JP4384619B2 - ランドセル - Google Patents

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Description

本発明は、ランドセルの背当板の端部から外方に突出して形成した縫着部をなすコバ部を無くして側面部の表面を平坦に形成したランドセルに関するものである。
従来のランドセル1は、図13に示すように、学童の背中に接する背当板2の両側端と、該背当板の前面側に略コ字型に折曲げた収納部材4の両側端とを合致させて縫着固定し、背当板2と収納部材4とで周囲に壁面を形成して教科書などを収容する収容部10を内部に設けてある。この収納部材4の中間部位であって前記背当板2の前方に位置する前面部5の両側部分に設けた折曲部6,6から両側部分を背当板方向に折曲げて対をなす側面部7、7をそれぞれ形成し、両側面部7、7の先端部を外側に突出するように折曲げて外折端部8、8を形成してある。
この外折端部8、8と前記背当板2の両側端部2a、2aとを合致させて縫製して縫着部9、9を形成し、背当板2と略コ字型に折り曲げた収納部材4とで内部に教科書などを収容する収容部10を形成してある(この収容部の前側に設ける小収容部や背負いベルトや蓋片などは図面上省略してある)。
収容部10は、上方から見ると横長の方形をした開口部11を有し、例えば、A4サイズの教科書等が収容できる大きさに形成してある。一般に、ランドセルは小学校に入学したばかりで体力のない小学生が6年間背負って通学するため、経年変化等によって変形しないよう丈夫に構成する必要がある。その上、小さな体でも背負いやすくすると共に、取り扱いやすくするために軽量で小型であることが好ましい。そのため、通常のランドセルの背当板2の大きさは、収容部10内に収容する教科書の大きさのA4サイズより一回り程度大きくして、できるだけ小型に形成してある。
従来のランドセルの収容部10は、背当板2の両側端部2a、2aと前記収納部材4の側面部7、7の端部に突出して設けた外折端部8、8とを縫着固定した縫着部9、9を設けることにより背当板の両側端と側面部の端部との固着部分を外方に突出させた突出部(コバ部)13を設けたり、また、該突出部の外側を外被材(図示せず)で包み込み、更に補強して背当板と側面部との固着部分が変形しないように補強して形成してある。そのため、ランドセルの重量が増すという欠点を有していた。
ランドセルの収容部10を構成する背当板2の両側端は、収納部材4の両側端に設けた外折端部8、8に縫着固定する場合、ランドセルの外側には、一般に「コバ部」と称する突出部13、13が形成されている。そして、図13に示すように、外折端部8、8の長さを一辺とし、収容部10の奥行きの長さを他の一辺とした方形空間X、Xが、ランドセルの両側に位置する側面部7、7の外側に位置して設けられている。しかし、この方形空間X、Xは、教科書等を収容する収容部10の容積を拡大するためには何ら役に立っていないし、また、ランドセルにとって最大外形は背当板の大きさとなり、該方形空間X、Xは有効に利用されておらず無用な空間であった。
特開2000−23732号公報 特開2001−161422号公報 登録実用新案第3078744号
本発明が解決しようとする課題は、ランドセルの背当板の端部から外方に突出させる縫着部である突出部を設けないようにし、背当板と側面板との連結部分を平坦に形成し、従来のようなランドセルの両側部分から突出する突出部を無くして、背負いやすいランドセルを提供するものである。
上記課題を達成するために、本発明は、下部に設けた水平方向の第1の折曲線22の下方に形成した背板底片21aの両側端に、前記折曲線の端部から内側に向かって設けた第1の弧状部23、23に連続して切欠部23a,23aを設けてなる背当板21と、前記背当板21と同じ横巾に設けた前面板27及該前面板27の両側に折曲部28,28を介して設け両側面板29、29の下部にそれぞれ同一の水平方向の第2の折曲線31と第3の折曲線32を設け前記折曲線31の下方に前板底片27aおよび前記折曲線32、32の下方にそれぞれ側板底片29a、29aを設けると共に、両側面板29,29の端部にそれぞれ設けた細巾の内折連結片30,30の下部に前記折曲線32と合致する位置に下端部30aを形成し、該下端部に連続して設けた第2の弧状部33、33に連続して側板底片29a,29aの両側端に切欠部33a,33aを形成し、前記前板底片27aの側端と前記側板底片29a,29aの側端との間に、上部を弧状にした切欠凹部34、34を設けてなる収納部材26とからなり、前記収納部材26の前面板27の両側に設けた折曲線部28,28から両側面板29、29を向かい合うように直角に折り曲げてコ字型に形成し、該両側面板の先端部に設けた細巾の内折連結片30、30を内方に直角に折り曲げ、該内折連結片の内側に前記背当板21の両側端部21b,21bを掛止させて縫着部24,24を設けて縫着固着して内部に主収容部36を設けると共に前記背当板と前面板と両側面板の下部にそれぞれ設けた折曲線22,31,32を介して前記背板底片21aと前記前板底片27aと前記側板底片29a、29aとを内側に折り畳んで補強底板39を取付けて一体に固着して底面部38を形成して内部に設けた主収容部36の上部に上部開口37を設け該上部開口の両側に位置する各折曲部の内側に夫々コ字型をした補強部片40、40を設けてなることを特徴とする
前記背当板21は、下部に設けた水平方向の第1の折曲線22の下方に形成した背板底片21aの両側端に、前記折曲線の端部から内側に向かって設けた第1の弧状部23に連続して切欠部23a,23aを設けてある。前記収納部材26は、前記背当板と同じ横巾に設けた前面板27と両側面板29の下部に夫々同一線上に設けた水平方向の第2の折曲線31と第3の折曲線32を設け、前記側面板の両側端に設けた細巾の内折連結片30、30の下部に前記折曲線と合致する位置に下端部30aを形成し、該下端部に連続して設けた第2の弧状部33、33に連続して側板底片29a,29aの両側端に切欠部33a,33aを形成し、さらに、前記前板底片27aの側端と前記側板底片29a,29aの側端との間に、上部を弧状にした切欠凹部34、34を設けてある。これらの切欠部23a、33a、そして切欠凹部34は、それぞれ間隔を存して底面に対して垂直に形成しても良いが、内側に向ってやや傾斜させ、上部横巾に比べて下部横巾をやや短く形成する方が折り畳みやすくして作業性が向上するので好ましい。
このように、前記収納部材の両側に設けた前面板27の両側に連続して設けた側面板29,29を折り曲げ、該側面板の先端に設けた細巾の内折連結片30,30の内側に密着させて、背当板21の両側端部21b,21bを縫着固定して内部に主収容部36を設けてあるので、縫着固定部分は背当板の後面側(背中に接触する面側)に位置する。そのため、ランドセルの側面部の表面を平坦に形成することができる。このランドセルの横巾の大きさは、A4版の大きさである教科書を収容できる大きさであり、従来のように、背当板21の両側端と側面板の端部とを縫着して設けた突出部を外方に突出させないため、ランドセルの横巾を小さくして軽量化することができる。
さらに、本発明は、下方に背板底片21aを有した背当板21と、前記背当板21の横巾と等しく形成して下方に前板底片27aを有した前面板27の両側に折曲線部28,28を設けた側面板29、29の下方にそれぞれ側板底片29a、29aを設けると共に、両側面板の端部にそれぞれ細巾の内折連結片30,30を設けた収納部材26とからなり、該背当板21の両側端を前記内折連結片の内側に掛止させて背当板の両側部を縫着固定して内部に設けた主収容部36の上部に上部開口37を形成し、前記上部開口37の折曲部の内部に補強部片を装着し、前記背板底片21aと前記前板底片27aと前記側板底片29a、29aとを順に内側に折り畳み、補強底板39を取付けて一体に固着して底面部38を設けてなる。
前記背当板21と前面板27と両側面板29,29の下部に夫々折曲線22,31,32を介して設けた背板底片21aと前板底片27aと両側板底片29aとを内方に順に折り畳んで一体に縫着固定して底面部38を設けると共に、前記主収容部の上部開口37の内側の両側部分に、補強部片40または40aを装着して補強すればランドセルの主収容部、特に、主収容部の上部に設けた上部開口37は補強されて変形し難くなり、丈夫なランドセルを提供することができる。
収納部材26をなす両側面板29、29の端部に設けた内折連結片30、30と背当板21の両側端21b、21bは,従来のランドセルに設けてある「コバ部」と称する突出部13、13を外方を突出させることなく平坦に形成し、特に、縫着部は背当板側の両側部分に設けるため、側面板の表面には縫着部が位置しない。そして、該側面板29、29の外側に無駄な空間を設けることがなく、該背当板の外側端まで有効に利用することができる。
さらに上記の作用に加えて、各底片の隣接部分には弧状部に連続して切欠部及び切欠凹部を設け、夫々の間に空間部分を設けてあるため、隣接する背板底片21aと側板底片29a及び側板底片29aと前面底片27aとを内方に折り畳む際には、隣接する他の底片が邪魔にならず容易に折り曲げることができる。特に、収納部材26の側板底片29aと背板底片21aとは別体に形成してあり、且つ、側端部をそれぞれ内方に向って斜状に形成してあれば、該背板底片は両側板底片の間に容易に折り曲げることができ、折り畳み作業を容易に行なうことができる。この側板底片及び背板底片の側端は必ずしも斜状に形成する必要はなく、両者の間に多少の間隙があればよい。
本発明は、該背当板の周囲の外方に「コバ部」と称する突出部13、13を設けないようにして両側面板の表面を平坦状に形成し、該突出部の存在によって有効に利用できなかった側面板の外側空間を有効に利用することができる。即ち、「コバ部」と称する突出部をなくしたことにより小型化し軽量化することができる。また、前記突出部の分まで主収容部を広くすることができ,それによって教科書の出し入れを容易にすることができる。
主収容部の上部に存する上部開口37の両側に位置した折曲部の内部に補強部片を取り付けて該上部開口を補強することにより、従来は収納部材の端部とを縫着固定することにより生じていた突出部を無くしても、強固に形成した底面部とあいまってランドセルの強度を高めて変形を防止することができる。
本発明の実施形態を図面に基づいて説明すると、図1は背負いベルトを省略したランドセルの主要部を示した斜視図、図2はランドセルを構成する背当板と収納部材を組み合わせる前の分離した状態の斜視図、図3は背当板の平面図、図4は収納部材を展開させた平面図、図5は収納部材の両側面板の端部に設けた内折連結片と背当板の両側端とを固着し、縫着前の底面部分を示した斜視図、図6は図5のA−A線方向断面図である。
図2、3において、21は学童の背中に直接又は又は間接的に合致する背当板で、皮革、合成皮革などある程度の強度を有した部材からなり、図13に示した従来の背当板2と同じ横巾の長さに形成し、上下方向は従来の背当板より長く形成してある。即ち、背当板21の下部には、従来の背当板2の下端位置に水平方向に設けた第1の折曲線22を介して、後記する側面板29の横巾の長さより短く、且つ、同横巾長の半分以上の長さをした背板底片21aを一連に設けてある。そのため、背板底片21aを内方に折り畳んでも前面板27より前方に突出しないで、同じく内方に折り畳まれた前板底片27aと重なるようにしてある。
背板底片21aの下端部分の横巾長は、背当板21の横巾長より多少短く形成し、しかも、背板底片21aは前記折曲線22の両側端部からそれぞれ下方内側に向かって設けた第1の弧状部23,23に連続して斜状に切欠部23a、23aを形成してある。そのため、この背板底片21aを後方側(前面板側)に折り畳む場合、襠部をなす側面板29の下方に位置する側板底片29a,29aが支障となることはなくスムーズに折り畳むことができる。この場合、背板底片21aの上部横巾も短くしてあるので、該背板底片21aを内方に折り畳む場合には、スムーズに折り畳むことができる。
26は皮革、合成皮革、布製部材などの部材からなる収納部材で、該収納部材を略コ字型に折り畳んで前記背当板の両側端に固着して周囲を囲んで内部に形成した主収容部36の左右方向の長さは、A4サイズの教科書が収容できる長さに形成してある。即ち、従来のランドセルの背当板2の横巾と同じ長さ、即ち、約22cmの内側長を有し、且つ、従来のランドセルの背当板2の外方に設けた「コバ部」と称する突出部13を除いた長さに形成した前面板27を中間部分に位置させて形成して教科書を出し入れできるよう設けてある。さらに、前面板27の両側部分には上下方向の折曲線部28、28を介して襠部をなす側面板29、29を形成してあり、該側面板の先方端部には内側に直角に折り曲げる細巾の内折連結片30、30を形成してある。
収納部材26の前面板27の両側に設けた折曲線部28,28から両側面板29,29を向い合うように直角に折り曲げてコ字型に形成し、該両側面板の先端部に設けた細巾の内折連結片30,30を内方に折り曲げる。ついで、該内折連結片の内側に前記背当板21を掛止させて、糸で縫った縫着部24,24で固着してある。この場合、背当板の両側端部21b,21bを工業用ミシンで縫着して、職人による手作業を省けるので作業性を向上させることができる。もちろん手縫いも可能である。従来の「コバ部」と称する突出部を縫着して形成する場合、襠部をなす側面板が接近して位置するため、工業用ミシンで縫着する場合は困難となり手縫いすることが多かった。しかし、本発明にあっては、縫着部の近くには突出部13のように立ち上がった壁面部が存在しないため、ミシン作業を容易に行うことができ,手縫い作業を少なくすることができる。
この縫着部24,24は、背当板21の前側(学童の背中側)に位置して設けてあり、ランドセルの側面部分である側面板29の表面には縫着部24は現れず、平坦であるからスマートに仕上げることが出来る。さらに、この縫着部は一列に形成しても良いし、2列など複数列に形成して縫着部24を一層補強しても良い。必要なら上下端又はその他の部分を、鋲を用いて止着してもよい。このように、該縫着部は背当板の表面(学童の背中側)に位置するため、縫着部や鋲が側面板29の表面に現れてないので違和感は生じない。この側面板の背当板側部分に「コバ部」と称する突出部13を設けない構成のため、主収容部36の容積を減少させることなくランドセル全体の外形を小さくでき、襠部である側面部29の表面を平坦に仕上げてスマートな外観に形成できる。
さらに、背板底片21aと前板底片27aと両側板底片29a、29aとを順に折り畳み、略方形をした補強底板39を該主収容部の内底部に合致させて縫着したり、接着剤で接着させたり、鋲42、42や止ねじを用いて底面部38を形成する。このように強固な底面部38を形成したことによりランドセルの下方部分の強度を高めて変形を防止する作用を有している。即ち、主収容部36は、図6に示す如く、背当板21と前面板27の横巾を同じ長さに形成し、従来の「コバ部」と称する突出部13をなくしたため、ランドセルの横巾を短くして小型化できる。そして、上部開口37、37の両側に例えばコ字型をした補強部片40、40を取付けて補強することが好ましい。
図4に示すように、収納部材26の両側端部分に設けた細巾の内折連結片30,30の下端には、前記背当板21の下部に水平方向に設けた第1の折曲線22の位置より下方に位置する部分を切除して下端部30aを形成してある。そして、収納部材26の両端部に位置する内折連結片の下端部30a、30aを結ぶ直線上に、前面板27の下部に位置して第2の折曲線31を、また両側面板29、29の下部に位置する第3の折曲線32、32をそれぞれ同一線上に設けてあり、さらに、前記背当板に設けた第1の折曲線22と第2の折曲線31と第3の折曲線32、32の部分から、前記背板底片21aと前板底片27aと両側板底片29a、29aをそれぞれ内方に折り畳み、必要に応じて補強底板39を取付けて底面部38を強固に形成してある。
前面板27の下部に設けた第2の折曲線31の下方には、底面部38を構成するため、前記側面板29の横巾長より短いが,該横巾長の半分以上の長さに形成した前板底片27aを設けてある。両側面板29,29の下部に設けた第3の折曲線32、32の下方には側板底片29a、29aをそれぞれ形成してある。また、前記第1の折曲部22の延長上に位置させて前記第2、3の折曲線31、32を設け、さらに、前板底片27aの両端と各側板底片29aの内端との間には切欠凹部34,34を設けて向かい合わせに半円状に形成してある。
前記第2、3折曲線31、32上に位置した内折連結片30、30の下端部30a,30aから内側に、即ち、側板底片29a,29a側に食い込ませて第2の弧状部を設け、該弧状部に連続して切欠部33a,33aを設けてある。この場合、該切欠部33a、33aと、隣接する前記背板底片21aの切欠部23a、23aとで、前記切欠凹部34と同様の作用を有している。
前記収納部材26の下部に設けた前板底片27aと両側板片29a、29aとの間に弧状の切欠凹部34、34を設けてあり、また背板底片21aの両端と両側板片29a、29aとの間に夫々弧状部に連続して斜状の切欠部23a、33aを設けて間隔を有しているので、前板底片27aと両側板底片29a、29aと背板底片21aとを折り畳みやすい。この主収容部と略同じ大きさまたはそれより一回り小さく形成した補強底板37を、該主収容部の下部に設けた底面部内に収容し、さらに、背負いベルトの下端を連結する取付金具(図示せず)を、該補強底板39及び底面部38に鋲42、42などで固定して該底面部を強固に形成してある。この補強底板39は、強度を有する部材、例えば、皮革、合成皮革、合成樹脂材、金属板などで形成してある。
襠部をなす側面板29の上部はなだらかな円弧部29b、29bに形成して、両側面板29,29の上部をきれいな曲線に形成して、上部開口37の上方を弧状に覆うランドセルの蓋板の弧状曲面部と略合致させて、両者の間に間隙ができないようにしてある。さらに、収納部材26の下部に連続して設けてある前板底片27aおよび側板底片29aと、背当板の下部に設けた背板底片21aと を設け、各底片を折り畳んで後、必要に応じて補強底板39を合致させて縫着、鋲着、接着などにより固定して強度を有した底面部38を形成してある。そのため,図9に示すように上部開口の外面をスッキリ形成したランドセルを提供することができる。
さらに、図7に示す如く、収納部材26の面板27の両側に設けた折曲部28、28を90度より大きい角度に押し開いて、両側面板29,29と前面板27とのなす角度を90度以上の鈍角に形成する。即ち、折曲部28、28の角度を鈍角に形成した両側面板の下部に設けた側板底片29a,29aは斜状に形成してある。このように主収容部36を長方形ではなく,台形型に形成してあれば外力が加わっても変形し難いという作用を有する。この場合、背当板側の両側面板の内部長は前面板側の内部長より長く形成し、主収容部36の前方部分を左右方向に広げたため、教科書も出し入れを容易にできると共に、ランドセルの上方部分の強度を高め,即ち、上部開口を変形し難いという作用を有する。
両側面板29と背当板21と前面板27とを連結して形成した壁面は方形に形成してランドセルの内部に主収容部36を設け、且つ、前面板27と側面板29、29との間に設けた折曲部28,28の上部開口に補強部片40、40(図10)や、補強部片40a,40a(図11)を取り付けることにより、主収容部36,特に、該主収容部の上部に設けた上部開口37を変形し難いように強固に形成することが出来る(図6)。
この場合、従来のランドセルの背当板の横巾と同じ長さの背当板を使用して、図7に示すように斜状に位置させた側面板29、29の内側の三角空間S、Sを主収容部36に取り入れて有効に利用することもでき、この主収容部36を最大に大きくして利用することもできる。
底面部38は、各底部片を順に折り畳んで一体に固着して形成するが、その場合に、縫着、接着剤による接着,さらに、補強部片を折曲部に組み合わせて固定することが好ましい。図10に示すように、コ字型をした補強部片40を上部開口の両側に位置する各折曲部に取付けて補強してもよい。また、図11に示すようにL型の補強部片40aを上部開口37の折曲部の内側に装着して補強してもよい。この補強部片の材質は金属材に限らず、合成樹脂材を用いれば重量の増加を防ぐことができる。このように、補強底板39を取り付けて底面部38を強固に形成してランドセルの下方部分を補強したことにより、前記上部開口の両側内部に取付けた補強部片40,40aとあいまって、主収容部36の変形を防止することができる。
背当板21の下部は、学童がランドセルを背負った場合に学童の腰に当って圧迫状態になる場合がある。即ち、従来のランドセルは、背当板21の下部と両側の三方に「こば」と称する突出部13が設けられていて,この突出部13は縫着されて硬い構造を有しているため、学童の腰部に当ると痛いという苦情があった。しかし、この背当板21の下部には突出部を設けることなく第1の折曲線22から底面側に折り曲げた構造のため、この背当板の下部に位置する第1折曲線22からなる折曲部分が学童の腰部にあたるので、腰部に圧迫感を与えることがなくなり腰部の痛みを防ぐことができる。この場合、背当板21の表面には任意形状をしたパッド部45,45を設けてあり、このパッド部45の平面(表面)部分は、背当板の両側端に位置する内折連結片の表面より高く位置しているので、学童の背中にはパッド部45,45が接し、該内折連結片の表面に設けてある堅い縫着部24,24が学童の背中に接することはない。
さらに、ランドセルの背当板の両側端2b,2bを、収納部材の両端部分に位置した側面板の端部に設けた細巾の内折連結片30、30の内側に掛止させて縫着部24,24を設けて固着し、背当板の両側端には「コバ部」と称する突出部13を設けてないので、ランドセルの側面部の外面を平坦に形成することができる。そして、上記したように収納部材26の内部に設けた主収容部36の下方部分の強度は、底面部38により強度を高めることができる。さらに、ランドセルの上部開口37の折曲部の内側に補強部片40,40aを取付けることにより、ランドセルの上方部分の強度を高めて変形を防ぎ、外形がスマートであって小型に形成したため取り扱いやすいという利点を有する。
背負いベルトを省略したランドセルの主要部を示す斜視図である。 ランドセルを構成する背当板と収納部材を組合わせる前の分離した状態の斜視図である。 背当板の平面図である。 収納部材を展開させた平面図である。 収納部材の両側面板の端部に設けた内折連結片と背当板の両側端とを固着し、縫着前の底面部分を示した斜視図である。 図5のA―A線方向断面図である。 他の実施例の主収容部を示す断面図である。 蓋板を破断した主収容部の開口部を示す斜視図である。 主収容部の上部開口を示す説明図である。 主収容部の上部開口に補強部片を取付けた状態の説明図である。 他の補強部片を取付けた状態の説明図である。 図1のB−B線方向断面図である。 従来のランドセルの主要部を示した斜視図である。
21 背当板
21a 背板底片
21b 側端部
22 第1の折曲線
23 第1の弧状部
23a 切欠部
24 縫着部
26 収納部材
27 前面板
27a 前板底片
28 折曲線部
29 側面板
29a 側板底片
30 内折連結片
30a 下端部
31 第2の折曲線
32 第3の折曲線
33 第2の弧状部
33a 切欠部
34 切欠凹部
36 主収容部
37 上部開口
38 底面部
39 補強底板
40 補強部片

Claims (1)

  1. 下部に設けた水平方向の第1の折曲線(22)の下方に形成した背板底片(21a)の両側端に、前記折曲線の端部から内側に向かって設けた第1の弧状部(23、23)に連続して切欠部(23a,23a)を設けてなる背当板(21)と、
    前記背当板(21)と同じ横巾に設けた前面板(27)及該前面板(27)の両側に折曲部28,28を介して設け両側面板(29、29)の下部にそれぞれ同一の水平方向の第2の折曲線(31)と第3の折曲線(32)を設け前記折曲線(31)の下方に前板底片(27a)および前記折曲線(32、32)の下方にそれぞれ側板底片(29a、29a)を設けると共に、両側面板(29,29)の端部にそれぞれ設けた細巾の内折連結片(30,30)の下部に前記折曲線(32)と合致する位置に下端部(30a)を形成し、該下端部に連続して設けた第2の弧状部(33、33)に連続して側板底片(29a,29a)の両側端に切欠部(33a,33a)を形成し、前記前板底片(27a)の側端と前記側板底片(29a,29a)の側端との間に、上部を弧状にした切欠凹部(34、34)を設けてなる収納部材(26)とからなり、
    前記収納部材(26)の前面板(27)の両側に設けた折曲線部(28,28)から両側面板(29、29)を向かい合うように直角に折り曲げてコ字型に形成し、該両側面板の先端部に設けた細巾の内折連結片(30、30)を内方に直角に折り曲げ、該内折連結片の内側に前記背当板(21)の両側端部(21b,21b)を掛止させて縫着部(24,24)を設けて縫着固着して内部に主収容部(36)を設けると共に前記背当板と前面板と両側面板の下部にそれぞれ設けた折曲線(22,31,32)を介して前記背板底片(21a)と前記前板底片(27a)と前記側板底片(29a、29a)とを内側に折り畳んで補強底板(39)を取付けて一体に固着して底面部(38)を形成して内部に設けた主収容部(36)の上部に上部開口(37)を設け該上部開口の両側に位置する各折曲部の内側に夫々コ字型をした補強部片(40、40)を設けてなることを特徴とするランドセル。
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