JP4380298B2 - インクジェット記録ヘッド及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、振動板に接合された圧電素子の変位によって振動板を撓み変形させ、圧力室の中のインクを加減圧して、ノズルからインク滴を吐出させるインクジェット記録ヘッド、及びその製造方法に関する。
ピエゾ方式のインクジェット(PIJ)を高湿度下で連続駆動すると、電極および圧電部材の吸湿による腐食等の劣化が起こるため、寿命信頼性が低くなってしまう。このため図6(A)に示すように、圧電部材100及び電極101、102を、腐食から保護するためのコート層104(保護膜)(図6(D)参照)で被覆することで寿命信頼性を向上させることができる。
一方、電極102の電気的接続のため、図6(B)に示すように、電極102上にコート層104が形成されないようにマスクパターン106をパターニングする必要がある。このマスクパターン106は、図6(C)に示すように、コート剤103を塗布し、図6(D)に示すように、乾燥させコート層104を形成させた後、図6(E)に示すように、除去して、電極102を露出させる。
そして、図6(F)に示すように、半田ボール108を介して、電極102と図示しないインクジェットのコントローラ部に接続される電気接続パターン110(FPC等)とを接続する。
このように、コート層104を形成させるためには、図6(B)に示すように、一旦、マスクパターン106をパターニングしなければならないため、作業工程が増え、製造コストがアップすることとなる。
また、マスクパターン106をパターニングした後、マスクパターン106を除去し、電気接続を行なうという従来の方法では、電気接続時の位置ずれ等を考慮し、電気接続部分の面積よりも若干広い面積でパターニングしなくてはならないため、図6(F)に示すように、電極102上の半田ボール108周辺では電極102が露出し、電極102の完全な保護ができず信頼性の劣化に繋がっていた。
特に、図示はしないが、振動板、圧電部材を備えたアクチュエータ部と電気接続パターンとを半田ボールで接合した後に、コート剤をディッピングする製造方法の場合、電気接続パターンと振動板との隙間からコート剤を浸入させるため、とりわけ半田ボールがマトリクス状に配置されたものでは、コート層が均一になり難く、また、コート層が塗布されない部分が出来やすいため十分な信頼性を得ることが困難であった。
この他にも、特許文献1では、図7に示すように、絶縁性で可撓性を有するシリコン樹脂製の封止膜112によって、圧電膜114及び上部電極116を封止しているが、封止膜112は、スクリーン印刷などの方法によって、振動板118上の圧電膜114及び上部電極116の、通孔120が形成される部分以外の部分を覆うようにして選択的に塗布、乾燥し、硬化させるため、スクリーン印刷版には通孔120が形成される部分のパターンを形成させなければならず、その分作業工数が増えることとなる。
また、特許文献2では、図8に示すように、圧電部材124をエポキシ系接着剤122でコーティングしており、このエポキシ系接着剤122の厚みを10μm以下としている。ここで、エポキシ系接着剤122の厚みを10μm以下とする理由は述べられていないが、一般的な硬化型のエポキシ系接着剤122の場合、圧電部材124に対する拘束力が大きく、圧電部材124をエポキシ系接着剤122でコーティングすると、圧電部材124の作動を妨げることとなり、インクが上手く吐出されない恐れが生じる。
さらに、特許文献3では、図9に示すように、濡れ性の悪いコーティング剤又は濡れ性の良いコーティング剤126を、セラミック層128の表面に塗布することによって、セラミック層128の気孔率を小さくして、空気中の湿分などをセラミック層128内部へ吸着及び吸収しないようにしている。これにより、吸湿によるセラミック層128の劣化を防止するとしているが、セラミック層128の表面に濡れ性の悪いコーティング剤又は濡れ性の良いコーティング剤126を塗布し、1000℃未満の温度で熱処理を行なった後、外部電極130部分にレジストを施し、濡れ性の悪いコーティング剤を塗布した後、該レジストを除去しなければならないため、その分作業工数が増えてしまう。
特開平11−334061号公報 特開2003−62999号公報 特開平9−162452号公報
本発明は上記事実を考慮し、電極が表面に露出することなく、また、作業工程を減らし、コストを削減することができるインクジェット記録ヘッド及びその製造方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、ノズルと連通する圧力室の一壁面を覆う振動板と、前記振動板の圧力室と反対側の面に接合され少なくとも振動板と反対側の面に電極部が設けられた圧電部材と、熱接合により前記電極部と電気的に接続され前記電極部に電圧を印加する電気接続部と、を備え、前記圧電部材の変位によって前記振動板を撓み変形させ、前記圧力室内のインクを加減圧して前記ノズルからインク滴を吐出させるインクジェット記録ヘッドであって、前記電極部及び前記圧電部材の全面にコート層を形成し、前記コート層を熱分解して電極部と前記電気接続部を熱接合したことを特徴としている。
請求項1に記載の発明では、インクジェット記録ヘッドにおいて、ノズルと連通する圧力室の一壁面を覆う振動板の圧力室と反対側の面に、少なくとも振動板と反対側の面に電極部が設けられた圧電部材を接合している。熱接合により電極部と電気接続部とを電気的に接続することで、電極部に電圧を印加し、圧電部材の変位によって、振動板を撓み変形させ、圧力室内のインクを加減圧してノズルからインク滴を吐出させる。
ここで、電極部及び圧電部材の全面にコート層を形成し、コート層を熱分解して電極部と電気接続部を熱接合することで、従来のように、電極部にマスクパターンをパターニングする必要がなくなり、作業工程を削減することができ、コストダウンを図ることができる。
また、圧電部材及び電極部の全面にコート層を形成し、電極部に対向する部分を加熱により熱分解させて、電極部と電気接続部との電気接続を行なうようにすることで、電極部が表面に露出することはない。このため、高湿度下で連続駆動したとしても、吸湿による腐食等の問題が発生することはなく、寿命信頼性を向上させることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のインクジェット記録ヘッドにおいて、前記圧電部材を構成する圧電素子が、撓み変形する単層型のピエゾ素子であることを特徴としている。
請求項2に記載の発明では、圧電部材を構成する圧電素子を、撓み変形する単層型のピエゾ素子としており、伸縮変形する積層型のピエゾ素子を用いた場合と比較して、小型のインクジェット記録ヘッドに適用させることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のインクジェット記録ヘッドにおいて、前記熱接合が半田により行なわれることを特徴としている。請求項3に記載の発明では、熱接合を半田により行うことで、他の熱接合方法、例えば、金による熱接合の場合と比較して、コストダウンを図ることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れかに記載のインクジェット記録ヘッドにおいて、前記コート層を構成する成分のうち、少なくとも1成分が熱分解を起こす成分であることを特徴としている。
請求項4に記載の発明では、コート層を構成する成分のうち、少なくとも1成分を熱分解を起こす成分とすることで、コート層を熱分解させて電極部と電気接続部とを熱接合させることができる。ここで、熱分解とは、高い温度によって、コート層が蒸発したり、溶融したり、体積が小さくなったり等することである。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れかに記載のインクジェット記録ヘッドにおいて、前記コート層を構成する成分には、溶媒が含まれていることを特徴としている。請求項5に記載の発明では、コート層を構成する成分に溶媒を含むことで、コート層を強制的に乾燥させる必要が生じるが、コート層の主成分となる材料の適用範囲が広くなる。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のインクジェット記録ヘッドにおいて、前記溶媒が揮発性を有することを特徴としている。請求項6に記載の発明では、溶媒として揮発性を有する材料を用いることで、コート層は自然乾燥でも可能となる。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の何れかに記載のインクジェット記録ヘッドにおいて、前記コート層の主成分は、撥水性を有する撥水性樹脂であることを特徴としている。請求項7に記載の発明では、コート層の主成分を、撥水性を有する撥水性樹脂とすることで、吸湿を防止し、腐食防止効果を高めることができる。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載のインクジェット記録ヘッドにおいて、前記撥水性樹脂が、少なくともフッ素樹脂又はシリコーン樹脂であることを特徴としている。請求項8に記載の発明では、撥水性樹脂を、少なくともフッ素樹脂又はシリコーン樹脂としており、フッ素樹脂及びシリコーン樹脂を混練りしたものを用いても良い。
請求項9に記載の発明は、請求項7又は8に記載のインクジェット記録ヘッドにおいて、前記撥水性樹脂は、前記熱接合時に蒸発することを特徴としている。請求項9に記載の発明では、熱接合時に蒸発する撥水性樹脂を用いることで、電気接続部と電極部との電気的接合を確実に行なうことができる。
請求項10に記載の発明は、請求項7〜9の何れかに記載のインクジェット記録ヘッドにおいて、前記コート層は、前記撥水性樹脂からなる主成分と、前記熱接合時に蒸発する副成分と、前記主成分及び前記副成分を溶解する溶媒と、から成ることを特徴としている。
請求項10に記載の発明では、コート層を、撥水性樹脂からなる主成分と、熱接合時に蒸発する副成分と、前記主成分及び前記副成分を溶解する溶媒と、で構成することで、電気接続部と電極部との電気的接合を確実に行なうと共に、腐食防止効果を高めることができる。また、副成分に蒸発の機能を持たせたため、主成分の材料の適用範囲が広くなる。
請求項11に記載の発明は、請求項1〜10の何れかに記載のインクジェット記録ヘッドにおいて、前記コート層の厚みが0.2μm〜8μmであることを特徴としている。
請求項11に記載の発明では、コート層の厚みを0.2μm〜8μmとしている。コート層の厚みを厚くした方が耐腐食性が良くなるが、該厚みが厚い場合、圧電部材の作動に影響を及ぼし、インクの吐出エネルギー効率が悪くなってしまう。このため、耐腐食性及びインクの吐出エネルギー効率を考慮してコート層の厚みを規定している。
請求項12に記載の発明は、ノズルと連通する圧力室の一壁面を覆う振動板と、前記振動板の圧力室と反対側の面に接合され少なくとも振動板と反対側の面に電極部が設けられた圧電部材と、熱接合により前記電極部と電気的に接続され前記電極部に電圧を印加する電気接続部と、を備え、前記圧電部材の変位によって前記振動板を撓み変形させ、前記圧力室内のインクを加減圧して前記ノズルからインク滴を吐出するインクジェット記録ヘッドであって、前記電極部及び前記圧電部材の全面にコート層を形成し、前記コート層を熱分解して電極部と前記電気接続部を熱接合したことを特徴としている。
請求項12に記載の発明では、電極部及び圧電部材の全面にコート層を形成した後、コート層を熱分解して電極部と電気接続部を熱接合させる。
本発明は上記構成にしたので、請求項1又は12に記載の発明では、電極部及び圧電部材の全面にコート層を形成し、コート層を熱分解して電極部と電気接続部を熱接合することで、従来のように、電極部にマスクパターンをパターニングする必要がなくなり、作業工程を削減することができ、コストダウンを図ることができる。また、圧電部材及び電極部の全面にコート層を形成し、電極部に対向する部分を加熱により熱分解させて、電極部と電気接続部との電気接続を行なうようにすることで、電極部が表面に露出することはない。このため、高湿度下で連続駆動したとしても、吸湿による腐食等の問題が発生することはなく、寿命信頼性を向上させることができる。
請求項2に記載の発明では、圧電部材を構成する圧電素子を、撓み変形する単層型のピエゾ素子としており、伸縮変形する積層型のピエゾ素子を用いた場合と比較して、小型のインクジェット記録ヘッドに適用させることができる。請求項3に記載の発明では、熱接合を半田により行うことで、金による熱接合の場合と比較して、コストダウンを図ることができる。
請求項4に記載の発明では、コート層を構成する成分のうち、少なくとも1成分を熱分解を起こす成分とすることで、コート層を熱分解させて電極部と電気接続部とを熱接合させることができる。請求項5に記載の発明では、コート層の主成分となる材料の適用範囲が広くなる。請求項6に記載の発明では、溶媒として揮発性を有するものを用いることで、コート層は自然乾燥でも可能となる。
請求項7に記載の発明では、コート層の主成分を、撥水性を有する撥水性樹脂とすることで、吸湿を防止し、腐食防止効果を高めることができる。請求項8に記載の発明では、撥水性樹脂を、少なくともフッ素樹脂又はシリコーン樹脂としており、フッ素樹脂及びシリコーン樹脂を混練りしたものを用いても良い。請求項9に記載の発明では、熱接合時に蒸発する撥水性樹脂を用いることで、電気接続部と電極部との電気的接合を確実に行なうことができる。
請求項10に記載の発明では、コート層を、撥水性樹脂からなる主成分と、熱接合時に蒸発する副成分と、主成分及び副成分を溶解する溶媒と、で構成することで、電気接続部と電極部との電気的接合を確実に行なうと共に、腐食防止効果を高めることができる。また、副成分に蒸発の機能を持たせたため、主成分の材料の適用範囲が広くなる。
請求項11に記載の発明では、コート層の厚みを0.2μm〜8μmとしている。コート層の厚みを厚くした方が耐腐食性が良くなるが、該厚みが厚い場合、圧電部材の作動に影響を及ぼし、インクの吐出エネルギー効率が悪くなってしまう。このため、耐腐食性及びインクの吐出エネルギー効率を考慮してコート層の厚みを規定している。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
図1に示すように、本発明の実施の形態に係るインクジェット記録ヘッド10は、インクジェット記録装置12に備えられており、主走査機構14によって主走査方向(矢印Aで示す)へ移動するキャリッジ16に搭載されている。キャリッジ16が主走査方向へ移動すると、インクジェット記録ヘッド10は、画像情報に応じて、副走査機構18によって副走査方向(矢印Bで示す)へ搬送される記録用紙Pへインク滴を吐出し、記録用紙Pの全面に画像の記録を行う。
一方、図2には、インクジェット記録ヘッド10の断面図が示されている。図2に示すように、インクジェット記録ヘッド10には、複数のノズル20がマトリックス状に形成されたノズルプレート22が備えられており、ノズルプレート22の上面には、圧力室プレート24が接着可能となっている。
圧力室プレート24には、隔壁24Aが形成されており、隔壁24Aによって圧力室26が構成されている。この圧力室26内にインクが充填される。ここで、圧力室プレート24は、各ノズル20に対応して圧力室26が配置されると共に、ノズル20へ向かって断面積が除々に狭くなるようにして、ノズルプレート22に接着されている。
また、圧力室プレート24の上面には、ステンレス製の振動板28が接着されている。この振動板28の上面には、両面接着可能な接着フィルム30が接着されており,接着フィルム30の上面には、電極32、34及び圧電素子36で構成された圧電ユニット38が配置可能となっている。
ここで、圧電ユニット38は、平板状の圧電素子36の上面に電極32(Cr製の0.2μmの金属薄膜)が設けられ、圧電素子36の下面に電極34(Au製の0.1μmの金属膜)が設けられている。圧電素子36には、撓み変形する単層型のピエゾ素子が用いられており、各圧力室26に対応して配置されると共に、圧電素子36の中心線とノズル20の中心線とが一致するように位置決めされている。
一方、振動板28及び圧電ユニット38は、熱分解可能なコート層40(後述する)で覆われており、振動板28及び圧電ユニット38が表面に露出しないようにしている。コート層40は熱分解可能なため、コート層40上で半田バンプ42を溶融させると、半田バンプ42の熱によってコート層40は熱分解され、ピンホールが形成される。ここで、熱分解とは、高い温度によって、コート層40が蒸発したり、溶融したり、体積が小さくなったり等することである。
これにより、図2及び図3に示すように、電気パターン44が配設された電気接続フィルム46の下面に設けられた電極48に対応して形成された半田バンプ42を介して、圧電ユニット38の電極32と電気接続フィルム46の電極48とが電気的に接続される。
ここで、電気接続フィルム46はインクジェット記録ヘッド10の制御部(図示省略)と接続しており、制御部からの駆動電圧によって電気パターン44、電極48及び半田バンプ42を通じて電極32、34へ電圧が印可される。これにより、圧電素子36が変位して、振動板28が撓み変形し、圧力室26内に充填されたインクが加圧(又は減圧)され、ノズル20からインク滴が吐出する。
次に、インクジェット記録ヘッド10の製造方法について説明する。
先ず、図4(A)に示すように、振動板28上に接着フィルム30を接着し、図4(B)に示すように、接着フィルム30の上面に圧電プレート50(例えば、厚さ30μm、チタン酸ジルコン酸鉛製)を接着させる。この圧電プレート50の両面には、予め電極層52、54がスパッタリング法で形成されている。
次に、図4(C)に示すように、圧電プレート50の全体に感光性フィルム58(ウレタン系)を貼着し、感光性フィルム58を図示しないマトリックス状のマスクで覆い、露光する。そして、図4(D)に示すように、感光して硬化した感光フィルム60を残し、これら以外の部分を除去して行列方向に延在する溝パターン62を形成する。次に、炭化珪素砥粒(砥粒径:例えば20μm)を所定の圧力で吹き付け、サンドブラスト加工を施す。
これによって、図4(E)に示すように、圧電プレート50には、溝部64が形成され、電極32、34、圧電素子36で構成された圧電ユニット38が形成された後、図4(F)に示すように、感光フィルム60を除去する。
一方、図5(A)に示すように、ノズルプレート22の上面には、圧力室プレート24を接着する(なお、接着剤の層は図示を省略する)。このとき、圧力室プレート24は、圧力室26をノズル20と対向させると共に、圧力室26の断面積がノズル20へ向かって除々に狭くなるように配置する。
次に、図5(B)に示すように、圧力室プレート24の上面に、圧電ユニット38が配設された振動板28を接着する。このとき、圧電素子36は、各圧力室26に対応すると共に、圧電素子36の中心線とノズル20の中心線とが一致するように位置決めする。
そして、図5(C)に示すように、振動板28及び圧電ユニット38を全面に渡ってコート層40(後述する)で覆う。コート層40はディッピング(浸漬法)によって、振動板28及び圧電ユニット38の表面を厚さ約1μmで均等に被覆することができる。
ここで、コート層40は、主成分として四フッ化エチレン樹脂又は四フッ化エチレン樹脂のバインダ、フィラー又は添加物(副成分)としてステアリン酸ワックスを用い、溶媒としてメチルパーフルオロイソブチルエーテル又はメチルパーフルオロブチルエーテルを用いており、撥水性を有し、副成分が熱分解により蒸発するものを使用する。
次に、図5(D)に示すように、コート層40を所定の温度で乾燥させると共に、振動板28及び圧電ユニット38の表面に、コート層40を確実に密着させ、アクチュエータ部66が形成される。
そして、図5(E)に示すように、アクチュエータ部66の各電極32に対応するように、下面に複数の電極48及び半田バンプ42を形成させた電気接続フィルム46を載置する。次に、アクチュエータ部66の下部にヒータ68を配置し、電気接続フィルム46の上部にヒータ70を配置して、半田バンプ42が溶融可能な温度を維持した状態で加圧する。
これにより、図5(F)に示すように、半田バンプ42が溶融すると共に、半田バンプ42の熱によって、コート層40の半田バンプ42が接触する箇所が熱分解して蒸発しピンホールが形成される。このため、半田バンプ42が電極32と直接接触することとなり、半田バンプ42を介して、圧電ユニット38の電極32と電気接続フィルム46に形成された電極48とが電気的に接続される。
ここで、ヒータ70の移動軌跡上には、図示しないストッパーが設けられており、ヒータ68とヒータ70との最小離間距離を確保して、半田バンプ42の潰れ量を一定にするようにしている。
なお、本形態では、コート層40の主成分として四フッ化エチレン樹脂又は四フッ化エチレン樹脂、副成分として熱分解により蒸発するステアリン酸ワックスを用い、溶媒としてメチルパーフルオロイソブチルエーテル又はメチルパーフルオロブチルエーテルを用いたが、コート層40が熱分解可能であれば良いため、コート層40の構成はこれに限るものではない。
例えば、主成分としては、他のフッ素樹脂を用いても良く、種類としてはポリテトラフロロエチレン、4フッ化エチレン・プロピレン共重合体、エチレン―4フッ化エチレン共重合体、エチレン―3フッ化塩素エチレン共重合体がある。他にも、シリコーン樹脂を用いても良く、種類としてはポリオルガノシロキサン、ポリボロシロキサン、ポリフッ化オルガノシロキサンがある。
また、副成分としては、ワックスが用いられ、パラフィンワックス、ステアリン酸ワックス、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックスの種類がある。
さらに、溶媒としては、例えば、フッ素変性脂肪族炭化水素系溶剤(パーフルオロヘプタン、パーフルオロオクタンなど)、フッ素変性芳香族炭化水素系溶剤(m−キシレンヘキサフロライド、ベンゾトリフロライドなど)、フッ素変性エーテル系溶剤(メチルパーフルオロイソブチルエーテル、メチルパーフルオロブチルエーテル、パーフルオロ(2−チルテトラヒドロフラン)など)等のフッ素変性された溶剤を用いても良い。溶剤は単独で使用しても、2種以上を混合して用いてもよいが2種以上を混合して用いる場合は、必要に応じて、炭化水素系溶剤(石油ベンジン、ミネラルスピリッツ、トルエン、キシレンなど)、ケトン系溶剤(アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなど)等を併用させる。
また、コート層40が熱分解可能であれば良いため、コート層40を構成する成分のうち、少なくとも1成分に熱分解を起こす成分を用いていれば良い。このため、主成分が熱分解により蒸発する材料でも良く、例えば、主成分としてフッ素系ポリマーを用いた住友スリーエム製のEGC−1700を用いても良い。
また、主成分としてパラフィンワックスを用い、溶媒としてメチルエチルケトン(MEK)を用いても良い。この場合、パラフィンワックス以外の主成分として、ステアリン酸ワックス、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックスが挙げられ、MEK以外の溶媒として、n−ヘキサン、フッ素系溶剤、炭化水素系溶剤、アルコール系溶剤、トルエン、キシレンのうち、一種類の有機溶剤もしくは複数種類の混合有機溶剤が挙げられる。
また、主成分、副成分及び溶媒が必ずしも熱分解を起こす材料である必要はなく、副成分に熱分解を起こさない材料を用いても良い。例えば、ポリアセタール樹脂、ポリプロピレン樹脂、AS、ABS、HIPS等スチレン系樹脂、ポリフェニレンスルフィド樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリエーテルケトン樹脂等が挙げられる。
さらに、コート層40は必ずしも撥水性を有する必要はなく、例えば、主成分として、エチレン酢酸ビニール共重合樹脂(EVA)を用い、溶媒としてMEKを用いても良い。この場合、EVA以外の主成分として、スチレンエラストマー、ポリウレタン、ポリエチレン、アクリルが挙げられ、MEK以外の溶媒として、フッ素系溶剤、炭化水素系溶剤、アルコール系溶剤、トルエン、キシレンのうち、一種類の有機溶剤もしくは複数種類の混合有機溶剤が挙げられる。
ここで、EVAの溶媒としてMEKを用いたが、EVAのみを用いても良い。但し、この場合、EVAを振動板28及び圧電ユニット38の表面に噴き付けた後、高い温度でEVAを溶融させることで、振動板28及び圧電ユニット38の表面を被覆することができる。
次に、本発明の実施の形態に係るインクジェット記録ヘッドの作用について説明する。
図5(D)に示すように、振動板28及び圧電ユニット38の表面に、全面に渡ってコート層40を形成し、図5(F)に示すように、半田バンプ42によって、コート層40を熱分解して圧電ユニット38の電極32と電気接続フィルム46の電極48を熱接合することで、従来のように、圧電ユニット38の電極32にマスクパターンをパターニングする必要がなくなり、作業工程を削減することができ、コストダウンを図ることができる。
また、振動板28及び圧電ユニット38の表面に全面に渡ってコート層40を形成し、電極32に対向する部分を半田バンプ42による熱接合でコート層40にピンホールを形成させて、圧電ユニット38の電極32と電気接続フィルム46の電極48との電気的接続を行なうようにすることで、電極32が表面に露出することはない。このため、高湿度下で連続駆動したとしても、吸湿による腐食等の問題が発生することはなく、寿命信頼性を向上させることができる。
ここで、コート層40の主成分として四フッ化エチレン樹脂又は四フッ化エチレン樹脂、副成分として熱分解により蒸発するステアリン酸ワックスを用い、溶媒としてメチルパーフルオロイソブチルエーテル又はメチルパーフルオロブチルエーテルを用いたが、コート層40を構成する成分のうち、少なくとも1成分を熱分解を起こす成分とすることで、振動板28及び圧電ユニット38の表面に全面に渡ってコート層40を形成させたとしても、コート層40を熱分解させて圧電ユニット38の電極32と電気接続フィルム46の電極48とを熱接合させることができる。
また、コート層40を構成する成分に溶媒を含むことで、コート層40を乾燥させる必要が生じるが、コート層40の主成分となる材料の適用範囲が広くなる。なお、溶媒として揮発性を有するものを用いることで、コート層40は自然乾燥でも可能となる。
さらに、コート層40の主成分として、フッ素樹脂を用いることで、撥水性が得られ、吸湿を防止し、腐食防止効果を高めることができる。ここで、フッ素樹脂の他にも撥水性樹脂として、シリコーン樹脂が挙げられる。このフッ素樹脂及びシリコーン樹脂は、コート層40の主成分として個々に用いても良いが、フッ素樹脂とシリコーン樹脂を混練りしても良い。
また、コート層40を、撥水性樹脂からなる主成分と、熱接合時に蒸発する副成分と、主成分及び副成分を溶解する溶媒と、で構成することで、電気接続フィルム46と電極32との電気的接合を確実に行なうと共に、吸湿を防止し、腐食防止効果を高めることができる。また、副成分に蒸発の機能を持たせることで、主成分の材料の適用範囲が広くなる。
ここで、コート層40の厚みを厚くした方が耐腐食性が良くなるが、この厚みが厚い場合、圧電素子36の作動に影響を及ぼし、インクの吐出エネルギー効率が悪くなってしまう。このため、耐腐食性及びインクの吐出エネルギー効率を考慮してコート層40の厚みを規定する必要がある。
このため、コート層40の層厚(0.1〜10.0μm)を変えて形成した各インクジェット記録ヘッド10を、温度38℃、湿度80%の恒温恒湿槽に2日間放置した後、各層厚毎に、インクが吐出しなくなった数/総ノズル数(腐食率)及び吐出エネルギー効率(コート層40が形成されていない場合を100%とする)を以下に示す。
Figure 0004380298
吐出エネルギー効率は少なくとも80%以上必要であると考えられるため、表1からコート層40の厚みは8.0μm以下とする必要があることが分かる。しかし、コート層40の厚みが0.1μmの場合、腐食率は10%となり、0.2μmと比較すると、急激に上がっている。
以上のことから、コート層40の厚みは、0.2μm〜8μmが望ましいことが分かる。このように、コート層40の厚みを0.2μm〜8μmとすることで、耐腐食性を維持すると共に、インクの吐出エネルギー効率を確保することができる。
なお、本形態では、圧電素子36として、撓み変形する単層型のピエゾ素子を用いたインクジェット記録ヘッド10について適用させたが、伸縮変形する積層型のピエゾ素子を用いたインクジェット記録ヘッドに適用させても良いのは勿論のことである。
また、ここでは、圧電ユニット38として、圧電素子36の上下面にそれぞれ電極32、34を設けた構成としたが、振動板28に電極34の役割を兼ね備えさせることで、圧電素子36の上面にのみ電極32を設けた構成としても良い。
さらに、本形態では、インクジェット記録ヘッド10の下方で記録用紙Pを水平に搬送し、下方へ向かってインクを吐出するインクジェット記録装置12について説明したが、これに限るものではない。例えば、このインクジェット記録ヘッド10を90度回転させた状態で配設し、記録用紙Pを垂直方向に搬送し水平方向へインクを吐出するタイプのインクジェット記録装置に適用させても良い。
また、熱接合として半田バンプ42を用いたが、これに限るものではなく、金による熱接合を行なっても良い。但し、半田による熱接合の方が、金による熱接合の場合と比較してコストダウンを図ることができる。
本発明の実施の形態に係るインクジェット記録ヘッドを搭載したインクジェット記録装置を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係るインクジェット記録ヘッドを示す断面図である。 本発明の実施の形態に係るインクジェット記録ヘッドを構成するアクチュエータ部と電気接続フィルムを示す分解斜視図である。 (A)〜(F)は、本発明の実施の形態に係るインクジェット記録ヘッドを構成する振動板に圧電素子を形成させる製造工程を示す断面図である。 (A)〜(F)は、本発明の実施の形態に係るインクジェット記録ヘッドの製造工程を示す断面図である。 (A)〜(F)は、従来のインクジェット記録ヘッドの製造工程を示す断面図である。 従来のインクジェット記録ヘッド(特許文献1)の要部断面図である。 従来のインクジェット記録ヘッド(特許文献2)の要部断面図である。 従来のインクジェット記録ヘッド(特許文献3)の要部断面図である。
符号の説明
10 インクジェット記録ヘッド
28 振動板
36 圧電素子
38 圧電ユニット(圧電部材)
40 コート層
42 半田バンプ
46 電気接続フィルム(電気接続部)

Claims (12)

  1. ノズルと連通する圧力室の一壁面を覆う振動板と、前記振動板の圧力室と反対側の面に接合され少なくとも振動板と反対側の面に電極部が設けられた圧電部材と、熱接合により前記電極部と電気的に接続され前記電極部に電圧を印加する電気接続部と、を備え、前記圧電部材の変位によって前記振動板を撓み変形させ、前記圧力室内のインクを加減圧して前記ノズルからインク滴を吐出させるインクジェット記録ヘッドであって、
    前記電極部及び前記圧電部材の全面にコート層を形成し、前記コート層を熱分解して電極部と前記電気接続部を熱接合したことを特徴とするインクジェット記録ヘッド。
  2. 前記圧電部材を構成する圧電素子が、撓み変形する単層型のピエゾ素子であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録ヘッド。
  3. 前記熱接合が半田により行なわれることを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット記録ヘッド。
  4. 前記コート層を構成する成分のうち、少なくとも1成分が熱分解を起こす成分であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のインクジェット記録ヘッド。
  5. 前記コート層を構成する成分には、溶媒が含まれていることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のインクジェット記録ヘッド。
  6. 前記溶媒が揮発性を有することを特徴とする請求項5に記載のインクジェット記録ヘッド。
  7. 前記コート層の主成分は、撥水性を有する撥水性樹脂であることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載のインクジェット記録ヘッド。
  8. 前記撥水性樹脂が、少なくともフッ素樹脂又はシリコーン樹脂であることを特徴とする請求項7に記載のインクジェット記録ヘッド。
  9. 前記撥水性樹脂は、前記熱接合時に蒸発することを特徴とする請求項7又は8に記載のインクジェット記録ヘッド。
  10. 前記コート層は、前記撥水性樹脂からなる主成分と、前記熱接合時に蒸発する副成分と、前記主成分及び前記副成分を溶解する溶媒と、から成ることを特徴とする請求項7〜9の何れかに記載のインクジェット記録ヘッド。
  11. 前記コート層の厚みが0.2μm〜8μmであることを特徴とする請求項1〜10の何れかに記載のインクジェット記録ヘッド。
  12. ノズルと連通する圧力室の一壁面を覆う振動板と、前記振動板の圧力室と反対側の面に接合され少なくとも振動板と反対側の面に電極部が設けられた圧電部材と、熱接合により前記電極部と電気的に接続され前記電極部に電圧を印加する電気接続部と、を備え、前記圧電部材の変位によって前記振動板を撓み変形させ、前記圧力室内のインクを加減圧して前記ノズルからインク滴を吐出するインクジェット記録ヘッドであって、
    前記電極部及び前記圧電部材の全面にコート層を形成し、前記コート層を熱分解して電極部と前記電気接続部を熱接合したことを特徴とするインクジェット記録ヘッドの製造方法。
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