JP4379797B2 - 放電ランプ用アークチューブにおけるシュラウドガラス管の溶着方法および溶着装置。 - Google Patents

放電ランプ用アークチューブにおけるシュラウドガラス管の溶着方法および溶着装置。 Download PDF

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Description

本発明は、放電発光部を有するアークチューブ本体の外周に円筒形状のシュラウドガラス管が溶着一体化されてアークチューブ本体周りに負圧に調整された不活性ガス空間が形成された放電ランプ用アークチューブの製造方法および装置に係り、特に、シュラウドガラス管の一端側をその内側に挿通配置されたアークチューブ本体の一端側に一次溶着する一次溶着工程の後、シュラウドガラス管の他端開口部から管内を排気し不活性ガスを導入し管内を負圧に保持しつつ、シュラウドガラス管の他端側をアークチューブ本体の他端側に二次溶着する放電ランプ用アークチューブにおけるシュラウドガラス管の溶着方法および溶着装置に関する。
従来のこの種のアークチューブは、下記特許文献(図7参照)に示すように、長手方向途中に放電発光部である密閉ガラス球2aを備えた棒状のアークチューブ本体2に紫外線遮蔽用の円筒形状シュラウドガラス管4が溶着一体化されて、密閉ガラス球2aがシュラウドガラス管4で覆われた構造となっている。そして、シュラウドガラス管4によって形成された、アークチューブ本体2を取り囲む密閉空間5内には、負圧に調整されたArガスが封入されて、アークチューブにおける失透現象が抑制されている。
そして、このアークチューブを製造するには、まず、長手方向略中央部に放電発光部である密閉ガラス球2a設けた棒状のアークチューブ本体2を製造しておく。次いで、シュラウドガラス管4内にアークチューブ本体2を挿通し、シュラウドガラス管4の一端側4bを加熱溶融して内側のアークチューブ本体2の一端側に一次溶着(シール)する。次いで、シュラウドガラス管4の他端開口部から管内4を排気してArガスを導入し管4内を負圧に保持しつつ、他端側4aを加熱溶融して内側のアークチューブ本体の他端側に二次溶着(シュリンクシール)する。最後に、必要に応じシュラウドガラス管4の他端側を所定位置で切断する。
特開2002−163980
しかし、前記した従来のアークチューブでは、一次溶着部では問題がないが二次溶着部における形状が一定しないという問題が発生した。
発明者が検討したところ、一次溶着および二次溶着のいずれの工程においても、加熱手段であるバーナによってシュラウドガラス管4を側方からそれぞれ加熱するように構成されているが、一次溶着工程では、シュラウドガラス管4およびアークチューブ本体2を一体に把持し、側方に配置した加熱手段であるバーナに対し両者4,2を一体に回転させながら溶着(シール)を行うのに対し、二次溶着工程では、シュラウドガラス管4の他端開口部から管内を排気しArガスを導入し管内を負圧に保持しつつ溶着(シュリンクシール)を行う必要があるため、一次溶着工程の場合のように、両者4,2を一体に回転させながら溶着を行うことができず、側方に配置した加熱手段であるバーナに対し両者4,2を固定した形態で溶着を行っている。
このため、加熱手段であるバーナに正対する位置とそれ以外の位置とでシュラウドガラス管の溶融状態が異なり、この結果、二次溶着部4aにおける形状や密着性が周方向に不均一となり、製造されるアークチューブごとに二次溶着部4aの形状や密着性が異なる、即ちアークチューブの品質にばらつきが生じるおそれがあるという第1の問題が発生した。
また、一次溶着工程および二次溶着工程では、前記したようにシュラウドガラス管4およびアークチューブ本体2の支持形態が異なることから、それぞれの溶着工程における装置構造が互いに異なり、一次溶着用の装置により一次溶着を行い、その後、二次溶着用の装置により二次溶着を行っており、それだけ装置全体の設備も大型となって、また作業性も悪いという第2の問題もあった。
本発明は前記した従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、製品毎にばらつかない一定の二次溶着部を形成できる放電ランプ用アークチューブにおけるシュラウドガラス管の溶着方法および溶着装置を提供することにある。
前記目的を達成するために、請求項1に係る放電ランプ用アークチューブにおけるシュラウドガラス管の溶着方法においては、長手方向途中に放電発光部が形成されたアークチューブ本体を覆う同軸状に配置されてその一端側を前記アークチューブ本体の一端側に一次溶着したシュラウドガラス管の他端側を、該シュラウドガラス管の開口端部を介して管内を排気しかつ管内に不活性ガスを導入して管内を負圧に保持しつつ、側方から加熱溶融して内側のアークチューブ本体の他端側に二次溶着する放電ランプ用アークチューブにおけるシュラウドガラスの溶着方法において、
前記シュラウドガラス管の開口端部を相対回転可能な気密シールカップリングを介して排気および不活性ガス導入用の配管通路に接続するとともに、前記シュラウドガラス管を軸心周りに回転させながら二次溶着するように構成した。
また、請求項2に係る放電ランプ用アークチューブにおけるシュラウドガラス管の溶着装置においては、長手方向途中に放電発光部が形成されたアークチューブ本体を覆う同軸状に配置されてその一端側を前記アークチューブ本体の一端側に一次溶着したシュラウドガラス管の他端側を把持して、該シュラウドガラス管と内蔵された中空軸との連通を確保する軸周りに回転可能なシュラウドガラス管把持部と、
前記シュラウドガラス管把持部の中空軸と排気および不活性ガス導入用の配管通路構成部材との間に介装された相対回転可能な気密シールカップリングと、
前記シュラウドガラス管把持部を回転させる回転駆動機構と、
前記シュラウドガラス管把持部に把持されたシュラウドガラス管の二次溶着予定位置を側方から加熱する二次加熱手段とを備え、
前記シュラウドガラス管内を排気しかつ管内に不活性ガスを導入して管内を負圧に保持しつつ、前記回転駆動機構により前記シュラウドガラス管を回転させながら前記二次加熱手段によりシュラウドガラス管を加熱溶融してアークチューブ本体の他端側外周に二次溶着するように構成した。
(作用)シュラウドガラス管の二次溶着工程では、シュラウドガラス管の溶融軟化した領域がシュラウドガラス管内の負圧によって半径方向内側に縮径するように変形してアークチューブ本体の他端側外周面に溶着(以下、これをシュリンクシールという)されるが、バーナなどの側方からの二次加熱手段に対しシュラウドガラス管を軸心周りに回転させるので、シュラウドガラス管は周方向に均一に加熱されて溶融軟化し、シュラウドガラス管と一体に回転する内側のアークチューブ本体外周に沿って均一に溶着(シュリンクシール)されて、二次溶着部の外形はアークチューブ本体の被溶着部に倣った形状となって、二次溶着部の外形および二次溶着部における周方向における溶着性は製品ごとにばらつかない一定のものとなる。
また、シュラウドガラス管の開口端部と排気および不活性ガス導入用の配管通路とを相対回転可能に接続する気密シールカップリング内は、カップリングの相対回動部に介装されている気密シール手段によってシュラウドガラス管の回転中においても大気と確実に遮断されて、シュラウドガラス管内の排気および不活性ガスの管内への導入が迅速に行われるとともに、管内のガス圧は確実に負圧に保持されて、シュリンクシールが迅速に遂行される。
また、請求項3に記載の放電ランプ用アークチューブにおけるシュラウドガラス管の溶着装置において、長手方向途中に放電発光部が形成されたアークチューブ本体の一端側を把持する軸周りに回転可能なアークチューブ本体把持部と、
前記アークチューブ本体把持部と軸方向に対向して配置され、その一端側が前記アークチューブ本体の一端側に一次溶着されてアークチューブ本体を覆う同軸状に配置されたシュラウドガラス管の他端側を把持して、該シュラウドガラス管と内蔵された中空軸との連通を確保する軸周りに回転可能なシュラウドガラス管把持部と、
前記シュラウドガラス管把持部の中空軸と排気および不活性ガス導入用の配管通路構成部材との間に介装された相対回転可能な気密シールカップリングと、
前記アークチューブ本体把持部と前記シュラウドガラス管把持部間に介装され、単一の駆動モータにより前記アークチューブ本体把持部と前記シュラウドガラス管把持部とを同期回転させる同期回転駆動機構と、
前記シュラウドガラス管把持部に把持されたシュラウドガラス管の二次溶着予定位置を側方から加熱する二次加熱手段とを備え、
前記シュラウドガラス管内を排気しかつ管内に不活性ガスを導入して管内を負圧に保持しつつ、前記同期回転駆動機構により前記シュラウドガラス管およびアークチューブ本体を一体に回転させながら前記二次加熱手段によりシュラウドガラス管を加熱溶融してアークチューブ本体の他端側外周に二次溶着するように構成した。
(作用)前記した請求項2における作用に加えて、以下の作用がある。即ち、その一端側がアークチューブ本体の一端側に一次溶着されてアークチューブ本体を覆う同軸状に配置されたシュラウドガラス管は、その開口端部側ではシュラウドガラス管把持部により、その反対側(一次溶着部側)ではアークチューブ本体把持部により、それぞれ両把持部の共通の軸周りに回転可能に支持されるので、二次溶着工程において、シュラウドガラス管は安定して回転する。
また、シュラウドガラス管把持部だけを回転させ場合には、一次溶着部に不測の回転トルクが発生するおそれがあるが、同期回転駆動機構により両把持部が同期して回転するので、一次溶着部に不測の回転トルクの発生を伴うことなくシュラウドガラス管が回転する。
このため、二次溶着工程において、シュラウドガラス管は周方向により均一に加熱されて溶融軟化し内側のアークチューブ本体外周に沿ってより均一に溶着(シュリンクシール)されて、二次溶着部の外形はアークチューブ本体の被溶着部に正確に倣った形状となって、二次溶着部の外形および二次溶着部における周方向における溶着性は製品ごとに一層ばらつかない一定のものとなる。
また、シュラウドガラス管の回転時に一次溶着部に不測の回転トルクが生じないため、一次溶着部の溶着性に悪影響を与えることもない。
また、請求項4においては、請求項2または3に記載の放電ランプ用アークチューブにおけるシュラウドガラス管の溶着装置において、前記気密シールカップリングを、前記中空軸と、該中空軸に軸受を介し相対回転可能に組み付けられ、該中空軸と協働して磁気回路を構成する前記配管構成部材と、前記中空軸と配管構成部材との相対摺動回転部に装填した磁性流体で構成した。
(作用)シュラウドガラス管内に連通する中空軸と排気および不活性ガス導入用の配管通路構成部材によって磁気回路を構成するカップリングケース(固定側ケースと回転側ケース)が形成され、軸受を介装したカップリングケースの相対摺動回転部に磁性流体が装填されて磁性流体シールが構成されているが、磁性流体シールは、比較的簡潔な構成であって、相対摺動回転部の摺動抵抗は少なく、しかもごみの発生も少なく、カップリングケース内を大気から遮断する上で非常に有効である。そして、二次溶着工程において、磁性流体シールは、シュラウドガラス管把持部の中空軸と排気および不活性ガス導入用の配管通路構成部材との連通部を大気に対し確実に遮断し、迅速かつ適格な二次溶着(シュリンクシール)を可能にする。
特に、気密シールカップリングを、軸受を介し相対回転可能に組み付けられて協働して磁気回路を構成する内外筒軸における相対回動部に磁性流体を装填した磁性流体シールユニットで構成し、内筒軸を前記中空軸に固定し、外筒軸を前記配管構成部材に固定するように構成すれば、シュラウドガラス管把持部の中空軸と排気および不活性ガス導入用の配管通路構成部材間に気密シールカップリング(磁性流体シールユニット)を簡単に組み付けることができる。
請求項5においては、請求項2〜4のいずれかに記載の放電ランプ用アークチューブにおけるシュラウドガラス管の溶着装置において、前記二次加熱手段に対応する位置であって該加熱手段の動作を妨げない所定位置に、前記シュラウドガラス管の二次溶着部を成形する成形ローラを配置するように構成した。
(作用)二次溶着工程において、軸周りに回転するシュラウドガラス管の二次溶着部に成形ローラが側方から接触することで、シュラウドガラス管の二次溶着部外周面が所定径の略真円形状に成形される。
また、「特許請求の範囲」では開示していないが、本発明に係る放電ランプ用アークチューブにおけるシュラウドガラス管の溶着装置を、
長手方向途中に放電発光部が形成されたアークチューブ本体の一端側を把持する軸周りに回転可能なアークチューブ本体把持部と、
前記アークチューブ本体把持部と軸方向に対向して配置され、前記シュラウドガラス管の一端側を把持し内蔵された中空軸との連通を確保しかつ該シュラウドガラス管を前記アークチューブ本体と同軸状に配置するとともに、軸周りに回転可能で前記アークチューブ本体把持部に対し軸方向に相対移動可能なシュラウドガラス管把持部と、
前記シュラウドガラス管把持部の中空軸と排気および不活性ガス導入用の配管通路構成部材との間に介装された相対回転可能な気密シールカップリングと、
前記アークチューブ本体把持部と前記シュラウドガラス管把持部間に介装され、単一の駆動モータにより前記アークチューブ本体把持部と前記シュラウドガラス管把持部とを同期回転させる同期回転駆動機構と、
前記シュラウドガラス管把持部に把持されたシュラウドガラス管の一次溶着予定位置および二次溶着予定位置を側方からそれぞれ加熱する一次加熱手段および二次加熱手段と、
前記それぞれの加熱手段と干渉しない所定位置に配置されて前記シュラウドガラス管の少なくとも一次溶着部を成形する成形ローラと、を備え、
アークチューブ本体を把持した前記アークチューブ本体把持部とシュラウドガラス管を把持した前記シュラウドガラス管把持部とを軸方向に相対移動させて、シュラウドガラス管がアークチューブ本体を覆う形態に保持し、前記同期回転駆動機構によりシュラウドガラス管およびアークチューブ本体を一体に回転させながら前記一次加熱手段によりシュラウドガラス管を加熱溶融してアークチューブ本体の一端側外周に一次溶着し、前記成形ローラにより一次溶着部を成形した後、シュラウドガラス管内を排気しかつ管内に不活性ガスを導入して管内を負圧に保持しつつ、前記同期回転駆動機構により前記シュラウドガラス管およびアークチューブ本体を一体に回転させながら、前記二次加熱手段によりシュラウドガラス管を加熱溶融してアークチューブ本体の他端側外周に二次溶着するように構成することもできる。
そして、このように構成した場合には、
シュラウドガラス管の一次溶着工程と二次溶着工程とを単一の装置により連続して行うことができるので、従来では大型であった装置を非常にコンパクトなものにできるとともに、作業性も大幅に改善されることになる。
請求項1に係る放電ランプ用アークチューブにおけるシュラウドガラス管の溶着方法および請求項2に係る放電ランプ用アークチューブにおけるシュラウドガラス管の溶着装置によれば、シュラウドガラス管は周方向に均一に加熱されて溶融軟化しシュラウドガラス管と一体に回転する内側のアークチューブ本体外周面に沿って均一かつ迅速に溶着(シュリンクシール)されて、二次溶着部の外形は常にアークチューブ本体の被溶着部に倣った形状となるので、製造する製品ごとに二次溶着部にばらつきのないアークチューブを製造できる。
請求項3によれば、シュラウドガラス管は周方向により均一に加熱されて溶融軟化し内側のアークチューブ本体外周面に沿ってより均一に溶着(シュリンクシール)されて、二次溶着部の外形は常にアークチューブ本体の被溶着部に正確に倣った形状となるので、製造する製品ごとに二次溶着部にばらつきのさらに少ないアークチューブを製造できる。
請求項4によれば、シュラウドガラス管内を一定の負圧に調整した形態で二次溶着(シュリンクシール)できるので、製造する製品ごとにシュラウドガラス管内封入ガス圧にばらつきのないアークチューブを製造できる。
請求項5によれば、シュラウドガラス管の二次溶着部外周面は成形ローラによって所定径の略真円形状に成形されるので、製造する製品ごとに二次溶着部にばらつきの全くないアークチューブを製造できる。
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づいて説明する。
図1〜図6は本発明に係る放電ランプ用アークチューブにおけるシュラウドガラス管の溶着方法および溶着装置の一実施例を示すもので、図1は本発明に係るシュラウドガラス管の溶着方法の一実施例によって溶着されたアークチューブを示し、(a)は同アークチューブの縦断面図、(b)は同アークチューブの(a)の断面と直交する位置における縦断面図(図1(a)に示す線I−Iに沿う断面図)、図2は同アークチューブを適用した放電ランプ装置の縦断面図、図3はアークチューブ本体にシュラウドガラス管を溶着する溶着装置の一部を断面で示す装置全体の側面図、図4は同溶着装置の要部の拡大断面図(図3に示す線IV−IVに沿う断面図)、図5はシュラウドガラス管の二次溶着予定位置におけるガスバーナと成形ローラの配置を示す水平断面図(図4に示す線V−Vに沿う断面図)、図6はシュラウドガラス管の溶着工程を説明する工程説明図で、(a)はアークチューブ本体の製造工程を経て製造されたアークチューブ本体の縦断面図、(b)はアークチューブ本体にシュラウドガラス管を一次溶着する一次溶着工程を示す縦断面図、(c)は一次溶着したシュラウドガラス管を二次溶着する二次溶着工程の縦断面図である。
図1および図6において、アークチューブは、長手方向途中に放電部である密閉ガラス球12を備えたアークチューブ本体10に円筒形状の紫外線遮蔽用シュラウドガラス管20が溶着一体化されて、密閉ガラス球12がシュラウドガラス管20で覆われた構造となっている。
アークチューブ本体10には、密閉ガラス球12の前後に横断面矩形のピンチシール部13a,13bが形成され、ピンチシール部13a,13bの前後に非ピンチシール部である円筒部14a,14bがそれぞれ延出形成された棒状に構成されている。
ピンチシール部13a,13bで密封されている密閉ガラス球12内には、電極a,aが対設されるとともに、始動用希ガス,水銀及び金属ハロゲン化物(以下、発光物質等という)が封入されている。密閉ガラス球12両端のピンチシール部13a,13bからは、モリブデン箔b,bに接続されたリード線c1,c2がそれぞれ導出し、円筒部14a,14bを貫通したリード線c1,c2はアークチューブ本体10の前後に延びている。
また、アークチューブ本体10の後端側円筒部14bの外周には、シュラウドガラス管20の後端部20bを溶着するための円形フランジ部16が形成され、一方、アークチューブ本体10の前端側ピンチシール部13aと円筒部14a間には、シュラウドガラス管20の前端側20aを溶着するための横断面円形のシュリンクシール部15aが形成されている。
そして、シュラウドガラス管20の後端部20bがアークチューブ本体10の円形フランジ部16に溶着(一次溶着)されるとともに、シュラウドガラス管20の前端側20aがアークチューブ本体10の横断面円形のシュリンクシール部15aから円筒部14aにかけて溶着(二次溶着)されて、アークチューブ本体10(密閉ガラス球12)の周りには大気に対し隔絶された密閉空間24が形成されている。符号20a1は、シュラウドガラス管20の前端側溶着部(二次溶着部)、符号20b1は、シュラウドガラス管20の後端側溶着部(一次溶着部)である。
シュラウドガラス管20の後端側の溶着部20b1では、図1および図6(b)に示すように、シュラウドガラス管後端部20bの内側に接近配置された円形フランジ部16に溶着すればよいので、加熱されて溶融軟化したシュラウドガラス管後端部20bは内側の円形フランジ部16に隙間無く溶融密着する。
また、シュラウドガラス管20の前端側の溶着部20a1では、図6(c)に示すように、シュラウドガラス管20内に負圧を作用させることで、加熱手段であるガスバーナ104により加熱されて溶融軟化したシュラウドガラス管20の溶着予定領域20aが管内の負圧により縮径方向に変形して縮み、図1および図6(c)仮想線で示すように、アークチューブ本体10前端側の横断面円形のシュリンクシール部15aから円筒部14aの外周面にかけて隙間無く溶融密着する。
また、シュラウドガラス管20によって画成された密閉空間24には、乾燥ガス(例えば、大気が排出されて水分濃度を極小にしたアルゴンガス)が封入され、しかもこの密閉空間24内の圧力は、高温となるアークチューブ点灯時に約1気圧となるように、非点灯時(常温)では約0.5気圧となるように調整されている。これによって、水分がほとんど存在しない断熱密閉空間24の気密性が保証されるので、アークチューブ(密閉ガラス球12)に失透が生じることがない。
図2は、図1に示すアークチューブを用いた放電ランプを示す。アークチューブの前端部は、絶縁性ベース41の前方に突出する一本のリードサポート42によって支持され、アークチューブの後端部は、ベース41の凹部41aで支持され、さらにアークチューブの後端部寄りが絶縁性ベース41の前面に固定された金属製支持部材44によって把持された構造となっている。
アークチューブから導出する前端側リード線c1は、溶接によってリードサポート42に固定され、一方、後端側リード線c2は、ベース41の凹部41a形成底面壁41bを貫通し、底面壁41bに設けられている端子46に、溶接により固定されている。
そして、図1に示すアークチューブを製造するには、まず、特許文献1に示す従来公知のアークチューブ本体の製造工程によって、図6(a)に示す密閉ガラス球12を備えた棒状のアークチューブ本体10を製造する。製造されたアークチューブ本体10の後端側の円筒部14bには、シュラウドガラス管20の後端部20bの一次溶着を容易にするための円形フランジ部16が形成されている。次いで、以下に詳述するシュラウドガラス管の溶着工程によって、アークチューブ本体10に紫外線遮蔽用シュラウドガラス管20の両端側が溶着一体化されて、アークチューブ本体10が負圧に調整されたArガスの密閉空間24で包囲された構造のアークチューブが製造される。
シュラウドガラス管の溶着工程は、図6(b)および(c)に示されており、まず、アークチューブ本体10の密閉ガラス球12よりも内径が大きいシュラウドガラス管20を用意する。そして、図6(b)に示すように、垂直状態にしたシュラウドガラス管20内にアークチューブ本体10を挿通し、シュラウドガラス管20およびアークチューブ本体10を一体に回転させながら、シュラウドガラス管20の後端部20bをガスバーナ102で加熱溶融し、アークチューブ本体10側の円形フランジ部16に一次溶着し、成形ローラ106(図4参照)によって溶着部20b1の表面を成形する。
次いで、図6(c)に示すように、シュラウドガラス管20内の大気を強制排出するとともに、乾燥ガス(例えば、大気が排出されて、水分濃度を極少にしたArガス)をシュラウドガラス管20内に供給するガス置換を行って、管内圧力を負圧(例えば0.5気圧)に保持しつつ、シュラウドガラス管20およびアークチューブ本体10を一体に回転させながら、シュラウドガラス管20の溶着予定領域20aをガスバーナ104で加熱溶融し、アークチューブ本体10に二次溶着(シュリンクシール)する。
即ち、加熱されて溶融軟化したシュラウドガラス管20の溶着予定領域20aは、管内の負圧により縮径方向に変形して縮み(図1および図6(c)仮想線参照)、アークチューブ本体10前端側のシュリンクシール部15aから円筒部14aにかけての領域(図6(a),(b)参照)に隙間無く溶融密着して、シュラウドガラス管20のシュリンクシール部(二次溶着部)20a1が形成される。二次溶着されたシュリンクシール部21に対しては、成形ローラ106(図4参照)によってその表面を成形する。
最後に、シュラウドガラス管20をシュリンクシール部20a1位置において切断すれば、図1に示すような、アークチューブ本体10にシュラウドガラス管20を溶着一体化したアークチューブが得られる。
図3,4,5は、シュラウドガラス管の溶着工程に用いられるシュラウドガラス管溶着装置を示すもので、同装置は、架台フレーム50上において軸L6回り回転可能に設けられたアークチューブ本体把持部60と、架台フレーム50に垂設された垂直フレーム52に支持されてアークチューブ本体把持部60の真上に同軸状に配置され、軸L7回り回転可能であって上下方向摺動可能なシュラウドガラス管把持部70とを備えている。
アークチューブ本体把持部60の中央部には、アークチューブ本体10の後端側を把持できる上方に開口するコレットチャック62が設けられるとともに、架台フレーム50に固定された把持部ケーシング61内には、アークチューブ本体把持部60全体が軸受(図示せず)を介して軸L6周り回転可能に組み付けられている。
一方、シュラウドガラス管把持部70の中央部には、上下に延びる中空軸71が設けられ、中空軸71の下端部外周には、シュラウドガラス管20の上端側を把持する下方に開口するコレットチャック72が設けられている。符号72aは、中空軸71に回り止めされて中空軸71と一体に回転するが、中空軸71に沿って上下方向に摺動できるコレットチャック本体、符号72bは、コレットチャック本体72aの外側に係合するコレットチャックケーシングで、本体72aとケーシング72b間の係合面72cはテーパ面で構成されている。また、本体72aの上端部に固定された円盤部72dとケーシング72bとの間には、圧縮コイルばね72eが介装されており、円盤部72d(本体72a)を圧縮コイルばね72eのばね付勢力に抗して下方に押し下げると、係合面72cにおける圧接状態が外れて、コレットチャック本体72aによるシュラウドガラス管把持部70のチャック(把持)が解除される。符号71aは、シュラウドガラス管20の上端部が係合できる中空軸71下端部内周面に装填されたOリングである。
シュラウドガラス管把持部70(コレットチャックケーシング72b)は、軸受73を介して水平第1フレーム81に回転可能に組み付けられ、水平第1フレーム81は、垂直フレーム52に支持されたL字型第2フレーム82の水平プレート部82aの下面に固定されている。したがって、シュラウドガラス管把持部70全体は水平第1フレーム81(架台50)に対し軸L7周りに回転できる。
また、LMガイド54を介し垂直フレーム52に沿って上下方向に摺動できるL字型第2フレーム82と、垂直フレーム52との間には、エアシリンダ55が介装されて、シュラウドガラス管把持部70全体がフレーム81,82と一体に上下方向に摺動できる。即ち、シュラウドガラス管20の溶着工程では、アークチューブ本体把持部60に支持(把持)されたアークチューブ本体10の上方から、シュラウドガラス管把持部70に支持(把持)されたシュラウドガラス管20を下降させることで、図3,4に示すように、シュラウドガラス管20がアークチューブ本体10を覆った形態に配置できる。
図3における符号84は、L字型第2フレーム82の下降位置設定用のストッパで、L字型第2フレーム82の下端部83がストッパ84に当接することで、シュラウドガラス管把持部70に懸吊支持されたシュラウドガラス管20のアークチューブ本体10に対する上下方向の位置が設定される(アークチューブ本体10の被溶着位置にシュラウドガラス管20の一次溶着予定領域20bおよび二次溶着予定位置20aが対応する位置となる)。
符号86は、二次溶着工程におけるシュリンクシール開始直前に、L字型第2フレーム82を僅かに(例えば5mm)上昇させるためのエアシリンダで、シュリンクシールの迅速化を図るためのものである。即ち、バーナ104により加熱されて溶融軟化したシュラウドガラス管20の溶着予定領域20aは、図6(c)仮想線に示すように、シュラウドガラス管20内の負圧により縮径方向に変形して縮むことでシュリンクシールされるが、エアシリンダ86を作動しそのシリンダロッド86aによってシュラウドガラス管把持部70を図3矢印に示すように僅かに上昇させてシュラウドガラス管20の上端側を上方に引っ張ると、シュラウドガラス管20における溶融軟化した二次溶着予定領域20aが上方に引っ張られて薄肉化する分、負圧による溶融部の縮径作用が促進されて、それだけシュリンクシールに要す時間が短縮される。
アークチューブ本体把持部60およびシュラウドガラス管把持部70にはそれぞれ従動平歯車64,74が固着され、架台フレーム50に固定された駆動モータMによって回転する上下に延びる垂直スプライン軸56は、軸受(図示せず)を介して架台フレーム50に回転可能に支承されるとともに、その下端側には、アークチューブ本体把持部60の従動平歯車64と噛み合う駆動平歯車57が固着されている。また、同垂直スプライン軸56におけるシュラウドガラス管把持部70の従動平歯車74に対応する位置には、従動平歯車74と噛み合うが軸方向に摺動できる駆動平歯車58が設けられている。即ち、駆動平歯車58における円筒型のスプライン係合軸58aは、同垂直スプライン軸56と軸方向に相対移動可能に係合するとともに、軸受59を介してL字型第2フレーム82の水平プレート部82aに回転可能に支承されている。このため、エアシリンダ55の作動により、駆動平歯車58とシュラウドガラス管把持部70側の従動平歯車74との噛み合い状態を保持したまま、L字型第2フレーム82(シュラウドガラス管把持部70)を垂直スプライン軸56に沿って一体に上下方向に摺動させることができる。
そして、架台フレーム50に固定された駆動モータMの回転は、垂直スプライン軸56,駆動平歯車57,58,従動平歯車64,74を介して、アークチューブ本体把持部60およびシュラウドガラス管把持部70を同期回転させるので、アークチューブ本体把持部60およびシュラウドガラス管把持部70に把持されたアークチューブ本体10およびシュラウドガラス管20が一体に回転する。
このため、一次溶着工程では勿論、二次溶着工程においても、側方に配置された加熱手段に対し、シュラウドガラス管20およびアークチューブ本体10を一体に回転させながら溶着を行うので、シュラウドガラス管20は周方向に均一に加熱されて溶融軟化し、シュラウドガラス管20と一体に回転する内側のアークチューブ本体10外周に沿って均一に溶着されることとなって、特にシュリンクシールされた二次溶着部20a1の外形はアークチューブ本体10の被溶着部に倣った形状となる。
また、シュラウドガラス管把持部70の中空軸71と、第2フレーム82の水平プレート部82aに固定された排気・不活性ガス導入用の配管通路構成部材98との間には、気密シールカップリングである磁性流体シールユニットUが介装されて、シュラウドガラス管20に連通する中空軸71と配管通路構成部材98の排気・不活性ガス導入用配管通路99間の相対回動可能な連通路が大気と確実に遮蔽されるようになっている。符号99aはArガス供給ポートである。
即ち、磁性流体シールユニットUは、軸受95を介し相対回転可能に組み付けられて協働して磁気回路を構成する内筒軸92および外筒軸94と、両軸92,94間の相対摺動回動部に装填した磁性流体96で構成されており、内筒軸92を中空軸71の外周に固定し、第2フレーム82(の水平プレート部82a)に固定した外筒軸94のフランジ部94aを配管通路成部材98のフランジ部98aに固定することで、中空軸71と配管通路構成部材98間に磁性流体シールユニットUを簡単に組み付けることができる。
詳しくは、シュラウドガラス管把持部70の中空軸71の上端部外周には、シール部材であるOリング91を介して、磁性流体シールユニットUの内筒軸92が嵌合されてねじ93により固定されている。一方、真空ポンプP(図3参照)から延びる排気用配管200やArガス供給用配管300がバルブ202,302を介して配管通路構成部材98に連結されているが、配管通路構成部材98のフランジ部98aには、磁性流体シールユニットUの外筒軸94のフランジ部94aがシール部材であるOリング98bを介してねじ締結されている。
また、図3,5に示すように、シュラウドガラス管把持部70に把持されたシュラウドガラス管20の側方(図3の左右両側)には、左右一対の一次加熱手段である一次ガスバーナ102および二次加熱手段である二次ガスバーナ104が一次溶着予定位置および二次溶着予定位置にそれぞれ対応して設けられている。一次ガスバーナ102および二次ガスバーナ104は、シュラウドガラス管20から離間した位置からシュラウドガラス管20に接近する位置まで前後方向(図3紙面垂直方向、図4左右方向)にそれぞれ摺動動作できる。
また、図4に示すように、一次ガスバーナ102および二次ガスバーナ104とそれぞれ同一高さであって、それぞれのガスバーナ102,104の動作と干渉しないシュラウドガラス管20の側方所定位置(図4右側)には、前後方向(図4左右方向)にそれぞれ摺動動作できる一次成形ローラ106および二次成形ローラ108が配置されている。そして、一次溶着直後のシュラウドガラス管20の一次溶着部20bおよび二次溶着直後の二次溶着部20aに成形ローラ106,108が側方からそれぞれ接触することで、シュラウドガラス管20の一次溶着部20bおよび二次溶着部20aの外周面がそれぞれ所定径の略真円形状に成形される。
なお、前記した実施例では、中空軸71と配管通路構成部材98との間に、内外筒軸92,94間の相対摺動部(回動部)における一対の軸受95,95で挟まれた領域に磁性流体96を介装した磁性流体シールユニットUを組み付けた構造となっているが、磁気回路を構成する中間軸71と外筒軸94との間に、軸受95,95および磁性流体96を介装した磁性流体シール構造であってもよい。
また、前記した実施例では、アークチューブ本体10を支持するアークチューブ本体把持部60に対して、シュラウドガラス管20を支持するシュラウドガラス管把持部70を上下方向に摺動させるように構成しているが、シュラウドガラス管20を支持するシュラウドガラス管把持部70に対して、アークチューブ本体10を支持するアークチューブ本体把持部60を上下方向に摺動させるように構成してもよい。そして、アークチューブ本体把持部60を上下方向に摺動させる構成の場合は、二次溶着工程におけるシュリンクシール開始直前に、アークチューブ本体把持部60を僅かに下降させることで、溶融軟化した二次溶着予定領域に引張力を作用させて、シュリンクシール時間を短縮するように構成することが望ましい。
また、前記した実施例では、アークチューブ本体10を下方のアークチューブ本体把持部60で支持し、シュラウドガラス管20を上方のシュラウドガラス管把持部70で支持するように構成しているが、実施例とは上下逆さまの構成、即ち、アークチューブ本体10を上方のアークチューブ本体把持部60で支持し、シュラウドガラス管20を下方のシュラウドガラス管把持部70で支持するように構成してもよい。
また、前記した実施例では、アークチューブ本体10およびシュラウドガラス管20を鉛直状態にして一次溶着および二次溶着を行うが、アークチューブ本体10およびシュラウドガラス管20を水平状態や斜めにして一次溶着および二次溶着を行う構成であってもよい。
また、前記した実施例では、二次溶着直後の二次溶着部20a1を成形ローラ108によって成形するように構成しているが、シュリンクシールにより確実に二次溶着されるので、二次溶着部20a1を成形する成形ローラ108は必ずしも必要ではない。
また、前記した実施例における一次溶着工程では、シュラウドガラス管の後端部20bは、アークチューブ本体後端側の円筒部14bの外周に形成した円形フランジ部16に溶着されるが、従来の他の公知構造のように、加熱溶融軟化したシュラウドガラス管の後端側領域を成形ロールなどにより縮径させて、アークチューブ本体後端側の円筒部14bに直接溶着するようにしてもよい。
(a)本発明に係るシュラウドガラス管の溶着方法の一実施例によって溶着されたアークチューブの縦断面図である。 (b)同アークチューブの(a)で示す断面と直交する位置における縦断面図(図1(a)に示す線I−Iに沿う断面図)である。 同アークチューブを適用した放電ランプ装置の縦断面図である。 アークチューブ本体にシュラウドガラス管を溶着する溶着装置の一部を断面で示す装置全体の側面図である。 同溶着装置の要部の拡大断面図(図3に示す線IV−IVに沿う断面図)である。 シュラウドガラス管の二次溶着予定位置におけるガスバーナと成形ローラの配置を示す水平断面図(図4に示す線V−Vに沿う断面図)である。 (a)アークチューブ本体の製造工程を経て製造されたアークチューブ本体の縦断面図である。 (b)アークチューブ本体にシュラウドガラス管を一次溶着する一次溶着工程を示す縦断面図である。 (c)一次溶着したシュラウドガラス管を二次溶着する二次溶着工程の縦断面図である。 従来の放電ランプ用アークチューブの縦断面図である。
符号の説明
10 アークチューブ本体
12 放電発光部である密閉ガラス球
13a、13b ピンチシール部
a 電極棒
b モリブデン箔
c1、c2 リード線
20 シュラウドガラス管
20b シュラウドガラス管の一次溶着予定領域
20b1 シュラウドガラス管の一次溶着部
20a シュラウドガラス管の二次溶着予定領域
20a1 シュラウドガラス管の二次溶着部
24 密閉ガラス球を取り囲む密閉空間
55 シュラウドガラス管把持部を昇降させるエアシリンダ
56 同期回転駆動機構を構成する垂直スプライン軸、
57,58 同期回転駆動機構を構成する駆動平歯車、
60 アークチューブ本体把持部
L6 アークチューブ本体把持部の回転中心軸
62 コレットチャック
64,74 同期回転駆動機構を構成する従動平歯車、
M 同期回転駆動機構を構成する駆動モータ
70 シュラウドガラス管把持部
L7シュラウドガラス管把持部の回転中心軸
71 中空軸
72 コレットチャック
73 シュラウドガラス管把持部を回転可能に支承する軸受
86 シュラウドガラス管の二次溶着予定領域に引張力を作用させるエアシリンダ
U 気密シールカップリングである磁性流体シールユニット
92 回転側カップリングケースである内筒軸
94 固定側カップリングケースである外筒軸
95 内外筒軸間に介装された軸受
96 磁性流体
98 排気・不活性ガス導入用の配管通路構成部材
99 排気・不活性ガス導入用の配管通路
102 一次加熱手段である一次ガスバーナ
104 二次加熱手段である二次ガスバーナ
106 一次成形ローラ
108 二次成形ローラ
200 排気用配管
300 Arガス供給用配管
P 真空ポンプ

Claims (5)

  1. 長手方向途中に放電発光部が形成されたアークチューブ本体を覆う同軸状に配置されてその一端側を前記アークチューブ本体の一端側に一次溶着されたシュラウドガラス管の他端側を、該シュラウドガラス管の開口端部を介して管内を排気しかつ管内に不活性ガスを導入して管内を負圧に保持しつつ、側方から加熱溶融して内側のアークチューブ本体の他端側に二次溶着する放電ランプ用アークチューブにおけるシュラウドガラス管の溶着方法において、
    前記シュラウドガラス管の開口端部を相対回転可能な気密シールカップリングを介して排気および不活性ガス導入用の配管通路に接続するとともに、前記シュラウドガラス管を軸心周りに回転させながら二次溶着することを特徴とする放電ランプ用アークチューブにおけるシュラウドガラス管の溶着方法。
  2. 長手方向途中に放電発光部が形成されたアークチューブ本体を覆う同軸状に配置されてその一端側を前記アークチューブ本体の一端側に一次溶着されたシュラウドガラス管の他端側を把持して、該シュラウドガラス管と内蔵された中空軸との連通を確保する軸周りに回転可能なシュラウドガラス管把持部と、
    前記シュラウドガラス管把持部の中空軸と排気および不活性ガス導入用の配管通路構成部材との間に介装された相対回転可能な気密シールカップリングと、
    前記シュラウドガラス管把持部を回転させる回転駆動機構と、
    前記シュラウドガラス管把持部に把持されたシュラウドガラス管の二次溶着予定位置を側方から加熱する二次加熱手段とを備え、
    前記シュラウドガラス管内を排気しかつ管内に不活性ガスを導入して管内を負圧に保持しつつ、前記回転駆動機構により前記シュラウドガラス管を回転させながら前記二次加熱手段によりシュラウドガラス管を加熱溶融してアークチューブ本体の他端側外周に二次溶着するように構成されたことを特徴とする放電ランプ用アークチューブにおけるシュラウドガラス管の溶着装置。
  3. 長手方向途中に放電発光部が形成されたアークチューブ本体の一端側を把持する軸周りに回転可能なアークチューブ本体把持部と、
    前記アークチューブ本体把持部と軸方向に対向して配置され、その一端側が前記アークチューブ本体の一端側に一次溶着されてアークチューブ本体を覆う同軸状に配置されたシュラウドガラス管の他端側を把持して、該シュラウドガラス管と内蔵された中空軸との連通を確保する軸周りに回転可能なシュラウドガラス管把持部と、
    前記シュラウドガラス管把持部の中空軸と排気および不活性ガス導入用の配管通路構成部材との間に介装された相対回転可能な気密シールカップリングと、
    前記アークチューブ本体把持部と前記シュラウドガラス管把持部間に介装され、単一の駆動モータにより前記アークチューブ本体把持部と前記シュラウドガラス管把持部とを同期回転させる同期回転駆動機構と、
    前記シュラウドガラス管把持部に把持されたシュラウドガラス管の二次溶着予定位置を側方から加熱する二次加熱手段とを備え、
    前記シュラウドガラス管内を排気しかつ管内に不活性ガスを導入して管内を負圧に保持しつつ、前記同期回転駆動機構により前記シュラウドガラス管およびアークチューブ本体を一体に回転させながら前記二次加熱手段によりシュラウドガラス管を加熱溶融してアークチューブ本体の他端側外周に二次溶着するように構成されたことを特徴とする放電ランプ用アークチューブにおけるシュラウドガラス管の溶着装置。
  4. 前記気密シールカップリングは、前記中空軸と、該中空軸に軸受を介し相対回転可能に組み付けられ、該中空軸と協働して磁気回路を構成する前記配管構成部材と、前記中空軸と配管構成部材との相対回動部に装填された磁性流体で構成されたことを特徴とする請求項2または3に記載の放電ランプ用アークチューブにおけるシュラウドガラス管の溶着装置。
  5. 前記二次加熱手段に対応する位置であって該加熱手段の動作を妨げない所定位置に、前記シュラウドガラス管の二次溶着部を成形する成形ローラが配置されたことを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の放電ランプ用アークチューブにおけるシュラウドガラス管の溶着装置。
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