JP2007286621A5 - - Google Patents
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Description
本発明は、ホログラフィック記憶システムの読み出し参照光と記録参照光との間の波長の不整合を補償する方法に関する。さらに本発明は、その方法を実施するホログラフィック記憶システムに関する。
光学記憶媒体の容量を増加させるための一つの考え方は、ホログラフィックデータ記憶を使用することである。この場合、ホログラフィック記憶媒体の表面又は全体積が情報を記憶するために使用され、従来の光学記憶媒体のように、いくつかの層だけが使用されるわけではない。さらに、単一ビットを記憶する代わりに、データページとしてデータが記憶される。一般的に、データページは明暗パターンのマトリックスからなり、マトリックスは複数ビットをコード化する。このことにより、記憶密度の増加に加え、データ速度の向上も実現可能である。ホログラフィックデータ記憶の更なる利点の一つは、例えば、二つのビームの間で角度を変えたり、シフト又は波長マルチプレクサなどを使用したりすることによって、同一の体積に複数のデータを記憶する可能性である。
ホログラフィックデータ記憶では、二つのコヒーレントなレーザビームの重ね合わせによって形成された干渉縞を記録することによって、デジタルデータが記憶される。二つのレーザ光のうちの一つのビーム、いわるゆ「物体光」は、空間光変調器により変調され、データページの形で記録されるべき情報を運ぶ。第二のビームは、参照光としての機能を果たす。干渉縞は、記憶材料の特性変化の原因となり、その変更は干渉縞の局部的な強度に依存する。記録されたホログラムの読み出しは、記録時と同じ条件を使用して参照光をホログラムに照射することにより実行される。これにより、記録された物体光が再生される。一つのホログラフィック記憶アプローチによると、再生された物体光が、透過により読み出される(透過タイプのホログラフィック記憶媒体)。このアプローチでは、光学システムがホログラフィック記憶媒体の両面に必要である。異なるアプローチでは、再生された物体光を反射で読み出す(反射タイプのホログラフィック記憶媒体)。この場合、単一の光学システムだけが必要である。この目的のため、ホログラフィック記憶媒体の後側は、ミラー層でコートされている。再生された物体光は、このミラー層により反射され、記録の際と同じ側から読み出される。
波長の多重化の可能性が既に示しているように、ホログラフィック記憶システムは、波長のシフトに対して非常に敏感である。最適な読み出し性能のために、参照光は、記録時に使用された波長と同じ波長を読み出し時にも有する。しかし、ホログラフィック記憶媒体が、記録に使用されたシステムとは異なる記憶システムで読み出されるとき、波長の不整合が起こりやすくなる。さらに、同じホログラフィックシステムでさえも、エージング効果、気温の変化等によって、波長の変化が起こる。
特許文献1(国際公開第2005/036538号パンフレット)は、波長アドレスホログラムを記録するホログラフィック記憶媒体を開示する。波長アドレスホログラムは、記録に使用された波長の情報を含む。波長アドレスホログラムは、記録参照光と読み出し参照光との間の波長の不整合を決定するために使用され得る。しかし、その不整合をどのように補償するかという情報は与えない。
上述の問題を解決するために、特許文献2(国際公開第97/02563号パンフレット)は、記録に使用された波長と異なる波長でホログラムを読み出すことのできるホログラフィック記憶システムを開示する。これは、ホログラフィック記憶媒体に対する読み出し参照光の入射角度を調整することにより実行される。
国際公開第2005/036538号パンフレット
国際公開第97/02563号パンフレット
本発明の目的は、光学ホログラフィック記憶システムでレーザ光源の波長のシフトを少なくとも部分的に補償する更なる方法を提案することである。本発明の更なる目的は、この補償方法が実行されるホログラフィック記憶システムを提案することである。
本発明によると、この目的は、ホログラフィック記憶システムで、読み出し参照光と記録参照光との間の波長の不整合を補償する方法によって実現され、この方法は、
波長の不整合を決定するステップと、
決定された波長の不整合に基づいて、読み出し参照光をデフォーカスすること、又は対物レンズの焦点距離を調節することによって、ホログラフィック記憶媒体に対して少なくとも一部の読み出し参照光の方向を調整するステップを有する。
波長の不整合を決定するステップと、
決定された波長の不整合に基づいて、読み出し参照光をデフォーカスすること、又は対物レンズの焦点距離を調節することによって、ホログラフィック記憶媒体に対して少なくとも一部の読み出し参照光の方向を調整するステップを有する。
前記補償方法を実行するホログラフィック記憶システムは、読み出し参照光を生成する光源と、ホログラフィック記憶媒体に読み出し参照光の焦点を合わせる対物レンズと、波長不整合決定ユニットと、決定された波長の不整合に基づいて、読み出し参照光をデフォーカスすること、又は対物レンズの焦点距離を調節することによって、ホログラフィック記憶媒体に対して少なくとも一部の読み出し参照光の方向を調整する波長不整合補正素子とを有する。
この解決には、レーザ光源の波長安定性に関する要求が緩和されるという利点がある。ホログラフィック記憶媒体が異なるホログラフィック記憶システムで使用される場合、これは特に有利である。この方法は、同一線上の光学機構に関して特に興味深い。というのは、この場合、検出器上の読み出しデータページのひずみも軽減されるからである。波長の不整合は、好ましくは、読み出しを開始する前に一度だけ静的にか、または読み出し中に動的に測定される。好ましくは、記録に使用された波長に関する情報が、そのホログラフィック記憶媒体に記憶される。
好ましくは、対物レンズの焦点距離は、読み出し参照光のビームパスに配置された可変焦点距離の追加のレンズ、望遠鏡又は回折光学素子によって調整される。このようにして、最低限の追加光学素子だけが必要とされる。
対物レンズの焦点距離を調整するために追加の光学素子を使用する代わりに、可変焦点距離の対物レンズを使用することも同様に可能である。この場合、ビームパス上に追加の光学素子は必要なく、費用を削減し、光学機構を最小にすることができる。
好ましくは、ホログラフィック記憶媒体と対物レンズとの距離は、対物レンズの焦点距離の変化に基づいて調整される。このことは、再生された物体光のための検出器の画像収差が最小化されることを確実にする。
より良く理解するため、本発明は図面を参照にして、以下の説明でより詳細に説明される。本発明は、この典型的な実施形態に限定されず、また、特定の特徴が本発明の請求の範囲を逸脱しない範囲で、適切に組み合わされる及び/又は改良され得る。
ホログラフィックデータ記憶では、二つのコヒーレントなレーザビームの重ね合わせにより生成された干渉縞を記録することにより、デジタルデータが記憶される。ホログラフィック記憶システムで使用されるホログラフィックピックアップ1の典型的な構成を図1は示す。コヒーレント光の光源、例えばレーザダイオード2は、光ビーム3を発し、光ビームはコリメートレンズ4によりコリメートされる。光ビーム3は、その後二つの別個の光ビーム7、8に分けられる。実施形態では、第一のビームスプリッタ5を使用して、光ビーム3の分割が実現される。しかし、この目的のために、他の光学コンポーネントを使用することも同様に可能である。空間光変調器(SLM)6は、二つのビームのうちの一つ、いわゆる「物体光」7を変調し、二次元のデータパターンをインプリントする。物体光7と更なるビーム、いわゆる「記録参照光」8との両方が、対物レンズ9によって、ホログラフィック記憶媒体10、例えばホログラフィックディスク又はカードに焦点が合わせられる。物体光7と記録参照光8との交差部で、干渉縞が現れ、干渉縞はホログラフィック記憶媒体10の感光性の層に記録される。
記憶されたデータは、読み出し参照光8’のみを、記録されたホログラムに照射することにより、ホログラフィック記憶媒体10から読み出される。読み出し参照光8’はホログラム構造により回折され、元の物体光7のコピーである再生された物体光11を作り出す。この再生された物体光11は、対物レンズ9によりコリメートされ、第二のビームスプリッタ12により2次元アレイ検出器13、例えば、CCDアレイ上へ向けられる。アレイ検出器13は、記録されたデータの再生を可能にする。記録参照光8と比較して、読み出し参照光8’の波長偏移を補償するために、ホログラフィックデータ記憶システム1は、波長不整合補償素子14及び波長不整合決定ユニット18とを含む。好ましくは、波長不整合決定ユニット18は、読み出し参照光8’の波長を決定し、この波長をホログラフィック記憶媒体10に記録された記録参照光8の波長に関する情報と比較する。もちろん、波長不整合決定ユニット18は、波長の不整合を測るために他の方法を用いても良い。
図2は、対物レンズ9を用いて、ホログラフィック記憶媒体10に記録参照光8及び物体光7の焦点を合わせることに関する典型的なホログラフィック記憶システムのより詳細な図を示す。二つの光7,8は、ホログラフィック記憶媒体10の記憶層16内で、対物レンズ9のフーリエ面内又はその近傍で干渉する。記憶されたデータの読み出し中に、媒体10は、読み出し参照光8’のみで照射される。再生された物体光11は、バッファ層(図示無し)を通過し、ミラー層17によって反射され、バッファ層、記憶層16及びカバー層15を通過し、対物レンズ9によりコリメートされる。補正素子14が対物レンズ9の近くに選択的に配置される。さらに、対物レンズ9は補正素子14の一部又は補正素子14であることも可能である。好ましくは、補正素子14は可変焦点距離のレンズ、望遠鏡、回折光学素子又は対物レンズ9そのものである。
図3は、(記録又は読み出し)参照光8、8’及び物体光7の対物レンズ9上の位置を示す。図3aは、図1及び図2の典型的なホログラフィック記憶システム1の場合を示し、図3bは参照光8、8’が対物レンズ9の円領域の中央に位置し、物体光7が対物レンズ9の周辺のリング型の領域に位置する場合を示す。
記録時に使用された波長と異なる波長でホログラムが読み出されるとき、体積ホログラムの回折効率は低下する。同時に、物体光の品質は、光学収差に関して低下する。この状況は、波長の不整合として知られる。
図4aから図4cは、波長λ1で記録するとき(図4a)、より長い波長λ2で補正なく読み出すとき(図4b)、及びより長い波長λ2で補正して読み出すとき(図4c)の状態のk−球体の表示を示す。図において、k−球体はユニットk−球体に標準化されている。物体光7及び参照光8は、平面波と考えられる。記録中、波動ベクトルR1(参照光)及びS1(物体光)は、格子ベクトルG1を生成する。図4bで見られるように、格子構造を異なる波長(この実施形態の場合、より長い波長)を有する波動ベクトルR2で読み出すことは、再生された物体光S2のブラッグ不整合Bをもたらす。本発明によると、波動ベクトルR2の方向は、結果として生じる再生された物体光S2=R2+G1がブラッグの式を満足して、ブラッグ不整合がゼロになるように修正される。この場合、再生された物体光S2の方向もまた修正される。
本発明の第一の実施形態によると、波動ベクトルR2の方向の修正は、以下の式に従って、対物レンズ9の焦点距離を変更することにより実行される。
この式では、fiは補正素子14及び対物レンズ9の組み合わせによる実効焦点距離である。下付き文字1及び2は、元の波長λ1及びシフトされた波長λ2を示す。焦点距離の変更は、可変焦点距離の追加のレンズ、望遠鏡又は回折光学素子によって、選択的に実現される。対物レンズ9として、可変焦点距離のレンズを使用することも可能である。
焦点距離が修正されるとき、好ましくはホログラフィック記憶媒体10と対物レンズ9との間の距離もまた、焦点面がホログラフィック記憶媒体10の反射層17に位置するように、修正される。このことは、焦点距離f1がf2に修正されれば、対物レンズ9と反射層17との間の距離もまた、f1からf2へ修正されることを意味する。
図4で示されるk−球体の表示から、波長選択性が、簡単に導き出され得る。波長選択性は、回折効率が最初のゼロに達するときの、読み出し波長と記憶波長との差異と定義される。理論上、これは、
の場合である。ここでΔλ=λ2−λ1、θsは(再生された)物体光の角度、θfは参照光の角度及びLはホログラムの厚みである。ホログラムの厚みL=200μm及び10°の角度θs及びθfに対して、これは、400nmの記録波長に対してΔλ=13nmの選択性という結果になる。
図5は、シフト多重化の実施例として使用される球面記録参照光8の場合のk−球体の図を示す。球面記録参照光8は、異なる角度を有する平面波の合計として理解される。図5aの図は、平面波のこの合計の三つの典型的な平面波R1,iを示す。結果として生じる格子ベクトルは、短い波線G1,iで示される。
同じ波長でホログラムを読み出すとき、各平面波、例えば、「中央」の格子ベクトルを記録した平面波は、全ての記憶された格子ベクトルを同時に読み出す。しかし、他の全ての格子のブラッグ不整合により、「中央」の格子だけが、図5bに示すように、高い回折効率で読み出される。
異なる波長で読み出す場合の状態を図6に示す。図6aは、より長い波長λ2の場合を示し、図6bは、より短い波長λ2の場合を示す。読み出し参照光8’は異なる平面波からなるので、格子のうちの一つに対してブラッグ条件を満たす一つの平面波が常にある。しかし、正しい波長λ2=λ1で読み出す場合とは対照的に、再生された物体光11はいくつかの問題を示す。
1.再生された物体光11の角度は、元の物体光7の角度と異なる。
2.格子ベクトルG1,iがk−球体の同じポイントで合流しないので、再生された物体光11は、単一平面波だけでなく、異なる角度を有する平面波の組からなる。これにより、再生された物体光11の収差が起こる。この点に関するより詳細な説明は、下記の通りである。
3.すべての必要な参照光の角度が利用可能なわけではないので、すべての格子G 1,i 、を異なる波長で読み出せない。図6では、第二の波長(実線)の参照光R2,i及び第一の波長の参照光R1,iの扇形は、完全に重なり合わない。従って、全体の回折効率が低下する。
1.再生された物体光11の角度は、元の物体光7の角度と異なる。
2.格子ベクトルG1,iがk−球体の同じポイントで合流しないので、再生された物体光11は、単一平面波だけでなく、異なる角度を有する平面波の組からなる。これにより、再生された物体光11の収差が起こる。この点に関するより詳細な説明は、下記の通りである。
3.すべての必要な参照光の角度が利用可能なわけではないので、すべての格子G 1,i 、を異なる波長で読み出せない。図6では、第二の波長(実線)の参照光R2,i及び第一の波長の参照光R1,iの扇形は、完全に重なり合わない。従って、全体の回折効率が低下する。
図7は、球面記録参照光及び読み出し参照光を備えたセットアップのビーム伝搬シミュレーションから得られる回折効率η(再生された信号光の強さ)の波長依存状態を示す。パラメータは次の通りである。
λ1=405nm
n=1.5、Δn=0.00002
ホログラムの厚さ:d=200μm
ホログラムの中心から球面波の基点までの距離:z=500μm
読み出し参照光の開口数:NA=0.30, 0.4
物体光の角度(ホログラフィック記憶媒体の外側において):θ=10°
λ1=405nm
n=1.5、Δn=0.00002
ホログラムの厚さ:d=200μm
ホログラムの中心から球面波の基点までの距離:z=500μm
読み出し参照光の開口数:NA=0.30, 0.4
物体光の角度(ホログラフィック記憶媒体の外側において):θ=10°
このように、開口数が大きいと、より高い波長選択性が得られる。
回折効率ηは別として、回折された光の収差を研究することもまた興味深い。上述したように、波長の不整合があれば、再生されたビームは、平面波と異なる。従って、検出器にイメージされた単一のSLM画素の信号ビームを示すピークは、波長の不整合がある場合、ゆがめられてしまう。これは、検出器にイメージされたSLMの近隣の画素間でのクロストークを増加させる負の影響をもたらす。
図8は、Δλ=−50nm(図8a)、Δλ=−25nm(図8b)、Δλ=0nm(図8c)、及びΔλ=+20nm(図8d)である四つの異なる波長の不整合の回折ピークの領域を示す。シミュレーションは、図7のNA=0.3であるパラメータに基づいている。予想通り、波長の差異が大きい場合、ピークは大きな歪みを示す。ピークの不鮮明さによって、既に比較的小さな波長の不整合が生じているので、ビームの歪みは、ホログラムを読み出すことにおいて、回折効率が低いことよりも重大なこととなる。
図6のk−球体の図を参考にして説明されるように、波長の不整合は、再生された平面波の「扇形」の原因となる。本発明の更なる実施形態によると、読み出し参照光8’は、波長の不整合から起こる収差を補償するために、焦点がデフォーカスされる。図9では、異なるデフォーカス値、つまり、球面参照波の基点が異なる距離zreadに対して、Δλ=−25nmの波長の不整合で読み出されるホログラムの回折ピークが示される。例示の距離zreadはzread=480μm(図9a)、zread=500μm(図9b)、zread=520μm(図9c)、及びzread=540μm(図9d)である。それぞれ−20μm、0μm、+20μm、及び+40μmの公称位置からのオフセットに対応している。ホログラムが、zread=500μmで記録されたとき、正しい焦点の代わりに、焦点がzread=520μmに調節されると、回折ピークは、シャープになる。
このことは、球面読み出し参照光8’を生成するレンズ9をz方向に偏移させることにより、波長の不整合が補正され得ることを意味する。言い換えれば、波長の不整合により起こるビームの歪みは、読み出し参照光8’をデフォーカスすることにより補正される。このことは、焦点サーボ自体を用いて、選択的に行われる。最適なピークの形を実現するためにレンズ9の偏移が、自動的に調整できるように、好ましくは、追加エラー信号が、検出器イメージから生成される。もちろん、追加光学素子が、デフォーカスのために使用されてもよい。
図10は、z方向のシフトΔzreadに依存する回折効率ηを示す。波長の不整合が読み出し参照光8’のzシフトにより補償されると、回折効率ηの合計も、増加することが分かる。
図11では、本発明による補償方法が、概略的に示される。第一のステップ20では、波長の不整合Δλが決定される。次のステップ21では、決定された波長の不整合Δλに必要な補償が決定される。波長の不整合Δλは、読み出し参照光8’をデフォーカスすること(ステップ22)によって、又は対物レンズ9の焦点距離を調整すること(ステップ23)によって補償される。
1 ホログラフィック記憶システム
2 レーザダイオード
3 光ビーム
4 コリメートレンズ
5 第一のビームスプリッタ
6 空間光変調器
7 物体光
8 記録参照光
8’ 読み出し参照光
9 対物レンズ
10 ホログラフィック記憶媒体
11 再生された物体光
12 第二のビームスプリッタ
13 2次元アレイ検出器
14 波長不整合補正素子
15 カバー層
16 記憶層
17 ミラー層
18 波長不整合決定ユニット
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9 対物レンズ
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11 再生された物体光
12 第二のビームスプリッタ
13 2次元アレイ検出器
14 波長不整合補正素子
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