JP4382197B2 - 水洗い式の電気かみそり - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、内刃およびその周辺部を水洗い清掃できる電気かみそりに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の電気かみそりにおいては、外刃ホルダーをかみそりヘッドから取り外し、内刃を露出した状態で水中に浸し、あるいは流水を内刃の周辺に流し掛けながら、内刃や毛屑室に付着した毛屑を洗い流す。水洗い専用のキャップを外刃ホルダーの代わりに装着して、キャップ内面に設けたブラシを内刃に接当した状態で水洗いを行うようにした電気かみそりもある(実開昭58−174068号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
水洗い式の電気かみそりは、内刃や毛屑室に付着した毛屑を水で洗い流せるので、かみそりヘッドの手入れの手間を軽減できるうえ、清掃時に毛屑が周辺に飛び散ることもないので衛生的である。とくに、蛇口から噴出する水流を内刃周辺に流し掛けながらクリーニングを行うと、刃面等に付着した皮脂等を水流の衝突衝撃によって剥離除去できるうえ、ブラシ毛の間に詰まった毛屑も同時に洗い流すことができる。しかし、噴出する水流をかみそりヘッドに満遍なく当てるには、電気かみそりを上下に反転し、あるいは横向きにすることなど、水流に対して電気かみそりの姿勢を頻繁に変向する必要があり、煩わしい。
【0004】
水洗い専用キャップを用いるクリーニング形態においては、噴出する水中の勢いがキャップで削がれるため、水流の衝突衝撃によるクリーニング作用を期待できない。この種のキャップは、常態においてかみそりヘッドから取り外して保管する必要があり、その使用頻度が低いこともあって、保管場所を忘れたり、誤って廃棄してしまうなど紛失しやすい不利もある。
【0005】
この発明の目的は、蛇口等から噴出する水流を内刃の裏面側へ変向案内でき、従って、電気かみそりの姿勢を頻繁に変向する必要もなく、内刃や毛屑室に付着した毛屑や皮脂等をより短い時間できれいに除去できる水洗い式の電気かみそりを提供することにある。
【0006】
この発明の他の目的は、内刃用の清掃具を常装していて、通常のかみそり使用時には清掃具がかみそり本体の外面に待機格納され、必要時に限って清掃体を内刃に接触させ、内刃の刃面に付着した毛屑や皮脂を効果的に除去できる水洗い可能な電気かみそりを提供することにある。
この発明の他の目的は、内刃駆動用のギヤ伝動機構が組み込まれているギヤシャーシを利用して、水流を内刃の裏面側へ変向案内できる水洗い可能な電気かみそりを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明の電気かみそりは、かみそり本体1の上端のヘッド4に、モータ動力で駆動される内刃3と、外刃6を支持し、ヘッド部4に対して着脱自在に装着される外刃ホルダー2とが設けてある。内刃3とヘッド4との間には、切断された毛屑を収容する空所Sが設けられている。空所Sに臨むヘッド部4の上面に、空所Sの前面から流入する水流を内刃3の周面裏側へ向かって変向案内するガイド部Gが内刃3に近接して設けてある。このガイド部Gは、ヘッド部4の後端に設けたガイド体31を含む。ヘッド部4の背面側に内刃3用の清掃具が配置してある。清掃具は、ガイド体31で軸支される支持アーム21と、支持アーム21で上下に揺動操作される清掃体20と、清掃体20の外面を覆うキャップ状のカバー22とを含む。支持アーム21は、清掃体20が内刃3の周面に外接する清掃位置と、清掃体20およびカバー22がヘッド部3の背面の格納部37に待機格納される待機位置とに、上下に反転揺動可能にガイド体31で軸支する。
【0008】
上記のガイド部Gは複数個のガイド体30・31で構成する。
【0009】
ガイド部Gはヘッド部4の後端に設けたガイド体31と、ガイド体31の上端に設けられる補助ガイド体33を含む。
【0010】
ガイド部Gは、ヘッド部4の上面に沿って空所Sの前面から後面へ向かって上り傾斜状に配置されるガイド体30を含む。
【0011】
ガイド部Gはヘッド部4の上面に沿って空所Sの左右両側に配置されるサイドガイド32を含む。
【0012】
ガイド部Gは、ヘッド部4の後端に立設される後段ガイド体31と、空所Sの前面から後面へ向かって上り傾斜状に湾曲する前段ガイド体30を含む。
【0014】
外刃ホルダー2をヘッド部4に装着した状態において、ガイド体31より前側の空所Sおよび内刃3の外面を、外刃ホルダー2で覆う。
【0015】
外刃ホルダー2の背面開口の左右側縁に嵌合リブ55を突設し、ガイド体31の両側端に、嵌合リブ55をスライド案内するガイド壁54を設ける。
【0016】
格納部37に待機格納したカバー22は、カバー22の内面上部とガイド体31との間に設けた係止ロック39と、カバー22の外面下部と格納部37の底面との間に設けた係合ロック40とで待機保持する。また、支持アーム21は補助ガイド体33を兼ねている。
【0017】
支持アーム21は補助ガイド体33を兼ねている。また、内刃3を回転自在に軸支する左右一対の内刃支持枠5は、サイドガイド32を兼ねている。
【0018】
ヘッド部4の後端に設けたガイド体31の左右両端と、左右一対の内刃支持枠5とを隣接接当し、ガイド体31と内刃支持枠5とが相互に補強体として作用し合うようにする。
【0019】
内刃3の下周面と対向するヘッド部4に空所Sの前面から後面へ向かって上り傾斜する前段ガイド体31を設ける。
【0020】
ガイド部Gは前段ガイド体30と後段ガイド体31とを含んでいる。前段ガイド体30は後段ガイド体31に近付くほど曲率半径が小さな連続湾曲面で形成する。
【0021】
【作用および発明の効果】
空所Sに臨むヘッド部4の上面にガイド部Gを設け、図11に示すように水洗い状態において空所Sの前面から流入する水流をガイド部Gで変向案内して、内刃3を周面裏側に水流を送給するので、水洗い時に電気かみそりを上下反転し、あるいは横向きにする必要もなく、内刃3や空所Sの周辺壁に付着した毛屑や皮脂等を、短時間で確実に清掃除去できる。
【0022】
ガイド部Gを複数個のガイド体30・31で構成すると、空所Sに流れ込んだ水流を、内刃3の周面裏側へ的確に変向案内できるうえ、変向された水流の向きや勢いを多様化して、内刃3やその周辺に付着した毛屑や皮脂等を、変向水流の水撃作用によって洗い落とすことができる。
【0023】
ヘッド部4の後端のガイド体31と、ガイド体31の上端に設けた補助ガイド体33とを含んで構成したガイド部Gによれば、ガイド体31で変向案内された水流の最終的な指向方向を、補助ガイド体33によってさらに厳密に規定できる。従って、空所Sに流し込まれる水量が少ない場合にも、内刃3の周面裏側へ向かって水流を的確に変向案内できる。
【0024】
空所Sの後面へ向かって上り傾斜状に配置したガイド体30によれば、空所Sを通過する水流の向きを徐々に滑らかに変向できるので、水流の勢いがガイド体30によって削がれるのを抑止し、その分だけ水流の衝突作用による毛屑や皮脂等の剥離効果を向上できる。
【0025】
空所Sの左右両側にサイドガイド32を設けたガイド部構造によれば、空所S内を通過する水流が、左右側方から空所へ流れ落ちるのをサイドガイド32によって阻止できるので、内刃3の周面裏側へ回り込む水流の量を増加し、その分だけ効果的な水洗い洗浄を行える。
【0026】
後面へ向かって上り傾斜状に湾曲する前段ガイド体30と、後段ガイド体31とを備えているガイド部Gによれば、空所Sへ流入する水流を前段ガイド体30で徐々に変向案内した後、後段ガイド体31で内刃3の周面裏側へ向かって指向させることができるので、水流の勢いを最後まで保つことができ、その分だけ内刃3等の水洗い清掃を確実に行える。
【0027】
清掃具を備えている電気かみそりにおいては、清掃体20を内刃3の周面に外接した状態で水洗い清掃を行うことにより、内刃3と清掃体20との相対運動によって、内刃3に付着した毛屑や皮脂を強制的に掻き落とすことができるので、内刃3の清掃を確実にかつ迅速に行える。支持アーム21を上下に揺動反転することにより、清掃体20をこれが内刃3に接触する清掃位置とヘッド部4の背面の待機位置とに変位操作できるので、内刃3の清掃が必要な状態に限って清掃体20を内刃3に接触でき、通常の使用時には、清掃体20、カバー22および支持アーム21を、邪魔にならない状態で待機格納できる。
【0028】
内刃支持枠5より後方にガイド31を突設し、ガイド体31より前方の空所Sおよび内刃3の外面等を外刃ホルダー2で覆うようにした外刃ホルダーの装着形態によれば、ヘッド部4の両側面と前面、およびガイド体31とで外刃ホルダー2を安定した状態でぐらつきなく保持固定できる。とくに、外刃ホルダー2の嵌合リブ55を、ガイド体31の両端のガイド壁54で装着案内する外刃ホルダーの装着形態によれば、外刃ホルダー2の前後方向のぐらつきをよく防止できる。
【0029】
待機位置に格納したカバー22の上下を、ガイド体31とカバー22、および格納部37の底面とカバー22との間に設けた係止ロック39および係合ロック40とで、ロック保持するので、ひげそり時に清掃具が格納位置から外れて遊動するのを防止し、ひげそり動作の邪魔になるのを解消できる。
【0030】
支持アーム21はガイド体31に軸支されて、清掃時には清掃体20が内刃3に外接するように上方揺動している。従って、支持アーム21を補助ガイド体33として利用すると、ガイド部Gの構造が複雑化するのを避けながら、支持アーム21で水流を内刃3へ向かって確実に案内することができる。また、左右一対の内刃支持枠5をサイドガイド32として利用すると、別途サイドガイド32を設ける必要がないので、その分だけヘッド部4の構造を簡素化できる。
【0031】
ヘッド部4の後端に設けたガイド体31と左右一対の内刃支持枠5とを隣接接当させて、それぞれが隣接相手を補強し合うようにしたヘッド構造によれば、例えば、落下衝撃を受けるような場合にも、ガイド体31や内刃支持枠5が破損するのを防止できる。
【0032】
空所Sの下面に後方へ向かって上り傾斜する前段ガイド体30を設け、前段ガイド体30と、これに連続する後段ガイド体31とで、空所Sに流入する水流を内刃3の周面裏側と清掃体20との間へ変向案内する電気かみそりによれば、水流の向きを両ガイド体30・31で協同して変向できるので、内刃3と清掃体20との間に達する水流の勢いが削がれるのを防止し、その分だけ水流による洗浄効果を向上できる。とくに、前段ガイド体30を連続湾曲面で形成し、その曲率半径を後段ガイド体31に近付くほど小さくしたガイド部構造によれば、水流を徐々に滑らかに変向案内できるので、水流の勢いを維持して、水撃作用による洗浄効果をさらに向上できる。
【0033】
【実施例】
図1ないし図11は本発明に係る水洗い式のロータリ式電気かみそりの実施例を示す。図2ないし図6において電気かみそりはかみそり本体1と、その上部のヘッド部4に着脱自在に装着した外刃ホルダー2と、かみそり本体1の背面上部に配置した内刃3用の清掃具などをそなえている。ヘッド部4の上面左右には、左右一対の内刃支持枠5が設けてあり、一対の内刃支持枠5の上端間に、横軸まわりに回転する内刃3が軸支してある。図3に示すように内刃3を駆動するために、かみそり本体1の内部にモータ7と二次電池8とを設けてあり、モータ7の動力はギヤ伝動機構9を介して内刃3に伝わる。ギヤ伝動機構9は、ヘッドケース10と図に向かって右方の内刃支持枠5の内部に組み込んである。図2中、符号11はモータ起動用のスイッチノブである。
【0034】
外刃ホルダー2は上下面が開口する中空枠状に形成してあり、その内面上部に外刃6が装着してある。外刃ホルダー2をヘッド部4に上方から外嵌装着することにより、外刃6が内刃3の上周面に外接する。図4に示すように外刃ホルダー2の背面に隣接する状態で清掃具を配置し、さらにその下側にきわぞり刃ユニット14を配置してある。きわぞり刃ユニット14は、切換ノブ15を上方をスライドすることのより、かみそり本体1に沿う待機位置から、後ろ向きに突出する使用位置へ跳ね上がり揺動できる。
【0035】
図5において清掃具は、ロール状のブラシ(清掃体)20と、ブラシ20を上下に揺動操作する支持アーム21と、清掃時の毛屑等の飛散を防ぐカバー22および支持アーム21に固定した支軸23などで構成する。支持アーム21を支軸23を中心にして上下揺動することによって、ブラシ20は内刃3の回転中心軸と平行な姿勢を維持した状態のままで、内刃3の周面に接触する図の清掃位置(図1の状態)と、かみそり本体1の外面に待機格納される待機位置(図6の状態)とに変位できる。さらに、外刃ホルダー2を装着した状態において、カバー22が外刃6の外面に覆い被さる外刃保護位置(図7の状態)とに変位できるようになっている。
【0036】
図6においてブラシ20は、ねじり合わされた複数の芯線25の間にブラシ毛に一群を挟持固定して円柱状に形成してある。支持アーム21は門形の枠体からなり、一対の腕部の先端寄りにおいて、カバー22を相対揺動自在に軸支している。カバー22は、断面半円形の樋状の主壁26と、主壁26の両側に張り出した側壁27とを一体に形成したプラスチック成形品からなり、両側壁27の内面内方に設けた左右一対の軸受壁24で、ブラシ20を回転自在に軸支する。主壁26の周面前後にはそれぞれ一群の通水口28が通設してある。
【0037】
内刃3とヘッド4との間には、切断された毛屑を収容する空所Sが設けられており、この空所Sに臨むヘッド部4の上面に、空所Sの前面から流入する水流を、内刃3とブラシ20とが接触する位置、即ち内刃3の周面裏側へ向かって変向案内するガイド部Gを設ける。
【0038】
図1においてガイド部Gは、ヘッドケース10の上壁を利用して形成した前段がガイド体(ガイド体)30と、前段ガイド体30に連続してヘッドケース10の上面後部に突設した後段ガイド(ガイド体)31と、これら両ガイド体30・31の左右両側を塞ぐサイドガイド32と、後段ガイド体31の上端の設けた補助ガイド体33とからなる。
【0039】
水流変向時の抵抗を軽減するために、前段ガイド体30は、後段ガイド体31に向かって上り傾斜する逆へ字状の傾斜面壁で形成し、その上端に連続して外刃ホルダー2の背壁を受け止め接当する水平の受面34を設ける。図5に示すように受面34の後縁に立設した左右一対の翼壁35と両翼壁35より上方に突設した中央の軸受壁36とで後段ガイド体31を形成している。先に説明した支持アーム21の支軸23は、軸受壁36に設けた断面C字形の軸受穴に背面側から圧嵌係合される。この後段ガイド体31の背面下方の格納部37に清掃具を待機格納する。
【0040】
サイドガイド32は、ヘッドケース10に嵌め込み固定される左右一対の内刃支持枠5が兼ねていて、その対向内面壁によって空所S内に流入した水流を後段ガイド体31に向かって案内する。各内刃支持枠5をヘッドケース10に組み付けた状態において、それぞれの背面下部は図8に示すように後段ガイド体31の両側前面と密着して互いに補強し合い、それぞれの構造強度を高め合うようにしてある。
【0041】
補助ガイド体33は、清掃具の支持アーム21が兼ねていて、後段ガイド体31で変向された水流を、支持アーム21の前面でさらに変向案内して、内刃3とブラシ20との接触部へと指向させるようにしている。
【0042】
先に説明したように、ブラシ20およびカバー22は支持アーム21を上下に反転揺動させることによって、待機位置と清掃位置、さらに外刃6の外面を覆う外刃保護位置とに変位操作される。これらの各位置において、ブラシ20およびカバー22を遊動不能に位置保持するために、ヘッドケース10、軸受壁36、内刃支持枠5の前面、および外刃ホルダー2の両側上面とカバー22との間にロック構造を設けている。
【0043】
図6において、格納姿勢を保持する第1のロック構造は、係止ロック39と、係合ロック40とからなる。係止ロック39は、軸受壁36の上端後縁に突設した係止リブ41と、カバー22の内面上部に突出形成した係止突起42とからなる。係合ロック40は、カバー22の外面下部に左右の凹み形成した係合凹部43と、格納部37の底面に出没自在に組み付けられた係合ピン44からなる。係合ピン44はばね45で、上方へ突出する向きに進出付勢してある。格納時には、係止突起42を係止リブ41に引っ掛け、その状態のままでカバー22を下方回動操作して、係合凹部43を係合ピン44に係合させる。このとき係合凹部43は、その前面と係止リブ41とを結ぶ線が、カバー22と支持アーム21の連結中心を越えた後に係合ピン44と係合するので、待機格納したカバー22には、後段ガイド体31の側へ引き寄せられる向きの力が作用し、その結果、カバー22を安定した状態で格納姿勢に維持できる。
【0044】
図1において、清掃姿勢を保持する第2のロック構造は、左右の内刃支持枠5の前面上部に設けた突起46と、清掃姿勢に変位した状態において、カバー22の前側内面の両側に設けられる浅い段部47とからなり、段部47を突起46にパチンと嵌め込むことにより、カバー22を清掃位置に保持固定できる。清掃時には、内刃3を回転駆動してブラシ20を連れ回り回転させながら水洗いする。このとき、支持アーム21には、支軸23を中心にとし内刃3から遠ざかる向きのモーメントが作用する。しかし、カバー22と内刃支持枠5との係合点が、ブラシ20と内刃3との中心を結ぶ線より下方に位置しているので、先のモーメントが大きくなればなるほど、突起46と段部47とはより強固に係合し合うので、清掃途中にカバー22が外れるのを確実に防止できる。このとき、カバー22によって安全スイッチがオン操作されるが、そのことは後述する。
【0045】
図4および図7において、外刃保護姿勢を保持する第3ロック構造は、外刃6をアーチ形断面状に保形保持する、左右一対の側枠6aの外面に凹み形成した凹部48と、カバー22の側壁27に設けた弾性変形可能な係合腕49、および係合腕49の下端内面に設けた突起50とで構成する。この突起50を先の凹部48にパチンと嵌め込むことにより、カバー22を外刃保護姿勢に保持して、外刃6が他物と直接衝突を阻止できる。
【0046】
図8に示すように外刃ホルダー2は、前段ガイド体30の前縁に連続する前段壁52と、ヘッドケース10の左右側面53と後段ガイド31の前側面とに被さって、後段ガイド体31より前方の空所Sと、内刃3および内刃支持枠4の外面を覆い隠す。この装着状態をより安定化して外刃ホルダー2をぐらつきなく支持するために、後段ガイド体31の後面両側端に、斜めに傾斜するガイド壁54を形成し、このガイド壁54に対応して、外刃ホルダー2の背面開口左右側縁に嵌合リブ55を設けている。嵌合リブ55をガイド壁54に沿ってスライド係合すると、外刃ホルダー2の全体がガイド壁54でかみそり本体1の背面側へ引き寄せられるので、外刃ホルダー2をヘッド部4に対してぐらつきなく装着できる。この装着状態を維持するために、ヘッドケース10の両側にロック片56を設け、このロック片56と係合するロック解除ボタン57を外刃ホルダー2に設けている。ロック解除ボタン57を押し込み操作して、ロック片56をばねに抗して退入操作すると、外刃ホルダー2をヘッド部から取り外すことができる。
【0047】
外刃ホルダー2をかみそり本体1から取り外した状態でスイッチノブ11をオン操作すると、剥き出しになった内刃3が回転駆動されて危険である。こうした事態を避けるために、スイッチノブ11でオン・オフされる主スイッチとは別に、外刃ホルダー2の着脱に連動してモータ7への給電路をオン・オフする安全スイッチ59を設けておき、外刃ホルダー2を取り外した状態では、安全スイッチ59がオフ状態に切り換わって、内刃3の駆動を阻止できるようにしている。この安全機構を利用して、カバー22が清掃位置に位置保持された状態においてのみ、安全スイッチ59がオン状態に切り換わるようにしている。
【0048】
具体的には、図9に示すように外刃ホルダー2用の受動片60と、カバー22用の受動片61を備えている連動ピース62をヘッドケース10で上下スライド自在に案内し、連動ピース62をばね63で上向きに進出付勢する。連動ピース62の下面には、防水シール64を介して安全スイッチ59をオン・オフ操作する操作片65が設けてある。図8に示すように前者受動片60は受面34の右側上面に突出していて、外刃ホルダー2をヘッド部4に装着した状態において、ばね63に抗して押し込み操作される。また、カバー22用の受動片61は、ギヤ伝動機構9を収容する側の内刃支持枠5の内側面に沿って設けられており、カバー22の段部47を突起46に完全に嵌め込んだ状態において、その上端に突設した受腕61aがカバー22の前側下縁で下向きに押し込み操作される。
【0049】
上記の実施例における清掃体20は、丸軸の周面に布や皮革を螺旋状の巻き付け装着し、あるいは丸軸に細幅帯状の布や皮革の一端を商口植設して形成することができる。また、まる軸の周面にスポンジ状の多孔体を円筒状に巻状して形成することができる。内刃3は前後2列に設けてあってもよい。
【0050】
次に、この発明に包含される変形実施例を図12〜図18に従って説明する。なお、各変形実施例においては、上記の実施例とおなじ部材に同じ符号を付して、その説明を省略した。
【0051】
図12においては、支持アーム21用の軸受壁36より前方に後段ガイド体31を立設し、その上端に斜上向きの補助ガイド体33を設けた。この場合の両ガイド体31・33は、左右の内刃支持枠5間の全長にわたって左右横長に設けてある。補助ガイド体33は、前方へ突出する水平壁、あるいは前下がり状の傾斜壁で形成することができる。
【0052】
図13においては、図12と同様に後段ガイド体31を設けて、その前面に複数個の補助ガイド体33を多段状に設けた。但し、この場合の補助ガイド体33は下段側から上段側へ向かって、前方突出量が徐々の増加するように設ける。
【0053】
図14においては、前段ガイド体30を複数個のガイド体30a・30bで構成した。各ガイド体30a〜30bは、空所Sの前面から後面へ向かうに従って、上方突出量が徐々に増加するように設けた。
【0054】
図15においては、後段ガイド体31をヘッドケース10で出没自在に案内支持し、ヘッドケース10内に設けたばね67で後段ガイド体31進出付勢した。この場合の後段ガイド体31は、外刃ホルダー2をヘッド部4に装着すると、ガイド体の全体がばね67の付勢力に逆らってヘッドケース10内に退入操作され、外刃ホルダー2をヘッド部4から取り外すと、ガイド体の全体がヘッドケース10の上面上方へ進出する。
【0055】
図16においては、前段ガイド体30を連続する湾局面で形成し、後段ガイド体31に近付くほど、湾局面の局率半径を小さく設定して、前面から空所S内へ流入する水流をより滑らかに変向案内できるようにした。
【0056】
この発明は、往復動型の内刃3を備えている電気かみそりに適用することができる。例えば、図17に示すようにヘッド部4の上面後端ガイド体31を突設し、その左右両端に連続して左右一対のサイドガイド32を設ける。この場合のガイド体31の左右幅は内刃3の左右幅と同じか、これより大きく設定する。さらにガイド体31の上下寸法は、内刃3とヘッド部4の上面との間の間隔、即ち空所Sの上下寸法より大きく設定する。
【0057】
図18においては、上記の往復動型の電気かみそりに清掃具を付加した。詳しくは、カバー22の一端をガイド体31の上端に設けた支軸23で揺動自在に軸支し、その内面に内刃3と外接するブラシ20を設けた。この場合のブラシ20は、基台の片面にブラシ毛を植設して形成した。洗浄時のカバー22を保持固定するために、サイドガイド32の前端に突起46を設け、これにカバー内面の段部47を係合できるようにしている。カバー22の前面には通水口68を設ける。不使用時のカバー22はヘッド部4の背面に反転格納できる。なお、ガイド体31の左右両端の背面には、外刃ホルダー2用のガイド壁54が設けてある。
【図面の簡単な説明】
【図1】清掃具を清掃位置に変位した状態の縦断側面図である。
【図2】ロータリー式電気かみそりの正面図である。
【図3】外刃ホルダーを取り外した状態の正面図である。
【図4】清掃具を待機格納した状態の側面図である。
【図5】清掃具の分解斜視図である。
【図6】清掃具を待機格納した状態の縦断側面図である。
【図7】不使用状態における電気かみそりの側面図である。
【図8】外刃ホルダーを取り外した状態の一部破断側面図である。
【図9】安全スイッチの操作構造を示す縦断側面図である。
【図10】ロータリー式電気かみそりの背面図である。
【図11】電気かみそりの洗浄状態を示す一部破断側面図である。
【図12】ガイド体の変形実施例を示す縦断側面図である。
【図13】ガイド体の別の変形実施例を示す縦断側面図である。
【図14】ガイド体の別の変形実施例を示す縦断側面図である。
【図15】ガイド体の別の変形実施例を示す縦断側面図である。
【図16】ガイド体の別の変形実施例を示す縦断側面図である。
【図17】この発明を往復動型の電気かみそりに適用した実施例を示す、かみそりヘッドの正面図と一部破断側面図である。
【図18】往復動型の電気かみそりのさらに別の実施例を示す正面図と側面図である。
【符号の説明】
1 かみそり本体
2 外刃ホルダー
3 内刃
4 ヘッド部
5 内刃支持枠
20 清掃体(ブラシ)
21 支持アーム
22 カバー
24 支軸
30 ガイド体(前段ガイド体)
31 ガイド体(後段ガイド体)
32 サイドガイド
33 補助ガイド体
S 空所
G ガイド部

Claims (14)

  1. かみそり本体(1)の上端のヘッド部(4)に、モータ動力で駆動される内刃(3)と、外刃(6)を支持し、ヘッド部(4)に対して着脱自在に装着される外刃ホルダー(2)とが設けられており、
    内刃(3)とヘッド(4)との間には、切断された毛屑を収容する空所(S)が設けられており、
    空所(S)に臨むヘッド部(4)の上面に、空所(S)の前面から流入する水流を内刃(3)の周面裏側へ向かって変向案内するガイド部(G)が内刃(3)に近接して設けてあり、このガイド部(G)は、ヘッド部(4)の後端に設けたガイド体(31)を含み、
    ヘッド部(4)の背面側に内刃(3)用の清掃具が配置してあり、
    清掃具は、ガイド体(31)で軸支される支持アーム(21)と、支持アーム(21)で上下に揺動操作される清掃体(20)と、清掃体(20)の外面を覆うキャップ状のカバー(22)とを含み、
    支持アーム(21)が、清掃体(20)が内刃(3)の周面に外接する清掃位置と、清掃体(20)およびカバー(22)がヘッド部(3)の背面の格納部(37)に待機格納される待機位置とに、上下に反転揺動可能にガイド体(31)で軸支されていることを特徴とする水洗い式の電気かみそり。
  2. ガイド部(G)が複数個のガイド体(30・31)で構成してある請求項1記載の水洗い式の電気かみそり。
  3. ガイド部(G)がヘッド部(4)の後端に設けたガイド体(31)と、ガイド体(31)の上端に設けられる補助ガイド体(33)を含む請求項1または2記載の水洗い式の電気かみそり。
  4. ガイド部(G)が、ヘッド部(4)の上面に沿って空所(S)の前面から後面へ向かって上り傾斜状に配置されるガイド体(30)を含む請求項1、2または3記載の水洗い式の電気かみそり。
  5. ガイド部(G)が、ヘッド部(4)の上面に沿って空所(S)の左右両側に配置されるサイドガイド(32)を含む請求項1、2、3または4記載の水洗い式の電気かみそり。
  6. ガイド部(G)が、ヘッド部(4)の後端に立設される後段ガイド体(31)と、空所(S)の前面から後面へ向かって上り傾斜状に湾曲する前段ガイド体(30)とを含む請求項1、2、3、4または5記載の水洗い式の電気かみそり。
  7. 外刃ホルダー(2)をヘッド部(4)に装着した状態において、ガイド体(31)より前側の空所Sおよび内刃(3)の外面が、外刃ホルダー(2)で覆われている請求項1乃至6のいずれかに記載の水洗い式の電気かみそり。
  8. 外刃ホルダー(2)の背面開口の左右側縁に嵌合リブ(55)が突設されており、ガイド体(31)の両側端に、嵌合リブ(55)をスライド案内するガイド壁(54)が設けてある請求項1乃至7のいずれかに記載の水洗い式の電気かみそり。
  9. 格納部(37)に待機格納したカバー(22)が、カバー(22)の内面上部とガイド体(31)との間に設けた係止ロック(39)と、カバー(22)の外面下部と格納部(37)の底面との間に設けた係合ロック(40)とで待機保持してある請求項1乃至8のいずれかに記載の水洗い式の電気かみそり。
  10. ガイド部(G)がヘッド部(4)の後端に設けたガイド体(31)と、ガイド体(31)の上端に設けられる補助ガイド体(33)を含み、
    支持アーム(21)が補助ガイド(33)を兼ねている請求項1乃至9のいずれかに記載の水洗い式の電気かみそり。
  11. ガイド部(G)が、ヘッド部(4)の上面に沿って空所(S)の左右両側に配置されるサイドガイド(32)を含み、
    内刃(3)を回転自在に軸支する左右一対の内刃支持枠(5)が、サイドガイド(32)を兼ねている請求項1乃至10のいずれかに記載の水洗い式の電気かみそり。
  12. ヘッド部(4)の後端に設けたガイド体(31)の左右両端と、左右一対の内刃支持枠(5)とが前後に隣接接当されて、ガイド体(31)と内刃支持枠(5)とが相互に補強体として作用し合う請求項1乃至11のいずれかに記載の水洗い式の電気かみそり。
  13. 内刃(3)の下周面と対向するヘッド部(4)に空所(S)の前面から後面へ向って上り傾斜する前段ガイド体(30)が設けてある請求項1乃至12のいずれかに記載の水洗い式の電気かみそり。
  14. ガイド部(G)が前段ガイド体(30)と後段ガイド体(31)とを含んでおり、前段ガイド体(30)が後段ガイド体(31)に近付くほど曲率半径が小さな連続湾曲面で形成してある請求項1乃至13のいずれかに記載の水洗い式の電気かみそり
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