JP4383791B2 - ベント機能を有するキャップ - Google Patents
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しかしながら、容器口部に直接口を付けて内容物を飲んだ場合、容器内の飲み残しには雑菌等が侵入しているおそれがあり、この飲み残しをリシールして保存した場合に、冷蔵庫等で短期間保存される場合には何等問題が生じないとしても、高温下で長期間保存された場合には、内容物の腐敗、発酵等が生じ、この内容物の発酵等に伴う炭酸ガス等の発生により容器内の圧力が異常に上昇することがある。
容器内の圧力が異常に上昇していることを知らずにキャップを開けようとしたとき、開栓途中でキャップが飛んでしまうおそれがある。またこのような場合以外にも、リシールの際、キャップが確実に容器口部に締められていない場合には、内圧の異常な上昇により容器口部とキャップの係合が外れ、キャップが飛んでしまうおそれがある。
従って本発明の目的は、リシール性、密封性に優れていると共に、容器内の内圧が異常に上昇した場合に自動的に容器外へ内圧を解放することが可能なキャップを提供することである。
上記キャップにおいては、周辺密封領域が、インナーリング、アウターリング、及びインナーリングとアウターリングの間に位置し、容器口部天面と当接する小突条から成り、シール強度が弱められた部分に対応するアウターリングの一部が切り欠かれていることが好適である。
上記キャップにおいては、周辺密封領域を構成するライナー材の容器口部外面と接触するライナー材が、シール強度が弱められた位置において一部が切り欠かれていることが好適である。
すなわち、キャップの頂板部は薄肉であることから一般に可撓性を有し、このため、内圧が異常に上昇すると容器外方に凸の状態になる。この際通常のキャップにおいては頂板部の中心が最も突出した、キャップの軸線を中心に均等な状態に変形するので、内圧によりシール部に作用する力は均等に分散し、シール強度が部分的に変化することはない。
また本発明のキャップでは、内圧が異常に上昇しない限りシール部が部分的に弱められることはなく、通常の状態ではキャップと容器口部の間にシール部が形成されているので密封性に優れている。従って、容器内の圧力が異常に上昇するか、或いはキャップの係合が解除されない限り、内容物の漏洩は勿論、内圧の解放もないため、炭酸飲料等にも適用することが可能である。
図1乃至図3は、本発明の樹脂製キャップの一例を示す図であり、図1Aは側断面図、図1Bは図1Aの頂板部を内面側から見た図、図2は容器口部に適用され、内圧が異常に上昇した状態における側断面図、図3は図2の一部拡大断面図である。
図4乃至図6は、本発明の金属製キャップの一例を示す図であり、図4Aは側断面図、図4Bは底面図、図4Cは側面図、図5は容器口部に適用された状態を示す側断面図、図6は一部拡大断面図である。
図7及び図8は、本発明の金属製キャップの他の一例を示す図であり、図7Aは側断面図、図7Bは容器口部に適用された状態を示す側断面図、図8は図7Bの一部拡大断面図である。
また、頂板部内面側には、インナーリング7及びアウターリング8が形成されており、インナーリング7とアウターリング8の間に小突条9が形成されている。インナーリング7は容器口部20の内側21、小突条9は容器口部先端22と密接して容器の密封性が確保されている。アウターリングは容器口部20の外側23と密接して外側から容器口部をタガ締めして密封性を確保する。
スカート部3の内面には、容器口部に形成された螺子部24と螺合する螺子部10が形成されており、キャップにリシール性が確保されている。またタンパーエビデントバンド6の内面側には、容器口部に形成された係合用あご部25と係合するフラップ片11,11が形成されている。
金属製キャップシェル31は、頂板部32及び頂板部32の周縁から垂下するスカート部33、スカート部下端から弱化部34を介して一体に成形されるタンパーエビデントバンド35から成っている。頂板部32の内面側に形成されるライナー40には、容器口部内側に位置する位置決め用環状突条41が形成されている。
図4乃至図6に示す金属製キャップにおいては、容器口部に適用される前は、図4Aに示すような形状であるが、これが容器口部50にキャッピングされる際に、所定の装置によりキャップシェルの頂板部周縁が押し潰されて容器口部の形状に合致するように賦形されると共に、ライナー材が、位置決め用環状突条41が容器口部内面51と接触し、容器口部先端52から容器口部外面53に沿って密着した状態になって、密封性を確保することが可能となる。またネジの成形やタンパーエビデントバンドの加工等も同時に行われて、図5に示すような状態になる。
金属製キャップにおけるライナー材の形状は、上述した位置決め用環状突条の幅を変化させる以外にも、位置決め用環状突条の厚みを変化させてもよいし、また図7及び図8に示すように、シール部よりも内側の位置の頂板部内側に形成するライナー材40の厚みを変化させること等によっても、内圧が異常に上昇した時に頂板部を不均一に変形させることができ、前述したように内圧の解放をすることができる。尚、図7及び図8に示す金属製キャップは、シール部よりも内側の位置の頂板部内側に形成されるライナー材の形状を除いて図4及び図5と同様の構成を有している。
ライナー材としては、ポリエチレン、エチレン系ゴム、熱可塑性エラストマー等従来公知の密封材用樹脂組成物により形成することができる。またライナー材を形成すべきキャップシェル頂板部内面には、キャップシェルと密封剤との接着性を向上させるための接着剤が塗布されている。
8 アウターリング、10 小突条、12 切り欠き、20 容器口部、
30 金属製キャップ、31 キャップシェル、32 頂板部、
33 スカート部、40 ライナー材、41 位置決め用環状突条、
44 切り欠き、50 容器口部
Claims (4)
- 頂板部及びスカート部から成り、該スカート部の内面には容器口部と係合する係合部を有し、該頂板部内面側には容器口部と当接してシール部を形成する、少なくともインナーリングを有する周辺密封領域が形成されている樹脂キャップにおいて、
前記インナーリングの径方向の幅を不均一に形成することにより、容器内の圧力が上昇した場合に、頂板部が不均一に変形し、シール部のシール強度を部分的に変化させて内圧を解放することを特徴とするキャップ。 - 前記周辺密封領域が、インナーリング、アウターリング、及びインナーリングとアウターリングの間に位置し、容器口部天面と当接する小突条から成り、シール強度が弱められた部分に対応するアウターリングの一部が切り欠かれている請求項1記載のキャップ。
- 頂板部及びスカート部から成り、該スカート部の内面には容器口部と係合する係合部を有し、該頂板部内面側には容器口部と当接してシール部を形成する、位置決め用環状突条を有するライナー材から成る周辺密封領域が形成されている金属キャップにおいて、
前記位置決め用環状突条の径方向の幅を不均一に形成することにより、容器内の圧力が上昇した場合に、頂板部が不均一に変形し、シール部のシール強度を部分的に変化させて内圧を解放することを特徴とするキャップ。 - 前記周辺密封領域を構成するライナー材の容器口部外面と接触するライナー材が、シール強度が弱められた位置において一部が切り欠かれている請求項3記載のキャップ。
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