JP2003179826A - 画像再生表示装置 - Google Patents

画像再生表示装置

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JP2003179826A JP2001377505A JP2001377505A JP2003179826A JP 2003179826 A JP2003179826 A JP 2003179826A JP 2001377505 A JP2001377505 A JP 2001377505A JP 2001377505 A JP2001377505 A JP 2001377505A JP 2003179826 A JP2003179826 A JP 2003179826A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デジタルテレビ等の高解像度の画像を再生お
よび表示可能な、低価格、小表示画面、少メモリの画像
再生表示端末装置を提供する。 【解決手段】 画像復号縮小率決定部107は、画像デ
ータバッファ105に記憶された画像データの一画面の
サイズと画像の符号化の種類とを取得し、画像再生表示
端末装置100の属性情報を記憶した端末情報格納部1
12から画像表示部11のサイズと参照用メモリ兼画像
表示メモリ109のサイズを取得する。画像復号縮小率
決定部107は、画像表示部111に表示可能で、か
つ、符号化された画像データを参照用メモリ兼画像表示
メモリ109を利用して復号可能な縮小率を決定する。
画像復号部106は、この縮小率に従って画像を縮小し
て復号する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報端末装置に係
り、特にデジタルテレビやインターネット経由で取得し
た符号化された画像を復号し表示する画像再生表示端末
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】放送や通信におけるネットワークのブロ
ードバンド化に伴い、放送ではデジタルテレビ、通信で
は高速ネットワークを応用した動画ストリーミング等、
ブロードバンドネットワーク技術を利用した動画配信が
行われるようになっている。
【0003】これらの動画配信では、動画データを伝送
するネットワークの帯域を節約するため、動画データの
圧縮伸張技術が用いられる。例えば、デジタルテレビに
おいては、動画データはISO/IECにより規格化されてい
るMPEG-2規格(規格書:ISO/IEC 13818)に基づいて圧縮
伸張がなされる。また、通信における動画ストリーミン
グでは、例えばMPEG-4規格(規格書:ISO/IEC 14496)に
基づいて圧縮伸張がなされる場合もある。伝送において
は、これらの規格によって符号化された画像データおよ
び音声データが多重化されて伝送される。例えば、デジ
タルテレビでは、これらのデータの多重化にISO/IECのM
PEG-2で規格化(規格書:ISO/IEC 13818)されているトラ
ンスポートストリームが用いられている。トランスポー
トストリームには、同規格書「ISO/IEC 13818」、およ
び米国ADVANCED TELEVISION SYSTEMSCOMMITTEE(ATSC)発
行の「ATSC DIGITAL TELEVISION STANDARD Doc. A/53」
や同ATSC発行の「GUIDE TO THE USE OF THE ATSC DIGIT
AL TELEVISION STANDARD Doc. A/54」、および「ポイン
ト図解式 最新MPEG教科書(藤原洋監修:マルチメディ
ア通信研究会編)」や「ポイント図解式 実践MPEG教科
書(藤原洋監修:マルチメディア通信研究会編)」に記
載の通り、複数の番組に対応して、複数の符号化された
画像データおよび音声データが多重されており、これら
はそれぞれプログラムID(PID)によって識別される。
【0004】この場合、画像再生表示端末装置は、ま
ず、トランスポートストリームを取得して、ユーザから
指定されたPIDを基にトランスポートストリームから符
号化された画像データを分離および取得し、この符号化
された画像データを復号および表示する。
【0005】復号に際しては、例えば、画像データがMP
EG-2で圧縮されている場合には、符号化された画像デー
タから1画面分の画像ごとに復号に必要な情報を取得し
た後、画像の周波数空間データが可変長復号化されたデ
ータを取得する。これを可変長復号化し、画像の周波数
空間データを算出した後、逆量子化および逆離散コサイ
ン変換を行う。画像が1画面分の画像内で符号化されて
いる場合には、該逆離散コサイン変換がなされたデータ
が復号後の画像データとなるので、これを参照用メモリ
および画像表示用メモリに格納する。一方、画像が他の
画面の画像(参照画像)を基にして符号化されている場
合には、該逆離散コサイン変換後のデータは参照画像と
の差分データとなっているので、参照用メモリから基に
なる画像データを参照し、この画像データと前記逆離散
コサイン変換したデータを加算することにより、復号後
の画像データを算出し、画像表示用メモリに格納する。
また、この復号後の画像データがさらに参照画像として
使用される場合には、復号後の画像データはさらに次の
参照用に参照用メモリに格納される。
【0006】MPEG-2では、前述したように、1画面分の
画像データがその画像内で符号化されていて、復号後の
画像データが参照される場合(I-PictureあるいはI-Fra
meと呼ばれる)と、1画面分の画像データが他の1画面
の画像(参照画像)データを基にして符号化されてい
て、さらに復号後の画像データが参照される場合(P-Pi
ctureあるいはP-Frameと呼ばれる)と、1画面分の画像
データが他の2画面の画像(参照画像)を基にして符号
化されていて、復号後の画像データは参照されない場合
(B-PictureあるいはB-Frameと呼ばれる)がある。した
がって、復号後の画像がI-PictureあるいはP-Pictureの
場合には、復号後の画像データを参照用メモリに格納す
る必要があるが、B-Pictureの場合には復号後の画像デ
ータを参照用メモリに格納する必要はない。また、符号
化された一連の画像データ中にI,P,B-Pictureが含まれ
ている場合には、少なくとも2画面分の参照用メモリが
必要となるが、I,P-Pictureしか含まれていない場合に
は、1画面分の参照用メモリが必要となる。さらに、I-
Pictureしか含まれていない場合には参照用のメモリは
必要ではない。
【0007】さて、符号化された画像データを復号する
際には、画像サイズが大きい場合には、大容量の画像表
示用メモリおよび参照用メモリが必要となり、処理量も
大きくなる。例えば、デジタルテレビにおける高精細度
画像を復号再生する場合には、画像表示用メモリおよび
参照用メモリに約13MB程度の容量が必要となることがあ
る。
【0008】このような状況を鑑み、米国特許第5,262,
854号に記載の装置によれば、符号化された画像データ
において、周波数空間データをダウンサンプリングし,
ダウンサンプリングされた画像データについて復号処理
を行うことにより,画像表示用メモリおよび参照用メモ
リの削減が可能となる。また、特開2000-217111号公報
に記載の装置によれば、周波数空間データのうち、低周
波領域の一部を逆量子化することにより、画像サイズ変
換する際の処理量を削減可能である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ここで、従来技術の携
帯情報端末は、一般に表示画面が小さいため、高解像度
の画像を表示できない。また、コストを抑制するため、
CPUの性能が低く抑えられていることが多いため、CPUの
みによる高解像度画像の再生は、現実的には困難である
ことが多い。これに対して、画像復号化専用回路を搭載
すれば、高解像度画像の再生は可能になるが、コストが
上昇するといった問題がある。
【0010】また、画像復号化処理の一部を専用回路化
し、必要なメモリとともに1チップ化したシステムLSI
が使われることが多くなってきている。しかしながら、
この場合も、コストを抑えるためにシステムLSIに混載
されるメモリ容量は、抑制される。このため、画像表示
用メモリおよび参照用メモリを大きく確保することが出
来ず、結果としてやはり高解像度の画像を再生および表
示できないという問題がある。
【0011】そこで、本発明は、デジタルテレビ等の高
解像度の画像を再生および表示可能な、低価格、小表示
画面、少メモリの画像再生表示端末装置を提供すること
を目的とする。
【0012】また、上記画像再生表示装置で用いると好
適なシステムLSIを提供することを他の目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の一つの形態に従
う画像再生装置によれば、画像を表示するための表示部
を備え、符号化された画像データを一時的に記憶するた
めの第1のバッファメモリと、第1のバッファメモリに
記憶された符号化された画像データを復号するための画
像復号部と、復号された画像データを一時的に記憶する
ための第2のバッファメモリと、前記符号化された画像
データの符号化の種類、前記画像データの一画面のサイ
ズ、前記表示部が画像を表示する表示領域のサイズ、お
よび前記第2のバッファメモリのサイズに基づいて、前
記画像復号部が前記画像データを復号し、前記表示部で
表示するための変換倍率を決定する決定部とを備える。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面を用いて説明する。
【0015】図1は、本発明を適用した一実施形態であ
る画像再生表示端末装置100のハードウェア構成図で
ある。
【0016】図1に示すように、画像再生表示端末装置
100は、データ取得部101と、入力部102と、取
得データバッファ103と、画像データ取得部104
と、画像データバッファ105と、画像復号部106
と、画像復号縮小率決定部107と、画像復号縮小率格
納領域108と、参照用メモリ兼画像表示用メモリ10
9と、画像表示制御部110と、画像表示部111と、
端末情報格納部112を有して構成される。
【0017】データ取得部101は、後述する入力部1
02によって指定されたブロードバンドネットワークを
介して、入力部102によって指定された場所から画像
データおよび音声データが多重化されたデータを取得す
る。例えば、デジタルテレビの場合には、入力部102
によって指定された周波数のデジタルテレビ放送を受信
して、トランスポートストリームを取得する。取得する
トランスポートストリームは、図2に示すように188Byt
eのパケットになっていて、そのパケットには同期を取
るための同期バイト201(0x47が格納されている)
と、多重化されているデータから所望の画像データを識
別するためのプログラムID(PID)202と、パケットに
含まれる符号化されたデータ204のサイズや属性を示
すヘッダ203と、実際の符号化されたデータ204と
が含まれている。
【0018】ユーザは、受信を希望するデータを特定す
るために、所望のデータの送信元のネットワークや送信
周波数等を指定し、入力部102がこの指定を受け付け
る。具体的には、画像データおよび音声データが多重化
されたデータを取得するためのネットワークの指定、あ
るいはデジタルテレビの場合には所望の番組の周波数指
定および画像データのPIDの指定を受け付ける。
【0019】取得データバッファ103は、データ取得
部101が取得した画像データおよび音声データが多重
化されたデータ、すなわち、デジタルテレビの例ではト
ランスポートストリームのパケットを一時的に格納す
る。
【0020】画像データ取得部104は、取得データバ
ッファ103に格納された画像データおよび音声データ
が多重化されたデータから、入力部102が受け付けた
ユーザ指定の画像データを取得する。例えば、デジタル
テレビの場合には、画像データ取得部104はデマルチ
プレクサとも呼ばれる。デマルチプレクサは、トランス
ポートストリームにおけるパケットのPID202と、入
力部102が受け付けた画像データのPIDとを照合し
て、合致する画像データのパケットを収集することによ
り、指定された画像データを取得することができる。な
お、この場合、取得された画像データは符号化されてい
る。
【0021】画像データバッファ105は、画像データ
取得部104によって取得された符号化された画像デー
タを一時的に格納する。例えば、デジタルテレビの場合
には、MPEG-2形式であるので、画像データバッファ10
5に格納されるデータの形式は、図3に示す形式となっ
ている。
【0022】ここで、画像データバッファ105に格納
されるデータをシーケンス300と呼び、シーケンスは
図3(a)に示すように、シーケンスヘッダ300a
と、1以上のグループ300bから構成される。さら
に、各グループ300bは1以上の1画面分の画像デー
タ300dを含む。
【0023】シーケンスヘッダ300aは図3(b)に
示すように、シーケンスヘッダコード(SHC)301
と、入力画像の属性を示す情報を含む。シーケンスヘッ
ダコード(SHC)301は、0x000001B3の値を持つ32bit
の数値である。入力画像の属性情報は、入力画像につい
ての12bitの水平方向の画像サイズ(HSV)302、入力
画像についての12bitの垂直方向の画像サイズ(VSV)3
03、およびその他のシーケンスヘッダデータ304で
ある。ここで、水平方向の画像サイズ(HSV)302お
よび垂直方向の画像サイズ(VSV)303から、入力画
像の一画面のサイズを知ることが可能である。
【0024】グループヘッダ300cは、図3(c)に
示すように、グループスタートコード(GSC)305お
よびグループオブピクチャ(GOP)データ306を含
む。グループスタートコード(GSC)305は、0x00000
1B8の値を持つ32bitのデータであり、以降で複数の符号
化された画像データからなる1つのグループが含まれる
ことを示す。また、グループオブピクチャ(GOP)デー
タ306は27bitのデータであり、符号化された画像デ
ータからなる1つのグループがもつ属性を示す値が格納
されている。グループスタートコード(GSC)305お
よびグループオブピクチャ(GOP)データ306は、主
に画像再生における早送り実行時等のランダムアクセス
時に使用される。
【0025】グループ300bは、グループヘッダ30
0cの後に1画面分の符号化された画像データ300d
が、一つ以上繰り返し格納される。
【0026】1画面分の符号化された画像データ300
dは、図3(d)に示すように、ピクチャスタートコー
ド(PSC)307と、テンポラルリファレンス(TR)3
08と、ピクチャコーディングタイプ(PCT)309
と、その他のピクチャヘッダデータ310と、実際の1
画面分の符号化された画像データ311からなってい
る。
【0027】ピクチャスタートコード(PSC)307
は、0x00000100の値を持つ32bitの数値である。これに
より、以後の領域にはピクチャコーディングタイプ(PC
T)309や実際の1画面分の符号化された画像データ
311が含まれることを認識可能となる。テンポラルリ
ファレンス(TR)308は、符号化された画像データの
順番を示す。ピクチャコーディングタイプ(PCT)30
9は、符号化された画像データの符号化方式を示す。な
お、例えば、デジタルテレビの場合には、MPEG-2で規定
されているように、符号化方式として、1画面分の画像
データがその画像内で符号化されていて、復号後の画像
データが参照される場合(I-PictureあるいはI-Frameと
呼ばれる)と、1画面分の画像データが他の1画面の画
像(参照画像)データを基にして符号化されていて、さ
らに復号後の画像データが参照される場合(P-Picture
あるいはP-Frameと呼ばれる)と、1画面分の画像デー
タが他の2画面の画像(参照画像)を基にして符号化さ
れていて、復号後の画像データは参照されない場合(B-
PictureあるいはB-Frameと呼ばれる)がある。その他の
ピクチャヘッダデータ310は、符号化された画像デー
タを復号する際に必要となるその他の情報を含んでい
る。実際の1画面分の符号化された画像データ311
は、画像の周波数空間データが可変長復号化されたデー
タや参照画像の参照位置を示す動きベクトルなど、実際
の符号化された1画面分の画像データに関連するデータ
が含まれている。
【0028】以上では、一例として、デジタルテレビで
用いられているMPEG-2で規定されている形式を説明した
が、他の圧縮方式、例えばネットワークにおける動画配
信で用いられているMPEG-4等でも、情報の格納位置に違
いがあるが、基本的に入力画像のサイズやピクチャコー
ディングタイプ、すなわちフレームの符号化の種類等の
同様の情報を取得することが可能である。
【0029】さて、図1の説明に戻って、端末情報格納
部112は、画像再生表示端末装置100の属性に関す
る情報を記憶する。例えば、端末情報格納部112は、
カードメモリあるいはランダムアクセスメモリやリード
オンリーメモリによって実現され、後述する画像表示部
111で表示可能な画像サイズと、後述する参照用メモ
リ参照用メモリ兼画像表示用メモリ109のサイズが格
納される。これらの情報はシステム構築時にあらかじめ
格納されていてもよいし、ユーザが設定してもよい。
【0030】画像復号縮小率決定部107は、画像デー
タバッファ105に格納された符号化されている画像デ
ータを復号し、画像表示部111で表示するために画像
の変換倍率(ここでは縮小率)を決定する。すなわち、
画像復号縮小率決定部107は、画像データバッファ1
05に格納された符号化された画像データの中から、入
力画像の画面サイズを検出する。たとえばMPEG-2の場合
には、図3における12bitの水平方向の画像サイズ(HS
V)302と、12bitの垂直方向の画像サイズ(VSV)3
03を取得することにより、検出することが可能であ
る。また、画像復号縮小率決定部107は、画像データ
バッファ105に格納された符号化された画像データの
中から、この画像データ全体に含まれるフレームの符号
化の種類を取得する。これは、たとえばMPEG-2の場合に
は、図3におけるピクチャコーディングタイプ(PCT)
309を、画像データバッファ105に格納された符号
化された画像データ全体に対して検出することによって
行うことが可能である。さらに、画像復号縮小率決定部
107は、取得した画像データに含まれるフレームの符
号化の種類および入力画像のサイズと、端末情報格納部
112に格納されている画像表示部111で表示可能な
画像サイズおよび参照用メモリ兼画像表示用メモリ10
9のサイズを基に画像復号時の画像サイズの縮小率を決
定するとともに、この画像復号時の画像サイズの縮小率
を基に計算した画像復号後の画像サイズを計算し、画像
復号縮小率格納領域108に格納する。なお、本画像復
号縮小率決定部107の詳細な処理内容並びに画像復号
時の画像サイズの縮小率の決定方法およびこの画像復号
時の画像サイズの縮小率を基にした画像復号後の画像サ
イズの計算方法については後で詳述する。
【0031】画像復号縮小率格納領域108は、画像復
号縮小率決定部107によって決定された画像復号時の
画像サイズの縮小率およびこの画像復号時の画像サイズ
の縮小率を基に計算した画像復号後の画像サイズを格納
する。画像復号縮小率格納領域108に格納されるデー
タの構造としては、例えば、図4に示すように、入力画
像の水平方向サイズ401、入力画像の垂直方向サイズ
402、水平縮小率403、垂直縮小率404、復号後
画像の水平方向サイズ405、および、復号後画像の垂
直方向サイズ406を16ビットごとに区切られた6つ
の領域に、それぞれ格納した状態のデータ構造とするこ
とができる。ここで、水平縮小率403および垂直縮小
率404は、例えば、原画像を2分の1に縮小する場合
(変換倍率は1/2)にはそれぞれ「2」を格納し、8
分の1に縮小する場合(変換倍率は1/8)にはそれぞ
れ「8」を格納すればよい。
【0032】画像復号部106は、画像復号縮小率格納
領域108に格納された画像復号時の画像サイズの縮小
率、すなわち水平縮小率403および垂直縮小率404
に基づいて、画像データバッファ105に格納された符
号化された画像データを1画面ごとに復号化し、参照用
メモリ兼画像表示用メモリ109に格納する。また、本
画像復号部106は、1画面分の符号化された画像デー
タを復号完了した場合に、1画面分の符号化された画像
データの復号が完了したことおよび参照用メモリ兼画像
表示用メモリ109における表示対象の画像データのア
ドレスを画像表示制御部110に通知し、復号後の画像
を画像表示部111に表示するよう指示する。なお、画
像復号部106における処理内容および詳細な画像の復
号方法については後で詳述する。
【0033】参照用メモリ兼画像表示用メモリ109
は、画像復号部106によって復号された1画面分の画
像データを格納する。復号された1画面分の画像データ
は、後の画面における画像データの復号時に参照画像と
して使用される。また、復号された1画面分の画像デー
タは、後述する画像表示制御部110を介して、画像表
示部111に表示される。なお、画像復号部106によ
って復号され、参照用メモリ兼画像表示用メモリ109
に格納されるデータの構造としては、例えば、MPEG-2一
般的に使用されるYUV4:2:0形式の場合には、図5に示す
ように、縮小後の画像サイズ分の輝度(Y)データ50
1の後に、縮小後の画像サイズの4分の1のデータ量の
色差(U)データ502が続き、さらにその後に縮小後
の画像サイズの4分の1のデータ量の色差(V)データ
503が続くデータ構造とすることができる。
【0034】画像表示制御部110は、画像復号部10
6により1画面分の符号化された画像データの復号が完
了したことおよび参照用メモリ兼画像表示用メモリ10
9における表示対象の画像データのアドレスの通知を受
けると、参照用メモリ兼画像表示用メモリ109に格納
されている1画面分の復号された画像データを画像表示
部111に転送し、表示させる。なお、この際、画像表
示制御部110は、復号後の画像サイズを知る必要があ
るが、これは、画像復号縮小率格納領域108に格納さ
れている復号後の画像サイズ、すなわち復号後画像の水
平方向サイズ405および復号後画像の垂直方向サイズ
406を取得することによって知ることが可能である。
【0035】画像表示部111は、例えば液晶ディスプ
レイにより実現され、画像表示制御部110により転送
された1画面分の復号された画像データを表示する。
【0036】次に、画像復号縮小率決定部107の詳細
な処理内容、画像復号時の画像縮小率の決定方法および
画像の縮小率を基にした画像復号後の画像サイズの計算
方法について、図6を用いて説明する。
【0037】画像復号縮小率決定部107は、まず、画
像データバッファ105に格納された符号化された画像
データの中から、入力画像の画面サイズを検出する(ス
テップ601)。これは、たとえばMPEG-2の場合には、
図3における12bitの水平方向の画像サイズ(HSV)30
2と、12bitの垂直方向の画像サイズ(VSV)303を取
得することにより検出する。
【0038】続いて、画像復号縮小率決定部107は、
画像データバッファ105に格納された符号化された画
像データの中から、この画像データ全体に含まれるフレ
ーム符号化の種類を示す情報を取得する(ステップ60
2)。これは、たとえばMPEG-2の場合には、図3におけ
るピクチャコーディングタイプ(PCT)309を、画像
データバッファ105に格納された符号化された画像デ
ータ全体から検出することにより行う。
【0039】さらに、画像復号縮小率決定部107は、
端末情報格納部112に格納されている画像表示部11
1で表示可能な画像サイズを取得し(ステップ60
3)、ステップ601で取得した入力画像の一画面のサ
イズとステップ603で取得した画像表示部のサイズに
基づいて、第一の画像復号時の画像サイズの縮小率を計
算する(ステップ604)。つまり、画像復号縮小率決
定部107は、画像表示部111で一画面分の画像デー
タを表示できるような縮小率を決定する。例えば、水平
方向と垂直方向のそれぞれにおいて、入力画像のサイズ
を画像表示部111で表示可能な画像サイズで割り、小
数点以下を切り上げた値を縮小率とすることができる。
水平方向と垂直方向の縮小率が異なる場合には、縮小の
程度が大きい方(絶対値が大きい方)を選択すればよ
い。例えば、入力画像の水平方向の画像サイズが640画
素、入力画像の垂直方向のサイズが480画素で、画像表
示部111で表示可能な画像の水平方向のサイズが320
画素、画像表示部111で表示可能な画像の垂直方向の
サイズが240画素である場合には、水平方向の縮小率
は、640/320=2から「2」となり、垂直方向の縮小率
も、480/240=2から「2」となる。従って、水平方向お
よび垂直方向ともに縮小率「2」を画像の第一の画像復
号時の画像サイズの縮小率とすればよい。なお、このと
き、縮小率を、上記の計算で得られた値よりも大きな値
であり、かつ8、4、2のいずれかにすると、後で述べ
るように画像復号部106の処理が容易になる。ここで
は、画像の第一の画像復号時の画像サイズの縮小率は
「2」とする。
【0040】画像復号縮小率決定部107は、続いて端
末情報格納部112に格納されている参照用メモリ兼画
像表示用メモリ109のサイズを取得し(ステップ60
5)、ステップ601で取得した入力画像の一画面のサ
イズと、ステップ602で取得した画像データに含まれ
るフレームの符号化の種類と、ステップ605で取得し
た参照用メモリ兼画像表示用メモリ109のサイズに基
づいて、第二の画像復号時の画像サイズの縮小率を決定
する(ステップ606)。つまり、画像復号縮小率決定
部107は、参照用メモリ兼画像表示用メモリ109の
サイズと、画像データに含まれるフレームの符号化の種
類とに応じて、符号化された画像データの復号が可能な
縮小率を決定する。これは、例えば画像データに含まれ
るフレームの符号化の種類がI、P、Bフレームである
場合で、IあるいはPフレームの間に2フレーム以上の
Bフレームが含まれる(2以上のBフレームが連続する
ことがある)場合には、参照用メモリ兼画像表示用メモ
リ109には、4画面分の復号後の画像データが含まれ
ると判断する。また、画像データに含まれるフレームの
符号化の種類がI、P、Bフレームである場合で、Iあ
るいはPフレームの間に1フレームのBフレームが含ま
れる(2以上のBフレームが連続することがない)場合
には、参照用メモリ兼画像表示用メモリ109には、3
画面分の復号後の画像データが含まれると判断する。ま
た、画像データに含まれるフレームの符号化の種類が
I、Pフレームである場合、あるいは、画像データに含
まれるフレームの符号化の種類がIフレームしかない
(Bフレームが含まれていない)場合には、参照用メモ
リ兼画像表示用メモリ109には2画面分の復号後の画
像データが含まれると判断する。したがって、画像復号
縮小率決定部107は、ステップ606において、まず
ステップ605で取得した参照用メモリ兼画像表示用メ
モリ109のサイズを、参照用メモリ兼画像表示用メモ
リ109に含まれるべき復号後の画像データの画面数で
割り、1画面で使用できる参照用メモリ兼画像表示用メ
モリ109のサイズを求める。例えば、参照用メモリ兼
画像表示用メモリ109のサイズが256000バイト
であり、画像データに含まれるフレームの符号化の種類
がI、P、Bフレームであり、かつIあるいはPフレー
ムの間に2フレームのBフレームが含まれる場合には、
参照用メモリ兼画像表示用メモリ109には4画面分の
復号後の画像データが含まれる必要があるので、1画面
で使用できる参照用メモリ兼画像表示用メモリ109の
サイズは、256000/4=64000バイトであ
る。一方、前記ステップ601で取得した入力画像のサ
イズが、例えば水平方向640画素、垂直方向480画素であ
る場合には1画面あたり、640×480+640×4
80/4+640×480/4=460800バイトの
参照用メモリ兼画像表示用メモリ109の領域が必要と
なる。水平方向および垂直方向の縮小率は、入力画像の
サイズで1画面あたりに必要となる参照用メモリ兼画像
表示用メモリ109の領域を、1画面で使用できる参照
用メモリ兼画像表示用メモリ109のサイズで割り、そ
の結果の平方根を求め、小数点以下を切り上げることに
よって得られる。例えば、上記の例では(460800
/64000)1/2≠2.68であるから縮小率は
「3」とすることが出来る。なお、このとき、縮小率を
得られた値よりも大きな値であり、かつ8、4、2のい
ずれかにすると、後で述べるように画像復号部106の
処理が容易になる。ここでは、上記の例では第二の画像
復号時の画像サイズの縮小率は「4」とする。
【0041】そして、画像復号縮小率決定部107は、
ステップ604で求めた第一の画像復号時の画像サイズ
の縮小率と、ステップ606で求めた第二の画像復号時
の画像サイズの縮小率とで、縮小の程度が大きい方を最
終的な画像復号時の画像サイズの縮小率と決定する(ス
テップ607)。例えば上記の例では、第一の画像復号
時の画像サイズの縮小率は「2」であり、第二の画像復
号時の画像サイズの縮小率が「4」であるので、最終的
な画像復号時の画像サイズの縮小率を「4」と決定す
る。
【0042】さらに、画像復号縮小率決定部107は、
ステップ607で決定した最終的な画像復号時の画像サ
イズの縮小率を基に画像復号後の画像サイズを計算する
(ステップ608)。これは例えば、水平方向と垂直方
向のそれぞれにおいて、ステップ601で取得した入力
画像のサイズを、ステップ607で決定した最終的な画
像復号時の画像サイズの縮小率で割ることによって得る
ことが出来る。例えば上記の例では、入力画像の水平方
向のサイズが640で、入力画像の垂直方向のサイズが480
であり、最終的な画像復号時の画像サイズの縮小率が水
平方向、垂直方向それぞれ「4」であるので、画像復号
後の画像サイズは水平方向サイズが640/4=160
画素となり、垂直方向サイズが480/4=120画素
となる。
【0043】最後に、画像復号縮小率決定部107は、
ステップ601で取得した入力画像のサイズと、ステッ
プ607で決定した最終的な画像復号時の画像サイズの
縮小率と、ステップ608で算出した画像復号後の画像
サイズを画像復号縮小率格納領域108に格納する。こ
れは、ステップ601で取得した入力画像の水平方向サ
イズを、図4における401に、ステップ601で取得
した入力画像の垂直方向サイズを、図4における402
に、ステップ607で決定した最終的な画像復号時の画
像サイズの縮小率を水平方向および垂直方向に対して、
それぞれ403および404に、そしてステップ608
で算出した画像復号後の画像サイズの水平方向サイズを
405に、ステップ608で算出した画像復号後の画像
サイズの垂直方向サイズを406に、それぞれ格納する
ことにより実現される。
【0044】次に、画像復号部106における処理内容
および詳細な画像の復号方法について、図7から図12
を用いて説明する。
【0045】画像復号部106は、画像データバッファ
105に格納されている符号化された画像データから、
1画面分の符号化された画像データを繰り返し復号する
ことによって、一連の動画としての復号後の画像データ
を生成する。これは、例えばデジタルテレビの場合に
は、図3に示した実際の1画面分の符号化された画像デ
ータ311以外のデータに基づいて、実際の符号化され
た1画面分の画像データに関連するデータ(画像の周波
数空間データが可変長復号化されたデータ、あるいは参
照画像の参照位置を示す動きベクトルなど)が含まれて
いる実際の1画面分の符号化された画像データ311を
繰り返し復号することによってなされる。なお、実際の
1画面分の符号化された画像データ311以外のデータ
の使用方法、並びにMPEG-2における実際の1画面分の符
号化された画像データ311に対する一般的な画像の復
号処理内容および復号方法については、MPEG-2の規格書
「ISO/IEC 13818」に記載されているので説明を省略す
る。ここでは、実際の1画面分の符号化された画像デー
タ311を復号する際に、画像再生表示端末装置100
における画像復号部106に特有な部分を中心に説明す
る。
【0046】図7は、画像復号部106において、実際
の1画面分の符号化された画像データ311を処理する
際の処理内容を示す図である。例えばMPEG-2では、図8
に示すように、実際の1画面分の符号化された画像デー
タ311は、水平方向および垂直方向にそれぞれ16画
素分の輝度(Y)データ801と、水平方向および垂直
方向にそれぞれ8画素分の色差(U)データ802、お
よび水平方向および垂直方向にそれぞれ8画素分の色差
(V)データ803を単位として復号が行われ、この単
位はマクロブロック804と呼ばれている。さらに、こ
のマクロブロック804のうち、水平方向および垂直方
向にそれぞれ8画素分のデータを単位として可変長復号
化および逆量子化および逆離散コサイン変換が行われ
る。この単位はブロックと呼ばれている。すなわちMPEG
-2では1つのマクロブロックは6つのブロックから構成
されている。
【0047】図7に示す通り、画像復号部106は、ま
ず、実際の1画面分の符号化された画像データ311に
含まれるデータに対して可変長復号化を行い、離散コサ
イン変換および量子化された画像データを生成する(ス
テップ701)。なお、MPEG-2では、図9に示す通り、
可変長符号化された離散コサイン変換および量子化され
た画像データ901は、ブロックごとに規定の順序、例え
ば902の順番に、実際の1画面分の符号化された画像
データ311に格納されている。したがって、画像復号
部106は、実際の1画面分の符号化された画像データ
311に含まれるデータに対して、ブロックごとに順序
902の順番で可変長復号化を行い、離散コサイン変換
および量子化された画像データを生成する。このとき、
画像復号縮小率格納領域108に格納されている画像復
号時の画像サイズの縮小率に基づいてダウンサンプリン
グを行う。すなわち、例えば、画像復号時の画像サイズ
の水平方向縮小率が「2」であり、画像復号時の画像サ
イズの垂直方向縮小率も「2」の場合には、図10に示
すように1つのブロックに対して水平方向および垂直方
向ともに4画素分の離散コサイン変換および量子化され
た画像データ1001を生成し、後のデータを破棄す
る。なお、可変長符号化の方法はMPEG-2規格書「ISO/IE
C 13818」で記載されているので、説明を省略する。
【0048】図7における説明に戻って、画像復号部1
06は、次に、ステップ701においてダウンサンプリ
ングし、生成した離散コサイン変換および量子化された
画像データを逆量子化し(ステップ702)、さらに逆
離散コサイン変換を行う(ステップ703)。これは、
例えば、MPEG-2において画像復号時の画像サイズの水平
方向縮小率が「2」であり、画像復号時の画像サイズの
垂直方向縮小率も「2」の場合には、ステップ701に
おいて図10に示すように1つのブロックに対して水平
方向および垂直方向ともに4画素分の離散コサイン変換
および量子化された画像データ1001が生成されてい
るので、この1つのブロックに対して水平方向および垂
直方向ともに4画素分の離散コサイン変換および量子化
された画像データ1001に対して、逆量子化および逆
離散コサイン変換を行い、図11に示すように、1つの
ブロックに対して水平方向および垂直方向ともに4画素
分の復号後の画像データあるいは参照画像データに対す
る差分データ1101を算出する。なお、水平方向およ
び垂直方向ともに4画素分のデータ1101が復号後の
画像データであるか、あるいは参照画像データに対する
差分データであるかは、このブロックが属するマクロブ
ロックの種類によって決まり、マクロブロックが画面内
で符号化されているイントラマクロブロックの場合には
復号後の画像データとなる。また、マクロブロックが他
の画面から参照されて符号化されているインターマクロ
ブロックの場合には参照画像データに対する差分データ
となる。本規則はMPEG-2の規格(規格書:ISO/IEC 1381
8)によって決められており、実際の1画面分の符号化
された画像データ311の中にマクロブロックの種類の
情報が含まれている。なお、ダウンサンプリングされて
いる離散コサイン変換および量子化された画像データに
対する逆量子化の方法については、通常のMPEG-2規格書
「ISO/IEC 13818」で記載されている逆量子化方法を、
ダウンサンプリングによって生成した離散コサイン変換
および量子化された画像データについてのみ行えばよ
い。また、ダウンサンプリングされている逆量子化後の
離散コサイン変換された画像データに対する逆離散コサ
イン変換の方法は公知であり、例えば、米国特許第6,14
1,456号に記載されているので、説明を省略する。
【0049】図7における説明に戻って、画像復号部1
06は、続いて、ステップ703において、逆離散コサ
イン変換された参照画像データに対する差分データ11
01に対して、動き補償を行い(ステップ704)、生
成した復号後の画像データを参照用メモリ兼画像表示用
メモリ109に書き込む(ステップ705)。本ステッ
プ704における動き補償は、本画面の画像データを復
号する前に、既に復号されている参照用メモリ兼画像表
示用メモリ109に格納されている参照画像のデータの
うち、動きベクトルと呼ばれるベクトルが指し示す領域
から参照画像データを取得し、逆離散コサイン変換され
た参照画像データに対する差分データ1101と加算を
行うことによって実施され、復号後の画像データを生成
する。このとき、例えば、画像復号時の画像サイズの水
平方向が「2」であり、画像復号時の画像サイズの垂直
方向縮小率も「2」の場合には、本ブロックの動きベク
トルの水平成分および垂直成分を、それぞれ画像復号時
の画像サイズの水平方向縮小率および画像復号時の画像
サイズの垂直方向縮小率である「2」で割ることにより
新たな動きベクトル1209を生成する。画像復号部1
06は、この新たな動きベクトル1209が指し示す水
平方向および垂直方向ともに4画素分の参照画像データ
1203を、参照用メモリ兼画像表示用メモリ109に
格納されている参照画像データの格納領域1207から
取得し、ステップ703において作成された差分データ
1101(図12参照)と加算を行って、水平方向およ
び垂直方向ともに4画素分の復号後の画像データ120
5を生成し、参照用メモリ兼画像表示用メモリ109に
おける復号後の画像データの格納領域1208に書き込
まれる。動きベクトルの情報は実際の1画面分の符号化
された画像データ311の中に含まれている。
【0050】なお、参照用メモリ兼画像表示用メモリ1
09における復号後の画像データの格納領域および参照
画像データの格納領域の判別および制御方法については
通常のMPEG-2における復号方法と同様であるので、説明
を省略する。
【0051】また、ステップ704における動き補償
は、処理しているマクロブロックが他の画面から参照さ
れて符号化されているインターマクロブロックの場合に
のみ行われ、処理しているマクロブロックが画面内で符
号化されているイントラマクロブロックの場合には、ス
テップ703において、逆離散コサイン変換された復号
後の画像データ1101は参照用メモリ兼画像表示用メ
モリ109における復号後の画像データの格納領域12
08に書き込まれる。
【0052】図7における説明に戻って、画像復号部1
06は、上記ステップ701乃至ステップ705を、す
べての1画面分の画像を構成するブロックおよびマクロ
ブロックに対して実施する。そして、1画面分の画像を
復号した後に、1画面分の画像データの復号を完了した
ことを画像表示制御部110に通知するとともに、参照
用メモリ兼画像表示用メモリ109における既に復号後
の表示対象の画像データのアドレスを画像表示制御部1
10に通知し、画像表示制御部110に対して、復号後
の画像データを画像表示部111に出力するよう指示す
る(ステップ706)。
【0053】この結果、画像復号部106は、上記ステ
ップ701乃至ステップ706を繰り返し、一連の画面
における画像データを復号することが可能となる。
【0054】また、本発明の他の実施形態として、画像
復号部106、画像表示制御部110、および参照用メ
モリ兼画像表示用メモリ109を1チップのシステムLS
Iとして実現することもできる。システムLSI化した場合
の例を図13に示す。ここでは、画像復号部106、画
像表示制御部110、および参照用メモリ兼画像表示用
メモリ109を含むシステムLSI1301を搭載した画
像再生表示装置100の構成が示されている。システム
LSI1301は、符号化された画像データの入力を受け
付ける画像データ入力ポートと、複合化された画像デー
タを画像表示部111に表示させるための信号を出力す
る出力ポートと、画像の縮小率の入力を受け付ける縮小
率入力ポートと有する。画像データ入力ポートとは、画
像データバッファ105と接続される。縮小率入力ポー
トは、画像符号縮小率格納領域108と接続される。縮
小率入力ポートは、図示するように2カ所であってもよ
いし、1カ所でもよい。入力ポートが1カ所の場合、図
示しないが、システムLSI1301内部で画像表示制御
部110へ縮小率を通知するための経路を備える。
【0055】ここに示した画像再生表示装置100の各
構成要素は、上述した実施形態における対応する構成要
素と同様の機能を有するので、説明を省略する。
【0056】本実施形態のようなシステムLSI1301
により、デジタルテレビ等の高解像度の画像を再生表示
可能な装置を低価格化することができる。
【0057】上述した本発明の実施形態は、本発明の説
明のための例示であり、本発明の範囲をそれらの実施形
態にのみ限定する趣旨ではない。当業者は、本発明の要
旨を逸脱することなしに、他の様々な態様で本発明を実
施することができる。
【0058】例えば、上述した実施形態では、データ圧
縮方式としてMPEG-2を例に取り説明したが、MPEG-2以外
でも、例えばMPEG-4など他の圧縮方式であっても本発明
を実現することができる。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、デジタルテレビ等の高
解像度の画像を再生および表示可能な、低価格、小表示
画面、少メモリの画像再生表示端末装置を実現すること
ができる。
【0060】さらに、本発明によれば、上記画像再生表
示装置で用いると好適なシステムLSIを実現することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像再生表示端末装
置のハードウェア構成図である。
【図2】トランスポートストリームのパケットの構造を
示す図である。
【図3】MPEG-2で圧縮されている画像データの形式を示
す図である。
【図4】画像復号縮小率格納領域に格納されるデータの
構造を示す図である。
【図5】参照用メモリ兼画像表示用メモリに格納される
復号後の画像データの構造を示す図である。
【図6】画像復号縮小率決定部の処理内容を示すフロー
チャートである。
【図7】1画面分の符号化された画像データを処理する
際の処理内容を示すフローチャートである。
【図8】1画面分の符号化された画像データに含まれる
マクロブロックおよびブロックの構成を説明する図であ
る。
【図9】MPEG-2において、可変長符号化された離散コサ
イン変換および量子化された画像データおよびその格納
順序の一例を示す図である。
【図10】1つのブロックに対して可変長復号化によっ
て生成する離散コサイン変換および量子化された画像デ
ータの領域を示す図である。
【図11】1つのブロックに対して逆量子化および逆離
散コサイン変換によって生成する復号後の画像データあ
るいは参照画像データに対する差分データの領域および
個数を示す図である。
【図12】1つのブロックに対する動き補償の処理方法
を示す図である。
【図13】本発明の一実施形態にかかる画像再生表示端
末装置用のシステムLSIの構成を示す図である。
【符号の説明】
100…画像再生表示端末装置 101…データ取得部 102…入力部 103…取得データバッファ 104…画像データ取得部 105…画像データバッファ 106…画像復号部 107…画像復号縮小率決定部 108…画像復号縮小率格納領域 109…参照用メモリ兼画像表示用メモリ 110…画像表示制御部 111…画像表示部 112…端末情報格納部 1301…画像再生表示端末装置用システムLSI
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 7/32 G09G 5/36 520G (72)発明者 近藤 伸和 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株 式会社日立製作所システム開発研究所内 Fターム(参考) 5C023 AA02 AA38 BA01 CA02 DA00 DA02 DA03 DA04 DA08 5C025 BA27 BA30 CA11 DA10 5C059 KK08 KK35 LB05 MA00 MA05 MA23 MC01 MC11 MC38 ME01 PP05 PP06 PP07 PP16 SS02 SS08 TA06 TB04 TC24 TC25 TC39 TD11 UA05 UA32 UA34 5C082 AA02 BA41 BB01 BB44 CA32 CA34 CA84 CB01 MM04 MM07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を表示するための表示部を備えた画
    像再生表示装置であって、 符号化された画像データを一時的に記憶するための第1
    のバッファメモリと、 第1のバッファメモリに記憶された符号化された画像デ
    ータを復号するための画像復号部と、 復号された画像データを一時的に記憶するための第2の
    バッファメモリと、 前記符号化された画像データの符号化の種類、前記画像
    データの一画面のサイズ、前記表示部が画像を表示する
    表示領域のサイズ、および前記第2のバッファメモリの
    サイズに基づいて、前記画像復号部が前記画像データを
    復号し、前記表示部で表示するための変換倍率を決定す
    る決定部とを備える画像再生表示装置。
  2. 【請求項2】 前記決定部は、前記第1のバッファメモ
    リに含まれる符号化された画像データの一画面のサイズ
    と、前記表示部が画像を表示する表示領域のサイズに基
    づいて第1の変換倍率を決定し、 前記第1のバッファメモリに含まれる符号化された画像
    データの符号化の種類と、前記画像データの一画面のサ
    イズと、前記第2のバッファメモリのサイズに基づいて
    第2の変換倍率を決定し、前記第1及び第2の変換倍率
    のいずれかを選択して、変換倍率を決定する請求項1記
    載の画像再生表示装置。
  3. 【請求項3】 前記符号化の種類には、一画面内の画像
    データで符号化した画面内符号化(I-frame)と、一画
    面の画像データを他の一画面の画像データを利用して符
    号化した画面間符号化(P-frame)と、一画面の画像デ
    ータを他の二画面の画像データを利用して符号化した画
    面間符号化(B-frame)とがあり、 前記第1のバッファメモリに含まれる符号化された画像
    データに、I-frameのみ、またはI-frameおよびP-frame
    が含まれるとき、 2×(第2の変換倍率)×(画像データの一画面のサイ
    ズ)≦(第2のバッファメモリのサイズ)を満たし、 前記第1のバッファメモリに含まれる符号化された画像
    データに、I-frame、P-frameおよびB-frameが含まれ、
    且つ、B-frameが連続していないときは、 3×(第2の変換倍率)×(画像データの一画面のサイ
    ズ)≦(第2のバッファメモリのサイズ)を満たし、 前記第1のバッファメモリに含まれる符号化された画像
    データに、I-frame、P-frameおよびB-frameが含まれ、
    且つ、B-frameが2以上連続しているときは、4×(第
    2の変換倍率)×(画像データの一画面のサイズ)≦
    (第2のバッファメモリのサイズ)を満たすように第2
    の変換倍率を決定する請求項2記載の画像再生表示装
    置。
  4. 【請求項4】 前記第1及び第2の変換倍率は、いずれ
    も、一画面分の符号化された画像データを復号し、前記
    表示部に一画面として表示するための縮小率であり、 前記決定部は、前記第1及び第2の変換倍率のうち、縮
    小の程度が大きい方を変換倍率とする請求項2記載の画
    像再生装置。
  5. 【請求項5】 符号化された画像データの入力を受け付
    ける入力ポートと、 画像データの変換倍率を示す電子情報の入力を受け付け
    る入力ポートと、 前記符号化された画像データを、前記変換倍率に従って
    復号する復号部と、 前記復号部により復号された画像データを表示するため
    に、表示装置を制御するための信号を出力する出力ポー
    トとを備えたシステムLSI。
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