JP4381626B2 - スリットバルブ付きキャップ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、スリットバルブを備えたキャップに関し、該バルブのスリット部分における癒着を防止して内容物の円滑な吐出を有利に実現しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】
化粧料や洗顔料等を収納する容器は、内容物の適量吐出が可能でかつ吐出に際して良好な液切れを可能とするスリットタイプのバルブが使用されている。
【0003】
スリットタイプのバルブは通常、シリコン等、粘着性のある弾性部材からなっており、容器の胴部を加圧して内圧を高め、バルブの中央域に設けた十字状のスリットを瞬時に開放させることにより内容物を適量吐出するよになっている。
【0004】
ところで、従来のバルブは、一旦、内容物がスリット部分を通過すればとくに問題はないものの、その未使用状態では、スリットの対向壁面が相互に密着(癒着)してしまうことがしばしば見受けられ、この状態で内容物を吐出させるべく、容器の胴部を加圧した場合に、スリットが局所的に開放されるため所期しない方向へと内容物が吐出する不具合があった。
【0005】
この点に関して例えば、特開平11−9489号公報には、蓋の内側に凸状構造を設けてこの凸状構造によってスリットバルブをその内方にわずかに押し開くようにしたバルブが提案されていて、これによれば、スリットの癒着を皆無にすることができた。
【0006】
しかしながら、このタイプのバルブは、蓋の凸状構造がバルブのスリットを常に開放した状態にあるため、蓋の凸状構造に内容物が付着するのが避けられず、また、容器の流通時などにおいて液漏れを起こさないとはいいきれないこともあって、バージン性・衛生面で未だ改善の余地が残されていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、内容物の吐出を開始する初期段階であってもスリットを確実に開放して内容物を適量吐出することができる新規なスリットバルブを提案するところにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、容器内に通じる開口を有するキャップ本体と、このキャップ本体の開口に配置され容器胴部の加圧にて容器内の内容物を適量吐出させる粘着性のある弾性体からなるスリットバルブと、このスリットバルブを覆い隠しキャップ本体に着脱自在に保持される蓋体とを備えたスリットバルブ付きキャップであって、
前記キャップ本体に、開口を覆い隠しスリットバルブのスリットを開放状態に保持するバージンタイプのむしり栓を設けたことを特徴とするスリットバルブ付きキャップである。
【0009】
むしり栓は、スリットバルブの全面に接触してスリットを開放する向きに押圧するものとするか、あるいは、スリットバルブに環状に線接触してその部位でスリットを開放する向きに押圧するものとするのが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明をより具体的に説明する。
図1は本発明に従うスリットバルブ付きのキャップを容器の口部に装着した場合について、その断面で示したものである。
【0011】
図において1は容器の口部、2はキャップ本体である。このキャップ本体2は容器内に通じる開口2aを有しており、容器の口部1にねじ止めあるいはアンダーカットによる嵌合にて固定保持することができるようになっている。
【0012】
また、3はキャップ本体2の開口2aに配置されるスリットバルブである。このバルブ3は十字状のスリット3aを備えており、容器の胴部を加圧することにより該スリット3aが瞬時に開閉動作して容器内の内容物を適量吐出させることができるものであって、粘着性のある例えばシリコンゴムの如き弾性体にて構成される。
【0013】
また、4はキャップ本体2にヒンジhを介して揺動可能に連結した蓋体であり、この蓋体4はキャップ本体2の上面全域をスリットバルブ3とともに覆い隠すことができるようになっている。
【0014】
5はキャップ本体2に一体成形されたむしり栓である。このむしり栓5はスリットバルブ3の全面に接触する下向きの凸部5aを有していて、容器の開栓前は図2に示すように該凸部5aがスリットバルブ3のスリット3aを開放してその対向面の癒着を防止する。
【0015】
本発明におけるスリットバルブ3は容器の開栓前はむしり栓5の凸部5aによってスリットが開放状態にあるが、該むしり栓5はキャップ本体2から引きちぎることによって開栓するバージンタイプなので、容器がその流通時に所期しない姿勢に置かれたとしも内容物が漏洩することはない。
【0016】
むしり栓5を引きちぎるのは内容物を取り出すのが前提であるから、むしり栓5を引きちぎったのち、ただちに内容物を吐出させれば、スリットバルブ3が図3の如き状態にあっても癒着が起こることはない。
【0017】
図4は、本発明に従うキャップの他の構成例を示したものである。図4に示したむしり栓5はスリットバルブ3の縁部においてその回りに沿い環状に線接触させその部位で該バルブ3を下向きに押圧するものであって、これによってバルブ3のスリットは開栓前に開放された状態に保たれる。
【0018】
このような構成になるキャップにおいても、むしり栓5を引きちぎったのちにおいては、内容物を少なくとも一度は吐出させていれば、スリット3aが開放状態になくても癒着することはない。
【0019】
【発明の効果】
本発明によれば、むしり栓によってバルブのスリットが常に開放されているため癒着することはないし、また、容器の流通過程で内容物が漏洩することもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に従うキャップの構成説明図である。
【図2】 図1に示したキャップに配置したバルブの平面を示した図である。
【図3】 図1に示したキャップに配置したバルブの平面を示した図である。
【図4】 本発明に従うキャップの他の構成例を示した図である。
【符号の説明】
1 容器の口部
2 キャップ本体
2a 開口
3 スリットバルブ
3a スリット
4 蓋体
5 むしり栓
5a 凸部
h ヒンジ
Claims (3)
- 容器内に通じる開口を有するキャップ本体と、このキャップ本体の開口に配置され容器胴部の加圧にて容器内の内容物を適量吐出させる粘着性のある弾性体からなるスリットバルブと、このスリットバルブを覆い隠しキャップ本体に着脱自在に保持される蓋体とを備えたスリットバルブ付きキャップであって、
前記キャップ本体に、開口を覆い隠しスリットバルブのスリットを開放状態に保持するバージンタイプのむしり栓を設けたことを特徴とするスリットバルブ付きキャップ。 - むしり栓が、スリットバルブの全面に接触してスリットを開放する向きに押圧するものである、請求項1記載のキャップ。
- むしり栓が、スリットバルブに環状に線接触してその部位でスリットを開放する向きに押圧するものである、請求項1記載のキャップ。
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