置情報で示される位置が、第2の位置情報で示される範囲に入っていない場合、機能制限部204は、機能情報を外部装置50から受信しない。すなわち、撮影に係る機能は制限されない。
報知制御部203は、制御装置22の位置において制限される機能の情報を報知インターフェース201に報知させる際、受信された機能情報に対応する情報を報知インターフェース201に報知させる。機能制限部204は、制御装置22の位置において制限される機能を制限する際、受信された機能情報が示す機能を制限する。
図14は、制御装置22の動作の手順の例を示している。図14を参照して、制御装置22の動作を説明する。以下では、図7に示す処理と異なる処理のみを説明し、既に説明した処理については説明を省略する。
ステップS201で第1の位置情報が取得された後、第2の通信インターフェース200は、外部装置50と通信接続を確立する(ステップS230)。外部装置50と通信接続が確立された後、第2の通信インターフェース200は、ステップS201で取得された第1の位置情報を外部装置50に送信する(ステップS231)。
外部装置50は、制御装置22から第1の位置情報を受信する。外部装置50は、外部装置50に記憶されている制限情報を参照し、受信された第1の位置情報に対応する第2の位置情報と関連付けられて記憶されている機能情報を取得する。外部装置50は、取得された機能情報を制御装置22に送信する。
第1の位置情報が送信された後、第2の通信インターフェース200は、外部装置50から機能情報を受信する(ステップS232)。機能情報が受信された後、ステップS204の処理が行われる。
ステップS212の処理が行われた後、ステップS233,S234,S235の処理が行われる。ステップS233,S234,S235の処理は、ステップS230,S231,S232の処理と同様である。ステップS235の処理が行われた後、ステップS208の処理が行われる。
ステップS209における機能制限処理は、図9に示す処理と、図10に示す処理とのどちらであってもよい。
外部装置50が記憶する制限情報は、任意に更新可能である。例えば、撮影が禁止されている場所等の情報をユーザがWebページ等を介して登録することが可能であって、登録された情報に基づいて制限情報を更新してもよい。
制御装置22は、撮像装置10との距離を示す距離情報を取得する距離検出モジュールをさらに有し、第1の位置情報に加えて、距離情報を外部装置50に送信してもよい。例えば、距離検出モジュールは、撮像装置10との無線通信における受信強度を測定し、測定結果から距離を検出する。また、外部装置50は、第1の位置情報が示す位置を中心とし、距離情報が示す距離を半径とする円が、第1の位置情報に対応する第2の位置情報が示す範囲と重なるかどうかを判定してもよい。その円がその範囲と重なる場合、外部装置50は、第1の位置情報に対応する第2の位置情報と関連付けられて記憶されている機能情報を取得し、その機能情報を制御装置22に送信してもよい。
撮像装置10と制御装置22との間の通信と、制御装置22と外部装置50との間の通信とが排他的に行われる場合がある。例えば、撮像装置10と制御装置22との間の通信プロトコルと、制御装置22と外部装置50との間の通信プロトコルとが同一であり、それぞれの通信が共通の通信インターフェースで行われる場合、それぞれの通信は排他的に行われる。このため、制御装置22が、外部装置50と通信を行った後、撮像装置10と通信を行う場合、外部装置50と通信接続が解除された後、撮像装置10と通信接続が確立される。撮像装置10と制御装置22との間の通信プロトコルと、制御装置22と外部装置50との間の通信プロトコルとが異なり、それぞれの通信が異なる通信インターフェースで行われる場合、それぞれの通信を同時に行うことが可能である。
図12において、ステップS202〜S203の処理を図14のステップS230〜S232の処理に置き換えてもよい。前述したように、撮像装置10と制御装置22との間の通信プロトコルと、制御装置22と外部装置50との間の通信プロトコルとが同一であり、それぞれの通信が共通の通信インターフェースで行われ、それぞれの通信は排他的に行われる必要がある場合には、図12のように、撮像装置10と制御装置22との間の通信接続が確立される前に機能情報を取得し、撮影に係る機能が制限されているか否かを判断することができる。このため、処理が複雑にならず、かつ短時間で処理を行うことができ、撮影に係る機能が制限される場合の準備に要する手間や時間を削減する効果が高い。
本実施形態では、撮像装置10と制御装置22との通信接続が確立される前に、制限される機能の情報が報知される。このため、撮影に係る機能が制限される場合の準備に要する手間や時間を削減することができる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態を説明する。図15は、本実施形態による撮像装置11の構成例を示している。本実施形態では、図4に示す撮像システムにおける撮像装置10が撮像装置11に変更される。
撮像装置11は、撮像モジュール100と、第1の通信インターフェース101と、画像記憶モジュール105とを有する。既に説明した構成については、説明を省略する。
画像記憶モジュール105は、撮像モジュール100によって生成された画像データを記憶する。
本実施形態では、撮像装置11における撮影に係る機能を制限する命令は、撮像モジュール100が撮像を停止している状態で、画像記憶モジュール105が記憶している画像データを制御装置に送信するモード(再生モード)で強制的に撮像装置を動作させる命令である。つまり、第2の通信インターフェース200は、撮像モジュール100が撮像を停止している状態で、画像記憶モジュール105が記憶している画像データを制御装置に送信するモードで撮像装置を動作させる命令を撮像装置11に送信する。撮像装置11は、撮影モードによる動作と、再生モードによる動作とを排他的に行う。
図16は、制御装置21の動作の手順の例を示している。図16を参照して、制御装置21の動作を説明する。以下では、図14に示す処理と異なる処理のみを説明し、既に説明した処理については説明を省略する。
ステップS207において、撮像装置11と制御装置21とが接触していると判定された場合、機能制限部204は、ステップS232で受信された機能情報に基づいて、撮影が制限されているか否かを判定する(ステップS236)。機能情報が撮影を示す場合、撮影が制限されていると判定される。また、機能情報が撮影以外の機能を示す場合、撮影が制限されていないと判定される。
撮影が制限されていないと判定された場合、ステップS208の処理が行われる。また、撮影が制限されていると判定された場合、後述する撮影モード変更処理が行われる。
また、ステップS235の処理が行われた後、ステップS236の処理が行われる。この場合、ステップS235で受信された機能情報に基づいて判定が行われる。
図17は、ステップS209の機能制限処理の手順の例を示している。図17を参照して、機能制限処理における制御装置21の動作を説明する。以下では、図9に示す処理と異なる処理のみを説明し、既に説明した処理については説明を省略する。ステップS304で発音が制限されていないと判定された場合、または、ステップS305の処理が行われた後、機能制限処理が終了する。発光と、録音と、発音との3つの機能のうち1つ以上の機能を制限する処理が機能制限処理に含まれていなくてもよい。
図29は、撮影モード変更処理の手順の例を示している。図29を参照して、撮影モード変更処理における制御装置21の動作を説明する。
機能制限部204は、第2の通信インターフェース200に対して、撮像装置11と通信接続を確立させ、第2の通信インターフェース200は撮像装置11と通信接続を確立する(ステップS320)。撮像装置11と通信接続が確立された後、機能制限部204は、第2の通信インターフェース200に対して、再生モードで撮像装置11を動作させる命令を撮像装置11へ送信させ、第2の通信インターフェース200は、その命令を撮像装置11に送信する(ステップS321)。この命令を受信した撮像装置11において、撮像装置11のモードが再生モードとなるように設定が行われる。したがって、撮像モジュール100が撮像を行っている状態で上記の命令が受信されると、撮像モジュール100は撮像を停止する。
再生モードで撮像装置11を動作させる命令が送信された後、報知制御部203が、報知インターフェース201に対して、撮影が制限されていることを示す情報を報知させ、報知インターフェース201が、その情報を報知してもよい。
再生モードで撮像装置11を動作させる命令が送信された後、制御装置21による撮像装置11の再生モードの制御が行われる。ステップS321の処理は、図10のステップS310〜S312の処理のいずれかと組み合わせてもよい。
本実施形態では、撮影が制限される場合の準備に要する手間や時間を削減することができる。また、撮影が制限される場合に、撮影以外の機能のうち撮像装置11で良く利用される機能(本実施形態では再生モードの機能)を実行するように制御装置21が制御を行うことによって、撮像装置11を利用するユーザの利便性が向上する。
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態を説明する。本実施形態では、図13に示す撮像システムを用いた例を説明する。
本実施形態では、外部装置50は、画像データを記憶する。外部装置50は、制限情報を記憶していなくてもよい。
本実施形態では、機能制限部204は、撮影に係る機能を制限する際、第2の通信インターフェース200に対して、撮像装置10との通信を禁止する。例えば、撮像装置10との通信接続が確立されている場合に、機能制限部204は、第2の通信インターフェース200に対して、撮像装置10との通信接続を切断させ、撮像装置10との通信接続が切断された状態を保たせる。あるいは、機能制限部204は、第2の通信インターフェース200をスタンバイ状態にさせる。また、撮像装置10との通信接続が確立されていない場合には、機能制限部204は、第2の通信インターフェース200に対して、その後に撮像装置10との通信接続が確立されないように第2の通信インターフェース200を制御する。
機能制限部204は、撮影に係る機能を制限する際、撮像装置10との通信を禁止する代わりに、撮像装置10から受信される画像データの利用を禁止してもよい。例えば、機能制限部204は、撮像装置10から画像データが受信された場合、受信された画像データを削除する。あるいは、機能制限部204は、撮像装置10から画像データが受信された場合、受信された画像データに対して表示アプリケーション等のアプリケーションがアクセスできないように画像データのアクセス権限を変更する。
第2の通信インターフェース200は、外部装置50と通信を行う。機能制限部204は、撮影に係る機能を制限する際、第2の通信インターフェース200に対して、外部装置50から画像データを受信させる。つまり、撮影に係る機能が制限される場合、制御装置22のモードは、強制的に外部の画像を閲覧するモードになり、外部装置50から画像データがダウンロードされる。
制御装置22の動作は、図16に示す動作に従う。前述したように、ステップS236で撮影が制限されていると判定された場合、撮影モード変更処理が行われる。図30は、撮影モード変更処理の手順の例を示している。図30を参照して、撮影モード変更処理における制御装置22の動作を説明する。
機能制限部204は、第2の通信インターフェース200に対して、撮像装置10との通信を禁止する(ステップS330)。撮像装置10との通信を禁止する代わりに、撮像装置10から受信される画像データの利用を禁止してもよい。
撮像装置10との通信が禁止された後、機能制限部204は、第2の通信インターフェース200に対して、外部装置50と通信接続を確立させ、第2の通信インターフェース200は外部装置50と通信接続を確立する(ステップS331)。
外部装置50と通信接続が確立された後、機能制限部204は、第2の通信インターフェース200に対して、外部装置50から画像データを受信させ、第2の通信インターフェース200は外部装置50から画像データを受信する(ステップS332)。
画像データが受信された後、制御装置22による画像の閲覧の制御が行われる。例えば、制御装置22は、受信された画像データに対して画像処理を行う。あるいは、制御装置22は、受信された画像データに基づく画像を表示する。
発光と、録音と、発音との3つの機能のうち1つ以上の機能を制限する処理が機能制限処理に含まれていなくてもよい。また、図12におけるステップS209の機能制限処理に対して、図17に示す機能制限処理を適用してもよい。
また、本実施形態では、撮影モード変更処理において撮像装置10との通信が行われず、強制的に外部装置50から画像データがダウンロードされるが、外部装置のないシステムでは、撮影モード変更処理において外部装置と通信を行わない制御のみを行ってもよい。
本実施形態では、特に撮影が禁止される場合に撮像装置10との通信が行われないので、準備に要する手間や時間を削減することができるとともに、撮像装置10で無駄な電力を使うことがない。例えば、撮像装置10と制御装置22との間の通信プロトコルと、制御装置22と外部装置50との間の通信プロトコルとが同一であり、それぞれの通信が共通の通信インターフェースで行われ、それぞれの通信は排他的に行われる必要がある場合には、制御装置22が撮像装置10と通信を行わないことで、処理が複雑にならず、かつ短時間で処理を行うことができ、撮影に係る機能が制限される場合の準備に要する手間や時間を削減する効果が高い。
また、撮影が制限される場合に、撮影以外の機能のうち撮像装置10で良く利用される機能として、画像の閲覧等がある。画像の閲覧を行う場合、外部装置(サーバ)に保持されている画像データが良く利用される。このため、外部装置50から画像データをダウンロードするように制御装置22が制御を行うことによって、画像を閲覧しようとしているユーザの利便性が向上する。さらに、撮影が制限される場合に、撮像装置10と制御装置22との間で通信が行われないので、撮像装置10の消費電力を抑えることができる。
(第6の実施形態)
次に、本発明の第6の実施形態を説明する。図18は、本実施形態による撮像システムの構成例を示している。図18に示す撮像システムは、撮像装置10bと、制御装置20bと、レンズ30bとを有する。
撮像装置10bは、図1に示す撮像モジュール100と、第1の通信インターフェース101とを有する。制御装置20bは、図1に示す第2の通信インターフェース200と、報知インターフェース201と、判定部202と、報知制御部203と、機能制限部204とを有する。これらの構成については既に説明したので、説明を省略する。
レンズ30bが撮像装置10bの同一筐体内(撮像装置10bと一体的)に搭載され、撮像装置10bとレンズ30bとが電気的に接続されている。撮像装置10bは、レンズ30bの状態を制御する信号をレンズ30bに出力する。
本実施形態では、撮像装置10bにレンズ30bが搭載され、撮像装置10bにおける撮影に係る機能を制限する命令は、レンズ30bの機能を制限する命令である。つまり、第2の通信インターフェース200は、レンズ30bの機能を制限する命令を撮像装置10bに送信する。
例えば、レンズ30bの機能を制限する命令は、レンズ30bのバリヤ(カバー)を閉じる命令である。つまり、第2の通信インターフェース200は、レンズ30bのバリヤを閉じる命令を撮像装置10bに送信する。この命令を受信した撮像装置10bが、レンズ30bのバリヤを閉じるための信号をレンズ30bに出力し、レンズ30bのバリヤが閉じる。レンズ30bのバリヤが閉じると、撮像は行われない。つまり、撮像自体が制限される。
レンズ30bの機能を制限する命令は、レンズ30bを沈胴(retract)させる命令であってもよい。つまり、第2の通信インターフェース200は、レンズ30bを沈胴させる命令を撮像装置10bに送信してもよい。この命令を受信した撮像装置10bが、レンズ30bを沈胴させるための信号をレンズ30bに出力し、レンズ30bが沈胴する。レンズ30bが沈胴すると、撮像は行われない。つまり、撮像自体が制限される。
レンズ30bまたはレンズ30bのバリヤは、撮影に係る機能が制限されていることをユーザに報知する報知部(報知インターフェース)としても機能する。レンズ30bを沈胴させる命令と、レンズ30bのバリヤを閉じる命令とは、撮像装置10bにおいて撮影に係る機能が制限されていることを報知部に報知させる命令を兼ねる。この命令を受信した撮像装置10bにおいてレンズ30bが沈胴する、またはレンズ30bのバリヤが閉じることによって、ユーザは、撮像が制限されていることを知ることができる。
図19は、撮像時のレンズ30bの状態を示している。レンズ30bの先端部300bが、レンズ30bの筐体から光学的に前方に突き出している。図20は、非撮像時のレンズ30bの状態を示している。レンズ30bは沈胴した状態であり、図19におけるレンズ30bの先端部300bはレンズ30bの筐体の内部に収まっている。また、レンズ30bのバリヤ301bが閉じており、レンズ30bの前面はバリヤ301bで覆われている。
図21は、図7におけるステップS209の機能制限処理の手順の例を示している。図21を参照して、機能制限処理における制御装置20bの動作を説明する。以下では、図9に示す処理と異なる処理のみを説明し、既に説明した処理については説明を省略する。
ステップS306で撮影が制限されていると判定された場合、機能制限部204は、第2の通信インターフェース200に対して、レンズ30bを沈胴させる命令を送信させ、第2の通信インターフェース200は、その命令を撮像装置10bに送信する(ステップS340)。
レンズ30bを沈胴させる命令が送信された後、機能制限部204は、第2の通信インターフェース200に対して、レンズ30bのバリヤ301bを閉じる命令を送信させ、第2の通信インターフェース200は、その命令を撮像装置10bに送信する(ステップS341)。
レンズ30bのバリヤ301bを閉じる命令が送信された後、報知制御部203が、報知インターフェース201に対して、撮影が制限されていることを示す情報を報知させ、報知インターフェース201が、その情報を報知してもよい。
レンズ30bのバリヤ301bを閉じる命令が送信された後、機能制限処理が終了する。
ステップS340の処理とステップS341の処理とのうち一方の処理のみが行われてもよい。また、発光と、録音と、発音との3つの機能のうち1つ以上の機能を制限する処理が機能制限処理に含まれていなくてもよい。また、図12におけるステップS209の機能制限処理に対して、図21に示す機能制限処理を適用してもよい。
また、本実施形態では、機能制限部204が行う処理によって、レンズ30bを沈胴させる命令やレンズ30bのバリヤ301bを閉じる命令が送信されるが、以下のようにしてもよい。例えば、機能制限部204は、図9のステップS307または図29のステップS321の処理を実施することにより、“撮像装置の電源OFFコマンド”または“再生モード設定コマンド”を撮像装置10bに送信する。撮像装置10bは、第1の通信インターフェース101を介して“電源OFFコマンド”または“再生モード設定コマンド”が受信された場合、電源OFF処理または再生モード設定処理の一環として、レンズ30bを沈胴させる、または、レンズ30bのバリヤ301bを閉じる。これによって、通信されるコマンドをより少なくすることができる。
本実施形態では、撮影が制限される場合の準備に要する手間や時間を削減することができる。また、撮影が制限されているか否か(撮影が行われているか否か)を周囲に明確に伝えることができるため、撮影が制限されている場所で周囲から撮影の意思があるとみなされ、ユーザが係員に咎められることなどがない。
(第7の実施形態)
次に、本発明の第7の実施形態を説明する。図22は、本実施形態による撮像装置12の構成例を示している。本実施形態では、図4に示す撮像システムにおける撮像装置10が撮像装置12に変更される。
撮像装置12は、撮像モジュール100と、第1の通信インターフェース101と、画像処理部106とを有する。既に説明した構成については、説明を省略する。
画像処理部106は、撮像モジュール100によって生成された画像データを処理する。本実施形態では、撮像装置12における撮影に係る機能を制限する命令は、画像処理部106が処理した画像データの画質を所定の画質未満に制限する命令である。つまり、第2の通信インターフェース200は、画像処理部106が処理した画像データの画質を所定の画質未満に制限する命令を撮像装置12に送信する。
図23は、図7におけるステップS209の機能制限処理の手順の例を示している。図23を参照して、機能制限処理における制御装置21の動作を説明する。以下では、図9に示す処理と異なる処理のみを説明し、既に説明した処理については説明を省略する。
ステップS305で発音を制限する設定が行われた後、機能制限部204は、ステップS203で取得された機能情報に基づいて、画質が制限されているか否かを判定する(ステップS351)。機能情報が画像処理を示す場合、画質が制限されていると判定される。また、機能情報が画像処理以外の機能を示す場合、画質が制限されていないと判定される。
画質が制限されていないと判定された場合、ステップS306の処理が行われる。また、画質が制限されていると判定された場合、機能制限部204は、第2の通信インターフェース200に対して、画像データの画質を所定の画質未満に制限する命令を撮像装置12へ送信させ、第2の通信インターフェース200は、その命令を撮像装置12に送信する(ステップS351)。この命令を受信した撮像装置12において、画像処理部106によって処理された画像データの画質が所定の画質未満となるように設定が行われる。
画像データの画質を所定の画質未満に制限する命令が送信された後、報知制御部203が、報知インターフェース201に対して、画質が制限されていることを示す情報を報知させ、報知インターフェース201が、その情報を報知してもよい。
画像データの画質を所定の画質未満に制限する命令が送信された後、ステップS306の処理が行われる。
発光と、録音と、発音と、撮影との4つの機能のうち1つ以上の機能を制限する処理が機能制限処理に含まれていなくてもよい。また、図12におけるステップS209の機能制限処理に対して、図23に示す機能制限処理を適用してもよい。
本実施形態では、撮像に連動した画像処理が制限される場合の準備に要する手間や時間を削減することができる。
変形例
次に、本実施形態の変形例を説明する。本変形例では、第2の通信インターフェース200は、画像データの画質を所定の画質以上に設定するキーを記憶する外部装置と通信を行う。第2の通信インターフェース200は、外部装置からキーを受信した場合、受信されたキーを撮像装置12に送信する。
このキーを受信した撮像装置12において、画像処理部106によって処理された画像データの画質が所定の画質以上となるように設定が行われる。つまり、画質の制限が解除される。例えば、映画館等の場所で、ユーザがキーを購入すると、上記のようにして画質の制限が解除される。
本変形例では、画質の制限を解除することができる。また、撮像に連動した画像処理が制限される場合の準備時に、ユーザが画質の制限に気づいてキーを入手することで、撮影の準備を効率的に行うことができる。
(第8の実施形態)
次に、本発明の第8の実施形態を説明する。図24は、本実施形態による撮像システムの構成例を示している。図24に示す撮像システムは、撮像装置10cと、制御装置20cと、レンズ30cとを有する。制御装置20cと、レンズ30cとは、一体化されて同一筐体内にあってもよい。
撮像装置10cの表面(側面)には、情報を表示する表示インターフェース107が配置されている。例えば、表示インターフェース107は、マルチカラーによる発光が可能なLEDである。制御装置20cは、図1に示す第2の通信インターフェース200と、報知インターフェース201と、判定部202と、報知制御部203と、機能制限部204とを有する。これらの構成については既に説明したので、説明を省略する。
レンズ30cが撮像装置10cに搭載され、撮像装置10cとレンズ30cとが電気的に接続されている。撮像装置10cは、レンズ30cの状態を制御する信号をレンズ30cに出力する。
図25は、撮像装置10cの構成例を示している。撮像装置10cは、撮像モジュール100と、第1の通信インターフェース101と、表示インターフェース107とを有する。既に説明した構成については、説明を省略する。
表示インターフェース107は、情報を表示する。本実施形態では、第1の通信インターフェース101は、撮像装置10cにおける撮影に係る機能を制限する命令を制御装置20cから受信する。表示インターフェース107は、その命令が受信された場合、撮影に係る機能が制限されていることを示す情報を表示する。制御装置20cの機能制限部204は、撮影に係る機能を制限する際、第2の通信インターフェース200に対して、撮像装置10cにおける撮影に係る機能を制限する命令を撮像装置10cへ送信させ、第2の通信インターフェース200は、その命令を撮像装置10cに送信する。
例えば、表示インターフェース107は、撮影に係る機能が制限されていない場合には第1の色で発光し、撮影に係る機能が制限されている場合には第1の色と異なる第2の色で発光する。例えば、表示インターフェース107は、撮影モード時に赤で発光し、再生モード時に青を表示する。
撮影に係る機能が制限されている場合の表示インターフェース107の発光パターンと、撮影に係る機能が制限されていない場合の表示インターフェース107の発光パターンとが異なっていてもよい。また、表示インターフェース107はLED以外の表示素子(ディスプレイ等)であってもよい。
表示インターフェース107は、撮影に係る機能が制限されていることをユーザに報知する報知部(報知インターフェース)としても機能する。制御装置20cから撮像装置10cに送信される、撮影に係る機能を制限する命令は、撮像装置10cにおいて撮影に係る機能が制限されていることを報知部に報知させる命令を兼ねる。表示インターフェース107が上記のように情報を表示することによって、ユーザは、撮像が制限されていることを知ることができる。
本実施形態では、撮影に係る機能が制限されているか否か(撮影が行われているか否か)を周囲に明確に伝えることができるため、撮影が制限されている場所で周囲から撮影の意思があるとみなされ、ユーザが係員に咎められることなどがない。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について詳述してきたが、具体的な構成は上記の実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。