JP4381130B2 - ガス化複合発電システム - Google Patents

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Description

本発明は、例えば石炭、油、ゴミ等を利用したガス化装置からのガスを有効利用して発電を行うガス化複合発電システムに関する。
近年、石炭火力プラントの発電効率向上のため、高度加圧流動床燃焼システムを使用した石炭ガス化複合発電システムの開発が進められている。
このような発電システムの一例を図7に示す。図7に示すように、石炭ガス化複合発電システム10は、石炭11を供給する設備12を備えた石炭部分酸化炉(石炭ガス化炉)13、生成ガス14中の煤塵を除塵する除塵装置15、生成ガス14中のS成分を除去する脱硫装置16、ガスタービン17、蒸気タービン18、該ガスタービンからの排ガス19から排熱回収を行う排熱回収装置20、煙突21等から構成されている。このようなシステムでは、石炭中の炭素、水素分を一酸化炭素、二酸化炭素、水素、水蒸気としてガス化する際に、石炭中に含まれる硫黄分が硫化水素(H2S)や硫化カルボニル(COS)としてガス化ガス中に混入する。なお、必要に応じて、排熱回収装置20内には脱硝装置が設けられており、排ガス中の窒素酸化物を除去するようにしている。
従来、これに対する対策として、石炭ガス化炉13の下流側や排熱回収装置の下流側に脱硫装置16を設置し、硫黄分の除去を行っていた(例えば特許文献1、特許文献2)。
特開平4−1428号公報 特開平7−4260号公報
近年環境規制が厳しくなり、複合発電システムから排出される水銀等の重金属類の濃度の低減が求められている。
また、排熱回収装置内における脱硝装置として、例えばアンモニア脱硝法を実施する場合、発生する硫酸アンモニウムが粒子となって排ガス中に浮遊する結果、環境汚染の問題となる場合がある。
本発明は、前記問題に鑑み、環境中への重金属等や硫酸アンモニウム等の粒子の排出物の低減を図ったガス化複合発電システムを提供することを課題とする。
上述した課題を解決するための本発明の第1の発明は、ガス化装置と、該得られたガスを燃料として供給されるガスタービンと、該ガスタービンからの排ガスから排熱回収を行う排熱回収装置とを含む石炭ガス化複合発電システムにおいて、前記排熱回収装置の内部に水銀を酸化する水銀酸化触媒を内装すると共に、前記排熱回収装置の後流側に脱硫装置を配設したことを特徴とするガス化複合発電システムにある。
第2の発明は、ガス化装置と、該得られたガスを燃料として供給されるガスタービンと、該ガスタービンからの排ガスから排熱回収を行う排熱回収装置とを含む石炭ガス化複合発電システムにおいて、前記排熱回収装置の内部に水銀を酸化する水銀酸化触媒を内装すると共に、前記ガスタービンと前記排熱回収装置との間に脱硫装置を介装したことを特徴とするガス化複合発電システムにある。
第3の発明は、ガス化装置と、該得られたガスを燃料として供給されるガスタービンと、該ガスタービンからの排ガスから排熱回収を行う排熱回収装置とを含む石炭ガス化複合発電システムにおいて、前記ガスタービンの前流側に水銀除去装置を介装すると共に、前記ガスタービンと前記排熱回収装置との間に脱硫装置を介装したことを特徴とするガス化複合発電システムにある。
第4の発明は、第1乃至3のいずれか一つの発明において、前記排熱回収装置に脱硝装置を内装したことを特徴とするガス化複合発電システムにある。
第5の発明は、ガス化装置と、該得られたガスを燃料として供給されるガスタービンと、該ガスタービンからの排ガスから排熱回収を行う排熱回収装置とを含む石炭ガス化複合発電システムにおいて、前記ガスタービンの前流側にアンモニア低減装置を設置すると共に、排熱回収装置内に脱硝装置を設け、且つ前記ガスタービンと前記排熱回収装置との間に脱硫装置を介装したことを特徴とするガス化複合発電システムにある。
第6の発明は、第1乃至5のいずれか一つの発明において、前記ガス化装置が加圧型であることを特徴とするガス化複合発電システムにある。
本発明によれば、ガスタービンからの排ガスを、水銀を水銀酸化触媒により、2価の水銀として水に吸収され易くし、排ガス中の水銀の除去が可能となる。
また、ガスタービンと排熱回収装置との間に脱硫装置を介装することで、硫酸アンモニウムの発生を回避することができる。
また、水銀除去装置をガスタービンの前流側に設置することにより、水銀除去を行うことができる。
また、アンモニア低減装置を設置することで、脱硝装置における硫酸アンモニウムの発生を防止することができる。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施例における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
図1に本発明による実施例1に係るガス化複合発電システムの概略を示す。図1に示すように、実施例1に係るガス化複合発電システム100は、例えば石炭ガス化炉等のガス化装置101と、該ガス化装置101から得られた生成ガス14中の煤塵を除去する例えばセラミックフィルタ等の除塵装置102と、除塵された生成ガス14を燃料として供給されるガスタービン17と、該ガスタービン17からの排ガス19から排熱回収を行う排熱回収装置20とを含む石炭ガス化複合発電システムにおいて、前記排熱回収装置20の内部に水銀除去装置である水銀酸化触媒103を内装すると共に、前記排熱回収装置20の後流側に脱硫装置104を配設したものである。
また、本実施例では、脱硫装置104の後流側に例えば電気集塵装置等の除塵装置105を設け、ガス中の微粒子を除去するようにしている。また、本実施例では、排熱回収装置20に脱硝装置106を設け、排ガス中のNOx成分を除去するようにしている。なお、図1中、符号21は煙突を図示する。
前記水銀酸化触媒103は排熱回収装置20内で排ガス19中に浮遊する水銀を酸化するようにガスと直交する方向にフィルタ形式で設置するようにしている。
図2はその一例を示しており、排ガスボイラ21aの出口側に水銀酸化触媒103を設置し、排ガス中の水銀を酸化するようにしている。
なお、水銀酸化触媒103の設置位置は図2のものに限定されるものではなく、排ガスボイラの内部のいずれであってもよく、例えば排ガスボイラ21bの出口側に設置するようにしてもよい。
本実施例では水銀を酸化するものとして水銀酸化触媒を例示したが、水銀酸化触媒以外に例えばACF等の触媒を用いて酸化するようにしてもよい。
本実施例では、排熱回収装置20の内部に水銀酸化触媒103を内装するので、タービン17からの排ガス19中の水銀が2価水銀化し、後流側に設けた除塵装置105で除去可能としている。
すなわち、金属HgをHgClやHgOとすることで、水溶性となり、後流側に例えば湿式の電気集塵装置等で水銀を除去するようにしている。なお、水銀酸化触媒は水銀等を酸化させる作用を有する公知の触媒を用いることができる。
これにより、煙突21から排出する排ガス中の水銀濃度を大幅に低減することができ、環境性能を向上させることができる。
前記脱硫装置104としては、例えば石灰−石膏法による脱硫装置、活性炭素繊維(ACF)を用いた脱硫装置を挙げることができるが、特に限定されるものではない。
ここで、石灰−石膏法による脱硫装置について説明する。
例えば石灰石膏法は、石灰石又は消石灰スラリーを吸収剤として用いて、吸収部でSO2の吸収を行うようにしている。その反応は複雑であるが、大要は以下の通りである。吸収部は、例えば、スプレーノズルから吸収剤を含む水を噴き上げ、下向流の排ガスと接触させて吸収を行う。
CaO+SO2=CaSO3CaCO3+SO2=CaSO3+CO2反応によって生じるCaSO3(亜硫酸石灰)は水に溶けにくい1−2μmの微細な結晶で、用途がない。そこで、形成されるスラリーに空気又は酸素の細かい泡を吹き込んで酸化し、石膏として回収する。反応は以下の通りである。
CaSO3+1/2O2+2H2O=CaSO4・2H2
次に、ガス化複合発電システムの作用を説明する。まず、ガス化炉として例えば石炭ガス化炉を用いる場合には、ガス化装置101である石炭ガス化炉に石炭と酸化ガス(空気)を供給すると、石炭が酸化ガス中の酸素と、燃焼ガスによりガス化される。これによって、ガス化ガスとチャーとに転換される。次いで、ガス化ガスは、除塵装置102として設けたセラミックフィルタで除塵される。ここで、約450℃付近となる。そして、この生成ガス14は、ガスタービン17の燃焼器に送られる。燃焼器は、空気圧縮機からの空気で石炭ガス化ガスを燃焼させ、膨張側のタービンを回転させる。そして、タービン17からの排ガス19は排熱回収装置20へと送られる。排熱回収装置20では排熱回収が行われ、エネルギーを回収して図示しない蒸気タービンの動力源となり、発電を行う。排熱回収装置内に設置された脱硝装置106では、公知の手法に従って排ガスからの脱硝を行う。この際、水銀酸化触媒103により排ガス19中の水銀の除去がなされる。
排熱回収装置20を経た排ガスは約130℃となる。この排ガスは図示しないガスガスヒータに導入され、脱硫装置104から排出される排ガスとの間で熱交換される。すなわち、ある程度の冷却が行われる。なお、ガスガスヒータは、脱硫装置104前段で排ガスの温度を十分下げることにより脱硫効率を上げ、かつ工水の消費量を抑えるとともに、煙突入口ガス温度を十分高くして処理ガスの拡散効率を上げる目的で備え付けられている。脱硫装置104では、前記したごとく、排ガスの冷却、亜硫酸ガスの吸収、亜硫酸石灰の酸化といった操作が行われ、石膏が回収される。脱硫後の排ガスは、約50℃であるが、
図示しないガスガスヒータで熱交換され、110℃となって煙突から排出される。このように昇温されるので、白煙化しない。以上のようにして、排熱回収装置20の後段に脱硫装置により、SOx<10ppm、より望ましくはSOx<5ppmとすることができる。すなわち、本実施例に係るガス化複合発電システムは、排ガス中の重金属である水銀を効率的に除去すると共に、SOx濃度値に関し、優れた低下能力を備えることとなる。
ここで、ACFを用いた他の脱硫方法について説明する。
ACF脱硫装置は、硫黄酸化物の吸収剤や大型の脱硫設備を必要としない簡易な脱硫方法として、本出願人が開発したものである。この脱硫装置では、表面に水が付着した脱硫反応用活性炭素繊維と接触させて、排ガス中のSO2 をSO3 に酸化させると共に、該SO3 と脱硫反応用活性炭素繊維上の水との反応によって硫酸を生成させることとしている。脱硫触媒としては、ボックス容器に、一体成形した触媒支持用グレーチング構造の格子を配設し、このようにして形成される触媒パック構造に複数の脱硫触媒エレメントを収納したものが好適である。脱硫触媒は排ガスが上下方向に流れるガス平行流型触媒が好適である。ガス平行流型とは、格子状、ハニカム状又は板状等の規則正しく形成配列された脱硫触媒のガス通路を排ガスが平行に流れる方式である。煤塵により触媒が閉塞しないようにするため、この方式が好適である。
脱硫の際、SO2 をSO3 に酸化するのに酸素(O2 )が用いられるため、排ガス中に酸素を含むか、または、別途、酸素を排ガス中に供給する必要がある。排ガス中の酸素の含有量は3容量%から21容量%以下である。SO2 およびO2 以外のガス成分としては、通常、窒素、二酸化炭素、一酸化炭素等の成分を含み得る。ガスの流量は、通常、脱硫反応用活性炭素繊維の単位重量当たり、0.2〜1リットル/分程度である。生成するSO3は、散水ノズルから供給され脱硫反応用活性炭素繊維上にある水との反応によって希硫酸となり、脱硫装置の下部に蓄えられる。
本実施の形態で用いる脱硫反応用活性炭素繊維は、排ガス中のSO2 がSO3に酸化する際に触媒として働く。このような脱硫反応用活性炭素繊維の製造方法を以下、説明する。原料となる活性炭素繊維の種類としては、特に制限はなく、ピッチ系、ポリアクリロニトリル系、フェノール系、セルロース系等の活性炭素繊維を用いることができる。これらの中でも、特に活性炭素繊維の表面の疎水性のより高いものが望ましく、具体的にはピッチ系活性炭素繊維等を挙げることができる。
活性炭素繊維は、窒素ガス等の非酸化雰囲気下で、通常600〜1,200℃程度の温度で熱処理される。処理時間は、処理温度等に応じて適宜定めればよい。この熱処理により、本実施の形態で用いる脱硫反応用炭素繊維を得ることができる。脱硫反応用活性炭素繊維は、熱処理により親水性である酸素官能基の一部または全部がCO、CO2 等として除去されているので、処理前に比べて疎水性の大きな表面となっている。このため、SO2 の酸化活性点へのSO2 の吸着が容易に起こり、しかも生成する硫酸の排出も速やかに進行する結果、触媒の機能が阻害されることなく、脱硫反応が促進される。
また、本実施例においても、脱硫装置104をタービン19の後流側に設置しているので、タービン前流側に脱硫装置104を設置する場合に較べて、送電端効率を2%(abs.)向上させることができる。
このように、本実施例によれば、タービン排ガスは煤塵がほとんど存在せず、且つ水銀形態が吸収されにくい2価以外の形態であったものを、水銀酸化触媒103を設置することにより、2価の水銀として水に吸収され易くし、排ガス中の水銀の除去が可能となる。
図3に本発明による実施例2に係るガス化複合発電システムの概略を示す。なお、実施例1の装置と同一の構成については、同一の符号を付してその説明は省略する。
図3に示すように、実施例2に係るガス化複合発電システムは、実施例1のガス化複合発電システムにおいて、脱硫装置の設置位置をガスタービン17と排熱回収装置20との間に、脱硫装置104を配設したものである。また、脱硫装置104の前流側には熱交換器110を設置すると共に、脱硫装置104の後流側には再生熱交換器111を設置して、脱硫・脱硝に適した排ガス温度に調整している。すなわち、前記熱交換器110で60℃程度まで排ガス19の温度を低下させて脱硫を行い、再生熱交換器111で逆に300−400℃程度まで排ガス19の温度を上げて脱硝を行うようにしている。
本実施例では、脱硫装置104を脱硝装置106の前流側に設置するので、脱硝装置105の前段においてS成分が除去され、脱硝装置106で用いるアンモニアとS成分とから生成される硫酸アンモニウムの発生を回避することができる。
本実施例においても排熱回収装置20内に水銀酸化触媒103を設置するので、排ガス19中の水銀を除去することができ、環境性能を向上させることができる。
図4に本発明による実施例3に係るガス化複合発電システムの概略を示す。なお、実施例1の装置と同一の構成については、同一の符号を付してその説明は省略する。
図4に示すように、実施例2に係るガス化複合発電システムは、実施例1のガス化複合発電システムにおいて、排熱回収装置20内に水銀酸化触媒103を介装する代わりに、除塵装置102とガスタービン17との間に、水銀除去装置120を配設したものである。
前記水銀除去装置120としては、例えば洗浄水等による水銀を除去する例えばベンチュリスクラバ等を挙げることができる。これは、生成ガス14中のH2Sの存在により金属水銀が加圧下において、水溶性が向上する結果、水側に除去されることとなる。
これにより、水銀をガスタービン17の前段側で除去することができる。
特に、ガス化炉101が加圧型の場合には、加圧条件下においてはガス量の少ないものとなるので、水銀のみを除去する水銀除去装置をコンパクト化することができる。すなわち、加圧下においては、ガス容積がコンパクトとなり、空間あたりのHgの濃度が高くなり、この結果除去できる水銀量が増大することとなる。
また、水銀除去装置120として、活性炭を用いて水銀を吸着するようにしてもよい。
なお、活性炭除去の場合には、活性炭を充填した塔を2塔設け、交互に水銀を補修するようにすればよい。
また、前述したACFを用いて、ACF表面にて酸化させて水により水銀を除去するようにしてもよい。または前記ACFで吸着除去するようにしてもよい。
このように、本実施例においては排熱回収装置20の前流側において、水銀除去装置120を設置するので、生成ガス14中の水銀を除去することができ、環境性能を向上させることができる。
図5に本発明による実施例4に係るガス化複合発電システムの概略を示す。なお、実施例1の装置と同一の構成については、同一の符号を付してその説明は省略する。
図5に示すように、実施例4に係るガス化複合発電システムは、実施例1のガス化複合発電システムにおいて、水銀酸化触媒103や水銀除去装置120を設置せずに、除塵装置102とガスタービン17との間に、NH3低減装置130を配設したものである。
このNH3低減装置130としては、例えば洗浄水等の溶媒へアンモニアを吸収させる方法や、アンモニア分解触媒を用いてN2とH2Oとに分解させる方法を挙げることができる。前記溶媒へアンモニアを吸収させる方法としては、例えば洗浄塔(スプレータワー等)を挙げることができる。
また、このNH3低減装置130を設置することで、ガス中のアンモニアの低減を図ることができ、排熱回収装置20内の脱硝設備の容量の低減を図ることができる。また、排熱回収装置20内で発生する硫酸アンモニウムの発生を低減させることができる。
図6に本発明による実施例5に係るガス化複合発電システムの概略を示す。なお、実施例1、2及び4の装置と同一の構成については、同一の符号を付してその説明は省略する。
本実施例のガス化複合発電システム100は、実施例1のシステムにおいて、除塵装置102とガスタービン17との間に、水銀除去装置120とNH3低減装置130を設置するものである。
前記水銀除去装置120をガスタービン17の前流側に設置して、生成ガス14中の金属水銀を除去すると共に、ガスタービン17の後流側に水銀酸化触媒103で2価水銀化して除去するので、煙突21から排出する排ガス中の水銀の完全除去を図ることができる。
また、脱硫装置の一例として石灰石膏法を用いた場合においても、水銀の含有濃度が低い石膏を得ることができる。
以上の実施例においては、脱硝装置を必須としているが、排ガス中の窒素酸化物濃度が低い場合や規制が緩やかな場合には、必要に応じて脱硝装置の設置を省略するようにしてもよい。
また、除塵装置105は電気集塵装置を挙げたがこれに限定されることはなく、バグフィルタ等の除塵装置を用いることもできる。
また、本実施例ではガス化装置として石炭を用いたガス化について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば油、ゴミ等を利用したガス化装置からのガスを有効利用して発電を行うガス化複合発電システムに適用することができる。
以上のように、本発明にかかるガス化複合発電システムは、煙突出口ガス中のSOx濃度を10ppm以下にすることが可能となるとともに、水銀等の重金属の排出のない、優れた環境対策を実施するシステムに用いて適している。
実施例1にかかるガス化複合発電システムの概略図である。 実施例1にかかる排熱回収装置の詳細概要図である。 実施例2にかかるガス化複合発電システムの概略図である。 実施例3にかかるガス化複合発電システムの概略図である。 実施例4にかかるガス化複合発電システムの概略図である。 実施例5にかかるガス化複合発電システムの概略図である。 従来技術にかかる石炭ガス化複合発電システムの概略図である。
符号の説明
100 ガス化複合発電システム
101 ガス化装置
102 除塵装置
103 水銀酸化触媒
104 脱硫装置
105 除塵装置
106 脱硝装置
120 水銀除去装置
130 NH3低減装置
14 生成ガス
17 ガスタービン
19 排ガス
20 排熱回収装置
21 煙突

Claims (6)

  1. ガス化装置と、該得られたガスを燃料として供給されるガスタービンと、該ガスタービンからの排ガスから排熱回収を行う排熱回収装置とを含む石炭ガス化複合発電システムにおいて、
    前記排熱回収装置の内部に水銀を酸化する水銀酸化触媒を内装すると共に、前記排熱回収装置の後流側に脱硫装置を配設したことを特徴とするガス化複合発電システム。
  2. ガス化装置と、該得られたガスを燃料として供給されるガスタービンと、該ガスタービンからの排ガスから排熱回収を行う排熱回収装置とを含む石炭ガス化複合発電システムにおいて、
    前記排熱回収装置の内部に水銀を酸化する水銀酸化触媒を内装すると共に、前記ガスタービンと前記排熱回収装置との間に脱硫装置を介装したことを特徴とするガス化複合発電システム。
  3. ガス化装置と、該得られたガスを燃料として供給されるガスタービンと、該ガスタービンからの排ガスから排熱回収を行う排熱回収装置とを含む石炭ガス化複合発電システムにおいて、
    前記ガスタービンの前流側に水銀除去装置を介装すると共に、前記ガスタービンと前記排熱回収装置との間に脱硫装置を介装したことを特徴とするガス化複合発電システム。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一つにおいて、
    前記排熱回収装置に脱硝装置を内装したことを特徴とするガス化複合発電システム。
  5. ガス化装置と、該得られたガスを燃料として供給されるガスタービンと、該ガスタービンからの排ガスから排熱回収を行う排熱回収装置とを含む石炭ガス化複合発電システムにおいて、
    前記ガスタービンの前流側にアンモニア低減装置を設置すると共に、排熱回収装置内に脱硝装置を設け、且つ前記ガスタービンと前記排熱回収装置との間に脱硫装置を介装したことを特徴とするガス化複合発電システム。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一つにおいて、
    前記ガス化装置が加圧型であることを特徴とするガス化複合発電システム。
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