JP4383972B2 - 脱硫システム及びその停止方法 - Google Patents
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Description
しかし、これらの手法のいずれも、脱硫器廻りの保護は考慮しておらず、システム停止時において、上記のようなコーキングトラブルが発生して、脱硫器内の脱硫剤等に支障をきたす可能性がある。
従って、脱硫器や脱硫器廻りの配管は、システム停止時にできるだけ低温にすることが望ましいが、そのために、新たに冷却ユニットをシステム内に設置することは、システム効率の低下が生じてしまうという問題や、システムユニットのコンパクト化に逆行してしまうという問題があるため好ましくない。
戻し流路を有することにより、システム停止時において、脱硫炭化水素原料を脱硫器内に供給することができ、その結果、この脱硫炭化水素原料で脱硫器冷却することができる。
脱硫炭化水素原料を、脱硫原料タンクと脱硫器の間を循環させて、脱硫器内の温度を低下させることにより、脱硫システム停止時における脱硫器屋脱硫器前後の配管でのコーキングトラブルを防止することができる。
これらのシステムは、本発明の脱硫システムを有しているので、システム停止時において、脱硫器廻りの保護をより確実に行なうことができる。
図1は、本発明の一実施形態にかかる脱硫システムの構成を示す図である。
この図に示す脱硫システム10は、原料タンク11、脱硫器12、脱硫原料タンク13、原料供給流路14、戻し流路15等から主に構成されている。
原料タンク11には、炭化水素原料が貯えられており、この炭化水素原料は、ポンプP1により汲み上げられ、脱硫器12に供給される。また、運転時には、切替弁V1により、戻し流路15との分岐箇所では、脱硫器12へと通じる流路のみが開かれるので、脱硫器12の方向に炭化水素原料が流れ、戻し流路15の方には炭化水素原料は流れない。
炭化水素原料としては、例えば、メタン、LPG(液化天然ガス)、ナフサ、ガソリン、灯油、軽油等が挙げられる。これらのうち、輸送が容易な液体燃料の中では供給網が発達し、全国各地で入手が容易であること、また、ガソリン等と比較して取り扱い易いことから、灯油が好ましい。
脱硫剤としては、例えば、活性炭、ゼオライト又は金属系の吸着剤等が好ましい。原料が灯油等の重質の炭化水素である場合は、特開2001−279255号公報に示すように、Ni系あるいはNi−Cu系脱硫剤が好ましい。
システム停止時には、まず、ポンプP1を停止して、原料タンク11からの炭化水素原料の供給を停止した後、ヒーター(図示せず)をオフにする。次に、切替弁V1とV2により、戻し流路15との分岐箇所において、脱硫器12へと通じる流路と、原料供給流路14が閉じられ、戻し流路15が開かれる。これにより、脱硫原料タンク13内の脱硫炭化水素原料が、ポンプP2により汲み上げられ、戻し流路15を通じて脱硫器12に送り込まれる。脱硫器12に送り込まれた脱硫炭化水素原料は、脱硫原料タンク13と脱硫器12の間を循環する。このとき、脱硫炭化水素原料は、脱硫器12内の温度が好ましくは200℃以下、より好ましくは180℃以下、さらに好ましくは150℃以下になるまで循環させる。そして、脱硫器12が所定温度まで冷却された後、脱硫システム全体を停止させる。この際、所定温度に到達するまでに要する降温時間は1時間以内が好ましい。より好ましくは30分以内、さらに好ましくは20分以内である。
図1は、本発明の一実施形態にかかる水素製造システムの構成を示す図である。
この図に示す水素製造システム40は、実施形態1の脱硫システム10、気化器16、ボイラー17、改質器18、改質器バーナー19、CO変成器20、CO除去器22、循環水タンク24、エア供給源26、ブロワー27等から主に構成されている。
スチーム源の水は、循環水タンク24からポンプP4により汲み上げられ、ボイラー17に供給される。
改質触媒は、例えば、Ru,Rh,Pt,Pd等の貴金属や、Ni,Co等の金属を、活性金属成分として用いている。この中で、特にRuを活性金属成分とした触媒が好ましく用いられる。
水素と共に改質器18から発生する高温の排気ガスは、スチームを発生させるボイラー17の熱源として利用される。これにより、システム全体のエネルギー効率を高めることができる。
シフト触媒としては、特に限定されないが、Pt等の貴金属や、Cu、Zn、Fe等の金属を活性金属としたもの等を好適に用いることができる。
プロックス触媒としては、特に限定されないが、Ru、Pt、Au等の貴金属を活性金属としたもの等を好適に用いることができる。
図3は、本発明の他の実施形態にかかる燃料電池システムの構成を示す図である。
この図に示すように、燃料電池システム60は、実施形態2の水素製造システム40、燃料電池スタック50、気水分離器56等から主に構成されている。
このようにして脱硫システム10内の脱硫器12を冷却した後にシステム60全体の停止操作に入ることにより、脱硫器12や脱硫器12前後の配管におけるコーキングトラブルを防止することができる。
例えば、実施形態2の水素製造システムでは、CO変成器20及びCO除去器22が設けられているが、CO変成器20のみを設けてもよい。
また、実施形態2、3では、システム内を循環する水を循環水タンク24に回収して再利用しているが、循環水の温度が上がりすぎた場合(例えば、循環水量が少ない場合や触媒量が少ない場合等)は、システムの系外に排水する仕様としても構わない。また、直接循環水タンク24に水を返さず、循環水タンク24において熱交換を行い、その熱で循環水タンク24を加熱してもよい。
尚、硫黄濃度は、JIS K2541−2「微量電量滴定式酸化法」により測定した。
灯油(硫黄濃度14.8ppm)の脱硫を、図1に示す脱硫システム10(灯油流量:0.3L/h)を用いて250℃で約5分行なった。本実施例では、システム10停止時に、戻し流路15を用いて脱硫原料タンク13内の脱硫灯油を脱硫器12に循環させ(灯油流量:0.3L/h)、脱硫器12の温度を250℃から180℃まで約15分かけて強制冷却した。この一連の操作を200回繰り返した後、脱硫器12の出口で採取した脱硫灯油に含まれる硫黄濃度を測定した所、検出限界以下であった。従って、本実施例では、脱硫器12内の脱硫剤の活性は、200回後の運転でも変化していないことが分かった。
実施例1と同様に、灯油の脱硫を行なった。また、本比較例では、システム10停止時に、戻し流路15を用いて脱硫器12を強制冷却せず、脱硫器12の温度を250℃のままポンプP1を停止し、1時間保持した。この一連の操作を50回繰り返した後、脱硫灯油に含まれる硫黄濃度を測定した所、5ppmであった。
実施例1と同様に、灯油の脱硫を行なった。また、本比較例では、システム10停止時に、戻し流路15を用いて脱硫器12を強制冷却せず、脱硫器12の温度を230℃まで約30分かけて自然冷却した。この一連の操作を100回繰り返した後、脱硫灯油に含まれる硫黄濃度を測定した所、3ppmであった。
実施例1と同様に、灯油の脱硫を行なった。また、本比較例では、システム10停止時に、戻し流路15を用いて脱硫器12を強制冷却せず、脱硫器12の温度を210℃まで約60分かけて自然冷却した。この一連の操作を200回繰り返した後、脱硫灯油に含まれる硫黄濃度を測定した所、2ppmであった。
従って、戻し流路15を用いずに脱硫器12を冷却した比較例1〜3では、脱硫器12内の脱硫剤の活性が低下していることが分かった。
11 原料タンク
12 脱硫器
13 脱硫原料タンク
14 原料供給流路
15 戻し流路
16 気化器
17 ボイラー
18 改質器
19 改質器バーナー
20 CO変成器
22 CO除去器
24 循環水タンク
26 エア供給源
27 ブロワー
40 水素製造システム
50 燃料電池スタック
52 アノード
54 カソード
56 気水分離器
60 燃料電池システム
Claims (6)
- 炭化水素原料から水素を製造する水素製造システムに設けられる脱硫システムであって、
炭化水素原料に含まれる硫黄化合物を除去する脱硫器と、
前記脱硫器により生成された脱硫炭化水素原料を貯蔵する脱硫原料タンクと、
前記脱硫炭化水素原料を前記脱硫原料タンクから前記脱硫器に流通させる戻し流路と、を有し、
前記戻し流路を利用して、脱硫炭化水素原料を、前記脱硫原料タンクと前記脱硫器の間を循環させながら、前記脱硫器を停止させることにより停止する脱硫システム。 - 前記脱硫器内の温度が200℃以下になるまで、脱硫炭化水素原料を循環させながら前記脱硫器を停止させる請求項1に記載の脱硫システム。
- 炭化水素原料に含まれる硫黄化合物を除去する脱硫器と、
前記脱硫器により生成された脱硫炭化水素原料を貯蔵する脱硫原料タンクと、
前記脱硫炭化水素原料を前記脱硫原料タンクから前記脱硫器に流通させる戻し流路とを有する炭化水素原料から水素を製造する水素製造システムに設けられる脱硫システムを、
前記戻し流路を利用して、脱硫炭化水素原料を、前記脱硫原料タンクと前記脱硫器の間を循環させながら、前記脱硫器を停止させる、脱硫システムの停止方法。 - 前記脱硫器内の温度が200℃以下になるまで、脱硫炭化水素原料を循環させながら前記脱硫器を停止させる請求項3に記載の脱硫システムの停止方法。
- 請求項1又は2に記載の脱硫システムを有する水素製造システム。
- 請求項5に記載の水素製造システムを有する燃料電池システム。
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