JP2009294512A - 情報記録装置、情報記録方法、情報再生装置、および情報再生方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】高密度のホログラムの記録再生を高SN比で行なうことが可能な装置および方法を提供する。
【解決手段】記録時には、ホログラム記録媒体15の同一領域に多重記録されたホログラムの数の増大に従って、信号光SGLのフーリエ変換面に設けられた開口板12の開口の大きさを増加させる。これによって、ホログラムの多重度の増加に伴うSN比の劣化を抑制することができる。また、再生時の開口板12の開口の大きさは、記録時と略一致させる。これによって、情報の再生に必要な空間周波数成分のみを透過することになり、迷光の影響によるSN比の低下を抑制することができる。
【選択図】図1
【解決手段】記録時には、ホログラム記録媒体15の同一領域に多重記録されたホログラムの数の増大に従って、信号光SGLのフーリエ変換面に設けられた開口板12の開口の大きさを増加させる。これによって、ホログラムの多重度の増加に伴うSN比の劣化を抑制することができる。また、再生時の開口板12の開口の大きさは、記録時と略一致させる。これによって、情報の再生に必要な空間周波数成分のみを透過することになり、迷光の影響によるSN比の低下を抑制することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、情報記録装置、情報記録方法、情報再生装置および情報再生方法に関する。より特定的には、情報により変調された信号光と参照光とによって生じた干渉縞を情報記録媒体に記録するいわゆるホログラムによる情報記録装置および方法に関し、さらに当該情報記録媒体に参照光を照射してデータを再生する情報再生装置および方法に関する。
ホログラフィでは、信号光と参照光とを重ね合わせてできる干渉縞をホログラム記録媒体に書き込むことによって情報を記録する。具体的には、まず、コヒーレントな光源から出射された光ビームが参照光と信号光とに分岐される。分岐された信号光に対して、空間光変調器を用いて振幅変調が行なわれる。これによって、信号光には、0または1の2値のデジタルデータを明暗の画素に対応させた2次元の情報(ページデータ)が付与される。変調された信号光は、集光レンズで集光され、ホログラム記録媒体の内部で、平行光または収束・発散光である参照光と重ね合わされる。このときにできる干渉縞が屈折率または透過率の変調(ホログラム)としてホログラム記録媒体に書き込まれる。
ホログラムの再生時には、再生用の参照光をホログラム記録媒体の当該領域に照射することで、参照光の一部が屈折率変調または透過率の変調により回折される。こうして得られた回折光が再生信号光になる。
一般に、ホログラム記録は、1ビットずつ記録する従来の光ディスクと比較して、高速・高密度記録が可能であるといわれており、研究・開発が進められている。ホログラム記録が高速・高密度記録可能である理由の一つとして、2次元の情報を1記録につき一括で取り扱えることや、異なる2次元の情報をもった干渉縞を、ホログラム記録媒体の同一領域内に重ねて記録する多重記録が可能なことが挙げられる。
多重記録方式の1つにシフト多重記録方式がある。シフト多重記録方式では、あるホログラムを書き込んだ後、ホログラム記録媒体を面内方向にシフトさせ、別のホログラムを多重記録する。
シフト多重記録の具体例として、コリニア記録がある。コリニア記録では、コヒーレントな光源からの光ビームが、空間光変調器により共通の光軸を持った信号光領域と参照光領域に分けられる。これらの信号光領域および参照光領域は、同一のレンズを用いてホログラム記録媒体内に集光される。これにより、球面波である参照光領域および信号光領域が重ね合わされて干渉縞がホログラム記録媒体内に記録される。
また、別の多重記録方法として角度多重記録方式がある。角度多重記録では、平行光である参照光と球面波である信号光をホログラム記録媒体の中で重ね合わせる。そして、参照光のホログラム記録媒体への入射角度を変化させつつ、異なる2次元情報を持った干渉縞生成してホログラムとして多重記録する。
また、角度多重記録とシフト多重記録を組み合わせたポリトピック多重記録が提案されている。ポリトピック多重記録では、これまでに500Gbit/inch2の記録密度を達成したとの報告もある。ポリトピック多重は、1ヶ所に角度多重記録によって数十から数百ページのページデータの多重記録を行ない、さらに記録領域をホログラム記録媒体の面内方向にシフトさせ多重記録を行なう。このため、同一領域内にホログラムの重なり数を増加させ記録密度を増大させることができる。
一般に、ホログラムの多重数を増やすと再生信号のSN比(Signal-to-Noise ratio)は劣化する。この理由は、多重数をmとすると、回折効率が1/m2に比例して減少するからである。また、多重度が増大するにつれて隣接するホログラムからの散乱光の影響が増大することもSN比の劣化の原因である。
そこで、多重度を増大させても必要な回折効率を確保するために、感度のダイナミックレンジを表わす指標であるMナンバーの大きな記録媒体を用いることが重要である。さらに、参照光または信号光による不要な露光を防ぐことによって、Mナンバーの浪費を抑えることも重要である。
特開2004−198816号公報(特許文献1)は、ホログラム記録を行なう際に、記録媒体のダイナミックレンジをより有効に用いる方法を提案する。この方法では、信号光の光学フーリエ変換像またはフレネル変換像の一部を除去した新たな信号光を生成する。そして、新たな信号光と参照光とを記録媒体に照射することによって、双方の干渉によって生じる光強度分布を記録媒体中に記録する。このようにして、記録媒体に情報の記録に寄与しない光が記録媒体に照射されることを防ぐことによって、記録媒体のダイナミックレンジの有効活用を図る。たとえば、新たな信号光は、信号光の光学フーリエ変換像のDC成分の一部もしくは全部を除去して生成される。あるいは、新たな信号光は、信号光の光学フーリエ変換像の高周波成分の一部もしくは全部を除去して生成される。
特開2006−338851号公報(特許文献2)に記載された方法では、信号光をレンズによりフーリエ変換したフーリエ変換面において、0次の輝点と1次の輝点間に開口を設けて他の成分を遮光する。これによって、信号光の空間周波数成分のうち直流成分を除去し、高周波数成分のみを透過させる。こうしてエッジ強調したページデータを信号光としてホログラム記録媒体に記録する。この結果、信号光の直流成分によるホログラム記録媒体のMナンバーの消費が抑えられ、SN比が改善される。
特開2004−198816号公報
特開2006−338851号公報
しかしながら、本発明の発明者らは、検討の結果、上述の従来技術の方法では次のような問題点があると考えている。
まず、光学フーリエ変換像またはフレネル変換像の一部を除去する方法の場合、除去しない場合に比べるとSN比が低下し、バックグラウンドのノイズ量が増える。特に、情報の多重度が大きい高密度記録の場合には、SN比の劣化はより顕著になる。
また、特開2006−338851号公報(特許文献2)のように、画像の再現に必要な直流成分まで遮光した場合には、元のページデータとは異なった画像が記録される。すなわち、この場合には、ページデータ中の明点において、画素の中抜けがおこる。ここで、画素の中抜けとは、画素中のエッジ部のみが明るく、中心部が暗くなることをいう。
そして、このように画素の中抜けがおこったページデータを低倍率のオーバーサンプリングで撮像した場合には、画像のSN比が極端に低下するという問題がある。たとえば、再生信号光の1ピクセルを撮像素子の1ピクセルで受光した場合には、本来明点となるべき点の中心部が暗くなってグレイレベルとなるので、0または1のビットの読み違いが起こりやすくなる。ここで、オーバーサンプリングの倍率とは、再生信号光の1画素に対応する撮像素子の画素数をいう。1画素を2×2画素で撮像する場合が、2倍のオーバーサンプリングに相当する。
したがって、特開2006−338851号公報(特許文献2)の場合で高SN比を維持するためには、オーバーサンプリングの倍率を高倍率にして再生信号光を撮像する必要がある。言換えると、信号光の2次元の情報変調周期に対して、再生信号光を検出する撮像素子のピクセルの周期を小さくする必要がある。このため、同じデータ量の2次元情報を処理する場合であっても、画素数の多い高価な撮像素子が必要となる。さらに、撮像画像の画像ファイルのデータ量が大きくなり、データ処理装置への負荷が増大するので、結果として転送速度が遅くなる問題がある。
本発明の目的は、高密度のホログラムの記録再生を高SN比で行なうことが可能な装置および方法を提供することである。
本発明は要約すれば、ホログラムによって情報を記録媒体に記録する情報記録装置であって、レーザ光源と、空間光変調器と、空間周波数制限部と、制御部とを備える。レーザ光源は、記録媒体に照射するための信号光および参照光を生成する。空間光変調器は、記録する情報に従って信号光を空間的に変調する。空間周波数制限部は、空間光変調器と記録媒体との間の信号光の経路に設けられ、変調された信号光の空間周波数を可変の制限周波数よりも低周波の帯域内に制限する。制御部は、記録媒体の同一領域に多重記録する場合に、記録されたホログラムの数の増加に従って制限周波数を増加させる。
好ましい実施の一形態において、空間周波数制限部は、変調された信号光をフーリエ変換する集光レンズと、集光レンズの焦点面に設けられ、光を透過する開口の大きさが可変の開口板とを含む。この場合、制御部は、記録媒体の同一領域に多重記録する場合に、記録されたホログラムの数の増加に従って制限周波数に対応する開口の大きさを増加させる。
好ましい実施の他の形態において、空間周波数制限部は、変調された信号光をフーリエ変換する集光レンズと、集光レンズの焦点面に設けられ、信号光の一部を透過する開口として用いられる透過型空間光変調器とを含む。この場合、制御部は、記録媒体の同一領域に多重記録する場合に、記録されたホログラムの数の増加に従って制限周波数に対応する開口の大きさを増加させる。
好ましくは、上記実施の他の形態において、制御部は、さらに、信号光の光軸近傍の光の透過率が、開口の他の領域の光の透過率よりも低くなるように透過型空間光変調器を制御する。
また、好ましくは、上記実施の一形態および他の形態において、開口の中心は、信号光の光軸上に位置する。
また、好ましくは、開口の大きさD、信号光の波長λ、信号光の変調の最小ピッチd、および集光レンズの焦点距離fは、
fλ/d≦D≦2fλ/d
の関係を満たす。
fλ/d≦D≦2fλ/d
の関係を満たす。
本発明の他の局面において、本発明は、ホログラムによって情報を記録媒体に記録する情報記録方法である。本発明の情報記録方法は、信号光および参照光を生成するステップと、記録する情報に従って信号光を空間的に変調するステップと、変調された信号光の空間周波数を可変の制限周波数よりも低周波の帯域内に制限するステップと、記録媒体の同一領域に多重記録する場合に、記録されたホログラムの数の増加に従って制限周波数が増加するように、制限周波数を設定するステップと、設定された制限周波数内に空間周波数が制限された信号光と参照光とを記録媒体に照射することによってホログラムを記録するステップとを備える。
好ましくは、制限するステップは、変調後の信号光を集光レンズによってフーリエ変換し、集光レンズの焦点面に設けられた制限周波数に対応する大きさの開口によって信号光の一部を透過するステップを含む。
さらに、好ましくは、開口の大きさD、信号光の波長λ、信号光の変調の最小ピッチd、および集光レンズの焦点距離fは、
fλ/d≦D≦2fλ/d
の関係を満たす。
fλ/d≦D≦2fλ/d
の関係を満たす。
本発明のさらに他の局面において、本発明は、記録する情報に従って空間的に変調された信号光と参照光との干渉縞がホログラムとして記録された記録媒体から情報を再生する情報再生装置であって、レーザ光源と、空間周波数制限部と、撮像素子と、デコーダとを含む。レーザ光源は、記録媒体に照射するための再生参照光を生成する。空間周波数制限部は、ホログラムによって再生参照光が回折されることによって生じた再生信号光の空間周波数を、可変の制限周波数よりも低周波の帯域内に制限する。撮像素子は、空間周波数制限部によって空間周波数帯域が制限された再生信号光を撮像する。デコーダは、撮像素子によって撮像された画像から情報を再生する。
好ましくは、情報の記録時の信号光の空間周波数は、第1の周波数よりも低周波の帯域内に制限される。この場合、情報再生装置は、空間周波数制限部の可変の制限周波数を第1の周波数に一致させるように制御する制御部をさらに備える。
好ましい実施の一形態では、空間周波数制限部は、集光レンズと、集光レンズの焦点面に設けられ、光を透過する開口の大きさが可変の開口板とを含む。この場合、制限周波数は、開口の大きさに対応する。
好ましい実施の他の形態では、空間周波数制限部は、集光レンズと、集光レンズの焦点面に設けられ、再生信号光の一部を透過する開口として用いられる透過型空間光変調器とを含む。この場合、制限周波数は、開口の大きさに対応する。
好ましくは、上記実施の一形態または他の形態において、開口の中心は、再生信号光の光軸上に位置する。
また、好ましくは、開口の大きさD、再生信号光の波長λ、再生信号光の変調の最小ピッチd、および集光レンズの焦点距離fは、
fλ/d≦D≦2fλ/d
の関係を満たす。
fλ/d≦D≦2fλ/d
の関係を満たす。
また、好ましくは、制御部は、さらに、再生信号光の光軸近傍の光のみが開口を透過するように開口の大きさを設定した後、開口を透過する再生信号光の大きさに応じて記録媒体の位置を調整する。
本発明のさらに他の局面では、本発明は、記録する情報に従って空間的に変調された信号光と参照光との干渉縞がホログラムとして記録された記録媒体から情報を再生する情報再生方法である。ここで、情報の記録時の信号光の空間周波数は、第1の周波数よりも低周波の帯域内に制限される。本発明の情報再生方法は、前記記録媒体に照射するための再生参照光を生成するステップと、ホログラムによって再生参照光が回折されることによって生じた再生信号光の空間周波数を、可変の制限周波数よりも低周波の帯域内に制限するステップと、可変の制限周波数が第1の周波数に一致するように、制限周波数を設定するステップと、設定された制限周波数内に空間周波数が制限された再生信号光を撮像するステップと、撮像素子によって撮像された画像から情報を再生するステップとを備える。
好ましくは、制限するステップは、再生信号光の集光面に設けられた可変の大きさの開口によって再生信号光の一部を透過するステップを含む。また、制限周波数を設定するステップは、第1の周波数に対応するように開口の大きさを設定するステップを含む。
また、好ましくは、情報再生方法は、再生信号光の集光面に設けられた開口の大きさを、再生信号光の光軸近傍の光のみを透過する大きさに設定するステップと、開口を透過した再生参照光の光軸近傍の光の強度に応じて、記録媒体の位置を調整するステップとをさらに備える。これらのステップは、撮像するステップの前に実行される。
本発明によれば、ホログラムの記録時には、記録媒体の同一領域に多重記録されたホログラムの数が増加するにつれて、信号光の空間周波数がより広帯域になるように制御される。したがって、高密度記録の場合であっても高SN比で記録を行なうことができる。また、ホログラムの再生時には、記録時の信号光の空間周波数帯域に合わせて、再生信号光の空間周波数帯域を制限する。したがって、必要な空間周波数成分の再生信号光のみを用いて高SN比でホログラムの再生を行なうことができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳しく説明する。なお、同一または相当する部分には同一の参照符号を付して、その説明を繰返さない。
[実施の形態1]
(角度多重方式によるホログラム記録再生装置の構成)
図1は、本発明の実施の形態1によるホログラム記録再生装置100の概略的な構成を示す図である。また、図1は、ホログラム記録再生装置100の記録動作時の信号光SGLおよび参照光RFLの光路もあわせて示す。なお、図1の上下方向がZ方向であり、図1の左右方向がX方向であり、紙面に垂直な方向がY方向である。
(角度多重方式によるホログラム記録再生装置の構成)
図1は、本発明の実施の形態1によるホログラム記録再生装置100の概略的な構成を示す図である。また、図1は、ホログラム記録再生装置100の記録動作時の信号光SGLおよび参照光RFLの光路もあわせて示す。なお、図1の上下方向がZ方向であり、図1の左右方向がX方向であり、紙面に垂直な方向がY方向である。
図1を参照して、実施の形態1のホログラム記録再生装置100は、ホログラム記録媒体15に情報を記録するとともに、ホログラム記録媒体15に記録された情報を再生する。ホログラム記録再生装置100は、レーザ光源1と、光アイソレータ2と、1/2波長板3と、偏光ビームスプリッタ4,7と、ビームエキスパンドレンズ5,6と、1/4波長板8,21と、空間光変調器9と、エンコーダ10と、リレーレンズ11,13と、光を透過する開口の大きさが変更可能な開口板12と、対物レンズ14と、ホログラム記録媒体15と、回転駆動ミラー16,22と、照射位置調整用レンズ17〜20と、撮像素子23と、デコーダ24と、制御部25とを備える。
レーザ光源1はコヒーレントなレーザビーム光を出射する。レーザ光源1として、YAGレーザやYVO4レーザなどの固体レーザを用いることができる。または、これらの固体レーザの出射光を、非線形光学結晶を用いて周波数変換した第2高調波光などをレーザ光として用いてもよい。また、レーザ光源1として、レーザ光を発振する光源部と波長制御部からなる波長可変レーザを用いてもよい。波長可変レーザの一例としてグレーティングなどを用いた外部共振器型半導体レーザがある。
光アイソレータ2は、1/2波長板3以降の光学系からの反射光を除去する。これにより、レーザ光源1として半導体レーザ光源などを用いた場合に、レーザ光源1への戻り光量を低減させ、発振状態をより安定化することができる。
エンコーダ10は、「0」と「1」とからなる2ビットのデータ列である画像情報DTを2次元のページデータPDTに変換する。
図2は、画像情報DTに基づくページデータPDTの一例を示す図である。図2に示すように、実施の形態1のページデータPDTは、「0」と「1」からなる2段階の階調である。これに代えて、グレイスケールで表現される多段階の階調をページデータPDTに用いることもできる。ページデータPDTは、空間光変調器9に与えられる。
再び図1を参照して、空間光変調器9は、反射型の空間光変調器である。反射型空間光変調器9は、格子状に2次元に配列された複数のピクセル(画素)を有する。反射型空間光変調器9は、ピクセルごとに反射光の方向を変えることにより、ページデータPDTに従って信号光SGLを空間的に変調して反射する。反射型空間光変調器9として、デジタルミラーデバイス、反射型液晶素子、磁気光学効果を用いた反射型変調素子などを用いることができる。
ホログラム記録媒体15は、カード型、回転ディスク型のどちらであっても構わない。また、ホログラム記録媒体15の記録材料として、たとえばフォトポリマー材料を用いることができる。フォトポリマー材料は、従来用いられていたフォトリフラクティブ結晶などの固体結晶材料と比較して安価かつ高感度である。また、フォトポリマー材料を用いたホログラム記録媒体は、感度のダイナミックレンジであるMナンバーの値も大きいので、同一領域内に記録できるデータ量が非常に大きく、記録密度の増大に有用である。
フォトポリマー材料を用いるホログラム記録媒体15は、光重合開始剤、モノマー、およびバインダポリマーなどから主として構成される。フォトポリマー材料に参照光と信号光による干渉縞などの強度分布を持った光が照射されると、光強度に応じて光重合が開始されモノマーの重合反応が起こる。この結果、モノマーが重合反応した干渉縞の明部ではモノマーの濃度が減少するので、フォトポリマー材料内にモノマーの濃度分布が生じる。このモノマーの濃度分布に従い、干渉縞の暗部から明部へモノマーが拡散する結果、干渉縞の光強度に応じたモノマーの屈折率分布が形成される。こうして、干渉縞の情報がホログラム記録媒体15に記録される。
(記録時の動作について)
図1を参照して、ホログラム記録再生装置100の記録動作について説明する。
図1を参照して、ホログラム記録再生装置100の記録動作について説明する。
波長可変のレーザ光源1から出射されたレーザ光PLは、光アイソレータ2を透過し、1/2波長板3によって偏光方向が回転する。1/2波長板3での回転角は、ホログラム記録媒体15上での信号光SGLと参照光RFLとの光強度比が最適化されるように調整される。レーザ光PLは、偏光ビームスプリッタ4により、経路P1を通る信号光SGLと経路P2を通る参照光RFLとに分離される。
参照光RFLは、照射条件設定部としての回転駆動ミラー16および照射位置調整用レンズ17,18によって、ホログラム記録媒体15内に導かれる。照射条件設定部によって、ホログラム記録媒体15への参照光RFLの入射角度が設定される。この場合の照射条件は、ホログラム記録媒体15への参照光RFLの入射角度である。ここで、回転駆動ミラー16、照射位置調整用レンズ17、照射位置調整用レンズ17,18の焦点面41、照射位置調整用レンズ18、およびホログラム記録媒体15は、互いに照射位置調整用レンズ17,18の焦点距離だけ離れた位置に配置されており、4f光学配置となっている。したがって、回転駆動ミラー16の偏角が変わってもホログラム記録媒体15面内での参照光RFLの照射位置は変わらない。
信号光SGLは、ビームエキスパンドレンズ5,6によってビーム径が拡大され、経路P3に沿って偏光ビームスプリッタ7を透過する。ビームエキスパンドレンズ5,6は、焦点距離の異なる2枚のレンズである。偏光ビームスプリッタ7を透過した信号光SGLは、1/4波長板8を通って直線偏光から円偏光に変換され、反射型の空間光変調器9に導かれる。空間光変調器9は、エンコーダ10から供給される2次元のページデータPDTに基づいて信号光SGLの光強度を変調する。空間光変調器9で強度変調された信号光SGLは、1/4波長板8によって空間光変調器9への入射時とは偏光方向が異なる直線偏光の光に変換され、経路P4に沿って偏光ビームスプリッタ7で反射される。
偏光ビームスプリッタ7で反射された信号光SGLは、リレーレンズ11,13を透過する。リレーレンズ11は空間光変調器9からリレーレンズ11の焦点距離だけ離れた位置に配置される。また、リレーレンズ13はリレーレンズ11の焦点面からリレーレンズ13の焦点距離だけの離れた位置に配置されている。したがって、信号光はリレーレンズ11,13の共通の焦点面においてフーリエ変換像となる。
フーリエ変換面に挿入された開口面積可変の開口板12は、信号光SGLの空間周波数を、開口板12の開口の大きさで決まる制限周波数より低周波の帯域内に制限する。すなわち、開口板12は、集光された信号光SGLのうち空間光変調器9での振幅変調によって生じた高次の回折光を遮断する。これにより、不要な高次回折光を除去することが可能となり、ホログラム記録媒体15の感度を有効利用することができる。ここで、開口板12の開口の中心位置は、信号光の光軸と略一致させることが好ましい。リレーレンズ11,13および開口板12が本発明の空間周波数制限部40に対応する。開口板12の開口面積を変化させる効果については、後に詳細を述べる。
高次の回折光が除去された信号光SGLは、リレーレンズ13によってフーリエ逆変換されその焦点面42において空間光変調器面と共役な像に変換される。対物レンズ14は、焦点面42からその対物レンズ14の焦点距離だけ離れた位置に配置されており、信号光SGLをフーリエ変換して、フーリエ変換された信号光をホログラム記録媒体15内に導く。
信号光SGLおよび参照光RFLは、ホログラム記録媒体15内で干渉し、その干渉縞がホログラム記録媒体15に記録される。制御部25は、回転駆動ミラー16を回転させることにより、参照光RFLの照射位置調整用レンズ17への入射角を変化させる。これによって、参照光RFLがホログラム記録媒体15へ入射する角度を変化させることができる(図1の参照光RFLの破線の経路を参照)。参照光RFLの入射角度を変化させた状態で、異なる情報DTにより変調された信号光と参照光とをホログラム記録媒体15の略同一領域内で重ね合わせて干渉縞を記録することにより、ホログラム記録媒体15へ角度多重記録を行なうことができる。同一領域内に多重記録を行なう際、制御部25は、ホログラムの重なり数の増加に従って、開口板12の開口面積を増加させる。さらに、ホログラム記録媒体15を面内方向にシフトさせ、先に記録されたホログラムと共通の領域を含む領域内に、ホログラムの角度多重記録を行なうことによって、記録密度を高めることができる。
(開口面積可変の開口板について)
図3、図4は、図1の開口板12の例を示す模式図である。図3は、複数の開口27の形状が矩形である開口板26の模式図であり、図4は、複数の開口30の形状が円形である開口板29の模式図である。複数の開口の形状については矩形であっても、円形であってもよく、その形状はここで示す限りではない。より好ましくは、信号光のフーリエ変換像における各次数の輝点の形状と相似の形状がよい。フーリエ変換像は空間光変調器9のピクセルの形状およびピクセルのピッチに対応して決まる。
図3、図4は、図1の開口板12の例を示す模式図である。図3は、複数の開口27の形状が矩形である開口板26の模式図であり、図4は、複数の開口30の形状が円形である開口板29の模式図である。複数の開口の形状については矩形であっても、円形であってもよく、その形状はここで示す限りではない。より好ましくは、信号光のフーリエ変換像における各次数の輝点の形状と相似の形状がよい。フーリエ変換像は空間光変調器9のピクセルの形状およびピクセルのピッチに対応して決まる。
図1の制御部25は、角度多重記録を行なう場合、所定の記録回数ごとに開口面積の大きな開口に変更するように制御する。具体的に、図3の開口板26を用いる場合、制御部25は、図3の左右方向28に開口板26を移動させることによって開口面積を切換える。また、図4の開口板29を用いる場合、制御部25は、図4の開口板29の円周方向31に沿って開口板29を回転させることによって開口面積を切換える。
図5は、図1のホログラム記録再生装置100による情報記録の手順を示すフローチャートである。図5は、角度多重記録方式によってホログラム記録媒体15の同一領域内に多重記録を行なう場合の手順を示している。
図1、図5を参照して、ステップS1で、制御部25は、ホログラム記録媒体15への参照光RFLの照射条件を設定する。制御部25は、参照光RFLの回転駆動ミラー16を回転させることにより、参照光RFLの照射位置調整用レンズ17への入射角を設定する。これによって、参照光RFLのホログラム記録媒体15への照射角度が設定される。
次のステップS2で、レーザ光源1は、レーザ光PLを出力する。出力されたレーザ光PLが偏光ビームスプリッタ4で分離されることによって、信号光SGLと参照光RFLとが生成される。
次のステップS3で、図1の空間光変調器9は、生成された信号光SGLをページデータPDTに従って空間的に変調する。
次のステップS4で、図1の空間周波数制限部40は、変調された信号光SGLの空間周波数を制限周波数より低周波の帯域内に制限する。前述のように制限周波数は、信号光SGLのフーリエ変換面に設けられた開口板12の開口の大きさに対応する。
次のステップS5で、ページデータPDTによって変調された信号光SGLと参照光RFLとがホログラム記録媒体15に照射されることによって、信号光SGLと参照光RFLとの干渉縞がホログラムとして記録媒体15に記録される。
次のステップS6で、制御部25は、記録回数が予め定める多重数の最大値を超えたか否かを判断する。記録回数が最大多重数を超えた場合には(ステップS6でYES)、図5の処理手順が終了する。制御部25は、ホログラム記録媒体15の面内位置をシフトさせてから、再び図5の角度多重記録の各ステップを実行する。ステップS6で、記録回数が最大多重数に満たない場合には(ステップS6でNO)、ステップS7に進む。
ステップS7で、制御部25は、記録回数が所定回数の倍数に等しいか否かを判断する。記録回数が所定回数の倍数に等しくない場合には(ステップS7でNO)、ステップS1に戻る。制御部25は、回転駆動ミラー16を回転させることにより、参照光の入射角度を異なる角度に設定する。そして、制御部25の制御によって、設定された入射角度で入射された参照光RFLと新たなページデータPDTによって変調されたSGLとの干渉縞がホログラム記録媒体15に記録される(ステップS1〜S5)。
記録回数が所定回数の倍数に等しい場合には(ステップS7でYES)、ステップS8に進む。ステップS8で、制御部25は、開口板12の開口をより大きな開口に変更する。ステップS8で開口板12の開口の大きさを変更すると、ステップS1に戻る。このように、制御部25は、ホログラム記録媒体15の同一領域内への記録回数が所定回数に達するごとに開口板12の開口面積を次第に増加するように制御する。
図6は、空間光変調器9のピクセル形状が矩形であった場合のフーリエ変換像の模式図である。図6では、フーリエ変換像の輝点をハッチングで表わしている。フーリエ変換像の中心の輝点は、0次の回折光である。また、中心から外側の方向へ順に1次、2次・・・の高次の回折光の輝点が現れる。図6のようにフーリエ変換像における各次数の輝点の形状が矩形の場合、図1の開口板12の開口の形状も矩形である方が好ましい。ここで、図6の各輝点間の距離Lは、次式(1)で表わされる。ただし、次式(1)では、図1の空間光変調器9のピクセルピッチ(信号光SGLの変調の最小ピッチ)をd、レーザ光源1(信号光SGLおよび参照光RFL)の波長をλ、リレーレンズ11(フーリエ変換レンズ)の焦点距離をfとしている。
L=fλ/d …(1)
上式(1)は、次のようにして導かれる。空間光変調器9で変調を受けた光は、下式で示される角度θで回折される。ここで、mは回折次数である。
上式(1)は、次のようにして導かれる。空間光変調器9で変調を受けた光は、下式で示される角度θで回折される。ここで、mは回折次数である。
dsinθ=mλ …(2)
回折次数が小さいとき、θは略0となり、sinθ=tanθと近似できる。空間光変調器9とリレーレンズ11,13とは4f光学配置になっているため、図6におけるフーリエ変換面での輝点の間隔Lは、
L=ftanθ …(3)
となる。上式(3)のtanθをsinθに置換し、上式(2)を用いることによって、上式(1)が得られる。
回折次数が小さいとき、θは略0となり、sinθ=tanθと近似できる。空間光変調器9とリレーレンズ11,13とは4f光学配置になっているため、図6におけるフーリエ変換面での輝点の間隔Lは、
L=ftanθ …(3)
となる。上式(3)のtanθをsinθに置換し、上式(2)を用いることによって、上式(1)が得られる。
図7は、フーリエ変換面における好ましい開口の大きさを示す図である。図7を参照して、開口板12の開口の大きさ(直径)は、fλ/dで表わされるフーリエ変換像の輝点間の距離Lの1倍(図7の破線円44の直径)以上であって2倍(図7の破線円45の直径)以下であるのが好ましい。開口の大きさが輝点間の距離Lの2倍を超える場合は、高次の回折光の一部が開口を透過してしまい、ホログラム記録媒体の感度を浪費する。開口の大きさが輝点間の距離Lの1倍より小さい場合には、信号光の変調を復元するのに最低限必要な空間周波数成分が除去されてしまうため、再生信号光のSN比が著しく低下する。このように開口の大きさを制限することによって、記録されるホログラムの大きさが小さくなるので、ホログラム記録媒体のシフトピッチを詰めて記録することができ、記録密度を増大させることができる。
図3、図4に示した開口板26,29を用いる場合には、開口板26,29のいずれの開口の大きさもfλ/dの1倍以上2倍以下の範囲にする。また、図3の矩形の開口27を、図6のフーリエ変換像のように輝点が矩形に配列されている場合に用いるときには、矩形の開口27の一辺の長さがfλ/dの1倍以上2倍以下であるように設定するとよい。
(開口面積変化の効果について)
ホログラム記録では同一領域内に複数のホログラムの多重記録を行なう。多重度が大きくなり1つのホログラムに重なるホログラム数が増大するにつれて、ホログラム記録媒体中の残存光重合開始剤濃度や残存モノマー量は減少する。光重合開始剤濃度の減少はホログラム記録媒体の感度およびMナンバーに影響すると考えられ、残存モノマー量はMナンバーに相関があると考えられる。これらの影響により、ホログラムが記録されていない状態で1番目に記録されたホログラムからの再生信号光と、N番目に多重記録されたホログラムからの再生信号光との品質を比較した場合、N番目のホログラムからの信号品質の方が悪い。
ホログラム記録では同一領域内に複数のホログラムの多重記録を行なう。多重度が大きくなり1つのホログラムに重なるホログラム数が増大するにつれて、ホログラム記録媒体中の残存光重合開始剤濃度や残存モノマー量は減少する。光重合開始剤濃度の減少はホログラム記録媒体の感度およびMナンバーに影響すると考えられ、残存モノマー量はMナンバーに相関があると考えられる。これらの影響により、ホログラムが記録されていない状態で1番目に記録されたホログラムからの再生信号光と、N番目に多重記録されたホログラムからの再生信号光との品質を比較した場合、N番目のホログラムからの信号品質の方が悪い。
そこで、信号光がフーリエ変換されたフーリエ変換面において、ホログラムの重なり数の増大に伴い、開口板12の開口面積を増大させる。開口面積を増大させることによって、空間光変調器からの0次回折光のうち高周波数成分を含めて記録を行ない、信号品質を改善することができる。
図8、図9は、ホログラムの再生画像データの一例を示す図である。図8、図9は、白黒の2値の同一の画像データが記録されたホログラム記録媒体を再生したときの再生画像データを示す。ただし、図9は、図8に比べて、記録時の開口板12の開口面積が大きい場合を示す。図8、図9に示すように、開口面積が大きくなるほど、SN比が高くなり、バックグラウンドのノイズ量も小さくなり、信号品質が改善されることがわかる。
(再生時の動作について)
図10は、図1のホログラム記録再生装置100の再生時の動作を説明するための図である。図10は、再生動作時の参照光RFLおよび再生信号光CFLの光路を示している。以下、図10を参照して、ホログラム記録再生装置100の再生動作について説明する。なお、再生動作時の参照光RFLを記録動作時と区別するために再生参照光RFLとも称する。
図10は、図1のホログラム記録再生装置100の再生時の動作を説明するための図である。図10は、再生動作時の参照光RFLおよび再生信号光CFLの光路を示している。以下、図10を参照して、ホログラム記録再生装置100の再生動作について説明する。なお、再生動作時の参照光RFLを記録動作時と区別するために再生参照光RFLとも称する。
ホログラム記録再生装置100は、再生時には、再生参照光RFLのみを発生させるように、1/2波長板3の回転角が調整される。再生参照光RFLは、記録時と同じ経路P2である、光アイソレータ2、1/2波長板3、偏光ビームスプリッタ4、回転駆動ミラー16および照射位置調整用レンズ17,18を通り、ホログラム記録媒体15へ入射する。記録時と同様に、制御部25は、照射条件設定部としての回転駆動ミラー16を回転させて再生参照光RFLの照射位置調整用レンズ17への入射角を変化させる。これにより、再生参照光RFLがホログラム記録媒体15へ入射する角度を変化させることができる。
ホログラム記録媒体15を透過した再生参照光RFLは、さらに照射位置調整用レンズ19,20を通り、経路P5の1/4波長板21によって円偏光に変換され、回転駆動ミラー22に入射する。回転駆動ミラー22は、制御部25によって、再生参照光RFLが回転駆動ミラー22に対して垂直に入射するように角度が調整されている。すなわち、制御部25は、回転駆動ミラー16を回転させて再生参照光RFLの入射角を変化させた場合には、その都度、再生参照光RFLが回転駆動ミラー22に対して垂直に入射するように回転駆動ミラー22の角度を調整することになる。なお、ホログラム記録媒体15、照射位置調整用レンズ19、照射位置調整用レンズ19,20の焦点面43、照射位置調整用レンズ20、および回転駆動ミラー22は、互いに照射位置調整用レンズ19,20の焦点距離だけ離れた位置に配置されており、4f光学配置となっている。
回転駆動ミラー22によって反射された再生参照光RFLは、元の経路P5と逆方向の経路P6を通って1/4波長板21を再び通過する。このとき、再生参照光RFLは、偏光方向が90度回転した直線偏光に変換される。図10の場合、照射位置調整用レンズ17,18からホログラム記録媒体15に入射する元の経路では、再生参照光RFLの偏光はS偏光である。一方、照射位置調整用レンズ19,20からホログラム記録媒体15に入射する逆方向の経路では、再生参照光RFLの偏光はP偏光になる。
1/4波長板21で直線偏光に変換された再生参照光RFLは、照射位置調整用レンズ19,20を通ってホログラム記録媒体15に入射する。このとき、再生参照光RFLは、記録時と逆の方向から入射するので、記録時の参照光と位相共役な光となってホログラム記録媒体15に照射される。これにより、ホログラム記録媒体15内では、記録された干渉縞で再生参照光RFLが回折され、記録された情報が再生される。こうして生成された再生信号光CFLは、記録時にホログラム記録媒体15に入射された信号光SGLと位相共役な光である。すなわち、再生信号光CFLは、記録時の信号光SGLと波面が同一で進行方向が反対になる。なお、記録時と同一方向に再生参照光RFLがホログラム記録媒体15を通過するときにもホログラム記録媒体15から回折光が出射される。しかし、このときの回折光は、図面の下向き(−Z方向)に出射されるので再生信号光としては用いられない。
生成された再生信号光CFLは対物レンズ14を経てフーリエ逆変換される。再生信号光CFLは、さらに、再生時の経路P7上のリレーレンズ13、開口面積可変の開口板12およびリレーレンズ11を通って、偏光ビームスプリッタ7に入射する。このとき、制御部25は、開口板12の開口面積を、当該ホログラムを記録した時の開口板12の開口面積と略一致するように設定する。これによって、必要な空間周波数成分のみを透過させ、迷光の影響によるSN比の低下を抑制することができる。
偏光ビームスプリッタ7に入射した再生信号光CFLは、図10の場合、P偏光であるので偏光ビームスプリッタ7を透過して撮像素子23に導かれる。ここで、照射位置調整用レンズ17,18を通ってホログラム記録媒体15に照射された再生参照光RFLの一部は、ホログラム記録媒体15の表面で反射される。この反射光の一部も対物レンズ14を通って偏光ビームスプリッタ7に入射する。しかし、この反射光の偏光は、図10の場合、S偏光であるので、偏光ビームスプリッタ7によって反射され、撮像素子23に導かれることはない。このため、撮像素子23で受光する信号のSN比の劣化を防止することができる。
撮像素子23は、リレーレンズ11の結像面に配置されており、再生信号光CFLを受けて、再生信号光に与えられている強度変調を読み取り2次元の再生画像データGNを生成する。再生画像データGNは、撮像素子23のダイナミックレンジの幅を持った画像である。撮像素子23として、たとえば、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサまたはCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)イメージセンサを用いることができる。
生成された2次元の再生画像データGNは、デコーダ24に送られる。デコーダ24は、再生画像データGNを2値化し、「0」、「1」の再生情報DTを生成する。
図11は、ホログラム記録再生装置100による情報再生の手順を示すフローチャートである。図11は、角度多重記録によって複数のデータが書き込まれたホログラム記録媒体から、目的のデータを再生する手順を示すものである。
図10、図11を参照して、ステップS10で、制御部25は、再生参照光RFLの照射条件を設定する。具体的には、制御部25は、まず、ホログラム記録媒体15を面方向に移動させることによって、目的のデータが記録された領域内に参照光RFLが照射されるようにする。次に、制御部25は、目的のデータが記録されたホログラムから回折光が得られるように、回転駆動ミラー16,22の偏角を調整する。こうして再生参照光RFLのホログラム記録媒体15への入射角度が設定される。
次のステップS20で、制御部25は、開口板12の開口の大きさを設定する。具体的には、目的のデータを記録したときの開口板12の開口の大きさに略一致させる。これによって、必要な空間周波数成分のみを透過させ、迷光の影響によるSN比の低下を抑制することができる。ここで、角度多重記録の場合には、ホログラムの重なり数は記録時の参照光の照射角度に対応している。したがって、ステップS10で設定した再生参照光RFLの照射角度に応じて開口板の12の開口の大きさを変更することによって、開口板12の開口の大きさを目的のデータの記録時と略一致させることができる。
次のステップS21で、図10レーザ光源1は、再生参照光RFLを生成する。生成された再生参照光RFLは、次のステップS22で、ステップS10で設定した照射角度でホログラム記録媒体15に照射される。照射された再生参照光RFLが目的のホログラムによって回折されることによって、再生信号光CFLが生成される。
次のステップS23で、空間周波数制限部40は、生成された再生信号光CFLの空間周波数を制限する。具体的には、再生信号光CFLの空間周波数は、ステップS20で設定した開口の大きさに対応する制限周波数より低周波の帯域内に制限される。
次のステップS24で、図10の撮像素子23は再生信号光CFLを撮像する。次のステップS25で、撮像された2次元の再生画像データGNが、デコーダ24によって再生情報DTに変換される。これによって、目的のデータの再生が完了する。
以上のとおり、実施の形態1のホログラム記録再生装置100によれば、記録時には、ホログラム記録媒体15の同一領域に多重記録されたホログラムの数が増大するにつれて、信号光SGLのフーリエ変換面に設けられた開口板12の開口の大きさを増加させる。すなわち、ホログラムの多重度の増加に伴って、信号光SGLの空間周波数の帯域を広げる。これによって、ホログラムの多重度の増加に伴うSN比の劣化を抑制することができ、高密度かつ高SN比でホログラムの記録を行なうことができる。
また、好ましくは、開口板12の開口の大きさD、前記信号光の波長λ、前記信号光の変調の最小ピッチd、および前記集光レンズの焦点距離fが、
fλ/d≦D≦2fλ/d …(4)
の関係を満たすように設定される。上式でfλ/dは、信号光SGLのフーリエ変換面における輝点間の距離を表わす。このように、開口の大きさDを制限することによって、必要十分なSN比の信号光を用いて高密度記録を行なうことができる。
fλ/d≦D≦2fλ/d …(4)
の関係を満たすように設定される。上式でfλ/dは、信号光SGLのフーリエ変換面における輝点間の距離を表わす。このように、開口の大きさDを制限することによって、必要十分なSN比の信号光を用いて高密度記録を行なうことができる。
また、再生時における再生信号光CFLの空間周波数の帯域は、当該再生するホログラムを記録した時の信号光SGLの空間周波数の帯域に合わせて設定される。すなわち、再生時の開口板12の開口の大きさを当該ホログラムを記録した時の開口板12の開口の大きさと略一致させる。これによって、情報の再生に必要な空間周波数成分のみを透過させることになるので、迷光の影響によるSN比の低下を抑制することができる。
なお、上述の実施の形態1では、記録と再生との両用のホログラム記録再生装置100について説明したけれども、記録または再生のいずれかの専用装置によっても本発明を実施することができる。この場合も、実施の形態1の場合と同様の作用効果を奏する。
また、実施の形態1では角度多重記録方式の場合について説明したが、他の多重記録方式を用いても本発明を実施することができる。たとえば、波長多重記録方式の場合には、図5のステップS1では、レーザ光源1の発振波長を変更することによって、参照光RFLおよび信号光SGLの波長をさらに変更する。また、図11のステップS10では、記録時の波長に合わせて再生時の再生参照光の波長が設定される。このように、波長多重記録方式の場合には、図5のステップS1および図11のステップS11の照射条件は、ホログラム記録媒体15への再生参照光の入射角度の他、参照光および再生参照光の波長を含む。この波長多重記録方式の場合も、実施の形態1の場合と同様の作用効果を奏する。
[実施の形態2]
図12は、本発明の実施の形態2によるホログラム記録再生装置101の概略的な構成を示す図である。また、図12は、ホログラム記録再生装置101の記録動作時の信号光SGLおよび参照光RFLの光路もあわせて示す。
図12は、本発明の実施の形態2によるホログラム記録再生装置101の概略的な構成を示す図である。また、図12は、ホログラム記録再生装置101の記録動作時の信号光SGLおよび参照光RFLの光路もあわせて示す。
図12を参照して、実施の形態2のホログラム記録再生装置101は、図1のホログラム記録再生装置100の開口板12に代えて透過型の空間光変調器12Aを用いている点で実施の形態1と異なる。その他の点については実施の形態1の場合と同様であるので、同一または対応する部分については実施の形態1と同一の参照符号を付して説明を繰返さない。
空間光変調器12Aは、たとえば透過型液晶素子のようにマトリックス状に配列した多数のピクセル(画素)を有する。空間光変調器12Aは、ピクセルごとに透過率を多段階調で制御することができるので、信号光SGLの一部を透過する開口として用いることができる。空間光変調器12Aによれば開口の大きさは電気信号により制御可能なため、開口の大きさを高速に制御することができる。
さらに、空間光変調器12Aを制御することによって、制御部25Aは、信号光SGLの中心部(光軸近傍)の透過率を、開口の他の領域の透過率よりも低くなるように設定する。これによって、記録像を劣化させずに信号光の低周波数成分によるMナンバーの浪費を抑制することができる。以下、この抑制効果についてさらに詳しく説明する。
図13は、図6のフーリエ変換像におけるXIII−XIII線上の光の強度分布を示す図である。図13の縦軸は光の強度(任意単位)を示し、横軸はXIII−XIII線上の位置(単位:μm)を示す。
図14は、図13の中心部の拡大図である。
また、図15は、図6のフーリエ変換像で中心部46の範囲を示す図である。空間光変調器12Aによって、中心部46の透過率は、開口の他の領域の透過率よりも低く設定される。ここで、図15の破線円44,45は、図7で説明したように、好ましい開口径Dの範囲を示す。
また、図15は、図6のフーリエ変換像で中心部46の範囲を示す図である。空間光変調器12Aによって、中心部46の透過率は、開口の他の領域の透過率よりも低く設定される。ここで、図15の破線円44,45は、図7で説明したように、好ましい開口径Dの範囲を示す。
図13、図14を参照して、振幅変調された信号光がレンズで集光されると、集光面ではフーリエ変換され、振幅変調に応じた空間周波数分布を持つ。ここで、空間周波数分布の低周波数成分は、図13、図14の0μm近傍に見られる光の強度が特に強い部分47である。このような低周波成分の強い光がホログラム記録媒体に入射すると、記録感度のダイナミックレンジが局所的に消費され、多重度を浪費することになる。しかしながら、低周波数成分を完全に除去してしまうと、記録像が中抜けになり、再生像の劣化を招く。そこで、制御部25Aは、図15の信号光SGLのフーリエ変換像の中心部46の光の透過率を、完全に0ではないけれども、他の領域の光の透過率よりも低くなるように設定する。
光強度が特に強い部分である低周波数成分47の大きさは、レンズのエアリーディスク径Aよりも小さくなることはない。したがって、レンズの実効開口数をNAeffとし、レーザ光源の波長をλとしたとき、最小でも次式(5)で表わされるエアリーディスク径Aの1倍以内、最大でも10倍以内の範囲の中心部の光の透過率を低下させることになる。
A=1.22×λ/NAeff …(5)
たとえば、図13、図14は、NAeff=0.18、λ=0.532μmのときの計算結果である。このとき、強度が著しく大きいのは、エアリーディスク径A=3.6μmの2倍程度である。したがって、この場合はエアリーディスク径の2倍の範囲の光の透過率を他の領域の光の透過率よりも低減させるとよい。
たとえば、図13、図14は、NAeff=0.18、λ=0.532μmのときの計算結果である。このとき、強度が著しく大きいのは、エアリーディスク径A=3.6μmの2倍程度である。したがって、この場合はエアリーディスク径の2倍の範囲の光の透過率を他の領域の光の透過率よりも低減させるとよい。
このように、実施の形態2のホログラム記録再生装置101によれば、透過型の空間光変調器12Aを開口として用い、中心部の光の透過率が他の領域の光の透過率よりも低くなるように空間光変調器12Aを設定する。これにより、信号光SGLの低周波成分によってホログラム記録媒体のMナンバーが浪費されるのを抑制することができる。
[実施の形態3]
再生時のホログラム記録媒体15と対物レンズ14との位置関係が記録時と異なる場合、対物レンズ14の収差の影響を大きく受けるため再生信号品質が著しく低下する。したがって、ホログラム記録媒体15は、面内位置を再生許容範囲内に収める必要がある。再生許容範囲は、対物レンズのNA、記録時の信号光SGLの変調の最小ピッチd(周期)、および記録時の開口板12の開口面積などに依存する。以下に説明する実施の形態3では、ホログラム記録媒体15の面内位置を再生許容範囲内に精度よく収める手段を提供する。
再生時のホログラム記録媒体15と対物レンズ14との位置関係が記録時と異なる場合、対物レンズ14の収差の影響を大きく受けるため再生信号品質が著しく低下する。したがって、ホログラム記録媒体15は、面内位置を再生許容範囲内に収める必要がある。再生許容範囲は、対物レンズのNA、記録時の信号光SGLの変調の最小ピッチd(周期)、および記録時の開口板12の開口面積などに依存する。以下に説明する実施の形態3では、ホログラム記録媒体15の面内位置を再生許容範囲内に精度よく収める手段を提供する。
図16は、実施の形態3によるホログラムの再生手順を示すフローチャートである。図16のホログラムの再生手順は、図11のステップS10とステップS20との間に、ホログラム記録媒体の面内位置の調整するためのステップS11〜S15を追加したものである。以下、図11と異なるステップS11〜S15について説明し、図11と共通するステップについては説明を繰返さない。
図10、図16を参照して、ステップS11で、制御部25は開口板12の開口の大きさを光軸近傍の光のみを透過するように設定する。このときの開口の大きさは図15の中心部46に等しい。
次のステップS12で、図10のレーザ光源1は、再生参照光RFLを生成する。このときの再生参照光RFLは、ホログラム記録媒体の位置調整に用いられ、ホログラム記録媒体15に記録されたホログラムの再生には用いられない。生成された再生参照光RFLがホログラム記録媒体15に照射されることによって再生信号光CFLが生成される。
次に、制御部25は、ホログラム記録媒体15の面内位置を移動させながら(ステップS13)、ステップS11で設定した大きさの開口を通過した再生信号光CFLの強度を撮像素子23を用いて測定する(ステップS14)。
次のステップS15で、制御部25は、測定した光強度が最大か否かを判定し、強度が最大でない場合には(ステップS15でNO)、ステップS13に戻ってホログラム記録媒体15の面内位置の移動(ステップS13)と光強度の測定(ステップS14)を再び実行する。制御部25によって測定した光強度が最大と判断された場合には(ステップS15でYES)、次のステップS20に進む。
このように、上記の手順によれば、開口を透過した再生信号光CFLの低周波数成分(図13、図14の参照符号47)の強度を検出しながら、ホログラム記録媒体を面内で移動させ、強度最大となる位置に合わせることができる。再生信号光の低周波数成分は、高周波数成分に比較して2桁程度大きいので、記録位置のシフト量を高感度で調整することができる。低周波数成分の検出は撮像素子23で行なってもよいし、図17、図18を参照して次に説明するように、別途設けたフォトダイオードなどの光検出器32によって行なってもよい。
図17は、実施の形態3の一例として、ホログラム記録再生装置102Aの概略的な構成を示す図である。図17のホログラム記録再生装置102Aは、開口板12とリレーレンズ11との間に設けられた移動可能な光検出器32をさらに含む点で、図1のホログラム記録再生装置100と異なる。その他の点については実施の形態1の場合と同様であるので、同一または相当する部分には同一の参照符号を付して説明を繰返さない。なお、図17において、ビームエキスパンドレンズ5,6は、図示を省略している。
図17に示すように、制御部25Bは、フォトダイオードなどの光検出器32を、ホログラム記録媒体15の位置調整時にのみ再生信号光CFLの光路に挿入する。光検出器32によって再生信号光CFLの低周波成分の検出が行なって、ホログラム記録媒体15の面内の位置調整を行なう。再生信号光の検出時には、制御部25Bは、図中点線で示された位置に光検出器32を移動させる。
図18は、実施の形態3の他の例として、ホログラム記録再生装置102Bの概略的な構成を示す図である。図18のホログラム記録再生装置102Bは、光検出器32、ハーフミラー33、およびレンズ34をさらに含む点で、図1のホログラム記録再生装置100と異なる。すなわち、ホログラム記録再生装置102Bでは、光検出器32、ハーフミラー33、およびレンズ34からなる低周波成分の検出用光路が新たに設けられている。その他の点については実施の形態1の場合と同様であるので、同一または相当する部分には同一の参照符号を付して説明を繰返さない。なお、図18において、ビームエキスパンドレンズ5,6は、図示を省略している。
図18を参照して、開口板12を透過した再生信号光CFLはリレーレンズ11によりコリメートされる。その後、偏光ビームスプリッタ7とリレーレンズ11との間に設けられたハーフミラー33により再生信号光CFLの一部が反射される。反射された再生信号光CFLは、レンズ34に導かれ、光検出器32に集光される。これにより、再生信号光CFLの低周波成分の検出が行なわれる。制御部25Cは、検出した低周波成分の強度が最大となるようにホログラム記録媒体15の面内位置の調整を行なう。
このように実施の形態3によれば、再生時におけるホログラム記録媒体15と対物レンズ14との位置調整を簡便かつ正確に行なうことができる。
[実施の形態4]
図19、図20は、本発明の実施の形態4によるホログラム記録再生装置103の概略的な構成を示す図である。図19は、記録動作時の信号光SGLおよび参照光RFLの光路もあわせて示す。また、図20は、再生動作時の参照光RFLおよび再生信号光CFLの光路もあわせて示す。
図19、図20は、本発明の実施の形態4によるホログラム記録再生装置103の概略的な構成を示す図である。図19は、記録動作時の信号光SGLおよび参照光RFLの光路もあわせて示す。また、図20は、再生動作時の参照光RFLおよび再生信号光CFLの光路もあわせて示す。
図1では、開口面積可変の開口板12はリレーレンズ11の焦点位置に配置されている。これに対して、実施の形態4では、図19、図20に示すように、対物レンズ14の焦点位置がホログラム記録媒体15の外側にある。このような場合、対物レンズ14の焦点位置に開口板12を配置することができる。また、対物レンズ14は、空間光変調器9から対物レンズ14の焦点距離だけ離れた位置に配置される。このように、実施の形態4では、実施の形態1と異なり、図1のリレーレンズ11,13を設ける必要がない。その他の点については実施の形態1と共通するので、同一または相当する部分には同一の参照符号を付して説明を繰返さない。
ホログラム記録再生装置103によれば、図19に示す記録時には、対物レンズ14の焦点面に設けられた開口板12によって、信号光SGLの空間周波数の帯域が制限される。そして、制御部25Dは、ホログラムの多重度の増加に伴って、開口板12の開口の大きさを増加させるように制御する。この結果、実施の形態1の場合と同様に、ホログラムの多重度の増加に伴うSN比の劣化を抑制することができ、高密度かつ高SN比でホログラムの記録を行なうことができる。ここで、図19の開口板12および対物レンズ14が本発明の空間周波数制限部40Bに対応する。
一方、図20に示す再生時には、記録時と逆方向に進む再生参照光RFLによって、記録時の信号光SGLと位相共役な再生信号光CFLがホログラム記録媒体15から出射される。位相共役光である再生信号光CFLは、ホログラム記録媒体15の外側で一旦集光した後に、対物レンズ14によって平行光にコリメートされる。このとき、集光位置に設けられた開口板12の開口の大きさは当該ホログラムの記録時と略一致するように設定される。したがって、実施の形態1の場合と同様に、再生信号光CFLのうち必要な空間周波数成分のみを透過させ、迷光の影響によるSN比の低下を抑制することができる。
[実施の形態5]
(コリニア方式ホログラム記録再生装置の構成)
図21、図24は、本発明の実施の形態5によるホログラム記録再生装置104の概略的な構成を示す図である。図21は、記録動作時の信号光SGLおよび参照光RFLの光路もあわせて示す。また、図24は、再生動作時の参照光RFLおよび再生信号光RSGLの光路もあわせて示す。
(コリニア方式ホログラム記録再生装置の構成)
図21、図24は、本発明の実施の形態5によるホログラム記録再生装置104の概略的な構成を示す図である。図21は、記録動作時の信号光SGLおよび参照光RFLの光路もあわせて示す。また、図24は、再生動作時の参照光RFLおよび再生信号光RSGLの光路もあわせて示す。
実施の形態1では、角度多重方式での実施例を示したが、本発明はコリニア記録方式でも実施することができる。実施の形態1ではレーザ光源1から出射された光ビームを偏向ビームスプリッタ4により分岐し信号光SGLと参照光RFLを生成する。生成された信号光SGLと参照光RFLとは、別々の経路を辿ってホログラム記録媒体15中で重なりあう。これに対して、実施の形態5ではレーザ光源1から出射された光ビームは空間光変調器44に入射される。このとき、参照光RFLは、空間光変調器44の参照光領域に入射した光を透過させることによって生成される。また、信号光SGLは、空間光変調器44の信号光領域に入射した光に対して振幅変調を行なうことによって生成される。なお、以下の説明では、実施の形態1と同一または相当する部分には同一の参照符号を付して説明を繰返さない。
図21を参照して、実施の形態5のホログラム記録再生装置104は、ホログラム記録媒体15に情報を記録するとともに、ホログラム記録媒体15に記録された情報を再生する。ホログラム記録媒体15の裏面には、反射膜45が形成されている。
ホログラム記録再生装置104は、レーザ光源1と、光アイソレータ2と、偏光ビームスプリッタ7と、ビームエキスパンドレンズ5、6と、1/4波長板8と、空間光変調器44と、エンコーダ10と、リレーレンズ11、13と、光を透過する開口の大きさが変更可能な開口板12と、対物レンズ14と、撮像素子23と、デコーダ24と、制御部25Eとを備える。
レーザ光源1から出射されたコヒーレントな光ビームPLは光アイソレータ2を透過し、ビームエキスパンドレンズ5,6によりビーム径が拡大される。ビーム径の拡大された光ビームPL1は空間光変調器44に入射する。空間光変調器44は透過型空間光変調器である。空間光変調器44の参照光領域に入射した光は、参照光領域を透過して参照光RFLとして出力される。空間光変調器44の信号光領域に入射した光は、ページデータPDTに基づいて振幅変調されることによって信号光SGLに変換されて出力される。一方、空間光変調器44の参照光領域および信号光領域以外の部分に入射した光は遮断される。なお、ページデータPDTは、2ビットのデータ列である情報DTをエンコーダ10によって2次元データに変換したものである。
図22および図23は、空間光変調器44における信号光領域および参照光領域の一例を示す図である。図22、図23において、空間光変調器44の受光面44Aのうち入射光PL1が入射する領域は、参照符号PL1で示す円内である。信号光領域は、参照符号Sで示す破線のハッチングの領域であり、入射光PL1の光軸を中心とする円内に設定される。一方、参照光領域は、参照符号Rで示す実線のハッチングの領域である。図22に示す例の場合、参照光領域は、信号光領域を挟んで対向するように設定される。また、図23に示す例の場合、参照光領域は、信号光領域の外周部に円環状に設定される。信号光領域および参照光領域の設定は図22、図23のいずれの方法によってもよい。
空間光変調器44によって生成された信号光SGL及び参照光RFLは、偏光ビームスプリッタ7を透過し、それぞれP7およびP8の経路を辿って、リレーレンズ11、13に導かれる。リレーレンズ11は、空間光変調器44からリレーレンズ11の焦点距離だけ離れた位置に配置される。また、リレーレンズ13は、リレーレンズ11の焦点面からリレーレンズ13の焦点距離だけの離れた位置に配置されている。したがって、信号光はリレーレンズ11、13の共通の焦点面においてフーリエ変換像となる。
フーリエ変換面に挿入された開口面積可変の開口板12は、信号光SGLおよび参照光RFLの空間周波数を、開口板12の開口の大きさで決まる制限周波数より低周波の帯域内に制限する。すなわち、開口板12は、集光された信号光SGLおよび参照光RFLのうち空間光変調器9での振幅変調によって生じた高次の回折光を遮断する。これにより、不要な高次回折光を除去することが可能となり、ホログラム記録媒体15の感度を有効利用することができる。ここで、開口板12の開口の中心位置は、信号光SGLの光軸と略一致させることが好ましい。リレーレンズ11、13および開口板12が本発明の空間周波数制限部40に対応する。開口板12の開口面積を変化させる効果については、実施の形態1で述べたとおりである。
高次の回折光が除去された信号光SGLおよび参照光RFLは、リレーレンズ13によってフーリエ逆変換されその焦点面42において空間光変調器面と共役な像に変換される。この後、4分の1波長板により信号光SGLおよび参照光RFLは円偏光に変換され、対物レンズ14へと導かれる。対物レンズ14は、焦点面42からその対物レンズ14の焦点距離だけ離れた位置に配置されており、信号光SGLおよび参照光RFLをフーリエ変換して、フーリエ変換された信号光SGLおよび参照光RFLをホログラム記録媒体15内に導く。
ホログラム記録再生装置104によれば、図21に示す記録時には、リレーレンズ11,13の共通の焦点面に設けられた開口板12によって、信号光SGLおよび参照光RFLの空間周波数の帯域が制限される。そして、制御部25Eは、ホログラムの多重度の増加に伴って、開口板12の開口の大きさを増加させるように制御する。この結果、実施の形態1の場合と同様に、ホログラムの多重度の増加に伴うSN比の劣化を抑制することができ、高密度かつ高SN比でホログラムの記録を行なうことができる。
一方、図24に示す再生時には、空間光変調器44によって、再生参照光RFLのみが生成され、記録時と同じ経路P8を通ってホログラム記録媒体15へ入射される。再生参照光RFLの照射により、ホログラム記録媒体15から記録時の信号光SGLと同じ再生信号光RSGLが出射される。再生信号光RSGLはホログラム記録媒体15の裏面に付与された反射膜45により反射され、記録時と逆の進行方向の光となり、対物レンズ14、4分の1波長板8へと導かれる。4分の1波長板は円偏光である再生信号光RSGLを記録時と90度偏光方向が回転した直線偏光の光に変換し、経路P9を辿って、偏光ビームスプリッタ7へと入射させる。偏光ビームスプリッタ7は再生信号光RSGLを反射させ、撮像素子23へと導く。ここで、リレーレンズ11,13の集光位置に設けられた開口板12の開口の大きさは当該ホログラムの記録時と略一致するように設定される。したがって、実施の形態1の場合と同様に、再生信号光RSGLのうち必要な空間周波数成分のみを透過させ、迷光の影響によるSN比の低下を抑制することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 レーザ光源、2 光アイソレータ、3 1/2波長板、4,7 偏光ビームスプリッタ、5,6 ビームエキスパンドレンズ、8,21 1/4波長板、9 反射型空間光変調器、10 エンコーダ、11,13 リレーレンズ、12 開口板、12A 透過型空間光変調器、14 対物レンズ、15 ホログラム記録媒体、16,22 回転駆動ミラー、17〜20 照射位置調整用レンズ、23 撮像素子、24 デコーダ、25,25A〜25E 制御部、32 光検出器、33 ハーフミラー、34 レンズ、40,40A,40B 空間周波数制限部、41〜43 焦点面、44 透過型空間光変調器、45 反射膜、100,101,102A,102B,103,104 ホログラム記録再生装置、SGL 信号光、CFL 再生信号光、RFL 参照光および再生参照光、DT 画像情報および再生情報、PDT ページデータ、GN 再生画像データ、RSGL 再生信号光。
Claims (19)
- ホログラムによって情報を記録媒体に記録する情報記録装置であって、
前記記録媒体に照射するための信号光および参照光を生成するレーザ光源と、
記録する情報に従って前記信号光を空間的に変調する空間光変調器と、
前記空間光変調器と前記記録媒体との間の前記信号光の経路に設けられ、変調された前記信号光の空間周波数を可変の制限周波数よりも低周波の帯域内に制限する空間周波数制限部と、
前記記録媒体の同一領域に多重記録する場合に、記録されたホログラムの数の増加に従って前記制限周波数を増加させる制御部とを備える、情報記録装置。 - 前記空間周波数制限部は、
変調された前記信号光をフーリエ変換する集光レンズと、
前記集光レンズの焦点面に設けられ、光を透過する開口の大きさが可変の開口板とを含み、
前記制御部は、前記記録媒体の同一領域に多重記録する場合に、記録されたホログラムの数の増加に従って前記制限周波数に対応する前記開口の大きさを増加させる、請求項1に記載の情報記録装置。 - 前記空間周波数制限部は、
変調された前記信号光をフーリエ変換する集光レンズと、
前記集光レンズの焦点面に設けられ、前記信号光の一部を透過する開口として用いられる透過型空間光変調器とを含み、
前記制御部は、前記記録媒体の同一領域に多重記録する場合に、記録されたホログラムの数の増加に従って前記制限周波数に対応する前記開口の大きさを増加させる、請求項1に記載の情報記録装置。 - 前記制御部は、さらに、前記信号光の光軸近傍の光の透過率が、前記開口の他の領域の光の透過率よりも低くなるように前記透過型空間光変調器を制御する、請求項3に記載の情報記録装置。
- 前記開口の中心は、前記信号光の光軸上に位置する、請求項2〜4のいずれか1項に記載の情報記録装置。
- 前記開口の大きさD、前記信号光の波長λ、前記信号光の変調の最小ピッチd、および前記集光レンズの焦点距離fは、
fλ/d≦D≦2fλ/d
の関係を満たす、請求項2〜5のいずれか1項に記載の情報記録装置。 - ホログラムによって情報を記録媒体に記録する情報記録方法であって、
信号光および参照光を生成するステップと、
記録する情報に従って前記信号光を空間的に変調するステップと、
変調された前記信号光の空間周波数を可変の制限周波数よりも低周波の帯域内に制限するステップと、
前記記録媒体の同一領域に多重記録する場合に、記録されたホログラムの数の増加に従って前記制限周波数が増加するように、前記制限周波数を設定するステップと、
設定された前記制限周波数内に空間周波数が制限された前記信号光と前記参照光とを前記記録媒体に照射することによってホログラムを記録するステップとを備える、情報記録方法。 - 前記制限するステップは、変調後の前記信号光を集光レンズによってフーリエ変換し、前記集光レンズの焦点面に設けられた前記制限周波数に対応する大きさの開口によって前記信号光の一部を透過するステップを含む、請求項7に記載の情報記録方法。
- 前記開口の大きさD、前記信号光の波長λ、前記信号光の変調の最小ピッチd、および前記集光レンズの焦点距離fは、
fλ/d≦D≦2fλ/d
の関係を満たす、請求項8に記載の情報記録方法。 - 記録する情報に従って空間的に変調された信号光と参照光との干渉縞がホログラムとして記録された記録媒体から前記情報を再生する情報再生装置であって、
前記記録媒体に照射するための再生参照光を生成するレーザ光源と、
前記ホログラムによって前記再生参照光が回折されることによって生じた再生信号光の空間周波数を、可変の制限周波数よりも低周波の帯域内に制限する空間周波数制限部と、
前記空間周波数制限部によって空間周波数帯域が制限された前記再生信号光を撮像する撮像素子と、
前記撮像素子によって撮像された画像から前記情報を再生するデコーダとを備える、情報再生装置。 - 前記情報の記録時の前記信号光の空間周波数は、第1の周波数よりも低周波の帯域内に制限され、
前記情報再生装置は、前記空間周波数制限部の可変の制限周波数を前記第1の周波数に一致させるように制御する制御部をさらに備える、請求項10に記載の情報再生装置。 - 前記空間周波数制限部は、
集光レンズと、
前記集光レンズの焦点面に設けられ、光を透過する開口の大きさが可変の開口板とを含み、
前記制限周波数は、前記開口の大きさに対応する、請求項10または11に記載の情報再生装置。 - 前記空間周波数制限部は、
集光レンズと、
前記集光レンズの焦点面に設けられ、前記再生信号光の一部を透過する開口として用いられる透過型空間光変調器とを含み、
前記制限周波数は、前記開口の大きさに対応する、請求項10または11に記載の情報再生装置。 - 前記開口の中心は、前記再生信号光の光軸上に位置する、請求項12または13に記載の情報再生装置。
- 前記開口の大きさD、前記再生信号光の波長λ、前記再生信号光の変調の最小ピッチd、および前記集光レンズの焦点距離fは、
fλ/d≦D≦2fλ/d
の関係をを満たす、請求項12〜14のいずれか1項に記載の情報再生装置。 - 前記制御部は、さらに、前記再生信号光の光軸近傍の光のみが前記開口を透過するように前記開口の大きさを設定した後、前記開口を透過する前記再生信号光の大きさに応じて前記記録媒体の位置を調整する、請求項12〜15のいずれか1項に記載の情報再生装置。
- 記録する情報に従って空間的に変調された信号光と参照光との干渉縞がホログラムとして記録された記録媒体から前記情報を再生する情報再生方法であって、
前記情報の記録時の前記信号光の空間周波数は、第1の周波数よりも低周波の帯域内に制限され、
前記記録媒体に照射するための再生参照光を生成するステップと、
前記ホログラムによって前記再生参照光が回折されることによって生じた再生信号光の空間周波数を、可変の制限周波数よりも低周波の帯域内に制限するステップと、
可変の前記制限周波数が前記第1の周波数に一致するように、前記制限周波数を設定するステップと、
設定された前記制限周波数内に空間周波数が制限された前記再生信号光を撮像するステップと、
前記撮像素子によって撮像された画像から前記情報を再生するステップとを備える、情報再生方法。 - 前記制限するステップは、前記再生信号光の集光面に設けられた可変の大きさの開口によって前記再生信号光の一部を透過するステップを含み、
前記制限周波数を設定するステップは、前記第1の周波数に対応するように前記開口の大きさを設定するステップを含む、請求項17に記載の情報再生方法。 - 前記情報再生方法は、前記撮像するステップの前に実行される、
前記再生信号光の集光面に設けられた開口の大きさを、前記再生信号光の光軸近傍の光のみを透過する大きさに設定するステップと、
前記開口を透過した前記再生参照光の光軸近傍の光の強度に応じて、前記記録媒体の位置を調整するステップとをさらに備える、請求項17または18に記載の情報再生方法。
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