JP2010081427A - 撮像装置、および、プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】撮像画像への位置情報の対応づけを制限する。
【解決手段】撮像動作処理部211によって撮像動作がおこなわれると、位置情報処理部212は、位置情報取得部400を制御し、撮像動作時の位置情報を取得する。内部メモリ250に制限条件として予め登録されている位置情報が示す位置と、撮像動作時に取得した位置情報が示す位置とが近似している場合、出力処理部213は、取得した位置情報の画像データへの対応づけを制限する。この場合、出力処理部213は、画像データと位置情報とを内部メモリ250に保存し、画像データを外部に出力する場合に位置情報を削除する。これにより、撮像画像の撮影場所を示す位置情報がデジタルカメラ1以外では参照できなくなり、撮影場所が公開されることにより生じる不都合を防止することができる。
【選択図】図2
【解決手段】撮像動作処理部211によって撮像動作がおこなわれると、位置情報処理部212は、位置情報取得部400を制御し、撮像動作時の位置情報を取得する。内部メモリ250に制限条件として予め登録されている位置情報が示す位置と、撮像動作時に取得した位置情報が示す位置とが近似している場合、出力処理部213は、取得した位置情報の画像データへの対応づけを制限する。この場合、出力処理部213は、画像データと位置情報とを内部メモリ250に保存し、画像データを外部に出力する場合に位置情報を削除する。これにより、撮像画像の撮影場所を示す位置情報がデジタルカメラ1以外では参照できなくなり、撮影場所が公開されることにより生じる不都合を防止することができる。
【選択図】図2
Description
本発明は、撮像装置、および、プログラムに関し、特に、撮像画像への位置情報の適切な対応づけに好適な撮像装置、および、プログラムに関する。
GPS技術の向上により、GPSレシーバの小型化が進んでおり、デジタルカメラや携帯電話などのような小型の装置にGPS機能を搭載することが一般的になっている。
デジタルカメラや携帯電話のような撮像機能を有する装置においては、GPS機能と連携することで、撮影場所の位置情報と撮像画像とを対応づけて記録する技術が実現されている(例えば、特許文献1)。
このような機能により、撮像画像を再生する際に撮影場所を容易に知ることができる他、インターネット上の地図サイトやパーソナルコンピュータなどで利用する地図ソフトなどに撮影画像をリンクさせて利用することができる。これにより、例えば、海外旅行で撮影した画像を世界地図アルバムとして楽しんだり、旅行先の写真を友人に公開したり、待ち合わせ場所の連絡に利用したりするなど、プライベート利用に活用できる他、例えば、商業店舗や不動産物件の地図リンクや広告宣伝などへも容易に活用することができる。
しかしながら、インターネット上の地図サイトなどは不特定多数の者が閲覧するため、画像データとともに撮影場所を示す位置情報が付加されていると、撮影者の自宅や勤務先などが第三者に知られてしまったり、プライベートの行動範囲が間接的に明らかになってしまうなど、プライバシー上の不都合が生じることがある。このようなプライベート情報が不特定多数に知られてしまうことは、ストーカーなどの犯罪に悪用されるおそれもある。
よって、撮影された画像を公開する場合には、それに付随する位置情報の扱いを十分に注意する必要があるが、撮影した画像のそれぞれについて、撮影者自身で位置情報の付加や削除をおこなうことは煩雑である。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたものであり、位置情報の制限を容易におこなうことのできる撮像装置、および、プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る撮像装置は、
位置情報を取得する位置情報取得手段を備えた撮像装置であって、
特定の位置を示す位置情報を記憶する特定位置情報記憶手段と、
前記撮像装置の撮像動作時に前記位置情報取得手段が取得した位置情報を、当該撮像動作によって得られた画像データと対応づけて記録する位置情報記録手段と、
少なくとも前記特定位置情報記憶手段が記憶する位置情報に基づいて、前記位置情報記録手段による位置情報の記録、及び/又は、当該位置情報の利用を制限する位置情報制限手段と、
を備えることを特徴とする。
位置情報を取得する位置情報取得手段を備えた撮像装置であって、
特定の位置を示す位置情報を記憶する特定位置情報記憶手段と、
前記撮像装置の撮像動作時に前記位置情報取得手段が取得した位置情報を、当該撮像動作によって得られた画像データと対応づけて記録する位置情報記録手段と、
少なくとも前記特定位置情報記憶手段が記憶する位置情報に基づいて、前記位置情報記録手段による位置情報の記録、及び/又は、当該位置情報の利用を制限する位置情報制限手段と、
を備えることを特徴とする。
上記撮像装置において、
前記位置情報制限手段は、前記位置情報取得手段が取得した位置情報が示す位置と、前記特定位置情報記憶手段が記憶する位置情報が示す位置とが近似する場合、前記位置情報記録手段による位置情報の記録を制限することが望ましい。
前記位置情報制限手段は、前記位置情報取得手段が取得した位置情報が示す位置と、前記特定位置情報記憶手段が記憶する位置情報が示す位置とが近似する場合、前記位置情報記録手段による位置情報の記録を制限することが望ましい。
上記撮像装置において、
前記位置情報制限手段は、前記位置情報取得手段が取得した位置情報の読み出しが制限されるよう記録させることが望ましい。
前記位置情報制限手段は、前記位置情報取得手段が取得した位置情報の読み出しが制限されるよう記録させることが望ましい。
上記撮像装置において、
前記位置情報制限手段は、前記撮像装置の外部に出力される画像データに位置情報が対応づけられることを禁止することが望ましい。
前記位置情報制限手段は、前記撮像装置の外部に出力される画像データに位置情報が対応づけられることを禁止することが望ましい。
上記撮像装置において、
前記位置情報制限手段は、前記位置情報取得手段が取得した位置情報の精度を低下させることが望ましい。
前記位置情報制限手段は、前記位置情報取得手段が取得した位置情報の精度を低下させることが望ましい。
上記撮像装置において、
前記位置情報制限手段は、前記位置情報取得手段が取得した位置情報が記録されることを禁止することが望ましい。
前記位置情報制限手段は、前記位置情報取得手段が取得した位置情報が記録されることを禁止することが望ましい。
上記撮像装置は、
特定の時間帯を示す時間情報を記憶する時間情報記憶手段をさらに備えていてもよく、この場合、
前記位置情報制限手段は、前記撮像動作時の時間が、前記時間情報記憶手段が記憶する時間情報が示す時間帯である場合、前記位置情報記録手段による位置情報の記録を制限することが望ましい。
特定の時間帯を示す時間情報を記憶する時間情報記憶手段をさらに備えていてもよく、この場合、
前記位置情報制限手段は、前記撮像動作時の時間が、前記時間情報記憶手段が記憶する時間情報が示す時間帯である場合、前記位置情報記録手段による位置情報の記録を制限することが望ましい。
上記撮像装置は、
前記特定位置情報記憶手段に記憶させる位置情報、及び/又は、前記時間情報記憶手段に記憶させる時間情報を、前記撮像装置の使用者による指定に基づいて登録する条件登録手段をさらに備えていることが望ましい。
前記特定位置情報記憶手段に記憶させる位置情報、及び/又は、前記時間情報記憶手段に記憶させる時間情報を、前記撮像装置の使用者による指定に基づいて登録する条件登録手段をさらに備えていることが望ましい。
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点にかかるプログラムは、
位置情報を取得する位置情報取得手段を備えた撮像装置を制御するコンピュータに、
特定の位置を示す位置情報を前記撮像装置内の記憶装置に記憶させる機能と、
前記撮像装置の撮像動作時に前記位置情報取得手段が取得した位置情報を、当該撮像動作によって得られた画像データと対応づけて記録する機能と、
少なくとも前記特定の位置を示す位置情報に基づいて、画像データと対応づける位置情報の記録を制限する機能と、
を実現させることを特徴とする。
位置情報を取得する位置情報取得手段を備えた撮像装置を制御するコンピュータに、
特定の位置を示す位置情報を前記撮像装置内の記憶装置に記憶させる機能と、
前記撮像装置の撮像動作時に前記位置情報取得手段が取得した位置情報を、当該撮像動作によって得られた画像データと対応づけて記録する機能と、
少なくとも前記特定の位置を示す位置情報に基づいて、画像データと対応づける位置情報の記録を制限する機能と、
を実現させることを特徴とする。
本発明によれば、撮像画像への位置情報の対応づけを容易に制限することができる。
本発明にかかる実施形態を、図面を参照して以下に説明する。本実施形態では、本発明をデジタルスチルカメラ(以下、デジタルカメラ)によって実現した場合を例示する。本実施形態にかかるデジタルカメラ1は、一般的なデジタルカメラが有する機能に加え、撮像時のデジタルカメラ1の位置(地点)を示す位置情報を撮像画像に対応づけて記録する機能を備えるデジタルカメラである。この場合の位置情報の取得は、例えば、GPS(Global Positioning System:全地球測位システム)を用いておこなわれる。すなわち、本実施形態にかかるデジタルカメラ1は、GPS機能を有するデジタルカメラである。
図1は、本発明の実施形態にかかるデジタルカメラ1の構成を示すブロック図である。本実施形態にかかるデジタルカメラ1の概略的構成は、図示するように、撮像部100、データ処理部200、インタフェース(I/F)部300、位置情報取得部400、などである。
撮像部100は、デジタルカメラ1の撮像動作をおこなう部分であり、例えば、レンズ、絞り機構、シャッタ機構、などから構成された光学装置110や、CCD(Charge Coupled Device:電荷結合素子)やCMOS(Complementally Metal Oxide Semiconductor:相補型金属酸化物半導体)などのイメージセンサから構成されるイメージセンサ部120などを含み、撮像にかかる動作をおこなう。
データ処理部200は、撮像部100による撮像動作によって生成された電気信号を処理し、撮像画像を示すデジタルデータを生成するとともに、撮像画像に対する画像処理などをおこなう。図1に示すように、データ処理部200は、制御部210、画像処理部220、画像メモリ230、画像出力部240、内部メモリ250、外部メモリ260、などから構成される。
制御部210は、例えば、CPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)などのプロセッサやRAM(Random Access Memory)などの主記憶装置などから構成され、後述する内部メモリ250などに格納されているプログラムを実行することで、デジタルカメラ1の各部を制御する。また、本実施形態では、所定のプログラムを実行することで、後述する各処理にかかる機能が制御部210によって実現される。
画像処理部220は、例えば、ADC(Analog-Digital Converter:アナログ−デジタル変換器)、バッファメモリ、画像処理用のプロセッサ(いわゆる、画像処理エンジン)などから構成され、撮像部100によって生成された電気信号に基づいて、撮像画像を示すデジタルデータを生成する。
すなわち、イメージセンサ部120から出力されたアナログ電気信号をADCがデジタル信号に変換して順次バッファメモリに格納すると、画像処理エンジンがバッファされたデジタルデータに対し、いわゆる現像処理などをおこなうことで、画質の調整やデータ圧縮などをおこなう。
画像メモリ230は、例えば、RAMやフラッシュメモリなどの記憶装置から構成され、画像処理部220によって生成された撮像画像データや、制御部210によって処理される画像データなどを一時的に格納する。
画像出力部240は、例えば、RGB信号の生成回路などから構成され、画像メモリ230に展開された画像データをRGB信号などに変換して表示画面(後述する表示部310など)に出力する。
内部メモリ250は、例えば、ROM(Read Only Memory)やフラッシュメモリなどの記憶装置から構成され、デジタルカメラ1の動作に必要なプログラムやデータなどを格納する。本実施形態では、制御部210などが実行する動作プログラムが格納されている他、制御部210が実行する処理に必要なデータや処理結果のデータなどが内部メモリ250に格納される。
外部メモリ260は、例えば、メモリカードなどといった、デジタルカメラ1に着脱可能な記憶装置から構成され、デジタルカメラ1で撮像した画像データなどを格納する。
インタフェース(I/F)部300は、デジタルカメラ1とその使用者あるいは外部装置とのインタフェースにかかる構成であり、図1に示すように、表示部310、外部インタフェース部320、操作部330、などから構成される。
表示部310は、例えば、液晶表示装置などから構成され、デジタルカメラ1を操作や設定をおこなうために必要な種々の画面や、撮影時のライブビュー画像(ファインダ画像)、再生画像、などを表示出力する。本実施形態では、画像出力部240からの画像信号(RGB信号)などに基づいて撮像画像等の表示出力がおこなわれる。
外部インタフェース部320は、ビデオ出力端子などのようなアナログ画像信号を出力するためのインタフェースの他、例えば、USB(Universal Serial Bus)やBluetooth(商標)などのような外部のコンピュータ装置とデータ送受をおこなうインタフェースや、LAN(Local Area Network:構内通信網)などのネットワークに接続するための通信インタフェースなどから構成され、外部への画像データの出力などをおこなう。
ここで、外部インタフェース部320にネットワーク接続用のインタフェース(例えば、LANインタフェース、無線LANインタフェース、など)を備えている場合、デジタルカメラ1は、接続可能なネットワークを介した通信をおこなうための機能を備えているものとする。これにより、例えば、デジタルカメラ1に保存された撮像画像を、インターネット上のウェブサイトなどにデジタルカメラ1から直接アップロードするなどの動作がおこなえるものとする。
操作部330は、デジタルカメラ1の外面上に構成されている各種ボタンなどによって構成され、デジタルカメラ1の使用者による操作に応じた入力信号を生成して制御部210に入力する。操作部330を構成するボタンとして、例えば、撮像動作を指示するためのシャッタボタン(レリーズボタン)や、デジタルカメラ1のもつ動作モードを指定するためのモードボタン、各種設定をおこなうための十字キーや機能ボタン、などが含まれているものとする。
位置情報取得部400は、デジタルカメラ1の位置(地点)を示す位置情報を取得する。本実施形態では、GPSによって位置情報が取得されるものとする。この場合、位置情報取得部400は、複数のGPS衛星が発信するGPS信号を受信するGPSアンテナ、GPSアンテナが受信したGPS信号に基づいて、デジタルカメラ1の位置(緯度・経度)を算出するGPSレシーバ回路、などから構成される。このようなGPSによる位置情報取得をおこなう場合、既知のGPS技術を用いて位置情報取得部400を実現することができる。
本実施形態では、内部メモリ250に格納されている動作プログラムを制御部210が実行することで、後述する各処理が実現されるが、この場合に制御部210によって実現される機能を、図2を参照して説明する。
図2は、本発明にかかる動作をおこなう際に制御部210によって実現される機能を示した機能ブロック図である。なお、図2に示す機能は、撮像画像に位置情報を記録する動作をおこなう際に必要となる機能を示すものである。
撮像画像に位置情報を記録する場合、図示するように、制御部210は、撮像動作処理部211、位置情報処理部212、出力処理部213、などとして機能する。
撮像動作処理部211は、操作部330からの入力信号などに応じて撮像部100を制御することで撮像動作をおこなう。
位置情報処理部212は、撮像動作処理部211によって撮像動作がおこなわれた際に位置情報取得部400を制御することで、撮像時のデジタルカメラ1の位置(地点)を示す位置情報を取得するとともに、取得した位置情報と撮像によって得られた画像データとの対応づけなどをおこなう。
出力処理部213は、撮像動作によって得られた画像データの出力や、位置情報処理部212によって得られた位置情報の出力を制御する。本実施形態では、出力処理部213の制御により、撮像された画像データを内部メモリ250及び/又は外部メモリ260に出力して記録する他、これらに記録した画像データを、外部インタフェース部320を介して外部のコンピュータ装置やネットワークに出力する。また、出力処理部213は、種々の設定画面を表示部310に表示させるための出力制御をおこなう。
なお、出力処理部213は、画像データを出力する際、当該画像データに対応づけられている位置情報の記録を、所定の条件に基づいて制限する。本実施形態では、撮像画像データと対応づけられた位置情報が第三者でも閲覧できることで生じる不都合を回避するため、デジタルカメラ1の使用者(撮影者)が指定する条件に基づいて、位置情報の記録や利用を制限するための処理をおこなう。
以上が制御部210によって実現される機能である。なお、本実施形態では、制御部210がプログラムを実行することによる論理的処理で上述した各機能が実現されるものとするが、これらの機能を、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit:特定用途向け集積回路)などのハードウェアによって構成してもよい。
以上説明したデジタルカメラ1の構成は、本発明を実現するために必要な構成であり、デジタルカメラとしての基本機能や種々の付加機能に用いられる構成は必要に応じて備えられているものとする。
このような構成のデジタルカメラ1による動作を以下に説明する。上述したように、本実施形態にかかるデジタルカメラ1は、GPSによる位置情報取得機能を有しており、撮影位置を示す位置情報を撮像した画像データに対応づけて記録する。
ここで、本実施形態にかかるデジタルカメラ1は、撮像画像の画像データを記録する方式として、通常のデジタルカメラで一般的となっているExif(Exchangeable Image File Format)を用いているものとする。すなわち、撮像画像の画像データに、種々の付属情報が記録されるヘッダを付加したファイルフォーマットである。このような付属情報が記録されるファイル構造であることにより、位置情報取得機能で取得された位置情報を、付属情報として画像データと対応づけて記録することができる。これにより、撮影場所の把握やインターネット上の地図サイトなどに撮像画像を容易に登録することができる。
しかしながら、Exifのような汎用のファイルフォーマットに位置情報が記録されるため、撮影者の意図に反して、撮影場所の位置情報が第三者の目に触れてしまう場合があり、プライバシーの観点から不都合が生じるおそれがある。よって、本実施形態では、デジタルカメラ1の使用者(撮影者)が指定する任意の位置情報などを条件として位置情報の記録を制限することで、このような不都合の回避を図る。
デジタルカメラ1の使用者(撮影者)による条件を指定するための動作を説明する。この場合にデジタルカメラ1で実行される「条件設定処理」を、図3に示すフローチャートを参照して説明する。この「条件設定処理」は、デジタルカメラ1が起動したことを契機に開始される。
処理が開始されると、制御部210の位置情報処理部212により、デジタルカメラ1のGPS機能がオンになっているか判別される(ステップS10)。ここで、GPS機能がオフである場合(ステップS10:No)、位置情報を取得することができないので、撮像画像に対応する位置情報の記録はおこなわれない。よって、位置情報の記録を制限するための条件を設定する必要がないので、この場合は本処理を終了する。この場合、デジタルカメラ1の使用者によってGPS機能がオンとなった場合に本処理が再度実行されるものとする。
このようにしてGPS機能がオンとなった場合、もしくは、デジタルカメラ1の起動時にGPS機能がオンとなっている場合(ステップS10:Yes)、位置情報処理部212は、その旨を出力処理部213に通知する。出力処理部213は、位置情報処理部212からの通知に応じて、位置情報の記録を制限するための条件(以下、「制限条件」とする)をデジタルカメラ1の使用者に設定させるための設定画面(以下、「制限条件設定画面」とする)を、例えば、ポップアップ表示によって表示部310に表示する(ステップS20)。
この場合、出力処理部213は、制限条件の設定をおこなうか否かを問い合わせるための画面を表示部310に表示する。この制限条件設定画面は、例えば、図4(a)に示すような画面であり、位置情報の記録を制限することができる旨を示すとともに、制限条件の設定をおこなうか否かを指定するためのボタンなどが表示される。
デジタルカメラ1の使用者は、操作部330を操作することで、制限条件の設定をおこなうか否かを指定する入力をおこなう。ここで、制限条件の設定をおこなわないことを指定する入力信号が操作部330から制御部210に入力された場合(ステップS30:No)、本処理を終了し、通常の撮像動作にかかる処理が実行される。
一方、制限条件の設定をおこなうことを指定する入力信号が操作部330から制御部210に入力されると(ステップS30:Yes)、出力処理部213は、図4(b)に示すような制限条件設定画面を表示部310に表示する。この画面は、設定する制限条件の制限種別を指定させるための画面である。本実施形態では、制限種別として、「現在位置」、「(任意の)場所」、「(任意の)時間帯」、などが指定可能であるものとする。
このため、ここで表示される制限条件設定画面には、図4(b)に示すように、いずれの制限種別で設定するかを指定するための表示がおこなわれる。デジタルカメラ1の使用者は、操作部330を操作することで、所望する制限種別を指定する。
ここで、「現在位置」を制限種別とすることを指定する入力信号が操作部330から制御部210に入力された場合(ステップS40:Yes)、出力処理部213は、その旨を位置情報処理部212に通知する。この場合、位置情報処理部212は、位置情報取得部400を制御することで、デジタルカメラ1の現在位置を示す位置情報を取得して(ステップS50)、出力処理部213に通知する。
出力処理部213は、現在位置を示す位置情報の通知を受けると、当該位置情報(すなわち、GPSによって得られた座標情報)を、制限条件を示す情報(以下、「制限条件情報」とする)として、内部メモリ250に保存する(ステップS60)。
すなわち、内部メモリ250には、図5(a)に示すような、制限条件情報を記録した「制限条件テーブル」が格納されていることになる。
このような「制限条件テーブル」に新たな位置情報(座標情報)が保存されたことで、本処理は終了する。上記のような処理により、現在位置の周辺で撮影した画像データについて、その位置情報を第三者に知られたくない場合、現在位置を制限対象とする設定を容易におこなうことができる。
一方、制限種別として「場所」が指定された場合(ステップS40:No、ステップS70:Yes)、出力処理部213は、図4(c)に示すような制限条件設定画面を表示部310に表示する。制限種別の「場所」は、デジタルカメラ1の使用者が任意に場所を指定することで、指定した場所を制限対象とするものである。よって、この場合に表示される制限条件設定画面には、例えば、図4(c)に示すようなソフトウェアキーボードやテキスト入力エリアなどが表示される。デジタルカメラ1の使用者は、操作部330を操作することで、地名や郵便番号などのような特定の場所を指定できる情報(以下、「場所指定情報」とする)を入力する。
ここで、本実施形態では、GPSによって位置情報を得ることとしているので、撮像時に取得される位置情報と制限条件としての場所指定情報とが比較できるよう、入力された場所指定情報を座標情報に変換する。よって、出力処理部213は、入力された文字情報を位置情報処理部212に通知することで座標情報への変換をおこなう(ステップS80)。
この場合、例えば、図5(b)に示すような、場所指定情報で示される種々の地名や郵便番号などと座標情報(緯度経度)とが対応づけられた「変換テーブル」を内部メモリ250に予め格納した構成とすれば、位置情報処理部212が「変換テーブル」を参照することで、デジタルカメラ1の使用者によって入力された場所指定情報を座標情報に変換することができる。このような「変換テーブル」は、例えば、カーナビゲーションシステムなどに用いられている既知の技術を利用して実現することができる。
位置情報処理部212は、変換した座標情報を出力処理部213に通知する。出力処理部213は、位置情報処理部212が変換した座標情報を、内部メモリ250に格納されている「制限条件テーブル」に、新たな制限条件情報として保存し(ステップS60)、処理を終了する。このような処理により、撮影場所の位置情報を第三者に知られたくない場合、その場所が現在位置でなくても制限対象として指定することができる。
なお、本実施形態では、図4(b)に示すようなソフトウェアキーボードによって場所指定情報が入力される例を示したが、入力方法は任意である。例えば、外部インタフェース部320が、外部コンピュータ装置と接続するインタフェースを備えているのであれば、接続した外部コンピュータ装置(パーソナルコンピュータなど)を使って場所指定情報が入力されるようにしてもよい。あるいは、デジタルカメラ1に動画撮像機能が備えられているのであれば、音声記録のために設けられているマイクロフォンへの音声入力によって、場所指定情報の入力をおこなえるようにしてもよい。この場合、既知の音声認識技術を利用することで、音声入力による場所指定情報の入力をおこなうことができる。
また、本実施形態では、図5(b)に示すような「変換テーブル」が内部メモリ250内に予め格納された構成を例示したが、例えば、外部インタフェース部320にネットワークに接続するためのインタフェースを備えているのであれば、インターネットなどを介して外部コンピュータ装置(ウェブサーバなど)にアクセスすることで、外部コンピュータ装置に構成されているデータベースを使った変換をおこなってもよい。あるいは、このような変換動作をサービスとして提供するウェブサイトなどにアクセスすることで、入力された場所指定情報を座標情報に変換してもよい。
次に、制限種別として「時間帯」が指定された場合(ステップS40:No、ステップS70:No)の動作を説明する。この場合、出力処理部213は、図4(d)に示すような制限条件設定画面を表示部310に表示する。ここでは、図4(d)に示すように、時間帯を任意に指定できる画面が表示される。デジタルカメラ1の使用者は、操作部330を操作することで、制限対象としたい時間帯を指定する。
出力処理部213は、指定された時間帯を示す情報(以下、「時間情報」とする)を、内部メモリ250に格納されている「制限条件テーブル」に、新たな制限条件情報として保存して(ステップS90)、処理を終了する。このような処理により、場所だけでなく、指定された時間帯に撮影した画像データについても位置情報の記録を制限する対象とすることができる。
このようにして制限条件が設定されたデジタルカメラ1で、GPS機能がオンとなった状態で撮像動作をおこなう際に実行される「位置記録処理」を、図6に示すフローチャートを参照して説明する。この「位置記録処理」は、デジタルカメラ1の動作モードが撮像モードになったことを契機に開始される。
処理が開始されると、制御部210の位置情報処理部212により、デジタルカメラ1の位置情報取得機能、すなわちGPS機能がオンとなっているか否かが判別される(ステップS110)。ここで、GPS機能がオフとなっている場合(ステップS110:No)、位置情報の取得をおこなうことができないので、処理を終了する。この場合、位置情報の記録を伴わない通常の撮像動作にかかる処理が別途実行されることになる。
一方、デジタルカメラ1のGPS機能がオンとなっている場合(ステップS110:Yes)、デジタルカメラ1の使用者がシャッタボタンを押下したことに応じて、撮像動作を指示する入力信号が操作部330から制御部210に入力されると(ステップS120:Yes)、撮像動作処理部211が撮像部100などを制御することで撮像動作がおこなわれる(ステップS130)。
この場合、撮像動作処理部211は、撮像動作をおこなったことを位置情報処理部212に通知する。位置情報処理部212は、撮像動作処理部211からの通知に応じて位置情報取得部400を制御し、撮像動作がおこなわれた時点の位置情報の取得をおこなう(ステップS140)。
すなわち、撮像動作時のデジタルカメラ1の位置(地点)を示す位置情報が、デジタルカメラ1のGPS機能によって取得される。この場合、位置情報処理部212は、内部メモリ250の「制限条件テーブル」にアクセスし、今回の撮像動作が、指定された制限条件に該当するか否かを判別する(ステップS150)。
ここでは、制限条件として「時間帯」が指定されている場合、現在時刻が指定された時間帯に該当するのであれば、制限条件に該当すると判別される。
また、位置情報処理部212は、ステップS140で取得した位置情報と、制限条件テーブルに記録されている位置情報とを比較し、取得した位置情報と同一もしくは近似する位置情報が制限条件テーブルに記録されていれば、制限条件に該当すると判別する。
この場合、取得した位置情報が示す位置(すなわち、撮影場所の位置)と、制限条件テーブルに記録されている位置情報が示す位置との間の距離を算出し、当該距離と所定の閾値との比較により、制限条件に該当するか否かの判別をおこなってもよい。すなわち、制限条件テーブルに記録されている位置情報が示す位置から所定の距離内となる位置で撮影された場合に、制限条件に該当すると判別するようにしてもよい。
ここで、今回の撮像動作が制限条件に該当しない場合(ステップS150:No)、撮像動作処理部211が、撮像動作によって得られた画像データを外部メモリ260などに保存する(ステップS160)。ここで、本実施形態では、デジタルカメラ1でのデフォルトの画像保存場所が外部メモリ260であるものとする。また、画像データの記録フォーマットとしてExifが用いられているので、一般的なデジタルカメラと同様、撮影時のパラメータなどが画像データのヘッダに付属情報として記録される。
位置情報処理部212は、外部メモリ260に保存された画像データのヘッダに、ステップS140で取得した位置情報を記録する(ステップS170)。記録フォーマットにExifが用いられる場合、例えば、「Exif IFD」などのヘッダ領域に、GPS位置情報タグとして位置情報が記録される。記録される位置情報には、少なくとも、撮影時のデジタルカメラ1の位置(地点)を示す座標情報(緯度経度情報)が含まれる。
このようにして、撮像画像の画像データと位置情報とが対応づけて記録されると、所定の終了イベントが発生するまで、撮像指示が入力される度に、上記の処理がおこなわれる(ステップS180:No)。そして、終了イベント(例えば、撮影モードから他モードへの切り替えやデジタルカメラ1の電源オフ、など)の発生により(ステップS180:Yes)、本処理は終了する。
一方、上記の撮像動作が制限条件に該当する場合(ステップS150:Yes)、位置情報処理部212は、上述したような位置情報の記録や、取得された位置情報の利用を制限するための「位置情報制限処理」を実行する(ステップS1000)。
以下、位置情報の記録や利用を制限するための種々の方法を、実施形態1〜実施形態4として説明する。
(実施形態1)
ここでは、上述した「位置情報制限処理」(ステップS1000)の一例として、位置情報の記録にかかる制限をおこなうために実行される「記録制限処理(1)」を、図7に示すフローチャートを参照して説明する。
ここでは、上述した「位置情報制限処理」(ステップS1000)の一例として、位置情報の記録にかかる制限をおこなうために実行される「記録制限処理(1)」を、図7に示すフローチャートを参照して説明する。
処理が開始されると、撮像動作処理部211は、ステップS130(図6)でおこなった撮像動作によって得られた画像データを、内部メモリ250に保存する(ステップS1111)。すなわち、制限条件に該当しない場合は、デジタルカメラ1に着脱可能な外部メモリ260に画像データを保存していたのに対し、ここでは、デジタルカメラ1の内部に固定的に構成されている内部メモリ250に画像データを保存する。
ここで、画像データの記録フォーマットとしてExifを用いているので、画像データとともに付属情報を記録するヘッダも内部メモリ250に記録される(ステップS1112)。
よって、位置情報処理部212は、ステップS140で取得した、撮影位置を示す位置情報を、内部メモリ250内に記録されたヘッダ領域に付属情報として記録し(ステップS1113)、処理を終了する。この場合、「位置記録処理」(図6)のフローに戻る。
このようにして記録された位置情報が利用される際の制限動作を説明する。ここでは、デジタルカメラ1で撮像画像の再生をおこなう際に実行される「利用制限処理(1)」を、図8に示すフローチャートを参照して説明する。この「利用制限処理(1)」は、デジタルカメラ1の動作モードが「再生モード」に切り替えられたことなどを契機に開始される。
処理が開始されると、出力処理部213は、内部メモリ250にアクセスし、保存されている画像データに基づく画像を表示部310に表示させる(ステップS1121)。すなわち、内部メモリ250内の画像について、一般的な再生動作をおこなう。よって、操作部330からの入力信号などに基づいて、出力処理部213は、表示させる画像を順次切り替えたり、表示倍率を切り替えたりする。
この場合において、再生されている画像は内部メモリ250内に保存されているので、当該デジタルカメラ1上でのみ再生可能な状態となっている。よって、デジタルカメラ1の使用者が、再生画像をデジタルカメラ1以外でも利用したい場合、外部への出力を指示する操作をおこなう。この場合、例えば、デジタルカメラ1に着脱可能に装着されている外部メモリ260へ画像データをコピーまたは移動させることで、外部での利用が可能となる。また、外部インタフェース部320に、外部装置へのデータ転送や、ネットワークへの接続をおこなうことのできるインタフェースを備えている場合、これらを介して、パーソナルコンピュータなどの外部装置や、インターネット上のウェブサイトなどに画像データを転送することができる。
このような外部への出力を指示する入力信号が操作部330から制御部210に入力された場合(ステップS1122:Yes)、出力処理部213は、当該画像データを外部に出力するとともに(ステップS1123)、当該画像データのヘッダに記録されていた位置情報を削除する(ステップS1124)。
そして、再生モードの終了指示やデジタルカメラ1の電源オフなどといった所定の終了イベントの発生により(ステップS1125:Yes)、本処理を終了する。
このような処理により、撮影時の時間帯や位置が制限条件に該当する場合、画像データに対応づけられた位置情報は、デジタルカメラ1の内部でのみ記録される。そして、当該画像データを、外部装置でも利用可能な外部メモリ260へ移したり、通信によって外部装置に転送させたりする場合は、位置情報を削除する。
これにより、撮像画像の撮影場所を示す位置情報は、デジタルカメラ1で再生する場合にのみ閲覧することが可能であり、それ以外の方法で利用される際には、位置情報を参照することができなくなる。よって、制限条件に該当する画像データについては、撮影場所が第三者に知られることを防止することができる。
(実施形態2)
上記実施形態1では、画像データの保存場所が制限条件に該当するか否かで異なってしまうため、一連の撮影行動によって得られた複数の撮像画像間の関連性がなくなってしまい、撮影画像を整理する際に不都合となる場合がある。
上記実施形態1では、画像データの保存場所が制限条件に該当するか否かで異なってしまうため、一連の撮影行動によって得られた複数の撮像画像間の関連性がなくなってしまい、撮影画像を整理する際に不都合となる場合がある。
このような不都合を解消するための方法を実施形態2として以下に説明する。ここでは、上述した「位置記録処理」(図6)における「位置情報制限処理」(ステップS1000)の一例としての「記録制限処理(2)」を、図9に示すフローチャートを参照して説明する。この「記録制限処理(2)」は、「位置記録処理」(図6)のステップS150で、制限条件に該当すると判別されたことを契機に開始される。
処理が開始されると、撮像動作処理部211は、ステップS130(図6)でおこなった撮像動作によって得られた画像データを、外部メモリ260に保存する(ステップS1211)。すなわち、制限条件に該当しない場合と同様、デジタルカメラ1に着脱可能に装着されている外部メモリ260内に画像データを保存する。
この場合、当該画像データについての付属情報が、外部メモリ260に保存した画像データのヘッダに記録される(ステップS1212)。
ここで、位置情報処理部212は、ステップS140(図6)で取得した、撮影場所を示す位置情報については、内部メモリ250に記録する(ステップS1213)。つまり、位置情報処理部212は、外部メモリ260に記録された画像データのヘッダには撮影場所を示す位置情報を記録しない。
この場合、位置情報処理部212は、当該画像データを特定可能な識別情報と、取得した位置情報とを対応づけて内部メモリ250に記録する。ここでは、画像データを特定するための識別情報として、複数の情報を組み合わせた情報を用いることが望ましい。例えば、当該画像ファイルのファイル名、撮影日時、撮影したデジタルカメラ1の固有情報(シリアル番号など)、撮影パラメータ、などを識別情報とすることで、制限条件に該当する撮像画像を一意に特定することができる。このような情報は、Exifのヘッダに記録されている付属情報から得ることができる。
このようにして、位置情報のみ内部メモリ250に記録すると、処理を終了し、「位置記録処理」(図6)のフローに戻る。
以上のような処理により、デジタルカメラ1以外でも利用可能な外部メモリ260には、画像データは記録されるが、その撮影場所を示す位置情報は記録されない。つまり、外部メモリ260への位置情報の記録が禁止されたことになる。また、外部インタフェース部320に、外部装置やネットワークとのインタフェースを備えている場合であっても、外部メモリ260に保存された画像を転送することになるので、位置情報は外部に出力されることがない。
この場合であっても、デジタルカメラ1の内部に備えられている内部メモリ250には、このデジタルカメラ1を使って撮影した画像のうち、制限条件に該当するものについての位置情報が記録されているので、対象となる画像データが記録された外部メモリ260を当該デジタルカメラ1に装着し、そのデジタルカメラ1で再生する場合には、撮影場所を示す位置情報を参照することができる。
つまり、撮像画像の撮影場所を示す位置情報は、撮影に使用したデジタルカメラ1で再生する場合にのみ閲覧することが可能であり、それ以外の方法で利用される際には、位置情報を参照することができなくなる。よって、制限条件に該当する画像データについては、撮影場所が第三者に知られることを防止することができる。
(実施形態3)
上記各実施形態では、デジタルカメラ1以外の装置で撮像画像が利用される場合に、その撮影場所を示す位置情報も利用されることを防止することができたが、撮影に用いたデジタルカメラ1を第三者が使用した場合には、位置情報を秘匿することができない。
上記各実施形態では、デジタルカメラ1以外の装置で撮像画像が利用される場合に、その撮影場所を示す位置情報も利用されることを防止することができたが、撮影に用いたデジタルカメラ1を第三者が使用した場合には、位置情報を秘匿することができない。
このような不都合を解消する方法の一例として、パスワードによる保護を利用することができる。この場合、上記実施形態1の「利用制限処理(1)」において、内部メモリ250内の画像データを外部に出力する指示が入力された場合に、出力処理部213が、デジタルカメラ1の使用者にパスワードを設定させる画面を表示部310に表示し、パスワードの入力がなければ、外部への出力が完了しないようにする。
そして、デジタルカメラ1の使用者が操作部330を操作してパスワードを入力すると、出力処理部213は、出力する画像データのヘッダから位置情報を削除するとともに、入力されたパスワードを内部メモリ250に記録する。このとき、上記実施形態2で説明したような画像データの識別情報とパスワードとを対応づけて内部メモリ250に記録する。
そして、内部メモリ250内に保存されている制限対象の画像データを再生する際、出力処理部213は、パスワードの入力を求める画面を表示部310に表示し、入力されたパスワードが内部メモリ250に記録されたパスワードと一致する場合にのみ、撮影場所の位置情報も参照できる再生動作をおこなう。
これにより、撮影者以外がデジタルカメラ1を使用した場合であっても、位置情報を秘匿することができる。この方法は、実施形態2の場合にも同様に適用することができる。
(実施形態4)
上記各実施形態では、位置情報を第三者が閲覧できないようにしたが、位置情報の精度を低下させることで、第三者が閲覧可能な位置情報に秘匿性をもたせるようにしてもよい。
上記各実施形態では、位置情報を第三者が閲覧できないようにしたが、位置情報の精度を低下させることで、第三者が閲覧可能な位置情報に秘匿性をもたせるようにしてもよい。
この場合、例えば、図5(b)で例示した「変換テーブル」のようなデータベースを内部メモリ250内に構成することで、ステップS140(図6)で得られた座標情報としての位置情報に対応する地名や地域名などを取得することができる。
この場合、画像データに対応づける位置情報を、緯度経度を示す座標情報ではなく、当該位置(地点)が属する地名(例えば、都市名など)に変更することで、位置情報の精度を低下させることができる。
例えば、上記実施形態1における「利用制限処理(1)」(図8)において、画像データの外部への出力が指示された際、当該画像データのヘッダから位置情報を削除するのではなく、精度を低下させた位置情報に書き換えて出力することで、デジタルカメラ1以外で画像データが利用される場合には、精度の低い位置情報が用いられることになる。
同様に、上述した実施形態2や実施形態3においては、デジタルカメラ1以外で利用される画像データには、精度を落とした位置情報を対応づけて記録させればよい。
このようにすることで、例えば、インターネット上の地図サイトに撮影画像を掲載する場合は位置情報が必要となるが、精度を落とした位置情報を用いることで、詳細な位置は秘匿させることができる。
なお、座標情報から精度の低い位置情報に変換するためのデータベースは、デジタルカメラ1の内部に構成せず、外部のものを利用するようにしてもよい。すなわち、外部インタフェース部320に外部装置やネットワークとのインタフェースが含まれているのであれば、パーソナルコンピュータやウェブサイトに構成されているデータベースを利用することができる。
以上説明したように、本発明を上記実施形態の如く適用することにより、デジタルカメラによる撮像画像に撮影場所を示す位置情報が対応づけられることを容易に制限することができる。つまり、撮影者の撮影行動や撮影対象の場所などが第三者に知られることが不都合である場合などにおいて、位置情報が意図せずに公開されてしまうことを防止することができる。
この場合において、予め登録された位置情報と、撮影時に取得した位置情報とが近似する場合に、その位置情報の記録や利用が自動的に制限されるので、第三者に知られることが不都合となる位置情報を容易に秘匿することができる。
なお、制限条件として、場所だけでなく時間帯を指定することもできるので、撮影者の撮影行動を効果的に秘匿させることができる。
これらの制限条件は、撮像装置(デジタルカメラ1)の使用者が任意に指定することができるので、使用者(撮影者)の都合に応じた制限動作をおこなうことができる。
設定された制限条件に該当する場合は、画像データと対応づけて位置情報が記録されることを禁止することで、撮影場所を示す位置情報の利用が制限される。この場合であっても、例えば、撮影に使用した撮像装置の内部には位置情報を記録しておくことで、位置情報を第三者から秘匿しつつ、撮影の当事者などは閲覧できるようにすることができるので、秘匿性の維持と利便性とを両立させることができる。
また、パスワードなどによって位置情報が読み出されることを制限することで、さらなる秘匿性を実現することができる。
あるいは、位置情報の精度を低下させることで、位置情報が必要となる利用形態であっても、秘匿性を維持することができる。
上記実施形態は一例であり、本発明の適用範囲はこれに限られない。すなわち、種々の応用が可能であり、あらゆる実施の形態が本発明の範囲に含まれる。
上記実施形態では、本発明にかかる撮像装置をデジタルスチルカメラで実現した場合を例示したが、GPS機能などの位置情報を取得するための構成を備えた撮像装置であればよく、例えば、デジタルビデオカメラや、カメラ機能を有する種々の装置(例えば、携帯電話機やパーソナルコンピュータなど)に本発明を適用することができる。
上記実施形態では、位置情報を取得する方法としてGPSを利用する場合を例示したが、撮像動作時の撮像装置の位置(地点)を示す位置情報を取得することができるのであれば、GPSに限られず任意の方法を採用することができる。また、位置情報を取得するための構成は、撮像装置と一体的に構成されていなくてもよく、撮像装置に対し外付けとなる装置であってもよい。
また、上記実施形態では、画像データと付属情報を対応づけて記録する方式として、デジタルカメラで一般的となっているExifが用いられる場合を例示したが、画像データに対応づけて位置情報を記録することのできるファイルフォーマットであればExifに限られず任意のファイルフォーマットを用いることができる。
上記実施形態3では、位置情報の読み出しを制限する方法としてパスワードを利用する例を示したが、位置情報の読み出しを制限できるのであればその方法は任意である。例えば、撮像装置(デジタルカメラ1)に固有の識別情報(シリアル番号など)と、記録されるメモリカード(外部メモリ260)に固有の識別情報とを用いた暗号鍵を生成することで、画像データに対応づけて記録する位置情報を暗号化するようにしてもよい。
上記実施形態で示したデジタルカメラ1のように、位置情報の記録や利用を制限する機能を予め備えた撮像装置として実現できることはもとより、プログラムの適用により、既存の撮像装置を本発明にかかる撮像装置として機能させることができる。すなわち、位置情報を取得する機能を備えている撮像装置であれば、上記実施形態の制御部210が実行したプログラムと同様のプログラムを既存の撮像装置に適用し、当該撮像装置の動作を制御しているコンピュータ装置(例えば、CPUなど)に実行させることで、本発明にかかる撮像装置として機能させることができる。
このようなプログラムの適用方法は任意であり、例えば、メモリカード(外部メモリ260)などの記憶媒体に格納して適用できる他、インターネットなどの通信媒体を介して適用することもできる。
1…デジタルカメラ、100…撮像部、110…光学装置、120…イメージセンサ部、200…データ処理部、210…制御部、211…撮像動作処理部、212…位置情報処理部、213…出力処理部、220…画像処理部、230…画像メモリ、240…画像出力部、250…内部メモリ、260…外部メモリ、300…インタフェース部、310…表示部、320…外部インタフェース部、330…操作部、400…位置情報取得部
Claims (9)
- 位置情報を取得する位置情報取得手段を備えた撮像装置であって、
特定の位置を示す位置情報を記憶する特定位置情報記憶手段と、
前記撮像装置の撮像動作時に前記位置情報取得手段が取得した位置情報を、当該撮像動作によって得られた画像データと対応づけて記録する位置情報記録手段と、
少なくとも前記特定位置情報記憶手段が記憶する位置情報に基づいて、前記位置情報記録手段による位置情報の記録、及び/又は、当該位置情報の利用を制限する位置情報制限手段と、
を備えることを特徴とする撮像装置。 - 前記位置情報制限手段は、前記位置情報取得手段が取得した位置情報が示す位置と、前記特定位置情報記憶手段が記憶する位置情報が示す位置とが近似する場合、前記位置情報記録手段による位置情報の記録を制限する、
ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。 - 前記位置情報制限手段は、前記位置情報取得手段が取得した位置情報の読み出しが制限されるよう記録させる、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。 - 前記位置情報制限手段は、前記撮像装置の外部に出力される画像データに位置情報が対応づけられることを禁止する、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。 - 前記位置情報制限手段は、前記位置情報取得手段が取得した位置情報の精度を低下させる、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮像装置。 - 前記位置情報制限手段は、前記位置情報取得手段が取得した位置情報が記録されることを禁止する、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。 - 特定の時間帯を示す時間情報を記憶する時間情報記憶手段をさらに備え、
前記位置情報制限手段は、前記撮像動作時の時間が、前記時間情報記憶手段が記憶する時間情報が示す時間帯である場合、前記位置情報記録手段による位置情報の記録を制限する、
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の撮像装置。 - 前記特定位置情報記憶手段に記憶させる位置情報、及び/又は、前記時間情報記憶手段に記憶させる時間情報を、前記撮像装置の使用者による指定に基づいて登録する条件登録手段をさらに備える、
ことを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。 - 位置情報を取得する位置情報取得手段を備えた撮像装置を制御するコンピュータに、
特定の位置を示す位置情報を前記撮像装置内の記憶装置に記憶させる機能と、
前記撮像装置の撮像動作時に前記位置情報取得手段が取得した位置情報を、当該撮像動作によって得られた画像データと対応づけて記録する機能と、
少なくとも前記特定の位置を示す位置情報に基づいて、画像データと対応づける位置情報の記録を制限する機能と、
を実現させることを特徴とするプログラム。
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