JP4383844B2 - 映像表示装置及び映像表示装置の制御方法 - Google Patents

映像表示装置及び映像表示装置の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、デジタルテレビ放送受信機などに適用可能な映像表示装置及び映像表示装置の制御方法に関する。
一般に、デジタルテレビ放送では、MPEG(Moving Picture Experts Group)方式で圧縮された複数チャネルの映像・音声データ信号(MPEG信号)とデジタルデータとを多重化したデジタルデータ信号が用いられる。デジタルテレビ放送受信機は、このデジタルデータ信号をアンテナなどで受信し、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)や
16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)などの所定の変調方式で復調する。さ
らにデジタルテレビ放送受信機は、多重化された信号から所望の番組の映像・音声データやデジタルデータを分離し、MPEG方式で圧縮されている映像・音声データを復号化処理し、映像処理回路及び音声処理回路を介してモニタ、スピーカへ出力する。
このようなデジタルテレビ放送受信機における選局方式としては、例えば特許文献1、2に開示された技術が知られている。特許文献1のものは、チャンネル変更時の選局期間、復調期間、同期信号再生期間を検出し、チャンネル切替期間の最後にデコードした画像を表示する。また特許文献2のものは、フレームバッファをダブルバッファ構成にして、チャンネル切替期間に切替前のバッファから映像(静止画)を表示する。
特開平8−102894号公報 特開2002−51325号公報
MPEG2方式で圧縮されている映像データ100は、図11に示すように、複数のピクチャがグループ化されたGOP(Group Of Picture)104から構成されている。GOP104は、Iピクチャ101、Pピクチャ102、Bピクチャ103の3種類の圧縮されたフレームを含んでいる。このような構成により、伝送路の障害等で信号が正しく受信できなかった場合でも、GOPの単位で復帰できるようにしている。
Iピクチャ101は、フレーム内符号化画像であり、それ単体で復号することが可能である。これに対し、Pピクチャ102とBピクチャ103は、フレーム間符号化画像(差分データ)であり、復号のために他のフレームを参照する必要がある。Iピクチャ101はGOP104の先頭にしか存在しないので、復号処理はGOP104の先頭から始めることになる。
したがって、視聴している番組を変更するためにチャンネル切り替えを行う際には、変更後の番組映像をIピクチャ101の出現を待って復号化しなければならない。例えば、一般的なBSデジタル放送では、GOP104が15ピクチャで構成されているので、最大0.5秒程度は表示する映像が途切れることになる。
この映像の途切れは、画面を複数の領域に分割して複数の番組映像を表示するマルチ画面表示のときに特に問題となる。
今、デジタル放送信号を受信するチューナ、受信信号を復調し復号化する変復調回路、復号化回路を一組用いて、マルチ画面表示を行う場合を考える。図12にその表示例を示す。図12の例では縦横それぞれ4分割し、全体で16の番組映像を表示している。
マルチ画面表示処理では、まず1番目のチャンネルを選択し、そのチャンネルの信号を復号化して得た映像データを1/16に縮小し、対応する表示領域に縮小表示する。そして、一定時間経過後に、次のチャンネルに切り替え、同じようにして縮小画像を表示する。この処理を16チャンネルについて順次繰り返すことで、一つの画面に複数のチャンネルの番組映像を擬似的に表示する。図12の例では、A→B→C→D→E→F→G→H→I→J→K→L→M→N→O→P→A→B→C→D→・・・の順に、一定時間ごとに(例えば数秒ごとに)チャンネルを切り替えて表示している。
図13に、マルチ画面表示のチャンネル切り替えタイミングを示す。説明の都合上、図13では3画面/3番組の切り替えについて示しているが、16画面でも同様である。この例では、時間T0間隔でチャンネルを切り替えている。
まず、時刻C0に番組Aから番組Bへチャンネルを切り替える。チャンネルを切り替えるには、切り替えたい番組が含まれるトランスポンダを受信するようチューナの周波数設定を変更する。チューナの設定変更に要する時間を時間t1とすると、番組BのMPEG映像データは時刻C1から受けられるようになる。しかし前述のようにMPEG2を復号するにはIピクチャの出現を待たなければならない。この例ではチューナ設定を変更してから時間t2後に初めてIピクチャが検出される。すなわち時間t1+t2の間、表示できる映像データが無い状態が発生するので、その間マルチ画面ではすべての分割画面で静止画のみの表示になってしまう。番組Bから番組Cへのチャンネル切り替えは時刻C0から時間T0後の時刻C2に行う。この場合にはチューナ設定で必要な時間t1とIピクチャを検出するまでの時間t4がかかることになる。
このようにマルチ画面表示では、頻繁にチャンネルが切り替えられるため、表示不能期間が頻発し、視聴している者に違和感を与えてしまうという問題がある。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、番組映像を切替表示する際に表示不能期間を極力発生させないようにする映像表示装置及び映像表示装置の制御方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る映像表示装置は、フレーム内符号化画像とフレーム間符号化画像とから構成される番組映像データを受信する受信手段と、受信した番組映像データから生成した番組映像を表示部に表示する表示手段とを有し、前記受信手段で受信する番組映像データを自動的に切り換えることで複数の番組映像データを受信し、受信した当該複数の番組映像データから生成した複数の番組映像を前記表示部の画面に並置して表示する映像表示装置であって、前記受信手段を用いて前記複数の番組映像データを順次受信することで各番組映像データのフレーム内符号化画像の出現タイミングを検出し、前記番組映像データ毎のフレーム内符号化画像の出現タイミングを示す出現情報を生成する生成手段と、前記受信手段で受信中の番組映像データから他の番組映像データを受信するように切り換えるタイミングにおいて、切り換え候補である複数の番組映像データ
夫々のフレーム内符号化画像が出現するまでの待ち時間を前記出現情報を用いて求め、前記複数の番組映像データ夫々の待ち時間からフレーム内符号化画像が出現するまでの待ち時間が最も短い番組映像データを決定する決定手段と、前記決定手段で決定した番組映像データを前記受信手段で受信するよう、前記受信手段を制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
また、本発明に係る映像表示装置の制御方法は、フレーム内符号化画像とフレーム間符号化画像とから構成される番組映像データを受信する受信手段と、受信した番組映像データから生成した番組映像を表示部に表示する表示手段とを有し、前記受信手段で受信する番組映像データを自動的に切り換えることで複数の番組映像データを受信し、受信した当該複数の番組映像データから生成した複数の番組映像を前記表示部の画面に並置して表示する映像表示装置の制御方法であって、前記受信手段を用いて前記複数の番組映像データを順次受信することで各番組映像データのフレーム内符号化画像の出現タイミングを検出し、前記番組映像データ毎のフレーム内符号化画像の出現タイミングを示す出現情報を生成する生成工程と、前記受信手段で受信中の番組映像データから他の番組映像データを受信するように切り換えるタイミングにおいて、切り換え候補である複数の番組映像データ夫々のフレーム内符号化画像が出現するまでの待ち時間を前記出現情報を用いて求め、前記複数の番組映像データ夫々の待ち時間からフレーム内符号化画像が出現するまでの待ち時間が最も短い番組映像データを決定する決定工程と、前記決定工程で決定した番組映像データを前記受信手段で受信するよう、前記受信手段を制御する制御工程と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、フレーム内符号化画像の出現タイミングに合わせて番組映像を切り替える処理を実行するので、表示不能期間を極力発生させないようにすることが可能となる。
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の実施形態に係る映像表示装置の構成を示している。この映像表示装置は、デジタルテレビ放送を受信する機能を有するデジタルテレビ放送受信機である。
映像表示装置は、アンテナ1、チューナ2、DEMUX回路(デマルチプレクサ)3、オーディオデコーダ4、音声処理回路5、スピーカ6、ビデオデコーダ7、画像処理回路8、映像処理回路9、モニタ10、機器制御部11、フリーランカウンタ12、RAM(Random Access Memory)13、ROM(Read Only Memory)14などを備える。
アンテナ1は、衛星から送られてくるデジタルテレビ放送信号を受信する受信アンテナである。アンテナ1は一般に周波数変換器を備え、受信し周波数変換した信号をチューナ2に与える。
チューナ2は、映像・音声データを含む高周波デジタル変調信号のうちから特定周波数の信号を取り出す。すなわち、チューナ2は、デジタルテレビ放送信号の複数のトランスポンダのなかから一つを選択する処理を行う。また、チューナ2は、逆インタリーブ回路、誤り訂正回路などを備えることにより、選択したデジタル変調信号を復調してトランスポートストリームを出力する。
DEMUX回路3は、チューナ2から受け取ったトランスポートストリームを、MPEG2のビデオトランスポートパケット、オーディオトランスポートパケット、PSI(Program Specific Information)に分離する。DEMUX回路3は、ビデオトランスポートパケットとオーディオトランスポートパケットをそれぞれビデオデコーダ7、オーディオデコーダ4に供給し、PSIに含まれるサービス情報を機器制御部11に供給する。
なお、前述のごとく、トランスポートストリームには複数のチャンネルが多重化されて
おり、このなかから任意のチャンネルを選択するための処理は、所望のチャンネルがトランスポートストリーム中でどのパケットIDで多重化されているかといったデータをPSIから取り出すことで可能となる。更に、トランスポートストリームの選定(トランスポンダの選定)もPSIの情報に基づいて行うことができる。
ビデオデコーダ7は、ビデオトランスポートパケットをデコードするものである。ビデオデコーダ7は、入力された可変長符号を復号して量子化係数や動きベクトルを求め、逆DCT変換や動きベクトルに基づく動き補償制御などを行う。ビデオデコーダ7により生成された映像データは画像処理回路8に出力される。
画像処理回路8のフレームバッファには、既にビデオ復号処理された他のチャンネルの映像データが保持されている。画像処理回路8はビデオデコーダ7から入力された映像データとフレームバッファに保持されている映像データの合成処理を行い、マルチ画面表示用の映像データを生成する。このマルチ画面表示用の映像データは映像処理回路9に出力される。
オーディオデコーダ4は、オーディオトランスポートパケットをデコードするものである。オーディオデコーダ4は、入力された符号化信号を復号して音声データを生成する。オーディオデコーダ4により生成された音声データは音声処理回路5に出力される。
映像処理回路9は画像処理回路8から映像データを受け取り、D/A変換を行い、例えばNTSCフォーマットのコンポジット信号に変換する。映像処理回路9は出力抵抗、増幅器等を備える。映像処理回路9から出力されたNTSCコンポジット信号は映像出力端子(図示せず)を通じてモニタ10に出力される。これによりモニタ10に映像が表示される。
一方、音声処理回路5はオーディオデコーダ4から出力された音声データを受け取り、D/A変換を行い、右(R)音のアナログ信号及び左(L)音のアナログ信号を生成する。音声処理回路5は出力抵抗、増幅器等を備える。音声処理回路5から出力された音のアナログ信号は左右音声出力端子(図示せず)を通じてスピーカ6に出力される。これによりスピーカ6から音声が出力される。
機器制御部11は、デジタルテレビ放送受信機全体の動作を制御するもので、マイクロコンピュータにより構成される。機器制御部11には、RAM13、ROM14が接続されている。
ROM14には、本実施形態のデジタル放送受信機の制御用プログラムが格納されている。機器制御部11が実行するマルチ画面表示における番組映像の切替制御は、このROM14に格納されたプログラムに基づいてなされる。
RAM13は、デジタルテレビ放送受信機の電源投入時にROM14に格納されているプログラムがロードされるプログラムメモリとして用いられる。また、RAM13は、プログラムのバッファ、プログラム制御用の変数記憶領域、図4に示されるチャンネル切替制御テーブル701などの記憶領域としても使用される。フリーランカウンタ12は番組を切り替えるタイミングを計測するのに用いられる。
次に、上記構成の映像表示装置における映像表示方法(番組映像の切替制御)について説明する。
図2は本実施形態でのチャンネル切り替えタイミングを示している。
図2において、番組Aの表示中に番組Bへのチャンネル切替時刻C0が到来したとする。このとき、ただちに番組Bに切り替えれば時刻C1から番組Bを受信できるが、その場合には前述のように表示不能期間が発生してしまう。
そこで、本実施形態では、まず、時刻C0よりも後に現れる番組BのIピクチャの出現時刻C1′を予測する。そして、そのIピクチャの出現時刻C1′に合わせて表示が切り替わるように、番組Aから番組Bに処理対象を切り替える。具体的には、チューナ2の設定を変更するためにチューナ設定時間t1を必要とするので、出現時刻C1′からチューナ設定時間t1を引いた時刻C0′に、チューナ2に対して受信番組の切り替えを命令する。このような処理により、チャンネル切替時刻C0〜実際の切替時刻C0′の間(時間t2)は、番組Aがそのまま表示され続けることになり、表示不能期間を極力短くする(チューナ設定時間t1程度にする)ことが可能となる。
番組Bから番組Cへの切り替えも同様に行われる。すなわち、番組Bの表示中にチャンネル切替時刻C2が到来しても、番組CのIピクチャの次の出現時刻C3′からチューナ設定時間t1を引いた時刻C2′まで待って、番組を切り替える。これにより、時刻C2〜時刻C2′の間(時間t4)は、番組Bが表示され続けることになり、表示不能期間をチューナ設定時間t1程度に短くすることができる。
Iピクチャの出現時刻の予測は例えば次のように行うことができる。まず、マルチ画面表示において一定時間ごとにチャンネルを切り替え、マルチ画面表示の処理対象となる各番組映像を順番に表示する。このとき、各番組映像のIピクチャの出現タイミング(例えば、Iピクチャの出現傾向(GOPのピクチャ構成)と最後に出現したIピクチャの出現時刻)を検出し、その出現タイミングを示す出現情報をRAM13等の記憶手段に格納していく。チャンネル切替が一巡して再び最初のチャンネルに戻れば、以降は、記憶手段に格納された出現情報を参照することでIピクチャの出現時刻を予測できる。
具体的には、番組Aから番組Bに表示を切り替えるにあたっては、番組Bの出現情報を記憶手段から参照する。そして、出現情報に含まれる「最後のIピクチャの出現時刻Bl」及び「Iピクチャの間隔Bd」と、「現在時刻(=チャンネル切替時刻)C0」とから、式1を満たす整数Nを算出する。

|Bl+Bd×N−C0|<Bd …式1
次に、算出された整数Nを用いて、式2からIピクチャの出現時刻C1′を算出する。

C1′=Bl+Bd×N …式2
マルチ画面表示のように比較的短い周期で同じチャンネルに切り替わる場合には、前回の表示から次の表示までの間にシーンチェンジ等が発生する可能性が低い。したがって、前回の表示における出現情報を参照すれば、高い精度でIピクチャの出現時刻を予測することができる。本実施形態の映像表示方法は、この原理を利用したものである。なお、シーンチェンジ等でIピクチャの出現時刻にずれが生じた場合には、出現傾向及び出現時刻を補正して記憶しておくものとする。
図3〜図7を参照して、本実施形態の映像表示方法の処理の流れについて詳しく説明する。図3は、本実施形態の映像表示方法のフローチャートを示す図である。図4は、プロ
グラムで使用する変数の一例を示し、図5は、チャンネル切替制御テーブルの一例を示している。図6は、16番組からなるマルチ画面を合成するためのフレームバッファを示している。図7は、解像度変換による画像の縮小方法を説明するための図である。
ステップ601では、プログラムで使用する変数(図4)、チャンネル切替制御テーブル701(図5)、フレームバッファ710(図6)の初期化を行う。
プログラム変数のうち変数cTime734には、チャンネルを切り替える時間間隔(例え
ば数秒)がセットされる。この値は予め決められた定数であり、フリーランカウンタ12の値に対応したものとする。また、現在処理の対象となっている番組(表示中の番組)を示す変数current730は「0」〜「15」の値を取り、それらの値は番組A〜番組Pに
対応しているものとする。初期値は番組Aを表す値「0」がセットされる。
チャンネル切替制御テーブル701には、16分割された個々の画面に対応する番組映像の情報が格納されている。番組映像情報には、トランスポンダID(TSID)702、周波数(Fr)703、ビデオトランスポートパケットID(VPID)704、オーディオトランスポートパケットID(APID)705、Iピクチャ出現時刻(iTime)706、Iピク
チャ間隔(interval)707が含まれる。
トランスポンダID702と周波数703はチューナ2に設定する値である。チューナ2はこれらの情報に基づき、複数のトランスポンダが含まれているデジタルテレビ放送信号から一つのトランスポンダを選択する。番組A〜Pに対応して、トランスポンダID702にはTSID_A〜TSID_Pの値が、周波数703にはFr_A〜Fr_Pの値がセットされる。
ビデオトランスポートパケットID704とオーディオトランスポートパケットID705は、トランスポートストリームから番組に対応したビデオトランスポートパケットとオーディオトランスポートパケットを取り出すためのIDである。番組A〜Pに対応して、ビデオトランスポートパケットID704にはVPID_A〜VPID_Pの値が、オーディオトランスポートパケットID705にはAPID_A〜APID_Pの値がセットされる。
トランスポンダID702、周波数703、ビデオトランスポートパケットID704及びオーディオトランスポートパケット705の値は、前述のPSIを解析することで知ることができる。
Iピクチャ出現時刻706は、番組映像のIピクチャを検出した時刻(フリーランカウンタ12の値)を記憶しておく変数である。ステップ601では、初期値として、まだIピクチャが検出されていないことを示す値「−1」がセットされる。
Iピクチャ間隔707はIピクチャと次のIピクチャのあいだの時間間隔(フリーランカウンタ12の差分値)を記憶しておく変数である。ステップ601では、初期値として、まだIピクチャが検出されていないことを示す値「−1」がセットされる。
また、ステップ601では、16番組を合成するためのフレームバッファ710の各番組領域711〜726がクリアされる。
以上の初期化が終了するとステップ602へ進む。
ステップ602ではチューナ2の設定を行う。変数current730の値に従ってチャン
ネル切替制御テーブル701からトランスポンダID702と周波数703を読み出し、チューナ2にセットする。
チャンネルの切り替え設定を行ったので、その切替時刻を記憶するためにフリーランカウンタ12を読み出し、その値を変数sTime732に格納する。
チューナ2に所望のトランスポンダの周波数を設定した後しばらくすると、チューナ2内のアナログのRF回路(図示せず)が安定し、受信可能な状態になる。チューナ2内のデジタルの復調回路(図示せず)は、RF回路が安定状態であることを検知すると、ロック信号を発生する。
ステップ603では、このロック信号の検知を待つことにより、設定が完了したかどうか判定している。チューナ2に値をセットする前とロック信号を検知した時にフリーランカウンタ12を読み出し、その差分をとることで、チューナ2の設定変更に要する時間(チューナ設定時間t1)を知ることができる。このチューナ設定時間t1は変数rTime7
31に記憶しておく。
表示は未だ始まっていないので、状態を表す変数status733を、表示していないことを表す値「0」にセットする。またチューナ2の設定を行い、チャンネル設定あるいはチャンネル切り替えを行ったところなので、変数current730に対応する番組のIピクチ
ャ出現時刻706に値「−1」をセットする。
ステップ604では、アンテナ1でデジタルテレビ放送信号を受信する。
ステップ605はチューナ2の処理である。チューナ2は、ステップ604で受信した受信信号を所定の周波数の信号へダウンコンバートし、トランスポンダID702に従って選局された信号のQPSK復調を行い、誤り訂正を施す。
ステップ606では、DEMUX回路3が、チャンネル切替制御テーブル701から、変数current730に対応する番組のビデオトランスポートパケットID704及びオー
ディオトランスポートパケットID705の値を読み出す。そして、それらの値に従ってビデオトランスポートストリームとオーディオトランスポートストリームを抽出する。
ステップ607ではステップ605で抽出したビデオトランスポートストリームとオーディオトランスポートストリームをビデオとオーディオのエレメンタリストリームへ変換する。
ビデオエレメンタリストリームのピクチャヘッダには、ピクチャの種別を表すピクチャコーディングタイプが含まれている。ステップ608では、ピクチャコーディングタイプを参照し、Iピクチャであるか否かの判定を行う。Iピクチャである場合にはステップ610へ進む。Iピクチャでない場合にはステップ609へ進む。
ステップ609では、変数status733をチェックし、現在表示中であるか判定する。表示中でない場合にはIピクチャの検出待ちであるのでステップ604へ戻り、表示中の場合にはステップ612へ進む。
ステップ610では、変数status733に、番組映像を表示中であることを表す値「1」をセットする。
ステップ611では、ステップ608でIピクチャが検出されたのを受けて、チャンネル切替制御テーブル701にIピクチャ出現時刻706とIピクチャ間隔707を格納する。具体的には、フリーランカウンタ12の値を読み出して一時的に記憶するとともに、
チャンネル切替制御テーブル701から変数current730に対応する番組のIピクチャ
出現時刻706の値を読み出す。Iピクチャ出現時刻706の値が「−1」の場合には、チューナ設定後初めてIピクチャを検出したということなので、Iピクチャ間隔707の設定は行わない。Iピクチャ出現時刻706の値が「−1」でない場合には、記憶しておいたフリーランカウンタ12の値からIピクチャ出現時刻706の値を引いた差分値を、Iピクチャ間隔707に格納する。そして、Iピクチャ出現時刻706の値にかかわらず、記憶しておいたフリーランカウンタ12の値をIピクチャ出現時刻706に格納する。
ステップ612〜ステップ614では映像データ処理が、ステップ615〜ステップ616では音声データ処理が並列に実行される。
ステップ612では、ハフマン復号化、逆量子化、IDCT処理を行ってビデオデコードを行う。マルチ画面表示では画面を分割して縮小表示を行う必要がある。縮小方法はIDCT処理で高周波成分を削除する方法が一般的なので、本実施形態でもこの方法をとる。
図7は解像度変換による画像の縮小方法を模式的に示している。MPEG2ビデオストリームはマクロブロックという8×8のピクセルで構成され、マクロブロックの集合によって画像が形成されている。図7において、画像421の1つのマクロブロック423を拡大して表しているのがマクロブロック424である。マクロブロック424の低周波部分の左上の2×2ピクセル425のみをIDCT処理すると、縦1/4、横1/4に縮小された復号画像を得ることができる。全てのマクロブロックに対してこの処理を行うことで、1/16の縮小画像422を得ることができる。
ステップ613では、画像処理回路8が縮小画像422をフレームバッファ710の対応する番組領域711〜726へ書き込んで合成処理を行う。フレームバッファ710のデータは映像処理回路9に出力される。
ステップ614において、映像処理回路9は受け取ったデータをD/A変換し、NTSCフォーマットのコンポジット信号に変換する。この映像信号は、映像出力端子(図示せず)を通じてモニタ10に出力される。
ステップ615ではオーディオデコードを行う。オーディオデコーダ4は、オーディオエレメンタリストリームのヘッダ情報からサンプル周波数やレイヤなどをチェックし、スケールファクタやサンプルによってオーディオエレメンタリストリームを音声データに復号する。この音声データは、音声処理回路5に出力される。
ステップ616において、音声処理回路5はオーディオデコーダ4から受け取った音声データをD/A変換し、右(R)音のアナログ信号及び左(L)音のアナログ信号を生成する。音声処理回路5から出力された音のアナログ信号は左右音声出力端子(図示せず)を通じてスピーカ6に音声出力される。
ステップ617ではフリーランカウンタ12を読み出して現在時刻を知る。チャンネルが切り替わった時刻sTime732にチャンネル切替間隔cTime734を加えた値と現在時刻とを比較し、現在時刻のほうが小さい場合には、未だ切替時刻にはなっていないのでステップ604へ戻る。等しいか大きい場合には切替時刻になっていることを示している。次に切り替える番組は変数current730の値に「1」を加えたものである。ただし、変数current730の値が「15」であった場合には、番組Aに戻すために値を「0」にする。
切替時刻になっている場合には、チャンネル切替制御テーブル701から次の番組のI
ピクチャ出現情報であるIピクチャ出現時刻706及びIピクチャ間隔707の値を読み出す。そして、それらの値が下記式3を満たすかどうか調べる。ただし、値は全てフリーランカウンタ12の値換算である。

iTime+interval−rTime−現在時刻<1/30秒 …式3
式3を満たす場合には、ステップ618へ進む。ステップ618では変数current73
0の値をステップ617で求めた次の番組の値に更新し、処理対象を次の番組に切り替える。そして、ステップ602へ戻り、ステップ602〜618を繰り返す。これにより、次の番組のIピクチャの出現時刻に合わせて表示が切り替えられる。
一方、式3を満たさない場合は、切り替えを行っても1フレーム以内にIピクチャが出現しないので、処理対象は切り替えずにステップ604へ戻る。この場合には現在の番組が引き続き表示されることになる。
以上、本実施形態によれば、フレーム内符号化画像であるIピクチャの出現タイミングに合わせて番組映像を切り替える処理を実行するので、表示不能期間を極力発生させないようにすることが可能となる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、A→B→C→D→E→…→O→P→A→…のように順番に番組を切り替えていた。しかし、次の番組に切り替える場合にIピクチャの出現を予測し、その時刻まで待って切り替えていたので、番組ごとの表示時間が一定にならないという弊害が生じることがある。
そこで本実施形態では、切替候補となる複数の番組の出現情報を参照し、各番組のIピクチャが出現するまでの時間を比較して、最も短い時間で切り替え可能な番組を切替先として選ぶようにする。これにより、チャンネル切替時刻が到来した時に、最適な(最短の時間で切り替え可能な)番組に切り替えられるので、番組ごとの表示時間をある程度一定にすることができる。ただし、表示の順番は変わることになる。
図8は本実施形態でのチャンネル切り替えタイミングを示している。
図8において、番組Aの表示中にチャンネル切替時刻C0が到来したとする。このとき、時刻C0にチューナ設定時間t1を加算して基準時刻を計算し、前述の式1、式2を用いて、基準時刻以降のIピクチャ出現時刻を切替対象となる全ての番組について予測する。そして、基準時刻からIピクチャ出現時刻までの時間を比較し、その時間が最も短い番組を切替先として選択するのである。
図8の例では、番組Bは時間t10、番組Cは時間t11となり、両者を比較すると時間t11のほうが小さい。よって、番組Aから番組Cに切り替えることにする。この場合も第1の実施形態と同様、時刻C0に直ちに切り替えるのではなく、時刻C0+t11に切り替えを行い、表示不能期間を極力短くする。
さらに時間T0が経過し、再びチャンネル切替時刻C6が到来したら、同様に、時刻C6にチューナ設定時間t1を加算した基準時刻を基準として、切替先の番組を選択する。ただし、このときの切替対象からは、既に表示の更新が終った番組(図8の例では、番組Aと番組C)は除かれる。すなわち、ある条件下で特定の番組ばかりに切り替わり、ほとんど切替わらない番組がでてしまうといった事態を防ぐために、全ての番組の更新が一巡
するまでは同じ番組に切り替わらないようにするのである。
例えば、図8の例では、時刻C6から時間t1経過後すぐに番組AのIピクチャが出現し、番組BのIピクチャは時間t12だけ待たないと出現しないが、番組Aは既に表示を更新したので番組Bに切り替えを行う。この場合もやはり、時刻C6ではなく、時刻C6+t12に切り替えを実行する。
図9及び図10を参照して、本実施形態の映像表示方法の処理の流れについて詳しく説明する。図9は、本実施形態の映像表示方法のフローチャートを示す図である。図10は、チャンネル切替制御テーブルの一例を示している。なお、本実施形態においても第1の実施形態と同じプログラム変数(図4)を使用する。
ステップ801では、プログラムで使用する変数(図4)、チャンネル切替制御テーブル751(図10)、フレームバッファ710(図6)の初期化を行う。
プログラム変数のうち変数cTime734には、チャンネルを切り替える時間間隔(例え
ば数秒)がセットされる。この値は予め決められた定数であり、フリーランカウンタ12の値に対応したものとする。また、現在処理の対象となっている番組(表示中の番組)を示す変数current730は「0」〜「15」の値を取り、それらの値は番組A〜番組Pに
対応しているものとする。初期値は番組Aを表す値「0」がセットされる。
チャンネル切替制御テーブル751には、16分割された個々の画面に対応する番組映像の情報が格納されている。番組映像情報には、トランスポンダID(TSID)752、周波数(Fr)753、ビデオトランスポートパケットID(VPID)754、オーディオトランスポートパケットID(APID)755、Iピクチャ出現時刻(iTime)756、Iピク
チャ間隔(interval)757、判定フラグ758が含まれる。
トランスポンダID752と周波数753はチューナ2に設定する値である。チューナ2はこれらの情報に基づき、複数のトランスポンダが含まれているデジタルテレビ放送信号から一つのトランスポンダを選択する。番組A〜Pに対応して、トランスポンダID752にはTSID_A〜TSID_Pの値が、周波数753にはFr_A〜Fr_Pの値がセットされる。
ビデオトランスポートパケットID754とオーディオトランスポートパケットID755は、トランスポートストリームから番組に対応したビデオトランスポートパケットとオーディオトランスポートパケットを取り出すためのIDである。番組A〜Pに対応して、ビデオトランスポートパケットID754にはVPID_A〜VPID_Pの値が、オーディオトランスポートパケットID755にはAPID_A〜APID_Pの値がセットされる。
トランスポンダID752、周波数753、ビデオトランスポートパケットID754及びオーディオトランスポートパケット755の値は、前述のPSIを解析することで知ることができる。
Iピクチャ出現時刻756は、番組映像のIピクチャを検出した時刻(フリーランカウンタ12の値)を記憶しておく変数である。ステップ801では、初期値として、まだIピクチャが検出されていないことを示す値「−1」がセットされる。
Iピクチャ間隔757はIピクチャと次のIピクチャのあいだの時間間隔(フリーランカウンタ12の差分値)を記憶しておく変数である。ステップ801では、初期値として、まだIピクチャが検出されていないことを示す値「−1」がセットされる。
判定フラグ758は表示の更新が一巡したかを判定するためのフラグである。ステップ801では、初期値として値「0」がセットされる。
また、ステップ801では、16番組を合成するためのフレームバッファ710の各番組領域711〜726がクリアされる。
以上の初期化が終了するとステップ802へ進む。
ステップ802ではチューナ2の設定を行う。変数current730の値に従ってチャン
ネル切替制御テーブル751からトランスポンダID752と周波数753を読み出し、チューナ2にセットする。
チャンネルの切り替え設定を行ったので、その切替時刻を記憶するためにフリーランカウンタ12を読み出し、その値を変数sTime732に格納する。
チューナ2に所望のトランスポンダの周波数を設定した後しばらくすると、チューナ2内のアナログのRF回路(図示せず)が安定し、受信可能な状態になる。チューナ2内のデジタルの復調回路(図示せず)は、RF回路が安定状態であることを検知すると、ロック信号を発生する。
ステップ803では、このロック信号の検知を待つことにより、設定が完了したかどうか判定している。チューナ2に値をセットする前とロック信号を検知した時にフリーランカウンタ12を読み出し、その差分をとることで、チューナ2の設定変更に要する時間(チューナ設定時間t1)を知ることができる。このチューナ設定時間t1は変数rTime7
31に記憶しておく。
表示は未だ始まっていないので、状態を表す変数status733を、表示していないことを表す値「0」にセットする。またチューナ2の設定を行い、チャンネル設定あるいはチャンネル切り替えを行ったところなので、変数current730に対応する番組のIピクチ
ャ出現時刻756に値「−1」をセットする。
ステップ804では、アンテナ1でデジタルテレビ放送信号を受信する。
ステップ805はチューナ2の処理である。チューナ2は、ステップ804で受信した受信信号を所定の周波数の信号へダウンコンバートし、トランスポンダID752に従って選局された信号のQPSK復調を行い、誤り訂正を施す。
ステップ806では、DEMUX回路3が、チャンネル切替制御テーブル751から、変数current730に対応する番組のビデオトランスポートパケットID754及びオー
ディオトランスポートパケットID755の値を読み出す。そして、それらの値に従ってビデオトランスポートストリームとオーディオトランスポートストリームを抽出する。
ステップ807ではステップ805で抽出したビデオトランスポートストリームとオーディオトランスポートストリームをビデオとオーディオのエレメンタリストリームへ変換する。
ビデオエレメンタリストリームのピクチャヘッダには、ピクチャの種別を表すピクチャコーディングタイプが含まれている。ステップ808では、ピクチャコーディングタイプを参照し、Iピクチャであるか否かの判定を行う。Iピクチャである場合にはステップ810へ進む。Iピクチャでない場合にはステップ809へ進む。
ステップ809では、変数status733をチェックし、現在表示中であるか判定する。表示中でない場合にはIピクチャの検出待ちであるのでステップ804へ戻り、表示中の場合にはステップ812へ進む。
ステップ810では、変数status733に、番組映像を表示中であることを表す値「1」をセットする。
ステップ811では、ステップ808でIピクチャが検出されたのを受けて、チャンネル切替制御テーブル751にIピクチャ出現時刻756とIピクチャ間隔757を格納する。具体的には、フリーランカウンタ12の値を読み出して一時的に記憶するとともに、チャンネル切替制御テーブル751から変数current730に対応する番組のIピクチャ
出現時刻756の値を読み出す。Iピクチャ出現時刻756の値が「−1」の場合には、チューナ設定後初めてIピクチャを検出したということなので、Iピクチャ間隔757の設定は行わない。Iピクチャ出現時刻756の値が「−1」でない場合には、記憶しておいたフリーランカウンタ12の値からIピクチャ出現時刻756の値を引いた差分値を、Iピクチャ間隔757に格納する。そして、Iピクチャ出現時刻756の値にかかわらず、記憶しておいたフリーランカウンタ12の値をIピクチャ出現時刻756に格納する。
ステップ812〜ステップ814では映像データ処理が、ステップ815〜ステップ816では音声データ処理が並列に実行される。
ステップ812では、ハフマン復号化、逆量子化、IDCT処理を行ってビデオデコードを行う。本実施形態でも画面を分割して縮小表示する必要があるので、上記第1の実施形態と同様にIDCT処理で高周波成分を削除し画像を縮小する。ステップ813では、画像処理回路8が縮小画像をフレームバッファ710の対応する番組領域711〜726へ書き込んで合成処理を行う。フレームバッファ710のデータは映像処理回路9に出力される。
ステップ814において、映像処理回路9は受け取ったデータをD/A変換し、NTSCフォーマットのコンポジット信号に変換する。この映像信号は、映像出力端子(図示せず)を通じてモニタ10に出力される。
ステップ815ではオーディオデコードを行う。オーディオデコーダ4は、オーディオエレメンタリストリームのヘッダ情報からサンプル周波数やレイヤなどをチェックし、スケールファクタやサンプルによってオーディオエレメンタリストリームを音声データに復号する。この音声データは、音声処理回路5に出力される。
ステップ816において、音声処理回路5はオーディオデコーダ4から受け取った音声データをD/A変換し、右(R)音のアナログ信号及び左(L)音のアナログ信号を生成する。音声処理回路5から出力された音のアナログ信号は左右音声出力端子(図示せず)を通じてスピーカ6に音声出力される。
ステップ817ではフリーランカウンタ12を読み出して現在時刻を知る。チャンネルが切り替わった時刻sTime732にチャンネル切替間隔cTime734を加えた値と現在時刻とを比較し、現在時刻のほうが小さい場合には、未だ切替時刻にはなっていないのでステップ804へ戻る。等しいか大きい場合には切替時刻になっていることを示しているので、次に切り替えるべき番組を選択するためにステップ818へ進む。
ステップ818では、チャンネル切替制御テーブル751の各番組(ただし現在表示中
の番組は除く。)の判定フラグ758の値をチェックする。判定フラグ758の値が「0」のときは表示の更新が行われていないことを表し、「1」のときは表示の更新が行われたことを表している。ここでは、判定フラグ758の値が「0」の番組を切替候補として選択し、それらの番組のIピクチャ出現時刻756及びIピクチャ間隔757の値をチャンネル切替制御テーブル751から読み出す。
そして、切替候補の各番組について、下記式4の値Tを算出する。この値Tは、現在時刻から最初にIピクチャが出現するまでの待ち時間を表している。なお、式4の計算では、整数Nの値を1から順に大きくしていき、右辺が正の値に転じたときの値を、出現待ち時間Tとして採用する。ただし、値は全てフリーランカウンタ12の値換算である。

T=iTime+interval×N−rTime−現在時刻 …式4
判定フラグ758の値が「0」である切替候補の各番組について出現待ち時間Tを求めたら、ステップ819へ進む。ステップ819では、各番組の出現待ち時間Tを比較して、その中で最小のものを選ぶ。
選択された番組の出現待ち時間Tが1/30秒より大きい場合は、切り替えを行っても1フレーム以内にIピクチャが出現しないので、処理対象は切り替えずにステップ804へ戻る。この場合には現在の番組が引き続き表示されることになる。
選択された番組の出現待ち時間Tが1/30秒以内の場合は、処理対象をその番組に切り替える。出現待ち時間Tの値が等しい番組が複数あった場合には、チャンネル切替制御テーブル751の中で上にあるもの、即ち画面分割位置で、より上側、より左側にあるものを選択するものとする。
ステップ820では、選択された番組を表す値を変数current730にセットし、その
番組の判定フラグ758を「1」にセットする。その後、表示の更新が一巡したか、つまり、全ての番組の判定フラグ758が「1」であるかをチェックし、全て「1」になっている場合には全ての番組のフラグ758を「0」にリセットする。そして、ステップ802へ戻り、ステップ802〜820を繰り返す。これにより、次の番組のIピクチャの出現時刻に合わせて表示が切り替えられる。
以上、本実施形態によれば、フレーム内符号化画像であるIピクチャの出現タイミングに合わせて番組映像を切り替える処理を実行するので、表示不能期間を極力発生させないようにすることが可能となる。
また、本実施形態では、切替候補となる複数の番組のなかから最も短い時間で切り替え可能な番組を切替先として選ぶようにするので、チャンネル切替時刻が到来した時に、最適な(最短の時間で切り替え可能な)番組に切り替えられ、番組ごとの表示時間をある程度一定にすることができる。
本発明の実施形態に係る映像表示装置の構成を示す図である。 第1の実施形態でのチャンネル切り替えタイミングを示す図である。 第1の実施形態の映像表示方法のフローチャートを示す図である。 プログラムで使用する変数の一例を示す図である。 第1の実施形態のチャンネル切替制御テーブルの一例を示す図である。 16番組からなるマルチ画面を合成するためのフレームバッファを示す図である。 解像度変換による画像の縮小方法を説明するための図である。 第2の実施形態でのチャンネル切り替えタイミングを示す図である。 第2の実施形態の映像表示方法のフローチャートを示す図である。 第2の実施形態のチャンネル切替制御テーブルの一例を示す図である。 MPEG方式のデジタル画像データの構成を示す図である。 マルチ画面表示の表示例を示す図である。 従来のチャンネル切り替えタイミングを示す図である。
符号の説明
1 アンテナ
2 チューナ
3 DEMUX回路
4 オーディオデコーダ
5 音声処理回路
6 スピーカ
7 ビデオデコーダ
8 画像処理回路
9 映像処理回路
10 モニタ
11 機器制御部
12 フリーランカウンタ
13 RAM
14 ROM
100 映像データ
101 Iピクチャ
102 Pピクチャ
103 Bピクチャ
104 GOP
421 画像
422 1/16に縮小された画像(縮小画像)
423 マクロブロック
424 拡大されたマクロブロック
425 マクロブロックの低周波部分のピクセル
701 チャンネル切替制御テーブル
702 トランスポンダID
703 周波数
704 ビデオトランスポートパケットID
705 オーディオトランスポートパケットID
706 Iピクチャ出現時刻
707 Iピクチャ間隔
710 フレームバッファ
711〜721 番組領域
730 表示中番組を示す変数current
731 チューナ設定時間を示す変数rTime
732 チャンネル切替時刻を示す変数sTime
733 状態を示す変数status
734 チャンネル切替間隔を示す変数cTime
751 チャンネル切替制御テーブル
752 トランスポンダID
753 周波数
754 ビデオトランスポートパケットID
755 オーディオトランスポートパケット
756 Iピクチャ出現時刻
757 Iピクチャ間隔
758 判定フラグ

Claims (2)

  1. フレーム内符号化画像とフレーム間符号化画像とから構成される番組映像データを受信する受信手段と、受信した番組映像データから生成した番組映像を表示部に表示する表示手段とを有し、前記受信手段で受信する番組映像データを自動的に切り換えることで複数の番組映像データを受信し、受信した当該複数の番組映像データから生成した複数の番組映像を前記表示部の画面に並置して表示する映像表示装置であって、
    前記受信手段を用いて前記複数の番組映像データを順次受信することで各番組映像データのフレーム内符号化画像の出現タイミングを検出し、前記番組映像データ毎のフレーム内符号化画像の出現タイミングを示す出現情報を生成する生成手段と、
    前記受信手段で受信中の番組映像データから他の番組映像データを受信するように切り換えるタイミングにおいて、切り換え候補である複数の番組映像データ夫々のフレーム内符号化画像が出現するまでの待ち時間を前記出現情報を用いて求め、前記複数の番組映像データ夫々の待ち時間からフレーム内符号化画像が出現するまでの待ち時間が最も短い番組映像データを決定する決定手段と、
    前記決定手段で決定した番組映像データを前記受信手段で受信するよう、前記受信手段を制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする映像表示装置。
  2. フレーム内符号化画像とフレーム間符号化画像とから構成される番組映像データを受信する受信手段と、受信した番組映像データから生成した番組映像を表示部に表示する表示手段とを有し、前記受信手段で受信する番組映像データを自動的に切り換えることで複数の番組映像データを受信し、受信した当該複数の番組映像データから生成した複数の番組映像を前記表示部の画面に並置して表示する映像表示装置の制御方法であって、
    前記受信手段を用いて前記複数の番組映像データを順次受信することで各番組映像データのフレーム内符号化画像の出現タイミングを検出し、前記番組映像データ毎のフレーム内符号化画像の出現タイミングを示す出現情報を生成する生成工程と、
    前記受信手段で受信中の番組映像データから他の番組映像データを受信するように切り換えるタイミングにおいて、切り換え候補である複数の番組映像データ夫々のフレーム内符号化画像が出現するまでの待ち時間を前記出現情報を用いて求め、前記複数の番組映像データ夫々の待ち時間からフレーム内符号化画像が出現するまでの待ち時間が最も短い番
    組映像データを決定する決定工程と、
    前記決定工程で決定した番組映像データを前記受信手段で受信するよう、前記受信手段を制御する制御工程と、
    を有することを特徴とする映像表示装置の制御方法。
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