JP4385595B2 - 光走査装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタル複写機やレーザプリンタ等の画像形成装置に用いられる光走査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図12に示すように、従来の画像形成装置(レーザ複写機、レーザプリンタなど)には、各色に対応した感光体116を備えたタンデム方式がある。光走査装置102はそれぞれ、イエロー(Y),マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色に対応した光学系を備えているため、高速化に適している。
【0003】
このような光走査装置では、各々の光源部から各色に対応した光ビームが出射され、出射された光ビームは、図示しないコリメータレンズによって略平行光とされ、図示しないシリンドリカルレンズ、回転多面鏡104、fθレンズ106、反射ミラー108、110、112を経由して各々の色の感光体116に向けて出射される。
【0004】
光源部として、面発光レーザ素子を使用したものがある。この面発光レーザの特徴としては、所定の面に対してほぼ垂直に光ビームが発光されるため、取付精度が確保されやすいという利点を持っており、また、複数の光ビームを同時に発光させることが比較的容易という利点も備えているため、最近の高速化には適している。
【0005】
しかし、面発光のため、管タイプのように発光方向に対して逆方向にも発光できるという機能を備えておらず、光源部自身で光出力のモニタを備えることができないので、新たに外部モニタを備える必要がある。
【0006】
この構成として、例えば、図13に示すような半導体ユニット130が知られている(特許文献1)。
【0007】
しかし、半導体レーザ132と光センサ140とが一体になっているため、半導体レーザ132の位置調整を行った後に、光ビームが光センサ140からはずれて光量調整ができなくなることが考えられる。また、半導体レーザ132、光センサ140のどちらかに故障による交換の必要性が生じた場合には、半導体ユニット130ごと交換しなければならず、メンテナンス費用が余計にかかることになる。
【0008】
さらに、この半導体ユニット130の回路基板134を光走査装置の外壁等に取付ける場合は、外壁等に半導体レーザ132、光センサ140を挿通させる開口部を設ける必要がある。外壁等に開口部を設けると、光走査装置内へ塵埃等が入り込むのを阻止するために、シール部材を用いるなどの防塵対策が生じ、コストアップの要因ともなってしまう。
【0009】
逆に、半導体ユニット130を光走査装置内部に配置した場合は、外部との通信のために、レーザ発光用の信号線を引き出す必要がある。この場合にも、防塵対策の必要性が生じる。
【0010】
一方、回路基板面に密着固定させる表面実装用の光量検出素子は、比較的高価であるため、これを用いた半導体ユニットも高価となることが懸念されている。そのため、エアコンやテレビ等で使用されている比較的安価な半導体ユニットで代用することが望まれているものの、現段階においては実用化されていないのが現状である。
【0011】
【特許文献1】
特開平6−164056号公報(第3−4項、第1図)
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事実を考慮し、低コストで、防塵性に優れ、外部からの光センサの位置調整ができる光走査装置を提供する。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本発明の光走査装置は、光源から出射された光ビームを像担持体上に結像するための光学部品と、前記光学部品を収容する筐体と、を備えた光走査装置において、前記筐体の底板に設けられ、光検出素子が外部から挿入可能な開口部と、前記筐体の底板に固定されて前記開口部を塞ぐと共に、前記光検出素子が取り付けられた回路基板と、前記光検出素子からの信号を外部に出力すると共に、前記回路基板における前記光検出素子が取り付けられる面と同一面に取り付けられ、前記回路基板が前記筐体の底板に固定された状態で、前記筐体の側壁を挟んで前記筐体の外側に位置する外部出力端子と、を備えたことを特徴する。
【0014】
請求項1に記載の発明によれば、光検出素子を備えた回路基板が筐体の外面に固定され、光検出素子が筐体に設けられた開口部に挿入される。このとき、開口部は回路基板によって塞がれる。光検出素子の光検出面は回路基板に対して略垂直に取付けられており、光源から出射された光ビームは、筐体に収容された光学部品により光検出素子へ入射し、光検出面で光の検出が行われる。
【0015】
したがって、光検出素子が取付けられた回路基板を筐体の外面に取付けるだけで、光検出素子が筐体内に収納され、開口部が塞がれ筐体内に塵埃等が侵入するのを阻止できる。
【0016】
また、回路基板は筐体の外面に取付けられるので、回路基板全体の装着スペースを筐体内に確保する必要がなく、その分、光学部品の取付けスペースが確保できる。さらに、光検出素子の交換を行うときは、筐体の外面に取付けた回路基板を取り外すだけなので、メンテナンスが容易に行える。
さらに、外部出力端子が筐体の外部に配置されており、ハーネスの先端に接合された端子を外部出力端子に装着すれば光検出素子からの信号が光源へ伝達されることから、ハーネス装着の作業性が向上する。また、ハーネスを通すための穴を筐体の側壁や底面に設ける必要がない。
【0017】
請求項2に記載の本発明の光走査装置は、前記光検出素子が光量検出素子であることを特徴としている。
【0018】
請求項2に記載の発明によれば、光検出素子は、光ビームを出射する光源と別体で筐体に取付けるので、それぞれの位置調整が個々に行われる。したがって、光ビームの位置調整によって光量検出素子の位置ずれが発生することもなく、常に光量調整が正確に行える。
【0027】
【発明の実施の形態】
図5には、本実施の形態に係る光走査装置10、12の概略構成図が示されている。
【0028】
(光走査装置の概要)
画像形成装置は、Y(イエロー)、M(マゼンタ)の各色に対応した光学系を備えた光走査装置10と、C(シアン)、K(ブラック)の各色に対応した光学系を備えた光走査装置12を備える。
【0029】
図5に示すように、この光走査装置10、12を備えた画像形成装置には、Y色、M色、C色、K色のそれぞれに対応する感光体Y14、M14、C14、K14が所定間隔で配置されている。
【0030】
ここでは、Y色、M色、C色の各色に対応する感光体Y14、M14、C14はカラーモードのときにのみ使用されるが、K色に対応する感光体K14は白黒モードのときにも使用されるので、感光体の寿命の観点からK色に対応する感光体K14の径のみが他の感光体Y14、M14、C14の径よりも大きく設定されている。
【0031】
光走査装置10と光走査装置12とはほぼ同じ構成とされているので、ここでは光走査装置10についてのみ説明する。
【0032】
図1に示すように、光走査装置10はハウジング16を備える。ハウジング16は、底板18と底板18の外周から立設する周壁20とで構成されている。周壁20の外側には、ハウジング16内へ向かって、M色に対応する光ビームMを出射する光源部22と、Y色に対応する光ビームYを出射する光源部23とが、出射方向が互いに略90度となるように配置されている。また、光ビームYを出射する光源部23は、光ビームMを出射する光源部22に対して高さ方向をずらして設置され、光ビームYと光ビームMとが高さ方向に所定の距離離間するようにされている。
【0033】
光源部22から出射された光ビームMの光路上には、光ビームMを平行光にするためのコリメータレンズユニット24が設けられている。コリメータレンズユニット24を通過した光ビームMは、反射ミラー26の下を通り抜け、後述するスリット板150に入射して光路上に設けられたハーフミラー30に入射する。ハーフミラー30は、通過する光ビームMと、反射し光パワーモニタ21に入射する光ビームMとに所定の割合で振り分ける。ハーフミラー30を通過した光ビームMは、シリンドリカルレンズ33を通過し、図5に示すように、光路上に設けられたポリゴンミラー40に入射する。
【0034】
ポリゴンミラー40には複数の反射鏡面が設けられ、ポリゴンミラー40に入射した光ビームMは反射鏡面で反射偏向されてハウジング16内に配設されたfθレンズ42、44に入射する。ポリゴンミラー40、fθレンズ42、44は、光ビームM、Yを同時に走査できる大きさになっている。(光ビームYの光学系は、光ビームMとほぼ同じなので、説明を省略する。)
ここで、fθレンズ44を通過した2色の光ビームM、Yが分離される。fθレンズ44を通過した光ビームM、Yは、それぞれ副走査側にパワーを持つシリンドリカルミラー46、54に反射される。
【0035】
シリンドリカルミラー46によって反射された光ビームMは、反射ミラー48へ折り返され、さらに、シリンドリカルミラー60、反射ミラー62によって偏向され、感光体ドラム14M上に結像して静電潜像を形成する。
【0036】
一方、シリンドリカルミラー54によって反射された光ビームYは、反射ミラー55に出射され、さらに、シリンドリカルミラー57によって偏向され、感光体ドラム14Y上に結像して静電潜像を形成する。
【0037】
以上がM色とY色の光学系の概要であり、Y色の光学系はC色の光学系と同構成とされる。しかし、K色に対応する感光体14Kは他の色の感光体よりも径が大きいため、M色の光学系の構成において、シリンドリカルミラー60、反射ミラー62の代わりにシリンドリカルミラー50と反射ミラー52が使用される。
【0038】
また、光ビームCと光ビームKとの光路長を略同一とさせるため、シリンドリカルミラー60、反射ミラー62と、シリンドリカルミラー50、反射ミラー52とでは配置位置が若干異なっている。
【0039】
Y色に対応する感光体14YとC色に対応する感光体14Cとの径は同一であることから、同一の光学系を使用することができるが、M色に対応する感光体14MとK色に対応する感光体14Kとの径は異なり、同一の光学系を使用することができないため、ここでは三種類の光学系が使用されることになる。
【0040】
なお、本実施形態で使用する光学系は、図5に示すように、画像形成装置に設けられた光走査装置10、12の取付面に対し、所定角度傾かせている。
【0041】
また、M色の光学系では、副走査方向のスキャン位置調整を反射ミラー48で行い、SKEWの調整をシリンドリカルミラー60で行っている。一方、Y色の光学系では、図6に示すように、反射ミラー55はポリゴンミラー40の上方に配置されているので、副走査方向のスキャン位置調整はシリンドリカルミラー54で行い、SKEWの調整をシリンドリカルミラー57で行っている。
【0042】
このように、反射ミラー55に調整機構を持たせないことで、ポリゴンミラー40を備えた光偏向器37を交換する際に、反射ミラー55を単に取付けるだけで交換は完了するので、調整する必要がない。このため、光偏向器37の交換が容易となり、光学性能が保持される。
【0043】
(回路基板の取付構成)
一方、図1に示すように、本発明では、光源として面発光レーザを用いる。この面発光レーザを用いる場合、多数本ビームを出力できるというメリットを有する反面、後方に出射するバックビームがないため、面発光レーザから出射した光ビームの一部を分離して光ビームの光量を検出する必要がある。
【0044】
ここでは、その分離をハーフミラー30で行い、ハーフミラー30によって分離された光ビームは、ハーフミラー30と光量検出モニタ基板174(MPD基板)との間に設置されたレンズ175へ入射する。レンズ175は、高さの異なる光ビームYと光ビームMを集光し、MPD基板174へ向けて出射する。
【0045】
図2に示すように、MPD基板174は回路基板176を備え、回路基板176の表面176Aにはフォトダイオード素子21が設けられている。フォトダイオード素子21としては、たとえば、東芝(株)製のTPS703、浜松ホトニクス(株)のS7329−1、松下電器(株)製PNZ313などが代表的である。フォトダイオード素子21は光ビームの光量を受光する受光面180を備え、その受光面180が回路基板176に対して略垂直となるように取付けられている。
【0046】
MPD基板174に入射した光ビームは、フォトダイオード素子21の受光面180で光量が検出され、フォトダイオード素子21からの信号が後述するコネクタ168へ伝えられる。各々の光ビームからの信号は、コネクタ168から図示しない光ビーム駆動用の回路基板に入力され、各々の光出力の制御が行われる。
【0047】
一方、図3に示すように、ハウジング16の底板18の裏側の面には、回路基板176が装着可能な大きさの凹部182が形成されている。凹部182の底面182Aには、開口部185が穿設されており、フォトダイオード素子21が挿入可能となっている。MPD基板174を凹部182に取付けたときにフォトダイオード素子21がハウジング16内部へ挿入されるようになっている。
【0048】
図4に示すように、MPD基板174を凹部182(図3参照)に取付けるとき、回路基板176は底面182A(図3参照)に密着するので、開口部185は回路基板176によって完全に塞がれた状態になり、ハウジング16内部は密封される。
【0049】
図2又は図3に示すように、MPD基板174にはフォトダイオード素子21と並んだ一方の側に、孔186が孔設されている。一方、凹部182には、開口部185の長手方向の延長線上にピン188が突設されており、孔186にはこのピン188が挿通可能となっている。
【0050】
また、MPD基板174のフォトダイオード素子21と並んだ他方の側には、切欠190が設けられている。一方で、凹部182には、開口部185を挟んでピン188が設けられた反対側にピン192が突設されており、MPD基板174をハウジング16に取付けたとき、ピン192は切欠190に挿通されるようになっている。
【0051】
ピン188が孔186に挿通され、ピン192が切欠190に挿通されることでハウジング16に取付けたときのMPD基板174の位置決めが行われる。
【0052】
また、MPD基板174には、ネジ孔194が孔設されており、このネジ孔194にネジ196を差し込んで、ハウジング16の底板18に穿設されたネジ孔198にネジ止されている。
【0053】
さらに、図2に示すように、回路基板176には、フォトダイオード素子21が設けられた同一の面176Aに、フォトダイオード素子21からの信号を外部に出力するコネクタ168が設置されている。コネクタ168は、MPD基板174をハウジング16に取付けたとき、ハウジング16の外部に位置するように配置されており(図1参照)、図示しないハーネスが回路基板176に対して略垂直方向に装着されるようになっている。
【0054】
このように、フォトダイオード素子21のみをハウジング16内に配置し、コネクタ168をハウジング16の外部に配置することで、ハーネスの取付作業性を向上させるとともに、防塵性を損なうことがない。
【0055】
次に、本発明の光走査装置の各部位について説明する。
【0056】
図6に示すように、ハウジング16は取付部34、35、36を有し、この取付部34、35、36を介して画像形成装置に設けられた取付面に取付けられている。
【0057】
取付部34は開口部64、66間のハウジング16の側壁20Bの外側に設けられている。また、取付部35は開口部64、66間の側壁20Aの外側に設けられている。さらに、取付部36は光偏向器37の近傍の側壁20Cの外側に設けられている。
【0058】
ハウジング16には開口部64、66が形成されているため、この開口部64、66間のハウジング16の剛性は弱くなり、光偏向器37等からの振動を受け易くなる。ここで、取付部34、35を開口部64、66間に配置することで、ハウジング16の剛性を上げることができる。また、取付部36を光偏向器37の近傍に設けることによって、光偏向器37が発する振動を抑えることができ、光学部品へ及ぼす影響を最小限に抑えることができる。
【0059】
ハウジング16の隅に取付部を設けた場合には、熱等の影響によるハウジング16の変形により、ハウジング16が副走査方向に伸縮できなくなる。これによって、光学部品の性能に影響を及ぼし易くなるという問題が発生する。
【0060】
本実施形態では、取付部34、35、36で構成される三角形の外側に光学部品を配置することによって、光学部品が取付けられた部分が副走査方向に伸縮するようになり、画質、感光体への入射位置に影響を及ぼしにくくすることができる。
【0061】
一方、三角形の外側に配置された部分のハウジング16にはリブが形成されており、これによって剛性を保持しているので、外部振動に耐え得る構成となっている。したがって、ハウジング16を取付部34、35、36で画像形成装置に取付けたとき、ハウジング16は全体的に剛性を有する。
【0062】
図1に示すように、ハウジング16の側壁20Bの外側には光ビームMを出射する光源部22が設けられており、側壁20Cの外側には光ビームYを出射する光源部23が設けられている。
【0063】
光源部22と光源部23とは、構成がほぼ同じなので、ここでは光源部22について説明をする。
【0064】
光源部22は連結部材38を備えており、連結部材38はハウジング16の外壁20Bの外側に取付けられている。この連結部材38のハウジング16に取付けられた反対側には、図示しないレーザチップ(発光源)を保持するための保持部材39が取付けられている。この保持部材39は、通称LCC(Leadless Chip Carrier)と呼ばれており、材質としてここではセラミックが使用されている。
【0065】
保持部材39の側壁20Bと反対側には、電気回路が実装された回路基板41が装着されており、レーザチップと回路基板41とは保持部材39を介して電気的に接続されている。レーザチップとしては、面発光型の半導体レーザが使用されており、レーザチップから一度に複数本のレーザが発光される構成となっている。
【0066】
ハウジング16の外壁20Bには基準ピン19が突設されており、この基準ピン19は連結部材38に設けられた孔(図示省略)に挿通され、保持部材39のレーザチップの発光方向に対して略垂直な面39Aに突き当てられる。これによって、保持部材39の位置調整が行われており、ハウジング16に対する光ビームの出射位置が決定される。
【0067】
また、図7に示すように、光源部22(図1参照)の回路基板41と光源部23(図1参照)の回路基板43とは、ハウジング16に対して高さ方向に所定距離離間した関係で設置されている。 回路基板41、43は発光位置が異なるため、異なる基板が使用されており、ハウジングの高さ方向の幅からはみ出て画像形成装置本体と干渉しない大きさで作製されている。
【0068】
光源部22の回路基板41と光源部23の回路基板43との間には、画像書込み位置検出素子(SOSセンサ)45が配置されており、ハウジング16に対して高さ方向に、回路基板41、43の高さと異なるようにされている。これにより、ハウジング16を形成する際の金型構造において、回路基板41、43の取付部とSOSセンサ45の取付部とを形成するスライド構造が複雑にならない。
【0069】
また、これらの光源部22、23は、図示しないコントローラ側に配置されており、これによって図示しないハーネスを不用意に長くすることが抑えられ、画質の劣化や電気ノイズによる影響が最小限となる。
【0070】
図1および図8には、コリメータレンズユニット24が示されている。コリメータレンズユニット24は、光源部22、23からそれぞれ出射された光ビームM、Yを平行光にする。
【0071】
図8に示すように、コリメータレンズユニット24は、図示しないガラス製のコリメータレンズと、アルミ製または樹脂製のレンズホルダ25で構成され、これらはUV等の手段で接着されている。レンズホルダ25は、鏡筒部27を備え、この鏡筒部27にはスリット27Aが形成されており、鏡筒部27内壁面での光ビームの乱反射や、他の色の光学系への混入を防ぐ。
【0072】
また、レンズホルダ25の上部には穴部28が設けられており、治工具等により光ビームの径を調整時する際に、位置規制が行えるようになっている。
【0073】
図1および図8に示すように、光源部22から出射され、コリメータレンズユニット24で平行光とされた光ビームMの光路先には、スリット板150が設けられている。スリット板150は底板152を有し、ハウジング16の底板18に取付けられる。底板152からは側板154が立設しており、側板154の一方の端部154Aの上側には側板156が、他方の端部154Bの下側には側板158が、それぞれ底板152に対して略垂直となるように形成されている。
【0074】
側板156と側板158とにはそれぞれスリット160、162が形成されており、光源部22から出射された光ビームMはスリット162を通過し、光源部23から出射された光ビームYはスリット160を通過して、それぞれ所定の大きさに絞られる。
【0075】
このスリット板150のスリット160と、レンズホルダ25に設けられたスリット27Aの二重のスリットによって、光ビームのレンズホルダ25の鏡筒部27内壁面での乱反射や他の色の光学系へのビームの混入を阻止する対策(迷光対策)が施されている。
【0076】
さらに、レンズホルダ25の内筒部の材質がアルミの場合には、黒色酸化シール等の処理が施し、樹脂の場合には黒色の材質を使用することで効果的な迷光対策を取っている。
【0077】
図1および図9には、光ビームを副走査方向だけ集光させるためのシリンドリカルレンズ32、33が示されている。
【0078】
図1に示すように、光ビームM、Yの光路上には、シリンドリカルレンズ32、33が配置されている。光ビームMは光ビームYに対して、高さ方向に所定距離離間しているので、これに対応して、光ビームMが入射するシリンドリカルレンズ33と、光ビームYが入射するシリンドリカルレンズ32とは、高さ方向に所定距離離間して配置されている。
【0079】
図9に示すように、シリンドリカルレンズ32は、副走査方向の一方の端面32Aがハウジング16の段差部16Aに突き当てられ、他方の端面32Bが平面部16Cに接着剤を用いて接着固定されている。同様にして、シリンドリカルレンズ33の一方の端面33Aが段差部16Bに突き当てられ、他方の端面33Bが段差部16Dに接着固定されている。
【0080】
これによって、シリンドリカルレンズ32の下側に光ビームMの通過領域が確保されるとともに、シリンドリカルレンズ32の倒れの影響をより少なくすることができる。このとき、光ビームMはシリンドリカルレンズ32の下を通過して、シリンドリカルレンズ33に入射するようになっている。
【0081】
また、シリンドリカルレンズ32、33の高さ方向の上下面に接着剤が用いられないことで、接着剤によるレンズの歪みが抑制され、光学性の劣化の防止になるとともに、接着代を副走査方向の片側にのみ設けているので、リサイクルなどにも有利である。
【0082】
また、副走査方向の一方の面を段差部に突き当て、他方の面を平面部に接着したが、もちろん両側の面を接着してもよい。
【0083】
一方、図10に示すように、ハウジング16の底板18には、光ビームMが通過する開口部64と、光ビームYが通過する開口部66とが形成されている。
【0084】
この開口部64、66には、それぞれ透光性の高い長板状のシールガラス68、70が装着可能とされている。このシールガラス68、70は、感光体近傍に配置される帯電装置、現像装置からそれぞれ生じる放電生成物やトナークラウド、画像形成装置の外部から感光体近傍に設置される光走査装置の内部に侵入する塵埃によって、光学部品に汚れが付着して引き起こされる画質劣化を防止する。
【0085】
ここで、開口部64と開口部66のシール構造は同一なので、開口部64を例に採って説明する。
【0086】
ハウジング16の周壁20Aには、開口部64の開口面の延長線上に、略矩形状のシールガラス挿入口72が穿設されている。シールガラス挿入口72から透光性のシールガラス68を挿入し、開口部64を閉塞してハウジング16内部を密封状態にすることで、最終ミラーからの光ビームM、Yを感光体14M、14Yに透光させるとともに、ハウジング16内の光学部品を塵埃等から守る。
【0087】
シールガラス68とシールガラス70は、走査方向の長さは略同一で、副走査方向の幅が異なっている。これは、光ビームMに対応する感光体14Mへの光路と、光ビームKに対応する感光体14Kへの光路が若干異なるため、その両者を共通のシールガラスで構成させるために、シールガラス70に対して副走査方向に幅広にしたためである。
【0088】
一方、開口部64の長手方向の内壁82からは、レール76が突設されている。このレール76にシールガラス68が支持され、ハウジング16の中へスライド可能(矢印A方向)に装着させる。
【0089】
また、内壁82のレール76の上方に、突起部78が突設されている。突起部78は光学部品から離れた位置に設けられ、光学部品に影響を及ぼさないようにされている。また、突起部78は、内壁82から副走査方向にレール76を超えない突出長とされ、弾性変形しやすくなっている。さらに、レール76と突起部78との間の距離は、シールガラス68の厚さよりも若干小さくされている。
【0090】
シールガラス68がシールガラス挿入口72からハウジング16内へ挿入されると、シールガラス68は矢印A方向にスライドしながら突起部78の下に潜り込む。レール76と突起部78との間の距離はシールガラス68の厚みよりも若干小さくされているので、突起部78はシールガラス68によって上方向へ弾性変形し、シールガラス68をレール76と突起部78との間に挟持する。上方向へ弾性変形した突起部78は、弾性復帰しようとしてシールガラス68側に押圧力がかかるので、シールガラス68はしっかりとレール76との間に挟持され、防塵性を確実なものとする。
【0091】
また、図11に示すように、ハウジング16のカバー164には、端部に沿って突起部168が突設されている。このように、カバー164をハウジング17のカバー166と異なる形状にすることで、ほぼ同一形状のハウジング16とハウジング17とが、カバーをした状態でも見分けることが可能となる。これによって、フィールド交換時の誤取り付けや、誤組み立ての防止となる。
【0092】
さらに、本実施例では、図1に示されるように、ハーフミラー30に入射する光ビームMに対し、ハーフミラー30を通過した光ビームMの角度が約3度となるように、ハーフミラー30の配置角度を決定している。
【0093】
このように光ビームMの入射光に対し、この光ビームMがハーフミラー30を通過して微少角度偏光することで、ハーフミラー30の大きさを最小限に抑えることができ、さらに、光ビームMをハウジング16の外側から出射させることでハウジング16の副走査方向の大きさを抑え、光走査装置10の小型化に寄与している。
【0094】
次に、本実施の形態の作用について説明する。
【0095】
図4に示すように、フォトダイオード素子21を備えた回路基板176がハウジング16の外面に固定され、フォトダイオード素子21がハウジング16に設けられた開口部185に挿入される。このとき、開口部185は回路基板176によって塞がれる。フォトダイオード素子21の受光面180は回路基板176に対して略垂直に取付けられており、光源から出射された光ビームは、ハウジング16に収容された光学部品によりフォトダイオード素子21へ入射し、受光面180で光の検出が行われる。
【0096】
したがって、フォトダイオード素子21が取付けられた回路基板176をハウジング16の外面に取付けるだけで、フォトダイオード素子21がハウジング16内に収納され、開口部185が塞がれハウジング16内に塵埃等が侵入するのを素子できる。
【0097】
また、回路基板176はハウジング16の外面に取付けられるので、ハウジング16内での回路基板176全体の装着スペースをハウジング16内に確保する必要がなく、その分、光学部品の取付けスペースが確保できる。さらに、フォトダイオード素子21の交換を行うときは、ハウジング16の外面に取付けた回路基板176を取り外せばよいだけなので、メンテナンスが容易に行える。
【0098】
なお、本実施形態では、回路基板176に対してハーネスの装着方向が略垂直となるようにコネクタ168を設置したが、ハーネスの装着方向が回路基板176に対して略水平方向となるように設置してもよい。
【0099】
また、本実施の形態では、光量検出素子を用いたが、SOSセンサに適用することも可能である。
【0100】
【発明の効果】
本発明は上記構成としたので、光センサをハウジングに外部から取付ける際、ハウジングが低コストで製作でき、ハウジング内部の防塵性に優れ、外部から光センサの位置調整ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る光走査装置を正面から見た部分概略図である。
【図2】本実施の形態に係る光量検出モニタ基板を示す斜視図である。
【図3】本実施の形態に係る光量検出モニタ基板をハウジングに取付ける状態を、ハウジングの裏面側から見た斜視図である。
【図4】本実施の形態に係る光量検出モニタ基板をハウジングに取付けた状態を、ハウジングの正面側から見た斜視図である。
【図5】本実施の形態に係る光走査装置の光学系を示す図である。
【図6】本実施の形態に係る光走査装置の構成を示す正面図である。
【図7】本実施の形態に係る光走査装置の光源部を示す図である。
【図8】本実施の形態に係る光走査装置のコリメータレンズユニットとスリットの構成を示す図である。
【図9】本実施の形態に係る光走査装置のシリンドリカルレンズの構成と取付け方法を示す図である。
【図10】本実施の形態に係るハウジングの開口部とシールガラスを示す部分斜視図である。
【図11】本実施の形態に係る光走査装置のハウジングのカバーを示す図である。
【図12】従来の光走査装置の構成を示す図である。
【図13】従来の光走査装置に用いられる面発光レーザを備えた光出力の検知方法を示す図である。
【符号の簡単な説明】
10 光走査装置
16 ハウジング(筐体)
18 底板
21 フォトダイオード素子(光検出素子)
168 コネクタ(外部出力端子)
176 回路基板
180 受光面(光検出面)
185 開口部

Claims (2)

  1. 光源から出射された光ビームを像担持体上に結像するための光学部品と、前記光学部品を収容する筐体と、を備えた光走査装置において、
    前記筐体の底板に設けられ、光検出素子が外部から挿入可能な開口部と、
    前記筐体の底板に固定されて前記開口部を塞ぐと共に、前記光検出素子が取り付けられた回路基板と、
    前記光検出素子からの信号を外部に出力すると共に、前記回路基板における前記光検出素子が取り付けられる面と同一面に取り付けられ、前記回路基板が前記筐体の底板に固定された状態で、前記筐体の側壁を挟んで前記筐体の外側に位置する外部出力端子と、
    を備えた光走査装置。
  2. 前記光検出素子が光量検出素子であることを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
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