JP4382811B2 - ホログラム記録担体、記録再生方法及びシステム - Google Patents

ホログラム記録担体、記録再生方法及びシステム Download PDF

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Description

本発明は光ディスク、光カードなどの光学的に情報記録又は情報再生が行われる記録担体に関し、特に光ビームの照射により情報の記録又は再生可能なホログラム記録層を有するホログラム記録担体、記録再生方法及びシステムに関する。
高密度情報記録のために、2次元データを高密度記録できるホログラムが注目されている。このホログラムの特徴は、記録情報を担持する光の波面を、フォトリフラクティブ材料などの光感応材料からなる記録媒体に体積的に屈折率の変化として記録することにある。ホログラム記録担体に多重記録を行うことによって記録容量を飛躍的に増大させることができる。多重記録には、角度多重や位相符号化多重などがあり、重畳したホログラム領域でも、干渉する光波の入射角度や位相を変えることにより、情報を多重記録することが可能である。例えば、反射膜を積層したホログラム記録担体をディスク状として利用したホログラム記録再生システムが開発されている(特開平11−311937号公報、参照)。
かかるホログラム記録再生システムでは、参照光をホログラム記録層を通過させ反射膜上でスポットとして収束させて、反射膜により反射した参照光が発散して記録層を通過するようになすと同時に、記録すべき情報を担持する情報光ビームを記録層に通過させる。これにより、記録層内にて、反射した参照光と情報光とが干渉して干渉パターンを形成し、記録層内に体積的にホログラムを記録する干渉パターンのホログラムは記録層に隣り合って順次重なるように記録され、また、参照光を照射してホログラムの各々から再構築された再生光を検出、復調して、記録情報が再生される。
参照光及び情報光が同じ側から同軸で入射するようなホログラム記録再生システムでは、情報の再生時において、反射膜で反射する参照光とホログラムからの再生光との分離が困難である。そのため再生信号の読み取り性能が劣化してしまう。
この問題を解決するために、特開平11−311937号公報に示されるホログラム記録再生システムでは、対物レンズの直前に瞳を2分割し、その各々の領域において互いに旋光方向が90度異なる2分割された旋光子(2分割旋光板)を配置し参照光が光検出器に入射することを防いでいる。
しかしながら、従来方法では、記録再生時に、2分割旋光板及び対物レンズと一体に駆動しなければならない。また、2分割旋光板の分割境界付近に対応する再生光からの記録特性が劣化してしまうことが問題であった。
このような反射面を有するホログラム記録担体にホログラムを記録する場合、入射する参照光と信号光と反射する参照光と信号光の4光ビームの干渉によって4つのホログラムが記録されてしまうためにホログラム記録層の性能を無用に使用していた。よって、情報の再生時において、参照光がホログラム記録担体の反射膜で反射されてしまうため、再現されたホログラムからの回折光との分離が困難である。そのため再生信号の読み取り性能が劣化してしまう。また、反射像のホログラムが記録されてしまうことによっても再生信号が劣化していた。
そこで、本発明の解決しようとする課題には、安定的に記録又は再生を行うことを可能にするホログラム記録担体並びにホログラム記録再生方法及びホログラム記録再生システムを提供することが一例として挙げられる。
本発明のホログラム記録担体は、照射される可干渉性の参照光及び信号光の成分による光学干渉パターンを回折格子として内部に保存するホログラム記録層と、
前記ホログラム記録層の光照射面の反対側に配置されかつ入射光の第1直線偏光成分を反射せずに前記第1直線偏光成分から回転した第2直線偏光成分を反射する偏光選択性反射膜と、を有することを特徴とする。
本発明のホログラム記録方法は、可干渉性の参照光及び信号光の成分による光学干渉パターンを回折格子として内部に保存するホログラム記録層を有するホログラム記録担体のホログラム記録方法であって、
入射光の第1直線偏光成分を反射せずに透過又は吸収しかつ前記第1直線偏光成分から回転した第2直線偏光成分を反射する偏光選択性反射膜を、前記ホログラム記録層の光照射面の反対側に配置するステップと、
前記参照光及び信号光の前記第2直線偏光成分を含む光ビームを、前記ホログラム記録層から前記偏光選択性反射膜に入射させて前記偏光選択性反射膜で反射せしめるステップと、を含むことを特徴とする。
本発明のホログラム再生方法は、可干渉性の参照光及び信号光の成分による光学干渉パターンを回折格子として内部に保存するホログラム記録層を有するホログラム記録担体のホログラム再生方法であって、
入射光の第1直線偏光成分を反射せずに透過又は吸収しかつ前記第1直線偏光成分から回転した第2直線偏光成分を反射する偏光選択性反射膜を、前記ホログラム記録層の光照射面の反対側に配置するステップと、
前記参照光の前記第1直線偏光成分のみを含む光ビームを、前記ホログラム記録層から前記偏光選択性反射膜に入射させて前記偏光選択性反射膜で反射せずに透過又は吸収せしめるステップと、を含むことを特徴とする。
本発明のホログラム記録再生システムは、照射される信号光及び参照光の成分による光学干渉パターンを回折格子として内部に保存するホログラム記録層を有するホログラム記録担体を装着自在に保持する支持部と、
可干渉性の参照光を発生する光源と、
記録情報に応じて前記参照光を空間的に変調して信号光を生成する空間光変調器を含む信号光生成部と、
前記信号光及び前記参照光を含む光ビームを前記ホログラム記録層へ向け照射して、前記ホログラム記録層の内部に光干渉パターンによる回折格子の領域を形成し、並びに、前記参照光を前記回折格子の領域へ向け照射して前記信号光に対応する再生波を生ぜしめる干渉部と、を有するホログラム記録再生システムであって、
前記ホログラム記録担体が、前記ホログラム記録層の光照射面の反対側に配置されかつ前記光ビームの第1直線偏光成分を反射せずに前記第1直線偏光成分から回転した第2直線偏光成分を反射する偏光選択性反射膜をさらに有し、
前記参照光の偏光方向を回転せしめて、記録時には、前記光ビームに前記第2直線偏光成分を含ませ、再生時には、前記光ビームに前記第1直線偏光成分のみを含ませる偏光可変手段を有することを特徴とする。
本発明のホログラム再生システムは、照射される信号光及び参照光の成分による光学干渉パターンを回折格子として内部に保存するホログラム記録層を有するホログラム記録担体を装着自在に保持する支持部と、
可干渉性の参照光を発生する光源と、
前記参照光を前記回折格子の領域へ向け照射して前記信号光に対応する再生波を生ぜしめる干渉部と、を有するホログラム再生システムであって、
前記ホログラム記録担体が、前記ホログラム記録層の光照射面の反対側に配置されかつ前記参照光の第1直線偏光成分を反射せずに前記第1直線偏光成分から回転した第2直線偏光成分を反射する偏光選択性反射膜をさらに有し、
前記参照光の偏光方向を回転せしめ、前記参照光に前記第1直線偏光成分のみを含ませる偏光可変手段を有することを特徴とする。
本発明のホログラム記録再生システムは、照射される信号光及び参照光の成分による光学干渉パターンを回折格子として内部に保存するホログラム記録層を有するホログラム記録担体を装着自在に保持する支持部と、
可干渉性の参照光を発生する光源と、
記録情報に応じて前記参照光を空間的に変調して信号光を生成する空間光変調器を含む信号光生成部と、
前記信号光及び前記参照光を含む光ビームを前記ホログラム記録層へ向け照射して、前記ホログラム記録層の内部に光干渉パターンによる回折格子の領域を形成し、並びに、前記参照光を前記回折格子の領域へ向け照射して前記信号光に対応する再生波を生ぜしめる干渉部と、を有するホログラム記録再生システムであって、
前記ホログラム記録層の光照射面の反対側に空間を隔てて配置されかつ前記光ビームの第1直線偏光成分を反射せずに前記第1直線偏光成分から回転した第2直線偏光成分を反射する偏光選択性反射部と、
前記参照光の偏光方向を回転せしめて、記録時には、前記光ビームに前記第2直線偏光成分を含ませ、再生時には、前記光ビームに前記第1直線偏光成分のみを含ませる偏光可変手段と、を有することを特徴とする。
本発明のホログラム再生システムは、照射される信号光及び参照光の成分による光学干渉パターンを回折格子として内部に保存するホログラム記録層を有するホログラム記録担体を装着自在に保持する支持部と、
可干渉性の参照光を発生する光源と、
前記参照光を前記回折格子の領域へ向け照射して前記信号光に対応する再生波を生ぜしめる干渉部と、を有するホログラム再生システムであって、
前記ホログラム記録層の光照射面の反対側に空間を隔てて配置されかつ前記参照光の第1直線偏光成分を反射せずに前記第1直線偏光成分から回転した第2直線偏光成分を反射する偏光選択性反射部と、
前記参照光の偏光方向を回転せしめ、前記参照光に前記第1直線偏光成分のみを含ませる偏光可変手段と、を有することを特徴とする。
図1は、本発明による実施形態のホログラム記録担体を示す概略部分断面図である。
図2は、本発明による他の実施形態のホログラム記録担体を示す概略部分斜視図である。
図3〜図6は、本発明による他の実施形態のホログラム記録担体を示す概略部分断面図である。
図7は、本発明による実施形態のホログラム記録担体の情報を記録又は再生するホログラム装置の概略構成を示すブロック図である。
図8〜図10は、本発明による実施形態のホログラム記録担体の情報を記録再生するホログラム装置のピックアップの概略を示す構成図である。
図11は、本発明による実施形態のホログラム記録担体の情報を記録再生するホログラム装置のピックアップにおける光検出器の一部を示す平面図である。
図12は、本発明による実施形態のホログラム記録担体の記録工程を説明する概略部分断面図である。
図13は、本発明による実施形態のホログラム記録担体の再生工程を説明する概略部分断面図である。
図14は、本発明による他の実施形態のホログラム装置を示す構成図である。
図15〜図17は、本発明による他の実施形態のホログラム記録担体を示す概略部分断面図である。
図18は、本発明による実施形態のホログラム記録担体ディスクを示す斜視図である。
図19は、本発明による他の実施形態のホログラム記録担体カードを示す斜視図である。
図20は、本発明による実施形態のホログラム記録担体ディスクを示す平面図である。
図21は、本発明による他の実施形態のホログラム記録担体を示す概略部分断面図である。
図22は、本発明による他の実施形態のホログラム記録担体を示す斜視図である。
図23は、本発明による他の実施形態のホログラム記録担体を示す概略部分断面図である。
図24は、本発明による他の実施形態のホログラム装置を示す構成図である。
以下に本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
<実施形態1:ホログラム記録担体>
図1は、本実施形態の一例である光照射により情報の記録又は再生が行われるディスク形状のホログラム記録担体2を示す。
ホログラム記録担体2は、光照射側の反対側から、基板3上にその膜厚方向に積層された、偏光選択性反射膜5、分離層6、ホログラム記録層7、及び保護層8からなる。
ホログラム記録層7は、記録用の可干渉性の参照光及び信号光の成分を含む第1光ビームFBによる光学干渉パターンを、回折格子(ホログラム)として内部に保存する。ホログラム記録層7には、感応波長帯域の第1光ビームFBに感応する例えば、フォトリフラクティブ材料や、ホールバーニング材料、フォトクロミック材料など光学干渉パターンを保存できる透光性の光感応材料が用いられる。なお、第1光ビームFBは、記録時にはホログラム記録用として参照光及び信号光の成分を含むように用い、一方、再生に用いる場合は、信号光の成分を含ませない参照光成分のみからなる。
偏光選択性反射膜5は、入射光第1光ビームFBの第1直線偏光成分例えばP偏光を反射せずに透過又は吸収し、第1直線偏光成分から例えば90度回転した第2直線偏光成分S偏光を反射する光学機能膜である。偏光選択性反射膜5には、入射光の1つの第1直線偏光成分の偏光を反射せずに透過又は吸収する必要があるが、反射される第2直線偏光成分が第1直線偏光成分に直交するものだけでなく、第2直線偏光成分が第1直線偏光成分から例えば0度を超え90度未満回転した光学機能膜も用いることができる。偏光選択性反射膜5の例としては、液晶ディスプレイなどに用いられているもので、反射性偏光フィルムや、偏光板として知られている吸収性偏光フィルムなどがある。
反射性偏光フィルムは、所定振動方向の偏光(所定偏光)を反射し、所定偏光と直交する方向の偏光(直交偏光)を透過するもので、偏光反射軸及び偏光透過軸を有する。反射性偏光フィルムの偏光反射軸とは、その法線方向からの所定偏光の入射時、反射率が最大となる方向をいう。その偏光透過軸は偏光反射軸に直交する透過率が最大となる方向をいう。反射性偏光フィルムには、直線偏光に対して偏光分離機能を有する反射性直線偏光フィルムと、円偏光に対して偏光分離機能を有する反射型円偏光フィルムとがあるが、反射性直線偏光フィルムが用いられる。
反射性直線偏光フィルムとしては、例えば、ブリュースター角による偏光成分の反射率の差を利用した反射性偏光フィルムや、微細な金属線状パターンを施工した反射性偏光フィルムや、少なくとも2種のポリマフィルムが積層され屈折率異方性による反射率の異方性を利用する反射性偏光フィルムや、ポリマフィルム中に少なくとも2種のポリマで構成される島構造を有し屈折率異方性による反射率の異方性を利用する反射性偏光フィルムや、ポリマフィルム中に粒子が分散され屈折率異方性による反射率の異方性を利用する反射性偏光フィルムや、ポリマフィルム中に無機粒子が分散され粒子径による散乱能差に基づく反射率の異方性を利用する反射性偏光フィルム、などが挙げられる。反射性偏光フィルム膜厚は薄いほうが好ましく、具体的には、1mm以下、さらには0.2mm以下である。
吸収性偏光フィルムは、所定偏光を反射し、所定偏光と直交する振動方向の偏光を吸収するもので、偏光反射軸及び偏光吸収軸を有する。吸収性偏光フィルムの偏光反射軸とは、その法線方向からの所定偏光の入射時、反射率が最大となる方向をいう。その偏光吸収軸は偏光反射軸に直交する吸収率が最大となる方向をいう。
このような吸収性偏光フィルムとしては、例えば、ヨウ素系偏光フィルムや染料系偏光フィルムがある。ヨウ素系偏光フィルムとは、延伸したポリビニルアルコールフィルムにヨウ素が吸着されたフィルムであり、染料系偏光フィルムとは、延伸したポリビニルアルコールフィルムに二色性染料が吸着されたフィルムである。これらは、耐久性向上のため、その片面又は両面をポリマフィルムで積層され、ポリマ材質としては、二酢酸セルロースや三酢酸セルロース、ポリエチレンテレフタレート、ノルボルネン系樹脂などが使用できる。吸収性偏光フィルム膜厚も薄いほうが好ましく、具体的には、1mm以下、さらには0.2mm以下である。
上記の各膜を担持する基板3は、例えば、ガラス、或いはポリカーボネート、アモルファスポリオレフィン、ポリイミド、PET、PEN、PESなどのプラスチック、紫外線硬化型アクリル樹脂などからなる。基板3は、偏光選択性反射膜5に反射性偏光フィルムを用いる場合光透過性を要するが、吸収性偏光フィルムの場合は着色されていてもよい場合がある。
分離層6及び保護層8は光透過性材料からなり、積層構造の平坦化や、ホログラム記録層などの保護の機能を担う。
図2に他の実施形態を示す。このホログラム記録担体2は、光照射側の反対側から、トラックなどが転写された基板3上にその膜厚方向に積層された、偏光選択性反射膜5、分離層6、ホログラム記録層7、及び保護層8からなる。偏光選択性反射膜5には離れて交わることなく延在する複数のトラックTとしてサーボ用のグルーブが形成され、偏光選択性反射膜5をサーボ用のガイド層として用いる。
図3に示すように、偏光選択性反射膜5が第1光ビームFBの第2直線偏光成分例えばS偏光を反射し、直交するP偏光(第1直線偏光成分)を透過又は吸収するので、サーボ制御用サーボビームSBにはS偏光を用いる。
サーボビームSBは、第1光ビームFBの感応波長帯域以外のホログラム記録層7に非感応である波長の光であり、基板3上に形成されたサーボ用のトラックTやピットなどを読み取るために集光される。図2に示すように、サーボビームSBのトラックT上の追従によって、ホログラム記録を行うためのホログラム記録担体2上の位置決め(フォーカスサーボ、xy方向サーボ)を行う。このように、フォーカスサーボや予め記録されたグループやピットなどのガイドトラック信号を再生することでトラッキングサーボなどを行うことができる。
例えば、図2に示すように、サーボビームSBをグレーティングなどの回折光学素子により3ビームとし2つのサイドビームでxy方向サーボを行いかつメインビームでフォーカスサーボを行う。すなわち、直線上に並ぶ3つのサーボビームSBの中央光スポットに第1光ビームFBが一致するように、第1光ビームFBの光軸を配置して、トラッキングサーボ制御し、隣接トラックT間の鏡面部の上方のホログラム記録層7にて第1光ビームFBでホログラムHGの体積的記録を実行する。
基板3が円板の場合、トラッキングサーボ制御を行うため、トラックTは円基板の中心に関してその上に螺旋状又は同心円状、或いは複数の分断された螺旋弧状に形成され得る。なお、基板3がカード状であった場合トラックTが基板上に平行に形成されていてもよい。また、矩形カード基板3であってもトラックTは基板の例えば重心に関してその上に螺旋状もしくは螺旋弧状又は同心円状に形成されもよい。
サーボ制御は、光ビームを射出する光源、光ビームを偏光選択性反射膜5上のトラックに光スポットとして集光させ、その反射光を光検出器へ導く対物レンズを含む光学系などを備えたピックアップを用いて、検出された信号に応じて対物レンズをアクチュエータで駆動することにより、行われる。偏光選択性反射膜5上の光スポットの直径は、光ビーム波長と対物レンズの開口数(numerical aperture:NA)により決まる値(いわゆる回折限界で、例えば0.82λ/NAである(λ=波長)が、収差が波長に比較して十分小さい場合は、光ビームの波長と開口数だけで決定される)まで、絞り込まれるように設定される。すなわち、対物レンズから照射される光ビームは、そのビームウエストの位置に偏光選択性反射膜5が位置するときに合焦となるように、使用される。グルーブの幅は、光スポットからの反射光を受光する光検出器の出力、例えばプッシュプル信号に応じて適宜設定される。
また、図2に示す偏光選択性反射膜5のトラックTのピッチPx(x方向すなわちトラックTの伸長方向(y方向)に垂直な方向)は、第1光ビームFBのスポット上方に記録されるホログラムHGの多重度から決まる所定距離として設定される。実際のシフト多重記録方式ホログラムシステムにおける最大多重度、すなわち記録層中の同一体積中に最大で幾つの独立したホログラムが記録可能であるかを示す値(回数)は、上記のように記録層材料、装置構成などで決定される。最小のトラックピッチPx(すなわち最小シフト距離)は、記録されるホログラム領域の差し渡しを最大多重度で除したもので設定される。トラックピッチPxは、最小シフト距離以上で設定される。
なお、上記実施形態では、偏光選択性反射膜5とホログラム記録層7とが分離層を介して積層された構造のホログラム記録担体を示したが、変形例では図4に示すように、分離層を省略した以外、上記実施形態と同様とすることもできる。また、他の変形例では図5に示すように、透光性の基板3のホログラム記録層7が積層された反対側に偏光選択性反射膜5が積層され、基板が分離層として機能するように、ホログラム記録層7と偏光選択性反射膜5の間に透光性基板3を配置することもできる。
さらに、図6は、上記実施形態の偏光選択性反射膜5の光入射側の反対側に、第1光ビームFB(参照光及び信号光)を透過しかつ参照光及び信号光の波長を含まない反射波長帯域のみ反射する波長選択性反射膜9が形成されている他のホログラムホログラム記録担体2を示す。このホログラム記録担体2は、記録再生光の入射側から見て保護層8、ホログラム記録層7、分離層6、偏光選択性反射膜5、第2分離層4、波長選択性反射膜9及びアドレスやトラック構造が転写された基板3からなる。この波長選択性反射膜9は、サーボ制御に用いる波長のサーボビームSBを反射し、ホログラム記録に用いる波長の第1光ビームFBを反射せずに透過又は吸収する性質を有するものである。偏光選択性反射膜5に代えて、波長選択性反射膜9はこれにサーボ用のグルーブが形成され、ガイド層として用いられる。
サーボビームSBの偏光方向は、偏光選択性反射膜5で透過される偏光方向、例えばS偏光に設定されているので、サーボビームSBは偏光選択性反射膜5を透過し、波長選択性反射膜9に到達して、波長選択性反射膜9により反射される。よって、対物レンズOBを透過してサーボ用の光検出器に入射する。図6に示すように、偏光選択性反射膜5が波長選択性反射膜9よりも対物レンズOB側(光照射側)にあるため、波長選択性反射膜9のグルーブ構造(トラックT)によるホログラム記録用の第1光ビームFBの回折光が生じないため、これにより回折光の影響が低減され、SNのよいホログラム再生が可能である。
いずれの実施形態においても、サーボビームSBはホログラム記録担体2のガイド層に集光され、ホログラム記録担体2との位置決めサーボ制御を常に行い、同時にホログラム再生は第1光ビームFB(参照光)で、記録は第1光ビームFB(参照光及び信号光)で行う。
<実施形態2:ホログラム装置>
図7は本発明を適用したホログラム記録担体の情報を記録及び再生するホログラム装置の概略構成の一例を示す。
図7のホログラム装置は、ホログラム記録担体2のディスクをターンテーブルを介して回転させるスピンドルモータ22、ホログラム記録担体2から光ビームによって信号を読み出すピックアップ23、該ピックアップを保持し半径方向(x方向)に移動させるピックアップ駆動部24、第1光源駆動回路25a、偏光スイッチ駆動回路25b、空間光変調器駆動回路26、再生光信号検出回路27、サーボ信号処理回路28、フォーカスサーボ回路29、x方向移動サーボ回路30x、y方向移動サーボ回路30y、ピックアップ駆動部24に接続されピックアップの位置信号を検出するピックアップ位置検出回路31、ピックアップ駆動部24に接続されこれに所定信号を供給するスライダサーボ回路32、スピンドルモータ22に接続されスピンドルモータの回転数信号を検出する回転数検出部33、該回転数検出部に接続されホログラム記録担体2の回転位置信号を生成する回転位置検出回路34、並びにスピンドルモータ22に接続されこれに所定信号を供給するスピンドルサーボ回路35を備えている。
ホログラム装置は制御回路37を有しており、制御回路37は第1光源駆動回路25a、偏光スイッチ駆動回路25b、空間光変調器駆動回路26、再生光信号検出回路27、サーボ信号処理回路28、フォーカスサーボ回路29、x方向移動サーボ回路30x、y方向移動サーボ回路30y、ピックアップ位置検出回路31、スライダサーボ回路32、回転数検出部33、回転位置検出回路34、並びにスピンドルサーボ回路35に接続されている。制御回路37はこれら回路からの信号に基づいて、これら駆動回路を介してピックアップに関するフォーカスサーボ制御、x及びy方向移動サーボ制御、再生位置(x及びy方向の位置)の制御などを行う。制御回路37は、各種メモリを搭載したマイクロコンピュータからなり装置全体の制御をなすものであり、操作部(図示せず)からの使用者による操作入力及び現在の装置の動作状況に応じて各種の制御信号を生成するとともに、使用者に動作状況などを表示する表示部(図示せず)に接続されている。
また、制御回路37は外部から入力されたホログラム記録すべきデータの符号化などの処理を実行し、所定信号を空間光変調器駆動回路26に供給してホログラムの記録シーケンスを制御する。制御回路37は、再生光信号検出回路27からの信号に基づいて復調及び誤り訂正処理をなすことにより、ホログラム記録担体に記録されていたデータを復元する。更に、制御回路37は、復元したデータに対して復号処理を施すことにより、情報データの再生を行い、これを再生情報データとして出力する。
更にまた、制御回路37は、記録すべきホログラムを所定間隔(多重間隔)で記録できるようにホログラムを所定間隔で形成するように制御する。
<ピックアップ>
図8は上記ホログラム装置のピックアップの概略構成の一例を示す。
図8ではホログラムの記録再生には同一波長のレーザ光源を用い、ホログラム記録担体2とピックアップの関係(フォーカス、トラッキング)を制御するためにホログラム記録とは別波長のレーザ光源を使用する場合を例に説明する。
ピックアップ23は、大きく分けてホログラム記録再生光学系と、サーボ系と、共通系と、からなり、これらの系は対物レンズOBを除いてほぼ共通の平面上に配置されている。
ホログラム記録再生光学系は、ホログラムの記録及び再生用の第1レーザ光源LD1、第1コリメータレンズCL1、偏光スイッチPS、第1偏光ビームスプリッタPBS1、ミラープリズムMP、空間光変調器SLM、CCDや相補型金属酸化膜半導体装置などのアレイからなる像検出センサISを含む再生光信号検出部、ハーフミラープリズムHP、及び、第2偏光ビームスプリッタPBS2、からなる。なお、ハーフミラープリズムHP及び像検出センサIS間に結像レンズ(図示せず)を設けることもできる。
サーボ系は、ホログラム記録担体2に対する光ビームの位置をサーボ制御(xyz方向移動)するための第2レーザ光源LD2、第2コリメータレンズCL2、サーボビームSBのためのマルチビームを生成するグレーティングなど回折光学素子GR、ハーフプリズムHP、カップリングレンズAS、及び光検出器PDを含むサーボ信号検出部からなる。
サーボビーム、信号光及び参照光を合流せしめるダイクロイックプリズムDP及び対物レンズOBは共通系である。
図8に示すように、第1偏光ビームスプリッタPBS1、ミラープリズムMP、ハーフミラープリズムHP及び第2偏光ビームスプリッタPBS2はそれらの各機能面が平行となるように配置される。これら光学部品は、第1及び第2レーザ光源LD1、LD2からの光ビームの光軸(一点鎖線)がそれぞれ記録及び再生光学系並びにサーボ系に延在し、共通系でほぼ一致するように配置されている。
第1レーザ光源LD1は第1光源駆動回路25aに接続され、射出する第1光ビームFBの強度をホログラム記録時には強く再生時には弱くするように、同回路によりその出力調整がなされる。なお、第2レーザ光源LD2も第2光源駆動回路(図示せず)に接続され、第1レーザ光源とは異なる波長のサーボビームSBの強度を、同回路によりその出力調整がなされる。
偏光スイッチPSは偏光スイッチ駆動回路25bに接続され、透過する第1光ビームFBの偏光面を回転し、その回転角度をホログラム記録及び再生時に切り替えるように、同回路により調整がなされる。偏光スイッチ駆動回路25b及び偏光スイッチPSなどの偏光可変手段はレーザ光源から射出した光束の偏光方向を所定角度例えば90度回転ができる光学装置であればよく、これは例えば透過型液晶パネルであってもよいし、光束光軸とその主面の法線を一致させかつ光軸周りに回転させる保持機構を備えた1/2波長板であってもよい。また、偏光スイッチは偏波スイッチとしても知られ、電気光学結晶への電圧印加などによって電気光学結晶の透過光の偏光状態を互いに垂直な直線偏光に切り替える装置であってもよい。
透過型の空間光変調器SLMは、マトリクス状に分割された複数の画素電極を有する液晶パネルなどで電気的に入射光の一部を画素毎に遮光する機能、又はすべて透過して無変調状態とする機能を有する。この空間光変調器SLMは空間光変調器駆動回路26に接続され、これからの記録すべきページデータ(平面上の明暗ドットパターンなどの2次元データの情報パターン)に基づいた分布を有するように光ビームを変調かつ透過して、信号光を生成する。
像検出センサISを含む再生光信号検出部は再生光信号検出回路27に接続されている。
更に、ピックアップ23には、対物レンズOBを自身の光軸に平行な方向(z方向)、トラックに平行方向(y方向)及び垂直な方向(x方向)に移動させる3軸アクチュエータを含む対物レンズ駆動部36が備えられている。
光検出器PDは、サーボ信号処理回路28に接続され、例えば、フォーカスサーボ用並びにx及びy方向移動サーボ用にそれぞれに受光素子を有する。光検出器PDからのフォーカスエラー信号やトラッキングエラー信号などの出力信号はサーボ信号処理回路28に供給される。
サーボ信号処理回路28においては、フォーカスエラー信号からフォーカシング駆動信号が生成され、これが制御回路37を介してフォーカスサーボ回路29に供給される。フォーカスサーボ回路29は駆動信号に応じて、ピックアップ23に搭載されている対物レンズ駆動部36のフォーカシング部分を駆動し、そのフォーカシング部分はホログラム記録担体に照射される光スポットの焦点位置を調整するように動作する。
更に、サーボ信号処理回路28においては、x及びy方向移動駆動信号が発生され、これらがx方向移動サーボ回路30x及びy方向移動サーボ回路30yにそれぞれ供給される。x方向移動サーボ回路30x及びy方向移動サーボ回路30yは、x及びy方向移動駆動信号に応じてピックアップ23に搭載されている対物レンズ駆動部36を駆動する。よって、対物レンズはx、y及びz方向の駆動信号による駆動電流に応じた分だけ駆動され、ホログラム記録担体に照射される光スポットの位置が変位する。これにより、記録時の運動しているホログラム記録担体に対する光スポットの相対位置を一定としてホログラムの形成時間を確保できる。
制御回路37は、操作部又はピックアップ位置検出回路31からの位置信号及びサーボ信号処理回路28からのx方向移動エラー信号に基づいてスライダ駆動信号を生成し、これをスライダサーボ回路32に供給する。スライダサーボ回路32はピックアップ駆動部24を介して、そのスライダ駆動信号による駆動電流に応じピックアップ23をディスク半径方向に移送せしめる。
回転数検出部33は、ホログラム記録担体2をターンテーブルで回転させるスピンドルモータ22の現回転周波数を示す周波数信号を検出し、これに対応するスピンドル回転数を示す回転数信号を生成し、回転位置検出回路34に供給する。回転位置検出回路34は回転位置信号を生成し、それを制御回路37に供給する。制御回路37はスピンドル駆動信号を生成し、それをスピンドルサーボ回路35に供給し、スピンドルモータ22を制御して、ホログラム記録担体2を回転駆動する。
<ホログラム装置の動作>
以下に、例えば、ホログラム記録時には参照光成分及び信号光成分がS偏光で、ホログラム再生時には参照光成分がP偏光である場合を例に説明する。また、この例ではホログラム記録担体2の偏光選択性反射膜5がS偏光反射でP偏光透過の光学特性を有する場合である。
ホログラム記録時、図9に示すように、第1レーザ光源LD1からの射出されたS偏光(紙面垂直を示す中黒波線丸)の発散コヒーレント光は、第1コリメータレンズCL1で平行光ビームとされ、偏光スイッチPSを透過した後、第1偏光ビームスプリッタPBS1とミラープリズムMPにより空間光変調器SLMに入射する。(光ビームは破線で示し、光路説明のために図8の光軸からずらして示してある)。
空間光変調器SLMを透過した光束は空間光変調器SLMの変調パターンにより回折を受けた回折光成分と回折を受けない0次光成分が混在している第1光ビームFBとなる。回折光成分が信号光となり0次光成分が参照光となる。第1光ビームFBの偏光状態はS偏光のままである。そして第1光ビームFBは第2偏光ビームスプリッタPBS2により反射され、ダイクロイックプリズムDPを介して対物レンズOBでホログラム記録担体2に集光される。第1光ビームFBはS偏光なので偏光選択性反射膜5で反射されホログラムが記録される。
一方、再生時には、図10に示すように、第1レーザ光源LD1からの射出されたS偏光の発散コヒーレント光は、第1コリメータレンズCL1で平行光ビームとされ、偏光スイッチPSを透過させる。偏光スイッチPSにより透過光束の偏光方向を90度回転させる。この場合はS偏光をP偏光(紙面平行を示す双方向矢印)にする。P偏光となった光束すなわち第1光ビームFB(参照光)は、第1偏光ビームスプリッタPBS1を透過し、ハーフミラープリズムHPにより反射された部分が第2偏光ビームスプリッタPBS2及びダイクロイックプリズムDPを透過した後、対物レンズOBによりホログラム記録担体2に集光される。この第1光ビームFBはP偏光なのでホログラム記録担体2の偏光性反射膜を透過しピックアップ側には戻らない。ホログラム記録担体2から再生される再生光はP偏光なのでダイクロイックプリズムDPを経て第2偏光ビームスプリッタPBS2を透過し、像検出センサISに入射する。この像検出センサISによってホログラムに記録した信号が再生される。
像検出センサISはその出力を再生光信号検出回路27に送出して、そこで生成した再生信号を制御回路37に供給して記録されていたページデータを再生する。
ここで、ホログラムの記録及び再生時ともに、サーボビームによりホログラムディスク2との位置決めサーボ制御を行う。位置決めサーボ制御によって、光検出器PDの出力に基づいて演算されて得たエラー信号にて、x、y及びz方向の3軸に対物レンズを駆動できる3軸アクチュエータ(対物レンズ駆動部36)を駆動する。
図9及び図10に示すように、サーボ制御のための第2レーザ光源LD2は第1レーザ光源LD1とは異なる波長のサーボビームSBを射出する。サーボビームSBも第1光ビームFBと同様に対物レンズOBにて集光される。サーボビームSBの偏光方向は記録及び再生時ともに偏光選択性反射膜5で反射される偏光方向に設定されているので(例ではS偏光)、偏光選択性反射膜5にて反射される。S偏光のサーボビームSB(細実線)は、第2コリメータレンズCL2、回折光学素子GR、ハーフプリズムHPに導かれ、対物レンズOBの直前でダイクロイックプリズムDPにより第1光ビームFB(信号光及び参照光)と略共軸に合流される。サーボビームSBはダイクロイックプリズムDPで反射された後、対物レンズOBで集光されホログラム記録担体2に入射する。ホログラム記録担体2からの反射光(対物レンズOBへの戻り光)はハーフプリズムHP及びカップリングレンズASを経て、サーボ用光検出器PDの受光面の法線に沿って入射する。
また、z方向のサーボ(フォーカスサーボ)制御は通常の光ピックアップで用いられている非点収差法、3ビーム法、スポットサイズ法、プッシュプル法など、また、それらの混在して用いた方法も用い得る。
例えば非点収差法を用いた場合、カップリングレンズASを非点収差光学素子として、光検出器PDの中央の1つを、図11に示すようにビーム受光用の4等分割の受光面を有した受光素子1a〜1dから構成することができる。4分割線の方向はディスク半径方向とトラック接線方向に対応している。光検出器PDは、合焦時の光スポットが受光素子1a〜1dの分割交差中心を中心とする円形となるように設定されている。
光検出器PDの受光素子1a〜1dの各出力信号に応じて、サーボ信号処理回路28は種々の信号を生成する。受光素子1a〜1dの各出力信号をその順にAa〜Adとすると、フォーカスエラー信号FEは、FE=(Aa+Ac)−(Ab+Ad)と算出され、トラッキングエラー信号TEは、TE=(Aa+Ad)−(Ab+Ac)と算出される。これら信号は制御回路37に供給される。
<記録再生の原理>
図12に基づいて、参照光及び信号光の成分が記録時S偏光であり、参照光が再生時P偏光である場合を例に動作を説明する。空間光変調器で変調された変調信号(信号光の成分)は1次以上の回折光成分であるため集光スポット近傍(フーリエ面)ではある程度の広がりをもつ。偏光選択性反射膜5はS偏光の光線は反射するように設定しておく結果、参照光成分及び信号光成分は反射される。ホログラムの記録は第1光ビームFBの参照光及び信号光の成分をホログラム記録層7内で干渉させて記録を行う。
ホログラムの記録は参照光と信号光の偏光面の方向が同一の場合に干渉可能である。すなわち図12に示すように、ホログラム記録層7内で干渉するのは4種類の組み合わせとなり4種類のホログラムA、B、C及びDが記録される(ここではr:S波参照光及びRr:反射参照光(0次光)を実線矢印で、S:S波信号光及びRS:反射信号光(回折光)を破線矢印で示し、ホログラムA、B、C及びDを矩形で示してある)。ホログラムAは入射する参照光rと入射する信号光Sの干渉で作られる。ホログラムBは入射する参照光rと反射する信号光RSの干渉で作られる。ホログラムCは反射する参照光Rrと入射する信号光Sの干渉で作られる。ホログラムDは反射する参照光Rrと反射する信号光RSの干渉で作られる。
図13に示すように、ホログラムの再生を行う場合には偏光スイッチによりホログラム再生用の参照光をS偏光からP偏光に切り替える。ホログラム記録担体2に入射した参照光はP偏光であるため偏光選択性反射膜5において透過又は吸収される。透過する場合はホログラム記録担体2の裏面に透過して行く。よって、反射参照光がないので、ホログラムC及びDからの再生波は生じない。再生光は上記4種類のうち入射する参照光で記録されたホログラムA及びホログラムBから再生される。ところがホログラムAからは対物レンズOB側と反対側に再生光が発生する。ホログラムAからの再生光は参照光と同様のP偏光であるため参照光と同様に偏光選択性反射膜5において透過又は吸収される。透過する場合はホログラム記録担体2の裏面に透過してゆく。結果的に対物レンズOB側に戻る再生光はホログラムBからの再生光のみとなり、変調されていない不要な参照光やノイズとなり得る複数のホログラムからの再生光が像検出センサに入射しない。
なお、ホログラム記録担体2がP偏光反射でかつS偏光透過の光学特性を有する偏光選択性反射膜5からなる場合において、ホログラム記録を参照光成分及び信号光成分のP偏光で行い、ホログラム再生を参照光成分のS偏光の光ビームで行うときも、記録再生動作は上記同様に可能である。また、ホログラム記録時にP偏光及びS偏光を含む参照光成分及び信号光成分の光ビームを用いることもできる。すなわち、記録時に偏光選択性反射膜5から少なくともいずれか一方の偏光成分の反射光を生成できれば、再生時に他方の偏光成分の再生用参照光のみで再生光が検出できる。
以上、本実施形態によれば、再生時に参照光が検出器側に戻らないために信号再生に必要なホログラムからの回折光のみを受光することができる。その結果、再生SNが向上し安定な再生を行うことができる。
<他のピックアップ>
図14は、ホログラムの記録再生時に、参照光及び信号光のP偏光及びS偏光を光路を分けて使用しない他のホログラム装置を示す。
図14のホログラム装置は、図8に示す光学系の第1偏光ビームスプリッタPBS1、ミラープリズムMP、ハーフミラープリズムHP及び第2偏光ビームスプリッタPBS2を省略し、同第2偏光ビームスプリッタPBS2の位置に第2ハーフミラープリズムHP2を、同像検出センサISの位置に第1レーザ光源LD1、第1コリメータレンズCL1、偏光スイッチPS及び空間光変調器SLMを、並びに同ミラープリズムMPの位置に像検出センサISを配置して、第2ハーフミラープリズムHP2によってホログラム記録担体から対物レンズOBを介して戻ってくる再生波を分岐するようにした以外、図8に示す構成と同一である。
第1レーザ光源LD1からのレーザ光は第1コリメータレンズCL1により平行光ビームに変換された後、偏光スイッチPSを経て透過型の空間光変調器SLMに入射する。空間光変調器SLMはページデータに応じて透過光ビームを変調する。空間光変調器SLMからでた1次以上の回折光(信号光成分)と無変調の0次光(参照光成分)からなる第1光ビームFBは、偏光スイッチPSで記録時にS偏光(再生時にP偏光)へ切り替えられる。そして第2ハーフミラープリズムHP2及びダイクロイックプリズムDPを透過した第1光ビームFBは対物レンズOBによってホログラム記録担体2に集光される。図15に示すように、空間光変調器で第1光ビームFBの変調信号(信号光)は1次以上の回折光成分であるため集光スポット近傍ではある程度の広がりをもつので0次光(参照光成分)との干渉により、入射及び反射S偏光から上記同様の4種類のホログラムA〜Bがホログラム記録担体2のホログラム記録層7に記録される。
再生動作において、偏光スイッチPS及び空間光変調器SLMでP偏光無変調すなわち0次光(参照光成分)のみからなる第1光ビームFBが生成され、かかる第1光ビームFBが第2ハーフミラープリズムHP2、ダイクロイックプリズムDP及び対物レンズOBを介してホログラム記録担体2に集光されると、順方向及び逆方向のP偏光の再生波が再構築されるが、偏光選択性反射膜の作用により逆方向のP偏光のみが対物レンズOBを介してピックアップに戻る。第2ハーフミラープリズムHP2で反射された成分が像検出センサISに入射する。像検出センサISは再生光で結像された像に対応する出力を再生信号検出処理回路27に送出して、そこで生成した再生信号を制御回路に供給して記録されていたページデータを再生する。サーボビームSBは記録再生動作においてS偏光にて照射される。
なお、上記のいずれの実施形態においても参照光及び信号光共に同一の集光光である場合を説明したが、サーボビームSBと第1光ビームFB(参照光及び信号光)とを別個の光路に分割して、サーボビームSBを集光光として、図16に示すように、参照光及び信号光共に平行光としてホログラム記録担体2に入射させてもよい。また、参照光及び信号光を別個の光路に分割して、どちらか一方を集光させてもよい。さらに、同じ集光状態でも参照光をデフォーカスさせてもよいし、逆に信号光をデフォーカスさせることもできる。
<実施形態3:他のホログラム記録担体>
図17に示すように、偏光選択性反射膜5を、光照射側から、偏光方向によって高い光吸収を起こす材料からなる高い吸収性偏光フィルム5aと反射膜5bとの積層体で構成してもよい。これにより、入射光第1光ビームFBの1つの第1直線偏光成分例えばP偏光を高吸収性偏光フィルム5aで吸収するので、P偏光成分から90度回転した第2直線偏光成分S偏光を反射膜5bで反射できる。かかる高吸収性偏光フィルム5aは、所定偏光を透過し、所定偏光と直交する振動方向の偏光を吸収するもので、偏光透過軸及び偏光吸収軸を有する。吸収性偏光フィルムの偏光透過軸とは、その法線方向からの所定偏光の入射時、透過率が最大となる方向をいう。その偏光吸収軸は偏光透過軸に直交する吸収率が最大となる方向をいう。反射膜5bには、高吸収性偏光フィルム5aと反射膜5bとの積層体をサーボ用ガイド層に用いる場合には金属膜を用いることができるが、ガイド層(破線で示す)が別個に入射側から積層体より遠くにある場合にはサーボビームSB(破線で示す)を透過する光学特性を有する材料例えば誘電体多層膜などの波長選択性反射膜を用いる必要がある。
<実施形態3:他のホログラム記録担体>
上記実施形態においては図18に示すようなディスク形状のホログラム記録担体20aを主に説明したが、ホログラム記録担体の形状は円盤状の他に、例えば、図19に示すようなプラスチックなどからなる矩形状平行平板の光カード20bであっても良い。
図19に示すカード状のホログラム記録担体20bは、入射光の第1直線偏光成分の偏光面の方向と、偏光選択性反射膜5の偏光透過軸又は偏光吸収軸とを所定角度例えば0度(平行)に保つように構成される。
図18に示すようなディスク形状のホログラム記録担体20aにおいて、1枚の偏光選択性反射膜をホログラム記録層にそのまま貼り付けた場合、ディスクの回転によって入射光の偏光面が偏光選択性反射膜の偏光透過軸又は偏光吸収軸に対し0度の角度を維持できなくなる。すなわち、再生時に或る回転角度では偏光選択性反射膜として働かなくなる。そこで、図20に示すように、或る一定の角度ごとに各々扇状にした複数の偏光選択性反射膜5(入射光の第1直線偏光成分の偏光面の方向を半径方向に一致させ、これに平行に保つ偏光透過軸又は偏光吸収軸を有する偏光選択性反射膜)を円板となるように貼り付けることによって、この問題を軽減できる。この扇状の偏光選択性反射膜5の分割角度は、ディスク回転によって信号読み取り用の像検出センサに入射する参照光の変動が十分問題にならない角度範囲に設定する。すなわち、各偏光選択性反射膜5の偏光透過軸又は偏光吸収軸を入射光の第1直線偏光成分の偏光面の方向に対して所定角度範囲(例えば−1〜+1度)に設定する。また、半径方向に伸長する分割線20c上にアドレス領域、サーボ領域などを配置して、分割線によるホログラム記録への悪影響を防止できる。
<実施形態3:他のホログラム記録担体>
上記実施形態ではホログラム記録層と偏光選択性反射膜とが積層され一体となっているホログラム記録担体を説明したが、別の実施の形態としては、図21に示すように、ホログラム記録担体を偏光選択性反射部50とホログラム記録層の記録担体70との別体として構成してもよい。偏光選択性反射部50は、例えばS偏光及びP偏光を分離する偏光ビームスプリッタPBSとそのS偏光射出面に配置された反射膜5bを組み合わせたものを用いることができる。記録担体70ではホログラム記録層7を透光性保護層8で挟んだ積層形態が利用できる。
この場合、図22に示すように、ディスク状の記録担体70をケースCRに収納してそのケース内壁面に偏光選択性反射部50を設けることもできる。すなわち、偏光選択性反射部50は、記録担体70の光照射面の反対側に空間を隔てて配置される。なお、ディスク状の記録担体70中央のクランプ接合部にクランプに嵌合する担体側位置マーカを設け、ケースCRに装置への固定用のケース側位置マーカを設けることにより、担体装置間の的確なアライメントが可能となる。
図21に示すように、記録時において、参照光及び信号光の成分がS偏光であるので、参照光成分及び信号光成分はホログラムが記録担体70を経て偏光選択性反射部50で反射される。よって、上記図12に示すものと同様に4種類のホログラムA〜Dが記録担体70のホログラム記録層7に記録される。
ホログラムの再生時には、図23に示すように、装置の偏光スイッチによりホログラム再生用の参照光をS偏光からP偏光に切り替えるので、偏光選択性反射部50においてP偏光が透過される。また、図23の破線で示すように偏光ビームスプリッタPBSのP偏光射出面に塗布された暗色吸収体5cを設ければP偏光を吸収できる構成とできる。よって、ホログラム記録層7に反射参照光がないので、ホログラムC及びDからの再生波は生じず、ホログラムA及びBから再生される。ホログラムAからのP偏光再生光は偏光選択性反射部5において透過又は吸収されるので、対物レンズ側に戻る再生光はホログラムBからの再生光のみとなる。
図24は、参照光及び信号光のP偏光及びS偏光を光路を分けない他のホログラム装置において、偏光選択性反射部50を、記録担体70の光照射面の反対側に空間を隔てて配置した実施形態を示す。
第1レーザ光源LD1からのレーザ光は第1コリメータレンズCL1により平行光ビームに変換された後、偏光スイッチPSを経て透過型の空間光変調器SLMに入射する。空間光変調器SLMはページデータに応じて透過光ビームを変調する。空間光変調器SLMからでた1次以上の回折光(信号光成分)と無変調の0次光(参照光成分)からなる第1光ビームFBは、偏光スイッチPSで記録時にS偏光(再生時にP偏光)へ切り替えられる。そして第2ハーフミラープリズムHP2及びダイクロイックプリズムDPを透過した第1光ビームFBは対物レンズOBによって記録担体70に集光される。図15に示すように、空間光変調器で第1光ビームFBの変調信号(信号光)は1次以上の回折光成分であるため集光スポット近傍ではある程度の広がりをもつので0次光(参照光成分)との干渉により、入射及び反射S偏光から上記同様の4種類のホログラムA〜Bが記録担体70のホログラム記録層7に記録される。
再生動作において、偏光スイッチPS及び空間光変調器SLMでP偏光無変調すなわち0次光(参照光成分)のみからなる第1光ビームFBが生成され、かかる第1光ビームFBが第2ハーフミラープリズムHP2、ダイクロイックプリズムDP及び対物レンズOBを介して記録担体70に集光されると、順方向及び逆方向のP偏光の再生波が再構築されるが、偏光選択性反射部50の作用により逆方向のP偏光のみが対物レンズOBを介してピックアップに戻る。第2ハーフミラープリズムHP2で反射された成分が像検出センサISに入射する。像検出センサISは再生光で結像された像に対応する出力を再生信号検出処理回路27に送出して、そこで生成した再生信号を制御回路に供給して記録されていたページデータを再生する。
いずれの実施形態においても、ホログラム記録時には第1光ビームFBが偏光選択性反射膜5で反射する偏光成分を含むように第1光ビームFBを担体に入射させ、ホログラム再生時には偏光選択性反射膜5で非反射(透過又は吸収)の偏光成分のみを含む第1光ビームFBを担体に入射させる。
以上のように、記録されるホログラムは、入射する参照光と信号光と反射する参照光と信号光の4光束の干渉によって種々のホログラム記録がなされるが、再生する場合には所定偏光の参照光が反射しないために、入射参照光で記録されたホログラムのみが再生される。再生光を受光するセンサでは無変調の0次光が入射しないため再生信号のSNが向上する。また、ホログラムの記録再生に用いる偏光選択性反射膜が波長選択性反射膜と異なる場所に配置できるため、波長選択性反射膜のトラックからの参照光回折の影響が低減される。

Claims (16)

  1. 照射される可干渉性の参照光及び信号光の成分による光学干渉パターンを回折格子として内部に保存するホログラム記録層と、
    前記ホログラム記録層の光照射面の反対側に配置されかつ入射光の第1直線偏光成分を反射せずに前記第1直線偏光成分から回転した第2直線偏光成分を反射する偏光選択性反射膜と、を有することを特徴とするホログラム記録担体。
  2. 前記偏光選択性反射膜は前記第1直線偏光成分を透過する透過性を有し前記第1直線偏光成分を非反射とすることを特徴とする請求項1記載のホログラム記録担体。
  3. 前記偏光選択性反射膜は前記第1直線偏光成分を吸収する吸収性を有し前記第1直線偏光成分を非反射とすることを特徴とする請求項1記載のホログラム記録担体。
  4. 前記偏光選択性反射膜は、光照射側から順に積層された、前記第1直線偏光成分から回転した第2直線偏光成分を吸収する吸収性偏光フィルムと、反射膜と、からなることを特徴とする請求項3記載のホログラム記録担体。
  5. 前記偏光選択性反射膜は、対物レンズから前記ホログラム記録層を通過して合焦される光ビームのスポットを追従させるための各々が離れて交わることなく延在するトラックを有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のホログラム記録担体。
  6. 前記偏光選択性反射膜を挟んで前記ホログラム記録層の反対側に配置されかつ前記参照光及び信号光を透過し前記参照光及び信号光の波長を含まない反射波長帯域のみ反射する波長選択性反射膜を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のホログラム記録担体。
  7. 前記波長選択性反射膜は、対物レンズから前記ホログラム記録層及び前記偏光選択性反射膜を通過して合焦される光ビームのスポットを追従させるための各々が離れて交わることなく延在するトラックを有することを特徴とする請求項6記載のホログラム記録担体。
  8. 前記第2直線偏光成分を含む前記参照光及び信号光の照射により前記ホログラム記録層への情報の記録が行われ、前記第1直線偏光成分のみを含む前記参照光の照射により前記ホログラム記録層からの情報の再生が行われることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のホログラム記録担体。
  9. 前記偏光選択性反射膜の複数を担持する円形状の基板を備え、前記偏光選択性反射膜の複数が扇状に配置されることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のホログラム記録担体。
  10. 前記偏光選択性反射膜の複数が前記基板の半径方向に伸長する分割線を画定し、前記分割線上にアドレス領域又はサーボ領域を有することを特徴とする請求項9記載のホログラム記録担体。
  11. 可干渉性の参照光及び信号光の成分による光学干渉パターンを回折格子として内部に保存するホログラム記録層を有するホログラム記録担体のホログラム記録方法であって、
    入射光の第1直線偏光成分を反射せずに透過又は吸収しかつ前記第1直線偏光成分から回転した第2直線偏光成分を反射する偏光選択性反射膜を、前記ホログラム記録層の光照射面の反対側に配置するステップと、
    前記参照光及び信号光の前記第2直線偏光成分を含む光ビームを、前記ホログラム記録層から前記偏光選択性反射膜に入射させて前記偏光選択性反射膜で反射せしめるステップと、を含むことを特徴とするホログラム記録方法。
  12. 可干渉性の参照光及び信号光の成分による光学干渉パターンを回折格子として内部に保存するホログラム記録層を有するホログラム記録担体のホログラム再生方法であって、
    入射光の第1直線偏光成分を反射せずに透過又は吸収しかつ前記第1直線偏光成分から回転した第2直線偏光成分を反射する偏光選択性反射膜を、前記ホログラム記録層の光照射面の反対側に配置するステップと、
    前記参照光の前記第1直線偏光成分のみを含む光ビームを、前記ホログラム記録層から前記偏光選択性反射膜に入射させて前記偏光選択性反射膜で反射せずに透過又は吸収せしめるステップと、を含むことを特徴とするホログラム再生方法。
  13. 照射される信号光及び参照光の成分による光学干渉パターンを回折格子として内部に保存するホログラム記録層を有するホログラム記録担体を装着自在に保持する支持部と、
    可干渉性の参照光を発生する光源と、
    記録情報に応じて前記参照光を空間的に変調して信号光を生成する空間光変調器を含む信号光生成部と、
    前記信号光及び前記参照光を含む光ビームを前記ホログラム記録層へ向け照射して、前記ホログラム記録層の内部に光干渉パターンによる回折格子の領域を形成し、並びに、前記参照光を前記回折格子の領域へ向け照射して前記信号光に対応する再生波を生ぜしめる干渉部と、を有するホログラム記録再生システムであって、
    前記ホログラム記録担体が、前記ホログラム記録層の光照射面の反対側に配置されかつ前記光ビームの第1直線偏光成分を反射せずに前記第1直線偏光成分から回転した第2直線偏光成分を反射する偏光選択性反射膜をさらに有し、
    前記参照光の偏光方向を回転せしめて、記録時には、前記光ビームに前記第2直線偏光成分を含ませ、再生時には、前記光ビームに前記第1直線偏光成分のみを含ませる偏光可変手段を有することを特徴とするホログラム記録再生システム。
  14. 照射される信号光及び参照光の成分による光学干渉パターンを回折格子として内部に保存するホログラム記録層を有するホログラム記録担体を装着自在に保持する支持部と、
    可干渉性の参照光を発生する光源と、
    前記参照光を前記回折格子の領域へ向け照射して前記信号光に対応する再生波を生ぜしめる干渉部と、を有するホログラム再生システムであって、
    前記ホログラム記録担体が、前記ホログラム記録層の光照射面の反対側に配置されかつ前記参照光の第1直線偏光成分を反射せずに前記第1直線偏光成分から回転した第2直線偏光成分を反射する偏光選択性反射膜をさらに有し、
    前記参照光の偏光方向を回転せしめ、前記参照光に前記第1直線偏光成分のみを含ませる偏光可変手段を有することを特徴とするホログラム再生システム。
  15. 照射される信号光及び参照光の成分による光学干渉パターンを回折格子として内部に保存するホログラム記録層を有するホログラム記録担体を装着自在に保持する支持部と、
    可干渉性の参照光を発生する光源と、
    記録情報に応じて前記参照光を空間的に変調して信号光を生成する空間光変調器を含む信号光生成部と、
    前記信号光及び前記参照光を含む光ビームを前記ホログラム記録層へ向け照射して、前記ホログラム記録層の内部に光干渉パターンによる回折格子の領域を形成し、並びに、前記参照光を前記回折格子の領域へ向け照射して前記信号光に対応する再生波を生ぜしめる干渉部と、を有するホログラム記録再生システムであって、
    前記ホログラム記録層の光照射面の反対側に空間を隔てて配置されかつ前記光ビームの第1直線偏光成分を反射せずに前記第1直線偏光成分から回転した第2直線偏光成分を反射する偏光選択性反射部と、
    前記参照光の偏光方向を回転せしめて、記録時には、前記光ビームに前記第2直線偏光成分を含ませ、再生時には、前記光ビームに前記第1直線偏光成分のみを含ませる偏光可変手段と、を有することを特徴とするホログラム記録再生システム。
  16. 照射される信号光及び参照光の成分による光学干渉パターンを回折格子として内部に保存するホログラム記録層を有するホログラム記録担体を装着自在に保持する支持部と、
    可干渉性の参照光を発生する光源と、
    前記参照光を前記回折格子の領域へ向け照射して前記信号光に対応する再生波を生ぜしめる干渉部と、を有するホログラム再生システムであって、
    前記ホログラム記録層の光照射面の反対側に空間を隔てて配置されかつ前記参照光の第1直線偏光成分を反射せずに前記第1直線偏光成分から回転した第2直線偏光成分を反射する偏光選択性反射部と、
    前記参照光の偏光方向を回転せしめ、前記参照光に前記第1直線偏光成分のみを含ませる偏光可変手段と、を有することを特徴とするホログラム再生システム。
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