JP4458175B2 - 光再生装置及び光再生方法 - Google Patents

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Description

本発明は、光再生装置及び光再生方法に関する。
ホログラフィック・データ・ストレージでは、二値のデジタルデータ「0,1」が「明、暗」としてデジタル画像(信号光)化され、信号光はレンズによりフーリエ変換されて光記録媒体に照射される。そして、光記録媒体にはフーリエ変換像がホログラムとして記録される。高記録密度を実現するためには、多重度を大きく、1ページ当たりのデータ量(ページデータ量)を多くする必要がある。
しかしながら、多重度やページデータ量が増加すると、クロストークノイズや散乱などの影響が大きくなり、ホログラム再生像の信号対雑音比(SNR)が大きく低下してしまう、という問題がある。
この問題を解決するために、本出願人は、2回の再生動作を行うことで、記録された1枚のフーリエ変換ホログラムから直流成分の有無によって2枚の再生像を撮像し、それらを比較することによって両者に共通のノイズを低減する方法を提案している(特許文献1)。
特開2007−179597号公報
本発明は、上記発明の改良に関するものであり、本発明の目的は、1回の再生動作で、記録された1枚のフーリエ変換ホログラムから、直流成分が含まれる画像と直流成分が含まれない画像の2枚の再生像を得ることができる、光再生装置及び光再生方法を提供することにある。
上記目的を達成するために請求項1に記載の光再生装置は、コヒーレント光を射出する光源と、2次元状に配列された複数の画素部で構成され且つ光源から入射した光を表示パターンに応じて画素毎に変調して出力する空間光変調器と、空間光変調器で変調された光を光記録媒体に導く導光手段と、を含み、光記録媒体に対し信号光と参照光とを用いて記録されたフーリエ変換ホログラムに、空間光変調器で生成された参照光を読出し光として照射して、光記録媒体から信号光を再生する再生手段と、前記再生手段の信号光射出側に配置され、前記光記録媒体側から入射した信号光を二光波に分岐する分岐手段と、前記分岐手段で分岐された一方の分岐光の射出側に配置され、前記一方の分岐光を検出して、第1再生像を取得する第1画像取得手段と、前記分岐手段で分岐された他方の分岐光の射出側に配置され、前記他方の分岐光から直流成分を除去した光を検出して、第2再生像を取得する第2画像取得手段と、前記第1再生像と前記第2再生像とを用いて前記信号光に重畳されたデータを復号する復号手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の光再生装置は、請求項1に記載の光再生装置において、前記信号光の白率が0.5以上であることを特徴とする。
請求項3に記載の光再生装置は、請求項1又は2に記載の発明において、前記第2画像取得手段は、入射した光をフーリエ変換する第1レンズと、フーリエ変換像から直流成分を除去する除去手段と、入射した光を逆フーリエ変換する第2レンズと、を備え、前記第1レンズに入射した前記他方の分岐光をフーリエ変換してフーリエ変換像を生成し、前記除去手段により前記フーリエ変換像から直流成分を除去し、前記第2レンズに入射した光を逆フーリエ変換して、前記直流成分が除去された光を生成する、ことを特徴とする。
請求項4に記載の光再生装置は、請求項1〜3の何れか1項に記載の光再生装置において、前記再生手段において前記光源と前記空間光変調器との間に位相変調素子を更に配置すると共に、前記分岐手段の信号光入射側に前記位相変調素子と同じ位相変調素子を更に配置したことを特徴とする。
請求項5に記載の光再生装置は、請求項1〜4の何れか1項に記載の発明において、前記フーリエ変換ホログラムが、信号光と参照光とを異なる方向から同時に光記録媒体に照射してホログラムを記録する二光束方式で記録された、ことを特徴とする。
請求項6に記載の光再生方法は、信号光と参照光とを用いて記録されたフーリエ変換ホログラムに、参照光を読出し光として照射して、光記録媒体から前記信号光を再生するステップと、前記光記録媒体から再生した信号光を二光波に分岐するステップと、分岐された一方の分岐光を検出して、第1再生像を取得するステップと、分岐された他方の分岐光から直流成分を除去した光を検出して、第2再生像を取得するステップと、を備えたことを特徴とする。
請求項7に記載の光再生方法は、請求項6に記載の光再生方法において、前記信号光の白率が0.5以上であることを特徴とする。
本発明の各請求項に係る発明は、各々以下の効果を有する。
請求項1に記載の発明によれば、1回だけの再生動作で、記録された1枚のフーリエ変換ホログラムから、直流成分が含まれる画像と直流成分が含まれない画像の2枚の再生像を効率よく得ることができる、という効果がある。
請求項2に記載の発明によれば、2枚の画像の差分を取ったときに、ノイズカットだけではなく、オン画素とオフ画素の平均強度の差を大きくすることができる、即ち、コントラスト比が大きくなりSNRが向上する、という効果がある。
請求項3に記載の発明によれば、再生された信号光に含まれる直流成分を簡単な装置で除去することができる、という効果がある。
請求項4に記載の発明によれば、記録時に位相変調素子により信号光に付加された波面の歪みが、同じ位相変調素子で相殺される、という効果がある。
請求項5に記載の発明によれば、同軸記録方式ではなく二光束方式で記録された1枚のフーリエ変換ホログラムからも、直流成分が含まれる画像と直流成分が含まれない画像の2枚の再生像を効率よく得ることができる、という効果がある。
請求項6に記載の発明によれば、1回だけの再生動作で、記録された1枚のフーリエ変換ホログラムから、直流成分が含まれる画像と直流成分が含まれない画像の2枚の再生像を効率よく得ることができる、という効果がある。
請求項7に記載の発明によれば、2枚の画像の差分を取ったときに、ノイズカットだけではなく、オン画素とオフ画素の平均強度の差を大きくすることができる、即ち、コントラスト比が大きくなりSNRが向上する、という効果がある。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。
<第1の実施の形態>
(ホログラム記録再生装置)
図1は本発明の第1の実施の形態に係るホログラム記録再生装置の構成を示す概略図である。このホログラム記録再生装置は、光軸を共通とする信号光と参照光とを、同じ方向から1光束の記録光として光記録媒体に照射する「同軸記録方式(コリニア方式)」のホログラム記録再生装置である。本実施の形態では、透過型の空間光変調器(SLM:spatial light modulator)と透過型の光記録媒体とを用いる「同軸透過型」のホログラム記録再生装置について説明する。
ホログラム記録再生装置には、コヒーレント光であるレーザ光を発振する光源10が設けられている。光源10としては、例えば、発振波長が532nmの緑色レーザ光を発振するレーザ光源が用いられる。光源10の光出射側には、光路に対し挿入又は退避(開閉)が可能なシャッター12、直交する直線偏光成分間に1/2波長の光路差を与える1/2波長板14、所定の偏光方向の光を通過させる偏光板16、拡大・コリメート光学系であるビームエキスパンダ18、及び反射ミラー20が、光源10の側から光路に沿ってこの順に配置されている。シャッター12は、パーソナルコンピュータ等の制御装置(図示せず)に接続された駆動装置(図示せず)により駆動されて開閉する。
反射ミラー20の光反射側には、画素毎に入射光を偏光変調する透過型の空間光変調器22が配置されている。空間光変調器22により偏光変調された入射光は、空間光変調器22の出射側にある偏光素子(図示せず)により直線偏光(振幅分布)に変換されて出射される。透過型の空間光変調器22としては、液晶等の電気光学変換材料の両面に透明電極を形成した液晶型の空間光変調器等を用いることができる。空間光変調器22は、パターン発生器(図示せず)を介して制御装置(図示せず)に接続されている。
パターン発生器は、制御装置から供給されたデジタルデータを明暗画像で表して、空間光変調器22に表示する信号光パターンを生成する。信号光パターンは、例えば、二値のデジタルデータ「0,1」が「暗(黒画素)、明(白画素)」で表現されたデジタルパターン等である。本実施の形態では、白率が0.5よりも大きな信号光パターンを用いる。「白率」とは、全体を1としたとき、デジタルパターンにおける白画素の比率である。本実施の形態では、「白率」は、信号光の直流成分比率である「DC率」と同義となる。白率が0.5で白画素と黒画素の比率が等しくなる。
空間光変調器22には、信号光パターンの外に、参照光パターンも表示される。参照光パターンは、例えば、ランダムパターン等である。空間光変調器22は、表示された信号光パターンや参照光パターンに応じて入射したレーザ光を変調して、信号光や参照光を生成する。空間光変調器22は、生成した信号光や参照光を、後述するレンズ24側に射出する。
図2(A)は記録時に空間光変調器22に表示する記録用パターンの一例を示す図である。図2(A)に示すように、記録用パターン48は、信号光を生成する信号光パターン48Sと、参照光を生成するリング状の参照光パターン48Rと、を含んで構成されている。信号光パターン48Sは、空間光変調器22の中央部分に表示される。参照光パターン48Rは、この信号光パターン48Sを取り囲むように、空間光変調器22の周辺部分に表示される。
図2(B)は再生時に空間光変調器22に表示する再生用パターンの一例を示す図である。図2(B)に示すように、再生用パターン50は、記録用パターン48に含まれていた、参照光を生成するリング状の参照光パターン48Rで構成されている。即ち、再生時には、空間光変調器22の表示面には参照光パターン48Rだけが表示され、表示された参照光パターンに応じて入射したレーザ光が変調されて、参照光だけが生成される。
反射ミラー20側から見て、空間光変調器22の光透過側には、一対のレンズ24、28、及び入射した光をフーリエ変換して光記録媒体32に集光するフーリエ変換レンズ30が、空間光変調器22側から光路に沿ってこの順に配置されている。レンズ24とレンズ28との間には、ビームウエスト近傍に、開口部(アパーチャ)26Aを備えた遮光板26が配置されている。なお、遮光板26は必須ではなく、適宜省略することができる。
フーリエ変換レンズ30の光出射側には、光記録媒体32を保持する保持ステージ(図示せず)が設けられている。保持ステージは、制御装置(図示せず)に接続された駆動装置(図示せず)により駆動されて、光軸方向又は光軸と垂直な面方向に移動する。光記録媒体32は、光照射による屈折率変化によりホログラムを記録可能な光記録媒体である。このような光記録媒体32としては、例えば、フォトポリマー材料、フォトリフラクティブ材料、銀塩感光材料等の記録材料を用いた光記録媒体が挙げられる。
光記録媒体32の光透過側には、フーリエ変換レンズ34、及び半分の光を透過させ且つ半分の光を反射するハーフミラー36が、光記録媒体32側から光路に沿ってこの順に配置されている。ハーフミラー36が、レーザ光を分岐する「分岐手段」として機能する。なお、本実施の形態では、透過光強度と反射光強度とは等しいものとする。
フーリエ変換レンズ34側から見て、ハーフミラー36の光透過側には、センサアレイ38が配置されている。一方、ハーフミラー36の光反射側には、フーリエ変換レンズ40、44、及びセンサアレイ46が、ハーフミラー36側から光路に沿ってこの順に配置されている。センサアレイ46は、フーリエ変換レンズ44の焦平面(焦点面)に配置されている。
また、フーリエ変換レンズ40と44との間には、ビームウエスト近傍に、再生信号光のフーリエ変換像の直流成分を除去する除去部材42が配置されている。除去部材42としては、直流成分を選択的に反射する反射ミラー、直流成分を選択的に吸収する吸収部材等が用いられる。或いは、除去部材42として、例えば、直流成分を選択的に減衰させるNDフィルタ等を用いることもできる。
センサアレイ38、46は、CCDやCMOSアレイ等の撮像素子で構成され、受光した再生光(回折光)を電気信号に変換して出力する。また、センサアレイ38、46は、制御装置(図示せず)に接続されている。センサアレイ38、46は、受光面に結像された再生像を撮像し、得られた画像データを制御装置(図示せず)に出力する。制御装置(図示せず)は、センサアレイ38から得られた画像データと、センサアレイ46から得られた画像データとに基づいて、信号光に重畳されたデジタルデータを復号する。
なお、図示はしないが、制御装置は、通常通り、制御及び各種演算を行うCPU(Central Processing Unit)、各種プログラムを記憶したROM(Read Only Memory)、プログラムの実行時にワークエリアとして使用されるRAM(Random Access Memory)、各種データや各種プログラムを記憶するメモリ、マウスやキーボード等の入力装置、ディスプレイ等の出力装置、及び外部から各種情報を取得するための通信インタフェースなどを備えている。これら各部は互いにデータや信号の授受が行なえるようにバスにより接続されている。CPUは、各種プログラムをROM又はメモリから読み出してRAMにロードし、RAMをワークエリアとして使用して、入力装置及び出力装置を用いてユーザと対話をしながら、後述する復号処理など、各種の処理を実行する。
(ホログラムの記録動作)
次に、図1に示すホログラム記録再生装置の記録動作について簡単に説明する。
ホログラムを記録する場合には、シャッター12を開いて、光源10からレーザ光を照射する。同時に、制御装置からデジタルデータを所定のタイミングで出力して、空間光変調器22に記録用パターン(図2(A)参照)を表示する。本実施の形態では、白率が0.5よりも大きな信号光パターンを表示する。光源10から発振されたレーザ光は、シャッター12を通過し、1/2波長板14と偏光板16とにより光強度や偏光方向が調整される。偏光板16を通過した光は、ビームエキスパンダ18により大径の平行光に変換され、反射ミラー20に照射される。
反射ミラー20で反射された光は、空間光変調器22に入射する。空間光変調器22では、表示されたパターンに応じてレーザ光が偏光変調され、信号光と参照光とが生成される。空間光変調器22で偏光変調され、偏光素子(図示せず)により直線偏光に変換された記録光は、レンズ24で集光され、アパーチャ26Aを備えた遮光板26に照射される。レンズ24で集光された記録光は、不要な周波数成分が遮光板26でカットされ、残部がアパーチャ26Aを通過する。アパーチャ26Aを通過した記録光は、レンズ28により平行光に変換される。
レンズ28により平行光に変換された記録光、即ち、信号光と参照光とは、フーリエ変換レンズ30によりフーリエ変換されて集光され、光記録媒体32に同時に且つ同軸で照射される。信号光と参照光とが集光される位置において、信号光と参照光とが干渉して形成された干渉縞が、光記録媒体32にフーリエ変換ホログラムとして記録される。
(ホログラムの再生動作)
次に、図1に示すホログラム記録再生装置の再生動作について説明する。本実施の形態では、白率が0.5よりも大きな信号光パターンを用いて記録された1枚のフーリエ変換ホログラムから、ポジティブ画像とネガティブ画像の2枚の再生像を検出する。まず、光記録媒体32に記録されたホログラムから信号光を再生する場合には、シャッター12を開いて、光源10からレーザ光を照射する。同時に、制御装置(図示せず)からデジタルデータを所定のタイミングで出力して、参照光だけが光記録媒体32に照射されるように、空間光変調器22に再生用パターン(図2(B)参照)を表示する。
光源10から発振されたレーザ光は、記録の場合と同様にして、空間光変調器22に入射する。空間光変調器22では、表示されたパターンに応じてレーザ光が偏光変調され、参照光が生成される。空間光変調器22で偏光変調され、偏光素子(図示せず)により直線偏光に変換されて生成された参照光は、レンズ24で集光され、アパーチャ26Aを通過して、レンズ28により平行光に変換される。レンズ28により平行光に変換された参照光は、フーリエ変換レンズ30によりフーリエ変換されて集光され、光記録媒体32に照射される。即ち、光記録媒体32には、参照光だけが読出し光として照射される。
光記録媒体32に照射された参照光は、光記録媒体32を透過するときに、ホログラムによって回折され、透過回折光(再生信号光)がレンズ34側に射出される。光記録媒体32から射出された再生信号光は、レンズ34により逆フーリエ変換されて平行光とされ、ハーフミラー36に入射する。ハーフミラー36により、再生信号光の光路は2つに分岐される。
ハーフミラー36を透過した再生信号光は、センサアレイ38の表面に結像される。センサアレイ38には、記録時に空間光変調器22に表示した元の信号光パターン、即ち、元の信号光パターンのポジティブ画像(以下、「ポジ画像」という。)が結像される。センサアレイ38が、この再生信号光を検出して、第1再生像(ポジ画像)が取得される。即ち、センサアレイ38は、第1画像取得手段として機能する。
ハーフミラー36で反射された再生信号光は、フーリエ変換レンズ40によりフーリエ変換されて集光され、除去部材42によりフーリエ変換像から直流成分が選択的に除去される。直流成分が除去された再生信号光は、フーリエ変換レンズ44により逆フーリエ変換されて集光され、センサアレイ46の表面に結像される。センサアレイ46には、記録時に空間光変調器22に表示した元の信号光パターンの反転パターン、即ち、元の信号光パターンのネガティブ画像(以下、「ネガ画像」という。)が結像される。センサアレイ46が、この再生信号光を検出して、第2再生像(ネガ画像)が取得される。即ち、センサアレイ46は、第2画像取得手段として機能する。
以上の通り、本実施の形態では、1回の再生動作で、1枚のフーリエ変換ホログラムから、ポジ画像とネガ画像の2枚の再生像が同時に検出される。以下で復号処理について説明するが、ポジ画像とネガ画像を一度に取得できるので、再生動作の開始からポジ画像とネガ画像とを用いてデジタルデータを復号するまでに要する時間が短くなる。即ち、再生時の転送速度が向上する。
なお、センサアレイ38、46は、検出した再生信号光を電気信号に変換して制御装置(図示せず)に出力する。即ち、センサアレイ38は、検出されたアナログデータをA/D変換して、第1再生像の画像データを制御装置に出力する。センサアレイ46は、検出されたアナログデータをA/D変換して、第2再生像の画像データを制御装置に出力する。第1再生像の画像データ、第2再生像の画像データは、制御装置のRAMやメモリ等の記憶部に保持される。なお、センサアレイ38、46では、信号光データの1画素を複数の受光素子により受光する、オーバーサンプリングを実施することが好ましい。例えば、1ビットのデータを4個(2×2)の受光素子により受光する。
(ネガ画像生成の原理)
ここで、白率(DC率)が0.5よりも大きな信号光パターンを用いて記録されたフーリエ変換ホログラムからネガ画像が得られる理由を説明する。図3(A)及び(B)に示すように、再生信号光から直流成分を除去することは、再生された信号光に含まれる直流成分と同じ振幅の大きさ(絶対値)で位相がπだけ異なる直流成分(平面波)を干渉させた結果に等しい。このとき、直流成分は負の干渉によりなくなる。その結果、再生信号光の残された成分(高次成分)は、除去された直流成分の大きさだけ、振幅の大きさが変化することになる(図3では、縦軸方向にスライドする)。よって、元の明部は振幅の大きさが減少して暗くなり、元の暗部は振幅の大きさが増加するので結果として明るくなる。
図3(A)に示すように、信号光の白率が0.5の場合には、再生された信号光(再生光)の直流成分を除去すると、直流成分で構成される平面波と同じ強度で位相差πの平面波とを干渉させた場合と同様に、干渉波のコントラストは0になる。これに対し、図3(B)に示すように、信号光の白率が0.5より大きく且つ1より小さい場合には、高次成分の暗部の振幅が明部の振幅より絶対値が大きくなる。干渉波の強度は、高次成分の振幅を二乗して得られる。従って、信号光の白率が0.5より大きく且つ1より小さい場合には、再生された信号光(再生光)の直流成分を除去すると、信号光の暗部が明部に反転した反転画像(ネガ画像)が得られる。
以上説明したネガ画像生成の原理から分かるように、信号光の白率が大きい方が、反転画像(ネガ画像)のSNRが大きくなる。従って、白率は0.5以上が好ましく、白率は0.5より大きい方がより好ましく、白率は0.6以上が更に好ましい。一方、白率が1に近づき過ぎると、低周波成分が多くなり、レンズの収差などがあると、除去部材42で直流成分のみを適切に除去することが困難になる可能性があるので、白率の上限は0.9とするのが好ましい。
(データの復号処理)
次に、第1再生像、第2再生像の画像データから、再生信号光に重畳されたデジタルデータを復号する「復号処理」について説明する。この処理は、図示しない制御装置によって実行される。上述した通り、制御装置には、第1再生像の画像データと第2再生像の画像データとが入力されて、保持されている。これら2つの画像データを用いて、信号光パターンの各画素について輝度の差分を演算する。差分を演算することで、両画像データに共通するノイズが相殺される。演算された差分値(正負)により、各画素の符号が正確に判定され、元のデジタルデータが高いSNRで復号される。また、元のデジタルデータが高いSNRで復号されると、ビットエラーレート(BER)は低下する。
例えば、二値のデジタルデータ「1、0」が「明、暗」で表現された信号光パターンである場合に、第1再生像(ポジ画像)の画像データから第2再生像(ネガ画像)の画像データを減算処理して、信号光パターン(明暗画像)の各画素について輝度の差分を演算する。第2再生像(ネガ画像)は、元の明暗画像の反転画像であり、元の明暗画像の明部は暗く、暗部は明るくなっている。従って、第1再生像(ポジ画像)の輝度から第2再生像(ネガ画像)の輝度を減じたときの差分値は、元の明暗画像の明部では正となり、元の明暗画像の暗部では負となる。演算された差分値の符号「正、負」を「1、0」として復号すると、元のデジタルデータを高いSNRで復号することができる。
また、第1再生像(ポジ画像)の画像データから第2再生像(ネガ画像)の画像データを減算処理して第3再生像(ポジ画像)を生成し、この第3再生像を用いて復号処理を行うこともできる。演算された差分値の符号「正、負」を「明、暗」として、第3再生像(ポジ画像)を生成すると、減算処理して得られた第3再生像では、第1再生像、第2再生像の各々よりもコントラストが強調されることになる。この第3再生像(ポジ画像)を用いれば、元のデジタルデータを高いSNRで復号することができる。
また、上記の例では、第1再生像(ポジ画像)の画像データから第2再生像(ネガ画像)の画像データを減算処理する例について説明したが、それとは逆に、第2再生像(ネガ画像)の画像データから第1再生像(ポジ画像)の画像データを減算処理して、輝度の差分値を演算することもできる。輝度の差分値は、元の明暗画像の明部では負となり、元の明暗画像の暗部では正となる。演算された差分値の符号「正、負」を「0、1」として復号すると、元のデジタルデータを高いSNRで復号することができる。或いは、演算された差分値の符号「正、負」を「暗、明」として第3再生像(ポジ画像)を生成し、第3再生像を用いて、元のデジタルデータを高いSNRで復号することができる。
また、上述したオーバーサンプリングを実施している場合には、信号光用データの1つの画素がセンサアレイの複数画素(複数の受光素子)に対応しているので、信号光用データの1画素毎に輝度の差分値を演算する。即ち、対応するセンサアレイの複数画素について、輝度の差分値の平均値を演算する。
<第2の実施の形態>
図4は本発明の第2の実施の形態に係るホログラム記録再生装置の構成を示す概略図である。このホログラム記録再生装置は、2つの位相変調素子と複数のレンズが追加されている以外は、第1の実施の形態に係るホログラム記録再生装置と同じ構成であるため、同じ構成部分には同じ符号を付して説明を省略する。
このホログラム記録再生装置では、反射ミラー20と空間光変調器22との間に、ランダム位相を付与する位相マスク等の位相変調素子54、レンズ56、及びレンズ58が、反射ミラー20側から光路に沿ってこの順に配置されている。また、フーリエ変換レンズ34とハーフミラー36との間には、位相変調素子54と同じ構成の位相変調素子60、レンズ62、及びレンズ64が、フーリエ変換レンズ34側から光路に沿ってこの順に配置されている。
ホログラムの記録時には、反射ミラー20で反射された光は、位相変調素子54を通過して位相変調され、レンズ56、58でリレーされて、空間光変調器22に入射する。空間光変調器22では、表示されたパターンに応じてレーザ光が偏光変調され、信号光と参照光とが生成される。位相変調素子54による位相変調によって、信号光と参照光との重なりを改善すると共に、記録光の光強度分布が均一化されるため、光記録媒体のダイナミックレンジを有効に使用することができる。
ホログラムの再生時には、光記録媒体32から射出された再生信号光は、レンズ34により逆フーリエ変換されて平行光とされ、位相変調素子60に入射する。位相変調素子60は、位相変調素子54と同じ構成であり、記録時に位相変調素子54により信号光に付加されたランダム性(波面の歪み)が、同じ構成の位相変調素子60により相殺される。位相変調素子60を通過した再生信号光は、レンズ62、64でリレーされて、ハーフミラー36に入射する。ハーフミラー36を透過した再生信号光は、センサアレイ38で検出されて、第1再生像(ポジ画像)が取得される。
また、ハーフミラー36で反射された再生信号光は、フーリエ変換レンズ40によりフーリエ変換されて集光され、除去部材42によりフーリエ変換像から直流成分が選択的に除去される。直流成分が除去された再生信号光は、フーリエ変換レンズ44により逆フーリエ変換されて集光される。集光された再生信号光は、センサアレイ46で検出されて、第2再生像(ネガ画像)が取得される。
図示しない制御装置には、センサアレイ38から第1再生像の画像データが入力されると共に、センサアレイ46から第2再生像の画像データが入力される。図示しない制御装置では、第1の実施の形態と同様にして、第1再生像の画像データと第2再生像の画像データの2つの画像データを用いて、信号光パターンの各画素について輝度の差分が演算される。差分を演算することで、両画像データに共通するノイズが相殺される。演算された差分値(正負)により、各画素の符号が正確に判定され、元のデジタルデータが高いSNRで復号される。
<第3の実施の形態>
(ホログラム記録再生装置)
図5は本発明の第3の実施の形態に係るホログラム記録再生装置の構成を示す概略図である。このホログラム記録再生装置は、信号光と参照光とを異なる方向から2光束の記録光として光記録媒体に照射する「二光束記録方式(off-axis系)」のホログラム記録再生装置である。off-axis系であれば、任意の多重方式を利用できる。例えば、角度多重、シフト多重、波長多重、Peristrophic多重、位相コード多重などを利用することができる。本実施の形態では、透過型の空間光変調器(SLM:spatial light modulator)と透過型の光記録媒体とを用いる「二光束記録方式」のホログラム記録再生装置について説明する。
ホログラム記録再生装置には、レーザ光を発振する光源70が設けられている。光源70の光出射側には、1/2波長板72、偏光板74、及び偏光ビームスプリッタ76が、光源70の側から光路に沿ってこの順に配置されている。偏光ビームスプリッタ76の光透過側には、開閉が可能なシャッター78、ビームエキスパンダ80、透過型の空間光変調器82、レンズ84、アパーチャ86Aを備えた遮光板86、レンズ88、及びフーリエ変換レンズ90が、偏光ビームスプリッタ76の側から光路に沿ってこの順に配置されている。フーリエ変換レンズ90は、入射された光をフーリエ変換して、光記録媒体92に集光する。
シャッター78は、制御装置(図示せず)に接続された駆動装置(図示せず)により駆動されて開閉する。透過型の空間光変調器82としては、液晶型の空間光変調器等を用いることができる。空間光変調器82は、パターン発生器(図示せず)を介して制御装置(図示せず)に接続されている。パターン発生器は、制御装置から供給されたデジタルデータを明暗画像で表して、空間光変調器82に表示する信号光パターンを生成する。本実施の形態では、第1の実施の形態と同様に、白率が0.5よりも大きな信号光パターンを用いる。
図6は記録時に空間光変調器82に表示する記録用パターンの一例を示す図である。図6に示すように、記録用パターン114は、信号光を生成する信号光パターンのみから構成されている。即ち、記録時には、空間光変調器82の表示面には信号光パターン114だけが表示され、表示されたパターンに応じて入射したレーザ光が変調されて、信号光だけが生成される。
偏光ビームスプリッタ76の光反射側には、反射ミラー94が配置されている。反射ミラー94の光反射側には、ビームエキスパンダ96、及び入射された光を光記録媒体92側に反射する反射ミラー98が、反射ミラー94側から光路に沿ってこの順に配置されている。
フーリエ変換レンズ90の光出射側には、光記録媒体92を保持する保持ステージ(図示せず)が設けられている。保持ステージは、制御装置(図示せず)に接続された駆動装置(図示せず)により駆動されている。光記録媒体92は、光照射による屈折率変化によりホログラムを記録可能な光記録媒体である。例えば、フォトポリマー材料を用いた光記録媒体が挙げられる。
光記録媒体92の光透過側には、フーリエ変換レンズ100、及び半分の光を透過させ且つ半分の光を反射するハーフミラー102が、光記録媒体92側から光路に沿ってこの順に配置されている。ハーフミラー102が、レーザ光を分岐する「分岐手段」として機能する。なお、本実施の形態では、透過光強度と反射光強度とは等しいものとする。
フーリエ変換レンズ100側から見て、ハーフミラー102の光透過側には、センサアレイ104が配置されている。また、センサアレイ104は、制御装置(図示せず)に接続されている。センサアレイ104は、受光面に結像された再生像を撮像し、得られた画像データを制御装置(図示せず)に出力する。
一方、ハーフミラー102の光反射側には、フーリエ変換レンズ106、110、及びセンサアレイ112が、ハーフミラー102側から、光路に沿ってこの順に配置されている。センサアレイ112は、フーリエ変換レンズ110の焦平面(焦点面)に配置されている。また、フーリエ変換レンズ106と110との間には、ビームウエスト近傍に、再生信号光のフーリエ変換像の直流成分を除去する除去部材108が配置されている。
(ホログラムの記録動作)
次に、図5に示すホログラム記録再生装置の記録動作について簡単に説明する。
ホログラムを記録する場合には、シャッター78を開いて、光源70からレーザ光を照射する。同時に、制御装置からデジタルデータを所定のタイミングで出力して、空間光変調器82に記録用パターン(図6参照)を表示する。本実施の形態では、白率が0.5よりも大きな信号光パターンを表示する。光源70から発振されたレーザ光は、1/2波長板72と偏光板74とにより光強度や偏光方向が調整されて、偏光ビームスプリッタ76に入射する。
偏光ビームスプリッタ76を透過した光は、シャッター78を通過し、ビームエキスパンダ80により大径の平行光に変換され、空間光変調器82に照射される。空間光変調器82では、表示されたパターンに応じてレーザ光が偏光変調され、信号光が生成される。空間光変調器82で偏光変調された信号光は、レンズ84で集光され、アパーチャ86Aを備えた遮光板86に照射される。レンズ84で集光された記録光は、不要な周波数成分が遮光板86でカットされ、残部がアパーチャ86Aを通過する。アパーチャ86Aを通過した信号光は、レンズ88により平行光に変換される。レンズ88により平行光に変換された信号光は、フーリエ変換レンズ90によりフーリエ変換されて集光され、光記録媒体92に照射される。
偏光ビームスプリッタ76で反射された光は、反射ミラー94に照射される。反射ミラー94に照射された光は、反射ミラー94で反射されて、光路が90°折り曲げられる。光路が折り曲げられた光は、ビームエキスパンダ96に入射して、大径の平行光に変換され、反射ミラー98に照射される。反射ミラー98に照射された光は、反射ミラー98により光記録媒体92の方向に反射されて、光記録媒体92の信号光が照射される位置に、参照光として照射される。信号光と参照光とが照射される位置において、信号光と参照光とが干渉して形成された干渉縞が、光記録媒体92にフーリエ変換ホログラムとして記録される。
(ホログラムの再生動作)
次に、図5に示すホログラム記録再生装置の再生動作について説明する。本実施の形態では、白率が0.5よりも大きな信号光パターンを用いて記録された1枚のフーリエ変換ホログラムから、ポジティブ画像とネガティブ画像の2枚の再生像を検出する。まず、光記録媒体92に記録されたホログラムから信号光を再生する場合には、参照光だけが光記録媒体92に照射されるように、シャッター78を閉じて、光源70からレーザ光を照射する。
光源70から発振されたレーザ光は、記録の場合と同様にして、1/2波長板72と偏光板74とにより光強度や偏光方向が調整されて、偏光ビームスプリッタ76に入射する。偏光ビームスプリッタ76を透過した光は、シャッター78で遮断される。一方、偏光ビームスプリッタ76で反射された光は、反射ミラー94で反射され、ビームエキスパンダ96で大径の平行光に変換され、反射ミラー98で光記録媒体92の方向に反射されて、光記録媒体92のホログラムが記録された領域に、読出し用の参照光として照射される。即ち、光記録媒体92には、参照光だけが読出し光として照射される。
光記録媒体92に照射された参照光は、光記録媒体92を透過するときに、ホログラムによって回折され、透過回折光(再生信号光)がレンズ100側に射出される。光記録媒体92から射出された再生信号光は、レンズ100により平行光とされ、ハーフミラー102に入射する。ハーフミラー102を透過した再生信号光は、センサアレイ104により検出されて、第1再生像(ポジ画像)が取得される。
ハーフミラー102で反射された再生信号光は、フーリエ変換レンズ106によりフーリエ変換されて集光され、除去部材108によりフーリエ変換像から直流成分が選択的に除去される。直流成分が除去された再生信号光は、フーリエ変換レンズ110により逆フーリエ変換されて集光され、センサアレイ112により検出されて、第2再生像(ネガ画像)が取得される。
図示しない制御装置には、センサアレイ104から第1再生像の画像データが入力されると共に、センサアレイ112から第2再生像の画像データが入力される。図示しない制御装置では、第1の実施の形態と同様にして、第1再生像の画像データと第2再生像の画像データの2つの画像データを用いて、信号光パターンの各画素について輝度の差分が演算される。差分を演算することで、両画像データに共通するノイズが相殺される。演算された差分値(正負)により、各画素の符号が正確に判定され、元のデジタルデータが高いSNRで復号される。
なお、上記の実施の形態では、信号光パターンの白率が0.5より大きい場合について説明したが、信号光パターンの白率(DC率)の値に拘らず、記録された1枚のフーリエ変換ホログラムから、直流成分が含まれる画像と直流成分が含まれない画像の2枚の再生像を得ることができる。また、図7(A)〜(C)に示すように、白率=0.5の場合、1>白率>0.5の場合、0.5>白率>0の場合にも、減算処理や差分演算により、それらを比較することで両者に共通のノイズを低減して、元のデジタルデータを復号することができる。なお、差分演算ではマイナスの符号も考慮して復号処理を実施するが、減算処理の場合はプラスの値のみを使用して復号処理を実施する。
ここで「SNR」は、SNR=(オン画素とオフ画素の平均強度の差)/(オン画素やオフ画素の強度分布の広がり、ばらつき)と定義される。図7(A)〜(C)を比較すると分かるように、白率が0.5より大きい場合には、上述のように直流成分を付与したときにネガ画像が得られ、ポジ画像との差分をとることで、ノイズカットだけではなく、オン画素とオフ画素の平均強度の差を大きくすることができる、即ち、コントラスト比が大きくなりSNRが向上する。従って、SNR向上の観点からは、白率が0.5以上の信号光パターンを用いることが好ましく、白率が0.5より大きい信号光パターンを用いることがより好ましい。
本発明の第1の実施の形態に係るホログラム記録再生装置の構成を示す概略図である。 (A)は記録時に空間光変調器に表示する記録用パターンの一例を示す図である。(B)は再生時に空間光変調器に表示する再生用パターンの一例を示す図である。 (A)及び(B)は白率が高い信号光パターンを用いて記録されたフーリエ変換ホログラムからネガ画像が得られる理由を説明する図である。 本発明の第2の実施の形態に係るホログラム記録再生装置の構成を示す概略図である。 本発明の第3の実施の形態に係るホログラム記録再生装置の構成を示す概略図である。 記録時に空間光変調器に表示する記録用パターンの一例を示す図である。 信号光パターンの白率の値に拘らず2枚の再生像から元のデジタルデータが復号される理由を説明する図である。
符号の説明
10 光源
12 シャッター
14 1/2波長板
16 偏光板
18 ビームエキスパンダ
20 反射ミラー
22 空間光変調器
24 レンズ
26 遮光板
26A アパーチャ
28 レンズ
30 フーリエ変換レンズ
32 光記録媒体
34 フーリエ変換レンズ
36 ハーフミラー
38 センサアレイ
40 フーリエ変換レンズ
42 除去部材
44 フーリエ変換レンズ
46 センサアレイ
48 記録用パターン
48R 参照光パターン
48S 信号光パターン
50 再生用パターン
54 位相変調素子
56 レンズ
58 レンズ
60 位相変調素子
62 レンズ
64 レンズ
70 光源
72 1/2波長板
74 偏光板
76 偏光ビームスプリッタ
78 シャッター
80 ビームエキスパンダ
82 空間光変調器
84 レンズ
86 遮光板
86A アパーチャ
88 レンズ
90 フーリエ変換レンズ
92 光記録媒体
94 反射ミラー
96 ビームエキスパンダ
98 反射ミラー
100 フーリエ変換レンズ
102 ハーフミラー
104 センサアレイ
106 フーリエ変換レンズ
108 除去部材
110 フーリエ変換レンズ
112 センサアレイ
114 記録用パターン(信号光パターン)

Claims (6)

  1. コヒーレント光を射出する光源と、2次元状に配列された複数の画素部で構成され且つ光源から入射した光を表示パターンに応じて画素毎に変調して出力する空間光変調器と、空間光変調器で変調された光を光記録媒体に導く導光手段と、を含み、光記録媒体に対し信号光と参照光とを用いて記録されたフーリエ変換ホログラムに、空間光変調器で生成された参照光を読出し光として照射して、光記録媒体から信号光を再生する再生手段と、
    前記再生手段の信号光射出側に配置され、前記光記録媒体側から入射した信号光を二光波に分岐する分岐手段と、
    前記分岐手段で分岐された一方の分岐光の射出側に配置され、前記一方の分岐光を検出して、第1再生像を取得する第1画像取得手段と、
    前記分岐手段で分岐された他方の分岐光の射出側に配置され、前記他方の分岐光から直流成分を除去した光を検出して、第2再生像を取得する第2画像取得手段と、
    前記第1再生像と前記第2再生像とを用いて前記信号光に重畳されたデータを復号する復号手段と、
    を備えたことを特徴とする光再生装置。
  2. 前記信号光の白率が0.5以上であることを特徴とする請求項1に記載の光再生装置。
  3. 前記第2画像取得手段は、入射した光をフーリエ変換する第1レンズと、フーリエ変換像から直流成分を除去する除去手段と、入射した光を逆フーリエ変換する第2レンズと、を備え、
    前記第1レンズに入射した前記他方の分岐光をフーリエ変換してフーリエ変換像を生成し、前記除去手段により前記フーリエ変換像から直流成分を除去し、前記第2レンズに入射した光を逆フーリエ変換して、前記直流成分が除去された光を生成する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の光再生装置。
  4. 前記再生手段において前記光源と前記空間光変調器との間に位相変調素子を更に配置すると共に、前記分岐手段の信号光入射側に前記位相変調素子と同じ位相変調素子を更に配置したことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の光再生装置。
  5. 前記フーリエ変換ホログラムが、信号光と参照光とを異なる方向から同時に光記録媒体に照射してホログラムを記録する二光束方式で記録された、ことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の光再生装置。
  6. 信号光と参照光とを用いて記録されたフーリエ変換ホログラムに、参照光を読出し光として照射して、光記録媒体から前記信号光を再生するステップと、
    前記光記録媒体から再生した信号光を二光波に分岐するステップと、
    分岐された一方の分岐光を検出して、第1再生像を取得するステップと、
    分岐された他方の分岐光から直流成分を除去した光を検出して、第2再生像を取得するステップと、
    を備えたことを特徴とする光再生方法。
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