JP4381426B2 - ファクシミリ装置及びファクシミリ送信方法 - Google Patents

ファクシミリ装置及びファクシミリ送信方法 Download PDF

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Description

本発明は、コンビニエンスストア等の店舗でファクシミリサービスを提供するために設置されているファクシミリ装置及び該装置により実施されるファクシミリ送信方法に関する。
近年、多くのコンビニエンスストア等の店舗で、顧客に有料にてファクシミリサービスが提供されている。顧客にファクシミリサービスを提供するために店舗に設置されているファクシミリ装置は、顧客に使用されるほか、店員の業務に使用されることがある。
店舗に設置されているファクシミリ装置には、利用料を課金するための課金処理装置が備え付けられているものの、それ以外の構成は、一般的なファクシミリ装置と何ら相違しない。したがって、店員が業務のために店舗に設置しているファクシミリ装置を利用してファクシミリ送信を行っている最中に、ファクシミリサービスの利用を目的とした顧客が来店すると、実行中のファクシミリ送信が終了するまで、顧客を待たせなければならなかった。つまり、業務上のファクシミリ装置の利用に対して顧客の利用を優先させることができなかった。
ところで、特許文献1には、ファクシミリ送信中にその送信を中断して、新たなファクシミリ送信を割り込んで送信することができる機能を備えたファクシミリ装置が開示されている。このファクシミリ装置を前記店舗に設置すれば、店舗業務に係るファクシミリ送信中に顧客のファクシミリ送信を割り込むことが可能であり、店舗業務での利用に対して顧客の利用を優先させることができると考えられる。
しかし、特許文献1に係るファクシミリ装置によれば、店舗業務に係るファクシミリ送信に対して顧客のファクシミリ送信を割り込ませることはできるものの、顧客のファクシミリ送信に対して店舗業務に係るファクシミリ送信、或いはその他の顧客のファクシミリ送信を割り込ませてしまうおそれがある。特許文献1のファクシミリ装置が有する割り込み許否設定機能を利用して割込み送信に一定の制限を課して上記問題を解消することも考えられる。すなわち、顧客がファクシミリ装置を使用している時に、設定を割り込み拒否とし、店員がファクシミリ装置を使用している時に、設定を割り込み許可とすれば、上記問題点を解消することができる。
ところが、この場合は、店員又は顧客によって、割込み許否設定の状態を常に確認する必要があり、顧客及び店員の双方にとってファクシミリサービスを利用する際の設定確認が煩雑になるという問題が生じる。万一、確認を怠って意図する割込み許否設定と逆の設定でファクシミリサービスを利用すれば、顧客の利用に対して店舗業務での利用を優先させてしまうこととなる。
また、店舗に設置している従来のファクシミリ装置にはその他の問題もある。例えば、多くのファクシミリ装置は、メモリ送信中にその旨をユーザに知らせるべく、表示部にメモリ送信中である旨のメッセージを表示する機能を備えているが、該機能が顧客の優先的な利用の実質的な妨げとなることがある。つまり、店舗業務に係るファクシミリ送信をメモリ送信にて実行している最中に、顧客が来店しファクシミリ装置の表示部に表示されているメモリ送信中であるとのメッセージを見ると、多くの顧客は、ファクシミリサービスの利用を遠慮し、メモリ送信が終了するまで待機するか、或いは、待ちきれずに顧客が帰ってしまうおそれがある。
特開平9−261443号公報
本発明はかかる問題点を解決すべく創案されたものであり、ファクシミリサービスを利用する顧客及び店員がファクシミリ装置の設定状態を気にすることなく、常に、店舗業務の利用に対し顧客が優先的にファクシミリサービスを利用できるファクシミリ装置及びそのファクシミリ送信方法を提供することを目的とする。
併せて、店舗業務に係るメモリ送信中に顧客が割込み送信を行う際に、顧客にメモリ送信中であることを気付かせずにファクシミリサービスを利用してもらうことができるファクシミリ装置及びそのファクシミリ送信方法を提供することをも目的とする。
上記課題を解決するため、本発明のファクシミリ装置は、ファクシミリサービスの利用について課金処理を実行するか否かを指定するための課金処理要否指定手段と、該手段により課金処理の実行が指定されているとき、課金モードでの送信処理の要求を受付ける一方、同手段により課金処理の実行が指定されていないとき、非課金モードでの送信処理の要求を受付ける送信処理要求受付手段と、非課金モードでの送信処理中に、割込み送信処理の要求があったとき、実行中の送信処理を中断して要求される割込み送信処理を実行する割込み制御手段と、を備える。
このファクシミリ装置によれば、店員が業務上利用する非課金モードでの送信処理中に、顧客の利用に係る割込み送信処理の要求があったとき、業務上の利用に係る実行中の送信処理を中断して要求される顧客の割込み送信処理が実行されるので、常に、店舗業務の利用に対し顧客のファクシミリサービスの利用が優先される。また、課金処理を行うか否かを指定するための操作は店舗に設置されるファクシミリ装置では必ず行われている操作であるので、課金処理の指定操作さえ確実に行われれば、顧客及び店員はファクシミリ装置の設定状態を気にすることなく、常に、店員の利用に対して、顧客の利用を優先させることができる。
また、本発明のファクシミリ装置は、割込み制御手段が、課金モードでの送信処理中に、割込み送信処理の要求があっても、実行中の送信処理を続行するものである。
このファクシミリ装置によれば、顧客の利用に係る課金モードでの送信処理中に、割込み送信処理の要求があっても、顧客の利用に係る実行中の送信処理が続行されるので、顧客がファクシミリサービスを利用している時に店員や他の顧客が割込んでファクシミリ送信をすることができない。
また、本発明のファクシミリ装置は、ファクシミリサービスの利用について課金処理を実行するか否かを指定するための課金処理要否指定手段と、該手段により課金処理の実行が指定されているとき、課金モードでのメモリ送信処理の要求を受付ける一方、同手段により課金処理の実行が指定されていないとき、非課金モードでのメモリ送信処理の要求を受付ける送信処理要求受付手段と、メモリ送信ジョブの実行中に、常にメモリ送信ジョブの予約状況を監視する予約状況監視手段と、前記予約状況監視手段が、実行中のメモリ送信ジョブより優先度の高いメモリ送信ジョブを発見した場合に、実行中のメモリ送信処理を中断して発見された前記優先度の高いメモリ送信ジョブを割込んで実行する割込み制御手段と、を備えており、前記割込み制御手段は、非課金モードでのメモリ送信ジョブの優先度よりも課金モードでのメモリ送信ジョブの優先度を高いとみなして制御するものである。
このファクシミリ装置によれば、店員が業務上利用する非課金モードでのメモリ送信中に、顧客がメモリ送信のための操作を行った場合、優先度の低い非課金モードでのメモリ送信(店舗業務の利用に係るメモリ送信)が中断され、優先度の高い課金モードでのメモリ送信(顧客の利用に係るメモリ送信)が実行される。このため、常に、店舗業務の利用に対し顧客が優先的にファクシミリサービスを利用できる。また、課金処理を行うか否かを指定するための操作は店舗に設置されるファクシミリ装置において必ず行われている操作であるので、課金処理の指定操作さえ確実に行えば、顧客及び店員は、ファクシミリ装置の設定状態を気にすることなく、常に、店員の利用に対して、顧客の利用を優先させることができる。さらにまた、顧客のメモリ送信処理の割込みは、顧客の特別な操作を必要とせず、自動的に行われるため、顧客は快適に割込み機能を利用できる。
また、本発明のファクシミリ装置は、前記割込み制御手段が、中断された前記メモリ送信処理により送信することができなかった未送信頁のデータをメモリ送信処理するためのメモリ送信ジョブを生成するものである。
このファクシミリ装置によれば、店員のメモリ送信に対して顧客のメモリ送信が割込んで処理されても、中断された店員のメモリ送信により送信することができなかった未送信頁が後に自動的送信されるので、店員は未送信頁の再送信のための操作に煩わされることがなくなる。
また、本発明のファクシミリ装置は、前記割込み制御手段が中断された前記メモリ送信処理により送信された送信済頁のデータを削除するものである。このファクシミリ装置によれば、メモリ等の記憶資源の節約が図られる。
また、本発明のファクシミリ装置は、前記送信処理要求受付手段が非課金モードでの送信処理要求を受付ける状態にある場合に限り、非課金モードでのメモリ送信ジョブの実行中にメモリ送信中である旨の報知を行う手段を更に備えるものである。
このファクシミリ装置によれば、店舗業務の利用に係るメモリ送信中に、店員がファクシミリサービスを利用する際には、メモリ送信中であることを容易に把握でき、併せて、顧客が割込み送信を行う際には、顧客にメモリ送信中であることを気付かせずにファクシミリサービスを利用してもらうことができる。
また、本発明のファクシミリ送信方法は、ファクシミリサービスの利用について課金処理を実行するか否かを指定するステップと、課金処理の実行が指定されているとき、課金モードでのメモリ送信処理の要求を受付ける一方、課金処理の実行が指定されていないとき、非課金モードでのメモリ送信処理の要求を受付けるステップと、メモリ送信ジョブの実行中に、常にメモリ送信ジョブの予約状況を監視するステップと、実行中のメモリ送信ジョブより優先度の高いメモリ送信ジョブが前記監視により発見された場合に、実行中のメモリ送信処理を中断して発見された前記優先度の高いメモリ送信ジョブを割込んで実行するステップと、を備えており、前記非課金モードでのメモリ送信ジョブの優先度よりも前記課金モードでのメモリ送信ジョブの優先度が高いとみなされて制御されるものである。
また、本発明のファクシミリ送信方法は、中断された前記メモリ送信処理により送信することができなかった未送信頁のデータをメモリ送信処理するためのメモリ送信ジョブを生成するステップを更に含むものである。
また、本発明のファクシミリ送信方法は、中断された前記メモリ送信処理により送信された送信済頁のデータを削除するステップを更に含むものである。
また、本発明のファクシミリ送信方法は、非課金モードでの送信処理要求を受付ける状態にある場合に限り、非課金モードでのメモリ送信ジョブの実行中にメモリ送信中である旨の報知を行うステップを更に含むものである。
これらのファクシミリ送信方法によれば、前述したファクシミリ装置と同様の作用効果が奏される。
本発明によれば、ファクシミリサービスを利用する顧客及び店員がファクシミリ装置の設定状態を気にすることなく、常に、店舗業務の利用に対し顧客が優先的にファクシミリサービスを利用できる。併せて、店舗業務に係るメモリ送信中に顧客が割込み送信を行う際に、顧客にメモリ送信中であることを気付かせずにファクシミリサービスを利用してもらうことができ、顧客が他人の原稿がメモリ送信中であることに気付いてファクシミリサービスの利用を遠慮したり、混乱したりすることを避けることができる。この結果、顧客に待たせることを極力無くしつつ、店舗業務でも使用できるファクシミリ装置及びファクシミリ送信方法を実現でき、ひいては、顧客に対するサービスの向上を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。本発明の実施の形態におけるファクシミリ装置は、例えばコンビニエンスストアなど、ファクシミリサービスを有料にて提供している場所(以下「販売店」ともいう。)に設置されて使用される。
本発明の実施の形態におけるファクシミリ装置として複合機型のファクシミリ装置を例に挙げて説明するが、本発明はファクシミリ送信機能を有する物であれば、これに限らず適用できる。つまり、複合機型のファクシミリ装置に限らず、ファクシミリ通信機能のみを有するファクシミリ装置、ファクシミリクライアント/サーバシステムなどにも適用できる。
本発明の実施の形態におけるファクシミリ装置は、送信処理のモードとして、顧客が販売店に利用料を支払う場合に機能させる課金モードと、店員等が利用料を支払わない場合に機能させる非課金モードとを有する。これらのモードの設定などについては後に詳述する。
課金モードでの送信処理が行われる場合は、送信処理とともにファクシミリ装置内で課金処理が実行され、算出された課金情報がLANを通じて接続されたPOSシステム端末(不図示)へ送出される。なお、ファクシミリ装置に入金装置を備え付けておき、課金情報を入金装置へ送出し、入金装置(不図示)が課金情報に基づいて、顧客が入金すべき利用料を表示するように構成してもよい。
なお、本明細書及び特許請求の範囲においては、送信処理には送信そのもののほか原稿の読取処理も含まれる。
<ファクシミリ装置の外観>
図1に、本発明の実施の形態におけるファクシミリ装置の一例として複合機型のファクシミリ装置1(以下単に「ファクシミリ装置1」という。)の外観を示す。ファクシミリ装置1の本体100の上部正面側には、操作部101が設けられており、その後方に自動原稿送給装置付きの原稿読取装置(画像読取部)102が設けられている。本体100の下方には給紙トレイ103〜107が設けられており、本体100の図示左方には複数段からなる排紙トレイ108設けられている。また、操作部101は、その左半分がLCDタッチパネル101aで構成され、その右半分が多数の操作キーなど101bで構成されている。給紙トレイ103〜107は異なるサイズの用紙をセットすることが可能で、その時々に応じて適切な用紙がこれら給紙トレイ103〜107から本体100内へ供給される。
ファクシミリ装置1は、ファクシミリ通信機能を有し、電話回線にNCUを介して接続されている。操作者が原稿読取装置102に原稿をセットし、ファクシミリ送信のための操作を操作部101で行うことで、ファクシミリ送信を行うことができる。ファクシミリ受信や通信結果表などの出力は給紙トレイ103〜107から適切なサイズの用紙が給紙され、当該用紙にファクシミリデータや通信結果などのデータが印字された後、排紙トレイ108へ排紙される。
ファクシミリ装置1は、ダイレクト送信機能とメモリ送信機能を備えている。ダイレクト送信機能は、原稿読み取り装置102のスキャナで原稿データを1頁読み取るごとに、読み取った原稿データを逐次相手先へ送信する機能である。メモリ送信機能は、スキャナで読み取った原稿データを一旦メモリに蓄積した後に、当該メモリから原稿データを読み出しつつ送信を行う機能である。
<操作パネルの構成>
図2に、操作部101の構成例を示す。操作部101は、LCDタッチパネル101a、ファンクション選択キー201、ファンクションLED202、基本操作キー203等で構成されている。LCDタッチパネル101aは、ファクシミリ装置が備える各種機能を利用する際に必要な各種の操作ボタン等を表示する。ファンクション選択キー201は、LCDタッチパネル101aの画面を当該キー操作により切り替えるために設けられている。ファンクションLED202は、点灯状態により現在のファンクション状態を示す。基本操作キー203は、操作者がテンキー操作やファクシミリ送信処理のスタート操作などを行うために設けられている。
ファンクションキー201のファックス/イメージ送信キー204を操作者が押下することにより、LCDタッチパネル101aがファクシミリ送信の設定を行う送信設定画面301(図3参照)に切り替わる。送信設定画面301内の送信設定部303でファクシミリ番号や解像度などの送信設定を行った後、基本操作キー203のスタートキー205(図2参照)を操作者が押下することでファクシミリ送信処理が開始される。
基本操作キー203に含まれる割り込みキー206はダイレクト送信処理中又はメモリ送信のための原稿読取処理中に割り込み送信を行うために利用されるが、その詳細については後述する。その他、図3のメッセージ表示部302には、ファクシミリ送信可能かどうか、送信中であるかどうかなどを示す文字列が表示される。LCDタッチパネル101a上には、処理進行状況に応じて、図9〜図10、図12〜図14に示されるようなメッセージウィンドウが表示される。
<ファクシミリ装置の機能ブロック>
図4に、ファクシミリ装置1の機能ブロックを示す。ファクシミリ装置1は、操作部101、画像読取部102、画像形成部401、画像処理部402、機器制御部403、ファクシミリモデム404、課金処理部405等で構成されている。
操作部101は、操作者の操作情報を受けて、これを機器制御部403へ送出する。画像読取部102は、送信すべき原稿の画像データを読み取る。読み取られた原稿の画像データ(以下「原稿データ」ともいう。)は、機器制御部403によりメモリ406に格納される。
画像形成部401は、各種画像データを形成し、形成した画像データを印字出力する。画像形成部401は、メモリ406、印字部407等で構成されている。メモリ406には、送信中の原稿の画像データ406a、割り込み送信する原稿の画像データ406b、後述するメモリ送信予約テーブル406c(図15参照)などが格納される。画像処理部402は、メモリ406上の画像データを適切な画像形式に変換処理する。
機器制御部403は、ファクシミリ装置1を構成する各種機器の制御を行う。機器制御部403は、例えば、CPU、ROM、RAM等のハードウエア資源により構成され、ROMに格納された制御プログラムをCPUが実行することにより、割込み判断部408、モード管理部409、表示画面制御部410等としても機能する。割込み判断部408は、送信処理中に割り込み送信要求があった場合に、割り込み送信を許可するか否かを判断する。モード管理部409は、実行中の送信処理のモードについての管理、判断等を行う。表示画面制御部410は、LCDタッチパネル101aに出力する表示画面の制御を行い、特に、モード管理部409と連携して、非課金モードでの送信処理中に表示する情報の一部を課金モードでの送信処理中に表示しないように出力制御を行う。この出力制御については後に詳述する。
また、機器制御部403は操作部101とともに、ファクシミリサービスの利用について課金処理を実行するか否かを指定するための課金処理要否指定手段として機能する。例えば、機器制御部403は操作部101において操作者により所定キーの押下の組み合わせがなされた場合や所定パスワードが入力された場合に、課金処理の指定があったものと判断し、課金処理部405に対してファクシミリサービスの利用について課金処理を命じる。あるいは、機器制御部403は操作部101における前記入力と異なるパターンで入力がなされた場合に、課金処理の実行が指定されていないものと判断し、課金処理部405に対してファクシミリサービスの利用について課金処理の命令を解除する。
さらに、機器制御部403のモード管理部409は、前記課金処理要否指定手段により、課金処理の実行が指定されている時に現在のモードを課金モードであると判断し、機器制御部403は、この時に行われる送信処理の要求操作(送信のための操作)を課金モードでの送信処理の要求として受付け、課金モードで送信処理(送信のための読取処理も含む。)を実行する。一方、機器制御部403のモード管理部409は、前記課金処理要否指定手段により、課金処理の実行が指定されていない時に現在のモードを非課金モードであると判断し、機器制御部403は、この時に行われる送信処理の要求操作(送信のための操作)を非課金モードでの送信処理(送信のための読取処理も含む。)の要求として受付け、非課金モードで送信処理を実行する。
課金処理部405は、機器制御部403から課金処理の実行命令を受けているときに、課金処理を行う。課金処理は、通信時間、送信枚数、掛かった電話料金等に基づいて、ファクシミリサービスの利用料金を算出する処理である。課金処理により得られた課金情報は、LANを通じてPOS端末へ送出される。ファクシミリ装置1に入金装置が備え付けられている場合には、当該入金装置へ課金情報が送出される。
なお、課金処理要否指定手段の他の構成例を下記に挙げる。すなわち、ファクシミリ装置1に、2ポジションのスイッチを設け、このスイッチの切替状態の信号を機器制御部403へ送出し、機器制御部403がその信号に基づいて課金処理の実行の指定の有無を判断する構成としてもよい。さらに、前記スイッチの切替についてのロック機能を設け、ロック解除時にのみスイッチの切替が可能なように構成してもよい。例えば、前記スイッチの切替に際してファクシミリ装置1に設けた鍵孔に特定の鍵が挿嵌された場合にロックが解除される構成としてもよい。
ファクシミリモデム404は、ファクシミリ装置1をNCU(不図示)を介して電話回線と接続するためのインターフェースである。
なお、ファクシミリ装置1では、非課金モードの状態では、利用料を支払うことなく、ファクシミリ送信をすることができるが、顧客の無銭利用を回避するための手段が講じられている。例えば、課金処理要否指定手段により課金処理の実行が指定されていない状態では、暗証番号の入力操作を除き、操作部101での操作を機器制御部403が受付けない構成とし、所定の暗証番号が操作部101において入力された場合に機器制御部403は操作部101での操作を受付ける。この場合に限り非課金モードでのファクシミリサービスの利用ができるようになっている。
<メモリ送信中におけるメモリ送信ジョブの実行優先度>
つぎに、メモリ送信中におけるメモリ送信ジョブの処理優先度について説明する。操作者が操作部101においてメモリ送信をするための操作をすると、原稿読取装置102にセットされた原稿が同装置の読取部によって読み取られ、機器制御部403によりメモリ送信をするためのメモリ送信ジョブが生成される。生成されたメモリ送信ジョブは、メモリ406上に形成されている、例えば図15に示すような、メモリ送信予約テーブルに登録される。
メモリ送信予約テーブルは、ジョブIDを格納する「ジョブID」フィールド、モードを格納する「モード」フィールド及び割り込みフラグを格納する「割込みフラグ」フィールドで構成されている。ジョブIDは番号からなり、その番号はメモリ送信ジョブの予約が行われた順に機器制御部403により付与される。つまり、メモリ送信ジョブが生成された順に1ずつ増加する連番が、1から順にジョブIDとしてメモリ送信ジョブに付与される。例えば、メモリ送信ジョブが蓄積されていない状態で、新たなメモリ送信ジョブが生成された場合、そのメモリ送信ジョブのジョブIDは「1」となり、そのメモリ送信ジョブが未実行で残っている状態で新たなメモリ送信ジョブが生成されると、当該新たなメモリ送信ジョブのジョブIDは「2」となる。ジョブIDが「1」であるメモリ送信ジョブの実行処理が終了してそのジョブが消滅した後、ジョブIDが「2」のメモリ送信ジョブが残っている状態で更に新たなメモリ送信ジョブが発生した場合は、そのジョブIDは「1」とはならず、「3」となる。ジョブIDが小さいほど優先度が高い。つまり、機器制御部403は、他の優先度を定める条件が同じであれば、ジョブIDが小さいメモリ送信ジョブをそれよりジョブIDが大きいメモリ送信ジョブよりも優先して実行する。
メモリ送信予約テーブル406cにおいては、前述のジョブIDのほか、各メモリ送信ジョブに対してモード及び割込みフラグが対応付けられている。モードは、メモリ送信ジョブの実行時の送信処理モード(課金モード又は非課金モード)となる。優先度は、課金モードのメモリ送信ジョブが非課金モードのメモリ送信ジョブよりも高い。つまり、機器制御部403は、課金モードのメモリ送信ジョブを非課金モードのメモリ送信ジョブよりも優先して実行する。
割り込みフラグについては、課金モードのメモリ送信ジョブには、常に割込みフラグ「1」が設定され、非課金モードのメモリ送信ジョブには、割込みフラグ「1」が設定される場合と割込みフラグが設定されず「0」が設定される場合がある。「0」よりも「1」の方が優先度が高い。機器制御部403は、ジョブIDにかかわらず、割込みフラグ「1」が設定されるメモリ送信ジョブを割込みフラグが設定されていないメモリ送信ジョブよりも優先して実行する。
図15に示したメモリ送信予約テーブル406cをメモリ送信ジョブの実行優先度順に並べたものを図16に示す。ここでは、課金モードでのメモリ送信ジョブがジョブID順、つまり、ジョブ生成時の時刻順に配列され、且つ、非課金モードでのメモリ送信ジョブよりも先順に配列される。非課金モードでのメモリ送信ジョブは、課金モードでのメモリ送信ジョブよりも後順に配列され、さらに、割込みフラグ「1」が設定された非課金モードでのメモリ送信ジョブは、割込みフラグ「1」が設定されていない非課金モードでのメモリ送信ジョブよりも先順に配列される。勿論、先順に配列されたものほど優先度が高く先に実行される。
<優先度に従った割込み送信処理>
ファクシミリ装置1が実行する割込み送信処理には、以下の4つの形態がある。すなわち、第1の割込み送信処理は、ファクシミリ装置1がダイレクト送信処理中に、当該送信処理を中断し、新たなダイレクト送信処理を割込んで実行する形態である。第2の割込み送信処理は、ダイレクト送信処理中に当該送信処理を中断し、メモリ送信処理を割込んで実行する形態である。第3の割込み送信処理は、メモリ送信中に発生したメモリ送信ジョブの優先度が現在実行中のメモリ送信ジョブの優先度よりも高い場合に、現在実行中のメモリ送信を中断し、当該優先度が高いメモリ送信ジョブを割込んで実行する形態である。第4の割込み送信処理は、メモリ送信中に当該送信を中断し、新たなダイレクト送信処理を割込んで実行する形態である。
なお、割り込み送信処理を行う際には、現在送信中の原稿データがある場合は、送信中の頁の転送が完了した後に、送信処理を中断し、割り込み送信処理が実行される。
<ファクシミリ装置の送信処理動作>
ファクシミリ装置1の割込み送信処理では、非課金モードでの送信処理よりも課金モードでの送信処理が優先される。つまり、課金モードでの送信処理中は、いかなる場合であっても非課金モードでの送信処理を割り込んで実行しないようになっている。また、課金モードでの送信処理中には、課金モードであっても送信処理を割り込んで実行することはできない。ただし、課金モードでのメモリ送信処理において原稿の読取動作が完了している場合は、非課金モード及び課金モードの何れのモードでも、メモリ送信処理の予約を行うことは可能である。
一方、非課金モードでの送信処理中は、非課金モードでも課金モードでも割り込み送信処理を行うことができるようになっている。この場合に、先述の優先度を考慮した割り込み送信処理が発生することがある。
以下、図5〜8のフローチャートに基づいて、前記した第1〜4の割込み送信処理に関するファクシミリ装置1の具体的な処理動作及びそのファクシミリ装置1が実施するファクシミリ送信方法について説明する。具体的な説明に入る前に、図5〜8のフローチャートと図4のブロック図との関係について特徴的な部分を説明する。
図5のS504、図8のS808、S809などの画面表示は、機器制御部403のモード管理部409と表示画面制御部410とが連携することで処理される。
例えば、S504の画面表示では、表示画面制御部410は、管理部409で判断されているモードが何れであっても、同一の表示をするように制御する。一方、図8のS808、S809の画面表示では、モード管理部409が実行中のメモリ送信処理のモードをメモリ送信予約テーブル406cに格納された情報に基づいて判断し、該判断結果に従って表示画面制御部410は、表示画面の制御を行う。具体的には、表示画面制御部410は、メモリ送信中に当該メモリ送信のモードが課金モードの場合は(S808)、「送信できます」とのメッセージを表示し、当該メモリ送信のモードが非課金モードの場合は(S809)「メモリ送信中」とのメッセージを表示する。
割り込み判断部408は、割り込み送信処理全体の制御に関わっている。例えば、図5のS509では、割り込み判断部408は現在メモリ送信ジョブの実行中であるか否かをチェックし、メモリ送信が行われている場合は、ダイレクトフラグをONにする(S514)。この処理は、非課金モードでのメモリ送信ジョブ実行中にダイレクト送信処理を割り込ませるために必要な処理である。また、割り込み判断部408は、図6のS605、図7のS704で、操作パネル101で割込み送信処理の要求のための操作として割り込みキー307が押下された場合に割り込み送信処理の許否を判断する。さらにその後の処理、例えばS606、S608〜S610等の処理も割り込み判断部408が関わる。
以下、店舗に設置されたファクシミリ装置1を顧客又は店員が利用してファクシミリ送信する場合の具体的手順について説明する。
まず、ファクシミリサービスの利用について課金処理を実行するか否かの指定操作が店員によりなされる。顧客がファクシミリサービスを利用する場合は、前記指定操作により課金処理の実行が指定される。この場合、ファクシミリ装置1は課金モードでの送信処理要求を受付ける状態となる。一方、店員が店舗業務にファクシミリサービスを利用する場合は、前記指定操作により課金処理の実行は指定されない。この場合、ファクシミリ装置1は非課金モードでの送信処理要求を受付ける状態となる。但し、顧客が非課金モードでファクシミリサービスを利用することを防止するために操作部101にロックが掛かっており、これを解除するための操作が店員によってなされる。
[ダイレクト送信処理]
図5は、ファクシミリ装置1がダイレクト送信処理を行う場合とメモリ送信予約を行う場合の処理を示すフローチャートである。
ファックス/イメージ送信キー204が押下されるとファクシミリ送信処理が開始され(S501)、LCDタッチパネル101aに送信設定画面301(図3参照)が表示される(S502)。次いで、原稿読取装置102に送信すべき原稿がセットされると(S503)、メッセージ表示部302に、画像読取部102に原稿がセットされている旨を示す情報、例えば「原稿があります。」との文字列、が表示される(S504)。操作者が送信設定部303で、送信処理の要求のための操作、すなわち、送信方法(メモリ送信又はダイレクト送信)、原稿の濃度、原稿の画質、原稿サイズなどを指定して、テンキー等にて相手先のファクシミリ番号を指定した後(S505)、スタートキー205を押下すると、機器制御部403は、このとき課金処理の実行が指定されていれば、当該送信処理の要求を課金モードでの送信処理の要求として受付ける(S507)。一方、課金処理の実行が指定されていなければ、機器制御部403は当該送信処理の要求操作を非課金モードでの送信処理の要求として受付ける(S507)。
次いで、S505で入力指定された情報に基づいて、送信方法がメモリ送信かダイレクト送信かを判断する(S508)。ここで、機器制御部403は、ダイレクト送信であると判断すると、更に、現在メモリ送信ジョブの実行中であるかどうかを判断し(S509)、メモリ送信ジョブの実行中でない場合は、図6に示す、ダイレクト送信処理を開始する(S510)。
図6は、ダイレクト送信処理を表したフローチャートである。ファクシミリ装置1がダイレクト送信処理を開始すると(S601)、機器制御部403は、送信設定入力(S505)で指定されたファクシミリ番号へファクシミリモデム404にてダイヤルし(S602)、画像読取部102が1枚目の原稿のスキャンを開始すると同時に、スキャンが済んだ頁より原稿データの送信が始まる(S603)。この時、ダイレクト送信中である旨の情報が報知される。報知は、例えば、メッセージ表示部302に、「ダイレクト送信中」との文字列が表示されることにより行われる。このダイレクト送信処理が非課金モードである場合に、割込み送信処理の要求操作として操作者により割り込みキー307が押下されると(S605)、割り込み送信処理へ移行する。しかし、実行中のダイレクト送信処理が課金モードである場合は、割り込みキー307が押下されても機器制御部403は当該割込み送信処理の要求を無視して(S605)、処理を続行し、実行中のダイレクト送信処理に係る原稿が全てスキャンされたか否かを確認する(S607)。原稿が全てスキャンされていない場合は次頁の原稿のスキャン及び送信が行われ(S603)、全ての頁がスキャンされた後(S612)、S521(図5)へ処理が移行する。
S511では、送信処理が完了した旨の情報が報知される。報知は、例えば、メッセージ表示部302に、「送信が完了しました。」との文字列が表示されることにより行われる。そして、モード管理部409により当該完了した送信処理のモードが課金モードか非課金モードか判断され(S512)、課金モードの場合は、課金処理部405にて課金処理が行われ(S513)、その後送信処理が終了する。非課金モードの場合は、課金処理が行われずに、送信処理が終了する(S522)。
以上は、割り込み送信処理が行われなかった場合のダイレクト送信処理の流れである。ダイレクト送信処理中に割り込み送信処理が行われる場合、つまり、S605において実行中のダイレクト送信処理が非課金モードである場合に、割込み送信処理の要求操作として割り込みキー206が押下されていれば、割込み送信処理を行うか否かについて操作者の許否判断を求める処理動作が実行される。例えば図9に示すような、確認メッセージウィンドウがLCDタッチパネル101aに表示される(S606)。そして、操作者により割込み送信処理の実行を許可する操作、例えば図9の確認メッセージウィンドウにおいて「Yes」が選択される操作が行われると、機器制御部403はダイレクト送信処理(原稿のスキャン及び原稿データの送信)を中断し(S608)、原稿読取装置102はスキャン中の原稿を開放する(S609)。
そして、割込み送信処理が実行されたことと割込まれた頁とが報知される。報知は、例えば図10に示すような文字列がLCDタッチパネル101aに表示されることにより行われる。同時に、機器制御部403は、相手装置に対して、割込み送信処理が発生したこと、送信を中断すること、割り込みが発生した頁、再度ファクシミリ送信する旨の文字列、及び割り込み発生日時が記載された割込み通知書のデータ(例えば画像データ)を生成し、これを当該相手装置へ送信する。前記割り込み通知書の内容は、例えば図11に示されるようなメッセージを記載したものである(S610)。その後、処理をS611(S519)へ移行し、割り込み送信処理に係る送信処理が開始される。
以上が、ダイレクト送信処理中に非課金モードで割込み送信処理を行う場合の処理動作である。
[メモリ送信処理(原稿の読取)]
メモリ送信処理には、原稿データをメモリ406に一時保存した後、保存した原稿データを指定された日時に送信するものや、保存した原稿データを同報送信するものなどがある。本発明の実施の形態では、メモリ406に原稿データを一時保存した後、すぐに相手先にダイヤルし送信する場合を例に挙げて説明する。なお、ダイレクト送信処理とメモリ送信処理との切り替えは、送信設定部303での所定操作により行われる。
図5において、先に説明した送信設定画面表示(S502)からスタートキー205の押下(S506)までが行われた後、機器制御部403により、S508でメモリ送信処理と判断された場合、メモリ406に原稿データを保存するために原稿読取装置102による原稿読取処理が行われる(S516)。
図7に、その原稿読取処理のフローを示す。原稿読取処理が開始されると(S701)、原稿の1枚目がスキャンされ(S702)、メモリ送信のためのスキャン中である旨の情報が報知される。例えば、メッセージ表示部302に、「メモリ送信スキャン中」との文字列が表示されることにより報知される(S703)。このメモリ送信処理(メモリ送信のための原稿読取処理)が非課金モードである場合に、割込み送信処理の要求操作として割り込みキー206が押下されると(S704)、機器制御部403の割込み判断部408は、処理を割り込み送信処理へ移行させるが、そうでない場合は、原稿読取装置102を通じて、そこにセットされた原稿が全てスキャンされたか否かを確認する(S705)。原稿が全てスキャンされていないと判断された場合は、次頁の原稿をスキャンし(S702)、全頁の原稿がスキャンされたと判断された場合は(S714)、S520へ処理が移行する。
次いで、機器制御部403は、メモリ送信ジョブを生成して、これをメモリ送信予約テーブル406c(図15)に追加することにより予約を行い(S517)、メモリ送信ジョブが予約された旨を報知する。例えば、メッセージ表示部302に「メモリ予約しました。」との文字列を表示することにより報知する(S518)。
次いで、機器制御部403は、モード管理部409により、S517で生成しメモリ送信予約テーブル406cに追加したメモリ送信ジョブのモードを判断し(S512)、そのモードが課金モードである場合は、課金処理部405にて課金処理を行わせて(S513)、送信処理を終了する(S522)。非課金モードである場合は、課金処理を行わせずに、送信処理を終了する(S522)。
以上が、メモリ送信のための原稿読取み中に割り込み送信処理が行われない場合の送信処理の流れである。メモリ送信のための原稿読取み中に割り込み送信処理が発生した場合、つまり、S704においてメモリ送信のためのスキャン処理が非課金モードであって、割込み送信処理の要求操作として割り込みキー206が押下されていれば、割込み送信処理を行うか否かについて操作者の許否判断を求める処理動作が実行される。例えば図9に示すような、割り込み確認メッセージウィンドウがLCDタッチパネル101aに表示される(S706)。そして、操作者により割り込み送信処理の実行を許可する操作、例えば図9の割り込み確認メッセージウィンドウにおいて「YES」が選択される操作が行われると、メモリ406に読込み済みの原稿データを保存するか否かの確認操作を求める情報が出力される。例えば図12に示すような、メッセージウィンドウがLCDタッチパネル101aに表示出力される(S707)。そこで、読込み済みの原稿データの保存を指示する操作、例えば当該メッセージウィンドウ上での「YES」の選択操作が行われた場合は、機器制御部408は、読み込み済の原稿データをメモリ406に保存する(S708)。一方、読み込み済みの原稿データの消去を指示する操作、例えば当該メッセージウィンドウ上での「NO」の選択操作が行われた場合は、機器制御部408は、読込み済みの原稿データをメモリ406上から消去する。その後、原稿読取装置102に原稿のスキャンを中断させ(S710)、スキャン中の原稿を開放させる(S711)。
そして、自装置1において、割込み送信処理が実行されたこと、及びスキャンを中断したことが報知される。報知は、例えば、LCDタッチパネル301に、図13に示すような文字列が表示されることにより行われる。その後、処理をS713(S519)へ移行し、割り込み送信処理が開始される。以上が、非課金モードでメモリ送信のための原稿読取処理中に割り込み送信処理が実行される場合の処理動作である。
[メモリ送信処理(原稿データの送信)]
図8は、メモリ406に読み込んだ原稿データを読み出してメモリ送信する場合の処理を示すフローチャートである。このフローチャートに示す処理動作は図5のフローチャートに示す処理動作と並行して進行する。例えば、送信設定を行っている時(S505)やメモリ送信のためのスキャン処理中(図5のフローチャートの処理中)に、メモリ送信処理(図8のフローチャート)が並行して行われる。
図8に示すように、メモリ送信処理のための手順は常にループしており、ダイレクト送信処理の実行中を除いて、機器制御部403は、メモリ送信ジョブの実行中に、常に他のメモリ送信ジョブの予約状況を監視するようになっている(S802,S803)。
機器制御部403が、メモリ送信ジョブの予約(以下「メモリ送信予約」ともいう。)をメモリ送信予約テーブル406c(図15参照)において発見した場合は、発見したメモリ送信ジョブのうち優先度の最も高いものを選択し(S804)、選択したメモリ送信ジョブを実行して原稿データの1枚目の送信を開始する(S805)。
その後、実行中のメモリ送信ジョブが非課金モードであって(S806)、ファクシミリ装置1(機器制御部403)が課金モードでの送信処理の要求を受付ける状態にあれば(S807)、送信できる旨の報知が行われ、メモリ送信中である旨の報知は行われない(S808)。報知は、例えば、メッセージ表示部302に「送信できます」との文字列を表示させることにより行われる(S808)。S808の処理動作により、顧客はファクシミリ装置がメモリ送信中であることを意識せずに、ファクシミリサービスを利用することができる。
一方、実行中のメモリ送信ジョブが非課金モードであって(S806)、ファクシミリ装置1(機器制御部403)が非課金モードでの送信処理の要求を受付ける状態にあれば(S807)、メモリ送信中である旨の報知が行われる(S809)。報知は、例えば、メッセージ表示部302に「メモリ送信中」との文字列を表示させることにより行われる(S809)。
その後、ダイレクトフラグがOFFであり(S810)、機器制御部403が現在実行中のメモリ送信ジョブより優先度の高いメモリ送信ジョブをメモリ送信予約テーブル(図15)において発見しなければ(S811)、全頁の原稿データが送信されたか否かが確認される(S812)。なお、既述の説明から明らかなように、ダイレクトフラグはメモリ送信処理中にダイレクト送信による割り込み要求が発生したかどうかを監視するためのフラグである。
全頁の原稿データが送信されていなければ、次頁の原稿データを送信する(S805)。全頁の原稿データが送信されていれば、機器制御部403は、送信済みの原稿データをメモリ406から削除し(S813)、メモリ送信処理が完了した旨を報知する。報知は、例えば図14に示すような文字列(図14参照)をLCDタッチパネル301に表示することにより行う(S814)。その後、処理をメモリ送信予約状況の監視に戻す(S802、S803)。
以上がメモリ送信ジョブの実行中に割り込み送信処理の要求が発生しない場合のファクシミリ装置1の処理動作である。
以下では、メモリ送信ジョブの実行中に割り込み送信処理の要求が発生した場合について説明する。メモリ送信ジョブの実行中には、ダイレクト送信処理の割り込み要求が発生する場合と、メモリ送信処理の割り込み要求が発生する場合とがある。これらは処理動作が異なるので別々に分けて説明する。
まず、メモリ送信ジョブの実行中に、ダイレクト送信処理の割込み要求が発生する場合について説明する。ダイレクト送信を開始する前に、図5のS509において、割込み判断部408により、メモリ送信ジョブの実行中であるかどうか判断される。S509でメモリ送信ジョブの実行中であると判断された場合、ダイレクトフラグがONにされる(S514)。すると、ダイレクトフラグがOFFにされるまで、図5のファクシミリ送信処理フローは待機することとなり(S515)、一方で、図8のメモリ送信フローのS810でダイレクトフラグがONであることが割込み判断部408により検知される。つまり、ダイレクト送信処理の割り込み要求があったことが検知される。
S810でダイレクトフラグがONであることが割込み判断部408により検知されると、機器制御部403は割込みを要求しているダイレクト送信処理が非課金モードであれば(S815)、割込み送信処理を行うか否かについて操作者の許否判断を求める処理動作を実行する。例えば図9に示すような、確認メッセージウィンドウがLCDタッチパネル101aに表示される(S816)。そして、操作者により割込み送信処理の実行を許可する操作、例えば図9の確認メッセージウィンドウにおいて「Yes」が選択される操作が行われると、機器制御部403は実行中の送信処理を中断し、未送信頁の原稿データを送信するためのジョブを生成し、メモリ送信予約テーブルに再予約する(S817)。ここで生成するジョブのジョブID、モード、割り込みフラグは、実行が中断された元のジョブと同じである。その後、ダイレクトフラグがOFFにされ(S818)、図5のファクシミリ送信処理フローでの待機が解除されて(S515)、ダイレクト送信処理が開始される(S510)。
S815において、割込みを要求しているダイレクト送信処理が課金モードであれば、前記S816の判断動作は行われずに、S817へ処理が移行する。
次に、メモリ送信ジョブの実行中に他のメモリ送信処理が割り込む場合について説明する。図8のS811において、機器制御部403の割込み判断部408は、メモリ送信予約テーブル(図15)において現在実行中のメモリ送信ジョブよりも優先度の高いメモリ送信ジョブが存在するか否かを判断し、優先度の高いメモリ送信ジョブを発見した場合には、機器制御部403は、実行中のメモリ送信を中断するとともに、未送信頁の原稿データを後に送信するためのメモリ送信ジョブを生成して、これをメモリ送信予約テーブルに再予約する(S819)。
そして、処理がS802に戻され、再びメモリ送信予約テーブル(図15)で優先度が最も高いメモリ送信ジョブが選択される。この場合、S811において発見されたメモリ送信ジョブが選択されることとなり、当該発見されたメモリ送信ジョブがS819で中断されたメモリ送信処理に対して割込んで実行されることとなる。以上が、非課金モードでのメモリ送信ジョブの実行中に、他のメモリ送信処理の割り込みを行う場合の手順である。
本発明は、例えば、コンビニエンスストア等の店舗でファクシミリサービスを提供するために設置されているファクシミリ装置及びそのファクシミリ送信方法に適用可能である。
本発明の実施の形態におけるファクシミリ装置の外観を示した概略図である。 本発明の実施の形態におけるファクシミリ装置の操作パネルを示した図である。 本発明の実施の形態におけるファクシミリ装置のLCDタッチパネル表示を示した図であって、ファクシミリ送信設定用の画面を示した図である。 本発明の実施の形態におけるファクシミリ装置の機能ブロック図である。 本発明の実施の形態におけるファクシミリ送信処理手順を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態におけるファクシミリ送信処理手順を示したフローチャートであって、ダイレクト送信時の処理動作を示したものである。 本発明の実施の形態におけるファクシミリ送信処理手順を示したフローチャートであって、メモリ送信のための原稿読取処理手順を示したものである。 本発明の実施の形態におけるファクシミリ送信処理手順を示したフローチャートであって、メモリ送信手順を示したものである。 割り込み確認メッセージウィンドウの一例を示した図である。 ダイレクト送信処理中に割込み送信処理が実行された際のメッセージウィンドウの一例を示した図である。 相手装置へ送信する割込み通知書の具体例を示した図である。 メモリ送信のためのスキャン中に割り込み送信処理要求が発生した場合に表示されるメッセージウィンドウであって、操作者に読取済原稿データを保存するか否かの指示操作を求めるものである。 メモリ送信のためのスキャン中に割り込み送信処理要求が発生した場合に表示されるメッセージウィンドウの具体例を示した図である。 メモリ送信が完了したときに表示されるメッセージウィンドウの一例を示した図である。 メモリ送信予約テーブル(ジョブID順)の一例を示した図である。 メモリ送信予約テーブルの説明図であって、優先度順にジョブが配列されたものを示したものである。
符号の説明
1 ファクシミリ装置
101 操作部
101a LCDタッチパネル
206 割込みキー
302 メッセージ表示部
403 機器制御部
405 課金処理部
406 メモリ
408 割込み判断部
409 モード管理部
410 表示画面制御部

Claims (3)

  1. ファクシミリサービスの利用について課金処理を実行するか否かを指定するための課金処理要否指定手段と、
    該手段により課金処理の実行が指定されているとき、課金モードでのメモリ送信処理の要求を受付ける一方、同手段により課金処理の実行が指定されていないとき、非課金モードでのメモリ送信処理の要求を受付ける送信処理要求受付手段と、
    前記送信処理要求受付手段が非課金モードでの送信処理要求を受付ける状態にある場合に限り、非課金モードでのメモリ送信ジョブの実行中にメモリ送信中である旨の報知を行う手段と、
    メモリ送信ジョブの実行中に、常にメモリ送信ジョブの予約状況を監視する予約状況監視手段と、
    前記予約状況監視手段が、実行中のメモリ送信ジョブより優先度の高いメモリ送信ジョブを発見した場合に、実行中のメモリ送信処理を中断して発見された前記優先度の高いメモリ送信ジョブを割込んで実行する割込み制御手段と、を備えており、
    前記割込み制御手段は、非課金モードでのメモリ送信ジョブの優先度よりも課金モードでのメモリ送信ジョブの優先度を高いとみなして制御することを特徴とするファクシミリ装置。
  2. 前記割込み制御手段は、中断された前記メモリ送信処理により送信することができなかった未送信頁のデータをメモリ送信処理するためのメモリ送信ジョブを生成することを特徴とする請求項1に記載のファクシミリ装置。
  3. 前記割込み制御手段は、中断された前記メモリ送信処理により送信された送信頁のデータを削除することを特徴とする請求項に記載のファクシミリ装置。
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